JP2002194988A - 到達立て坑内へのトンネル掘削機の受け入れ方法およびその設備 - Google Patents

到達立て坑内へのトンネル掘削機の受け入れ方法およびその設備

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JP2002194988A
JP2002194988A JP2000394932A JP2000394932A JP2002194988A JP 2002194988 A JP2002194988 A JP 2002194988A JP 2000394932 A JP2000394932 A JP 2000394932A JP 2000394932 A JP2000394932 A JP 2000394932A JP 2002194988 A JP2002194988 A JP 2002194988A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】坑口壁の構築のために型枠を特別に設置するこ
とを不要とするトンネル掘削機の受け入れ方法及びその
設備を提供すること。 【解決手段】地中を推進され、到達立て坑(12)の土
留め壁(16)を掘削してこれに到達したトンネル掘削
機(14)の受け入れのため、トンネル掘削機の到達前
に到達立て坑内に設置された止水性を有しかつ溶解可能
である、密閉手段(36)により土留め壁との間を密閉
された第1のブロックと、第1のブロックに接する、止
水性を有する第2のブロック(34)とを、トンネル掘
削機が第1のブロックを貫通し、トンネル掘削機が第2
のブロック内に至るように順次に掘削した後、第1のブ
ロックを溶解し、排除し、その排除跡に凝固性を有する
材料を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中を推進され、
到達立て坑の土留め壁を掘削してこれに到達したトンネ
ル掘削機の受け入れ方法およびその受け入れ設備に関す
る。
【0002】
【従来の技術】トンネルの形成のために地中を推進さ
れ、その後、土留め壁を掘削、貫通して該土留め壁が規
定する到達立て坑内に到達した、シールド型トンネル掘
削機や管推進型トンネル掘削機のようなトンネル掘削機
は、土留め壁とこれを貫通するトンネル掘削機との間の
隙間からの地下水および土砂の流入を阻止するため、到
達立て坑内に設置された受け入れ設備内に受け入れられ
る。
【0003】従来、トンネル掘削機の受け入れのため、
予め土留め壁にこれを貫通したトンネル掘削機の一部を
受け入れるための密閉空間を規定するケーシングを取り
付けておき、前記トンネル掘削機の一部を受け入れた
後、前記密閉空間に、凝固性の材料であってその固化物
が止水性を有するモルタルのような材料を充填すること
が提案されている(特開平10−25989号)。
【0004】これによれば、前記ケーシング内に充填さ
れトンネル掘削機と土留め壁との間の隙間を埋める前記
凝固性材料の固化物により、前記隙間からの地下水およ
び土砂の流入を阻止する止水を完全にすることができ
る。この止水状態は、その後に行われるケーシングおよ
び該ケーシング内固化物の撤去、さらに、これに引き続
いて行われる前記トンネル掘削機の一部(回転カッタヘ
ッド)の分離・撤去または前記到達立て坑からの再発進
のための前記土留め壁からのトンネル掘削機の引き抜き
作業の間にも維持される。
【0005】ところで、トンネル掘削機の一部の分離・
撤去または引き抜きを行うに先立ち、トンネル掘削機が
掘削・貫通することによって土留め壁に生じた貫通穴を
補強するため、土留め壁に環状構造物である坑口壁が設
けられる。
【0006】坑口壁は、前記貫通穴を貫通した状態にあ
るトンネル掘削機の本体またはこれに引き続くセグメン
トリングもしくは管の周りに型枠を組み立て、これにコ
ンクリートまたはモルタルのような凝固性を有する材料
を打設することにより構築されている。
【0007】しかし、型枠の組み立ておよびその後の解
体、撤去に多大の時間と労力を要する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、坑口壁の構築のために型枠を特別に設置するこ
とを不要とするトンネル掘削機の受け入れ方法及びその
設備を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、地中を推進さ
れ、到達立て坑の土留め壁を掘削してこれに到達したト
ンネル掘削機の受け入れ方法であって、前記トンネル掘
削機の到達前に前記到達立て坑内に設置された止水性を
有しかつ溶解可能である第1のブロックであって前記土
留め壁との間を密閉された第1のブロックおよび該第1
のブロックに接する、止水性を有する第2のブロック
を、前記トンネル掘削機が前記第1のブロックを貫通
し、前記トンネル掘削機の一部が前記第2のブロック内
に至るように順次に掘削すること、前記第1のブロック
を溶解すること、溶解された前記第1のブロックを排除
すること、前記第1のブロックの排除跡に凝固性を有す
る材料を充填することを含む(第1発明)。
【0010】また、他の本発明は、前記第1のブロック
および前記第2のブロックを、前記トンネル掘削機およ
びこれに引き続くセグメントリングまたは管が前記第1
のブロックを貫通し、前記トンネル掘削機の全部が前記
第2のブロック内に至るように順次掘削し、その後、前
記第1のブロックを溶解し、これを排除し、その排除跡
に凝固性を有する材料を充填することを含む(第2発
明)。
【0011】さらに、他の本発明は、前記トンネル掘削
機の到達前に前記到達立て坑内に設置された止水性を有
するブロックを、該ブロックと前記土留め壁との間に設
けられかつ液体が満たされた密閉空間を前記トンネル掘
削機が貫通した後に該トンネル掘削機の一部が前記第2
のブロック内に至るように掘削すること、前記密閉空間
内の液体を排除すること、前記液体の排除跡に凝固性を
有する材料を充填することを含む(第3発明)。
【0012】さらに、他の本発明は、前記ブロックを、
前記密閉空間を貫通した後に前記トンネル掘削機の全部
が前記第2のブロック内に至るように掘削し、その後、
