JP2002198270A - 電解コンデンサの封口体およびそれを用いた電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサの封口体およびそれを用いた電解コンデンサInfo
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Abstract
命とでき、原材料の混練が容易で、成形不良を生じにく
く、寸法精度の良い成形品が得られ、融合不良を生じ
ず、ガスバリア性が高く、高硬度かつ高モジュラス、低
熱膨張性とすることができる電解コンデンサの封口体3
およびそれを用いた電解コンデンサを提供する。 【解決手段】 過酸化物で架橋可能なブチルゴム等の過
酸化物で架橋可能なエラストマー性ポリマーと、1,2
−ポリブタジエン、1,2−ポリイソプレン等の側鎖に
ビニル結合を持つ熱可塑性ポリマーとを配合し、過酸化
物で架橋させてなるエラストマー組成物により封口体3
を構成する。
Description
おいてコンデンサ素子を収容したケースの開口部を封口
する電解コンデンサの封口体およびそれを用いた電解コ
ンデンサに関する。
るように、アルミ等からなる有底円筒状のケース1内
に、ペースト状の電解液(電解質)を含浸したコンデン
サ素子2を収容するとともに、前記ケース1の開口部を
封口体3により封口している。前記コンデンサ素子2
は、陽極箔と陰極箔とをセパレータを介して巻回してな
り、このコンデンサ素子2に接続されたリード線4,5
は封口体3に設けられたリード穴6,7に挿通されてケ
ース1外に引き出されている。前記ケース1の封口体3
と反対側の端部には、該端部の一部に溝8等の機械的に
弱い部分を意図的に設けてなる安全弁が設けられてい
る。そして、何らかの異常事態によりケース1内の圧力
が所定以上になると、溝8等の機械的に弱い部分におい
てケース1が破壊するという態様により前記安全弁が作
動し、ケース1の内圧が解放され、防爆が図られるよう
になっている。
他のゴムに比しシール性およびガスバリア性が高く、ケ
ース1外への電解液の逃散を防止して電解液をケース1
内に保持する電解液保持性が高いことから、レギュラー
ブチルゴムを主成分とするゴムが多用されていた(例え
ば、特開昭55−158621、特開平1−11403
0号)。
す要請されており、電解コンデンサにも長寿命化が要請
されている。しかしながら、前記レギュラーブチルゴム
を主成分とするゴムからなる封口体3を用いた電解コン
デンサでは、レギュラーブチルゴムを主成分とするゴム
は耐熱性が十分でないので、高温に長時間晒されると、
ゴムが劣化することにより、コンデンサ内部の電解液が
封口体3を通して逃散してしまい、コンデンサの寿命が
低下するため、長寿命化を実現できないという問題があ
った。
分とするゴムからなる封口体3においては、成形の際に
金型に汚れが付着し、洗浄時間がかかる作業性の悪さと
ともに、高温長時間の架橋が必要であるという問題点も
あった。
ブチルゴムを過酸化物によって架橋したゴムからなる封
口体3が最近開発されている。この封口体3は、耐熱性
が良好であるとともに金型の汚れもない上、低温短時間
での架橋が可能である。
分架橋ブチルゴムを過酸化物で架橋したゴムからなる封
口体は、次のような種々の問題があった。
デンサに求められる超高温下では劣化が激しく長寿命は
望めないという問題があった。
橋ブチルを原料ゴムとして用いるので、混練性および金
型への流れ性等が悪く、さらに融合不良が発生するとい
う問題もあった。このため、混練工程での作業性が悪
く、工程条件も複雑になる上、封口体3として成形され
たときに、寸法精度のバラツキや、内部欠陥が発生しや
すく、寸法の規格外品や外観不良品が発生する割合が高
いという問題があった。
題もあった。また、ゴム硬度が十分ではないので、封口
体3の厚みを薄くすると、厚み方向の圧力に対して膨れ
