JP2001115772A - 既設トンネルと新設トンネルの接合工法 - Google Patents

既設トンネルと新設トンネルの接合工法

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JP2001115772A
JP2001115772A JP29900299A JP29900299A JP2001115772A JP 2001115772 A JP2001115772 A JP 2001115772A JP 29900299 A JP29900299 A JP 29900299A JP 29900299 A JP29900299 A JP 29900299A JP 2001115772 A JP2001115772 A JP 2001115772A
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existing
shield excavator
formwork
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Yutaka Ishimaru
裕 石丸
Haruo Uchida
春雄 内田
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Original Assignee
Kajima Corp
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本願発明は、接合部周辺の土壌改良工事を行う
ことなく、又既設トンネルに新設トンネルが接合される
部分に特殊な材料を使用することなくトンネル同士を接
合する工法を提供するものである。 【解決手段】新設トンネルが接合される箇所の既設トン
ネル内に支保材を組み立て、既設トンネル内に型枠を軸
方向に設けて支保材で支持し、型枠と既設トンネルで囲
まれた空間部へ、後に撤去することができ既設トンネル
のセグメントを補強する強度を備えたえた材料を充填し
て硬化し、シ−ルド掘削機によりセグメントを切削切断
してシ−ルド掘削機の先端部を既設トンネル内へ挿入し
た後トンネル内の支保材と型枠および充填された材料を
撤去する既設トンネルと新設トンネルの接合工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本願発明は、既に建設されて
いるトンネルと、シ−ルド掘削機によって掘進しながら
地中で既設トンネルに接合される新しく建設されるトン
ネルとの接合工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より下水道、地中送電線、地下鉄等
の地中トンネルを軟弱地盤の地中において建設する場
合、シ−ルド掘削機によるシ−ルド工法により行われて
いるが、既に建設されているトンネルから新たにトンネ
ルを分岐させる場合、既設トンネルaに向けてシ−ルド
掘削機bを掘進させて新しいトンネルcを建設し、シ−
ルド掘削機bが既設トンネルaに到達するとシ−ルド掘
削機2を一部解体した後シ−ルド掘削機2側より放射状
にボ−リングし、当該ボ−リング孔dにシ−ルド掘削機
b側より凍結管eを挿入して当該凍結管eへ冷媒を流す
ことにより地盤を凍結して周囲の地盤を改良し、既設ト
ンネルaの周壁を構成する鉄筋コンクリ−トセグメント
の内接合予定部分を除去し、改良された地盤内にシ−ル
ド掘削機bを掘進させることによって既設トンネルaと
新設トンネルcとを接合する工法(図5参照)や、既設
トンネルa内部から新設されるトンネル掘進予定領域を
外囲するように突起板fを押出し、当該突起板fによっ
て外囲された領域へ既設トンネルa内部から薬液を注入
して新設トンネル掘進予定領域内を地盤改良した後、既
設トンネルaの内部から新設トンネルcとの接合予定部
分に穴を開け、その後新設トンネル用のシ−ルド掘削機
bにより地盤改良された部分を掘削しながら既設トンネ
ルa内へ入り、既設トンネルaと新設トンネルcとを接
合する工法(図6参照)や、既設トンネルと新設トンネ
ルとの接合部に、壁の大部分が鉄筋コンクリ−ト造り
で、一部のみが繊維補強コンクリ−トg造りである円形
ケ−ソンh、つまり、鉄筋コンクリ−ト造りの立抗の形
状を円形ケ−ソンhとし、シ−ルド掘削機通過開口部に
相当する壁面のみを繊維補強コンクリ−トgの無筋コン
