JP2002201268A - イオン性基含有ポリマー及びそれを主成分とする膜 - Google Patents

イオン性基含有ポリマー及びそれを主成分とする膜

Info

Publication number
JP2002201268A
JP2002201268A JP2001001613A JP2001001613A JP2002201268A JP 2002201268 A JP2002201268 A JP 2002201268A JP 2001001613 A JP2001001613 A JP 2001001613A JP 2001001613 A JP2001001613 A JP 2001001613A JP 2002201268 A JP2002201268 A JP 2002201268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
group
acid
ionic group
ionic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001001613A
Other languages
English (en)
Inventor
Kota Kitamura
幸太 北村
Hiroaki Taguchi
裕朗 田口
Yoshimitsu Sakaguchi
佳充 坂口
Junko Nakao
淳子 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP2001001613A priority Critical patent/JP2002201268A/ja
Publication of JP2002201268A publication Critical patent/JP2002201268A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性と耐久性に優れた高分子電解質となり
うるポリマーの提供。 【解決手段】 分子中に2.5meq/g以上のイオン
性基を含有し、0.05dl/gのメタンスルホン酸溶
液の25℃における対数粘度が0.1dl/g以上であ
り、25℃の水に浸漬したときの重量減少が5%以下で
あり、40℃でのジメチルスルホキシドへの溶解度が1
重量%以上であることを特徴とするポリマー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子電解質膜と
して有用なイオン性基含有ポリマー及びそれを主成分と
する膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体電解質のかわりに高分子固体電解質
をイオン伝導体として用いる電気化学的装置の例とし
て、水電解槽や燃料電池を挙げることができる。これら
に用いられる高分子膜は、カチオン交換膜としてプロト
ン導電率と共に化学的、熱的、電気化学的及び力学的に
十分安定なものでなくてはならない。このため、長期に
わたり使用できるものとしては、主に米デュポン社製の
「ナフィオン(登録商標)」を代表例とするパーフルオ
ロカーボンスルホン酸膜が使用されてきた。しかしなが
ら、100℃を越える条件で運転しようとすると、膜の
含水率が急激に落ちる他、膜の軟化も顕著となる。この
ため、将来が期待されるメタノールを燃料とする燃料電
池においては、膜内のメタノール透過による性能低下が
起こり、十分な性能を発揮することはできない。また、
現在主に検討されている水素を燃料として80℃付近で
運転する燃料電池においても、膜のコストが高すぎるこ
とが燃料電池技術の確立の障害として指摘されている。
【0003】このような欠点を克服するため、芳香族環
含有ポリマーにイオン性基を導入した高分子電解質膜が
種々検討されている。例えば、ポリアリールエーテルス
ルホンをスルホン化したもの(Journal of
Membrane Science, 83, 211
(1993))、ポリエーテルエーテルケトンをスルホ
ン化したもの(特開平6−93114号公報)、スルホ
ン化ポリスチレン等である。しかしながら、これらのポ
リマーを原料として芳香環上に導入されたスルホン酸基
は酸又は熱により脱スルホン酸反応が起こりやすく、燃
料電池用電解質膜として使用するには耐久性が十分であ
るとは言えない。
【0004】ポリアリールエーテルスルホン、ポリエー
テルエーテルケトン、スルホン化ポリスチレン等に比べ
てさらに耐熱性を有するポリマーとして、ポリベンズイ
ミダゾール、ポリベンズチアゾール、ポリベンズオキサ
ゾールなどのポリアゾール系ポリマーが挙げられる。
【0005】スルホン酸を含有したポリベンズイミダゾ
ールについては、J. Polym. Sci., P
olym. Chem., 15, 1309(197
7)における3,3’−ジアミノベンジジンと3,5−
ジカルボキシベンゼンスルホン酸又は4,6−ジカルボ
キシ−1,3−ベンゼンジスルホン酸から合成するもの
が、米国特許第5312895号公報では1,2,4,
5−ベンゼンテトラミンと2,5−ジカルボキシベンゼ
ンスルホン酸を主成分として合成するものが報告されて
いる。これらの報告では、電解質膜用途などスルホン酸
基が持つ電気化学的特性について顧みられることはなか
った。
【0006】一方、スルホン酸基含有のポリベンズオキ
サゾールやポリベンズチアゾールを中心にしたものにつ
いても、2,5−ジアミノ−1,4−ベンゼンジチオー
ルと3,5−ジカルボキシベンゼンスルホン酸又は4,
6−ジカルボキシ−1,3−ベンゼンジスルホン酸から
合成するものがJ. Polym. Sci., Po
lym. Chem., 34, 481(1996)
に、2,5−ジアミノ−1,4−ベンゼンジオールと
3,5−ジカルボキシベンゼンスルホン酸によるものが
特開平10−158213号公報に、2,5−ジアミノ
−1,4−ベンゼンジオールとテレフタル酸などからな
るものをスルホン化したものが特開平4−353533