やすくなり、逆電圧印加等の異常時のガス発生による内
圧上昇が生じた際に、前記安全弁が作動する前に、内部
欠陥部分等からひび割れが発生し、ケース1内部の電解
液の液出等の問題が発生する。このため、封口体3の厚
さをある程度厚くせざるを得なかったため、ケース1の
実質的な容積が少なくなり、ひいては電解コンテンサの
容量が小さくなってしまうという問題があった。
装化に伴うチップ化が進展しているが、前記部分架橋可
能なブチルゴムを架橋したゴムからなる封口体3では小
型化、チップ化に伴う封口体3の薄化において、強度
面、ガスバリア性よりある程度の限界があった。
酸化物で架橋したゴムは、表面摩擦抵抗が大きかったの
で、封口体3のリード穴6,7にコンデンサ素子2のリ
ード線4,5を挿通する際、これらのリード線4,5を
介してコンデンサ素子2に大きな抵抗力が作用するた
め、この挿通作業が困難になるとともに、巻回した電解
箔やセパレー夕のズレやシワが発生したり、リード穴
6,7の周面のゴムがリード線4,5によって削り取ら
れるという問題があった。
酸化物で架橋したゴムは、電気抵抗の低いカーボンをフ
ィラーとして多量に混入する必要があり、電気絶縁性を
高くすることができないという問題もあった。
もので、本発明の目的の1つは耐熱性、耐熱老化性が良
好で、高温でも長寿命とすることができる電解コンデン
サの封口体およびそれを用いた電解コンデンサを提供す
ることにある。
に容易に行うことのできるとともに、成形不良を生じに
くく、かつ寸法精度を良く成形でき、加工性が非常に良
い電解コンデンサの封口体およびそれを用いた電解コン
デンサを提供することにある。
欠陥が発生しないようにすることができる電解コンデン
サの封口体およびそれを用いた電解コンデンサを提供す
ることにある。
し、かつ高硬度、高モジュラスとすることができる電解
コンデンサの封口体およびそれを用いた電解コンデンサ
を提供することにある。
ンデンサの封口体およびそれを用いた電解コンデンサを
提供することにある。
ることが可能な電解コンデンサの封口体およびそれを用
いた電解コンデンサを提供することにある。
(表面の滑りがよい)電解コンデンサの封口体およびそ
れを用いた電解コンデンサを提供することにある。
解コンデンサの封口体およびそれを用いた電解コンデン
サを提供することにある。
の、高温環境下を含めての長寿命化、小型化、高容量化
および異常時の安全性の向上等を図ることができる電解
コンデンサの封口体およびそれを用いた電解コンデンサ
を提供することにある。
明らかになろう。
ンサの封口体は、電解コンデンサにおいてコンデンサ素
子を収容したケースの閉口部を封口する電解コンデンサ
の封口体であって、過酸化物で架橋可能なエラストマー
性ポリマーと側鎖にビニル結合を有する熱可塑性ポリマ
ーとを配合し、過酸化物で架橋してなるエラストマー組
成物からなるものである。
記本発明による電解コンデンサの封口体を用いてなるも
のである。
ストマー組成物は、ゴム弾性を備え、該ゴム弾性により
前記ケースの開口部をシールすることができる。前記エ
ラストマー組成物においては、過酸化物で架橋可能なエ
ラストマー性ポリマーと側鎖にビニル結合を有する熱可
塑性ポリマーとが混合した状態で架橋するため、過酸化
物で前記エラストマー性ポリマーと側鎖にビニル結合を
有する熱可塑性ポリマーとの間の結合が生じると思われ
る。このことより従前の過酸化物で架橋可能なブチルゴ
ムを過酸化物で架橋したゴムより本発明に係るエラスト
マー組成物は架橋点が多くなり、耐熱性、耐熱老化性が
向上する。このため、本発明による封口体も耐熱性、耐
熱老化性が向上し、高温でも長寿命とすることができ
る。
ポリマーは60〜80℃で軟化するので、側鎖にビニル
結合を有する熱可塑性ポリマーが軟化する温度で過酸化
物で架橋可能なエラストマー性ポリマーと側鎖にビニル
結合を有する熱可塑性ポリマーを混合すると、両者を非
