JP2002201618A - 視線誘導装置 - Google Patents

視線誘導装置

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JP2002201618A
JP2002201618A JP2001335087A JP2001335087A JP2002201618A JP 2002201618 A JP2002201618 A JP 2002201618A JP 2001335087 A JP2001335087 A JP 2001335087A JP 2001335087 A JP2001335087 A JP 2001335087A JP 2002201618 A JP2002201618 A JP 2002201618A
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敏彦 小川
Genji Yamamoto
源治 山本
Masanori Nagata
雅典 永田
Yukie Hayashi
幸絵 林
Chiho Kubo
千穂 久保
Akihiro Fujita
晃弘 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】濃霧発生時のように視界不良の悪天候時におい
ても、確実に視線誘導を行なうことができる視線誘導装
置を提供する。 【解決手段】夜間、昼夜判別センサ12からの検出信号
を入力する昼夜判別部13が、夜を示す信号を点滅制御
部14に出力すると、点滅制御部14は、点滅動作を開
始し、霧の発生がない場合、視線誘導標1の赤色系発光
ダイオード5を点滅・点灯駆動する。夜間或は昼間に、
霧検出器30から霧の発生を示す信号が出力されると、
発光色切替部15は青色系発光ダイオード4を点滅動作
させ、視線誘導標の前面表示部から青色系の光を道路に
向けて放射させ、道路を走行する運転者の視線誘導を行
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路の路肩等に設
置される自発光式の視線誘導装置に関し、霧の発生時に
有効に視線誘導を行ない得る視線誘導装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、道路のカーブ区間の路肩等に、自
発光式の視線誘導標が設置される場合があり、この種の
視線誘導標は、例えば、特開平10−298935号公
報に記載されるように、ランプやLED等の発光器と点
滅制御回路を有し、夜間、道路の各走行車線に向けて点
滅・発光し、カーブ区間を走行する自動車の運転者に誘
導標の光を視認させて、運転者の視線をカーブに沿って
誘導するように動作する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の自発光式の視
線誘導標は、夜間等の暗やみで点滅・発光して光を運転
者に向けて放射するため、霧や吹雪等の悪天候の際に
も、ある程度は運転者に誘導標を視認させ、視線誘導を
行なうことができる。
【0004】しかしながら、光を放射する発光器の発光
色が、従来、赤色、オレンジ色、黄色等の赤色系であっ
ても、夜間や昼間に、濃霧が発生して視界が非常に悪化
した場合、霧の中で放射される光の色が霧によって散乱
し、誘導標の光が運転者に視認されにくくなる問題があ
った。
【0005】また、道路上における赤色系の光は、自動
車のストップランプ、車幅灯等の光と同様な発光色の光
であって、運転者の周辺視野には見慣れた色の光として
認識され易く、このために、運転者には、夜間や昼間の
濃霧の中での、視線誘導標の赤色系の光を、視線誘導標
の光として認識されにくいという問題があった。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、濃霧発生時のように視界不良の悪天候時において
も、確実に視線誘導を行なうことができる視線誘導装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、視線誘導
装置の研究開発にあたり、濃霧発生時を想定した視線誘
導装置の視認性の実験を種々の形態で行なった結果、濃
霧発生時には、誘導標の光源として、青色系の光を放射
する青色系光源が視認性の点から優れていることが判明
し、視線誘導装置の光源として青色系光源を使用するこ
とが適切であることを見出した。
【0008】そこで、上記目的を達成する本発明の請求
