JP4889997B2 - 鋼殻の接合装置、鋼殻、外殻及び外殻先行トンネル工法 - Google Patents
鋼殻の接合装置、鋼殻、外殻及び外殻先行トンネル工法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4889997B2 JP4889997B2 JP2005303150A JP2005303150A JP4889997B2 JP 4889997 B2 JP4889997 B2 JP 4889997B2 JP 2005303150 A JP2005303150 A JP 2005303150A JP 2005303150 A JP2005303150 A JP 2005303150A JP 4889997 B2 JP4889997 B2 JP 4889997B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shell
- steel
- steel shell
- outer shell
- pilot hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)
Description
また図10に示すトンネル工法は、口径80cm程度のプレキャストコンクリート桁105を多数本使用して、プレキャストコンクリート桁105によって外殻106を形成するようにしたものである。尚、プレキャストコンクリート桁105には凹凸係合構造107が設けられており、この凹凸係合構造107によって後行のプレキャストコンクリート桁105の挿入を案内し、プレキャストコンクリート桁105の設置を容易にしている。
また図11に示すトンネル工法は、端部に係合構造110を有する鋼製エレメント111を使用し、係合構造110同士を係合することによって鋼製エレメント111を接続し、内部の空洞に中詰めコンクリート112を充填し、固化させることによって外殻113を形成するようにしたものである。
ここで、先行鋼殻と後行鋼殻が設置された後において先行鋼殻の先行側断面C形溝の連結用基端面と、後行鋼殻の後行側断面C形溝の締結用基端面とを固定する締結手段を備えているものが望ましい。
本発明の第2の態様によれば、固着構造の採用によって鋼殻間の接合は更に強固になる。
ここで、設置後の先行鋼殻と後行鋼殻とを締結固定する締結手段を備えているものが望ましい。
本発明の第6の態様によれば、土砂流入防止手段により、係合部から鋼殻間や鋼殻溝内へ土砂が流入するのが確実に防止される。
ここで、先行鋼殻と後行鋼殻が設置された後において受入凹部の基端面と、延長突出部の基端面とを締結固定する締結手段を備えているものが望ましい。
本発明の第8の態様によれば、固着構造の採用によって鋼殻間の接合は更に強固になる。
本発明の第9の態様によれば、上記ガイド構造の採用によって後行鋼殻は先行鋼殻に接触抵抗小さく密着した状態になる。従って高い推進精度によってスムースに挿入され、設置されるから接合した鋼殻の構造強度が向上する。
本発明の第10の態様によれば、エレメント(鋼殻)のサイズを大きく設定できるから、使用するエレメント(鋼殻)の数を少なくでき、外殻形成に掛かる施工時間を大幅に短縮して、労力を軽減することができる。また鋼殻の推進精度の向上も図られる。
本発明の第11の態様によれば、少ない工数で短時間に外殻を形成でき、中詰めコンクリートの充填により外殻の構造強度の一層の向上を図ることが可能となる。
本発明の第14の態様によれば、仮設鋼殻の採用により、該仮設鋼殻を除去することで、隅角部に設置される大開口の鋼殻の推進精度を向上しつつ、容易にトンネルの骨格構造体の形状に合わせることができる。
本発明の第15の態様によれば、外殻の設計強度を更に高く設定でき、またボルト締結を減らすことが可能になり、以て部品コストの削減を図ることができる。
ここで、前記外殻形成工程において、鋼殻内に中詰めコンクリートを充填する前に、設置した複数本の鋼殻を締結固定するのが望ましい。
ここで、前記外殻形成工程において、鋼殻内に中詰めコンクリートを充填する前に、受入凹部の基端面と、延長突出部の基端面とを締結固定するのが望ましい。
本発明の第18の態様によれば、固着構造の採用によって、鋼殻間の接合が更に強固になって外殻の構造強度が向上する。
