JP2002196724A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2002196724A
JP2002196724A JP2000393379A JP2000393379A JP2002196724A JP 2002196724 A JP2002196724 A JP 2002196724A JP 2000393379 A JP2000393379 A JP 2000393379A JP 2000393379 A JP2000393379 A JP 2000393379A JP 2002196724 A JP2002196724 A JP 2002196724A
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crystal display
video signal
voltage
offset
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JP2000393379A
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Osamu Sasaki
修 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示素子を駆動する駆動システムを構成
する回路のサイズの縮小、回路動作の高速化、消費電力
および発熱の低減などを実現した液晶表示装置を提供す
る。 【解決手段】 入力されるアナログ映像信号を水平走査
周期おきに極性反転させるとともに、極性反転させた周
期における信号の電位変動範囲を、極性反転させていな
い周期における信号の電位変動範囲に一致させるように
オフセットした極性反転映像信号を、アナログスイッチ
ASW1〜ASW12によって、12相の映像信号に展
開する。そして、出力バッファ回路BUF1〜BUF1
2において、オフセット信号生成回路10から入力した
オフセット信号に基づいて、アナログスイッチASW1
〜ASW12から出力された映像信号の電圧をオフセッ
トさせ、データドライバに出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばTFT(Thi
n Film Transistor)が形成されたアクティブマトリクス
基板および上記TFTを駆動するためのドライバIC(I
ntegrated Circuit)を備えた液晶表示装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ネマティック型の液晶表示素子を
用いた液晶表示装置は、時計や電卓など数値セグメント
型の液晶表示装置に広く用いられている。最近において
は、ワードプロセッサ、コンピュータ、およびナビゲー
ションシステムにおける表示手段や、TVモニターなど
として広範に用いられるようになっている。
【0003】図10は、従来のドライバモノリシック型
液晶表示装置(以降、単に液晶表示装置と称する)の概
略構成を示す説明図である。同図に示すように、該液晶
表示装置は、ガラス或いは石英基板等の透明基板上にデ
ータドライバ101、ゲートドライバ102、表示部1
03が形成された構成となっている。データドライバ1
01には、制御信号であるスタートパルスsp、クロッ
ク信号ck・ckbおよび、映像信号video1・v
ideo2が入力される。ゲートドライバ102には、
スタートパルスspg、クロック信号ckg・ckgb
などが入力される。
【0004】表示部103は、マトリクス状に配置され
た多数の薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:T
FT)104…を備えている。薄膜トランジスタ104
…のゲート端子は、ゲートドライバ102の信号出力部
に接続されているゲートバスラインG1,G2,…,G
nに接続されている。また、薄膜トランジスタ104…
のソース端子は、データドライバの信号出力部に接続さ
れているソースバスラインD1,D2,…,Dnに接続
されている。また、薄膜トランジスタ104のドレイン
端子は、該薄膜トランジスタ104が形成されているア
クティブマトリクス基板と同じ基板上に形成されている
透明電極と、該アクティブマトリクス基板に対向する基
板上に形成されている対向電極とによって形成される絵
素容量105…に接続されている。この絵素容量105
…は、薄膜トランジスタ104に1対1で対応して設け
られており、透明電極と対向電極との間の液晶に対して
電圧が印加されることによって、光の透過状態が制御さ
れることになる。
【0005】図11は、上記データドライバ101の概
略構成を示すブロック図である。同図に示すように、デ
ータドライバ101は、サンプリングパルス生成回路1
06と、データドライバ101に入力された映像信号v
ideo1、video2をサンプリングするための複
数のアナログスイッチ107…とを備えた構成となって
いる。
【0006】さらに、図12は、上記サンプリングパル
ス生成回路106の構成を詳しく示したブロック図であ
る。同図に示すように、サンプリングパルス生成回路1
06は、シフトレジスタを構成する複数のDフリップフ
ロップ108…と、AND回路109…とを備えた構成
となっている。シフトレジスタにおける各段の隣合う出
力、すなわち、隣接するDフリップフロップ108・1
08の出力は、AND回路109の2つの入力部に接続
されている。
【0007】次に、上記の構成の従来の液晶表示装置の
動作について説明する。まず、制御信号であるスタート
パルスsp、クロック信号ck・ckbに基づいて、サ
ンプリングパルス生成回路106は、サンプリングパル
スSAM1、SAM2、SAM3…を順次出力する。図
13は、スタートパルスsp、クロック信号ck・ck
b、およびサンプリングパルスSAM1・SAM2・S
AM3…のタイミングチャートを示している。
【0008】また、データドライバ101には、図14
のタイミングチャートに示すようなタイミングで本来の
映像信号を2倍に時間軸伸長した映像信号video
1,video2が入力されている。そして、上記のサ
ンプリングパルスSAM1,SAM2,SAM3…に基
づいて、アナログスイッチ107と表示部103を構成
するソースバスラインD1,D2,…とをホールド容量
とするサンプルホールド回路によってソースバスライン
容量に表示画像データが書き込まれる。
【0009】サンプリングパルスSAM1,SAM2,
SAM3…により、各ソースバスラインD1,D2,…
に表示画像データが書き込まれている間に、該表示画像
データに対応するゲートバスラインGkがアクティブと
なる。そして、ゲートバスラインGkに繋がる薄膜トラ
ンジスタ104を介して、ソースバスラインD1,D
2,…に書き込まれたデータが、絵素容量105…に順
次格納されていく。その後、1水平期間分の表示画像デ
ータのサンプリングが終了し、絵素容量105…にデー
タが書き込まれた後、ゲートバスラインGkは非アクテ
ィブとなる。そして、次のフレーム期間の表示画像デー
タが書き込まれるまで絵素容量105…に書き込まれた
画像データが保持されることによって、液晶表示装置の
画像表示が行われる。
【0010】上記のように、データドライバ101に入
力される映像信号video1,video2は、元の
映像信号を2倍に時間軸伸長した映像データを2系統に
分離した信号からなっている。このように、映像信号を
2系統とした場合、映像データのサンプリング速度は、
元の映像信号をそのまま1系統でサンプリングする場合
に比べて、1/2となる。即ち、薄膜トランジスタ10
4の移動度などのトランジスタ特性に合わせて、データ
ドライバ101に入力する映像信号をn倍に時間軸伸長
するとともに、該映像データをn系統に分離してデータ
ドライバに入力する構成とすれば、元の映像信号をその
ままサンプリングする場合に比べて、サンプリング速度
を1/nとすることができる。この場合には、データド
ライバ101の動作速度を低減することができるので、
単結晶シリコントランジスタよりも移動度の低いポリシ
リコン等からなる薄膜トランジスタ104によって液晶
表示装置を構成するドライバ回路をモノリシック化する
ことが可能となる。
【0011】一般に、ドライバモノリシック型の液晶表
示装置を構成するデータドライバを、アナログスイッチ
とソースバスライン容量とからなるサンプルホールド回
路によって構成すると、アナログスイッチとホールドコ
ンデンサによる時定数が大きくなる。よって、データド
ライバのサンプルホールド回路の動作速度は時定数によ
り制限されることになる。これを改善するための方策と
して、次に示すような方法が提案されている。
【0012】(1)薄膜トランジスタの移動度などのト