項1の視線誘導装置は、赤色系の光を放射する赤色系発
光手段と、青色系の光を放射する青色系発光手段と、周
辺環境下の霧の発生を検出しその信号を出力する霧検出
手段と、赤色系発光手段を発光動作させて赤色系の光を
放射させ、霧検出手段からの霧検出の信号を入力した
時、青色系発光手段を発光動作させて青色系の光を放射
させるように制御する発光色切替制御手段と、を備えて
構成される。
【0009】ここで、上記視線誘導装置には、青色系発
光手段の発光輝度を制御する輝度制御手段を設けること
ができ、輝度制御手段は、霧検出手段が霧の濃さを示す
信号を出力し、その霧の濃さが増大するに応じて、青色
系発光手段の発光輝度を高めるように制御する。
【0010】また、赤色系発光手段は、視線誘導標のケ
ースの前面に配設された赤色系の光を発光する複数の赤
色系発光ダイオードから構成し、青色系発光手段は、ケ
ースの前面に配設された青色系の光を発光する複数の青
色系発光ダイオードから構成することができる
【0011】
【作用】このような構成の視線誘導装置では、発光色切
替制御手段は、赤色系発光手段を発光動作させて、道路
のカーブ区間等に設置された視線誘導標の前面表示部か
ら、赤色系の光を道路に向けて放射させ、道路を走行す
る運転者の視線誘導を行なう。
【0012】また、発光色切替制御手段は、霧検出手段
から霧検出信号を入力すると、青色系発光手段を発光動
作させ、視線誘導標の前面表示部から青色系の光を道路
に向けて放射させる。
【0013】これにより、昼間または夜間に濃霧が発生
した場合、視線誘導標には、青色系発光手段による青色
系の光が点滅・点灯し、道路を走行する運転者には、濃
霧の中で青色に発光する視線誘導標を良好に視認させる
ことができる。
【0014】濃霧の発生時には、青色系の光を放射する
青色系光源が視認性の点から優れていることが実験から
判明しており、道路を走行する運転者には、夜間や昼間
の濃霧の中でも、視線誘導標を良好に視認させ、視線誘
導を行なうことができる。さらに、自動車の運転者の視
野環境下において、赤色系の光は、自動車のストップラ
ンプや車幅灯などのごとく、比較的見慣れた光であり、
青色系の光は、運転者の周辺視野には現れにくい新鮮な
色の光として、濃霧の中で高い認識度で視認され、良好
に視線誘導を行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は視線誘導装置における視線
誘導標1の正面図を示し、図2はその側面図を示してい
る。視線誘導標1は薄い矩形箱形のケース6を有し、ケ
ース6の前面に矢印形の誘導表示部2が取り付けられ
る。誘導表示部2は、矢印形に裁断した再帰性反射シー
ト3をケース6の前面に貼着すると共に、その再帰性反
射シート3内に多数の2種類の発光ダイオードを矢印形
に配置して構成される。
【0016】2種類の発光ダイオードは、高輝度の青色
系発光ダイオード4と赤色系発光ダイオード5とからな
り、各々の発光ダイオードの点灯によって、青色系の光
の矢印と赤色系の光の矢印が表示できるように、各青色
系発光ダイオード4と赤色系発光ダイオード5は、図1
のように左右にずらした同レベル位置に各々矢印形に配
置される。青色系発光ダイオード4としては、例えばピ
ーク波長を470nmとする青色LED、同波長490
nmの青緑色LED、或はその間の波長を持つ青色系光
を放射するものが使用可能であり、赤色系発光ダイオー
ド5としては、ピーク波長を623nmとする赤色LE
D、同波長590nmの黄色LED、或はその間の波長
の赤色系光を放射するものが使用可能である。
【0017】このように構成された視線誘導標1は、図
3、図5に示すように、カーブ区間の道路の路肩に沿っ
て立設された支柱9上に固定され、これらの視線誘導標
を点灯(点滅)制御する制御回路を内蔵した制御函10
がその近傍に設置した支柱上に取り付けられ、その制御
函10と各視線誘導標1とは、地下に埋設したケーブル
8により接続される。また、支柱の上には霧検出器30
が周辺の霧を検出するために設置される。
【0018】制御函10内の制御回路は、図4に示すよ
うに、電源部11、昼夜判別センサ12、昼夜判別部1
3、点滅制御部14、発光色切替部15、霧判別部1
6、霧透過レベル判別部20、発光輝度切替部17、及
び赤色系点灯部18、青色系点灯部19から構成され
る。
【0019】電源部11は、例えば上部に露出して設置
された太陽電池とその起電力を充電回路を介して充電す
