JP2002201898A - ラッピングシールド掘進機 - Google Patents

ラッピングシールド掘進機

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JP2002201898A
JP2002201898A JP2000401554A JP2000401554A JP2002201898A JP 2002201898 A JP2002201898 A JP 2002201898A JP 2000401554 A JP2000401554 A JP 2000401554A JP 2000401554 A JP2000401554 A JP 2000401554A JP 2002201898 A JP2002201898 A JP 2002201898A
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shield
self
propelled
joining machine
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JP2000401554A
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English (en)
Inventor
Yukio Haga
由紀夫 芳賀
Shuichi Hara
修一 原
Hiroyuki Matsufuji
広行 松藤
Hideaki Okada
英明 岡田
Michiaki Morita
道明 森田
Yukihisa Hirasawa
幸久 平沢
Takeshi Yoshida
竹志 吉田
Fumiya Takano
文哉 高野
Yoshinori Iida
吉則 飯田
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Taisei Corp
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Penta Ocean Construction Co Ltd
Original Assignee
Taisei Corp
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Penta Ocean Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水シートの布設作業を効率良く行えるラッ
ピングシールド掘進機を提供する。 【解決手段】 自走式の溶着機5を走行時に支持する走
行ガイド4と筒状に巻かれた新設の防水シート6−2を
セグメント12の外周面の形状に近似するように保持す
るシートセッタ7を備え、新設の防水シート6−2を筒
状の既設の防水シート6−1に対して隣接する縁部同士
をラップさせるように巻き、防水シートのラップ部rを
溶着機5で接合するラッピングシールド掘進機におい
て、シリンダチューブ10−1から常時突出している非
摺動部10−2aをシールドジャッキロッド10−2に
設け、走行ガイド4の支持プレート4−6及びシートセ
ッタ7のシート保持ガイド7−5を、それぞれ、テール
プレート11aの径方向に位置調節し得るように非摺動
部10−2aに取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新設の防水シート
を筒状の既設の防水シートに対して隣接する縁部同士を
ラップさせるように巻いて防水シートのラップ部を自走
式接合機で接合するラッピングシールド掘進機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シールド工法では、掘削した地下坑の周
壁内側に沿ってセグメントを組み立てるが、この組み立
てられたセグメントには、多数の継ぎ目があり、年月が
たつとクラックも発生するため、地下坑内に漏水が起こ
る恐れがある。こうしたことから、掘削した地下坑の周
辺地山とセグメントとの間に、セグメントの外周を包囲
するように防水シートを筒状に布設して、地下坑内への
漏水を防止する方法が採られている。防水シートをこう
した態様で布設する技術は、従来から各種技術が提案さ
れているが、有力な最近の技術としては、例えば、特開
平9ー242491号公報に記載の技術を挙げることが
できる。
【0003】この特開平9ー242491号公報に記載
の技術は、新しく布設しようとする新設の防水シート
を、すでに筒状に布設されている既設の防水シートに対
し、隣接する縁部同士を、シールド本体の後部をなすテ
ールプレート内でラップさせながら巻き、その結果形成
された環状の防水シートのラップ部を接合して、順次、
継ぎ足して行くことにより、地下坑の周辺地山とセグメ
ントとの間に防水シートを筒状に布設するようにしたも
のである。こうした方法で防水シートを布設しながら掘
進するシールド掘進機をラッピングシールド掘進機と称
する。この出願の各発明は、このラッピングシールド掘
進機について、防水シートの布設作業が便利になるよう
に改良しようとするものである。
【0004】そこで、出願人が最近実施しているラッピ
ングシールド掘進機を例に採り、同掘進機による防水シ
ートの布設作業について概説する。このラッピングシー
ルド掘進機は、この出願の発明に係る図1乃至図3のラ
ッピングシールド掘進機と基本的な点では構造が共通し
ているので、構造が共通している点については、説明の
便のため、これらの図を援用して説明する。したがっ
て、後に詳述する図1乃至図3の説明も参考にされた
い。本ラッピングシールド掘進機による防水シートの布
設作業は、次の工程で行われる。
【0005】イ)防水シートロール6を防水シートロー
ル受け1に装着する。
【0006】ロ)防水シートロール受け1に装着された
防水シートロール6の端部を引き出してアーム3にクリ
ップする。
【0007】ハ)旋回リング2を回転させることによ
り、旋回リング2に取り付けられたアーム3を旋回して
ロ)で引き出された新設の防水シート6−2を筒状の既
設の防水シート6−1に対して隣接する縁部同士をラッ
プさせるようにテールプレート11aの内周面に沿って
巻き立てる(筒状に巻く)。
【0008】ニ)テールプレート11a内に防水シート
セッタ7を設置して、テールプレート11aの内周面に
沿って巻かれた新設の防水シート6−2を、セグメント
12の外周面の形状に近似するように防水シートセッタ
7により保持する。
【0009】ホ)テールプレート11a内に走行ガイド
4を設置する。
【0010】ヘ)新設の防水シート6−2を、防水シー
トのラップ部rの幅を一定に保つように、そのラップ部
rの全周にわたって人手により位置調整しながら整え
る。
【0011】ト)こうして整えられた防水シートのラッ
プ部rを自走式接合機としての溶着機5に挟み込んで、
シールドジャッキロッド10−2とテールプレート11
aの間を通過させるように溶着機5を自走させながらそ
のラップ部rを接合する。
【0012】チ)こうして設置された筒状の防水シート
6−2の内側にエレクタ13でセグメント12を組み立
てる。
【0013】リ)ラッピングシールド掘進機が1リング
長掘進する都度、こうした工程を繰り返して、新設の防
水シート6−2を既設の防水シート6−1に対し順次継
ぎ足して行くことにより、地下坑の周辺地山とセグメン
ト12との間に防水シート6−2を筒状に布設する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】出願人が最近実施して
いるラッピングシールド掘進機では、以上のような工程
を経て防水シートの布設作業を行うが、開発されて間も
ない技術であるため、作業効率の向上を図る上で改良す
る必要があった。
【0015】この出願の発明は、こうした要求に応える
ため創作されたものであって、その技術課題は、防水シ
ートの布設作業を効率良く行えるラッピングシールド掘
進機を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この出願の第1番目の発
明、第2番目の発明、第3番目の発明及び第4番目の発
