JP2002205869A - プリンタ及び記録媒体の切断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体を常に高精度に切断することができ
る切断装置を備えた小型なプリンタ及びその切断装置を
提供すること。 【解決手段】 記録済みの記録媒体を幅方向に押さえ込
み、前記幅方向に切断する着脱可能な切断装置４００を
備える。これにより、記録媒体が例え反っていたとして
も、切断時にはその記録媒体を平坦にすることができる
ので、切断装置による記録媒体の切断精度を常に高精度
に維持することができる。また、記録媒体の切断が必要
なときのみ切断装置を例えばプリンタに取り付け、記録
媒体の切断が不要なときは切断装置をプリンタから取り
外しておくことができるので、作業の邪魔にならず、作
業効率を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に情報を
記録するプリンタ及び記録媒体の切断装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】プリンタには、比較的大型のサイズの記
録媒体、例えばＪＩＳ規格のＡ１判やＪＩＳ規格のＢ１
判の幅を有するロール紙（印刷用紙）に印刷できる大型
のプリンタがある。このような大型のプリンタの場合、
ロール紙は、給紙部から印刷部に供給されて印刷され、
排紙部から外部に排出される。そして、所定長まで排出
されたロール紙は、排紙部に備えられている切断部によ
り切断されるようになっている。

【０００３】図１５（Ａ）及び（Ｂ）は、従来のプリン
タに備えられている切断部周辺を示す正面図及び斜視図
である。この切断部１は、本体２及びこの本体２に回転
可能に取り付けられた回転刃３を備えており、プリンタ
１０の排紙板１１の下流側端部１２に配設されている。
すなわち、切断部１の本体２は、排紙板１１の下流側端
部１２の上方に配設された主走査方向に延びるガイド軸
４に貫通配置され、切断部１の回転刃３は、本体２内に
配設されたコイルバネ５により付勢され、排紙板１１の
下流側端部１２に圧接されている。

【０００４】このような構成において、印刷済みのロー
ル紙は、排紙板１１上を水平に搬送されて下流側端部１
２から下方に垂れ、所定長垂れ下がったところで搬送停
止される。ここで、切断部１の本体２は、図示しないキ
ャリッジに連結され、キャリッジと共にガイド軸４に沿
って主走査方向へ移動される。これにより、ロール紙
は、回転刃３により下流側端部１２に沿って切断され、
切断されたロール紙は、下流側端部１２の下方に配設さ
れている排紙受け部１３に受け取られる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の切断部
１は、自重により下流側端部１２から垂れ下がっている
ロール紙を下流側端部１２にて切断するようになってい
る。このため、ロール紙が、例えば吸湿により反ってい
たような場合は、使用者がロール紙を手で押さえ付けて
切断作業しなければならず、切断精度が低下するおそれ
がある。また、従来の切断部１は、プリンタ１０の一部
としてプリンタ１０に固定設置されているので、切断が
不要なときは切断部１が邪魔になって作業しづらいとき
がある。

【０００６】本発明は、上記のような種々の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、記録媒体を常に高精
度に切断することができる切断装置を備えた小型なプリ
ンタ及びその切断装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の請求項１に係るプリンタでは、記録媒体に情報を
記録するプリンタにおいて、記録済みの前記記録媒体を
幅方向に押さえ込み、前記幅方向に切断する着脱可能な
切断装置を備えたことを特徴としている。

【０００８】これにより、記録媒体が例え反っていたと
しても、切断時にはその記録媒体を平坦にすることがで
きるので、切断装置による記録媒体の切断精度を常に高
精度に維持することができる。また、記録媒体の切断が
必要なときのみ切断装置をプリンタに取り付け、記録媒
体の切断が不要なときは切断装置をプリンタから取り外
しておくことができるので、作業の邪魔にならず、作業
効率を向上させることができる。

【０００９】請求項２に係る発明では、請求項１に記載
のプリンタにおいて、前記切断装置は、前記記録媒体の
排出部に装着され、前記記録媒体の排出時には退避可能
に構成されていることを特徴としている。これにより、
切断装置を取り付けたままでも記録済みの記録媒体を続
けて排出することができ、切断装置の着脱作業を省略す
ることができる。

【００１０】上記目的達成のため、本発明の請求項３に
係る記録媒体の切断装置においては、前記記録媒体を厚
さ方向に挟み込んで幅方向に移動することにより切断す
るカッタと、前記カッタを保持しており、前記記録媒体
を幅方向に押さえ込んで、前記カッタの幅方向の移動を
案内するガイドとを備えたことを特徴としている。

