JP4500142B2 - 地下構造物とその構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、止水性に優れた地下構造物とその構築方法に関する。
並設された複数本のトンネルを利用して築造した地下構造物が特許文献1に記載されている。この地下構造物は、複数本のトンネルを構築した後に、各トンネルの不要な覆工を撤去して大きな空間を形成しつつ、各トンネルの残置された覆工を利用して本設の頂底版や側壁等を形成することにより築造される。なお、複数のトンネルは、時間差をもって順次に構築され、しかも、後行のトンネルは、先行のトンネルの隣に構築される。また、各トンネルは、推進工法またはシールド工法により構築される。
ここで、推進工法とは、トンネルの覆工となる筒状の推進函体を坑口から順次地中に圧入してトンネルを構築する工法である。なお、推進函体の先端には、刃口から掘進機などが取り付けられている。推進工法の掘進機は、推進函体に反力をとって自ら推進するもの(つまり、推進ジャッキを装備しているもの)でもよいし、推進函体を介して伝達された元押しジャッキの推力により掘進するものであってもよい。一方、シールド工法とは、トンネル切羽に設置された掘削機で地山を掘削するとともに、掘進機の内部でトンネル覆工となるセグメントを組み立ててトンネルを構築する工法である。なお、シールド掘進機は、その内部で組み立てられたセグメントに反力を取って自ら掘進する。
ところで、特許文献1の地下構造物においては、隣り合う二つのトンネルのうち、一方のトンネルの覆工(すなわち、セグメントや推進函体)には、トンネル軸方向に沿ってガイド溝が形成されており、他方のトンネルの覆工には、一方の覆工のガイド溝に摺動自在に嵌合する突条が形成されている。このようにすると、先行して構築されたトンネルの覆工をガイドして後行のトンネルの覆工を構築することが可能となるので、隣接するトンネル同士にずれが生じ難くなり、ひいては、効率良く施工することが可能となる。
特開2001−214699号公報([0022]、図1)
ところが、前記の地下構造物においては、推進函体間の止水機能がなく、完成後の地下構造物の止水性を確保するためには、別途、目地部に止水板を配置するなどの止水構造を構築する必要があり、この作業に手間を要し、施工期間が長くなるという問題点を有していた。
本発明は、前記の問題点を解決するためになされたものであり、並設された複数本のトンネルを利用して築造される地下構造物であって、簡易な方法により構築される、止水性に優れた地下構造物とその構築方法を提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、複数本のトンネルを利用して築造する、地下構造物の構築方法であって、側面にトンネル軸方向に沿って形成されたガイド溝を有した函体を、地中に配置して先行トンネルを構築する、先行トンネル構築工程と、側面にトンネル軸方向に沿って形成されてその先端に凹部を有する突条を有した函体を、該突条を前記ガイド溝に挿入させつつ、前記先行トンネルに並設して地中に配置することで後行トンネルを構築する、後行トンネル構築工程と、前記ガイド溝と前記凹部との間に形成された空間に注入管を挿入する、注入管挿入工程と、前記注入管を介して、前記突条の周囲に止水剤を充填する、止水工程と、並設された前記複数本のトンネルの不要な覆工を撤去し、残置された覆工を利用して頂底版と側壁を形成する工程と、を含み、前記先行トンネル構築工程および前記後行トンネル構築工程において、前記函体を地中に配置する際に前記函体の周囲に滑材を注入充填しておき、前記函体を地中に配置した後に前記滑材を裏込材に置き換えることを特徴としている。
かかる地下構造物の構築方法により、ガイド溝に突条を挿入させる構成を採用しているため、先行して構築されたトンネルに沿って後行して構築されるトンネルを簡易に構築することが可能となる。また、ガイド溝の内部において、突条が余裕を有して挿入されていれば、先行して構築されたトンネルが蛇行し、あるいは捩れている場合や、後行のトンネルの掘進機にローリングやピッチング等が発生した場合であっても、これらの影響が両トンネルの連結部分で吸収されることになるので後行のトンネルをスムーズに構築することが可能となり好適である。