明は、それぞれ次の1)、2)、3)、4)及び5)の
手段を採用することにより、前記の技術課題を達成する
ことができる。
【0017】1)自走式接合機をその自走時に落下しな
いように支持する接合機支持部材を備え、新設の防水シ
ートを筒状の既設の防水シートに対して隣接する縁部同
士をラップさせるようにテールプレートの内周面に沿っ
て巻き、自走式接合機を接合機支持部材で支持しながら
自走させて防水シートのラップ部を接合するラッピング
シールド掘進機において、シリンダチューブから常時突
出している非摺動部をシールドジャッキロッドに設けた
シールドジャッキを設置するとともに、テールプレート
の径方向における接合機支持部材の位置を調節すること
ができる調節具を介して接合機支持部材をシールドジャ
ッキロッドの非摺動部に取り付ける。
【0018】2)自走式接合機をその自走時に落下しな
いように支持する接合機支持部材を備え、新設の防水シ
ートを筒状の既設の防水シートに対して隣接する縁部同
士をラップさせるようにテールプレートの内周面に沿っ
て巻き、自走式接合機を接合機支持部材で支持しながら
自走させて防水シートのラップ部を接合するラッピング
シールド掘進機において、シリンダチューブから常時突
出している非摺動部をシールドジャッキロッドに設けた
シールドジャッキを設置するとともに、接合機支持部材
を透明な材料で形成してシールドジャッキロッドの非摺
動部に取り付ける。
【0019】3)自走式接合機をその自走時に落下しな
いように支持する接合機支持部材を備え、新設の防水シ
ートを筒状の既設の防水シートに対して隣接する縁部同
士をラップさせるようにテールプレートの内周面に沿っ
て巻き、自走式接合機を接合機支持部材で支持しながら
自走させて防水シートのラップ部を接合するラッピング
シールド掘進機において、シリンダチューブから常時突
出している非摺動部をシールドジャッキロッドに設けた
シールドジャッキを設置するとともに、接合機支持部材
を取り付けるための取付枠をシールドジャッキロッドの
非摺動部に取り付け、接合機支持部材及び取付枠の少な
くとも一方に、弾性的に係合可能な係合手段を設けて、
この係合手段により両者を着脱可能に取り付ける。
【0020】4)テールプレートの内周面に沿って巻か
れた新設の防水シートをセグメントの外周面の形状に近
似するように保持するシート保持部材を備え、新設の防
水シートを筒状の既設の防水シートに対して隣接する縁
部同士をラップさせるようにテールプレートの内周面に
沿って巻き、防水シートのラップ部を自走式接合機で接
合するラッピングシールド掘進機において、シリンダチ
ューブから常時突出している非摺動部をシールドジャッ
キロッドに設けたシールドジャッキを設置するととも
に、テールプレートの径方向におけるシート保持部材の
位置を調節することができる調節具を介してシート保持
部材をシールドジャッキロッドの非摺動部に取り付け
る。
【0021】5)防水シートをロール状に巻いて形成し
た防水シートロールを装着するための防水シートロール
受けを備え、防水シートロール受けに装着した防水シー
トロールから引き出された新設の防水シートを筒状の既
設の防水シートに対して隣接する縁部同士をラップさせ
るようにテールプレートの内周面に沿って巻き、自走式
接合機を接合機支持部材で支持しながら自走させて防水
シートのラップ部を接合するラッピングシールド掘進機
において、防水シートロール受けをシールド本体の内周
面から離れる方向に傾動させ得るようにシールド本体側
に取り付けるとともに、防水シートロール受けを傾動し
ないように固定できる固定手段を設ける。
【0022】この出願の第1番目の発明は、前記1)の
手段を採用しているので、新設の防水シートを既設の防
水シートに対してラップさせるように巻くときには、接
合機支持部材を、調節具を用いてテールプレートの中心
方向に引っ込めておくことにより、新設の防水シートを
接合機支持部材と接触させることなく円滑に巻くことが
できる。また、自走式接合機を自走させて防水シートの
ラップ部を接合するときには、自走式接合機が接合機支
持部材で支持されて防水シートのラップ部の接合に最適
な位置を自走できるように、テールプレート径方向にお
ける接合機支持部材の位置を調節具で調節することがで
きて、自走式接合機による接合がスムーズに行える。こ
うした合理的な操作が行えることに加え、その操作は、
調節具を用いて簡便に行えるため、防水シートの布設作
業を効率良く行うことができる。
【0023】この出願の第2番目の発明は、前記2)の
手段を採用しているので、自走式接合機を接合機支持部
材で支持しながら自走させて防水シートのラップ部を接
合しているときに、自走式接合機がどの個所を走行して
いるのかや適切に走行しているのか等を、透明な接合機
支持部材を通して常時監視することができる。そのた
め、防水シートの接合工程が終了したときや自走式接合
機が正常に走行していないとき等に迅速な対応を図るこ
とができて、防水シートの布設作業を効率良く行うこと
ができる。
【0024】この出願の第3番目の発明は、前記3)の
手段を採用していて接合機支持部材を弾性的に係合可能
な係合手段を介して取付枠に取り付けているので、接合
機支持部材の取付け及び取外しを係合手段により簡便に
行うことができる。そのため、防水シートの布設作業の
反復による累積誤差やカーブする地下坑への防水シート
の布設等により新設の防水シートに余分なラップ部が生
じたときに、接合機支持部材を取り外すことにより、防
水シートのラップ部を自走式接合機で適切に接合できる
ようにその新設の防水シートの余分なラップ部を切断す
ることができる。また、こうした作業が終了した後は、
接合機支持部材を簡単に再設置することができ、こうし
た点からも、防水シートの布設作業を効率良く行うこと
ができる。接合機支持部材に不具合が生じたときも同様
である。
【0025】この出願の第4番目の発明は、前記4)の
手段を採用しているので、新設の防水シートを既設の防
水シートに対してラップさせるように巻くときには、シ
ート保持部材を、調節具を用いてテールプレートの中心
方向に引っ込めておくことにより、新設の防水シートを
シート保持部材に対して滑らせながら円滑に巻くことが
できる。こうして新設の防水シートを巻き終わった後
は、テールプレートの径方向におけるシート保持部材の
位置を調節具で調節することにより、その巻かれた新設
の防水シートを、防水シートのラップ部の接合が円滑に
行えるようにセグメントの外周面に近似する形状にシー
ト保持部材で保持することができる。そして、こうした
合理的な操作が行えることに加え、その操作は、調節具
を用いて簡便に行えるため、防水シートの布設作業を効
率良く行うことができる。
【0026】これら第1番目の発明乃至第4番目の発明
によれば、以上の手段により防水シートの布設作業を効
率良く行うことができることに加え、何れも、接合機支
持部材又はシート保持部材を、シールドジャッキによる
シール本体の推進時に移動しないシールドジャッキロッ
ドの非摺動部に取り付けているので、これらの部材に依
存する作業をシール本体の推進時に休止しないで適正に
実施することができ、このことによっても、防水シート
の布設作業を効率良く行うことができる。
【0027】この出願の第5番目の発明は、前記5)の
手段を採用しているので、防水シートロールを防水シー
トロール受けに装着する際、防水シートロール受けをシ
ールド本体の内周面から離れる方向に傾動させることに
より、防水シートロールをシールドジャッキやセグメン
トと干渉することなく装着することができて、防水シー
トロール受けへの防水シートロールの装着を円滑に行う
ことができる。こうして防水シートロールを装着した後
は、防水シートロール受けを元の状態に復帰させて、ブ
ラケットが傾動しないように固定手段で固定すればよ
い。そのため、防水シートの布設作業を効率良く行うこ
とができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この出願の第1番目乃至第
5番目の発明が実際上どのように具体化されるのかを示
