JP2005096987A - 媒体搬送装置及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送途中で発生する媒体の斜行を短時間で除去することができる媒体搬送装置及びその媒体搬送装置を備えた記録装置を提供すること。
【解決手段】 ロール軸に巻回された媒体が斜行したとき、前記媒体の搬送方向に対する傾斜方向とは反対側の前記媒体の一側端の搬送経路を、他側端の搬送経路より長くなるように調整する調整手段152、153を備える。これにより、搬送経路が短くなった媒体の一側端が搬送ローラに引っ張られるので、斜行した搬送状態を元の正常な搬送状態に短時間で矯正することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ロール軸に巻回された媒体を搬送ローラを介して搬送する媒体搬送装置及びその媒体搬送装置を備えた記録装置に関する。
記録装置の1つであるプリンタは、記録媒体である用紙を搬送して記録するようになっているが、搬送途中で用紙にスキュー(斜行)が発生する場合がある。そこで、プリンタは、給紙ローラを回転させて用紙を紙送りローラに給紙した後、用紙の先端が紙送りローラを僅かに通過した時点で給紙ローラを停止させ、紙送りローラを所定の回転量だけ逆転させる動作を複数回繰り返すことにより、用紙に発生したスキューを除去するようにしている。
特開2000−318881号公報
上述した従来のプリンタでは、用紙に発生したスキューを除去するために、紙送りローラの正逆回転を複数回繰り返す必要があり、時間が掛かっている。
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、搬送途中で発生する媒体の斜行を短時間で除去することができる媒体搬送装置及びその媒体搬送装置を備えた記録装置を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の媒体搬送装置では、ロール軸に巻回された媒体を搬送ローラを介して搬送する媒体搬送装置であって、搬送される前記媒体が斜行したとき、前記媒体の搬送方向に対する傾斜方向とは反対側の前記媒体の一側端の搬送経路が、他側端の搬送経路より長くなるように調整する調整手段を備えたことを特徴としている。これにより、搬送経路が短くなった媒体の一側端が搬送ローラに引っ張られるので、斜行した搬送状態を元の正常な搬送状態に短時間で矯正することができる。
また、前記調整手段は、前記ロール軸と前記搬送ローラの間に配設され、両端部のうち少なくとも一方の端部が可動自在なトルクリミッタ手段であることを特徴としている。また、前記調整手段は、前記ロール軸と前記搬送ローラの間に配設され、一端を旋回軸として旋回自在なトルクリミッタ手段であることを特徴としている。これにより、媒体の大きさ等に左右されずに媒体に掛かるバックテンションを一定にしながら媒体に発生したスキューを除去することができる。
また、前記調整手段は、前記ロール軸の両端部のうち少なくとも一方の端部を可動させる手段であることを特徴としている。また、前記調整手段は、前記ロール軸の一端を旋回軸として前記ロール軸を旋回させる手段であることを特徴としている。これにより、調整手段の機構を簡易な構成とすることができる。また、前記媒体が斜行したときの傾斜方向を検出する検出手段を備えたことを特徴としている。これにより、媒体に発生するスキュー除去を自動的に高精度に行うことができる。また、ロール軸に巻回された媒体を搬送ローラを介して搬送する媒体搬送装置であって、芯部にトルクリミッタ手段が配設され、両端部のうち少なくとも一方の端部が可動自在なローラを備え、前記媒体の搬送負荷を一定化させて前記媒体の斜行を矯正することを特徴としている。これにより、媒体の大きさ等に左右されずに媒体に掛かるバックテンションを一定にしながら媒体に発生したスキューを除去することができる。
上記目的達成のため、本発明の記録装置では、記録媒体を搬送して記録する記録装置であって、上記各媒体搬送装置を備えたことを特徴としている。また、上記目的達成のため、本発明の液体噴射装置では、被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、上記各媒体搬送装置を備えたことを特徴としている。これにより、上記各媒体搬送装置の作用を奏する記録装置または液体噴射装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る媒体搬送装置を備えた記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図であり、図2は、そのインクジェット式プリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図、図3は、その断面図である。図1〜図3に示すインクジェット式プリンタ100は、例えばJIS規格のA1判やJIS規格のB1判といった比較的大型のサイズの用紙幅を有するロール紙やカット紙に記録できる大型のプリンタである。このインクジェット式プリンタ100は、本体部110内に記録部120が配設され、本体部110内から本体部110を支える脚部140の間にかけて媒体搬送装置130、150が配設された構成となっている。