常に容易に混合することができるので、混練工程での作
業性が非常に良くなり、工程条件も簡単にすることがで
きる。
ポリマーは比較的低温で軟化することより、加熱成形時
に過酸化物で架橋可能なエラストマー性ポリマーと側鎖
にビニル結合を有する熱可塑性ポリマーとの混合物が流
動しやすくなるため、成形性、融合性が向上し、成形不
良が生じにくく、かつ寸法精度の良い成形品(この場
合、電解コンデンサの封口体)が得られ、内部欠陥の発
生もなくなる。したがって、本発明による封口体は非常
に加工性がよい。
を構成する前記エラストマー組成物は、過酸化物で架橋
可能なブチルゴムのみを過酸化物で架橋したゴム弾性体
より架橋点が増えるので,封口体のガスバリア性および
硬度が向上する。また、ビニル結合を有する熱可塑性ポ
リマーが軟化することで混練が容易になるため、無機フ
ィラーを大量に添加できることによっても、封口体のガ
スバリア性および硬度の一層の向上を図ることができ
る。また、このため、本発明による封口体は、その厚み
をある程度薄くしてもガスバリア性を維持し、逆電圧印
加等の異常時のガス発生による内圧上昇が生じた際、前
記安全弁が作動する前にひび割れが発生して、ケース内
部の電解液の液出等の問題が発生することがなくなる。
さらにゴム硬度が向上するので、封口体の厚さを薄くで
き、ケースの実質的な容量を増大させることができる。
と、および架橋が硬度に行われていることから、本発明
による封口体は低熱膨張性とすることができる。
れた特性により、電解コンデンサ全体の小型化、高容量
化、長寿命化、異常時の安全性の向上が可能である。
性ポリマーと側鎖にビニル結合を有する熱可塑性ポリマ
ーは、前述のように短時間に架橋、硬化させることがで
きるので、封口体の成形時間を短くすることができる。
ーが配合されていることより、封口体の表面抵抗が小さ
くなるので、封口体のリード穴にコンデンサ素子のリー
ド線を挿通させる際、これらのリード線を介してコンデ
ンサ素子に大きな抵抗力がないので、この挿通作業が容
易になるとともに、巻回した電極箔やセパレータのズ
レ、シワが発生したり、封口体のうちのリード穴の周囲
の部分がリード線によって削り取られることもなくな
る。
電気抵抗の低いカーボンをフィラーとして多量に混入す
る必要がないので、封口体の電気絶縁性を高くすること
ができる。
能なエラストマー性ポリマーとしては、種々の原料ゴ
ム、熱可塑性エラストマー等が使用可能であるが、ガス
バリア性が高いという点から、過酸化物で架橋可能なブ
チルゴム、EPDM、EPM等が好ましく、このうちよ
り好ましいのは、ガスバリア性が特に高いブチルゴムで
ある。さらに、前記過酸化物で架橋可能なブチルゴムと
しては、ジビニルベンゼンによる部分架橋ブチルゴム、
塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム等があるが、これ
らの中でもジビニルベンゼンによる部分架橋ブチルゴム
は電解コンデンサにおいて用いられるアルミ等を腐食さ
せる虞がないという点から、特に好ましい。
ーとしては、例えば1,2−ポリブタジエン、1,2−
ポリイソプレン等がある。なお、本発明において、過酸
化物で架橋可能なエラストマー性ポリマーと側鎖にビニ
ル結合を有する熱可塑性ポリマーとしては、それぞれ該
当する1種のポリマーを用いてもよいし、該当する複数
種のポリマーを用いてもよい。また配合比は架橋可能な
エラストマー性ポリマー10〜90重量部に対し側鎖に
ビニル結合を有する熱可塑性ポリマーを90〜10重量
部配合することが好ましい。
なエラストマー性ポリマーと側鎖にビニル結合を有する
熱可塑性ポリマーを架橋する過酸化物としては、通常架
橋剤として用いられている過酸化物が使用できるが、低
温で架橋が始まってしまうものは、熱可塑性ポリマーが
軟化する前に架橋が始まってしまうため、本発明のよう
な効果が得られない。したがって半減期が1分になる温
