JP2001161392A - ラセミ化触媒を使用するアミノ酸およびアミノ酸誘導体のエナンチオ選択的な製造方法 - Google Patents
ラセミ化触媒を使用するアミノ酸およびアミノ酸誘導体のエナンチオ選択的な製造方法Info
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- C12P41/00—Processes using enzymes or microorganisms to separate optical isomers from a racemic mixture
- C12P41/003—Processes using enzymes or microorganisms to separate optical isomers from a racemic mixture by ester formation, lactone formation or the inverse reactions
- C12P41/005—Processes using enzymes or microorganisms to separate optical isomers from a racemic mixture by ester formation, lactone formation or the inverse reactions by esterification of carboxylic acid groups in the enantiomers or the inverse reaction
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ラセミ化触媒を使用するアミノ酸またはアミ
ノ酸エステル誘導体のそれらエステルからのエナンチオ
選択的な製造方法を提供することである。 【解決手段】 本発明は、式(I): 【化1】 〔式中、R3は、酸性プロトンを有する基である。〕で
表されるラセミ化触媒の存在で、アミノ酸またはアミノ
酸誘導体エステルのエナンチオマーおよび/またはジア
ステレオマーの混合物を反応させることによって、アミ
ノ酸またはアミノ酸エステル誘導体をそれらエステルか
らエナンチオ選択的に製造するための方法;および、ラ
セミ化触媒としてのこのような芳香族アルデヒドの使用
に係る。
ノ酸エステル誘導体のそれらエステルからのエナンチオ
選択的な製造方法を提供することである。 【解決手段】 本発明は、式(I): 【化1】 〔式中、R3は、酸性プロトンを有する基である。〕で
表されるラセミ化触媒の存在で、アミノ酸またはアミノ
酸誘導体エステルのエナンチオマーおよび/またはジア
ステレオマーの混合物を反応させることによって、アミ
ノ酸またはアミノ酸エステル誘導体をそれらエステルか
らエナンチオ選択的に製造するための方法;および、ラ
セミ化触媒としてのこのような芳香族アルデヒドの使用
に係る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラセミ化触媒の存在で
のアミノ酸エステルまたはその誘導体の酵素を使用する
動的ラセミ体分割(kinetic racemate resolution)のた
めの方法を記載する。
のアミノ酸エステルまたはその誘導体の酵素を使用する
動的ラセミ体分割(kinetic racemate resolution)のた
めの方法を記載する。
【0002】
【従来の技術】エナンチオマー的に純粋なアミノ酸およ
びその誘導体は、有機化合物のとりわけ重要な類であ
る。生物化学的な重要性に加えて、アミノ酸誘導体は、
活性化合物中間体、農業用化学薬品、食品添加物として
および工業的ファインケミカルズとして、多大な経済的
興味を有する。アミノ酸を製造するための工業的方法
は、概して、古典的な方法、例えば、ストレッカー合
成、続く、エステル化およびラセミ体の分割に基づく。
このような3工程プロセスの利点は、特に、出発物質の
価格および入手可能性、および、個々の反応工程の実施
容易性にある。
びその誘導体は、有機化合物のとりわけ重要な類であ
る。生物化学的な重要性に加えて、アミノ酸誘導体は、
活性化合物中間体、農業用化学薬品、食品添加物として
および工業的ファインケミカルズとして、多大な経済的
興味を有する。アミノ酸を製造するための工業的方法
は、概して、古典的な方法、例えば、ストレッカー合
成、続く、エステル化およびラセミ体の分割に基づく。
このような3工程プロセスの利点は、特に、出発物質の
価格および入手可能性、および、個々の反応工程の実施
容易性にある。
【0003】エナンチオマーに富むアミノ酸またはその
誘導体は、安価な酵素の存在で、多数の官能化されたア
ミノ酸エステルで種々のアミノ酸エステルをエナンチオ
選択的に酵素を使用してラセミ体を分割することによっ
て得られる。総説としては、例えば、M. A. Verkhovska
ya,I. A. Yamskov,Russ. Chem. Rev. 1991, 60, 1163;
および、H. Stecher, K. Faber, Synthesis, 1997, 1が
挙げられる。しかし、ラセミ体を分割するためのこれら
方法は、(1バッチ工程につき最高で50%収率とい
う)ラセミ体分割工程における不十分な原子経済性(ato
m economy)しか有せず、所望されないアミノ酸エステル
の厄介な除去、続く、ラセミ化という欠点を有する。
誘導体は、安価な酵素の存在で、多数の官能化されたア
ミノ酸エステルで種々のアミノ酸エステルをエナンチオ
選択的に酵素を使用してラセミ体を分割することによっ
て得られる。総説としては、例えば、M. A. Verkhovska
ya,I. A. Yamskov,Russ. Chem. Rev. 1991, 60, 1163;
および、H. Stecher, K. Faber, Synthesis, 1997, 1が
挙げられる。しかし、ラセミ体を分割するためのこれら
方法は、(1バッチ工程につき最高で50%収率とい
う)ラセミ体分割工程における不十分な原子経済性(ato
m economy)しか有せず、所望されないアミノ酸エステル
の厄介な除去、続く、ラセミ化という欠点を有する。
【0004】例として、[L]−2−アミノ−4−メチ
ルホスフィノ酪酸(L−Ptc)を使用し、エナンチオ
マー的に純粋なアミノ酸の合成に伴う問題を示す。L−
Ptcは、微生物を使用して得られる文献(DE 22
36 599)より公知の抗生物質の構成部分であ
り、加水分解によってこの抗生物質から製造することが
できる。この発酵法は、効率が悪いので、Ptcを化学
的に合成する必要がある。ラセミの活性物質は、容易に
得ることができるものの、エナンチオマーに富むL−P
tcは、製造することが比較的難しい。
ルホスフィノ酪酸(L−Ptc)を使用し、エナンチオ
マー的に純粋なアミノ酸の合成に伴う問題を示す。L−
Ptcは、微生物を使用して得られる文献(DE 22
36 599)より公知の抗生物質の構成部分であ
り、加水分解によってこの抗生物質から製造することが
できる。この発酵法は、効率が悪いので、Ptcを化学
的に合成する必要がある。ラセミの活性物質は、容易に
得ることができるものの、エナンチオマーに富むL−P
tcは、製造することが比較的難しい。
【0005】公知の合成ルートは、L−Ptcの工業的
な製造のために適していないので、DL−Ptcラセミ
体を分割するための方法が開発された。かくして、N−
アシル化DL−Ptc誘導体の酵素を使用する脱アシル
化が多数文献に記載されている(US4,226294
1;EP 358 428;EP 342 575;E
P 301 391;EP 054 897;EP 3
82 113)。DL−Ptcの対応するアミド類の動
的ラセミ体分割も、また、公知である(EP690 1
33)。記載されている動的ラセミ体分割反応は、これ
ら反応における転化が50%までという制限があり、反
応生成物を未反応の出発物質から複雑な方法で分離する
必要があるので、重大な欠点を有する。Ptcの場合、
これは、高度に類似した物理学的化学的性質により、非
常に複雑である。さらに、第2のプロセス工程におい
て、回収された出発物質は、再使用することができる
が、再使用前に、ラセミ化する必要がある。
な製造のために適していないので、DL−Ptcラセミ
体を分割するための方法が開発された。かくして、N−
アシル化DL−Ptc誘導体の酵素を使用する脱アシル
化が多数文献に記載されている(US4,226294
1;EP 358 428;EP 342 575;E
P 301 391;EP 054 897;EP 3
82 113)。DL−Ptcの対応するアミド類の動
的ラセミ体分割も、また、公知である(EP690 1
33)。記載されている動的ラセミ体分割反応は、これ
ら反応における転化が50%までという制限があり、反
応生成物を未反応の出発物質から複雑な方法で分離する
必要があるので、重大な欠点を有する。Ptcの場合、
これは、高度に類似した物理学的化学的性質により、非
常に複雑である。さらに、第2のプロセス工程におい
て、回収された出発物質は、再使用することができる
が、再使用前に、ラセミ化する必要がある。