本体部110は、図1〜図3に示すように、記録部120と媒体搬送装置130を覆うプラスチックあるいは板金でなるハウジング111を備えている。そして、このハウジング111は、図1〜図3に示すように、上面及び前面が開放可能なように半透明もしくは透明のプラスチックあるいは板金でなる上蓋112及び前蓋113が配設されている。
上蓋112は、図1〜図3に示すように、後部が回動可能に支持されており、ユーザが前部を持って押し上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。ユーザは、上蓋112を開けることにより記録部120及び媒体搬送装置130の上方を大きく開放することができるので、記録ヘッド121やキャリッジ122等のメンテナンス作業及びロール紙やカット紙のセット位置エラーの修正作業、記録中や排紙中における紙ジャム等の用紙搬送エラーの解除作業等を容易に行うことができる。
前蓋113は、図1〜図3に示すように、下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。ユーザは、前蓋113を開けることにより記録部120及び媒体搬送装置130の下方を大きく開放することができるので、給紙中における紙ジャム等の用紙搬送エラーの解除作業等を容易に行うことができる。
また、本体110の前面側から見て右側下部には、図1及び図2に示すように、各色のインクカートリッジ10を収納保持するホルダ本体161とその前面を覆うカバー162を有するインクカートリッジホルダ160が配設されている。このカバー162は、下部がホルダ本体161に対し回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。ユーザは、カバー162を開けることによりホルダ本体161を大きく開放することができるので、インクカートリッジ10の交換作業等を容易に行うことができる。
さらに、本体110の前面側から見て右側上部には、図1及び図2に示すように、ユーザが記録制御等の操作等を行うための操作パネル170が配設されている。この操作パネル170は、液晶画面と各種ボタンが配設されており、ユーザが液晶画面を見て確認しながらボタン操作やロール紙やカット紙のセット位置エラーの修正作業をできるようになっている。ユーザは、視認による確実な操作や作業を行うことができるので、動作エラーや動作ミス等を無くすことができる。
記録部120は、図2及び図3に示すように、記録ヘッド121を搭載したキャリッジ122、記録ヘッド121と制御部180の中の記録実行部とを電気的に接続するフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCという)123、記録ヘッド121とインクが入ったインクカートリッジ10とをつなぐインクチューブ124等を備えている。
記録ヘッド121は、ブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、ダークイエロー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタ等の各色のインクを吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド121は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口からロール紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。
キャリッジ122は、図2に示すように、主走査方向に設けられているレール127にベアリングを介して載置され、キャリッジベルト128に連結されており、図示しないキャリッジ駆動装置によってキャリッジベルト128が作動すると、キャリッジベルト128の動きに連行され、レール127に案内されて往復移動するようになっている。
FFC123は、一端が制御部180のコネクタに接続され、他端が記録ヘッド121のコネクタに接続されており、記録信号を制御部180から記録ヘッド121に送るようになっている。インクチューブ124は、上記各色のインク用が配設されており、図示しないインク加圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインクカートリッジ10に繋がれ、各他端が対応する各色の記録ヘッド121に繋がれている。そして、インクチューブ124は、インク加圧供給手段によって加圧された各色のインクをインクカートリッジ10から記録ヘッド121に送るようになっている。