度が120℃以上となるものが好ましい。
向上する無機フィラーを添加すると混練性が低下するの
で、添加量を多くすることができないが、前述のように
本発明の封口体を構成するエラストマー組成物では、混
練性が非常によくなるので、無機フィラーを多量に添加
し、封口体の耐熱性、ガスバリア性をより一層向上さ
せ、一層良好な高温長寿命特性を得ることができる。本
発明における無機フィラーとしては、例えばタルク、マ
イカ、焼成クレー、含水ケイ素、無水ケイ素、カーボン
ブラック等を使用できる。これらの中でも焼成クレーは
粒子が均一で混練、加工しやすいので好ましく、またカ
ーボンブラックゴムは補強剤として有効なので好まし
い。前記無機フィラーとしては、1種のフィラーのみ用
いてもよいし、複数種類のフィラーを組み合わせて用い
てもよい。
可能なエラストマー性ポリマーおよび側鎖にビニル結合
を持つ熱可塑性ポリマーに、加工助剤を添加してもよ
い。加工助剤の添加により、エラストマー組成物を柔ら
かくし、加工性を向上することができ、フィラーもより
多量に添加できるようになる。加工助剤としては、例え
ばポリブテンオイル、パラフィン系オイル、パラフィン
系ワックス、ナフテン系オイル、脂肪酸、脂肪酸塩等を
使用できる。中でもポリブテンオイルはブチルゴムと混
じりやすく、熱運動係数が小さいため、高いガスバリア
性を達成しつつ、加工性を向上することができるので好
ましい。
可能なエラストマー性ポリマーおよび側鎖にビニル結合
を持つ熱可塑性ポリマーに、繊維を添加してもよい。繊
維の添加により封口体の機械的強度を向上させることが
できる。繊維としては、例えば、ビニロン短繊維、ポリ
エステル短繊維、ナイロン短繊維等の短繊維が好まし
く、特に長さ1〜5mm程度の短繊維が好ましい。
溶媒としては、例えば、プロトン性極性溶媒、非プロト
ン性溶媒、及びこれらの混合物を用いることができる。
プロトン性極性溶媒としては、一価アルコール類(エタ
ノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘ
キサノール、シクロブタノール、シクロペンタノール、
シクロへキサノール、ベンジルアルコール等)、多価ア
ルコール類およびオキシアルコール化合物類(エチレン
グリコール、ブロピレングリコール、グリセリン、メチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ、メトキシプロピレン
グリコール、ジメトキシプロパノール等)、水等が挙げ
られる。また、非プロトン性の極性溶媒としては、アミ
ド系(N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N−エチルホルムアミド、N,N−ジエチル
ホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N−エチルアセトアミド、N,N−
ジエチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホリックアミ
ド等)、ラクトン類(γ−ブチロラクトン、δ−バレロ
ラクトン、γ−バレロラクトン等)、スルホラン系(ス
ルホラン、3−メチルスルホラン、2,4−ジメチルス
ルホラン等)、環状アミド系(N−メチル−2−ピロリ
ドン、エチレンカーボネイト、プロピレンカーボネイ
ト、イソブチレンカーボネイト等)、ニトリル系(アセ
トニトリル等)、オキシド系(ジメチルスルホキシド
等)、2−イミダゾリジノン系〔1,3−ジアルキル−
2−イミダゾリジノン(1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン、1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノ
ン、1,3−ジ(n−プロピル)−2−イミダゾリジノ
