JP2002201372A - 植物色素化合物及びその利用 - Google Patents

植物色素化合物及びその利用

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JP2002201372A JP2001301565A JP2001301565A JP2002201372A JP 2002201372 A JP2002201372 A JP 2002201372A JP 2001301565 A JP2001301565 A JP 2001301565A JP 2001301565 A JP2001301565 A JP 2001301565A JP 2002201372 A JP2002201372 A JP 2002201372A
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祐子 福井
Takaaki Kusumi
高章 久住
Takashi Iwashita
孝 岩下
Katsuyoshi Masuda
勝吉 益田
Kyosuke Nomoto
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 バラの花の新規な色素の提供。 【解決手段】 一般式I、例えば式20 の新規な色素化合物、並びにこの色素が増強されたバラ
植物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物、特にバラの
色素、例えば青色色素、及びその製造方法、並びにこれ
らの色素が増強された新規なバラ植物に関する。
【0002】
【従来の技術】バラは切り花として重要な植物であり、
その色素は詳細に調べられている。例えばアントシアニ
ン系色素としては、シアニジン 3,5−ジグルコシ
ド、ペラルゴニジン 3,5−ジグルコシド、シアニジ
ン 3−グルコシド、ペラルゴニジン 3−グルコシ
ド、ペオニジン 3,5−ジグルコシド、ペオニジン
3−グルコシドが知られている。また、黄色を呈する多
くのカロテノイド化合物も知られている。これらの色素
が一緒になって赤色〜橙色を呈し、このため青や紫の花
を咲かせるバラは知られていない。また、バラ科植物の
交配を繰り返すことによる育種が試みられているが、青
や紫色を呈する花を咲かせるバラの育種には成功してい
ない。
【0003】青色の花を咲かせるバラを育種するために
はバラの花に青色色素を増加させる必要があり、そのた
めの手段の1つとして、青色色素を生合成する酵素系を
コードする遺伝子系をバラ植物に導入してトランスジェ
ニック植物を作出することが考えられるが、このために
は、バラにおいて効果的な青色色素の構造を解明してそ
の生合成系に関与する酵素を特定する必要がある。しか
しながら、バラに青色色素が存在することは知られてい
たものの、その色素が単離されたことはなく、その構造
が調べられたこともない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、バラ
に由来する新規な色素化合物及びそれらから誘導される
色素化合物を提供しようとするものである。本発明はさ
らに、変異処理により作出した、青色色素が増加したバ
ラ植物を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、次の一般式(I):
【化13】 〔式中、R1及びR2は一緒になって−O−を形成する
か;あるいはR1は、下記の基(a):
【化14】
【0006】または、下記の基(b):
【化15】
【0007】または、下記の基(c):
【化16】
【0008】または、下記の基(d):
【化17】
【0009】または、下記の基(e):
【化18】 であり、そしてR2は−OHである〕により表わされる
化合物を提供する。
【0010】本発明はまた、上記の化合物の製造方法を
提供する。本発明はさらに、青色色素が増強されたバラ
植物の製造方法において、バラ植物の組織もしくは器官
を変異原により処理し、又はバラ植物から誘導されたカ
ルスを変異原により処理し、変異原処理されたカルスの
場合はバラ植物を再生し、そして青色色素が増強された
バラ植物を選択する、ことを特徴とする方法を提供す
る。本発明はまた、上記の方法により製造されたバラ植
物を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の色素化合物の内、一般式