【００１１】これにより、記録媒体が例え反っていたと
しても、切断時にはガイドによりその記録媒体を平坦に
することができるので、カッタによる記録媒体の切断精
度を常に高精度に維持することができる。

【００１２】請求項４に係る発明では、請求項３に記載
の切断装置において、前記ガイドを保持しており、前記
記録媒体の排出時に前記ガイドを前記記録媒体から退避
させ、前記記録媒体の切断時に前記ガイドを前記記録媒
体に押し付けるホルダを備えたことを特徴としている。
これにより、切断装置を使用しないときには、ガイドを
退避状態にしておけば記録媒体と干渉することはないの
で、切断装置を一旦設置した後は切断装置自体を取り外
す必要が無くなる。

【００１３】請求項５に係る発明では、請求項３または
４に記載の切断装置において、前記ガイドは、前記記録
媒体の幅方向に長尺に形成され、前記記録媒体を幅方向
に押さえ込む押さえ板と、前記記録媒体の幅方向に長尺
に形成されて前記押さえ板と一体化され、前記カッタの
幅方向の移動を案内する案内溝とを備えたことを特徴と
している。これにより、記録媒体を確実に平坦にするこ
とができると共に、カッタを確実に真っ直ぐに移動させ
ることができ、切断精度を向上させることができる。

【００１４】請求項６に係る発明では、請求項５に記載
の切断装置において、前記ホルダは、前記ガイドの両端
をそれぞれ保持することを特徴としている。これによ
り、記録媒体をホルダ間に通すことができるので、記録
媒体との無用な干渉を防止することができる。

【００１５】請求項７に係る発明では、請求項４〜６の
何れか一項に記載の切断装置において、前記ホルダは、
前記ガイドを前記記録媒体から退避させた後、あるいは
前記記録媒体に押し付けた後に保持する弾性部材を備え
たことを特徴としている。これにより、切断装置を簡易
な機構で構成することができる。

【００１６】請求項８に係る発明では、請求項７に記載
の切断装置において、前記弾性部材は、引っ張りバネで
あることを特徴としている。これにより、ガイドを記録
媒体から退避させた後に保持し、記録媒体に押し付けた
後に保持する２通りの保持状態を、いわゆる２安定バネ
で実現することができる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。

【００１８】図１は、本発明の実施の形態に係るプリン
タの構成例を示す斜視図であり、図２は、そのプリンタ
の主要部の内部構成例を示す斜視図である。図１及び図
２に示すプリンタ１００は、例えばＪＩＳ規格のＡ１判
やＪＩＳ規格のＢ１判といった比較的大型のサイズの印
刷用紙にまで印刷できる大型のインクジェット式プリン
タであり、給紙部１１０、印刷部１２０、排紙部１３
０、脚部１４０がこの順で上部から配設された構成とな
っている。給紙部１１０は一体化された印刷部１２０と
排紙部１３０に対して分離可能に構成されており、これ
らはプリンタ本体として構成されている。そして、この
プリンタ本体は脚部１４０に対して分離可能に構成され
ている。

【００１９】給紙部１１０は、図１に示すように、印刷
部１２０の上部後方に突き出るように設けられている。
そして、給紙部１１０の内部には、図２に示すように、
２本のロール紙（印刷用紙）がセット可能なロール紙ホ
ルダ１１１が斜め上下に設けられ、給紙部１１０の前面
には、図１及び図２に示すように、跳ね上げ式の開閉可
能なロール紙カバー１１２がロール紙ホルダ１１１を覆
うように取り付けられている。

【００２０】ロール紙ホルダ１１１は、図２に示すよう
に、ロール紙を保持するスピンドル１１３と、給紙部１
１０の両側壁内面に取り付けられて、スピンドル１１３
の着脱及び懸架が可能な一対のスピンドル受け１１４、
１１５を備えている。そして、スピンドル１１３は、中
央にロール紙が装着された後、両端がスピンドル受け１
１４、１１５に装着され、回転可能に軸支持されるよう
になっている。ロール紙カバー１１２は、図１及び図２
に示すように、上部が回動可能に支持されており、下部
を持って持ち上げ、あるいは押し下げることにより開閉
するようになっている。

