JP2002205281A - 回転工具のビット取り付け装置 - Google Patents

回転工具のビット取り付け装置

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JP2002205281A JP2001045571A JP2001045571A JP2002205281A JP 2002205281 A JP2002205281 A JP 2002205281A JP 2001045571 A JP2001045571 A JP 2001045571A JP 2001045571 A JP2001045571 A JP 2001045571A JP 2002205281 A JP2002205281 A JP 2002205281A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば、スクリュウドライバにおいてスピン
ドルの先端に装着したドライバビットがスピンドルに対
して径方向に振れないようにするために、従来はビット
装着孔にゴムリングを取り付ていたが、この構成では耐
久が低い問題があった。本発明では、耐久性の高いビッ
ト振れ止め具を備えたビット取り付け装置を提供する。 【解決手段】 操作スリーブ11に2つの金属製の弾性
保持片15b,15bを設けて、六角柱体をなすドライ
バビット3の対向する2辺間の間隔Aと対向する2角部
間の間隔Bとの寸法差を利用して対向する2角部を弾性
保持片15b,15bに弾性的に挟み込んで、ドライバ
ビット3の振れを抑制する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばスクリュ
ードライバやインパクトドライバ等の回転工具にドライ
バビットやソケットタイプのビット(先端工具、以下単
にビットという)を取り付けるための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の回転工具は、モータに
より回転するスピンドルと、このスピンドルの先端に設
けたビット取り付け装置を備えており、このビット取り
付け装置を介してスピンドルの先端にビットを装着する
構成となっている。このビット取り付け装置は、スピン
ドルの先端部に軸方向移動可能に支持した操作スリーブ
を備えており、この操作スリーブを軸方向に後退操作す
ると、スピンドルの先端面に設けた断面六角形のビット
装着孔に例えばドライバビットを抜き差し可能な状態と
なり、操作スリーブの後退操作を止めると、この操作ス
リーブがばね付勢力により軸方向に前進し、これにより
ビット装着孔に挿入したドライバビットが抜け不能に取
り付けられる。
【0003】このようなビット取り付け装置において、
ビット装着孔に対するドライバビットの軸回りのガタツ
キ(振れ)を防止するため、従来はビット装着孔の内周
側にゴムリングを装着しておき、このゴムリングの内周
側を押し広げつつドライバビットを挿入する構成とする
ことにより、ゴムリングの弾性力によりドライバビット
の振れを抑制する構造(ビットの振れ止め構造)となっ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の振れ止め構造では、ドライバビットの取り付け・取
り外しを繰り返すうちにゴムリングが摩耗、変形等して
しまい耐久性が低いという問題や、ゴムの抵抗力によっ
て操作しづらいという問題があった。本発明は、従来よ
りも耐久性の高いビットの振れ止め構造を有する取り付
け装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は前記
各請求項に記載した構成のビット取り付け装置とした。
請求項1記載の取り付け装置によれば、操作スリーブを
ビットアンクランプ位置に位置させて、スピンドルの先
端面に設けたビット装着孔にビットを挿入する。この
際、ビットは2つの弾性保持片間を経てビット装着孔に
挿入される。ビットはその対向する2側面を2つの弾性
保持片に平行に沿わせた向きでこの2つの弾性保持片間
に挿入することができる。こうして、ビットをビット装
着孔に挿入した後、操作スリーブをクランプ側に回転操
作すると、操作スリーブと2つの弾性保持片が一体でビ
ットの回りを回転する。2つの弾性保持片の間隔は、ビ
ットの対向する2側面間の間隔よりも大きく、対向する
2角部間の間隔よりも小さく設定されている。このた
め、2つの弾性保持片はビットの回りを回転して2側面
に沿った位置から外れると、相互に押し広げられつつビ
ットの2角部に弾性的に押圧される状態となる。すなわ
ち、断面角形をなすビットの2側面間と2角部間の寸法
差を利用して、2つの弾性保持片間にビットを挿入可能
な状態と、この2つ弾性保持片によりビットが弾性的に
狭持される状態とを実現している。2つの弾性保持片に
より弾性的に狭持されることによりビットの振れが規制
される。このように、従来のゴムリングではなく、金属
を素材とする弾性保持片によりビットの振れ止めがなさ
れるので、従来より耐久性を向上させることができる。
しかも、従来のようにゴムリングを押し広げながらビッ
トをビット挿入孔に挿入する構成ではなく、2つの弾性
保持片間に何ら抵抗なく挿入することができるので、ビ
ット挿入時の操作性を高めることができる。
【0006】請求項2記載の取り付け装置によれば、弾
性保持片をビット装着孔の奥部に配置した場合よりも、
ビットのより中央に近い部位を弾性的に狭持することが
