JP2002194817A - 制振建物及び該制振建物に用いる制振材 - Google Patents

制振建物及び該制振建物に用いる制振材

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JP2002194817A JP2001189988A JP2001189988A JP2002194817A JP 2002194817 A JP2002194817 A JP 2002194817A JP 2001189988 A JP2001189988 A JP 2001189988A JP 2001189988 A JP2001189988 A JP 2001189988A JP 2002194817 A JP2002194817 A JP 2002194817A
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damping material
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の増大を抑制し、施工性も良好な制
振建物及び該制振建物に用いる制振材を提供する。 【解決手段】 基礎1の上に、長尺状の梁材2,2及び
柱材3,3が連結された略ボックス状の建物ユニット
4,4が、複数個隣接配置されて、ユニット建物7が構
成されている。下該部分は4個の建物ユニット4・・・
が、田の字状に寄せ集められて各々隣接するように配置
されている。これらの隣設配置された建物ユニット4,
4の各柱材3,3間には、制振材8が、各々挟持されて
設けられている。この制振材8は、粘弾性体としての基
材9,9の間に、厚さ1〜6mmの金属板としての鉄板
10を挟んで積層させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の建物ユニッ
トを隣設配置して構成される制振建物及び該制振建物に
用いる制振材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平5−321512号公報に
記載されているような制振建物及び該制振建物に用いる
制振材が知られている。
【0003】このようなものでは、図15に示すよう
に、基礎1の上に、長尺状の梁材2,2及び柱材3,3
が連結された略ボックス状の建物ユニット4,4が、複
数個隣接配置されている。
【0004】また、前記基礎1と、前記各建物ユニット
4との間には、振動を吸収する防振材5,5が介在され
ている。この防振材5は、上面視略方形形状を呈して、
硬質ゴム層と、鉄板層とを交互に積層した薄板状となる
ように形成されている。
【0005】更に、この従来のものでは、前記建物ユニ
ット4,4の間にも、前記防振材6a,6bが複数介在
されている。
【0006】次に、この従来の制振建物及び該制振建物
に用いる制振材の作用について説明する。
【0007】このように構成された従来のものでは、防
振材5,5が、前記基礎1と、前記各建物ユニット4と
の間に介在されている。
【0008】また、前記建物ユニット4,4の間にも、
前記防振材6a,6bが複数介在されているので、前記
梁材2,2の歪みが防止されると共に、地震などの際の
振動が、各防振部材5,6a,6bによって吸収される
ので、建物の揺れを小さくすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、建物ユニット4,4の桁方向対向
面及び妻方向対向面の各々に、略方形状の防振材6a,
6bを介在させなければならず、前記防振材5に加え
て、これらの防振材6a,6bの枚数が増大してしまう
といった問題があった。
【0010】また、前記柱材3と、梁材2との太さが異
なる建物ユニット4,4間では、前記防振材6a,6b
の厚さを異ならせなければならない。このため、防振材
6aと防振材6bとを間違えて誤装着しないようにする
ため手間がかかった。
【0011】本発明は、このような従来技術における問
題点に着目してなされたものであり、部品点数の増大を
抑制し、施工性も良好な制振建物及び該制振建物に用い
る制振材を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、長尺状の梁材及び柱材が
連結された略ボックス状の建物ユニットを隣接配置し
て、該隣設された前記柱材間に、制振材を挟持させてな
り、該制振材は、粘弾性体を有すると共に、該柱材の長
手方向に沿って長尺形状になされている制振建物を特徴
としている。
【0013】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記柱材の長手方向に沿って長尺形状の制振材
が、前記隣設された前記建物ユニットの柱材間に挟持さ
れているので、地震などの際の振動が、該制振材に吸収
されて該制振建物の揺れを減少させる。