号公報に、2,5−ジカルボキシスルホン酸と各種ジア
ミンジオールやジアミンジチオールからなるものが米国
特許第5492996号公報に見られる。しかしなが
ら、これらのいずれにおいてもスルホン酸基をプロトン
イオンを伝導させる官能基として着目しているものはな
い。例えば、USP−5492996においては、ポリ
マーのアルコール溶解性を引き出すためにスルホン酸基
をアルキルアンモニウム化処理することが特徴となって
いるが、上述のメタノール燃料型燃料電池などへの応用
でアルコール溶解性があることは致命的欠点であること
からも明らかである。
【0007】また、スルホン酸基よりは耐熱性に優れる
と考えられるホスホン酸含有の芳香族ポリマーについ
て、高分子電解質の視点から着目したものはあまり見ら
れない。例えば、米国特許第5498784号公報にお
いて4,4’−(2,2,2−トリフルオロ−1−(ト
リフルオロメチル)エチリデン)ビス(2−アミノフェ
ノール)からなるポリベンズオキサゾールにおいて、ジ
カルボン酸成分の5%〜50%を3,5−ジカルボキシ
フェニルホスホン酸とするポリマーが報告されている
が、溶解性の良さと複合材料としての可能性に着目して
いるが、電池用途の高分子電解質としては考慮されるこ
とはなかった。実際、このポリマーはアルコール溶解性
が特徴であり、メタノールを燃料とする燃料電池用の電
解質膜と使用することに適さないことは明白である。ま
た、特開平11−286545号公報では、3,5−ジ
カルボキシフェニルホスホン酸を始めとする含リンポリ
アミド共重合体が報告されているが、これもその耐熱性
に着目した性質しか調べられていない。
【0008】以上の例では、アルコール以外の有機溶媒
への溶解性は部分的には示されているものの定量的に検
討されてはいなかった。またイオン伝導性を高めるため
にイオン性基の量を増やすと、ポリマーの水による膨潤
や溶解が起こりやすくなった。燃料電池や水電解では、
高分子電解膜は必然的に多量の水に曝されるため、膨潤
や溶解は致命的な欠点となる。ポリマーの耐水性は、疎
水性のポリマーや溶解性の低いポリマーの使用によって
ある程度改善できるものの、特殊な溶媒にしか溶解しな
くなったりするなど加工性に悪影響をきたす場合があっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、加工
性と耐久性に優れた高分子電解質となりうるポリマーを
得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、一定量以上の
イオン性基を有しているポリマーについて、かつ一定レ
ベル以上のジメチルスルホキシドへの溶解性を有し、か
つ水に浸漬したときの重量減少が一定レベル以下である
ポリマーによって、高いイオン伝導性を示し、加工性と
耐久性に優れた高分子電解質を得るに至った。
【0011】すなわち本発明は、(1)分子中に2.5
meq/g以上のイオン性基を含有し、0.05dl/
gのメタンスルホン酸溶液の25℃における対数粘度が
0.1dl/g以上であり、25℃の水に浸漬したとき
の重量減少が5%以下であり、40℃での作製への溶解
度が1重量%以上であることを特徴とするポリマー、
(2)イオン性基がスルホン酸基であることを特徴とす
る(1)に記載のポリマー、(3)ポリマーがポリアゾ
ールであることを特徴とする(1)〜(2)に記載のポ
リマー、(4)下記一般式(1)で表されることを特徴
とする(3)に記載のポリマー、
【0012】
【化4】 [式(1)において、nは0.85以上1.0以下の数
を、mは1〜4の整数を、B1は2価の芳香族基を、A1
及びA2は下記一般式(2)又は(3);
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】 で表される構造より選ばれる2価の基を、それぞれ表
す。A1及びA2は同一であっても異なっていてもよい。
式(2)及び(3)においてXは、S又はO原子のいず
れかを表す。](5)(1)〜(4)のいずれかに記載
のポリマーを主成分とすることを特徴とする成形体、
(6)(1)〜(4)のいずれかに記載のポリマーを主
成分とすることを特徴とする膜、である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。
【0016】イオン性基を含有するポリマーとは、アミ
ン、酸などイオンとして解離可能な基を含有するポリマ
ーを表す。イオン性基としては、アミノ基、四級アンモ
ニウム基、カルボキシル基、スルホン酸基、ホスホン酸
基などを挙げることができ、カルボキシル基、スルホン
酸基、ホスホン酸基などのアニオン性基が好ましい。中
でも、スルホン酸基及びホスホン酸基がさらに好まし
い。ポリマー中のイオン性基の量は、ポリマーを適当な
溶媒に溶解して中和滴定したり、ポリマーを酸もしくは
アルカリを含む溶液に浸漬して塩を形成させ、残存の酸
もしくは塩基を滴定することで求めることができる。高
分子電解質として優れた性質を示すためにはできるだけ
多量のイオン性基を含有していることが必要条件とな
る。本発明はそのようなポリマーとして、2.5meq
/g以上のイオン性基を有しているポリマーを対象とす
る。
【0017】本発明のイオン性基含有ポリマーは、40
℃でのジメチルスルホキシドへの溶解度が1重量%以上
であることを必須要件の一つとしている。ジメチルスル
ホキシドは様々な物質を溶解でき、かつ乾燥によって除
去できるため、ポリマーの加工に用いるのに適した溶媒
の一つである。溶解度が1重量%以下では所望の厚みの
成形体を得るために多量の溶液を要するため、均一性が
損なわれやすい。40℃で1重量%以上の溶解度がある
と、40℃付近の比較的低温でゆっくりと乾燥すること
ができ、均質性のある緻密な成形体を得ることができ
る。高温でしか溶解しない場合には、溶解中の分解など
が起こる場合があり好ましくない。試験の具体的方法は
後に述べる。
【0018】本発明のイオン性基含有ポリマーは、25
℃の水に浸漬したときの重量減少が5%以下であること
