JPH11350892A - 防水シートにおける鍔状シートの接合装置及び接合方法 - Google Patents

防水シートにおける鍔状シートの接合装置及び接合方法

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JPH11350892A JP10157709A JP15770998A JPH11350892A JP H11350892 A JPH11350892 A JP H11350892A JP 10157709 A JP10157709 A JP 10157709A JP 15770998 A JP15770998 A JP 15770998A JP H11350892 A JPH11350892 A JP H11350892A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍔状シートを防水シートに接合するとき、接
合機を防水シートに接触させても防水シートが変形せず
円滑、確実に接合できる装置を提供する。 【解決手段】 セグメント2の外周面を包囲するように
布設した筒状の防水シート4に、セグメント2の外周面
と防水シート4の内周面との間の隙間を前後に仕切るた
めの鍔状シート3を接合するときに使用し、鍔状シート
3の接合作業をバックアップする装置として、セグメン
ト2の外周面に沿うような円弧状の曲面を有し防水シー
ト4の外周面に接触させることにより防水シート4のテ
ールプレート1側への変形を抑制する当て板6aと、こ
の当て板6aに連ねられ当て板6aを防水シート4の外
周面に接触させるときにテールプレートの内周面に当接
させることができる当接部6cと、この当接部6cに連
ねられ当て板6aを把持する取っ手6bとを備えた裏当
てレバー6を案出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セグメントの外周
面を包囲するように布設した防水シートに鍔状シートを
接合するときに役立つ鍔状シートの接合装置及びこの鍔
状シートの接合装置を使用して実施する鍔状シートの接
合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド工法では、シールド掘進機で掘
削した地下坑の周壁にセグメントを組み立てて覆工した
とき、組立時にできるセグメントの継ぎ目から地下水が
浸入する危惧があるため、セグメント外周面を不透水膜
としての防水シートで被覆する技術が従来種々提案され
ている。こうした防水シートの布設技術の代表的なもの
として、例えば、特公平4ー23080号公報及び特開
平7ー217389号公報に記載の技術を挙げることが
できる。これらの技術のうち、前者の公報に記載の技術
は、シールド掘進機本体内周にリング状の不透水膜格納
装置を設け、この不透水膜格納装置に筒状の不透水膜を
格納するようにしたものである。そして、その格納した
不透水膜をシールド掘進機本体を前進させる過程で引き
出してテールプレート内周に布設し、次いで、テールプ
レート内でセグメントを組み立てることにより、セグメ
ント外周面を筒状の不透水膜で被覆するようにしてい
る。また、後者の公報に記載の技術は、図12により後
に詳述するように、新しく布設しようとする新設の防水
シートを、筒状をなしてすでに布設されている既設の防
水シートに対し、隣接する縁部同士をテールプレート内
でラップさせながら巻き付けてラップ部を接合し、新設
の防水シートをこうした方法で順次継ぎ足して行くこと
により、地下坑周壁とセグメントの間に防水シートを筒
状に布設するようにしたものである。
【0003】従来、こうした方法で防水シートを布設す
ることにより、セグメントの継ぎ目から地下水が浸入す
るのを防いでいるが、何らかの原因で布設した防水シー
トが破損すると、その破損した個所から地下水が浸入す
る。この地下水は、セグメント外周面と防水シート内周
面との間の隙間を通じてセグメントの長手方向の広範な
領域に流動し、やがて、セグメントの継ぎ目のうち、シ
ールの最も不完全な個所から地下坑内に浸入する。こう
した場合、防水シートの破損個所を特定して対策を講じ
る必要があるが、防水シート内に浸入した地下水がこの
ように広範な領域に広がった場合、破損個所が特定でき
ないため、対策を講じることが困難になる。こうした問
題に対応して、従来、特開平7ー259495号公報に
記載の技術が開発されている。この従来の技術は、防水
シートの布設前又は防水シートの布設後に、鍔状シート
を防水シートの内周面に接合して、セグメント外周面と
防水シート内周面との間の隙間をこの鍔状シートで前後
に仕切るようにし、これにより、防水シート内に浸入し
た地下水がセグメントの長手方向に広がるのを防ぐよう
にしたものである。
【0004】本発明は、こうした鍔状シートを防水シー
トに接合する場合において、鍔状シートを、特に防水シ
ートの布設後に接合するときに有用な装置を新規に編み
出しそうとするものである。そこで、本発明の理解を容
易にするため、これまで行われていた鍔状シートの接合
法を、防水シートの布設方法とともに図12乃至図15
を用いて説明する。図12は、防水シートの布設装置を
設置したシールド掘進機の全体像を一部破断して示す斜
視図、図13は、セグメント端面位置での鍔状シートの
防水シートへの取付状態を示す断面図、図14は、鍔状