【0006】このような背景に対して、アミノ酸エステ
ルの望ましくないエナンチオマーが反応条件下でラセミ
化され、出発物質がほとんど完全にエナンチオマー的に
純粋なアミノ酸に転化されうる動力学的(dynamic)ラセ
ミ体分割は、非常に興味深い。
ルの望ましくないエナンチオマーが反応条件下でラセミ
化され、出発物質がほとんど完全にエナンチオマー的に
純粋なアミノ酸に転化されうる動力学的(dynamic)ラセ
ミ体分割は、非常に興味深い。
【0007】Augusteおよび共同研究者(EP 0 0
89 886, 1983)とChenおよび共同研究者
(J. Org. Chem. 1994, 59, 7580)とは、触媒としてピリ
ドキサール−5−ホスフェートを使用する、酵素の存在
におけるアミノ酸エステルのラセミ化を記載している。
ここで、最初に、アミノ酸エステルの動力学的ラセミ体
分割が可能であることが立証されたが、この変法は、触
媒の価格が極めて高価であり、適当なアミノ酸エステル
をラセミ化するために、大量のピリドキサール−5−リ
ン酸塩−通常、20mol%−100mol%を必要と
する欠点を有する。経済的な観点から、Chen et
al.によって記載された変法よりもなお簡単なラセ
ミ体分割が、さらに、コスト有効的である。
89 886, 1983)とChenおよび共同研究者
(J. Org. Chem. 1994, 59, 7580)とは、触媒としてピリ
ドキサール−5−ホスフェートを使用する、酵素の存在
におけるアミノ酸エステルのラセミ化を記載している。
ここで、最初に、アミノ酸エステルの動力学的ラセミ体
分割が可能であることが立証されたが、この変法は、触
媒の価格が極めて高価であり、適当なアミノ酸エステル
をラセミ化するために、大量のピリドキサール−5−リ
ン酸塩−通常、20mol%−100mol%を必要と
する欠点を有する。経済的な観点から、Chen et
al.によって記載された変法よりもなお簡単なラセ
ミ体分割が、さらに、コスト有効的である。
【0008】文献(Parmar et al., J. Org. Chem. 199
6, 61, 1223)に従えば、さらなる反応工程において、大
量の、すなわち、少なくとも化学量論的な量のアルデヒ
ドを使用する時、さらにコスト有効的なアルデヒドのみ
しか使用して満足な収率をもたらすことができず、シッ
フ塩基が発生し、シッフ塩基は、ついで、酵素を使用す
る加水分解に賦されなければならない。
6, 61, 1223)に従えば、さらなる反応工程において、大
量の、すなわち、少なくとも化学量論的な量のアルデヒ
ドを使用する時、さらにコスト有効的なアルデヒドのみ
しか使用して満足な収率をもたらすことができず、シッ
フ塩基が発生し、シッフ塩基は、ついで、酵素を使用す
る加水分解に賦されなければならない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した理由により、
コスト有効的であり、酵素を使用するラセミ体分割の条
件下で、アミノ酸エステルをラセミ化し、エナンチオマ
ー的に富む形で、高収率かつ高純度で、少量の触媒のみ
を使用して、アミノ酸を得ることのできる新規触媒シス
テムについて多大の必要性が存在する。
コスト有効的であり、酵素を使用するラセミ体分割の条
件下で、アミノ酸エステルをラセミ化し、エナンチオマ
ー的に富む形で、高収率かつ高純度で、少量の触媒のみ
を使用して、アミノ酸を得ることのできる新規触媒シス
テムについて多大の必要性が存在する。
【0010】
【課題を解決するための手段】特許請求する方法は、単
純なラセミ化触媒の少量の存在におけるアミノ酸カルボ
ン酸エステルまたはアミノ酸誘導体のカルボン酸の酵素
を使用する立体識別的なエステル開裂およびそのエステ
ルの同時ラセミ化によってこれら要件を満たす。驚くべ
きことに、選択した条件下で、カルボン酸エステルは、
溶解させたL−またはD−アミノ酸の存在で選択的にラ
セミ化しうることが見出された。生成物は、50%より
も高い収率でエナンチオマーに富む形で得られる。
純なラセミ化触媒の少量の存在におけるアミノ酸カルボ
ン酸エステルまたはアミノ酸誘導体のカルボン酸の酵素
を使用する立体識別的なエステル開裂およびそのエステ
ルの同時ラセミ化によってこれら要件を満たす。驚くべ
きことに、選択した条件下で、カルボン酸エステルは、
溶解させたL−またはD−アミノ酸の存在で選択的にラ
セミ化しうることが見出された。生成物は、50%より
も高い収率でエナンチオマーに富む形で得られる。
【0011】したがって、本発明は、簡単な標準的方法
によってL−またはD−アミノ酸へと転化することので
きるエナンチオマー的に富むL−またはD−アミノ酸お
よびそれらの誘導体または前駆体を製造するための新規
方法を提供する。本発明は、また、請求項1に特許請求
した芳香族アルデヒドのラセミ化触媒としての使用を提
供する。
によってL−またはD−アミノ酸へと転化することので
きるエナンチオマー的に富むL−またはD−アミノ酸お
よびそれらの誘導体または前駆体を製造するための新規
方法を提供する。本発明は、また、請求項1に特許請求
した芳香族アルデヒドのラセミ化触媒としての使用を提
供する。
【0012】アミノ酸またはアミノ酸誘導体のそれらの
エステルからのエナンチオ選択的な製造方法は、均質ま
たは不均質、水性、水性−有機または有機媒体中、式
(I):
エステルからのエナンチオ選択的な製造方法は、均質ま
たは不均質、水性、水性−有機または有機媒体中、式
(I):
【0013】
【化4】
【0014】〔式中、R3は、酸性プロトンを有し、好
ましくは、pKs2−7を有し、例えば、COOH、O
H、SH、SO3H、B(OH)2、NHCOCH3およ
びPO(OH)2からなる群よりなる基であり;R4−R
7は、相互に独立に、水素;アルキル;O−アルキル;
COO−アルキル;O−アリール;アリール;フッ素;
塩素;臭素;ヨウ素;OH;NO2;NO;Si(アル
キル)3;CN;COOH;CHO;SO3H;NH2;
NH(アルキル);N(アルキル)2;PO(アルキ
ル)2;SO2(アルキル);SO(アルキル);C
F3;NHCO(アルキル);CONH2;CO(アルキ
ル);NHCOH;NHCOO(アルキル);CO(ア
リール);COO(アリール);PO(アリール)2;
PO3H2;PO(Oアルキル)2;SO3(アルキル);
PO(Oアリール)2;PO(Oアルキル)(Oアリー
ル);PO(アリールアルキル);SO(アリール);
SO2(アリール);SO3(アリール);N(アリー
ル)2;NH(アリール);N(アリールアルキル);
NHCO(アリール)であり;R8は、水素;アルキル
またはアリールであり;アルキルは、1−18個の炭素
原子を有する脂肪族炭素基であり;これは、直鎖、分岐
鎖、飽和または不飽和および/または環式であり;アリ
ールは、4−14個の炭素原子を含有する5員環−、6
員環−または7員環の芳香族リングであり;このリング
は、縮合していてもよく;N,O,Sのような0―3個
のヘテロ原子を含有してもよく;アルキルおよびアリー
ル基とも、相互に独立に、水素;アルキル;O−アルキ
ル;COO−アルキル;O−アリール;アリール;フッ
素;塩素;臭素;ヨウ素;OH;NO2;NO;Si
(アルキル)3;CN;COOH;CHO;SO3H;N
H2;NH(アルキル);N(アルキル)2;PO(アル
キル)2;SO2(アルキル);SO(アルキル);CF
3;NHCO(アルキル);CONH2;CO(アルキ
ル);NHCOH;NHCOO(アルキル);CO(ア
リール);COO(アリール);PO(アリール)2;
PO3H2;PO(Oアルキル)2;SO3(アルキル);
PO(Oアリール)2;PO(Oアルキル)(Oアリー
ル);PO(アリールアルキル);SO(アリール);
SO2(アリール);SO3(アリール);N(アリー
ル)2;NH(アリール);N(アリールアルキル);
NHCO(アリール)である6個までのさらなる置換基
を有してもよく;アルキルおよびアリール基は、上記定
義した通りであり;R7およびR8は、また、縮合環シス
テムが存在するように、共有結合によって結合されてい
てもよい。〕で表されるラセミ化触媒の存在;および、
所望により、エナンチオ選択的にエステルを開裂する、
好ましくは、式(II)で表される化合物の立体選択的
な加水分解またはアルコーリシスのための固定化された
酵素〔ここで、酵素は、例えば、カンディーダ、ソイド
モーナスおよびアスペルギラス(Candida,Pseudomonas a
nd Aspergillus)由来の微生物起源の哺乳動物肝臓また
は膵臓からの、例えば、リパーゼまたはエステラーゼ;
または、バシラス(Bacillus)からのプロテーアーゼであ
る。〕の存在で、10−100℃の温度で、適当な場合
には、補助溶剤および緩衝液の存在で、そのエステルの
エナンチオマーおよび/またはジアステレオマー混合物
〔ここで、反応混合物は、好ましくは、2−50重量%
のアミノ酸エステルを含む。〕を反応させることによっ
て行われる。
ましくは、pKs2−7を有し、例えば、COOH、O
H、SH、SO3H、B(OH)2、NHCOCH3およ
びPO(OH)2からなる群よりなる基であり;R4−R