【0014】前記制振材は、前記柱材の長手方向に沿っ
て長尺形状を呈しているので、前記柱材の上下方向略全
長に貼設される。
【0015】このため、少ない数量の制振材で有効に各
隣接配置される建物ユニット間の歪みを吸収出来、従来
のように梁材と梁材との間にも、防振材を介在させるも
ののように厚みを異ならせた防振材を複数用意する必要
が無くなり、部品点数の増大を抑制できると共に、誤装
着を起こす虞もない。
【0016】従って、施工性も良好である。
【0017】また、請求項2に記載されたものでは、前
記建物ユニットが載置される基礎に、前記制振材の下端
が連結されている請求項1記載の制振建物を特徴として
いる。
【0018】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記制振材の下端が、前記建物ユニットが載置さ
れる基礎に連結されているので、該制振材の横幅方向に
加わった振動も、該制振材によって有効に吸収される。
【0019】このため、前記制振材の面内外方向の振動
吸収と合わせて、直交する2方向の振動吸収を行えるの
で、制振建物の桁方向或いは妻方向のうち、何れか一方
の方向に面内外方向を揃えて該制振材を介在させれば良
く、更に、部品点数を減少させることができる。
【0020】また、請求項3に記載されたものでは、前
記制振材の端部を、柱材の端面より突出させ、折り曲げ
て柱材の端面に挟み込んだ状態で固定してなる請求項1
記載の制振建物を特徴としている。
【0021】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記制振材の端部を、柱材の端面より突出させ、
折り曲げて柱材の端面に挟み込んだ状態で固定したの
で、該制振材の横幅方向に加わった振動も、該制振材に
よって有効に吸収される。
【0022】このため、前記制振材の面内外方向の振動
吸収と合わせて、直交する2方向の振動吸収を行えるの
で、制振建物の桁方向或いは妻方向のうち、何れか一方
の方向に面内外方向を揃えて該制振材を介在させれば良
く、更に、部品点数を減少させることができる。
【0023】更に、請求項4に記載されたものでは、前
記粘弾性体を、長尺状を呈する金属板材と共に、複数
層、積層させた請求項1〜3のいずれか1項記載の制振
建物に用いる制振材を特徴としている。
【0024】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記粘弾性体が、長尺状を呈する金属板材と共
に、複数層、積層されているので、面内外方向の振動を
前記粘弾性体が吸収すると共に、該制振材の横幅方向の
振動が、前記金属板材によって吸収される。
【0025】このため、部品点数の増大が抑制され、施
工性も良好な制振建物に用いる制振材が提供される。
【0026】
【発明の実施の形態1】次に、本発明の実施の形態1を
図面を参照しながら説明する。
【0027】図1〜図4は本発明の実施の形態1の制振
建物及び該制振建物に用いる制振材である。なお、前記
従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付
して説明する。
【0028】この実施の形態1の制振建物及び該制振建
物に用いる制振材では、基礎1の上に、長尺状の梁材
2,2及び柱材3,3が連結された略ボックス状の建物
ユニット4,4が、複数個隣接配置されて、ユニット建
物7が構成されている。この実施の形態1では、下階部
分が、図2に示すように、4個の建物ユニット4…が、
田の字状に寄せ集められて各々隣接するように配置され
ている。
【0029】これらの隣設配置された建物ユニット4,
4の前記各柱材3,3間には、制振材8が、各々挟持さ
れて設けられている。
【0030】この制振材8は、図3に示すように粘弾性
体としての基材9,9の間に、厚さ1〜6mmの金属板
としての鉄板10を挟んで積層させて、厚さa=約11
mmとすると共に、横幅b=約80〜90mmを有し、
前記柱材3の長手方向に沿って長さが2000mmとな
るように延設されて、正面視で、長尺形状を呈するよう
に構成されている。
【0031】前記基材9は、ゴム系、アスファルト系、
シリーコン系、アクリル系等の各種制振材料で構成さ
れ、tanδ=1以上の制振性能を有し、使用可能温度
範囲を、約5〜35℃とするものである。
【0032】なお、この実施の形態1の制振材8では、
少なくとも何れか一方の表面に両面テープが貼設されて
いて、剥離紙をこの両面テープから剥がすことにより、
この両面テープの粘着層を、前記柱材3の表面に貼り付
けることによって、柱材3,3間に、この制振材8が挟
持されるように構成されている。
【0033】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0034】この実施の形態1のユニット建物7では、
前記柱材3,3の長手方向に沿って長尺形状の制振材
