JP2002199895A - α−ケトジカルボン酸誘導体を還元的にアミノ化する方法 - Google Patents

α−ケトジカルボン酸誘導体を還元的にアミノ化する方法

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JP2002199895A
JP2002199895A JP2001334859A JP2001334859A JP2002199895A JP 2002199895 A JP2002199895 A JP 2002199895A JP 2001334859 A JP2001334859 A JP 2001334859A JP 2001334859 A JP2001334859 A JP 2001334859A JP 2002199895 A JP2002199895 A JP 2002199895A
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ローセン カイ
Martin Sarich
ザリッヒ マルティン
Milan Latinovic
ラティノヴィック ミラン
Claudia Rollmann
ロルマン クラウディア
Andreas Bommarius
ボンマリウス アンドレアス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 α−ケトジカルボン酸誘導体又はその塩を還
元的にアミノ化するための酵素的方法 【解決手段】 一般式I: 【化1】 のα−ケトジカルボン酸誘導体又はその塩を還元的にア
ミノ化するための酵素的方法において、還元的アミノ化
をアミノ酸デヒドロゲナーゼ、殊にフェニルアラニンデ
ヒドロゲナーゼを用いて実施する。 【効果】 こうして製造された化合物は、生物活性物
質、特に医薬品の製造に使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式Iのケトジ
カルボン酸誘導体又はその塩を還元的にアミノ化するた
めの酵素的方法に関する:
【0002】
【化2】
【0003】
【従来の技術】この反応の生成物は、特に高いエナンチ
オマー富化されたα−アミノジカルボン酸誘導体であ
り、これは、生物活性有効物質、殊に医薬品の合成時に
前駆物質として使用されている(N. Moss et al., Synt
hesis 1997, 32ff) 。
【0004】前記の分子は、典型的な化学合成により製
造できるが、これは、低い温度で、有害な金属(鉛)又
は有機金属試薬の使用を必要とする(J. Org. Chem. 19
99,64, 4362 ff; J. Org. Chem. 1990, 55, 3068 ff)
。双方の試薬は工業的規模での使用のためには反生産
的である。
【0005】技術水準では、α−ケトカルボン酸の酵素
による還元的アミノ化を、生体触媒としてのアミノ酸デ
ヒドロゲナーゼを用いて行うことができることも公知で
ある。このような酵素は、工業的使用で試験されている
(J. Biotechn. 1997, 53, 29; J. Org. Chem. 1990, 5
5, 5567; Enzyme Catalysis in Organic Synthesis ,Ed
s.:K. Drauz and H. Waldmann, VCH, 1995, 633 ff)。
しかしながら、前記化合物は、従来はアミノ酸デヒドロ
ゲナーゼでは変換されなかった。
【0006】ロイシンデヒドロゲナーゼ(LeuDH)
から、これは、容易に脂肪族置換されたより小さい嵩の
α−ケト酸を基質として受容し、他方、フェニルアラニ
ンデヒドロゲナーゼ(PheDH)は、より良好にα−
位に非常に嵩高な疎水性置換基を有するような基質を変
換することが公知である。
【0007】いずれにせよ、J. Biotech. 1997, 53, 29
から、2−オキソ−3,3−ジメチル酪酸は、そこで
使用されているPheDHの悪い基質であることが明ら
かである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、その
方法を用いて、ケト基に対して隣接位置に3級C−原子
を有するα−ケトジカルボン酸誘導体を還元的にアミノ
化することができる、酵素的に作動する方法を提供する
ことであった。更に、この方法は、工業的規模での実施
の全ての要件を満足すべきであり、殊に環境的観点でも
経済的観点でも利点を有すべきである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題は、請求項1に
記載の特徴を有する方法により解決される。本発明の方
法の有利な態様は、請求項1に従属している従属請求項
に記載されている。請求項9は、本発明により製造され
る化合物の有利な用途を保護する。
【0010】一般式I:
【0011】
【化3】
【0012】[式中、n=1〜3であり、R、R’は相
互に無関係に、H、(C〜C)−アルキル、(C
〜C)−アルコキシ、(C〜C)−アルコキシア
ルキル、(C〜C18)−アリール、(C
