JP2913538B2 - 瓦棒型金属板葺屋根の防水補修工法 - Google Patents
瓦棒型金属板葺屋根の防水補修工法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水シ−トによる瓦棒
型金属板葺屋根の防水補修工法に関する。
型金属板葺屋根の防水補修工法に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、倉庫、体育館、工場、住宅
等、国内各地に数多くの瓦棒葺金属屋根の建築がなされ
ている。そして既に建築後数十年経過するものが過半数
にのぼり、それらの多くは耐久性の限界を越えて、金属
腐食等による雨漏りや金属板の変形が目立つようになっ
てきた。また、酸性雨等の影響もあり塗装管理が不十分
であると数年で雨漏りが発生することもある。
等、国内各地に数多くの瓦棒葺金属屋根の建築がなされ
ている。そして既に建築後数十年経過するものが過半数
にのぼり、それらの多くは耐久性の限界を越えて、金属
腐食等による雨漏りや金属板の変形が目立つようになっ
てきた。また、酸性雨等の影響もあり塗装管理が不十分
であると数年で雨漏りが発生することもある。
【0003】その対策として、通常には防水シ−トによ
る防水補修工事が行なわれている。その防水補修工事の
方法は、例えば図7に示すように、断熱板材や不陸調整
板材を用いて瓦棒Kを隠して全体を平面化し、その上に
接着材Pを全面塗布して防水シ−トを全面被覆する手法
(「密着工法」と呼ばれている)が多く行なわれてい
る。接着材Pを全面に塗布しその上に追っかけて防水シ
−トを張ることは、広い面積の塗布においては途中で乾
燥が進んでしまい防水シ−トを張るタイミングを失いう
虞があり、急ぎ防水シ−トを張ろうとすると防水シ−ト
が正確な位置からずれたりし、その場合の位置補正は接
着材Pが付着しているだけに極めて難しいなど技術的に
熟練を要し、容易に作業能率が上がらない欠点がある。
る防水補修工事が行なわれている。その防水補修工事の
方法は、例えば図7に示すように、断熱板材や不陸調整
板材を用いて瓦棒Kを隠して全体を平面化し、その上に
接着材Pを全面塗布して防水シ−トを全面被覆する手法
(「密着工法」と呼ばれている)が多く行なわれてい
る。接着材Pを全面に塗布しその上に追っかけて防水シ
−トを張ることは、広い面積の塗布においては途中で乾
燥が進んでしまい防水シ−トを張るタイミングを失いう
虞があり、急ぎ防水シ−トを張ろうとすると防水シ−ト
が正確な位置からずれたりし、その場合の位置補正は接
着材Pが付着しているだけに極めて難しいなど技術的に
熟練を要し、容易に作業能率が上がらない欠点がある。
【0004】また、これとは別に、図8に示すように、
断熱板材や不陸調整板材を用いて瓦棒Kを隠して全体を
平面化し、瓦棒部分を下地としてその部分に間隔置きに
薄い円盤Uを固着し、その上から防水シ−トを全面被覆
した後、その防水シ−トの上から円盤U部分に接着材P
を注射器で注入です方法(「絶縁工法」と呼ばれてい
る)が行なわれている。この方法では「密着工法」に較
べて施工は容易となるが、接着材Pを間隔置きに注入す
る謂わば防水シ−トの点付け固定であるので、その
「点」部分に伸縮等による防水シ−トの歪が集中するの
でその「点」部分の防水シ−トに皺ができやすく、極端
な場合にはその「点」部分に破損が生じて防水シ−トが
防水の役目を果さなくなる虞があった。
断熱板材や不陸調整板材を用いて瓦棒Kを隠して全体を
平面化し、瓦棒部分を下地としてその部分に間隔置きに
薄い円盤Uを固着し、その上から防水シ−トを全面被覆
した後、その防水シ−トの上から円盤U部分に接着材P
を注射器で注入です方法(「絶縁工法」と呼ばれてい
