JP2002193592A - 昇降装置 - Google Patents

昇降装置

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JP2002193592A
JP2002193592A JP2000397737A JP2000397737A JP2002193592A JP 2002193592 A JP2002193592 A JP 2002193592A JP 2000397737 A JP2000397737 A JP 2000397737A JP 2000397737 A JP2000397737 A JP 2000397737A JP 2002193592 A JP2002193592 A JP 2002193592A
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Hideo Yamazaki
秀夫 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X型のリンク機構を用いた昇降装置におい
て、上昇時のXリンクの偏在がなく荷重がリンクの単一
枢軸に集中せず、安定のよい装置を市場に提供する。 【解決手段】 基礎台10と支持板30の間にはX型の
主リンク12が設けてある。基礎台10の中心と、支持
板30の中心は、主リンク12の1/2長の補助リンク
15a、15b、15c及び15dを正菱型に連結した
正菱型リンク機構によって連結してある。補助リンク1
5a、15b、15c及び15dの中間点はそれぞれ主
リンク12の各リンク12a、12bの中間点に枢着し
てある。補助リンク15aと15cの外端の枢軸19と
主リンク12の主枢軸13間には扛重装置50を備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は昇降装置に関する
ものであり、比較的軽量な荷物、人などを昇降させる昇
降その他自動車荷物積み卸し乃至積み替え用プラットホ
ーム、高さ調整可能な作業台、作業用踏み台、その他ス
テージなどを市場に提供する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの主の昇降装置においては、X
字状に枢着されたリンクの一つの下端部を基礎台に枢着
し、他のリンクの下端部は前記基礎台に水平に移動可能
に装備し、またこれらリンクの上端も同様に一方のリン
クは支持板に枢着し、他のリンクの上端は前記支持板に
対し水平に移動可能に装備してある(図6参照)。而し
て、前記リンクの一つと基礎台との間に設けた扛重装置
により、前記リンクの傾斜角を変え、前記支持板を昇降
させているが、これらリンクの傾斜角が急勾配になる
と、前記X字状のリンクが前記支持板の片側に偏在し
(図6参照)するため、恰も片持ち支持のようになり、
不安定になるため、前記X字状のリンク及び前記基礎台
並びに支持板を丈夫で剛性の高い構造としており、その
分装置全体が重くなり、上下駆動手段も高出力のものを
用いている。また昭和63年第282098号公開公報
記載の発明は左右に移動しないよう、補助アームを設け
ているが、中央の枢軸は依然として1本の軸であり、こ
れに全ての荷重が集中し、この軸を丈夫にする必要があ
り、かつ不安定さのためリンク自体も丈夫にする必要が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は昇降装置の
前記リンクが作動中に前記支持板の片方に偏在すること
なく、常に前記支持板の中心位置に対して対称的にX字
型のリンクと正菱形の平行リンク機構とで支え、安定よ
く、各リンクや前記支持板の軽量化と、上下駆動手段の
大型化を防ぎ、コストの低減を図ることを目的とする。
また、特に多段貨物収納昇降装置として用いるときは、
コストの低廉な昇降装置を市場に提供する。また他の目
的としては、安定の良いトラック荷物乃至貨物の積み卸
し用プラットホーム、若しくは簡易ステージ、作業用踏
み台乃至は作業台を市場に提供することである。また、
支持板を持ち上げたときに、扛重装置が有効に作用する
ようにし、昇降装置の安全を図ることである。
【0004】
【発明が解決するための手段】この発明は、前記の課題
を達成するために、基礎台と支持板とは平面に見て長方
形であり、概ね同大としてあり、これらの両側縁はそれ