できるので、より効率よくビットの振れを規制すること
ができる。請求項3記載のビット取り付け装置によれ
ば、操作スリーブのクランプ方向の回転に伴うビット保
持孔の回転によりビットがガタツキなくスピンドルに装
着される。ビット保持板のビット保持孔は心出し手段に
よりスピンドルのビット装着孔に対して心出しされるの
で、ビットがスピンドルに対して心出しされ、これによ
りビットの振れをより一層確実に防止することができ
る。請求項4記載のビット取り付け装置によれば、簡単
な構成でスピンドルに対するビットの心出しをすること
ができる。
【0007】請求項5記載のビット取り付け装置によれ
ば、ビットの角部に対してビット保持孔の端縁が押圧さ
れないので、該角部がビット保持孔の端縁に食い込むこ
とが防止され、これにより操作スリーブのアンクランプ
側への回転操作をスムーズに行うことができるようにな
る。また、ビット保持突部がビットの側面に押圧されて
該ビットがその軸回りに拘束される構成であるが、ビッ
ト保持突部は操作スリーブをアンクランプ側に回転操作
すると、ビットの側面から遠ざかる方向に移動するの
で、該ビット保持突部がビットの側面に食い付くことが
なく、この点でも操作スリーブのアンクランプ側への回
転操作をスムーズに行うことができる。
【0008】ここで、ビット保持孔の角部に上記逃がし
凹部を設けず、該角部の強度(切り欠き強度)を確保す
るために円弧形状部(R形状部)を形成する場合には、
該R形状部はビット保持孔の角部から内周側へ盛り上が
るように形成されるため、対向する2角部間(2R形状
部間)の間隔が小さくなる。このため、ビットの寸法精
度のバラツキ等によっては、操作スリーブをアンクラン
プ方向に回転操作すると、ビットの角部がR形状部に食
い付いて、該操作スリーブをアンクランプ方向にスムー
ズに回転操作できない場合が発生する。この点、請求項
5に記載したビット取り付け装置によれば、上記した理
由から、ビットのビット保持孔に対する食い付きを防止
でき、しかも六角孔の角部に相当する部位に逃がし凹部
が形成されるので、当該ビット保持孔の強度をも確保す
ることができる。
【0009】請求項6記載のビット取り付け装置によれ
ば、スピンドルのビット装着孔に対するビットの食い付
きを防止することができるので、ビット取り外し時にお
いてビットをビット装着孔から楽に抜き出すことがで
き、この点でさらに当該ビット取り付け装置の使い勝手
をよくすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1実施形態を図
1〜図5に基づいて説明する。図1は、回転工具の一例
としてのスクリュードライバ1の先端部を示している。
この第1実施形態は、このスクリュードライバ1のスピ
ンドル2の先端にビット3を取り付けるためのビット取
り付け装置10の構成に特徴を有しており、スクリュー
ドライバ1自体の構成は従来構成に比して特に変更を要
しないので説明および図示を省略する。スピンドル2の
先端面には、ビット3の挿入側の基端部3b(図におい
て左端部)を挿入するためのビット装着孔2aが形成さ
れている。本実施形態においてビット3は六角柱体をな
すもので、先端に十字ドライバ部3cを有している。ま
た、基端部3bには、このビット3をスピンドル2に対
して抜け止めするために鋼球4,4がはまり込む断面半
円形の溝部3aが全周にわたって形成されている。以下
の説明において、このビット3の六角形状の対向する2
辺間の間隔は寸法Aとし、対向する2角部間の間隔は寸
法B(=1.155A)とする。スピンドル2のビット
装着孔2aは、ビット3が六角柱体をなすことに対応し
て六角孔に形成されている。このビット装着孔2aはス
ピンドル2の中心に形成されている。また、スピンドル
2には、径方向に対向する2カ所に上記鋼球4,4が配
置されている。この鋼球4,4は、それぞれスピンドル
2の径方向に沿ってビット装着孔2aに貫通して形成し
たビット保持孔2b内に移動可能に収容されている。鋼
球4,4は、それぞれビット装着孔2a内に一部はみ出
す位置とはみ出さない位置との間で、スピンドル2の径
方向に変位できるようにビット保持孔2b内に保持され
ている。但し、鋼球4,4がビット装着孔2a内に脱落
しないように、ビット保持孔2bのビット装着孔2a側
の径が僅かに小さくなっている。
【0011】さて、第1実施形態のビット取り付け装置
10は、スピンドル2の外周側に取り付けた操作スリー
ブ11を備えている。この操作スリーブ11は、スピン
ドル2に対して回転可能に取り付けられている。但し、
この操作スリーブ11は、スピンドル2の外周側に装着
した止め輪13および平ワッシャ14により軸方向へは
移動しない。この操作スリーブ11とスピンドル2との
間には捩りばね12が介装されている。このため、操作
スリーブ11は、クランプ方向(図2および図3におい
て時計回り方向)に付勢されている。操作スリーブ11
の内周側であって周方向に対向する2カ所には、内方に
突き出す突起部11a,11aが形成されている。この
操作スリーブ11が捩りばね12によりクランプ方向に
回転してクランプ位置に至ると、図2に示すように両突
起部11a,11aによって鋼球4,4がビット装着孔
2a内にはみ出す方向に押され、かつはみ出した状態に
保持される。両鋼球4,4がビット装着孔2a内にはみ
出すと、このはみ出した部分が、ビット装着孔2a内に
挿入したビット3の溝部3a内にはまり込み、これによ