そして、突条には、その先端に凹部が形成されており、この凹部に注入管を挿入して止水剤をガイド溝の内部に挿入された突条の周囲に注入することで、両トンネルの目地の止水を行うため、止水性に優れた地下構造物を簡易に構築することが可能となる。
本発明により、別途止水構造を構築することなく、簡易に止水性に優れた地下構造物を構築することができるため、施工期間の大幅な短縮が可能となる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
本発明に係る地下構造物1は、図1(a)に示すように、その断面内において並設された複数本(本実施形態では6本)のトンネルT1,T1,…を利用して築造したものであり、頂版1A、底版1B及び側壁1C,1Cを備えている。また、図1(b)に示すように、隣り合う二つのトンネルT1,T1のうち、一方のトンネルT1の覆工L1には、他方のトンネルT1側に開口するガイド溝D1がトンネル軸方向(図1(b)において紙面垂直方向)に沿って形成されており、他方のトンネルT1の覆工L1には、一方のトンネルT1のガイド溝D1に遊嵌する突条P1が形成されている。そして、突条P1には、その先端に凹部P11が形成されている。なお、以下では、一方のトンネルT1のガイド溝D1と他方のトンネルT1の突条P1を合せて、単に「継手J1」と称することがある。
トンネルT1は、推進工法またはシールド工法により構築することができるが、本実施形態では、推進工法により構築するものとする。つまり、本実施形態においては、各トンネルT1の覆工L1は、トンネル軸方向に連設された複数の推進函体10,10,…(図2参照)からなる。
図2に示すように、推進函体10は、角筒状に形成された外殻11と、トンネル軸方向に所定の間隔をあけて並設された複数の主桁12,12,…と、隣り合う主桁12,12間においてトンネル軸方向に沿って配置された複数の縦リブ13,13,…と、を備えて構成されている。
外殻11は、溶接により接合された複数枚の鋼製のスキンプレート111,111,…からなり、全体として断面矩形を呈している。
なお、図2の右側に示す推進函体10の外殻11の上面および左側面は、大小3枚のスキンプレート111により形成されており、かつ、隣り合うスキンプレート111,111間には隙間11aが形成されている。この隙間11aは、トンネル軸方向に延在しており、ガイド溝D1の開口部となっている。
主桁12は、外殻11の内面に沿って枠状に配置された四枚の鋼製の板材からなり、各板材は、溶接により外殻11の内周面に接合されている。また、図2の右側に示す推進函体10の主桁12には、後記する溝部材14の断面形状に合せてT字形状の切欠きが形成されている。
縦リブ13は、外殻11の内周面に溶接により接合された鋼製の板材からなる。なお、縦リブ13の長手方向の端部は、主桁12の側面に溶接により接合されている。
また、推進函体10には、ガイド溝D1となる溝部材14および突条P1となる突部材15の両方または一方が外殻11の隅角部の近傍に取り付けられている。なお、ガイド溝D1および突条P1の位置および個数は、トンネルT1の位置に応じて適宜設定する。
溝部材14は、外殻11の内周面において隙間11aに沿って配置されている。また。図3に示すように、溝部材14は、外殻11の隙間11aを挟んで対向する一対の対向片141,141と、この一対の対向片141,141のそれぞれの先端部から側方に張り出す張出片142,142と、この張出片142,142に設けられた断面コ字形状(溝形)の形材143とを備えて構成されており、これらによって幅狭部14aと幅広部14bとを備える断面T字形状の溝(いわゆるT溝)が形成されている。なお、対向片141、張出片142および形材143は鋼製の部材からなり、溶接により互いに接合されている。