7は、相互に独立に、水素;アルキル;O−アルキル;
COO−アルキル;O−アリール;アリール;フッ素;
塩素;臭素;ヨウ素;OH;NO2;NO;Si(アル
キル)3;CN;COOH;CHO;SO3H;NH2;
NH(アルキル);N(アルキル)2;PO(アルキ
ル)2;SO2(アルキル);SO(アルキル);C
F3;NHCO(アルキル);CONH2;CO(アルキ
ル);NHCOH;NHCOO(アルキル);CO(ア
リール);COO(アリール);PO(アリール)2;
PO3H2;PO(Oアルキル)2;SO3(アルキル);
PO(Oアリール)2;PO(Oアルキル)(Oアリー
ル);PO(アリールアルキル);SO(アリール);
SO2(アリール);SO3(アリール);N(アリー
ル)2;NH(アリール);N(アリールアルキル);
NHCO(アリール)であり;R8は、水素;アルキル
またはアリールであり;アルキルは、1−18個の炭素
原子を有する脂肪族炭素基であり;これは、直鎖、分岐
鎖、飽和または不飽和および/または環式であり;アリ
ールは、4−14個の炭素原子を含有する5員環−、6
員環−または7員環の芳香族リングであり;このリング
は、縮合していてもよく;N,O,Sのような0―3個
のヘテロ原子を含有してもよく;アルキルおよびアリー
ル基とも、相互に独立に、水素;アルキル;O−アルキ
ル;COO−アルキル;O−アリール;アリール;フッ
素;塩素;臭素;ヨウ素;OH;NO2;NO;Si
(アルキル)3;CN;COOH;CHO;SO3H;N
H2;NH(アルキル);N(アルキル)2;PO(アル
キル)2;SO2(アルキル);SO(アルキル);CF
3;NHCO(アルキル);CONH2;CO(アルキ
ル);NHCOH;NHCOO(アルキル);CO(ア
リール);COO(アリール);PO(アリール)2;
PO3H2;PO(Oアルキル)2;SO3(アルキル);
PO(Oアリール)2;PO(Oアルキル)(Oアリー
ル);PO(アリールアルキル);SO(アリール);
SO2(アリール);SO3(アリール);N(アリー
ル)2;NH(アリール);N(アリールアルキル);
NHCO(アリール)である6個までのさらなる置換基
を有してもよく;アルキルおよびアリール基は、上記定
義した通りであり;R7およびR8は、また、縮合環シス
テムが存在するように、共有結合によって結合されてい
てもよい。〕で表されるラセミ化触媒の存在;および、
所望により、エナンチオ選択的にエステルを開裂する、
好ましくは、式(II)で表される化合物の立体選択的
な加水分解またはアルコーリシスのための固定化された
酵素〔ここで、酵素は、例えば、カンディーダ、ソイド
モーナスおよびアスペルギラス(Candida,Pseudomonas a
nd Aspergillus)由来の微生物起源の哺乳動物肝臓また
は膵臓からの、例えば、リパーゼまたはエステラーゼ;
または、バシラス(Bacillus)からのプロテーアーゼであ
る。〕の存在で、10−100℃の温度で、適当な場合
には、補助溶剤および緩衝液の存在で、そのエステルの
エナンチオマーおよび/またはジアステレオマー混合物
〔ここで、反応混合物は、好ましくは、2−50重量%
のアミノ酸エステルを含む。〕を反応させることによっ
て行われる。
【0015】本発明に従う方法は、経済的であり、簡単
な方法でかつ迅速に行うことができる。反応は、等モル
量の光学的に純粋な助剤を必要とせず、得ることが困難
な高価な試薬を必要とせず、過剰量の溶剤を必要とせ
ず、複雑なプロセス工程を必要としない。反応が終了し
た後、エナンチオマーに富む生成物は、例えば、抽出ま
たは結晶化による簡単な最終精製に賦される。R3がO
HまたはCOOHであり;R4−R7が、相互に独立に、
水素;アルキル;O−アルキル;O−アリール;アリー
ル;フッ素;塩素;臭素;OH;NO2;CN;CH
O;SO3H;PO(アルキル)2;SO2(アルキ
ル);CF3;NHCO(アルキル);CONH2;CO
(アルキル);CO(アリール);COO(アリー
ル);PO3H2;SO3(アルキル)であり;R8が水
素;アルキルまたはアリールであり;R7およびR 8が、
また、縮合環システムが、例えば、置換されたインダノ
ンまたはフルオレノンにおいて存在するように、共有結
合によって結合されていてもよい式(I)で表されるラ
セミ化触媒が好ましい。
な方法でかつ迅速に行うことができる。反応は、等モル
量の光学的に純粋な助剤を必要とせず、得ることが困難
な高価な試薬を必要とせず、過剰量の溶剤を必要とせ
ず、複雑なプロセス工程を必要としない。反応が終了し
た後、エナンチオマーに富む生成物は、例えば、抽出ま
たは結晶化による簡単な最終精製に賦される。R3がO
HまたはCOOHであり;R4−R7が、相互に独立に、
水素;アルキル;O−アルキル;O−アリール;アリー
ル;フッ素;塩素;臭素;OH;NO2;CN;CH
O;SO3H;PO(アルキル)2;SO2(アルキ
ル);CF3;NHCO(アルキル);CONH2;CO
(アルキル);CO(アリール);COO(アリー
ル);PO3H2;SO3(アルキル)であり;R8が水
素;アルキルまたはアリールであり;R7およびR 8が、
また、縮合環システムが、例えば、置換されたインダノ
ンまたはフルオレノンにおいて存在するように、共有結
合によって結合されていてもよい式(I)で表されるラ
セミ化触媒が好ましい。
【0016】特に好ましいラセミ化触媒は、R3がOH
であり;R4−R7が、相互に独立に、水素;フッ素;塩
素;臭素;NO2;CN;CHO;SO3H;CF3;C
O−アルキル;CO−アリールであり;R8が水素であ
る式(I)で表される以下の化合物である。
であり;R4−R7が、相互に独立に、水素;フッ素;塩
素;臭素;NO2;CN;CHO;SO3H;CF3;C
O−アルキル;CO−アリールであり;R8が水素であ
る式(I)で表される以下の化合物である。
【0017】ラセミ化触媒の基R3の触媒活性は、電子
吸引性置換基によって高めることができる。したがっ
て、少なくとも1個の電子吸引性置換基、特に、基R4
−R7の群からのOCO(アルキル);フッ素;塩素;
臭素;ヨウ素;OH;NO2;NO;CN;COOH;
CHO;SO3H;CF3;CO(アルキル);CO(ア
リール);COO(アリール);PO(アリール)2;
SO3(アルキル)置換基を有する式(I)で表される
化合物が好ましい。特に好ましくは、基R4および/ま
たはR6がこのような置換基である。芳香族リングの空
位における電子供与性置換基、好ましくは、基R5およ
び/またはR7としての電子供与性置換基の助けを借り
て、触媒−基質化合物の安定性を低下させることが可能
であり、かくして、反応速度および触媒消費を低下させ
ることが可能である。式(I)で表されるラセミ化触媒
を、それらの置換パターンにより、種々の反応条件、特
に、種々の基質に、簡単かつ容易に、適合させることが
できるということは、本発明のさらなる利点である。ま
た、種々の媒体への溶解性は、置換基によって、改良す
ることができる。
吸引性置換基によって高めることができる。したがっ
て、少なくとも1個の電子吸引性置換基、特に、基R4
−R7の群からのOCO(アルキル);フッ素;塩素;
臭素;ヨウ素;OH;NO2;NO;CN;COOH;
CHO;SO3H;CF3;CO(アルキル);CO(ア
リール);COO(アリール);PO(アリール)2;
SO3(アルキル)置換基を有する式(I)で表される
化合物が好ましい。特に好ましくは、基R4および/ま
たはR6がこのような置換基である。芳香族リングの空
位における電子供与性置換基、好ましくは、基R5およ
び/またはR7としての電子供与性置換基の助けを借り
て、触媒−基質化合物の安定性を低下させることが可能
であり、かくして、反応速度および触媒消費を低下させ
ることが可能である。式(I)で表されるラセミ化触媒
を、それらの置換パターンにより、種々の反応条件、特
に、種々の基質に、簡単かつ容易に、適合させることが
できるということは、本発明のさらなる利点である。ま
た、種々の媒体への溶解性は、置換基によって、改良す
ることができる。
【0018】好ましい基質は、式(II):
【0019】
【化5】
【0020】〔式中、R1およびR2は、相互に独立に、
アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールまたはヘ
テロアリール基であり;アルキル、アルケニルおよびア
ルキニルは、直鎖、分岐鎖および/または環式である1
−18個の炭素原子を有する脂肪族炭素基であり;アリ
ールは、4−14個の炭素原子を含有する5員環−、6
員環−または7−員環芳香族リングであり、このリング
は、縮合していてもよく;N,O,Sのような0−3個
のヘテロ原子を含有してもよく;アルキルおよびアリー
ル基とも、所望により、相互に独立に、水素;アルキ
ル;O−アルキル;OCO−アルキル;O−アリール;
アリール;フッ素;塩素;臭素;ヨウ素;OH;N
O2;NO;Si(アルキル)3;CN;COOH;CH
O;SO3H;NH2;NH(アルキル);N(アルキ
ル)2;PO(アルキル)2;SO2(アルキル);SO
(アルキル);S−アルキル;CF3;NHCO(アル