シートを溶着機で防水シートに溶着しているときの状態
を示す縦断面図、図15は、鍔状シートを防水シートに
溶着するときの難点を説明するための縦断面図である。
なお、図12には、前記特開平7ー217389号公報
に記載の布設方式と同種の方式で布設された防水シート
に鍔状シートを接合する例を示しているが、鍔状シート
は、他の布設方式で布設された防水シートに対しても当
然用いることができる。
【0005】これらの図において、1はシールド掘進機
本体の後部をなす円筒状のテールプレート、2はこのテ
ールプレート1内で組み立てられて地下坑周壁を覆工す
るセグメント、3はこのセグメント2の外周面と防水シ
ート4の内周面と間の隙間を前後に仕切るためのセーフ
ティバリアと称する前述の鍔状シート、4はセグメント
2の外周面を包囲するようにしてすでに布設されている
既設の防水シート、4aはこの既設の防水シート4にラ
ップさせながら巻き付けて新しく布設しようとする新設
の防水シート、5は鍔状シート5を既設の防水シート4
に熱溶着して接合するための接合機としての溶着機であ
る。
【0006】新設の防水シート4aは、塩化ビニール、
ポリエチレン等の不透水性材料で製作され、セグメント
2の外周長さと同程度でその軸方向長さよりは若干幅広
に形成されて長尺のシートをなしている。この長尺の防
水シート4aは、その布設前、防水シートロールとして
ロール状に巻かれている。鍔状シート3は、セグメント
2の端面に近似するドーナツ状をなしており、筒状に布
設した既設の防水シート4の内周面の全周にわたって接
合して鍔状に突設する。この鍔状シート3は、ここに示
す例では、ドーナツ状のシール部材を多分割したような
扇形の分割片を防水シート4に円周方向に連ねて接合す
るが、その場合、各分割片の両端部を図13に示すよう
に互いにオーバーラップさせるようにして繋げる。ま
た、鍔状シート3は、防水シート4aと同じ材質のシー
ト状の材料で製作しているが、ゴム等の弾性部材で製作
してもよく、必ずしも、防水シート4aと同じ材質や同
じ形態のもので製作する必要はない。
【0007】51はセグメント2で反力を取ってシール
ド掘進機を推進するシールドジャッキ、51aはシール
ド掘進機の推進の際にシールドジャッキ3の後端部をセ
グメント2に当接させるためのスプレッダ、52は図示
していない駆動機構により回転駆動される旋回リング、
53はこの旋回リング52にシールド掘進機本体の後方
に向けて取り付けられ新設の防水シート4aを巻き立て
る巻立てアーム、54は前記防水シートロールを装着す
る防水シートロール受け、55はセグメント2を地下坑
周壁に沿って周方向及び長手方向に組み立てるエレク
タ、56は既設の防水シート4とこれに巻き付けられた
新設の防水シート4aとのラップ部を自走式溶着機を走
行させながら熱溶着する際に自走式溶着機をガイドする
自走式溶着機走行ガイドである。この自走式溶着機はす
でに周知のものであり、既設の防水シート4への鍔状シ
ート3の接合とも直接関係ないので、その詳細な説明は
省略する。ここに例示する防水シートの布設装置は、旋
回リング52、巻立てアーム53、防水シートロール受
け54等で構成され、テールプレート1の内側にセグメ
ント2の外周面を包囲するように防水シート4,4aを
布設する。
【0008】この防水シートの布設装置の動作について
説明する。まず、シールド掘進機本体の前進により1掘
進長分の空間がテールプレート1内に生じた図12の状
態において、防水シートロール受け54に装着した防水
シートロールから新設の防水シート4aを引き出してそ
の端部を巻立てアーム53に取り付ける。次いで、旋回
リング52を回転駆動して巻立てアーム53を旋回され
ると、新設の防水シート4aは、防水シートロール54
から引き出されて、筒状の既設の防水シート4に縁部同
士をラップするようにしながら巻かれて行き、旋回リン
グ52が1回転すると、防水シート4aは、ループ状に
端部が合わせられた状態になる。こうした工程を経た
後、この筒状に巻いた新設の防水シート4aにおける端
部の合わせ目及び既設の防水シート4とラップした部分
をそれぞれ熱溶着等により接合し、これにより、テール
プレート1の内側に筒状の防水シート4aが形成されて
既設の防水シート4に継ぎ足される。この筒状の防水シ
ート4a内には、セグメント2が組み立てられ、これに
より、防水シート4aがセグメント2の外周面を包囲す
るように布設されて、新たな既設の防水シート4が出来
上がる。
【0009】こうしてセグメント2の外周面を包囲する
ように布設された筒状の防水シート4の内周面には、鍔
状シート3をセグメント2の端面に沿うように位置決め
して溶着機5により接合する。その接合作業は、作業員
が溶着機5を把持し、図14に示すように鍔状シート3
の接合個所に接近させながら周方向に移動して行う。そ
の結果、ドーナツ状の鍔状シート3がセグメント2の端
面に沿うように形成される。こうして鍔状シート3が接
合された既設の防水シート4には、前述の方法で筒状の
防水シート4aを継ぎ足した後、この防水シート4a内
に、新たなセグメント2を、鍔状シート3を挟むように
して組み立てる。以上の作業を繰り返すことにより、鍔
状シート3を、隣接するセグメント2の端面間に介在さ
せて、セグメント2の外周面と防水シート4の内周面と
間の隙間を適当数の鍔状シート3で前後に仕切る。その
