JP2002198938A - 送信装置、受信装置および通信方法 - Google Patents
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Abstract
とにより、誤り無しとなるまでの再送回数を少なくして
スループットを向上させること。 【解決手段】 受信装置200は、受信したパケットか
らシステマチックビットとパリティビットとを互いに分
離し(ST406)、分離した今回の再送単位における
システマチックビットを、前回までの再送単位において
取得した各システマチックビットとシンボル合成し(S
T407)する。そして、分離したパリティビットを、
前回までの再送単位において取得した各パリティビット
と尤度合成し、尤度合成後のパリティビットを検査ビッ
トとしてシンボル合成後のシステマチックビットを誤り
訂正復号する(ST410)。
Description
うことによって、データ伝送における誤り制御を行う通
信システム、送信装置、及び受信装置に関する。
するために、等化やダイバーシチ等で回復できなかった
誤りを訂正する誤り制御技術が広く用いられている。こ
の誤り制御技術の一つとして自動再送要求(Automatic
Repeat Request:ARQ、以下ARQという)がある。
の伝送路によって結び、まず送信側が情報ビットに誤り
検出符号化を施して生成した符号語を含むパケットを受
信側に送り、受信側において誤りの検出を行う。受信側
は、受信データに誤りが検出されない場合には正しく受
信した旨の受信確認信号(Positive Acknowledgment:
ACK、以下ACKと称することがある)を送信側に返
送し、受信データに誤りが検出された場合には再送要求
信号(Negative Acknowledgment:NACK、以下NA
CKと称することがある)を送信側に返送する。送信側
は、NACKを受け取ると同一のパケットを再送する。
送信側は、ACKを受け取るまで同一のパケットの再送
を繰り返す。
にパケット構成して送信する場合について説明する。ま
ず送信側が第1番目のパケットを送信し、受信側がこの
第1番目のパケットに含まれる符号語を正しく受信する
と、ACKを送信側に送信する。送信側は、このACK
を受信すると、次の第2番目のパケットを送信する。次
に、受信側では、この第2番目のパケットを誤って受信
すると、送信側にNACKを送信する。送信側が、この
受信側からのNACKを受信すると、再度第2番目のパ
ケットを送信(再送)する。すなわち、送信側は、受信
側からACKを受信しない限り、次の新たなパケットを
送信することなく、前回送信したパケットと同一のパケ
ットを送信し続ける。ARQでは、このようにして高品
質伝送を実現している。
ることが出来るが、再送を繰り返すことにより伝送遅延
が大きくなることがある。特に、伝播環境が悪い場合に
は、データの誤り率が高くなるため、再送回数が増えて
伝送遅延が急激に大きくなる。近年、このARQにおけ
る伝播遅延に対応するための技術としてハイブリッドA
RQが盛んに研究されている。ハイブリッドARQは、
ARQに誤り訂正符号を組み合わせた方式であり、誤り
訂正を用いて受信信号の誤り率を向上させることによ
り、再送回数を減らしてスループットを向上させること
を目的としている。このハイブリッドARQの有力な方
式として、Chase Combining型と、Incremental Redunda
ncy型の2つの方式が提案されている。
RQ(以下、“CC型ARQ”と称することがある)
は、送信側が、前回送信したパケットと同一のパケット
を再送することを特徴とする。受信側は、再送されたパ
ケットを受信すると、前回までに受信したパケットに含
まれる符号語(システマチックビット及びパリティビッ
ト)と今回再送されたパケットに含まれる符号語(シス
テマチックビット及びパリティビット)とのシンボル合
成を行い、合成後の信号に対して誤り訂正復号を行う。
このようにCC型ARQでは、前回までに受信したパケ
ットに含まれる符号語と今回再送されたパケットに含ま
れる符号語とをシンボル合成して受信レベルを向上させ
るので、再送を繰り返すたびに受信信号の誤り率が改善
する。これにより、誤り訂正を行わないARQよりも少
ない再送回数で受信信号が誤り無しとなるので、スルー
プットを向上させることが出来る。
リッドARQ(以下、“IR型ARQ”と称することが
ある)は、前回までに送信したパケットに含まれるパリ
ティビットと異なるパリティビットを含んで構成される
パケットを再送することを特徴とする。受信側は、受信
した各パリティビットをバッファに保持しておき、再送
パケットを受信すると、前回までに受信したパケットに
含まれるパリティビットと再送時に受信したパケットに
含まれるパリティビットとを共に用いて誤り訂正復号を
行う。このようにIR型では、再送の度に誤り訂正復号
に用いるパリティビットがインクリメントされるので、
受信側の誤り訂正能力が向上する。これにより、誤り訂
正を行わないARQよりも少ない再送回数で受信信号が
誤り無しとなるので、スループットを向上させることが
出来る。
ARQやIR型ARQでは、期待されるスループットの
改善効果が得られないという問題がある。
あり、受信レベル及び誤り訂正能力を高めることによ
り、誤り無しとなるまでの再送回数を少なくしてスルー
プットを向上させることが出来る送信装置、受信装置お
よび通信方法に用いる受信装置を提供することを目的と
する。
織符号を用いて情報ビットを符号化し、システマチック
ビット及びパリティビットを生成する符号化手段と、前
回の再送単位におけるシステマチックビットと同一のシ
ステマチックビットと、前回の再送単位におけるパリテ
ィビットと異なるパリティビットと、を互いに異なるシ
ンボルに配置してパケットを生成する生成手段と、前記
パケットを送信する手段と、を具備する構成を採る。
質及び受信側に備えられた復号器の誤り訂正能力を向上
させることが出来るので、スループットを高めることが
出来る。
て、生成手段は、システマチックビットとパリティビッ
トとを互いに異なる拡散コードに割り当てる構成を採
る。
処理を行うことにより、システマチックビットとパリテ
ィビットを分離することが出来る。これにより、受信側
では、システマチックビットを再送単位間でシンボル合
成し、シンボル合成後のシステマチックビットを尤度合
成したパリティビットを用いて復号することが出来るの
で、スループットを高めることが出来る。
て、生成手段は、パケットに所定ビット数のビット区切
りを設け、システマチックビットとパリティビットとを
互いに異なるビット区切りに割り当てる構成を採る。
て、生成手段は、ビット区切りに含まれるビット数を単
位シンボルに配置されるビット数と同一にする構成を採
る。
信したパケットをビット区切り毎に分離することによ
り、システマチックビットとパリティビットを分離する
ことが出来る。これにより、受信側では、システマチッ
クビットを再送単位間でシンボル合成し、シンボル合成
後のシステマチックビットを尤度合成したパリティビッ
トを用いて復号することが出来るので、スループットを
高めることが出来る。
報ビットを符号化し、システマチックビット及びパリテ
ィビットを生成する符号化手段と、前回の再送単位にお
けるシステマチックビットと同一のシステマチックビッ
ト及び前回の再送単位における第1パリティビットと同
一の第1パリティビットから構成される第1ビット列
と、前回の再送単位における第2パリティビットと異な
る第2パリティビットから構成される第2ビット列と、
を互いに異なるシンボルに配置してパケットを生成する
生成手段と、前記パケットを送信する手段と、を具備す
る構成を採る。
1パリティビットを送信するので、受信側においては、
システマチックビットを第1パリティビットを検査ビッ
トとして誤り訂正復号を行うことが可能である。したが
って、CC型ARQのみに対応可能な受信装置とも通信
を行うことが出来る。これにより、各受信装置に対応す
る送信装置を個別に設置する必要が無く、大幅なコスト
削減を図ることが出来る。
システマチックビットと再送単位間で異なるパリティビ
ットとを互いに異なるシンボルに配置したパケットを通
信相手から受信する受信手段と、前記受信手段において
受信したパケットから、システマチックビットが配置さ
れたシンボルとパリティビットが配置されたシンボルと
を互いに分離する分離手段と、前記分離手段において分
離した今回の再送単位におけるシステマチックビット
を、前回までの再送単位において取得した各システマチ
ックビットとシンボル合成する合成手段と、前記分離手
段において分離したパリティビットを、前回までの再送
単位において取得した各パリティビットと尤度合成し、
尤度合成後のパリティビットを検査ビットとしてシンボ
ル合成後のシステマチックビットを誤り訂正復号する手
段と、を具備する構成を採る。
おいて、システマチックビットとパリティビットを互い
に異なるシンボルに配置されたパケットを受信し、受信
パケットからシステマチックビットが配置されたシンボ
ルとパリティビットが配置されたシンボルを分離するこ
とが出来る。この分離したパリティビットを再送の旅に
繰り返し検査ビットとして用いることにより、誤り訂正
に用いるパリティビットを増加させることが出来る。ま
た、システマチックビットを前回の再送単位までに取得
したシステマチックビットとシンボル合成することによ
り受信品質を向上させることが出来る。これにより、誤
り無しとなるまでの再送回数を減らすことが出来るの
で、スループットを向上させることが出来る。
て、受信手段は、システマチックビットとパリティビッ
トとを互いに異なる拡散コードにそれぞれ割り当てたパ
ケットを通信相手から受信し、分離手段は、受信したパ
ケットに逆拡散処理を施すことによりシステマチックビ
ットが配置されたシンボルとパリティビットが配置され
たシンボルとを分離する構成を採る。
逆拡散処理を行うことにより、システマチックビットと
パリティビットを分離することが出来る。これにより、
受信側では、システマチックビットを再送単位間でシン
ボル合成し、シンボル合成後のシステマチックビットを
尤度合成したパリティビットを用いて復号することが出
来るので、スループットを高めることが出来る。
て、受信手段は、システマチックビットとパリティビッ
トとを互いに異なるビット区切りに割り当てたパケット
を通信相手から受信し、分離手段は、受信パケットを前
記ビット区切り毎に分離する構成を採る。
区切り毎に分離することにより、システマチックビット
とパリティビットを分離することが出来る。これによ
り、受信側では、システマチックビットを再送単位間で
シンボル合成し、シンボル合成後のシステマチックビッ
トを尤度合成したパリティビットを用いて復号すること
が出来るので、スループットを高めることが出来る。
システマチックビット及び第1パリティビットから構成
される第1ビット列と再送単位間で異なる第2パリティ
ビットから構成される第2ビット列を互いに異なるシン
ボルに配置したパケットを通信相手から受信する受信手
段と、前記受信手段において受信したパケットから前記
第1ビット列が配置されたシンボルと前記第2ビット列
が配置されたシンボルとを互いに分離する分離手段と、
前記分離手段において分離した今回の再送単位における
第1ビット列が配置されたシンボルを、前回までの再送
単位において取得した第1ビット列が配置されたシンボ
ルとシンボル合成する合成手段と、前記分離手段におい