る)が行なわれている。この方法では「密着工法」に較
べて施工は容易となるが、接着材Pを間隔置きに注入す
る謂わば防水シ−トの点付け固定であるので、その
「点」部分に伸縮等による防水シ−トの歪が集中するの
でその「点」部分の防水シ−トに皺ができやすく、極端
な場合にはその「点」部分に破損が生じて防水シ−トが
防水の役目を果さなくなる虞があった。
【0005】さらに、それら従来の「密着工法」及び
「絶縁工法」は、いずれも防水シ−トの材質は接着材P
に対して付着力が必要なので、使用できるものは塩化ビ
ニ−ル製に限定され、他の防水シ−トが使用できない欠
点があった。
「絶縁工法」は、いずれも防水シ−トの材質は接着材P
に対して付着力が必要なので、使用できるものは塩化ビ
ニ−ル製に限定され、他の防水シ−トが使用できない欠
点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる実情に
鑑みてなされたもので、施工能率が高く、どのような防
水シ−トでも使用が可能で、且つ防水シ−トの損傷が発
生しにくい瓦棒葺金属屋根の防水補修工法を提供するも
のである。
鑑みてなされたもので、施工能率が高く、どのような防
水シ−トでも使用が可能で、且つ防水シ−トの損傷が発
生しにくい瓦棒葺金属屋根の防水補修工法を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、瓦棒型金属板M葺屋根において、間隔置き
に配設してある瓦棒K間に金属板M上面から前記瓦棒K
の最高部Tまでの高さHと等しい厚さの断熱板材1を充
填載置し、前記瓦棒Kの上部軒方向に形成されている凹
溝Dにはその凹溝Dの底面から瓦棒Kの最高部Tまでの
高さLと等しい厚さの不陸調整板材2を充填載置し、前
記断熱板材1と不陸調整板材2を含む上面全面に防水シ
−ト3を被覆する。そして、その防水シ−ト3の前記瓦
棒Kに沿った上面に弾力材質の長尺密着板4を載置し、
固定金具5を用いてその密着板4の上面から防水シ−ト
3を押圧状態で瓦棒Kに取着して前記密着板4を防水シ
−ト3に液密に固定する瓦棒型金属板葺屋根の防水補修
方法である。
するために、瓦棒型金属板M葺屋根において、間隔置き
に配設してある瓦棒K間に金属板M上面から前記瓦棒K
の最高部Tまでの高さHと等しい厚さの断熱板材1を充
填載置し、前記瓦棒Kの上部軒方向に形成されている凹
溝Dにはその凹溝Dの底面から瓦棒Kの最高部Tまでの
高さLと等しい厚さの不陸調整板材2を充填載置し、前
記断熱板材1と不陸調整板材2を含む上面全面に防水シ
−ト3を被覆する。そして、その防水シ−ト3の前記瓦
棒Kに沿った上面に弾力材質の長尺密着板4を載置し、
固定金具5を用いてその密着板4の上面から防水シ−ト
3を押圧状態で瓦棒Kに取着して前記密着板4を防水シ
−ト3に液密に固定する瓦棒型金属板葺屋根の防水補修
方法である。
【0008】また、前記密着板4を取着した後に、その
密着板4に長尺キャツプ7を冠着して成るものである。
さらに、前記密着板4が、固定金具5を用いて防水シ−
ト3上に取着すると、その固定金具5の両側縁部4b寄
りの防水シ−ト3との接触面4aに、それぞれ長さ方向
に雨水浸透防止の縁切り空間8が形成されるものであ
る。さらにまた、前記密着板4が、固定金具5の頭部5
aを隠蔽するカバ−9を備えて成るものである。
密着板4に長尺キャツプ7を冠着して成るものである。
さらに、前記密着板4が、固定金具5を用いて防水シ−
ト3上に取着すると、その固定金具5の両側縁部4b寄
りの防水シ−ト3との接触面4aに、それぞれ長さ方向
に雨水浸透防止の縁切り空間8が形成されるものであ
る。さらにまた、前記密着板4が、固定金具5の頭部5
aを隠蔽するカバ−9を備えて成るものである。
【0009】
