JP4631053B2 - 再送装置及び再送方法 - Google Patents

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本発明は、再送装置及び再送方法に係り、特に、再送ごとに異なる拡散率を用いるマルチキャリア(MC)−CDMA用の自動再送装置及び再送方法に関する。
次世代移動通信における無線アクセスの有力候補のひとつが、マルチキャリアCDMA(MC−CDMA)である(非特許文献1)。ところで、次世代移動通信では、パケット伝送が中心になると考えられている。パケット伝送では何らかの誤り制御が必要である。有望な誤り制御のひとつは、自動再送(ARQ)と、ターボ符号化などの強力な誤り訂正符号化とを組み合わせたハイブリッドARQ(HARQ)である(非特許文献2)。よく知られたHARQに、例えば、Chase合成(CC)(非特許文献3)と、冗長ビットを少しずつ再送するIncremental Redundancy(IR)(非特許文献4)とがある。
CCを用いるHARQでは、受信パケットに誤りが検出されると、全く同一のパケットの再送を要求する。こうして2つの受信パケットを合成すれば時間ダイバーシチ効果が得られるから、CC後のパケットの受信品質が高くなる。これによりパケットが正しく受信される確率を高くできる。
しかし、CCの課題は、例えば、再送時のチャネル状態が良好であるにもかかわらず、誤り訂正符号の冗長ビットを全て再送してしまう点にある。これを解決したのが、冗長ビットを分割し、少しずつ順次再送するIRである。IRでは、再送回数が増えるにしたがって符号化率が低下するから、誤り訂正能力が強くなる。なお、MC−CDMAにおけるHARQスループットについて、非特許文献2で詳しく報告されている。
H. Atarashi and M. Sawahashi, "Variable spreading factor orthogonal frequency and code division multiplexing (VSF-OFCDM) for broadband packet wireless access," IEICE Trans. Commun., vol. E86-B, pp. 291-299, Jan. 2003. D. Garg and F. Adachi, "Application of rate compatible punctured turbo coded hybrid ARQ to MC-CDMA mobile radio," ETRI Journal, vol. 26, no. 5, pp. 405-412, Oct. 2004. D. Chase, "Code combining- A maximum likelihood decoding approach for combing and arbitrary number of noisy packets," IEEE Trans. Commun., vol. COM-33, pp. 385-393, May 1985. J. Hagenauer, "Rate-compatible punctured convolutional codes (RCPC codes) and their application," IEEE Trans. Commun., vol. 36, pp.389-400, April 1988.
図1に、計算機シミュレーションで求めた、MC−CDMAを用いるIR−HARQのスループット特性図を示す。
この例では、MC−CDMAのサブキャリア数NをN=256とし、拡散率SF=1とSF=256のときのスループット特性を、それぞれ実線と破線で示している。なお、拡散率とは、例えば、1ビット中にあるチップ数のことをいう。拡散率SF=1のときは直交周波数分割多重(OFDM)になる。拡散率SFと等しい多重数を用いる直交拡散符号多重を用いているので、256サブキャリアを用いて常に256シンボルを同時に送信できるので、拡散率SFに依らず伝送レートは同じである。
また、一例として、送信情報ビット数は2048ビット、データ変調に16QAMを用いている。誤り訂正符号には、符号化率が1/3のターボ符号を用いている。つまり、ターボ符号化ビット系列には、情報ビット系列のほかに、情報ビット系列の2倍のビット数の冗長ビット系列が含まれる。初回の送信時に情報ビット系列のみを送信し、2回目には冗長ビット系列の半分を送信し、さらに、3回目の送信時には残りの冗長ビット系列を送信する。
この場合、初回の送信時には冗長ビットが送信されないから誤り訂正はできない。1データシンボルをたくさんのサブキャリアに拡散して送信し、受信側で逆拡散することで得られる周波数ダイバーシチ効果に期待するしかない。ほぼ1〜2回の送信でパケットが正しく受信されるような高いE/N(信号対雑音比)領域(例、>20dB)では、できるだけ1回目で正しく受信されるのが望ましい。しかし、SF=1(つまりOFDM)のとき、拡散を用いていないので周波数ダイバーシチ効果が得られない。したがって、高いE/N領域(例、>20dB)で優れたスループットが得られるのは、最大の周波数ダイバーシチ効果が得られるSF=256とするMC−CDMAである。