前記密閉空間内の液体を排除し、その排除跡に凝固性を
有する材料を充填することを含む(第4発明)。
【0013】第1発明および第2発明においては、それ
ぞれ、前記第1のブロックの溶解に先立ち、前記土留め
壁とこれを貫通するトンネル掘削機との間の隙間、ある
いは、前記土留め壁とこれを貫通する前記セグメントリ
ングまたは管との間の隙間に間詰め材を充填することが
でき、また、第3発明および第4発明においては、それ
ぞれ、前記液体の排除に先立ち、前記トンネル掘削機と
前記土留め壁との間の隙間、あるいは、前記セグメント
リングまたは管と前記土留め壁との間の隙間に間詰め材
を充填することができる。
【0014】前記間詰め材を充填する代わりに、第1発
明および第3発明において、それぞれ、前記排除跡に加
えて、前記トンネル掘削機と前記土留め壁との間の隙間
に前記凝固性の材料を充填し、また、第2発明および第
4発明において、それぞれ、前記セグメントリングまた
は管と前記土留め壁との間の隙間に前記凝固性の材料を
充填することができる。
【0015】第1発明および第2発明の実施に供される
受け入れ設備に係る本発明(第5発明)は、前記到達立
て坑内に配置された、止水性を有しかつ溶解可能である
第1のブロックであって前記トンネル掘削機の掘削作用
を受けて貫通される第1のブロックと、前記第1のブロ
ックに接する、止水性を有する第2のブロックであって
前記トンネル掘削機の掘削作用を受けてその一部または
全部を受け入れ可能である第2のブロックと、前記第1
のブロックと前記土留め壁との間を密閉する密閉手段と
を含む。
【0016】第3発明または第4発明の実施に供される
受け入れ設備に係る本発明(第6発明)は、前記到達立
て坑内に配置された、止水性を有するブロックであって
前記トンネル掘削機の掘削作用を受けてその一部または
全部を受け入れ可能であるブロックと、該ブロックと前
記土留め壁との間に、前記トンネル掘削機の貫通を許
す、液体が満たされた密閉空間を規定する密閉手段とを
含む。
【0017】第5発明に関しては、さらに、前記土留め
壁に設けられた複数のアンカ部材であって前記土留め壁
から、前記第1のブロックの前記トンネル掘削機により
貫通される部分以外の部分に伸びる複数のアンカ部材を
含むものとし、また、第6発明に関しては、さらに、前
記土留め壁から、前記密閉空間の前記トンネル掘削機に
より貫通される部分以外の部分に伸びる複数のアンカ部
材を含むものとすることができる。
【0018】第5発明において、前記第1のブロックが
発泡プラスチック材料からなるものとし、あるいは、さ
らに、該第1のブロックが環状体からなりかつその空間
を液体またはモルタルの固化物で満たされているものと
することができる。
【0019】また、第5発明および第6発明において、
それぞれ、前記第2のブロックおよび前記ブロックがモ
ルタルの固化物からなるものとすることができる。
【0020】さらに、第5発明および第6発明におい
て、前記密閉手段が、それぞれ、前記第1のブロックお
よび前記第2のブロックを収容するケーシングからなる
もの、および、前記液体および前記ブロックを収容する
ケーシングからなるものとすることができる。
【0021】さらに、第5発明において、前記密閉手段
がモルタルの固化物からなるものとすることができる。
【0022】さらに、第5発明および第6発明におい
て、前記密閉手段が、前記到達立て坑内に設けられ前記
土留め壁に連なる壁体からなるものとすることができ
る。
【0023】
【発明の作用および効果】第1発明によれば、到達立て
坑の土留め壁を掘削してこれを貫通したトンネル掘削機
は、これが第1のブロックを掘削して貫通し、さらに第
2のブロックを掘削してその一部が該第2のブロック内
に至るとき、両ブロック内に受け入れられる。このと
き、トンネル掘削機の受け入れ空間が土留め壁とこれを
貫通するトンネル掘削機との間の隙間と連通し、第1の
ブロックが止水性を有し、該ブロックと到達立て坑の土
留め壁との間が密閉され、また、第2のブロックが止水
性を有し、第1のブロックに接していることから、前記
隙間を通して到達立て坑内に地下水および土砂が流入す
ることを完全に阻止すること、すなわちトンネル掘削機
の到達立て坑への到達時における止水を完全にすること
ができる。
【0024】また、その後、前記第1のブロックを溶解
し、これを排除した後に残る空間である排除跡に凝固性
を有する材料を充填することにより、トンネル掘削機の
周囲に土留め壁に連なる環状構造物である坑口壁を構築
することができる。
【0025】第2発明にあっては、トンネル掘削機は、
第1のブロックを掘削して貫通し、さらに第2のブロッ
クを掘削してその全部が該第2のブロック内に至ると
き、第2のブロック内に受け入れられる。このとき、ト
ンネル掘削機に引き続くセグメントリングまたは管が第
1のブロックを貫通することから、前記第1のブロック
の排除跡に凝固性材料を充填することにより、前記セグ
メントリングまたは管の周囲に土留め壁に連なる坑口壁
を構築することができる。
【0026】また、第3発明によれば、到達立て坑の土
留め壁を貫通したトンネル掘削機は、これが液体で満た
された密閉空間を経て、ブロックを掘削し、その一部が
該ブロック内に至るとき、前記密閉空間およびブロック
に受け入れられる。このとき、トンネル掘削機の受け入
れ空間が土留め壁とこれを貫通するトンネル掘削機との
間の隙間と連通し、土留め壁とブロックとの間の空間が
密閉され、また、ブロックが止水性を有することから、
前記隙間を通しての到達立て坑内への地下水および土砂
の流入を完全に阻止すること、すなわちトンネル掘削機
の到達立て坑への到達時における止水を完全にすること
ができる。
【0027】その後、前記密閉空間内の液体を排除した
後に残る空間である排除跡に凝固性を有する材料を充填
することにより、トンネル掘削機の周囲に土留め壁に連
なる坑口壁を構築することができる。
【0028】第4発明にあっては、トンネル掘削機は、
密閉空間を経た後にブロックを掘削してその全部が該ブ
ロック内に至るとき、ブロック内に受け入れられる。こ
のとき、トンネル掘削機に引き続くセグメントリングま