て分離した第2パリティビットを前回までの再送単位に
おいて取得した各第2パリティビットと尤度合成し、尤
度合成後の第2パリティビット及びシンボル合成後の第
1ビット列に含まれる第1パリティビットを検査ビット
としてシンボル合成後の第1ビット列に含まれるシステ
マチックビットを誤り訂正復号する手段と、を具備する
構成を採る。
びに、受信したパケットに含まれる第1ビット列が配置
されたシンボルを既に受信している第1ビット列が配置
されたシンボルとシンボル合成することにより、高い受
信品質を実現することが出来る。一方で、再送のたびに
異なるパリティビット(第2ビット列)の尤度合成は行
わないので、パリティビットの軟判定値(尤度情報)を
保持するバッファを備える必要が無く、装置を小型化す
ることが出来、消費電力を低減することが出来るという
有利な効果を有する。
一のシステマチックビット及び第1パリティビットから
構成される第1ビット列と、再送単位間で異なる第2パ
リティビットから構成される第2ビット列とを互いに異
なるシンボルに配置したパケットを送信する送信装置
と、前記パケットを受信し、再送単位間でシンボル合成
した前記システマチックビットを、前記第1パリティビ
ット及び再送単位間で尤度合成を行った前記第2パリテ
ィビットを検査ビットとして誤り訂正復号する共用受信
装置と、前記パケットを受信し、再送単位間でシンボル
合成した前記システマチックビットを、前記第1パリテ
ィビットを検査ビットとして誤り訂正復号するCC用受
信装置と、を具備する構成を採る。
ボル合成後のシステマチックビットを、尤度合成したパ
リティビットを検査ビットとして誤り訂正復号すること
が出来、CC用受信装置は、再送単位間で異なるパリテ
ィビットを尤度合成して誤り訂正復号を行うことが出来
る。したがって、送信装置は、共用受信装置、CC用受
信装置のいずれとも通信を行うことが出来るので、各受
信装置に対応する送信装置を個別に設置する必要が無
く、大幅なコスト削減を図ることが出来る。
報ビットを符号化し、システマチックビット及びパリテ
ィビットを生成する符号化工程と、前回の再送単位にお
けるシステマチックビットと同一のシステマチックビッ
トと、前回の再送単位におけるパリティビットと異なる
パリティビットと、を互いに異なるシンボルに配置して
パケットを生成する生成工程と、前記パケットを送信す
る工程と、を具備するようにした。
質及び受信側に備えられた復号器の誤り訂正能力を向上
させることが出来るので、スループットを高めることが
出来る。
システマチックビットと再送単位間で異なるパリティビ
ットとを互いに異なるシンボルに配置したパケットを通
信相手から受信する受信工程と、前記受信工程において
受信したパケットから、システマチックビットが配置さ
れたシンボルとパリティビットが配置されたシンボルと
を互いに分離する分離工程と、前記分離工程において分
離した今回の再送単位におけるシステマチックビット
を、前回までの再送単位において取得した各システマチ
ックビットとシンボル合成する合成工程と、前記分離工
程において分離したパリティビットを、前回までの再送
単位において取得した各パリティビットと尤度合成し、
尤度合成後のパリティビットを検査ビットとしてシンボ
ル合成後のシステマチックビットを誤り訂正復号する工
程と、を具備するようにした。
ステマチックビットとパリティビットを互いに異なるシ
ンボルに配置されたパケットを受信し、受信パケットか
らシステマチックビットが配置されたシンボルとパリテ
ィビットが配置されたシンボルを分離することが出来
る。この分離したパリティビットを再送の旅に繰り返し
検査ビットとして用いることにより、誤り訂正に用いる
パリティビットを増加させることが出来る。また、シス
テマチックビットを前回の再送単位までに取得したシス
テマチックビットとシンボル合成することにより受信品
質を向上させることが出来る。これにより、誤り無しと
なるまでの再送回数を減らすことが出来るので、スルー
プットを向上させることが出来る。
一のシステマチックビット及び第1パリティビットから
構成される第1ビット列と、再送単位間で異なる第2パ
リティビットから構成される第2ビット列を互いに異な
るシンボルに配置したパケットを送信する工程と、前記
パケットを受信し、再送単位間でシンボル合成した前記
システマチックビットを、前記第1パリティビット及び
再送単位間で尤度合成を行った前記第2パリティビット
を検査ビットとして誤り訂正復号を行う工程と、前記パ
ケットを受信し、再送単位間でシンボル合成した前記シ
ステマチックビットを、前記第1パリティビットを検査
ビットとして誤り訂正復号を行う工程と、を具備するよ
うにした。
ボル合成後のシステマチックビットを、尤度合成したパ
リティビットを検査ビットとして誤り訂正復号すること
が出来、CC用受信装置は、再送単位間で異なるパリテ
ィビットを尤度合成して誤り訂正復号を行うことが出来
る。したがって、送信装置は、共用受信装置、CC用受
信装置のいずれとも通信を行うことが出来るので、各受
信装置に対応する送信装置を個別に設置する必要が無
く、大幅なコスト削減を図ることが出来る。
いて、前回の再送単位において受信したパケットと今回
の再送単位において受信したパケットとを比較すると、
パリティビットのみが互いに異なっており、情報ビット
(システマチックビット)は同じビットがそのまま再送
されていることに着目した。そして、本発明者らは、前
回までの再送単位において送信されたパケットに含まれ
るシステマチックビットと今回の再送単位において送信
されたパケットに含まれるシステマチックビットとを受
信側において合成することにより、受信レベルが向上し
て受信データの誤り率が向上することを見出し、本発明
をするに至った。
において、送信側では、システマチックビットとパリテ
ィビットとを互いに異なるシンボルに配置して構成した
パケットを送信し、受信側では、前回までの再送単位に
おいて送信されたパケットに含まれるシステマチックビ
ットと今回再送されたパケットに含まれるシステマチッ
クビットとをシンボル合成し、このシンボル合成後のシ
ステマチックビットを今回の再送単位までに受信したパ
リティビットを用いて誤り訂正復号することにより、受
信データの誤り率を向上させてスループットを改善する
ことである。
テマチックビット及びパリティビットに対して、互いに
異なる拡散コードを用いて拡散処理を施すことにより、
システマチックビットとパリティビットとを異なるシン
ボルに割り当てる。
区切りを設け、システマチックビット及びパリティビッ
トを互いに異なるビット区切りに割り当てることによ
り、システマチックビットとパリティビットとを異なる
シンボルに割り当てる。
図面を参照して説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る
データ伝送装置の概略構成を示す図である。この図に示
すように、送信装置100は受信装置200と双方向の
伝送路によって結ばれている。送信装置100は、第1
ブロックから第LブロックまでのL個のブロックにブロ
ック化された情報ビットを誤り検出符号化及び誤り訂正
符号化して、システマチックビット及びパリティビット
を生成する。この誤り訂正符号化は自己組織符号を用い
て行われるので、情報ビットがそのままシステマチック
ビットとして出力される。尚、本明細書において、符号
化の際にそのまま出力された情報ビットをシステマチッ
クビットと称する。送信装置100は、システマチック
ビット及びパリティビットにプロトコルヘッダを付加し
てパケットを生成し、生成したパケットを受信装置20
0に送信する。尚、パケットは、データ伝送単位の一例
であり、他のデータ伝送単位としては、フレームやスー
パーフレーム等がある。
信されたパケットを受信し、この受信したパケットから
システマチックビットとパリティビットを分離して取り
出す。そして、このシステマチックビットを、パリティ
ビットを検査ビットとして誤り訂正復号し、この復号結
果に誤り検出処理を施す。受信装置200は、誤り検出
により復号結果に誤りが検出されない場合には受信確認
信号(Positive Acknowledgment:ACK、以下ACK
という)を送信装置100に送り、復号結果に誤りが検
出された場合には再送要求信号(Negative Acknowledgm
ent:NACK、以下NACKという)を送信装置10
0に送る。
場合には、前回の再送単位におけるシステマチックビッ
トと同一のシステマチックビットが配置されたシンボル
と、前回の再送単位におけるパリティビットと異なるパ
リティビットが配置されたシンボルと、プロトコルヘッ
ダとを多重して再送パケットを生成し、生成した再送パ
ケットを受信装置200に送信する。受信装置200
は、再送パケットを受信すると、受信したパケットから
システマチックビットが配置されたシンボルとパリティ
ビットが配置されたシンボルとを分離し、分離したシス
テマチックビットが配置されたシンボルと、前回の再送
単位において受信したシステマチックビットが配置され
たシンボルとをシンボル合成(パワ合成)する。そし
て、このシンボル合成後のシステマチックビットを、前
回の再送単位において受信したパリティビット及び今回
の再送単位において受信したパリティビットを用いて復
号する。この復号結果は誤り検出され、誤り検出結果に
応じてACK又はNACKを送信装置100に送信す
る。送信装置100は、NACKを受信した場合には、
新たな再送パケット生成して送信する。送信装置100
は、ACKを受け取るまで再送を繰り返し、ACKを受
け取ると次ブロックの情報ビットの送信を開始する。
≦M≦L)の情報ビットの伝送を開始してから、この第
Mブロックの情報ビットが正しく受信されるまで(つま
り送信装置100がACKを受信するまで)の一連の処
理をまとめてARQ処理と称する。
からパケットを送信し、このパケットを受信した受信装
置200からACK又はNACKが送信装置100に送
られるまでの処理単位を“再送単位”と称する。また、
所定ブロックの情報ビットについてARQ処理を行う際
に、送信側がk回目にパケットを送信してからACK又
はNACKを受信するまでの処理単位を“第k再送単
位”と称する。
200について詳しく説明する。
図2は、送信装置100の内部構成を示すブロック図で
ある。この図2において、符号化器101は、第1ブロ
ックから第LブロックのL個のブロックにブロック化さ
れた情報ビットに対して順に誤り検出符号化及び誤り訂
正符号化を行う。この誤り訂正符号化には組織符号が用
いられ、情報ビット自身であるシステマチックビット
と、情報ビットが畳み込み符号化された符号化系列(パ
リティビット)とが生成される。符号化器101とし
て、例えば符号化率が1/3のターボ符号化器を用いる
場合には、情報ビット1ビットの入力に対して、1ビッ
トのシステマチックビット(S)がインタリーバ103
に出力され、2ビットのパリティビットがパンクチャ回
路102に出力される。本実施の形態に係る符号化器1
01は、組織符号であり、かつ、誤り訂正能力に優れた
ターボ符号を用いて符号化を行うことが好ましい。
ックビットは、インタリーバ103において、データの
並び順が所定の規則に従って並び替えられ、変調回路1
04に出力される。インタリーブされたシステマチック
ビットは、変調回路104において、QPSKや16Q
AM等を用いて直交座標上のシンボルに配置され、拡散
器105において拡散コードAが乗算され、バッファ1