8,8が、前記隣設された前記建物ユニット4,4の柱
材3,3間に挟持されているので、地震などの際の振動
が、これらの制振材8,8に吸収されて、このユニット
建物7の揺れを減少させる。
【0035】下記表1では、地震時のユニット建物7の
変位・加速度を通常耐震設計時の約1/3程度に低減出
来ることが分かる。これにより、ユニット建物7の損傷
を防止すると共に、家具等の内装物の転倒も防止でき
る。
【0036】
【表1】
【0037】また、前記制振材8は、前記柱材3の長手
方向に沿って長尺形状を呈しているので、前記柱材3の
上下方向略全長に貼設される。
【0038】このため、少ない数量の制振材8で有効に
各隣接配置される建物ユニット4,4間の歪みを吸収出
来、従来のように梁材と梁材との間にも、防振材を介在
させるもののように厚みを異ならせた防振材を複数用意
する必要が無くなり、部品点数の増大を抑制できると共
に、誤装着を起こす虞もない。
【0039】従って、施工性も良好である。
【0040】
【変形例1】図4は、本発明の実施の形態1の変形例を
示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均
等な部分については同一符号を付して説明する。
【0041】この変形例では、前記制振材8に代えて、
金属板としての鉄板10,10と粘弾性体としての基材
9,9,9とを交互に積層した制振材11が構成されて
いる。
【0042】他の構成、及び作用効果については、前記
実施の形態1と略同様であるので説明を省略する。
【0043】
【実施の形態2】図5乃至図10は、この発明の実施の
形態2の制振建物及び該制振建物に用いる制振材を示す
ものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な
部分については同一符号を付して説明する。
【0044】まず、この実施の形態2の制振建物として
のユニット建物17では、下階が、略直方体形状の建物
ユニット4,4,4が、桁方向Eに3個並設されて隣設
配置されている。これらの建物ユニット4,4間に隣設
配置された柱材3,3間には、面内外方向を桁方向Eに
揃えて、制振材18,18が各々挟持されて設けられて
いる。
【0045】この制振材18の基材9,9間に挟まれて
積層された金属板としての鉄板19は、図8に示すよう
に、下端部19aが、前記基材9,9よりも下方に所定
長さc延設されて、図7に示すように、前記建物ユニッ
ト4,4,4が載置される基礎1内に埋設されることに
より、この基礎1に対して連結されている。
【0046】次に、この実施の形態2の作用について説
明する。
【0047】この実施の形態2のユニット建物17で
は、前記制振材18の下端部19aが、前記建物ユニッ
ト4,4が載置される基礎1に連結されている。
【0048】この制振材18は、前記基材9,9が、長
尺状を呈する金属板材19と共に、複数層、積層されて
いるので、面内外方向(桁方向E)の振動を前記基材
9,9が吸収すると共に、この制振材18の横幅方向
(妻方向F)に加わった振動も、前記金属板材19によ
って吸収される。
【0049】下記表2では、地震時のユニット建物17
の変位・加速度を通常耐震設計時の約1/3程度に、妻
方向、桁方向共に低減出来ることが分かる。これによ
り、ユニット建物17の損傷を防止すると共に、家具等
の内装物の転倒も防止できる。
【0050】
【表2】
【0051】このため、前記制振材18の面内外方向の
振動吸収と合わせて、直交する2方向の振動吸収を行え
るので、ユニット建物17の桁方向E或いは妻方向Fの
うち、何れか一方の方向(この実施の形態2では、桁方
向E)に面内外方向を揃えて、各制振材18,18を介
在させれば良く、更に、部品点数を減少させることがで
きる。
【0052】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態1と略同様であるので、説明を省略する。
【0053】
【変形例2】図9乃至図10は、この発明の実施の形態
2の変形例を示すものである。なお、前記実施の形態2
と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明
する。
【0054】まず、構成から説明すると、この変形例の
制振建物としてのユニット建物27及びこのユニット建
物27に用いる制振材28では、前記基材9,9間に挟
まれて積層された金属板としての鉄板29の下端部が、
平板状のベースプレート30と略直交するように溶接さ
れていて、側面視略逆T字状を呈している。
【0055】このベースプレート30は、図10に示す
ように、皿ネジ31,31を挿通するネジ孔32,32
が左,右両側片に、各々2カ所づつ計4カ所形成されて
いる。
【0056】そして、前記皿ネジ31,31をこのネジ
孔32,32に上方から挿通して、前記基礎1の上面部