す具体化例を図1乃至図15に基づいて説明することに
より、この出願の各発明の実施の形態を明らかにする。
【0029】図1は、この出願の各発明が具体化された
ラッピングシールド掘進機の概要を示す縦断面図、図2
は、図1のII−II線断面の右半部を示す図、図3は、図
1のIII 部の拡大詳細図、図4は、図3のIV−IV線断面
図、図5は、図4の矢印V 方向の矢視図、図6は、図4
のVI部の拡大詳細図、図7は、図6のVII−VII線断面
図、図8は、図3のVIII−VIII線断面図、図9は、図8
の矢印IX方向の矢視図、図10は、シールドジャッキを
限界まで縮めたときの状態を示す図3と同様の図、図1
1は、図1のラッピングシールド掘進機に設けた防水シ
ートロール受けの側面図、図12は、図11のXII 部の
拡大詳細図、図13は、図12の矢印XIII方向の矢視
図、図14は、図11の矢印XIV 方向の矢視図、図15
は、図14のXV−XV線断面図である。
【0030】まず、図1乃至図3に基づいて、後の説明
に関係するシールド掘進機についての技術内容を概説す
る。10は既設のセグメント12で反力を取りつつシー
ルド本体11を推進するシールドジャッキ、11はシー
ルド掘進機の胴体をなすシールド本体、11aはシール
ド本体11の後部をなすテールプレート、11bはシー
ルド本体11の内周面にリング状に設けられシールド本
体11を補強するリングガーダ、11cはこのリングガ
ーダ11bの内周部に取り付けられシールド本体11の
内周面と間隔を置いて同心円状に配置された筒状部材、
12はシールド掘進機で掘削した地下坑を覆工するため
にすでに組み立てられている既設のセグメント、13は
このセグメント12を組み立てるためのエレクタ、14
は切羽を掘削するカッタである。
【0031】シールドジャッキ10は、シリンダチュー
ブ10−1と、このシリンダチューブ10−1内を摺動
するシールドジャッキロッド10−2と、シールドジャ
ッキロッド10−2の後端部を既設のセグメント12に
当接させるためのスプレッダ10−3とで構成される。
シールドジャッキロッド10−2には、シールドジャッ
キ10を限界まで縮めたときでもシリンダチューブ10
−1から突出していてシリンダチューブ10−1とは摺
動しない部分である非摺動部10−2aを形成するよう
にしている。このシールドジャッキロッド10−2の非
摺動部10−2aは、セグメント12の幅に略等しい長
さに形成しており、これにより、新設の防水シート6−
2をシールド掘進機の掘進直後から巻き立てることがで
きるスペースを確保することができる。
【0032】本ラッピングシールド掘進機では、シール
ドジャッキ10として、こうした通常のシールドジャッ
キよりセグメント12の1リング幅程度長いロングロッ
ドのシールドジャッキを使用して、図2に示すように、
シールド本体11内に周方向に間隔を置いて多数設置し
ている。なお、シールドジャッキロッド10−2の非摺
動部10−2aには、後述するように走行ガイド4及び
シートセッタ7を取り付けるため、シールドジャッキ1
0としては、シールドジャッキロッド10−2の回動を
防止するように構成した特別のものを使用するのが望ま
しい。
【0033】次に、図1乃至図3に基づいてラッピング
シールド掘進機に特有の技術内容を説明する。1は防水
シートロール6を装着するための防水シートロール受
け、2は内歯歯車を有してリング状をなしシールド本体
11内にその内周面に沿って旋回するように設置された
旋回リング、3は防水シートロール6から引き出された
防水シート6−2を着脱可能に取り付け得るアーム、6
は防水シートを予めロール状に巻いて形成した防水シー
トロール、6−1は、既設のセグメント12の外周を包
囲するようにしてすでに布設されている既設の防水シー
ト、6−2はこの防水シートロール6から引き出された
新設の防水シートである。
【0034】防水シートロール受け1は丸棒状をなし、
防水シートロール6の中心部に形成された孔に入れるこ
とにより防水シートロール6を装着する。その詳細は、
図11乃至図15により後に詳述する。ロール状に巻か
れた防水シートロール6の防水シートの長さは、セグメ
ント12の1周分であり、その防水シートの幅は、セグ
メント12の幅に防水シートのラップ部の幅を加えた寸
法である。また、その防水シートは、柔軟性のあるプラ
スチック系の材質により形成されている。旋回リング2
は、図2に示すようにシールド本体11の周方向に配置
された多数のローラ(図示せず。)で回転自在に支持す
ることによりシールド本体11内に設置し、シールド本
体11の内周面とシールドジャッキ10との間隙をくぐ
り抜けて回転できるように配置している。図示はしてい
ないが、旋回リング2は、その内歯歯車と噛み合うギヤ
を介して旋回モータにより減速して回転駆動される。
【0035】防水シート巻き立て用のアーム3は、旋回
リング2の後部にシールド本体11の軸方向に延びるよ
うに取り付けることにより、旋回リング2で旋回させな
がらシールドジャッキ10とテールプレート11aの間
の狭い間隙をくぐり抜けることができるようにシールド
本体11内に設置している。このアーム3は、防水シー
ト6−2を挟持するためのクランプ装置を備えている。
したがって、防水シートロール受け1に装着された防水
シートロール6の端部を引き出して、そのクランプ装置
によりアーム3にクランプすることができる。
【0036】4は溶着機5を走行時に落下しないように
支持するための自走式接合機の走行ガイド、5は既設の
防水シート6−1と新設の防水シート6−2との環状の
防水シートのラップ部rを密着させるように挟持しなが
ら自走して接合する自走式接合機としての溶着機、7は
テールプレート11aの内周面に沿って巻かれた新設の
防水シート6−2を既設のセグメント12の外周面の形
状に近似するように保持するシートセッタ、8は新設の
防水シート6−2の前後方向の位置を整えて環状の防水
シートのラップ部rの幅を一定に保つように位置決めす
るシートアジャスタ、9は旋回リング2を防護する旋回
リング2のカバーである。
【0037】溶着機5は、防水シートのラップ部rを一
対の挟持用のローラーで挟み込んでその一方のローラー
を電動機で回転駆動することにより、そのラップ部rを
密着させるように挟持しながら自走し、熱溶着用の接合
端子で防水シートのラップ部rを熱溶着することができ
るように構成されている。溶着機5は、テールプレート
11aの下部から登るようにして上方を自走していると
きに自重により落下する危惧があるため、走行ガイド4
は、溶着機5を走行時に落下しないように支持する働き
をするが、走行ガイド4は、こうした働きをするほか、
溶着機5を走行時に環状の防水シートのラップ部rに沿
ってガイドする働きを行う。こうしたことから、走行ガ
イド4は、主としてテールプレート11a内の略上半部
に配置され、テールプレート11aの内周面と同心円状
の円弧状曲面を有する。
【0038】この走行ガイド4は、後に詳述する手段で
シールドジャッキロッド10−2の非摺動部10−2a
に取り付けられている。このようにシールド本体11の
推進時にも移動しないシールドジャッキロッド10−2
に取り付けられていてシールド掘進機の掘進中に移動し
ないため、溶着機5による防水シート6−1,6−2の
接合をシールド掘進機の掘進中に行っても、防水シート
のラップ部rを正しく接合することができる。シートセ
ッタ7は、走行ガイド4と同様、円弧状曲面を有し、走
行ガイド4と同様の手段でシールドジャッキロッド10
−2の非摺動部10−2aに取り付けられている。ま
た、シートアジャスタ8は、後に詳述する手段でシート
セッタ7に取り付けられている。走行ガイド4、シート
セッタ7及びシートアジャスタ8の詳細は、後に詳述す
る。
【0039】この出願の第1番目の発明、第2番目の発
明及び第3番目の発明を具体化したラッピングシールド
掘進機の詳細を図1乃至図7に基づいて説明する。
【0040】これらの図において、4−1は走行ガイド
4の支持部をなすホルダ、4−2はこのホルダ4−1に
固着されホルダ4−1をシールドジャッキロッド10−