本体部110内に配設された媒体搬送装置130は、図2及び図3に示すように、ロール紙やカット紙を副走査方向に搬送する紙送りローラ131とその従動ローラ132、ロール紙やカット紙を副走査方向に搬送して排紙する排紙ローラ133とその従動ローラ134、記録完了したロール紙をカッティングするカッタ135、搬送されるロール紙にスキュー(斜行)が発生したときの傾斜方向を検出する検出センサ136、ロール紙やカット紙の浮き上がりを防止する図示しない紙吸引手段等を備えている。
紙送りローラ131は、図示しないモータから伝達される駆動力により正逆回転駆動するようになっている。従動ローラ132は、バネ等の付勢部材により紙送りローラ131に押圧されており、紙送りローラ131の正逆回転駆動に追従して正逆回転するようになっている。そして、紙送りローラ131とその従動ローラ132は、給紙されるロール紙やカット紙を挟持して送り出すようになっている。
排紙ローラ133は、モータから紙送りローラ131を介して伝達される駆動力により正逆回転駆動するようになっている。従動ローラ134は、バネ等の付勢部材により排紙ローラ133に押圧されており、排紙ローラ133の正逆回転駆動に追従して正逆回転するようになっている。排紙ローラ133とその従動ローラ134は、搬送されるロール紙やカット紙を挟持して送り出すようになっている。カッタ135は、図3に示すように、刃先が下方を向いた状態で、上下方向及び主走査方向に移動自在に配設されている。検出センサ136は、キャリッジ122に装着されており、ロール紙の側縁部を監視してロール紙の斜行による傾斜方向を検出するようになっている。
脚部140は、図1及び図2に示すように、移動用のコロ141を有する2本の支持柱142を備えている。そして、支持柱142の上部に本体部110が載置されネジ止め固定されるようになっている。支持柱142に移動用のコロ141が配設されていることにより、重量のある本体部110を所望の位置へスムーズに移動させて設置することができるようになっている。
脚部140間に配設された媒体搬送装置150は、図1及び図3に示すように、本体部110の下方であって脚部140の間に配設されており、ロール紙の両端を支持して回動させる一対の支持部151、ロール紙に発生するスキューを除去するとともに、紙送りローラ131へ給送されるロール紙に一定のバックテンションを掛けるトルクリミッタ(調整手段)152、153を備えている。さらに、支持部151が固定されているとともに、トルクリミッタ152、153の各両端が軸支されている一対のアーム部154を備えている。このような構成の媒体搬送装置150の詳細について、さらに図4を参照して以下説明する。
図4(A)は、上記媒体搬送装置150の詳細を示す斜視図である。一対の支持部151は、対向配置される一対のアーム部154の対向面にそれぞれ固定して取り付けられている。そして、一対の支持部151は、軸受及びロール紙送り出し機構が内蔵されており、図5に示すロール紙Rの内周部に貫装されてロール紙Rを支持するスピンドル155の両端を軸支持し回動させて給紙するようになっている。
すなわち、スピンドル155は、中央にロール紙Rが嵌め込まれてロール紙Rの両側に一対のフランジ状のロール紙押さえ156が嵌め込まれ、一対の支持部151の間に架け渡されるようになっている。ユーザは、スピンドル155が取り付けられたロール紙を持ち上げて、スピンドル155の両端を一対の支持部151に嵌め込むのみでロール紙の装着を完了させることができるので、ロール紙のセッティング作業工数を大幅に減少させることができる。
トルクリミッタ152、153は、各両端が対向配置される一対のアーム部154の対向面にそれぞれ回動可能に軸支持されている。すなわち、トルクリミッタ152、153は、一対のアーム部154の間に架け渡されるようにして配設されている。このように、トルクリミッタ152、153は、支持部151に軸支持されたロール紙Rと紙送りローラ131の間に配設されており、ロール紙Rの太さ、幅、単位重さ等により紙送りローラ131へ給送されるロール紙Rに掛かるバックテンションが変動しないように作用する。
さらに、トルクリミッタ152、153は、搬送されるロール紙Rが斜行したとき、ロール紙Rの搬送方向に対する傾斜方向とは反対側のロール紙Rの一側端の搬送経路が、他側端の搬送経路より長くなるように調整可能に構成されている。すなわち、トルクリミッタ152、153は、両端部のうち少なくとも一方の端部が可動自在、例えば図4(B)に示すように、一端を旋回軸としてロール紙Rの搬送方向に旋回自在に構成されている。したがって、検出センサ136で検出されたロール紙Rの斜行による傾斜方向に基づいてトルクリミッタ152、153を旋回させることにより、搬送経路が短くなったロール紙Rの一側端が紙送りローラ131に引っ張られるので、斜行した搬送状態を元の正常な搬送状態に短時間で矯正することができる。