たは管が前記密閉空間を貫通することから、密閉空間内
の液体の排除跡に凝固性材料を充填することにより、前
記セグメントリングまたは管と周囲に土留め壁に連なる
坑口壁を構築することができる。
【0029】したがって、第1発明および第2発明にあ
っては止水のために設置した第1のブロックの排除跡
を、また、第3発明および第4発明にあっては止水のた
めに設けた密閉空間内の液体の排除跡を前記凝固性を有
する材料の充填空間として利用するため、坑口壁の構築
のための型枠の準備、その設置および撤去を不要とする
ことができる。このため、前記型枠の設置に伴う到達立
て坑内空間の狭小化を回避し、また、前記型枠の設置お
よび撤去作業のための労力および時間を不要とすること
ができる。
【0030】また、前記凝固性を有する材料として例え
ばモルタルやコンクリートを使用し、また、前記第2の
ブロックおよび前記ブロックをモルタル製のそれとする
ときは(第5発明および第6発明)、前記凝固性材料の
固化物と前記ブロックとがいわゆるコールドジョイント
をなして互いに接合することから、前記固化物からの前
記ブロックの分離を容易に行うことができる。
【0031】第1発明および第2の発明における第1の
ブロックの排除、第3発明および第4発明における液体
の排除に先立って、土留め壁とトンネル掘削機またはこ
れに引き続くセグメントリングもしくは管との間の隙間
に間詰め剤を充填し、これにより到達立て坑の外部との
連通を遮断するときは、地下水の影響を排した状態で前
記凝固性材料の充填作業を行うことができる。
【0032】前記隙間は、前記間詰め材の充填を省略し
て、前記坑口壁の構築材料である凝固性材料をもって充
填することができ、これにより、前記隙間をより高強度
の材料をもって塞ぐことができる。
【0033】さらに、第1発明および第2発明によれ
ば、土留め壁がいわゆるノムスト工法(NOMST=Novel Mat
erial Shield-cuttable Tunnel-wall System)で採用さ
れるノムスト壁からなる場合、第1のブロックが、トン
ネル掘削機からの押圧力と掘削作用とを同時に受ける前
記ノムスト壁をその撓み量を少なくするように支える作
用なす。
【0034】第3発明および第4発明においては、この
作用は、非圧縮性流体である前記密閉空間を満たす液体
が発揮する。
【0035】第1の発明および第2の発明は第5発明に
係る設備をもって実施することができ、また、第3発明
および第4発明は第6発明に係る設備をもって実施する
ことができる。
【0036】第5発明によれば、前記凝固性材料の充填
空間は、土留め壁と、密閉手段と、第2のブロックとに
より規定することができ、第6発明によれば、土留め壁
と、密閉手段と、ブロックとにより規定することができ
る。
【0037】第5発明において、第1のブロックを発泡
プラスチック製とするときは、有機溶剤を用いて容易に
前記第1のブロックを液状に溶解することができ、ま
た、液状物はその排除が容易である。
【0038】発泡プラスチック製の第1のブロックを環
状体とするときは、トンネル掘削機による第1のブロッ
クの掘削量を少なくし、また、その材料費を節減するこ
とができる。前記環状体が規定する空間を充填する液体
またはモルタルの固化物は、土留め壁が前記ノムスト壁
からなる場合における該ノムスト壁の撓み量の低減に寄
与する。
【0039】また、第5発明および第6発明における複
数のアンカ部材は、それぞれ、第1のブロックおよび液
体を除去したときにその除去跡に残り、該除去跡に充填
される前記凝固性材料中に埋設されることから、土留め
壁に対する前記坑口壁の接合をより強固にすることがで
きる。
【0040】前記密閉手段は、地下水圧が比較的大きい
ときはケーシングとし、また、比較的小さいときはモル
タルの固化物もしくは土留め壁に連なる壁体とすること
ができる。
【0041】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、トンネル10
の形成のため、発進立て坑(図示せず)から到達立て坑
12に向けて、トンネル掘削機14が地中を推進されて
いる。
【0042】到達立て坑12は、円形、矩形等の横断面
形状を有する土留め壁16により規定されている。土留
め壁16は、例えば前記ノムスト壁のような、トンネル
掘削機14の後記カッタヘッド22により切削または掘
削可能である材料で形成された部分を有する壁からな
る。
【0043】図示のトンネル掘削機14はシールド型ト
ンネル掘削機からなる。掘削機14は、前記シールド型
掘削機ではなく、例えば管推進型トンネル掘削機であっ
てもよい。
【0044】いずれのトンネル掘削機も筒状(円筒状ま
たは角筒状)の本体と、その先端(推進方向前端)に前
記本体の軸線の周りに回転可能に支承されたカッタヘッ
ドとを備え、推力を受ける間に、回転駆動される前記カ
ッタヘッドにより地盤を掘削し、最後に土留め壁16を
掘削し、これを経て到達立て坑12に到達する。
【0045】土留め壁16を掘削、貫通し、到達立て坑
12に到達したトンネル掘削機14は、後述する本発明
に係る方法および設備をもって、その一部または全部が
受け入れられる。
【0046】図示のトンネル掘削機14すなわちシール
ド型トンネル掘削機は、前記したように、筒状の本体2
0と、カッタヘッド22とを有する。本体20の後方に
は、トンネル掘削機14が先行して掘削した跡の壁面の
覆工をなす、複数のセグメントをリング状に組み立てて
なる複数のセグメントリング24が直列に連なってい
る。
【0047】シールド掘進機14はこれに内蔵された複
数のシールドジャッキ(図示せず)の伸長作動により、
セグメントリング24に反力を担わせて、地中26を推
進される。なお、前記管推進型トンネル掘削機では、該
掘削機が先行して掘り進んだ跡に直列に配置されるコン
クリート管のような管に推力を与えることにより該管と
共に推進される。推力は、前記発進立て坑に設置された
液圧ジャッキからなる元押し装置(図示せず)により付
与される。
【0048】掘削機14が土留め壁16に掘削作用を及
ぼしてこれにあけた穴28(図2)を貫通しまたはこれ