(I)においてR1とR2が一緒になって−O−を構成す
る化合物(化合物VIと称する)、一般式(I)において
1が上記式(a)により表わされ、そしてR2が−OH
である化合物(化合物IIと称する)、及び一般式(I)
においてR1が上記式(e)により表わされ、そしてR2
が−OHである化合物(化合物VIIと称する)は、バラ
の花弁の抽出により得られる。具体的な抽出方法は実施
例1,2及び4に示す。
【0012】また、式(I)において、R1が基(b)
であり、そしてR2が−OHである化合物(化合物IIIと
称する);R1が基(c)であり、そしてR2が−OHで
ある化合物(化合物IVと称する);及びR1が(d)で
あり、そしてR2が−OHである化合物(化合物Vと称
する)は、化合物IIを部分加水分解(穏和な条件下での
加水分解)することにより得られる。具体的な方法を実
施例3に記載する。
【0013】本発明の化合物(III),(IV)及び
(V)はまた、化合物(VI)に、最終化合物に対応する
置換基(b),(c)又は(d)を縮合させることによ
っても製造することができる。また、本発明の化合物
(III)及び(IV)は、化合物(V)に1個又は2個の
没食子酸を結合させることによっても製造することがで
きる。本発明によればさらに、化合物(V)又は(V)
に種々の没食子酸誘導体を縮合せしめることにより、対
応する種々の色素化合物を得ることができる。
【0014】本発明はさらに、変異処理により青色色素
が増強されたバラ植物を提供する。この方法は、バラ植
物の組織、例えば葉、茎頂、根等から常法に従ってカル
スを形成し、このカルスを、あるいはバラ植物の組織又
は器官自体を、常用の変異原、例えば、窒素イオンビー
ム、ネオンイオンビーム等の重イオンビーム、γ−線、
X−線、放射線などの物理的変異原、あるいはEMS
(エチルメタンスルホン酸)やEI(エチレンイミ
ン)、NMU(ニトロソメチルウレア)、MNNG(メ
チルニトロソグアニジン)アジ化ナトリウムなどの化学
的変異原等により処理する。
【0015】次に、変異処理した組織、器官又はカルス
を常法に従って培養して、再生を行い、再生した植物あ
るいは変異処理した植物自体から色素を抽出し、変異処
理前の親植物からの抽出物に比べて色素、例えば青色色
素が増加している植物を選択すればよい。この具体例を
実施例5に記載する。
【0016】一般に、色調呈色の程度は、可視紫外吸収
スペクトルの極大吸収値λmaxの数値で表現すること
ができる。凡その目安として、480nmであれば橙色、
520nmであれば赤、540nmであれば紫、560nmで
あれば青いとされるが、天然に青色の花が極めてまれで
あることから花卉業界においては花色の場合紫ががった
色は青色と称する慣習があり、このため青色の範囲はλ
maxが540nm以上、さらに好ましくは550nmから
620nmの範囲であり、本発明により得られた色素はこ
の範囲であることを、実施例に記載する。また、色調呈
色の程度は、測色計を用いて色相角度を測定することに
より簡便に知ることもできる。色調をL***表色系
で表した場合の色相角度で表現すると40〜65°が橙
色、0〜40°が赤色、320〜360(0)°が紫、
300〜330°がすみれ色、280〜300°が青
紫、240〜280°が青色に分類されるが、花卉業界
においては紫やすみれ色の花は慣例的に青花と呼ばれ
る。本発明により得られたバラ植物の花弁はいわゆる青
花、すなわち紫の範囲の色相角度を呈することを、実施
例に記載する。種々の既知のバラについて、花弁中の青
色色素(II)の含量を測定したところ、実施例6の表4
に示すごとく、最も含量の高いパープルレインにおいて
0.036mg/g花弁であり、他のバラの花弁におけるこの色
素の含量はいずれもこの量より少なかった。これに対し
て、実施例5の表3の下表に示すごとく、本発明によ
り、花弁中の青色色素(II)がおよそ0.05〜0.08mg/g花
弁にまで増加しており、花弁の青色色素が増大している
バラが初めて得られた。
【0017】従って、本発明はまた、式(II)、(IV)
または(VII)により示される色素の含量が、花弁中
で、従来種よりも増大しているすなわち0.036mg/g以上
である新規なバラを提供する。本発明は特に、花弁中
で、式(II)で示される色素が0.036mg/g以上である新
規なバラを提供する。好ましくは、式(II)、(IV)ま