ここで、前記外殻形成工程において、鋼殻内に中詰めコンクリートを充填する前に、先行鋼殻の締結用基端面と、後行鋼殻の締結用基端面とを締結固定することが望ましい。
本発明の第20の態様によれば、固着構造の採用によって、鋼殻間の接合が更に強固になって外殻の構造強度が向上する。
本発明の第21の態様によれば、外殻先行トンネル工法において、上記した第2の態様と同等の効果が得られる。
本発明の第22の態様によれば、外殻先行トンネル工法において、上記した第3の態様と同等の効果が得られる。
本発明の第23の態様によれば、従来基準となるエレメントのサイズが小さく多大の施工時間と労力を必要としていた施工現場において、エレメントのサイズの大きな鋼殻を使用できるようにし、施工時間の大幅な短縮と、労力の削減を図ることができる。また鋼殻の採用により外殻の構造強度も向上する。
本実施例では、図3に示す鋼殻の接合装置と鋼殻、該鋼殻を使用した外殻及び該外殻を使用した外殻先行トンネル工法について説明する。図1は実施例1に係る外殻を示す正面側から見た縦断面図で説明を解りやすくするため一部に推進機を残して描いてある。図2は推進機単体の概略を示す側断面図である。図3は転がり支承を適用したガイド構造を備えた実施例1に係る鋼殻の接合装置を示す縦断面図(a)と、滑り支承を適用したガイド構造を備えた実施例1に係る鋼殻の接合装置を示す縦断面図(b)である。また図4は実施例1に係る外殻先行トンネル工法の施工手順を段階的に示す説明図、図5は実施例1に係る外殻に荷重が掛かった場合の曲げモーメント図である。
一方、延長突出部27は、天井、床部用鋼殻3の左端部に形成されており、上下に2枚、水平方向に延長形成されている部材で、上記受入凹部24の水平板26の内側に中嵌めされている。また、延長突出部27の右端において垂直に形成されているのが基端面28であり、基端面28の右方に位置しているのが天井、床部用鋼殻3の区画された内部空間である。
また図3(b)では、延長突出部27の先端を連結して突出端面29を形成し、基端面25に設けた断面T字形の係合突起37を突出端面29に刻設した係合溝38に係合させた滑り支承によるガイド構造35を示している。
本実施例では、図7に示す鋼殻の接合装置と、該接合装置を備えた鋼殻、該鋼殻を使用した外殻及び該外殻を使用した外殻先行トンネル工法について説明する。図6は実施例2に係る外殻を示す横断面図、図7は接合前の実施例2に係る鋼殻の接合装置を示す横断面図(a)と、接合後の実施例2に係る鋼板の接合装置を示す横断面図(b)である。
最初に図6に基づいて本実施例に係る外殻41の基本的構成について説明する。外殻41は、矩形枠状に形成されており、外殻41の天井部及び床部に2つずつ設けられる計4つの横型鋼殻42と、左右の側壁部に2段ずつ設けられる計4つの縦型鋼殻43とを接合することによって構成されている。また横型鋼殻42と縦型鋼殻43は、後述する本実施例に係る鋼殻の接合装置46によって接合され、各鋼殻42、43内には、中詰めコンクリート7が充填され、養生、固化させることによって外殻1が形成されている。尚、各鋼殻42、43内に充填される中詰めコンクリート7としては、高流動コンクリートが一例として使用される。
本実施例では、図12に示す鋼殻の接合装置と、該接合装置を備えた鋼殻、該鋼殻を使用した外殻及び該外殻を使用した外殻先行トンネル工法における、後行鋼殻設置工程及び外殻を構成する鋼殻の施工ステップについて説明する。
この鋼殻の接合装置114は、先行して設置される先行鋼殻115に設けられた先行側断面C形溝117と、先行鋼殻115に続いて設置される後行鋼殻116に設けられた後行側断面C形溝118と、先行側断面C形溝117と後行側断面C形溝118内にスライド可能に挿入され、前記スライド方向と直行する方向には、抜出不能にする係止部126,127を両端に有する連結金具であって、後行鋼殻116設置の際に、両端の係止部126,127がそれぞれ先行側断面C形溝117と後行側断面C形溝118に挿入された状態で、後行鋼殻116と共に進行する連結金具125と、先行鋼殻115と後行鋼殻116が設置された後において先行鋼殻115の先行側断面C形溝117の締結用基端面121と、後行鋼殻116の後行側断面C形溝118の締結用基端面122とを締結固定する締結手段としてのボルト123及びナット124とを備えている。