ランジスタ特性に合わせて、データドライバに入力する
映像信号をn倍に時間軸伸長するとともに、該映像デー
タをn系統に分離してデータドライバに入力させる。こ
の場合には、上記のように、データドライバでのサンプ
リング速度が、元の映像信号をそのままサンプリングす
る場合に比べて1/nに低減する。
【0013】ここで、元の映像信号をn倍に時間軸伸長
してn系統の映像データに変換して液晶表示装置を駆動
する駆動回路システムを図15に示す。この駆動回路シ
ステムは、映像信号の伸長数をn=12として元の映像
信号を12系統にして液晶表示装置に入力する場合を示
している。
【0014】以下に上記の駆動回路システムの動作につ
いて説明する。該駆動回路システムは、タイミングジェ
ネレータ110、映像信号変換部111、およびサンプ
ルホールドLSI112を備えた構成となっている。タ
イミングジェネレータ110には、映像信号に同期した
同期信号syncが入力され、映像信号Videoin
は、映像信号変換部111に入力される。
【0015】タイミングジェネレータ110は、入力さ
れた同期信号syncをもとに、液晶表示素子のドライ
バを駆動するための各種制御信号(sp,ck,ck
b,spg,ckg,ckgbなど)、および液晶表示
装置に入力する12系統の映像信号video1〜vi
deo12を生成するためのサンプルホールド用制御信
号を生成する。
【0016】また、映像信号変換部111は、入力され
た映像信号Videoinを、図16に示すように1水
平期間毎に極性が反転する信号に変換するとともに、さ
らに、入力された映像信号Videoinの振幅VをV
1に増幅する。これは液晶表示素子を形成する液晶に直
流電圧が印加されることによる液晶の劣化を防止するた
めである。
【0017】そして、極性反転処理および振幅調整など
が行われた極性反転映像信号Videoは、サンプルホ
ールド回路ブロックであるサンプルホールドLSI11
2に入力される。サンプルホールドLSI112は、液
晶表示装置を駆動するための12相に展開された映像信
号video1〜video12を液晶表示装置に対し
て出力する。図17は、映像信号video1〜vid
eo6を、図18は、映像信号video7〜vide
o12を示している。
【0018】上記のような駆動回路システムによれば、
映像信号Video1〜12は、映像信号Videoi
nの1/12の動作速度で済むので、ドライバモノリシ
ック型液晶表示装置におけるデータドライバの動作速度
もそれに応じて下げることができる。
【0019】(2)また、特開平5−313609号公
報には、次のような構成のデータドライバが開示されて
いる。このデータドライバは、該データドライバの出力
段に、第一のコンデンサとバッファ回路よりなる第一の
サンプルホールド回路と、第二のコンデンサと転送バッ
ファ回路よりなる第二のサンプルホールド回路を設けた
構成となっている。そして、第一のサンプルホールド回
路において1走査分の映像データのサンプリングが終了
した後に、第二のサンプルホールド回路にそのデータが
転送される。これにより、データドライバの動作速度を
高速化することができる。
【0020】この場合、第一のサンプルホールド回路を
構成するコンデンサの容量を、ソースバスライン容量に
比して十分に小さくすることによって、データドライバ
を構成するサンプルホールド回路の動作速度を高速化す
ることができる。したがって、データドライバに入力す
る映像データを複数系統用意することなく、単結晶シリ
コントランジスタよりも移動度の低いポリシリコン、そ
の他の薄膜トランジスタ、2端子非線形素子であるMI
M(Metal-Insulator-Metal )素子などによって構成さ
れる液晶表示装置を駆動するドライバ回路をモノリシッ
ク化することができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記の(1)で示した
構成において、図15に示すサンプルホールドLSI1
12は、図19に示すような構成となる。すなわち、サ
ンプルホールドLSI112は、サンプルホールドタイ
ミング信号生成回路113、映像信号のサンプリングを
行うためのアナログスイッチASW1〜ASW12、お
よび、サンプルホールド信号の出力バッファ回路BUF
1〜BUF12によって構成されている。ここで、アナ
ログスイッチASW1〜ASW12および出力バッファ
回路BUF1〜BUF12には次のような性能が求めら
れる。
【0022】液晶表示装置が表示すべき画像の解像度が
例えばXGA(1024×768)で、リフレッシュレ
ートが60Hzの場合を考えると、1回のサンプルホー
ルド時間は、((1÷60)÷768)÷1024≒2
2(ns)となる。なお、実際には、映像信号にはブラ
ンキング期間などが含まれているので、上記のサンプル
ホールド時間はさらに短くなることになる。また、液晶
表示素子を形成する液晶に印加する電圧は約5V程度
(図16におけるV1に相当)のダイナミックレベル
(白〜黒間)が必要とされる。即ちサンプルホールドL
SI112に入力される極性反転映像信号Video
は、極性反転するために5×2=10(V)程度の高い
振幅を持つことになる。つまり、アナログスイッチAS
W1〜ASW12には、非常に高速度のスイッチング性
能および高耐圧性能が求められ、出力バッファ回路BU
F1〜BUF12には、高耐圧性能および高いスルーレ
ート性能が求められることになる。
【0023】一般に、LSIを構成するトランジスタの
耐圧性能を高めるためには、トランジスタサイズを大き
くする必要がある。しかしながら、トランジスタサイズ
を大きくすると、トランジスタの寄生容量の増大を招く
ことになるので、高速性が犠牲となる。また、高振幅の
入力信号をスイッチングするためには、LSIを駆動す
るための電源電圧も大きくする必要があるので、消費電
力が増大することになる。さらに、トランジスタサイズ
の大型化はLSIのチップサイズの増大、消費電力の増
大、発熱などの問題も招くことになり、LSIパッケー
ジの大型化などの不具合も生じるとともに、コスト、性
能の面で非常に大きな問題となる。
【0024】また、上記の(2)で示した、特開平5−
313609号公報に開示された構成では、第一および
第二のサンプルホールド回路のバッファ回路は、モノリ
シックドライバを形成する薄膜トランジスタあるいはM
IM素子によって形成されている。この場合、ドライバ
内の各バッファ回路自体が持つオフセット、あるいは増
幅率にバラツキが生じていると、表示画像は均一性の無
い(この場合、縦筋むらのある)ものとなる。
【0025】ここで、液晶に印可する画像データの電圧
を4V程度とすると、表示階調を256階調とした場
合、1階調当りの電圧は約20mVとなる。ここで、バ
ッファ回路の出力バラツキが20mV以上となってしま
うと、1階調以上の表示バラツキが生じることになる。
しかしながら、一般に、ドライバモノリシック型液晶表
示装置を構成するドライバ内の各バッファ回路自体が持
つオフセットあるいは増幅率のバラツキを最小限にしよ
うとしても、データドライバからの出力のバラツキを上
述するような20mV以下の精度で揃える事は極めて困
難である。すなわち、この場合には、表示画像の品位低
下の面で大きな不具合を生じることになる。
【0026】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、液晶表示素子を駆動する駆
動システムを構成する回路のサイズの縮小、回路動作の
高速化、消費電力および発熱の低減などを実現した液晶
表示装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係る液晶表示装置は、マトリクス状に配
置された複数の絵素容量に対して電圧を印加するデータ
ドライバを備えた液晶表示素子、およびこの液晶表示素
子を駆動する駆動システムを備えた液晶表示装置におい
て、入力されるアナログ映像信号を所定の周期おきに極
性反転させるとともに、極性反転させた周期における信
号の電位変動範囲を所定量オフセットさせた極性反転映
像信号を生成する映像信号変換部と、上記映像信号変換
部から出力された極性反転映像信号を、n相(nは2以
上の整数)の映像信号に展開して上記データドライバに
出力するサンプルホールド回路と、上記絵素容量に対し
て印加される電圧を、上記所定の周期おきに異なる電圧
でオフセットさせる電圧オフセット手段とを備えている
ことを特徴としている。
【0028】上記の構成では、入力されるアナログ映像
信号は、映像信号変換部において極性反転映像信号に変
換された後に、サンプルホールド回路において、n相の
映像信号に変換され、データドライバに入力される。こ
