JP2002201764A - コンクリートスラブ屋根における断熱施工方法およびこの方法に使用する断熱パネル - Google Patents

コンクリートスラブ屋根における断熱施工方法およびこの方法に使用する断熱パネル

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JP2002201764A
JP2002201764A JP2000400438A JP2000400438A JP2002201764A JP 2002201764 A JP2002201764 A JP 2002201764A JP 2000400438 A JP2000400438 A JP 2000400438A JP 2000400438 A JP2000400438 A JP 2000400438A JP 2002201764 A JP2002201764 A JP 2002201764A
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concrete slab
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Jun Fujita
潤 藤田
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SHOWA LINC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリートスラブ屋根の日照による温度上
昇を防止し、建物の居住性、快適性を改善し、空調のた
めの電力消費量を削減する。断熱パネルの取付強度を増
大し、耐台風、耐食性および堅牢性を高める。 【解決手段】 コンクリートスラブ屋根20の断熱施工
に、左右両側下縁部に横断面逆L形の切欠き部3,4 を有
する方形の発泡樹脂製の芯材2 と、芯材の上面および左
右側面を覆いかつ左右切欠き部3,4 の表面を覆う横断面
略コ形の屈曲壁部13,14 を有しさらに外方に伸びる張出
部15,16 を有するとともに左側張出部15が右側屈曲壁部
14の凹部18の深さより大きい幅を有する表皮材10とを備
えた断熱パネル1 を使用する。右断熱パネル1 の左側張
出部15を、これに隣り合う左断熱パネル1 の右側屈曲壁
部14の凹部18内に差し込んで屈曲壁部14の下壁14a およ
び張出部16の上に重ね合わせ、重合状態の張出部15,16
を止め具21によってコンクリート壁20a に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートスラ
ブ屋根の日照による温度上昇を防止する断熱施工方法お
よびこの方法に使用する断熱パネルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、沖縄・南九州等の比較的風害の
多い地方において多く見られるコンクリート建築物は、
建物の耐用年数や資産価値評価、また建物の耐火性、耐
台風、耐水密性、防腐・防虫、耐震性などを総合する
と、評価が高いが、コンクリートの持つ特性からくる建
物内の高温多湿などによる快適性や省エネルギー性は、
木造の建築物より劣っている。
【0003】すなわち、コンクリート建築物は、日照強
度、日照時間に比例して室内温度が上昇し、しかも一旦
熱せられたコンクリートは、熱容量が大きく、日没後も
長時間冷却されず、室温は低下しない。そのため、建物
の居住性、快適性が悪く、従ってコンクリート建築物
は、空調のための電力消費量が大きくなって、省エネル
ギー性に劣るという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来、コンク
リート建築物のコンクリートスラブ屋根の断熱施工方法
として、塗装などによる断熱工法が行なわれているが、
充分な断熱効果を得ることができないという問題があっ
た。
【0005】本発明の目的は、上記の従来技術の問題を
解決し、コンクリートスラブ屋根について、非常にすぐ
れた断熱効果を発揮することができて、日照による屋根
下側の天井面の昇温を防止することができるとともに、
室温の上昇を阻止し、建物の居住性、快適性が良好であ
るうえに、空調のための電力消費量が少なくてすみ、省
エネルギーを果たし得、さらに断熱パネルの取付強度が
非常に大きく、すぐれた耐台風、耐食性を有していて、
堅牢性にすぐれているだけでなく、防水性と遮音性を併
せ有する、コンクリートスラブ屋根における断熱施工方
法およびこの方法に使用する断熱パネルを提供しようと
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の本発明によるコンクリートスラブ
屋根における断熱施工方法は、コンクリートスラブ屋根
の断熱すべき部分のコンクリート壁の上面に、左右両側
下縁部に横断面略逆L形の切欠き部を有する方形の発泡
樹脂製の芯材と、芯材の上面、左右両側面を覆いおよび
左右切欠き部の表面を覆うように、外方に開口した凹部
を備えた横断面略コ形の屈曲壁部を有しさらに左右両屈
曲壁部の下壁の先端よりそれぞれ外方に伸びる張出部を
有するとともに、左側張出部が右側屈曲壁部の凹部の深
さより大きい幅を有するものとなされている表皮材と、
芯材の下面に接合された防湿シートとよりなる所要数の
断熱パネルを並列状に敷設して断熱施工するにあたり、
相互に隣り合う左右両断熱パネルのうち、右断熱パネル
の左側張出部を左断熱パネルの右側屈曲壁部の凹部内に
差し込んで屈曲壁部の下壁および張出部の上に重ね合わ
せるとともに、左右両断熱パネル同士の間に間隙を形成
し、間隙内において両断熱パネルの重合状態の張出部を
止め具によってコンクリート壁に固定して、並列状の断
熱パネルよりなるパネル群を、断熱すべき部分のコンク
リート壁の上面全体を覆うように設けた後、パネル群の
前後縁部を、それぞれパネル縁部カバー部材によりパネ