クリ−ト造りとして発進立抗および到達立抗として構築
し、発進立抗内で組み立てたシ−ルド掘削機の発進時に
は先端の刃で円形ケ−ソンhの繊維補強コンクリ−トg
を切削し、シ−ルド掘削機bの周囲と開口の間隙をシ−
リング材でシ−ルしながら前進し、シ−ルド掘削機bの
到達時にはシ−ルド掘削機bの先端の刃で円形ケ−ソン
hの繊維補強コンクリ−トgを切削し、シ−ルド掘削機
bの周囲と開口の間隙に止水材iを注入して地山よりの
水の浸入を防止しながら前進して円形ケ−ソンhに接合
する工法(図7参照)等により既設トンネルと新設トン
ネルが接合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の既設ト
ンネルに新設トンネルを接合する工法は、トンネルの接
合部分を凍結させることによってシ−ルド掘削機が既設
トンネル内へ挿入されるとき、或いは既設トンネル内か
ら接合予定部へ穴を開けるときに、その周囲の土砂或い
は水等が既設トンネル内へ浸入することを防ぐものであ
るが、土壌改良工事を行う工法は費用が高くなり、土壌
を凍結させるために施工時間が非常にかかるという問題
点があった。又、トンネルを接合する部分に円形ケ−ソ
ンを建設して接合する工法は、円形ケ−ソンに多くの費
用が必要であり、更に新設トンネルが接合される壁面
は、シ−ルド掘削機により切削できるように予め繊維補
強コンクリ−トの無筋コンクリ−ト造としなければなら
なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は上記課題を解
決するために案出されたものであって、既設トンネルと
新設トンネルの接合部分の土壌を凍結させて土壌改良工
事を行うことなく、又新設トンネルが接合される既設ト
ンネルの接合部分に特殊な材料を使用することなく、新
しいトンネルを建設するために使用するシ−ルド掘削機
により直接既設トンネルの壁面を切削しながら切断し、
掘削機の先端部を既設トンネル内に挿入することによっ
て、新設トンネルと既設トンネルを接合するものであ
る。
【0005】本願発明は、上記課題を解決するために以
下の具体的構成を採用した。
【0006】既設トンネルへシ−ルド掘削機により新設
されるトンネルを接合する地中トンネル接合工法におい
て、新設トンネルが接合される箇所の既設トンネル内に
支保材を組み立て、既設トンネル内を二分割する型枠を
軸方向に設けて支保材で支持し、型枠と既設トンネルで
囲まれた空間部を型枠の両端部に取り付けた型枠で閉鎖
し、閉鎖された空間部へ、後に撤去することができ既設
トンネルのセグメントを補強する強度を具えた材料を充
填して硬化し、次いで既設トンネルに到達したシ−ルド
掘削機によりセグメントを切削切断してシ−ルド掘削機
の先端部を既設トンネル内へ挿入した後既設トンネル内
の支保材と型枠および充填された材料を撤去して成る既
設トンネルと新設トンネルの接合工法。
【0007】既設トンネルへシ−ルド掘削機により新設
されるトンネルを接合する地中トンネル接合工法におい
て、新設トンネルが接合される箇所の既設トンネル内に
支保材を組み立て、既設トンネル内を二分割する型枠を
軸方向に設けて支保材で支持し、型枠と既設トンネルで
囲まれた空間部を型枠の両端部に取り付けた型枠で閉鎖
し、閉鎖された空間部へ、後に撤去することができ既設
トンネルのセグメントを補強する強度を具えた材料を充
填して硬化し、次いで既設トンネルに到達したシ−ルド
掘削機によりセグメントを切削切断してシ−ルド掘削機
の先端部を既設トンネル内へ挿入した後シ−ルド掘削機
内部の機械部分を取り除き、残された殻の内部に鉄筋を
組み立て、コンクリ−トを打設して新設トンネルを形成
した後既設トンネル内の支保材と型枠および充填された
材料を撤去して成る既設トンネルと新設トンネルの接合
工法。
【0008】既設トンネルへシ−ルド掘削機により新設
されるトンネルを接合する地中トンネル接合工法におい
て、新設トンネルが接合される箇所の既設トンネル内部
全体に、新設トンネルの径の2〜3倍の長さで軸方向へ
支保材を組み立て、シ−ルド掘削機が挿入される支保材
の中に、挿入される部分のシ−ルド掘削機より若干大き
い空間で型枠を組み立てて支保材で支持し、型枠と既設
トンネル内壁で閉鎖された空間部に、後に取り除くこと
ができ既設トンネルのセグメントを補強する強度を備え
た材料を充填して硬化し、次いで既設トンネルに到達し
たシ−ルド掘削機によりセグメントを切削切断してシ−