キル);CONH2;CO(アルキル);NHCOH;
NHCOO(アルキル);CO(アリール);COO
(アリール);PO(アリール)2;PO3H2;PO
(Oアルキル)2;PO(O−アリール);PO(Oア
ルキル)(O−アリール);PO(O−アルキル)(ア
ルキル);PO(Oアルキル)(アリール);PO(O
アリール)(アルキル);PO2H(アルキル);PO2
H(アリール);PO(OH)(アルキル);PO(O
H)(アリール);SO3(アルキル);PO(Oアリ
ール)2;PO(アリールアルキル);SO(アリー
ル);SO2(アリール);SO3(アリール);N(ア
リール)2;NH(アリール);N(アリールアルキ
ル);NHCO(アリール)である6個までのさらなる
置換基を有してもよく;R1は、また、CH2CH2PO
(アリール)2;CH2CH2PO3H2;CH2CH2PO
(Oアルキル)2;CH2CH2PO(Oアリール)2;C
H2CH2PO(Oアルキル)(Oアリール);CH2C
H2PO(Oアルキル)(アルキル);CH2CH2PO
(Oアルキル)(アリール);CH2CH2PO(Oアリ
ール)(アルキル);CH2CH2PO2H(アルキ
ル);CH2CH2PO2H(アリール)であってもよ
く;アルキルおよびアリールは、上記定義した通りであ
る。〕で表される化合物である。
アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールまたはヘ
テロアリール基であり;アルキル、アルケニルおよびア
ルキニルは、直鎖、分岐鎖および/または環式である1
−18個の炭素原子を有する脂肪族炭素基であり;アリ
ールは、4−14個の炭素原子を含有する5員環−、6
員環−または7−員環芳香族リングであり、このリング
は、縮合していてもよく;N,O,Sのような0−3個
のヘテロ原子を含有してもよく;アルキルおよびアリー
ル基とも、所望により、相互に独立に、水素;アルキ
ル;O−アルキル;OCO−アルキル;O−アリール;
アリール;フッ素;塩素;臭素;ヨウ素;OH;N
O2;NO;Si(アルキル)3;CN;COOH;CH
O;SO3H;NH2;NH(アルキル);N(アルキ
ル)2;PO(アルキル)2;SO2(アルキル);SO
(アルキル);S−アルキル;CF3;NHCO(アル
キル);CONH2;CO(アルキル);NHCOH;
NHCOO(アルキル);CO(アリール);COO
(アリール);PO(アリール)2;PO3H2;PO
(Oアルキル)2;PO(O−アリール);PO(Oア
ルキル)(O−アリール);PO(O−アルキル)(ア
ルキル);PO(Oアルキル)(アリール);PO(O
アリール)(アルキル);PO2H(アルキル);PO2
H(アリール);PO(OH)(アルキル);PO(O
H)(アリール);SO3(アルキル);PO(Oアリ
ール)2;PO(アリールアルキル);SO(アリー
ル);SO2(アリール);SO3(アリール);N(ア
リール)2;NH(アリール);N(アリールアルキ
ル);NHCO(アリール)である6個までのさらなる
置換基を有してもよく;R1は、また、CH2CH2PO
(アリール)2;CH2CH2PO3H2;CH2CH2PO
(Oアルキル)2;CH2CH2PO(Oアリール)2;C
H2CH2PO(Oアルキル)(Oアリール);CH2C
H2PO(Oアルキル)(アルキル);CH2CH2PO
(Oアルキル)(アリール);CH2CH2PO(Oアリ
ール)(アルキル);CH2CH2PO2H(アルキ
ル);CH2CH2PO2H(アリール)であってもよ
く;アルキルおよびアリールは、上記定義した通りであ
る。〕で表される化合物である。
【0021】式(II)で表される化合物において、R
1は、好ましくは、CH2CH2PO(アリール)2;CH
2CH2PO3H2;CH2CH2PO(Oアルキル)2;C
H2CH2PO(Oアリール)2;CH2CH2PO(Oア
ルキル)(Oアリール);CH2CH2PO(Oアルキ
ル)(アルキル);CH2CH2PO(Oアルキル)(ア
リール);CH2CH2PO(Oアリール)(アルキ
ル);CH2CH2PO2H(アルキル);CH2CH2P
O2H(アリール);(C4−C14)アリール;(C1−
C18)アルキル;(C2−C18)アルケニルまたは(C3
−C18)アルキニル;CnH2n(シクロアルキル)(こ
こで、n=1−18)を表し;これは、分岐または直鎖
であってもよく;また、これは、相互に独立に、水素;
アルキル;O(アルキル)、O(アリール);アリー
ル;フッ素;塩素;臭素;ヨウ素;OH;NO2;C
N;COOH;CHO;NH2;NH(アルキル);N
(アルキル)2;PO(アルキル)2;SO2(アルキ
ル);CF3;NHCO(アルキル);CONH2;CO
(アルキル);NHCOH;NHCOO(アルキル);
CO(アリール);COO(アリール);PO(アリー
ル)2;PO3H2;PO(Oアルキル)2である1−6個
の置換基によって置換されていてもよく;アリールは、
4―14個の炭素原子を含有する5員環−、6−員環ま
たは7−員環の芳香族リングであり;このリングは、縮
合していてもよく;N,O,Sのような0―3個のヘテ
ロ原子を含有してもよく;R2は、好ましくは、(C4−
C14)アリール;(C1−C12)アルケニルまたは(C3
−C12)アルキニル;CnH2n(シクロアルキル)(こ
こで、n=1−12)を表し;これは、分岐または直鎖
であってもよく;これは、相互に独立に、アリール;フ
ッ素;塩素;臭素;ヨウ素;NO2;CN;CF3;メ
トキシおよび/またはCOOR9(ここで、R9=メチル
またはエチル)である1−3個の置換基によって置換さ
れていてもよく;これは、フッ素;塩素;臭素;ヨウ
素;CF3およびメトキシからなる群より選択される置
換基によって置換されていてもよい。
1は、好ましくは、CH2CH2PO(アリール)2;CH
2CH2PO3H2;CH2CH2PO(Oアルキル)2;C
H2CH2PO(Oアリール)2;CH2CH2PO(Oア
ルキル)(Oアリール);CH2CH2PO(Oアルキ
ル)(アルキル);CH2CH2PO(Oアルキル)(ア
リール);CH2CH2PO(Oアリール)(アルキ
ル);CH2CH2PO2H(アルキル);CH2CH2P
O2H(アリール);(C4−C14)アリール;(C1−
C18)アルキル;(C2−C18)アルケニルまたは(C3
−C18)アルキニル;CnH2n(シクロアルキル)(こ
こで、n=1−18)を表し;これは、分岐または直鎖
であってもよく;また、これは、相互に独立に、水素;
アルキル;O(アルキル)、O(アリール);アリー
ル;フッ素;塩素;臭素;ヨウ素;OH;NO2;C
N;COOH;CHO;NH2;NH(アルキル);N
(アルキル)2;PO(アルキル)2;SO2(アルキ
ル);CF3;NHCO(アルキル);CONH2;CO
(アルキル);NHCOH;NHCOO(アルキル);
CO(アリール);COO(アリール);PO(アリー
ル)2;PO3H2;PO(Oアルキル)2である1−6個
の置換基によって置換されていてもよく;アリールは、
4―14個の炭素原子を含有する5員環−、6−員環ま
たは7−員環の芳香族リングであり;このリングは、縮
合していてもよく;N,O,Sのような0―3個のヘテ
ロ原子を含有してもよく;R2は、好ましくは、(C4−
C14)アリール;(C1−C12)アルケニルまたは(C3
−C12)アルキニル;CnH2n(シクロアルキル)(こ
こで、n=1−12)を表し;これは、分岐または直鎖
であってもよく;これは、相互に独立に、アリール;フ
ッ素;塩素;臭素;ヨウ素;NO2;CN;CF3;メ
トキシおよび/またはCOOR9(ここで、R9=メチル
またはエチル)である1−3個の置換基によって置換さ
れていてもよく;これは、フッ素;塩素;臭素;ヨウ
素;CF3およびメトキシからなる群より選択される置
換基によって置換されていてもよい。
【0022】式(II)で表される化合物において、R
1は、特に好ましくは、CH2CH2PO(Oアルキル)
(アルキル);CH2CH2PO(Oアルキル)アリー
ル;CH2CH2PO(Oアリール)(アルキル);CH
2CH2PO2H(アルキル);CH2CH2PO2H(アリ
ール);(C5−C12)アリール;(C1−C16)アルキ
ル;(C2−C16)アルケニルまたは(C3−C16)アル
キニル;CnH2n(シクロアルキル)(ここで、n=1
−16)であり;これは、分岐または直鎖であってもよ
く;また、これは、相互に独立に、水素;アルキル;O
(アルキル)、O(アリール);アリール;フッ素;塩
素;臭素;ヨウ素;OH;NO2;CN;COOH;C
HO;NH2;NH(アルキル);N(アルキル)2;C
F3;NHCO(アルキル);CONH2;CO(アルキ
ル);NHCOH;NHCOO(アルキル);CO(ア
リール);COO(アリール)である1−4個の置換基
によって置換されていてもよく;アリールは、4―12
個の炭素原子を含有する5員環−、6員環−または7−
員環の芳香族リングであってもよく;このリングは、縮
合していてもよく;N,O,Sのような0―3個のヘテ
ロ原子を含有してもよく;R2は、特に好ましくは、