【００２１】印刷部１２０は、図２に示すように、プリ
ントヘッド１２１を搭載したキャリッジ１２２、プリン
トヘッド１２１と印刷を実行する為の図示しない制御部
とを接続するフレキシブルフラットケーブル（以下、Ｆ
ＦＣという）１２３、プリントヘッド１２１とインクが
入った図示しないインクカートリッジとをつなぐインク
チューブ１２４、ロール紙を副走査方向に搬送する図示
しない紙送りローラ、ロール紙の浮き上がりを防止する
図示しない紙吸引手段等を備えている。そして、印刷部
１２０の上面及び前面には、図１及び図２に示すよう
に、上蓋１２５及び前蓋１２６がプリントヘッド１２１
やキャリッジ１２２等を覆うように取り付けられてい
る。

【００２２】プリントヘッド１２１は、ブラックインク
を吐出するブラックインク用プリントへッドと、イエロ
ー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタ
等の各色のインクを吐出する複数のカラーインク用プリ
ントヘッドとを備えている。そして、プリントヘッド１
２１は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けら
れており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加
圧することにより、ノズル開口からロール紙に向けてコ
ントロールされた大きさのインク滴を吐出するようにな
っている。

【００２３】キャリッジ１２２は、図２に示すように、
主走査方向に設けられているレール１２７にコロを介し
て吊り下げられ、キャリッジベルト１２８に連結されて
おり、図示しないキャリッジ駆動装置によってキャリッ
ジベルト１２８が作動すると、キャリッジベルト１２８
の動きに連行され、レール１２７に案内されて往復移動
するようになっている。

【００２４】ＦＦＣ１２３は、一端が制御部のコネクタ
に接続され、他端がプリントヘッド１２１のコネクタに
接続されており、印刷信号を制御部からプリントヘッド
１２１に送るようになっている。インクチューブ１２４
は、各色のインク用が配設されており、図示しないイン
ク加圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインク
カートリッジにつながれ、各他端が対応する各色のプリ
ントヘッド１２１につながれている。

【００２５】そして、インクチューブ１２４は、インク
加圧供給手段によって加圧された各色のインクをインク
カートリッジからプリントヘッド１２１に送るようにな
っている。前蓋１２６は、図１及び図２に示すように、
下部が回動可能に支持されており、上部を持って押し下
げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっ
ている。

【００２６】排紙部１３０は、図１及び図２に示すよう
に、ロール紙を副走査方向に搬送する経路の一部を成す
排紙ガイド１３１と、ロール紙を副走査方向に搬送する
図示しない排紙ローラを備えている。また、排紙部１３
０の前面側から見て右側には、図１及び図２に示すよう
に、インクカートリッジを収納保持するカートリッジホ
ルダ１５０が配設されている。

【００２７】脚部１４０は、図１及び図２に示すよう
に、移動用のコロ１４１を有する２本の支持柱１４２
と、これらの支持柱１４２の間に掛け渡されている補強
棒（支持柱）１４３を備えている。そして、支持柱１４
２の上部にプリンタ本体１１０、１２０、１３０が載置
されネジ止め固定されるようになっている。

【００２８】このような構成において、インクジェット
式プリンタ１００を使用する場合は、先ず、給紙部１１
０からロール紙ホルダ１１１を構成するスピンドル１１
３を取り出し、図３に示すように、スピンドル１１３に
挿入されているロール紙押さえ１１３ａをスピンドル１
１３の一端から引き抜く。

【００２９】そして、図４に示すように、スピンドル１
１３の一端をロール紙Ｒの軸穴Ｃの一端から挿入して貫
通させ、図５に示すように、ロール紙Ｒの軸穴Ｃの一端
をスピンドル１１３の他端側に挿入固定されているロー
ル紙押さえ１１３ｂにはめ込んで当接させる。続いて、
ロール紙押さえ１１３ａをスピンドル１１３の一端から
挿入して、ロール紙Ｒの軸穴Ｃの他端にはめ込む。これ
により、ロール紙Ｒはスピンドル１１３と共に回転可能
となる。

【００３０】次に、図６に示すように、ロール紙Ｒが挿
入されたスピンドル１１３の両端を持ってインクジェッ
ト式プリンタ１００の前後方向に対して斜めに向けた状
態、すなわちロール紙Ｒが挿入されたスピンドル１１３
の他端側を一方のスピンドル受け１１４に向けた状態に
する。