こで、映像信号変換部において生成される極性反転映像
信号は、所定の周期おきに極性反転させた信号の電位変
動範囲が所定量オフセットされたものである。
【0029】ここで、入力されるアナログ映像信号を所
定の周期おきに極性反転させただけの極性反転映像信号
の振幅は、極性反転させた周期における信号の振幅(V
1)と、極性反転させていない周期における信号の振幅
(V1)との和(2V1)となる。これに対して、上記
の構成において、例えば、極性反転させている周期にお
ける信号の電位変動範囲を、極性反転させていない周期
における信号の電位変動範囲に少なくとも一部分重なる
ようにオフセットさせれば、極性反転映像信号の振幅
は、2V1よりも小さくすることができる。
【0030】この極性反転映像信号は、上記のように、
所定の周期ごとに正極と負極とに極性反転されているも
のではないが、電圧オフセット手段による電圧オフセッ
トによって、絵素容量には、所定の周期ごとに正極と負
極とに極性反転された電圧を印加することが可能とな
る。
【0031】したがって、上記の構成によれば、絵素容
量に印加する、所定の周期ごとに正極と負極とに極性反
転された電圧を小さくすることなく、サンプルホールド
回路に入力される極性反転映像信号の振幅を小さくする
ことができる。これにより、サンプルホールド回路にお
いて必要とされる耐圧性能を低くすることができるの
で、回路のサイズの縮小、回路動作の高速化、消費電力
および発熱の低減などを実現した駆動システムを備えた
液晶表示装置を提供することができる。
【0032】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
の構成において、上記映像信号変換部が、極性反転させ
た周期における信号の電位変動範囲を、極性反転させて
いない周期における信号の電位変動範囲に一致させるよ
うにオフセットした極性反転映像信号を生成する構成と
してもよい。
【0033】上記の構成では、映像信号変換部において
生成される極性反転映像信号が、極性反転させている周
期における信号の電位変動範囲を、極性反転させていな
い周期における信号の電位変動範囲に一致したものとな
っている。よって、極性反転映像信号の振幅はV1とな
り、入力されるアナログ映像信号を所定の周期おきに極
性反転させただけの極性反転映像信号の振幅の半分にす
ることができる。よって、サンプルホールド回路に入力
される極性反転映像信号の振幅をさらに小さくすること
ができる。
【0034】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
の構成において、上記電圧オフセット手段が、上記サン
プルホールド回路から上記データドライバに出力される
映像信号の電圧をオフセットする構成としてもよい。
【0035】上記の構成によれば、電圧オフセット手段
は、サンプルホールド回路からデータドライバに出力さ
れる映像信号の電圧をオフセットするので、液晶表示素
子としては、従来から用いられている液晶表示素子と同
じ構成のものを用いることができる。よって、液晶表示
素子の生産ラインなどを変更する必要がないので、液晶
表示装置の製造コストの低減を図ることができる。
【0036】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
の構成において、上記サンプルホールド回路が、上記極
性反転映像信号を、n相の映像信号に展開するn個のア
ナログスイッチと、上記各アナログスイッチからの出力
をバッファして上記データドライバに出力するn個の出
力バッファ回路とを備え、上記電圧オフセット手段が、
上記所定の周期おきに異なるオフセット電圧を上記出力
バッファ回路に入力するオフセット信号生成回路によっ
て構成されている構成としてもよい。
【0037】上記の構成では、極性反転映像信号は、n
個のアナログスイッチによってn相の映像信号に展開さ
れ、n個の出力バッファ回路を介してデータドライバに
出力される。そして、オフセット信号生成回路から出力
バッファ回路に入力されるオフセット電圧によって、電
圧オフセットが行われる。よって、従来から存在する、
アナログスイッチおよび出力バッファ回路からなるサン
プルホールド回路に対して、オフセット信号生成回路を
新たに加えるのみで、上記の構成を実現することができ
るので、製造コストを大幅に増大させることなく、上記
のような液晶表示装置を実現することができる。
【0038】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
の構成において、上記サンプルホールド回路が、複数の
サンプルホールド回路によって構成されているととも
に、1つの電圧オフセット手段によって、上記複数のサ
ンプルホールド回路から上記データドライバに出力され
る映像信号の電圧がオフセットされる構成としてもよ
い。
【0039】上記の構成によれば、1つの電圧オフセッ
ト手段によって、複数のサンプルホールド回路からデー
タドライバに出力される映像信号の電圧がオフセットさ
れるので、データドライバに入力される映像信号におい
て、オフセットされる電圧を均一にすることができる。
したがって、液晶表示素子における表示画面上に輝度の
ばらつきなどのない、良好な表示性能を有する液晶表示
装置を提供することができる。
【0040】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
の構成において、上記電圧オフセット手段が、上記デー
タドライバと上記絵素容量とを接続するソースバスライ
ンに接続されている構成としてもよい。
【0041】上記の構成では、データドライバと絵素容
量とを接続するソースバスラインに、電圧オフセット手
段が接続されている。すなわち、サンプルホールド回路
からデータドライバに入力される映像信号は、電圧オフ
セット手段によって電圧がオフセットされる前の映像信
号となる。すなわち、データドライバには、振幅が小さ
い映像信号が入力されることになる。これにより、デー
タドライバにおいて必要とされる耐圧性能を低くするこ
とができるので、データドライバにおける回路のサイズ
の縮小、回路動作の高速化、消費電力および発熱の低減
などを実現した液晶表示装置を提供することができる。
【0042】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
の構成において、上記電圧オフセット手段が、上記ソー
スバスラインに接続された結合容量を備えており、上記
結合容量に印加する電圧を、上記所定の周期おきに変化
させる構成としてもよい。
【0043】上記の構成では、ソースバスラインに接続
された結合容量に印加する電圧を、上記所定の周期おき
に変化させることによって、絵素容量に対して、所定の
周期ごとに正極と負極とに極性反転された電圧を印加さ
せている。したがって、比較的簡素な構成によって、電
圧オフセット手段を実現できるので、コストの増大を少
なくすることができる。
【0044】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
の構成において、上記電圧オフセット手段においてオフ
セットさせる電圧が可変である構成としてもよい。
【0045】上記の構成によれば、電圧オフセット手段
においてオフセットさせる電圧を変化させることによっ
て、絵素容量に印加する電圧を全体的に変化させること
が可能となるので、液晶表示素子における表示画面の明
るさを調整することが可能となる。
【0046】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
の構成において、上記電圧オフセット手段においてオフ
セットさせる電圧が、水平走査期間および/または垂直
走査期間内で可変である構成としてもよい。
【0047】上記の構成では、電圧オフセット手段にお
いてオフセットさせる電圧が、水平走査期間および/ま
たは垂直走査期間内で可変となっている。ここで、例え
ば表示面内において、セル厚やその他の要因によって、
左右方向(水平走査方向)や上下方向(垂直走査方向)
で光の透過率が変化しているような場合が考えられる。
このような場合に、光の透過率を補正するように、水平
走査期間および/または垂直走査期間内で、電圧オフセ
ット手段においてオフセットさせる電圧を変化させるこ
とによって、表示面内における輝度ムラをなくすことが
可能となる。よって、表示品位をより向上させることが
可能となる。
【0048】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
の構成において、上記液晶表示素子が、ドライバモノリ
シック型である構成としてもよい。
【0049】ドライバモノリシック型の液晶表示素子と
は、マトリクス状に配置された複数の絵素容量、およ