06に書きこまれる。つまり、変調回路104及び拡散
器105は、システマチックビットを拡散コードAに割
り当てる。尚、本明細書においては、システマチックビ
ットを配置したシンボルを、“シンボル変換されたシス
テマチックビット”と称することがある。また、パリテ
ィビットを配置したシンボルを、“シンボル変換された
パリティビット”と称することがある。
ティビットにパンクチャリング処理を施す。すなわち、
パンクチャ回路102は、入力されたパリティビットに
対してパンクチャ処理を施してパリティビットP1〜P
nを生成し、生成したパリティビットP1〜Pnをイン
タリーバ107に出力する。インタリーバ107は、パ
リティビットP1〜Pnのデータの並び順を所定の規則
に従って並び替える。
/3のターボ符号化器を用いた場合のパンクチャリング
処理について説明する。符号化器101は、入力された
情報ビットを符号化して、2系列のパリティビットを出
力する。第1系列で出力されるパリティビットは、順
に、Pa1、Pa2、Pa3、……であり、第2系列か
ら出力されるパリティビットは、順に、Pb1、Pb
2、Pb3、……とする。つまり、パンクチャ回路10
2には、両系列からのパリティビットが{Pa1、Pb
1、Pa2、Pb2、Pa3、Pb3、……}の順で入
力される。パンクチャ回路102は、このように入力さ
れたパリティビット列の一部のビットを所定の周期で消
去することによりパンクチャリングを行い、P1〜Pn
のパリティビット列を生成する。例えば、偶数番目のビ
ットを消去することにより、{Pa1、Pa2、Pa
3、……}がパリティビット列P1として生成され、奇
数番目のビット列を消去することにより、{Pb1、P
b2、Pb3、……}がパリティビット列P2として生
成される。尚、パンクチャリングにおいてビットの消去
を行う周期は、符号化率やシステムにおいて要求される
通信効率に応じて適宜変更可能である。
ィビットP1〜Pnは、変調回路108において、QP
SKや16QAM等を用いて直交座標上のシンボルに配
置され、拡散器109にて拡散コードBが乗算され、バ
ッファ110に書きこまれる。すなわち、変調回路10
8及び拡散器109は、シンボル変換したパリティビッ
トP1〜Pnを拡散コードBに割り当てる。このよう
に、パリティビットP1〜Pnは、システマチックビッ
トと異なる拡散コードに割り当てられる。
されているパリティビットP1〜Pnから送信回数に応
じたパリティビットを読み出して多重回路112に出力
する。つまり、選択回路111は、図示しない制御局か
ら通知される情報に基づいてこれから行う送信が所定ブ
ロックの情報ビットについて何回目の送信か(何番目の
再送単位か)を判断し、その送信回数に応じたパリティ
ビットを選択する。例えば所定ブロックの情報ビットに
ついてのk回目の送信の場合(第k再送単位の場合)に
は、バッファ110からパリティビットPkを読み出し
て多重回路112に出力する。このkは、後述する図4
に示す繰り返し回数に対応する。
ステマチックビットが配置されたシンボルを読み出し
て、読み出したシンボルと、選択回路111より出力さ
れたシンボル変換後のパリティビットと、プロトコルヘ
ッダと、を多重して送信パケットを生成し、生成した送
信パケットを送信RF113に出力する。送信RF11
3は、多重回路112より出力された送信パケットに周
波数変換、増幅等の所定の送信処理を施してアンテナ1
14を介して受信装置200へ送信する。
信装置200より送信されたACKを取得すると、この
ACKを取得した際に保持しているシステマチックビッ
ト及びパリティビットP1〜Pnを廃棄する。そして、
バッファ106及びバッファ110には、ブロック化さ
れた情報ビットのうち次ブロックの情報ビットを符号化
して得られるシステマチックビット又はパリティビット
が書きこまれる。これにより、次ブロックの情報ビット
に対するARQ処理が開始される。
図3は、受信装置200の内部構成を示すブロック図で
ある。この図3において、受信RF202は、アンテナ
201から受信したパケットに対し周波数変換等の所定
の受信処理を施し、受信処理後のパケットを、分離回路
250に出力する。分離回路250は、受信したパケッ
トからシステマチックビットが配置されたシンボルとパ
リティビットが配置されたシンボルを分離する。分離後
のシステマチックビットが配置されたシンボルは合成回
路204へ出力され、分離後のパリティビットが配置さ
れたシンボルは復調回路210に出力される。
逆拡散器209が備えられている。この逆拡散器203
は、受信RF202から出力された受信パケットに拡散
コードAを用いて逆拡散処理を施し、逆拡散後の信号を
RAKE合成する。これにより、受信パケットから拡散
コードAに割り当てられたシステマチックビットがシン
ボルの状態で取り出される。一方、逆拡散器209は、
受信RF202から出力された受信パケットに拡散コー
ドBを用いて逆拡散処理を施し、逆拡散後の信号をRA
KE合成する。これにより、受信パケットから拡散コー
ドBに割り当てられたパリティビットがシンボルの状態
で取り出される。このように、分離回路250は、受信
したパケットに互いに異なる拡散コードを用いて逆拡散
処理を施すことにより、システマチックビットが配置さ
れたシンボルとパリティビットが配置されたシンボルと
を分離する。
されたシステマチックビット及びパリティビットに対し
て行われる処理について説明する。まず、システマチッ
クビットに対して行われる処理について説明し、次いで
パリティビットに対して行われる処理について説明す
る。
ックビットは、合成回路204に入力される。合成回路
204は、加算器205とバッファ206とを備えてい
る。加算器205は、パケットを受信する度に、バッフ
ァ206から読み出したシンボルと、今回の再送単位に
おいて受信したシステマチックビットが配置されたシン
ボルとをシンボル合成する。加算器205は、合成シン
ボルをバッファ206に上書きするとともに復調回路2
07に出力する。バッファ206には、再送が繰り返さ
れるたびに加算器205にて計算された合成シンボルが
上書きされる。したがって、バッファ206には今回の
再送単位までに受信したシステマチックビットを全て合
成したシンボルが保持される。尚、バッファ206は、
ACKを取得すると、保持していた合成シンボルを廃棄
する。
について、所定ブロックの情報ビット(第Mブロックの
情報ビットとする)が3回目の受信で(第3再送単位
で)正しく受信された場合を例に説明する。まず、第
(M−1)ブロックの情報ビットが正しく受信されると
送信装置100から第Mブロックの情報ビットを符号化
したシステマチックビット及びパリティビットを含んで
構成されるパケット#1が送信される。また、バッファ
206に保持されていたシンボルが廃棄される。尚、本
明細書において、k回目に送受信されるパケットをパケ
ット#kと称する。
信し、受信したパケット#1からシステマチックビット
が配置されたシンボルを分離して加算器205に出力す
る。加算器205は、バッファ206に読み出すべきシ
ンボルが保持されていないので、システマチックビット
をそのままバッファ206及び後述する復調回路207
に出力する。この第1再送単位の受信結果は誤りを含む
ので、NACKが送信装置100に送信され、送信装置
100から次回(第2再送単位)のパケット(パケット
#2)が送信される。
信し、パケット#2からシステマチックビットが配置さ
れたシンボルを分離して加算器205に出力する。加算
器205は、バッファ206から第1再送単位における
システマチックビットが配置されたシンボルを読み出
し、読み出したシンボルと第2再送単位におけるシステ
マチックビットが配置されたシンボルとをシンボル合成
し、このシンボル合成結果(合成シンボル)をバッファ
206に上書きする。第2再送単位における受信結果も
誤りを含むので、NACKが送信装置100に送信さ
れ、送信装置100から次回(第3再送単位)のパケッ
ト(パケット#3)が送信される。
信し、受信したパケット#3からシステマチックビット
が配置されたシンボルを分離して加算器205に出力す
る。加算器205は、第1再送単位において受信したシ
ステマチックビットと第2再送単位において受信したシ
ステマチックビットとの合成シンボルをバッファ206
より読み出し、第3再送単位において受信したシステマ
チックビットが配置されたシンボルとシンボル合成す
る。そして、加算器205は、このシンボル合成結果
(合成シンボル)をバッファ206に上書きする。今回
求められた合成シンボルは、第1再送単位から第3再送
単位において受信したシステマチックビットをそれぞれ
シンボル合成した値を取る。このように、バッファ20
6には、第k再送単位における受信の際(シンボル合成
前)には、第1再送単位から第k−1再送単位において
受信したシステマチックビットを全て合成したシンボル
が保持され、加算器205におけるシンボル合成が完了
すると、そのシンボル合成結果(第1再送単位から第k
再送単位において受信したシステマチックビットを全て
合成したシンボル)が上書きされる。
含まないのでACKが送信装置100及びバッファ20
6に送られる。バッファ206は、ACKを取得すると
保持していたシンボルを廃棄する。これにより、第Mブ
ロックの情報ビットについてのARQ処理が完了する。
から第k再送単位までに受信したシステマチックビット
が配置されたシンボルをそれぞれ合成した合成シンボル
を、“合成シンボル#k”と称することがある。以上説
明したように、合成回路204は、バッファ206より
読み出した合成シンボル#k−1と、第k再送単位にお
いて受信したパケット(パケット#k)に含まれるシス
テマチックビットが配置されたシンボルとをシンボル合
成して合成シンボル#kを生成する。
た合成シンボルは、復調回路207に出力される。復調
回路207は、システマチックビットが配置されたシン
ボルをデマッピングする。デインタリーバ208は、復
調回路207にてデマッピングされたシステマチックビ
ットのデータの並び順を元に戻し、軟判定値算出器21
2に出力する。
処理について説明する。ここでは、第Mブロックの情報
ビットに対するARQ処理において、第k再送単位で受
信したパケット(パケット#k)に含まれるパリティビ
ットに対して行われる処理を例に説明する。
RF202から出力された受信パケットに対して拡散コ
ードBを用いて逆拡散処理を施し、逆拡散後の信号をR
AKE合成することにより、受信パケットからパリティ
ビットPkが配置されたシンボルを抽出し、復調回路2
10に出力する。
力されたパリティビットPkに対してデマッピング処理
を施す。デインタリーバ211は、復調回路210より
出力されたパリティビットpkのデータの並び順を元に
戻して軟判定値算出器212に出力する。
ロックについて説明する。尚、引き続き、第Mブロック
の情報ビットに対するARQ処理において、第k再送単
位で受信したパケット(パケット#k)に対して行う処
理を例に説明する。
208より出力された合成シンボル#kの軟判定値(S
k軟判定値)を算出し、算出したSk軟判定値を復号器
214に出力する。また、軟判定値算出器212は、デ
インタリーバ211より出力されたパリティビットPk
の軟判定値(Pk軟判定値)を算出し、算出したPk軟
判定値を軟判定値用バッファ213に出力する。尚、本
明細書においては、合成シンボル#kの軟判定値を“S