ルド掘削機の先端部を既設トンネル内へ挿入した後既設
トンネル内の支保材と型枠および充填された材料を取り
除く既設トンネルと新設トンネルの接合工法。
【0009】既設トンネルへシ−ルド掘削機により新設
されるトンネルを接合する地中トンネル接合工法におい
て、新設トンネルが接合される箇所の既設トンネル内部
全体に、新設トンネルの径の2〜3倍の長さで軸方向へ
支保材を組み立て、シ−ルド掘削機が挿入される支保材
の中に、挿入される部分のシ−ルド掘削機より若干大き
い空間で型枠を組み立てて支保材で支持し、型枠と既設
トンネル内壁で閉鎖された空間部に、後に取り除くこと
ができ既設トンネルのセグメントを補強する強度を備え
た材料を充填して硬化し、次いで既設トンネルに到達し
たシ−ルド掘削機によりセグメントを切削切断してシ−
ルド掘削機の先端部を既設トンネル内へ挿入した後シ−
ルド掘削機内部の機械部分を取り除き、残された殻の内
部に鉄筋を組み立て、コンクリ−トを打設して新設トン
ネルを形成した後既設トンネル内の支保材と型枠および
充填された材料を撤去して成る既設トンネルと新設トン
ネルの接合工法。
【0010】新設トンネルが接合される既設トンネルの
接合箇所に、鋼製セグメントを取り付けたことを特徴と
する既設トンネルと新設トンネルの接合工法。
【0011】新設トンネルが接合される既設トンネルの
接合箇所となるセグメント裏側に、補強リングを取り付
けたことを特徴とする既設トンネルと新設トンネルの接
合工法。
【0012】閉鎖された空間部へ充填される材料は、低
強度コンクリ−トであることを特徴とする既設トンネル
と新設トンネルの接合工法。
【0013】閉鎖された空間部へ充填される材料の中
に、充填材料を破壊する材料を混入したことを特徴とす
る既設トンネルと新設トンネルの接合工法。
【0014】
【発明の実施の形態】本願発明の既設トンネルと新設ト
ンネルとの接合工法は、図1および図2の既設トンネル
の正面図とシ−ルド掘削機の側断面図に示すように、既
設のトンネル或いは既設の立坑の一部分を構成するセグ
メントをシ−ルド掘削機で直接切削切断することによっ
てシ−ルド掘削機の先端部をトンネルの内部へ、或いは
立抗の内部へ挿入させることにより、既設トンネルと新
設トンネルを接合させるものである。下記に示す実施例
は、既設トンネル或いは立抗の周壁の一部分に設けた鋼
製セグメントの裏側を、既設トンネル内に組み立てた支
保材と型枠および充填材料により鋼製セグメントを補強
することにより、シ−ルド掘削機により直接鋼製セグメ
ントに穴を開けることができる接合工法を提供するもの
である。
【0015】
【実施例】図1は、既設トンネル1の正面図と、既設ト
ンネル1に到達した新設トンネル工事に使用されるシ−
ルド掘削機2の縦断面図を示すものである。図2は、既
設トンネル1の正面図と、新設トンネル工事に使用され
たシ−ルド掘削機2の先端部が既設トンネル1の内部へ
挿入されたシ−ルド掘削機2の縦断面図を示すもので、
シ−ルド掘削機2の後方は新しく造られたトンネルの一
部である。既設トンネル1は鉄筋コンクリ−トからなる
セグメントにより構成されているが、新設トンネル3が
接合される予定の箇所には鋼製セグメント4が使用され
ている。
【0016】シ−ルド掘削機2で地中を掘進することに
より新しいトンネル3が造られていくが、既設トンネル
1に近接してもそのままシ−ルド掘削機2を進め、既設
トンネル1の接合部となる鋼製セグメント4をシ−ルド
掘削機2により直接削りながら既設トンネル1内にその
先端部を挿入することにより既設トンネル1と新設トン
ネル3が接合される。
【0017】このように既設トンネル1の接合部に設け
た鋼製セグメント4にシ−ルド掘削機2により直接穴5
が開けられるので、既設トンネル1はシ−ルド掘削機2
の推進圧に耐えられるような構造としなければならな
い。
【0018】既設トンネル1を構成する鋼製セグメント
4がシ−ルド掘削機2の推進圧によって壊れたり、或い
はシ−ルド掘削機2により鋼製セグメント4が切断され
るときに周辺の土砂或いは水等が既設トンネル内部へ入
る恐れがある。
【0019】本願発明は、既設トンネル1の接合部の箇
所に設ける鋼製セグメント4を、シ−ルド掘削機2の推
進圧に耐える構造とするため、又、鋼製セグメント4を
切削切断した後その箇所より土砂、水等の浸入を防ぐた
め、鋼製セグメント4を設けた箇所の既設トンネル内部