ル群の前後端面を被覆した状態にコンクリート壁に固定
するとともに、パネル群の左右両外側の断熱パネルの側
縁部を、それぞれパネル縁部カバー部材によりパネル群
の左右両外側面を被覆した状態にコンクリート壁に固定
することを特徴としている。
【0007】上記の断熱施工方法に使用する断熱パネル
は、左右両側下縁部に横断面略逆L形の切欠き部を有す
る方形の発泡樹脂製の芯材と、芯材の上面、左右両側面
を覆いおよび左右切欠き部の表面を覆うように、外方に
開口した凹部を備えた横断面略コ形の屈曲壁部を有しさ
らに左右両屈曲壁部の下壁の先端よりそれぞれ左右外方
に伸びる張出部を有するとともに、左側張出部が右側屈
曲壁部の凹部の深さより大きい幅を有するものとなされ
ている表皮材と、芯材の下面に接合された防湿シートと
よりなるものである。
【0008】つぎに、請求項2記載の本発明によるコン
クリートスラブ屋根における断熱施工方法は、コンクリ
ートスラブ屋根の断熱すべき部分のコンクリート壁の上
面に、左右両側下縁部に横断面略逆L形の切欠き部を有
する方形の発泡樹脂製の芯材と、芯材の上面、左右両側
面を覆いおよび左右切欠き部の表面を覆うように、外方
に開口した凹部を備えた横断面略コ形の屈曲壁部を有し
さらに左右両屈曲壁部の下壁の先端よりそれぞれ外方に
伸びる張出部を有するとともに、左側張出部が右側屈曲
壁部の凹部の深さより大きい幅を有するものとなされて
いる表皮材と、芯材の下面に接合された防湿シートとよ
りなる所要数の断熱パネルを並列状に敷設して断熱施工
するにあたり、相互に隣り合う左右両断熱パネルのう
ち、右断熱パネルの左側張出部を左断熱パネルの右側屈
曲壁部の凹部内に差し込んで屈曲壁部の下壁および張出
部の上に重ね合わせるとともに、左右両断熱パネル同士
の間に間隙を形成し、間隙内において両断熱パネルの重
合状態の張出部を止め具によってコンクリート壁に固定
して、並列状の断熱パネルよりなるパネル群を、断熱す
べき部分のコンクリート壁の上面全体を覆うように前後
に所定の間隙をあけて複数設けた後、最前位のパネル群
の前縁部と最後位のパネル群の後縁部とを、それぞれパ
ネル縁部カバー部材によりパネル群の前縁部と後縁部の
端面を被覆した状態にコンクリート壁に固定し、前後に
隣り合うパネル群同士の間の間隙内にパネル縁部カバー
部材を嵌め入れて、カバー部材により前側パネル群の後
縁部および後側パネル群の前縁部をこれらの端面を被覆
した状態にコンクリート壁に固定するとともに、各パネ
ル群の左右両外側の断熱パネルの側縁部を、それぞれパ
ネル縁部カバー部材によりパネル群の左右両外側面を被
覆した状態にコンクリート壁に固定することを特徴とし
ている。
【0009】上記請求項1および2記載のコンクリート
スラブ屋根の断熱施工方法において、コンクリートスラ
ブ屋根が、棟部より左右下向きにそれぞれ傾斜した勾配
を有するものであり、パネル群を構成する並列状の断熱
パネルのうち、棟部上に位置する断熱パネルの幅中央部
に、芯材および防湿シートを切り欠くことにより上端部
が表皮材の上壁部裏面に達しかつ前記左右の屋根勾配に
合致する横断面略逆V形の切欠きを設けておき、この断
熱パネルを、切欠きの左右両側面を合わせるように表皮
材の上壁部より折り曲げて、棟部上に跨がるように載置
する。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。
【0011】図1〜図6は、本発明の第1発明によるコ
ンクリートスラブ屋根の断熱施工方法を、平坦なコンク
リートスラブ屋根(20)(陸屋根)に適用した第1実施形
態を示すものである。
【0012】まず図3に示すように、本発明の方法は、
コンクリートスラブ屋根(20)の断熱すべき部分のコンク
リート壁(20a) の上面に、断熱パネル(1) を並列状に敷
いて断熱施工するものである。敷設する断熱パネル(1)
の枚数は、断熱すべき部分のコンクリート壁(20a) の面
積によるが、この第1実施形態では、左右に5枚の断熱
パネル(1) を並列状に敷設してなる単一のパネル群(1A)
を、断熱すべき部分のコンクリート壁(20a) の上面全体
を覆うように設けている。
【0013】ここで、本発明の方法において使用する断
熱パネル(1) は、図1と図2、図4〜図6に示すよう
に、左右両側下縁部に横断面逆L形の切欠き部(3)(4)を
有する方形の硬質ウレタンフォーム等の発泡樹脂製の芯
材(2) と、芯材(2) の上面(2a)および左右両側面(2b)(2
b)を覆いかつ左右切欠き部(3)(4)の表面を覆うととも
に、外方に開口した凹部(17)(18)を備えた横断面略コ形
の屈曲壁部(13)(14)を有しさらに左右両屈曲壁部(13)(1
4)の下壁(13a)(14a)の先端よりそれぞれ外方に伸びる張
出部(15)(16)を有するとともに、左側張出部(15)が右側
屈曲壁部(14)の凹部(18)の深さより大きい幅を有するも
のとなされているアルミニウム板等金属板製の表皮材(1
0)と、芯材(2) の下面(2c)に接合された防水アルミニウ
ムシート製の防湿シート(5) とよりなるものである。
【0014】なお、各断熱パネル(1) の表皮材(10)の左
右張出部(15)(16)のうち、一方の左側張出部(15)を幅広
とするとともに、これに対応して各断熱パネル(1) の右
側屈曲壁部(14)の凹部(18)を同じく幅広とし、他方の右
側張出部(16)を幅狭とするとともに、これに対応して各
断熱パネル(1) の左側屈曲壁部(13)の凹部(17)を同じく
幅狭としている。
【0015】表皮材(10)としては、より具体的には、フ
ッ素樹脂塗装アルミニウム合金板、とりわけ耐食性の大
きい5000番系アルミニウム合金板を用いて製作した
表皮材(10)を使用するのが好ましい。これにより、耐食
性の大幅アップと高強度を可能にすることができる。ま
たこの実施形態では、表皮材(10)の左右両屈曲壁部(13)
