JP2002195434A - 圧電弁 - Google Patents

圧電弁

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの圧電屈曲変換器を利用しているにも関
わらず確実に大きな移動運動が得られる圧電弁の提供。 【解決手段】 屈曲変換器12,13は、共通の軸受部
14を介して屈曲変換器ユニット8の一方の末端部にて
固定的に連結される。屈曲変換器ユニット8は、弁ハウ
ジングに対して旋回可能に設置される。少なくとも1つ
の屈曲変換器12,13がそれに関連する弁開口部2
4,25を制御し、他方の屈曲変換器12,13は、例
えば他方の屈曲変換器12,13の歪曲パスを大きくす
るために、駆動電圧を加えた際に、当該他方の屈曲変換
器の歪曲パスに配置された支持面に向かって付勢される
ようバイアス負荷を受け得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の圧電屈曲変
換器を備えた流量制御用の圧電弁に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】特許公
報(国際公開番号WO 98/25061)に開示され
ている圧電弁の場合、2つの圧電屈曲変換器は、導体を
備えた柔軟な接触ストランドによって接続され、弁ハウ
ジング内で互いから離れて配置される。所望の弁機能に
応じて、屈曲変換器は電気で駆動されて歪曲運動を起こ
し、それにより制御されるべき弁開口部を開いたり閉じ
たりする。
【0003】前記特許公報WO 98/25061に基
づく設計による屈曲変換器を1つだけ備えた圧電弁の場
合、従来の駆動電圧では、屈曲変換器の歪曲により得ら
れる移動、ひいては流れを可能にする弁開口部の最大断
面積が比較的小さいという問題がある。
【0004】本発明の目的は、1つの圧電屈曲変換器を
利用しているにも関わらず確実に大きな移動運動が得ら
れる圧電弁を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本明細
書、請求の範囲、図面から明らかなこれら及び/または
その他の目的を達成するために、本発明の圧電弁は、弁
ハウジング内に配置された屈曲変換器ユニットであっ
て、駆動電圧を加えることにより駆動されて相互に逆の
歪曲運動を行う少なくとも2つの屈曲変換器を有する屈
曲変換器ユニットを備える。この2つの屈曲変換器は、
相互に平行な歪曲面を有するよう互いに横並びに配置さ
れ、共通の軸受部を介して屈曲変換器ユニットの末端部
分で固定的に連結されている。該軸受部にて、屈曲変換
器ユニットは、歪曲面を横切って延びる回転軸を中心と
して屈曲変換器ユニットが旋回できるよう弁ハウジング
に対して取り付けられる。該屈曲変換器のうちの少なく
とも1つが、それに関連する少なくとも1つの弁開口部
を制御する制御屈曲変換器として構成され、残りの屈曲
変換器は、制御屈曲変換器の移動及び/又は力を増大さ
せる補助屈曲変換器として構成される。該補助屈曲変換
器は、駆動電圧が加えられることによりその歪曲パス
(移動パス)に設けられた支持面に対し歪曲されてもよ
い(換言すれば、該補助屈曲変換器は支持面に向かって
付勢されるようバイアス負荷を受けるよう構成されてい
てもよい)。
【0006】このような設計の場合、既知の方法で屈曲
変換器ユニットに駆動電圧を加えると、制御屈曲変換器
の歪曲が起こり、この結果、制御屈曲変換器に所定の移
動運動が起こる。このとき、制御屈曲変換器の歪曲方向
とは逆方向の歪曲方向の歪曲パス上の支持面に向かって
移動するよう補助屈曲変換器を励起させると、残りの屈
曲変換器ユニットの部分が回転軸を中心に旋回する。こ
れにより、制御屈曲変換器は所望の歪曲方向へさらに移
動させられ、結果的に制御屈曲変換器の歪曲パスが大き
くされる。さらに、上記の運動は制御屈曲変換器への力
を大きくするためにも利用され、その力により制御屈曲
変換器は定められた位置に保持される。
【0007】1つの制御屈曲変換器及び1つの補助屈曲
変換器のみを利用して、単純な停止弁機能を設けること
は可能であり、このことが、もう1つの弁開口部と関連
して2/2式弁の製造を可能にする。しかしながら、屈
曲変換器ユニットの屈曲変換器は、必要な場合、各屈曲
変換器が他の制御屈曲変換器の補助屈曲変換器として同
時に機能する制御屈曲変換器となるように、それぞれ複
数の機能を奏するように構成されてもよい。この結果、
移動及び/又は閉じる力を大きくするという上記記載の
利点を保持しながら、例えば3/2式、3/3式及び3
/4式弁のような、各屈曲変換器が自身に関連する弁開
口部を閉じるという中間位置をも有する、機能的により
高度な圧電弁を設計することも可能になる。このような
圧電弁は、予め決められた流量で停止するか止めるとい
ったことが必要な場合に重要な応用例である。
【0008】屈曲変換器ユニットの軸受が回転すること
によるさらなる利点は、熱変形を受けた場合に、圧力関
係に影響を与えることなく位置または角度設定の自動訂
正がなされるので、熱の影響に関係なく使用特性が常に