k軟判定値”と称し、パリティビットPkの軟判定値を
“Pk軟判定値”と称する。軟判定値用バッファ213
は、軟判定値算出器212から出力された軟判定値を保
持し、ACKを取得すると保持していた軟判定値を廃棄
する。第k再送単位においては、この軟判定値用バッフ
ァ213に、P1軟判定値〜Pk軟判定値がそれぞれ保
持されている。
3よりP1軟判定値〜Pk軟判定値を読み出し、読み出
したP1軟判定値、P2軟判定値、……、及びPk軟判
定値を検査ビットとして用いてSk軟判定値を誤り訂正
復号する。すなわち、復号器214は、P1軟判定値、
P2軟判定値、……、及びPk軟判定値を尤度合成して
Sk軟判定値を誤り訂正復号する。符号化器101にお
いてターボ符号が用いられた場合には、この誤り訂正復
号にターボ復号が用いられる。復号結果は誤り検出器2
15に出力される。
値を、軟判定値用バッファ213から読み出したP1軟
判定値、P2軟判定値、……、及びPk軟判定値を検査
ビットとして用いて誤り訂正復号する。したがって、パ
ケットの受信回数(つまり送信装置100におけるパケ
ットの送信回数)が増えるほど復号処理において検査ビ
ットとして用いるパリティビットの冗長度が増加し、復
号処理における誤り訂正能力が向上する。また、パケッ
トの受信回数が増えるほど合成シンボル#kのレベルが
向上するので、信号間距離が大きくなって受信品質が向
上する。
力される復号結果の誤り検出を行い、誤りがあればNA
CKを生成し、誤りがなければACKを生成する。
装置200が行うARQ処理について図4を用いて説明
する。図4は、本実施の形態に係るARQ処理の流れを
示すフロー図である。ここでは、第1ブロックから第L
ブロックまでのL個のブロックにブロック化された情報
ビットのうち、第Mブロックの情報ビット(1≦M≦
L)が受信装置200で正しく受信されるまでのARQ
処理について説明する。
る)400では、このフロー図における繰り返し回数k
がk=1に設定される。次に、ST401では、符号化
器101により、第Mブロックの情報ビットが誤り検出
符号化及び誤り訂正符号化されて、システマチックビッ
ト及びパリティビットが生成される。パリティビット
は、パンクチャ回路102によりパンクチャリング処理
が施され、パリティビットP1〜Pnが生成される。な
お、繰り返し回数kにおける処理は、第k再送単位にお
ける処理に対応する。
変調回路108により、システマチックビット及びパリ
ティビットが直交座標上のシンボルに配置される。次
に、ST403では、拡散器105により、システマチ
ックビットが拡散コードAを用いて拡散される。また、
拡散器109により、パリティビットP1〜Pnが拡散
コードAと異なる拡散コードBを用いて拡散される。拡
散されたシステックビットはバッファ106に格納さ
れ、拡散されたパリティビットP1〜Pnはバッファ1
10に格納される。このように、ST402及びST4
03において、システマチックビットが配置されたシン
ボルに対して、パリティビットが配置されたシンボルに
割り当てられた拡散コードBと異なる拡散コードAが割
り当てられる。
により、バッファ106から出力されたシステマチック
ビットが配置されたシンボルと、選択回路111がバッ
ファ110より読み出したパリティビットP1が配置さ
れたシンボルと、プロトコルヘッダと、がコード多重さ
れてパケット#1が生成され、生成されたパケット#1
が受信装置200に送信される。
され、受信されたパケット#1は所定の受信処理等を施
されて、分離回路250(逆拡散器203及び逆拡散器
209)に入力される(ST405)。次いで、ST4
06では、分離回路250により、受信したパケット#
1に逆拡散処理が施され、コード多重された信号からシ
ステマチックビットが配置されたシンボルとパリティビ
ットP1が配置されたシンボルとが分離される。すなわ
ち、逆拡散器203により受信パケットに拡散コードA
が乗算されてシステマチックビットが配置されたシンボ
ルが抽出され、逆拡散器209により受信パケットに拡
散コードAと異なる拡散コードBが乗算されてパリティ
ビットP1が配置されたシンボルが抽出される。
クビットが配置されたシンボルは、ST407にて、バ
ッファ206に書きこまれる。また、システマチックビ
ットが配置されたシンボルは、復調回路207に出力さ
れる。次いで、ST408では、復調回路207により
システマチックビットに所定の復調処理が施され、復調
回路210によりパリティビットP1に所定の復調処理
が施される。
212により、システマチックビットの軟判定値(S1
軟判定値)、及びパリティビットP1の軟判定値(P1
軟判定値)がそれぞれ算出される。このP1軟判定値
は、第Mブロックの情報ビットについてのARQ処理が
終了するまでバッファ213に保持される。次いで、S
T410では、復号器214により、P1軟判定値を検
査ビットとしてS1軟判定値の誤り訂正復号が行われ
る。
5により、ST407における復号結果の誤り検出が行
われ、誤りが無い場合にはST412に進んでACKが
生成され、誤りが有る場合にはST413に進んでNA
CKが生成される。ST412では、生成されたACK
が送信装置100に送信される。送信装置100がAC
Kを取得することにより、第Mブロックの情報ビットに
ついてのARQ処理は終了し、次のブロック(第M+1
ブロック)の情報ビットについてのARQ処理が開始さ
れる。
Kが送信装置100に送信され、ST414に進む。S
T414では、繰り返し回数に1を加算してk=2に設
定してST404に進み、第2再送単位における処理が
開始される。
システマチックビットが配置されたシンボルと、選択回
路111がバッファ110より読み出したパリティビッ
トP2が配置されたシンボルと、プロトコルヘッダと、
が多重されてパケット#2が生成され、生成されたパケ
ット#2が受信装置200に送信される。
信され、受信されたパケット#2は所定の受信処理等を
施されて、分離回路250(逆拡散器203及び逆拡散
器209)に入力される(ST405)。次いで、ST
406では、分離回路250により、受信したパケット
#2に逆拡散処理が施され、コード多重された信号から
システマチックビットが配置されたシンボルとパリティ
ビットP2が配置されたシンボルとが分離される。
れたシンボルは、ST407にて、バッファ206から
読み出された前回の再送単位(第1再送単位)において
受信したシステマチックビットが配置されたシンボルと
シンボル合成される。合成後のシンボルは、バッファ2
06に上書きされるとともに復調回路207に出力され
る。次いで、ST408では、復調回路207によりシ
ステマチックビットが配置されたシンボルに対するデマ
ッピング処理が施され、復調回路210によりパリティ
ビットP2に対するデマッピング処理が施される。
212により、合成後のシステマチックビットの軟判定
値(S2軟判定値)、及びパリティビットP2の軟判定
値(P2軟判定値)がそれぞれ算出される。このP2軟
判定値は、第Mブロックの情報ビットについてのARQ
処理が終了するまでバッファ213に保持される。
より、P1軟判定値、及びP2軟判定値を検査ビットと
して、S2軟判定値の誤り訂正復号が行われる。第2再
送単位においては、第1再送単位よりも冗長度の高いパ
リティビットを検査ビットとして誤り訂正復号が行われ
る。具体的にはP2軟判定値の分だけ検査ビットの冗長
度が高くなっている。誤り訂正復号は、一般に、検査ビ
ットの冗長度が高くなるほど誤り訂正能力が向上するこ
とが知られている。本実施の形態に係る復号方式とし
て、ターボ復号を用いた場合にも、検査ビットの冗長度
が高くなることにより誤り訂正能力が向上し、少ない送
信回数で復号データに含まれる誤りを無くすことが可能
となるので、スループットを向上させることが出来る。
合成後のシステマチックビットに対して誤り訂正復号を
行っている。シンボル合成後のシステマチックビット
は、シンボル合成を行わないシステマチックビットより
も信号レベルが大きくなるので信号間距離が大きくな
り、受信品質が向上する。これにより、少ない送信回数
で復号データに含まれる誤りを無くすことが出来る。
ける復号結果の誤り検出が行われ、誤りが無い場合には
ST412に進んでACKが生成され、誤りが有る場合
にはST413に進んでNACKが生成される。ST4
14では、繰り返し回数をk=3に設定してST404
に進む。k≧3の場合は、k=2の場合と同様の処理が
繰り返し行われるので、以下、k=j(j≧3)とし
て、第j再送単位におけるST404〜ST414にて
行われる処理を説明する。
路112により、システマチックビットが配置されたシ
ンボルと、選択回路111がバッファ110より読み出
したパリティビットPjが配置されたシンボルと、プロ
トコルヘッダと、が多重されてパケット#jが生成さ
れ、生成されたパケット#jが受信装置200に送信さ
れる。
信され、受信されたパケット#jは所定の受信処理等を
施されて、分離回路250(逆拡散器203及び逆拡散
器209)に入力される(ST405)。次いで、ST
406では、分離回路250により、受信したパケット
#jに逆拡散処理が施され、コード多重された信号から
システマチックビットが配置されたシンボルとパリティ
ビットPjが配置されたシンボルとが分離される。
に第1再送単位〜第j−1再送単位において受信したシ
ステマチックビットが配置されたシンボルをそれぞれ合
成したシンボル(合成シンボル#j−1)が保持されて
いる。第j再送単位において受信したシステマチックビ
ットが配置されたシンボルは、ST407にて、上記バ
ッファ206から読み出された合成シンボル#j−1と
シンボル合成される。このようにして、第1再送単位〜
第j再送単位において受信したシステマチックビットを
それぞれ合成したシンボル(合成シンボル#j)が生成
される。合成後のシンボル(合成シンボル#j)は、バ
ッファ206に上書きされるとともに復調回路207に
出力される。次いで、ST408では、復調回路207
によりシステマチックビットが配置されたシンボルに対
するデマッピング処理が施され、復調回路210により
パリティビットPjが配置されたシンボルに対するデマ
ッピング処理が施される。
212により、シンボル合成後のシステマチックビット
の軟判定値(Sj軟判定値)、及びパリティビットPj
の軟判定値(Pj軟判定値)がそれぞれ算出される。こ
のPj軟判定値は、第Mブロックの情報ビットについて
のARQ処理が終了するまでバッファ213に保持され
る。
より、P1軟判定値、P2軟判定値、……、Pj軟判定
値をそれぞれ検査ビットとして用いて、Sj軟判定値の
誤り訂正復号が行われる。第j再送単位においては、第
j−1再送単位よりも冗長度の高いパリティビットを検
査ビットとして誤り訂正復号が行われる。具体的にはP
j軟判定値の分だけ検査ビットの冗長度が高くなってい
る。したがって、第j再送単位における受信の際には第
j−1再送単位における受信の際よりも誤り訂正能力が
向上し、少ない送信回数で復号データに含まれる誤りを
無くすことが可能となるので、スループットを向上させ
ることが出来る。
合成後のシステマチックビットに対して誤り訂正復号を
行っている。第j再送単位における受信の際に復号器2
14に入力される合成シンボル(合成シンボル#j)
は、第j−1再送単位における受信の際に復号器214
に入力される合成シンボル(合成シンボル#j−1)よ
りもレベルが大きいので信号間距離が大きくなり、誤り
