JP2002205507A - チューブレス空気入りタイヤ - Google Patents

チューブレス空気入りタイヤ

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JP2002205507A
JP2002205507A JP2001002996A JP2001002996A JP2002205507A JP 2002205507 A JP2002205507 A JP 2002205507A JP 2001002996 A JP2001002996 A JP 2001002996A JP 2001002996 A JP2001002996 A JP 2001002996A JP 2002205507 A JP2002205507 A JP 2002205507A
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filler
inner liner
pneumatic tire
rubber
tubeless pneumatic
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JP2001002996A
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Inventor
Kazunori Tanaka
一徳 田中
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チューブレス空気入りタイヤにおけるインナ
ーライナーの耐空気透過性を向上させる。 【解決手段】 チューブレス空気入りタイヤにおけるイ
ンナーライナーのゴム層に、平均粒径が0.5〜100
μmであり、かつ、粒子の主形状が平板状である充填材
を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チューブレス空気
入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、チューブレス空気入りタイヤにおいては、そのタイ
ヤ内面に、空気の透過を抑えるインナーライナーと呼ば
れるゴム層が設けられている。かかるインナーライナー
には、トレッドやサイドウォールなどを構成する通常ゴ
ム層に比べて空気透過性の低いハロゲン化ブチルゴムが
用いられている。
【0003】従来、インナーライナーの耐空気透過性を
改良する方法としては、上記ハロゲン化ブチルゴムの含
有率を上げることが一般に採用されているが、ハロゲン
化ブチルゴムの含有率を上げるとコストアップにつなが
ることから、それ以外の方法で耐空気透過性を向上させ
ることが求められる。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、チューブレス空気入りタイヤにおけるイン
ナーライナーの耐空気透過性を向上させることを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、粒径の大き
い平板状粒子からなる充填材をインナーライナーのゴム
に配合することにより、チューブレス空気入りタイヤの
耐空気透過性が改良されることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0006】すなわち、本発明のチューブレス空気入り
タイヤは、平均粒径が0.5〜100μmであり、か
つ、粒子の主形状が平板状である充填材を配合したゴム
層からなるインナーライナーを備えるものである。
【0007】前記充填材としては、炭素を主成分とする
充填材が好適であり、より具体的には石炭粉砕物が好適
である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施に関連する事
項について詳細に説明する。
【0009】本発明において、インナーライナーに配合
する充填材には、上記したように、平板状の粒子からな
る平均粒径0.5〜100μmの充填材が用いられる。
【0010】このような平板状で粒径の大きい充填材
は、ゴム層中で障害物となって空気の透過を阻害しやす
いため、インナーライナーの耐空気透過性を向上させる
ことができる。詳細には、インナーライナーは薄いゴム
層であり、一般にロールなどでシート状に押し出されて
成形されることから、平板状の充填材はゴム層中におい
て層表面に略平行に寝かされた状態で配設される。その
ため、ゴム層をその厚み方向において通過しようとする
空気が、大きな平板状の充填材によりその通路を遮ら
れ、もって空気の透過が効果的に阻害される。
【0011】また、この充填材は、一般の充填材である
カーボンブラックに比べて、補強性が低く、そのため、
同一配合量であればゴムのモジュラスを下げることがで
きるため、この点からもインナーライナーには好適であ
る。
【0012】なお、該充填材には、上記した耐空気透過
性の作用効果を損なわない範囲内で、平板状でない不定
形の粒子を含有していてもよい。
【0013】該充填材において、平均粒径が0.5μm
未満では、耐空気透過性の改良効果が十分でない。ま
た、平均粒径が100μmを越えると、インナーライナ
ーの耐久性が低下する。ここで、平均粒径はレーザ回折
散乱法により測定されるものである。なお、該充填材の
平均粒径は、好ましくは、下限が1μmであり、上限が
30μmである。
【0014】該充填材としては、炭素を主成分とする充
填材が好適であり、具体的には、石炭を細かく砕いた石
炭粉砕物が挙げられる。石炭は、層状構造を有するた
め、ボールミル等の粉砕機で砕くことにより平板状の粒
子が得られ、従って、本発明の充填材として好適に用い
ることができる。なお、充填材における炭素の含有率は