【作用】本発明は上記構成なので、接着材を用いずに、
瓦棒Kに沿った防水シ−ト3の上面に弾力材質の長尺密
着板4を載置して固定金具5でその密着板4を防水シ−
ト3に押圧状態で固定すると、前記密着板4が弾力材質
なので防水シ−ト3に全面的に密着し、その密接面には
液密性が保持される。また、固定金具5は弾力材質の密
着板4に刺すと孔が開いて拡張するが復元力で固定金具
5を締め付けられるので、この部分でも密接面は液密性
が保持される。また、円盤部分に接着材を注射器で注入
する従来の方法の場合は、接着材の点付けなので防水シ
−トの伸縮等により皺ができやすく、また破損しやすい
難点があるが、本発明においては帯状に幅を有する線と
して防水シ−ト3を固定するので破損か起こりにくい上
に、防水シ−ト3の伸縮等の変化に密着板4の接触面が
弾力的に追随するので変化が広く分散されて、一点に集
中することはないので防水シ−トに皺や損傷が殆ど起こ
らない。
瓦棒Kに沿った防水シ−ト3の上面に弾力材質の長尺密
着板4を載置して固定金具5でその密着板4を防水シ−
ト3に押圧状態で固定すると、前記密着板4が弾力材質
なので防水シ−ト3に全面的に密着し、その密接面には
液密性が保持される。また、固定金具5は弾力材質の密
着板4に刺すと孔が開いて拡張するが復元力で固定金具
5を締め付けられるので、この部分でも密接面は液密性
が保持される。また、円盤部分に接着材を注射器で注入
する従来の方法の場合は、接着材の点付けなので防水シ
−トの伸縮等により皺ができやすく、また破損しやすい
難点があるが、本発明においては帯状に幅を有する線と
して防水シ−ト3を固定するので破損か起こりにくい上
に、防水シ−ト3の伸縮等の変化に密着板4の接触面が
弾力的に追随するので変化が広く分散されて、一点に集
中することはないので防水シ−トに皺や損傷が殆ど起こ
らない。
【0010】また、前記密着板4を、長尺キャツプ7で
被着することによって太陽の直射が避けられ、紫外線な
どによる密着板4の劣化を防げる。弾力材質の密着板4
は、例えば釘打ちによる場合、釘打部分の密着板4の中
央部は押圧変形して防水シ−ト3に強く密着するが、強
く打ち付けるほど変形が大きくなってその両側縁部4b
が捲り上がる傾向がある。そこで、密着板4を防水シ−
ト3への接触面4aに縁切り空間8が形成されるように
すれば、密着板4の中央部の押圧変形の影響で両側縁部
4bが防水シ−ト3から多少浮き上がってもその縁切り
空間8によって水を引き込む毛細管現象が消滅して中央
部への雨水の侵入が防止される。
被着することによって太陽の直射が避けられ、紫外線な
どによる密着板4の劣化を防げる。弾力材質の密着板4
は、例えば釘打ちによる場合、釘打部分の密着板4の中
央部は押圧変形して防水シ−ト3に強く密着するが、強
く打ち付けるほど変形が大きくなってその両側縁部4b
が捲り上がる傾向がある。そこで、密着板4を防水シ−
ト3への接触面4aに縁切り空間8が形成されるように
すれば、密着板4の中央部の押圧変形の影響で両側縁部
4bが防水シ−ト3から多少浮き上がってもその縁切り
空間8によって水を引き込む毛細管現象が消滅して中央
部への雨水の侵入が防止される。
【0011】また、前記密着板4にはカバ−9を形成す
ると、固定金具5の頭部5aが隠蔽され、頭部5aが直
接外部には晒されないので腐食が防止され。
ると、固定金具5の頭部5aが隠蔽され、頭部5aが直
接外部には晒されないので腐食が防止され。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図によって説明する
と、図1に示すように、瓦棒型金属板M葺屋根におい
て、金属板Mを接続し、間隔置きできる接続部分に配設
してある瓦棒K間に金属板M上面から前記瓦棒Kの最高