【００３１】ここで、このスピンドル受け１１４は水平
方向に回転可能に構成されており、通常はスピンドル１
１３の端部を受ける各スピンドル受け１１４、１１５の
窪み１１４ａ、１１５ａは対向させておくが、ロール紙
Ｒが挿入されたスピンドル１１３をセットするときは、
図７に示すように、一方のスピンドル受け１１４を回転
させて他方のスピンドル受け１１５に対して約４５度の
角度を付けておく。

【００３２】その後、ロール紙Ｒが挿入されたスピンド
ル１１３の他端部を一方のスピンドル受け１１４の窪み
１１４ａに掛け、ロール紙Ｒが挿入されたスピンドル１
１３と共にそのスピンドル受け１１４を回転させる。そ
して、各スピンドル受け１１４、１１５の窪み１１４
ａ、１１５ａを対向させて、ロール紙Ｒが挿入されたス
ピンドル１１３の一端部を他方のスピンドル受け１１５
の窪み１１５ａに掛ける。これにより、ロール紙Ｒが挿
入されたスピンドル１１３を給紙部１１０に容易にセッ
トすることができる。

【００３３】次に、図８に示すように、ロール紙Ｒの先
端を下方に引き出して印刷部１２０の搬送経路を通し、
さらに図９に示すように、排紙部１３０の搬送経路まで
通す。そして、図１０に示すように、ロール紙Ｒを巻き
取り方向に回転させてロール紙Ｒの先端を例えば排紙ガ
イド１３１に形成されているマーカＭに位置決めする。
その後、インクジェット式プリンタ１００を起動して、
ロール紙Ｒを副走査方向に給紙しつつプリントヘッド１
２１を主走査方向に移動させながらインク滴を吐出さ
せ、ロール紙Ｒに所定の情報を印刷して排紙する。

【００３４】図１１及び図１３は、本発明の特徴的な部
分である切断装置を示す斜視図及び側面図である。この
切断装置４００は、図１１及び図１３に示すように、カ
ッタ４１０と、このカッタ４１０を保持しているガイド
４２０と、このガイド４２０を保持しているホルダ４３
０を備えており、インクジェット式プリンタ１００の排
紙部１３０に対し着脱可能に構成されている。

【００３５】カッタ４１０は、既存のものであり、ロー
ル紙を厚さ方向に挟み込んで幅方向に移動することによ
り切断するようになっている。すなわち、図１１及び図
１３に示すように、カッタ本体４１１に設けられている
溝４１２内にロール紙を挟み込み、その溝４１２内に回
転可能に配設されている回転刃４１３によりロール紙を
切断するようになっている。なお、回転刃４１３の代わ
りに、切り出し刃等でも使用可能である。

【００３６】ガイド４２０は、ロール紙を幅方向に押さ
え込んで、カッタ４１０の幅方向の移動を案内するよう
になっている。すなわち、図１１及び図１３に示すよう
に、ガイド４２０は、ロール紙の幅方向に長尺に形成さ
れ、ロール紙を幅方向に押さえ込む押さえ板４２１と、
ロール紙の幅方向に長尺に形成されて押さえ板４２１と
一体化され、カッタ４１０の幅方向の移動を案内する案
内溝４２２とを備えている。

【００３７】この押さえ板４２１によりロール紙が例え
反っていたとしても、切断時にはそのロール紙を平坦に
することができ、案内溝４２２によりカッタ４１０を確
実に真っ直ぐに移動させることができるので、カッタ４
１０によるロール紙の切断精度を常に高精度に維持する
ことができる。

【００３８】ホルダ４３０は、ロール紙の排出時にガイ
ド４２０をロール紙から退避させ、ロール紙の切断時に
ガイド４２０をロール紙に押し付けるようになってい
る。すなわち、図１１及び図１３に示すように、ホルダ
４３０は、一対備えられており、ガイド４２０の端部を
矢印ａ方向（図１３参照）に回転可能に一端で支持する
アーム４３１と、このアーム４３１の他端を矢印ｂ方向
（図１３参照）に回転可能に支持する支持部４３２と、
アーム４３１と支持部４３２に係止された引っ張りバネ
４３３を備えている。

【００３９】図１３に示すように、この引っ張りバネ４
３３の一端は、アーム４３１におけるホルダ４３０の回
転軸４３１ａと、支持部４３２におけるアーム４３１の
回転軸４３２ａとの間の位置に係止され、引っ張りバネ
４３３の他端は、支持部４３２における回転軸４３２ａ
よりも上部の位置に係止されている。