を必須要件の一つとしている。測定の具体的方法は後に
述べるが、重量減少が5%以上であると、ポリマーの溶
解や膨潤による膜の物性低下が大きくなり、目的の用途
には適さなくなる。重量減少を少なくする手段として
は、ポリアゾールなど剛直な骨格を有するポリマーを用
いたり、炭化水素基、芳香族基など疎水性基を導入する
ことが挙げられる。また、低分子成分は水溶性が大きく
なるため、予めポリマーを水中で再沈して低分子成分を
除去しておくことも挙げられる。
【0019】本発明のイオン性基含有ポリマーの基本構
造は特に限定されるものではなく、ビニル系ポリマー、
アクリル系ポリマー、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
ウレタン、ポリイミド、ポリスルホン、ポリエーテルス
ルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレ
ン、ポリアゾール、シリコーンなど公知又は任意の構造
で、必須要件を満たすものを使用することができる。中
でも、耐熱性の面から、ポリアゾール系ポリマーが好ま
しい。ポリアゾールは、構造により違いはあるものの、
熱重量分析における熱減量温度はおおむね300℃以上
を示す。
【0020】本発明でいうイオン性基含有ポリアゾール
とは、イオン性基を含有する芳香族系のポリオキサゾー
ル類、ポリチアゾール類、ポリイミダゾール類及びそれ
らが混在する組成物や共重合体をさす。一般的には下記
一般式(4)のような繰り返し単位構造で示すことがで
きる。
【0021】
【化7】 [但し、一般式(4)において、Rはアゾール環を形成
できる4価の芳香族基を示し、XはO、S、又はNHを
表し、NHの場合はHがイオン性基を含む基で置換され
ていてもよい。R’は二価の芳香族基を示し、R’のす
べて又は一部にイオン性基を有している。R、R’はい
ずれも単環であっても、複数の芳香環の結合体、あるい
は縮合環であってもよく、イオン性基以外の安定な置換
基を有していてもよい。また、R、R’の芳香環中に
N,S,O等が存在するヘテロ環構造を有していてもか
まわない。]
【0022】また、一般式(5)のような繰り返し単位
構造で示される。また、一般式(4)と(5)の両方の
繰り返し単位を含んでいる構造であってもよい。
【0023】
【化8】 (ここでXはO、S、又はNHを表し、R”はアゾール
環を形成できる三価の芳香族基を示す。R”の一部もし
くは全部がイオン性基を有していてもよい。XがNHの
場合はHがイオン性基を含む基で置換されていてもよ
い。) 中でも、スルホン酸基及びホスホン酸基がさらに好まし
い。
【0024】上記一般式(4)で示す本発明のスルホン
酸含有ポリアゾールを合成する経路は特には限定されな
いが、通常は式中Rで示すアゾール環を形成できる4価
の芳香族基単位を形成する芳香族ジアミンジオール、芳
香族ジアミンジチオール、芳香族テトラミン及びそれら
の誘導体から選ばれる化合物と、R’で示す二価基を形
成するジカルボン酸及びその誘導体から選ばれる化合物
の反応により合成することができる。その際、使用する
ジカルボン酸の中にイオン性基を含有するジカルボン酸
を使用することで、得られるポリアゾール中にイオン性
基を導入することができる。
【0025】また、予め重合しておいたイオン性基を含
有しないポリアゾールにイオン性基を導入してもよい。
例えば、発煙硫酸、濃硫酸、無水硫酸及びその錯体、プ
ロパンサルトンなどのスルトン類、α−ブロモトルエン
スルホン酸、クロロアルキルホスホン酸などを用いるこ
とができる。例えば、高分子加工,49,146(20
00)に記載されているようなN,N’−ジメチルアセ
トアミド中でポリベンズイミダゾールに1,3−プロパ
ンサルトンを開環付加させることによるアルキルスルホ
ン化や、特開平4−353553号公報に記載された、
無水硫酸によるポリベンズオキサゾールのスルホン化な
どを挙げることができる。これらの化合物は、ポリアゾ
ールに直接反応させてもよいし、ポリアゾールを適当な
溶媒に溶解して反応させてもよい。
【0026】芳香族ジアミンジオール、芳香族ジアミン
ジチオール、芳香族テトラミンの具体例としては、2,
5−ジヒドロキシパラフェニレンジアミン、4,6−ジ
ヒドロキシメタフェニレンジアミン、2,5−ジアミノ
−1,4−ベンゼンジチオール、4,6−ジアミノ−
1,3−ベンゼンジチオール、2,5−ジアミノ−3,
6−ジメチル−1,4−ベンゼンジチオール、1,2,
4,6−テトラアミノベンゼン、3,3’−ジヒドロキ
シベンジジン、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジフェ
ニルベンゼンジオール、3,3’−ジジメルカプトベン
ジジン、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジフェニルベ
ンゼンジチオール、3,3’−ジアミノベンジジン、ビ
ス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)エーテル、
ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)エーテ
ル、ビス(4−アミノ−3−メルカプトフェニル)エー
テル、ビス(3−アミノ−4−メルカプトフェニルフェ
ニル)エーテル、3,3’,4,4’−テトラアミノジ
フェニルエーテル、ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシ
フェニル)スルフィド、ビス(3−アミノ−4−ヒドロ
キシフェニル)スルフィド、ビス(4−アミノ−3−メ
ルカプトフェニル)スルフィド、ビス(3−アミノ−4
−メルカプトフェニルフェニル)スルフィド、3,
3’,4,4’−テトラアミノジフェニルスルフィド、
ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)メタン、
ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)メタン、
ビス(4−アミノ−3−メルカプトフェニル)メタン、
ビス(3−アミノ−4−メルカプトフェニルフェニル)
メタン、3,3’,4,4’−テトラアミノジフェニル
メタン、ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)
スルホン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(4−アミノ−3−メルカプトフェ
ニル)スルホン、ビス(3−アミノ−4−メルカプトフ
ェニルフェニル)スルホン、3,3’,4,4’−テト
ラアミノジフェニルスルホン、2,2−ビス(4−アミ
ノ−3−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−アミノ−3−メルカプトフェニル)
プロパン、2,2−ビス(3−アミノ−4−メルカプト
フェニルフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,4−
ジアミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アミ
ノ−3−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパ
ン、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−アミ
ノ−3−メルカプトフェニル)ヘキサフルオロプロパ
ン、2,2−ビス(3−アミノ−4−メルカプトフェニ
ルフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス
(3,4−ジアミノフェニル)ヘキサフルオロプロパ
ン、ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ベ
ンゼン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェノキ
シ)ベンゼン、ビス(4−アミノ−3−メルカプトフェ
ノキシ)ベンゼン、ビス(3−アミノ−4−メルカプト
フェノキシ)ベンゼン、ビス(3,4,−ジアミノフェ
ノキシ)ベンゼン、等が挙げられるがこれらに限定され
ることはない。また、これらの化合物を同時に複数使用
することもできる。
【0027】中でも、2,5−ジヒドロキシパラフェニ
レンジアミン、4,6−ジヒドロキシメタフェニレンジ
アミン、2,5−ジアミノ−1,4−ベンゼンジチオー
ル、4,6−ジアミノ−1,3−ベンゼンジチオール、
2,5−ジアミノ−3,6−ジメチル−1,4−ベンゼ
ンジチオール、1,2,4,6−テトラアミノベンゼ
ン、3,3’−ジヒドロキシベンジジン、3,3’−ジ
アミノ−4,4’−ジフェニルベンゼンジオール、3,
3’−ジジメルカプトベンジジン、3,3’−ジアミノ
−4,4’−ジフェニルベンゼンジチオール、3,3’
−ジアミノベンジジンが好ましく、2,5−ジヒドロキ
シパラフェニレンジアミン、4,6−ジヒドロキシメタ
フェニレンジアミン、2,5−ジアミノ−1,4−ベン
ゼンジチオール、4,6−ジアミノ−1,3−ベンゼン
ジチオール、2,5−ジアミノ−3,6−ジメチル−
1,4−ベンゼンジチオールがさらに好ましい。
【0028】これらの芳香族ジアミンジオール、芳香族
ジアミンジチオール、芳香族テトラミンは、必要に応じ
て塩酸、硫酸、リン酸などの酸との塩でもあってもよ
く、塩化すず(II)や亜リン酸化合物など公知の酸化防
止剤を含んでいてもよい。
【0029】イオン性基含有ジカルボン酸は、芳香族系
ジカルボン酸中に1個から4個のイオン性基を含有する
ものを選択することができる。スルホン酸基含有芳香族
ジカルボン酸としては、例えば、2,5−ジカルボキシ
ベンゼンスルホン酸、3,5−ジカルボキシベンゼンス
ルホン酸、4,6−ジカルボキシ−1,3−ジスルホン
酸、などのスルホン酸含有ジカルボン酸及びこれらの誘
導体を挙げることができる。またホスホン酸基含有芳香
族ジカルボン酸としては、2,5−ジカルボキシフェニ
ルホスホン酸、3,5−ジカルボキシフェニルホスホン
酸、2,5−ビスホスホノテレフタル酸、などのホスホ
ン酸含有ジカルボン酸及びこれらの誘導体を挙げること
ができる。これらのイオン性基含有ジカルボン酸基のイ
オン性基は、ナトリウムやカリウムなどのアルカリ金
属、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金
属、アンモニア、アミンなどと塩を形成していてもよ
い。これらのイオン性基含有ジカルボン酸は1種類だけ
でなく数種類を混合したり、イオン性基を含有しないジ
カルボン酸と共に共重合の形で導入することができる。
【0030】イオン性基を含有するジカルボン酸の純度
は特に制限されるものではないが、98%以上が好まし
く、99%以上がより好ましい。イオン性基を含有する
ジカルボン酸を原料として重合されたポリアゾールは、
イオン性基を含有しないジカルボン酸を用いた場合に比
べて、重合度が低くなる傾向が見られるため、イオン性
基を含有するジカルボン酸はできるだけ純度が高いもの
を用いることが好ましい。
【0031】上記イオン性基含有ジカルボン酸と共に使
用できるジカルボン酸例としては、テレフタル酸、イソ
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルエーテ
ルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ビ
フェニルジカルボン酸、ターフェニルジカルボン酸、
2,2−ビス(4−カルボキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパン等ポリエステル原料として報告されている一
般的なジカルボン酸及びその誘導体を使用することがで
き、ここで例示したものに限定されるものではない。イ