に、例えば低強度コンクリ−ト6が充填される。
【0020】既設トンネル1内の低強度コンクリ−ト6
が充填される箇所には、既設トンネル1内を縦方向に型
枠7により二分割し、二分割された一方の空間部に鋼材
による支保材8を組み立て、支保材8により支持され垂
直方向に設けた型枠7と既設トンネル1内壁により空間
部が形成される。
【0021】この空間部に低強度コンクリ−ト6が打設
されるが、打設される軸方向の長さは新設トンネル3の
径の2〜3倍位とし、その中央へ開口部5が位置するよ
うに施工されるが、シ−ルド掘削機2がどれぐらいの推
進力で切削するかによって鋼製セグメント4に対する補
強を適宜変えることができる。
【0022】このように支保材8と低強度コンクリ−ト
6とにより鋼製セグメント4に対する補強が行われる
が、必要に応じて鋼製セグメント4の裏側に補強リング
9を設置することにより、更に鋼製セグメント4に対す
る補強を強くすることができる
【0023】既設トンネル内部に支保材8が組み立てら
れ、既設トンネル内部の空間部を縦方向に分割する型枠
7が取り付けられると、その型枠7と鋼製セグメント4
で形成される空間部を閉鎖するように、縦方向の型枠7
の前後に新たな型枠が取り付けられて空間部は閉鎖され
る。
【0024】既設トンネル1内を縦方向の型枠7と前後
に取り付けた型枠により空間部を閉鎖した後、当該空間
部へ低強度コンクリ−ト6が打設される。空間部へ打設
されるコンクリ−トは、鋼製セグメント4に次いでコン
クリ−トも切削しながらシ−ルド掘削機2の先端部が既
設トンネル1の内部に挿入されるので低強度コンクリ−
ト6が使用されるが、鋼製セグメント4がシ−ルド掘削
機2の推進力に耐えることができ、且つ切削されて一部
が切断されることにより既設トンネル内部に土砂或いは
水等が入るのを阻止できる材料であれば、低強度コンク
リ−ト6に代えて使用することが可能である。
【0025】シ−ルド掘削機2の先端部が鋼製セグメン
ト4を貫通することによって既設トンネル1と新設トン
ネル3が接合されると、既設トンネル1内の閉鎖された
空間部に打設された材料は最後は取り壊さなければなら
ないので、簡単に壊すことができるような材料、或いは
充填された材料を簡単に壊すための工夫が必要となる。
例えば、既設トンネル1内の空間部に打設された低強度
コンクリ−トを簡単に取り出すために、予めコンクリ−
トの中に破壊部材を混入しておく場合もある。
【0026】このようにして新設トンネル3が接合され
る既設トンネル1に設けた鋼製セグメントの内側に支保
材8を組み立て、支保材8で支持された型枠と既設トン
ネル内壁で閉塞された空間部へ低強度コンクリ−ト6等
を充填することによって鋼製セグメント4の補強が完了
する。
【0027】次いでシ−ルド掘削機2を既設トンネル1
に向けて掘進し、既設トンネル1の接合部である鋼製セ
グメント4をシ−ルド掘削機2により直接粉状に切削す
ることによってその一部が切断されてシ−ルド掘削機2
の先端部は既設トンネル1内部へ挿入され、新設トンネ
ル3と既設トンネル1が接合される。
【0028】既設トンネル1の一部を構成する鋼製セグ
メント4を粉状に切削するシ−ルド掘削機2は、新しい
トンネルを造りながら掘進してきたシ−ルド掘削機2を
そのまま鋼製セグメント4へ切削切断し、その先端部が
既設トンネル1内に挿入されるが、地山を掘削するビッ
ト10でもって鋼製セグメント4を切断することは容易
でなく、地山を掘削するビット10と鋼製セグメント4
の一部を切削切断するビット10をそれぞれ専用とした
ビット交換のできるシ−ルド掘削機2(図3参照)を使
用したり、或いはビット本体のセンタ−コア部の動きを
別駆動にする方法、更には高圧水を併用して切断する方
法を用いる場合もある。
【0029】シ−ルド掘削機2の先端部が既設トンネル
1内部に入り既設トンネル1と新設トンネル3が接合さ
れると、その接合部の周囲にシ−ルド掘削機2内からの
張り付け凍結並びに薬液注入等によりシ−ル材を詰めて
止水される。
【0030】次いで既設トンネル内部に組み立て鋼製セ
グメント4を補強した支保材8を撤去し、更に空間部内
へ充填した低強度コンクリ−ト6を壊すことによって既
設トンネル1内から支保材および低強度コンクリ−トが
取り除かれて元の形に戻る。
【0031】シ−ルド掘削機2は、その先端部を既設ト
ンネル1内に入れた状態で掘進は終了するが、シ−ルド