を経て到達立て坑12内に到達すると、掘削機14の一
部または全部が本発明に係る受け入れ設備30に受け入
れられる。
【0049】掘削機14の一部(カッタヘッド22の
み、または、カッタヘッド22およびシールド本体20
の一部)が受け入れられるときは、後に、掘削機のカッ
タヘッド22のみが分離、撤去され、シールド本体20
は到達立て坑12および地中26に残置され、トンネル
の一部とされる。また、掘削機14の全部(カッタヘッ
ド22およびシールド本体20)が受け入れられるとき
は、後に、到達立て坑12または他の立て坑を発進立て
坑とするトンネル掘削に再度使用するために撤去され
る。
【0050】まず、掘削機14の一部が受け入れられる
場合について説明する。
【0051】図1に示すように、到達立て坑12内への
掘削機14の到達に先立ち、到達立て坑12内に本発明
の受け入れ装置30を設置する。
【0052】受け入れ装置30は、第1のブロック32
と、第2のブロック34と、密閉手段36とを備える。
【0053】第1のブロック32は、水を通さない性質
である止水性を有し、また溶解可能であり、さらにカッ
タヘッド22により掘削可能である材料、例えば発泡ス
チロールのような発泡プラスチック材料からなる。
【0054】第1のブロック32はカッタヘッド22の
掘削作用を受けてその貫通穴37(図2参照)が形成さ
れ得る大きさまたは平面形状を有し、到達立て坑12内
においてカッタヘッド22の掘削作用を受け得る位置に
配置されている。
【0055】図示の第1のブロック32は矩形や円形の
ような横断面形状を有する板状体からなり、土留め壁1
6に接している。土留め壁16との間に間隔をおいて配
置することも可能である。
【0056】第2のブロック34は、止水性を有しかつ
カッタヘッド22により掘削可能である材料、例えばエ
アモルタルや無収縮モルタルのような凝固性を有する材
料の固化物からなる。
【0057】第2のブロック34は、トンネル掘削機1
4の一部であるカッタヘッド22を受け入れることがで
きるように該カッタヘッドの厚さ寸法(トンネル掘削機
14の推進方向に関する長さ)よりも大きい厚さ寸法を
有し、第1のブロック32の前方(掘削機14の推進方
向に関する前方)に配置されている。
【0058】第2のブロック34は第1のブロック32
と同じ横断面形状を有し、第1のブロック32の前端面
に接している。
【0059】密閉手段36は、箱状の鋼製ケーシングか
らなる。両ブロック32,34はこのケーシングに隙間
無く収容され、該ケーシングを介して土留め壁16に支
持されている。
【0060】前記ケーシングはその開放端の周囲を取り
巻くフランジ部38を有し、フランジ部38を経て伸び
る複数のボルトおよびナットの組立体40により土留め
壁16に水密に取り付けられている。
【0061】したがって、前記ケーシングにより、第1
のブロック32と土留め壁16との間が密閉されてい
る。図示の例では、両ブロック32,34相互間も、ま
た、前記ケーシングにより密閉されている。
【0062】第2のブロック34は、例えば、第1のブ
ロック32が配置された前記ケーシング内に前記凝固性
材料を注入することにより形成することができる。符号
42は、前記ケーシング内に前記凝固性材料を注入する
ために前記ケーシングに取り付けられた導管を示す。
【0063】本発明に係るトンネル掘削機14の受け入
れ方法であっては、土留め壁16を掘削、貫通するトン
ネル掘削機14の推進の継続により、そのカッタヘッド
22で第1のブロック32および第2のブロック34を
順次に掘削する。トンネル掘削機14の推進は、カッタ
ヘッド22の全部が第2のブロック34内に隠れるまで
行う(図2)。両ブロック32,34の被掘削片はトン
ネル掘削機14内に取り込むことができる。
【0064】その結果、トンネル掘削機14はそのシー
ルド本体20が土留め壁16と第1のブロック32とを
貫通しており、かつ、そのカッタヘッド22が第2のブ
ロック34内に位置する状態、すなわち、トンネル掘削
機14の一部が両ブロック32,34内に受け入れられ
た状態におかれる。
【0065】このとき、両ブロック32,34に形成さ
れた受け入れ空間44が土留め壁の貫通穴28と連通
し、受け入れ空間44内には地下水および土砂が流入す
る。しかし、両ブロック32,34が止水性を有しかつ
互いに接しており、また、第1のブロック32と土留め
壁16との間が密閉手段36により密閉され、さらに、
図示の例では両ブロック32,34相互間が密閉手段3
6により補助的に密閉されているため、前記地下水およ
び土砂は受け入れ空間44内に保持され、該空間から到
達立て坑12内に漏れ出ることはない。これにより、到
達立て坑12内へのトンネル掘削機14の到達に伴う止
水を確保することができる。
【0066】また、本発明によれば、土留め壁16がト
ンネル掘削機14による掘削作用を受けて前方に撓むと
き、土留め壁16に接する第1のブロック32が第2の
ブロック34および密閉手段36による支持の下、これ
に抵抗し、土留め壁16の撓みの程度を少なくする。こ
れにより、土留め壁16の掘削を円滑に、また、効率よ
く行うことができる。
【0067】なお、トンネル掘削機14の推力を受ける
両ブロック32,34に対してより大きい反力を付与す
るため、密閉手段36とその前方に相対する坑壁との間
に複数のスクリュージャッキ46と支保材47とを配置
することができる。
【0068】トンネル掘削機14の受け入れ後、土留め
壁16とこれを貫通しているシールド本体20との間の
隙間48、好ましくはさらにシールド本体20と第1の
ブロック32との間の隙間44にエアモルタル、水ガラ
ス等からなる間詰め材50を充填する(図3)。間詰め
材50の充填は、例えば、シールド本体20内から隙間
48に前記間詰め材を送り込むことにより行うことがで
きる。
【0069】その後、第1のブロック32を溶解し、溶
解した第1のブロック32を排除する(図4)。
【0070】前記発泡スチロールからなる第1のブロッ
ク32の場合には、これに醋酸エチルやアセトンのよう
な有機溶剤を作用させることにより溶解し、これを液状
にすることができる。前記有機溶剤は、密閉手段36で