(14)の下壁(13a)(14a)よりそれぞれ外方に伸びる張出部
(15)(16)の先端部に、上方内向きに折り返された雨水浸
入防止用カエリ(19)(19)が設けられている。
【0016】また、芯材(2) の下面(2c)に接合する防湿
シート(5) としては、例えばクラフト紙とアルミニウム
箔との積層シートよりなる防水アルミニウム箔シート、
またはクラフト紙にアルミニウム蒸着を施した防水アル
ミニウム蒸着シートを用いるのが好ましい。
【0017】コンクリートスラブ屋根(20)を断熱施工す
るに先立って、スラブ屋根(20)の上面全体を清掃すると
ともに、アンテナや突起物等、断熱施工の妨げになるも
のがあれば取付位置を移動させる。つぎに、スラブ屋根
(20)の上面全体にプライマー処理を行なった後、ウレタ
ン系塗料でスラブ屋根(20)全体を防水塗装し、所定時間
放置する。このような下地処理の後、スラブ屋根(20)の
断熱すべき部分のコンクリート壁(20a) 上面の面積を測
定するとともに、使用する断熱パネル(1) の数およびそ
の割付けを行ない、墨付けを行なう。
【0018】断熱パネル(1) の張り始めには、通常、ス
ラブ屋根(20)の断熱すべきコンクリート壁(20a) 部分の
中央部において一枚目の断熱パネル(1) の位置決めを行
なう。そして、断熱パネル(1) の裏面には、図2に示す
ように、左右両側縁部および中央部に仮止め用両面接着
テープ(8) を貼り付けるとともに、隣り合う両面接着テ
ープ(8)(8)同士の中間に例えばポリウレタン系接着剤よ
りなる接着剤(9) を塗布しておく。ここで、断熱パネル
(1) の裏面に仮止め用両面接着テープ(8) を貼り付けて
おくのは、断熱パネル(1) の位置決めのためであり、ポ
リウレタン系接着剤よりなる接着剤(9) の硬化による強
力な接着作用が発現する前の段階において断熱パネル
(1) が貼付け位置からずれるのを防止するためである。
【0019】こうして、断熱すべきコンクリート壁(20
a) 部分の中央部において一枚目の断熱パネル(1) の位
置決めを行なった後、この中央部の断熱パネル(1) を中
心としてこれの左右両側に、断熱パネル(1) を順に並列
状に敷設して断熱施工する。
【0020】このとき、図4に詳しく示すように、相互
に隣り合う左右両断熱パネル(1)(1)のうち、右断熱パネ
ル(1) の左側張出部(15)を左断熱パネル(1) の右側屈曲
壁部(14)の凹部(18)内に差し込んで屈曲壁部(14)の下壁
(14a) および張出部(16)の上に重ね合わせて配置する。
各断熱パネル(1) の左側張出部(15)は、隣り合う断熱パ
ネル(1) の右側屈曲壁部(14)の凹部(18)の深さより大き
い幅を有していて、左側張出部(15)の凹部(18)内への差
し込みにより左右両断熱パネル(1)(1)同士の間に例えば
5〜8mm程度の間隙(7) を形成し、間隙(7) 内におい
て両断熱パネル(1)(1)の重合状態の張出部(15)(16)にビ
ス挿通用下穴(図示略)を所定間隔おきにあけるととも
に、両張出部(15)(16)を例えば皿頭付きコンクリート用
軽量物ビスよりなるステンレス鋼製の止め具(21)によっ
てコンクリート壁(20a) に固定して、並列状の断熱パネ
ル(1) よりなる1つのパネル群(1A)を、断熱すべき部分
のコンクリート壁(20a) の上面全体を覆うように設け
る。
【0021】なお、重合状態の張出部(15)(16)同士の間
には接着剤(9) を介在させて密封するのが望ましい。
【0022】また図示は省略したが、このような左右隣
接断熱パネル(1)(1)の接続部のビス止め作業は、例えば
両パネル(1)(1)の接続部の前後両端寄り部分から先に行
ない、その後、両パネル(1)(1)の接続部の長手方向の中
央部分に向かって所定ピッチでビス止めしていくと、両
断熱パネル(1)(1)の重合状態の張出部(15)(16)がずれな
いために、好ましい。
【0023】また、左右両断熱パネル(1)(1)同士の間の
間隙(7) 内には、止め具(21)の上からシール材(25)を充
填して間隙(7) 内の接続部分を密封するものである。シ
ール材としては、図示は省略したが、その他、中実もし
くは中空の軟質合成樹脂製シール材等を充填しても良
く、使用するシール材の種類およびシール方法には種々
のものがあり、とくに限定されない。
【0024】こうして、並列状の断熱パネル(1) よりな
る1つのパネル群(1A)を、断熱すべき部分のコンクリー
ト壁(20a) の上面全体を覆うように設けた後、図3と図
5に示すように、パネル群(1A)の前後縁部に、上部水平
部(22a) と下部水平部(22b)と両者の中間の垂直部(22c)
とよりなるパネル縁部カバー部材(22)をそれぞれ配置
して、カバー部材(22)の上部水平部(22a) をパネル群(1
A)の前後縁部の上面に係り合せかつ下部水平部(22b) を
コンクリート壁(20a) に固定するとともに、垂直部(22
c) によってパネル群(1A)の前後端面を被覆する。
【0025】ついで、図3と図6に示すように、パネル
群(1A)の左右両外側の断熱パネル(1)(1)の側縁部に、こ
れらの側縁部よりそれぞれ外方に張り出している表皮材
(10)(10)の張出部(15)(16)の上から上記パネル縁部カバ
ー部材(22)をそれぞれ配置して、カバー部材(22)の上部
水平部(22a) をパネル群(1A)の左右側縁部の上面に係り
合せかつ下部水平部(22b) を表皮材(10)(10)の張出部(1
5)(16)と一緒に止め具(21)によってコンクリート壁(20
a) に固定するとともに、垂直部(22c) によってパネル
群(1A)の左右両外側面を被覆する。
【0026】ここで、パネル縁部カバー部材(22)の下部
水平部(22b) と垂直部(22c) とには、止め具(21)の上か
らシール材(25)をコーティングして止め具(21)の頭部周