掘削機2の本体をセグメント代わりに用いたり、又シ−
ルド掘削機全体を取り出して新たに鉄筋コンクリ−トか
らなるセグメントを組むか、或いは、シ−ルド掘削機内
部の機械だけ取り除いて周囲の殻を活かし、その内部に
鉄筋を組んでコンクリ−トを打設することにより既設ト
ンネル1と接合される新設トンネル3が形成される。以
上既設トンネルにおける新設トンネルが接合される部分
に鋼製セグメントを使用した実施例で説明したが、RC
セグメントを接合部材として使用する場合もある。
【0032】図1および図2に示す支保材8は、円筒形
の空間部を型枠7により二分割した一方の空間部に組み
立てられたものであるが、図4に示す実施例は、新設ト
ンネル3が接合される箇所の既設トンネル1内部全体
に、新設トンネル3の径の2〜3倍の長さで軸方向へ支
保材8を組み立て、シ−ルド掘削機2が挿入される支保
材の中に、挿入される部分のシ−ルド掘削機2より若干
大きい空間となるように型枠を組み立てて支保材8によ
り支持し、型枠と既設トンネルのセグメントから形成さ
れる空間部に低強度コンクリ−ト6が打設される。実施
例1の場合と異なり、低強度コンクリ−ト6の打設され
る部分が少ないので低強度コンクリ−トの取り壊しを簡
単に行うことができる。
【0033】
【発明の効果】本願発明の既設トンネルと新設トンネル
の接合工法は、凍結による地盤改良を行わないので、凍
結による地盤の隆起、解凍による地盤沈下を生じること
もなく、又既設トンネルの接合部となる箇所へ、シ−ル
ド掘削機により直接切削し切断することによってシ−ル
ド掘削機の先端部を既設トンネル内部へ入れて接合され
るので、工期を大幅に短縮し、更に工費を大幅に削減す
ることが可能となった。
【0034】又、新設トンネルが接合される既設トンネ
ルのセグメント裏側に補強材料が打設されているので、
セグメントはシ−ルド掘削機の推進圧に充分耐えること
ができ、且つ切削切断された際に周辺の土壌或いは水等
が既設トンネル内に入ることを防ぐことができる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の既設トンネルにおける接合部分の正
面図とシ−ルド掘削機の側断面図を示すものである。
【図2】本願発明の既設トンネルにおける接合部分の正
面図とシ−ルド掘削機の側断面図を示すものである。
【図3】本願発明の新設トンネルに使用されるシ−ルド
掘削機の正面図と側断面図を示すものである。
【図4】本願発明の既設トンネルにおける接合部分の正
面図とシ−ルド掘削機の側断面図を示すものである。
【図5】従来の接合工法による既設トンネルの正面図と
シ−ルド掘削機の側断面図を示すものである。
【図6】従来の接合工法による既設トンネル(立抗)の
立面図とシ−ルド掘削機および新設トンネルの側断面図
を示すものである。
【図7】従来の接合工法による既設トンネル(立抗)の
立面図と、シ−ルド掘削機の先端部が既設トンネル(立
抗)内に挿入された断面図を示すものである。
【符号の説明】
1 既設トンネル 2 シ−ルド掘削機 3 新設トンネル 4 鋼製セグメント 5 接合部の穴 6 充填材料 7 型枠 8 支保材 9 補強リング 10 ビット a 既設トンネル b シ−ルド掘削機 c 新設トンネル d ボ−リング孔 e 凍結管 f 突起板 g 繊維補強コンクリ−ト h 円形ケ−ソン i 止水材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設トンネルへシ−ルド掘削機により新
    設されるトンネルを接合する地中トンネル接合工法にお
    いて、新設トンネルが接合される箇所の既設トンネル内
    に支保材を組み立て、既設トンネル内を二分割する型枠
    を軸方向に設けて支保材で支持し、型枠と既設トンネル
    で囲まれた空間部を型枠の両端部に取り付けた型枠で閉
    鎖し、閉鎖された空間部へ、後に撤去することができ既
    設トンネルのセグメントを補強する強度を具えた材料を
    充填して硬化し、次いで既設トンネルに到達したシ−ル
    ド掘削機によりセグメントを切削切断してシ−ルド掘削
    機の先端部を既設トンネル内へ挿入した後既設トンネル
    内の支保材と型枠および充填された材料を撤去して成る
    既設トンネルと新設トンネルの接合工法。
  2. 【請求項2】 既設トンネルへシ−ルド掘削機により新
