JP2002200071A - X線信号補正方法および装置並びにx線ct装置 - Google Patents

X線信号補正方法および装置並びにx線ct装置

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JP2002200071A
JP2002200071A JP2000383672A JP2000383672A JP2002200071A JP 2002200071 A JP2002200071 A JP 2002200071A JP 2000383672 A JP2000383672 A JP 2000383672A JP 2000383672 A JP2000383672 A JP 2000383672A JP 2002200071 A JP2002200071 A JP 2002200071A
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Akihiko Nishide
明彦 西出
Akira Hagiwara
明 萩原
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GE Medical Systems Global Technology Co LLC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線強度補正の確実性を高める。 【解決手段】 レファレンスチャンネルの検出データD
25,D27に加えて,X線管の近傍で検出したX線デ
ータD32、および、管電圧と管電流から換算したX線
強度データDkmを用意し、状況に応じて最善のものを
使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線信号補正方法
および装置並びにX線CT(X−ray Comput
ed Tomography)装置に関し、特に、X線
検出信号についてX線強度補正を行う方法および装置、
並びに、そのようなX線信号補正装置を備えたX線CT
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置では、X線照射・検出装置
によって撮影の対象について複数ビュー(view)の
透過X線信号を獲得し、この透過X線信号に基づき画像
生成装置によって対象の断層像を生成する。
【0003】X線照射装置は、X線管の焦点から放射さ
れるコーン(cone)状のX線ビーム(beam)
を、コリメータ(collimator)で扇状のX線
ビームに整形して撮影空間に照射する。
【0004】X線検出装置は、撮影空間を透過してきた
X線を、X線ビームの扇状の広がりに沿って多数のX線
検出素子をアレイ(array)状に配置してなる多チ
ャンネル(channel)のX線検出器で検出する。
このようなX線照射・検出装置を対象の周りで回転(ス
キャン:scan)させて複数ビューの透過X線信号を
獲得する。
【0005】透過X線信号はX線管から照射されるX線
の強度変化の影響を受けるので、それを補正するため
に、透過X線信号についてX線強度補正が行われる。X
線強度補正には対象を透過していないX線を検出した信
号が用いられる。
【0006】そのようなX線検出信号を得るためのX線
検出素子として、X線検出器の端部の、対象の像が投影
されない部分にあるX線検出素子が利用される。このX
線検出素子はレファレンスチャンネル(referen
ce channel)とも呼ばれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】撮影の状況によっては
レファレンスチャンネルが障害物等で遮られる場合があ
り、そのような場合はX線強度を正しく検出することが
できず、X線強度補正を正しく行うことができない。
【0008】そこで、本発明の課題は、X線強度補正の
確実性が高いX線信号補正方法および装置、並びに、そ
のようなX線信号補正装置を備えたX線CT装置を実現
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
するための1つの観点での発明は、X線管の焦点から発
散するX線をコリメータで扇状のビームに整形して、複
数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向に
配列してなる検出素子アレイに照射し、前記検出素子ア
レイでX線を検出し、前記検出したX線信号についてX
線強度補正を行うにあたり、前記X線管の近傍でX線を
検出し、前記複数の検出素子列の少なくとも一端部にお
ける少なくとも1つのX線検出素子によるX線検出信号
に異常がないときは、このX線検出信号を用いてX線強
度補正を行い、前記複数の検出素子列の両端部における
X線検出素子によるX線検出信号が全て異常であるとき
は、前記X線管の近傍で検出したX線検出信号を用いて
X線強度補正を行う、ことを特徴とするX線信号補正方
法である。
【0010】(2)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、X線管の焦点から発散するX線をコリメ
ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設して
なる検出素子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX
線を検出し、前記検出したX線信号についてX線強度補
正を行うにあたり、前記X線管の近傍でX線を検出し、
前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
ないときは、このX線検出信号を用いてX線強度補正を
行い、前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出
素子によるX線検出信号が全て異常であるときは、前記
X線管の近傍で検出したX線検出信号を用いてX線強度
補正を行う、ことを特徴とするX線信号補正方法であ
る。
【0011】(3)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、X線管の焦点から発散するX線をコリメ
ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX線を検出
し、前記検出したX線信号についてX線強度補正を行う
装置であって、前記X線管の近傍でX線を検出する検出
手段と、前記複数の検出素子列の少なくとも一端部にお
ける少なくとも1つのX線検出素子によるX線検出信号
に異常がないときはこのX線検出信号を用いてX線強度
補正を行い、前記複数の検出素子列の両端部におけるX
線検出素子によるX線検出信号が全て異常であるときは
前記検出手段で検出したX線検出信号を用いてX線強度
補正を行う補正手段と、を具備することを特徴とするX
線信号補正装置である。
【0012】(4)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、X線管の焦点から発散するX線をコリメ
ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設して
なる検出素子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX
線を検出し、前記検出したX線信号についてX線強度補
正を行う装置であって、前記X線管の近傍でX線を検出
する検出手段と、前記複数の検出素子列の少なくとも一
端部における少なくとも1つのX線検出素子によるX線
検出信号に異常がないときはこのX線検出信号を用いて
X線強度補正を行い、前記複数の検出素子列の両端部に
おけるX線検出素子によるX線検出信号が全て異常であ
るときは前記検出手段で検出したX線検出信号を用いて
X線強度補正を行う補正手段と、を具備することを特徴
とするX線信号補正装置である。
【0013】(5)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、焦点から発散するX線を発生するX線管
と、前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、
複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
に配列してなる検出素子アレイと、前記X線管、前記コ
リメータおよび前記検出素子アレイを含むX線照射・検
出系を前記扇状のビームの厚みの方向に平行な軸の周り
を回転させて複数ビューのX線検出信号を獲得する信号
獲得装置と、前記X線管の近傍でX線を検出する検出手
段と、前記複数の検出素子列の少なくとも一端部におけ
る少なくとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に
異常がないときはこのX線検出信号を用いて前記獲得し
たX線検出信号に関するX線強度補正を行い、前記複数
の検出素子列の両端部におけるX線検出素子によるX線
検出信号が全て異常であるときは前記検出手段で検出し
たX線検出信号を用いて前記獲得したX線検出信号に関
するX線強度補正を行う補正手段と、前記X線強度補正