同じであることである。結果的に、本発明の設計は圧電
弁の製造を容易にもする。なぜなら、屈曲変換器の位置
を固定するクランプが必要なくなり、屈曲変換器は軸回
転できるように取り付けられるだけでよいからである。
【0009】本発明のさらなる有利な展開を、従属請求
項に示す。各屈曲変換器が制御屈曲変換器と補助屈曲変
換器との両方の役割を果たすような相互機能を生成する
ことを課題とするならば、確実な補助機能を提供する支
持面が、それぞれの変換器と関連する弁開口部の弁座と
して直接形成されると非常に有利である。これにより弁
座とは別に支持面を設けるといった必要がなくなり、そ
の機能は弁座により奏されるからである。さらに、制御
対象の弁開口部が2つ存在する場合には、これらの弁開
口部を屈曲変換器ユニットからみて一方、即ち、同じ側
に設けると都合がよい。これにより製造が簡素化され
る。なぜなら、全ての制御対象たる弁開口部及び関連す
る弁座が、弁ハウジングの共通部分に製造されることか
ら、これらの部分の製造時の誤差が最小化されるからで
ある。
【0010】少なくとも1つの制御屈曲変換器を当該変
換器と関連する弁開口部を閉じる閉位置に位置させるよ
う、当該変換器にバイアス負荷がかかるようにし、当該
変換器が電気的に励起されていない状態にあるときは当
該変換器にて弁開口部を閉じたままにさせておくため
に、バネ手段を設けてもよい。このとき、残りの屈曲変
換器が制御屈曲変換器としても設計されている場合に
は、軸受部におけるねじれに強い接続を介して、同時に
残りの屈曲変換器をも確実に閉位置に位置させることが
可能になる。
【0011】屈曲変換器要素同士を電気的に接続すると
都合がよい。なぜなら、共通制御により、同時に同方向
への歪曲が起きるからである。しかしながら、独立した
制御を用意することも可能であり、その場合、例えば継
続的な応用において、変換器の移動の大きさが変更でき
るように、例えば、変換器の移動及び/又は力を大きく
する所望の効果は、必要に応じて、又は、様々な切り替
え運動が起こる時にのみ使用される。
【0012】本発明による回転する軸受部の特に有利な
点は、屈曲変換器ユニットの軸受部の一側面が弁ハウジ
ング上の嵌合部に設置され、屈曲変換器ユニットにおけ
る軸受部がこの設置箇所で嵌合部とは反対側から少なく
とも1つの負荷要素によりバイアス負荷を受けることで
ある。屈曲変換器ユニットは、この場合、旋回軸受点
(軸受点)で維持され、確実に所望の回転同調効果を奏
するよう軸固定される。少なくとも1つの負荷要素と
は、具体的には、例えば、バネ要素を意味する。屈曲変
換器ユニットの適切な設計において、動作に必要な駆動
電圧は、少なくとも1つの負荷要素を介して、及び/又
は、嵌合部を介して直接供給される。そのため、余分な
電気接触手段は不要になる。
【0013】それぞれの操作性の要件を考慮に入れて、
制御対象である夫々の弁開口部と回転軸との間の距離
が、通常存在する等しい距離ではなく、異なる距離とな
るようにすることも可能である。さらに、制御対象の弁
開口部が複数ある場合には、それらに関連する弁座が、
少なくともほぼ共通の面にあってもよいし、また異なる
高さの面にあってもよい。
【0014】2つの屈曲変換器間を共通の軸受部で固定
的に接続するのには、原則として、どんな適当な取り付
け手段を使用してもよい。この接続により、2つの屈曲
変換器の間では、トルクの伝達が確実に行われ、回転軸
により規定された回転方向に確実に所望の同調効果を起
こすことができる。しかしながら、特に好ましいのは、
1つ以上の圧電材層を有する少なくとも1つの圧電体を
それぞれ備えた1つ以上の屈曲変換器を設けることであ
る。この圧電体は関連する電極装置を有し、圧電体の圧
電材層が軸受部において統合的に接続される。この統合
設計は、特に製造面から見て有利である。なぜなら、屈
曲変換器ユニットを、その長手方向において部分的に延
びる溝穴を備えたプレート又は板とみなすことができる
からである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に添付の図に関連する一実施
例を詳細に説明し、本発明のさらなる有益な展開と便利
な構成とを明らかにする。本発明が適用された一実施例
として示された図中の圧電弁1は、細長い弁ハウジング
2を有し、弁ハウジング2は、弁室3の境界を画定して
いる。
【0016】弁ハウジング2は、底部4と底部4に固定
された頂部5との2つの部分で構成されるのが好まし
い。図に示された実施例において、底部4は、床部6と
床部6の周縁の部分から上方に伸びる側壁7とを備え、
その上に頂部5が蓋のように固定されている。
【0017】弁室3内には細長い屈曲変換器ユニット8
があり、図8にはそれを透視図として示し、図9にはそ
れを平面図として示している。屈曲変換器ユニット8
は、プレート状の平たい形をしており、2つの細長い圧
電屈曲変換器12及び13を備えている。圧電屈曲変換
器12及び13は、屈曲変換器ユニット8の後方終端部
において軸受部14を介して永久接続されている。つま
り、2つの屈曲変換器12及び13は、屈曲変換器ユニ