率が向上する。これにより、少ない送信回数で復号デー
タに含まれる誤りを無くすことが可能となるので、スル
ープットを向上させることが出来る。
理によれば、互いに異なる拡散コードに配置されたシス
テマチックビットとパリティビットがコード多重された
パケットに逆拡散処理を施すことにより、コード多重さ
れたパケットからシステマチックビットが配置されたシ
ンボルとパリティビットP1が配置されたシンボルとが
分離して抽出される。このようにシステマチックビット
が配置されたシンボルをパリティビットが配置されたシ
ンボルから分離することにより、分離したシステマチッ
クビットが配置されたシンボルを前回の再送単位までに
受信したシステマチックビットとシンボル合成すること
が出来るとともに、再送を繰り返すたびに検査ビットの
冗長度を増加させることが出来る。これにより、誤り無
しとなるまでの再送回数を減らすことが出来るので、ス
ループットを向上させることが出来る。
0における信号の流れについて説明する。図5は、本発
明の実施の形態1に係る受信装置200における処理の
流れを示す模式図である。ここでは、説明を簡単にする
ために、第3再送単位までを示す。
て受信されるパケット#1はシステマチックビットSと
パリティビットP1とを含んで構成され、第2再送単位
において受信されるパケット#2はシステマチックビッ
トSとパリティビットP2とを含んで構成され、第3再
送単位において受信されるパケット#3はシステマチッ
クビットSとパリティビットP3とを含んで構成され
る。システマチックビットSとパリティビットP1〜P
3には互いに異なる拡散コードが割り当てられているの
で、受信装置200において、受信パケットからシステ
マチックビットSが配置されたシンボルと各パリティビ
ットが配置されたシンボルとを分離して抽出することが
出来る。
パケット#1から抽出されたシステマチックビットSに
対し、パリティビットP1を検査ビットとして誤り訂正
復号を行う。この際、送信装置100においてパンクチ
ャリングされて消去されたビットに対応する位置にはダ
ミービットを挿入して誤り訂正復号を行う。
#2からシステマチックビットSが抽出され、パケット
#1から抽出したシステマチックビットとシンボル合成
されて合成シンボル#2が生成される。復号器214
は、パケット#2から抽出したパリティビットP2と、
第1再送単位においてパケット#1から抽出したパリテ
ィビットP1とを共に検査ビットとして用いて、シンボ
ル合成後のシステマチックビット(合成シンボル#2)
を誤り訂正復号する。つまり、第1再送単位において抽
出されたパリティビットP1と第2再送単位において抽
出されたパリティビットP2とを尤度合成し、尤度合成
したパリティビットを用いて合成シンボル#2を誤り訂
正復号する。このように、シンボル合成により、シンボ
ル合成を行わないシステマチックビットよりも信号レベ
ルを大きくすることが出来るので、第2再送単位におけ
る受信品質を第1再送単位における受信品質よりも向上
させることが出来る。
しているパリティビットP1及びパリティビットP2に
加えてパケット#3に含まれるパリティビットP3も用
いて誤り訂正復号を行うので、復号器214の誤り訂正
能力が向上する。また、再送パケット#3から抽出した
システマチックビットが配置されたシンボルを合成シン
ボル#2とシンボル合成して合成シンボル#3を生成す
る。合成シンボル#3は合成シンボル#2よりも信号レ
ベルが大きいので、第3再送単位における受信品質を第
2再送単位における受信品質よりも向上させることが出
来る。
ば、送信装置100にて、システマチックビットとパリ
ティビットを異なる拡散コードに配置することにより、
システマチックビットとパリティビットが互いに異なる
シンボルに配置されたパケットを構成する。このパケッ
トを受信した受信装置200は、システマチックビット
が配置されたシンボルとパリティビットが配置されたシ
ンボルを分離することが出来る。したがって、再送を繰
り返すたびに誤り訂正復号に用いる検査ビットに占める
パリティビットの割合を増加させることが出来るるとと
もに、システマチックビットをシンボル合成することに
より受信品質を向上させることが出来る。これにより、
誤り無しとなるまでの再送回数を減らすことが出来るの
で、スループットを向上させることが出来る。
に配置されたシステマチックビットをビット情報に変換
する前に、前回までの再送単位において取得したシンボ
ル状態の(ビット情報に変換する前の)システマチック
ビットをバッファ206より読み出してシンボル合成を
行っている。1シンボルは複数(N個)のビットの情報
を保持することができるので、システマチックビットを
ビット情報に変換する前のシンボル情報としてバッファ
206に格納することにより、ビット情報に変換したシ
ステマチックビットを格納する場合よりも、バッファの
サイズを1/N倍にすることが出来る。すなわち、本実
施の形態においては、システマチックビットをシンボル
の状態でバッファ206に格納することにより、ビット
情報に変換してからバッファに格納する場合よりもバッ
ファサイズを小さくすることが出来る。
マチックビットについて軟判定値を算出する前にシンボ
ル合成を行っているので、軟判定値算出器212におけ
る軟判定処理の際に発生する演算誤差に基づく受信性能
の劣化を抑制することが出来る。すなわち、軟判定値算
出器212において、演算量削減を目的としてMax処
理等の簡略化した軟判定値算出処理を行うことによって
誤差が多く発生する場合に、再送単位ごとにシステマチ
ックビットの軟判定値を算出してから合成すると、各シ
ステマチックビット毎に軟判定処理の演算誤差が生じ
る。そして、誤差を含んだ各システマチックビットの合
成を行うと、誤差が大きくなって受信性能が劣化する。
本実施の形態においては、シンボル合成後に軟判定値を
算出することにより、演算誤差の発生を一度のみにし、
受信性能を向上させることが出来る。
タ伝送装置は、図1に示す送信装置100に代えて送信
装置600を設け、受信装置200に代えて受信装置7
00を設けて構成される。図6は、本発明の実施の形態
2に係る送信装置600の内部構成を示すブロック図で
あり、図7は本発明の実施の形態2に係る受信装置70
0の内部構成を示すブロック図である。尚、図6に示す
送信装置600において図2に示す送信装置100と同
じ部分には図2と同じ符号を付し、その詳しい説明は省
略する。また、図7に示す受信装置700において図3
に示す送信装置100と同じ部分には図3と同じ符号を
付し、その詳しい説明は省略する。本実施の形態は、シ
ステマチックビットとパリティビットとを時分割で異な
るシンボルに配置する点で実施の形態1と異なる。
トにビット区切りを設け、システマチックビットとパリ
ティビットとを互いに異なるビット区切りに割り当て、
その割り当て後のビット列をシンボル変換することによ
り、システマチックビットとパリティビットとを異なる
シンボルに配置する。各ビット区切りに割り当てられる
ビット数は、変調回路602の変調方式に応じて設定さ
れる。変調回路602は、多重回路601において割り
当てられたシステマチックビット及びパリティビットが
含まれるビット列をQPSKや16QAM等の所定の変
調方式を用いて変調する。
ックビットをインタリーブするインタリーバ103と、
パリティビットをインタリーブするインタリーバ107
を別個に設けることにより、システマチックビットとパ
リティビットが同一のビット区切りに割り当てられるよ
うに並び替えられることを防止している。したがって、
本実施の形態におけるインタリーブは、多重回路601
よりも前段(符号化器101より)において行われ、シ
ステマチックビット及びパリティビットが多重される前
にデータの並び替えが行われることが好ましい。
たパケットをビット区切り単位でシステマチックビット
が配置されたシンボルとパリティビットが配置されたシ
ンボルとに分離する。分離回路701は、システマチッ
クビットが配置されたシンボルを合成回路204に出力
し、パリティビットが配置されたシンボルを復調回路2
10に出力する。
て、図8を参照して説明する。図8は、本発明の実施の
形態2に係るARQ処理の流れを示す模式図である。ま
ず、送信装置600に備えられた符号化器101におい
て、情報ビットが符号化されてシステマチックビット及
びパリティビットが生成される。ここでは、符号化器1
01の符号化率が1/3とし、情報ビットが10ビット
単位で伝送される場合について説明する。10ビットの
情報ビットは、符号化器101において符号化され、そ
れぞれ10ビットのシステマチックビットと、パリティ
ビットPaと、パリティビットPbとが生成される。パ
リティビットPa及びパリティビットPbは、パンクチ
ャ回路102においてパンクチャリングされて、それぞ
れ10ビットのパリティビットP1〜Pnが生成され
る。このパリティビットP1〜Pnは、バッファ110
に保持され、このバッファ110に保持されたパリティ
ビットP1〜Pnのうち送信回数に応じたパリティビッ
トが選択回路111により読み出されて多重回路601
に出力される。ここでは、k回目の送信(第k再送単
位)の場合を例に説明するので、多重回路601には、
パリティビットPkが入力される。
あたり、パケットに数ビット単位でビット区切りを設け
る。このビット区切りは、後段の変調回路602におけ
る変調方式に応じて設定される。すなわち、多重回路6
01は、変調回路602が1シンボル(単位シンボル)
に配置するビット数単位でビット区切りを設け、このビ
ット区切りに、システマチックビット及びパリティビッ
トを配置する。具体的には、変調回路602において用
いられる変調方式が16PSK又は16QAMである場
合には、1シンボルに4ビットが配置されるので、4ビ
ット単位(4ビット区切り)でビット区切りを設ける。
同様に、変調回路602において用いられる変調方式が
BPSKである場合には1ビット単位でビット区切りを
設け、QPSKである場合には2ビット単位でビット区
切りを設け、64QAMである場合には8ビット単位で
ビット区切りを設ける。
が用いられ、多重回路601に4ビット単位でビット区
切りが設けられる場合について説明する。まず、多重回
路601は、10ビットのシステマチックビットをバッ
ファ106から読み出す。この10ビットのシステマチ
ックビットの先頭から8ビットは、4ビットずつ第1番
目のビット区切りと第2番目のビット区切りに割り当て
られ、残りの2ビットは第3番目のビット区切りに割り
当てられる。第3番目のビット区切りに残された2ビッ
トの空き領域には、ダミービットが挿入される。
のパリティビットPkが入力される。この10ビットの
パリティビットPkの先頭から8ビットは、4ビットず
つ第4番目のビット区切りと第5番目のビット区切りに
割り当てられ、残りの2ビットは第6番目のビット区切
りに割り当てられる。第6番目のビット区切りに残され
た2ビットの空き領域には、ダミービットが挿入され
る。このように、パケットにビット区切りを設け、シス
テマチックビットとパリティビットを異なるビット区切
りに割り当てることが出来る。
トが、変調回路602において16QAMを用いてシン
ボル変換される。すなわち、第1番目のビット区切りに
割り当てられた4ビットのシステマチックビットが第1
番目のシンボルに配置され、第2番目のビット区切りに
割り当てられた4ビットのシステマチックビットが第2
番目のシンボルに配置され、第3番目のビット区切りに