先行側の空間141および後行側の空間142に前記グラウトを充填することにより、連結金具による接合部119が強固に固定される。これによって前記接合部119には十分な強度が確保でき、ボルトによる締結固定に代えることができる。
また、前記グラウトによる固定法によれば、連結金具125と先行側C形溝117または連結金具125と後行側断面C形溝118との間に存在する隙間を埋めることができ、該隙間からの浸水を防止できるため、止水効果と腐食防止効果も期待できる。
図13のように、先行鋼殻115と後行鋼殻116は、先行側断面C形溝117及び後行側断面C形溝118に、連結金具125の係止部126及び127が挿入されて連結されている。連結金具125は、上述のように、該連結金具125の係止部126、127をC形溝117、118へスライドさせて挿入される。そのため、先行側断面C形溝117及び後行側断面C形溝118は、係止部126及び127が安定して進行できるような余裕を持たせた形状となっている。
図16の前記係止部126、127と前記C形溝117、118は、係止部126とC形溝117または係止部127とC形溝118の互いの当接部において、該係止部126、127に抜出方向(先行側断面C形溝117と後行側断面C形溝118内にスライドさせて挿入された連結金具125の、スライド方向と直交する方向)に力が作用したときに、前記C形溝117または118の開口を閉じるように構成されている。即ち、前記係止部126、127と前記C形溝117、118とはその組み合わせによって自己閉じ作用を有するように構成されている。
自己閉じ作用を示す係止部の他の形状としては、図18のようなハート形状が挙げられる。
前記矩形推進機130の後行側断面C形溝118には前記連結金具125の一方の係止部127が挿入され、矩形推進機130と連結金具125とを、ジャッキ131を用いて同時に推進させつつ、連結金具125の他方の係止部126を先行鋼殻115の先行側断面C形溝117に挿入し、ジャッキ131の1ストローク分、矩形推進機130を先方に推進させる。
鋼殻を矩形枠状に組み合わせることによって構築される外殻は、四隅に配置される隅角部と、天井、床部用鋼殻と、左右の側部用鋼殻からなっている。
ここで、後行鋼殻設置工程において、先行鋼殻115と後行鋼殻116の接合には、前述の先行鋼殻115と後行鋼殻116に設けられたC形溝117、118と連結金具125の組み合わせによる接合装置114を用いているため、位置だし用の基準鋼殻である左下隅角部の大開口鋼殻134(先行鋼殻115)に設けられた先行側断面C形溝117に連結金具125がガイドされ、後行鋼殻である床部用鋼殻137は、該左下隅角部の大開口鋼殻134(先行鋼殻)に対して正確に配置することができる。
以下同様に、先行鋼殻を左下隅角部の大開口鋼殻134、後行鋼殻を左側部用鋼殻138とするステップ(図25、図29)、先行鋼殻を左側部用鋼殻138、後行鋼殻を左上隅角部の大開口鋼殻136とするステップ(図26)、先行鋼殻を右下隅角部の大開口鋼殻135、後行鋼殻を右側部用鋼殻139とするステップ及び先行鋼殻を左上隅角部の大開口鋼殻136、後行鋼殻を天井用鋼殻140とするステップ(図27)を経て、最後に右側部用鋼殻139と天井用鋼殻140を先行鋼殻として、後行鋼殻である右上隅角部の大開口鋼殻(図示せず)を設置し、外殻が構築される。
本願発明に係る鋼殻の接合装置、鋼殻、該鋼殻を使用した外殻及び該外殻を使用した外殻先行トンネル工法は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。例えば、実施例1に係る外殻1において使用した大開口鋼殻2における仮設鋼殻8の範囲を、図8(a)に示すように拡大して、外殻用下穴100の後行掘削の際に、図8(b)(c)に示すように同時に切削し、外殻1の内部掘削時に残りの部分を図8(d)に示すように同時に切削するようにすることも可能である。因みに、このように構成した場合には、鋼殻の接合装置として、図7に示す係合手段64と締結手段としてのボルト70及びナット71とからなる比較的シンプルな構成が採用可能となる。