を行ったX線検出信号に基づき前記扇状のビームが通過
したスライスについての断層像を生成する断層像生成装
置と、を具備することを特徴とするX線CT装置であ
る。
【0014】(6)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、焦点から発散するX線を発生するX線管
と、前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、
複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚みの
方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、前記X線
管、前記コリメータおよび前記検出素子アレイを含むX
線照射・検出系を前記扇状のビームの厚みの方向に平行
な軸の周りを回転させて複数ビューのX線検出信号を獲
得する信号獲得装置と、前記X線管の近傍でX線を検出
する検出手段と、前記複数の検出素子列の少なくとも一
端部における少なくとも1つのX線検出素子によるX線
検出信号に異常がないときはこのX線検出信号を用いて
前記獲得したX線検出信号に関するX線強度補正を行
い、前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素
子によるX線検出信号が全て異常であるときは前記検出
手段で検出したX線検出信号を用いて前記獲得したX線
検出信号に関するX線強度補正を行う補正手段と、前記
X線強度補正を行ったX線検出信号に基づき前記扇状の
ビームが通過したスライスについての断層像を生成する
断層像生成装置と、を具備することを特徴とするX線C
T装置である。
【0015】(1)〜(6)に記載の各観点での発明で
は、検出素子列の少なくとも一端部における少なくとも
1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常がないと
きはこのX線検出信号を用いてX線強度補正を行うが、
検出素子列の両端部におけるX線検出素子によるX線検
出信号が全て異常であるときはX線管の近傍で検出した
X線検出信号を用いてX線強度補正を行うので補正の確
実性が向上する。
【0016】(7)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、X線管の焦点から発散するX線をコリメ
ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX線を検出
し、前記検出したX線信号についてX線強度補正を行う
にあたり、前記X線管の管電圧および管電流からX線強
度を換算し、前記複数の検出素子列の少なくとも一端部
における少なくとも1つのX線検出素子によるX線検出
信号に異常がないときは、このX線検出信号を用いてX
線強度補正を行い、前記複数の検出素子列の両端部にお
けるX線検出素子によるX線検出信号が全て異常である
ときは、前記前記換算したX線強度を用いてX線強度補
正を行う、ことを特徴とするX線信号補正方法である。
【0017】(8)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、X線管の焦点から発散するX線をコリメ
ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設して
なる検出素子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX
線を検出し、前記検出したX線信号についてX線強度補
正を行うにあたり、前記X線管の管電圧および管電流か
らX線強度を換算し、前記複数の検出素子列の少なくと
も一端部における少なくとも1つのX線検出素子による
X線検出信号に異常がないときは、このX線検出信号を
用いてX線強度補正を行い、前記複数の検出素子列の両
端部におけるX線検出素子によるX線検出信号が全て異
常であるときは、前記前記換算したX線強度を用いてX
線強度補正を行う、ことを特徴とするX線信号補正方法
である。
【0018】(9)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、X線管の焦点から発散するX線をコリメ
ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX線を検出
し、前記検出したX線信号についてX線強度補正を行う
装置であって、前記X線管の管電圧および管電流からX
線強度を換算する換算手段と、前記複数の検出素子列の
少なくとも一端部における少なくとも1つのX線検出素
子によるX線検出信号に異常がないときはこのX線検出
信号を用いてX線強度補正を行い、前記複数の検出素子
列の両端部におけるX線検出素子によるX線検出信号が
全て異常であるときは前記換算手段で換算したX線強度
を用いてX線強度補正を行う補正手段と、を具備するこ
とを特徴とするX線信号補正装置である。
【0019】(10)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、X線管の焦点から発散するX線をコリ
メータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子
を前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出
素子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設し
てなる検出素子アレイに照射し、前記検出素子アレイで
X線を検出し、前記検出したX線信号についてX線強度
補正を行う装置であって、前記X線管の管電圧および管
電流からX線強度を換算する換算手段と、前記複数の検
出素子列の少なくとも一端部における少なくとも1つの
X線検出素子によるX線検出信号に異常がないときはこ
のX線検出信号を用いてX線強度補正を行い、前記複数
の検出素子列の両端部におけるX線検出素子によるX線
検出信号が全て異常であるときは前記換算手段で換算し
たX線強度を用いてX線強度補正を行う補正手段と、を
具備することを特徴とするX線信号補正装置である。
【0020】(11)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、焦点から発散するX線を発生するX線
管と、前記X線を扇状のビームに整形するコリメータ
と、複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの
方向に配列してなる検出素子アレイと、前記X線管、前
記コリメータおよび前記検出素子アレイを含むX線照射
・検出系を前記扇状のビームの厚みの方向に平行な軸の
周りを回転させて複数ビューのX線検出信号を獲得する
信号獲得装置と、前記X線管の管電圧および管電流から
X線強度を換算する換算手段と、前記複数の検出素子列
の少なくとも一端部における少なくとも1つのX線検出
素子によるX線検出信号に異常がないときはこのX線検
出信号を用いて前記獲得したX線検出信号に関するX線
強度補正を行い、前記複数の検出素子列の両端部におけ
るX線検出素子によるX線検出信号が全て異常であると
きは前記換算手段で換算したX線強度を用いて前記獲得
したX線検出信号に関するX線強度補正を行う補正手段
と、前記X線強度補正を行ったX線検出信号に基づき前
記扇状のビームが通過したスライスについての断層像を
生成する断層像生成装置と、を具備することを特徴とす
るX線CT装置である。
【0021】(12)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、焦点から発散するX線を発生するX線
管と、前記X線を扇状のビームに整形するコリメータ
と、複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの
方向に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚
みの方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、前記
X線管、前記コリメータおよび前記検出素子アレイを含
むX線照射・検出系を前記扇状のビームの厚みの方向に
平行な軸の周りを回転させて複数ビューのX線検出信号
を獲得する信号獲得装置と、前記X線管の管電圧および
管電流からX線強度を換算する換算手段と、前記複数の
検出素子列の少なくとも一端部における少なくとも1つ
のX線検出素子によるX線検出信号に異常がないときは
このX線検出信号を用いて前記獲得したX線検出信号に
関するX線強度補正を行い、前記複数の検出素子列の両
端部におけるX線検出素子によるX線検出信号が全て異
常であるときは前記換算手段で換算したX線強度を用い
て前記獲得したX線検出信号に関するX線強度補正を行
う補正手段と、前記X線強度補正を行ったX線検出信号
に基づき前記扇状のビームが通過したスライスについて
の断層像を生成する断層像生成装置と、を具備すること
を特徴とするX線CT装置である。
【0022】(7)〜(12)に記載の各観点での発明
では、検出素子列の少なくとも一端部における少なくと