部Tまでの高さHと等しい厚さの発泡ポリウレタン製の
断熱板材1を充填載置する。断熱板材1は、この他にも
各種使用でき、樹脂系発泡板材、無機発泡板材、無機繊
維形成板等の使用も可能である。前記瓦棒Kの上部軒方
向に形成されている凹溝Dにはその凹溝Dの底面から前
記瓦棒Kの最高部Tまでの高さLと等しい厚さの発泡ポ
リウレタン製の不陸調整板材2を充填載置する。
と、図1に示すように、瓦棒型金属板M葺屋根におい
て、金属板Mを接続し、間隔置きできる接続部分に配設
してある瓦棒K間に金属板M上面から前記瓦棒Kの最高
部Tまでの高さHと等しい厚さの発泡ポリウレタン製の
断熱板材1を充填載置する。断熱板材1は、この他にも
各種使用でき、樹脂系発泡板材、無機発泡板材、無機繊
維形成板等の使用も可能である。前記瓦棒Kの上部軒方
向に形成されている凹溝Dにはその凹溝Dの底面から前
記瓦棒Kの最高部Tまでの高さLと等しい厚さの発泡ポ
リウレタン製の不陸調整板材2を充填載置する。
【0013】そして、前記断熱板材1と不陸調整板材2
を含む上面全面に合成ゴム製の防水シ−ト3を被覆す
る。そしてさらに、その防水シ−ト3の前記瓦棒Kに沿
った上面に弾力材質の合成ゴム製の長尺密着板4を載置
し、固定金具5には釘5bを用いて、その密着板4の上
面から防水シ−ト3を押圧状態で前記瓦棒Kに固定して
前記密着板4を防水シ−ト3面に液密にする。防水シ−
ト3は、この他に塩化ビニ−ル製等の合成樹脂製や他の
ゴム製等一般に使用されている防水シ−ト素材が使用で
きる。
を含む上面全面に合成ゴム製の防水シ−ト3を被覆す
る。そしてさらに、その防水シ−ト3の前記瓦棒Kに沿
った上面に弾力材質の合成ゴム製の長尺密着板4を載置
し、固定金具5には釘5bを用いて、その密着板4の上
面から防水シ−ト3を押圧状態で前記瓦棒Kに固定して
前記密着板4を防水シ−ト3面に液密にする。防水シ−
ト3は、この他に塩化ビニ−ル製等の合成樹脂製や他の
ゴム製等一般に使用されている防水シ−ト素材が使用で
きる。
【0014】さらに、別の態様として、図2に示すよう
に、前記密着板4の側縁部4bに長さ方向の受溝6を設
け、密着板4を取着した後に、両側辺縁に内向きの返し
7aを備えた長尺キャツプ7を、その返し7aを前記受
溝6に嵌合させて密着板4を冠覆するものができる。そ
の長尺キャツプ7の材質はプラスチック、ステンレス
板、アルミ板等が耐久性の高いものが好ましい。また、
被せるだけで付替も容易なので他の材質であってもかま
わない。
に、前記密着板4の側縁部4bに長さ方向の受溝6を設
け、密着板4を取着した後に、両側辺縁に内向きの返し
7aを備えた長尺キャツプ7を、その返し7aを前記受
溝6に嵌合させて密着板4を冠覆するものができる。そ
の長尺キャツプ7の材質はプラスチック、ステンレス
板、アルミ板等が耐久性の高いものが好ましい。また、
被せるだけで付替も容易なので他の材質であってもかま
わない。
【0015】この長尺キャツプ7を使用する態様の場合
は、太陽の紫外線を遮蔽して密着板4の劣化の防止がで
きるほか、これまで防水シ−ト3を平面的に被覆したた
けでは何の特徴もだせなかった屋根に、新たに各種意匠
性を付与することが可能となる利点がある。例えば長尺
キャツプ7の形状を瓦棒Kの形状にすれば、元設計の意
匠性を損わないようにすることができ、高さの高い長尺
キャツプ7と低い長尺キャツプ7とを交互に敷設するば
屋根がアクセントとなり建物の外観に変化が産れる。ま
た蛇腹模様や波打ち模様等各種の意匠の取り込みができ
る。
は、太陽の紫外線を遮蔽して密着板4の劣化の防止がで
きるほか、これまで防水シ−ト3を平面的に被覆したた
けでは何の特徴もだせなかった屋根に、新たに各種意匠
性を付与することが可能となる利点がある。例えば長尺