ある前記ケーシングの上部に取り付けられた導管52を
通して前記ケーシング内に注入することができる。
【0071】また、液状にされた第1のブロック32
は、前記ケーシングの下部に取り付けられた導管54を
通して前記ケーシング外に排出することができる。
【0072】両導管52,54は、それぞれ、第1のブ
ロック32が占めまたは占めていた、前記ケーシング内
の空間56(図4)に開放している。
【0073】第1のブロック32を前記ケーシング内か
ら排除した後、その排除跡すなわち空間56に凝固性を
有する材料であってその固化物が前記モルタル等に比べ
てより高い強度を発現する凝固性材料(以下、前記モル
タルのような凝固性材料と区別するため、これを「高強
度材料」という。)、例えばコンクリート材料や合成樹
脂材料を充填する。
【0074】前記高強度材料は、前記有機溶剤を注入す
るために使用した導管52を通して、空間56に導入す
ることができる。シールド本体20の周囲(より詳細に
は、間詰め材50の固化物の周囲)を取り巻く前記高強
度材料の固化物は、土留め壁16を補強する環状構造物
である坑口壁58をなす(図5)。
【0075】これによれば、受け入れ設備30の解体後
における坑口壁の構築を不要とすることができ、したが
って、これに要する型枠の搬入、組み立て、解体等に要
する作業が不要である。
【0076】坑口壁58は土留め壁16に固着するが、
その程度をより高めるため、土留め壁16に該土留め壁
から坑口壁58中に伸びることとなる複数のアンカ部材
60を配置しておくことが望ましい。
【0077】アンカ部材60は、土留め壁16の構築時
に設置することができる。アンカ部材60は、トンネル
掘削機14によって掘削され、これにより生じるであろ
う穴(図2の符号28参照)の周りに間隔をおいて配置
される。したがって、第1のブロック32は、その設置
時、前記穴(28)の周囲の部分と相対する部分におい
てアンカ部材60の突き刺しを受け、アンカ部材60は
第1のブロック32中を伸びる(図1参照)。
【0078】その後、ジャッキ46、支保材47、密閉
手段36、その内部の第2のブロック34およびカッタ
ヘッド22を解体、撤去して、坑口壁58を露出させ
る。第2のブロック34と坑口壁58とはいわゆるコー
ルドジョイント状態で連なっているため、坑口壁58か
らの第2のブロック34の分離を比較的容易に行うこと
ができる。
【0079】この間、シールド本体20と土留め壁16
との間の隙間48が間詰め材50で塞がれているため、
該隙間からの地下水および土砂の流入は生じない。
【0080】残されたシールド本体20は、セグメント
リング24と共に、トンネル10を規定する一部として
用いられる。その後、到達立て坑12内に、土留め壁1
6に沿って伸びかつこれに連なり、また、坑口壁58を
取り巻きかつこれに連なる例えばコンクリート製の壁体
62が設けられる。
【0081】ところで、トンネル掘削機14の受け入れ
後における隙間48への間詰め材50の充填を省略する
ことができる。この場合には、トンネル掘削機14の受
け入れ後、間詰め材50の充填を行うことなしに、第1
のブロック32を溶解し、除去した後、その除去跡56
と隙間48との双方に坑口壁58を形成するために用い
た前記高強度材料を充填する(図6)。
【0082】また、図1ないし図5および図6にそれぞ
れ示す第1のブロック32に代えて、これを水のような
液体(図示せず)とすることができる。この場合には、
取り付け前の密閉手段36である前記ケーシングの開放
端を上にして例えば前記モルタルを打設して第2のブロ
ック34と同様のブロック(図示せず)を成形し、次い
で、前記ケーシングを土留め壁16に取り付けた後、前
記ケーシング内における前記ブロックと土留め壁16と
の間の空間に、導管52を通して、前記液体を注入し、
前記空間を満たす。
【0083】液体は、非圧縮流体であるため、土留め壁
16がトンネル掘削機14による掘削作用を受けると
き、第1のブロック32と同様、土留め壁16の撓みに
対する抵抗作用をなす。
【0084】この例では、トンネル掘削機14のカッタ
ヘッド22が、前記液体で満たされた、密閉手段36が
規定する密閉空間を経て、第2のブロック34と同様の
前記ブロックの後端に至り、その掘削を開始する。この
間、前記密閉空間内の液体が到達立て坑12外の地下水
圧に対抗する作用をなすようにその圧力を調整する。圧
力調整は、導管52,54を使って、前記密閉空間内に
液体を出し入れすることにより行う。
【0085】前記ブロックの掘削、図3に示すような間
詰め材50の充填後、導管54を通して前記密閉空間内
の液体を除去する。その後、図4ないし図5に示すと同
様の工程を行う。前記液体を排除する間に、前記高強度
材料を供給することにより、前記液体を前記高強度材料
と置換してもよい。また、図6に示す工程を採用しても
よい。
【0086】また、図7に示すように、第1のブロック
32を環状体からなるものとし、かつ、該環状体が規定
する空間を水のような液体64で満たすことができる。
【0087】前記環状体は、トンネル掘削機のカッタヘ
ッド22により掘削され得る内径を有する。この例で
は、密閉手段36である前記ケーシングの側部に、該ケ
ーシング内の液体64の圧力を調整するための液体出入
用導管66,68が設けられている。
【0088】これによれば、環状の第1のブロック32
をトンネル掘削機14が掘削するとき、シールド本体2
0と第1のブロック32との間の前記圧力調整された液
体が前記地下水圧と対抗する作用をなす。
【0089】第1のブロック32の掘削、図3に示すよ
うな間詰め材50の充填後、導管68を通して液体64
を除去する。その後は、図4ないし図5に示すと同様の
工程を行う。また、図6に示す工程を採用してもよい。
【0090】液体64に代えて、前記モルタルのような
凝固性材料の固化物で満たすことができる。あるいは、
また、前記環状体が規定する空間を中空のままの状態と
することができる。
【0091】密閉手段36を前記ケーシングとする例
は、トンネル掘削機14の推進地盤の地下水圧が比較的
高い場合に適する。
【0092】前記地下水圧が比較的低いときは、図8に