辺部分を密封する。また、パネル縁部カバー部材(22)の
上部水平部(22a) の先端部と断熱パネル(1) の表皮材(1
0)の上壁(11)との間にもシール材(25)をコーティングし
て密封するものである。
【0027】また、図示は省略したが、上記パネル縁部
カバー部材(22)(24)の上部水平部(22a)(24a)の下面と、
断熱パネル(1) の表皮材(10)の上壁(11)上面との間に、
固形弾性シール材および/または注入型のシール材を充
填して、防水性をより一層高める場合もある。
【0028】なお、図3に示すように、上記パネル群(1
A)の4つのコーナー部分においては、それぞれパネル縁
部カバー部材(22)(22)の先端部同士が、いわゆる45°
カットされて、相互に直角状に突き合わされて連結され
ている。
【0029】図7は、パネル群(1A)のパネル縁部カバー
部材(22)取付手段の第1変形例を示すものである。同図
において、パネル縁部カバー部材(22)の上部水平部(22
a) の先端部の下面に相対的に幅広の下方突出状の縁部
凸条(27)を設け、かつ上部水平部(22a) の幅の中間部の
下面に相対的に幅狭でかつ頂点を下側にした横断面略三
角形状の下方突出状の縁部凸条(28)(28)を設けている。
そして、これらの凸条(27)(28)(28)によって、パネル群
(1A)の前後縁部における断熱パネル(1) の表皮材(10)の
上壁(11)上面をしっかりと押えることができて、パネル
縁部カバー部材(22)の上部水平部(22a) と断熱パネル
(1) の表皮材(10)の上壁(11)上面との間に充填するシー
ル材を省略することができる。
【0030】図8は、パネル群(1A)の左右側縁部を固定
するパネル縁部カバー部材(22)取付手段の第2変形例を
示すものである。同図において、パネル群(1A)の左右両
外側の断熱パネル(1)(1)の側縁部において、これらの側
縁部よりそれぞれ外方に張り出している表皮材(10)(10)
の張出部(15)(16)がそれぞれカットされて除去されると
ともに、その先端部に、上方内向きに折り返された雨水
浸入防止用カエリ(19)(19)が設けられている。
【0031】そして、パネル群(1A)の左右両外側の断熱
パネル(1)(1)の側縁部において、これらの側縁部の上か
らパネル縁部カバー部材(22)をそれぞれ配置して、カバ
ー部材(22)の上部水平部(22a) をパネル群(1A)の左右側
縁部の上面に係り合せかつ下部水平部(22b) を止め具(2
1)によってコンクリート壁(20a) に固定するとともに、
垂直部(22c) によってパネル群(1A)の左右両外側面を被
覆する。
【0032】なお、図7および図8の第1および第2変
形例において、その他の点は上記第1実施形態の図6の
場合と同様であるので、図面において同一のものには同
一の符号を付した。
【0033】図9は、パネル群(1A)の前後縁部を固定す
るパネル縁部カバー部材(22)取付手段の第3変形例を示
すものである。同図において、パネル縁部カバー部材(2
2)は横断面略コ形を有しており、その下部水平部(22d)
が、パネル群(1A)の前後縁部において断熱パネル(1) の
下側に差し込まれて、例えばステンレス鋼製の止め具(2
1)によってコンクリート壁(20a) に固定されている。
【0034】図10は、パネル群(1A)の前後縁部を固定
するパネル縁部カバー部材(22)取付手段の第4変形例を
示すものである。同図において、パネル群(1A)の前後端
面を、例えば合成ゴムまたはプラスチックス製のシート
状シール材(35)によって予め被覆しておき、さらに、こ
のシール材(35)の上からカバー部材(22)の上部水平部(2
2a) をパネル群(1A)の前後縁部の上面に係り合せかつ下
部水平部(22b) をコンクリート壁(20a) に固定するとと
もに、垂直部(22c) によってパネル群(1A)の前後端面を
シール材(35)を介して被覆する。
【0035】従って、この第4変形例によれば、パネル
縁部カバー部材(22)の下部水平部(22b) と垂直部(22c)
に外側から施す外部シール材(25)が不要となる。
【0036】図11は、パネル群(1A)の前後縁部を固定
するパネル縁部カバー部材(22)取付手段の第5変形例を
示すものである。同図において、パネル群(1A)の前後端
面を、例えば合成ゴムまたはプラスチックス製の発泡材
よりなるシール材(36)によって予め被覆しておき、さら
に、このシール材(36)の外側からカバー部材(22)を被せ
せて、カバー部材(22)の上部水平部(22a) をパネル群(1
A)の前後縁部の上面に係り合せかつ下部水平部(22b) を
コンクリート壁(20a) に固定するとともに、垂直部(22
c) によってパネル群(1A)の前後端面をシール材(36)を
介して被覆する。
【0037】従って、この第5変形例によれば、パネル
縁部カバー部材(22)の下部水平部(22b) と垂直部(22c)
に外側から施す外部シール材(25)が不要となる。
【0038】なお、シール材(36)は、カバー部材(22)の
垂直部(22c) の内面に予め内張りしておくこともある。
【0039】図9〜図11の第3〜第5変形例におい
て、その他の点は上記第1実施形態の図5の場合と同様
であるので、図面において同一のものには同一の符号を
付した。
【0040】図12と図13は、本発明の第2発明によ
るコンクリートスラブ屋根の断熱施工方法による第2実
施形態を示すものである。ここで、上記第1実施形態の
場合と異なる点は、5つの並列状の断熱パネル(1) より
なるパネル群(1A)を、断熱すべき部分のコンクリート壁
(20a) の上面全体を覆うように前後に例えば30〜40
mm程度の間隙(29)をあけて2つ設けている点にある。
【0041】上記第1発明の場合と同様にして、前後に
所定の間隙(29)をあけて2つのパネル群(1A)を設けた