場合、鍔状シート3を通常30m程度の間隔で設けて仕
切るが、その間隔は適宜選択すればよい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この種の鍔状シートの
接合作業では、筒状の防水シートが皺がよらないように
布設されるため、鍔状シートは、その接合前の位置決め
した段階では防水シートの内周面に密接している。それ
ゆえ、作業員が接合機を防水シートに接触させないよう
に操作しながら接合作業を行えば、鍔状シートを防水シ
ートに良好に接合することができる。しかしながら、鍔
状シートを筒状の防水シートに接合するには、重い接合
機を、地下坑の狭い作業空間内で手動操作して防水シー
トに接近させながら円弧状に移動させなければならない
ため、接合機を防水シートに接触させないように操作す
ることは困難である。そして、接合機が防水シートの内
周面に接触して押力を加えると、図15に示すように、
防水シートがテールプレート側へ撓んで鍔状シートから
離れてしまう。このように防水シートが鍔状シートから
離れると、鍔状シートを確実に接合することができなく
なるので、撓んだ防水シートを整形して鍔状シートに密
接させるようにした後、接合作業を再実施する。こうし
たことから、これまで、鍔状シートの接合作業は、きわ
めて煩雑で作業効率が悪かった。
【0011】この出願の防水シートにおける鍔状シート
の接合装置及び接合方法に関する各発明は、従来の鍔状
シートの接合作業にみられるこうした問題を改善するた
めに創作されたものであって、各発明の技術課題は、筒
状の防水シートに鍔状シートを接合するときに、接合機
を防水シートに接触させても、防水シートが変形するこ
となく円滑かつ確実に接合できるようにするための防水
シートにおける鍔状シートの接合装置及び接合方法をそ
れぞれ提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】1)この出願の防水シー
トにおける鍔状シートの接合装置に関する発明では、前
記の技術課題を達成するため、シールド掘進機のテール
プレートの内側にセグメントの外周面を包囲するように
筒状に布設した防水シートに、セグメントの外周面と防
水シートの内周面との間の隙間を前後に仕切るための鍔
状シートを接合するときに使用する装置として、次の装
置を新規に創作した。「防水シートの外周面に接触させ
ることにより防水シートのテールプレート側への変形を
抑制する防水シートの変形抑制部材を具備する防水シー
トにおける鍔状シートの接合装置」この防水シートにお
ける鍔状シートの接合装置は、こうした防水シートの変
形抑制部材を具備しているので、筒状に布設した防水シ
ートに鍔状シートを接合機で接合する際に、この変形抑
制部材を鍔状シートの接合個所で防水シートの外周面に
接触させながら接合することにより、鍔状シートの接合
時に、例え、接合機が防水シートの内周面に接触して押
力を加えたとしても、防水シートがテールプレート側へ
変形して鍔状シートから離れてしまう恐れがない。その
ため、狭い地下坑内で接合機を手動操作して行う困難な
接合作業おいて、鍔状シートを筒状の防水シートに円滑
かつ確実に接合することができる。
【0013】2)この出願の防水シートにおける鍔状シ
ートの接合方法に関する発明では、前記の技術課題を達
成するため、シールド掘進機のテールプレートの内側に
セグメントの外周面を包囲するように筒状に布設した防
水シートに、セグメントの外周面と防水シートの内周面
との間の隙間を前後に仕切るための鍔状シートを接合す
る接合方法において、次の方法を採用した。「鍔状シー
トを防水シートに接合する際に、前記1)に示した防水
シートにおける鍔状シートの接合装置を使用して、防水
シートの変形抑制部材を鍔状シートの接合個所で防水シ
ートの外周面に接触させて接合する防水シートにおける
鍔状シートの接合方法」この防水シートにおける鍔状シ
ートの接合方法は、前記1)に示した鍔状シートの接合
装置を使用する鍔状シートの接合方法であるので、当
然、前記1)で述べたのと同様の作用効果を奏すること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この出願の防水シートにお
ける鍔状シートの接合装置に関する発明が実際上どのよ
うに具体化されるのかを示す種々の具体化例を図1乃至
図10に基づいて説明することにより、この出願の各発
明の実施の形態を明らかにする。図1乃至図10におい
て図12乃至図15と同一の符号をつけた部分は、これ
らの図と同等の部分を表すので、詳述しない。各具体化
例の防水シートにおける鍔状シートの接合装置は、何れ
も、テールプレート1の内側にセグメント2の外周面を
包囲するように布設した筒状の防水シート4に鍔状シー
ト3を接合するときに補助的に使用して、鍔状シート3
の接合作業をバックアップする装置である。これら各具
体化例の鍔状シートの接合装置は、何れも、防水シート
4の外周面に接触させることにより防水シート4のテー
ルプレート1側への変形を抑制する防水シートの変形抑
制部材を具備している。
【0015】まず、図1及び図2を用いて、第1具体化
例の鍔状シートの接合装置について説明する。図1は、
本発明の第1具体化例の防水シートにおける鍔状シート
の接合装置を示す斜視図、図2は、図1に示す鍔状シー
トの接合装置の縦断面図である。