キャツプ7の形状を瓦棒Kの形状にすれば、元設計の意
匠性を損わないようにすることができ、高さの高い長尺
キャツプ7と低い長尺キャツプ7とを交互に敷設するば
屋根がアクセントとなり建物の外観に変化が産れる。ま
た蛇腹模様や波打ち模様等各種の意匠の取り込みができ
る。
【0016】また、前記密着板4については、別の態様
として、図3に示すように、前記密着板4の途中に切込
みを入れて上部にカバ−9を形成する。そして施工に際
しては、そのカバ−9を捲り上げて固定金具5を打ち付
け、その後戻して固定金具5の頭部5aを隠蔽させるも
のが可能である。固定金具5は釘、ビス等外面から施工
できるもので材質はステンレス製等の耐腐食性の優れた
ものを使用する。
として、図3に示すように、前記密着板4の途中に切込
みを入れて上部にカバ−9を形成する。そして施工に際
しては、そのカバ−9を捲り上げて固定金具5を打ち付
け、その後戻して固定金具5の頭部5aを隠蔽させるも
のが可能である。固定金具5は釘、ビス等外面から施工
できるもので材質はステンレス製等の耐腐食性の優れた
ものを使用する。
【0017】さらに、別の態様として、図4の(イ)に
示すように、密着板4を防水シ−ト3との接触面4aに
縁切り溝12を形成すれば、図4の(ロ)のように、そ
の密着板4の中央部は押圧変形して防水シ−ト3に強く
密着し、その両側縁部4bは防水シ−ト3から多少浮き
上がってもその縁切り溝12に当って毛細管現象が消滅
して雨水の侵入が止ることとなる。また、図5の(イ)
に示すように、両側縁部4bに雨水浸透防止の下がり縁
11を下向きに突出させて形成すれば、図4の(ニ)に
示すように、釘を強く打ち付けても下がり縁12が強く
押し当てられて液密に密着する。この場合には両側部4
bが防水シ−ト3から離れて捲り上がることはない。さ
らに、図6の(イ)に示すように、密着板4を断面三日
月型10に形成し、その凹面10aを伏せた状態で施工
すれば、図6の(ロ)のように、密着板4の中央部は押
圧変形して防水シ−ト3とに強く密着し、釘を強く打ち
付けてその側辺縁10bも強く押し当てられて液密に密
着する。この場合にも両側縁部4bが防水シ−ト3から
離れて捲り上がることはない。
示すように、密着板4を防水シ−ト3との接触面4aに
縁切り溝12を形成すれば、図4の(ロ)のように、そ
の密着板4の中央部は押圧変形して防水シ−ト3に強く
密着し、その両側縁部4bは防水シ−ト3から多少浮き
上がってもその縁切り溝12に当って毛細管現象が消滅
して雨水の侵入が止ることとなる。また、図5の(イ)
に示すように、両側縁部4bに雨水浸透防止の下がり縁
11を下向きに突出させて形成すれば、図4の(ニ)に
示すように、釘を強く打ち付けても下がり縁12が強く
押し当てられて液密に密着する。この場合には両側部4
bが防水シ−ト3から離れて捲り上がることはない。さ
らに、図6の(イ)に示すように、密着板4を断面三日
月型10に形成し、その凹面10aを伏せた状態で施工
すれば、図6の(ロ)のように、密着板4の中央部は押
圧変形して防水シ−ト3とに強く密着し、釘を強く打ち
付けてその側辺縁10bも強く押し当てられて液密に密
着する。この場合にも両側縁部4bが防水シ−ト3から
離れて捲り上がることはない。
【0018】このように、密着板4が固定金具5を用い
て防水シ−ト3上に取着されると、その固定金具5の両
側縁部4b寄りの防水シ−ト3との接触面4aに、それ
ぞれ長さ方向に雨水浸透防止の縁切り空間8が形成され
るので毛細管現象が消滅することになる。
て防水シ−ト3上に取着されると、その固定金具5の両
側縁部4b寄りの防水シ−ト3との接触面4aに、それ
ぞれ長さ方向に雨水浸透防止の縁切り空間8が形成され
るので毛細管現象が消滅することになる。