後、最前位のパネル群(1A)の前縁部と最後位のパネル群
(1A)の後縁部とに、上部水平部(22a) と下部水平部(22
b) と両者の中間の垂直部(22c)とよりなる第1パネル縁
部カバー部材(22)をそれぞれ配置して、第1カバー部材
(22)の上部水平部(22a) をこれらのパネル群(1A)の前縁
部と後縁部の上面に係り合せかつ下部水平部(22b) を止
め具(21)によってコンクリート壁(20a) に固定するとと
もに、垂直部(22c) によってこれらのパネル群(1A)の前
縁部と後縁部の端面を被覆する。
【0042】そして、前後に隣り合うパネル群(1A)(1A)
同士の間の間隙(29)内に、前後2つの上部水平部(24a)
(24a)と1つの下部水平部(24b) と両者の中間の2つの
前後垂直部(24c)(24c)とよりなる第2パネル縁部カバー
部材(24)のうちの下部水平部(24b) と前後垂直部(24c)
(24c)とを嵌め入れて、第2カバー部材(24)の前後上部
水平部(24a)(24a)を前側パネル群(1A)の後縁部の上面お
よび後側パネル群(1A)の前縁部の上面にそれぞれ係り合
わせかつ下部水平部(24b) を止め具(21)によってコンク
リート壁(20a) に固定するとともに、前後垂直部(24c)
(24c)によって前側パネル群(1A)の後縁部の端面および
後側パネル群(1A)の前縁部の端面を被覆する。
【0043】さらに各パネル群(1A)の左右両外側の断熱
パネル(1)(1)の側縁部に、これらの側縁部よりそれぞれ
外方に張り出している表皮材(10)(10)の張出部(15)(16)
の上から上記第1パネル縁部カバー部材(22)をそれぞれ
配置して、第1カバー部材(22)の上部水平部(22a) をパ
ネル群(1A)の左右側縁部の上面に係り合せかつ下部水平
部(22b) を表皮材(10)(10)の張出部(15)(16)と一緒に止
め具(21)によってコンクリート壁(20a) に固定するとと
もに、垂直部(22c) によってパネル群(1A)の左右両外側
面を被覆する。
【0044】なお、第1パネル縁部カバー部材(22)の下
部水平部(22b) と垂直部(22c) とには、止め具(21)の上
からシール材(25)をコーティングして止め具(21)の頭部
周辺部分を密封する。また、パネル縁部カバー部材(22)
の上部水平部(22a) の先端部と断熱パネル(1) の表皮材
(10)の上壁(11)との間にもシール材(25)をコーティング
して密封するものである。
【0045】また、前後パネル群(1A)(1A)同士の間の間
隙(29)内の第2パネル縁部カバー部材(24)の前後2つの
上部水平部(24a)(24a)同士の間には、シール材(25)を下
部水平部(24b) および止め具(21)の上から充填して止め
具(21)の頭部周辺部分を密封する。
【0046】そして、上記の前後2つのパネル群(1A)(1
A)のそれぞれのコーナー部分においては、第1パネル縁
部カバー部材(22)(22)の先端部同士、あるいは第1パネ
ル縁部カバー部材(22)と第1パネル縁部カバー部材(24)
との先端部同士が、いわゆる45°カットされて、相互
に直角状に突き合わされて連結されている。
【0047】この第2実施形態のその他の点は、上記第
1実施形態の場合と同様であるので、図面において同一
のものには同一の符号を付した。
【0048】つぎに、図14〜図16は、本発明の第2
発明によるコンクリートスラブ屋根の断熱施工方法によ
る第3実施形態を示すものである。ここで、上記第2実
施形態の場合と異なる点は、図14と図16に示すよう
に、断熱施工を施すコンクリートスラブ屋根(20)が、棟
部(23)より左右下向きにそれぞれ傾斜した勾配を有する
ものである点にある。
【0049】パネル群(1A)を構成する並列状の断熱パネ
ル(1) のうち、棟部(23)上に位置する断熱パネル(1) の
幅中央部に、図15に示すように、芯材(2) および防湿
シート(5) を切り欠くことにより上端部が表皮材(10)の
上壁部(11)裏面に達しかつ前記左右の屋根勾配に合致す
る横断面略逆V形の切欠き(6) を設けておく。
【0050】この断熱パネル(1) を、図14に示すよう
に、切欠き(6) の左右両側面を合わせるように表皮材(1
0)の上壁部(11)より折り曲げて、棟部(23)上に跨がるよ
うに載置するものである。
【0051】なお、図16に示すように、コンクリート
スラブ屋根(20)の棟部(23)上に跨がるように載置した折
曲げ断熱パネル(1) を中心にして、これの左右両側にそ
れぞれ3枚ずつ合計7枚の断熱パネル(1) を並列状に敷
設して、並列状の断熱パネル(1) よりなるパネル群(1A)
を、断熱すべき部分のコンクリート壁(20a) の上面全体
を覆うように前後に所定の間隙(29)をあけて2つ設けて
いる。
【0052】この第3実施形態のその他の点は、上記第
2実施形態の場合と同様であるので、図面において同一
のものには同一の符号を付した。
【0053】なお、コンクリートスラブ屋根(20)が棟部
(23)より左右下向きにそれぞれ傾斜した勾配を有するも
のである場合の変形例として、上記のような切欠き(6)
を有する断熱パネル(1) を用いることなく、図示は省略
したが、棟部(23)において、平坦な断熱パネル(1)(1)の
重合状態の張出部(15)(16)を、互いに重合状態のまゝ折
り曲げて、折り曲げられた張出部(15)(16)が棟部(23)に
跨がるように、両断熱パネル(1)(1)を屋根(20)上に載置
することもできる。
【0054】上記の第1〜第3実施形態において、コン
クリートスラブ屋根(20)の断熱すべき部分のコンクリー
ト壁(20a) の厚さは、例えば150mmであるのに対
し、断熱パネル(1) の厚さは、例えば15mmである。
【0055】例えば沖縄等では夏場に、コンクリートス
ラブ屋根(20)の上面は約70℃近くに達するものである