割り当てられた2ビットのシステマチックビット及び2
ビットのダミービットが第3番目のシンボルに配置され
る。また、第4番目のビット区切りに割り当てられた4
ビットのパリティビットが第4番目のシンボルに配置さ
れ、第5番目のビット区切りに割り当てられた4ビット
のシステマチックビットが第5番目のシンボルに配置さ
れ、第6番目のビット区切りに割り当てられた2ビット
のパリティビット及び2ビットのダミービットが第6番
目のシンボルに配置される。
け、システマチックビットとパリティビットを異なるビ
ット区切りに割り当てて変調することにより、システマ
チックビットとパリティビットとが互いに異なるシンボ
ルに配置される。すなわち、いずれのシンボルも、シス
テマチックビットのみ若しくはパリティビットとダミー
ビットの組み合わせ、又はパリティビットのみ若しくは
パリティビットとダミービットの組み合わせで構成され
ている。
信される。受信装置700において、受信したパケット
は分離回路701に入力される。分離回路701では、
受信したパケットをシステマチックビットが配置された
シンボルとパリティビットが配置されたシンボルとに分
離する。すなわち、分離回路701は、送信装置600
からあらかじめ送信されたシステマチックビットとパリ
ティビットの配置情報に基づいてシステマチックビット
が配置されたシンボルとパリティビットが配置されたシ
ンボルとを識別し、この識別結果に応じて分離する。
ルは、復調回路207において変調回路602の変調方
式に応じた復調処理を施される。また、パリティビット
が配置されたシンボルは復調回路210において変調回
路602の変調方式に応じた復調処理が施される。以上
により、システマチックビットとパリティビットとが互
いに分離される。
0における受信パケットの処理の流れについて説明す
る。図9は、本発明の実施の形態2に係る受信装置70
0における処理の流れを示す模式図である。ここでは、
説明を簡単にするために、第3再送単位までを示す。図
9において、各再送単位におけるシンボル合成及び尤度
合成の処理は図5に示す実施の形態1と同様であるので
詳しい説明は省略する。図9に示す処理は、システマチ
ックビットとパリティビットが時分割で異なるシンボル
に配置されている点で図5に示す処理と異なる。
て受信されるパケット#1はシステマチックビットSが
配置されたシンボルとパリティビットP1が配置された
シンボルとを含んで構成され、第2再送単位において受
信されるパケット#2はシステマチックビットSが配置
されたシンボルとパリティビットP2が配置されたシン
ボルとを含んで構成され、第3再送単位において受信さ
れるパケット#3はシステマチックビットSが配置され
たシンボルとパリティビットP3が配置されたシンボル
とを含んで構成される。システマチックビットSとパリ
ティビットP1〜P3は、互いに異なるビット区切りに
割り当てられてシンボル変換されているので、受信装置
700において、受信パケットからシステマチックビッ
トSが配置されたシンボルと各パリティビットが配置さ
れたシンボルとを分離して抽出することが出来る。
て、前回の再送単位までで既に受信しているパリティビ
ットに加えて、今回受信したパケットに含まれるパリテ
ィビットも用いて誤り訂正復号を行うので、復号器21
4の誤り訂正能力が向上する。また、今回の再送単位に
おけるシステマチックビットSが配置されたシンボル
を、前回までに既に受信していたシステマチックビット
Sが配置されたシンボルの合成結果と合成することによ
り、前回の再送単位よりも受信品質を向上させることが
出来る。
ば、送信装置600にてパケットにビット区切りを設
け、システマチックビットとパリティビットを異なるビ
ット区切りに割り当てて変調することにより、システマ
チックビットとパリティビットが互いに異なるシンボル
に配置される。このパケットを受信した受信装置700
は、システマチックビットが配置されたシンボルとパリ
ティビットが配置されたシンボルを分離することが出来
る。したがって、再送を繰り返すたびに誤り訂正復号に
用いる検査ビットに占めるパリティビットの割合を増加
させることが出来るるとともに、システマチックビット
をシンボル合成することにより受信品質を向上させるこ
とが出来る。これにより、誤り無しとなるまでの再送回
数を減らすことが出来るので、スループットを向上させ
ることが出来る。
ついて図10〜図15を参照して説明する。本実施の形
態において実施の形態1と異なる点は、送信装置がCC
型ARQ用の受信装置及びIR型ARQ用の受信装置と
も通信を行う点である。また、送信装置が、パリティビ
ットの一部について、再送単位間で同一のパリティビッ
トを送信する点についても実施の形態1と異なる。
ータ伝送装置の概略構成を示す図である。この図に示す
ように、送信装置1000は共用受信装置1200、C
C用受信装置1300、及びIR用受信装置1400と
双方向の伝送路によって結ばれている。送信装置100
0は、共用受信装置1200、CC用受信装置130
0、及びIR用受信装置1400のそれぞれにデータを
伝送し、ACK/NACKに応じて所定のデータを送信
する。CC用受信装置1300は、受信パケットをシン
ボル合成するCC型ARQを行う受信装置であり、IR
用受信装置1400は、再送のたびに異なるパリティビ
ットを受信し、これらの複数のパリティビットを検査ビ
ットとして誤り訂正復号を行うIR型ARQを行う受信
装置であり、共用受信装置1200は、CC型ARQ及
びIR型ARQをいずれも行う受信装置である。
置1200、CC用受信装置1300、及びIR用受信
装置1400の構成について詳しく説明する。
る。図11は、本発明の実施の形態3に係る送信装置1
000の内部構成を示すブロック図である。尚、図11
に示す送信装置1000において図2に示す送信装置1
00と同じ部分には図2と同じ符号を付し、その詳しい
説明は省略する。図11において、分配回路1101
は、変調回路108より出力されたパリティビットP1
〜Pnの一部を再送用のパリティビット(第1パリティ
ビット)として拡散器105に出力し、残りを拡散器1
09に出力する。例えば、P1〜PnのうちP1を再送
用のパリティビットとして拡散器105に出力し、残り
のP2〜Pn(第2パリティビット)を拡散器109に
出力する。これにより再送用のパリティビットP1は、
再送単位間で同一のビットが送信される。一方、パリテ
ィビットP2〜Pn(第2パリティビット)は、再送単
位間で異なるビットが送信される。本実施の形態におい
ては、説明を簡単にするために、分配回路1101がパ
リティビットP1を拡散器105に出力し、パリティビ
ットP2〜Pnを拡散器109に出力した場合について
説明する。
されたシステマチックビット及び分配回路1101から
出力されたパリティビットP1に対して拡散コードAを
用いて拡散処理を施す。拡散器109は、分配回路11
01から出力されたパリティビットP2〜Pnに対して
拡散コードAと異なる拡散コードBを用いて拡散処理を
施す。本明細書においては、システマチックビット及び
再送用のパリティビット(ここではパリティビットP
1)から構成されるビット列を第1ビット列と称し、所
定の再送単位においてのみ送信されるパリティビット
(ここではパリティビットP2〜Pnのいずれか)を第
2ビット列と総称する。拡散器105は第1ビット列に
対して拡散コードAを用いて拡散処理を行い、拡散器1
09は第2ビット列に含まれるそれぞれのパリティビッ
トに対して拡散コードBを用いて拡散処理を施すことに
より、第1ビット列と第2ビット列を互いに異なる拡散
コードに割り当てる。
持されているパリティビットP2〜Pnから送信回数に
応じたパリティビットを読み出して多重回路112に出
力する。つまり、選択回路1102は、図示しない制御
局から通知される情報に基づいてこれから行う送信が所
定ブロックの情報ビットについて何回目の送信か(何番
目の再送単位か)を判断し、その送信回数に応じたパリ
ティビットを選択する。例えば所定ブロックの情報ビッ
トについてのk回目の送信の場合(第k再送単位の場
合)には、バッファ110からパリティビットPk+1
を読み出して多重回路112に出力する。
ステマチックビット及びパリティビットP1(第1ビッ
ト列)が配置されたシンボルを読み出して、読み出した
シンボルと、選択回路111より出力されたパリティビ
ットPk+1(第2ビット列)が配置されたシンボル
と、プロトコルヘッダと、を多重して送信パケットを生
成し、生成した送信パケットを送信RF113に出力す
る。送信RF113は、多重回路112より出力された
送信パケットに周波数変換、増幅等の所定の送信処理を
施してアンテナ114を介して送信する。
200、CC用受信装置1300、及びIR用受信装置
1400のそれぞれと行うARQを用いた通信について
説明する。まず、共用受信装置1200との通信につい
て説明する。
用受信装置1200の構成を示すブロック図である。共
用受信装置1200は、受信したパケットに含まれるシ
ステマチックビットを再送単位間でシンボル合成すると
共にパリティビットを尤度合成して復号処理を行う。す
なわち、共用受信装置1200は、CC型ARQとIR
型ARQの両方式に適用可能である。尚、図12におい
て図3と同一の部分には図3と同一の符号を付してその
詳しい説明は省略する。
テナ201から受信したパケットに対し周波数変換等の
所定の受信処理を施し、受信処理後のパケットを、分離
回路1201に出力する。分離回路1201は、受信し
たパケットからシステマチックビット及びパリティビッ
トP1(第1ビット列)が配置されたシンボルとパリテ
ィビットPk+1(第2ビット列)が配置されたシンボ
ルを分離する。分離後の第1ビット列が配置されたシン
ボルは合成回路204へ出力され、分離後の第2ビット
列が配置されたシンボルは復調回路210に出力され
る。
RF202から出力された受信パケットに拡散コードA
を用いて逆拡散処理が施され、逆拡散後の信号がRAK
E合成される。これにより、受信パケットから拡散コー
ドAに割り当てられたシステマチックビット及びパリテ
ィビットP1(第1ビット列)がシンボルの状態で取り
出される。また、受信RF202から出力された受信パ
ケットに拡散コードBを用いて逆拡散処理が施され、逆
拡散後の信号がRAKE合成される。これにより、受信
パケットから拡散コードBに割り当てられたパリティビ
ットPk+1(第2ビット列)がシンボルの状態で取り
出される。このように、分離回路1201は、受信した
パケットに互いに異なる拡散コードを用いて逆拡散処理
を施すことにより、第1ビット列が配置されたシンボル
と第2ビット列が配置されたシンボルとを分離する。
1200における処理について詳しく説明する。図15
は、本発明の実施の形態3に係る受信装置(共用受信装
置1200、CC用受信装置1300、及びIR用受信
装置1400)における受信パケットに対する処理の流
れを示す模式図である。ここでは、説明を簡単にするた
めに、第3再送単位までを示す。
て受信されるパケット#1はシステマチックビット及び
パリティビットP1(第1ビット列)と、パリティビッ
トP2(第2ビット列)とを含んで構成され、第2再送
単位において受信されるパケット#2はシステマチック
ビット及びパリティビットP1(第1ビット列)とパリ
ティビットP3(第2ビット列)とを含んで構成され、
第3再送単位において受信されるパケット#3はシステ