突部材15は、図2に示すように、外殻11の外周面においてトンネル軸方向に沿って配置されており、その突端部分が外殻11の外側に突出している。また、図3に示すように、突部材15は、外殻11の外周面に配置されたレール151と、外殻11の内周面に配置された押えプレート152と、レール151のフランジ151aと押えプレート152とを貫通するボルト153,153,…と、各ボルト153を締結するナット154,154,…とを備えて構成されている。
レール151は、熱押形鋼からなり、外殻11の外周面に固定されるフランジ151aと、このフランジ151aから立ち上がるウェブ151bと、このウェブ151bの突端部分に形成された頭部151cとを備えている。そして、頭部151cは、断面形状が略コの字状に形成されて、凹部151dを有している。また、レール151のウェブ151bの幅(厚さ)が溝部材14の幅狭部14aの幅(すなわち、ガイド溝D1の開口幅a)よりも小さくなっており、かつ、頭部151cの断面積が溝部材14の幅広部14bの断面積よりも小さくなっているので、レール151は、上下左右に動き得るクリアランスをもって溝部材14の内部に入り込む。つまり、突条P1となるレール151は、ガイド溝D1となる溝部材14と遊嵌状態で結合することになる。また、レール151の頭部151cは、溝部材14の幅狭部14aの幅(すなわち、ガイド溝D1の開口幅)よりも大きい幅寸法に成形されている。このようにすると、レール151の溝部材14からの抜け出しが阻止されることから、隣り合う推進函体10,10が必要以上に離間することを防ぐことができる。
なお、凹部151dは、注入管16が挿入可能な形状に形成されており、当該注入管16から止水剤16aを注入することで、突条P1とガイド溝D1との隙間を塞いで、継手J1の止水を行う。
次に、地下構造物1の築造方法の概要を、図4(a)〜(d)を参照して説明する。なお、以下の説明においては、複数のトンネルT1,T1,…を、施工順にトンネルT11〜T16と称することがある。
地下構造物1を築造するには、まず、図4(a)に示すように、その断面内の下部中央に一本目のトンネルT11を構築したうえで、この一本目のトンネルT11の横隣りに二本目のトンネルT12および三本目のトンネルT13を構築する。
続いて、図4(b)に示すように、一本目のトンネルT11の縦(上)隣に四本目のトンネルT14を構築し、さらに、トンネルT12およびトンネルT14に隣接する位置に五本目のトンネルT15を構築し、トンネルT13およびトンネルT14に隣接する位置に六本目のトンネルT16を構築する。なお、トンネルT11〜T16の構築順序は、図示のものに限らず、適宜変更しても差し支えない。また、本実施形態においては、隣り合うトンネルT1,T1は、後行のトンネルT1を構築する際に、継手J1を介して互いに連結される。
隣接するトンネルT1,T1の構築が完了したら、継手J1の凹部P11とガイド溝D1との間に形成された空間に注入管16を挿入した後、当該注入管を介して止水剤を注入して継手J1の止水を行う(図3参照)。ここで、注入管16の継手J1への挿入は、注入管16の先端から洗浄水を噴射して継手J1の内部に詰まった土砂を洗浄しながら行う。そして、注入管16が、トンネルT1の先端まで到達したら、止水剤を注入しながら徐々に引き抜くことにより、継手J1の止水を行う。
なお、後行のトンネルT1は、先行して構築したトンネルT1の隣において、複数の推進函体10,10,…を図示せぬ坑口から先行トンネルT1に沿って順次押し出すことにより構築される。なお、トンネルT1の施工中は、推進函体10の周囲に滑材を注入・充填しておき、トンネルT1の構築が完了した後に、硬化性の裏込材に置き換える。また、図示は省略するが、各トンネルT1において、トンネル軸方向に隣り合う推進函体10,10は、ボルト・ナット等を用いて連結される。