2の非摺動部10−2aに着脱可能に固定するクラン
プ、4−3はホルダ4−1内に回動可能に軸方向に移動
不能に取り付けられたねじ棒、4−4はこのねじ棒4−
3と螺合する雌螺子部を有しホルダ4−1内に軸方向に
移動可能に回動不能に取り付けられたロッド、4−5は
このロッド4−4に固着された、支持プレート4−6を
取り付けるための取付枠としてのガイド枠、4−6は自
走式接合機をその自走時に落下しないように支持する接
合機支持部材としての合成樹脂製の支持プレート、4−
7はこの支持プレート4−6に設けられガイド枠4−5
に弾性的に係合し得る係合手段としてのフックである。
【0041】クランプ4−2は、ホルダ4−1に取り付
けられ、シールドジャッキロッド10−2の非摺動部1
0−2aに密着させて当接させることができる断面円弧
状の当て金部材4−2aと、この当て金部材4−2aと
協働して非摺動部10−2aを締め付けることができる
断面半円状のバンド部材4−2bとを有し、当て金部材
4−2aとバンド部材4−2bとを着脱可能に取り付け
得るように構成している。すなわち、当て金部材4−2
aの両端部には、ボルト挿通孔を有するボルト留め金4
−2cを設けるとともに、バンド部材4−2bの両端部
には、ボルト4−2dを固着し、このボルト4−2dを
ボルト留め金4−2cに挿通した後、ボルト4−2dの
端部にナット4−2eを螺着することにより、非摺動部
10−2aをバンド部材4−2bで締め付けるようにし
ている。こうしたバンド部材4−2bは、図5に示すよ
うに一つの当て金部材4−2aに対して一対設けてい
る。
【0042】ねじ棒4−3は、下端部をホルダ4−1の
底部から突出させて突出部4−3aを設けており、この
突出部4−3aを回動操作することができるように構成
している。したがって、このねじ棒4−3の突出部4−
3aを正方向や逆方向に回動すると、ねじ棒4−3と螺
合しているロッド4−4を螺子送りして前進後退させる
ことができる。そのため、ねじ棒4−3を、回動方向と
回動量を調節して回動すると、支持プレート4−6をテ
ールプレート11aの径方向の所望の向きに所望の量だ
け移動させて任意の位置に位置決めすることができる。
ここに示す例では、こうしたねじ棒4−3とロッド4−
4からなる螺子送り機構により、テールプレート11a
の径方向における支持プレート4−6の位置を調節する
ことができる調節具を構成しているが、螺子送り機構の
代わりに、伸縮する油圧ジャッキ等のスライド機構によ
りこうした調節具を構成するようにしてもよい。
【0043】ガイド枠4−5は、図5によく表されてい
るように、厚みの薄い枠部材4−5aを長方形状に枠組
して形成され、長辺をなす枠部材4−5aには補強用の
リブ4−5bを突設している。このガイド枠4−5は、
図4に示すように断面円弧状をなす。支持プレート4−
6は、図4に示すようガイド枠4−5と同様に断面円弧
状をなしている。そして、平面視が長方形状の厚みの薄
い合成樹脂板で形成されており、図5に示すように、ガ
イド枠4−5よりも横幅をやや大きく、かつ、ガイド枠
4−5から一端部が相当程度はみ出すように縦の長さを
長く形成している。ここに示す例では、支持プレート4
−6を、特に、そのはみだした一端部で溶着機5を支持
したときに若干撓み得るだけの弾性があり、かつ、支持
プレート4−6上の溶着機5を裏面から透視し得るよう
な透明な合成樹脂板で形成している。この支持プレート
4−6には、各長辺側の縁部近傍にそれぞれ複数のフッ
ク4−7を設けている。
【0044】このフック4−7は、図6及び図7に示す
ように断面略L字形の弾性部材で形成されて支持プレー
ト4−6の縁部近傍にボルト4−8で螺着しており、そ
のフック4−7と支持プレート4−6の裏面との間で枠
部材4−5aを挟持してガイド枠4−5に弾性的に係合
させることができるように構成している。フック4−7
は、こうしたガイド枠4−5に弾性的に係合し得る係合
手段であるので、これを弾性変形させることによりガイ
ド枠4−5への支持プレート4−6の取付け及び取外し
を簡便に行うことができる。こうした係合手段は、ガイ
ド枠4−5の方に設けて支持プレート4−6に係合し得
るように構成し、この係合手段により両者を着脱可能に
取り付けるようにしてもよい。
【0045】以上のような構造を有する走行ガイド4を
多数設置する場合、図4に示すように、支持プレート4
−6の隣接する端部同士を、特に上下に若干の隙間をも
たせてラップさせるようにしている。そのため、セグメ
ントの組立作業において、その組立作業の邪魔になる特
定のシールドジャッキ10を一時的に縮めてシールドジ
ャッキロッド10−2を前進させ際、これに取り付けら
れた走行ガイド4が前進したときでも、隣接する走行ガ
イド4と干渉するようなことはない。
【0046】この出願の第4番目の発明を具体化したラ
ッピングシールド掘進機の詳細を図8乃至図10に基づ
いて説明する。
【0047】これらの図において、7−1はシートセッ
タ7の支持部をなすホルダ、7−2はこのホルダ7−1
に固着されホルダ7−1をシールドジャッキロッド10
−2の非摺動部10−2aに着脱可能に固定するクラン
プ、7−3はホルダ7−1内に回動可能に軸方向に移動
不能に取り付けられたねじ棒、7−4はこのねじ棒7−
3と螺合する雌螺子部を有しホルダ7−1内に軸方向に
移動可能に回動不能に取り付けられたロッド、7−5は
このロッド7−4に固着されテールプレート11aの内
周面に沿って巻かれた新設の防水シート6−2をセグメ
ント12の外周面の形状に近似するように保持するシー
ト保持部材としてのシート保持ガイド、7−6はこのシ
ート保持ガイド7−5の内部に取り付けられ後に詳述す
るシートアジャスタ8のアジャスタロッド8−1を摺動
可能に支持するボスである。
【0048】シートセッタ7は、前述した走行ガイド4
の前方(切羽側)にこれと若干の間隔を置いてシールド
ジャッキロッド10−2の非摺動部10−2aに取り付
けられる。クランプ7−2は、ホルダ7−1に取り付け
られ非摺動部10−2aに密着させて当接させることが
できる断面円弧状の当て金部材7−2aと、この当て金
部材7−2aと協働して非摺動部10−2aを締め付け
ることができる断面半円状のバンド部材7−2bとを有
し、バンド部材7−2bを当て金部材4−2aに着脱可
能に取り付け得るように構成している。このクランプ7
−2の構造は、図8に示すように、前述したクランプ4
−2の構造と基本的に変わらない。
【0049】ねじ棒7−3は、下端部をホルダ7−1の
底部から突出させて突出部7−3aを設け、この突出部
7−3aを、回動方向と回動量を調節して回動すると、
シート保持ガイド7−5をテールプレート11aの径方
向の所望の向きに所望の量だけ移動させて任意の位置に
位置決めすることができるようになっている。ここに示
す例では、こうしたねじ棒7−3とロッド7−4からな
る螺子送り機構により、テールプレート11aの径方向
におけるシート保持ガイド7−5の位置を調節すること
ができる調節具を構成しているが、螺子送り機構の代わ
りに、伸縮する油圧ジャッキ等のスライド機構によりこ
うした調節具を構成することもできる。この調節具の構
造も、前述した支持プレート4−6の位置を調節する調
節具の構造と基本的に変わらない。シート保持ガイド7
−5は、図8に示すようにセグメント12の外周面に近
似する円弧状表面を有する。ボス7−6は、図9に示す
ようにシールドジャッキロッド10−2の非摺動部10
−2aを挟んでその両側に設けている。
【0050】8−1はシートセッタ7のボス7−6に軸
方向に摺動可能に嵌入して非摺動部10−2aを挟んで
その両側に設けられたアジャスタロッド、8−2はアジ
ャスタロッド8−1の後端部に固着され定出力バネ8−
4を取り付けるハンガ、8−3はアジャスタロッド8−
1の前端部に付設され新設の防水シート6−2の前端位
置を揃えるサポート部材、8−4はシート保持ガイド7
−5の裏面に取り付けられ後端部をハンガ8−2に取り
付けた定出力バネ、8−5はシート保持ガイド7−5の
裏面に取り付けられアジャスタロッド8−1の軸方向の
