JP2002201723A - 建築内外装用エキスパンションジョイント - Google Patents

建築内外装用エキスパンションジョイント

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JP2002201723A
JP2002201723A JP2000400811A JP2000400811A JP2002201723A JP 2002201723 A JP2002201723 A JP 2002201723A JP 2000400811 A JP2000400811 A JP 2000400811A JP 2000400811 A JP2000400811 A JP 2000400811A JP 2002201723 A JP2002201723 A JP 2002201723A
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building
expansion joint
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Kiyoaki Hara
清明 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物の設計時に想定した規模以上の地震発
生時に、建築物間の間隙の拡縮により、摺動部が係合溝
を摺動して離脱しても、建築物が復元する際に、摺動部
を係合部に再度円滑に嵌挿することができ、且つ建築内
外装用エキスパンションジョイントの破損を防止するこ
とを課題とする。 【解決手段】 本発明は、案内部材の一端または両端を
離間させ、摺動部が案内部を離脱した後に、復元する際
に摺動部を案内部に導き、建築内外装用エキスパンショ
ンジョイントの破損を防止するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分割して建築され
た建築物間の間隙を塞ぐ建築内外装用エキスパンション
ジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、建築内外装用エキスパンションジ
ョイントは、分割して建築された建築物の間隙を塞ぐ物
であり、地震が発生し、建築物が揺れて間隙が拡縮した
場合であっても、間隙を塞いだ状態を保たなければなら
ない。
【0003】従来、この種の建設内外装用エキスパンシ
ョンジョイントとしては、例えば、特開平9−3104
15公報所載のものが公知である。
【0004】かかる公報所載の建築内外装用エキスパン
ションジョイントは、図3に示す如く、断面がコの字形
状の係合溝50を有した縁材51が、分割されて建築さ
れた一方の建築物Bに固定され、平板状のジョイント部
材52の一端に形成された外形が円柱状の摺動部53
を、前記縁材51の係合溝50の奥行きの略中間に嵌挿
した状態で、前記ジョイント部材52の他端が縁材54
を介して他方の建築物Aに固定されている。
【0005】この状態で、建築物の設計時に想定された
規模の地震が発生した場合、建築物の横方向の揺れに対
応して、建築物Aに固定されたジョイント部材52の一
端に形成された摺動部53が、建築物Bに固定されてい
る縁材51の係合溝50の内部を往復して摺動し、建築
物の揺れに影響されず、建築物間の間隙を塞いだ状態を
維持する。
【0006】また、実用新案登録第2553649号公
報所載のものも公知である。かかる公報所載の建築内外
装用エキスパンションジョイントは、図4に示す如く、
一方の建築物Aに支持部材100を介して摺動部材10
1が固定され、他方の建築物Bには支持部材102を介
して挟持部材103が固定されている。
【0007】かかる摺動部材101は、平板上の摺動部
104の一端を屈曲させて抜け止め部105が形成され
ている。
【0008】挟持部材103は、平板状のカバー体10
6の一端を屈曲させ押さえ部107を形成し、該押さえ
部107の端縁にパッキン108が設けられており、前
記カバー体106に対向して間隙部109を有するよう
に板状のベース110が設けられており、前記パッキン
108と前記ベース110との間に、前記摺動部104
を挟持する挟持部111が形成されている。
【0009】上記構成の挟持部材103は、前記間隙部
109の奥行きの略中間に前記摺動部材101の前記抜
け止め部105が位置するように、前記挟持部111で
前記摺動部104を挟持している。
【0010】この状態で、建築物の設計時に想定された
規模の地震が発生した場合、特開平9−310415公
報所載のものと同様、建築物の横方向の揺れに対応し
て、建築物Aに固定された摺動部材101の摺動部10