【0016】これらの図において、6は防水シートにお
ける鍔状シートの接合装置としての裏当てレバー、6a
は板状体を用いて形成した防水シートの変形抑制部材と
しての当て板、6bは当て板6aを把持するための把持
部としての取っ手、6cは当て板6aを防水シート4の
外周面に接触させるときにテールプレート1の内周面に
当接させることができる山形の当接部である。当て板6
aは、セグメント2の外周面に沿うような円弧状の曲面
を有する。裏当てレバー6は、当て板6aに当接部6c
を連ねこの当接部6cに取っ手6bを連ねて構成してい
る。ここに示す例では、一対の線状体をクの字状に折り
曲げることにより当接部6cを形成するとともにこの当
接部6cに連ねて取っ手6bを形成しており、こうした
一対の線状体の当接部6c側を当て板6aに取り付ける
ことにより、裏当てレバー6を構成している。
【0017】こうして構成された裏当てレバー6を用い
て、鍔状シート3を防水シート4に溶着機5で接合する
ときには、溶着機5を手動操作する作業員とは別の作業
員が取っ手6bを把持して位置決めしながら当接部6c
をテールプレート1の内周面の適当な個所に当接させ
る。しかる後、その当接点を支点に当て板6aを傾動さ
せながら当て板6aの円弧状の曲面を筒状の防水シート
4の外周面に接触させてその位置を固定すると、防水シ
ート4は、当て板6aに押し当てられてテールプレート
1側へ変形するのを抑制される。したがって、こうした
裏当てレバー6を用いれば、鍔状シート3の接合時に、
例え、溶着機5が防水シート4の内周面に接触して防水
シート4が押されたとしても、防水シート4がテールプ
レート1側へ変形して鍔状シート3から離れてしまう恐
れがない。そのため、狭い地下坑内で溶着機5を手動操
作して行う困難な接合作業おいて、その接合作業が裏当
てレバー6によりバックアップされ、鍔状シート3を筒
状の防水シート4に円滑かつ確実に接合することができ
る。この裏当てレバー6による鍔状シートの接合装置
は、後に詳述する各例とは異なり、テールプレート1に
常設する必要はなく、鍔状シート3の接合作業を行うと
きだけ配置すればよいので、セグメントの組立作業等シ
ールド掘進機内での他の作業の邪魔にならないとともに
既製のシールド掘進機にも簡単に配備でき、その取扱も
軽便である。
【0018】以上述べた裏当てレバー6は、1個だけ配
備してもこうした作用効果を発揮できるが、複数個配備
するのが望ましい。すなわち、裏当てレバー6を一つだ
け配備した場合には、その裏当てレバー6に対応する部
位の接合作業の終了後、裏当てレバー6を隣接部位に再
配置しなければならず、鍔状シート3の接合作業を中断
しなければならないが、裏当てレバー6を複数個配備し
た場合には、これらの裏当てレバー6の当て板6aを周
方向に連ねるように配置することにより、鍔状シート3
の接合作業を連続的に行うことができる。その場合、当
該裏当てレバー6に対応する部位の接合作業が終了した
後、これに隣接する部位で接合作業を行う間に、その裏
当てレバー6を、すでに配置している裏当てレバー6の
隣に再配置するようにすれば、鍔状シート3の接合作業
を最後まで中断することなく連続的に行うことができ
る。ここに示す例では、裏当てレバー6を人力で把持す
ることにより位置固定できるようにしているが、裏当て
レバー6は、シールド掘進機側に設けた適当な取付部材
に着脱可能に取り付けることにより位置固定できるよう
にしてもよく、その場合には、裏当てレバー6に、取付
部材に固定するための固定手段を設ければよい。
【0019】次に、図3を用いて、第2具体化例の鍔状
シートの接合装置について説明する。図3は、本発明の
第2具体化例の防水シートにおける鍔状シートの接合装
置を示す縦断面図である。
【0020】ここに示す鍔状シートの接合装置は、防水
シートの変形抑制部材として、テールプレート1の内周
面に周方向に沿ってに取り付けることができる弾性体を
用いた例であり、こうした弾性体として、中空チューブ
状をなす弾性リング10を用いている。この弾性リング
10は、外力が作用していないときの断面高さがテール
クリアランス(テールプレート内周面とセグメント外周
面との間隔)tよりも若干大きい断面形状に形成する。
そして、テールプレート1の内周面における鍔状シート
3の接合個所に対応する部位すなわちセグメント2の前
端面付近に全周にわたって接着剤で取り付け、これによ
り、防水シート4を弾性リング10の弾性力でセグメン
ト2の側に押し付けるようにしている。防水シートの変
形抑制部材にこうした弾性リング10を用いれば、防水
シート4が鍔状シート3と接触するように押し付けられ
るので、溶着機5による鍔状シート3の接合がきわめて
行いやすく、かつ、一層確実に行える。
【0021】弾性リング10は、中空チューブ状のもの
に限らずスポンジ状のものを用いてもよい。こうした弾
性体をテールプレート1の内周面にリング状に取り付け
る場合、紐状の弾性体をテールプレート1に沿うように
リング状にして取り付けてもよく、また、テールプレー
ト1の内径に近似する径のリングに予め形成されたリン
グ形の弾性体を取り付けるようにしてもよい。図3に示
すように弾性リング10に中空チューブ状のものを用い
た場合、使用時に空気を注入でき不使用時に空気を排出
できるようにしてもよい。弾性リング10をこうした構
造にした場合、例えば、エレクタ55によるセグメント