摺動範囲を規制するストッパ、8−6はシート保持ガイ
ド7−5の裏面に突設されストッパ8−5の長溝8−5
aに挿通したボルトである。
【0051】シートアジャスタ8は、テールプレート1
1aの内周面に沿って巻かれた新設の防水シート6−2
をサポート部材8−3に当接させることにより、その新
設の防水シート6−2の前端位置を揃えて環状の防水シ
ートのラップ部rの幅を一定に保つように位置決めする
ことができる。また、このシートアジャスタ8は、アジ
ャスタロッド8−1をボス7−6を介してシート保持ガ
イド7−5に取り付けているので、テールプレート11
aの径方向におけるシート保持ガイド7−5の位置調節
に随伴してテールプレート11aの径方向に移動する。
アジャスタロッド8−1は、テールプレート11aの内
周面に沿って巻かれた新設の防水シート6−2をセグメ
ント12の外周面の形状に近似するように保持する働き
もし、シート保持部材7−5と同様の働きを補助的に行
う。
【0052】ハンガ8−2は、通常時、定出力バネ8−
4により前方に付勢されてストッパ8−5の後端に当接
しており、そのため、アジャスタロッド8−1の前端部
のサポート部材8−3は、シート保持ガイド7−5に対
して前方に突出し、通常時には予め設定された位置に位
置する。また、セグメント12を組み立てる過程で特定
のシールドジャッキ10を一時的に縮めることによりサ
ポート部材8−3が前進して旋回リング2のカバー9に
当接したときには、シートアジャスタ8は、図9に鎖線
で示すように定出力バネ8−4を伸ばしつつアジャスタ
ロッド8−1をボス7−6でガイドするようにしてサポ
ート部材8−3と共に後退させ、図10に示すような状
態になる。
【0053】シート保持ガイド7−5に対するストッパ
8−5の前後方向の位置は、ストッパ8−5に形成され
た長溝8−5aに二本のボルト8−6を挿通して締める
ことにより、ボルト頭部をストッパ8−5に押し当てて
固定している。そのため、二本のボルト8−6を緩めて
ストッパ8−5をこれらボルト8−6でガイドしながら
適宜前後に移動した後、二本のボルト8−6を締める
と、ストッパ8−5の前後方向の位置を所望の位置に固
定することができてサポート部材8−3の設定位置を適
宜調整することができる。
【0054】定出力バネ8−4は、バネが大きく伸びて
も弾発力が通常のバネのようには急増しないように弾性
板をゼンマイ状に巻いて構成したものであり、各アジャ
スタロッド8−1を挟んで一対ずつ設けている。アジャ
スタロッド8−1を前方に付勢する手段としては、通常
のスプリングでもよいが、こうした定出力バネ8−4を
用いると、アジャスタロッド8−1がカバー9に当接し
てどんなに大きく後退したときでも、アジャスタロッド
8−1に過大な弾発力が作用しないので、アジャスタロ
ッド8−1が変形する危惧はない。
【0055】ところで、新設の防水シート6−2を布設
する場合、防水シートロール6を防水シートロール受け
1に装着する必要がある。しかるに、防水シートロール
受け1は、通常、図2に示すようにシールド本体11の
内周面近くに設けるため、防水シートロール6を防水シ
ートロール受け1に装着するときにシールドジャッキ1
0やセグメント12と干渉することが多く、防水シート
ロール受け1への防水シートロール6の装着作業は、こ
れまで、きわめてやりにくかった。そこで、こうした問
題を解決して防水シートの布設作業を効率良く行えるよ
うにしたこの出願の第5番目の発明を具体化したラッピ
ングシールド掘進機の要部の構造を図11乃至図15に
基づいて説明する。
【0056】図11は、図1のラッピングシールド掘進
機に設けた防水シートロール受けの側面図、図12は、
図11のXII 部の拡大詳細図、図13は、図12の矢印
XIII方向の矢視図、図14は、図11の矢印XIV 方向の
矢視図、図15は、図14のXV−XV線断面図である。こ
れらの図において、図1乃至図3と同一符号を付けた部
分は、これら図1乃至図3と同等の部分を表す。
【0057】これらの図において、1−1は防水シート
ロール受け1をシールド本体11側に取り付けるための
ブラケット、1−2はこのブラケット1−1をシールド
本体11側に枢着するためのヒンジのピン、1−3は防
水シートロール受け1の後端部に設けられストッパプレ
ート挿入用のスリットを形成したストッパプレート装着
部、1−4は防水シートロール受け1に装着した防水シ
ートロール6が防水シートロール受け1から抜け出すの
を防ぐためのストッパプレート、1−5は防水シートロ
ール受け1の前部に突設され防水シートロール6を防水
シートロール受け1に装着したときに防水シートロール
6を当接させて位置決めする当接部材である。
【0058】ブラケット1−1は、図11に示すよう
に、リングガーダ11b及び筒状部材11cに固定され
た取付部材1aに枢着している。防水シートロール受け
1は、こうして枢着したブラケット1−1に取り付ける
ことによりシールド本体11側に取り付けられる。この
防水シートロール受け1は、防水シートの布設作業中は
使用しないエレクタ13に、こうしたブラケット1−1
を着脱可能に枢着することにより、シールド本体11側
に取り付けるようにすることもできる。ブラケット1−
1は、防水シートロール受け1をシールド本体1の内周
面から離れる方向に所定角度α°ほど傾動させることが
できるようにシールド本体11側に枢着する。ストッパ
プレート1−4は、ストッパプレート装着部1−3にお
けるストッパプレート挿入用のスリットに挿入できスト
ッパプレート装着部1−3で係止され得るような形状に
形成する。防水シートロール6の防水シートの幅bは、
セグメント12の幅に防水シートのラップ部の幅を加え
た寸法であるので、防水シートロール受け1は、その寸
法に見合った長さに形成する。
【0059】以上述べた防水シートロール受け1に防水
シートロール6を装着するときには、図11に鎖線で示
すように防水シートロール受け1をシールド本体1の内
周面から離れる方向にα°ほど傾動させて装着すること
ができるので、シールドジャッキ10やセグメント12
と干渉することなく防水シートロール6を装着すること
ができる。こうして防水シートロール6を装着した後
は、ストッパプレート1−4をストッパプレート装着部
1−3に挿入して防水シートロール6の抜け止めをする
とともに、防水シートロール受け1を元の状態に復帰さ
せて、ブラケット1−1を傾動しないようにねじ等で固
定する。
【0060】以上のような構造を備えたラッピングシー
ルド掘進機で防水シートの布設作業を実施するときに
は、シールド本体11内に走行ガイド4及びシートセッ
タ7を常設した状態において次の工程で実施する。
【0061】a)走行ガイド4の支持プレート4−6及
びシートセッタ7のシート保持ガイド7−5を、螺子送
り機構による前述の調節具を用いてテールプレート11
aの中心方向に引っ込めておく。
【0062】b)防水シートロール6を図11に示すよ
うに傾動させて防水シートロール受け1に装着した後、
防水シートロール受け1を元の状態に復帰させて固定す
る。
【0063】c)防水シートロール受け1に装着された
防水シートロール6の端部を引き出してクランプ装置で
アーム3にクリップする。
【0064】d)旋回リング2を回転させることによ
り、旋回リング2に取り付けられたアーム3を旋回して
c)で引き出された新設の防水シート6−2を筒状の既
設の防水シート6−1に対して隣接する縁部同士をラッ
プさせるようにテールプレート11aの内周面に沿って
巻き立てる。なお、こうして筒状に巻かれた新設の防水
シート6−2は、アーム3から取り外して端部同士を接
合する。
【0065】e)テールプレート11aの径方向におけ
るシートセッタ7のシート保持ガイド7−5の位置を調
節具で調節することにより、その筒状に巻かれた新設の
防水シート6−2を、セグメント12の外周面に近似す
る形状に形作るようアジャスタロッド8−1と協働して
シート保持ガイド7−5で保持する。
【0066】f)筒状に巻かれた新設の防水シート6−
2の前端を、アジャスタロッド8−1に付設したサポー
ト部材8−3に手作業で当接させることにより、その防