が、このような現地における実験において、本発明の方
法により断熱施工されたスラブ屋根(20)では、室内の天
井面の温度は28.4℃であった。これに対し、コンク
リートスラブ屋根(20)を断熱施工しなかった場合には、
室内の天井面の温度は46.2℃であり、従って本発明
のコンクリートスラブ屋根(20)の断熱施工法により、1
7.8℃の温度低下が見られた。
【0056】このように、本発明の方法によれば、コン
クリートスラブ屋根(20)について、非常にすぐれた断熱
効果を発揮することができて、日照による屋根下側の天
井面の昇温を防止することができるとともに、室温の上
昇を阻止し、建物の居住性、快適性が良好であるうえ
に、空調のための電力消費量が少なくてすみ、省エネル
ギーを果たし得るものである。
【0057】また、本発明の方法において使用する断熱
パネル(1) は、方形の硬質ウレタンフォーム等の発泡樹
脂製の芯材(2) の左右両側下縁部に横断面逆L形の切欠
き部(3)(4)を有し、フッ素樹脂塗装アルミニウム合金板
製の表皮材(10)に設けられた横断面略コ形の屈曲壁部(1
3)(14)が、芯材(2) の左右切欠き部(3)(4)の表面を覆う
ものとなされている。表皮材(10)にこのような左右両屈
曲壁部(13)(14)が設けられることにより、これらの屈曲
壁部(13)(14)は曲げ強度が非常に大きいものであるた
め、断熱パネル(1) 自体の強度が非常に大きいものとな
る。
【0058】またとくに、上記実施形態では、各断熱パ
ネル(1) の表皮材(10)の左右張出部(15)(16)のうち、一
方の左側張出部(15)を幅広とするとともに、これに対応
して各断熱パネル(1) の右側屈曲壁部(14)の凹部(18)を
同じく幅広としている。従って、相互に隣り合う左右両
断熱パネル(1)(1)同士を接続する際に、一方の右断熱パ
ネル(1) の幅広の左側張出部(15)を、左断熱パネル(1)
の右側屈曲壁部(14)の凹部(18)内に差し込んで屈曲壁部
(14)の下壁(14a) および張出部(16)の上に重ね合わせた
状態で、止め具(21)によってコンクリート壁(20a) に固
定することにより、幅広の左側張出部(15)による押え面
積が大きくなるとともに、左側張出部(15)は、表皮材(1
0)の左側屈曲壁部(13)の下壁(13a) の先端より外方に伸
びているため、強度が大きく、従って断熱パネル(1) の
取付強度が非常に大きく、すぐれた耐台風、および堅牢
性を有しているものである。
【0059】なお、各断熱パネル(1) の他方の右側張出
部(16)を幅狭とし、これに対応して各断熱パネル(1) の
左側屈曲壁部(13)の凹部(17)を同じく幅狭としているの
は、左右断熱パネル(1)(1)同士の接続の際に、各断熱パ
ネル(1) の右側張出部(16)は幅広の左側張出部(15)の下
側に位置するため、強度上、右側張出部(16)をとくに幅
広とする必要が無いからである。
【0060】さらに上記実施形態では、使用する断熱パ
ネル(1) が、発泡樹脂製の芯材(2)と表皮材(10)と防湿
シート(5) とよりなるものであり、かつ断熱パネル(1)
の表皮材(10)としてフッ素樹脂塗装アルミニウム合金板
を用いているので、すぐれた耐食性を有するとともに、
パネル(1) 内部に透水や吸水をすることなく、目地や端
部には、特殊なウレタン系弾性接着剤よりなるシール材
(25)で強固に固定し、シールしているので、防水性は、
完璧である。
【0061】そして、断熱パネル(1) は、表面に施され
ているフッ素樹脂塗装アルミニウム合金板製の表皮材(1
0)と硬質ウレタンフォーム製の芯材(2) との構造によ
り、効果的な遮音性能を有している。
【0062】なお、上記実施形態においては、コンクリ
ートスラブ屋根(20)における断熱施工方法に使用する断
熱パネル(1) の表皮材(10)として、フッ素樹脂塗装アル
ミニウム合金板、とりわけ耐食性の大きい5000番系
アルミニウム合金板を用いて製作したものを使用してい
るが、これに限らず、表皮材(10)としては、その他の金
属板、とりわけ耐食性、耐光性、防水性を有する樹脂塗
装金属板を使用しても良い。また芯材(2) としては、上
記硬質ウレタンフォーム製のものに限らず、その他の発
泡樹脂によりつくられたものを使用しても良い。
【0063】また、コンクリートスラブ屋根(20)の断熱
すべきコンクリート壁(20a) 部分に敷設する断熱パネル
(1) の数、および取付け順序も、上記実施形態の場合に
限らず、断熱すべきコンクリート壁(20a) 部分の面積の
大きさに応じて、断熱パネル(1) の数、および取付け順
序を適宜設定すれば良いものである。
【0064】さらに、上記実施形態においては、止め具
(21)として、皿頭付きコンクリート用軽量物ビスよりな
るステンレス鋼製の止め具を使用しているが、その他、
コンクリート開脚釘等を使用することができる。
【0065】さらに、並列状の断熱パネル(1) よりなる
パネル群(1A)を3つ以上用いて、コンクリートスラブ屋
根(20)の断熱すべき部分のコンクリート壁(20a) の上面
全体を覆う場合もある。
【0066】また、パネル群(1A)の前後縁部および左右
側縁部を押え止めるパネル縁部カバー部材(22)の形状
は、上記実施形態に記載のものに限定されず、その他の
形状を有するカバー部材を使用することもできる。
【0067】
【発明の効果】本発明による第1および第2発明の断熱
施工方法によれば、いずれの場合にも、コンクリートス
ラブ屋根について、非常にすぐれた断熱効果を発揮する
ことができて、日照による屋根下側の天井面の昇温を防
止することができるとともに、室温の上昇を阻止し、建
物の居住性、快適性が良好であるうえに、空調のための
電力消費量が少なくてすみ、省エネルギーを果たし得
る。
【0068】また、本発明の方法において使用する断熱
パネルは、方形の発泡樹脂製の芯材の左右両側下縁部に