4が、建築物Bに固定されている前記挟持部材103の
挟持部111を往復して摺動し、建築物の揺れに影響さ
れず、建築物間の間隙を塞いだ状態を維持することとな
る。
【0011】これらの建築内外装用エキスパンションジ
ョイントは、建築物を設計するときに想定される規模の
地震を考慮した建築物の揺れによる、建築物間の間隙の
拡縮を基に、前記摺動部53、104の摺動する距離を
想定して、前記係合溝50の奥行き及び前記間隙部10
9の奥行きが決定されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、設計時に想定
する地震の規模を大きく上回った地震が発生した場合、
特開平9−310415公報所載のものは、建築物Aと
建築物Bが相対して横方向に揺れ、両建築物間の間隙が
広がった時に、摺動部53が係合溝50から離脱してし
まう。
【0013】そして、建築物の揺れが続き、建築物間の
間隙が狭くなる時に、摺動部53は、係合溝50の開口
から係合溝50内に戻ろうとするが、建築物の揺れに対
応して、平板状のジョイント部材52が共振すること
で、係合溝50に摺動部53を円滑に嵌挿できないどこ
ろか、摺動部53が係合溝50の開口の端縁に衝撃力を
有して干渉し、エキスパンションジョイントを破損する
ことになる。
【0014】実用新案登録第2553649号公報所載
のものは、設計時に想定した規模を大きく上回る地震が
発生し、両建築物間の間隙が想定以上に広がった場合、
抜け止め部105が、挟持部111の方向に移動して押
さえ部107に干渉し、エキスパンションジョイントを
破損することになる。
【0015】また、建築物の内装に採用される建築内外
装用エキスパンションジョイントは、通路や階段部分の
天井、壁及び床に形成された間隙を塞ぐために設けられ
る為、通行人や搬送物が接触する可能性が高い。
【0016】従って、通行人や搬送物が接触した場合、
摺動部付近の凹凸により、けがや物品の破損が生じ、強
いては、建築内外装用エキスパンションジョイントの摺
動部付近を破損することもある。
【0017】さらに、建築物の外装に採用される場合に
おいては、構造上、摺動部分付近の凹凸が可視範囲に位
置するため、外観上好ましくない。
【0018】そこで、本発明は、建築物の設計基準内に
おける、横方向の揺れに対応することはもちろんのこ
と、建築物の設計の際に想定される規模以上の地震であ
っても、破損することなく復元できる建築内外装用エキ
スパンションジョイントを提供することを第一の課題と
し、前記第一の課題と併せて、摺動部付近の凹凸を、通
行人などが直接ふれることのない構造とし、外観上良好
な建築内外装用エキスパンションジョイントを提供する
ことを第二の課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記第一の課題を解決す
るため、請求項1記載の発明に係る建築内外装用エキス
パンションジョイントは、分割して建築された一方の建
築物に固定される案内部材1と、他方の建築物に固定さ
れる摺動カバー2とが摺動自在に嵌合される建築内外装
用エキスパンションジョイントにおいて、前記案内部材
1は、略一定の間隙3を形成する一対の案内体4a,4
bを有し、前記一方の案内体4aの開口端が、前記他方
の案内体4bから離間され、且つ前記他方の案内体4b
の開口端が、前記一方の案内体4aから離間、若しくは
所定の長さで延長されてなり、前記摺動カバー2は、一
端に前記案内体4a,4b内に摺動自在に嵌挿される摺
動体5を有してなることを特徴とする。
【0020】前記一対の案内体4a,4bの開口端を相
互に離間させた建築内外装用エキスパンションジョイン
トによれば、建築物間の間隙が地震により拡縮し、前記
一対の案内体4a,4b内から前記摺動体5が離脱し、
再度案内体4a,4b内に嵌挿する際に、前記摺動体5
の先端が、前記一方の案内体4a及び他方の案内体4b
の一端を相互に離間させた部分(間隙を拡大させている
部分)のいずれか一方に接触し、該接触により生じる衝
突力が前記間隙3方向に作用することで、前記案内体4
a,4b内に誘導される。
【0021】また、前記一方の案内体4aの開口端を離
間させ、他方の案内体4bの開口端を延長させた建築内
外装用エキスパンションジョイントの場合は、前記摺動
体5が、前記一方の案内体4aの開口端を離間させた部
分に接触する時に、衝突力が前記間隙3方向に作用し、
前記他方の案内体4bに接触した時には、前記摺動部5
が、前記他方の案内体4b上を滑り前記案内体4a,4
b内に誘導される。
【0022】従って、上記構成のいずれであっても、前
記摺動体5の先端と案内体4a,4b開口との間で生じ