19)−アラルキル、(C〜C18)−ヘテロアリ
ール、(C 〜C19)−ヘテロアラルキル、(C
)−アルキル−(C〜C18)−アリール、(C
〜C)−アルキル−(C〜C18)−ヘテロアリ
ール、(C〜C)−シクロアルキル、(C
)−アルキル−(C〜C)−シクロアルキル、
(C〜C)−シクロアルキル−(C〜C)−ア
ルキルであるか、又はRとR’は一緒になって(C
)−アルキレン橋を介した環を形成し、これは1以
上の二重結合を含有し及び/又は(C〜C)−アル
キル、(C〜C)−アシル、(C〜C)−アル
コキシ、(C〜C )−アルコキシアルキルの1個以
上により置換されていてよく、及び/又は環中にはヘテ
ロ原子、例えばN、O、P、Sを含有していてよい、但
し、異なるC−原子に結合しているRとR’は相互に無
関係であり、ケト官能基に対して隣接位置でR、R’は
Hではあり得ず、R”はOR、NHR、NRR’を表
し、この場合には、R又はR’は(C〜C )−アル
コキシではあり得ない]のα−ケトジカルボン酸誘導体
又はその塩を還元的にアミノ化する方法のためにアミノ
酸デヒドロゲナーゼを使用することにより、全く意想外
であるがそのためにかなり有利な方法で、所望の高いエ
ナンチオマー富化されたアミノ酸生成物に達した。
【0013】本発明による反応を、ロイシンデヒドロゲ
ナーゼ(LeuDH)又はフェニルアラニンデヒドロゲ
ナーゼ(PheDH)を用いて行うのが有利である。こ
の場合に、殊に、一般に基質中の疎水性の側鎖のみを受
容するLeuDH又はPheDHが、親水性基、例えば
酸及びその塩、エステル又はアミドをも受容できるこの
局面は意想外であると評価できる。このことは、技術水
準からは予期できなかった。
【0014】原則的に、どのアミノ酸デヒドロゲナーゼ
を本発明の反応のために使用するかは当業者に委ねられ
る。工業的規模でのこの反応の使用の観点で最も好適で
あるものを使用するのが有利である。従って、これは、
特に変換率、安定性及び供給性の観点でできるだけ最適
であるべきである。PheDH又はLeuDHを使用す
るのが有利である。US 5851810、J. Biotec
h. 1997, 53, 29 及びJ. Org. Chem. 1990, 55, 5567
に挙げられている生物のPheDHが特に有利である。
しかしながら、ロドコッカス(Rhodococcus) M4(D
SM3041;US 5416019;Seq.2)か
らのPheDHを使用するのが特に有利である。
【0015】本発明の方法で、一般式Iの化合物又はそ
の塩(式中、n=1であるか又はR、R’は(C〜C
)−アルキルであるか、又はRとR’が一緒になって
(C 〜C)−アルキル橋を介した環を形成している
か、又はR”がOH、NHである)を使用するのが更
に有利である。
【0016】アミノ酸デヒドロゲナーゼ、殊にロイシン
デヒドロゲナーゼ及びフェニルアラニンデヒドロゲナー
ゼは、補酵素−依存性(NADH/NADPH)酵素で
ある(Beyer, Walter, Lehrbuch der organischen Chem
ie, 22. Auflage, S. HirzelVerlag Stuttgart, S. 88
6) 。工業的規模では、それによってNADH/NAD
PHの使用量を減少することができる(J. Biotech. 19
97, 53, 29)ように、殊にFDH及びギ酸塩源を用い
て、この補酵素を再生することが有利であると立証され
た( Enzyme Catalysis in Organic Synthesis ,Eds.:
K, Drauz and H. Waldmann, VCH, 1995, 596 ff)。ギ酸
塩源としては、当業者にとってこの目的のために公知の
物質を使用することができる(Enzyme Catalysis in Or
ganic Synthesis, Eds.: K. Drauz and H. Waldmann, V
CH, 1995, S. 596) 。これには、ギ酸の塩、特に有利に
ギ酸アンモニウムが挙げられる。FDHは当業者により
自由に選択されうる。文献中には種々のFDHが公知で
ある(DE 19753350.7)。
【0017】当該反応のためにC.ボイジニイ(boidini
i) からのFDHを、場合によってはその突然変異によ
り限定された安定な形で使用するのが有利である。
【0018】本発明の反応における装入物質及び酵素の
量は、経済的観点から合理的な範囲内で、しかしなが
ら、有利には下記の表中に記載の値の間で変動する。
【0019】
【表1】
【0020】一般式Iの化合物自体を、0.05モル/
l〜3.0モル/l、特に0.5モル/l〜1.5モル/
lの濃度で、この還元的アミノ化で使用するのが有利で
ある。
【0021】これは、環境的に有利に溶剤としての水中
で実施される。水溶性有機溶剤の添加が溶解性の理由か
ら指示されうる。この場合には、メタノール、エタノー
ル、アセトン、氷酢酸(有利に10%まで)を反応混合
物に添加するのが有利である。
【0022】この反応におけるpH値は、7.5〜10.