び、この絵素容量に対して電圧を印加するデータドライ
バなどが、1枚の透明基板上に同時に形成されてなる構
成の液晶表示素子のことを示している。ドライバモノリ
シック型ではない液晶表示素子では、例えばデータドラ
イバなどの構成は、絵素容量や例えばスイッチング素子
などの構成の形成と同時に形成されるものではなく、L
SIなどの構成によって実装されることになり、装置全
体のサイズが比較的大きくなるという問題がある。これ
に対して、上記の構成のように、ドライバモノリシック
型の液晶表示素子であれば、装置のサイズの小型化を図
ることが可能となる。よって、例えば携帯端末などの表
示装置として好適な液晶表示装置を提供することができ
る。
【0050】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
の構成において、上記液晶表示素子が、連続粒界結晶シ
リコンからなる半導体を備えている構成としてもよい。
【0051】連続粒界結晶シリコンとは、Niなどの結
晶成長を助長する元素を結晶化前のa−Siに添加して
形成されるものである。このような連続粒界結晶シリコ
ンによれば、Poly−Si(多結晶)よりもさらに大
きな結晶性を有する半導体を得ることが可能となり、P
oly−Siよりも移動度の高い(駆動能力の高い)半
導体素子を形成することができる。よって、Poly−
Siからなる半導体を備えた構成よりも、ドライバ回路
などの動作を高速化することができるので、例えばタイ
ミングマージンなどに余裕を持たせることができる。
【0052】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図5に基づいて説明すれば、
以下のとおりである。
【0053】図2は、本実施形態に係るドライバモノリ
シック型液晶表示素子(以降、単に液晶表示素子と称す
る)の概略構成を示す説明図である。同図に示すよう
に、該液晶表示素子は、ガラス或いは石英基板等の透明
基板上にデータドライバ1、ゲートドライバ2、表示部
3が形成された構成となっている。データドライバ1に
は、制御信号であるスタートパルスsp、クロック信号
ck・ckbおよび、映像信号video1〜vide
o12が入力される。ゲートドライバ2には、スタート
パルスspg、クロック信号ckg・ckgbなどが入
力される。
【0054】表示部3は、マトリクス状に配置された多
数の薄膜トランジスタ(Thin FilmTransistor:TF
T)4…を備えている。薄膜トランジスタ4…のゲート
端子は、ゲートドライバ2の信号出力部に接続されてい
るゲートバスラインG1,G2,…,Gnに接続されて
いる。また、薄膜トランジスタ4…のソース端子は、デ
ータドライバの信号出力部に接続されているソースバス
ラインD1,D2,…,Dnに接続されている。また、
薄膜トランジスタ4のドレイン端子は、該薄膜トランジ
スタ4が形成されているアクティブマトリクス基板と同
じ基板上に形成されている透明電極と、該アクティブマ
トリクス基板に対向する基板上に形成されている対向電
極とによって形成される絵素容量5…に接続されてい
る。この絵素容量5…は、薄膜トランジスタ4に1対1
で対応して設けられており、透明電極と対向電極との間
の液晶に対して電圧が印加されることによって、光の透
過状態が制御されることになる。
【0055】次に、上記の液晶表示素子に入力する各種
信号を生成する駆動システムについて説明する。図3
は、この駆動システムの概略構成を示すブロック図であ
る。同図に示すように、駆動システムは、タイミングジ
ェネレータ6、映像信号変換部7、およびサンプルホー
ルドLSI(サンプルホールド回路)8から構成されて
いる。タイミングジェネレータ6には、映像信号Vid
eoinに同期した同期信号syncが入力され、映像
信号Videoinは、映像信号変換部7に入力され
る。
【0056】タイミングジェネレータ6は、入力された
同期信号syncをもとに、液晶表示素子におけるデー
タドライバ1およびゲートドライバ2を駆動するための
各種制御信号(sp,ck,ckb,spg,ckg,
ckgbなど)、および液晶表示素子に入力する12系
統の映像信号video1〜video12を生成する
ためのサンプルホールド用制御信号を生成する。
【0057】また、映像信号変換部7は、入力された映
像信号Videoinを、1水平期間毎に極性が反転す
る極性反転映像信号Videoに変換するとともに、さ
らに、入力された映像信号Videoinの振幅VをV
1に増幅する。これは液晶表示素子を形成する液晶に直
流電圧が印加されることによる液晶の劣化を防止するた
めである。
【0058】そして、極性反転処理および振幅調整など
が行われた極性反転映像信号Videoは、サンプルホ
ールド回路ブロックであるサンプルホールドLSI8に
入力される。サンプルホールドLSI8は、液晶表示素
子を駆動するための12相に展開された映像信号vid
eo1〜video12を液晶表示素子に対して出力す
る。
【0059】図1は、サンプルホールドLSI8の概略
構成を示す回路図である。同図に示すように、サンプル
ホールドLSI8は、サンプルホールドタイミング信号
生成回路9、映像信号のサンプリングを行うためのアナ
ログスイッチASW1〜ASW12、サンプルホールド
信号の出力バッファ回路BUF1〜BUF12、および
オフセット信号生成回路(電圧オフセット手段)10に
よって構成されている。
【0060】サンプルホールドタイミング信号生成回路
9は、タイミングジェネレータ6から入力されるサンプ
ルホールド用制御信号に基づいて、サンプルホールドタ
イミング信号SHT1〜SHT12を出力している。な
お、図示はしないが、サンプルホールドタイミング信号
生成回路9は、複数のDフリップフロップおよび複数の
AND回路などによって構成されており、これらの回路
によって、所望のタイミングでサンプルホールドタイミ
ング信号SHT1〜SHT12を出力するものとなって
いる。
【0061】アナログスイッチASW1〜ASW12に
は、サンプルホールドタイミング信号生成回路9から、
サンプルホールドタイミング信号SHT1〜SHT12
がそれぞれ入力されているとともに、極性反転映像信号
Videoが各アナログスイッチに対して入力されてい
る。また、アナログスイッチASW1〜ASW12から
は、video1〜video12が出力されており、
これらは、それぞれ出力バッファ回路BUF1〜BUF
12に入力されている。
【0062】オフセット信号生成回路10は、サンプル
ホールド用制御信号を入力するとともに、これに基づい
てオフセット信号を生成し、各出力バッファ回路BUF
1〜BUF12に対して出力している。
【0063】出力バッファ回路BUF1〜BUF12
は、アナログスイッチASW1〜ASW12からそれぞ
れvideo1〜video12を入力するとともに、
オフセット信号生成回路10からオフセット信号を入力
している。そして、オフセットが施されたvideo1
〜video12を出力し、これらを液晶表示素子に対
して入力している。
【0064】次に、アナログスイッチASW1〜ASW
12に対して入力される極性反転映像信号Videoに
ついて説明する。図4(a)は、元の映像信号Vide
oinにおける1水平走査期間毎の電圧の変動量を示す
説明図である。同図に示すように、元の映像信号Vid
eoinは、最小階調から最大階調までの電圧の変動の
最大値、すなわち振幅がVとなっているものとする。
【0065】そして、この元の映像信号Videoin
は、映像信号変換部7において、図4(b)に示すよう
な極性反転映像信号Videoに変換される。この極性
反転映像信号Videoは、1水平走査周期おきに、元
の映像信号Videoinにおける最小階調の電圧を最
大階調の電圧、最大階調の電圧を最小階調の電圧となる
ように反転したものとなっている。別の言い方をすれ
ば、極性反転映像信号Videoは、元の映像信号Vi
deoinを1水平走査周期おきに極性反転させるとと
もに、極性反転させた部分の電圧の変動範囲を、元の映
像信号Videoinにおける電圧の変動範囲に一致さ
せたものとなっている。また、極性反転映像信号Vid
eoは、最小階調から最大階調までの電圧の変動の最大
値、すなわち振幅がV1に増幅されている。
【0066】以上のような極性反転映像信号Video
が、アナログスイッチASW1〜ASW12に入力され
ると、サンプルホールドタイミング信号SHT1〜SH
T12に基づいて、図5に示すようなvideo1〜v
ideo12が、各アナログスイッチASW1〜ASW
12から出力される。
【0067】次に、オフセット信号生成回路10におい
て生成されるオフセット信号について説明する。図4