ところが、2回以上の送信が必要となるような低いE/N領域(例、<15dB)では、拡散率SF=1とするOFDMは、周波数ダイバーシチ効果よりも大きな誤り訂正効果が期待でき、優れたスループットを与える。この理由は、もしSF=256とすれば周波数ダイバーシチ効果が得られるものの、全ての復調シンボルが同じ受信信頼度を持ってしまうから、大きな誤り訂正効果が期待できないからである(大きな誤り訂正効果を得るためには、各復調シンボルの受信信頼度が変動しているほうがいい)。つまり、高いE/N領域(例、>20dB)のときと異なり、E/Nの低い領域(例、<15dB)ではOFDMが優れたスループットを与えることが分かる。
以上から分かるように、全ての又は広範囲のE/Nに渡って優れたスループットを与える手段は、これまで提示されていなかった。
本発明は、以上の点に鑑み、再送ごとに異なる拡散率を用いることにより、全ての又は広範囲のE/Nに渡って優れたスループットを与えることができる自動再送方式(再送ごとに異なる拡散率を用いるMC−CDMA用の自動再送方式)を提供することを目的とする。
本発明は、主に、全ての又は広範囲のE/Nにわたって優れたスループットが得られるように、再送ごとに異なる拡散率を用いるMC−CDMA用のHARQを提供する。実現例としては、初回は周波数ダイバーシチ効果が得られるよう拡散率SFを1より大きくし、2回目以降では誤り訂正効果が得られるSF=1とすることができる。
本発明の第1の解決手段によると、
送信データを入力し、誤り検出符号化して送信情報ビット系列を出力する誤り検出符号化部と、
送信情報ビット系列を符号化し、情報ビット系列と少なくとも第1の冗長ビット系列を作成する誤り訂正符号化部と、
情報ビット系列と第1の冗長ビット系列を蓄積する送信メモリと、
設定された拡散率と同じ数の並列系列に直列/並列変換し、各系列を設定された拡散率の直交拡散符号で拡散し、各拡散されたデータを加算する直交拡散・符号多重化部と、
前記送信メモリから送信する信号を選択し、前記直交拡散・符号多重化部の拡散率を設定し、受信機側から確認応答又は否定応答を受信する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記送信メモリから情報ビット系列を送信信号として選択し、前記直交拡散・符号多重化部に対して、拡散率を1より大きい所定数に設定することにより、第1の送信処理を行い、
前記制御部は、受信機側から誤り検出符号化に基づく否定応答を受信した場合又は一定時間確認応答を受信しなかった場合、前記送信メモリから第1の冗長ビット系列を送信信号として選択し、前記直交拡散・符号多重化部に対して、拡散率を第1の送信処理より小さい所定数に設定することにより、第2の送信処理を行うようにした
送信側の再送装置
が提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
送信機側で送信情報ビット系列を符号化した情報ビット系列と少なくとも第1の冗長ビット系列が作成され、第1の受信処理により情報ビット系列を受信し、第2の受信処理により第1の冗長ビット系列を受信するようにした受信側の再送装置であって、
受信信号から得られた周波数領域等化された直交符号多重チップ系列を拡散率と同じ数の直交符号を用いて逆拡散し、逆拡散された各チップ系列を拡散率と同じ数のチップ分積算し、さらに並列/直列変換することにより、送信シンボル系列に対応する軟判定シンボル系列を得る逆拡散部と、
軟判定シンボル系列をデータ復調した軟判定ビット系列を蓄積する受信メモリと、
受信された情報ビット系列及び冗長ビット系列に基づき誤り訂正復号を行う誤り訂正復号部と、
受信された情報ビット系列又は前記誤り訂正復号部により訂正復号された情報ビット系列に基づき誤り検出を行う誤り検出部と、
前記受信メモリから受信信号を選択し、前記逆拡散部の拡散率を設定し、誤り訂正復号化を制御し、送信機側へ確認応答又は否定応答を受信する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記逆拡散部に対して拡散率を送信信号に対応する1より大きい所定数に設定し、前記受信メモリから情報ビット系列を受信信号として選択し、前記誤り訂正復号部に対して誤り訂正処理を行わないように制御することで、第1の受信処理を行い、
前記制御部は、第1の受信処理で前記誤り検出部により誤りが検出されなければ、送信側に確認応答を送るとともに、受信データを出力し、一方、誤りが検出されたとき、否定応答を送信側に送り、
前記制御部は、前記逆拡散部に対して拡散率を送信信号に対応する第1の受信処理より小さい所定数に設定し、前記受信メモリから情報ビット系列と第1の冗長ビット系列を受信信号として選択し、前記誤り訂正復号部に対して第1の冗長ビット系列により情報ビット系列を誤り訂正復号するよう制御することで、第2の受信処理を行い、
前記制御部は、第2の受信処理で前記誤り検出部により誤りが検出されなければ、送信側に確認応答を送るとともに、前記誤り検出部は、誤り訂正復号された受信データを出力する
受信側の再送装置
が提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
送信データを入力し、誤り検出符号化して送信情報ビット系列を出力し、
送信情報ビット系列を符号化し、情報ビット系列と少なくとも第1及び第2の冗長ビット系列を作成し、
情報ビット系列と少なくとも第1及び第2の冗長ビット系列を送信メモリに蓄積し、