2の組立時等の不使用に空気を排出してその高さを低く
することにより、セグメント2の組立作業等他の作業の
邪魔にならないようにすることができて至便である。
【0022】図4乃至図6を用いて、第3具体化例の鍔
状シートの接合装置について説明する。図4は、本発明
の第3具体化例の防水シートにおける鍔状シートの接合
装置が使用されているときの状態を示す縦断面図、図5
は、図4における鍔状シートの接合装置が使用されてい
ないときの状態を示す縦断面図、図6は、図5の矢印I
−I 方向からみた矢視図である。
【0023】ここに示す鍔状シートの接合装置は、防水
シートの変形抑制部材として、防水シート4に対してセ
グメント2の側に押し付け力を付与できるようにした板
状弾性体を用いた例である。こうした板状弾性体とし
て、図5に示すように、テールプレート1の内周面に取
り付けるための取付部15aを一端部に有し、この取付
部15aに対し屈曲するようにして連なる屈曲部15b
を有する弾性板15を用いている。この弾性板15の屈
曲部15bは、取付部15aをテールプレート1の内周
面に取り付けて防水シート4に押し当てたときに、図4
に示すように防水シート4に沿うよう水平状に弾性変形
することができる。この弾性板15は、図6に示すよう
に平面視で長方形状をしており、図4に示すように取付
部15aをボルト16でテールプレート1の内周面に取
り付けている。ここに示す例では、こうした弾性板15
を多数用意し、周方向に連ねるように並べてテールプレ
ート1の内周面の全周に取り付けて、常設するようにし
ている。
【0024】こうした弾性板15を使用するときには、
弾性板15を、予め定めたテールプレート1の適当な位
置に取り付けて、図4に示すように、屈曲部15bが防
水シート4に押し当てられて弾性変形したときに、屈曲
部15bがセグメント2の前端面付近に位置するように
する。そうすると、防水シート4は、鍔状シート3の接
合個所付近において弾性板15の弾性力により絶えずセ
グメント2の側に押し付けられるため、防水シート4が
鍔状シート3の接合時に溶着機5で押されたとしても、
防水シート4がテールプレート1側へ変形して鍔状シー
ト3から離れてしまう恐れがなく、しかも、溶着機5に
よる鍔状シート3の接合が弾性リング10によるのもの
と同様にきわめて行いやすく、かつ、一層確実に行え
る。この弾性板15による鍔状シートの接合装置は、テ
ールプレート1へボルト16で取り付ければよいので、
前記弾性リング10を用いたものに比べてその取り付け
が簡単に行えるとともに、その取外しも容易に行える。
このように、弾性板15は、着脱が容易に行えるため、
鍔状シート3を防水シート4に接合する際、事前にテー
ルプレート1に取り付けるようにしてもよい。それゆ
え、弾性板15をテールプレート1の内周面に取り付け
て常設することは、必ずしも必要なことでない。
【0025】図7を用いて、第4具体化例の鍔状シート
の接合装置について説明する。図7は、本発明の第4具
体化例の防水シートにおける鍔状シートの接合装置を示
す縦断面図である。
【0026】ここに示す鍔状シートの接合装置は、防水
シートの変形抑制部材として、テールプレート1の内周
面にその径方向に移動可能に取り付けられて防水シート
4に当接させることができる板状体を用いた例である。
この板状体には、テールプレート1の内周面に取り付け
た弾性体により弾性力を付与するようにしている。これ
らの技術内容を図7に基づいて具体的に説明すると、図
7において、20はテールプレート1の内周面に後記リ
ンク機構を介して取り付けられて防水シート4に当接さ
せることができる補助当て板、10aはこの補助当て板
20に弾性力を付与する前述の弾性リング10と同様の
弾性リング、20a,20b,20cはそれぞれピン、
リンク部材、ブラケットであり、補助当て板20をテー
ルプレート1の内周面にその径方向に移動可能に取り付
けるためのリンク機構を構成する要素である。
【0027】補助当て板20は、平面視で長方形状をし
ており、裏当てレバー6の当て板6aと同様、セグメン
ト2の外周面に沿うような円弧状の曲面を有する。ブラ
ケット20cは、テールプレート1の内周面に溶接され
ており、このブラケット20cと補助当て板20には、
リンク部材20bをそれぞれピン20aで軸着してリン
ク機構を構成し、補助当て板20をリンク部材20bの
傾動によりテールプレート1の径方向に移動できるよう
にしている。補助当て板20は、こうしたリンク機構に
よりセグメント2の前端面付近に位置するように取り付
けるとともに、周方向に連ねるように多数並べてテール
プレート1の全周に取り付けて、常設するようにしてい
る。また、弾性リング10aは、テールプレート1の内
周面に全周にわたって接着剤で取り付けて補助当て板2
0に当接させるようにしている。外力が作用していない
ときの弾性リング10aの高さと補助当て板20の厚さ
の合計は、テールクリアランスtよりも若干大きくなる
ようにしており、これにより、防水シート4を、弾性リ
ング10aの弾性力により補助当て板20を介してセグ
メント2の側に押し付けるようにしている。
【0028】以上述べた図7の鍔状シートの接合装置
は、図3の弾性リング10による装置において、防水シ
ート4を弾性リング10で直接押し付ける代わりに、補
助当て板20を付加することにより、防水シート4を、