(c)は、オフセット信号の電圧の変動を示す説明図で
ある。同図に示すように、オフセット信号は、極性反転
映像信号Videoにおいて、低階調側の電圧が低く、
高階調側の電圧が高くなっている水平走査周期では、最
大となる電圧値に一致した電圧となり、低階調側の電圧
が高く、高階調側の電圧が低くなっている水平走査周期
では、最小となる電圧値に一致した電圧となるような変
化をしている。すなわち、オフセット信号は、1水平走
査周期毎に、振幅V1で変動する信号となっている。
【0068】以上のようなvideo1〜video1
2、およびオフセット信号が出力バッファ回路BUF1
〜BUF12に入力されると、video1〜vide
o12は、オフセット信号によってオフセットされ、セ
ンター電位に対して正極性となる水平走査周期と、セン
ター電位に対して負極性となる水平走査周期とが交互に
繰り返される信号に変換される。詳しく説明すると、極
性反転映像信号Videoにおいて、低階調側の電圧が
低く、高階調側の電圧が高くなっている水平走査周期で
は、最大値となるオフセット信号によって、センター電
位に対して振幅V1で正極性となる信号に変換され、極
性反転によって、低階調側の電圧が高く、高階調側の電
圧が低くなっている水平走査周期では、最小値となるオ
フセット信号によって、センター電位に対して振幅V1
で負極性となる信号に変換される。図4(d)は、極性
反転映像信号Videoが、オフセット信号によって変
換された状態を示している。
【0069】なお、実際には、出力バッファ回路BUF
1〜BUF12には、図5に示すようなvideo1〜
video12が入力されているので、各出力バッファ
回路BUF1〜BUF12から出力されるvideo1
〜video12は、図5に示すvideo1〜vid
eo12が、図4(d)に示すようにセンター電位を中
心に正極性と負極性とが1水平周期毎に入れ替わるよう
な信号となる。したがって、出力バッファ回路BUF1
〜BUF12から液晶表示素子に入力されるvideo
1〜video12は、従来の技術において、図17お
よび図18で示したvideo1〜video12と同
様の信号出力となる。
【0070】以上のように、本実施形態に係る駆動シス
テムでは、サンプルホールドLSI8において、アナロ
グスイッチASW1〜ASW12には、振幅がV1の極
性反転映像信号Videoが入力されることになる。こ
れに対して、従来の技術において図19に示す構成のサ
ンプルホールドLSIでは、各アナログスイッチに対し
て、図16に示すような極性反転映像信号、すなわち振
幅が2V1となる信号が入力されている。したがって、
本実施形態に係る駆動システムによれば、アナログスイ
ッチASW1〜ASW12に入力する極性反転映像信号
Videoの振幅電圧を、従来と比較して半分にするこ
とができる。これにより、アナログスイッチASW1〜
ASW12に求められる耐圧を従来の1/2に低減する
ことができるので、アナログスイッチASW1〜ASW
12を構成するトランジスタのトランジスタサイズを縮
小することが可能となる。
【0071】また、同様に、本実施形態に係る駆動シス
テムによれば、出力バッファ回路BUF1〜BUF12
に入力されるvideo1〜video12の振幅電圧
も、従来と比較して半分にすることができるので、出力
バッファ回路BUF1〜BUF12に求められる耐圧を
従来の1/2に低減することができる。
【0072】したがって、本実施形態に係る駆動システ
ムによれば、アナログスイッチASW1〜ASW12を
構成するトランジスタのトランジスタサイズを縮小する
ことが可能となることにより、トランジスタの寄生容量
が小さくなるので、高速のスイッチングを行うことが可
能となる。したがって、より高解像度の液晶表示素子を
用いた場合でも、これに対応する十分なスイッチング速
度を有する駆動システムを提供することができる。ま
た、アナログスイッチASW1〜ASW12および出力
バッファ回路BUF1〜BUF12に入力される信号の
振幅電圧が低減されることにより、消費電力および発熱
量を低減することができる。
【0073】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について図6および図7に基づいて説明すれば、以下の
とおりである。なお、前記した実施の形態1で説明した
構成と同様の機能を有する構成には、同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0074】図6は、本実施形態に係る駆動システムの
概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、
本駆動システムは、タイミングジェネレータ6、映像信
号変換部7、第1および第2サンプルホールドLSI
(サンプルホールド回路)8A・8B、およびオフセッ
ト電圧生成回路(電圧オフセット手段)11を備えた構
成となっている。タイミングジェネレータ6、映像信号
変換部7、ならびに液晶表示素子は、実施の形態1で説
明した構成と同様であるので、ここではその説明を省略
する。
【0075】上記のように、本実施形態に係る駆動シス
テムでは、2つのサンプルホールド回路、すなわち第1
および第2サンプルホールドLSI8A・8Bを備えた
構成となっている。そして、第1サンプルホールドLS
I8Aは、液晶表示素子に対してvideo1〜vid
eo6を出力し、第2サンプルホールドLSI8Bは、
液晶表示素子に対してvideo7〜video12を
出力するようになっている。
【0076】このように、video1〜6およびvi
deo7〜12の映像信号グループを、それぞれ異なる
サンプルホールドLSIから出力する場合、実施の形態
1で示した構成のように、サンプルホールドLSI内部
にオフセット信号生成回路を設けると、各サンプルホー
ルドLSIから出力される映像信号の直流レベルがばら
つく恐れがある。これは、サンプルホールドLSI内に
おけるオフセット信号生成回路が、回路上の設計誤差や
特性変動などによって、それぞれ異なる電圧のオフセッ
ト信号を生成する可能性があるからである。ドライバモ
ノリシック型の液晶表示素子において、このように入力
される映像信号のレベルがばらつきが生じていると、表
示画像に周期的な表示むらなどの表示不具合が生じるこ
とになる。
【0077】そこで、本実施形態では、第1および第2
サンプルホールドLSI8A・8Bの内部にはオフセッ
ト信号生成回路を設けずに、外部に設けられた1つのオ
フセット信号生成回路11において生成されたオフセッ
ト信号が、第1および第2サンプルホールドLSI8A
・8Bに入力される構成としている。これにより、第1
および第2サンプルホールドLSI8A・8Bにおい
て、video1〜6およびvideo7〜12を生成
する際に用いられるオフセット信号が同一のものとなる
ので、出力映像信号の直流レベルを一定にすることがで
きる。
【0078】なお、図示はしないが、第1および第2サ
ンプルホールドLSI8A・8Bは、それぞれ、サンプ
ルホールドタイミング信号生成回路、6個のアナログス
イッチ、および6個の出力バッファ回路を備えた構成と
なっている。すなわち、第1および第2サンプルホール
ドLSI8A・8Bは、実施の形態1において図1を参
照しながら説明したサンプルホールドLSI8の構成に
おいて、サンプルホールドタイミング信号生成回路9に
おけるサンプルホールドタイミング信号の出力数を6個
とし、12個あるアナログスイッチASW1〜ASW1
2を6個とし、同じく12個ある出力バッファ回路BU
F1〜BUF12を6個とした構成となっている。そし
て、オフセット信号生成回路10を無くすとともに、各
出力バッファ回路に対して、外部のオフセット信号生成
回路11からのオフセット信号が入力される構成とな
る。
【0079】次に、第1および第2サンプルホールドL
SI8A・8Bに入力される極性反転映像信号、オフセ
ット信号生成回路11において生成されるオフセット信
号、および、第1および第2サンプルホールドLSI8
A・8Bから出力されるvideo1〜video12
について説明する。図7(a)は、元の映像信号Vid
eoinにおける1水平走査期間毎の電圧の変動量を示
す説明図である。同図に示すように、元の映像信号Vi
deoinは、最小階調から最大階調までの電圧の変動
の最大値、すなわち振幅がVとなっているものとする。
【0080】そして、この元の映像信号Videoin
は、映像信号変換部7において、図7(b)に示すよう
な極性反転映像信号Videoに変換される。この極性
反転映像信号Videoは、実施の形態1において、図
4(b)で示した極性反転映像信号Videoと同様の
ものである。
【0081】以上のような極性反転映像信号Video