ぞれ一対の主リンクの長さの中間が、主枢軸によってX
字状に枢着されたXリンクによって連結してあって、X
リンクの相対的に作動するリンク間の一部と直接乃至間
接に連結してある扛重装置を備えて、前記扛重装置を作
動させて、前記リンクの全てを起伏可能とさせてある昇
降装置において、前記Xリンクのそれぞれの端部にはコ
ロが装備してあって、これらコロのうち上部のコロは支
持板に設けた上部案内軌条に転動自在としてあり、下部
のコロは前記基礎台に設けてある下部案内軌条に転動自
在としてあり、前記Xリンクの前記主枢軸と前記端末コ
ロ軸間の寸法の正確な中間点に補助リンクの中間点がそ
れぞれ前記主枢軸と平行な副枢軸で枢着してあり、各補
助リンクの長さはそれぞれ前記主リンクの長さの1/2
長としてあり、各補助リンクの他端は上側2本纏めて、
前記支持板の長さの中間点に位置固定に装備し支持板枢
軸に枢着してあり、また他の下側補助リンクの他端は下
側2本纏めて、基礎台の長さの中間点に位置固定に装備
した基礎台枢軸に枢着してあり、且つ上下の組の補助リ
ンクの先端同士は左右に開いて、それぞれ相互に枢着し
してあり、これら4本の補助リンクは正菱形に組んだ正
菱形リンク機構が形成してあることを特徴とする昇降装
置とする。
【0005】また、前記課題を達成するために、前記昇
降装置の基礎台と支持板とは平面に見て長方形であり、
概ね同大としてあり、これらの両側縁はそれぞれ一対の
主リンクの長さの中間が、主枢軸によってX字状に枢着
されたXリンクによって連結してあって、Xリンクの相
対的に作動するリンク間の一部と直接乃至間接に連結し
てある扛重装置を備えて、前記扛重装置を作動させて、
前記リンクの全てを起伏可能とさせてある昇降装置にお
いて、前記X字状の主リンクは順次上下方向に2組順次
連ねて形成してあり、最上組と最下組の各Xリンクの端
部にはコロが装備してあって、これらコロのうち上部の
コロは支持板に設けた上部案内軌条に転動自在としてあ
り、下部のコロは前記基礎台に設けてある下部案内軌条
に転動自在としてあり、前記Xリンクの前記主枢軸と前
記端末コロ軸間の寸法の正確な中間点に補助リンクの中
間点がそれぞれ前記主枢軸と平行な副枢軸で枢着してあ
り、各補助リンクの長さはそれぞれ前記主リンクの長さ
の1/2長としてあり、各補助リンクの他端は上側2本
纏めて、前記支持板の長さの中間点に位置固定に装備し
支持板枢軸に枢着してあり、また他の下側補助リンクの
他端は下側2本纏めて、基礎台の長さの中間点に位置固
定に装備した基礎台枢軸に枢着してあり、上側の補助リ
ンクの他端は相互に離反し、下側の組の補助リンクの上
端は相互に離反して、これら上下2組の補助リンクは前
記Xリンクと同大の第2Xリンクのそれぞれの外端部分
に第2副枢軸を介して連結してあり、かつ、上下組の前
記Xリンクと第2Xリンクとの交叉点を、それぞれ第3
副枢軸でそれぞれ枢着してあり、前記上下の補助リンク
と、第2Xリンクとによって上下の2つの大きな正菱形
と、上下のXリンクとの間に一つの大きな正菱形に含ま
れる多数の小さな正菱形の平行リンク機構が形成してあ
ることを特徴とする。
【0006】また前記の課題を達成するために、この昇
降装置の請求項1記載の装置が上下に2乃至3段重ねに
してあり、上下に重なる上段の基礎台はその下段の支持
板と兼用としてあり、それぞれの段における前記リンク
はそれぞれ独立した扛重装置が設けてあることを特徴と
する。
【0007】また、前記の課題を達成するために、前記
昇降装置の基礎台と支持板とは平面に見て長方形であ
り、概ね同大としてあり、これらの両側縁はそれぞれ一
対の主リンクの長さの中間が、主枢軸によってX字状に
枢着されたXリンクによって連結してあって、Xリンク
の相対的に作動するリンク間の一部と直接乃至間接に連
結してある扛重装置を備えて、前記扛重装置を作動させ
て、前記リンクの全てを起伏可能とさせてある昇降装置
において、前記Xリンクは2組のXリンクよりなり、こ
れらはそれぞれ主枢軸部と端末の正確な中間点で相互に
枢着して連結してあり、これら連結された2連のXリン
クの一対の上端と下端にはコロがそれぞれ装備してあ
り、前記コロのうち、上部コロは支持板の上部案内軌条
に、また下部コロは基礎台の下部案内軌条にそれぞれ転
動自在にさせてあり、前記Xリンクの前記主枢軸と前記
端末コロ軸間の寸法の正確な中間点に補助リンクの中間