ット8という形で1つの独立した構造としてまとめられ
ている。
【0018】屈曲変換器ユニット8は、軸受部14の部
分にて弁ハウジング2に固定されている。弁ハウジング
2上の軸受点は15で示されている。実施例の屈曲変換
器12及び13は、それぞれ、2つの圧電体16a及び
16bを備えた2形態構造を有しており、圧電体16a
及び16bは、例えば接合により、その長手方向に延び
る面において互いに接着されている。圧電体16a及び
16bは、それぞれ、1つ以上の圧電材層45a及び4
5bと、個々の圧電材層または接合された圧電体それぞ
れの間に既知の方法で延在する電極装置17a及び17
bとを有する。図9の平面図においては、2つの屈曲変
換器12及び13の第1圧電体16a(図1では上部に
示されている第1圧電体16a)の電極装置17aの最
も外部の電極層の2つが、陰影により強調されている。
屈曲変換器12及び13の下部においても、同様の電極
構造とされている。
【0019】電気接触手段18a及び18bを介して、
電極装置17a及び17bに外部から駆動電圧を加える
ことが可能である。これにより、非励起状態の屈曲変換
器ユニット8が延在する主面に対して垂直に延在する歪
曲面22及び23内において各屈曲変換器12及び13
の歪曲が生じる。歪曲運動は屈曲運動であり、双方向矢
印21で示される。歪曲運動は、電極装置17a及び1
7bを介して加えられる電界による圧電材の伸縮により
起こる。
【0020】実施例において、屈曲変換器12及び13
は、屈曲変換器ユニット8が延在する主面に沿ってこれ
らの変換器12及び13が延在する定位置(ホームポジ
ション)を起点として、その主面の一方または他方の側
に選択的に歪曲するように設計されている。
【0021】原則的に、屈曲変換器12及び13は、異
なる構造であってもよく、例えば、1形態または3形態
構造の屈曲圧電変換器として構成されていてもよい。屈
曲変換器ユニット8において、2つの屈曲変換器12及
び13は両者間に少しの間隔を空けて横並びに配置さ
れ、その歪曲面22及び23は互いに平行に延びてい
る。電極装置17a及び17bは、屈曲変換器12及び
13に駆動電圧を加えると屈曲変換器12及び13が互
いに対して逆方向の歪曲運動を実行するように電気接続
されるのが好ましい。歪曲運動の方向は、加えられた駆
動電圧の極性に左右される。この動作を確実に行う電気
接続の部分は、例えば電気接続手段18a及び18b及
び/又は電極装置17a及び17bを適切に電気接続す
ることにより、圧電弁1に統合されることもできるが、
もちろん外部に用意してもよい。
【0022】本実施例の圧電弁は、3/3式弁の形式で
設計されている。圧電弁は、2つの制御対象の弁開口部
24及び25を有していて、第1の弁開口部24は第1
屈曲変換器12と関連付けられ、第2の弁開口部25は
第2屈曲変換器13と関連付けられている。それぞれの
屈曲変換器12及び13の位置に応じて、それらに関連
する弁開口部24及び25は閉じたり開いたりする。2
つの制御対象の弁開口部24及び25は、弁ハウジング
2の内部面として境界が画定される弁室3内に配置され
る。ここには、さらに第3の弁開口部26が設けられて
いる。第3の弁開口部26は管理されても制御されても
おらず、屈曲変換器ユニット8の励起の状態に関わら
ず、常に弁室3に通じている。
【0023】各弁開口部24、25、26は、弁ハウジ
ング2の壁を通して弁ダクト27と接続されていて、弁
ダクト27は外部へつながっている。第1弁開口部24
と関連する弁ダクト27は、動作の間、圧力源と接続さ
れる供給ダクト27aである。圧力媒体は、具体的には
気体圧力媒体であり、より厳密には圧縮空気である。し
かしながら、水圧媒体もまた利用可能である。
【0024】制御対象の第2弁開口部25に接続された
弁ダクト27は換気ダクト27bであり、例えば大気に
通じている。非制御対象の第3弁開口部26に接続され
ているもう一つの弁ダクト27は動力ダクト27cであ
り、それには駆動される負荷、例えば流体動力負荷、が
接続される。
【0025】適切な電気操作を行い、その結果、歪曲状
態又は非歪曲状態を生むことにより、2つの屈曲変換器
12及び13を特定の位置に導くことが可能である。本
実施例において、その位置とは、図2及び5に記載の閉
位置と、図3及び6に記載の供給位置と、図4及び7に
記載の換気位置である。
【0026】閉位置にされると、2つの制御対象の弁開
口部24及び25は、関連する屈曲変換器12及び13
によりシーリングされる。そのため、弁室3及び負荷に
通じる動力ダクト27c内の圧力媒体は閉じ込められ
る。供給位置にされると、供給ダクト27aに関連する
第1弁開口部24が開かれると同時に、換気ダクト27
bに接続されている制御対象の第2弁開口部25が閉じ
られる。これにより動力ダクト27cは、弁室3から供
給ダクト27aを介して圧力媒体を確実に供給される。
【0027】供給位置の逆となる換気位置にされると、
供給ダクト27aは閉じられ、換気ダクト27bは開か
れる。そのため、動力ダクト27cを介して接続された