5 連接鋼殻、6 (鋼殻の)接合装置、7 中詰めコンクリート、8 仮設鋼殻、
9 推進機(掘削手段)、10 隅角部用パッケージ推進機、
11 天井、床部用パッケージ推進機、12 側部用パッケージ推進機、
13 カッタービット固定揺動板、14 カッタービット、
15 カッター揺動油圧ジャッキ、16 コピーカッター、
17 コピーカッター油圧ジャッキ、18 推進方向修正油圧ジャッキ、
19 スクリューコンベヤ、21 接合部、22 曲げモーメント曲線、23 変化点、24 受入凹部、25 基端面、26 水平板、27 延長突出部、28 基端面、
29 突出端面、30 ボルト(締結手段)、31 ナット(締結手段)、
32 重合空間、33 固着構造、34 土留め用スライド鋼板、35 ガイド構造、
36 ローラ支承(転がり支承)、37 係合突起(滑り支承)、
38 係合溝(滑り支承)、41 外殻、42 横型鋼殻、43 縦型鋼殻、
46 (鋼殻の)接合装置、50 横型パッケージ推進機、
51 縦型パッケージ推進機、61接合部、64 係合手段、65 係合突起、
66 係合溝、70 ボルト(締結手段)、71 ナット(締結手段)、
72 ボルト孔、100 外殻用下穴、R 土砂
114 接合装置、115 先行鋼殻、116 後行鋼殻、117 先行側断面C形溝、
118 後行側断面C形溝、119 接合部、120 水平板、
121、122 締結用基端部、123 ボルト(締結手段)、124 ナット(締結手段)、
125 連結金具、126、127 係止部、130 矩形推進機、
131 ジャッキ、132 被覆体、134 大開口鋼殻(左下隅角部)、
135 大開口鋼殻(右下隅角部)136 大開口鋼殻(左上隅角部)、
137 床部用鋼殻、138 左側部用鋼殻、139 右側部用鋼殻、
140 天井用鋼殻、141、142 空間
Claims (23)
- 掘削手段によって地山を掘削し、外殻用下穴を掘削すると共に、掘削した外殻用下穴内に順次鋼殻を設置して行き、設置した複数本の鋼殻を接合することによって周辺地山の崩落防止手段である外殻を構築するようにした外殻先行トンネル工法において適用される鋼殻の接合装置であって、
先行して設置される先行鋼殻に設けられた先行側断面C形溝と、
先行鋼殻に続いて設置される後行鋼殻に設けられた後行側断面C形溝と、
先行側断面C形溝と後行側断面C形溝内にスライド可能に挿入され、前記スライド方向と直行する方向には、抜出不能にする係止部を両端に有する連結金具であって、後行鋼殻設置の際に、両端の係止部がそれぞれ先行側断面C形溝と後行側断面C形溝に挿入された状態で、後行鋼殻と共に進行する連結金具と、を備え、
前記係止部と、前記C形溝とは、互いの当接部が係止部に前記抜出方向に力が作用したときに、前記C形溝の開口を閉じるように構成されていることを特徴とする鋼殻の接合装置。 - 掘削手段によって地山を掘削し、外殻用下穴を掘削すると共に、掘削した外殻用下穴内に順次鋼殻を設置して行き、設置した複数本の鋼殻を接合することによって周辺地山の崩落防止手段である外殻を構築するようにした外殻先行トンネル工法において適用される鋼殻の接合装置であって、
先行して設置される先行鋼殻に設けられた先行側断面C形溝と、
先行鋼殻に続いて設置される後行鋼殻に設けられた後行側断面C形溝と、
先行側断面C形溝と後行側断面C形溝内にスライド可能に挿入され、前記スライド方向と直行する方向には、抜出不能にする係止部を両端に有する連結金具であって、後行鋼殻設置の際に、両端の係止部がそれぞれ先行側断面C形溝と後行側断面C形溝に挿入された状態で、後行鋼殻と共に進行する連結金具と、を備え、
前記先行側断面C形溝は、該溝内へ土砂が流入するのを防止し、前記後行鋼殻を設置する際に、前記連結金具を挿入することによって除去される被覆体によって覆われていることを特徴とする鋼殻の接合装置。 - 請求項1又は2において、前記連結金具、前記先行側断面C形溝、前記後行側断面C形溝及びそれぞれの締結用基端面によって区画される空間に中詰めコンクリートを充填し、固化させることによって形成される固着構造を備えていることを特徴とする鋼殻の接合装置。
- 請求項1において、前記先行側断面C形溝は、該溝内へ土砂が流入するのを防止し、前記後行鋼殻を設置する際に、前記連結金具を挿入することによって除去される被覆体によって覆われていることを特徴とする鋼殻の接合装置。