る干渉を防ぎ、且つ案内体4a,4bに接触するときに
生じる衝突力が前記間隙3方向に作用しつつ、前記案内
体4a,4b内に前記摺動体5が導かれる。
【0023】さらに、請求項2記載の如く、前記間隙3
の高さを、前記摺動体5の厚さと略同等とすれば、前記
一方の案内体4aと他方の案内体4bとの間で適度に挟
持力が発生し、通常時には所定の位置で前記摺動体5を
挟持し、地震発生時には建築物間の間隙の拡縮に対応し
て、前記摺動体5を前記一対の案内体4a,4b内に案
内することが可能となる。
【0024】上記第二の課題を解決するため、請求項3
記載の如く、前記摺動体5が前記摺動カバー2の裏側に
配置され、且つ前記摺動体5の先端が前記摺動カバー2
の他端の方向に位置された構成とすることが出来る。
【0025】上記構成による建築内外装用エキスパンシ
ョンジョイントは、前記摺動体5を前記摺動カバー2の
裏側に配置されている。即ち、前記摺動体5を挟持する
前記一対の案内体4a,4bも摺動カバー2の裏側に配
置されることから、摺動カバー2の表側だけが可視範囲
に位置することになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。
【0027】本発明に係る建築内外装用エキスパンショ
ンジョイントの実施形態は、図1に示す如く、建築物間
に間隙を有する様に分割して建築された一方の建築物A
と他方の建築物Bの壁面が同一直線上にあり、一方の建
築物Aに、前記建築物A,B間の間隙の長手方向の長さ
と略同等の長さを有する長尺の摺動カバー2が固定され
ており、他方の建築物Bに、前記建築物間A,Bの間隙
の長手方向の長さが短寸である複数の案内部材1が、前
記摺動カバー2に対応して所定の間隔を有して固定され
ている。
【0028】前記摺動カバー2は、建築物間の間隙幅方
向の両端の長辺を直角に屈曲して形成された接合部6,
7を有する平板のカバー体8と、摺動体5を形成する平
板の一端を屈曲して形成させた接合部9を有する摺動部
材10と、長尺の角パイプで形成された支持部材11と
からなっており、前記摺動体5の先端が接合部6の方向
に位置し、且つ摺動体5とカバー体8とが略平行をなす
ように前記接合部7と接合部9とが締結手段により締結
され、建築物A,B間の間隙の長手方向に沿って建築物
Aに締結手段により締結された支持部材11が、カバー
体2の裏側に位置するように、前記カバー体2の接合部
6が支持部材11の側面に締結手段により締結されてな
っている。
【0029】前記案内部材1は、平板の一端を屈曲し、
該平板に対して傾斜を成して形成された屈曲案内部12
を有した一方の案内体4aである案内板4aと、建築物
Bに締結手段により固定される他方の案内体4bである
平板のベース4bと、前記摺動体5の板厚と同じ高さを
有する帯状の間隙支持材13とで構成されており、前記
案内板4aとベース4bとが前記摺動体5の板厚と同じ
高さの間隙3を形成し、且つ前記屈曲案内部12とベー
ス4bとの間の間隔が前記間隙3に対して拡大する状態
で、前記間隙支持材13を介して前記案内板4aの他端
とベース4bの他端とが締結手段により締結されてい
る。
【0030】上記構成の建築内外装用エキスパンション
ジョイントは、前記摺動体5の上面と案内板4aの下面
の平板部とが面一、且つ摺動部5の下面とベース4bと
が面一の状態、即ち前記摺動体5と案内板4aとベース
4bが平行を成した状態で、前記案内部材1の間隙3
に、前記摺動カバー2の摺動体5を嵌挿されたまま、案
内部材1及び摺動カバー2が締結手段により各々別の建
築物に固定されている。
【0031】従って、前記間隙3を形成する前記案内板
4aと前記ベース4bの対向面が、前記摺動体5を摺動
させる案内面となる。
【0032】上記構成の案内部材1の平板のベース4b
の前記間隙支持材13を配置した他端から一端までの長
さは、対向する前記案内板4aの間隙支持材13を配置
した他端から一端までの長さより長くなっている。即
ち、前記ベース4bの一端が、前記案内板4aとベース
4bとが前記間隙3及び拡大させた間隙を形成させた部
分の外側に位置していることになる。
【0033】ここで、前記摺動体5を前記案内体4a,
4b内に嵌挿させた通常の静止状態を基に、案内板4a
及びベース4bの建築物間の間隙幅方向の長さについて
説明する。まず、ベース4bに関し、案内板4aとベー
ス4bとで摺動体5を適度な挟持力で挟持するために、
摺動体5が案内板4a及びベース4bと面一致させた長
さL1が、地震による建築物の振幅の四分の1以下とさ
れ、前記摺動体5の先端が間隙3の奥行き方向に摺動し
た時に、間隙支持材13と干渉せず、また摺動体5の先