たは(VII)で示される色素、特に式(II)で示される
色素の含量は、0.04mg/g花弁以上、例えば0.047mg/g花
弁以上、より好ましくは0.05mg/g花弁以上、更に好まし
くは0.055mg/g花弁以上、さらに好ましくは0.06mg/g花
弁以上、さらに好ましくは0.07mg/g花弁以上、更に好ま
しくは、表3のN10-28により示されるごとく、0.08mg/g
花弁以上である。
【0018】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
記載する。実施例1色素化合物(II)の単離 バラ品種「マダムビオレ」の花弁7.9kgをホモジナイザ
ーを用いて液体窒素中で凍結粉砕し、得られたパウダー
に0.1%TFAを含む80%アセトニトリル15Lを加え一晩浸漬
した。珪藻土ろ過し、残査は0.1%TFAを含む50%アセトニ
トリル14Lに再び一晩浸漬し、珪藻土ろ過した。2回のろ
液を合せてロータリーエバポレーターで約2/5の体積ま
で濃縮した。
【0019】この濃縮した抽出液を0.1%TFAを含む30%ア
セトニトリルで平衡化したSephadexLH-20カラム(ファ
ルマシア)(9L)に負荷した。0.1%TFAを含む30%アセトニ
トリル45Lでアントシアニンを含む画分を溶出した後、6
0%アセトニトリルで青色色素(化合物II及びVII)を含
む画分(35L)を溶出した。さらに80%アセトンで化合物
VIを含む画分(8L)を溶出した。60%アセトニトリル溶
出画分はロータリーエバポレーターで約1/3に濃縮した
後、吸着樹脂HP-20(三菱化成)1.5Lに負荷した。2Lの
水洗後3Lの0.1%TFAを含む10%アセトニトリル、0.1%TFA
を含む50%アセトニトリルでステップワイズに溶出し
た。50%画分に青色色素(化合物II)が溶出した。
【0020】この画分を凍結乾燥後、分取HPLCで精製し
た。カラムはC8のDYNAMAX-60A(レイニン社製)4cmφ×
30cm、移動相はA:水、B:50%アセトニトリル0.5%TFA、20
ml/min.、以下のグラジエントで行った。B40%(30min保
持)B40→B100%のリニアグラジエント(50min)検出はA
260nm−AUFS:2.56。50-60minに溶出した化合物IIを集め
凍結乾燥した。クロマトは17回にわけて繰り返し行った
(化合物(II)の純度約1%)。
【0021】C8で得られた青色色素画分をODSカラムで
再度クロマトを行った。カラムはDeverosil-ODS(野村
化学社製)5cmφ*30cm、移動相はA:水、B:50%アセトニ
トリル0.5%TFA、32ml/min.、以下のグラジエントで行っ
た。B45%(20min保持)B45→B70%のリニアグラジエント
(50min)検出はA260nm−AUFS:1.0。55-62minに溶出し
た化合物IIを集め凍結乾燥した。クロマトは6回にわけ
て繰り返し行った(化合物(II)の純度約15%)。
【0022】ODSで得られた青色色素をさらに精製し
た。カラムはAsahipak-ODP50(昭和電工社製)2.15cmφ
*30cm、移動相はA:水、B:50%アセトニトリル0.5%TFA、
6ml/min.、以下のグラジエントで行った。B65%(35min保
持)B65→B75%のリニアグラジエント(15min)検出はA2
60nm−AUFS:0.64。47-68minに溶出した化合物IIを集め
凍結乾燥した。クロマトは16回にわけて繰り返し行った
(化合物IIの純度約70-95%)。
【0023】この化合物の構造をNMR、FAB-MSなどによ
り決定したところ、下記の式(II)(C563731):
【化19】 により表わされることが明らかになった。
【0024】この化合物(II)の理化学的性質は、次の
通りであった。 1.可視紫外吸収スペクトル 82μg の化合物(II)を5mlのメタノールに溶解し、700
-200nmの吸収スペクトルを測定した(島津分光光度計UV
-265)。この結果を図1及び下記表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】2.FAB-MSーネガティブ、ポジティブ及び
高分解能質量分析の測定を行った。 1203(M-2H)- 、1205 (M)+ 分子式は高分解能質量分析により求めた。 C563731、MW=1205.1319、Err +0.2ppm/+0.2mmu U.