る電気二重層コンデンサ等の蓄電体とから構成され、昼
間に電力を充電し、夜間に発光用の電力を供給する。昼
夜判別センサ12は例えば太陽電池の起電圧を検出する
回路またはフォトトランジスタ等から構成され、電圧信
号を昼夜判別部13に出力し、昼夜判別部13は昼また
は夜を示す信号を点滅制御部14に出力する。
【0020】点滅制御部14は、予め設定された周期の
オン・オフ(点灯・消灯)を短時間で繰り返す点滅回路
等を内蔵して構成され、上記昼夜判別部13から昼また
は夜を示す信号を入力すると共に、霧判別部16から送
られる霧発生信号を入力し、夜間または霧発生時に、点
滅駆動信号を出力する。点滅制御部14の出力側には発
光色切替部15が接続される。発光色切替部15は、後
述の霧判別部16から出力された霧検出信号を入力し、
霧発生時には誘導標の発光色を青色系にまたは青色系と
赤色系に切り替えるように構成される。
【0021】霧検出器30は、例えば、正弦波等の変調
信号により点滅発光を行なう主投光部と、その変調光を
受光する主受光器と、主受光器の出力をフィルタ回路を
通して取り込み、その受光信号を復調する復調回路を備
え、復調して得られた受光レベルつまり光の透過率を示
す信号を、霧の濃さを示す信号として出力するように構
成される。
【0022】図4に示すごとく、霧検出器30の出力側
に接続された霧判別部16は、霧検出器30からの透過
レベル信号を入力し、予め設定されたレベル以下の信号
を入力したとき、霧の発生を判別し、霧検出信号を点滅
制御部14、発光色切替部15に出力する。同様に霧検
出器30の出力側に接続された霧透過レベル判別部20
は、霧検出器30から透過レベル信号を入力し、霧の濃
度を示す信号を発光輝度制御部17に出力する。発光輝
度制御部17は発光色切替部15の出力側に接続され
る。発光色切替部15は、霧のない夜間には発光色を赤
色系とし、夜間に霧が発生した場合、発光色を赤色系か
ら青色系に或は赤色系と青色系に切り替えるように動作
する。発光色切替部15の一方の出力側は、赤色系点灯
部18に接続され、発光色切替部15の他方の出力側
は、発光輝度制御部17に接続される。
【0023】発光輝度制御部17は、発光色切替部15
から送られた発光信号の輝度レベルを、霧透過レベル判
別部20からの霧の濃さを示す信号に応じて、霧濃度が
高い場合、輝度レベルを上げるように、霧濃度が低い場
合、輝度レベルを下げるように、制御を行なう。発光輝
度制御部17の出力側は、赤色系点灯部18と青色系点
灯部19に接続される。赤色系点灯部18の出力側には
視線誘導標1に設けた赤色系発光ダイオード5が接続さ
れ、赤色系点灯部18は赤色系発光ダイオード5を点灯
駆動し、青色系点灯部19の出力側には視線誘導標1に
設けた青色系発光ダイオード4が接続され、青色系点灯
部19は青色系発光ダイオード4を点灯駆動する。
【0024】このように構成された視線誘導装置は、昼
間には、昼夜判別センサ12、昼夜判別部13から昼間
を示す信号が点滅制御部14に送られ、点滅制御回路1
4は点滅・点灯動作を行なわず、視線誘導標1は点灯し
ない。夜間になり、昼夜判別センサ12からの検出信号
を入力する昼夜判別部13が、夜を示す信号を点滅制御
部14に出力すると、点滅制御部14は、点滅・点灯動
作を開始し、霧の発生がない場合、視線誘導標1の赤色
系発光ダイオード5を点滅・点灯駆動する。複数の視線
誘導標1が道路のカーブ区間に沿って配置されている場
合、同時に点滅動作させるか、或いはそれらの視線誘導
標1をカーブ区間に沿って順に点滅させるリレー点滅を
行うこともできる。
【0025】夜間、暗くなると昼夜判別部13から夜を
示す信号が点滅制御部14に送られ、点滅制御部14が
点滅動作を開始し、点滅信号を発光色切替部15に出力
する。霧の発生がない場合、霧検出器30の検出信号を
入力する霧判別部16から霧の発生を示す信号は発光色
切替部15に出力されず、発光色切替部15は赤色系点
灯部18にのみ点滅駆動信号を出力し、この信号を入力
した赤色系点灯部18は、視線誘導標1の赤色系発光ダ
イオード5を点滅・点灯駆動する。これにより、視線誘
導標1の赤色系発光ダイオード5が点滅して、赤色系の
光を道路に向けて放射し、運転者の視線を道路に沿って
誘導する。
【0026】一方、夜間或は昼間に霧が発生すると、霧
検出器30は、霧の濃さを示す信号として透過レベル信
号を霧判別部16と霧透過レベル判別部20に出力し、
霧判別部16は予め設定したレベル以下の透過レベル信