前記送信メモリから情報ビット系列を送信信号として選択し、拡散率を1より大きい所定数に設定し、拡散率と同じ数の並列系列に直列/並列変換し、各系列を設定された拡散率の直交拡散符号で拡散し、各拡散されたデータを加算する直交拡散・符号多重化処理により、第1の送信処理を行い、
受信機側から誤り検出符号化に基づく否定応答を受信した場合又は一定時間確認応答を受信しなかった場合、前記送信メモリから第1の冗長ビット系列を送信信号として選択し、拡散率を第1の送信処理より小さい所定数に設定することにより、前記直交拡散・符号多重化処理により、第2の送信処理を行うようにした
送信側の再送方法
が提供される。
本発明の第4の解決手段によると、
送信機側で送信情報ビット系列を符号化した情報ビット系列と少なくとも第1及び第2の冗長ビット系列が作成され、第1の受信処理により情報ビット系列を受信し、第2の受信処理により第1の冗長ビット系列を受信し、第3の受信処理により第2の冗長ビット系列を受信するようにした受信側の再送方法であって、
受信信号から得られた周波数領域等化された直交符号多重チップ系列に対して、拡散率を送信信号に対応する1より大きい所定数に設定して、拡散率と同じ数の直交符号を用いて逆拡散し、逆拡散された各チップ系列を拡散率と同じ数のチップ分積算し、さらに並列/直列変換する逆拡散処理を行い、情報ビット系列を求めて受信メモリに蓄積し、前記受信メモリから情報ビット系列を受信信号として選択し、誤り訂正処理を行わないように制御することで、第1の受信処理を行い、
第1の受信処理で誤りが検出されなければ、送信側に確認応答を送るとともに、受信データを出力し、一方、誤りが検出されたとき、否定応答を送信側に送り、
拡散率を送信信号に対応する第1の受信処理より小さい所定数に設定し前記逆拡散処理を行い、第1の冗長ビット系列を求めて受信メモリに蓄積し、前記受信メモリから情報ビット系列と第1の冗長ビット系列を受信信号として選択し、第1の冗長ビット系列により情報ビット系列を誤り訂正復号することで、第2の受信処理を行うようにした
受信側の再送方法
が提供される。
本発明によると、再送ごとに異なる拡散率を用いるMC−CDMA用のハイブリッドARQを提案し、そのスループットを計算機シミュレーションにより明らかにしている。本発明によると、誤り訂正効果の得られない1回目には大きな周波数ダイバーシチ効果が得られ、2回目以降は大きな誤り訂正効果が得られるので、受信E/Nの広い範囲にわたって優れたスループットを引き出すことができる。
(1)送信側
図2は、送信機の構成図である。
本送信機は、誤り検出符号化部1、誤り訂正符号化部2、送信メモリ3、データ変調部4、直交拡散・符号多重化部5、IFFT部6、GI付加部7、送信部8、制御部9を備える。直交拡散・符号多重化部5は、S/P変換部51、乗算器52、加算部53を備える。
一般に、受信側での誤り検出のために、誤り検出符号化が必要である。そのため、誤り検出符号化部1は、送信データを入力し、誤り検出符号化を行い、送信情報ビット系列を出力する。誤り検出符号としては、例えば、パリティ、チェックサム(LRC、CRC)、ハッシュ関数等の適宜の技術を用いることができる。ここでは、誤り検出符号化されたビット系列を簡単のため、単に情報ビット系列と呼んでいる。
誤り訂正符号化部2は、送信情報ビット系列を符号化し、情報ビット系列と冗長ビット系列を作成して、送信メモリ3に蓄積する。この実施の形態では、誤り訂正符号化で得られた冗長ビット系列を2つに分けて、第1と第2の新しい冗長ビット系列を用いて再送する場合について説明する。つまり、誤り訂正符号化部2は、誤り訂正符号には、例えば、符号化率が1/3のターボ符号等を用い、情報ビット系列とそれぞれ同じビット数の2つの第1及び第2の冗長ビット系列を作成する。そして、2つの冗長ビット系列の中から交互に冗長ビットを選択して、複数の新しい冗長ビット系列を作成することができる。つまり、2つの新しく作成された冗長ビット系列は、例えば、それぞれ元の2つの冗長ビット系列の冗長ビットから構成されている。符号化で得られた2つの冗長ビット系列を、
(a,a,a,a,・・・・・)
と、
(b,b,b,b,・・・・・)
とすると、新しい冗長ビット系列は、例えば、
(a,b,a,b,・・・・・)
と、
(b,a,b,a,・・・・・)
のようになる。このようにすると大きな誤り訂正効果が得られる。
以下では説明を簡単にするために、第1と第2の新しい冗長ビット系列を作成する場合について考える。このような場合、3回の送信で、情報ビット系列と第1及び第2冗長ビット系列が送信されることになる。なお、3回以上送信する場合又は冗長ビット系列を1回しか送信しない場合も、本実施の形態を適用することができる。また、符号化方式も1/3ターボ符号に限らず、適宜の誤り訂正符号化を用いることができる。
送信メモリ3は、情報ビット系列と第1冗長ビット系列を蓄積する。データ変調部4は、送信メモリ3から情報ビット系列又は冗長ビット系列を読出し、データ変調してデータシンボル系列を得る。直交拡散・符号多重化部5は、データシンボル系列を拡散率と同じ数の並列系列に直列/並列変換し、各系列を設定された拡散率の直交拡散符号で拡散し、各拡散されたデータを加算する。IFFT部6は、直交拡散・符号多重されたチップ系列を、サブキャリア数Nと同じチップ数のブロックに分割し、各ブロックにNポイント逆高速フーリエ変換を適用し、CDMA信号を生成する。GI付加部7は、CDMA信号の各チップブロックの末尾所定チップ分をコピーして、そのブロックの先頭に、ガードインターバルを付加し、必要に応じて圧縮する。送信部8は、ガードインターバルを付加された送信データを送信する。制御部9は、送信メモリ3から送信する信号を選択し、拡散率を設定し、受信機側から確認応答又は否定応答を受信することなど、各種制御を行う。