一対のアーム部154は、脚部140の2本の支持柱142の対向面にそれぞれ図示矢印方向に回動自在に取り付けられている。そして、一対のアーム部154の回動は、図6に示すロール紙のセッティング位置と図4に示すロール紙の給紙位置にて、例えば支持柱142の対向面に設けられた係止部材と付勢部材等を用いたロック機構によりロックされて位置決めされるようになっている。
すなわち、一対のアーム部154をロール紙のセッティング位置に回動させたときは、トルクリミッタ152、153はインクジェット式プリンタ100の前面側に飛び出し、一対のアーム部154をロール紙の給紙位置に回動させたときは、トルクリミッタ152、153はインクジェット式プリンタ100の背面側に回り込んで、ロール紙の搬送経路と接続されるようになっている。ユーザは、ロール紙の先端部をトルクリミッタ152、153の間に挿入・挟持させる際、インクジェット式プリンタ100の背面側に潜り込まなくても、インクジェット式プリンタ100の前面側にて通常の立ち位置で作業を行うことができるので、ロール紙のセッティング作業工数を大幅に減少させることができる。
なお、上述した実施形態では、一対の支持部151は、対向配置される一対のアーム部154の対向面にそれぞれ固定して取り付けられ、アーム部154とともに回動する構成としたが、脚部140の2本の支持柱142の対向面に取り付けられたアーム部154の回動軸と同芯の軸にそれぞれ固定して取り付けるように構成しても同様の効果を奏する。すなわち、アーム部154の回動とは無関係に常に一定位置に固定された支持部151としても良い。また、トルクリミッタ152、153の代わりに、通常の回転自在なローラと芯部にトルクリミッタを有するローラを備えるようにしても良く、図5〜図7を参照して説明する。
図5は、芯部にトルクリミッタを有するローラの要部を示す斜視図及び断面図である。このローラ158は、左端部の芯部にトルクリミッタ50が嵌め込まれている。このトルクリミッタ50は、端部カバー51、一方向接続部52、トルク伝動制限部53を備えている。端部カバー51は、円周方向に複数(本実施の形態では8個)のリブ状突起51aが一体形成されており、これらのリブ状突起51aの少なくとも1つがアーム部154に形成されたローラ受け54に係止して回動しないようにローラ158の左端外部に取り付けられている。一方向接続部52は、端部カバー51に対して、ロール紙Rの給紙逆方向、すなわち巻取方向にのみ回動するようにローラ158の左端内部に取り付けられている。
トルク伝動制限部53は、ロール紙Rの給紙に伴うローラ158の回動とともに単独で回動するように、またロール紙Rの巻取に伴うローラ158の回動とともに一方向接続部52と一体で回動するようにローラ158の左端内部に取り付けられている。このトルク伝動制限部53は、紙送りローラ131がロール紙Rを搬送することにより、所定の値以上のトルクがロール紙Rを介してローラ158、すなわちトルク伝動制限部53に加えられると、ローラ158に加えられるトルクが一方向接続部52に伝動することを解除する。
ここで、「所定の値」とは、紙送りローラ131により与えられるトルク値以下であって、紙送りローラ131によるロール紙Rの副走査方向への搬送を妨害することにより生じる印字品質の劣化を来さないトルク値をいう。これにより、ローラ158は、一方向接続部52に対して、加えられたトルクに従って回動自在となる。ここで、端部カバー51は、ローラ受け54に回動しないように係止され、一方向接続部52は、ロール紙Rの搬送方向へは回動しないので、トルク伝動制限部53及びローラ158のみが、加えられたトルクに従って回動してロール紙Rが給送される。したがって、ロール紙Rの斜行や皺の発生を防止することができる。
一方、紙送りローラ131が停止し、ローラ158にロール紙Rを介して加えられるトルクが所定の値よりも小さくなると、トルク伝動制限部53は、ローラ158に加えられるトルクを一方向接続部52に伝動する。これにより、ローラ158の回動は、回動しない一方向接続部52及び端部カバー51によって制動されて速やかに停止する。したがって、ロール紙Rの撓みの発生を防止することができる。そして、ローラ158は一方向接続部52によりロール紙Rの給送逆方向へフリー荷重回転させることができるので、ロール紙Rを手動で容易に巻取ることができる。したがって、ローラ158の歯飛び現象を確実に防止することができる。
図6は、上記ローラ受け54の右側面図であり、図7は、その平面図である。なお、図7には、このローラ受け54に取り付けられるローラ158が仮想線で示されている。ローラ受け54には、端部カバー51が載置される円弧状の凹部54aと、この凹部54aの内側に向かって突出した突出部54bとが一体形成されている。さらに、ローラ158の回動を円滑にするために、ローラ158の回動に従動して回動する2つのローラ54c、54dが取り付けられている。突出部54bには、端部カバー51のリブ状突起51aの1つが、ローラ158の給紙時の回動方向に対して、当接点Bで係合、すなわち引っ掛かるようになっており、これによりローラ158が回動しても、端部カバー51は回動しないようになっている。