0、有利に8.0〜9.0であるべきである。8.4のp
H値で操作するのが全く特別に有利である。
【0023】この反応時の温度は、酵素の機能に危険を
及ぼさないために高すぎないように選択すべきである。
他面において、この温度は低すぎてもならない。さもな
いと反応がゆっくり過ぎて進行するからである。この反
応の温度は+15〜+50℃、特に+30〜+40℃で
あるのが有利である。
【0024】本発明の方法を酵素−膜−反応器(Enzym
−Membran−Reaktor)中で行うのが特に有利である(D
E19910691.6)。
【0025】記載の酵素は、遊離の形で、均質精製され
た化合物として又は組み換え製造された酵素として使用
することができる。更に、酵素は無傷な(ガスト−)生
物の成分としても使用できるか又はその都度の宿主生物
の溶解され,かつ任意に充分精製された細胞物質と結び
ついて使用することもできる。同様に、固定された形の
酵素の使用が可能である(Bhavender P. Sharma, Lorra
ine F. Bailey and Ralph A. Messing, " Immobilisier
te Biomaterialien - Techniken und Anwendungen", An
gew. Chem. 1982, 94, 836-852) 。凍結乾燥により固定
を行うのが有利である(Dordick et al., J. Am. Chem.
Soc. 194, 116, 5009-5010; Okahata et al. Tetrahed
ron Lett. 1997, 38,1971-1974; Adlercreutz et al. B
iocatalysis 1992, 6, 291-305 )。凍結乾燥を界面活性
剤、例えばエーロゾル(Aerosol)OT又はポリビニルピ
ロリドン又はポリエチレングリコール(PEG)又は B
rij 52(ジエチレングリコール−モノ−セチルエーテ
ル)の存在下に行うのが全く特別に有利である(Goto et
al. Biotechnol. Techniques 1997, 11, 375-378) 。
CLECsとしての使用も同様に考えられる(Vaghjian
i et al., Biocat.Biotransform. 2000, 18, 157 ff)
【0026】本発明のもう一つの態様は、前記の請求項
の1以上により製造された化合物を生物活性有効物質、
有利に医薬品の製造のための方法で使用することに関す
る。
【0027】出発化合物の製造は、当業者に公知の方法
に従って行う(J. Biotech. 1997,53, 29; J. Org. Che
m. 1990, 55, 5567) 。しかしながら、一般に、α−ケ
トジカルボン酸誘導体を、特に有利に次のように製造す
ることができる:アセチルカルボン酸誘導体と親電子的
置換可能な、例えば有機ハロゲン化合物(RHal、
R’Hal)とを、塩基の存在下に、不活性有機溶剤中
で反応させる。引き続き、末端位のメチル官能基の酸化
により酸にする。
【0028】次いで、得られるα−ケトジカルボン酸誘
導体を水中でギ酸塩源の存在下に酵素と接触させる。当
該反応は、通常、定量的に、かつ高いキラル誘導性で進
行する(反応式):
【0029】
【化4】
【0030】このアミノ酸は当業者に公知の方法で後処
理することができる。限外濾過に引き続き、イオン交換
クロマトグラフィ又は結晶化によりアミノ酸の単離を行
うのが有利である。このような方法は、当業者にとって
は公知である(Houben-Weyl,Band E16d, Georg Thieme
Verlag Stuttgart, 1992, S. 406 ff) 。
【0031】(C〜C)−アルキル基としては、メ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、s−ブチル、t-ブチル、ペンチル、
ヘキシル、ヘプチル又はオクチルが、それらの全ての結
合異性体を含んで挙げられる。(C〜C)−アルコ
キシ基は、それが1個の酸素原子を介して分子に結合し
ている前提を有する(C〜C)−アルキル基に相応
する。(C〜C)−アルコキシアルキルとは、アル
キル連鎖が少なくとも1個の酸素官能基により中断され
ていて、この際、2個の酸素原子が相互に結合していて
はならない基を意味する。炭素原子の数は、基中に含ま
れる炭素原子の総数を示している。(C 〜C)−ア
ルキレン橋は、C−原子2〜5を有する炭素連鎖であ
り、この際、この連鎖は2個の異なるそのC−原子を介
して当該分子に結合している。直前に記載の基は、1個
以上のハロゲン及び/又はN−、O−、P−、S−、S
i−原子含有基で置換されていて良い。これは、殊に、
その連鎖中に1個以上のこれらのヘテロ原子を有するか
又はこれらヘテロ原子の1個以上を介してこの分子に結
合している前記種類のアルキル基である。