図3に、送信側及び受信側でのビット系列の伝送及び処理についての説明図を示す。この図は、IRを用いるHARQの動作であって、3回目の送信で送信に成功した例を示している。
第1回目では、送信側は、情報ビット系列を選択し、拡散率を1より大きい所定数に設定して直交拡散・符号多重化処理を行い送信し、受信側はそれを受信する。受信側から否定応答を受信した場合、第2回目では、第1冗長ビット系列を送信信号として選択し、拡散率を第1回目より小さい所定数に設定して送信し、受信側は、情報ビット系列を第1冗長ビット系列により誤り訂正符号化を行う。さらに、第3回目では受信機側から否定応答を受信した場合、第2冗長ビット系列を直交拡散・符号多重化処理により送信し、受信側は、情報ビット系列を第1及び第2冗長ビット系列により誤り訂正符号化を行う。
図4に、情報ビット系列と、第1及び第2冗長ビット系列の説明図を示す。この図は一例として、拡散率SFを、第1回目の送信ではサブキャリア数N=256とし、第2回目及び第3回目の送信ではサブキャリア数N=1とした場合を示す。
以下、送信処理の動作について説明する。
図5に、送信処理についてのフローチャートを示す。
制御部9は、誤り検出符号化部1及び誤り訂正符号化部2により、送信データから情報ビット系列及び冗長ビット系列を作成し、送信メモリ3にそれらを蓄積する(S100)。
1回目の送信では、制御部9は、情報ビット系列を送信する(ただし、ほんのわずかの冗長ビットを付加してもよい)。制御部9は、送信メモリ3から情報ビット系列を送信信号として選択し、直交拡散・符号多重化部5に対して、拡散率SFを1より大きい所定数に設定することで、送信処理を行う(S101)。データ変調部4は、情報ビット系列をデータ変調してデータシンボル系列を得る。S/P変換部51は、データシンボル系列を拡散率SFと同じ数の並列系列に直列/並列(S/P)変換し、乗算器52は、各系列を拡散率SFの直交拡散符号で拡散し、加算部53は、各拡散されたデータを加算する(これを直交拡散・符号多重と呼ぶ)。このときの拡散率SFは、例えば、周波数ダイバーシチ効果を最大とするように、サブキャリア数Nと同じ値とすることができる(これが最大値である)。IFFT部6は、こうして得られた直交拡散・符号多重されたチップ系列を、サブキャリア数Nと同じチップ数のブロックに分割し、各ブロックにNポイント逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform:IFFT)を適用し、MC−CDMA信号を生成する。GI付加部7は、次に、各チップブロックの末尾所定チップ分をコピーして、そのブロックの先頭に、ガードインターバル(GI)を付加して必要に応じて付加前のチップブロックの時間長に圧縮し、送信部8が送信する。
制御部9は、受信機側から送信されたACKまたはNACKを受信し(S103)、NACKであれば(又は、一定時間ACKを受信できなければ)、2回目の送信を行う。
2回目の送信では、制御部9は、送信メモリ3から第1冗長ビット系列を送信信号として選択し、直交拡散・符号多重化部5に対して、拡散率SFを1回目の送信より小さい所定数に設定することで、送信処理を行う(S105)。このとき、大きな誤り訂正効果が得られるよう、拡散率SFをNより小さくする。例えば、SF=1とすればOFDMになる。2回目では、データ変調部4は、送信メモリ3に蓄積されている冗長ビット系列の一部(第1冗長ビット系列)を読み出し、データ変調する。次に、直交拡散・符号多重化部5により、直交拡散・符号多重を行い、IFFT部6により、MC−CDMA信号を生成し、さらにGI付加部7により、GI付加を行って、送信部8により送信する。
制御部9は、もし、さらにNACKを受信したら(又は、一定時間ACKを受信できなければ)(S107)、3回目の送信を行う。
3回目の送信では、制御部9は、送信メモリ3から第2冗長ビット系列を送信信号として選択し、直交拡散・符号多重化部5に対して、拡散率SFを1回目の送信より小さい所定数に設定することで、送信処理を行う(S109)。3回目では、データ変調部4は、送信メモリ3に蓄積されている冗長ビット系列の残り(第2冗長ビット系列)を読み出し、先と同じようにして送信する。このときの拡散率SFは、例えば、大きな誤り訂正効果が得られるようNより小さい値にするが、2回目と同じにしてもよいし異なる値にしてもよい。
このようにして、制御部9は、各送信後にACKが受信されれば(S103、S107、S111)、再びステップS100に戻り、次の新しい情報ビット系列を符号化し、情報ビット系列と冗長ビット系列を送信メモリに蓄積して、これまでの説明のように送信する。一方、各送信後にNACKが受信されれば、そのつど、残りの冗長ビットを送信メモリから読み出して送信するが、もし、3回目の送信でもNACKが受信されれば(S111)、所定回数1〜3回目の送信を再び繰り返す(S113)。さらに、予め定めた回数送信しても、ACKが受信されなければ、エラーを表示する(S115)。