点がそれぞれ前記主枢軸と平行な副枢軸で枢着してあ
り、各補助リンクの長さはそれぞれ前記Xリンクの長さ
の1/2長としてあり、各補助リンクの他端は上側2本
纏めて、前記支持板の長さの中間点に位置固定に装備し
支持板枢軸に枢着してあり、また他の下側補助リンクの
他端は下側2本纏めて、基礎台の長さの中間点に位置固
定に装備した基礎台枢軸に枢着してあり上部の補助リン
クの他端は相互に離反し、下側のXリンクの上端にそれ
ぞれ枢着してあり、下部の補助リンクの上端は相互に離
反して、前記上側のXリンクのそれぞれの下端部分に枢
着して連結してあり、かつ、上下の前記2組のXリンク
と前記上下部の補助リンクの交叉点もそれぞれ第3副枢
軸でそれぞれ枢着してあり、前記2連のXリンクと上下
部2組の補助リンクで構成される大きな2組の正菱型と
これに含まれる小さな複数個の正菱形よりなる平行リン
ク機構を形成していることを特徴とする。
【0008】また前記の課題を達成する為に、前記の昇
降装置の前記扛重装置は大きな正菱形リンク機構の水平
な対角線上に位置し、相互に同じ高さにある枢軸間に、
伸縮自在に設けてあることを特徴とすることが好ましい
また前記の課題を達成する為に、前記の昇降装置には、
前記請求項1、2、3、4又は5記載の昇降装置におい
て、前記支持板が最下位位置から、低位置の領域におい
てのみ前記リンクのうちの少なくとも一つのリンクを垂
直方向に持ち上げる補助扛重装置が付帯してあることを
特徴とする。
【0009】発明の作用 請求項1記載の発明の昇降装置は、前述の通りの構成で
あるから、支持板を付帯の扛重装置を用いて、Xリンク
若しくは補助リンクの傾斜を変動させると、全てのリン
クは同一角傾斜し、上下の支持板は水平状態を維持して
上下動する。支持板の中心点たる支持板枢軸に上側の一
対の前記補助リンクは枢着され、また下側の一対の補助
リンクは基礎台枢軸に枢着されているから、この位置は
左右に移動せず、左右に対称的に傾斜角が変動し、各端
末のコロは左右対称に相接近離反し、常に上下の支持板
は左右対称の位置で水平に支持され安定性が高い。
【0010】殊に上下に隣接する補助リンク同士第2副
枢軸で枢着して連結して正菱形の平行リンク機構として
あるから、各Xリンク、各補助リンクおよび枢軸によっ
て荷重を分散して受け、特定のリンク及び枢軸を頑丈に
しなくともよく、全体として軽量となり、駆動動力も、
その分小型のものでもよく、経常費の節減となる作用を
なす。
【0011】請求項2記載の発明においては、前述の作
用の他、前記Xリンク及び補助リンクが上下方向に多層
に連続されているから、昇降のストロ−クが大きくな
る。殊に第2XリンクもXリンクと同大のものを用い、
前述のように他の補助リンクと端部で枢着して連結し、
更に他のXリンクとの交叉点も、それぞれ枢着したか
ら、各枢着点に荷重が分散して支持され、全体として各
リンクで構成される大きな正菱形とこれに含まれるた複
数の小さな正菱形よりなる平行リンク機構により、単に
上下方向に重なっているだけでなく、Xリンクと第2X
リンクとは、その上下寸法の1/2ずれ、またリンクの
厚み方向及び幅方向にも重なった多層多重パンタグラフ
を形成し丈夫である。
【0012】請求項3記載の発明においては、上下に設
けた昇降装置は独立して上下動できるから、先ず使用す
るときは上段の支持板から使用し、次に上段の支持板を
上昇させ、下段の支持板を使用する。そして下段の支持
板を上昇させ、下段の基礎台に荷物などを搬入する。こ
れより搬出するときは、前記の手順を逆にし、下段のも
のを搬出後、下段の昇降装置の支持板、つまり上段の基
礎台を下降し、後この上の荷物を搬出し、最後に上段の
支持板を下降させこの上の荷物を搬出する。これらの各
段における作用は請求項1記載の作用と同じである。請
求項4記載の発明おいては,ほぼ請求項2記載の発明と
同様の作用をなし、支持板のストロークは請求項1記載
の発明のものより、大きく請求項2記載の発明のものよ
り、短いものに適する。
【0013】請求項5記載の発明においては、前記の扛
重装置が前述の通り、任意の正菱形リンク機構の水平な
対角線上の枢軸間に設けたから、左右に張出したリンク
の頂点に力点があり扛重装置の力が直接この力点に作用
する。従って、支持板を上昇させたとき、リンクが起立
し扛重装置の力は水平に作用するするため、最も有効に
作用する。請求項6記載の発明においては、前述の通り