横断面逆L形の切欠き部を有し、表皮材に設けられた横
断面略コ形の屈曲壁部が芯材の左右切欠き部の表面を覆
うものとなされているため、断熱パネル自体の強度が非
常に大きいものであるし、また、相互に隣り合う左右両
断熱パネル同士を接続する際に、一方の右断熱パネルの
左側張出部を、左断熱パネルの右側屈曲壁部の凹部内に
差し込んで、屈曲壁部の下壁および張出部の上に重ね合
わせた状態で止め具によってコンクリート壁に固定して
いるため、耐風圧性にすぐれており、断熱パネルの取付
強度が非常に大きく、耐台風にすぐれているとともに、
堅牢性にすぐれている。
【0069】さらに、本発明の方法において使用する断
熱パネルは、発泡樹脂製の芯材と表皮材と防湿シートと
よりなるものであるから、すぐれた耐食性を有するとと
もに、パネル内部に透水や吸水をすることなく、防水性
にすぐれている。
【0070】また、断熱パネルは、例えばフッ素樹脂塗
装アルミニウム合金板製の表皮材と硬質ウレタンフォー
ム製の芯材との構造により、効果的な遮音性能を有する
ものであるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による断熱パネルの概略斜視図である。
【図2】本発明の方法を実施するにあたり、裏面に接着
剤および両面接着テープを取り付けた断熱パネル裏面側
の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態により断熱施工された平
坦なコンクリートスラブ屋根の概略平面図である。
【図4】同第1実施形態により断熱施工されるコンクリ
ートスラブ屋根の部分拡大断面図である。
【図5】図3のAーA線に沿う拡大断面図である。
【図6】図3のBーB線に沿う拡大断面図である。
【図7】パネル縁部カバー部材取付手段の第1変形例を
示す部分拡大断面図で、図6に対応するものである。
【図8】パネル縁部カバー部材取付手段の第2変形例を
示す部分拡大断面図で、図6に対応するものである。
【図9】パネル縁部カバー部材取付手段の第3変形例を
示す部分拡大断面図で、図5に対応するものである。
【図10】パネル縁部カバー部材取付手段の第4変形例
を示す部分拡大断面図で、図5に対応するものである。
【図11】パネル縁部カバー部材取付手段の第5変形例
を示す部分拡大断面図で、図5に対応するものである。
【図12】本発明の第2実施形態により断熱施工された
平坦なコンクリートスラブ屋根の概略平面図である。
【図13】図12のCーC線に沿う拡大断面図である。
【図14】本発明の第3実施形態により断熱施工される
勾配付きコンクリートスラブ屋根の概略断面図である。
【図15】同第3実施形態に使用する断熱パネルの概略
断面図である。
【図16】同第3実施形態により断熱施工された勾配付
きコンクリートスラブ屋根の概略平面図である。
【符号の説明】
1 断熱パネル 1A パネル群 2 芯材 2a 上面 2b 左右側面 2c 下面 3 横断面逆L形の切欠き部 4 横断面逆L形の切欠き部 5 防湿シート 6 横断面略逆V形の切欠き 7 間隙 10 表皮材 11 上壁部 13 横断面略コ形の左側屈曲壁部 13a 下壁 14 横断面略コ形の右側屈曲壁部 14a 下壁 15 左側張出部 16 右側張出部 17 凹部 18 凹部 20 コンクリートスラブ屋根 20a 断熱すべき部分のコンクリート壁 21 止め具 22 パネル縁部カバー部材 22a 上部水平部 22b 下部水平部 22c 垂直部 23 棟部 24 パネル縁部カバー部材 24a 上部水平部 24b 下部水平部 24c 垂直部 24d 下部水平部 29 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04D 3/40 E04D 3/40 A Fターム(参考) 2E001 DA01 DB01 DD01 EA01 FA16 GA07 GA22 GA24 GA76 HB01 HB03 HB04 HC08 HD03 HD11 HE01 HF02 LA01 LA04 LA07 2E108 AA01 AA02 AS03 AZ02 BB04 CC05 CV03 DD05 DD18 EE02 FF01 GG01 JJ06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートスラブ屋根(20)の断熱すべ
    き部分のコンクリート壁(20a) の上面に、左右両側下縁
    部に横断面略逆L形の切欠き部(3)(4)を有する方形の発
    泡樹脂製の芯材(2) と、芯材(2) の上面(2a)、左右両側
    面(2b)(2b)を覆いおよび左右切欠き部(3)(4)の表面を覆
    うように、外方に開口した凹部(17)(18)を備えた横断面
    略コ形の屈曲壁部(13)(14)を有しさらに左右両屈曲壁部
    (13)(14)の下壁(13a)(14a)の先端よりそれぞれ外方に伸
    びる張出部(15)(16)を有するとともに、左側張出部(15)
    が右側屈曲壁部(14)の凹部(18)の深さより大きい幅を有
    するものとなされている表皮材(10)と、芯材(2) の下面
    (2c)に接合された防湿シート(5) とよりなる所要数の断
    熱パネル(1) を並列状に敷設して断熱施工するにあた
    り、相互に隣り合う左右両断熱パネル(1)(1)のうち、右
    断熱パネル(1) の左側張出部(15)を左断熱パネル(1) の
    右側屈曲壁部(14)の凹部(18)内に差し込んで屈曲壁部(1
    4)の下壁(14a) および張出部(16)の上に重ね合わせると
    ともに、左右両断熱パネル(1)(1)同士の間に間隙(7) を
    形成し、間隙(7) 内において両断熱パネル(1)(1)の重合
    状態の張出部(15)(16)を止め具(21)によってコンクリー