オン性基を含有しないジカルボン酸の使用量は特に限定
されるものではないが、一般には全ジカルボン酸に対し
て0〜60モル%であることが好ましく、0〜15モル
%であることがさらに好ましい。
【0032】上記のイオン性基含有ジカルボン酸及びそ
れと共に使用するジカルボン酸の誘導体とは、酸クロラ
イド、酸無水物、金属塩、アンモニウム塩、アミン塩、
エステル、アミドなどを挙げることができる。また、カ
ルボキシル基の代わりにシアノ基やトリハロメチル基な
ど同等の反応をすることができる基を有していてもよ
い。
【0033】上記一般式(5)で示されるポリアゾール
単位を導入する経路は特には限定されないが、通常は式
中Rで示すアゾール環を形成できる三価の芳香族基単位
を形成するオルト位にアミノ基を2個持つ芳香族カルボ
ン酸、オルト位の関係でアミノ基とヒドロキシル基を持
つ芳香族カルボン酸、オルト位の関係でアミノ基とメル
カプト基を持つ芳香族カルボン酸及びそれらの誘導体か
ら選ばれる化合物の重合により得ることができる。本発
明におけるより好ましいイオン性基含有ポリマーは、一
般式(1)で表すことができる。
【0034】
【化9】 [式(1)において、nは0.85以上1.00以下の
数を、mは1〜4の整数を、B1は2価の芳香族基を、
1及びA2は下記一般式(2)又は(3);
【0035】
【化10】
【0036】
【化11】 で表される構造より選ばれる2価の基を、それぞれ表
す。A1及びA2は同一であっても異なっていてもよい。
スルホン酸基のうち、15モル%以下はアルカリ金属な
どの塩であってもよい。]
【0037】一般式(1)において、nは0.90以上
であることがより好ましく、nが1であることが最も好
ましい。またmは1又は2であることが好ましい。スル
ホン酸基の一部は、ジメチルスルホキシドへの溶解性が
本発明の範囲であれば一部がアルカリ金属などの塩であ
ってもよい。一般式(1)における二価の芳香族基B 1
の例としては、p−フェニレン基、m−フェニレン基、
ナフタレン基、ジフェニレンエーテル基、ジフェニレン
スルホン基、ビフェニレン基、ターフェニル基、2,2
−ビス(4−カルボキシフェニレン)ヘキサフルオロプ
ロパン基などを挙げることができるがこれらに限定され
るものではない。中でもp−フェニレン基が好ましい。
またA1及びA2は同一であることが好ましく、一般式
(2)で表される構造であることがさらに好ましい。
【0038】一般式(1)において2種類以上の繰り返
し単位を有する場合には、それぞれの繰り返し単位が、
ランダム、交互、ブロックのいずれの形式で結合してい
てもよい。イオン伝導性など高分子電解質としての性能
をより発揮するためには、ランダムもしくは交互に結合
していることが好ましい。
【0039】これらのイオン性基含有ポリアゾールを上
記モノマー類から合成する手法は、特には限定されない
が、J.F.Wolfe, Encyclopedia
of Polymer Science and E
ngineering, 2nd Ed., Vol.
11, P.601(1988)に記載されるようなポ
リリン酸を溶媒とする脱水、環化重合により合成するこ
とができる。また、ポリリン酸のかわりにメタンスルホ
ン酸/五酸化リン混合溶媒系を用いた同様の機構による
重合を適用することもできる。他に、適当な有機溶媒中
や混合モノマー融体の反応でポリアミド構造などの前駆
体ポリマーとしておき、その後の適当な熱処理などによ
る環化反応で目的のポリベンズオキサゾール構造に変換
する方法なども使用することができる。
【0040】ポリマー中に2種類以上の繰り返し単位を
導入する目的で、複数のモノマーを用いる場合には、全
てのモノマーを一度に反応させてランダムもしくは交互
共重合体を得ることもできるし、一部のモノマーを先に
反応させて、その後残りのモノマーを反応させてブロッ
ク共重合体を得ることもできる。また、予め重合してお
いた組成の異なるポリマー同士を反応させてブロック共
重合体を得ることもできる。
【0041】原料のイオン性基含有ジカルボン酸のスル
ホン酸基が塩を形成している場合、ポリマーのイオン性
基も塩を形成している場合がある。必要に応じて、塩を
形成しているイオン性基の一部又は全部を再沈や酸・塩
基処理によって遊離のイオン性基にすることもできる。
また、遊離のイオン性基の一部又は全部を動揺の処理で
塩にすることもできる。本発明のイオン性基含有ポリマ
ーは、スルホン酸基の一部がアルカリ金属などと塩を形
成していてもよい。
【0042】本発明のスルホン酸基含有ポリオキサゾー
ルは、0.05dl/gのメタンスルホン酸溶液の25
℃における対数粘度が0.1dl/g以上であることが
好ましい。より好ましいのは、0.5〜50dl/gの
範囲である。0.1dl/gよりも小さいと、水への溶
解など成形体から脱落してしまう恐れがある。50dl
/gよりも大きいと、溶液の粘度が大きくなりすぎるな
ど、加工性に悪影響を及ぼす恐れがある。対数粘度の測
定は後で述べる方法で行なうことができる。
【0043】本発明のイオン性基含有ポリマーは、重合
溶液又は単離したポリマーから押し出し、紡糸、圧延、
キャストなど任意の方法で繊維やフィルムに成形した
り、コーティング材料などに使用したりすることができ
る。成形する際には、適当な溶媒に溶解した溶液から成
形することが好ましい。溶解する溶媒としては、N,N
−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリド
ン、ヘキサメチルホスホンアミドなど非プロトン極性溶
媒や、ポリリン酸、メタンスルホン酸、硫酸、トリフル
オロ酢酸などの強酸を用いることができるがこれらに限
定されるものではない。これらの溶媒は、可能な範囲で
複数を混合して使用してもよい。また、溶解性を向上さ
せる手段として、臭化リチウム、塩化リチウム、塩化ア
ルミニウムなどのルイス酸を有機溶媒に添加したものを
溶媒としてもよい。溶液中のポリマー濃度は0.1〜3
0重量%の範囲であることが好ましい。低すぎると成形