負荷は、弁室3を介した換気ダクト27bを通じて換気
(排出)状態とされる。上述の機能は、切り替え機能と
して生成されることができる。しかしながらまた、制御
対象の弁開口部24及び25の流断面積の設定寸法を様
々に変化させて一連の制御を行うことによっても同じ効
果が得られる。
【0028】実施例の圧電弁1をまた、3/4式弁とし
て操作してもよい。第4の切り替え位置は、制御対象の
弁開口部24及び25の両方を同時に開くことにより実
現される。原則として、制御対象の弁開口部24及び2
5を、歪曲パス(移動パス)から離して配置すること、
具体的には、開き具合の制御が屈曲変換器12及び13
それぞれの端面でなされるように、関連する屈曲変換器
12及び13と横並びに又は終端部で隣接するように配
置することが可能である。しかしながら、通常は図に記
す構造が好ましく、その場合には、制御対象の弁開口部
24及び25は、関連する屈曲変換器12及び13の歪
曲パス中に直接配置され、好ましくはわずかに突出した
弁座28により境界を画定される。屈曲変換器12及び
13はそれぞれ、閉位置では弁座28上に載り、そこか
ら、利用可能となる流断面積に応じて大きくあるいは小
さく動かされる。従って、それは、一種の弁座の問題で
ある。
【0029】2つの屈曲変換器12及び13は、制御対
象の弁開口部24及び25に対する流量の制御を行うも
のなので、これらの変換器を制御屈曲変換器と呼ぶこと
もできる。制御対象の弁開口部24及び25は、屈曲変
換器ユニット8からみて同じ側に設けられ、実施例で
は、屈曲変換器ユニット8が延在する主面の下部に位置
している。複数部品からなる弁ハウジング設計との関連
で、このことは、対応する手段が鋳型の半分をなす一部
分に配設できるという点で製造上有利となる点である。
【0030】圧電弁1のさらに重要な特徴は、屈曲変換
器ユニット8が、通常の圧電弁の場合のように、軸受部
14でしっかりと固定されないことである。この代わり
に、軸受点15において、軸受部14は、弁ハウジング
2に対して旋回するための回転軸32を中心に旋回でき
るように支えられている(双方向矢印31)。この軸
は、歪曲面22及び23を横切って、具体的には歪曲面
22及び23に直角に、設定される。回転軸32が、好
ましくは屈曲変換器ユニット8の後方終端面33から軸
方向(長手方向)に離れて設定され、具体的には、軸受
部14の(屈曲変換器12及び13に面する)正面に直
接隣接して設けられることから、屈曲変換器ユニット8
は、回転可能に取り付けられた2本の腕部を備えたレバ
ーのようになる。レバーは、シーソーのように揺れ、2
つの屈曲変換器12及び13が同時に上方に移動する
と、図1の軸受部14は下方に移動し、下方に移動する
と上方に移動する。
【0031】回転軸32は、例えば屈曲変換器ユニット
8の2つの長手方向に延びる端面のどちらかの側に突出
したピン状の形のシャフトとして、直接規定することが
できる。このピンは、自由に回転する一方で、弁ハウジ
ング2において旋回するように支持される。
【0032】回転軸32を規定することはまた、製造技
術に関連して非常に有益であり、このことは本実施例に
も採用されている。本実施例では、屈曲変換器ユニット
8における軸受部14であって、好ましくは長方形又は
正方形の形状とされる軸受部14が、(弁ハウジング2
上の)嵌合部35上で支えられ、屈曲変換器ユニット8
は、軸受部14の嵌合部35と反対側の部分に作用する
2つの負荷要素36により嵌合部35に向かって弾力的
にバイアス負荷を受ける。実施例における嵌合部35
は、弁ハウジング2の壁上で弁室3内部に向かって突出
する突起物として構成され、嵌合部35の突出方向は歪
曲面22及び23に垂直な方向であり、その突出方向の
端部には軸受部14が載置される支持端面37が画定さ
れている。この場合、軸受部14は、詳細には図示され
ない凹部を備えていて、その中に支持端面37が浅く収
まる。その結果、嵌合部35と軸受部14との間の係合
により、屈曲変換器ユニット8が弁ハウジング2に対し
て長手方向に動くことは防止される。
【0033】なお、屈曲変換器ユニット8の長手方向上
の位置や、これを所定位置に維持することは、他の手段
を採ることによっても影響を受けることは明らかであ
る。本実施例において、回転軸32は、軸受部14の部
分内に位置する。そして、軸受部14が電気的に励起さ
れた状態にある場合は、屈曲変換器12及び13もまた
圧電的に活性化された状態(圧電状態)とされる。なぜ
なら、電極装置17a及び17bが回転可能に載置され
た部分に至る程度にまで延出しているからである。しか
しながら、別の実施例として、回転軸32を、屈曲変換
器12及び13の動作状態に関わらず常に非圧電状態に
ある屈曲変換器ユニット8の部分に設けることも可能で
ある。屈曲変換器ユニット8の弁ハウジング2に対する
長手方向の位置に安定させ、屈曲変換器ユニット8がそ
の主面に対して回転してしまわないようにするために、
弁ハウジング2に統合された中心突出部38がさらに設
けられる。中心突出部38は、2つの屈曲変換器12及