示すように、密閉手段36として、モルタルの固化物7
0からなるものとすることができる。
【0093】止水性を有する固化物70は第1および第
2の両ブロック32,34の周囲を筒状に取り巻きかつ
土留め壁16に水密に接しており、両ブロック32,3
4を所定の位置に支持している。これにより、土留め壁
16と第1のブロック32との間のほか、さらに両ブロ
ック32,34間が密閉されている。図示の例では、固
化物70は第2のブロック34と一体をなしている。理
解を容易にするため、固化物70と第2のブロック34
との境界を想像線72で示す。
【0094】符号73は、第1のブロック32と固化物
70との間に配置された、第1のブロック32の周囲を
筒状に取り巻く、導管52,54を支持する鋼板を示
す。第1のブロック32を溶解するための溶剤を注入す
るための導管52および液状に溶解された後の第1のブ
ロック32を排出するための導管54がそれぞれ固化物
70内を経てその外部に伸びている。
【0095】この例においても、図2ないし図5に示す
工程と同様の工程を経て、図9に示すような坑口壁58
が形成される。固化物70は、第2のブロック32と共
に到達立て坑12内から撤去される。
【0096】この例についても、図6に示すような工程
を適用することができる。
【0097】また、この例において、第1のブロック3
2を、図7に示す環状の第1のブロックと液体64との
組み合わせで置き換えることができる。環状の第1のブ
ロック32が規定する空間を液体64の代わりにモルタ
ルの固化物で満たし、または、中空とすることができ
る。
【0098】さらに、第1のブロック32に代えて、前
記例におけると同様、これを液体とすることができる。
【0099】図10に示すように、到達立て坑12内に
予め側壁62が設けられる場合には、側壁62の構築時
に第1のブロック32を配置するための空間74を予め
確保しておき、第1のブロック32を配置したときにこ
れを取り巻く側壁62を密閉手段36とすることができ
る。
【0100】空間74に配置された第1のブロック32
に接する第2のブロック34は、図8に示す例における
と同様、その周囲が固化物70で覆われかつ該固化物を
介して到達立て坑12内に支持されている。
【0101】また、この例では、第1のブロック32を
溶解するための溶剤を導く導管52と、液状にされた第
1のブロック32を排出するための導管54が、それぞ
れ、側壁62の内部を経てその外部に伸びている。
【0102】これらの導管52,54は、側壁62の構
築時にこれに埋設される。また、導管52,54は、第
1のブロック32の除去後に注入される、コンクリート
のような前記高強度材料で満たされ、その後、切断さ
れ、側壁62内に埋め殺しにされる。
【0103】この例においても、図2ないし図4に示す
工程と同様の工程を経て、図11に示すような坑口壁5
8が形成される。固化物70は、第2のブロック32と
共に到達立て坑12内から撤去される。また、この例に
おいても、図6に示すような工程を適用することができ
る。さらに、この例において、第1のブロック32を、
図7に示す環状の第1のブロックと液体64との組み合
わせで置き換えることができる。環状の第1のブロック
32が規定する空間を液体64の代わりにモルタルの固
化物で満たし、または、中空とすることができる。さら
に、第1のブロック32に代えて、前記例におけると同
様、これを液体とすることができる。
【0104】次に、掘削機14の全部が受け入れられる
場合について説明する。
【0105】この場合には、図12に示すように、掘削
機14の全長、すなわちカッタヘッド22およびシール
ド本体20の全長より長い長さ寸法(トンネル掘削機の
推進方向に関する長さ寸法)を有する第2のブロック3
4を備える受け入れ設備30が準備される。また、密閉
手段36をなす前記ケーシングも、第1および第2の両
ブロック32,34を収容可能である長さ寸法を有する
ものが準備される。より重量の大きい受け入れ設備30
は、複数の支柱76で支えられている。
【0106】受け入れ設備30のその他の構成について
は、図1ないし図5に示した受け入れ設備と同様である
ので、その説明を省略し、同図において使用したと同じ
符号を付するに止める。
【0107】図13に示すように、土留め壁16を掘
削、貫通して到達立て坑内12に到達したトンネル掘削
機14は、さらに第1のブロック32を掘削し、これを
貫通した後、その全部が第2のブロック34内に受け入
れられるまで該ブロックを掘削する。この間、トンネル
掘削機14の後方にセグメントリング24が組み立てら
れる。組み立てられたセグメントリング24は、土留め
壁の穴28と第1のブロック32の穴37を貫通する。
なお、トンネル掘削機14が前記管推進が他トンネル掘
削機であるときは、穴28および穴37を貫通するのは
前記管である。
【0108】その後、図3に示すと同様にして、シール
ド掘進機14およびセグメントリング24と両ブロック
32,34との間の隙間44と、さらに後方のセグメン
トリング24と土留め壁16との間の隙間48とに間詰
め材50を充填し、止水を行う(図14)。
【0109】次に、図4に示すと同様に、導管52から
有機溶剤を前記ケーシング内に導入して第1のブロック
32を溶解し、液状にして、これを導管54から外部に
排除し、排除跡56を得る(図15)。
【0110】その後、図5に示すと同様に、導管52か
ら排除跡56にコンクリートや合成樹脂のような前記高
強度材料を送り込んでこれを充填し、坑口壁58を構築
する(図16)。
【0111】坑口壁58の構築後、アンカ部材60を除
く、受け入れ設備30の構成要素およびトンネル掘削機
14を撤去する。
【0112】図12ないし図16図に示す例も、また、
図1ないし図5に示す例と同様、地下水圧が比較的高い
場合に適する。
【0113】図12ないし図16図に示す例において
も、図6に示す工程と同様、隙間48に間詰め材50を
充填することなく、空間56と共に隙間48をも前記高
強度材料で満たすことができる。
【0114】また、この例において、第1のブロック3