(2)受信側
図6は、受信機の構成図である。
本受信機は、受信部11、GI除去部12、FFT部13、周波数領域等化部14、P/S変換部15、逆拡散部16、データ復調部17、受信メモリ18、誤り訂正復号部19、誤り検出部20、制御部21を備える。逆拡散部16は、乗算器61、積算部(Σ部)62、P/S変換部63を備える。
受信側では、受信部11は、受信信号をチップ時間ごとに標本化し、MC−CDMA信号チップ系列を得る。GI除去部12は、MC−CDMA信号系列からガードインターバルを削除し、FFT部13は、NポイントFFTによりN個の直交周波数成分に分解し、周波数領域等化部14は、各直交周波数成分に対して周波数領域等化を行う(周波数領域等化については後述。非特許文献1を参照)。そして、P/S変換部15は、等化された各直交周波数成分に対して並列/直列(P/S)変換を行い、周波数領域等化された直交符号多重チップ系列を得る。乗算器61は、これをSF個の直交符号を用いて逆拡散し、積算部62は、逆拡散されたチップ系列をSFチップ分積算し、さらに、P/S変換部63は、P/S変換により、送信シンボル系列に対応する軟判定シンボル系列を得る。
データ復調部17は、軟判定シンボル系列をデータ復調し、軟判定ビット系列を得る(1回目の送信では情報ビット系列、2回目及び3回目の送信では第1及び第2冗長ビット系列がそれぞれ受信される)。受信メモリ18は、この軟判定ビット系列を蓄積する。誤り訂正復号部19は、受信された情報ビット系列及び冗長ビット系列に基づき誤り訂正復号する。誤り検出部20は、受信された情報ビット系列又は前記誤り訂正復号部により訂正復号された情報ビット系列に基づき誤り検出を行う。制御部21は、受信メモリ18から受信信号を選択し、拡散率を設定し、誤り訂正復号を制御し、送信機側へ確認応答又は否定応答を受信するなど、各種制御を行う。
以下、受信処理の動作について説明する。
図7に、受信処理についてのフローチャートを示す。
制御部21は、受信部11、GI除去部12、FFT部13、周波数領域等化部14、P/S変換部15により、受信データ(MC−CDMA信号チップ系列)から直交符号多重チップ系列を得て、逆拡散部16へそれを入力する(S200)。
1回目の受信では、情報ビット系列が受信メモリ18に記憶される(S201)。制御部21は、逆拡散部16に対して拡散率SFを送信信号に対応する、1より大きい所定数に設定し、受信メモリ18から情報ビット系列を受信信号として選択し、誤り訂正復号部19に対してスルーする(誤り訂正処理を行わない)ように制御することで、受信処理を行う(S211)。1回目では、情報ビットしか受信されないので、誤り訂正復号はできない。誤り検出部20は、単に誤り検出のみを行い、受信データを形成する。制御部21は、もし、誤りが検出されなければ(S203)、送信側にACKを送るとともに(S227)、受信データを出力する(S229)。一方、制御部21は、誤りが検出されたとき(S203)、NACKを送信側に送る(S205)。
2回目の受信では、受信部11により冗長ビット系列の一部(第1冗長ビット系列)が受信され、第1冗長ビット系列が、情報ビット系列に対応して受信メモリ18に記憶される(S207)。また、2回目の受信では、制御部21は、逆拡散部16に対して拡散率SFを1回目より小さい所定数に設定し、受信メモリ18から情報ビット系列と第1冗長ビット系列を受信信号として選択し、誤り訂正復号部19に対して第1冗長ビット系列により、情報ビット系列を誤り訂正復号するよう制御することで、受信処理を行う(S207)。つぎに、先に受信された情報ビット系列と今回受信された第1冗長ビット系列が受信メモリ18に蓄積されているので、誤り訂正復号部19は、これらを用いて誤り訂正復号する(S209)。もし、誤り検出部20により誤りが検出されなければ(S211)、制御部21は、送信側にACKを送るとともに(S227)、誤り検出部20は、誤り訂正復号された受信データを出力する(S229)。一方、誤り検出部20により誤りが検出されたとき(S211)、制御部21は、NACKを送信側に送る(S213)。
3回目の受信では、受信部11により、冗長ビット系列の残り(第2冗長ビット系列)が受信され、第2冗長ビット系列が、情報ビット系列に対応して受信メモリ18に記憶される(S215)。また、3回目の受信では、制御部21は、逆拡散部16に対して拡散率SFを1回目より小さい所定数に設定し、受信メモリ18から情報ビット系列と第1及び第2冗長ビット系列を受信信号として選択し、誤り訂正復号部19に対して第1及び第2冗長ビット系列により情報ビット系列を誤り訂正復号するよう制御することで、受信処理を行う(S215)。先に受信された情報ビット系列及び第1冗長ビット系列と今回受信された第2冗長ビット系列が受信メモリ18に蓄積されているので、誤り訂正復号部19は、これらを用いて誤り訂正復号する(S217)。3回目の受信は、2回目よりも冗長ビット数が多くなるので、誤り訂正能力はより強力になる。もし、誤り検出部20により、誤りが検出されれば(S219)、制御部21は、NACKを送信側に送り(S221)、一方、誤り検出部20により誤りが検出されなければ(S219)、制御部21はACKを送信側に送るとともに(S227)、誤り検出部20は、誤り訂正復号された受信データを出力する(S229)。