【0032】(C〜C)−シクロアルキル基は、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル又はシクロヘプチル基等であると理解される。
これらは1個以上のハロゲン及び/又はN−、O−、P
−、S−、Si−原子含有基で置換されていてよいか及
び/又は環中にN−、O−、P−、S−原子を有してい
てよく、例えば1-、2-、3-、4-ピペリジル、1-、
2-、3-ピロリジニル、2-、3-テトラヒドロフラニ
ル、2-、3-、4-モルホリニルである。
【0033】(C〜C)−シクロアルキル−(C
〜C)−アルキル基は、前記のアルキル基を介して分
子に結合している前記のシクロアルキル基を表す。
【0034】本発明の範囲内での(C〜C)-アシ
ロキシは、COO−官能基を介して分子に結合している
最大8個のC−原子を有する前記定義のようなアルキル
基を意味する。
【0035】本発明の範囲内で(C〜C)−アシル
基は、CO−官能基を介して分子に結合している最大8
個のC−原子を有する前記定義のようなアルキル基を意
味する。
【0036】(C〜C18)−アリール基とは、C−
原子6〜18を有する芳香族基と理解される。これには
殊に次のものが挙げられる:フェニル−、ナフチル−、
アンスリル−、フェナンスリル−、ビフェニル基又は前
記種類の当該分子に縮合した系、例えば場合により(C
〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、
N(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アシ
ル、(C〜C)−アシロキシで置換されていてよい
インデニル系。
【0037】(C〜C19)−アラルキル基は、(C
〜C)−アルキル基を介して分子に結合された(C
〜C18)−アリール基である。
【0038】(C〜C18)−ヘテロアリール基は、
本発明の範囲内では、環内にヘテロ原子、例えば窒素、
酸素又は硫黄を有するC−原子3〜18から成る5員
−、6員−又は7員の芳香族環系を意味する。このよう
なヘテロ芳香族基として、殊に次のような基が挙げられ
る:1-、2-、3-フリル、1-、2-、3-ピロリル、1
-、2-、3-チエニル、2-、3-、4-ピリジル、2-、
3-、4-、5-、6-、7-インドリル、3-、4-、5-ピ
ラゾリル、2-、4-、5-イミダゾリル、アクリジニ
ル、キノリニル、フェナントリジニル、2-、4-、5
-、6-ピリミジニル。
【0039】(C〜C19)-ヘテロアラルキルと
は、(C〜C19)-アラルキル基に相応するヘテロ
芳香族系であると理解される。
【0040】ハロゲン(Hal)としては、弗素、塩素、
臭素及び沃素がこれに該当する。
【0041】 実施例: 1-アセチルシクロプロパンカルボン酸エチルエステルの製造 アセト酢酸エチル215ミリモル 28.55g ジブロムエタン260ミリモル 49.34g 炭酸カリウム1.075モル 150g ジメチルスルホキシド650ml 650ml DMSO中のアセト酢酸エチル及びジブロムエタンの溶
液に、炭酸カリウムを加える。懸濁液を25℃で18時
間撹拌する。HO550mlの添加の後に、生成物を
MTBE300ml中で抽出させる。有機相の水性抽出
2回の後にこの生成物含有相を蒸発濃縮させる。
【0042】次いで、粗生成物をHO100ml及び
MeOH100ml中に溶かし、NaOH8gの添加の
後に、一晩にわたり鹸化してカルボン酸にする。MeO
Hの蒸発の後に得られる溶液を、直接、引き続く酸化時
に使用する。
【0043】 KMnO 400ミリモル 63g NaOH 400ミリモル 16g HO 300ml HO中のKMnO4及びNaOHの溶液に、氷冷下に
メチルケトンの水溶液を加え、次いでこの溶液を25℃
で一晩後撹拌する。沈殿する褐石を濾去し、こうして得
られる溶液を、酵素作用下での還元的アミノ化のために
直接使用する(HPLCでの収率75%)。
【0044】 PheDH/FDHを用いるケト−シクロ−プロピル−アスパルテートの還元 的アミノ化 ケト−シクロプロピル−アスパルテート(KS) 0.5M ギ酸アンモニウム 1.5M NAD−3水和物 5.6mg/KSg PheDH 6.75U/KSg FDH 11.1U/KSg pH 8.2〜8.5 温度 30℃ 反応時間 20〜30時間 。
【0045】ケト−シクロ−プロピル−アスパルテート
をギ酸アンモニウムと共に撹拌下にVE−水中に溶か
す。温度及びpH値を調節する。PheDH、FDH及
びNAD−3水和物を加える。全反応の間中、温度及
びpH値を一定に保持する。場合によっては、アンモニ
ア溶液又はギ酸の添加によりもしくは相応する希釈によ
りpH値を修正すべきである。
【0046】反応終了後に限外濾過により酵素を分離除
去する。アミノ酸を公知方法でイオン交換クロマトグラ
フィにより単離させる(収率99%)。
【0047】Burker社(Rheinstetten, Deutschland)
のDRX 500MHz NMR−スペクトロメータに