りビット3がビット装着孔2aから抜け出し不能にクラ
ンプされる。
【0012】一方、操作スリーブ11を捩りばね12に
抗してアンクランプ方向(図2および図3において反時
計回り方向)に回転させてアンクランプ位置に至ると、
図4に示すように両突起部11a,11aが鋼球4,4
から外れ、これにより両鋼球4,4がビット装着孔2a
内にはみ出ない位置に変位可能な状態となって、ビット
3をビット装着孔2a内から取出し可能、かつビット装
着孔2a内に挿入可能な状態となる。後述するように、
操作スリーブ11は、クランプ位置から約30゜回転さ
せるとアンクランプ位置に至り、この30゜の範囲で回
転可能となっている。なお、この操作スリーブ11の回
転範囲を約30゜に規制するためのストッパピンは図示
省略されている。
【0013】次に、操作スリーブ11の先端側の外周面
には、取り付け溝11bが形成されている。この取り付
け溝11bには、振れ止め具15の円環部15aが嵌め
込まれている。この振れ止め具15は、図3に示すよう
に1本の弾性を有する金属製の線材(例えばSUP材
(JIS))をほぼ円環形状に成形してなるもので、そ
の両端部は上記円環部15aからさらに内方へ向けて折
り曲げられている。操作スリーブ11の先端上部には、
軸線方向に沿って上記取り付け溝11bに至る切り込み
溝11cが形成されている。取り付け溝11bに嵌め込
んだ円環部15aの両端部はこの切り込み溝11cを経
て、操作スリーブ11の内周側に入り込んでいる。この
内周側に入り込んだ2本の端部は、左右に開かれてそれ
ぞれビット装着孔2aの口元に沿って六角形状に折り曲
げられている。このビット装着孔2aの口元に沿って六
角形状に折り曲げられた部分が、特許請求の範囲に記載
した弾性保持片(以下、弾性保持片15b,15bとい
う)に相当する。両弾性保持片15b,15bにより、
ビット装着孔2aの口元に沿った六角形状のリングが形
成されている。操作スリーブ11を捩りばね12に抗し
てアンクランプ位置に回転させた状態では、図5に示す
ように上記両弾性保持片15b,15bにより形成され
る六角形状が、ビット装着孔2aの六角形状に整合した
状態(両者の六角形状の辺と辺が一致し、角部と角部が
一致する状態)となる。一方、操作スリーブ11が捩り
ばね12によりクランプ位置に戻された状態では、図3
に示すように両弾性保持片15b,15bにより形成さ
れる六角形状が、ビット装着孔2aの六角形状(ビット
3の六角形状)に対して約30゜だけ回転方向にずれた
状態となる。
【0014】両弾性保持片15b,15bは、相互に接
近する方向(閉じる方向)に弾性を有している。また、
弾性保持片15b,15bの対向する2辺間の間隔は、
ビット3の対向する2辺間の間隔Aよりも大きく、対向
する2角部間の間隔Bよりも小さく設定されている。こ
のため、操作スリーブ11をアンクランプ位置に回転し
て、2つの弾性保持片15b,15bにより形成される
六角形状がビット装着孔2aの六角形状に整合した状態
とすることにより、両弾性保持片15b,15b間を経
てビット3を、弾性保持片15b,15bに干渉するこ
となくスムーズにビット装着孔2a内に差し込むことが
でき、また逆にビット装着孔2aから抜き出すことがで
きる。
【0015】一方、操作スリーブ11を捩りばね12に
よりクランプ位置に戻すと、弾性保持片15b,15b
の各辺にビット3の各角部が対向する状態となる。弾性
保持片15b,15bの対向する2辺間の間隔は、ビッ
ト3の対向する2角部間の間隔Bよりも小さく設定され
ているので、ビット装着孔2a内にビット3を挿入した
状態では、操作スリーブ11がクランプ方向に回転する
と、両弾性保持片15b,15bも同方向に回転しつつ
開き方向に弾性変形する。このため、ビット3の対向す
る2角部に、弾性保持片15b,15bの対向する2辺
が弾性的に押圧され、これによりビット3が両弾性保持
片15b,15bにより狭持される。すなわち、本実施
形態の振れ止め具15は、ビット3の対向する2辺間の
間隔Aと対向する2角部間の間隔Bとの寸法差(B−
A)を利用して、ビット3を狭持し、または干渉するこ
となく挿通させる構成となっている。また、操作スリー
ブ11が捩りばね12によりクランプ位置に戻される
と、突起部11a,11aがビット装着孔2a内にはみ
出した位置に固定され、これによりビット装着孔2a内
に挿入したビット3が抜け出し不能にクランプされるこ
とは前記した通りである。
【0016】以上のように構成した本実施形態のビット
取り付け装置10によれば、ビット装着孔2a内にビッ
ト3を挿入した後、操作スリーブ11のアンロック方向
への回転操作を止めると、操作スリーブ11は捩りばね
12によりクランプ方向に回転する。操作スリーブ11
がクランプ位置に戻されると、ビット3が鋼球4,4に
より抜け出し不能にクランプされるとともに、両弾性保
持片15b,15bにより弾性的に狭持され、これによ
りビット3の振れが抑制される。スピンドル2に対する
ビット3の振れ(径方向のガタツキ)がこの振れ止め具
15により抑制されるので、ねじの締め込み当初におけ
るねじの振れを防止できるので指でねじを保持しておく
必要がなく、これによりねじ締め作業を楽に行うことが
できる。このように、本実施形態のビット取り付け装置
10によれば、従来のようにゴム製のリングではなく、
金属製の弾性保持片15b,15bによりビット3の振
れ止めがなされる構成であるので、従来よりも振れ止め