- 掘削手段によって地山を掘削し、外殻用下穴を掘削すると共に、掘削した外殻用下穴内に順次鋼殻を設置して行き、設置した複数本の鋼殻を接合することによって周辺地山の崩落防止手段である外殻を構築するようにした外殻先行トンネル工法において適用される鋼殻の接合装置であって、
先行して設置した先行鋼殻に対して後行鋼殻の一部を係合させ、両者を密着させた状態で後行鋼殻を設置し得るようにする係合手段と、を備えていることを特徴とする鋼殻の接合装置。 - 請求項5において、前記係合手段は、係合部と被係合部とからなり、該被係合部は、鋼殻間及び鋼殻内へ土砂が流入するのを防止する、土砂流入防止手段を備えていることを特徴とする鋼殻の接合装置。
- 掘削手段によって地山を掘削し、外殻用下穴を掘削すると共に、掘削した外殻用下穴内に順次鋼殻を設置して行き、設置した複数本の鋼殻を接合することによって周辺地山の崩落防止手段である外殻を構築するようにした外殻先行トンネル工法において適用される鋼殻の接合装置であって、
先行して設置した先行鋼殻に対して後行鋼殻の一部が入り込むように先行鋼殻に対して設けられる受入凹部と、後行鋼殻に対して設けられる延長突出部と、
後行鋼殻設置のための後行掘削時に重合空間内へ土砂が流入するのを防止し、後行鋼殻の進行に伴って推進方向にスライドする土留め用スライド板と、を備えていることを特徴とする鋼殻の接合装置。 - 請求項7において、前記受入凹部、前記延長突出部及びそれぞれの基端面によって区画される重合空間に中詰めコンクリートを充填し、固化させることによって形成される固着構造を備えていることを特徴とする鋼殻の接合装置。
- 請求項7または8において、前記受入凹部と延長突出部との間には、滑り支承、あるいは転がり支承によって構成されるガイド構造が設けられていることを特徴とする鋼殻の接合装置。
- 掘削手段によって地山を掘削し、外殻用下穴を掘削すると共に、掘削した外殻用下穴内に順次鋼殻を設置して行き、設置した複数本の鋼殻を接合することによって周辺地山の崩落防止手段である外殻を構築するようにした外殻先行トンネル工法において適用される鋼殻であって、
前記掘削手段は複数のカッター要素を組み合わせることによって構成されてなり、前記鋼殻は前記掘削手段によって掘削される口径の大きなあるいは特異な形状の外殻用下穴に対応した大きさないし形状を成しており、
接合される鋼殻の接合部位には、接合された状態で請求項1〜9のいずれか1項に記載の鋼殻の接合装置となる要素構造部が設けられていることを特徴とする鋼殻。 - 掘削手段によって地山を掘削し、外殻用下穴を掘削すると共に、掘削した外殻用下穴内に順次鋼殻を設置して行き、設置した複数本の鋼殻を接合することによって周辺地山の崩落防止手段である外殻を構築するようにした外殻先行トンネル工法において適用される外殻であって、
請求項10に記載の鋼殻を適宜組み合わせて接合し、鋼殻内に中詰めコンクリートを充填し、固化させることによって形成されていることを特徴とする外殻。 - 請求項11において、外殻の隅角部に位置し、他の鋼殻より開口面積が大きく形成された複数の大開口の鋼殻と、該大開口の鋼殻間を連接する一種または複数種の連接鋼殻との2種類を有しており、
前記複数の大開口の鋼殻のうち一つの隅角部に位置する大開口の鋼殻は、他の鋼殻に先行して設置される位置だし用の基準鋼殻であると共に、隣接する他の鋼殻を設置する際のガイドとして機能するように構成されていることを特徴とする外殻。 - 請求項12において、前記連接鋼殻と、前記複数の大開口の鋼殻のうち、前記位置出し用の基準鋼殻である大開口の鋼殻以外の他の大開口の鋼殻は、これら鋼殻の中における先行して設置された先行鋼殻をガイドとして、前記隣接する他の後行鋼殻を設置するように構成されていることを特徴とする外殻。
- 請求項12または13において、前記複数の大開口の鋼殻には、外殻内掘削時に除去される構造の仮設鋼殻が各大開口の鋼殻の一部に設けられていることを特徴とする外殻。
- 請求項11から14のいずれか1項において、前記鋼殻間の接合位置を外殻に荷重が掛かった場合の曲げモーメント曲線における+方向の曲げと−方向の曲げの変化点付近に設定したことを特徴とする外殻。