ン等)、1,3,4−トリアルキル−2−イミダゾリジ
ノン(1,3,4−トリメチル−2−イミダゾリジノン
等)〕等が代表として挙げられる。
酸、安息香酸等のカルボン酸のアンモニウム塩、4級ア
ンモニウム塩、またはアミン塩を用いることができる。
第4級アンモニウム塩を構成する第4級アンモニウムと
してはテトラアルキルアンモニウム(テトラメチルアン
モニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラプロピル
アンモニウム、テトラブチルアンモニウム、メチルトリ
エチルアンモニウム、ジメチルジエチルアンモニウム
等)、ピリジウム(1−メチルピリジウム、1−エチル
ピリジウム、1,3−ジエチルピリジウム等)が挙げら
れる。また、アミン塩を構成するアミンとしては、一級
アミン(メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミ
ン、ブチルアミン、エチレンジアミン、モノエタノール
アミン等)、二級アミン(ジメチルアミン、ジエチルア
ミン、ジプロピルアミン、エチルメチルアミン、ジフェ
ニルアミン、ジエタノールアミン等)、三級アミン(ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−ウンデセ
ン−7、トリエタノールアミン等)が挙げられる。
カチオン成分とする塩を用いることができる。この塩の
アニオン成分となる酸としては、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、マレイン酸、安息香酸、トルイル
酸、エナント酸、マロン酸等を挙げることができる。
ムイオンは、N,N,N’−置換アミジン基をもつ環状
化合物を四級化したカチオンであり、N,N,N’−置
換アミジン基をもつ環状化合物としては、以下の化合物
が挙げられる。イミダゾール単環化合物(1−メチルイ
ミダゾール、1−フェニルイミダゾール、1,2−ジメ
チルイミダゾール、1−エチル−2−メチルイミダゾー
ル、1,2−ジメチルイミダゾール、1−エチル−2−
メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、
1,2,4−トリメチルイミダゾール等のイミダゾール
同族体、1−メチル−2−オキシメチルイミダゾール、
1−メチル−2−オキシエチルイミダゾール等のオキシ
アルキル誘導体、1−メチル−4(5)−ニトロイミダ
ゾール等のニトロ誘導体、1,2−ジメチル−5(4)
−アミノイミダゾール等のアミノ誘導体等)、ベンゾイ
ミダゾール化合物(1−メチルベンゾイミダゾール、1
−メチル−2−ベンゾイミダゾール、1−メチル−5
(6)−ニトロベンゾイミダゾール等)、2−イミダゾ
リン環を有する化合物(1−メチルイミダゾリン、1,
2−ジメチルイミダゾリン、1,2,4−トリメチルイ
ミダゾリン、1−メチル−2−フェニルイミダゾリン、
1−エチル−2−メチル−イミダゾリン、1,4−ジメ
チル−2−エチルイミダゾリン、1−メチル−2−エト
キシメチルイミダゾリン等)、テトラヒドロピリミジン
環を有する化合物(1−メチル−1,4,5,6−テト
ラヒドロピリミジン、1,2−ジメチル−1,4,5,
6−テトラヒドロピリミジン、1,5−ジアザビシクロ
〔4,3,0〕ノネン−5等)等である。
ノニオン性界面活性剤、コロイダルシリカ等を添加する
ことによって、耐電圧の向上を図ることができる。
発明に係る封口体との組合せによって、より一層電解コ
ンデンサの高温放置中の重量変化の低減を図ることがで
き、寿命特性がより一層向上する。
下表の配合比で各種原料をブレンドした後、金型を用い
て170℃、7分の成形条件で架橋すると同時に成形し
て実施例1〜8並びに比較例1および2の封口体3を作
成し、これらの封口体3を用いて図1と同様の機械的構
成を有する定格25wv−1200μFの電解コンデン