も1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常がない
ときはこのX線検出信号を用いてX線強度補正を行う
が、検出素子列の両端部におけるX線検出素子によるX
線検出信号が全て異常であるときはX線管の管電圧およ
び管電流から換算したX線強度を用いてX線強度補正を
行うので補正の確実性が向上する。
【0023】(13)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、線管の焦点から発散するX線をコリメ
ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX線を検出
し、前記検出したX線信号についてX線強度補正を行う
にあたり、前記X線管の近傍でX線を検出し、前記X線
管の管電圧および管電流からX線強度を換算し、前記複
数の検出素子列の少なくとも一端部における少なくとも
1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常がないと
きは、このX線検出信号を用いてX線強度補正を行い、
前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素子に
よるX線検出信号が全て異常であるときは、前記X線管
の近傍で検出したX線検出信号を用いてX線強度補正を
行い、前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出
素子によるX線検出信号が全て異常でありかつ前記X線
管の近傍で検出したX線検出信号が異常であるときは、
前記前記換算したX線強度を用いてX線強度補正を行
う、ことを特徴とするX線信号補正方法である。
【0024】(14)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、X線管の焦点から発散するX線をコリ
メータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子
を前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出
素子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設し
てなる検出素子アレイに照射し、前記検出素子アレイで
X線を検出し、前記検出したX線信号についてX線強度
補正を行うにあたり、前記X線管の近傍でX線を検出
し、前記X線管の管電圧および管電流からX線強度を換
算し、前記複数の検出素子列の少なくとも一端部におけ
る少なくとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に
異常がないときは、このX線検出信号を用いてX線強度
補正を行い、前記複数の検出素子列の両端部におけるX
線検出素子によるX線検出信号が全て異常であるとき
は、前記X線管の近傍で検出したX線検出信号を用いて
X線強度補正を行い、前記複数の検出素子列の両端部に
おけるX線検出素子によるX線検出信号が全て異常であ
りかつ前記X線管の近傍で検出したX線検出信号が異常
であるときは、前記前記換算したX線強度を用いてX線
強度補正を行う、ことを特徴とするX線信号補正方法で
ある。
【0025】(15)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、X線管の焦点から発散するX線をコリ
メータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子
を前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出
素子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX線を検出
し、前記検出したX線信号についてX線強度補正を行う
装置であって、前記X線管の近傍でX線を検出する検出
手段と、前記X線管の管電圧および管電流からX線強度
を換算する換算手段と、前記複数の検出素子列の少なく
とも一端部における少なくとも1つのX線検出素子によ
るX線検出信号に異常がないときはこのX線検出信号を
用いてX線強度補正を行い、前記複数の検出素子列の両
端部におけるX線検出素子によるX線検出信号が全て異
常であるときは前記検出手段で検出したX線検出信号を
用いてX線強度補正を行い、前記複数の検出素子列の両
端部におけるX線検出素子によるX線検出信号が全て異
常でありかつ前記検出手段で検出したX線検出信号が異
常であるときは前記換算手段で換算したX線強度を用い
てX線強度補正を行う補正手段と、を具備することを特
徴とするX線信号補正装置である。
【0026】(16)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、線管の焦点から発散するX線をコリメ
ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設して
なる検出素子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX
線を検出し、前記検出したX線信号についてX線強度補
正を行う装置であって、前記X線管の近傍でX線を検出
する検出手段と、前記X線管の管電圧および管電流から
X線強度を換算する換算手段と、前記複数の検出素子列
の少なくとも一端部における少なくとも1つのX線検出
素子によるX線検出信号に異常がないときはこのX線検
出信号を用いてX線強度補正を行い、前記複数の検出素
子列の両端部におけるX線検出素子によるX線検出信号
が全て異常であるときは前記検出手段で検出したX線検
出信号を用いてX線強度補正を行い、前記複数の検出素
子列の両端部におけるX線検出素子によるX線検出信号
が全て異常でありかつ前記検出手段で検出したX線検出
信号が異常であるときは前記換算手段で換算したX線強
度を用いてX線強度補正を行う補正手段と、を具備する
ことを特徴とするX線信号補正装置である。
【0027】(17)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、焦点から発散するX線を発生するX線
管と、前記X線を扇状のビームに整形するコリメータ
と、複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの
方向に配列してなる検出素子アレイと、前記X線管、前
記コリメータおよび前記検出素子アレイを含むX線照射
・検出系を前記扇状のビームの厚みの方向に平行な軸の
周りを回転させて複数ビューのX線検出信号を獲得する
信号獲得装置と、前記X線管の近傍でX線を検出する検
出手段と、前記X線管の管電圧および管電流からX線強
度を換算する換算手段と、前記複数の検出素子列の少な
くとも一端部における少なくとも1つのX線検出素子に
よるX線検出信号に異常がないときはこのX線検出信号
を用いて前記獲得したX線検出信号に関するX線強度補
正を行い、前記複数の検出素子列の両端部におけるX線
検出素子によるX線検出信号が全て異常であるときは前
記検出手段で検出したX線検出信号を用いて前記獲得し
たX線検出信号に関するX線強度補正を行い、前記複数
の検出素子列の両端部におけるX線検出素子によるX線
検出信号が全て異常でありかつ前記検出手段で検出した
X線検出信号が異常であるときは前記換算手段で換算し
たX線強度を用いて前記獲得したX線検出信号に関する
X線強度補正を行う補正手段と、前記X線強度補正を行
ったX線検出信号に基づき前記扇状のビームが通過した
スライスについての断層像を生成する断層像生成装置
と、を具備することを特徴とするX線CT装置である。
【0028】(18)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、焦点から発散するX線を発生するX線
管と、前記X線を扇状のビームに整形するコリメータ
と、複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの
方向に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚
みの方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、前記
X線管、前記コリメータおよび前記検出素子アレイを含
むX線照射・検出系を前記扇状のビームの厚みの方向に
平行な軸の周りを回転させて複数ビューのX線検出信号
を獲得する信号獲得装置と、前記X線管の近傍でX線を
検出する検出手段と、前記X線管の管電圧および管電流
からX線強度を換算する換算手段と、前記複数の検出素
子列の少なくとも一端部における少なくとも1つのX線
検出素子によるX線検出信号に異常がないときはこのX
線検出信号を用いて前記獲得したX線検出信号に関する
X線強度補正を行い、前記複数の検出素子列の両端部に
おけるX線検出素子によるX線検出信号が全て異常であ
るときは前記検出手段で検出したX線検出信号を用いて
前記獲得したX線検出信号に関するX線強度補正を行
い、前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素