水シート6−2の前端位置を揃えて防水シートのラップ
部rの幅を一定に保つように位置決めする。
【0067】g)溶着機5が走行ガイド4の支持プレー
ト4−6で支持されて防水シートのラップ部rの接合に
最適な位置を自走できるように、テールプレート11a
の径方向における支持プレート4−6の位置を調節具に
より調節する。
【0068】h)環状の防水シートのラップ部rを溶着
機5に挟み込んで、シールドジャッキロッド10−2の
非摺動部10−2aとテールプレート11aの間を通過
させるように溶着機5を走行ガイド4の支持プレート4
−6で支持して自走させながらその防水シートのラップ
部rを接合する。この支持プレート4−6は、弾性のあ
る合成樹脂板で形成されているので、溶着機5が当該走
行ガイド4で支持されて自走しながらその隣の走行ガイ
ド4に乗り移ろうとするときには、当該走行ガイド4の
支持プレート4−6の端部が撓んで隣の支持プレート4
−6の端部に接触することにより、溶着機5が滑らかに
乗り移って走行する。溶着機5の走行状況は、透明な支
持プレート4−6を通して監視する。
【0069】i)このh)の防水シートの接合工程が終
了した後、筒状の防水シート6−2の内側にエレクタ1
3でセグメント12を組み立てて、既設のセグメント1
2の外周を包囲するように防水シート6−2を筒状に布
設する。こうしてセグメント12を組み立てる過程で、
その組立の邪魔になるシールドジャッキ10を一時的に
縮めてシールドジャッキロッド10−2を前進させる
が、こうした操作によりサポート部材8−3が旋回リン
グ2のカバー9に当接したときには、図10に示すよう
アジャスタロッド8−1がサポート部材8−3と共に後
退して損傷することはない。また、その後、切羽の土圧
に対抗するため、シールドジャッキ10を伸ばしたとき
には、サポート部材8−3は、定出力バネ8−4の弾発
力により、設定した位置に自動的に復帰する。
【0070】j)ラッピングシールド掘進機が1リング
長掘進する都度、以上の工程を繰り返して、新設の防水
シート6−2を既設の防水シート6−1に対し順次継ぎ
足すことにより、地下坑の周辺地山とセグメント12と
の間に防水シート6−2を筒状に布設して行く。
【0071】このラッピングシールド掘進機では、防水
シートロール6を防水シートロール受け1に装着する
際、防水シートロール受け1をシールド本体11の内周
面から離れる方向に傾動させることができるので、b)
の防水シートロールの装着工程では、防水シートロール
6をシールドジャッキ10やセグメント12と干渉する
ことなく装着することができて防水シートロール受け1
への防水シートロール6の装着を円滑に行うことができ
る。そして、防水シートロール6の装着後は、防水シー
トロール受け1を元の状態に復帰させて固定すればよい
ので、防水シートの布設作業を効率良く行うことができ
る。
【0072】また、a)で述べたように、シートセッタ
7のシート保持ガイド7−5を調節具によりテールプレ
ート11aの中心方向に引っ込めておくことができるの
で、d)の防水シートの巻き立て工程では、新設の防水
シート6−2を、常設のシートセッタ7に対して滑らせ
ながら既設の防水シート6−1にラップさせるように円
滑に巻くことができる。こうして筒状に巻かれた新設の
防水シート6−2は、e)の工程においてテールプレー
ト11aの径方向におけるシート保持ガイド7−5の位
置を調節具で調節することにより、h)の防水シートの
接合工程を円滑に実施し得るようにセグメント12の外
周面に近似する形状にシート保持ガイド7−5で保持す
ることができる。このように、シートセッタ7につい
て、これを設置した状態のままでd)及びh)の各工程
の円滑な実施に適うように位置の調節が行えて合理的な
操作が行えることに加え、その操作は、調節具を用いて
簡便に行えるため、防水シートの布設作業を効率良く行
うことができる。
【0073】同様にして、走行ガイド4の支持プレート
4−6を調節具によりテールプレート1aの中心方向に
引っ込めておくことができるので、d)の防水シートの
巻き立て工程では、新設の防水シート6−2を、支持プ
レート4−6と接触させることなく既設の防水シート6
−1にラップさせるように円滑に巻くことができる。ま
た、g)で述べたように、テールプレート6aの径方向
における支持プレート4−6の位置を調節具で調節する
ことにより、溶着機5が支持プレート4−6で支持され
て防水シートのラップ部rの接合に最適な位置を自走で
きるように、その支持プレート4−6の位置を調整する
ことができて、h)の防水シートの接合工程をスムーズ
に実施することができる。このようにd)及びh)の各
工程の円滑な実施に適う合理的な操作が行えることに加
え、その操作は、調節具を用いて簡便に行えるため、防
水シートの布設作業を効率良く行うことができる。
【0074】この走行ガイド4の支持プレート4−6
は、透明な合成樹脂板で形成されているので、h)の防
水シートの接合工程において、溶着機5がどの個所を走
行しているのかや適切に走行しているのか等を、透明な
支持プレート4−6を通して常時監視することができ、
防水シートの接合工程の終了時や溶着機5の不正常な走
行時等に迅速な対応を図ることができて、防水シートの
布設作業を効率良く行うことができる。
【0075】また、この支持プレート4−6は、その取
り付け及び取り外しを、フック4−7を弾性変形させる
ことにより簡便に行うことができるため、防水シートの
布設作業の反復による累積誤差やカーブする地下坑への
防水シートの布設等により新設の防水シート6−2に余
分なラップ部が部分的に生じたときには、支持プレート
4−6を取り外すことにより、その余分なラップ部を切
断する作業に円滑に移行することができるとともに、そ
の作業の終了後は、支持プレート4−6を簡単に再設置
することができ、こうした点によっても、防水シートの
布設作業を効率良く行うことができる。また、支持プレ
ート4−6に不具合が生じたときも、接合機支持部材を
簡便に取り外して補修することができて、防水シートの
布設作業の効率向上に資する。
【0076】このラッピングシールド掘進機では,以上
の点で防水シートの布設作業が効率良く行えることに加
え、走行ガイド4及びシートセッタ7を、シールドジャ
ッキ10によるシール本体11の推進時でも既設の防水
シート6−1に対して相対的に移動しないシールドジャ
ッキロッド10ー2の非摺動部10−2aに取り付けて
いるので、防水シートの布設作業をシール本体11の推
進時に休止しないで適正に実施することができ、このこ
とによっても、防水シートの布設作業を効率良く行うこ
とができる。
【0077】さらに、このラッピングシールド掘進機で
は、特にシートアジャスタ8を設けているので、f)の
工程で述べたように、アジャスタロッド8−1に付設し
たサポート部材8−3を用いて新設の防水シート6−1
の前後方向の位置を整えることができ、防水シートのラ
ップ部rの幅を溶着機5による接合に適う一定幅に保つ
ように正確に位置決めすることができる。こうした位置
決め部材としてのサポート部材8−3やアジャスタロッ
ド8−1は、前述した構造によりシートセッタ7のシー
ト保持ガイド7−5に取り付けているので、e)の工程
において、テールプレート11aの径方向におけるシー
ト保持ガイド7−5の位置を調節具で調節したときに
は、サポート部材8−3もシート保持ガイド7−5に随
伴してテールプレート11aの径方向に移動して、新設
の防水シート6−2の前後方向の位置を整えるのに適切
な位置にサポート部材8−3やアジャスタロッド8−1
を自動的に移動させることができる。
【0078】また、サポート部材8−3を付設したアジ
ャスタロッド8−1をシートセッタ7に取り付ける場
合、ボス7−6でガイドしながら前後方向に移動できる
ように取り付けるとともにアジャスタロッド8−1をシ
ートセッタ7に対して定出力バネ8−4で前方に付勢し
て突出させるようにしているので、i)のセグメントの
組立工程でシールドジャッキ10を一時的に縮めてシー
ルドジャッキロッド10−2を前進させた結果、サポー