サをそれぞれ構成した。ここで、電解コンデンサ用電解
液としては、次のような組成を有する電解液Aまたは電
解液Bを使用した。
%、フタル酸1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリ
ニウム25重量%、 電解液B:エチレングリコール86重量%、アジピン酸
アンモニウム14重量% そして、温度150℃で500時間放置し、電解コンデ
ンサの重量変化を測定した。結果を下表の「重量変化」
欄に示す。
めの手段〕の項で述べた通り、耐熱性、耐熱老化性、ガ
スバリア性、加工性およびその他各種特性に優れてい
る。
〜8の本発明の封口体を用いた電解コンデンサの重量変
化は、比較例1,2の従来の封口体を用いた電解コンデ
ンサに比べて小さく、電解コンデンサの寿命特性が向上
している,また、無機フィラーを用いた実施例3、7
は,さらに重量変化が小さく、さらなる長寿命特性を得
ることができる。
4,8の強度はさらに向上しており、ボリブテンオイル
を添加した実施例2、3、6、7の加工性はさらに良好
であった。
サの封口体およびそれを用いた電解コンデンサは、
(a)封口体の耐熱性、耐熱老化性が良好であり、高温
でも長寿命とすることができる、(b)封口体の原材料
の混練を非常に容易に行うことができる、(c)封口体
の成形不良を生じにくく、かつ寸法精度を良く成形で
き、加工性が非常に良い、(d)融合不良により封口体
内に内部欠陥が発生しないようにすることができる、
(e)封口体のガスバリア性が向上し、かつ高硬度、高
モジュラスとすることができる、(f)封口体を低熱膨
張性とすることができる、(g)前記(a)〜(f)等
のことから、電解コンデンサ全体の、高温環境下を含め
ての長寿命化、小型化、高容量化および異常時の安全性
の向上等を図ることができる、(h)封口体を短時間で
架橋成形することができる、(i)封口体の表面抵抗を
小くすることができる(表面の滑りがよい)、(j)封
口体の電気絶縁性を高くすることができる、等の優れた
効果を得られるものである。
面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 電解コンデンサにおいてコンデンサ素子
を収容したケースの開口部を封口する電解コンデンサの
封口体であって、 過酸化物で架橋可能なエラストマー性ポリマーと側鎖に
ビニル結合を持つ熱可塑性ポリマーとを配合し、過酸化
物で架橋させてなるエラストマー組成物からなることを
特徴とする電解コンデンサの封口体。 - 【請求項2】 過酸化物で架橋可能なエラストマー性ポ
リマーは、過酸化物で架橋可能なブチルゴムである請求
項1記載の電解コンデンサの封口体。 - 【請求項3】 過酸化物で架橋可能なエラストマー性ポ
リマーおよび側鎖にビニル結合を持つ熱可塑性ポリマー
に無機フィラーを添加した請求項1または2記載の電解
コンデンサの封口体。 - 【請求項4】 過酸化物で架橋可能なエラストマー性ポ
リマーおよび側鎖にビニル結合を持つ熱可塑性ポリマー
に加工助剤を添加した請求項1,2または3記載の電解
コンデンサの封口体。 - 【請求項5】 加工助剤はポリブテンオイルである請求
項4記載の電解コンデンサの封口体。 - 【請求項6】 過酸化物で架橋可能なエラストマー性ポ
リマーおよび側鎖にビニル結合を持つ熱可塑性ポリマー
に繊維を添加した請求項1,2,3,4または5記載の
電解コンデンサの封口体。 - 【請求項7】 コンデンサ素子を収容したケースと、こ
のケースの開口部を封口する封口体とを有してなる電解
コンデンサにおいて、 前記封口体は、過酸化物で架橋可能なエラストマー性ポ
リマーと側鎖にビニル結合を持つ熱可塑性ポリマーとを
配合し、過酸化物で架橋させてなるエラストマー組成物
からなることを特徴とする電解コンデンサ。
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