号を入力した時、霧の検出と判断し、霧検出信号を点滅
制御部14と発光色切替部15に出力する。点滅制御部
14は、昼夜判別部13から夜信号を入力すると、或は
昼信号を入力しかつ霧検出信号を入力すると、点滅・点
灯制御を開始する。霧透過レベル判別部20は、霧検出
器30から入力する透過レベル信号に基づき、霧の濃度
に応じた信号を発光輝度制御部17に出力する。
【0027】このとき、発光色切替部15は、赤色系点
灯部18への点滅駆動信号を、青色系出力側に切り替
え、発光輝度制御部17を通して青色系点灯部19に点
滅駆動信号を出力する。この信号を入力した青色系点灯
部19は視線誘導標1の青色系発光ダイオード4を点滅
・点灯駆動し、これにより、視線誘導標1の青色系発光
ダイオード4が点滅動作して、青色点滅光を道路に向け
て放射する。また、このとき、霧透過レベル判別部20
から霧の濃度信号を入力する発光輝度制御部17は、霧
が濃い場合、輝度レベルを上げるように、霧が薄い場
合、輝度レベルを下げるように、青色系発光ダイオード
4の発光輝度レベルを制御する。
【0028】なお、夜間または昼間の霧の発生時に、視
線誘導標1の誘導表示部2に青色系発光ダイオード4を
点灯させたが、赤色系発光ダイオード5と青色系発光ダ
イオード4の両方を同時に点滅又は交互に点滅させても
よく、赤色系発光ダイオード5の赤色系光と青色系発光
ダイオード4の青色系光は、濃霧の中で共に良好な視認
性を出すことができる。
【0029】このように、赤色系発光ダイオード5と青
色系発光ダイオード4の両方を同時に又は交互に点滅さ
せる場合、図6に示す視線誘導標41のように、赤色系
発光ダイオード5と青色系発光ダイオード4を、誘導表
示部2の矢印の前部と後部に分けて配置し、両者の発光
色の混合を防止するとよい。
【0030】また、図7(a)に示す視線誘導標51の
ように、赤色系発光ダイオード5を誘導表示部の全部と
後部に分けて配置し、中央部に青色系発光ダイオード4
を配置することもでき、また図7(b)に示す視線誘導
標61のように、青色系発光ダイオード4を誘導表示部
の全部と後部に分けて配置し、中央部に赤色系発光ダイ
オード5を配置することもできる。さらに、図7(c)
に示す視線誘導標71のように、矢印の誘導表示部の各
行において、赤色系発光ダイオード5の列と青色系発光
ダイオード4の列を交互に配置することもできる。この
場合も上記と同様に、赤色系発光ダイオード5と青色系
発光ダイオード4は両方を同時に点滅させ又は交互に点
滅させ若しくはリレー点滅させて、発光色の混合を防止
する。
【0031】図8は、濃霧発生時を想定して行なった視
線誘導装置の視認性の実験結果を示している。この実験
では、夜間を想定した暗い室内に霧を噴射して濃霧を発
生させ、この中に赤色、黄色、黄緑色、緑色、青色、白
色の各発光ダイオードの視線誘導標を設置し、そこから
15m離れた位置に10人の被験者を位置させる。そし
て、濃霧の濃度が徐々に低下し光透過率が徐々に上昇し
て、被験者が各発光ダイオードの光を見え始める時の霧
透過率(霧の中での光の透過率)を測定した。
【0032】図8のグラフは、その際の10人の被験者
が見え始める際の霧透過率の平均値を、各視線誘導標の
発光色(赤色、黄色、黄緑色、緑色、青色、白色)につ
いて、棒グラフで示している。この図8のグラフから、
夜間の濃霧環境においては、視線誘導標の発光手段に赤
色と青色の発光ダイオードを使用した場合、他の色の発
光ダイオードに比べ、有意義にその視認性が優れている
ことが解る。
【0033】このように、霧の発生時には、視線誘導標
1の青色系発光ダイオード4が或は青色系発光ダイオー
ド4と赤色系発光ダイオード5が点滅・点灯し、青色系
の光或は青色系の光と赤色系の光が霧の中に放射される
から、濃霧の中であっても、道路を走行する自動車の運
転者は視線誘導標を良好に視認することができる。
【0034】さらに、図9は、濃霧発生時を想定して行
なった視線誘導装置の存在認知と形状認知の実験結果を
示している。この実験では、夜間を想定した暗い室内に
霧を噴射して濃霧を発生させ、この中に赤色と青色の各
発光ダイオードの視線誘導標を設置し、そこから20m
離れた位置に被験者OとYを位置させる。そして、濃霧
の濃度が徐々に低下し光透過率が徐々に上昇して、被験
者OとYが各発光ダイオードの視線誘導標の存在を認知
し始める時とその視線誘導標の形状を認知し始める時の
霧透過率(霧の中での光の透過率)を測定した。その実