    設されるトンネルを接合する地中トンネル接合工法にお
    いて、新設トンネルが接合される箇所の既設トンネル内
    に支保材を組み立て、既設トンネル内を二分割する型枠
    を軸方向に設けて支保材で支持し、型枠と既設トンネル
    で囲まれた空間部を型枠の両端部に取り付けた型枠で閉
    鎖し、閉鎖された空間部へ、後に撤去することができ既
    設トンネルのセグメントを補強する強度を具えた材料を
    充填して硬化し、次いで既設トンネルに到達したシ−ル
    ド掘削機によりセグメントを切削切断してシ−ルド掘削
    機の先端部を既設トンネル内へ挿入した後シ−ルド掘削
    機内部の機械部分を取り除き、残された殻の内部に鉄筋
    を組み立て、コンクリ−トを打設して新設トンネルを形
    成した後既設トンネル内の支保材と型枠および充填され
    た材料を撤去して成る既設トンネルと新設トンネルの接
    合工法。
  3. 【請求項3】 既設トンネルへシ−ルド掘削機により新
    設されるトンネルを接合する地中トンネル接合工法にお
    いて、新設トンネルが接合される箇所の既設トンネル内
    部全体に、新設トンネルの径の2〜3倍の長さで軸方向
    へ支保材を組み立て、シ−ルド掘削機が挿入される支保
    材の中に、挿入される部分のシ−ルド掘削機より若干大
    きい空間で型枠を組み立てて支保材で支持し、型枠と既
    設トンネル内壁で閉鎖された空間部に、後に取り除くこ
    とができ既設トンネルのセグメントを補強する強度を備
    えた材料を充填して硬化し、次いで既設トンネルに到達
    したシ−ルド掘削機によりセグメントを切削切断してシ
    −ルド掘削機の先端部を既設トンネル内へ挿入した後既
    設トンネル内の支保材と型枠および充填された材料を取
    り除く既設トンネルと新設トンネルの接合工法。
  4. 【請求項4】 既設トンネルへシ−ルド掘削機により新
    設されるトンネルを接合する地中トンネル接合工法にお
    いて、新設トンネルが接合される箇所の既設トンネル内
    部全体に、新設トンネルの径の2〜3倍の長さで軸方向
    へ支保材を組み立て、シ−ルド掘削機が挿入される支保
    材の中に、挿入される部分のシ−ルド掘削機より若干大
    きい空間で型枠を組み立てて支保材で支持し、型枠と既
    設トンネル内壁で閉鎖された空間部に、後に取り除くこ
    とができ既設トンネルのセグメントを補強する強度を備
    えた材料を充填して硬化し、次いで既設トンネルに到達
    したシ−ルド掘削機によりセグメントを切削切断してシ
    −ルド掘削機の先端部を既設トンネル内へ挿入した後シ
    −ルド掘削機内部の機械部分を取り除き、残された殻の
    内部に鉄筋を組み立て、コンクリ−トを打設して新設ト
    ンネルを形成した後既設トンネル内の支保材と型枠およ
    び充填された材料を撤去して成る既設トンネルと新設ト
    ンネルの接合工法。
  5. 【請求項5】 新設トンネルが接合される既設トンネル
    の接合箇所に、鋼製セグメントを取り付けたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項4の何れか1に記載の既設ト
    ンネルと新設トンネルの接合工法。
  6. 【請求項6】 新設トンネルが接合される既設トンネル
    の接合箇所となるセグメント裏側に、補強リングを取り
    付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか
    1に記載の既設トンネルと新設トンネルの接合工法。
  7. 【請求項7】 閉鎖された空間部へ充填される材料は、
    低強度コンクリ−トであることを特徴とする請求項1乃
    至請求項6の何れか1に記載の既設トンネルと新設トン
    ネルの接合工法。
  8. 【請求項8】 閉鎖された空間部へ充填される材料の中
    に、充填材料を破壊する材料を混入したことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項7の何れか1に記載の既設トンネ
    ルと新設トンネルの接合工法。
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