2を、図7に示す環状の第1のブロックと液体64との
組み合わせで置き換えることができる。環状の第1のブ
ロック32が規定する空間を液体64の代わりにモルタ
ルの固化物で満たし、または、中空とすることができ
る。
【0115】さらに、第1のブロック32に代えて、前
記例におけると同様、これを液体とすることができる。
【0116】地下水圧が比較的低い場合には、密閉手段
36を前記ケーシングとすることに代えて、図8に示す
例と同様の固化物70からなる密閉手段36を適用する
ことができる(図17)。ただし、長さ寸法の大きい第
2のブロック34と密閉手段36とを得るため、図8に
示す例と異なり、これらは、到達立て坑12の底部を全
部埋めるように打設されたモルタルの固化物により形成
されている。
【0117】また、図18に示すように、予め側壁62
が形成されている場合には、図10に示す例と同様、密
閉手段36を、第1のブロック32の周囲を取り巻く側
壁62とすることができる。この例においても、トンネ
ル掘削機14の全部を受け入れるに足る長さ寸法の大き
い第2のブロック34を得るため、第2のブロック34
および固化物70が、図17に示す例と同様、到達立て
坑12の下部の全部を埋めるモルタルの固化物で形成さ
れている。
【0118】図16ないし図18に示す例においても、
図6に示すような工程を適用することができる。
【0119】また、これらの例において、第1のブロッ
ク32を、図7に示す環状の第1のブロックと液体64
との組み合わせで置き換えることができる。環状の第1
のブロック32が規定する空間を液体64の代わりにモ
ルタルの固化物で満たし、または、中空とすることがで
きる。
【0120】さらに、第1のブロック32に代えて、前
記例におけると同様、これを液体とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トンネル掘削機が到達立て坑へ向けて地中を推
進されている状態を示す縦断面図である。
【図2】トンネル掘削機が到達立て坑内の受け入れ設備
に受け入れられた状態を示す縦断面図である。
【図3】土留め壁および受け入れ設備とトンネル掘削機
との間に間詰め材を充填した状態を示す縦断面図であ
る。
【図4】第1のブロックを除去した状態を示す縦断面図
である。
【図5】第1のブロックの除去跡に高強度材料を充填し
て環状構造物である坑口壁を構築した後、トンネル掘削
機のカッタヘッドを撤去した状態を示す縦断面図であ
る。
【図6】第1のブロックの除去跡と、土留め壁およびト
ンネル掘削機間の隙間とに高強度材料を充填した状態を
示す縦断面図である。
【図7】受け入れ設備の第1のブロックを環状体とした
場合の、図1と同様の縦断面図である。
【図8】受け入れ設備の密閉手段をモルタルの固化物と
した場合の、図1と同様の縦断面図である。
【図9】図8に示す例についての、図5と同様の縦断面
図である。
【図10】受け入れ設備の密閉手段を土留め壁に沿って
構築された側壁とした場合の、図1と同様の縦断面図で
ある。
【図11】図18に示す例についての、図5と同様の縦
断面図である。
【図12】トンネル掘削機の全部を受け入れる場合の、
図1と同様の縦断面図である。
【図13】トンネル掘削機の全部を受け入れる場合の、
図2と同様の縦断面図である。
【図14】トンネル掘削機の全部を受け入れる場合の、
図3と同様の縦断面図である。
【図15】トンネル掘削機の全部を受け入れる場合の、
図4と同様の縦断面図である。
【図16】トンネル掘削機の全部を受け入れる場合の、
図5と同様の縦断面図である。
【図17】受け入れ設備の密閉手段をモルタルの固化物
とした場合の、図13と同様の縦断面図である。
【図18】受け入れ設備の密閉手段を土留め壁に沿って
構築された側壁とした場合の、図13と同様の縦断面図
である。
【符号の説明】
12 到達立て坑 14 トンネル掘削機 16 土留め壁 24 セグメントリング 28 土留め壁にあけられた掘削穴 30 受け入れ設備 32,34,36 第1のブロック、第2のブロックお
よび密閉手段 48 隙間 50 間詰め材 56 第1のブロックの除去跡 58 坑口壁(環状構造物) 60 アンカ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 秀喜 東京都千代田区三番町6番地1 飛島建設 株式会社東京土木支店内 Fターム(参考) 2D054 AA10 AC01 EA07

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中を推進され、到達立て坑の土留め壁を
    掘削してこれに到達した、トンネル掘削機の受け入れ方
    法であって、前記トンネル掘削機の到達前に前記到達立
    て坑内に設置された、止水性を有しかつ溶解可能である
    第1のブロックであって前記土留め壁との間を密閉され
    た第1のブロックおよび該第1のブロックに接する止水
    性を有する第2のブロックを、前記トンネル掘削機が前
    記第1のブロックを貫通し、前記トンネル掘削機の一部
    が前記第2のブロック内に至るように順次掘削するこ
    と、前記第1のブロックを溶解すること、溶解された前
    記第1のブロックを排除すること、前記第1のブロック
    の排除跡に凝固性を有する材料を充填することを含む、
    トンネル掘削機の受け入れ方法。
  2. 【請求項2】地中を推進され、到達立て坑の土留め壁を
    掘削してこれに到達したトンネル掘削機およびこれに引
    き続くセグメントリングまたは管の受け入れ方法であっ
    て、前記トンネル掘削機の到達前に前記到達立て坑内に
    設置された、止水性を有しかつ溶解可能である第1のブ
    ロックであって前記土留め壁との間を密閉された第1の
    ブロックおよび該第1のブロックに接する止水性を有す
    る第2のブロックを、前記トンネル掘削機およびこれに
    引き続くセグメントリングまたは管が前記第1のブロッ
    クを貫通し、前記トンネル掘削機の全部が前記第2のブ
    ロック内に至るように順次掘削すること、前記第1のブ