70重量%以上であることが好適である。
【0015】本発明におけるインナーライナーに用いら
れるゴム組成物は、ゴム成分に上記充填材を配合してな
るものであり、かかるゴム成分としては、ハロゲン化ブ
チルゴム、天然ゴム、合成イソプレンゴム、スチレン−
ブタジエンゴム、ブタジエンゴムなどが挙げられる。こ
れらは単独で又は組み合わせて用いられる。好ましく
は、臭素化ブチルゴムや塩素化ブチルゴム等のハロゲン
化ブチルゴムとその他のジエン系ゴムとを併用すること
である。
【0016】ゴム成分100重量部に対する上記充填材
の配合量は、10〜60重量部であることが好ましく、
より好ましくは下限が20重量部、上限が40重量部で
ある。充填材の配合量が10重量部未満では十分な耐空
気透過性を得にくい。
【0017】本発明におけるインナーライナーに用いら
れるゴム組成物においては、上記した平板状の充填材の
他に、カーボンブラックやシリカなどの補強性のある充
填材を併用してもよい。更に、該ゴム組成物には、イン
ナーライナーのゴム組成物に通常配合される他の配合
剤、例えば、老化防止剤、軟化剤、加工助剤、亜鉛華や
ステアリン酸のような加硫助剤、可塑剤、加硫促進剤、
硫黄のような加硫剤を適宜に配合してもよい。
【0018】このゴム組成物を常法に従ってロールなど
でシート状に押し出し、押し出したシート状物をトレッ
ドやサイドウォールなどを構成する通常ゴム層の内側に
貼り付けて加硫成形することにより、タイヤ内面に薄い
ゴム層よりなるインナーライナーを備えるチューブレス
空気入りタイヤが形成される。なお、インナーライナー
の厚みは、タイヤサイズなどにより異なるが、通常は
0.5〜3.0mmである。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳述するが、本
発明はこれら実施例により限定されるものではない。
【0020】タイヤサイズを195/70R15とし
て、実施例1〜3及び比較例1〜5のタイヤを作成し
た。各タイヤは、インナーライナーに用いたゴム組成物
以外は同一の構成とした。インナーライナーのゴム組成
物は、以下に示す配合とし、充填材としては下記表1に
示す各充填材を用いた。表1において、充填材(1)〜
(4)は、石炭(瀝青炭)をボールミルで粉砕した石炭
粉砕物であり、ボールミルの粉砕条件を変えて平均粒径
を4種類に調整したものである。また、充填材(5)は
炭酸カルシウム、充填材(6)はカーボンブラックであ
る。いずれも平均粒径は、Microtrac HRA(日機装社製
の粒径分析器)を用いて測定した。なお、インナーライ
ナーの厚みは0.7mmとした。
【0021】(配合) 臭素化ブチルゴム 70重量部 天然ゴム 30重量部 充填材 (表1参照) ステアリン酸 1重量部 アロマオイル 5重量部 亜鉛華 3重量部 加硫促進剤DM 1.3重量部 硫黄 0.3重量部。
【0022】実施例1〜3及び比較例1〜5の各タイヤ
について試験を行い、耐空気透過性と耐久性を評価し
た。結果を表1に示す。各試験方法は以下の通りであ
る。
【0023】・耐空気透過性:タイヤに空気を2kg/
cmに充填して、22℃に空調された室内に8週間放
置した。放置後の空気圧を測定して、空気圧の低減値を
求め、該低減値の逆数を、比較例1を100として指数
表示した。数字が大きいほど、空気透過量が少ないこ
と、即ち耐空気透過性に優れることを示す。
【0024】・耐久性:タイヤに空気を充填して100
℃の雰囲気下に7週間放置して老化させた。その後、J
IS D 4230の耐久性能試験に基づいて、該タイヤ
を装着したタイヤを12,000km走行させ、走行後
のインナーライナーを観察してクラック発生の有無を評
価した。
【0025】
【表1】
【0026】表1に示すように、本発明特定の充填材を
用いた実施例1〜3では、耐久性を損なうことなく、耐
空気透過性が大幅に改良されていた。これに対して、比
較例3に示すように、平板状であっても平均粒径が0.
1μmの充填材では、耐空気透過性が十分に改善されな
かった。また、比較例4に示すように、平均粒径が12
0μmの充填材では、耐空気透過性は改善されるもの
の、クラックが発生し、耐久性に劣っていた。更に、比
較例5に示すように、柱状の充填材では、平均粒径が大
きくても、耐空気透過性は十分に改善されなかった。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のチューブ
レス空気入りタイヤであると、粒径の大きい平板状粒子
の充填材をインナーライナーのゴムに配合したことによ
り、耐久性を損なうことなく、耐空気透過性を改良する
ことができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径が0.5〜100μmであり、か
    つ、粒子の主形状が平板状である充填材を配合したゴム
    層からなるインナーライナーを備えるチューブレス空気
    入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記充填材が炭素を主成分とする充填材で
    あることを特徴とする請求項1記載のチューブレス空気
    入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記充填材が石炭粉砕物であることを特徴
    とする請求項2記載のチューブレス空気入りタイヤ。
JP2001002996A 2001-01-10 2001-01-10 チューブレス空気入りタイヤ Withdrawn JP2002205507A (ja)

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