び13の間のスロット状の中間空間42に収まる刀のよ
うな形をしている。
【0034】中心突出部38は、軸受部14の前面34
の正面に直接配置されるのが好ましく、屈曲変換器12
及び13の長手方向に延びる面の一部に沿って延在す
る。嵌合部35は、弁ハウジング2において制御対象の
弁開口部24及び25が設けられた部分と同じ部分に設
けられるのが好ましい。中心突出部38も、好ましくは
このような弁ハウジング2の部分に設けられる。そし
て、このような弁ハウジング2の部分は、本実施例にお
いては、底部4である。
【0035】負荷要素36は、弁ハウジング2に固定さ
れた弾力性のある要素であるのが好ましく、軸受部14
に作用している各負荷要素36は、本実施例の場合、2
つの屈曲変換器12及び13のうちの一方に対する延出
部として配置される。この理由は、負荷要素36が、電
気接触手段18aとして同時に利用されるからである。
電気接触手段18aを介して、各屈曲変換器12及び1
3それぞれの電極装置17aが駆動電圧又は制御電圧を
印加される。
【0036】嵌合部35がまた、上記と同様に2つの機
能を有することが好ましい。なぜなら、そのような構成
において、嵌合部35は、電気接触手段18bの一部と
して設計されていて、電気接触手段18bを介して、第
2圧電体16bの電極装置17bに電流を流せるからで
ある。この目的のため、圧電体16a及び16bの最上
部及び最下部の電極層が露出し、電気接触が直接、軸受
部14と関連する電気接触手段18a及び18bを介し
て起こる。
【0037】2つの負荷要素36を備える代わりに、1
つの負荷要素を備えることもまた原則的に可能である。
さらに、駆動電圧の供給は、旋回する軸受機能を設ける
ために用意された別の手段で行ってもよい。軸受部14
で2つの屈曲変換器12及び13間をしっかりと接続し
たことにより、歪曲方向21上の力を2つの屈曲変換器
12及び13間で伝達させることができる。一方の屈曲
変換器が一方の屈曲方向に歪曲する場合、他の特別な適
用がなされない限り、他方の屈曲変換器の同調が起き
る。
【0038】本実施例の圧電弁の場合、この効果は、と
りわけ、屈曲変換器12及び13が励起されていない場
合に当該屈曲変換器12及び13を確実に閉位置(図2
及び5)に配置させる簡単な方法として用いられる。弁
ハウジング2と一方の屈曲変換器12との間には有効に
機能する弾性手段43が設けられ、この屈曲変換器12
は当該屈曲変換器12を閉位置に位置させるよう弾性手
段43からバイアス負荷を受ける。軸受部14における
比較的しっかりとした接続のため、もう一方の屈曲変換
器13もまた、当該屈曲変換器13に作用する別の弾性
手段がなくても閉位置に位置するようバイアス負荷を受
ける。つまり、弾性手段43により直接関連する屈曲変
換器12に行使された閉じる力は、他方の屈曲変換器1
3にもまた同様に働く。
【0039】本実施例において、弾性手段43は、圧縮
バネ手段として構成されたものであり、屈曲変換器12
の自由端の部分とこの自由端の部分に対向する弁ハウジ
ング2の部分との間に配置される。しかしながら、原則
的に他の種類の弾性手段を用いることも、弾性手段が係
合され機能する箇所を別の箇所とすることも可能であ
る。
【0040】弾性手段43が、供給ダクト27aを制御
する第1屈曲変換器12と協働するよう構成すると都合
がよい。なぜなら、所定のゲージ圧力として得られる最
大の反力が加えられるのはこの部分だからである。完全
さを求める場合、屈曲変換器12及び13の両方を予め
決められた位置に配置させるようこれら両方に弾性手段
によりバイアス負荷を加えてもよい。
【0041】圧電弁1の特に好都合な点は、屈曲変換器
12及び13が操作中にそれぞれ反対の方向に移動する
時に表れる。この場合、屈曲変換器12及び13と上述
の旋回する手段とのしっかりした接続により、各制御屈
曲変換器が動かされるパスである歪曲パス(移動パ
ス)、すなわち、各制御屈曲変換器と各制御屈曲変換器
が開位置において配置される関連する制御対象の弁開口
部との間に置かれる距離は大きくなる。
【0042】これを説明するのが、図2及び5に示す閉
位置と、図3及び6に示す供給位置である。励起されて
いない状態では閉位置になっていて、2つの屈曲変換器
12及び13は弾性手段43により関連する弁開口部2
4及び25の弁座28に押し付けられている。その結
果、弁開口部24及び25は閉じられ、各屈曲変換器1
2及び13は閉位置に配置される。
【0043】供給位置に持っていくためには、第1屈曲
変換器12をそれが関連する弁座28から持ち上がるよ
うに操作する。それと同時に第2屈曲変換器13には第
1屈曲変換器12と反対方向に歪曲するように作用を受
けさせる。こうして第2屈曲変換器13は、関連する弁
座28に更に押し付けられる。この弁座28は支持面4
4として機能し、実際、第2弁開口部25の部分にて第
2屈曲変換器13の歪曲を妨げる働きをする。しかしな
がら、加えられた歪曲力により、第2屈曲変換器13は
図6に示すように湾曲する又は曲げられることになり、