【００４０】このような構成により、図１３に示すガイ
ド４２０をロール紙から退避させた状態では、引っ張り
バネ４３３は回転軸４３２ａの一方の側に位置し、図１
４に示すガイド４２０をロール紙に押し付けた状態で
は、引っ張りバネ４３３は回転軸４３２ａの他方の側に
位置することになる。したがって、引っ張りバネ４３３
は、いわゆる２安定バネの機能を奏することになり、ガ
イド４２０をロール紙から退避させた後、あるいはロー
ル紙に押し付けた後の状態を保持することができる。な
お、引っ張りバネ４３１の代わりに、弾性部材であれば
板バネ等であれば使用可能である。

【００４１】このように、切断装置４００を使用しない
ときには、ホルダ４３０によりガイド４２０を退避状態
にしておけばロール紙と干渉することはないので、切断
装置４００を取り付けたままでも印刷済みのロール紙を
ホルダ４３０間に続けて通して排出することができ、切
断装置４００の着脱作業を省略することができる。

【００４２】図１１及び図１２は、上記切断装置４００
をインクジェット式プリンタ１００に装着する手順を示
す斜視図である。先ず、図１１に示すように、切断装置
４００の一対のホルダ４３０に設けられている係止部４
３２ａをインクジェット式プリンタ１００の排紙部１３
０に設けられている一対の穴１３１ａに引っ掛ける。次
に、図１２に示すように、一対のホルダ４３０に設けら
れている穴と排紙部１３０に設けられているネジ穴１３
１ｂにネジ４３４を通して締結する。これにより、切断
装置４００をインクジェット式プリンタ１００に容易に
装着することができる。そして、切断装置４００をイン
クジェット式プリンタ１００から取り外すときは、上記
手順とは逆の手順を行う。

【００４３】このように、切断装置４００がインクジェ
ット式プリンタ１００に対し着脱可能になっているの
で、ロール紙の切断が必要なときのみ切断装置４００を
インクジェット式プリンタ１００に取り付け、ロール紙
の切断が不要なときは切断装置４００をインクジェット
式プリンタ１００から取り外しておくことができる。し
たがって、印刷準備等の作業の邪魔にならず、作業効率
を向上させることができる。

【００４４】図１３及び図１４は、インクジェット式プ
リンタ１００に装着された切断装置４００を使用する手
順を示す側面図である。先ず、印刷中においては、図１
３に示すように、アーム４３１を回転軸４３２ａを中心
に使用者側に回転させてガイド４２０を排紙部１３０か
ら退避させておく。これにより、ロール紙Ｒはホルダ４
３０間を排紙部１３０に沿って搬送されて排出される。

【００４５】なお、このとき、カッタ４１０はガイド４
２０の案内溝４２２の端部に位置させておくが、ガイド
４２０を回転軸４３１ａを中心に使用者側に回転させて
おけば、カッタ４１０がガイド４２０の案内溝４２２の
途中に位置していても、カッタ４１０を排紙部１３０か
ら確実に退避させておくことができ、ロール紙Ｒとの無
用な干渉を防止することができる。

【００４６】次に、印刷が完了したら、図１４に示すよ
うに、アーム４３１を回転軸４３２ａを中心に排紙部１
３０側に回転させてガイド４２０の押さえ板４２１でロ
ール紙Ｒを排紙部１３０に押し付ける。これにより、ロ
ール紙Ｒが例え反っていたとしても、そのロール紙Ｒを
平坦にすることができる。そして、カッタ４１０をガイ
ド４２０の案内溝４２２に沿って移動させ、カッタ４１
０の溝４１２内にロール紙Ｒの側部を差し込み、さらに
カッタ４１０をガイド４２０の案内溝４２２に沿って移
動させる。これにより、ロール紙Ｒはカッタ４１０の回
転刃４１３により切断され、排紙部１３０の下方に配設
されている図示しない排紙受けに収納される。

【００４７】なお、上述した実施形態の切断装置４００
は、インクジェット式プリンタ１００に適用する場合に
ついて説明したが、プリンタのみならず、ファクシミ
リ、コピー等の記録媒体を使用する記録装置に適用可能
である。

【００４８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るプリ
ンタによれば、記録媒体が例え反っていたとしても、切
断時にはその記録媒体を平坦にすることができるので、
切断装置による記録媒体の切断精度を常に高精度に維持
することができる。また、記録媒体の切断が必要なとき
のみ切断装置をプリンタに取り付け、記録媒体の切断が
不要なときは切断装置をプリンタから取り外しておくこ
とができるので、作業の邪魔にならず、作業効率を向上
させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るプリンタの構成例を
示す斜視図である。