が、第1および第2サンプルホールドLSI8A・8B
におけるアナログスイッチに入力されると、実施の形態
1において図5に示したものと同様のvideo1〜v
ideo12が、各アナログスイッチから出力される。
【0082】オフセット信号生成回路10は、実施の形
態1において、図4(c)で示すオフセット信号と同様
の信号を生成するものであってもよいが、ここでは、図
7(c)に示すように、1水平走査期間内で電位レベル
が変化するオフセット信号を生成するものとする。この
ように、オフセット信号を、1水平走査期間内で電位レ
ベルが変化するような信号とすると、図7(d)に示す
ように、第1および第2サンプルホールドLSI8A・
8Bから出力されるvideo1〜video12のそ
れぞれの振幅を調整することが可能となる。これによ
り、例えば液晶表示素子において、セル厚のむらなどに
より、表示面内での透過率がばらついている場合など
に、これらのばらつきを補正するように、対応するvi
deo1〜video12の振幅を調整することが可能
となる。
【0083】また、オフセット信号生成回路11におい
て、1水平走査期間内で、電位レベルを一定としたオフ
セット信号を用いる場合、および、電位レベルを変化さ
せたオフセット信号を用いる場合ともに、該オフセット
信号の1水平走査期間内における全体的な電位レベルを
変化させることが可能な構成としてもよい。このように
すれば、第1および第2サンプルホールドLSI8A・
8Bから出力されるvideo1〜video12の全
体的な電位レベルを調整することが可能となるので、液
晶表示素子による表示画面の明るさを調整することが可
能となる。
【0084】〔実施の形態3〕本発明の実施の他の形態
について図8および図9に基づいて説明すれば、以下の
とおりである。なお、前記した各実施の形態で説明した
構成と同様の機能を有する構成には、同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0085】図8は、本実施形態に係る液晶表示素子の
概略構成を示す説明図である。この液晶表示素子は、実
施の形態1において図2で示した液晶表示素子と比べ
て、オフセット量切換回路(電圧オフセット手段)2
1、およびオフセット信号生成回路23がさらに設けら
れている点で異なっている。その他の構成については、
実施の形態1において説明したものと同様であるので、
ここではその説明を省略する。
【0086】オフセット量切換回路21は、結合容量C
1〜Cn、およびアナログスイッチ22…から構成され
ている。結合容量C1〜Cnは、所定の容量を有するコ
ンデンサであり、表示部3を挟んでデータドライバ1の
反対側において、ソースバスラインD1〜Dnにそれぞ
れ接続されている。アナログスイッチ22…は、結合容
量C1〜Cnに接続されており、オフセット制御信号o
csをトリガー入力として、オフセット信号電位osv
のスイッチングを行うものである。
【0087】オフセット信号生成回路23は、1水平走
査期間毎に出力されるオフセット制御信号ocs、およ
び、2種類のオフセット信号電位osvを出力するもの
である。
【0088】本実施形態における駆動システムは、実施
の形態1にて図3で示した構成において、サンプルホー
ルドLSI8の構成が異なるものとなっている。その他
の構成については、実施の形態1において説明したもの
と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0089】本実施形態におけるサンプルホールドLS
I8は、実施の形態1にて図1で示した構成において、
オフセット信号生成回路10が設けられていない構成と
なっている。すなわち、従来の技術において、図19で
示した構成と同様となっている。その他の構成について
は、実施の形態1において説明したものと同様であるの
で、ここではその説明を省略する。
【0090】次に、サンプルホールドLSI8に入力さ
れる極性反転映像信号、および、サンプルホールドLS
I8から出力されるvideo1〜video12につ
いて説明する。図9(a)は、元の映像信号Video
inにおける1水平走査期間毎の電圧の変動量を示す説
明図である。同図に示すように、元の映像信号Vide
oinは、最小階調から最大階調までの電圧の変動の最
大値、すなわち振幅がVとなっているものとする。
【0091】そして、この元の映像信号Videoin
は、映像信号変換部7において、図9(b)に示すよう
な極性反転映像信号Videoに変換される。この極性
反転映像信号Videoは、実施の形態1において、図
4(b)で示した極性反転映像信号Videoと同様の
ものである。
【0092】以上のような極性反転映像信号Video
が、サンプルホールドLSI8に入力されると、実施の
形態1において図5に示したものと同様のvideo1
〜video12が、サンプルホールドLSI8から出
力され、液晶表示素子におけるデータドライバ1に入力
される。すなわち、本実施形態では、液晶表示素子に入
力されるvideo1〜video12は、振幅がV1
となっている。
【0093】次に、オフセット信号生成回路23におい
て生成されるオフセット信号電位osvおよびオフセッ
ト制御信号ocsについて説明する。図9(c)は、オ
フセット信号電位osvの切り換えタイミングを示して
おり、図9(d)は、オフセット制御信号ocsの出力
タイミングを示している。同図(c)に示すように、オ
フセット信号電位osvは、極性反転映像信号Vide
oにおける極性反転が行われていない水平走査期間にお
いては、オフセット信号電位aとなっており、極性反転
映像信号Videoにおける極性反転が行われている水
平走査期間においては、オフセット信号電位aからV1
だけ低い電位のオフセット信号電位bとなっている。ま
た、同図(d)に示すようなタイミングでオフセット制
御信号ocsがオフセット信号生成回路23から出力さ
れる。なお、オフセット信号生成回路23には、図示は
しないが、制御信号であるスタートパルスsp、クロッ
ク信号ck・ckbなどが入力されており、これらに基
づいてオフセット制御信号ocsが生成される。
【0094】以上のような構成において、データドライ
バ1が、極性反転が行われていない水平走査期間におけ
る極性反転映像信号Videoをサンプリングしている
間は、結合容量C1〜Cnのアナログスイッチ22…側
は、オフセット信号電位aに充電されている。そして、
データドライバ1が、極性反転が行われている水平走査
期間における極性反転映像信号Videoをサンプリン
グ開始するタイミングで、図9(d)に示すように、ア
ナログスイッチ22…にアクティブなオフセット制御信
号ocsが入力される。この時に、オフセット信号電位
osvはオフセット信号電位bに切り換えられ、結合容
量C1〜Cnのアナログスイッチ22…側は、オフセッ
ト信号電位bに充電される。このような動作により、表
示部3における各絵素容量5には、従来の技術におい
て、図17および図18で示したvideo1〜vid
eo12と同様の信号が書き込まれることになる。
【0095】以上のように、本実施形態の構成によれ
ば、サンプルホールドLSI8には、振幅がV1の極性
反転映像信号Videoが入力されるとともに、データ
ドライバ1に対しても、振幅がV1のvideo1〜v
ideo12が入力されることになる。すなわち、サン
プルホールドLSI8におけるアナログスイッチのみな
らず、データドライバ1においてデータサンプリングを
行う際に用いられるアナログスイッチに対しても、振幅
がV1となるvideo1〜video12が入力され
ることになる。よって、データドライバ1におけるアナ
ログスイッチに入力される信号を、従来と比較して半分
にすることができるので、データドライバ1におけるア
ナログスイッチに求められる耐圧を従来の1/2に低減
することができ、アナログスイッチを構成するトランジ
スタのトランジスタサイズを縮小することが可能とな
る。
【0096】これにより、トランジスタの寄生容量が小
さくなるので、高速のスイッチングを行うことが可能と
なり、より高解像度の液晶表示素子を用いた場合でも、
これに対応する十分なスイッチング速度を有するデータ
ドライバ1を提供することができる。また、データドラ
イバ1におけるアナログスイッチに入力される信号の振
幅電圧が低減されることにより、消費電力および発熱量
を低減することができる。
【0097】なお、上記のオフセット信号回路23にお
いて、オフセット信号電位osvの電位レベルを変化さ
せることが可能な構成としてもよい。このようにすれ
ば、表示部3における絵素容量5に印加される信号の全
体的な電位レベルを調整することが可能となるので、液
晶表示素子による表示画面の明るさを調整することが可
能となる。