それに伴って軸受部14は回転軸32の周りで旋回する
ことになる。そして、このとき、上述の同調作用によ
り、第1屈曲変換器12は関連する弁開口部24の弁座
28からさらに離れるように移動される。
【0044】この場合、第2屈曲変換器13は、補助屈
曲変換器として機能し、制御屈曲変換器として機能して
いる第1屈曲変換器12の往復運動をさらに大きくす
る。駆動電圧の極性を逆にすることにより逆の操作が可
能であり、第1屈曲変換器12は閉位置に向かって押し
付けられ、第2屈曲変換器13は関連する制御対象の第
2弁開口部25から離される。この場合、第1屈曲変換
器12は、補助屈曲変換器として働き、関連する第1弁
開口部24の弁座28に向かってバイアス負荷を受け
る。この弁座28はこの時、支持面として機能する。こ
の結果が図4及び7に示す換気位置であり、第2屈曲変
換器13の移動位置はまた、上述の効果により大きくな
る。
【0045】駆動動作または制御に応じて、2つの屈曲
変換器12及び13は交互に他方の屈曲変換器の補助屈
曲変換器として機能し、上述のように移動可能な範囲を
広げる。屈曲変換器の補助はさらに、必要に応じて、他
方の屈曲変換器を関連する弁開口部に押し付ける閉じる
力を大きくするために実行することもできる。この場
合、制御対象の弁開口部と補助屈曲変換器に関連する支
持面とは、屈曲変換器ユニット8が延在する主面を挟ん
で両側に配置されるのが好ましい。尚、この設計は図示
されていない。
【0046】例えば、2/2切り替え機能を有するもの
として設計された圧電弁に関しては、2つの屈曲変換器
を交互に補助屈曲変換器として機能させる相互動作をな
さないようにすることも可能である。この場合は、一方
の屈曲変換器だけが、1つの弁開口部を制御するための
制御屈曲変換器として機能し、他方の屈曲変換器は補助
屈曲変換器としてのみ機能するといった構成とすること
ができる。支持面は弁開口部と関連することはなくハウ
ジング上のどの面であってもよい。補助屈曲変換器は、
それ自身としての流体制御機能を持たず、制御屈曲変換
器として機能している他方の屈曲変換器の移動及び/又
は力を大きくするためにのみ動作する。
【0047】屈曲変換器ユニット8を旋回するように支
持するためのあらゆる処置及び手段と、制御対象の弁開
口部24及び25と、支持面とが、弁ハウジング2の同
じ部分(例えば、本実施例のように底部4)に設けられ
ると有利である。圧電弁1のさらに好都合な点は、屈曲
変換器ユニット8の配置場所に、バイアス負荷力に対応
して特別に設計される必要のある堅固な固定手段を設け
る必要がないことである。これにより屈曲変換器ユニッ
ト8の取り付けが単純になる。
【0048】弁ハウジングの寸法及び制御される弁開口
部の関連付けの最適化を行った上でではあるが、2つの
屈曲変換器12及び13間に機械運動学的な連結がされ
ていることにより、広い範囲の操作特性を備えた非常に
単純な構成の圧力弁を製造することが可能である。例を
挙げると、2つの弁開口部24及び25を(回転軸32
から同じ距離に置く)実施例のようにではなく、異なる
距離に配置することも可能である。さらに、屈曲変換器
12及び13は、実施例のように同じ長さを有するもの
ではなく異なる長さを有するものであってもよい。最後
に、弁開口部24及び25の弁座28を、実施例のよう
に同じ1つの平面に配置するのではなく、異なる高さの
面に配置することも可能である。この結果、図2に示さ
れた態様とは異なり、一方の屈曲変換器が対応する弁座
に対して行う歪曲運動(当該一方の屈曲変換器が閉位置
され対応する弁座にバイアス負荷を掛けること)が、同
時に他方の屈曲変換器を閉位置に留めることはなくな
り、実際それに関連する弁開口部は開いたままにされ
る。
【0049】圧電弁はまた、少なくとも1つの屈曲要素
(屈曲変換器)に対し、当該屈曲要素の長手方向上の両
側に配置された2つの弁開口部が制御対象のものとして
対応するよう構成されていても良い。2つの屈曲変換器
12及び13間の軸受点15におけるねじりに強い接続
は、さらに適当な手段、例えば、2つの屈曲変換器12
及び13を機械的接続手段により互いに固定すること、
及び/又は、互いを固定することにより、あるいは当該
屈曲変換器を接着または溶接することにより、なされ得
る。しかしながら、実施例に従うのが特に有利であり、
その場合には、変換器12及び13の共通面に配置され
ている圧電体が、圧電材の層45a及び45bをなして
統合的に連結される。これにより、同じ面に配置されて
いる圧電材層は、例えば、圧電材のプレートに中間空間
42を規定する縦スロットを設けることより製造される
1つの層となる。
【0050】このような屈曲変換器12及び13の統合
設計により、非常に簡単な方法で2つの屈曲変換器12
及び13を同一の構造を有するものとして製造すること
ができ、この結果、屈曲変換器12及び13間に同一の
操作特性が保証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2に示された本発明の一実施例としての3
/3式の圧電弁を図2中の一点鎖線I−Iで切断した場