S.:38.5 3.NMRスペクトル 20mgの化合物(II)を用いて0.5%TFA-d/DMSO-d6、0.6ml
中でBruker DMX-750で測定した。測定項目は1H、13C、D
QF-COSY、HSQC、HMBC(65ms、300ms)、NOESY(100ms、200
ms、500ms、1sec) であった。1H NMR及び13C NMRの結果
を図5に示す。
【0027】また、単離した化合物(II)のHPLCの
クロマトグラムを図2に示す。分析条件は、次の通りで
あった。 分析条件はカラム:昭和電工Asahipack ODP-50 4.6mm*2
50mm、移動相:35%CH3CN,0.5%TFA、検出:A560nm及び25
0-650nm(Photodiode array検出器島津SPD-M10A) 溶出時間17分及び20分のピークの合計面積を化合物(I
I)として計算。この化合物はメタノール、エタノー
ル、アセトニトリル、DMSO又はアセトン溶液においてλ
max 580nm付近の青色を呈し、水溶液においてλmax 560
nmの青紫色を呈する。
【0028】実施例2 色素化合物(VI)の単離 実施例1において、Sephadex LH-20から80%アセトンに
より溶出した画分を吸着樹脂HP-20(三菱化成)1.5Lに
負荷した。2Lの水洗後2Lの0.1%TFAを含む15%アセトニト
リル、0.1%TFAを含む20%アセトニトリル、0.1%TFAを含3
0%アセトニトリルでステップワイズに溶出した。30%画
分に化合物VIが溶出した。
【0029】30%アセトニトリル画分を凍結乾燥しその
粉末を7回に分けて分取HPLCにかけた。カラムはDeveros
il-ODS(野村化学社製)5cmφ*50cm、移動相はA:水、
B:50%アセトニトリル0.5%TFA、32ml/min.、以下のグラ
ジエントで行った。B30%(30min保持)B30→B100%のリニ
アグラジエント(30min)の後B100%で50min保持した。
検出はA260nm−AUFS:1.28。90-92minに溶出した化合物V
I画分を集め凍結乾燥した(化合物(VI)の純度約5
%)。
【0030】5cmの分取HPLCで得られた色素画分をセミ
分取HPLCで再度精製した。カラムはD-ODS-5(野村化
学)2 cmφ*30cm、移動相はA:水、B:50%アセトニトリ
ル0.1%HCl、6ml/min.、以下のグラジエントで行った。B
70%(30min保持)B70→B100%のリニアグラジエント(20m
in)B100%を30min保持。検出はA260nm−AUFS:0.32。50-
53minに溶出した化合物VI画分を集め凍結乾燥した(化
合物VIの純度約30-60%)。得られた色素を少量のエタノ
ールに溶かし徐々に水を加えて静置した。沈殿した赤色
色素を遠心分離により補集した(化合物(VI)の純度約
90%)。
【0031】この化合物の構造は、NMR、FAB-MSなどに
より、次の式(VI)(C22119):
【化20】 であることが決定された。
【0032】化合物(VI)の理化学的性質は次の通りで
あった。 1.可視紫外吸収スペクトル λmax=529nm(0.5%TFA、35%アセトニトリル中)であっ
た。この結果を図3に示す。 2.マススペクトル及び高分解能質量分析 FAB-MSはJEOL-DX-300/DA-5000でポジティブの測定を行
った。 M+=419 高分解能質量分析により求めた分子式:C22119、M
W=419.0409
【0033】3.NMRスペクトル 2mgの化合物(VI)を用いて0.5%DCl/DMSO-d6、0.6ml中
でBruker DMX-750で測定した。測定項目は1H、13C、DQF
-COSY、HSQC、HMBC、NOESYであった。1H NMRの結果を図
6に示す。この化合物はメタノール又はエタノール溶液
において赤色を呈する。
【0034】実施例3. 化合物(II)の加水分解によ
る化合物(III),(IV)及び(V)の製造 化合物(II) 20mgを5%EtOHを含む0.1Mリン酸緩衝液
(pH5.5)に溶解しTannase(フナコシ株式会社)10mgを
加え室温で16時間攪拌した。セップパックC18(ウォー
ターズ株式会社)に反応液を負荷し水洗後、0.1%TFAを
含む50%CH3CN/H2Oで反応物を溶出した。この反応物を
分取HPLCでクロマトし化合物(II)から没食子酸が1個
または2個外れた色素を得た。
【0035】分取HPLCの条件 カラム:YMC-polymerC18、 2cmx30cm 移動相:0.5%TFAを含むCH3CN25%から50%のグラジエント
溶出を50分の後50%CH3CNを30分保持した。このクロマト
で53〜55分に溶出した物が化合物(V)である。また65
〜67分溶出した物が化合物(III)及び化合物(IV)で
あった。これらの化合物は35%CH3CN、0.5%TFA中で化合
物IIと同様に580nmに極大吸収をもつ青色色素であっ