【0019】
【発明の効果】本発明は上記のようで、瓦棒Kの沿った
防水シ−ト3の上面から密着板4を載置して固定金具5
でその密着板4を防水シ−ト3に押圧状態で固定するこ
とによって、固定金具5自体も密着板4に液密になると
共に前記密着板4が防水シ−ト3に全面的に液密に密着
するために接着材を全く用いずに施工できる。接着材を
塗布しないで施工できることは、施工がしやすくその能
率が極めて大きくなる利点がある。本発明者の試施工の
結果では、従来の「密着工法」に較べると2〜3倍程度
の施工能率となった。また、接着材を全く使用しないの
で、使用材質の接着材に対する付着性能は問題ではなく
なり、どのような材質の防水シ−トでも使用が可能とな
る。
防水シ−ト3の上面から密着板4を載置して固定金具5
でその密着板4を防水シ−ト3に押圧状態で固定するこ
とによって、固定金具5自体も密着板4に液密になると
共に前記密着板4が防水シ−ト3に全面的に液密に密着
するために接着材を全く用いずに施工できる。接着材を
塗布しないで施工できることは、施工がしやすくその能
率が極めて大きくなる利点がある。本発明者の試施工の
結果では、従来の「密着工法」に較べると2〜3倍程度
の施工能率となった。また、接着材を全く使用しないの
で、使用材質の接着材に対する付着性能は問題ではなく
なり、どのような材質の防水シ−トでも使用が可能とな
る。
【0020】また長尺の密着板4によって帯状の面とし
て防水シ−ト3を固定するので、シ−ト変形の応力がそ
の面に広く分散されるので破損か起こりにくい上に、そ
の防水シ−ト3の温度変化等によって生じる伸縮変形に
密着板4の接触面4aが弾力的に追随するので応力がさ
らに広く分散されて、変形応力の集中によるシ−ト面の
皺や損傷が殆ど起こらない。
て防水シ−ト3を固定するので、シ−ト変形の応力がそ
の面に広く分散されるので破損か起こりにくい上に、そ
の防水シ−ト3の温度変化等によって生じる伸縮変形に
密着板4の接触面4aが弾力的に追随するので応力がさ
らに広く分散されて、変形応力の集中によるシ−ト面の
皺や損傷が殆ど起こらない。
【0021】さらに、密着板4にカバ−9を備えれば固
定金具5の腐食を防止でき、さらにまた、密着板4を長
尺キャツプ7で被覆すれば、太陽の直射を避けて紫外線
などによる密着板4の劣化を防ぎ耐久性を高めることが
できる。また、密着板4と防水シ−ト3との接触面4a
に縁切り空間8が形成されるようにすれば密着板4の中
央部に雨水が浸透されなくなるので固定金具5の腐食を
防止できる。
定金具5の腐食を防止でき、さらにまた、密着板4を長
尺キャツプ7で被覆すれば、太陽の直射を避けて紫外線
などによる密着板4の劣化を防ぎ耐久性を高めることが
できる。また、密着板4と防水シ−ト3との接触面4a
に縁切り空間8が形成されるようにすれば密着板4の中
央部に雨水が浸透されなくなるので固定金具5の腐食を
防止できる。
【図1】本発明の縦断斜視図。
【図2】別の態様の縦断側面図。
【図3】別の態様の縦断斜視図。
【図4】密着板の(イ)施工前と(ロ)施工後の形状変
化を示す縦断側面図。
化を示す縦断側面図。
【図5】密着板の(イ)施工前と(ロ)施工後の形状変
化を示す縦断側面図。
化を示す縦断側面図。
【図6】密着板の(イ)施工前と(ロ)施工後の形状変
化を示す縦断側面図。
化を示す縦断側面図。
【図7】従来工法の縦断斜視図。
【図8】従来工法の縦断斜視図。
M 金属板 K 瓦棒 T 瓦棒の最高部 H 金属板から瓦棒の最高部までの高さ D 瓦棒の凹溝 L 瓦棒の凹溝の底面から瓦棒の最高部までの高さ 1 断熱板材 2 不陸調整板材 3 防水シ−ト 4 長尺密着板 4a 長尺密着板の防水シ−トへの接触面 4b 長尺密着板の側縁部 5 固定金具 5a 固定金具の頭部 5b 釘 6 受溝 7 長尺キャツプ 7a 長尺キャツプの返し 8 縁切り空間 9 カバ− 10 断面三日月型 10a 断面三日月型の凹面 11 下がり縁 12 縁切り溝