- 複数のカッター要素を組み合わせることによって構成される横型パッケージ推進機ないし縦型パッケージ推進機を使用して地山を掘削し、外殻用下穴を先行掘削する外殻用下穴先行掘削工程と、
当該先行掘削と同時に、推進方向後方の外殻用下穴内に順次先行鋼殻を押し込みながら設置して行く先行鋼殻設置工程と、
複数のカッター要素を組み合わせることによって構成される横型パッケージ推進機ないし縦型パッケージ推進機を使用して地山を掘削し、先行掘削した外殻用下穴に隣接する外殻用下穴を後行掘削する外殻用下穴後行掘削工程と、
当該後行掘削と同時に先行して設置した先行鋼殻に対してその一部を係合させた状態で当該推進方向後方の外殻用下穴内に順次後行鋼殻を押し込みながら設置して行く後行鋼殻設置工程と、
設置した鋼殻内に中詰めコンクリートを充填し、養生、固化させることによって外殻を形成する外殻形成工程と、
形成した外殻内部の地山を掘削し、トンネルを貫通させる外殻内部掘削工程と、を備えていることを特徴とする外殻先行トンネル工法。 - 複数のカッター要素を組み合わせることによって構成される隅角部用パッケージ推進機を使用して一つの隅角部の地山を掘削し、基準となる外殻用下穴を先行掘削する外殻用下穴先行掘削工程と、
当該先行掘削と同時に、推進方向後方の外殻用下穴内に順次先行鋼殻としての基準鋼殻を押し込みながら設置して行く先行鋼殻設置工程と、
複数のカッター要素を組み合わせることによって構成される天井、床部用パッケージ推進機ないし側部用パッケージ推進機を使用して地山を掘削し、先行掘削した外殻用下穴に隣接する外殻用下穴を後行掘削する外殻用下穴後行掘削工程と、
当該後行掘削と同時に先行して設置した先行鋼殻としての基準鋼殻に対して設けられる受入凹部に、延長突出部を嵌合させた状態で当該推進方向後方の外殻用下穴内に順次後行鋼殻としての天井、床部用鋼殻ないし側部用鋼殻を押し込み、後行鋼殻の進行と同時に推進方向に土留め用スライド鋼板をスライドさせながら後行鋼殻を設置して行く後行鋼殻設置工程と、
他の隅角部に前記先行鋼殻と同構造の鋼殻を設置する工程と、
鋼殻内に中詰めコンクリートを充填し、養生、固化させることによって外殻の骨格を形成する外殻形成工程と、
形成した外殻内部の地山を掘削すると同時に前記各隅角部に位置する各鋼殻の一部に設けられている仮設鋼殻を除去してトンネルを貫通させる外殻内部掘削工程と、を備えていることを特徴とする外殻先行トンネル工法。 - 請求項17において、前記外殻形成工程は、受入凹部、延長突出部及びそれぞれの基端面によって区画される重合空間に中詰めコンクリートを充填し、養生、固化させることによって外殻の骨格を形成する工程を含んでいることを特徴とする外殻先行トンネル工法。
- 複数のカッター要素を組み合わせることによって構成される隅角部用パッケージ推進機を使用して一つの隅角部の地山を掘削し、基準となる外殻用下穴を先行掘削する外殻用下穴先行掘削工程と、
当該先行掘削と同時に、推進方向後方の外殻用下穴内に順次先行鋼殻としての基準鋼殻を押し込みながら設置して行く先行鋼殻設置工程と、
複数のカッター要素を組み合わせることによって構成される天井、床部用パッケージ推進機ないし側部用パッケージ推進機を使用して地山を掘削し、先行掘削した外殻用下穴に隣接する外殻用下穴を後行掘削する外殻用下穴後行掘削工程と、
先行して設置した先行鋼殻としての基準鋼殻に対して設けられた先行側断面C形溝と、先行鋼殻に続いて後行掘削と同時に設置される後行鋼殻に設けられた後行側断面C形溝内に、当該後行掘削と同時にスライドさせて挿入されると共に、前記スライド方向と直行する方向には、抜出不能にする係止部を両端に有する連結金具の一方の係止部を、後行鋼殻としての天井、床部用鋼殻ないし側部用鋼殻に対して設けられる後行側断面C形溝に挿入した状態で、当該進行方向後方の外殻用下穴内に順次前記後行鋼殻を押し込みながら、前記連結金具の他方の係止部を前記先行鋼殻の先行側断面C形溝内に挿入し、該連結金具は、後行鋼殻と共に進行していく後行鋼殻設置工程と、
他の隅角部に前記先行鋼殻と同構造の鋼殻を設置する工程と、
鋼殻内に中詰めコンクリートを充填し、養生、固化させることによって外殻の骨格を形成する外殻形成工程と、