験結果は、以下の表1及びそれをグラフ化した図9に示
すようになった。
【0035】
【表1】 この表1と図9のグラフから、夜間の濃霧環境におい
て、存在認知つまり視線誘導標を認知する点に関して、
青色系発光ダイオードを使用した視線誘導標が、赤色系
発光ダイオードを使用したものに比べ、より光透過率が
低いつまり濃霧の濃い状態で、その存在を認知できるこ
とが解る。
【0036】また、形状認知つまり視線誘導標の形を認
知する点に関しては、赤色系発光ダイオードを使用した
視線誘導標が、青色系発光ダイオードを使用したものに
比べ、より光透過率が低い状態つまり濃霧の濃い状態
で、その形状を認知できることが解る。
【0037】このような実験結果から、青色系発光ダイ
オードと赤色系発光ダイオードを使用した視線誘導標で
は、夜間の濃霧において、その見え方に有意義な違いが
存在し、青色系発光ダイオードは存在認知性に優れ、赤
色系発光ダイオードは形状認知性に優れていることが判
明した。
【0038】ところで、自動車の運転時における運転者
の視野環境下では、自動車のストップランプや車幅灯な
どのように、赤色系の光が一般的である。このために、
高輝度の青色系発光ダイオードから放射された青色系の
光は、運転者の周辺視野には現れにくい新鮮な色の光と
して、濃霧の中でも高い認識度で視認され、運転者の視
線を道路に沿って良好に誘導することができる。
【0039】なお、上記実施例では、視線誘導標とし
て、矩形ケースの前面に矢印形の誘導表示部を設けた構
造のものを使用したが、円盤形のケースの前面に合成樹
脂製の多数のダイヤモンドカット部を設けた反射部を有
する構造の視線誘導標を使用することもできる。
【0040】また、上記実施例では、夜間の霧発生時
に、赤色系発光ダイオード5を青色系発光ダイオード4
の点滅に切り替えているが、夜間の霧発生時、赤色系発
光ダイオードの点滅に加えて青色系発光ダイオードの点
滅を行うようにしてもよい。また、この場合の赤色系発
光ダイオード5と青色系発光ダイオード4の点滅は、同
時に行うようにしても、交互に行うようにしてもよい。
【0041】さらに、上記実施例では、昼夜判別部を設
けて昼夜の判別をおこなったが、昼夜判別部を設けず
に、赤色系の光を昼夜発光させ、霧検出器が霧を検出し
たとき、青色系の光を発光させるようにすることもでき
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の視線誘導
装置によれば、霧の発生時に、青色系の光或は青色系の
光と赤色系の光を発光させて視線誘導を行なうから、道
路を走行する自動車の運転者には、霧の中でも、視線誘
導標を良好に視認させることができる。また、自動車の
運転時における運転者の視野環境下においては、自動車
のストップランプや車幅灯などのように、赤色系の光が
見慣れた光であり、青色系の光は、運転者の周辺視野に
は現れにくい新鮮な色の光として、濃霧の中でも高い認
識度でその存在が認知され、良好に視線誘導を行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す視線誘導標1の正面
図である。
【図2】同視線誘導標1の右側面図である。
【図3】道路に設置された視線誘導標装置の正面図であ
る。
【図4】視線誘導装置のブロック図である。
【図5】道路に設置された視線誘導標装置の斜視図であ
る。
【図6】他の実施例の視線誘導標の正面図である。
【図7】(a)(b)(c)はさらに他の実施例の視線
誘導標の正面図である。
【図8】霧の中で被験者が視線誘導標を視認する実験結
果のグラフを示し、各発光色に対する被験者が見え始め
る時の霧透過率(霧の中での光の透過率)の平均値を示
すグラフである。
【図9】霧の中で被験者が視線誘導標を視認する実験結
果のグラフを示し、(a)は青色系発光ダイオードと赤
色系発光ダイオードの誘導標について被験者Oがその存
在を認知し始める時とその形状を認知し始める時の光透
過率を示すグラフ、(b)は同様の誘導表を被験者Yが
その存在を認知し始める時とその形状を認知し始める時
の光透過率を示すグラフである。
【符号の説明】