    ト壁(20a) に固定して、並列状の断熱パネル(1) よりな
    るパネル群(1A)を、断熱すべき部分のコンクリート壁(2
    0a) の上面全体を覆うように設けた後、パネル群(1A)の
    前後縁部を、それぞれパネル縁部カバー部材(22)により
    パネル群(1A)の前後端面を被覆した状態にコンクリート
    壁(20a) に固定するとともに、パネル群(1A)の左右両外
    側の断熱パネル(1)(1)の側縁部を、それぞれパネル縁部
    カバー部材(22)によりパネル群(1A)の左右両外側面を被
    覆した状態にコンクリート壁(20a) に固定することを特
    徴とする、コンクリートスラブ屋根の断熱施工方法。
  2. 【請求項2】 コンクリートスラブ屋根(20)の断熱すべ
    き部分のコンクリート壁(20a) の上面に、左右両側下縁
    部に横断面略逆L形の切欠き部(3)(4)を有する方形の発
    泡樹脂製の芯材(2) と、芯材(2) の上面(2a)、左右両側
    面(2b)(2b)を覆いおよび左右切欠き部(3)(4)の表面を覆
    うように、外方に開口した凹部(17)(18)を備えた横断面
    略コ形の屈曲壁部(13)(14)を有しさらに左右両屈曲壁部
    (13)(14)の下壁(13a)(14a)の先端よりそれぞれ外方に伸
    びる張出部(15)(16)を有するとともに、左側張出部(15)
    が右側屈曲壁部(14)の凹部(18)の深さより大きい幅を有
    するものとなされている表皮材(10)と、芯材(2) の下面
    (2c)に接合された防湿シート(5) とよりなる所要数の断
    熱パネル(1) を並列状に敷設して断熱施工するにあた
    り、相互に隣り合う左右両断熱パネル(1)(1)のうち、右
    断熱パネル(1) の左側張出部(15)を左断熱パネル(1) の
    右側屈曲壁部(14)の凹部(18)内に差し込んで屈曲壁部(1
    4)の下壁(14a) および張出部(16)の上に重ね合わせると
    ともに、左右両断熱パネル(1)(1)同士の間に間隙(7) を
    形成し、間隙(7) 内において両断熱パネル(1)(1)の重合
    状態の張出部(15)(16)を止め具(21)によってコンクリー
    ト壁(20a) に固定して、並列状の断熱パネル(1) よりな
    るパネル群(1A)を、断熱すべき部分のコンクリート壁(2
    0a) の上面全体を覆うように前後に所定の間隙(29)をあ
    けて複数設けた後、最前位のパネル群(1A)の前縁部と最
    後位のパネル群(1A)の後縁部とを、それぞれパネル縁部
    カバー部材(22)によりパネル群(1A)の前縁部と後縁部の
    端面を被覆した状態にコンクリート壁(20a) に固定し、
    前後に隣り合うパネル群(1A)(1A)同士の間の間隙(29)内
    にパネル縁部カバー部材(24)を嵌め入れて、カバー部材
    (24)により前側パネル群(1A)の後縁部および後側パネル
    群(1A)の前縁部をこれらの端面を被覆した状態にコンク
    リート壁(20a) に固定するとともに、各パネル群(1A)の
    左右両外側の断熱パネル(1)(1)の側縁部を、それぞれパ
    ネル縁部カバー部材(22)によりパネル群(1A)の左右両外
    側面を被覆した状態にコンクリート壁(20a) に固定する
    ことを特徴とする、コンクリートスラブ屋根の断熱施工
    方法。
  3. 【請求項3】 コンクリートスラブ屋根(20)が、棟部(2
    3)より左右下向きにそれぞれ傾斜した勾配を有するもの
    であり、パネル群(1A)を構成する並列状の断熱パネル
    (1) のうち、棟部(23)上に位置する断熱パネル(1) の幅
    中央部に、芯材(2) および防湿シート(5) を切り欠くこ
    とにより上端部が表皮材(10)の上壁部(11)裏面に達しか
    つ前記左右の屋根勾配に合致する横断面略逆V形の切欠
    き(6) を設けておき、この断熱パネル(1) を、切欠き
    (6) の左右両側面を合わせるように表皮材(10)の上壁部
    (11)より折り曲げて、棟部(23)上に跨がるように載置す
    ることを特徴とする、請求項1または2記載のコンクリ
    ートスラブ屋根の断熱施工方法。
  4. 【請求項4】 左右両側下縁部に横断面略逆L形の切欠
    き部(3)(4)を有する方形の発泡樹脂製の芯材(2) と、芯
    材(2) の上面(2a)、左右両側面(2b)(2b)を覆いおよび左
    右切欠き部(3)(4)の表面を覆うように、外方に開口した
    凹部(17)(18)を備えた横断面略コ形の屈曲壁部(13)(14)
    を有しさらに左右両屈曲壁部(13)(14)の下壁(13a)(14a)
    の先端よりそれぞれ左右外方に伸びる張出部(15)(16)を
    有するとともに、左側張出部(15)が右側屈曲壁部(14)の
    凹部(18)の深さより大きい幅を有するものとなされてい
    る表皮材(10)と、芯材(2) の下面(2c)に接合された防湿
    シート(5) とよりなる、請求項1記載のコンクリートス
    ラブ屋根の断熱施工方法に使用する断熱パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016094799A (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 旭化成建材株式会社 集成断熱材および断熱複合板
CN112049274A (zh) * 2020-07-30 2020-12-08 泰昌建设有限公司 一种保温墙体构造

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