端が間隙3から離脱してもベース4b上に位置されるよ
うに、摺動体5の先端から間隙支持材13までの奥行き
L2及び間隙3と拡大する間隙との境界からベース4b
の一端まで長さL3の各々の長さが、地震による建築物
の振幅以上とされている。ここで、建築物の振幅とは、
分割されて建築されて建築物A,Bの各々の振幅の合計
の半分を示している。
【0034】尚、案内板4aとベース4bとの間で間隙
が拡大し始める位置からベース4bの一端まで長さL3
は、屈曲案内部12の先端と摺動部材10の接合部9と
の干渉を考慮して、摺動体5の先端から間隙支持材13
までの奥行きL2より、一定間隔の間隙3から間隙を拡
大させる屈曲案内部13の水平方向の長さL4だけ長く
しても良い。
【0035】次に、平面を形成している案内板4aの建
築物間の間隙幅方向の長さは、ベース4bと案内体4a
とで摺動体5を案内するので、前記ベース4bのL1長
さとL2の長さを合計した長さを有しており、案内板の
建築物間の間隙幅方向の全長は、さらに屈曲案内部13
の水平方向の長さL4を加算した長さとなり、短くとも
地震による建築物の振幅以上とすることが好ましい。
【0036】従って、案内板4の摺動体5を案内させる
案内面の案内方向の長さは、短くとも地震による建築物
の振幅以上とされることが好ましい。
【0037】尚、前記ベース4bが、前記摺動体5を摺
動させるベース4bの案内面と、該ベース4bが固定さ
れる建築物の壁面が同一平面を形成するように固定され
る場合は、必ずしも該ベース4bの案内方向長さが前記
案内板4aの長さより長くする必要はない。
【0038】この状態で地震が発生した時は、前記摺動
体5が前記間隙3を往復、又は間隙3から離脱し再度嵌
挿する運動を繰り返す。
【0039】前記摺動体5が間隙3から離脱し、前記ベ
ース4bから離間して再度間隙3に嵌挿される時、摺動
体5は、従来の如く、建築物の横方向の揺れに対応して
共振するが、前記案内板4aの屈曲案内部12とベース
4bとの間隙が拡大されている為、摺動体5の先端が間
隙外に外れることなく、案内板4aの屈曲案内部12に
接触することになる。このとき摺動体5の先端は、該屈
曲案内部12との接触により生じる接触力を該屈曲案内
部12の傾斜角により、前記間隙3の方向に分力を生じ
させ、再度間隙3に嵌挿されることになる。
【0040】また、前記摺動体5が前記ベース4bから
離間せずに前記間隙3から離脱した場合は、ベース4b
が間隙3の外部に地震による建築物の振幅以上の案内面
を形成しているので、摺動体5がベース4bの一端から
離脱せずベース4b上を滑って、再度間隙3に嵌挿され
ることになる。
【0041】上記構成の案内部材1は、図2に示す如
く、前記ベース4bの前記案内板4aに形成した前記屈
曲案内部12と対向した位置に、前記ベース4bの前記
間隙3を形成する部分に対して傾斜を有する様に屈曲さ
せ、前記べース4bにも前記屈曲案内部12を形成させ
た形状も採用できる。
【0042】また、上記実施形態の屈曲案内部12は、
平板の一端を屈曲させて形成されているが、間隙を拡大
させ、且つ摺動体5の先端が前記屈曲案内部12に接触
した時の接触力の分力が間隙3方向に大きくなる形状、
例えば湾曲状等を採用することも可能である。
【0043】また、案内部材1の間隙支持材13に弾性
体、例えば、ゴムや軟質性樹脂などを採用すれば、摺動
体5が案内板4aとベース4bに摺動し、突発的に案内
板4aを押し広げる作用が発生しても、案内板4aが適
度に可動することで、締結部分の損傷を回避することが
出来る。
【0044】さらに、上記実施形態において、案内部材
1は、案内板4aとベース板4bと間隙支持材13とが
分割されてなっているが、前記案内板4aとベース板4
bとの間で適度な挟持力を発生させることが出来、突発
的に案内板4aを押し広げる作用に対応できる材料を使
用する場合は、射出成形などの工法を用い、案内部材1
を一体成形することも可能である。
【0045】また、上記実施形態による屈曲案内部12
又はベース4bが摺動体5を間隙3に誘導する作用は、
カバー体8の一端をコの字形状に屈曲させて形成した摺
動体5を有した摺動カバー2と案内体4a,4bとが組
み合わされた時、即ちカバー体8と案内部材1が並列し
て配置された時にのみ生じるものではなく、摺動体5と
カバー体8とが同一平面若しくは平行を成し、摺動体5
の先端が対向した建築物Bの方向に位置した摺動カバー
2と上記構成の案内部材1とが組み合わされた時、即ち
カバー体8と案内部材1とが直列して配置(図示せず)
された時であっても生じるものである。
【0046】次に、摺動カバー2は、支持部材11によ
り建築物Aに固定されているが、該支持部材11は、必