の補助扛重装置を備えたから、請求項5記載の通りに、
主たる扛重装置が設けてあったとしても、支持板を最下
位位置から、低領域においては、この補助扛重装置によ
って、前記リンク機構をスムースに作動させる。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1 請求項1及び5記載の発明を含み、図1に示すものであ
る。図に於いて、10は基礎台であり、この上に支持板
が30設けてあり、基礎台10の上面左右、及び支持板
30の下面左右にそれぞれ下部案内軌条11a、11b
及び上部の案内軌条31a、31bが設けてある。これ
ら基礎台10と支持板30の間にはX字状に主リンク1
2aと12bの中点が主枢軸13で枢着されたXリンク
12が左右一対設けられて、各主リンク12a、12b
の上下端にコロ14が装備してあり、これらコロ14は
前記基礎台10の下部案内軌条11a、11bと支持板
の上部案内軌条31a、31bに転動接触飾させてあ
る。前記のコロは通常のロ−ラは勿論のこと、リニヤベ
アリングも前記コロの概念に含まれるものとする。
【0015】前記一対の主リンク12a、12bの長さ
の中間点の主枢着点である主枢軸13と前記端末コロ1
4軸の間の寸法の正確に中間点に補助リンク15a、1
5b又は15c、15dの中間点がそれぞれ前記主枢軸
13と平行な第1副枢軸16で枢着してあり、各補助リ
ンク15a、15b、15c又は15dの内上側2本の
一端は2本纏めて、前記支持板30の長さの中間点に位
置固定に装備し支持板枢軸32に枢着してあり、下側の
2本の補助リンク15c、15dの一端は纏めて、基礎
台10の長さの中間点に位置固定に装備した基礎台枢軸
18に枢着してあり、各補助リンク15a、15b、1
5c又は15dの両端の軸間寸法は前記の主リンク12
a、12bの長さの丁度1/2寸法としてある。
【0016】上側の補助リンク15aと下側の補助リン
ク15c、並びに上側の補助リンク15bと下側の補助
リンク15dとは、それぞれ第2副枢軸19で枢着して
ある。従って、各補助リンク15a,15b、15c及
び15dが順次連結されて、正菱形の平行リンク機構を
形成している。平行リンク機構は前記Xリンク12とも
結合されて4個の小さな正菱形の平行リンク機構を含ん
で形成されている。
【0017】50は扛重装置であり、図1においては、
補助リンク15a、15cの枢軸19と補助リンク15
b又は15dの結合点である枢軸19若しくは主枢軸1
3間に水平に設けてある。扛重装置50は、前記一対の
第2副枢軸19間に設ければ、ストロークの長いものが
必要であるが、その力が最も強く作用する。尤も、主枢
軸13を中心として、前後(図示において左右)に別々
の扛重装置50を設けたものも、この発明の実施の形態
に含まれる。また基礎台10及び支持板30を挟んだ左
右に設けたリンク群にも同様に扛重装置と対称的に設け
る場合も、この発明の実施例に含まれる。このように、
2個以上の扛重装置を単一の昇降装置に設ける場合は、
電気的若しくは機械的にインターロックしておく必要が
あることは、当然である。その他、各リンクの傾斜角を
効率よく変化できる場所であれば、上記の例示以外の場
所に、扛重装置50を設けてもこの発明としては何ら変
わるところがない。扛重装置としては固定側が雌ねじ5
1で、可動側が雄ねじ棒52とし、これを可逆回転モー
タ53で駆動する型式のものを示したが油圧式、空気圧
式のものでもよく、その型式を問わない。この装置にお
いては、作業台、作業踏み台、トラックに対する貨物の
搬出入、積み替え時のプラットホーム、その他臨時のス
テージなどの最適である。
【0018】実施の形態2 請求項2記載の発明を含むものであり、図2に示すもの
であって、実施の形態1と異なるところは、Xリンクが
更にもう一組ずつ、階層的に連結して、上側のXリンク
12−1のリンク12−1aの下端と下側のXリンク1
2−2bとが第3枢軸36で枢着され、また上側のリン
ク12−1bの下端と下側のリンク12−2aとが他の
第3枢軸36で枢着してある。
【0019】尚、上側補助リンク15aと下側補助リン
ク15d及び上側補助リンク15bと下側補助リンク1
5cはそれぞれ、Xリンク12−1、12−2と同大の
X字状に第2主枢軸38で連結した第2Xリンク12−
3の12−3a、12−3bによって連結してある。更