補助当て板20を通じて押し付けるようにしたものに相
当する。防水シート4を弾性リング10で直接押し付け
る図3の装置では、防水シート4を鍔状シート3の接合
時に溶着機5で強く押したときに、防水シート4と弾性
リング10とが局部的に凹んで鍔状シート3の接合が精
度よく行えなくなる可能性がある。この図7の鍔状シー
トの接合装置は、特に補助当て板20を付加して防水シ
ート4と弾性リング10の間に補助当て板20を介在さ
せるようにすることにより、こうした問題の発生を防ぐ
ようにしている。したがって、図7の装置によれば、図
3の装置と同様の効果を発揮できることに加えて、防水
シート4を鍔状シート3の接合時に溶着機5で強く押し
たときでも、鍔状シート3の接合精度が損なわれないと
いう効果も併せ発揮することができる。図7に示す例で
は、補助当て板20に弾性力を付与する手段として弾性
リング10を用いているが、弾性リング10に代えて他
の弾性体を用いることもできる。
【0029】図8乃至図10を用いて、第5具体化例の
鍔状シートの接合装置について説明する。図8は、本発
明の第5具体化例の防水シートにおける鍔状シートの接
合装置が使用されているときの状態を示す縦断面図、図
9は、図8の矢印II−II方向からみた矢視図、図10
は、図8の矢印 III−III 方向からみた矢視図、図11
は、図8における鍔状シートの接合装置が使用されてい
ないときの状態を示す縦断面図である。
【0030】ここに示す鍔状シートの接合装置は、防水
シートの変形抑制部材として、前記の図7に示した装置
と同様、テールプレート1の内周面にその径方向に移動
可能に取り付けられて防水シート4に当接させることが
できる板状体を用いた例である。この鍔状シートの接合
装置には、前記板状体をテールプレートの径方向に移動
させるように駆動する駆動機構を設けており、この点で
図7に示した装置とは異なる。これらの技術内容を図8
乃至図11に基づいて具体的に説明すると、これらの図
において、25はテールプレート1の内周面に後記リン
ク機構を介して取り付けられて防水シート4に当接させ
ることができる当て板、26はテールプレート1の内周
面に取り付けられ当て板25をテールプレートの径方向
に移動させるように駆動する油圧シリンダ、27はこの
油圧シリンダ26と当て板25とを連結し油圧シリンダ
26の駆動力を当て板25に伝達するワイヤ、28はテ
ールプレート1の内周面に取り付けられワイヤ27をガ
イドするワイヤガイド、25a,25b,25cはそれ
ぞれピン、リンク部材、ブラケットであり、当て板20
をテールプレート1の内周面にその径方向に移動可能に
取り付けるためのリンク機構を構成する要素である。な
お、31はテールプレート1に取り付けられテールプレ
ート1の移動時に防水シートをテールプレート1と接触
させないようにガイドして保護するシートプロテクタと
称するガイド部材である。
【0031】当て板25は、図9に示すように平面視で
長方形状をしており、図10に示すようにセグメント2
の外周面に沿うような円弧状の曲面を有する。ブラケッ
ト25cは、テールプレート1の内周面に溶接されてお
り、このブラケット25cと当て板25には、リンク部
材25bをそれぞれピン25aで軸着しており、リンク
部材25bを傾動させることにより、当て板25をテー
ルクリアランスt内でテールプレート1の径方向に移動
できるようにしている。この第5具体化例の鍔状シート
の接合装置では、こうしたリンク部材25bを当て板2
5の両端部に軸着できるように前後に間隔を置いて設け
て、前後のリンク部材25bと当て板25により四節リ
ンク機構を構成している。当て板25は、こうしたリン
ク機構によりセグメント2の前端面付近に位置するよう
に取り付けるとともに、周方向に連ねるように多数並べ
てテールプレート1の全周に取り付けて、常設するよう
にしている。油圧シリンダ26は、スプレッダ51aの
前後の摺動の邪魔にならないようにするため、隣接する
スプレッダ51aの間に配置する。また、セグメント2
の組立の邪魔になるときには、ワイヤ27を長くしてセ
グメント2の組立位置に配置しないようにする。油圧シ
リンダ26、ワイヤ27及びワイヤガイド28は、図9
に示すように、当て板25の取付数に対応して多数設け
ている。
【0032】こうして構成された鍔状シートの接合装置
を用いて、鍔状シート3を防水シート4に溶着機5で接
合するときには、図8に示すように、油圧シリンダ26
を縮めることにより、当て板25をセグメント2側に移
動させて防水シート4に押し当てる。その結果、防水シ
ート4がテールプレート1側へ変形するのを当て板25
により抑制され、鍔状シートの接合時に、溶着機5を防
水シート4に接触させても、防水シート4が変形するこ
となく円滑かつ確実に接合できる。また、鍔状シート3
の接合作業が終了したときには、図11に示すように、
油圧シリンダ26を伸ばし、当て板25をテールプレー
ト1側に移動させてこれに接触させることにより、当て
板25をガイド部材31よりも低位に配置することがで
きる。そのため、セグメント2の組立作業やシールドジ
ャッキ51の伸縮によるスプレッダ51aの移動操作等
シールド掘進機内での他の作業の邪魔にならなず、他の
作業を円滑に行うことができる。
【0033】この出願の防水シートにおける鍔状シート
の接合方法に関する発明は、セグメント2の外周面を包