マチックビット及びパリティビットP1(第1ビット
列)とパリティビットP4とを含んで構成される。第1
ビット列と第2ビット列には互いに異なる拡散コードが
割り当てられているので、共用受信装置1200におい
て、受信パケットから第1ビット列が配置されたシンボ
ルと第2ビット列が配置されたシンボルとを分離して抽
出することが出来る。
システマチックビットSに対し、パリティビットP1及
びパリティビットP2を検査ビットとして誤り訂正復号
を行う。
#2から第1ビット列(システマチックビットS及びパ
リティビットP1)が抽出され、前回の再送単位におい
てパケット#1から抽出された第1ビット列とシンボル
合成されて合成シンボル#2が生成される。復号器21
4は、シンボル合成後のパリティビットP1と、パケッ
ト#2から抽出したパリティビットP3と、第1再送単
位においてパケット#1から抽出したパリティビットP
2とを共に検査ビットとして用いて、シンボル合成後の
システマチックビットを誤り訂正復号する。つまり、第
1再送単位において抽出されたパリティビットP1及び
パリティビットP2と、第2再送単位において抽出され
たパリティビットP3とを尤度合成し、尤度合成したパ
リティビットを用いて合成シンボル#2を誤り訂正復号
する。このように、既に受信しているパリティビットP
1及びパリティビットP2に加えてパケット#2に含ま
れるパリティビットP3も用いて誤り訂正復号を行うの
で、復号器214の誤り訂正能力が向上する。また、シ
ンボル合成により、シンボル合成を行わないシステマチ
ックビットよりも信号レベルを大きくすることが出来る
ので、第2再送単位における受信品質を第1再送単位に
おける受信品質よりも向上させることが出来る。
しているパリティビットP1、パリティビットP2、及
びパリティビットP3に加えてパケット#3に含まれる
パリティビットP4も用いて誤り訂正復号を行うので、
復号器214の誤り訂正能力が向上する。また、再送パ
ケット#3から抽出した第1ビット列が配置されたシン
ボルを合成シンボル#2とシンボル合成して合成シンボ
ル#3を生成する。合成シンボル#3は合成シンボル#
2よりも信号レベルが大きいので、第3再送単位におけ
る受信品質を第2再送単位における受信品質よりも向上
させることが出来る。
ついて説明する。図13は、本発明の実施の形態3に係
るCC用受信装置1300の内部構成を示すブロック図
である。この図13において、実施の形態1に係る図3
と同一の部分については図3と同一の符号を付し、その
詳しい説明は省略する。
アンテナ201から受信したパケットに対し周波数変換
等の所定の受信処理を施し、受信処理後のパケットを、
分離回路1301に出力する。分離回路1301は、受
信したパケットからシステマチックビット及びパリティ
ビットP1(第1ビット列)が配置されたシンボルとパ
リティビットPk+1(第2ビット列)が配置されたシ
ンボルを分離する。すなわち、分離回路1301は、受
信RF202から出力された受信パケットに拡散コード
Aを用いて逆拡散処理を施し、逆拡散後の信号をRAK
E合成する。これにより、受信パケットから拡散コード
Aに割り当てられたシステマチックビット及びパリティ
ビットP1(第1ビット列)がシンボルの状態で取り出
される。分離後の第1ビット列が配置されたシンボルは
合成回路204へ出力される。
置1300における処理について再び図15を用いて説
明する。第1再送単位において、復号器214は、パケ
ット#1から抽出されたシステマチックビットSに対
し、パリティビットP1及びパリティビットP2を検査
ビットとして誤り訂正復号を行う。
#2から第1ビット列(システマチックビットS及びパ
リティビットP1)が抽出され、前回の再送単位におい
てパケット#1から抽出された第1ビット列とシンボル
合成されて合成シンボル#2が生成される。復号器21
4は、シンボル合成後のパリティビットP1を検査ビッ
トとして用いて、シンボル合成後のシステマチックビッ
トを誤り訂正復号する。
ット#3から抽出した第1ビット列が配置されたシンボ
ルを合成シンボル#2とシンボル合成して合成シンボル
#3を生成する。合成シンボル#3は合成シンボル#2
よりも信号レベルが大きいので、第3再送単位における
受信品質を第2再送単位における受信品質よりも向上さ
せることが出来る。
を受信するたびに、受信したパケットに含まれる第1ビ
ット列が配置されたシンボルを既に受信している第1ビ
ット列が配置されたシンボルとシンボル合成する。した
がって、高い受信品質を実現することが出来る。一方
で、再送のたびに異なるパリティビット(第2ビット
列)を抽出して合成する構成は有していないので、パリ
ティビットの尤度合成に用いるバッファを備える必要が
無く、装置を小型化することが出来、消費電力を低減す
ることが出来るという有利な効果を有する。
ついて説明する。図14は、本発明の実施の形態3に係
るIR用受信装置1400の内部構成を示すブロック図
である。図14に示すように、IR用受信装置400
は、図12に示す共用受信装置1200と、第1ビット
列が配置されたシンボルの再送単位間でのシンボル合成
を行わない点で異なる。図14において図12と同じ部
分には同じ符号を付し、その詳しい説明は省略する。
テナ201から受信したパケットに対し周波数変換等の
所定の受信処理を施し、受信処理後のパケットを、分離
回路1201に出力する。分離回路1201は、受信し
たパケットからシステマチックビット及びパリティビッ
トP1(第1ビット列)が配置されたシンボルとパリテ
ィビットPk+1(第2ビット列)が配置されたシンボ
ルを分離する。すなわち、分離回路1201に備えられ
た図示しない逆拡散器は、受信RF202から出力され
た受信パケットに拡散コードA及び拡散コードBを用い
て逆拡散処理を施し、逆拡散後の信号をRAKE合成す
る。これにより、受信パケットから拡散コードAに割り
当てられたシステマチックビット及びパリティビットP
1(第1ビット列)及びコードBに割り当てられたパリ
ティビットPk+1(第2ビット列)がシンボルの状態
で取り出される。分離後の第1ビット列が配置されたシ
ンボルは復調回路207へ出力される。
置1400における処理について、さらに図15を用い
て説明する。第1再送単位において、復号器214は、
パケット#1から抽出されたシステマチックビットSに
対し、パリティビットP1及びパリティビットP2を検
査ビットとして誤り訂正復号を行う。
ステマチックビットSに対し、パリティビットP1及び
パリティビットP2を検査ビットとして誤り訂正復号を
行う。
は、第1再送単位においてパケット#1から抽出したパ
リティビットP1及びパリティビットP2と、パケット
#2から抽出したパリティビットP3とを検査ビットと
して用いて、システマチックビットSを誤り訂正復号す
る。つまり、第1再送単位において抽出されたパリティ
ビットP1及びパリティビットP2と、第2再送単位に
おいて抽出されたパリティビットP3とを尤度合成し、
尤度合成したパリティビットを用いてシステマチックビ
ットSを誤り訂正復号する。
しているパリティビットP1、パリティビットP2、及
びパリティビットP3に加えてパケット#3に含まれる
パリティビットP4も用いて誤り訂正復号を行うので、
復号器214の誤り訂正能力が向上する。
びに新たに受信したパリティビットを、前回までに受信
したパリティビットと尤度合成して誤り訂正復号を行う
ので、再送のたびに誤り訂正能力が向上する。一方で、
システマチックビットが配置されたシンボルのシンボル
合成は行っていないので、共用受信装置1200よりも
装置の小型化、消費電力の低減を図ることが出来る。
ば、パリティビットの一部が再送単位間で同一になるよ
うにパケットを構成するので、CC用受信装置1300
は、受信したパケットのうち、システマチックビットと
再送単位間で同一のパリティビット(本実施の形態では
パリティビットP1)を用いてARQ処理を行うことが
可能である。
態1に示す受信装置200と同様にシンボル合成後のシ
ステマチックビットを、尤度合成したパリティビットを
検査ビットとして誤り訂正復号することが出来る。さら
に、CC用受信装置1400は、再送単位間で異なるパ
リティビットを尤度合成して誤り訂正復号を行うことが
出来る。
図15に示すようにパリティビットの一部が再送単位間
で同一になるようにパケットを構成することにより、上
記共用受信装置1200、CC用受信装置1300、及
びIR用受信装置1400のいずれとも通信相手するこ
とが出来る。
受信装置(共用受信装置1200、CC用受信装置13
00、及びIR用受信装置1400)は、上述したよう
にそれぞれ固有の特徴を有する。したがって、ユーザ
は、それぞれの目的に応じた受信装置を利用すると考え
られる。この場合に、本実施の形態に係る送信装置10
00は、共用受信装置1200、CC用受信装置130
0、及びIR用受信装置1400のいずれとも通信を行
うことが出来るので、各受信装置に対応する送信装置を
個別に設置する必要が無く、大幅なコスト削減を図るこ
とが出来る。
タ伝送装置は、図16に示すように、図10に示す送信
装置1000に代えて送信装置1700を設けた構成を
採る。この送信装置1700の内部構成は図17に示
す。送信装置1700は、第1ビット列と第2ビット列
とを異なるビット区切りに割り当てる点で実施の形態3
と異なる。尚、図16において、図10と同じ部分には
図10と同じ符号を付し、その詳しい説明は省略する。
また、図17において、図6に示す送信装置100と同
じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明は省略す
る。
01は、パンクチャリング処理により生成したパリティ
ビットP1〜PnのうちパリティビットP1を再送用の
パリティビットとしてインタリーバ103に出力し、残
りのパリティビットP2〜Pnをインタリーバ107に
出力する。多重回路1702は、パケットにビット区切
りを設け、システマチックビット及び再送用のパリティ
ビットP1から構成される第1ビット列と、選択回路1
11から出力されるパリティビットから構成される第2
ビット列とを互いに異なるビット区切りに割り当て、そ
の割り当て後のビット列をシンボル変換することによ
り、第1ビット列と第2ビット列とを異なるシンボルに
配置する。送信装置1700は、このように構成された
パケットを共用受信装置1200、CC用受信装置13
00、IR用受信装置1400に送信する。
1において、受信したパケットからシステマチックビッ
ト及びパリティビットP1(第1ビット列)が配置され
たシンボルとパリティビットPk+1(第2ビット列)
が配置されたシンボルを分離する。分離後の第1ビット
列が配置されたシンボルは合成回路204へ出力され、
分離後の第2ビット列が配置されたシンボルは復調回路
210に出力される。
1200における処理について詳しく説明する。図18
は、受信したパケットの処理の流れを示す模式図であ
る。ここでは、説明を簡単にするために、第3再送単位
までを示す。
4は、システマチックビットSに対し、パリティビット
P1及びパリティビットP2を検査ビットとして誤り訂
正復号を行う。第2再送単位においては、復号器214
は、シンボル合成後のパリティビットP1と、パケット
#2から抽出したパリティビットP3と、第1再送単位
においてパケット#1から抽出したパリティビットP2
とを共に検査ビットとして用いて、シンボル合成後のシ