に、この第2Xリンク12−3は上下のXリンク12−
1、12−2と交叉するところ、つまり、これら各リン
クの1/4長の交差点において、第4枢軸39でそれぞ
れ枢着してある(図2参照)。従って、上下の補助リン
ク15a、15b、15c及び15dと、第2Xリンク
12−3によって、また上下のXリンク12−1、12
−2の間に大きな正菱形平行リンク機構が形成され、こ
れらは、順次上下方向に順次半サイクル(1/2高さ)
ずれて重複し、全部で小さな正菱形の平行リンク機構が
10個含まれて形成されている。
【0020】請求項2記載の発明の昇降に於いてはXリ
ンク12−1、12−2および第2Xリンク12−3及
び上下の補助リンク15a、15b、15c及び15d
が前述の通りに結合されているから、支持板30のスト
ロ−クは実施の形態1とは格段に大きく、上下方向に大
きなストロークを必要とする電気工事、塗装工事、屋根
工事など高所作業用台などの昇降装置に最適である。
【0021】また、前述のように、数多くの正菱形平行
リンク機構によって支持板30は支持されているから、
一ヶ所の枢軸やリンクに荷重が集中せず、特定の枢軸や
リンクを太くする必要もなく、全体として軽量な装置と
なる。請求項2記載の発明において、前記Xリンク、及
び第2Xリンクを更に1乃至2組上下方向に連結したも
のも、請求項2記載の発明の実施の形態に含まれる。扛
重装置50としては、基礎台10と、補助リンク15d
の間に油圧式の扛重装置50を設けたものを例示した
が、実施の形態1と同様に主枢軸36間に、水平に設け
る場合もあり(図2鎖線参照)、この方が支持板30を
上昇させたときの支持力が大きく安定する。
【0022】実施の形態3 この形態は3段式の駐車装置、貨物乃至荷物収納装置な
どに用いる昇降装置であり、請求項3記載の発明を含む
ものであり、図3及び図4の示すものである。支持板3
0を最上段の昇降の基礎台と兼用とし、もう一段昇降を
重ねたものである。この装置においては昇降装置の各左
右のリンク機構の各枢軸は左右独立して設けてあり、左
右のリンク機構間は完全な空間Sが形成してある。 使用方法 全く使用しないときは、支持板30及び最上段の支持板
30aを全て下降させておく。駐車場として使用する場
合について説明する。この時の最上段の支持板30aの
高さを自動車走行路盤GLに合わせるか、前記可動式搬
出入案内板60の傾斜角を合わせて、自動車を自走させ
て、最上段の支持板30aの上に搬出入する。次に、2
台目の自動車を駐車させるときは、上側の昇降のみ作動
させ、真中の支持板30上に同様に自動車を自走させて
搬出入する(図4参照)。最後に3台目の自動車を駐車
させるときは、上側の昇降を其の侭とし、下側の昇降の
み作動させ、2台の自動車を持ち上げ、3台目の自動車
を同様に基礎台10の上か、下部支持板45の上に搬出
入する。
【0023】実施の形態4 図5に示すものであり、請求項4記載の発明の実施の形
態である。図において、実施の形態2と異なるところ
は、Xリンク12が、完全に上下に2個連なっているの
ではなく、実施の形態2のXリンク12−1とXリンク
12−3の連結状態と同様の結合状態となっている。つ
まり、Xリンク12−4の主枢軸13よりも下側の主リ
ンク12−4aと12−4bの前記主枢軸13と下端の
中間点と、Xリンク12−5の主枢軸13よりも上側の
リンク12−5a、12−5bの主枢軸13と上端の中
間点が相互に、第4枢軸39で枢着して、一部重複して
上下に連結された状態となっており、Xリンク12−4
の各種主リンク12−4a、12−4bの上端に前記コ
ロ14が装備してあり、上側の補助リンク15a、15
bの中間点は、前記Uリンク12−4a、12−4bの
主枢軸13と上端の中間点に、枢軸16によって枢着し
てある。これら補助リンク15a、15bの上端は、他
の実施の形態と同様2本纏めて、支持板30の支持板枢
軸32に枢着してあり、前記補助リンク15a、15b
の下端はXリンク12−5のそれぞれの上端に第2副枢
軸19によって枢着してある。
【0024】同様に下側の副枢軸15c、15dの中間
点は下側のXリンク15−5の主枢軸13と、下端の中
間点に第1副枢軸16で枢着され、補助リンク15c、
15dの下端は2本纏めて、基礎台10の基礎台枢軸1
8に枢着してある。これら補助リンク15c、15dの
上端は、前記Xリンク12−4の下端にそれぞれ、第2