Claims (4)
- 【請求項1】 瓦棒型金属板M葺屋根において、間隔置
きに配設してある瓦棒K間に金属板M上面から前記瓦棒
Kの最高部Tまでの高さHと等しい厚さの断熱板材
(1)を充填載置し、前記瓦棒Kの上部軒方向に形成さ
れている凹溝Dにはその凹溝Dの底面から瓦棒Kの最高
部Tまでの高さLと等しい厚さの不陸調整板材(2)を
充填載置し、前記断熱板材(1)と不陸調整板材(2)
を含む上面全面に防水シ−ト(3)を被覆し、その防水
シ−ト(3)の前記瓦棒Kに沿った上面に弾力材質の長
尺密着板(4)を載置し、固定金具(5)を用いてその
密着板(4)の上面から防水シ−ト(3)を押圧状態で
瓦棒Kに取着して前記密着板(4)を防水シ−ト(3)
に液密に固定することを特徴とする瓦棒型金属板葺屋根
の防水補修工法。 - 【請求項2】 密着板(4)を取着した後に、その密着
板(4)に長尺キャツプ(7)を冠着して成る請求項1
の瓦棒型金属板葺屋根の防水補修工法。 - 【請求項3】 密着板(4)が、固定金具(5)を用い
て防水シ−ト(3)上に取着すると、その固定金具
(5)の両側縁部(4b)寄りの防水シ−ト(3)との
接触面(4a)に、それぞれ長さ方向に雨水浸透防止の
縁切り空間(8)が形成される請求項1又は2の瓦棒型
金属板葺屋根の防水補修工法。 - 【請求項4】 密着板(4)が、固定金具(5)の頭部
(5a)を隠蔽するカバ−(9)を備えて成る請求項1
乃至3のうちいずれか一項記載の瓦棒型金属板葺屋根の
防水補修工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20996195A JP2913538B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 瓦棒型金属板葺屋根の防水補修工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20996195A JP2913538B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 瓦棒型金属板葺屋根の防水補修工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0941578A JPH0941578A (ja) | 1997-02-10 |
JP2913538B2 true JP2913538B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=16581545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20996195A Expired - Lifetime JP2913538B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 瓦棒型金属板葺屋根の防水補修工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2913538B2 (ja) |
-
1995
- 1995-07-26 JP JP20996195A patent/JP2913538B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0941578A (ja) | 1997-02-10 |
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