た。
【0036】上記の方法により得た分解生成物を、NM
R、FAB-MSなどにより構造決定したところ、各化合物の
構造は次の通り、決定された。 化合物(III)の構造:
【化21】
【0037】化合物(IV)の構造:
【化22】
【0038】化合物(V)の構造:
【化23】
【0039】化合物(III),(IV)及び(V)の理化学
的性質は次の通りであった。化合物(III) (C493327) λmax(35% CH3CN/H2O、0.5% TFA)580
nm FAB-MS [M]+=1053化合物(IV) (C493327) λmax(35% CH3CN/H2O、0.5% TFA)580
nm FAB-MS [M]+=1053
【0040】化合物(V)(C422423) λmax(35% CH3CN/H2O、0.5% TFA)578
nm FAB-MS [M]+=901 化合物(III),(IV)及び(V)は、メタノール、エタ
ノール、アセトニトリル又はアセトン溶液においてλma
x 580nm付近の青色を呈し、水溶液においてλmax 560nm
の青紫色を呈する。
【0041】実施例4. 色素化合物(VII )の単離 バラ品種「マダムビオレ」(月本バラ園(京都)より購
入)の花弁7.9kgをホモジナイザーを用いて液体窒素中
で凍結粉砕し得られたパウダーに0.1%TFAを含む80%アセ
トニトリル15Lを加え一晩浸漬した。珪藻土ろ過し、残
査は0.1%TFAを含む50%アセトニトリル14Lに再び一晩浸
漬し、珪藻土ろ過した。2回のろ液を合せてロータリー
エバポレーターで約2/5の体積まで濃縮した。
【0042】この濃縮した抽出液を0.1%TFAを含む30%ア
セトニトリルで平衡化したsephadexLH-20カラム(ファ
ルマシア)(9L)に負荷した。0.1%TFAを含む30%アセトニ
トリル45Lでアントシアニンを含む画分を溶出した後、6
0%アセトニトリルで青色色素(化合物II及びVII)を含
む画分(35L)を溶出した。さらに80%アセトンで化合物
(VI)を含む画分(8L)を溶出した。
【0043】60%アセトニトリル溶出画分はロータリー
エバポレーターで約1/3に濃縮した後、吸着樹脂HP-20
(三菱化成)1.5Lに負荷した。2Lの水洗後3Lの0.1%TFA
を含む10%アセトニトリル、0.1%TFAを含む50%アセトニ
トリルでステップワイズに溶出した。50%画分に青色色
素(化合物II及びVII)が溶出した。この画分を凍結乾
燥後、分取HPLCで精製した。
【0044】カラムはDeverosil-ODS(野村化学社製)5
cmφ*50cm、移動相はA:水、B:50%アセトニトリル0.5%T
FA、32ml/min.、以下のグラジエントで行った。B45%(20
min保持)B45→B70%のリニアグラジエント(50min)検
出はA260nm−AUFS:1.0。51-54minに溶出した青色色素を
集め凍結乾燥した。ODSで得られた青色色素をさらに精
製した。カラムはYMC-polynerC18(YMC社製)2cmφ*30
cm、移動相はA:水、B:50%アセトニトリル0.5%TFA、6ml/
min.、以下のグラジエントで行った。B75%(30min保持)
B75→B100%のリニアグラジエント(20min)の後B100%30
分保持。検出はA560nm−AUFS:0.06、52-62minに溶出し
た青色色素を集め凍結乾燥した。(化合物VIIの純度約2
0%)。
【0045】olynerC18で得られた青色色素をさらに精
製した。カラムはDeverosil C30-UG(野村化学社製)2c
mφ*30cm、移動相はA:水、B:50%アセトニトリル0.5%TF
A、6ml/min.、以下のグラジエントで行った。B52%(30mi
n保持)B52→B100%のリニアグラジエント(20min)の後
B100%、20分保持。検出はA560nm−AUFS:0.06、44-55min
に溶出した青色色素を集め凍結乾燥した。(化合物VII
の純度約90%)
【0046】化合物VIIの理化学的性質 (1)可視紫外吸収スペクトル Shimadzu Photodiodearray検出器で650-250nmの吸収ス
ペクトルを測定した。けっかを図7に示す。 (2)FAB-MSで高分解能MSの測定を行った。その結果分
子量は1357.1510で、分子式はC63H41O35であった。 (3)NMRスペクトル 4mgのRBEを用いて1%DC/DMSO-d6、0.5ml中でBruker DMX-
750で測定した。測定項目は1H、DQF-COSY、TOCSY、HSQ
C、HMBC、NOESY 結果を図8に示す。 (4)色素化合物(VII)の構造は次の通りである。
【0047】
【化24】
【0048】(5)分子量など 1357.98(C63H41O35 +);C55.72;H3.04;O41.24実施例5. 青色色素が増強されたバラの作出 カルスの形成 マダムビオレの茎頂を、MS培地にベンジルアデニン