子によるX線検出信号が全て異常でありかつ前記検出手
段で検出したX線検出信号が異常であるときは前記換算
手段で換算したX線強度を用いて前記獲得したX線検出
信号に関するX線強度補正を行う補正手段と、前記X線
強度補正を行ったX線検出信号に基づき前記扇状のビー
ムが通過したスライスについての断層像を生成する断層
像生成装置と、を具備することを特徴とするX線CT装
置である。
【0029】(13)〜(18)に記載の各観点での発
明では、検出素子列の少なくとも一端部における少なく
とも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常がな
いときはこのX線検出信号を用いてX線強度補正を行う
が、検出素子列の両端部におけるX線検出素子によるX
線検出信号が全て異常であるときはX線管の近傍で検出
したX線検出信号を用いてX線強度補正を行い、X線管
の近傍で検出したX線検出信号も異常であるあるときは
X線管の管電圧および管電流からX線強度を換算したX
線強度を用いてX線強度補正を行うので補正の確実性が
向上する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1にX線CT装置のブロ
ック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の
形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装
置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作
によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示
される。
【0031】図1に示すように、本装置は、走査ガント
リ(gantry)2、撮影テーブル(table)4
および操作コンソール(console)6備えてい
る。走査ガントリ2はX線管20を有する。X線管20
から放射された図示しないX線は、コリメータ22によ
り例えば扇状のX線ビームすなわちファンビーム(fa
n beam)となるように成形され、検出器アレイ2
4に照射される。
【0032】X線管20は、本発明におけるX線管の実
施の形態の一例である。コリメータ22は、本発明にお
けるコリメータの実施の形態の一例である。走査ガント
リ2は、本発明における信号獲得装置の実施の形態の一
例である。
【0033】検出器アレイ24は、扇状のX線ビームの
広がりの方向にアレイ(array)状に配列された複
数のX線検出素子を有する。検出器アレイ24は、本発
明における検出素子アレイの実施の形態の一例である。
検出器アレイ24の構成については後にあらためて説明
する。X線管20、コリメータ22および検出器アレイ
24は、X線照射・検出装置を構成する。X線照射・検
出装置については後にあらためて説明する。
【0034】検出器アレイ24にはデータ(data)
収集部26が接続されている。データ収集部26は検出
器アレイ24の個々のX線検出素子の検出データを収集
する。X線管20からのX線の照射は、X線コントロー
ラ(controller)28によって制御される。
なお、X線管20とX線コントローラ28との接続関係
については図示を省略する。
【0035】X線コントローラ28がX線管20に供給
する管電圧および管電流に関するデータがデータ収集部
26によって収集される。なお、X線コントローラ28
とデータ収集部26との接続関係については図示を省略
する。
【0036】コリメータ22は、コリメータコントロー
ラ30によって制御される。なお、コリメータ22とコ
リメータコントローラ30との接続関係については図示
を省略する。
【0037】X線管20の近傍にX線検出器32が設け
られている。X線検出器32は、本発明における検出手
段の実施の形態の一例である。X線検出器32は、X線
管20のX線を受光する位置であって、コリメータ22
に入射するX線を妨げない位置に配置されている。X線
検出器32のX線検出信号はデータ収集部26によって
収集される。なお、X線検出器32とデータ収集部26
との接続関係については図示を省略する。
【0038】以上のX線管20からX線検出器32まで
のものが、走査ガントリ2の回転部34に搭載されてい
る。回転部34の回転は、回転コントローラ36によっ
て制御される。なお、回転部34と回転コントローラ3
6との接続関係については図示を省略する。
【0039】撮影テーブル4は、図示しない撮影の対象
を走査ガントリ2のX線照射空間に搬入および搬出する
ようになっている。対象とX線照射空間との関係につい
ては後にあらためて説明する。
【0040】操作コンソール6はデータ処理装置60を
有する。データ処理装置60は、例えばコンピュータ
(computer)等によって構成される。データ処
理装置60には、制御インタフェース(interfa
ce)62が接続されている。制御インタフェース62
には、走査ガントリ2と撮影テーブル4が接続されてい
る。データ処理装置60は制御インタフェース62を通
じて走査ガントリ2および撮影テーブル4を制御する。
【0041】走査ガントリ2内のデータ収集部26、X
線コントローラ28、コリメータコントローラ30およ
び回転コントローラ36が制御インタフェース62を通
じて制御される。なお、それら各部と制御インタフェー
ス62との個別の接続については図示を省略する。
【0042】データ処理装置60には、また、データ収
集バッファ(buffer)64が接続されている。デ
ータ収集バッファ64には、走査ガントリ2のデータ収
集部26が接続されている。データ収集部26で収集さ
れたデータがデータ収集バッファ64を通じてデータ処
理装置60に入力される。
【0043】データ処理装置60は、データ収集バッフ
ァ64を通じて収集した複数ビューの透過X線信号を用
いて画像再構成を行う。画像再構成には、例えばフィル
タード・バックプロジェクション(filtered
back projection)法等が用いられる。
データ処理装置60は、本発明における断層像生成装置
の実施の形態の一例である。
【0044】データ処理装置60には、また、記憶装置
66が接続されている。記憶装置66は、各種のデータ
や再構成画像および本装置の機能を実現するためのプロ
グラム(program)等を記憶する。
【0045】データ処理装置60には、また、表示装置
68と操作装置70がそれぞれ接続されている。表示装
置68は、データ処理装置60から出力される再構成画
像やその他の情報を表示する。操作装置70は、使用者
によって操作され、各種の指示や情報等をデータ処理装
置60に入力する。使用者は表示装置68および操作装
置70を使用してインタラクティブ(interact
ive)に本装置を操作する。
【0046】図2に、検出器アレイ24の一例の模式的
構成を示す。同図に示すように、検出器アレイ24は、
複数のX線検出素子24(i)をアレイ状に配列した、
多チャンネルのX線検出器となっている。検出器アレイ
24の両端部における所定個数のX線検出素子はレファ
レンスチャンネル25,27となっている。所定個数は
1または2以上の複数である。
【0047】複数のX線検出素子24(i)は、全体と
して、円筒凹面状に湾曲したX線入射面を形成する。i
はチャンネル番号であり例えばi=1〜1000であ
る。X線検出素子24(i)は、例えばシンチレータ
(scintillator)とフォトダイオード(p
hoto diode)の組み合わせによって構成され
る。なお、これに限るものではなく、例えばカドミウム
・テルル(CdTe)等を利用した半導体X線検出素子
またはキセノンガス(Xe gas)を用いる電離箱型
のX線検出素子であって良い。
【0048】図3に、検出器アレイ24の他の例の模式
的構成を示す。同図に示すように、検出器アレイ24
は、複数のX線検出素子24(ik)をアレイ状に2列
に配列した、多チャンネルのX線検出器となっている。
【0049】複数のX線検出素子24(ik)は、全体
として、円筒凹面状に湾曲したX線入射面を形成する。
iはチャンネル番号であり例えばi=1〜1000であ
る。kは列番号であり例えばk=1,2である。X線検
出素子24(ik)は、列番号kが同一なもの同士でそ
れぞれ検出素子列を構成する。なお、検出器アレイ24
の検出素子列は2列に限るものではなく、例えば図4に
示すような4列あるいはそれ以上のものであって良い。
【0050】各検出素子列の両端部における所定個数の
X線検出素子はレファレンスチャンネル25,27とな
っている。所定個数は1または2以上の複数である。図
5に、X線照射・検出装置におけるX線管20とコリメ
ータ22と検出器アレイ24の相互関係を示す。なお、
図5の(a)は走査ガントリ2の正面から見た状態を示
す図、(b)は側面から見た状態を示す図である。同図
に示すように、X線管20から放射されたX線は、コリ
メータ22により扇状のX線ビーム400となるように
成形され、検出器アレイ24に照射されるようになって
いる。(a)では、扇状のX線ビーム400の広がりを
示す。(b)ではX線ビーム400の厚みを示す。
【0051】このようなX線ビーム400の扇面に体軸