    ロックを溶解すること、溶解された前記第1のブロック
    を排除すること、前記第1のブロックの排除跡に凝固性
    を有する材料を充填することを含む、トンネル掘削機の
    受け入れ方法。
  3. 【請求項3】地中を推進され、到達立て坑の土留め壁を
    掘削してこれに到達したトンネル掘削機の受け入れ方法
    であって、前記トンネル掘削機の到達前に前記到達立て
    坑内に設置された止水性を有するブロックを、該ブロッ
    クと前記土留め壁との間に設けられかつ液体が満たされ
    た密閉空間を前記トンネル掘削機が貫通した後に該トン
    ネル掘削機の一部が前記第2のブロック内に至るように
    掘削すること、前記密閉空間内の液体を排除すること、
    前記液体の排除跡に凝固性を有する材料を充填すること
    を含む、トンネル掘削機の受け入れ方法。
  4. 【請求項4】地中を推進され、到達立て坑の土留め壁を
    掘削してこれに到達したトンネル掘削機およびこれに引
    き続くセグメントリングまたは管の受け入れ方法であっ
    て、前記トンネル掘削機の到達前に前記到達立て坑内に
    設置された止水性を有するブロックを、該ブロックと前
    記土留め壁との間に設けられかつ液体が満たされた密閉
    空間を前記トンネル掘削機が貫通した後に該トンネル掘
    削機の全部が前記第2のブロック内に至るように掘削す
    ること、前記密閉空間内の液体を排除すること、前記液
    体の排除跡に凝固性を有する材料を充填することを含
    む、トンネル掘削機の受け入れ方法。
  5. 【請求項5】前記第1のブロックの溶解に先立ち、前記
    トンネル掘削機と前記土留め壁との間の隙間に間詰め材
    を充填する、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記第1のブロックの溶解に先立ち、前記
    セグメントリングまたは管と前記土留め壁との間の隙間
    に間詰め材を充填する、請求項2に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記液体の排除に先立ち、前記トンネル掘
    削機と前記土留め壁との間の隙間に間詰め材を充填す
    る、請求項3に記載の方法。
  8. 【請求項8】前記液体の排除に先立ち、前記セグメント
    リングまたは管と前記土留め壁との間の隙間に間詰め材
    を充填する、請求項4に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記排除跡に加えて、前記トンネル掘削機
    と前記土留め壁との間の隙間に前記凝固性材料を充填す
    る、請求項1または3に記載の方法。
  10. 【請求項10】前記排除跡に加えて、前記セグメントリ
    ングまたは管と前記土留め壁との間の隙間に前記凝固性
    材料を充填する、請求項2または4に記載の方法。
  11. 【請求項11】地中を推進され、到達立て坑の土留め壁
    を掘削してこれに到達したトンネル掘削機の受け入れ設
    備であって、前記到達立て坑内に配置された、止水性を
    有しかつ溶解可能である第1のブロックであって前記ト
    ンネル掘削機の掘削作用を受けて貫通される第1のブロ
    ックと、前記第1のブロックに接する、止水性を有する
    第2のブロックであって前記トンネル掘削機の掘削作用
    を受けてその一部または全部を受け入れ可能である第2
    のブロックと、前記第1のブロックと前記土留め壁との
    間を密閉する密閉手段とを含む、トンネル掘削機の受け
    入れ設備。
  12. 【請求項12】地中を推進され、到達立て坑の土留め壁
    を掘削してこれに到達したトンネル掘削機の受け入れ設
    備であって、前記到達立て坑内に配置された、止水性を
    有するブロックであって前記トンネル掘削機の掘削作用
    を受けてその一部または全部を受け入れ可能であるブロ
    ックと、該ブロックと前記土留め壁との間に、前記トン
    ネル掘削機の貫通を許す、液体が満たされた密閉空間を
    規定する密閉手段とを含む、トンネル掘削機の受け入れ
    設備。
  13. 【請求項13】さらに、前記土留め壁に設けられた複数
    のアンカ部材であって前記土留め壁から、前記第1のブ
    ロックの前記トンネル掘削機により貫通される部分以外
    の部分に伸びる複数のアンカ部材を含む、請求項11に
    記載の設備。
  14. 【請求項14】さらに、前記土留め壁に設けられた複数
    のアンカ部材であって前記土留め壁から、前記密閉空間
    の前記トンネル掘削機により貫通される部分以外の部分
    に伸びる複数のアンカ部材を含む、請求項12に記載の
    設備。
  15. 【請求項15】前記第1のブロックが発泡プラスチック
    材料からなる、請求項11に記載の設備。
  16. 【請求項16】前記第1のブロックが環状体からなり、
    該環状体が規定する空間が液体またはモルタルの固化物
    で満たされている、請求項15に記載の設備。
  17. 【請求項17】前記第2のブロックがモルタルの固化物
    からなる、請求項11に記載の設備。
  18. 【請求項18】前記ブロックがモルタルの固化物からな
    る、請求項12に記載の設備。
  19. 【請求項19】前記密閉手段が前記第1のブロックおよ
    び前記第2のブロックを収容するケーシングからなる、
    請求項11に記載の設備。
  20. 【請求項20】前記密閉手段が前記液体および前記ブロ
    ックを収容するケーシングからなる、請求項12に記載
    の設備。
  21. 【請求項21】前記密閉手段がモルタルの固化物からな
    る、請求項11に記載の設備。
  22. 【請求項22】前記密閉手段が、前記到達立て坑内に設
    けられ前記土留め壁に連なる壁体からなる、請求項11
    または12に記載の設備。
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