(C4−C10)アリール;(C1−C10)アルキル;(C
2−C10)アルケニルまたは(C3−C10)アルキニル;
CnH2n(シクロアルキル)(ここで、n=1−10)
であり;これは、分岐または直鎖であってもよく;これ
は、相互に独立に、アリール;フッ素;塩素;臭素;ヨ
ウ素;NO2;CN;CF3;メトキシおよび/またはC
OOR9(ここで、R9=メチルまたはエチル)である1
−3個の置換基によって置換されていてもよく;これ
は、フッ素;塩素;臭素;ヨウ素;CF3およびメトキ
シからなる群よりの置換基によって置換されていてもよ
い。
1は、特に好ましくは、CH2CH2PO(Oアルキル)
(アルキル);CH2CH2PO(Oアルキル)アリー
ル;CH2CH2PO(Oアリール)(アルキル);CH
2CH2PO2H(アルキル);CH2CH2PO2H(アリ
ール);(C5−C12)アリール;(C1−C16)アルキ
ル;(C2−C16)アルケニルまたは(C3−C16)アル
キニル;CnH2n(シクロアルキル)(ここで、n=1
−16)であり;これは、分岐または直鎖であってもよ
く;また、これは、相互に独立に、水素;アルキル;O
(アルキル)、O(アリール);アリール;フッ素;塩
素;臭素;ヨウ素;OH;NO2;CN;COOH;C
HO;NH2;NH(アルキル);N(アルキル)2;C
F3;NHCO(アルキル);CONH2;CO(アルキ
ル);NHCOH;NHCOO(アルキル);CO(ア
リール);COO(アリール)である1−4個の置換基
によって置換されていてもよく;アリールは、4―12
個の炭素原子を含有する5員環−、6員環−または7−
員環の芳香族リングであってもよく;このリングは、縮
合していてもよく;N,O,Sのような0―3個のヘテ
ロ原子を含有してもよく;R2は、特に好ましくは、
(C4−C10)アリール;(C1−C10)アルキル;(C
2−C10)アルケニルまたは(C3−C10)アルキニル;
CnH2n(シクロアルキル)(ここで、n=1−10)
であり;これは、分岐または直鎖であってもよく;これ
は、相互に独立に、アリール;フッ素;塩素;臭素;ヨ
ウ素;NO2;CN;CF3;メトキシおよび/またはC
OOR9(ここで、R9=メチルまたはエチル)である1
−3個の置換基によって置換されていてもよく;これ
は、フッ素;塩素;臭素;ヨウ素;CF3およびメトキ
シからなる群よりの置換基によって置換されていてもよ
い。
【0023】式(II)で表される化合物において、R
1は、特に非常に好ましくは、CH2CH2PO(Oアル
キル)CH3;CH2CH2PO(O−アリール)CH3;
CH2CH2PO2H(CH3);(C5−C10)アリー
ル;(C1−C14)アルキル;(C2−C14)アルケニル
または(C3−C14)アルキニル;CnH2n(シクロアル
キル)(ここで、n=1−14)であり;これは、分岐
または直鎖であってもよく;これは、また、相互に独立
に、水素;アルキル;O(アルキル)、O(アリー
ル);アリール;フッ素;塩素;臭素;ヨウ素;OH;
NO2;CN;COOH;CHO;NH2;NH(アルキ
ル);N(アルキル)2;CF3;NHCO(アルキ
ル);CONH2;CO(アルキル);;CO(アリー
ル);COO(アリール)である1−3個の置換基によ
って置換されていてもよく;アリールは、4―10個の
炭素原子を含有する5員環−、6員環−または7−員環
の芳香族リングであってもよく;このリングは、縮合し
ていてもよく;N,O,Sのような0−3個のヘテロ原
子を含有してもよく;R2は、特に非常に好ましくは、
(C4−C10)アリール;(C1−C10)アルキル;(C
2−C10)アルケニルまたは(C3−C10)アルキニル;
CnH2n(シクロアルキル)(ここで、n=1−10)
であり;これは、分岐または直鎖であってもよく;これ
は、相互に独立に、フェニル;フッ素;塩素;臭素;ヨ
ウ素;NO2;CN;CF3;メトキシおよび/または
COOR9(ここで、R9=メチルまたはエチル)である
1−3個の置換基によって置換されていてもよい。
1は、特に非常に好ましくは、CH2CH2PO(Oアル
キル)CH3;CH2CH2PO(O−アリール)CH3;
CH2CH2PO2H(CH3);(C5−C10)アリー
ル;(C1−C14)アルキル;(C2−C14)アルケニル
または(C3−C14)アルキニル;CnH2n(シクロアル
キル)(ここで、n=1−14)であり;これは、分岐
または直鎖であってもよく;これは、また、相互に独立
に、水素;アルキル;O(アルキル)、O(アリー
ル);アリール;フッ素;塩素;臭素;ヨウ素;OH;
NO2;CN;COOH;CHO;NH2;NH(アルキ
ル);N(アルキル)2;CF3;NHCO(アルキ
ル);CONH2;CO(アルキル);;CO(アリー
ル);COO(アリール)である1−3個の置換基によ
って置換されていてもよく;アリールは、4―10個の
炭素原子を含有する5員環−、6員環−または7−員環
の芳香族リングであってもよく;このリングは、縮合し
ていてもよく;N,O,Sのような0−3個のヘテロ原
子を含有してもよく;R2は、特に非常に好ましくは、
(C4−C10)アリール;(C1−C10)アルキル;(C
2−C10)アルケニルまたは(C3−C10)アルキニル;
CnH2n(シクロアルキル)(ここで、n=1−10)
であり;これは、分岐または直鎖であってもよく;これ
は、相互に独立に、フェニル;フッ素;塩素;臭素;ヨ
ウ素;NO2;CN;CF3;メトキシおよび/または
COOR9(ここで、R9=メチルまたはエチル)である
1−3個の置換基によって置換されていてもよい。
【0024】本方法は、好ましくは、以下のように行わ
れる。例えば、R2=CH3−C8H1 7である式(II)
で表されるエステルを水−またはアルコール含有溶液中
でリパーゼ、エステラーゼまたはプロテアーゼと混合
し、攪拌する。
れる。例えば、R2=CH3−C8H1 7である式(II)
で表されるエステルを水−またはアルコール含有溶液中
でリパーゼ、エステラーゼまたはプロテアーゼと混合
し、攪拌する。
【0025】例えば、上記溶液をリン酸塩またはTRI
S〔=トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン〕緩衝
液で緩衝するか、または、塩基、例えば、アンモニアま
たは水酸化ナトリウム水溶液を連続的に加えることが有
益である。好ましい緩衝範囲は、pH6.5−9.5で
ある。所望される中間体または最終生成物が直接得られ
るように、中和条件を選択することができる。例えば、
アンモニアを使用して、中和を行う場合には、直接、化
合物IIIb)(以下、参照)を得ることが可能であ
る。
S〔=トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン〕緩衝
液で緩衝するか、または、塩基、例えば、アンモニアま
たは水酸化ナトリウム水溶液を連続的に加えることが有
益である。好ましい緩衝範囲は、pH6.5−9.5で
ある。所望される中間体または最終生成物が直接得られ
るように、中和条件を選択することができる。例えば、
アンモニアを使用して、中和を行う場合には、直接、化
合物IIIb)(以下、参照)を得ることが可能であ
る。
【0026】補助溶剤を添加することがさらに有益であ
るかもしれない。適した補助溶剤としては、例えば、ジ
メトキシエタン、アセトン、アセトニトリル、THF、
ジオキサン、ヘキサン、t−ブチルメチルエーテルおよ
びt−ブタノールが挙げられる。溶液中の補助溶剤の量
は、好ましくは、10−90%である。
るかもしれない。適した補助溶剤としては、例えば、ジ
メトキシエタン、アセトン、アセトニトリル、THF、
ジオキサン、ヘキサン、t−ブチルメチルエーテルおよ
びt−ブタノールが挙げられる。溶液中の補助溶剤の量
は、好ましくは、10−90%である。
【0027】好ましい酵素は、リパーゼおよびプロテー
ゼ、例えば、α−キモトリプシン(ウシの膵臓からのE
C3.4.21.1(Fluka Chemie AG));アルカラー
ゼ〔バシラスリケニフォルミス(Bachilus licheniformi
s)からのEC3.4.21.14プロテアーゼ(Novo In
dustri A/S Denmark)〕、サブチリジン〔バシラスリケ
ニフォルミス(Bacillus licheniformis)からのEC3.
4.21.62プロテアーゼ(Fluka Chemie AG)〕、キ
ラザイムP−1(Roche Diagnostics);登録商標ChiroCl
ec-BL(Altus Biologics)またはブタの膵臓からのリパー
ゼ(PPL,EC3.1.1.3(Sigma Chemical C
o.))である。
ゼ、例えば、α−キモトリプシン(ウシの膵臓からのE
C3.4.21.1(Fluka Chemie AG));アルカラー
ゼ〔バシラスリケニフォルミス(Bachilus licheniformi
s)からのEC3.4.21.14プロテアーゼ(Novo In
dustri A/S Denmark)〕、サブチリジン〔バシラスリケ
ニフォルミス(Bacillus licheniformis)からのEC3.