形成した外殻内部の地山を掘削してトンネルを貫通させる外殻内部掘削工程と、を備えていることを特徴とする外殻先行トンネル工法。 - 請求項19において、前記外殻形成工程は、連結金具、先行側断面C形溝、後行側断面C形溝及びそれぞれの締結用基端面によって区画される空間に中詰めコンクリートを充填し、養生、固化させることによって外殻の骨格を形成する工程を含んでいることを特徴とする外殻先行トンネル工法。
- 請求項19または20において、前記係止部と、前記C形溝とは、互いの当接部が係止部に前記抜出方向に力が作用したときに、C形溝の開口を閉じることを特徴とする外殻先行トンネル工法。
- 請求項19から21のいずれか1項において、前記後行鋼殻設置工程では、後行鋼殻の進行と同時に推進方向に先行側断面C形溝の被覆体を連結金具で除去しながら後行鋼殻を設置して行くことを特徴とする外殻先行トンネル工法。
- 請求項16から22のいずれか1項において、前記外殻先行トンネル工法は、地上の構造物や路線等に影響を与えることなく、その地下にトンネルを構築し、新たな路線等を敷設するいわゆるアンダーパス工事において使用されることを特徴とする外殻先行トンネル工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005303150A JP4889997B2 (ja) | 2004-11-10 | 2005-10-18 | 鋼殻の接合装置、鋼殻、外殻及び外殻先行トンネル工法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004325912 | 2004-11-10 | ||
JP2004325912 | 2004-11-10 | ||
JP2005303150A JP4889997B2 (ja) | 2004-11-10 | 2005-10-18 | 鋼殻の接合装置、鋼殻、外殻及び外殻先行トンネル工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006161544A JP2006161544A (ja) | 2006-06-22 |
JP4889997B2 true JP4889997B2 (ja) | 2012-03-07 |
Family
ID=36663865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005303150A Expired - Fee Related JP4889997B2 (ja) | 2004-11-10 | 2005-10-18 | 鋼殻の接合装置、鋼殻、外殻及び外殻先行トンネル工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4889997B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111271076B (zh) * | 2020-04-10 | 2022-05-27 | 中建八局轨道交通建设有限公司 | 暗挖法横通道的洞门破除施工方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3131118B2 (ja) * | 1995-03-31 | 2001-01-31 | 株式会社奥村組 | 地下構造物の外殻施工方法 |
JP3088929B2 (ja) * | 1995-03-31 | 2000-09-18 | 株式会社奥村組 | 地下構造物の築造方法 |
JP3630801B2 (ja) * | 1995-10-30 | 2005-03-23 | 石川島建材工業株式会社 | トンネル覆工用エレメント |
JPH1193600A (ja) * | 1997-09-22 | 1999-04-06 | Ohbayashi Corp | 地下構造物の構築工法 |
JP3877390B2 (ja) * | 1997-09-22 | 2007-02-07 | 株式会社クボタ | トンネル用セグメントの連結構造 |
JP4359376B2 (ja) * | 2000-04-07 | 2009-11-04 | 株式会社竹中土木 | 外殻先行トンネル工法における単体シールド相互の接合部構造及び接合方法 |