1aに螺着させることにより、この制振材28を前記基
礎1に連結するように構成されている。
【0057】更に、図9に示すように、前記各建物ユニ
ット4,4の隣接配置される柱材3,3の下端面3a,
3aと、前記基礎1の上面部1aとの間に、このベース
プレート30が挟持されるように構成されている。
【0058】次に、この実施の形態2の変形例の作用に
ついて説明する。
【0059】この変形例では、前記実施の形態2の作用
効果に加えて、更に、前記皿ネジ31,31を用いて、
基礎1に対して、容易に前記制振材28,28を仮止め
することができる。
【0060】このため、更に、施工性が良好である。
【0061】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態1及び変形例と略同様であるので、説明を省略
する。
【0062】
【実施の形態3】図11乃至図14は、この発明の実施
の形態3の制振建物及び該制振建物に用いる制振材を示
すものである。なお、前記実施の形態1、2と同一乃至
均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0063】まず、この実施の形態3の制振建物として
のユニット建物37では、図11と図12に示すよう
に、下階が、略直方体形状の建物ユニット4,4,4
が、桁方向Eに3個並設されて隣設配置されている。こ
れらの建物ユニット4,4間に隣設配置された柱材3,
3間には、面内外方向を桁方向Eに揃えて、制振材3
8,38が各々挟持されて設けられている。
【0064】この制振材38は、図13に示すように、
金属板材としての鉄板39,39と粘弾性体としての基
材9,9,9とを交互に積層して構成され、基材9,9
間に挟まれて積層された金属板材としての鉄板39は、
下端部が、前記基材9,9よりも下方に所定長さ延設さ
れている。上記制振材38は、図14に示すように、基
材9よりも下方に延設された鉄板39の下端部を、柱材
3の下端面より突出させ、これを外側に折り曲げて柱材
3の下端面に挟み込んだ状態で固定されている。
【0065】次に、この実施の形態3の作用について説
明する。
【0066】この実施の形態3のユニット建物37で
は、前記制振材38を構成する鉄板39の下端部が、柱
材3の下端面と前記建物ユニット4,4が載置される基
礎1との間に挟み込んだ状態で固定されている。
【0067】この制振材38は、前記基材9,9,9
が、長尺状を呈する金属板材としての鉄板39,39と
共に、複数層、積層されているので、面内外方向(桁方
向E)の振動を前記基材9,9,9が吸収すると共に、
この制振材38の横幅方向(妻方向F)に加わった振動
も、前記金属板材19によって吸収される。
【0068】下記表3では、地震時のユニット建物37
の変位・加速度を通常耐震設計時の約1/3程度に、妻
方向、桁方向共に低減出来ることが分かる。これによ
り、ユニット建物37の損傷を防止すると共に、家具等
の内装物の転倒も防止できる。
【0069】
【表3】
【0070】このため、前記制振材38の面内外方向の
振動吸収と合わせて、直交する2方向の振動吸収を行え
るので、ユニット建物37の桁方向E或いは妻方向Fの
うち、何れか一方の方向(この実施の形態3では、桁方
向E)に面内外方向を揃えて、各制振材38,38を介
在させれば良く、更に、部品点数を減少させることがで
きる。
【0071】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態1、2と略同様であるので、説明を省略する。
【0072】以上、本発明の実施の形態1,2,3及び
各変形例を図面に基づいて説明してきたが、本発明は、
前記実施の形態1,2,3に限定されるものでなく、本
発明の要旨を変更しない範囲の設計変更があっても、本
発明に含まれる。
【0073】例えば、実施の形態1では、制振材8とし
て3層で構成される基材9,9及び鉄板10を積層した
ものを、また、その変形例では、制振材18として5層
で構成されるものを用いているが、特にこれに限らず、
例えば、基材9のみの単層、2層,4層等他の多重積層
によって構成されるものであっても、前記柱材3の長手
方向に沿って長尺形状を呈するものであるならば、形
状、数量、材質等が限定されるものではない。
【0074】
【発明の効果】以上、上述してきた様に、請求項1に記
載のものでは、前記柱材の長手方向に沿って長尺形状の
制振材が、前記隣設された前記建物ユニットの柱材間に
挟持されているので、地震などの際の振動が、該制振材
に吸収されて該制振建物の揺れを減少させる。
【0075】前記制振材は、前記柱材の長手方向に沿っ
て長尺形状を呈しているので、前記柱材の上下方向略全
長に貼設される。
【0076】このため、少ない数量の制振材で有効に各
隣接配置される建物ユニット間の歪みを吸収出来、従来
のように梁材と梁材との間にも、防振材を介在させるも