このようにして、制御部21は、各受信後に誤りが検出されなければ(S203、S211、S219)、再びステップS200に戻り、次の新しいMC−CDMA信号チップ系列を受信して直交符号多重チップ系列を得て、これまでの説明のように受信処理を実行する。一方、各受信後に誤りが検出されれば、そのつど、残りの冗長ビットを送信するようにNACKを送信する指示を行うが、もし、3回目の受信でも誤りが検出されれば、所定回数1〜3回目の受信処理を再び繰り返す(S223)。さらに、予め定めた回数受信しても、誤りが検出されれば、エラーを表示する(S225)。
図8は、周波数領域等化部の構成図である。
k番目(k=0〜N−1)の周波数成分の等化回路404では、現チップブロックの直交周波数成分R(k)を用いて、次のように等化を行う。
S^(k)=w(k)R(k)
ここで、*は複素共役、w(k)は等化重みである。なお、「^」、「」等は図・式で示されるように、符号の上に付記されるものであるが、出願手続きの都合上、本明細書中では符号の横に付記する。等化回路404は、等化重みw(k)を、たとえば次式で示すように、ZF(ゼロフォーシング)又はMMSE(最小平均2乗誤差)のいずれかを用いて作成することができる。
Figure 0004631053
ここで、H(k)はk番目のサブキャリアにおける伝送路の利得、σは雑音電力である。
図9に、MMSEにおける雑音電力測定のための構成図を示す。雑音電力は、例えば、FFT部13の各周波数成分毎に出力信号を測定する測定部45を設けることにより、信号がない時の電力を測定する等により、求めることができる。
(3)シミュレーション
図10に、計算機シミュレーションの結果の図を示す。この図は、特に、MC−CDMAを用いるIR−HARQのスループット特性を示す。
本実施の形態の特徴のひとつは、再送ごとに異なる拡散率を用いることである。これにより、誤り訂正複号できない1回目には大きな周波数ダイバーシチ効果が得られ、2回目以降は大きな誤り訂正効果が得られるので、受信E/Nの広い範囲にわたって最大のスループットが引き出せる。
1回目の送信時には、最大の周波数ダイバーシチ効果がえられるよう拡散率SFを最大の256にしている。そして、2〜3回目には大きな誤り訂正効果が得られるよう、拡散率SFを4、16、または64にしている。
フェージングチャネルは一様電力遅延プロファイルを有する16パスの周波数選択性レイリーフェージングである。また、サブキャリア数はN=256で、データ変調には16QAMを用いた。誤り訂正符号化には符号化率1/3のターボ符号を用い、得られた2つの冗長ビット系列の中から交互に冗長ビットを選択して、第1と第2の新しい冗長ビット系列を作成し、1回目には情報ビット系列のみ、2回目と3回目にはそれぞれ第1と第2の冗長ビット系列を送信した。比較のため、図中にはSFを1または256に固定する従来のHARQのスループット特性も示した。全てのE/Nの領域にわたって優れたスループットが得られており、本技術の有効性をよく示している。
(4)符号化について
上述の説明では、主に、3回まで送信する場合の冗長ビット系列の生成法と送信処理及び受信処理について説明しているが、3回以上送信する一般的な場合についても拡張できる。
誤り訂正符号化部2は、例えば、以下のような処理を実行する。符号化率が1/3のターボ符号等を用いて符号化すると、情報ビット系列とそれぞれ同じビット数の2つの冗長ビット系列が作成される。そして、2つの冗長ビット系列の中から交互に冗長ビットを選択して、N個の新しい冗長ビット系列(第1〜第Nの冗長ビット系列)を作成する。新しい冗長ビット系列の長さは情報ビット系列の長さの2/N倍になる。なお、例えば、第1〜第4の冗長ビット系列を作成する場合は、冗長ビット系列の長さは情報ビット系列の半分になる。
そして、制御部9は、例えば、誤り訂正符号化部2で符号化された冗長ビット系列の数に応じて、送信メモリ3を制御することで以下のように送信処理を実行する。まず、1回目の送信では情報ビット系列を送信する。2回目にはN個の新しい冗長ビット系列の中のひとつを送信する。3回目の送信では残りの(N−1)個の冗長ビット系列の中のひとつを送信する。さらに、4回目の送信では残りの(N−2)個の冗長ビット系列の中のひとつを送信する。このようにすると、(N+1)回の送信で、ターボ符号器出力の情報ビットと冗長ビットを全て送信し終えることになる。もし、(N+1)回目の送信でもNACKが受信されれば、1〜(N+1)回目の送信を再び繰り返すことになる。
なお、受信側では、誤り訂正符号化部2で符号化された冗長ビット系列の数に応じて、制御部21及び誤り訂正復号部19等により、所定回の受信と所定の誤り訂正復号を実行する。
本発明は、次世代無線通信のパケット伝送方式の候補となる可能性がある。
計算機シミュレーションで求めた、MC−CDMAを用いるIR−HARQのスループット特性図。 送信機の構成図。 送信側及び受信側でのビット系列の伝送及び処理についての説明図。 情報ビット系列と、第1及び第2冗長ビット系列の説明図。 送信処理についてのフローチャート。 受信機の構成図。 受信処理についてのフローチャート。 周波数領域等化部の構成図。 MMSEにおける雑音電力測定のための構成図。 計算機シミュレーションの結果の図。