を交差させて、例えば図6に示すように、撮影テーブル
4に載置された対象8がX線照射空間に搬入される。走
査ガントリ2は、内部にX線照射・検出装置を包含する
筒状の構造になっている。
【0052】X線照射空間は走査ガントリ2の筒状構造
の内側空間に形成される。X線ビーム400によってス
ライスされた対象8の像が検出器アレイ24に投影され
る。検出器アレイ24によって、対象8を透過したX線
が検出される。対象8に照射するX線ビーム400の厚
みthは、コリメータ22のアパーチャの開度により調
節される。
【0053】X線管20、コリメータ22および検出器
アレイ24からなるX線照射・検出装置は、それらの相
互関係を保ったまま対象8の体軸の周りを回転(スキャ
ン)する。1スキャン当たり複数(例えば1000程
度)のビューの投影データが収集される。投影データの
収集は、検出器アレイ24−データ収集部26−データ
収集バッファ64の系統によって行われる。
【0054】検出器アレイ24における検出素子列が1
列である場合は、1系統の投影データが収集される。検
出素子列が2列である場合は、2系統の投影データが収
集される。検出素子列が4列あるいはそれ以上の多列で
ある場合は、4系統あるいはそれ以上の多系列の投影デ
ータが収集される。
【0055】データ収集バッファ64に収集された投影
データに基づいて、データ処理装置60により断層像の
生成すなわち画像再構成が行われる。画像再構成は、1
スキャンで得られた例えば1000ビューの投影データ
を、例えばフィルタード・バックプロジェクション法に
よって処理すること等により行われる。
【0056】1系統の投影データから1系統の断層像が
再構成される。2系統の投影データから2系統の断層像
が再構成される。あるいは、2系統の投影データを合体
したデータから1系統の断層像が再構成される。4系統
あるいはそれ以上の多系列の投影データから4系統ある
いはそれ以上多系統の断層像が再構成される。あるい
は、複数系統の投影データを適宜に合体したデータから
1系統ないし複数系統の断層像が再構成される。
【0057】図7に、X線強度補正に関わる部分の本装
置のブロック図を示す。同図に示すように、本装置はレ
ファレンス選択部602を有する。レファレンス選択部
602はデータ処理装置60の機能によって実現され
る。
【0058】レファレンス選択部602には、X線強度
を表すデータD25、D27、D32およびDkmが入
力される。データD25はレファレンスチャンネル25
が検出したX線強度を表すデータである。データD27
はレファレンスチャンネル27が検出したX線強度を表
すデータである。データD32はX線検出器32が検出
したX線強度を表すデータである。データDkmはX線
強度換算部604が換算したX線強度を表すデータであ
る。
【0059】X線強度換算部604は、データ収集部2
6が収集した管電圧および管電流に基づいてX線強度を
換算する。X線強度換算部604はデータ処理装置60
の機能によって実現される。X線強度換算部604は、
本発明における換算手段の実施の形態の一例である。X
線強度の換算は、管電圧および管電流の組み合わせとX
線強度との対応関係を記憶したデータテーブル(dat
a table)等を用いて行われる。管電圧および管
電流の組み合わせとX線強度との対応関係は、予め、撮
影に使用する管電圧および管電流の組み合わせの下でX
線強度を実測すること等により求められる。
【0060】データD25,D27はそれぞれレファレ
ンスチャンネル25,27が検出したX線強度を表すデ
ータであるから、検出器アレイ24に入射したX線の強
度を最も忠実に表している。
【0061】データD32はX線検出器32が検出した
X線強度を表すデータであるから、データD25,D2
7に次いでX線の強度を忠実に表している。データDk
mはX線強度換算部604が換算したX線強度を表すデ
ータであり実際に測定した値ではないが、X線の強度を
表すデータとして使用することが可能である。
【0062】図8に、レファレンス選択部602による
レファレンス選択動作のフロー(flow)図を示す。
同図に示すように、ステップ(step)802で、デ
ータD25,D27の少なくとも1つが正常であるか否
かを判定する。正常か否かの判定は予め定められた適宜
の閾値に基づいて以下のように行う。
【0063】すなわち、 Dref(n):nビューのレファレンスデータ Dref(n−1):n−1ビューのレファレンスデー
タ としたとき、例えば、 1−ε<Dref(n)/Dref(n−1)<1+ε のように、Dref(n)/Dref(n−1)が誤差
の閾値εの範囲内に入っていれば良しとし、外れていた
ら異常と判断する。
【0064】以下同様である。検出器アレイ24が検出
素子列を複数有する場合はデータD25,D27がそれ
ぞれ複数個あるので、それら1つ1つについて正常か否
かを判定する。
【0065】正常なデータが1つでもあるときは、ステ
ップ804でそのデータをX線強度補正用のデータすな
わちレファレンスデータDrefとする。これによっ
て、最も忠実度の高いレファレンスデータを得ることが
できる。
【0066】データD25,D27の中に正常なデータ
が1つもないときは、ステップ806でデータD32が
正常か否かを判定する。データD32が正常な場合はス
テップ808でそれをレファレンスデータDrefとす
る。これによって、レファレンスチャンネル25,27
が、何らかの障害物に覆われるなどしてデータD25,
D27がすべて異常になっても、次善のレファレンスデ
ータを得ることができる。
【0067】データD25,D27の中に正常なデータ
が1つもなくかつデータD32が正常でないときは、ス
テップ810でデータDkmをレファレンスデータDr
efとする。これによって、レファレンスチャンネル2
5,27およびX線検出器32が、何らかの障害物に覆
われるなどしてデータD25,D27,D32がすべて
異常になっても、最低限使用可能なレファレンスデータ
を得ることができる。
【0068】このように、データD25,D27、D3
2およびDkmに優先順位をつけて選択することによ
り、状況に応じて最善のレファレンスデータを得ること
ができ、合理的なレファレンスデータ選択を行うことが
できる。
【0069】選択されたレファレンスデータDrefは
X線強度補正部606に入力される。X線強度補正部6
06は、レファレンスデータDrefを用いて、ビュー
データメモリ662から読み出したビューデータについ
てX線強度補正を行う。ビューデータメモリ662は記
憶装置66の一部に相当する。
【0070】レファレンスデータDrefは状況に応じ
た最善のものが選ばれるのでX線強度補正を確実に行う
ことができる。X線強度補正部606はデータ処理装置
60の機能によって実現される。なお、レファレンスデ
ータDrefとして選択したデータD25,D27が複
数個ある場合は、それらの平均値を用いてX線強度補正
を行う。レファレンス選択部602およびX線強度補正
部606からなる部分は、本発明における補正手段の実
施の形態の一例である。
【0071】X線強度補正は下記(1)式または(2)
式によって行う。(1)式は各データが対数変換済みの
場合の式であり、(2)式は各データが対数変換されて
いないの場合の式である。
【0072】
【数1】
【0073】
【数2】
【0074】ここで、 Dc(i):補正後のデータ Dm(i):補正前のデータ Dref:レファレンスデータ 補正済みのデータは画像再構成部608に入力される。
画像再構成部608は入力データを用い、フィルタード
・バックプロジェクション法等により画像を再構成す
る。画像再構成部608はデータ処理装置60の機能に
よって実現される。再構成された画像は画像メモリ66
4に記憶される。画像メモリ664は記憶装置66の一
部に相当する。
【0075】図7に示した構成において、データD25
またはD27いずれかの入力を欠いた構成としても良
い。また、同図に示した構成においてデータD32の入
力を欠いた構成としても良い。また、同図に示した構成
においてデータDkmの入力を欠いた構成としても良
い。要するに方式を異にする少なくとも2つのデータ源
が備わっていれば良い。
【0076】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、X線強度補正の確実性が高いX線信号補正方法お
よび装置、並びに、そのようなX線信号補正装置を備え
たX線CT装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】図1に示した装置における検出器アレイの模式
図である。
【図3】図1に示した装置における検出器アレイの模式
図である。
【図4】図1に示した装置における検出器アレイの模式
図である。
【図5】図1に示した装置におけるX線照射・検出装置
の模式図である。
【図6】図1に示した装置におけるX線照射・検出装置
の模式図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例の装置の一部分のブ
ロック図である。
【図8】レファレンスデータ選択動作のフロー図であ
る。
【符号の説明】