性が悪化し、高すぎると加工性が悪化する。好ましくは
0.5〜5重量%である。
【0044】溶液から成形体を得る方法は公知の方法を
用いることができる。例えば加熱、減圧乾燥、ポリマー
を溶解する溶媒と混和できるポリマー非溶媒への浸漬な
どによって、溶媒を除去しイオン性基含有ポリマーの成
形体を得ることができる。溶媒が有機溶媒の場合は、加
熱又は減圧乾燥で溶媒を留去させることが好ましい。溶
媒が強酸の場合には、水、メタノール、アセトンなどに
浸漬することが好ましい。この際、必要に応じて他のポ
リマーと複合された形で繊維やフィルムに成形すること
もできる。耐熱性や機械的特性に優れるポリベンズアゾ
ール系ポリマーと組み合わせると、良好な成形をするの
に都合がよい。
【0045】本発明のイオン性基含有ポリマーを主成分
とする膜を成形する好ましい方法は、溶液からのキャス
トである。キャストした溶液から前記のように溶媒を除
去してイオン性基含有ポリマーの膜を得ることができ
る。溶媒の除去は乾燥によることが膜の均一性からは好
ましい。また、ポリマーや溶媒の分解や変質をさけるた
め、減圧下でできるだけ低い温度で乾燥することが好ま
しい。キャストする基板には、ガラス板やテフロン(登
録商標)板などを用いることができる。溶液の粘度が高
い場合には、基板や溶液を加熱して高温でキャストする
と溶液の粘度が低下して容易にキャストすることができ
る。キャストする際の溶液の厚みは特に制限されない
が、10〜1000μmであることが好ましい。薄すぎ
ると膜としての形態を保てなくなり、厚すぎると不均一
な膜ができやすくなる。より好ましくは100〜500
μmである。溶液のキャスト厚を制御する方法は公知の
方法を用いることができる。例えば、アプリケーター、
ドクターブレードなどを用いて一定の厚みにしたり、ガ
ラスシャーレなどを用いてキャスト面積を一定にして溶
液の量や濃度で厚みを制御することができる。キャスト
した溶液は、溶媒の除去速度を調整することでより均一
な膜を得ることができる。例えば、加熱する場合には最
初の段階では低温にして蒸発速度を下げたりすることが
できる。また、水などの非溶媒に浸漬する場合には、溶
液を空気中や不活性ガス中に適当な時間放置しておくな
どしてポリマーの凝固速度を調整することができる。
【0046】本発明の膜は目的に応じて任意の膜厚にす
ることができるが、イオン伝導性の面からはできるだけ
薄いことが好ましい。具体的には200μm以下である
ことが好ましく、50μm以下であることがさらに好ま
しく、20μm以下であることが最も好ましい。
【0047】本発明のイオン性基含有ポリマーはイオン
伝導性に優れているため、フィルム、膜状にして燃料電
池などのイオン交換膜として使用するのに適している。
さらに、本発明のポリマーを主成分にすることにより、
本発明のイオン交換膜と電極との接合体を作製するとき
のバインダー樹脂として利用することもできる。
【0048】
【実施例】以下本発明を実施例を用いて具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されることはな
い。
【0049】各種測定は次のように行った。 溶解度試験:50mlフラスコにジメチルスルホキシド
10.00g及びポリマー0.10gを取り、40℃の
オイルバス中で窒素雰囲気下3日間攪拌し、1G2のガ
ラスフィルターで濾過した。目視によりフィルター上に
残留物が認められなければ溶解度が1%以上であると判
定した。 ポリマー対数粘度:ポリマー濃度0.05g/dlのメ
タンスルホン酸溶液について、オストワルド粘度計を用
いて25℃で測定した。 IR測定:分光器にBiorad社FTS−40、顕微
鏡にBiorad社UMA−300Aを用いた顕微透過
法により測定した。 水浸漬試験:ポリマー100mgを10mlのイオン交
換水に25℃で3日間浸漬し、1G2のガラスフィルタ
ーで残留物を濾過した。フィルターは80℃で一晩減圧
乾燥し、濾過前後の重量から、残留物の重量を求め、重
量減少率を求めた。 重量減少率[%]=残留物重量[mg] イオン性基の定量:ポリマー100mgを0.01Nの
NaOH水溶液50mlに浸漬し、25℃で一晩攪拌し
た。その後、0.05NのHCl水溶液で中和滴定し
た。中和滴定には、平沼産業株式会社製電位差滴定装置
COMTITE−980を用いた。イオン性基量は下記
式で求められる。 イオン性基含有量[meq/g]=(10−滴定量[m
l])/2
【0050】(実施例1)200mlガラス製セパラブ
ルフラスコに、4,6−ジアミノレゾルシノール二塩酸
塩(略号:DAR)9.152g(4.296×10-2
mol)、2,5−ジカルボキシベンゼンスルホン酸モ
ノナトリウム(略号:STA)11.520g(4.2
96×10-2mol)、ポリリン酸(五酸化リン含量8
4%)38.534g、五酸化リン16.863gを秤
量し、窒素気流下70℃で0.5時間、120℃で5時
間、145℃で24時間、190℃で6時間の順に攪拌
しながらオイルバス中で加熱すると、黒緑色で不透明の
曳糸性のあるドープが得られた。ドープはイオン交換水
中に投入し、pH試験紙中性になるまで水洗を繰り返し
た。得られたポリマーは80℃で終夜減圧乾燥した。ポ
リマーの対数粘度は、1.81dl/gを示した。ポリ
マーのIRスペクトルを図1に示す。ポリマーのイオン
性基含有量は3.2meq/gだった。ジメチルスルホ
キシドに対する溶解度試験でガラスフィルター上に不溶
物は認められなかった。水による重量減少は3.0%だ
った。ポリマー0.169gを8mlのジメチルスルホ
キシドに室温で一晩攪拌して溶解した。溶液はガラス板
上に約250μmの厚みに流延し、40℃で一晩、次い
で80℃で2日間それぞれ減圧乾燥した。その後、ガラ
ス板を水に浸漬してフィルムを剥離し、80℃で一晩減
圧乾燥してイオン伝導性測定用フィルムを作製した。得
られたフィルムは透明で厚みも均一で強度もあった。フ
ィルムを80℃95%RHの恒温恒湿器中で1日放置し