構造(振れ止め具)の耐久性を向上させることができ
る。
【0017】また、ビット3をビット装着孔2aから抜
き出すとき、あるいはビット3をビット装着孔2aに挿
入するときには、操作スリーブ11はアンクランプ位置
に位置しており、これにより振れ止め具15の両弾性保
持片15b,15bがビット装着孔2aの六角形状に沿
った状態となるので、この振れ止め具15がビット3の
ビット装着孔2aへの抜き差し操作の抵抗となることが
ない。さらに、本実施形態では振れ止め具15を操作ス
リーブ11の先端側に取り付けて、両弾性保持片15
b,15bをビット装着孔2aの口元に配置する構成と
したので、ビット3の振れを効率よく抑制することがで
きる。但し、スピンドル2の例えば後端部に両弾性保持
片15b,15bを挿通するための貫通溝をビット装着
孔2aに貫通して設ければ、振れ止め具を操作スリーブ
11の後端部に取り付けることもでき、この場合でも従
来に比して耐久性の向上を図ることができる。
【0018】以上説明した実施形態には、種々変更を加
えて実施することができる。例えば、2つの弾性保持片
15b,15bを操作スリーブ11に取り付けるため
に、円環部15aを操作スリーブ11の外周側に巻き付
ける構成を例示したが、2つの弾性保持片を所定の位置
に取り付ける手段としては、例えばビス止め、溶着等そ
の他の手段を用いることができる。また、六角柱形状を
有するビット3を例示したが、四角柱形状、八角柱体形
状等の角柱体形状(円柱体以外の形状)を有するビット
の振れ止めを行う場合にも同様に適用することができ
る。この場合、2つの弾性保持片により形成される多角
形状を、必ずしもビットの角柱体形状に合わせる必要は
ない。要は、ビットの対向する2辺間の間隔Aと対向す
る2角部間の間隔Bとの寸法差を利用して、操作スリー
ブ11を回転操作したときに、2つの弾性保持片がビッ
トの2辺に沿った状態と、2角部に弾性的に押圧される
状態とに切り換わる構成とすればよい。なお、対向する
2辺、対向する2角部とは、数学的に精確に対向してい
る必要はない。従って、三角柱形状、五角柱形状あるい
は断面星形を有するビットについても、同様に適用する
ことができる。
【0019】さらに、2つの弾性保持片により閉じた多
角形が形成される必要もない。例えば、図6および図7
に示すように弾性保持片を構成することもできる。前記
例示したように2つの弾性保持片15b,15bにより
六角形状を形成する構成では、ビットの3組の対向する
2角部にこの弾性保持片15b,15bが押圧される
が、図6および図7に示すように2つの弾性保持片1
6,16を二股形状(U字形状)に配置した場合には、
ビット3の1組の対向する2角部が押圧される。この構
成の場合でも、ビット3の一定方向の振れ止め効果を十
分に得ることができ、また従来よりもその耐久性を高め
ることができる。なお、図6および図7において変更を
要しない部材および部位については同位の符号を付し
た。また、図8および図9に示すように2つの弾性保持
片17,18を左右非対称に配置してもよい。この弾性
保持片17,18によってもビット3の一定方向の振れ
を効果的に抑制することができる。
【0020】さらに、図10に示すように、操作スリー
ブ21の先端内周側に取り付け溝21aを形成し、この
取り付け溝21aに、図示するような振れ止め具20を
嵌め付ける構成としてもよい。この振れ止め具20は、
六角形状をなす弾性保持片20aを有している。弾性保
持片20aの各角部からは支持アーム20b〜20bが
放射状に設けられており、各支持アーム20bの先端に
は上記取り付け溝21aに沿って嵌め込まれる脚部20
cが設けられている。この振れ止め具20も、弾性を有
する金属製の線材を折り曲げ、あるいは溶着して製作さ
れている。このように構成した振れ止め具20によって
も、ビット3の対向する2辺間の間隔Aと対向する2角
部間の間隔Bの寸法差(B−A)を利用して、ビット3
の振れ止めを実現することができ、また従来のゴム製リ
ングに比して耐久性を高めることができる。この構成の
場合、弾性保持片20aの各辺がそれぞれ弾性変形する
ことによりビット3が弾性的に狭持される。また、例示
した種々形態のビット取り付け装置は、ねじ締め用のド
ライバビット3の他、六角ナット締め付け用のソケット
を備えたソケットビットを装着することもできる。
【0021】次に、以上説明した第1実施形態には、ビ
ットの振れ止め機能に加えて心出し機能を付加すること
ができる。図11〜図17には、この心出し機能付きの
ビット取り付け装置30が示されている。前記例示した
第1実施形態のビット取り付け装置10と同様の構成に
ついては説明を省略し、同位の符号を用いる。また、前
記した第1実施形態に係るビット取り付け装置10が請
求項1,2に記載した発明の実施形態に該当し、以下説
明する第2実施形態に係るビット取り付け装置30が請
求項3,4に記載した発明の実施形態に該当する。この
第2実施形態のビット取り付け装置30は、スピンドル
2の外周側に回転可能に取り付けた操作スリーブ31を
備えている。この操作スリーブ31は、スピンドル2に
径方向に突き出して設けたストッパピン33が、該操作
スリーブ31の後端部に形成した凹部31d内に挿入さ
れていることによりその軸回りに約30゜の範囲で回転
可能となっており、回転方向一方がクランプ位置であ
り、他方がアンクランプ位置に設定されている。
【0022】また、この操作スリーブ31は、スピンド