4.21.62プロテアーゼ(Fluka Chemie AG)〕、キ
ラザイムP−1(Roche Diagnostics);登録商標ChiroCl
ec-BL(Altus Biologics)またはブタの膵臓からのリパー
ゼ(PPL,EC3.1.1.3(Sigma Chemical C
o.))である。
【0028】上記した酵素は、各場合において、遊離ま
たは固定化された形で(固定化した生物を使用する触
媒、W. Hartmeier, Springer Verlag Berlin, 1988)使
用することができる。反応速度および意図する反応時間
に応じ、および、酵素のタイプ(例えば、遊離または固
定化された)に応じて、酵素の量は、自由に選択され、
簡単な予備実験によって容易に決定することができる。
たは固定化された形で(固定化した生物を使用する触
媒、W. Hartmeier, Springer Verlag Berlin, 1988)使
用することができる。反応速度および意図する反応時間
に応じ、および、酵素のタイプ(例えば、遊離または固
定化された)に応じて、酵素の量は、自由に選択され、
簡単な予備実験によって容易に決定することができる。
【0029】溶剤に基づき、反応混合物は、好ましく
は、2−50重量%のエステルを含有し、特に好ましく
は、5−20重量%のエステルを含有する。反応温度
は、0℃−100℃であり、好ましくは、20℃−80
℃、特に好ましくは、20℃−60℃である。
は、2−50重量%のエステルを含有し、特に好ましく
は、5−20重量%のエステルを含有する。反応温度
は、0℃−100℃であり、好ましくは、20℃−80
℃、特に好ましくは、20℃−60℃である。
【0030】カルボン酸エステルは、アミノ酸またはそ
の誘導体から公知のエステル化法によって製造すること
が有益である(Haslam, Tetrahedron 1980, 36, 2409; H
ofle, Steglich, Vorbruggen, Angew. Chem. 1978, 90,
602)。
の誘導体から公知のエステル化法によって製造すること
が有益である(Haslam, Tetrahedron 1980, 36, 2409; H
ofle, Steglich, Vorbruggen, Angew. Chem. 1978, 90,
602)。
【0031】本発明に従う方法に従えば、ラセミ化触媒
は、基質、すなわち、アミノ酸エステルまたはアミノ酸
エステル誘導体に基づき、触媒量使用される。基質に基
づき、概して、20mol%−0.01mol%、好ま
しくは、15−0.1mol%、特に好ましくは、10
−0.1mol%が使用される。
は、基質、すなわち、アミノ酸エステルまたはアミノ酸
エステル誘導体に基づき、触媒量使用される。基質に基
づき、概して、20mol%−0.01mol%、好ま
しくは、15−0.1mol%、特に好ましくは、10
−0.1mol%が使用される。
【0032】本発明に従う方法の1つの実施態様は、
〔L〕−2−アミノ−4−メチルホスフィノ酪酸(L−
ホスフィノトリシン、L−Ptc)またはそのアンモニ
ウム塩のエナンチオ選択的な製造である。従来、DL−
Ptcまたはそのアンモニウム塩のほとんどラセミの混
合物が除草剤として使用されている。除草作用は、主と
して、L−形(L−IIIa;L−ホスフィノトリシ
ン;L−Ptcまたはそのアンモニウム塩L−III
b)によって示され、他方、各エナンチオマーD−形
は、ほとんど有効ではない。
〔L〕−2−アミノ−4−メチルホスフィノ酪酸(L−
ホスフィノトリシン、L−Ptc)またはそのアンモニ
ウム塩のエナンチオ選択的な製造である。従来、DL−
Ptcまたはそのアンモニウム塩のほとんどラセミの混
合物が除草剤として使用されている。除草作用は、主と
して、L−形(L−IIIa;L−ホスフィノトリシ
ン;L−Ptcまたはそのアンモニウム塩L−III
b)によって示され、他方、各エナンチオマーD−形
は、ほとんど有効ではない。
【0033】
【化6】
【0034】かくして、慣用的な工業的製造方法では、
ホスフィノトリシンの約半分がほとんど除草作用を示さ
ないので、エナンチオマーに富むL−Ptcを使用する
ことによって、土壌中および植物中において生物学的に
分解する必要のある配合物助剤および基質の適用率およ
び適用量を少なくすることができる。したがって、エナ
ンチオマー的に富むL−Ptcの使用は、非常に経済的
であり、経済的に興味深い。
ホスフィノトリシンの約半分がほとんど除草作用を示さ
ないので、エナンチオマーに富むL−Ptcを使用する
ことによって、土壌中および植物中において生物学的に
分解する必要のある配合物助剤および基質の適用率およ
び適用量を少なくすることができる。したがって、エナ
ンチオマー的に富むL−Ptcの使用は、非常に経済的
であり、経済的に興味深い。
【0035】以下の実施例は、本発明をさらに詳細に例
示することを意味するが、本発明は、これら実施例に何
ら限定されるものではない。
示することを意味するが、本発明は、これら実施例に何
ら限定されるものではない。
【0036】
【実施例】生成物は、1H−NMRスペクトルによって
同定した。生成物の光学純度は、比旋光度を測定するこ
とにより、および、HPLC分析により、決定した。
同定した。生成物の光学純度は、比旋光度を測定するこ
とにより、および、HPLC分析により、決定した。
【0037】実施例 1:20mmolのラセミのチロ
シンエステル塩酸塩(R1=4−OH−C6H4およびR2
=CH2C6H5またはC2H5である式(II)で表され
る化合物)を、10mlのH2Oと40mlのアセトニ
トリルとの混合物に溶解し、2NのNaOHを使用し
て、所望されるpHを達成する。生ずる水相を分離し、
廃棄する。反応バッチに自動滴下装置(autotitrator)を
取りつけ、反応温度とする。0.2mlのアルカラーゼ
(バシラスリケニフォルミス(Bacillus licheniformis)
のプロテアーゼ;活性:2.5AU/ml)および選択
した量のアルデヒド(表1参照)を加えることにより、
反応を開始する。少なくとも90%の転化(HPLC)
が達成された後、反応バッチをpH5.5−6.5に調
整し、0℃まで冷却し、1時間攪拌する。沈殿する生成
物を濾過し、50−200mlのアセトニトリルで洗浄
する。
シンエステル塩酸塩(R1=4−OH−C6H4およびR2
=CH2C6H5またはC2H5である式(II)で表され
る化合物)を、10mlのH2Oと40mlのアセトニ
トリルとの混合物に溶解し、2NのNaOHを使用し
て、所望されるpHを達成する。生ずる水相を分離し、
廃棄する。反応バッチに自動滴下装置(autotitrator)を
取りつけ、反応温度とする。0.2mlのアルカラーゼ
(バシラスリケニフォルミス(Bacillus licheniformis)
のプロテアーゼ;活性:2.5AU/ml)および選択
した量のアルデヒド(表1参照)を加えることにより、
反応を開始する。少なくとも90%の転化(HPLC)
が達成された後、反応バッチをpH5.5−6.5に調
整し、0℃まで冷却し、1時間攪拌する。沈殿する生成
物を濾過し、50−200mlのアセトニトリルで洗浄
する。
【0038】
【表1】
【0039】チロシンのNMRスペクトル特性 1H−
NMR(200MHz−トリフルオロ酢酸)
NMR(200MHz−トリフルオロ酢酸)
【0040】
【化7】
【0041】実施例 2:20mmolのラセミのアミ
ノ酸エステル塩酸塩(R1=C6H4およびR2=CH2C6
H5である式(II)で表される化合物)を、10ml
のH2Oと40mlのアセトニトリルとの混合物に溶解
し、2NのNaOHを使用して、pH8.5を達成す
る。生ずる水相を分離し、廃棄する。反応バッチに自動
滴下装置(autotitrator)を取りつけ、反応温度とする。
0.2mlのアルカラーゼ(バシラスリケニフォルミス
(Bacillus licheniformis)のプロテアーゼ;活性:2.
5AU/ml)および10mol%のアルデヒド(表
2)を加えることにより、反応を開始する。反応を停止
した(HPLC)後、反応バッチに100mlのジメト
キシエタンを加え、pH5.5−6.5に調整し、0℃
まで冷却し、1時間攪拌する。沈殿する生成物を濾過
し、50−200mlのアセトニトリルで洗浄する。
ノ酸エステル塩酸塩(R1=C6H4およびR2=CH2C6
H5である式(II)で表される化合物)を、10ml
のH2Oと40mlのアセトニトリルとの混合物に溶解
し、2NのNaOHを使用して、pH8.5を達成す
る。生ずる水相を分離し、廃棄する。反応バッチに自動
滴下装置(autotitrator)を取りつけ、反応温度とする。
0.2mlのアルカラーゼ(バシラスリケニフォルミス
(Bacillus licheniformis)のプロテアーゼ;活性:2.
5AU/ml)および10mol%のアルデヒド(表
2)を加えることにより、反応を開始する。反応を停止
した(HPLC)後、反応バッチに100mlのジメト
キシエタンを加え、pH5.5−6.5に調整し、0℃
まで冷却し、1時間攪拌する。沈殿する生成物を濾過
し、50−200mlのアセトニトリルで洗浄する。
【0042】
【表2】
【0043】フェニルアラニンのNMRスペクトル特性
1H−NMR(200MHz−トリフルオロ酢酸)
1H−NMR(200MHz−トリフルオロ酢酸)
【0044】
【化8】
【0045】実施例 3:20mmolのラセミのアミ
ノ酸エステル塩酸塩(R1=C6H4およびR2=C 2H5お
よびC4H9である式(II)で表される化合物)を、1
0mlのH2Oと40mlのアセトニトリルとの混合物
に溶解し、2NのNaOHを使用して、pH7.5を達
成する。生ずる水相を分離し、廃棄する。反応バッチに
自動滴下装置(autotitrator)を取りつけ、反応温度とす
る。0.2mlのアルカラーゼ(バシラスリケニフォル
ミス(Bacillus licheniformis)のプロテアーゼ;活性:
2.5AU/ml)および5mol%の3,5−ジクロ
ロサリチルアルデヒドを加えることにより、反応を開始
する。反応を停止した(HPLC)後、反応バッチに1
00mlのジメトキシエタンを加え、pH5.5−6.
5に調整し、0℃まで冷却し、1時間攪拌する。沈殿す
る生成物を濾過し、50−200mlのアセトニトリル
で洗浄する。
ノ酸エステル塩酸塩(R1=C6H4およびR2=C 2H5お
よびC4H9である式(II)で表される化合物)を、1
0mlのH2Oと40mlのアセトニトリルとの混合物
に溶解し、2NのNaOHを使用して、pH7.5を達
成する。生ずる水相を分離し、廃棄する。反応バッチに
自動滴下装置(autotitrator)を取りつけ、反応温度とす
る。0.2mlのアルカラーゼ(バシラスリケニフォル
ミス(Bacillus licheniformis)のプロテアーゼ;活性:
2.5AU/ml)および5mol%の3,5−ジクロ
ロサリチルアルデヒドを加えることにより、反応を開始
する。反応を停止した(HPLC)後、反応バッチに1
00mlのジメトキシエタンを加え、pH5.5−6.