補助軸19によって枢着してある。従って、前記補助リ
ンク15a、15bとXリンク15−5の上半分とによ
って、大きな正菱形の平行リンク機構が、また補助リン
ク15c、15dとXリンク15−4の下半分とによっ
て大きな正菱形平行リング機構が形成され、これらは相
互に一部が重複し、これらの平行リンク機構は小さな平
行リンク機構を7個含んで形成されている。従って、前
記実施の形態2と略同様の作用をなすが、実施の形態1
と2とほぼ中間の上下ストロークとなる。
【0025】各実施の形態において、説明の都合上、X
リンク12、12−1、12−2、12−3、12−
4、12−5と添字を付し説明したが、これらは全く同
大であり、また枢軸も主枢軸13、及び副枢軸も、第1
副枢軸13、第2副枢軸19第3副枢軸36、第4副枢
軸39と、説明の都合上順位をつけたが、これらも、荷
重を充分に支持できるものであれば、同大でも、異なる
寸法でもよく、要はすべて平行な枢軸であり、発明とし
ては何ら変わるところがない。実施の形態2乃至4の実
施の形態においても前記扛重装置50は実施の形態1と
同様に設けてある。
【0026】実施の形態5 請求項6記載の発明の実施の形態であり、図6に示すも
のである。補助扛重装置55を基礎台10と例えば補助
リンク15dの間に設け、各リンクが水平方向に近い緩
やかな場合において、即ち支持板30が低い時、前記扛
重装置50の力が有効に各リンクに伝わり難いときの
み、作用するように設けてある。その構造に限定はない
が、一例を示せば基礎台10にベルクランク56を支持
させ、その一旦の扛重コロ57を前記補助リンク15d
の下側に当接させ、前記ベルクランクの他端に油圧シリ
ンダ装置58を連結し、個の他端を前記基礎台10に支
持させたものを用いる。即ち補助扛重装置55の力が略
垂直方向に作用するように設けてある。このようにすれ
ば、支持板30が低いときのみ補助扛重装置55が前記
扛重装置50を補助し、支持板30の上昇の初期動作が
スムーズになる。この補助扛重装置55は図において、
説明の都合上補助リンク15dを押し上げるものを示し
たが、補助リンク15cを押し上げるものを更にもう一
つ設けるが、これにも作動するベルクランク56を更に
基礎台10に設け、機械的にインターロックしたもので
もよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明の昇降において、前
述の通りの構成し作用をなすから、支持板を付帯の扛重
装置を用いて、上下動させると、支持板の中心点は前記
の補助リンクに結合されているから、この位置は図1に
おいて、左右に移動せず、Xリンクの各上端及び下端は
それぞれ、左右に対称的に移動し、常に支持板は左右対
称の位置で支持され、且つ多数のX字型のXリンクと菱
型の補助リンクとが主枢軸及び数多い副枢軸とによっ
て、結合され、荷重は分散支持され、安定性が高い効果
を奏する。従って、各Xリンク、支持板も従来例に比し
頑丈にしなくともよく、駆動動力も、その分小型のもの
でもよく、経常費の節減となる効果を奏する。全体とし
て、従来例に比し、軽量となり取り扱いやすい。
【0028】請求項2記載の発明に於いては、前述の通
り、X字形の2組のXリンクと第2Xリンクとリンクが
四角形の組まれて、多段及び二重のパンタグラフ機構と
なり、Xリンク及び主枢軸に荷重が集中しないで、各リ
ンク及び各枢軸に荷重が分散し、特定のリンク及び枢軸
を太くする必要もなく、装置の安定性に優れている。ま
た前記Xリンク及び補助リンクが上下方向に多層に連続
されているから、昇降のストロ−クが大きくなる。
【0029】請求項3記載の発明においては、請求項1
記載の発明の効果は各段の昇降において個別に奏し、且
つ支持板が多段であるから、各段に貨物の収納ができ、
下段の貨物を後入れ、先出しにすれば、上段の支持板を
低い状態にして、荷役ができこの作業が容易となる効果
を奏する。請求項4記載の発明においては、請求項1ま
たは2の記載の発明の効果とほぼ同様の効果を発揮し、
請求項2記載の発明ほどリンク及び枢軸の数がみだりに
増加せず、上下ストロークの大きな昇降装置が得られ
る。請求項5記載の発明においては、前記扛重装置は前
述の位置に設けてあるから、大きな力が各リンクに作用
する。請求項6記載の発明においては、補助扛重装置
が、前述の通りに設け、作用を為すから、支持板上に重