ル2との間に介装した捩りばね32によりクランプ方向
に付勢されている。この操作スリーブ31がクランプ位
置に保持されると、図11に示すように鋼球4,4がビ
ット装着孔2a内に突き出されて該ビット装着孔2aに
挿入したビット3(図1参照)が抜け不能にクランプさ
れる。図13は、操作スリーブ31がクランプ位置に位
置する状態を示している。一方、操作スリーブ31を捩
りばね32に抗して約30゜回転させてアンクランプ位
置に位置させると、図14に示すように鋼球4,4がビ
ット装着孔2a内から退出可能となって、ビット3をビ
ット装着孔2a内から抜き出し可能になり、またビット
装着孔2aにビット3を挿入可能となる。図16は、操
作スリーブ31がアンクランプ位置に位置する状態を示
している。この操作スリーブ31は、スピンドル2の先
端に取り付けた止め輪34および上記ストッパピン33
により軸方向へは移動しないよう取り付けられており、
またスピンドル2からの脱落が防止されている。
【0023】次に、操作スリーブ31の前端にはビット
保持板41が取り付けられている。このビット保持板4
1の詳細が図17に示されている。このビット保持板4
1は、内周側に六角形のビット保持孔42aを有する円
板部42と、該円板部42の図示上下両端部から側方へ
延びるアーム部43,44と、両アーム部43,44の
先端に設けた係合部43a,44aを有している。上記
ビット保持孔42aの対向する2辺の間隔は、装着する
ビット3の対向する2側面間の距離よりも大きく、対向
する2角部間の距離よりも小さく設定されている。ま
た、ビット保持孔42aは円板部42の中心に形成され
ている。このビット保持板41は、両係合部43a,4
4aを操作スリーブ31の前端部に形成した係合凹部3
1a,31bに嵌め込んで、円板部42のビット保持孔
42aをスピンドル2のビット装着孔2aの前方に位置
させる状態に取り付けられている。両係合凹部31a,
31bは、それぞれ係合部43a,43bを周方向にガ
タツキなく嵌め込み可能な形状に形成されている。両係
合部43a,43bの側面には、操作スリーブ31の先
端外周に形成した溝部31cに合わせて溝部43b,4
4bが形成されている。当該ビット保持板41を操作ス
リーブ31の前端に取り付けた状態において、溝部31
cおよび溝部43b,44bに跨って止め輪45を取り
付けることにより、該ビット保持板41が操作スリーブ
31に離脱不能に取り付けられている。
【0024】操作スリーブ31を捩りばね32に抗して
アンクランプ位置に回転させると、ビット保持孔42a
の六角形状が、スピンドル2のビット装着孔2aの六角
形状に整合するように当該ビット保持板41が操作スリ
ーブ31に取り付けられている。操作スリーブ31は、
前記操作スリーブ11と同様スピンドル2の軸回りに約
30゜回転する。従って、操作スリーブ31は上記アン
クランプ位置から捩りばね32により約30゜回転する
と、クランプ位置に至る。操作スリーブ31がクランプ
位置に位置する状態では、ビット保持孔42aの六角形
状がスピンドル2のビット装着孔2aの六角形状に対し
て約30゜だけずれ、これによりビット3の対向する2
角部がビット保持孔42aの対向する2辺に押圧され
て、該ビット3がその軸回りに拘束され、ひいてはビッ
ト3の振れが防止される。
【0025】次に、スピンドル2の前端面であって、ビ
ット装着孔2aの両側部には円弧形状のガイド壁部4
6,47が形成されている。両ガイド壁部46,47
は、ビット装着孔2aの中心(スピンドル2の軸心)を
中心とする同じ円周に沿って周方向一定の範囲に形成さ
れている。この両ガイド壁部46,47により形成され
る円形凹部に上記ビット保持板41の円板部42が径方
向にガタツキなく回転可能な状態に嵌め込まれており、
これにより円板部42のビット保持孔42aがスピンド
ル2のビット装着孔2aに対して同心に心出しされてい
る。両ガイド壁部46,47により形成される円形凹部
内に円板部42がガタツキなく嵌め込まれた構成が、特
許請求の範囲に記載した心出し手段に相当する。
【0026】以上のように構成した第2実施形態の心出
し機能付きビット取り付け装置30によれば、操作スリ
ーブ31を捩りばね32に抗してアンクランプ位置に回
転させると、鋼球4,4がビット装着孔2aから退出可
能な状態となり、またビット保持孔42aの六角形状が
ビット装着孔2aの六角形状に整合するので、ビット3
をビット装着孔2a内に挿入可能、またビット装着孔2
aから取り出し可能となる。ビット3をビット保持板4
1のビット保持孔42aを経てビット装着孔2a内に挿
入した後、操作スリーブ31を捩りばね32によりクラ
ンプ方向に戻すと、ビット3が鋼球4,4により抜け出
し不能にクランプされるとともに、ビット保持孔42a
の六角形状がビット装着孔2aの六角形状に対して約3
0゜ずれて、ビット保持孔42aの対向する2辺がビッ
ト3の対向する2角部に押し付けられるため該ビット3
がその軸回りに拘束され、これにより該ビット3の振れ
が規制される。しかも、ビット保持板41の円板部42
は、スピンドル2側の両ガイド壁部46,47により案
内され、これにより円板部42がスピンドル2に対して
同心に心出しされ、ひいてはビット保持孔42aがビッ
ト装着孔2aに同心に心出しされている。このように、
第2実施形態のビット取り付け装置30によれば、操作
スリーブ31と一体で回転するビット保持孔42aが、
スピンドル2のビット装着孔2aに対して心出しされて