ののように厚みを異ならせた防振材を複数用意する必要
が無くなり、部品点数の増大を抑制できると共に、誤装
着を起こす虞もない。
【0077】従って、施工性も良好である。
【0078】また、請求項2に記載されたものでは、前
記制振材の下端が、前記建物ユニットが載置される基礎
に連結されており、また、請求項3記載のものでは、前
記制振材の端部を、柱材の端面より突出させ、折り曲げ
て柱材の端面に挟み込んだ状態で固定しているので、該
制振材の横幅方向に加わった振動も、該制振材によって
有効に吸収される。
【0079】このため、前記制振材の面内外方向の振動
吸収と合わせて、直交する2方向の振動吸収を行えるの
で、制振建物の桁方向或いは妻方向のうち、何れか一方
の方向に面内外方向を揃えて該制振材を介在させれば良
く、更に、部品点数を減少させることができる。
【0080】更に、請求項4に記載されたものでは、前
記粘弾性体が、長尺状を呈する金属板材と共に、複数
層、積層されているので、面内外方向の振動を前記粘弾
性体が吸収すると共に、該制振材の横幅方向の振動が、
前記金属板材によって吸収される。
【0081】このため、部品点数の増大が抑制され、施
工性も良好な制振建物に用いる制振材が提供される、と
いう実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の制振建物及び該制振建
物に用いる制振材であって、ユニット建物の一部の構成
を示す分解斜視図である。
【図2】実施の形態1の制振建物及び該制振建物に用い
る制振材であって、図1中A−A線に沿った位置での断
面図である。
【図3】実施の形態1の制振建物に用いる制振材であっ
て、要部の拡大断面図である。
【図4】実施の形態1の変形例の制振建物に用いる制振
材であって、要部の拡大断面図である。
【図5】本発明の実施の形態2の制振建物及び該制振建
物に用いる制振材であって、ユニット建物の一部の構成
を示す分解斜視図である。
【図6】実施の形態2の制振建物及び該制振建物に用い
る制振材であって、図5中B−B線に沿った位置での断
面図である。
【図7】実施の形態2の制振建物及び該制振建物に用い
る制振材で、基礎との関係を説明する側面図である。
【図8】実施の形態2の制振建物に用いる制振材であっ
て、要部の構成を説明する斜視図である。
【図9】実施の形態2の変形例の制振建物及び該制振建
物に用いる制振材で、基礎との関係を説明する側面図で
ある。
【図10】実施の形態2の変形例の制振建物に用いる制
振材であって、基礎への取付を説明する斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態3の制振建物及び該制振
建物に用いる制振材であって、ユニット建物の一部の構
成を示す分解斜視図である。
【図12】実施の形態3の制振建物及び該制振建物に用
いる制振材であって、図11中B−B線に沿った位置で
の断面図である。
【図13】実施の形態3の制振建物に用いる制振材であ
って、要部の構成を説明する斜視図である。
【図14】実施の形態3の制振建物及び該制振建物に用
いる制振材で、基礎との関係を説明する側面図である。
【図15】従来例の制振建物及び該制振建物に用いる制
振材で、要部の分解斜視図である。
【符号の説明】
3 柱材 4 建物ユニット 7,17,27,37 ユニット建物(制振建物) 8,18,28,38 制振材 9 基材(粘弾性体) 10,19,29,39 鉄板(金属板材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16F 15/02 F16F 15/02 S 15/04 15/04 P

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺状の梁材及び柱材が連結された略ボッ
    クス状の建物ユニットを隣接配置して、該隣設された前
    記柱材間に、制振材を挟持させてなり、該制振材は、粘
    弾性体を有すると共に、該柱材の長手方向に沿って長尺
    形状になされていることを特徴とする制振建物。
  2. 【請求項2】前記建物ユニットが載置される基礎に、前
    記制振材の下端が連結されていることを特徴とする請求
    項1記載の制振建物。
  3. 【請求項3】前記制振材の端部を、柱材の端面より突出
    させ、折り曲げて柱材の端面に挟み込んだ状態で固定し
    てなることを特徴とする請求項1記載の制振建物。
  4. 【請求項4】前記粘弾性体を、長尺状を呈する金属板材
    と共に、複数層、積層させたことを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1項記載の制振建物に用いる制振材。
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