い貨物などの負荷が作用していたとしても、これを上昇
させる初期における動作は軽快となる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の概略側面図である。
【図2】実施の形態2の線図的な概略側面図である。
【図3】実施の形態3の概略側面図である。
【図4】実施の形態3の概略正面図である。
【図5】実施の形態4の概略正面図である。
【図6】補助扛重装置の一例を示す装置の一部概略側面
図である。
【図7】従来例の線図的側面図である。
【符号の説明】
10 基礎台 11a,11b 下部案内の軌条 12、12−1、12−2、12−3、12−4、12
−5 Xリンク 12a、12b 主リンク 13 主枢軸 14 コロ 15a、15b、15c、15d 補助リンク 115a、115b、115c、115d 補助リン
ク 115e、115f 第2Xリンク 16 第1副枢軸 18 基礎台枢軸 19 第2の副枢軸 30 支持板 31a、31b 上部の案内軌条 32 支持板枢軸 36、37 第3副枢軸 38 第2主枢軸 39 第4副枢軸 50 扛重装置 51 雌ねじ 52 ネジ棒 53 可逆回転モータ 55 補助扛重装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基礎台と支持板とは平面に見て長方形であ
    り、概ね同大としてあり、これらの両側縁はそれぞれ一
    対の主リンクの長さの中間が、主枢軸によってX字状に
    枢着されたXリンクによって連結してあって、Xリンク
    の相対的に作動するリンク間の一部と直接乃至間接に連
    結してある扛重装置を備えて、前記扛重装置を作動させ
    て、前記リンクの全てを起伏可能とさせてある昇降装置
    において、 前記Xリンクのそれぞれの端部にはコロが装備してあっ
    て、これらコロのうち上部のコロは支持板に設けた上部
    案内軌条に転動自在としてあり、下部のコロは前記基礎
    台に設けてある下部案内軌条に転動自在としてあり、 前記Xリンクの前記主枢軸と前記端末コロ軸間の寸法の
    正確な中間点に補助リンクの中間点がそれぞれ前記主枢
    軸と平行な副枢軸で枢着してあり、各補助リンクの長さ
    はそれぞれ前記主リンクの長さの1/2長としてあり、
    各補助リンクの他端は上側2本纏めて、前記支持板の長
    さの中間点に位置固定に装備し支持板枢軸に枢着してあ
    り、また他の下側補助リンクの他端は下側2本纏めて、
    基礎台の長さの中間点に位置固定に装備した基礎台枢軸
    に枢着してあり、且つ上下の組の補助リンクの先端同士
    は左右に開いて、それぞれ相互に枢着ししてあり、これ
    ら4本の補助リンクは正菱形に組んだ正菱形リンク機構
    が形成してあることを特徴とする昇降装置。
  2. 【請求項2】基礎台と支持板とは平面に見て長方形であ
    り、概ね同大としてあり、これらの両側縁はそれぞれ一
    対の主リンクの長さの中間が、主枢軸によってX字状に
    枢着されたXリンクによって連結してあって、Xリンク
    の相対的に作動するリンク間の一部と直接乃至間接に連
    結してある扛重装置を備えて、前記扛重装置を作動させ
    て、前記リンクの全てを起伏可能とさせてある昇降装置
    において、 前記X字状の主リンクは順次上下方向に2組順次連ねて
    形成してあり、最上組と最下組の各Xリンクの端部には
    コロが装備してあって、これらコロのうち上部のコロは
    支持板に設けた上部案内軌条に転動自在としてあり、下
    部のコロは前記基礎台に設けてある下部案内軌条に転動
    自在としてあり、 前記Xリンクの前記主枢軸と前記端末コロ軸間の寸法の
    正確な中間点に補助リンクの中間点がそれぞれ前記主枢
    軸と平行な副枢軸で枢着してあり、各補助リンクの長さ
    はそれぞれ前記主リンクの長さの1/2長としてあり、
    各補助リンクの他端は上側2本纏めて、前記支持板の長
    さの中間点に位置固定に装備し支持板枢軸に枢着してあ
    り、また他の下側補助リンクの他端は下側2本纏めて、
    基礎台の長さの中間点に位置固定に装備した基礎台枢軸
    に枢着してあり、 上側の補助リンクの他端は相互に離反し、下側の組の補
    助リンクの上端は相互に離反して、これら上下2組の補
    助リンクは前記Xリンクと同大の第2Xリンクのそれぞ
    れの外端部分に第2副枢軸を介して連結してあり、か
    つ、上下組の前記Xリンクと第2Xリンクとの交叉点
    を、それぞれ第3副枢軸でそれぞれ枢着してあり、前記
    上下の補助リンクと、第2Xリンクとによって上下の2
    つの大きな正菱形と、上下のXリンクとの間に一つの大
    きな正菱形に含まれる多数の小さな正菱形の平行リンク
    機構が形成してあることを特徴とする昇降装置とする。
  3. 【請求項3】請求項1記載の装置が上下に2乃至3段重
    ねにしてあり、上下に重なる上段の基礎台はその下段の
    支持板と兼用としてあり、それぞれの段における前記リ
    ンクはそれぞれ独立した扛重装置が設けてあることを特
    徴とする昇降装置。
  4. 【請求項4】基礎台と支持板とは平面に見て長方形であ
    り、概ね同大としてあり、これらの両側縁はそれぞれ一
    対の主リンクの長さの中間が、主枢軸によってX字状に
    枢着されたXリンクによって連結してあって、Xリンク
    の相対的に作動するリンク間の一部と直接乃至間接に連
    結してある扛重装置を備えて、前記扛重装置を作動させ
    て、前記リンクの全てを起伏可能とさせてある昇降装置
    において、 前記Xリンクは2組のXリンクよりなり、これらはそれ
    ぞれ主枢軸部と端末の正確な中間点で相互に枢着して連
    結してあり、これら連結された2連のXリンクの一対の
    上端と下端にはコロがそれぞれ装備してあり、前記コロ
    のうち、上部コロは支持板の上部案内軌条に、また下部
    コロは基礎台の下部案内軌条にそれぞれ転動自在にさせ
    てあり、 前記Xリンクの前記主枢軸と前記端末コロ軸間の寸法の
    正確な中間点に補助リンクの中間点がそれぞれ前記主枢
    軸と平行な副枢軸で枢着してあり、各補助リンクの長さ
    はそれぞれ前記Xリンクの長さの1/2長としてあり、
    各補助リンクの他端は上側2本纏めて、前記支持板の長
    さの中間点に位置固定に装備し支持板枢軸に枢着してあ
    り、また他の下側補助リンクの他端は下側2本纏めて、
    基礎台の長さの中間点に位置固定に装備した基礎台枢軸
    に枢着してあり上部の補助リンクの他端は相互に離反
    し、下側のXリンクの上端にそれぞれ枢着してあり、下
    部の補助リンクの上端は相互に離反して、前記上側のX
    リンクのそれぞれの下端部分に枢着して連結してあり、
    かつ、上下の前記2組のXリンクと前記上下部の補助リ
    ンクの交叉点もそれぞれ第3副枢軸でそれぞれ枢着して
    あり、前記2連のXリンクと上下部2組の補助リンクで
    構成される大きな2組の正菱型とこれに含まれる小さな
    複数個の正菱形よりなる平行リンク機構を形成している
    ことを特徴とする昇降装置。
  5. 【請求項5】前記扛重装置は大きな正菱形リンク機構の
    水平な対角線上に位置し、相互に同じ高さにある枢軸間
    に、伸縮自在に設けてあることを特徴とする請求項1、
    2、3もしくは4記載の昇降装置。
  6. 【請求項6】前記請求項1、2、3、4又は5記載の昇
    降装置において、前記支持板が最下位位置から、低位置
    の領域においてのみ前記リンクのうちの少なくとも一つ
    のリンクを垂直方向に持ち上げる補助扛重装置が付帯し
    てあることを特徴とする昇降装置。
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WO2003106047A2 (en) 2002-06-14 2003-12-24 Kansai Paint Co., Ltd. Coating pressure feed roller, roller coating device, curved-surface operable roller coating device, automated coating apparatus using those devices, and coating method
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