たが、フィルムは形状を保持していた。
【0051】(実施例2)STA11.520gの代わ
りに、STA10.368g(3.866×10 -2mo
l)及びテレフタル酸(略号TPA)0.714g
(4.296×10-3mol)を用いた他は実施例1と
同様にして深緑色の不透明な曳糸性のあるドープを得
た。得られたポリマーの対数粘度は1.91dl/gだ
った。ポリマーのIRスペクトルを図2に示す。ポリマ
ーのイオン性基含有量は2.9meq/gだった。水に
よる重量減少は2.3%だった。ジメチルスルホキシド
に対する溶解度試験でガラスフィルター上に不溶物は認
められなかった。実施例1と同様にイオン伝導性測定用
フィルムを作製したフィルムをは80℃95%RHの恒
温恒湿器中で1日放置しても、形状を保持していた。
【0052】(実施例3)STA11.520gの代わ
りに、STA10.137g(3.780×10 -2mo
l)及びTPA0.856g(5.155×10-3mo
l)を用いた他は実施例1と同様にして深緑色の不透明
な曳糸性のあるドープを得た。得られたポリマーの対数
粘度は2.01dl/gだった。ポリマーのイオン性基
含有量は2.9meq/gだった。水による重量減少は
1.7%だった。ジメチルスルホキシドに対する溶解度
試験でガラスフィルター上に不溶物は認められなかっ
た。実施例1と同様にイオン伝導性測定用フィルムを作
製したフィルムをは80℃95%RHの恒温恒湿器中で
1日放置しても、形状を保持していた。
【0053】(実施例4)STA11.520gの代わ
りに、STA10.368g(3.866×10 -2mo
l)及び4,4’−ジカルボキシジフェニルスルホン
1.316g(4.296×10-3mol)を用いた他
は実施例1と同様にして褐色の不透明な曳糸性のあるド
ープを得た。得られたポリマーの対数粘度は1.87d
l/gだった。ポリマーのイオン性基含有量は2.8m
eq/gだった。水による重量減少は1.2%だった。
ジメチルスルホキシドに対する溶解度試験でガラスフィ
ルター上に不溶物は認められなかった。実施例1と同様
にイオン伝導性測定用フィルムを作製したフィルムをは
80℃95%RHの恒温恒湿器中で1日放置しても、形
状を保持していた。
【0054】(比較例1)STA11.520gの代わ
りに、STA2.880g(1.074×10-2mo
l)及びTPA5.352g(3.222×10-2mo
l)を用いた他は実施例1と同様にして金色の不透明な
曳糸性のあるドープを得た。得られたポリマーの対数粘
度は5.51dl/gだった。ポリマーのイオン性基含
有量は1.0meq/gだった。ジメチルスルホキシド
に対する溶解度試験でガラスフィルター上に不溶物が認
められた。水による重量減少は0.1%だった。実施例
1と同様にフィルムを作製しようとしたが、ポリマーが
ジメチルスルホキシドに溶解しなかったためフィルムを
得ることができなかった。。
【0055】(比較例2)2.8meq/gのスルホン
酸を有するポリエーテルスルホンについて水による重量
減少を評価したところ、ほぼ全量が溶解した。実施例1
と同様にして作製したフィルムを95%RH、80℃の
恒温恒湿器の中で1日間放置すると著しく膨潤し、フィ
ルムの形態をもはや留めていなかった。
【0056】
【発明の効果】本発明のポリマーにより、加工性と耐久
性に優れた高分子電解質となりうるポリマーを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DARとSTAから合成されたイオン性基含有
ポリマーのIRスペクトル。
【図2】DARとTPA/STA(モル比10/90)
で合成されたイオン性基含有ポリマーのIRスペクト
ル。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/02 H01M 8/02 P 8/10 8/10 C08L 79:00 C08L 79:00 (72)発明者 中尾 淳子 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4F071 AA60 AA60C AA61 AA61C AA88 AA88C AF01C AF05C BA01 BA02 BB02 BB04 BB06 BC01 BC07 4J030 BA34 BB10 BD03 BF19 BG06 4J043 QB15 QB33 QB34 QB35 SA05 SA71 SA83 TA12 TA75 TA79 UA121 UA122 UA131 UA132 UA141 UB021 UB121 UB151 UB281 UB301 VA091 ZA41 ZB14 5G301 CA30 CD01 5H026 CX04 EE18 HH08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中に2.5meq/g以上のイオン
    性基を含有し、0.05dl/gのメタンスルホン酸溶
    液の25℃における対数粘度が0.1dl/g以上であ
    り、25℃の水に浸漬したときの重量減少が5%以下で
    あり、且つ40℃でのジメチルスルホキシドへの溶解度
    が1重量%以上であることを特徴とするポリマー。
  2. 【請求項2】 イオン性基がスルホン酸基であることを
    特徴とする請求項1記載のポリマー。
  3. 【請求項3】 ポリマーがポリアゾールであることを特
    徴とする請求項1〜2記載のポリマー。
  4. 【請求項4】 下記一般式(1)で表されることを特徴
    とする請求項3に記載のポリマー。 【化1】 [式(1)において、nは0.85以上1.0以下の数
    を、mは1〜4の整数を、B1は2価の芳香族基を、A1
    及びA2は下記一般式(2)又は(3); 【化2】 【化3】 で表される構造より選ばれる2価の基を、それぞれ表
    す。A1及びA2は同一であっても異なっていてもよい。
    式(2)及び(3)においてXは、S又はO原子のいず
    れかを表す。]