ト部材8−3が旋回リング2のカバー9等の前方の障害
物に干渉したときには、突出したサポート部材8−3を
引っ込めることができて、サポート部材8−3やアジャ
スタロッド8−1が損傷することはない。そのため、ラ
ッピングシールド掘進機の機長を特別長くすることな
く、所要長さのシートアジャスタ8をシートセッタ7に
取り付けることができる。また、シールドジャッキロッ
ド10−2を後退させたときには、サポート部材8−3
を、設定した位置に定出力バネ8−4の作用で自動的に
復帰させることができて、サポート部材8−3は、その
状態で、新設の防水シート6−2の前後方向の位置を整
える機能を果たすことができる。
【0079】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この出
願の第1番目の発明、第2番目の発明、第3番目の発
明、第4番目の発明及び第5番目の発明は、それぞれ、
「課題を解決する手段」の項に示した1)、2)、
3)、4)及び5)の手段を採用したので、各発明によ
れば、防水シートの布設作業を効率良く行えるラッピン
グシールド掘進機が得られる。
【0080】すなわち、この出願の第1番目の発明によ
れば、接合機支持部材を、調節具を用いてテールプレー
トの中心方向に引っ込めておくことにより、新設の防水
シートを、接合機支持部材と接触させることなく既設の
防水シートにラップさせるように円滑に巻くことができ
るとともに、テールプレート径方向における接合機支持
部材の位置を調節具で調節することにより、自走式接合
機が接合機支持部材で支持されて防水シートのラップ部
の接合に最適な位置を自走できるように、その接合機支
持部材の位置を調整することができて、自走式接合機に
よる接合がスムーズに行える。接合機支持部材につい
て、こうした作業内容に応じた合理的な操作が行えるこ
とに加え、その操作は、調節具を用いて簡便に行えるた
め、防水シートの布設作業を効率良く行うことができ
る。
【0081】この出願の第2番目の発明によれば、自走
式接合機を接合機支持部材で支持しながら自走させて防
水シートのラップ部を接合しているときに、自走式接合
機がどの個所を走行しているのかや適切に走行している
のか等を、透明な接合機支持部材を通して常時監視する
ことができるため、防水シートの接合工程の終了時や自
走式接合機の不正常な走行時等に迅速な対応を図ること
ができて、防水シートの布設作業を効率良く行うことが
できる。この出願の第3番目の発明によれば、接合機支
持部材の取付け及び取外しを係合手段により簡便に行う
ことができるため、防水シートの布設作業の反復による
累積誤差やカーブする地下坑への防水シート等により新
設の防水シートに余分なラップ部が生じたときに、接合
機支持部材を取り外すことにより、その余分なラップ部
を切断する作業に円滑に移行することができるととも
に、その作業の終了後は、接合機支持部材を簡単に再設
置することができ、こうした点によっても、防水シート
の布設作業を効率良く行うことができる。また、接合機
支持部材に不具合が生じたときも、接合機支持部材を簡
便に取り外して補修することができて、防水シートの布
設作業の効率向上に資する。
【0082】この出願の第4番目の発明によれば、シー
ト保持部材を、調節具を用いてテールプレートの中心方
向に引っ込めておくことにより、新設の防水シートをシ
ート保持部材に対して滑らせながら既設の防水シートに
ラップさせるように円滑に巻くことができるとともに、
こうして筒状に巻かれた新設の防水シートは、テールプ
レート径方向におけるシート保持部材の位置を調節具で
調節することにより、自走式接合機での防水シートのラ
ップ部の接合が円滑に行えるようにセグメントの外周面
に近似する形状にシート保持部材で保持することができ
る。シート保持部材について、こうした作業内容に応じ
た合理的な操作が行えることに加え、その操作は、調節
具を用いて簡便に行えるため、防水シートの布設作業を
効率良く行うことができる。
【0083】これら第1番目の発明乃至第4番目の発明
は、以上の点で防水シートの布設作業を効率良く行うこ
とができることに加え、何れも、接合機支持部材又はシ
ート保持部材を、シールドジャッキによるシール本体の
推進時でも移動しないシールドジャッキロッドの非摺動
部に取り付けているので、接合機支持部材やシート保持
部材に依存する防水シートの布設作業をシール本体の推
進時に休止しないで適正に実施することができ、このこ
とによっても、防水シートの布設作業を効率良く行うこ
とができる。
【0084】この出願の第5番目の発明によれば、防水
シートロールを防水シートロール受けに装着する際、防
水シートロール受けをシールド本体の内周面から離れる
方向に傾動させることにより、防水シートロールをシー
ルドジャッキやセグメントと干渉することなく装着する
ことができて防水シートロール受けへの防水シートロー
ルの装着を円滑に行うことができるとともに、防水シー
トロールの装着後は、防水シートロール受けを元の状態
に復帰させて固定手段で固定すればよく、こうした点に
よっても、防水シートの布設作業を効率良く行うことが
できる。
【0085】この出願の第4番目の発明を具体化する場
合に、特に、特許請求の範囲の請求項5に記載のように
具体化すれば、位置決め部材を用いて新設の防水シート
の前後方向の位置を整えることができて、防水シートの
ラップ部の幅を自走式接合機による接合に適う一定幅に
保つように正確に位置決めすることができる。また、防
水シートの布設作業の過程で、テールプレート径方向に
おけるシート保持部材の位置を調節具で調節したときに
は、位置決め部材もシート保持部材に随伴してテールプ
レート径方向に移動して、新設の防水シートの前後方向
の位置を整えるのに適切な位置に位置決め部材を自動的
に移動させることができる。
【0086】この特許請求の範囲の請求項5に記載の事
項を更に特許請求の範囲の請求項6に記載のように具体
化すれば、セグメントを組み立てる過程でシールドジャ
ッキを一時的に縮めてシールドジャッキロッドを前進さ
せた結果、サポート部材が前方の障害物に当接したとき
には、突出した位置決め部材を引っ込めることができ
て、位置決め部材が損傷することはない。そのため、ラ
ッピングシールド掘進機の機長を特別長くすることな
く、所要長さの位置決め部材をシート保持部材に取り付
けて装備することができる。また、シールドジャッキロ
ッドを後退させたときには、位置決め部材を設定した位
置にバネの作用で自動的に復帰させることができて、位
置決め部材は、その状態で、新設の防水シートの前後方
向の位置を整える機能を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の各発明が具体化されたラッピングシ
ールド掘進機の概要を示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II線断面の右半部を示す図である。
【図3】図1のIII 部の拡大詳細図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図4の矢印V 方向の矢視図である。
【図6】図4のVI部の拡大詳細図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】図3のVIII−VIII線断面図である。
【図9】図8の矢印IX方向の矢視図である。
【図10】シールドジャッキを限界まで縮めたときの状
態を示す図3と同様の図である。
【図11】図1のラッピングシールド掘進機に設けた防
水シートロール受けの側面図である。
【図12】図11のXII 部の拡大詳細図である。
【図13】図12の矢印XIII方向の矢視図である。
【図14】図11の矢印XIV 方向の矢視図である。
【図15】図14のXV−XV線断面図である。
【符号の説明】