符号の説明
1 誤り検出符号化部
2 誤り訂正符号化部
3 送信メモリ
4 データ変調部
5 直交拡散・符号多重化部
6 IFFT部
7 GI付加部
8 送信部
9 制御部
51 S/P変換部
52 乗算器
53 加算部

Claims (14)

  1. 送信データを入力し、誤り検出符号化して送信情報ビット系列を出力する誤り検出符号化部と、
    送信情報ビット系列を符号化し、情報ビット系列と少なくとも第1の冗長ビット系列を作成する誤り訂正符号化部と、
    情報ビット系列と第1の冗長ビット系列を蓄積する送信メモリと、
    設定された拡散率と同じ数の並列系列に直列/並列変換し、各系列を設定された拡散率の直交拡散符号で拡散し、各拡散されたデータを加算する直交拡散・符号多重化部と、
    前記送信メモリから送信する信号を選択し、前記直交拡散・符号多重化部の拡散率を設定し、受信機側から確認応答又は否定応答を受信する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、前記送信メモリから情報ビット系列を送信信号として選択し、前記直交拡散・符号多重化部に対して、拡散率を1より大きい所定数に設定することにより、第1の送信処理を行い、
    前記制御部は、受信機側から誤り検出符号化に基づく否定応答を受信した場合又は一定時間確認応答を受信しなかった場合、前記送信メモリから第1の冗長ビット系列を送信信号として選択し、前記直交拡散・符号多重化部に対して、拡散率を第1の送信処理より小さい所定数に設定することにより、第2の送信処理を行うようにした
    送信側の再送装置。
  2. 前記誤り訂正符号化部は、送信情報ビット系列を符号化し、情報ビット系列と少なくとも第1及び第2の冗長ビット系列を作成して、前記送信メモリに記憶し、
    前記制御部は、第2の送信処理の後にさらに受信機側から誤り検出符号化に基づく否定応答を受信した場合又は一定時間確認応答を受信しなかった場合、前記送信メモリから第2の冗長ビット系列を送信信号として選択し、前記直交拡散・符号多重化部に対して、拡散率を1回目送信より小さい所定数に設定することにより、さらに第3の送信処理を行うようにした請求項1に記載の送信側の再送装置。
  3. 送信機側で送信情報ビット系列を符号化した情報ビット系列と少なくとも第1の冗長ビット系列が作成され、第1の受信処理により情報ビット系列を受信し、第2の受信処理により第1の冗長ビット系列を受信するようにした受信側の再送装置であって、
    受信信号から得られた周波数領域等化された直交符号多重チップ系列を拡散率と同じ数の直交符号を用いて逆拡散し、逆拡散された各チップ系列を拡散率と同じ数のチップ分積算し、さらに並列/直列変換することにより、送信シンボル系列に対応する軟判定シンボル系列を得る逆拡散部と、
    軟判定シンボル系列をデータ復調した軟判定ビット系列を蓄積する受信メモリと、
    受信された情報ビット系列及び冗長ビット系列に基づき誤り訂正復号を行う誤り訂正復号部と、
    受信された情報ビット系列又は前記誤り訂正復号部により訂正復号された情報ビット系列に基づき誤り検出を行う誤り検出部と、
    前記受信メモリから受信信号を選択し、前記逆拡散部の拡散率を設定し、誤り訂正復号化を制御し、送信機側へ確認応答又は否定応答を受信する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、前記逆拡散部に対して拡散率を送信信号に対応する1より大きい所定数に設定し、前記受信メモリから情報ビット系列を受信信号として選択し、前記誤り訂正復号部に対して誤り訂正処理を行わないように制御することで、第1の受信処理を行い、
    前記制御部は、第1の受信処理で前記誤り検出部により誤りが検出されなければ、送信側に確認応答を送るとともに、受信データを出力し、一方、誤りが検出されたとき、否定応答を送信側に送り、
    前記制御部は、前記逆拡散部に対して拡散率を送信信号に対応する第1の受信処理より小さい所定数に設定し、前記受信メモリから情報ビット系列と第1の冗長ビット系列を受信信号として選択し、前記誤り訂正復号部に対して第1の冗長ビット系列により情報ビット系列を誤り訂正復号するよう制御することで、第2の受信処理を行い、
    前記制御部は、第2の受信処理で前記誤り検出部により誤りが検出されなければ、送信側に確認応答を送るとともに、前記誤り検出部は、誤り訂正復号された受信データを出力する
    受信側の再送装置。
  4. 送信機側で送信情報ビット系列を符号化した情報ビット系列と少なくとも第1及び第2の冗長ビット系列が作成され、第1の受信処理により情報ビット系列を受信し、第2の受信処理により第1の冗長ビット系列を受信し、第3の受信処理により第2の冗長ビット系列を受信するようにし、
    前記制御部は、第2の受信処理で前記誤り検出部により誤りが検出されたとき、否定応答を送信側に送り、前記制御部は、前記逆拡散部に対して拡散率を送信信号に対応する1回目より小さい所定数に設定し、前記受信メモリから情報ビット系列と第1及び第2の冗長ビット系列を受信信号として選択し、前記誤り訂正復号部に対して第1及び第2の冗長ビット系列により情報ビット系列を誤り訂正復号するよう制御することで、第3の受信処理を行う
    請求項3に記載の受信側の再送装置。