1−視線誘導標 4−青色系発光ダイオード 5−赤色系発光ダイオード 13−昼夜判別部 14−点滅制御部 15−発光色切替部 17−発光輝度制御部 30−霧検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 典弘 愛知県知多郡阿久比町大字卯坂字梅ケ丘 150番地株式会社キクテック内 (72)発明者 小川 敏彦 愛知県知多郡阿久比町大字卯坂字梅ケ丘 150番地株式会社キクテック内 (72)発明者 山本 源治 愛知県知多郡阿久比町大字卯坂字梅ケ丘 150番地株式会社キクテック内 (72)発明者 永田 雅典 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 林 幸絵 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 久保 千穂 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 藤田 晃弘 愛知県西加茂郡三好町三好丘緑1丁目13番 地の10 Fターム(参考) 2D064 AA11 AA22 BA13 DA12 DB11 EA03 EA04 EB05 EB22 EB38 FA03 FA04 GA03 5C096 AA12 AA22 BA04 BB21 BC02 BC04 CA06 CC06 DC02 DC11 DC12 DC19 FA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤色系の光を放射する赤色系発光手段
    と、 青色系の光を放射する青色系発光手段と、 周辺環境下の霧の発生を検出しその信号を出力する霧検
    出手段と、 赤色系発光手段を発光動作させて赤色系の光を放射さ
    せ、該霧検出手段から霧検出の信号を入力した時、該青
    色系発光手段を発光動作させて青色系の光を放射させる
    ように制御する発光色切替制御手段と、 を備えたことを特徴とする視線誘導装置。
  2. 【請求項2】 昼夜の別を判定し昼または夜を示す信号
    を発生する昼夜判定手段を備え、前記発光色切替制御手
    段は、該昼夜判別手段から夜を示す信号を入力したと
    き、前記赤色系発光手段を発光動作させて赤色系の光を
    放射させるように制御することを特徴とする請求項1記
    載の視線誘導装置。
  3. 【請求項3】 前記発光色切替制御手段は、前記霧検出
    手段から霧検出の信号を入力した時、前記赤色系発光手
    段の発光動作を停止することを特徴とする請求項1また
    は2記載の視線誘導装置。
  4. 【請求項4】 前記発光色切替制御手段は、前記霧検出
    手段から霧検出の信号を入力した時、前記赤色系発光手
    段の発光動作を継続することを特徴とする請求項1また
    は2記載の視線誘導装置。
  5. 【請求項5】 前記霧検出手段が霧の濃さを示す信号を
    出力し、該霧の濃さが増大するに応じて、前記青色系発
    光手段の発光輝度を高めるように制御する輝度制御手段
    が設けられたことを特徴とする請求項1記載の視線誘導
    装置。
  6. 【請求項6】 前記発光色切替制御手段は、前記霧検出
    手段から霧検出の信号を入力した時、前記赤色系発光手
    段を点滅させることを特徴とする請求項4記載の視線誘
    導装置。
  7. 【請求項7】 前記発光色切替制御手段は、前記霧検出
    手段から霧検出の信号を入力した時、前記青色系発光手
    段を点滅させることを特徴とする請求項4記載の視線誘
    導装置。
  8. 【請求項8】 前記霧検出手段が霧の濃さを示す信号を
    出力し、該霧の濃さが増大するに応じて、前記青色系発
    光手段と赤色系発光手段の発光輝度を高めるように制御
    する輝度制御手段が設けられたことを特徴とする請求項
    1乃至4記載の視線誘導装置。
  9. 【請求項9】 前記赤色系発光手段は、視線誘導標のケ
    ースの前面に配設された赤色系の光を発光する複数の赤
    色系発光ダイオードからなり、前記青色系発光手段は、
    該ケースの前面に配設された青色系の光を発光する複数
    の青色系発光ダイオードからなることを特徴とする請求
    項1記載の視線誘導装置。
  10. 【請求項10】 前記発光色切替制御手段は、前記霧検
    出手段から霧検出の信号を入力した時、前記赤色系発光
    手段と前記青色系発光手段を交互に発光動作させ赤色系
    の光と青色系の光を交互に点滅させることを特徴とする
    請求項4記載の視線誘導装置。
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