ステマチックビットを誤り訂正復号する。第3再送単位
においても同様に、既に受信しているパリティビットP
1、パリティビットP2、及びパリティビットP3に加
えてパケット#3に含まれるパリティビットP4も用い
て誤り訂正復号を行うので、復号器214の誤り訂正能
力が向上する。
ついて図13を参照して説明する。この図13におい
て、分離回路1301は、受信したパケットからシステ
マチックビット及びパリティビットP1(第1ビット
列)が配置されたシンボルとパリティビットPk+1
(第2ビット列)が配置されたシンボルを分離する。
0は、第1ビット列と第2ビット列とを分離することに
より、パケットを受信するたびに、受信したパケットに
含まれる第1ビット列が配置されたシンボルを既に受信
している第1ビット列が配置されたシンボルとシンボル
合成する。
ついて説明する。図14において、受信RF202は、
アンテナ201から受信したパケットに対し周波数変換
等の所定の受信処理を施し、受信処理後のパケットを、
分離回路1201に出力する。分離回路1201は、受
信したパケットからシステマチックビット及びパリティ
ビットP1(第1ビット列)が配置されたシンボルとパ
リティビットPk+1(第2ビット列)が配置されたシ
ンボルを分離する。
1ビット列と第2ビット列とを分離することにより、再
送のたびに新たに受信したパリティビットを、前回まで
に受信したパリティビットと尤度合成して誤り訂正復号
を行う。
ば、パリティビットの一部が再送単位間で同一になるよ
うにパケットを構成するので、CC用受信装置1300
は、受信したパケットのうち、システマチックビットと
再送単位間で同一のパリティビット(本実施の形態では
パリティビットP1)を用いてARQ処理を行うことが
可能である。
共用受信装置1200、CC用受信装置1300、及び
IR用受信装置1400のいずれとも通信を行うことが
出来るので、各受信装置に対応する送信装置を個別に設
置する必要が無く、大幅なコスト削減を図ることが出来
る。
ジタル無線セルラーシステムに適用する。セル内を自由
に移動する移動局に、受信装置200、共用受信装置1
200、CC用受信装置1300、又はIR用受信装置
1400を搭載する。また、基地局に送信装置100、
送信装置1000、又は送信装置1700を搭載する。
この送信装置100(送信装置1000、又は送信装置
1700)と、対応する受信装置200(共用受信装置
1200、CC用受信装置1300、又はIR用受信装
置1400)との間でARQ処理を行うことで、無線通
信における伝送品質の向上、及びスループットの向上を
図る。
信装置においてシステマチックビットとパリティビット
を異なるシンボルに配置することにより、受信装置にお
いてシステマチックビットとパリティビットを分離す
る。これにより、システマチックビットを再送単位間で
シンボル合成するとともに、パリティビットを再送単位
間で尤度合成することが出来る。したがって、受信品質
及び誤り訂正能力をいずれも向上させることが出来るの
で、正しく受信されるまでの再送回数を減らして伝播遅
延を低減することが出来る。
ット及び再送用のパリティビットから構成される第1ビ
ット列と、パリティビットから構成される第2ビット列
を異なるシンボルに配置することにより、送信装置は、
CC型ARQを行う受信装置、IR型ARQを行う受信
装置、及びCC型ARQとIR型ARQを双方とも行う
受信装置、のいずれとも通信を行うことが出来る。これ
により、各受信装置に対応する送信装置を個別に設置す
る必要が無く、大幅なコスト削減を図ることが出来る。
状態でバッファに保存するので、受信装置において、シ
ステマチックビットに必要なバッファのサイズを小さく
することが可能になる。
ットの軟判定値を算出することにより、システマチック
ビットの軟判定値を求めてから合成を行う場合よりも、
高い受信性能を実現することが可能になる。
概略構成を示す図
成を示すブロック図
成を示すブロック図
ロー図
おける処理の流れを示す模式図
成を示すブロック図
成を示すブロック図
を示す模式図
処理の流れを示す模式図
の概略構成を示す図
構成を示すブロック図
構成を示すブロック図
の内部構成を示すブロック図
の内部構成を示すブロック図
る処理の流れを示す模式図
の概略構成を示す図
構成を示すブロック図
る処理の流れを示す模式図
Claims (13)
- 【請求項1】 組織符号を用いて情報ビットを符号化
し、システマチックビット及びパリティビットを生成す
る符号化手段と、前回の再送単位におけるシステマチッ
クビットと同一のシステマチックビットと、前回の再送
単位におけるパリティビットと異なるパリティビット
と、を互いに異なるシンボルに配置してパケットを生成
する生成手段と、前記パケットを送信する手段と、を具
備することを特徴とする送信装置。 - 【請求項2】 生成手段は、システマチックビットとパ
リティビットとを互いに異なる拡散コードに割り当てる
ことを特徴とする請求項1記載の送信装置。 - 【請求項3】 生成手段は、パケットに所定ビット数の
ビット区切りを設け、システマチックビットとパリティ
ビットとを互いに異なるビット区切りに割り当てること
を特徴とする請求項1記載の送信装置。 - 【請求項4】 生成手段は、ビット区切りに含まれるビ
ット数を単位シンボルに配置されるビット数と同一にす
ることを特徴とする請求項3記載の送信装置。 - 【請求項5】 組織符号を用いて情報ビットを符号化
し、システマチックビット及びパリティビットを生成す
る符号化手段と、前回の再送単位におけるシステマチッ
クビットと同一のシステマチックビット及び前回の再送
単位における第1パリティビットと同一の第1パリティ
ビットから構成される第1ビット列と、前回の再送単位
における第2パリティビットと異なる第2パリティビッ
トから構成される第2ビット列と、を互いに異なるシン
ボルに配置してパケットを生成する生成手段と、前記パ
ケットを送信する手段と、を具備することを特徴とする
送信装置。 - 【請求項6】 再送単位間で同一のシステマチックビッ
トと再送単位間で異なるパリティビットとを互いに異な
るシンボルに配置したパケットを通信相手から受信する
受信手段と、前記受信手段において受信したパケットか
ら、システマチックビットが配置されたシンボルとパリ
ティビットが配置されたシンボルとを互いに分離する分
離手段と、前記分離手段において分離した今回の再送単
位におけるシステマチックビットを、前回までの再送単
位において取得した各システマチックビットとシンボル
合成する合成手段と、前記分離手段において分離したパ
リティビットを、前回までの再送単位において取得した
各パリティビットと尤度合成し、尤度合成後のパリティ
ビットを検査ビットとしてシンボル合成後のシステマチ
ックビットを誤り訂正復号する手段と、を具備すること
を特徴とする受信装置。 - 【請求項7】 受信手段は、システマチックビットとパ
リティビットとを互いに異なる拡散コードにそれぞれ割
り当てたパケットを通信相手から受信し、分離手段は、
受信したパケットに逆拡散処理を施すことによりシステ
マチックビットが配置されたシンボルとパリティビット
が配置されたシンボルとを分離することを特徴とする請
求項6記載の受信装置。 - 【請求項8】 受信手段は、システマチックビットとパ
リティビットとを互いに異なるビット区切りに割り当て
たパケットを通信相手から受信し、分離手段は、受信パ
ケットを前記ビット区切り毎に分離することを特徴とす
る請求項6記載の受信装置。 - 【請求項9】 再送単位間で同一のシステマチックビッ
ト及び第1パリティビットから構成される第1ビット列
と再送単位間で異なる第2パリティビットから構成され
る第2ビット列を互いに異なるシンボルに配置したパケ
ットを通信相手から受信する受信手段と、前記受信手段
において受信したパケットから前記第1ビット列が配置
されたシンボルと前記第2ビット列が配置されたシンボ
ルとを互いに分離する分離手段と、前記分離手段におい
て分離した今回の再送単位における第1ビット列が配置
されたシンボルを、前回までの再送単位において取得し
た第1ビット列が配置されたシンボルとシンボル合成す
る合成手段と、前記分離手段において分離した第2パリ
ティビットを前回までの再送単位において取得した各第
2パリティビットと尤度合成し、尤度合成後の第2パリ
ティビット及びシンボル合成後の第1ビット列に含まれ
る第1パリティビットを検査ビットとしてシンボル合成
後の第1ビット列に含まれるシステマチックビットを誤
り訂正復号する手段と、を具備することを特徴とする受
信装置。 - 【請求項10】 再送単位間で同一のシステマチックビ
ット及び第1パリティビットから構成される第1ビット
列と、再送単位間で異なる第2パリティビットから構成
される第2ビット列とを互いに異なるシンボルに配置し
たパケットを送信する送信装置と、前記パケットを受信
し、再送単位間でシンボル合成した前記システマチック
ビットを、前記第1パリティビット及び再送単位間で尤
度合成を行った前記第2パリティビットを検査ビットと
して誤り訂正復号する共用受信装置と、前記パケットを
受信し、再送単位間でシンボル合成した前記システマチ
ックビットを、前記第1パリティビットを検査ビットと
して誤り訂正復号するCC用受信装置と、を具備するこ
とを特徴とする通信システム。 - 【請求項11】 組織符号を用いて情報ビットを符号化
し、システマチックビット及びパリティビットを生成す
る符号化工程と、前回の再送単位におけるシステマチッ
クビットと同一のシステマチックビットと、前回の再送
単位におけるパリティビットと異なるパリティビット
と、を互いに異なるシンボルに配置してパケットを生成
する生成工程と、前記パケットを送信する工程と、を具
備することを特徴とする送信方法。 - 【請求項12】 再送単位間で同一のシステマチックビ
ットと再送単位間で異なるパリティビットとを互いに異
なるシンボルに配置したパケットを通信相手から受信す
る受信工程と、前記受信工程において受信したパケット
から、システマチックビットが配置されたシンボルとパ
リティビットが配置されたシンボルとを互いに分離する
分離工程と、前記分離工程において分離した今回の再送
単位におけるシステマチックビットを、前回までの再送
単位において取得した各システマチックビットとシンボ
ル合成する合成工程と、前記分離工程において分離した
パリティビットを、前回までの再送単位において取得し
た各パリティビットと尤度合成し、尤度合成後のパリテ
ィビットを検査ビットとしてシンボル合成後のシステマ
チックビットを誤り訂正復号する工程と、を具備するこ
とを特徴とする受信方法。 - 【請求項13】 再送単位間で同一のシステマチックビ
ット及び第1パリティビットから構成される第1ビット
列と、再送単位間で異なる第2パリティビットから構成
される第2ビット列を互いに異なるシンボルに配置した
パケットを送信する工程と、前記パケットを受信し、再
送単位間でシンボル合成した前記システマチックビット
を、前記第1パリティビット及び再送単位間で尤度合成
を行った前記第2パリティビットを検査ビットとして誤
り訂正復号を行う工程と、前記パケットを受信し、再送
単位間でシンボル合成した前記システマチックビット
を、前記第1パリティビットを検査ビットとして誤り訂
正復号を行う工程と、を具備することを特徴とする通信
方法。
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