また、図4(a)に示す掘進機Kは、その後方の推進函体10(図2参照)に反力をとって自ら掘進するもの(つまり、図示せぬ推進ジャッキを装備しているもの)でもよいし、推進函体10を介して坑口側から伝達された図示せぬ元押しジャッキの推力により掘進するものであってもよい。また、掘削機Kのカッターヘッドとしては、例えば、略菱形を呈する二つの揺動カッターK1,K1を備えるものを採用することができる。揺動カッターK1,K1は、それぞれ揺動軸を中心に揺動し、互いに干渉しないように相反する方向に制御される。これにより、掘削断面を矩形にすることが可能となる。なお、カッターヘッドの形態は、図示のものに限定されるものではなく、掘削断面の形状や土質等に応じて変更しても差し支えない。
トンネルT11〜T16の構築が完了したら、図4(c)に示すように、地下構造物1の断面形状に合せて、トンネルT11〜T16の不要な覆工L12,L12,…を撤去して大きな空間を形成する。
そして、図4(d)に示すように、地山との境界(すなわち、地下構造物1の外縁)に沿って残置されたトンネルT11〜T16の覆工L11,L11,…を利用して本設の頂版1A、底版1Bおよび側壁1C,1Cを形成すると、地下構造物1となる。なお、不要な覆工L12を全部撤去した後に頂版1A、底版1Bおよび側壁1C,1Cを形成してもよいし、トンネルT11〜T16の不要な覆工L12の一部を撤去しつつ、地下構造物1の頂版1A、底版1Bおよび側壁1C,1Cを構築してもよい。
以上、本発明の地下構造物の構築方法によれば、先行するトンネルT1が蛇行し、あるいは捩れている場合や、後行のトンネルT1の掘進機K(図4(a)参照)にローリングやピッチング等が発生した場合であっても、これらの影響が両トンネルT1,T1の連結部分で吸収されることになるので、その施工を確実に行うことが可能となる。
つまり、図2に示すように、後行のトンネルT1となる推進函体10(以下、「後行の推進函体10」という)を先行のトンネルT1に沿って押し出す際には、後行の推進函体10のレール151は、先行トンネルT1を構成する推進函体10の溝部材14の内部にトンネル軸方向から挿入されことになるが、図3に示すように、このレール151が溝部材14の内部に遊嵌状態で入り込むので、先行のトンネルT1が蛇行等していても、あるいは、後行のトンネルT1の掘進機Kにローリング等が生じていても、溝部材14とレール151とが直ちに競ってしまうというような不都合が発生することがなく、その結果、後行の推進函体10をスムーズに押し出すことが可能となる。
例えば、図5(a)は、後行のトンネルT1の掘進機K(図4(a)参照)がローリングすることで、その後方の推進函体10がトンネル軸回りに回転している状態を示す断面図であり、図5(b)は、図5(a)のY1部分における溝部材14(ガイド溝D1)と突部材15(突条P1)のレール151の結合状態を示しているが、この図に示すように、溝部材14とレール151との間にクリアランスがあるので、後行の推進函体10がトンネル軸に対して傾斜していても、溝部材14とレール151とが直ちに競ってしまうというような不都合が発生することがなく、その結果、後行の推進函体10をスムーズに押し出すことが可能となる。
また、図5(c)は、後行トンネルT1の掘進機K(図4(a)参照)がピッチングすることで、その後方の推進函体10がトンネル軸方向に対して上下に蛇行している状態を示す側面図であり、図5(d)は、図5(c)のY2−Y2断面における溝部材14(ガイド溝D1)と突部材15(突条P1)のレール151の結合状態を示しているが、この場合においても、溝部材14とレール151とが直ちに競ってしまうというような不都合が発生することがなく、その結果、後行の推進函体10をスムーズに押し出すことが可能となる。なお、図示は省略するが、後行トンネルT1の掘進機Kがヨーイングすることで、その後方の推進函体10がトンネル軸方向に対して左右に蛇行している場合も同様である。
また、図3に示すように、この溝部材14およびレール151は、遊嵌状態で結合してトンネルT1の蛇行等に対応可能に構成されている一方で、レール151の頭部151c(すなわち、突条P1の突端部分)が溝部材14の幅狭部14aの幅(ガイド溝D1の開口幅)よりも大きい幅寸法に成形されているので、隣り合う推進函体10,10が必要以上に離間することがなく、その結果、寸法精度の高い地下構造物1を構築することが可能となる。