より、500.13MHzのプロトンの周波数でスペク
トル測量を行った。化学シフトを、内部標準としてのテ
トラメチルシラン(TMS)に対して関連付けた。測定
はDMSO−d6中、303Kで行った。
【0048】H−NMRδ 1.20(m,1H)、
1.25(m,2H),1.34(m,1H)、3.56
(s,1H)、8.37(b、3H)。
【0049】
【配列表】
【0050】
【外1】
【0051】
【外2】
【0052】
【外3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミラン ラティノヴィック ドイツ連邦共和国 ニッダ クロイツヴェ ーク 10 (72)発明者 クラウディア ロルマン ドイツ連邦共和国 アルツェナウ グンケ ルスラインシュトラーセ 9 (72)発明者 アンドレアス ボンマリウス アメリカ合衆国 ジョージア アトランタ ヴァーノン スプリング コート 1105 Fターム(参考) 4B064 AE03 CB16 DA01 4C206 AA04 FA53 MA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ酸デヒドロゲナーゼの使用下に、
    一般式I: 【化1】 [式中、n=1〜3であり、R、R’は相互に無関係
    に、H、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−
    アルコキシ、(C〜C)−アルコキシアルキル、
    (C〜C18)−アリール、(C〜C19)−アラ
    ルキル、(C〜C18)−ヘテロアリール、(C
    19)−ヘテロアラルキル、(C〜C)−アルキ
    ル−(C〜C18)−アリール、(C〜C)−ア
    ルキル−(C〜C18)−ヘテロアリール、(C
    )−シクロアルキル、(C〜C)−アルキル−
    (C〜C)−シクロアルキル、(C〜C)−シ
    クロアルキル−(C〜C)−アルキルであるか、又
    はRとR’は一緒になって(C〜C)−アルキレン
    橋を介した環を形成し、これは1以上の二重結合を含有
    し及び/又は(C〜C)−アルキル、(C
    )−アシル、(C〜C)−アルコキシ、(C
    〜C )−アルコキシアルキルの1個以上により置換さ
    れていてよく、及び/又は環中にはヘテロ原子、例えば
    N、O、P、Sを含有していてよい、但し、異なるC−
    原子に結合しているRとR’は相互に無関係であり、ケ
    ト官能基に対して隣接位置でR、R’はHではあり得
    ず、R”はOR、NRR’を表し、この場合には、R又
    はR’は(C〜C)−アルコキシではあり得ない]
    のα−ケトジカルボン酸誘導体又はその塩を還元的にア
    ミノ化する方法。
  2. 【請求項2】 アミノ酸デヒドロゲナーゼはロイシンデ
    ヒドロゲナーゼ又はフェニルアラニンデヒドロゲナーゼ
    である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 一般式I又はその塩中で、n=1であ
    り、R、R’は(C〜C)−アルキルであるか、又
    はRとR’は一緒になって(C〜C)−アルキレン
    橋を介した環を形成しており、R”はOH、NHであ
    る、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 還元的アミノ化をNADH又はNADP
    H及びFDHの存在下に実施する、請求項1から3まで
    のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 還元的アミノ化において、一般式Iの化
    合物を0.05〜3.0モル/l、有利に0.5〜1.5モ
    ル/lの濃度で使用する、請求項1から4までのいずれ
    か1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 反応時のpH値は7.5〜10、有利に
    8〜9である、請求項1から5までのいずれか1項に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 反応の温度は+15℃〜+50℃、有利
    に+30℃〜+40℃である、請求項1から6までのい
    ずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 酵素−膜−反応器中で操作する、請求項
    1から7までのいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 請求項1から7までのいずれか1項に記
    載の方法で製造された化合物の、生物活性有効物質、有
    利に医薬品の製造法における使用。
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