1 防水シートロール受け 1−1 ブラケット 1−2 ヒンジのピン 1−3 ストッパプレート装着部 1−4 ストッパプレート 1ー5 当接部材 2 旋回リング 3 アーム 4 走行ガイド(接合機支持部材) 4−1 ホルダ 4−2 クランプ 4−3 ねじ棒 4−4 ロッド 4−5 ガイド枠(取付枠) 4ー6 支持プレート 4−7 フック 5 自走式の溶着機 6 防水シートロール 6−1 既設の防水シート 6−2 新設の防水シート 7 シートセッタ(シート保持部材) 7−1 ホルダ 7−2 クランプ 7−3 ねじ棒 7−4 ロッド 7−5 シート保持ガイド 7−6 ボス 8 シートアジャスタ(位置決め部材) 8−1 アジャスタロッド 8−2 ハンガ 8−3 サポート部材 8−4 定出力バネ 8−5 ストッパ 9 旋回リング2のカバー 10 シールドジャッキ 10−1 シリンダチューブ 10−2 シールドジャッキロッド 10−2a 非摺動部 10−3 スプレッダ 11 シールド本体 11a テールプレート 11b リングガーダ 12 既設のセグメント r 防水シートのラップ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芳賀 由紀夫 神奈川県横浜市戸塚区名瀬町344−1 大 成建設株式会社内 (72)発明者 原 修一 栃木県那須郡西那須野町四区町1534−1 五洋建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 松藤 広行 東京都文京区後楽二丁目2番8号 五洋建 設株式会社内 (72)発明者 岡田 英明 東京都文京区後楽二丁目2番8号 五洋建 設株式会社内 (72)発明者 森田 道明 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 平沢 幸久 東京都文京区後楽二丁目5番1号 日立建 機株式会社内 (72)発明者 吉田 竹志 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 高野 文哉 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 飯田 吉則 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D055 BA01 HA06 HA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走式接合機をその自走時に落下しない
    ように支持する接合機支持部材を備え、新設の防水シー
    トを筒状の既設の防水シートに対して隣接する縁部同士
    をラップさせるようにテールプレートの内周面に沿って
    巻き、自走式接合機を接合機支持部材で支持しながら自
    走させて防水シートのラップ部を接合するラッピングシ
    ールド掘進機において、シリンダチューブから常時突出
    している非摺動部をシールドジャッキロッドに設けたシ
    ールドジャッキを設置するとともに、テールプレートの
    径方向における接合機支持部材の位置を調節することが
    できる調節具を介して接合機支持部材をシールドジャッ
    キロッドの非摺動部に取り付けるようにしたことを特徴
    とするラッピングシールド掘進機。
  2. 【請求項2】 自走式接合機をその自走時に落下しない
    ように支持する接合機支持部材を備え、新設の防水シー
    トを筒状の既設の防水シートに対して隣接する縁部同士
    をラップさせるようにテールプレートの内周面に沿って
    巻き、自走式接合機を接合機支持部材で支持しながら自
    走させて防水シートのラップ部を接合するラッピングシ
    ールド掘進機において、シリンダチューブから常時突出
    している非摺動部をシールドジャッキロッドに設けたシ
    ールドジャッキを設置するとともに、接合機支持部材を
    透明な材料で形成してシールドジャッキロッドの非摺動
    部に取り付けるようにしたことを特徴とするラッピング
    シールド掘進機。
  3. 【請求項3】 自走式接合機をその自走時に落下しない
    ように支持する接合機支持部材を備え、新設の防水シー
    トを筒状の既設の防水シートに対して隣接する縁部同士
    をラップさせるようにテールプレートの内周面に沿って
    巻き、自走式接合機を接合機支持部材で支持しながら自
    走させて防水シートのラップ部を接合するラッピングシ
    ールド掘進機において、シリンダチューブから常時突出
    している非摺動部をシールドジャッキロッドに設けたシ
    ールドジャッキを設置するとともに、接合機支持部材を
    取り付けるための取付枠をシールドジャッキロッドの非
    摺動部に取り付け、接合機支持部材及び取付枠の少なく
    とも一方に、弾性的に係合可能な係合手段を設けて、こ
    の係合手段により両者を着脱可能に取り付けるようにし
    たことを特徴とするラッピングシールド掘進機。
  4. 【請求項4】 テールプレートの内周面に沿って巻かれ
    た新設の防水シートをセグメントの外周面の形状に近似
    するように保持するシート保持部材を備え、新設の防水
    シートを筒状の既設の防水シートに対して隣接する縁部
    同士をラップさせるようにテールプレートの内周面に沿
    って巻き、防水シートのラップ部を自走式接合機で接合
    するラッピングシールド掘進機において、シリンダチュ
    ーブから常時突出している非摺動部をシールドジャッキ
    ロッドに設けたシールドジャッキを設置するとともに、
    テールプレートの径方向におけるシート保持部材の位置
    を調節することができる調節具を介してシート保持部材
    をシールドジャッキロッドの非摺動部に取り付けるよう
    にしたことを特徴とするラッピングシールド掘進機。
  5. 【請求項5】 前記シート保持部材に、新設の防水シー
    トの前後方向の位置を整える位置決め部材を、前記シー
    ト保持部材に随伴してテールプレートの径方向に移動で
    きるように取り付けたことを特徴とする請求項4に記載
    のラッピングシールド掘進機。
  6. 【請求項6】 前記シート保持部材に前記位置決め部材
    を取り付ける場合、前後方向に移動可能に取り付けると
    ともに、前記位置決め部材を前記シート保持部材に対し
    てバネにより前方に付勢して突出させるように構成した
    ことを特徴とする請求項5に記載のラッピングシールド
    掘進機。
  7. 【請求項7】 防水シートをロール状に巻いて形成した
    防水シートロールを装着するための防水シートロール受
    けを備え、防水シートロール受けに装着した防水シート
    ロールから引き出された新設の防水シートを筒状の既設
    の防水シートに対して隣接する縁部同士をラップさせる
    ようにテールプレートの内周面に沿って巻き、自走式接
    合機を接合機支持部材で支持しながら自走させて防水シ
    ートのラップ部を接合するラッピングシールド掘進機に
    おいて、防水シートロール受けをシールド本体の内周面
    から離れる方向に傾動させ得るようにシールド本体側に
    取り付けるとともに、防水シートロール受けを傾動しな
    いように固定できる固定手段を設けるようにしたことを
    特徴とするラッピングシールド掘進機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108194090A (zh) * 2018-01-16 2018-06-22 中铁二院工程集团有限责任公司 一种带防水膜铺设仓段的隧道掘进机及隧道施工方法
CN108756919A (zh) * 2018-07-27 2018-11-06 中铁工程装备集团有限公司 同步铺设卷材式复合式盾构机

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CN108756919A (zh) * 2018-07-27 2018-11-06 中铁工程装备集团有限公司 同步铺设卷材式复合式盾构机
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