(BA)2.25mg/L、ジベレリン(GA)3.46mg/L、ショ
糖30g/L及びジェランガム2g/L加えた固体培地で
培養し、カルスを誘導した。
【0049】変異処理 リングサイクロトロン施設において、窒素イオンビーム
(135MeV/u)及びネオンイオンビーム(135Me/u)をそれ
ぞれ0〜50Gyの線量で照射した。植物の再成 各照射につき50個づつ(計900個)のカルスを用い、次
のようにして植物の再生を行った。ベンジルアデニン
(BA)1mg/L及びナフタレン酢酸(NAA)0.005mg/L
を添加したMS改変培地にカルスを移植し、再生シュー
トを得た。再生シュートを発根処理した後、馴化し、鉢
上げし、温室で栽培して開花させた。上記の方法におい
て、900個のカルスから378の再生個体を得て、色調又は
形状の変化した個体47株を得た。結果を次の表2に示
す。
【0050】
【表2】
【0051】色素の分析 上記の方法により再生した植物を温室で栽培し、開化さ
せた後、花弁に含まれる化合物II及びシアニジンを次の
ようにして測定した。花弁を約0.5g秤量し、凍結乾燥
した後、50% CH3CN/0.1% TFA溶液4mlで抽
出を行った。化合物(II)は実施例1に記載した方法に
よりHPLCを行った。
【0052】一方、シアニジンは、抽出液を0.2ml乾固
し、0.2mlの6N-HCl中で100℃で20分加水分解した後、HP
LCで分析した。分折条件はカラム:YMC ODS-A312 6mm*1
50mm、移動相:CH3COOH:CH3OH:H2O=15:20:65、検
出:A520nm及び400-600nm(Photodiode array検出器島
津SPD-M10A)とした。結果を次の表3に示す。
【0053】
【表3】
【0054】上記の通り、花弁の色が、親植物のそれに
比べて赤方向に変化したバラ植物が10個体、青方向に変
化したバラ植物が6個体得られた。なお、色素をHPL
Cにより分析した結果の1例を図4に示す。
【0055】実施例6. 各バラ品種の花弁中の化合物
(II)の含量 実施例1及び5に記載した方法により、各バラ品種の花
弁中の化合物IIの含量を測定し、次の表4に示す。
【0056】
【表4】 藤色系のバラにはどれも化合物(II)が含まれているこ
とが確認された。
【0057】
【発明の効果】本発明により、バラの花弁中の青色系色
素の幾つかが抽出、単離され、またその誘導体が得ら
れ、それらの構造が解明された。これにより、バラの色
を遺伝子工学的に改変した新規なバラ植物の作出の基礎
が与えられたのみならず、本発明の色素は、例えばバラ
などの切花に吸収させることにより切花の色を改良する
のに使用できる可能性があり、さらにはより一般に植物
性天然色素として、例えば飲食物の加色などへの利用も
期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の化合物(II)のメタノール中
での可視〜紫外線吸収スペクトルを示す図である。
【図2】図2は本発明の化合物(II)をHPLCにより
分析した際のクロマトグラムで、化合物(II)は糖の1
位がαとβの互変異性を示すため2本のピークが認めら
れる。
【図3】図3は、本発明の化合物(VI)の溶剤35%C
3CN/0.5% TFA中での可視〜紫外線吸収スペクト
ルを示す図である。
【図4】図4は実施例4においてバラ品種マダムビオレ
を重イオン照射した物と同様にカルスから再生した非照
射の株の花弁から抽出した色素をHPLCにより分析し
た結果を示すクロマトグラムであり、クロマトグラム中
の18.85分及び22.52分のピークが、互変異性
体からなる混合物である化合物(II)を構成する図2に
おける17.06分と19.87分のピークに相当す
る。
【図5】図5は、化合物(II)の+H NMRスペクト
ル及び13C NMRスペクトルを示す。
【図6】図6は、化合物(VI)の+H NMRスペクト
ルを示す。
【図7】図7は、色素化合物(VII )の650-250nm吸収
スペクトルを示す。
【図8】図8は、色素化合物(VII )の+H NMRスペクト
ルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 5/04 C12N 15/00 X 15/01 5/00 F (72)発明者 岩下 孝 大阪府三島郡島本町若山台1丁目1番1号 財団法人サントリー生物有機科学研究所 内 (72)発明者 益田 勝吉 大阪府三島郡島本町若山台1丁目1番1号 財団法人サントリー生物有機科学研究所 内 (72)発明者 野本 享資 大阪府茨木市若園町15番9 Fターム(参考) 2B030 AB03 AD08 CA08 CA10 CD17 4B065 AA89X AC14 BA16 CA53 4C057 BB02 DD01 HH04 4C071 AA02 BB02 BB06 CC13 EE07 FF17 GG03 HH09 JJ01 KK17 LL04