いるので、装着したビット3はスピンドル2に対して同
軸に装着され、これによりビット3の振れを一層確実に
防止することができる。
【0027】以上説明した第2実施形態にも種々変更を
加えることができる。例えば、心出し手段として、スピ
ンドル2の先端面にガイド壁部46,47を設け、該両
ガイド壁部46,47により形成される円形凹部内に、
ビット保持板41の円板部42を収納してビット装着孔
2aに対するビット保持孔42aの心出しをする構成を
例示したが、逆に円板部42側の円弧形状または円形の
ガイド溝を設け、これをスピンドル2の前端面に形成し
た円形のガイド溝内に移動可能に挿入して、ビット装着
孔2aに対するビット保持孔42aの心出しをする構成
としてもよい。また、六角形状のビット保持孔42aを
例示したが、相互に平行な二面幅部を有する円形孔であ
ってもよい。
【0028】次に、以上説明した第1、第2実施形態に
係るビット取り付け装置10,30では、操作スリーブ
11,31を捩りばね12,32によりクランプ側に回
転させると、何れもビット3の角部に弾性保持片15
b,15b、あるいはビット保持孔42aの端縁を押圧
することにより該ビット3をその軸回りに拘束して振れ
止めする構成となっている。これに対して以下説明する
第3実施形態に係るビット取り付け装置50では、ビッ
ト3の角部ではなく、側面にビット保持孔の端縁を押圧
することで該ビット3の振れ止めを行う構成となってい
る。図18には第3実施形態のビット取り付け装置50
が示されている。前記第1、第2実施形態と同様の部
材、構成については同位の符号を用いる。このビット取
り付け装置50は、スピンドル2の先端外周に操作スリ
ーブ51が回転可能に支持されている。この操作スリー
ブ51は、スピンドル2に設けた規制ピン52,52が
該操作スリーブ51に形成した周方向に長いガイド孔5
1a内で移動可能な範囲(例えば30゜程度)でスピン
ドル2の軸回りに回転させることができる。この操作ス
リーブ51とスピンドル2との間には捩りばね53が介
装されている。このため、操作スリーブ51は、図18
中矢印(19)方向(正面)から見て時計回り方向(ク
ランプ側)に付勢されている。
【0029】操作スリーブ51の先端側にはビットホル
ダ部54が内周側へ張り出すように設けられている。第
3実施形態ではこのビットホルダ部54は操作スリーブ
51に一体に形成されている。このビットホルダ部54
の中心にビット3(図18では省略されている)を保持
するためのビット保持孔55が形成されている。第3実
施形態はこのビット保持孔55に特徴を有している。こ
れについては後述する。前記第1、第2実施形態と同
様、スピンドル2の先端には、ビット3を挿入可能な断
面六角形のビット装着孔2aが所定の深さで形成されて
いる。このビット装着孔2aには、2個の鋼球4,4が
該ビット装着孔2aに対して進退可能に保持されてい
る。この両鋼球4,4は、操作スリーブ51を捩りばね
53の付勢力によりクランプ側に回転させると、ビット
装着孔2a内にはみ出した位置にロックされ、これによ
り該ビット装着孔2aに挿入したビットを抜け出し不能
に装着することができる。逆に、操作スリーブ51を捩
りばね53に抗してアンクランプ側に回転させると、両
鋼球4,4はビット装着孔2aから退出可能となり、従
ってビット3をビット装着孔2aに対して抜き差しする
ことができる。
【0030】次に、上記したビット保持孔55について
説明する。第2実施形態におけるビット保持孔42aは
単に六角形状を有するものであったが、第3実施形態の
ビット保持孔55は六角形状の角部に相当する部位に逃
がし凹部が形成されたことに特徴を有している。このビ
ット保持孔55の詳細が図19に示されている。図19
において、2点鎖線で示した六角形はビット3を挿通可
能な大きさの六角形を示している。この2点鎖線で示し
た六角形(以下、基本六角形56という)が第2実施形
態のビット保持孔42aに相当する。この基本六角形5
6の対向する2辺間の間隔は、ビット3の対向する2辺
間の間隔よりも大きく、対向する2角部間の間隔よりも
小さく設定されている。第3実施形態のビット保持孔5
5は、この基本六角形56(第2実施形態のビット保持
孔42a)の各角部に相当する部位に逃がし凹部55a
を形成した構成となっている。従って、第3実施形態で
は、この逃がし凹部55a〜55aがビット保持孔55
の周方向六等分位置の合計6箇所に形成されている。ま
た、各逃がし凹部55aは、該ビット保持孔42aの軸
線回りに一定角度θの範囲に形成されている。角度θ
は、操作スリーブ51の回転角度よりも若干大きめに設
定されている。各逃がし凹部55aの底部は、ビット3
を挿通可能な円形孔の円周に沿った円弧形状を有してい
る。また、各逃がし凹部55aは、基本六角形56の外
周側に切り込む方向に形成されている。隣接する2個の
逃がし凹部55a,55a間には、ビット保持突部55
bが形成されている。各ビット保持突部55bの先端縁
55cは、上記基本六角形56の各辺に一致している。
【0031】以上のように構成した第3実施形態のビッ
ト取り付け装置50によれば、操作スリーブ51を捩り
ばね53に抗してアンクランプ方向に回転させた状態
で、ビットホルダ部54のビット保持孔55を経て、ビ
ット装着孔2aにビット3を挿入し、然る後操作スリー
ブ51を捩りばね53によりクランプ方向に戻すと、こ
れと一体でビット保持孔55がクランプ方向に回転す