このような構成において、インクジェット式プリンタ100の使用手順を図8〜図13を参照して説明する。先ず、図8(A)に示すように、ユーザは、スピンドル155に嵌め込まれている一対のロール紙押さえ156の一方をスピンドル155の一端から引き抜く。そして、図8(B)に示すように、ユーザは、スピンドル155の一端をロール紙Rの軸穴Cの一端から挿入して貫通させる。
さらに、ユーザは、図8(C)に示すように、ロール紙Rの軸穴Cの一端をスピンドル155の他端側に挿入固定されている他方のロール紙押さえ156に嵌め込んで当接させる。続いて、ユーザは、一方のロール紙押さえ156をスピンドル155の一端から挿入して、ロール紙Rの軸穴Cの他端に嵌め込む。これにより、ロール紙Rはスピンドル155と共に回転可能となる。
次に、ユーザは、例えば送り出しローラ152を手前に引いてアーム部154を揺動させ、ロール紙の給紙位置に位置決めされている状態(図4参照)にあるアーム部154を図9(A)に示すロール紙のセッティング位置に位置決めしてロックする。そして、ユーザは、スピンドル155が挿入されたロール紙Rを支持部151の上方へ持ち上げ、図9(B)に示すように、スピンドル155の両端部を各支持部151の窪み151aにそれぞれ嵌め込む。このように、スピンドル155の両端を一対の支持部151に嵌め込むのみでロール紙の装着を完了させることができるので、ロール紙のセッティング作業工数を大幅に減少させることができる。
次に、図10(A)に示すように、ユーザは、トルクリミッタ153を持ち上げてトルクリミッタ152に対して離間させてロックする。そして、ロール紙Rの先端部を前方に引き出してトルクリミッタ152、153の間に通す。続いて、図10(B)に示すように、ユーザは、トルクリミッタ153を押し下げてトルクリミッタ152に対して当接させてロックし、ロール紙Rの先端部をトルクリミッタ152、153の間に挟持させる。このように、インクジェット式プリンタ100の前面側にて通常の立ち位置でロール紙の先端部を引き出してトルクリミッタ152、153に挟持させることができるので、ロール紙のセッティング作業工数を大幅に減少させることができる。
次に、図11(A)に示すように、ユーザは、例えばトルクリミッタ152を奥へ押してアーム部154を揺動させ、ロール紙のセッティング位置に位置決めされている状態にあるアーム部154をロール紙の給紙位置に位置決めする。これにより、トルクリミッタ152、153の間に挟持されているロール紙Rの先端部は、給紙案内157の入口に位置決めされる。
ここで、ユーザが操作パネル170を操作してインクジェット式プリンタ100を起動させると、図11(B)に示すように、スピンドル155とトルクリミッタ152、153が回転を開始する。そして、スピンドル155に軸支持されているロール紙Rは、トルクリミッタ152、153手前で垂れ下がった状態で送り出され、トルクリミッタ152、153の間に挟持されているロール紙Rは、給紙案内157に案内されて上方の記録部120へ送り出される。
そして、図12に示すように、ロール紙Rは、紙送りローラ131とその従動ローラ132に挟持されて副走査方向に搬送されつつ主走査方向に移動する記録ヘッド121から吐出されるインク滴により所定の情報が記録される。このとき、搬送されるロール紙Rが斜行しても、検出センサ136で検出されたロール紙Rの斜行による傾斜方向に基づいてトルクリミッタ152、153が旋回される。
したがって、搬送経路が短くなったロール紙Rの一側端が紙送りローラ131に引っ張られるので、斜行した搬送状態を元の正常な搬送状態に短時間で矯正することができ、高精度な記録を行うことができる。この記録完了後、ロール紙Rは、カッタ135によりカッティングされて排紙ローラ133とその従動ローラ134に挟持されて排紙される。
なお、上述した実施形態では、トルクリミッタ152、153は、ロール紙Rの搬送方向に旋回自在に構成したが、ロール紙Rの搬送面に対して垂直方向に旋回自在に構成しても同様の作用・効果を奏する。また、トルクリミッタ152、153を設けずに、支持部151に軸支持されたスピンドル155、すなわちロール紙Rの軸の両端部のうち少なくとも一方の端部を可動自在に構成しても同様の作用・効果を奏する。また、検出センサとしては、光学センサや磁気センサ等を用いることができる。
媒体搬送装置を備えた記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっても適用可能である。また、記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を液体噴射ヘッドから被噴射媒体に噴射して液体を被噴射媒体に付着させる液体噴射装置の意味として、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等を備えた装置にも適用可能である。