【0098】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る液晶表示装
置は、マトリクス状に配置された複数の絵素容量に対し
て電圧を印加するデータドライバを備えた液晶表示素
子、およびこの液晶表示素子を駆動する駆動システムを
備えた液晶表示装置において、入力されるアナログ映像
信号を所定の周期おきに極性反転させるとともに、極性
反転させた周期における信号の電位変動範囲を所定量オ
フセットさせた極性反転映像信号を生成する映像信号変
換部と、上記映像信号変換部から出力された極性反転映
像信号を、n相(nは2以上の整数)の映像信号に展開
して上記データドライバに出力するサンプルホールド回
路と、上記絵素容量に対して印加される電圧を、上記所
定の周期おきに異なる電圧でオフセットさせる電圧オフ
セット手段とを備えている構成である。
【0099】これにより、絵素容量に印加する、所定の
周期ごとに正極と負極とに極性反転された電圧を小さく
することなく、サンプルホールド回路に入力される極性
反転映像信号の振幅を小さくすることができる。これに
より、サンプルホールド回路において必要とされる耐圧
性能を低くすることができるので、回路のサイズの縮
小、回路動作の高速化、消費電力および発熱の低減など
を実現した駆動システムを備えた液晶表示装置を提供す
ることができるという効果を奏する。
【0100】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
映像信号変換部が、極性反転させた周期における信号の
電位変動範囲を、極性反転させていない周期における信
号の電位変動範囲に一致させるようにオフセットした極
性反転映像信号を生成する構成としてもよい。
【0101】これにより、上記の構成による効果に加え
て、極性反転映像信号の振幅はV1となり、入力される
アナログ映像信号を所定の周期おきに極性反転させただ
けの極性反転映像信号の振幅の半分にすることができ
る。よって、サンプルホールド回路に入力される極性反
転映像信号の振幅をさらに小さくすることができるとい
う効果を奏する。
【0102】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
電圧オフセット手段が、上記サンプルホールド回路から
上記データドライバに出力される映像信号の電圧をオフ
セットする構成としてもよい。
【0103】これにより、上記の構成による効果に加え
て、液晶表示素子としては、従来から用いられている液
晶表示素子と同じ構成のものを用いることができる。よ
って、液晶表示素子の生産ラインなどを変更する必要が
ないので、液晶表示装置の製造コストの低減を図ること
ができるという効果を奏する。
【0104】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
サンプルホールド回路が、上記極性反転映像信号を、n
相の映像信号に展開するn個のアナログスイッチと、上
記各アナログスイッチからの出力をバッファして上記デ
ータドライバに出力するn個の出力バッファ回路とを備
え、上記電圧オフセット手段が、上記所定の周期おきに
異なるオフセット電圧を上記出力バッファ回路に入力す
るオフセット信号生成回路によって構成されている構成
としてもよい。
【0105】これにより、上記の構成による効果に加え
て、従来から存在する、アナログスイッチおよび出力バ
ッファ回路からなるサンプルホールド回路に対して、オ
フセット信号生成回路を新たに加えるのみで、上記の構
成を実現することができるので、製造コストを大幅に増
大させることなく、上記のような液晶表示装置を実現す
ることができるという効果を奏する。
【0106】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
サンプルホールド回路が、複数のサンプルホールド回路
によって構成されているとともに、1つの電圧オフセッ
ト手段によって、上記複数のサンプルホールド回路から
上記データドライバに出力される映像信号の電圧がオフ
セットされる構成としてもよい。
【0107】これにより、上記の構成による効果に加え
て、データドライバに入力される映像信号において、オ
フセットされる電圧を均一にすることができるので、液
晶表示素子における表示画面上に輝度のばらつきなどの
ない、良好な表示性能を有する液晶表示装置を提供する
ことができるという効果を奏する。
【0108】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
電圧オフセット手段が、上記データドライバと上記絵素
容量とを接続するソースバスラインに接続されている構
成としてもよい。
【0109】これにより、上記の構成による効果に加え
て、データドライバには、振幅が小さい映像信号が入力
されることになる。これにより、データドライバにおい
て必要とされる耐圧性能を低くすることができるので、
データドライバにおける回路のサイズの縮小、回路動作
の高速化、消費電力および発熱の低減などを実現した液
晶表示装置を提供することができるという効果を奏す
る。
【0110】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
電圧オフセット手段が、上記ソースバスラインに接続さ
れた結合容量を備えており、上記結合容量に印加する電
圧を、上記所定の周期おきに変化させる構成としてもよ
い。
【0111】これにより、上記の構成による効果に加え
て、比較的簡素な構成によって、電圧オフセット手段を
実現できるので、コストの増大を少なくすることができ
るという効果を奏する。
【0112】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
電圧オフセット手段においてオフセットさせる電圧が可
変である構成としてもよい。
【0113】これにより、上記の構成による効果に加え
て、電圧オフセット手段においてオフセットさせる電圧
を変化させることによって、絵素容量に印加する電圧を
全体的に変化させることが可能となるので、液晶表示素
子における表示画面の明るさを調整することが可能とな
るという効果を奏する。
【0114】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
電圧オフセット手段においてオフセットさせる電圧が、
水平走査期間および/または垂直走査期間内で可変であ
る構成としてもよい。
【0115】これにより、上記の構成による効果に加え
て、例えば表示面内において、セル厚やその他の要因に
よって、左右方向(水平走査方向)や上下方向(垂直走
査方向)で光の透過率が変化しているような場合に、光
の透過率を補正するように、水平走査期間および/また
は垂直走査期間内で、電圧オフセット手段においてオフ
セットさせる電圧を変化させることによって、表示面内
における輝度ムラをなくすことが可能となる。よって、
表示品位をより向上させることが可能となるという効果
を奏する。
【0116】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
液晶表示素子が、ドライバモノリシック型である構成と
してもよい。
【0117】これにより、上記の構成による効果に加え
て、装置のサイズの小型化を図ることが可能となるの
で、例えば携帯端末などの表示装置として好適な液晶表
示装置を提供することができるという効果を奏する。
【0118】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
液晶表示素子が、連続粒界結晶シリコンからなる半導体
を備えている構成としてもよい。
【0119】これにより、上記の構成による効果に加え
て、例えばPoly−Siからなる半導体を備えた構成
よりも、ドライバ回路などの動作を高速化することがで
きるので、例えばタイミングマージンなどに余裕を持た
せることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る駆動システムにお
けるサンプルホールドLSIの概略構成を示す回路図で
ある。
【図2】上記駆動システムによって駆動される液晶表示
素子の概略構成を示す説明図である。
【図3】上記駆動システムの概略構成を示すブロック図
である。
【図4】同図(a)は、元の映像信号における1水平走
査期間毎の電圧の変動量を示す説明図であり、同図
(b)は、極性反転映像信号を示す説明図であり、同図
(c)は、オフセット信号の電圧の変動を示す説明図で
あり、同図(d)は、極性反転映像信号が、オフセット
信号によって変換された状態を示す説明図である。
【図5】各アナログスイッチから出力される映像信号を
示す説明図である。