る。ビット保持孔55がクランプ方向に回転した状態が
図19に示されている。このクランプ状態では、各ビッ
ト保持突部55b〜55bがビット3の側面に、間接的
に作用する捩りばね53の付勢力により押圧されてお
り、これによりビット3がその軸回りに拘束されて振れ
止めがなされている。このことから、第3実施形態に係
るビット取り付け装置50によっても、前記第1および
第2実施形態に係るビット取り付け装置10,30と同
様の作用効果を得ることができる。
【0032】また、ビット3の各角部は、それぞれ逃が
し凹部55a内に位置しており、該逃がし凹部55aの
底部に接触しない状態となっている。このため、ビット
保持孔55に対する各角部の食い付き現象は発生しな
い。また、ビット保持孔55のビット保持突部55b,
55bの一方の角部がビット3の側面に押圧されている
が、ビット3を取り外すために操作スリーブ51をアン
クランプ方向に回転操作すると、ビット保持突部55b
およびその角部は、ビット3の側面から遠ざかる方向に
移動するため、該操作スリーブ51をスムーズにアンク
ランプ方向に回転操作することができ、従って該ビット
保持突部55bのビット3に対する食い付き現象は発生
しない。このように、第3実施形態のビット取り付け装
置50によれば、取り付けたビット3の角部が逃がし凹
部55a内に位置してビット保持孔55の端縁に接触せ
ず、このためビット保持突部55bの角部がビット3の
側面に弾性的に押圧されて該ビット3がその軸回りに拘
束されて振れ止めがなされる構成であるので、ビット保
持孔55のビット3に対する食い付きがなく、従って操
作スリーブ51を楽にアンクランプ方向に回転操作する
ことができ、これにより当該ビット取り付け装置50の
使い勝手を向上させることができる。
【0033】これに対して、図20に示すようにビット
保持孔60を上記逃がし凹部55aを有しない基本六角
形56であって、該基本六角形56の各角部をその強度
(切り欠き強度)を高めるために円弧形状(R形状部6
0a)に形成した場合には、このR形状部60aが基本
六角形56の内周側に張り出すように形成される。この
ため、ビット保持孔60の対向する2角部間の間隔(2
R形状部60a,60a間の間隔)は基本六角形56よ
りも小さくなる。このことから、ビット3の寸法精度の
バラツキ等によっては、該ビット3を一旦装着した後、
操作スリーブをアンクランプ方向へ回転操作する段階
で、ビット3の角部が上記R形状部に食い付いてしま
い、その結果操作スリーブをスムーズにアンクランプ方
向に回転操作できない場合が生ずる。例示した第3実施
形態に係るビット取り付け装置50によれば、ビット保
持孔55の基本六角形56の角部に相当する部位に逃が
し凹部55a〜55aが形成されているので、上記した
理由により食い付きの問題は発生せず、従って操作スリ
ーブ51をスムーズにアンクランプ方向に回転操作する
ことができる。
【0034】以上説明した第3実施形態のビット取り付
け装置50にはさらに変更を加えることができる。図示
は省略したが、例えばスピンドル2のビット装着孔の各
角部に上記と同様の逃がし凹部を形成して、隣接する2
つの逃がし凹部間に形成されるビット保持突部をビット
の側面に押圧する構成とすることにより、該ビット装着
孔に対するビットの食い付きをも防止することができ、
これにより当該ビット取り付け装置の使い勝手を一層よ
くすることができる。この構成が請求項6に記載した発
明の実施形態に相当する。この構成は、前記第1実施形
態のビット取り付け装置10または第2実施形態のビッ
ト取り付け装置30にも適用することができる。また、
第3実施形態では、操作スリーブ51に一体に設けたビ
ット保持部54を例示したが、第2実施形態のように別
部品として製作したものを組み付ける構成としてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す図であり、スクリ
ュードライバのビット取り付け装置の縦断面図である。
【図2】図1の(2)−(2)線断面図であって、鋼球
4と突起部11aとの位置関係を示す図である。本図
は、操作スリーブがクランプ位置に位置する状態を示し
ている。このため、鋼球4に対して突起部11aが周方
向同じ位置に位置している。
【図3】図1の(3)−(3)線断面図であって、ビッ
トに対する弾性保持片の位置関係を示す図である。本図
は、操作スリーブがクランプ位置に位置する結果、ビッ
トが弾性保持片により狭持された状態(振れ止め状態)
を示している。
【図4】鋼球4と突起部11aの位置関係を示す取り付
け装置の縦断面図である。本図は、操作スリーブがアン
クランプ位置に位置する状態を示している。このため、
鋼球4に対して突起部11aが周方向に外れている。
【図5】ビットに対する弾性保持片の位置関係を示す図
である。本図は、操作スリーブがアンクランプ位置に位
置する結果、ビットが弾性保持片に対して挿通可能な状
態を示している。
【図6】弾性保持片の別形態を示す図である。本図は、
操作スリーブをクランプ位置に位置させた状態を示して
いる。
【図7】弾性保持片の別形態を示す図である。本図は、
操作スリーブをアンクランプ位置に位置させた状態を示
している。
【図8】弾性保持片の更に別形態を示す図である。本図
は、操作スリーブをクランプ位置に位置させた状態を示
している。
【図9】弾性保持片の別形態を示す図である。本図は、
操作スリーブをアンクランプ位置に位置させた状態を示
している。