JP2002285546A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-03 | Takawaki Kiso Koji:Kk | 矢板打設方法及びこれに用いる矢板 |
JP2006125085A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-05-18 | Zenitaka Corp | 密閉式掘削装置及び密閉式掘削方法 |
-
2005
- 2005-10-18 JP JP2005303150A patent/JP4889997B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006161544A (ja) | 2006-06-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105358796B (zh) | 利用导轨型钢的涵体推进工法 | |
JP2006322222A (ja) | 大断面トンネルの構築方法 | |
KR101072470B1 (ko) | 지지보 설치 후에 굴착을 수행하는 지하터널 시공방법 | |
CN113202518A (zh) | 一种装配式波纹钢-充填层复合隧道支护体系及其施工方法 | |
KR100556531B1 (ko) | 철길 및 도로 지하 차도의 시공을 위한 유닛 강관 및 이를이용한 철길 및 도로 지하 차도의 시공방법 | |
JP4889997B2 (ja) | 鋼殻の接合装置、鋼殻、外殻及び外殻先行トンネル工法 | |
JP4876991B2 (ja) | 既設岸壁の改修補強方法および改修補強構造 | |
JP5028781B2 (ja) | 既設岸壁の改修補強方法およびその改修補強構造 | |
KR101255517B1 (ko) | 중구경강관과 도갱공을 이용한 비개착타입 터널 시공방법과 터널시공 구조물 | |
JP4303512B2 (ja) | 大断面トンネルの施工方法 | |
CN113622959A (zh) | 隧道支护结构及其施工方法 | |
JP5351303B2 (ja) | コンクリート函体利用のオープンシールド機およびオープンシールド工法 | |
JP4599303B2 (ja) | アンダーパス工法 | |
JP4705467B2 (ja) | 地下構造物の構築方法 | |
CN104695479A (zh) | 一种民建地下室与地铁连接通道的施工方法 | |
KR101599295B1 (ko) | 지중구조체용 유도유니트와 모듈유니트 및 이를 이용한 지중구조물 시공방법 | |
CN216974879U (zh) | 一种装配式波纹钢-充填层复合隧道支护体系 | |
JP5684416B2 (ja) | パイプルーフの接続構造 | |
JP4322688B2 (ja) | 大断面トンネルの施工方法 | |
JP3012896B2 (ja) | 先行切ばり併用逆打ち工法 | |
JP4500142B2 (ja) | 地下構造物とその構築方法 | |
JP5064261B2 (ja) | 鋼製エレメント施工方法 | |
JP4714928B2 (ja) | トンネル掘削方法 | |
JP5685507B2 (ja) | パイプルーフの施工方法 | |
JP2013053417A (ja) | パイプルーフの施工方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081008 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100826 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110511 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110622 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111207 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |