JP2002194753A - 擁壁用ブロックの吊上げ設置方法。 - Google Patents

擁壁用ブロックの吊上げ設置方法。

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JP2002194753A
JP2002194753A JP2000394043A JP2000394043A JP2002194753A JP 2002194753 A JP2002194753 A JP 2002194753A JP 2000394043 A JP2000394043 A JP 2000394043A JP 2000394043 A JP2000394043 A JP 2000394043A JP 2002194753 A JP2002194753 A JP 2002194753A
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JP
Japan
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retaining wall
block
blocks
chain
wall block
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Application number
JP2000394043A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yamada
泰弘 山田
Kunimitsu Yamada
邦光 山田
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Kensetsu Kiso Engineering Co Ltd
Original Assignee
Kensetsu Kiso Engineering Co Ltd
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Publication date
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 勾配を持たせた擁壁の擁壁用ブロックを、基
礎や既設の擁壁用ブロックの上にスムーズに設置し、積
上げたブロックの前後のズレを防ぐ。 【解決手段】 少なくとも二個のチェーンブロック6を
使用するとともに、少なくとも三点を吊持して擁壁用ブ
ロック1を吊上げる。そのうちの一方のチェーンブロッ
ク6を使用して擁壁用ブロック1の傾きを調整し、他方
のチェーンブロック6を使用して左右の平衡を調整す
る。この状態で基礎或いは既設の擁壁用ブロック1の上
に面接触で着面させる。上下の擁壁用ブロック1間には
コタッター8を介して、ガイドと滑動防止をする。 【作用】 傾きと平衡を決定してから設置するため、角
などがぶつかることがない。コッターによって正確な位
置決めが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、斜面安定化のた
めの擁壁に使用するコンクリートブロックをクレーンに
よって吊上げて設置する方法に関するものであり、特に
大型のコンクリートブロックを基礎や下の段のブロック
上にスムーズに設置する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】斜面を安定化させるために、斜面に沿っ
て擁壁を構築して安定化を図る工法が採用されている。
擁壁構築には、従来の重力式コンクリート擁壁やブロッ
ク、石積み等の様々な施工がある。近年、耐震性の向上
や工期の短縮化を図るために、比較的大型のコンクリー
トブロックを使用した擁壁が注目を集めている。大型の
コンクリートブロックを使用することによって、その堅
牢性と重量が耐震性を高め、ブロックの個数を少なくす
ることによって工期の短縮が図れるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような擁壁の仕上
がりを美しくするためと、擁壁に安定感を与えるため
に、コンクリートブロックを鉛直に積上げるのではな
く、傾斜させて積上げるのが多く採用されている。傾斜
としては二分から五分程度の勾配とすることが多く、過
去の施工例では三分〜四分程度が最も多い。大型のコン
クリートブロックを積上げるのは人力では到底不可能
で、大型のクレーンを使用して吊上げ・設置を行ってい
る。
【0004】クレーンで吊上げて設置する場合問題とな
るのが、設置の際のブロックのスムーズな着地である。
通常の吊上げ方法であると、コンクリートブロックの上
端にクレーンのフックを引掛けて、ブロックを鉛直に起
立した状態で吊上げていた。この状態で基礎や既に設置
したコンクリートブロックの上端面上に設置しようとす
ると、どうしてもブロック下端部の角がぶつかってしま
う。図7に示すように既に設置したコンクリートブロッ
クaは傾いており、上端面bも勾配がついている。この
上に鉛直に吊上げたコンクリートブロックcを降ろして
くると、角が下のブロックaのいずれかに接触して破損
するという事態が生じる。吊下ろす際に吊上げたブロッ
クcに傾きを耐えてスムーズに着面させようとしても、
ブロックが大型なだけに人力などで傾かせようとするの
は到底不可能である。
【0005】この発明で解決すべきもうひとつの課題
は、コンクリートブロックの正確な位置への着地であ
る。擁壁の場合、複数のブロックを積上げていくのであ
るから、ひとつひとつを正確に積上げていかないと、ミ
リ単位の少しづつの狂いの積み重ねも大きな狂いとなっ
て、最後には積み上げが不可能になることがある。既に
積上げた大型のブロックを積み直すというのは大きな工
期や資材のロスとなり、不可能である。したがって最初
から正確にブロックを設計通りに正確に積上げることが
要求される。しかしながら、大型の極めて重量の重いブ
ロックを正確に積上げるというのは極めて困難な作業
で、吊上げたブロックのガイドとなるものが必要であ
る。
【0006】傾いたブロックの上に、傾斜させたブロッ
クを設置するのであるから、設置した後に滑って位置が
ズレるということもある。二分程度の勾配ならば滑動の
可能性は小さいが、これが四分、五分の勾配となってブ
ロックの傾きが大きくなればなる程、設置した後にブロ
ックが滑って前後にズレてしまうことがあり、その滑り
を防止することも課題である。
【0007】この発明は、少なくとも二個のチェーンブ
ロックを使用して吊上げ、一方のチェーンブロックでコ
ンクリートブロックの傾きを調整し、他方のチェーンブ
ロックで左右の平衡を調整した後に傾斜した状態で着面
させ、コッターを使用して擁壁用ブロックのガイドと滑
り防止をすることによって上記の課題を解決するもので
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明にかかる擁壁用ブロック
の吊上げ設置方法は、クレーンによって吊上げる際に、
少なくとも二個のチェーンブロックを使用して擁壁用ブ
ロックを吊上げるものである。クレーンによって吊上げ
る場合、擁壁用ブロックの少なくとも三点を吊持する
が、そのうちの少なくとも二点は、チェーンブロックを
介して吊持する。すなわち、ひとつのチェーンブロック
を介して擁壁用ブロックの左右いずれかにクレーンのフ
ックを繋いで吊持して、左右の平衡を調整するものであ
る。そして、もう一つのチェーンブロックを介して擁壁
用ブロックの上下いずれかにクレーンのフックを繋いで
吊持して、擁壁の勾配に合わせて上下の傾きを調整する
ものである。つまりクレーンによって吊上げた状態で、
チェーンブロックで擁壁用ブロックに係止しているチェ
ーンの長さを調整して、擁壁用ブロックの平衡・傾きが
それぞれ別個に調整可能となっているものである。
【0009】この状態で、基礎や既に設置した擁壁用ブ
ロックの上まで運ぶ。基礎面や既設の擁壁用ブロックの
上端面は、擁壁の傾斜角度に合わせて傾斜しており、そ
の上に設置する。既に吊上げた擁壁用ブロックの下端面
は、擁壁の勾配に合わせて傾けられており、そのまま下
ろせば、基礎や既設の擁壁用ブロックの上端面と吊上げ
た擁壁用ブロックの下端面が、面接触によって着面す
る。つまりブロックの角などがぶつかり合うことなく、
面と面が平行に合わさり、スムーズな設置が行える。
【0010】この発明にかかる他の擁壁用ブロックの吊
上げ設置方法は、吊上げた擁壁用ブロックを設置する場
合に、これを正確に位置決めるために、コッターを使用
するものである。基礎や既設の擁壁用ブロックの上端面
にコッターを取付けて一部を突出させておく。例えば基
礎や擁壁用ブロックの上端面に作業孔を形成しておき、
その作業孔に両先端にいくに従って徐々に径が小さくな
る丸棒状のコッターの下半分を挿入しておく。上半分は
上端面から突出させておく。このコッターを吊上げた擁
壁用ブロックの下端面に形成した作業孔に挿入するよう
にして、擁壁用ブロックを吊り降ろしていく。コッター
が作業孔に入ることにより、降下してきた擁壁用ブロッ
クがガイドされて、正確に設置が行われ、基礎の上に設
計通りに、或いは、既設の擁壁用ブロックの上端面と吊
り降ろしてきた擁壁用ブロックの下端面が正確に合わさ
ることになる。また、傾斜した擁壁用ブロックであって
も、コッターが滑動を防ぎ、ブロックの前後がズレると
いうことがない。
【0011】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づきこの発明を詳
細に説明する。図において1は擁壁用ブロックであり、
谷側に向ける面が円弧形状にえぐられた形状を成してい
る。擁壁用ブロック1の上下方向には、左右端にそれぞ
れひとつづつ、左右中間に二個の連結孔2が、それぞれ
上端面から下端面に貫けるよう貫通している。左右端近
傍には、同じく上端面から下端面に貫けるよう作業孔3
がそれぞれ貫通している。上端面には、左右端にインサ
ート4が埋め込まれている。また正面左右にも、インサ
ート4が埋め込まれている。各インサート4には、頭が
リング形のボルト10がそれぞれネジ込まれている。
【0012】クレーンのフック5には伸縮しないロープ
7が掛けられ、擁壁用ブロック1aの右側のボルト10
に係止されている。同じくクレーンのフック5に、チェ
ーンブロック6aを介して左側のボルト10に係止され
ている。正面左右のボルト10・10にはロープ7が渡
され、もうひとつのチェーンブロック6bを介してこの
ロープ7がフック5に掛けられている。この状態でクレ
ーンによって擁壁用ブロック1aを吊上げる。
【0013】左右のバランスがとれてない場合は、チェ
ーンブロック6aからのチェーンを伸ばす、或いは縮め
ることにより、平衡をとる。(図3)擁壁用ブロック1
aの傾きが擁壁の勾配と違っている場合は、チェーンブ
ロック6bからのチェーンを伸ばす、或いは縮めること
により、傾きを一致させる。(図4)
【0014】既に設置されている擁壁用ブロック1bの
上端面の作業孔3には、それぞれコッター8の一部が挿
入されて、一部が突出している。コッター8は両先端に
いくにつれて若干径が小さくなる丸棒形状である。この
擁壁用ブロック1bの上に、クレーンによって吊上げた
擁壁用ブロック1aを吊り降ろしておく。吊り降ろして
くる擁壁用ブロック1aの下端面に開口した作業孔3
に、擁壁用ブロック1bのコッター8を挿入して、静か
に下ろす。コッター8にガイドされて、擁壁用ブロック
1aが降下し、正確な位置決めができる。この状態で下
の擁壁用ブロック1bの上端面と、吊り降ろしてきた擁
壁用ブロック1aの下端面が、平行のまま面と面の面接
触をして着面する。
【0015】設置し終わった後も、コッター8は上下擁
壁用ブロック1の前後の滑りを防止する。以上の実施例
は、二個のチェーンブロックを使用して擁壁用ブロック
の平衡・傾きを調整する場合であったが、三個以上のチ
ェーンブロックを使用して調整することも可能である
し、擁壁用ブロックのいずれの部分を吊持してどのよう
に吊上げるかは、様々な選択が可能である。
【0016】
【発明の効果】この発明は以上のような構成を有し、以
下の効果を得ることができる。 少なくとも二個のチェーンブロックを使用して擁壁用
ブロックの平衡と傾きを調整するため、擁壁の勾配に合
わせて面接触で着面でき、擁壁用ブロックの角などがぶ
つかることなく、破損することがない。 チェーンブロックを使用して吊上げた状態で調整をし
てしまうため、大型の擁壁用ブロックであっても容易に
調整が可能である。したがって人力による危険な作業は
不要となる。 コッターを使用して吊上げた擁壁用ブロックをガイド
して、正確に設計通りの位置に設置可能であり、設置が
著しくスムーズに行える。 コッターによって擁壁用ブロックの滑動が防止され、
ブロックの正確な位置の維持と安全な作業が確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】擁壁用ブロックの吊上げ設置状態の斜視図であ
る。
【図2】吊上げ状態の概念図である。
【図3】一方のチェーンブロックによる平衡調整の図で
ある。
【図4】他方のチェーンブロックによる傾き調整の図で
ある。
【図5】コッターを使用した擁壁用ブロックガイドの断
面図である。
【図6】コッターを使用した擁壁用ブロック設置の断面
図である。
【図7】従来例の側面図である。
【符号の説明】
1 擁壁用ブロック 2 連結孔 3 作業孔 4 インサート 5 フック 6 チェーンブロック 7 ロープ 8 コッター 10 ボルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二個のチェーンブロックを使
    用するとともに、少なくとも三点を吊持して擁壁用ブロ
    ックを吊上げ、一方のチェーンブロックを使用して擁壁
    用ブロックの傾きを調整し、他方のチェーンブロックを
    使用して左右の平衡を調整した後、基礎或いは既に設置
    してある擁壁用ブロックの上端面上に、下端面を面接触
    で着面させて設置してなる擁壁用ブロックの吊上げ設置
    方法。
  2. 【請求項2】 基礎或いは既に設置してある擁壁用ブロ
    ックの上端面にコッターを取付けて一部を突出させ、吊
    上げた擁壁用ブロックの下端面にコッターを挿入しなが
    ら着面させて設置する擁壁用ブロックの吊上げ設置方
    法。
JP2000394043A 2000-12-26 2000-12-26 擁壁用ブロックの吊上げ設置方法。 Pending JP2002194753A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016113292A (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 日立住友重機械建機クレーン株式会社 ブーム取付装置およびクレーン
JP5958622B1 (ja) * 2015-08-05 2016-08-02 株式会社三州コンクリート工業 自立型擁壁ブロック及びこれを用いた擁壁構築方法
JP7471596B2 (ja) 2020-08-06 2024-04-22 アスザック株式会社 護岸用コンクリートブロックの敷設方法

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Legal Events

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Effective date: 20050406