2 走査ガントリ 4 撮影テーブル 6 操作コンソール 8 対象 20 X線管 22 コリメータ 24 検出器アレイ 26 データ収集部 28 X線コントローラ 30 コリメータコントローラ 32 X線検出器 34 回転部 36 回転コントローラ 60 データ処理装置 62 制御インタフェース 64 データ収集バッファ 66 記憶装置 68 表示装置 70 操作装置 400 X線ビーム 602 レファレンス選択部 604 X線強度換算部 606 X線強度補正部 608 画像再構成部 662 ビューデータメモリ 664 画像メモリ
フロントページの続き (72)発明者 西出 明彦 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 (72)発明者 萩原 明 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C093 AA22 BA03 CA35 FC15 FC16 FC23

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線管の焦点から発散するX線をコリメ
    ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
    前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
    子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX線を検出
    し、前記検出したX線信号についてX線強度補正を行う
    にあたり、 前記X線管の近傍でX線を検出し、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときは、このX線検出信号を用いてX線強度補正を
    行い、 前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素子に
    よるX線検出信号が全て異常であるときは、前記X線管
    の近傍で検出したX線検出信号を用いてX線強度補正を
    行う、ことを特徴とするX線信号補正方法。
  2. 【請求項2】 X線管の焦点から発散するX線をコリメ
    ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
    前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
    子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX線を検出
    し、前記検出したX線信号についてX線強度補正を行う
    にあたり、 前記X線管の管電圧および管電流からX線強度を換算
    し、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときは、このX線検出信号を用いてX線強度補正を
    行い、 前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素子に
    よるX線検出信号が全て異常であるときは、前記前記換
    算したX線強度を用いてX線強度補正を行う、ことを特
    徴とするX線信号補正方法。
  3. 【請求項3】 X線管の焦点から発散するX線をコリメ
    ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
    前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
    子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX線を検出
    し、前記検出したX線信号についてX線強度補正を行う
    にあたり、 前記X線管の近傍でX線を検出し、 前記X線管の管電圧および管電流からX線強度を換算
    し、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときは、このX線検出信号を用いてX線強度補正を
    行い、 前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素子に
    よるX線検出信号が全て異常であるときは、前記X線管
    の近傍で検出したX線検出信号を用いてX線強度補正を
    行い、 前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素子に
    よるX線検出信号が全て異常でありかつ前記X線管の近
    傍で検出したX線検出信号が異常であるときは、前記前
    記換算したX線強度を用いてX線強度補正を行う、こと
    を特徴とするX線信号補正方法。
  4. 【請求項4】 X線管の焦点から発散するX線をコリメ
    ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
    前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
    子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設して
    なる検出素子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX
    線を検出し、前記検出したX線信号についてX線強度補
    正を行うにあたり、 前記X線管の近傍でX線を検出し、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときは、このX線検出信号を用いてX線強度補正を
    行い、 前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素子に
    よるX線検出信号が全て異常であるときは、前記X線管
    の近傍で検出したX線検出信号を用いてX線強度補正を
    行う、ことを特徴とするX線信号補正方法。
  5. 【請求項5】 X線管の焦点から発散するX線をコリメ
    ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
    前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
    子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設して
    なる検出素子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX
    線を検出し、前記検出したX線信号についてX線強度補
    正を行うにあたり、 前記X線管の管電圧および管電流からX線強度を換算
    し、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときは、このX線検出信号を用いてX線強度補正を
    行い、 前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素子に
    よるX線検出信号が全て異常であるときは、前記前記換
    算したX線強度を用いてX線強度補正を行う、ことを特
    徴とするX線信号補正方法。
  6. 【請求項6】 X線管の焦点から発散するX線をコリメ
    ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
    前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
    子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設して
    なる検出素子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX
    線を検出し、前記検出したX線信号についてX線強度補
    正を行うにあたり、 前記X線管の近傍でX線を検出し、 前記X線管の管電圧および管電流からX線強度を換算
    し、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときは、このX線検出信号を用いてX線強度補正を
    行い、 前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素子に
    よるX線検出信号が全て異常であるときは、前記X線管
    の近傍で検出したX線検出信号を用いてX線強度補正を
    行い、 前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素子に
    よるX線検出信号が全て異常でありかつ前記X線管の近
    傍で検出したX線検出信号が異常であるときは、前記前
    記換算したX線強度を用いてX線強度補正を行う、こと
    を特徴とするX線信号補正方法。
  7. 【請求項7】 X線管の焦点から発散するX線をコリメ
    ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
    前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
    子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX線を検出
    し、前記検出したX線信号についてX線強度補正を行う
    装置であって、 前記X線管の近傍でX線を検出する検出手段と、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときはこのX線検出信号を用いてX線強度補正を行
    い、前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素
    子によるX線検出信号が全て異常であるときは前記検出
    手段で検出したX線検出信号を用いてX線強度補正を行
    う補正手段と、を具備することを特徴とするX線信号補
    正装置。
  8. 【請求項8】 X線管の焦点から発散するX線をコリメ
    ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
    前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
    子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX線を検出
    し、前記検出したX線信号についてX線強度補正を行う
    装置であって、 前記X線管の管電圧および管電流からX線強度を換算す
    る換算手段と、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときはこのX線検出信号を用いてX線強度補正を行
    い、前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素
    子によるX線検出信号が全て異常であるときは前記換算
    手段で換算したX線強度を用いてX線強度補正を行う補
    正手段と、を具備することを特徴とするX線信号補正装
    置。
  9. 【請求項9】 X線管の焦点から発散するX線をコリメ
    ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
    前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
    子アレイに照射し、前記検出素子アレイでX線を検出
    し、前記検出したX線信号についてX線強度補正を行う
    装置であって、 前記X線管の近傍でX線を検出する検出手段と、 前記X線管の管電圧および管電流からX線強度を換算す
    る換算手段と、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときはこのX線検出信号を用いてX線強度補正を行
    い、前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素
    子によるX線検出信号が全て異常であるときは前記検出
    手段で検出したX線検出信号を用いてX線強度補正を行
    い、前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素
    子によるX線検出信号が全て異常でありかつ前記検出手
    段で検出したX線検出信号が異常であるときは前記換算
    手段で換算したX線強度を用いてX線強度補正を行う補
    正手段と、を具備することを特徴とするX線信号補正装
    置。
  10. 【請求項10】 X線管の焦点から発散するX線をコリ
    メータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子
    を前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出
    素子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設し
    てなる検出素子アレイに照射し、前記検出素子アレイで
    X線を検出し、前記検出したX線信号についてX線強度
    補正を行う装置であって、 前記X線管の近傍でX線を検出する検出手段と、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときはこのX線検出信号を用いてX線強度補正を行
    い、前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素
    子によるX線検出信号が全て異常であるときは前記検出
    手段で検出したX線検出信号を用いてX線強度補正を行
    う補正手段と、を具備することを特徴とするX線信号補
    正装置。
  11. 【請求項11】 X線管の焦点から発散するX線をコリ
    メータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子
    を前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出
    素子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設し
    てなる検出素子アレイに照射し、前記検出素子アレイで
    X線を検出し、前記検出したX線信号についてX線強度
    補正を行う装置であって、 前記X線管の管電圧および管電流からX線強度を換算す
    る換算手段と、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときはこのX線検出信号を用いてX線強度補正を行
    い、前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素
    子によるX線検出信号が全て異常であるときは前記換算
    手段で換算したX線強度を用いてX線強度補正を行う補
    正手段と、を具備することを特徴とするX線信号補正装
    置。
  12. 【請求項12】 X線管の焦点から発散するX線をコリ
    メータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子
    を前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出
    素子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設し
    てなる検出素子アレイに照射し、前記検出素子アレイで
    X線を検出し、前記検出したX線信号についてX線強度
    補正を行う装置であって、 前記X線管の近傍でX線を検出する検出手段と、 前記X線管の管電圧および管電流からX線強度を換算す
    る換算手段と、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときはこのX線検出信号を用いてX線強度補正を行
    い、前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素
    子によるX線検出信号が全て異常であるときは前記検出
    手段で検出したX線検出信号を用いてX線強度補正を行
    い、前記複数の検出素子列の両端部におけるX線検出素
    子によるX線検出信号が全て異常でありかつ前記検出手
    段で検出したX線検出信号が異常であるときは前記換算
    手段で換算したX線強度を用いてX線強度補正を行う補
    正手段と、を具備することを特徴とするX線信号補正装
    置。
  13. 【請求項13】 焦点から発散するX線を発生するX線
    管と、 前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、 複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
    に配列してなる検出素子アレイと、 前記X線管、前記コリメータおよび前記検出素子アレイ
    を含むX線照射・検出系を前記扇状のビームの厚みの方
    向に平行な軸の周りを回転させて複数ビューのX線検出
    信号を獲得する信号獲得装置と、 前記X線管の近傍でX線を検出する検出手段と、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときはこのX線検出信号を用いて前記獲得したX線
    検出信号に関するX線強度補正を行い、前記複数の検出
    素子列の両端部におけるX線検出素子によるX線検出信
    号が全て異常であるときは前記検出手段で検出したX線
    検出信号を用いて前記獲得したX線検出信号に関するX
    線強度補正を行う補正手段と、 前記X線強度補正を行ったX線検出信号に基づき前記扇
    状のビームが通過したスライスについての断層像を生成