本発明の実施の形態に係る媒体搬送装置を備えた記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図である。 図1のプリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図である。 図1のプリンタの主要部の断面図である。 図1のプリンタの給紙部の詳細を示す斜視図である。 図1のプリンタの給紙部に使用される芯部にトルクリミッタを有するローラの要部を示す斜視図及び断面図である。 図5のローラを受けるローラ受けの右側面図である。 図6の平面図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第1の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第2の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第3の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第4の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第5の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第6の図である。
符号の説明
10 インクカートリッジ、50 トルクリミッタ、51 端部カバー、52 一方向接続部、53 トルク伝動制限部、54 ローラ受け、100 インクジェット式プリンタ、110 本体部、111 ハウジング、112 上蓋、113 前蓋、120 記録部、121 記録ヘッド、122 キャリッジ、123 FFC、124 インクチューブ、127 レール、128 キャリッジベルト、130 媒体搬送装置、131 紙送りローラ、132 従動ローラ、133 排紙ローラ、134 従動ローラ、136 検出センサ、140 脚部、141 コロ、142 支持柱、150 給紙部、151 支持部、152、153 トルクリミッタ、154 アーム部、155 スピンドル、156 ロール紙押さえ、157 給紙案内、158 ローラ、160 インクカートリッジホルダ、161 ホルダ本体、162 カバー、170 操作パネル、180 制御部

Claims (9)

  1. ロール軸に巻回された媒体を搬送ローラを介して搬送する媒体搬送装置であって、
    搬送される前記媒体が斜行したとき、前記媒体の搬送方向に対する傾斜方向とは反対側の前記媒体の一側端の搬送経路が、他側端の搬送経路より長くなるように調整する調整手段を備えたことを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 前記調整手段は、前記ロール軸と前記搬送ローラの間に配設され、両端部のうち少なくとも一方の端部が可動自在なトルクリミッタ手段であることを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  3. 前記調整手段は、前記ロール軸と前記搬送ローラの間に配設され、一端を旋回軸として旋回自在なトルクリミッタ手段であることを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  4. 前記調整手段は、前記ロール軸の両端部のうち少なくとも一方の端部を可動させる手段であることを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  5. 前記調整手段は、前記ロール軸の一端を旋回軸として前記ロール軸を旋回させる手段であることを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  6. 前記媒体が斜行したときの傾斜方向を検出する検出手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の媒体搬送装置。
  7. ロール軸に巻回された媒体を搬送ローラを介して搬送する媒体搬送装置であって、
    芯部にトルクリミッタ手段が配設され、両端部のうち少なくとも一方の端部が可動自在なローラを備え、前記媒体の搬送負荷を一定化させて前記媒体の斜行を矯正することを特徴とする媒体搬送装置。
  8. 記録媒体を搬送して記録する記録装置であって、
    請求項1〜7の何れか一項に記載の媒体搬送装置を備えたことを特徴とする記録装置。
  9. 被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、
    請求項1〜7の何れか一項に記載の媒体搬送装置を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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