囲するように筒状に布設した防水シート4に鍔状シート
3を接合する接合方法において、鍔状シート3を防水シ
ート4に接合する際に、以上述べた各種鍔状シートの接
合装置の一つを使用して、当て板6a、弾性リング1
0、弾性板15、補助当て板20等の防水シートの変形
抑制部材を鍔状シートの接合個所で防水シートの外周面
に接触させて接合する方法であるので、こうした方法を
採用すれば、鍔状シートの接合装置に関する発明と同
様、筒状の防水シートに鍔状シートを接合するときに、
接合機を防水シートに接触させても、防水シートが変形
することなく円滑かつ確実に接合することができる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この出
願の防水シートにおける鍔状シートの接合装置に関する
発明では、セグメントの外周面を包囲するように筒状に
布設した防水シートに鍔状シートを接合するときに使用
する装置として、「防水シートの外周面に接触させるこ
とにより防水シートのテールプレート側への変形を抑制
する防水シートの変形抑制部材を具備する防水シートに
おける鍔状シートの接合装置」を新規に創作したので、
本発明により創作された装置を使用すれば、筒状の防水
シートに鍔状シートを接合するときに、接合機を防水シ
ートに接触させても、防水シートが変形することなく円
滑かつ確実に接合することができる。
【0035】本発明の鍔状シートの接合装置を具体化す
る場合、特に、特許請求の範囲の請求項3に記載のよう
に具体化すれば、こうした効果を発揮することに加え
て、セグメントの組立作業等シールド掘進機内での他の
作業の邪魔にならないとともに既製のシールド掘進機に
も簡単に配備でき、その取扱も軽便である。本発明の鍔
状シートの接合装置を具体化する場合、特に、特許請求
の範囲の請求項4に記載のように具体化すれば、防水シ
ートが弾性体の弾性力によりセグメントの側に絶えず押
し付けられて、接合機による鍔状シートの接合作業がき
わめて行いやすくなる。本発明の鍔状シートの接合装置
を特許請求の範囲の請求項5に記載のように具体化した
場合についても、同様の効果を発揮することができる。
本発明の鍔状シートの接合装置を具体化する場合、特
に、特許請求の範囲の請求項6に記載のように具体化す
れば、請求項4に記載のように具体化した場合と同様の
効果を発揮することに加えて、防水シートを鍔状シート
の接合時に接合機で強く押したときでも、鍔状シートの
接合精度が損なわれないという効果も併せ発揮すること
ができる。本発明の鍔状シートの接合装置を具体化する
場合、特に、特許請求の範囲の請求項6に記載のように
具体化すれば、セグメントの組立作業やシールドジャッ
キの伸縮によるスプレッダの移動操作等シールド掘進機
内での他の作業の邪魔にならなず、他の作業を円滑に行
うことができる。
【0036】この出願の防水シートにおける鍔状シート
の接合方法に関する発明では、セグメントの外周面を包
囲するように筒状に布設した防水シートに鍔状シートを
接合する接合方法において、鍔状シートを防水シートに
接合する際に、以上述べた防水シートにおける鍔状シー
トの接合装置の一つを使用して、防水シートの変形抑制
部材を鍔状シートの接合個所で防水シートの外周面に接
触させて接合する方法を採用したので、こうした方法を
採用すれば、筒状の防水シートに鍔状シートを接合する
ときに、接合機を防水シートに接触させても、防水シー
トが変形することなく円滑かつ確実に接合することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1具体化例の防水シートにおける鍔
状シートの接合装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示す鍔状シートの接合装置の縦断面図で
ある。
【図3】本発明の第2具体化例の防水シートにおける鍔
状シートの接合装置を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第3具体化例の防水シートにおける鍔
状シートの接合装置が使用されているときの状態を示す
縦断面図である。
【図5】図4における鍔状シートの接合装置が使用され
ていないときの状態を示す縦断面図である。
【図6】図5の矢印I −I 方向からみた矢視図である。
【図7】本発明の第4具体化例の防水シートにおける鍔
状シートの接合装置を示す縦断面図である。
【図8】本発明の第5具体化例の防水シートにおける鍔
状シートの接合装置が使用されているときの状態を示す
縦断面図である。
【図9】図8の矢印II−II方向からみた矢視図である。
【図10】図8の矢印 III−III 方向からみた矢視図で
ある。
【図11】図8における鍔状シートの接合装置が使用さ
れていないときの状態を示す縦断面図である。
【図12】防水シートの布設装置を設置したシールド掘
進機の全体像を一部破断して示す斜視図である。
【図13】セグメント端面位置での鍔状シートの防水シ
ートへの取付状態を示す断面図である。
【図14】鍔状シートを溶着機で防水シートに溶着して
いるときの状態を示す縦断面図である。
【図15】鍔状シートを防水シートに溶着するときの難
点を説明するための縦断面図である。
【符号の説明】