合の縦断面図である。
【図2】 図1の圧電弁を一点鎖線II―IIで切断し
た場合の横断面図であり、各屈曲変換器が各屈曲変換器
の制御対象たる弁開口部を閉じて閉位置に配置された状
態を示す図である。
【図3】 図2と同様の方法で示された圧電弁の横断面
図であり、供給ダクトに接続する弁開口部は開かれ、換
気ダクトに接続する弁開口部は閉じられるよう各屈曲変
換器が供給位置に配置された状態を示す図である。
【図4】 図2及び3と同様の方法で示された圧電弁の
横断面図であり、換気ダクトの弁開口部は開かれ、供給
ダクトの弁開口部は閉じられるよう各屈曲変換器が換気
位置に配置された状態を示す図である。
【図5】 図1に示された圧電弁の縦断面図の略図であ
り、各屈曲変換器が閉位置に配置された状態を示す図で
ある。
【図6】 図1に示された圧電弁の縦断面図の略図であ
り、各屈曲変換器が供給位置に配置された状態を示す図
である。
【図7】 図1に示された圧電弁の縦断面図の略図であ
り、各屈曲変換器が換気位置に配置された状態を示す図
である。
【図8】 弁ハウジングが部分的にのみ表示された実施
例の圧電弁の透視図である。
【図9】 上方から屈曲変換器ユニットの一方の面(平
面部)を眺めた状態を示す図である。
【符号の説明】
1…圧電弁、2…弁ハウジング、3…弁室、4…底部、
8…屈曲変換器ユニット、12,13…屈曲変換器、1
4…軸受部、15…軸受点、16a,16b…圧電体、
17a,17b…電極装置、18a,18b…電気接触
手段、22,23…歪曲面、24,25…制御対象の弁
開口部、26…非制御対象の弁開口部、27…弁ダク
ト、28…弁座、32…回転軸、35…嵌合部、36…
負荷要素、38…中心突出部、42…中間空間、43…
弾性手段、44…支持面、45a,45b…圧電材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591034361 Ruiter Strasse 82, 73734Esslingen,German y (72)発明者 ハネス ヴィルトル ドイツ連邦共和国 86956 ションガウ コルマレー シュトラーセ 16 (72)発明者 ミハエル ヴェインマン ドイツ連邦共和国 73655 プリュダーハ ウゼン レヒベークシュトラーセ 1 (72)発明者 マルチン マイクル ドイツ連邦共和国 73084 ザラヒ ラン ゲ シュトラーセ 4 Fターム(参考) 3H062 AA04 AA12 BB10 BB30 CC08 EE06 HH02

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ハウジング内に配置され、駆動電圧を
    加えることより駆動されて、相互に逆方向の歪曲運動を
    行うことが可能な少なくとも2つの屈曲変換器を有する
    屈曲変換器ユニットを備えた圧電弁であって、該2つの
    屈曲変換器が、相互に平行な歪曲面を有するよう互いに
    横並びに配置され、共通の軸受部を介して前記屈曲変換
    器ユニットの末端部分で固定的に連結され、前記屈曲変
    換器ユニットは、前記歪曲面を横切って延びる回転軸を
    中心として前記弁ハウジングに対して旋回できるよう前
    記軸受部の部分にて前記弁ハウジングに対して取り付け
    られ、少なくとも一つの前記屈曲変換器が少なくとも1
    つの関連する弁開口部を制御する制御屈曲変換器として
    構成され、残りの屈曲変換器が制御屈曲変換器の移動及
    び/又は力を増大させるための補助屈曲変換器として構
    成され、該補助屈曲変換器が駆動電圧を加えることによ
    りその歪曲パスに設けられた支持面に対して歪曲される
    よう構成されたことを特徴とする圧電弁。
  2. 【請求項2】 夫々の前記屈曲変換器が、少なくとも1
    つの前記弁開口部を制御する制御屈曲変換器として構成
    され、夫々の前記屈曲変換器の歪曲パスには1つの支持
    面が設けられ、夫々の前記制御屈曲変換器が残りの前記
    屈曲変換器に対して補助屈曲変換器として機能するよう
    該支持面が利用されるよう構成されたことを特徴とする
    請求項1に記載の圧電弁。
  3. 【請求項3】 制御対象の前記弁開口部が、関連する前
    記屈曲変換器の歪曲パスに配置されたことを特徴とする
    請求項1または2に記載の圧電弁。
  4. 【請求項4】 前記支持面が、関連する前記制御屈曲変
    換器により制御される前記弁開口部を取り囲む弁座とし
    て構成されたことを特徴とする請求項3に記載の圧電
    弁。
  5. 【請求項5】 前記制御屈曲変換器により制御される前
    記弁開口部と、該制御屈曲変換器に隣接する前記補助屈
    曲変換器に関連する前記支持面とが、前記屈曲変換器ユ
    ニットの長手方向上の同じ側に配置されたことを特徴と
    する請求項3または4に記載の圧電弁。
  6. 【請求項6】 2つの前記制御屈曲変換器を有する前記
    屈曲変換器ユニットを備え、全ての制御対象の前記弁開