5に調整し、0℃まで冷却し、1時間攪拌する。沈殿す
る生成物を濾過し、50−200mlのアセトニトリル
で洗浄する。
【0046】
【表3】
【0047】フェニルアラニンのNMRスペクトル特性
1H−NMR(200MHz−トリフルオロ酢酸)
1H−NMR(200MHz−トリフルオロ酢酸)
【0048】
【化9】
【0049】実施例 4:pH7.5で、1mlの(バ
シラスリケニフォルミス(Bacillus licheniformis)から
のプロテアーゼおよび2。5mol%の3,5−ジクロ
ロサリチルアルデヒドを、攪拌しつつ、50mlの水に
加える。20mmolのラセミのアミノ酸エステル(R
1=C6H4、C2H5、CH(CH3)2、CH2SCH3お
よびR2=C 2H5である式(II)で表される化合物)
の50mlアセトニトリル溶液を緩やかに滴下すること
により、反応を開始する。自動滴定装置を使用し、溶液
のpHををpH7.5に調整する。
シラスリケニフォルミス(Bacillus licheniformis)から
のプロテアーゼおよび2。5mol%の3,5−ジクロ
ロサリチルアルデヒドを、攪拌しつつ、50mlの水に
加える。20mmolのラセミのアミノ酸エステル(R
1=C6H4、C2H5、CH(CH3)2、CH2SCH3お
よびR2=C 2H5である式(II)で表される化合物)
の50mlアセトニトリル溶液を緩やかに滴下すること
により、反応を開始する。自動滴定装置を使用し、溶液
のpHををpH7.5に調整する。
【0050】GCおよび/またはHPLC法を使用し、
転化率およびエナンチオマー純度について、表4のデー
タが決定された。
転化率およびエナンチオマー純度について、表4のデー
タが決定された。
【0051】
【表4】
【0052】式(III)で表される化合物を製造する
例:1H−および31P−NMRスペクトルにより、およ
び、融点の測定により、全ての生成物を同定した。比旋
光度を測定することにより、および、HPLC分析によ
り、生成物の光学純度を測定した(EP0 382 1
13)。
例:1H−および31P−NMRスペクトルにより、およ
び、融点の測定により、全ての生成物を同定した。比旋
光度を測定することにより、および、HPLC分析によ
り、生成物の光学純度を測定した(EP0 382 1
13)。
【0053】ワークアップ:溶剤の除去後、メタノール
からの再結晶により、直接、化合物(IIIb)を得る
ことができる。6NのHClでメタノール溶液を処理す
ることにより、Iaで表される塩酸塩を得ることができ
る。このようにして、ラセミのエステル(II)も、ま
た、加水分解され、転化が完了せずとも、Ia★HCl
の単離収率が90−95%となる。
からの再結晶により、直接、化合物(IIIb)を得る
ことができる。6NのHClでメタノール溶液を処理す
ることにより、Iaで表される塩酸塩を得ることができ
る。このようにして、ラセミのエステル(II)も、ま
た、加水分解され、転化が完了せずとも、Ia★HCl
の単離収率が90−95%となる。
【0054】実施例 5−8:自動pHおよび温度制御
器を備えた4径フラスコに、42mmolのホスフィノ
トリシンn−ブチルエステルおよび0.47mmolの
3,5−ジクロロサリチルアルデヒドを、有機溶剤と水
との混合物(混合比については、表参照。)に溶解す
る。12%強のアンモニア水溶液を使用し、pHをpH
7に調整し、100mgのキラザイムP−1リオ(Chira
zyme P-1 lyo)(Roche Diagnostics)を、ついで、加え
る。反応溶液を35−38℃で記載した時間攪拌する。
上記したワークアップを行うと、記載したエナンチオマ
ー過剰で、IIIa★HClを与える。
器を備えた4径フラスコに、42mmolのホスフィノ
トリシンn−ブチルエステルおよび0.47mmolの
3,5−ジクロロサリチルアルデヒドを、有機溶剤と水
との混合物(混合比については、表参照。)に溶解す
る。12%強のアンモニア水溶液を使用し、pHをpH
7に調整し、100mgのキラザイムP−1リオ(Chira
zyme P-1 lyo)(Roche Diagnostics)を、ついで、加え
る。反応溶液を35−38℃で記載した時間攪拌する。
上記したワークアップを行うと、記載したエナンチオマ
ー過剰で、IIIa★HClを与える。
【0055】
【表5】
【0056】実施例 9:自動pHおよび温度制御器を
備えた4径フラスコに、42mmolのホスフィノトリ
シンn−ブチルエステルおよび0.6mmolの3,5
−ジニトロサリチルアルデヒドを、50mlのアセトニ
トリルと10mlの水との混合物に溶解する。12%強
のアンモニア水溶液を使用し、pHをpH7に調整し、
50mgのキラザイムP−1リオ(Chirazyme P-1 lyo)
(Roche Diagnostics)を、ついで、加える。溶液を35
−38℃で20時間攪拌する。上記したワークアップを
行うと、72%エナンチオマー過剰で、IIIa★HC
lを与える。
備えた4径フラスコに、42mmolのホスフィノトリ
シンn−ブチルエステルおよび0.6mmolの3,5
−ジニトロサリチルアルデヒドを、50mlのアセトニ
トリルと10mlの水との混合物に溶解する。12%強
のアンモニア水溶液を使用し、pHをpH7に調整し、
50mgのキラザイムP−1リオ(Chirazyme P-1 lyo)
(Roche Diagnostics)を、ついで、加える。溶液を35
−38℃で20時間攪拌する。上記したワークアップを
行うと、72%エナンチオマー過剰で、IIIa★HC
lを与える。
【0057】実施例 10−13:自動pHおよび温度
制御器を備えた4径フラスコに、21mmolのホスフ
ィノトリシンn−ブチルエステルおよび0.47mmo
lの3,5−ジニトロサリチルアルデヒドを、有機溶剤
と水との混合物(混合比については、表参照。)に溶解
する。12%強のアンモニア水溶液を使用し、pHをp
H7に調整し、150mgのキラザイムP−1リオ(Chi
razyme P-1 lyo)(Roche Diagnostics)を、ついで、加え
る。反応溶液を28−31℃で記載した時間攪拌する。
上記したワークアップを行うと、記載したエナンチオマ
ー過剰で、IIIa★HClを与える。
制御器を備えた4径フラスコに、21mmolのホスフ
ィノトリシンn−ブチルエステルおよび0.47mmo
lの3,5−ジニトロサリチルアルデヒドを、有機溶剤
と水との混合物(混合比については、表参照。)に溶解
する。12%強のアンモニア水溶液を使用し、pHをp
H7に調整し、150mgのキラザイムP−1リオ(Chi
razyme P-1 lyo)(Roche Diagnostics)を、ついで、加え
る。反応溶液を28−31℃で記載した時間攪拌する。
上記したワークアップを行うと、記載したエナンチオマ
ー過剰で、IIIa★HClを与える。
【0058】
【表6】
【0059】実施例 14:自動pHおよび温度制御器
を備えた4径フラスコに、21mmolのホスフィノト
リシンn−ブチルエステルおよび0.47mmolの
3,5−ジニトロサリチルアルデヒドを、40mlのア
セトニトリルと5mlの水との混合物に溶解する。12
%強のアンモニア水溶液を使用し、pHをpH7に調整
し、1.8mlのChiroClec-BL(Altus Biologics Inc)
を、ついで、加える。反応溶液を40−45℃で20時
間攪拌する。上記したワークアップを行うと、48%エ
ナンチオマー過剰で、IIIa★HClを与える。
を備えた4径フラスコに、21mmolのホスフィノト
リシンn−ブチルエステルおよび0.47mmolの
3,5−ジニトロサリチルアルデヒドを、40mlのア
セトニトリルと5mlの水との混合物に溶解する。12
%強のアンモニア水溶液を使用し、pHをpH7に調整
し、1.8mlのChiroClec-BL(Altus Biologics Inc)
を、ついで、加える。反応溶液を40−45℃で20時
間攪拌する。上記したワークアップを行うと、48%エ
ナンチオマー過剰で、IIIa★HClを与える。
【0060】実施例 15:自動pHおよび温度制御器
を備えた4径フラスコに、21mmolのホスフィノト
リシンn−ブチルエステルおよび1.41mmolの
3,5−ジニトロサリチルアルデヒドを、50mlのア
セトニトリルと15mlの水との混合物に溶解する。1
2%強のアンモニア水溶液を使用し、pHをpH7に調
整し、100mgのキラザイムP−1リオ(Chirazyme P
-1 lyo)(Roche Diagnostics)を、ついで、加える。反応
溶液を30−32℃で50時間攪拌する。上記したワー
クアップを行うと、83%エナンチオマー過剰で、II
Ia★HClを与える。
を備えた4径フラスコに、21mmolのホスフィノト
リシンn−ブチルエステルおよび1.41mmolの
3,5−ジニトロサリチルアルデヒドを、50mlのア
セトニトリルと15mlの水との混合物に溶解する。1
2%強のアンモニア水溶液を使用し、pHをpH7に調
整し、100mgのキラザイムP−1リオ(Chirazyme P
-1 lyo)(Roche Diagnostics)を、ついで、加える。反応
溶液を30−32℃で50時間攪拌する。上記したワー
クアップを行うと、83%エナンチオマー過剰で、II
Ia★HClを与える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウーヴェ・ディンガーディッセン ドイツ連邦共和国64342 ゼーハイム−ユ ーゲンハイム,リンネンヴェーグ 1 (72)発明者 ペーター・グロース ドイツ連邦共和国65451 ケルスターバッ ハ,ゴットフリート−ケラーシュトラーセ 2 (72)発明者 ヴォルフガング・ホラ ドイツ連邦共和国65779 ケルクハイム, クックックスヴェーク 7 (72)発明者 マティアス・ベラー ドイツ連邦共和国18119 ロストック,ベ ルンシュタインヴェーク 16 (72)発明者 ダーニエル・シッヒル ドイツ連邦共和国85748 ガルヒング,ア インシュタインシュトラーセ 12
Claims (16)