【図6】本発明の実施の他の形態に係る駆動システムの
概略構成を示すブロック図である。
【図7】同図(a)は、元の映像信号における1水平走
査期間毎の電圧の変動量を示す説明図であり、同図
(b)は、極性反転映像信号を示す説明図であり、同図
(c)に示すように、1水平走査期間内で電位レベルが
変化するオフセット信号を示す説明図であり、同図
(d)は、極性反転映像信号が、オフセット信号によっ
て変換された状態を示す説明図である。
【図8】本発明の実施のさらに他の形態に係る液晶表示
素子の概略構成を示す説明図である。
【図9】同図(a)は、元の映像信号における1水平走
査期間毎の電圧の変動量を示す説明図であり、同図
(b)は、極性反転映像信号を示す説明図であり、同図
(c)は、オフセット信号電位の切り換えタイミングを
示す説明図であり、同図(d)は、オフセット制御信号
の出力タイミングを示す説明図である。
【図10】従来の液晶表示装置の概略構成を示す説明図
である。
【図11】従来の液晶表示装置が備えるデータドライバ
の概略構成を示すブロック図である。
【図12】上記従来のデータドライバが備えるサンプリ
ングパルス生成回路の構成を示すブロック図である。
【図13】従来の液晶表示装置に入力されるスタートパ
ルス、クロック信号、およびサンプリングパルスのタイ
ミングチャートである。
【図14】従来の液晶表示装置に入力されるスタートパ
ルス、クロック信号、およびサンプリングパルス、なら
びに、本来の映像信号、および本来の映像信号を2倍に
時間軸伸長した映像信号のタイミングチャートである。
【図15】従来の駆動システムの概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図16】従来の駆動システムにおける映像信号および
極性反転映像信号を示す説明図である。
【図17】従来の液晶表示装置を駆動するための12相
に展開された映像信号のうちの6個分を示す説明図であ
る。
【図18】従来の液晶表示装置を駆動するための12相
に展開された映像信号のうちの残りの6個分を示す説明
図である。
【図19】従来の駆動システムが備えるサンプルホール
ドLSIの概略構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 データドライバ 2 ゲートドライバ 3 表示部 4 薄膜トランジスタ 5 絵素容量 6 タイミングジェネレータ 7 映像信号変換部 8 サンプルホールドLSI(サンプルホールド回
路) 8A・8B 第1および第2サンプルホールドLSI
(サンプルホールド回路) 9 サンプルホールドタイミング信号生成回路 10 オフセット信号生成回路(電圧オフセット手
段) 11 オフセット信号生成回路(電圧オフセット手
段) 21 オフセット量切換回路(電圧オフセット手段) 22 アナログスイッチ 23 オフセット信号生成回路 ASW1〜ASW12 アナログスイッチ BUF1〜BUF12 出力バッファ回路 D1〜Dn ソースバスライン C1〜Cn 結合容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 623 G09G 3/20 623R 641 641C Fターム(参考) 2H093 NA16 NA31 NA51 NC23 NC34 ND39 5C006 AA01 AA16 AC27 AF75 AF83 BB16 BC03 BC12 BC16 BC20 BF03 BF06 BF11 BF25 BF26 BF28 BF49 EB05 FA14 FA22 FA46 FA56 5C080 AA10 BB05 DD05 DD08 DD25 DD26 EE29 GG07 GG08 JJ02 JJ03 JJ04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリクス状に配置された複数の絵素容量
    に対して電圧を印加するデータドライバを備えた液晶表
    示素子、およびこの液晶表示素子を駆動する駆動システ
    ムを備えた液晶表示装置において、 入力されるアナログ映像信号を所定の周期おきに極性反
    転させるとともに、極性反転させた周期における信号の
    電位変動範囲を所定量オフセットさせた極性反転映像信
    号を生成する映像信号変換部と、 上記映像信号変換部から出力された極性反転映像信号
    を、n相(nは2以上の整数)の映像信号に展開して上
    記データドライバに出力するサンプルホールド回路と、 上記絵素容量に対して印加される電圧を、上記所定の周
    期おきに異なる電圧でオフセットさせる電圧オフセット
    手段とを備えていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】上記映像信号変換部が、極性反転させた周
    期における信号の電位変動範囲を、極性反転させていな
    い周期における信号の電位変動範囲に一致させるように
    オフセットした極性反転映像信号を生成することを特徴
    とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】上記電圧オフセット手段が、上記サンプル
    ホールド回路から上記データドライバに出力される映像
    信号の電圧をオフセットすることを特徴とする請求項1
    または2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】上記サンプルホールド回路が、上記極性反
    転映像信号を、n相の映像信号に展開するn個のアナロ
    グスイッチと、上記各アナログスイッチからの出力をバ
    ッファして上記データドライバに出力するn個の出力バ
    ッファ回路とを備え、 上記電圧オフセット手段が、上記所定の周期おきに異な
    るオフセット電圧を上記出力バッファ回路に入力するオ
    フセット信号生成回路によって構成されていることを特
    徴とする請求項3記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】上記サンプルホールド回路が、複数のサン
    プルホールド回路によって構成されているとともに、1
    つの電圧オフセット手段によって、上記複数のサンプル
    ホールド回路から上記データドライバに出力される映像
    信号の電圧がオフセットされることを特徴とする請求項
    3または4記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】上記電圧オフセット手段が、上記データド
    ライバと上記絵素容量とを接続するソースバスラインに
    接続されていることを特徴とする請求項1または2記載
    の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】上記電圧オフセット手段が、上記ソースバ
    スラインに接続された結合容量を備えており、上記結合
    容量に印加する電圧を、上記所定の周期おきに変化させ
    ることを特徴とする請求項6記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】上記電圧オフセット手段においてオフセッ
    トさせる電圧が可変であることを特徴とする請求項1な
    いし7のいずれかに記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】上記電圧オフセット手段においてオフセッ
    トさせる電圧が、水平走査期間および/または垂直走査
    期間内で可変であることを特徴とする請求項1ないし8
    のいずれかに記載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】上記液晶表示素子が、ドライバモノリシ
    ック型であることを特徴とする請求項1ないし9のいず
    れかに記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】上記液晶表示素子が、連続粒界結晶シリ
    コンからなる半導体を備えていることを特徴とする請求
    項1ないし10のいずれかに記載の液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004333766A (ja) * 2003-05-06 2004-11-25 Sharp Corp Led表示装置
KR20120067243A (ko) * 2010-12-15 2012-06-25 엘지디스플레이 주식회사 액정 표시장치 및 그 구동방법

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