  5. 第1の送信処理又は第1の受信処理での拡散率は、サブキャリア数Nと同じ値に設定し、
    第2の送信処理又は第2の受信処理での拡散率は、Nより小さい値又は1,4,16,又は64に設定することを特徴とする請求項1又は3に記載の再送装置。
  6. 前記誤り訂正符号化部は、生成した冗長ビット系列をさらに複数の冗長ビット系列に分割し、分割された複数の冗長ビット系列を前記送信メモリに蓄積することを特徴とする請求項2に記載の再送装置。
  7. 前記誤り訂正符号化部は、符号化された2つの冗長ビット系列の中から交互に冗長ビットを選択して前記第1及び第2の冗長ビット系列を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の再送装置。
  8. 前記誤り訂正符号化部は、第1〜第N(Nは2以上の整数)の冗長ビット系列を作成し、
    制御部は、前記誤り訂正符号化部で符号化された冗長ビット系列の数に応じて、確認応答を受信するまで必要に応じて、第1の送信処理による情報ビット系列の送信及び第2〜第(N+1)の送信処理による冗長ビット系列の送信を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の再送装置。
  9. 請求項1又は2に記載の送信側の再送装置と
    請求項3又は4に記載の受信側の再送装置と
    を備えた再送装置。
  10. 送信データを入力し、誤り検出符号化して送信情報ビット系列を出力し、
    送信情報ビット系列を符号化し、情報ビット系列と少なくとも第1及び第2の冗長ビット系列を作成し、
    情報ビット系列と少なくとも第1及び第2の冗長ビット系列を送信メモリに蓄積し、
    前記送信メモリから情報ビット系列を送信信号として選択し、拡散率を1より大きい所定数に設定し、拡散率と同じ数の並列系列に直列/並列変換し、各系列を設定された拡散率の直交拡散符号で拡散し、各拡散されたデータを加算する直交拡散・符号多重化処理により、第1の送信処理を行い、
    受信機側から誤り検出符号化に基づく否定応答を受信した場合又は一定時間確認応答を受信しなかった場合、前記送信メモリから第1の冗長ビット系列を送信信号として選択し、拡散率を第1の送信処理より小さい所定数に設定することにより、前記直交拡散・符号多重化処理により、第2の送信処理を行うようにした
    送信側の再送方法。
  11. 第2の送信処理の後、さらに、受信機側から誤り検出符号化に基づく否定応答を受信した場合又は一定時間確認応答を受信しなかった場合、前記送信メモリから第2の冗長ビット系列を送信信号として選択し、拡散率を第1の送信処理より小さい所定数に設定することにより、前記直交拡散・符号多重化処理により、第3の送信処理を行うようにした請求項10に記載の送信側の再送方法。
  12. 送信機側で送信情報ビット系列を符号化した情報ビット系列と少なくとも第1及び第2の冗長ビット系列が作成され、第1の受信処理により情報ビット系列を受信し、第2の受信処理により第1の冗長ビット系列を受信し、第3の受信処理により第2の冗長ビット系列を受信するようにした受信側の再送方法であって、
    受信信号から得られた周波数領域等化された直交符号多重チップ系列に対して、拡散率を送信信号に対応する1より大きい所定数に設定して、拡散率と同じ数の直交符号を用いて逆拡散し、逆拡散された各チップ系列を拡散率と同じ数のチップ分積算し、さらに並列/直列変換する逆拡散処理を行い、情報ビット系列を求めて受信メモリに蓄積し、前記受信メモリから情報ビット系列を受信信号として選択し、誤り訂正処理を行わないように制御することで、第1の受信処理を行い、
    第1の受信処理で誤りが検出されなければ、送信側に確認応答を送るとともに、受信データを出力し、一方、誤りが検出されたとき、否定応答を送信側に送り、
    拡散率を送信信号に対応する第1の受信処理より小さい所定数に設定し前記逆拡散処理を行い、第1の冗長ビット系列を求めて受信メモリに蓄積し、前記受信メモリから情報ビット系列と第1の冗長ビット系列を受信信号として選択し、第1の冗長ビット系列により情報ビット系列を誤り訂正復号することで、第2の受信処理を行うようにした
    受信側の再送方法。
  13. 前記制御部は、第2の受信処理で誤りが検出されなければ、送信側に確認応答を送るとともに、誤り訂正復号された受信データを出力し、一方、誤りが検出されたとき、否定応答を送信側に送り、
    拡散率を送信信号に対応する第1の受信処理より小さい所定数に設定し前記逆拡散処理を行い、第2の冗長ビット系列を求めて受信メモリに蓄積し、前記受信メモリから情報ビット系列と第1及び第2の冗長ビット系列を受信信号として選択し、第1及び第2の冗長ビット系列により情報ビット系列を誤り訂正復号することで、第3の受信処理を行い、
    前記制御部は、第3の受信処理で誤りが検出されなければ、送信側に確認応答を送るとともに、誤り訂正復号された受信データを出力するようにした請求項12に記載の受信側の再送方法。
  14. 請求項10又は11に記載の送信側の再送方法と
    請求項12又は13に記載の受信側の再送方法と
    を備えた再送方法。
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