【図10】弾性保持片の別形態を示す分解斜視図であ
る。
【図11】第2実施形態のビット取り付け装置の縦断面
図である。本図は、操作スリーブをクランプ位置に位置
させた状態を示している。
【図12】図11の(12)矢視図であって、ビット保
持板を取り付けた操作スリーブの正面図である。本図
は、操作スリーブをクランプ位置に位置させた状態を示
している。
【図13】操作スリーブの平面図である。本図は、操作
スリーブをクランプ位置に位置させた状態を示してい
る。
【図14】第2実施形態のビット取り付け装置の縦断面
図である。本図は、操作スリーブをアンクランプ位置に
位置させた状態を示している。
【図15】図14の(15)矢視図であって、ビット保
持板を取り付けた操作スリーブの正面図である。本図
は、操作スリーブをアンクランプ位置に位置させた状態
を示している。
【図16】操作スリーブの平面図である。本図は、操作
スリーブをアンクランプ位置に位置させた状態を示して
いる。
【図17】第2実施形態のビット取り付け装置の分解斜
視図である。
【図18】第3実施形態のビット取り付け装置の縦断面
図である。
【図19】図18の(19)矢視図であって、ビット保
持部の正面図である。
【図20】ビット保持部の正面図であって、逃がし凹部
を設けないビット保持孔に対するビットの食い付き現象
を示す図である。
【符号の説明】
1…スクリュードライバ(回転工具) 2…スピンドル 2a…ビット装着孔、2b…ビット保持孔 3…ビット 4…鋼球 10…ビット取り付け装置(第1実施形態) 11…操作スリーブ、11a…突起部 12…捩りばね 15…振れ止め具、15b…弾性保持片 A…ビットの対向する2辺間の間隔 B…ビットの対向する2角部間の間隔 30…ビット取り付け装置(第2実施形態) 41…ビット保持板 42…円板部、42a…ビット保持孔 46,47…ガイド壁部 50…ビット取り付け装置(第3実施形態) 55…ビット保持孔、55a…逃がし凹部、55b…ビ
ット保持突部 60a…R形状部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転工具のスピンドルに、断面角形を有
    するビットを取り付けるための装置であって、前記スピ
    ンドルに回転可能に支持した操作スリーブの内周側に、
    金属を素材として相互に接近する方向に弾性を有する2
    つの弾性保持片を設け、該2本の弾性保持片の間隔を、
    前記ビットの対向する2側面間の間隔よりも大きく、対
    向する2角部間の間隔よりも小さく設定して、該弾性保
    持片に前記2側面を平行に沿わせて前記ビットを該弾性
    保持片間に挿入可能、前記操作スリーブをクランプ側に
    回転操作すると前記弾性保持片が前記ビットの角部に弾
    性的に押圧されて該ビットが該弾性保持片により弾性的
    に挟み込まれる構成としたビット取り付け装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のビット取り付け装置であ
    って、2つの弾性保持片をビット装着孔の口元前方に配
    置したビット取り付け装置。
  3. 【請求項3】 回転工具のスピンドルに、断面角形を有
    するビットを取り付けるための装置であって、前記スピ
    ンドルに回転可能に支持した操作スリーブの内周側に、
    前記ビットの対向する2側面の間隔よりも大きく、対向
    する2角部間の間隔よりも小さい間隔の2辺を有するビ
    ット保持孔を備え、前記操作スリーブと一体で回転する
    ビット保持板を設け、該ビット保持板と前記スピンドル
    との間に、前記ビット保持孔を前記ビット装着孔に対し
    て心出しするための心出し手段を設けたビット取り付け
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のビット取り付け装置であ
    って、ビット保持板に円板部を設け、該円板部をスピン
    ドルの先端面に設けた円形凹部に回転可能に挿入して、
    該ビット保持板を前記スピンドルに対して心出ししたビ
    ット取り付け装置。
  5. 【請求項5】 回転工具のスピンドルに、断面角形を有
    するビットを取り付けるための装置であって、前記スピ
    ンドルに回転可能に支持した操作スリーブの内周側に、
    前記ビットを挿通可能な角形のビット保持孔を設け、該
    ビット保持孔には、前記ビットの角部を逃がすための逃
    がし凹部を設けて、前記操作スリーブをクランプ側に回
    転操作すると、前記ビットの側面に、前記隣接する逃が
    し凹部間に形成されるビット保持突部が押圧されて該ビ
    ットがその軸回りに拘束される構成としたビット取り付
    け装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか一つに記載したビ
    ット取り付け装置であって、スピンドルのビット装着孔
    に、ビットの角部を逃がすための逃がし凹部を設け、操
    作スリーブをクランプ側に回転操作すると、前記ビット
    の側面に、前記隣接する逃がし凹部間に形成されるビッ
    ト保持突部が押圧されて、該ビットがその軸回りに拘束
    される構成としたビット取り付け装置。
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