    口部と全ての前記支持面とが前記屈曲変換器ユニットの
    長手方向上の同じ側に配置されたことを特徴とする請求
    項5に記載の圧電弁。
  7. 【請求項7】 前記屈曲変換器ユニットを旋回するよう
    に支持する手段と制御対象の前記弁開口部と前記支持面
    とが、前記弁ハウジングの同じ部分に設けられたことを
    特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の圧電
    弁。
  8. 【請求項8】 少なくとも1つの前記制御屈曲変換器が
    制御対象の前記弁開口部を閉じさせる方向にバイアス負
    荷を受けるよう前記屈曲変換器ユニットに作用する弾性
    手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいず
    れかに記載の圧電弁。
  9. 【請求項9】 関連する前記制御屈曲変換器に駆動電圧
    が加えられていない場合、前記弾性手段が、当該関連す
    る前記制御屈曲変換器を制御対象の前記弁開口部を閉じ
    る閉位置に保持させるよう構成されたことを特徴とする
    請求項8に記載の圧電弁。
  10. 【請求項10】 夫々の前記屈曲変換器に同時に逆方向
    の歪曲運動を発生させる共通の駆動が可能となるよう夫
    々の前記屈曲変換器が電気的に接続されたことを特徴と
    する請求項1ないし9のいずれかに記載の圧電弁。
  11. 【請求項11】 絶えず開いていて、前記屈曲変換器の
    切り替え位置に応じて、少なくとも1つの制御対象の前
    記弁開口部に対して流量制御のために接続される少なく
    とも1つの余分な弁開口部を備えたことを特徴とする請
    求項1ないし10のいずれかに記載の圧電弁。
  12. 【請求項12】 2/2、3/2、3/3、又は3/4
    式の弁機能を備えたことを特徴とする請求項1ないし1
    1のいずれかに記載の圧電弁。
  13. 【請求項13】 前記屈曲変換器ユニットの前記軸受部
    における一側面が前記弁ハウジングの嵌合部に旋回可能
    に支持され、前記屈曲変換器ユニットの前記軸受部がこ
    の支持箇所で前記嵌合部とは反対側から少なくとも1つ
    の負荷要素によりバイアス負荷を受けるよう構成された
    ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載
    の圧電弁。
  14. 【請求項14】 少なくとも1つの前記負荷要素が、前
    記弁ハウジングに固定された弾性要素であることを特徴
    とする請求項13に記載の圧電弁。
  15. 【請求項15】 少なくとも1つの前記負荷要素及び/
    又は前記嵌合部を介して、前記屈曲変換器に駆動電圧を
    供給するための電気接触が行われるよう構成されたこと
    を特徴とする請求項13または14に記載の圧電弁。
  16. 【請求項16】 前記屈曲変換器ユニットが、前記屈曲
    変換器ユニットの長手方向の動きが妨げられるよう、旋
    回軸受点に動かないよう固定されたことを特徴とする請
    求項1ないし15のいずれかに記載の圧電弁。
  17. 【請求項17】 前記回転軸が、前記軸受部のほぼ正面
    にあることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか
    に記載の圧電弁。
  18. 【請求項18】 前記回転軸が、前記屈曲変換器が電気
    的に励起されている時、圧電状態又は非圧電状態となる
    前記軸受部の一部に位置することを特徴とする請求項1
    ないし17のいずれかに記載の圧電弁。
  19. 【請求項19】 制御対象の前記弁開口部を複数個有
    し、それらの弁開口部に対応する弁座が前記回転軸から
    異なる距離に配置されたことを特徴とする請求項1ない
    し18のいずれかに記載の圧電弁。
  20. 【請求項20】 制御対象の前記弁開口部を複数個有
    し、それらの弁開口部に対応する弁座が共通の面、また
    は、前記屈曲変換器の歪曲方向に関連して異なる高さの
    面に配置されたことを特徴とする請求項1ないし19の
    いずれかに記載の圧電弁。
  21. 【請求項21】 夫々の前記屈曲変換器が同一の構造を
    持つことを特徴とする請求項1ないし20のいずれかに
    記載の圧電弁。
  22. 【請求項22】 2つの前記屈曲変換器が1つ以上の圧
    電材層及び関連する電極装置を備えたそれぞれ少なくと
    も1つの圧電体を有し、これら2つの前記屈曲変換器が
    有する前記圧電体の前記圧電材層が前記軸受部において
    統合的に接続されることでこれら2つの前記屈曲変換器
    が接続されたことを特徴とする請求項1ないし21のい
    ずれかに記載の圧電弁。
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