ずしも必要とするものではなく、前記カバー体8の接合
部6の形状を状況に合わせた形状にして、直接建築物に
係合することも可能である。
【0047】支持部材11を用いる場合においても、必
ずしも長尺の角パイプに限定されるものではなく、建築
物に設置される設置面と、前記カバー体8と接合される
接合部11とを有する部材、例えばL型のアングル材な
どを、建築物間の壁面の配置により適宜採用することが
可能である。
【0048】また、上記実施形態の摺動カバー2は、支
持部材11とカバー体8と摺動部材10とに分割されて
いるが、前記案内部材1と同様に、一体成形することも
可能である。
【0049】
【発明の効果】以上の如く、本発明の効果として、建築
物の設計時に想定された規模の地震による建築物の小さ
な揺れに対して間隙を塞ぐことはもちろんのこと、想定
された規模以上の地震において、摺動体が間隙から離脱
しても、開口端を離間させて間隙を拡大し、該拡大した
間隙を形成した案内体に接触して一定間隔の間隙に案内
され、破損することなく通常時の状態に復元することが
可能となる。従って、震災後に復旧を要していた、建築
内外装用エキスパンションジョイントの取替え作業を行
わなくてよい。
【0050】さらに、摺動部が摺動カバーの裏側に配置
されたことにより、通行人や搬送物が直接摺動部付近に
接触することがなく、建築内外装用エキスパンションジ
ョイントも破損しにくくなり、外装用に使用した場合に
おいても、カバーの表面のみが可視範囲に位置し、建築
物自身の景観を損なわなくなる。
【0051】また、建築物間の間隙の長手方向が短寸で
ある複数の案内部材を、摺動カバーの裏側に適宜所定の
間隔で配置させたならば、長尺の案内部材を必要とせず
経済的効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る建築内外装用エキス
パンションジョイントの断面側面図。
【図2】実施形態の変形例に係る案内部材の断面側面
図。
【図3】従来の建築内外装用エキスパンションジョイン
トの断面側面図。
【図4】別の従来の建築内外装用エキスパンションジョ
イントの断面側面図。
【符号の説明】
1…案内部材、2…摺動カバー、3…間隙、4a、4b
…案内体(4a…案内板、4b…ベース)、5…摺動
体、6、7、9…接合部、8…カバー体、10…摺動部
材、11…支持部材、12…屈曲案内部、13…間隙支
持材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分割して建築された一方の建築物に固定
    される案内部材(1)と、他方の建築物に固定される摺
    動カバー(2)とが摺動自在に嵌合される建築内外装用
    エキスパンションジョイントにおいて、 前記案内部材(1)は、略一定の間隙(3)を形成する
    一対の案内体(4a,4b)を有し、前記一方の案内体
    (4a)の開口端が、前記他方の案内体(4b)から離
    間され、且つ前記他方の案内体(4b)の開口端が、前
    記一方の案内体(4a)から離間、若しくは所定の長さ
    で延長されてなり、前記摺動カバー(2)は、一端に前
    記案内体(4a,4b)内に摺動自在に嵌挿される摺動
    体(5)を有してなることを特徴とする建築内外装用エ
    キスパンションジョイント。
  2. 【請求項2】 前記間隙(3)の高さを、前記摺動体
    (5)の厚さと略同等とした請求項1記載の建築内外装
    用エキスパンションジョイント。
  3. 【請求項3】 前記摺動体(5)が前記摺動カバー
    (2)の裏側に配置され、且つ前記摺動体(5)の先端
    が前記摺動カバー(2)の他端の方向に位置してなる請
    求項1又は2記載の建築内外装用エキスパンションジョ
    イント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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AU2011287441B2 (en) * 2010-08-06 2013-08-22 Dyson Technology Limited A fan assembly

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AU2011287441B2 (en) * 2010-08-06 2013-08-22 Dyson Technology Limited A fan assembly

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