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(I) 【化1】 〔式中、R1及びR2は一緒になって−O−を形成する
    か;あるいは、R1は、下記の基(a): 【化2】 または、下記の基(b): 【化3】 または、下記の基(c): 【化4】 または、下記の基(d): 【化5】 または、下記の基(e): 【化6】 であり、そしてR2は−OHである〕により表わされる
    化合物。
  2. 【請求項2】 次の式(II): 【化7】 により表わされる化合物。
  3. 【請求項3】 次の式(III): 【化8】 により表わされる化合物。
  4. 【請求項4】 次の式(IV): 【化9】 により表わされる化合物。
  5. 【請求項5】 次の式(V): 【化10】 により表わされる化合物。
  6. 【請求項6】 次の式(VI): 【化11】 により表わされる化合物。
  7. 【請求項7】 次の式(VII): 【化12】 により表わされる化合物。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,4又は7に記載の化合物
    の製造方法において、バラ植物から、上記化合物を採取
    することを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 前記バラ植物が、マダムビオレ、パープ
    ルレイン、ラバンデ、マンハッタンブルー、シャンテリ
    ーレース、ブルームーン、タソガレ、シャルルドゴー
    ル、バイオレットドリー、ブルーリボン、アオゾラ、レ
    ディエックス、ブルーバユー、またはスターリングシル
    バーである、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 請求項3〜5のいずれか1項に記載の
    化合物の製造方法において、請求項2に記載の化合物を
    部分加水分解することを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 花弁の色素の含量が変化したバラ植物
    の製造方法において、バラ植物の組織、器官またはカル
    スを変異原により処理し、処理した組織、器官またはカ
    ルスから個体を再生し、そして、色素の量の変化を指標
    としてバラ植物を選択することを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 バラ植物のカルスを変異原により処理
    して突然変異を誘発させることを特徴とする、請求項1
    1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 重イオンビーム照射により突然変異を
    誘発させて花弁の色素の含量を変化させることを特徴と
    する、請求項11または12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 選択の指標とする前記色素が、請求項
    1に記載の一般式(I)で表される色素である、請求項
    11〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 選択の指標とする前記色素が、請求項
    2に記載一般式(II)で表される色素である、請求項1
    1〜13のいずれか1項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 一般式(I)で表される色素の濃度が
    0.033mg/g花弁以上であることを選択の指標とする、請
    求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 一般式(II)で表された色素の濃度が
    0.033mg/g花弁以上であることを選択の指標とする、請
    求項15に記載の方法。
  18. 【請求項18】 花弁の色素の含量の変化を、色相角度
    で測定することを特徴とする、請求項11〜15のいず
    れか1項に記載の方法。
  19. 【請求項19】 色相角度が343以下であることを選択
    の指標とする、請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 請求項11〜18のいずれか1項に記
    載の方法により得られる、花弁の色素含量が変化したバ
    ラ植物。
  21. 【請求項21】 花弁中の、式(II)、(VI)または
    (VII)により示される色素の含量が、0.036mg/g花弁以
    上である、バラ植物。
  22. 【請求項22】 花弁中の、式(II)により示される色
    素の含量が0.036mg/g花弁以上である、請求項21また
    は22に記載のバラ植物。
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