    する断層像生成装置と、を具備することを特徴とするX
    線CT装置。
  14. 【請求項14】 焦点から発散するX線を発生するX線
    管と、 前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、 複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
    に配列してなる検出素子アレイと、 前記X線管、前記コリメータおよび前記検出素子アレイ
    を含むX線照射・検出系を前記扇状のビームの厚みの方
    向に平行な軸の周りを回転させて複数ビューのX線検出
    信号を獲得する信号獲得装置と、 前記X線管の管電圧および管電流からX線強度を換算す
    る換算手段と、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときはこのX線検出信号を用いて前記獲得したX線
    検出信号に関するX線強度補正を行い、前記複数の検出
    素子列の両端部におけるX線検出素子によるX線検出信
    号が全て異常であるときは前記換算手段で換算したX線
    強度を用いて前記獲得したX線検出信号に関するX線強
    度補正を行う補正手段と、 前記X線強度補正を行ったX線検出信号に基づき前記扇
    状のビームが通過したスライスについての断層像を生成
    する断層像生成装置と、を具備することを特徴とするX
    線CT装置。
  15. 【請求項15】 焦点から発散するX線を発生するX線
    管と、 前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、 複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
    に配列してなる検出素子アレイと、 前記X線管、前記コリメータおよび前記検出素子アレイ
    を含むX線照射・検出系を前記扇状のビームの厚みの方
    向に平行な軸の周りを回転させて複数ビューのX線検出
    信号を獲得する信号獲得装置と、 前記X線管の近傍でX線を検出する検出手段と、 前記X線管の管電圧および管電流からX線強度を換算す
    る換算手段と、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときはこのX線検出信号を用いて前記獲得したX線
    検出信号に関するX線強度補正を行い、前記複数の検出
    素子列の両端部におけるX線検出素子によるX線検出信
    号が全て異常であるときは前記検出手段で検出したX線
    検出信号を用いて前記獲得したX線検出信号に関するX
    線強度補正を行い、前記複数の検出素子列の両端部にお
    けるX線検出素子によるX線検出信号が全て異常であり
    かつ前記検出手段で検出したX線検出信号が異常である
    ときは前記換算手段で換算したX線強度を用いて前記獲
    得したX線検出信号に関するX線強度補正を行う補正手
    段と、 前記X線強度補正を行ったX線検出信号に基づき前記扇
    状のビームが通過したスライスについての断層像を生成
    する断層像生成装置と、を具備することを特徴とするX
    線CT装置。
  16. 【請求項16】 焦点から発散するX線を発生するX線
    管と、 前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、 複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
    に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚みの
    方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、 前記X線管、前記コリメータおよび前記検出素子アレイ
    を含むX線照射・検出系を前記扇状のビームの厚みの方
    向に平行な軸の周りを回転させて複数ビューのX線検出
    信号を獲得する信号獲得装置と、 前記X線管の近傍でX線を検出する検出手段と、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときはこのX線検出信号を用いて前記獲得したX線
    検出信号に関するX線強度補正を行い、前記複数の検出
    素子列の両端部におけるX線検出素子によるX線検出信
    号が全て異常であるときは前記検出手段で検出したX線
    検出信号を用いて前記獲得したX線検出信号に関するX
    線強度補正を行う補正手段と、 前記X線強度補正を行ったX線検出信号に基づき前記扇
    状のビームが通過したスライスについての断層像を生成
    する断層像生成装置と、 を具備することを特徴とするX線CT装置。
  17. 【請求項17】 焦点から発散するX線を発生するX線
    管と、 前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、 複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
    に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚みの
    方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、 前記X線管、前記コリメータおよび前記検出素子アレイ
    を含むX線照射・検出系を前記扇状のビームの厚みの方
    向に平行な軸の周りを回転させて複数ビューのX線検出
    信号を獲得する信号獲得装置と、 前記X線管の管電圧および管電流からX線強度を換算す
    る換算手段と、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときはこのX線検出信号を用いて前記獲得したX線
    検出信号に関するX線強度補正を行い、前記複数の検出
    素子列の両端部におけるX線検出素子によるX線検出信
    号が全て異常であるときは前記換算手段で換算したX線
    強度を用いて前記獲得したX線検出信号に関するX線強
    度補正を行う補正手段と、 前記X線強度補正を行ったX線検出信号に基づき前記扇
    状のビームが通過したスライスについての断層像を生成
    する断層像生成装置と、を具備することを特徴とするX
    線CT装置。
  18. 【請求項18】 焦点から発散するX線を発生するX線
    管と、 前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、 複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
    に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚みの
    方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、 前記X線管、前記コリメータおよび前記検出素子アレイ
    を含むX線照射・検出系を前記扇状のビームの厚みの方
    向に平行な軸の周りを回転させて複数ビューのX線検出
    信号を獲得する信号獲得装置と、 前記X線管の近傍でX線を検出する検出手段と、 前記X線管の管電圧および管電流からX線強度を換算す
    る換算手段と、 前記複数の検出素子列の少なくとも一端部における少な
    くとも1つのX線検出素子によるX線検出信号に異常が
    ないときはこのX線検出信号を用いて前記獲得したX線
    検出信号に関するX線強度補正を行い、前記複数の検出
    素子列の両端部におけるX線検出素子によるX線検出信
    号が全て異常であるときは前記検出手段で検出したX線
    検出信号を用いて前記獲得したX線検出信号に関するX
    線強度補正を行い、前記複数の検出素子列の両端部にお
    けるX線検出素子によるX線検出信号が全て異常であり
    かつ前記検出手段で検出したX線検出信号が異常である
    ときは前記換算手段で換算したX線強度を用いて前記獲
    得したX線検出信号に関するX線強度補正を行う補正手
    段と、 前記X線強度補正を行ったX線検出信号に基づき前記扇
    状のビームが通過したスライスについての断層像を生成
    する断層像生成装置と、を具備することを特徴とするX
    線CT装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011078528A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Aloka Co Ltd X線撮像装置
JP2013102837A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Hitachi Medical Corp X線ct装置

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