1 テールプレート 2 セグメント 3 鍔状シート 4 (既設の)防水シート 4a (新設の)防水シート 5 溶着機 6 裏当てレバー 6a 当て板 6b 取っ手 6c 当接部 10,10a 弾性リング 15 弾性板 15a 取付部 15b 屈曲部 20 補助当て板 20a,25a ピン 20b,25b リンク部材 20c,25c ブラケット 25 当て板 26 油圧シリンダ 27 ワイヤ 28 ワイヤガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芳賀 由紀夫 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 原 修一 栃木県那須郡西那須野町四区町1534番 五 洋建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 松藤 広行 栃木県那須郡西那須野町四区町1534番 五 洋建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 平沢 幸久 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 前原 信之 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進機のテールプレートの内側
    にセグメントの外周面を包囲するように筒状に布設した
    防水シートに、セグメントの外周面と防水シートの内周
    面との間の隙間を前後に仕切るための鍔状シートを接合
    するときに使用する防水シートにおける鍔状シートの接
    合装置であって、防水シートの外周面に接触させること
    により防水シートのテールプレート側への変形を抑制す
    る防水シートの変形抑制部材を具備することを特徴とす
    る防水シートにおける鍔状シートの接合装置。
  2. 【請求項2】 防水シートの変形抑制部材として、セグ
    メントの外周面に沿うような円弧状の曲面を有する板状
    体を用いたことを特徴とする請求項1記載の防水シート
    における鍔状シートの接合装置。
  3. 【請求項3】 板状体に、板状体を防水シートの外周面
    に接触させるときにテールプレートの内周面に当接させ
    ることができる当接部を連ね、この当接部に板状体を把
    持するための把持部を連ねたことを特徴とする請求項2
    記載の防水シートにおける鍔状シートの接合装置。
  4. 【請求項4】 防水シートの変形抑制部材として、テー
    ルプレート内周面に周方向に沿って取り付けることがで
    きる弾性体を用いたことを特徴とする請求項1記載の防
    水シートにおける鍔状シートの接合装置。
  5. 【請求項5】 防水シートの変形抑制部材として、テー
    ルプレートの内周面に取り付けることができる取付部を
    一端部に有するとともに、この取付部に対して屈曲する
    ようにして連なり、取付部をテールプレートの内周面に
    取り付けて防水シートに押し当てたときに防水シートに
    沿うように弾性変形することができる屈曲部を有する板
    状弾性体を用いたことを特徴とする請求項1記載の防水
    シートにおける鍔状シートの接合装置。
  6. 【請求項6】 防水シートの変形抑制部材として、テー
    ルプレート内周面にその径方向に移動可能に取り付けら
    れて防水シートに当接させることができる板状体を用
    い、この板状体に、テールプレート内周面に取り付けた
    弾性体により弾性力を付与するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の防水シートにおける鍔状シートの接
    合装置。
  7. 【請求項7】 防水シートの変形抑制部材として、セグ
    メントの外周面に沿うような円弧状の曲面を有しテール
    プレート内周面にその径方向に移動可能に取り付けられ
    て防水シートに当接させることができる板状体を用い、
    この板状体をテールプレートの径方向に移動させるよう
    に駆動する駆動機構を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の防水シートにおける鍔状シートの接合装置。
  8. 【請求項8】 シールド掘進機のテールプレートの内側
    にセグメントの外周面を包囲するように筒状に布設した
    防水シートに、セグメントの外周面と防水シートの内周
    面との間の隙間を前後に仕切るための鍔状シートを接合
    する防水シートにおける鍔状シートの接合方法におい
    て、鍔状シートを防水シートに接合する際に、請求項1
    乃至請求項7の何れかに記載の防水シートにおける鍔状
    シートの接合装置を使用して、防水シートの変形抑制部
    材を鍔状シートの接合個所で防水シートの外周面に接触
    させて接合するようにしたことを特徴とする防水シート
    における鍔状シートの接合方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104453953A (zh) * 2014-11-04 2015-03-25 中铁隧道集团有限公司 一种隧道防水板无钉铺设时的简易固定方法

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