また、隣り合うトンネルT1,T1の目地の止水は、ガイド溝D1に突条P1を遊嵌して、ガイド溝D1の内部において、突条P1の先端に形成された凹部P11を介して止水剤16aを注入することにより行なわれているため、別途止水構造を構築する必要がなく、簡易に止水性に優れた地下構造物が構築される。
このように、この推進函体10を用いれば、スムーズかつ正確に止水性に優れた地下構造物1を構築することが可能となる。
以上、本発明について、好適な実施形態について説明したが、本発明は前記の実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、推進函体が鋼製の部材で構成されている場合を例示したが、この他、球状黒鉛鋳鉄製の部材で構成されているものであってもよく、さらには、鉄筋コンクリート製の部材で構成されているものであってもよい。
また、突条をボルトとナットを介して、推進函体の側面に取り付ける構成としたが、例えばレールのフランジ部を推進函体の側面に溶接して取り付けてもよく、突条の取り付け方法は限定されるものではない。
また、前記実施形態では、突条を熱押形鋼からなるレールにより形成するものとしたが、例えば鋼板を組み合わせて形成してもよく、突条の形成方法は限定されるものではない。同様に、前記実施形態では、ガイド溝について形鋼を組み合わせて形成するものとしたが、ガイド溝の形成方法も限定されるものではないことは、いうまでもない。
また、前記実施形態では、継手への止水剤の注入を、注入管を介して行う構成としたが、継手の止水方法は限定されるものではなく、例えば、継手の洗浄後、直接止水剤を突条の凹部とガイド溝との間に形成された空間に充填してもよい。
(a)は本発明に係る地下構造物を示す断面図、(b)は(a)のX1部分の拡大図であって、一方のトンネルのガイド溝と他方のトンネルの突条の結合状態を示す断面図である。 推進函体を示す斜視図である。 突条を含む継手の拡大断面図である。 (a)〜(d)は、本発明に係る地下構造物の築造手順を示す断面図である。 (a)は推進函体がトンネル軸回りに回転している状態を示す断面図、(b)は(a)のY1部分におけるガイド溝と突条の結合状態を示す模式図、(c)は推進函体がトンネル軸方向に対して上下に蛇行している状態を示す側面図、(d)は(c)のY2−Y2断面におけるガイド溝と突条の結合状態を示す模式図である。
符号の説明
1 地下構造物
10 推進函体
11 外殻
12 主桁
13 縦リブ
14 溝部材
15 突部材
T1(T11〜T16) トンネル
L1 覆工
D1 ガイド溝
P1 突条
P11 凹部

Claims (1)

  1. 複数本のトンネルを利用して築造する、地下構造物の構築方法であって、
    側面にトンネル軸方向に沿って形成されたガイド溝を有した函体を、地中に配置して先行トンネルを構築する、先行トンネル構築工程と、
    側面にトンネル軸方向に沿って形成されてその先端に凹部を有する突条を有した函体を、該突条を前記ガイド溝に挿入させつつ、前記先行トンネルに並設して地中に配置することで後行トンネルを構築する、後行トンネル構築工程と、
    前記ガイド溝と前記凹部との間に形成された空間に注入管を挿入する、注入管挿入工程と、
    前記注入管を介して、前記突条の周囲に止水剤を充填する、止水工程と、
    並設された前記複数本のトンネルの不要な覆工を撤去し、残置された覆工を利用して頂底版と側壁を形成する工程と、を含み、
    前記先行トンネル構築工程および前記後行トンネル構築工程において、前記函体を地中に配置する際に前記函体の周囲に滑材を注入充填しておき、前記函体を地中に配置した後に前記滑材を裏込材に置き換えることを特徴とする、地下構造物の構築方法。
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