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のポリマ
    ーを主成分とすることを特徴とする成形体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のポリマ
    ーを主成分とすることを特徴とする膜。
JP2001001613A 2001-01-09 2001-01-09 イオン性基含有ポリマー及びそれを主成分とする膜 Withdrawn JP2002201268A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001001613A JP2002201268A (ja) 2001-01-09 2001-01-09 イオン性基含有ポリマー及びそれを主成分とする膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001001613A JP2002201268A (ja) 2001-01-09 2001-01-09 イオン性基含有ポリマー及びそれを主成分とする膜

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002201268A true JP2002201268A (ja) 2002-07-19

Family

ID=18870232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001001613A Withdrawn JP2002201268A (ja) 2001-01-09 2001-01-09 イオン性基含有ポリマー及びそれを主成分とする膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002201268A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7094490B2 (en) 2002-05-13 2006-08-22 Polyfuel, Inc. Ion conductive block copolymers

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7094490B2 (en) 2002-05-13 2006-08-22 Polyfuel, Inc. Ion conductive block copolymers

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2002038650A1 (en) Polybenzazole compound having sulfo group and/or phosphono group, resin composition containing the same, molded resin, solid polymer electrolyte film, solid electrolyte film/electrode catalyst layer composite, and process for producing the composite
JP6447520B2 (ja) レドックス電池用イオン交換膜、複合体、及びレドックス電池
WO2004033534A1 (ja) スルホン酸基を含有するポリアリーレンエーテル系化合物、それを含有する組成物、およびそれらの製造方法
JPH11502245A (ja) 高分子電解質およびその製法
JPH11510198A (ja) 高分子電解質とその調製法
JP4096227B2 (ja) 酸性基含有ポリベンズイミダゾール系化合物と酸性基含有ポリマーを含む組成物、イオン伝導膜、接着剤、複合体、燃料電池
WO2006129694A1 (ja) プロトン伝導性高分子膜およびその製造方法、およびそれを用いた燃料電池
JP2002146014A (ja) イオン伝導性ホスホン酸含有ポリアゾール
JP2004131532A (ja) ホスホン酸基を有するポリベンズイミダゾール系化合物、およびそれを含む樹脂組成物、およびその製造方法
CN101189752B (zh) 质子传导性聚合物膜及其制造方法、以及使用该聚合物膜的燃料电池
JP2004131533A (ja) スルホン酸基および/またはホスホン酸基を有するポリベンズイミダゾール系化合物、およびそれを含む樹脂組成物、およびその製造方法
JP4061522B2 (ja) ポリアゾールポリマー系組成物及びそれを主成分とする膜、並びにポリアゾール系ポリマー組成物の成形方法
JP2002201269A (ja) 新規なイオン性基含有ポリベンズアゾール及びそれを主成分とする膜
JP4200224B2 (ja) イオン伝導性スルホン酸含有ポリアゾール
JP2003055457A (ja) スルホン酸含有イオン伝導性ポリベンズイミダゾール
JP2002146016A (ja) イオン伝導性ホスホン酸含有ポリアゾール
JP2002201268A (ja) イオン性基含有ポリマー及びそれを主成分とする膜
JP5309513B2 (ja) 高分子電解質膜の製造方法
JP3690589B2 (ja) スルホン酸含有ポリイミダゾール化合物およびその成型物
JP2002212286A (ja) イオン性基含有ポリマー及びそれを主成分とする膜
JP2002206023A (ja) イオン性基含有ポリマー及びそれを主成分とする膜
JP2002146013A (ja) イオン伝導性ホスホン酸含有ポリアゾール
JP2002206024A (ja) イオン性基含有ポリマー及びそれを主成分とする膜
JP3968625B2 (ja) ホスホン酸含有ポリアゾール
JP4686719B2 (ja) スルホン酸基を有する架橋陽イオン交換樹脂膜の製造方法及び該膜よりなる燃料電池用電解質膜

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060904