【図２】図１のプリンタの主要部の内部構成例を示す斜
視図である。

【図３】図１のプリンタの使用手順を示す第１の図であ
る。

【図４】図１のプリンタの使用手順を示す第２の図であ
る。

【図５】図１のプリンタの使用手順を示す第３の図であ
る。

【図６】図１のプリンタの使用手順を示す第４の図であ
る。

【図７】図１のプリンタの使用手順を示す第５の図であ
る。

【図８】図１のプリンタの使用手順を示す第６の図であ
る。

【図９】図１のプリンタの使用手順を示す第７の図であ
る。

【図１０】図１のプリンタの使用手順を示す第８の図で
ある。

【図１１】本発明の特徴的な部分である切断装置をプリ
ンタに装着する手順を示す第１の斜視図である。

【図１２】本発明の特徴的な部分である切断装置をプリ
ンタに装着する手順を示す第２の斜視図である。

【図１３】プリンタに装着された本実施形態の切断装置
を使用する手順を示す第１の側面図である。

【図１４】プリンタに装着された本実施形態の切断装置
を使用する手順を示す第１の側面図である。

【図１５】従来のプリンタに備えられている切断部周辺
を示す正面図及び斜視図である。

【符号の説明】

１００ プリンタ １１０ 給紙部 １１１ ロール紙ホルダ １１２ ロール紙カバー １１３ スピンドル １１４ スピンドル受け １１５ スピンドル受け １２０ 印刷部 １２１ プリントヘッド １２２ キャリッジ １２３ ＦＦＣ １２４ インクチューブ １２５ 上蓋 １２６ 前蓋 １２７ レール １２８ キャリッジベルト １３０ 排紙部 １３１ 排紙ガイド １３２ サイドカバー １４０ 脚部 １４１ コロ １４２ 支持柱 １４３ 補強棒 １５０ カートリッジホルダ ４００ 切断装置 ４１０ カッタ ４１１ カッタ本体 ４１２ 溝 ４１３ 回転刃 ４２０ ガイド ４２１ 押さえ板 ４３０ ホルダ ４３１ アーム ４３１ａ 回転軸 ４３２ 支持部 ４３２ａ 回転軸 ４３３ 引っ張りバネ

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録媒体に情報を記録するプリンタにお
   いて、 記録済みの前記記録媒体を幅方向に押さえ込み、前記幅
   方向に切断する着脱可能な切断装置を備えたことを特徴
   とするプリンタ。
2. 【請求項２】 前記切断装置は、前記記録媒体の排出部
   に装着され、前記記録媒体の排出時には退避可能に構成
   されていることを特徴とする請求項１に記載のプリン
   タ。
3. 【請求項３】 記録媒体を切断する切断装置であって、 前記記録媒体を厚さ方向に挟み込んで幅方向に移動する
   ことにより切断するカッタと、 前記カッタを保持しており、前記記録媒体を幅方向に押
   さえ込んで、前記カッタの幅方向の移動を案内するガイ
   ドとを備えたことを特徴とする切断装置。
4. 【請求項４】 前記ガイドを保持しており、前記記録媒
   体の排出時に前記ガイドを前記記録媒体から退避させ、
   前記記録媒体の切断時に前記ガイドを前記記録媒体に押
   し付けるホルダを備えたことを特徴とする請求項３に記
   載の切断装置。
5. 【請求項５】 前記ガイドは、前記記録媒体の幅方向に
   長尺に形成され、前記記録媒体を幅方向に押さえ込む押
   さえ板と、前記記録媒体の幅方向に長尺に形成されて前
   記押さえ板と一体化され、前記カッタの幅方向の移動を
   案内する案内溝とを備えたことを特徴とする請求項３ま
   たは４に記載の切断装置。
6. 【請求項６】 前記ホルダは、前記ガイドの両端をそれ
   ぞれ保持することを特徴とする請求項５に記載の切断装
   置。
7. 【請求項７】 前記ホルダは、前記ガイドを前記記録媒
   体から退避させた後、あるいは前記記録媒体に押し付け
   た後に保持する弾性部材を備えたことを特徴とする請求
   項４〜６の何れか一項に記載の切断装置。
8. 【請求項８】 前記弾性部材は、引っ張りバネであるこ
   とを特徴とする請求項７に記載の切断装置。