- 【請求項1】 式(I): 【化1】 〔式中、R3は、酸性プロトンを有する基であり;R4−
R7は、相互に独立に、水素;アルキル;O−アルキ
ル;COO−アルキル;アリール;O−アリール;フッ
素;塩素;臭素;ヨウ素;OH;NO2;NO;Si
(アルキル)3;CN;COOH;CHO;SO3H;N
H2;NH(アルキル);N(アルキル)2;PO(アル
キル)2;SO2(アルキル);SO(アルキル);CF
3;NHCO(アルキル);CONH2;CO(アルキ
ル);NHCOH;NHCOO(アルキル);CO(ア
リール);COO(アリール);PO(アリール)2;
PO3H2;PO(Oアルキル)2;SO3(アルキル);
PO(Oアリール)2;PO(Oアルキル)(Oアリー
ル);PO(アリールアルキル);SO(アリール);
SO2(アリール);SO3(アリール);N(アリー
ル)2;NH(アリール);N(アリールアルキル);
NHCO(アリール)であり;R8は、水素;アルキル
またはアリールであり;アルキルは、1−18個の炭素
原子を有する脂肪族炭素基であり;これは、直鎖、分岐
鎖、飽和または不飽和および/または環式であり;アリ
ールは、4−14個の炭素原子を含有する5員環−、6
員環−または7員環の芳香族リングであり;このリング
は、縮合していてもよく;N,O,Sのような0−3個
のヘテロ原子を含有してもよく;アルキルおよびアリー
ル基とも、相互に独立に、水素;アルキル;O−アルキ
ル;COO−アルキル;O−アリール;アリール;フッ
素;塩素;臭素;ヨウ素;OH;NO2;NO;Si
(アルキル)3;CN;COOH;CHO;SO3H;N
H2;NH(アルキル);N(アルキル)2;PO(アル
キル)2;SO2(アルキル);SO(アルキル);CF
3;NHCO(アルキル);CONH2;CO(アルキ
ル);NHCOH;NHCOO(アルキル);CO(ア
リール);COO(アリール);PO(アリール)2;
PO3H2;PO(Oアルキル)2;SO3(アルキル);
PO(Oアリール)2;PO(Oアルキル)(Oアリー
ル);PO(アリールアルキル);SO(アリール);
SO2(アリール);SO3(アリール);N(アリー
ル)2;NH(アリール);N(アリールアルキル);
NHCO(アリール)である6個までのさらなる置換基
を有してもよく;ここで、アルキルおよびアリールは、
上記定義した通りであり;R 7およびR8は、また、縮合
環システムが存在するように、共有結合によって結合さ
れていてもよい。〕で表される化合物の動力学的(dynam
ic kinetic)ラセミ体の分割によってアミノ酸およびア
ミノ酸誘導体をエナンチオ選択的に製造するためのラセ
ミ化触媒としての使用。 - 【請求項2】 基R3が、COOH;OH;SH;SO3
H;B(OH)2;NHCOCH3またはPO(OH)2
である、請求項1に記載の式(I)で表される化合物の
使用。 - 【請求項3】 基R4−R7、特に好ましくは、基R4お
よび/またはR6が、好ましくは、COO(アルキ
ル);フッ素;塩素;臭素;ヨウ素;OH;NO2;N
O;CN;COOH;CHO;SO3H;CF3;CO
(アルキル);CO(アリール);COO(アリー
ル);PO(アリール)2;SO3(アルキル)からなる
群より選択される少なくとも1個の電子吸引性置換基を
含有する、請求項1または請求項2に記載の式(I)で
表される化合物の使用。 - 【請求項4】 式(I): 【化2】 〔式中、R3は、酸性プロトンを有する基であり;R4−
R7は、相互に独立に、水素;アルキル;O−アルキ
ル;COO−アルキル;O−アリール;アリール;フッ
素;塩素;臭素;ヨウ素;OH;NO2;NO;Si
(アルキル)3;CN;COOH;CHO;SO3H;N
H2;NH(アルキル);N(アルキル)2;PO(アル
キル)2;SO2(アルキル);SO(アルキル);CF
3;NHCO(アルキル);CONH2;CO(アルキ
ル);NHCOH;NHCOO(アルキル);CO(ア
リール);COO(アリール);PO(アリール)2;
PO3H2;PO(Oアルキル)2;SO3(アルキル);
PO(Oアリール)2;PO(Oアルキル)(Oアリー
ル);PO(アリールアルキル);SO(アリール);
SO2(アリール);SO3(アリール);N(アリー
ル)2;NH(アリール);N(アリールアルキル);
NHCO(アリール)であり;R8は、水素;アルキル
またはアリールであり;ここで、アルキルおよびアリー
ルは、上記定義した通りであり;R7およびR8は、ま
た、縮合環システムが存在するように、共有結合によっ
て結合されていてもよい。〕で表されるラセミ化触媒の
存在およびエナンチオ選択的にエステルを開裂させるた
めの酵素の存在で、エステルのエナンチオマーおよび/
またはジアステレオマーの混合物を反応させることによ
ってアミノ酸またはアミノ酸誘導体のエステルからアミ
ノ酸またはアミノ酸の誘導体をエナンチオ選択的に製造
するための方法。 - 【請求項5】 反応を均質な媒体中で行う、請求項4に
記載の方法。 - 【請求項6】 反応を不均質な媒体中で行う、請求項4
に記載の方法。 - 【請求項7】 反応のパートナーの1つが、好ましく
は、エナンチオ選択的にエステルを開裂する酵素を支持
体上に固定化する、請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 エナンチオ選択的なリパーゼ、エステラ
ーゼ、プロテアーゼまたはアルコラーゼが添加される、
請求項4−請求項7のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項9】 使用されるエナンチオ選択的な酵素が、
α−キモトリプシン(ウシの膵臓からのEC3.4.2
1.1);アルカラーゼ〔バシラスリケニフォルミス(B
achilus licheniformis)からのEC3.4.21.14
プロテアーゼ〕、サブチリジン〔バシラスリケニフォル
ミス(Bacillus licheniformis)からのEC3.4.2
1.62プロテアーゼ〕、キラザイムP−1、登録商標
ChiroClec-BLまたはブタの膵臓からのリパーゼ(PP
L,EC3.1.1.3)である、請求項8に記載の方
法。 - 【請求項10】 触媒が、基質に基づき、0.001−
20mol%の濃度、好ましくは、0.1−10mol
%の濃度添加される、請求項4−請求項9のいずれか1
項に記載の方法。 - 【請求項11】 反応が、0−100℃の温度、好まし
くは、20−60℃の温度で行われる、請求項4−請求
項10のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項12】 反応が、水性有機媒体中で生ずる、請
求項4−請求項11のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項13】 反応が、補助溶剤、特に、ジメトキシ
エタン、アセトン、アセトニトリル、THF、ジオキサ
ン、ヘキサン、t−ブチルメチルエーテルまたはt−ブ
タノールの存在で生ずる、請求項12に記載の方法。 - 【請求項14】 反応が、好ましくは、pH6.5−p
H9.5の範囲の、リン酸塩またはtris緩衝液のよ
うな緩衝液の添加あるいは水酸化ナトリウム水溶液のよ
うな塩基の添加によって生ずる、請求項4−請求項13
のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項15】 使用される出発物質が、式(II): 【化3】 〔式中、R1およびR2は、相互に独立に、アルキル、ア
ルケニル、アルキニル、アリールまたはヘテロアリール
基であり;アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、
直鎖、分岐鎖および/または環式である1−18個の炭
素原子を有する脂肪族炭素基であり;アリールは、4−
14個の炭素原子を含有する5員環−、6員環−または
7−員環の芳香族リングであり、このリングは、縮合し
ていてもよく;、N,O,Sのような0−3個のヘテロ
原子を含有してもよく;アルキルおよびアリール基と
も、所望により、相互に独立に、水素;アルキル;O−
アルキル;OCO−アルキル;O−アリール;アリー
ル;フッ素;塩素;臭素;ヨウ素;OH;NO2;N
O;Si(アルキル)3;CN;COOH;CHO;S
O3H;NH2;NH(アルキル);N(アルキル)2;
PO(アルキル)2;SO2(アルキル);SO(アルキ
ル);S(アルキル);CF3;NHCO(アルキ
ル);CONH2;CO(アルキル);NHCOH;N
HCOO(アルキル);CO(アリール);COO(ア
リール);PO(アリール)2;PO3H2;PO(Oア
ルキル)2;PO(Oアリール)2;PO(Oアルキル)
(Oアリール);PO(O−アルキル)(アルキル);
POO(O−アルキル)(アリール);PO(O−アリ
ール)(アルキル);PO2H(アルキル);PO2H
(アリール);PO(OH)(アルキル);PO(O
H)(アリール);SO3(アルキル);PO(アリー
ルアルキル);SO(アリール);SO2(アリー
ル);SO3(アリール);N(アリール)2;NH(ア
リール);N(アリールアルキル);NHCO(アリー
ル)である6個までのさらなる置換基を有してもよく;
R1は、また、CH2CH2PO(アリール)2;CH2C
H2PO3H2;CH2CH2PO(Oアルキル)2;CH2
CH2PO(Oアリール)2;CH2CH2PO(Oアルキ
ル)(O−アリール);CH2CH2PO(Oアルキル)
(アルキル);CH2CH2PO(Oアルキル)(アリー
ル);CH2CH2PO(Oアリール)(アルキル);C
H2CH2PO2H(アルキル);CH2CH2PO2H(ア
リール)であってもよく;アルキルおよびアリール基
は、上記定義した通りである。〕で表される化合物であ
る、請求項4−請求項14のいずれか1項に記載の方
法。 - 【請求項16】 好ましくは、重量比2−50%のアミ
ノエステルを反応混合物に添加する、請求項4−請求項
15のいずれか1項に記載の方法。
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