JP2002192947A - 車両用サンバイザ - Google Patents

車両用サンバイザ

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JP2002192947A
JP2002192947A JP2000399580A JP2000399580A JP2002192947A JP 2002192947 A JP2002192947 A JP 2002192947A JP 2000399580 A JP2000399580 A JP 2000399580A JP 2000399580 A JP2000399580 A JP 2000399580A JP 2002192947 A JP2002192947 A JP 2002192947A
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sun visor
vehicle
shaft
shaft portion
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JP2000399580A
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Yoshihiro Takahata
良浩 高畠
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Neo Ex Lab Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】格納位置に向かって付勢される車両用サンバイ
ザにおいて、サンバイザ本体と車室側との間で発生する
打音を低減する技術を提供する。 【解決手段】車両用サンバイザ1は、第1の軸部21と
第2の軸部31とが同一中心線上に設けられ、この軸部
21,31を中心として回動される。第1の軸部21に
は、格納位置付近に位置するサンバイザ本体3を格納位
置に向かって付勢する手段が設けられている。第2の軸
部31は、サンバイザ本体3側に固定される基軸部32
と、車室上部側に回り止めされて、基軸部32に相対的
に回転可能な被着部37とを有し、基軸部32と被着部
37との間に基軸部32の被着部37に相対的な回転に
よって負荷が発生する回転抑制部が形成されている。サ
ンバイザ本体3が格納位置に向かう付勢力を受けると
き、第2の軸部31側でこれに対抗する負荷が発生して
サンバイザ本体3が減速される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両に設けられ
るサンバイザに関する。
【0002】
【従来の技術】車両用のサンバイザは、車室上部の前部
座席の上方に取り付けられて、車室天井面に略沿う格納
位置から、乗員頭部に差し込む日光を遮光可能な遮光位
置まで回動可能に設けられるのが一般的である。このよ
うなサンバイザには、格納位置に向かって付勢する付勢
手段が設けられており、サンバイザ本体は、格納位置に
安定に保持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、付勢手段を有
するサンバイザでは、サンバイザ本体は、格納位置付近
まで回動されると付勢され、格納位置に向かって勢いよ
く回動されるため、車室天井面に激しく衝突して、打音
が発生してしまう。そこで、本発明では、格納位置に向
かって付勢される車両用サンバイザにおいて、サンバイ
ザ本体と車室側との間で発生する打音を低減する技術を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、第1の軸部と第2の軸部とが同一中心
線上に設けられるサンバイザ本体を備えた車両用サンバ
イザであって、前記サンバイザ本体は、前記第1、第2
の軸部によって車室上部に支持されて、これら第1、第
2の軸部を中心として回動されることで格納位置と遮光
位置とに配置切り替えされ、前記第1の軸部には、前記
格納位置付近に位置するサンバイザ本体を前記格納位置
に向かって付勢する付勢手段が設けられ、前記第2の軸
部は、前記サンバイザ本体から露出して設けられ、この
第2の軸部には、前記付勢手段の付勢に抗して前記サン
バイザ本体の回動を減速させる減速手段が構成されてい
ることを特徴とする車両用サンバイザを提供する。
【0005】この車両用サンバイザでは、格納位置付近
に位置するサンバイザ本体が、第1の軸部に設けられた
付勢手段によって格納位置に向かって加速されるとき
に、第2の軸部に構成されている減速手段によって回動
速度が減速される。このため、サンバイザ本体が、車室
天井面に衝突する勢いが低減される。
【0006】また、上記車両用サンバイザであって、第
2の軸部は、サンバイザ本体に一体状に固定して設けら
れる基軸部と、車室上部側に回り止めされて支持され、
且つ前記基軸部に対して相対的に回転可能な被着部とを
有し、前記基軸部と被着部との間に、被着部に対する基
軸部の相対的な回転によって、この回転と反対の方向の
負荷を発生させる回転抑制部が形成されることで減速手
段が構成されていることを特徴とする車両用サンバイザ
を提供する。
【0007】この車両用サンバイザでは、第2の軸部に
サンバイザ本体に固定して設けられる基軸部と基軸部に
対して相対的に回転可能な被着部とが備えられており、
この基軸部と被着部との間に回転抑制部が形成されてい
る。サンバイザ本体が車室上部側に対して相対的に回動
するとき、基軸部は、被着部に対して相対的に回転す
る。回転抑制部は、基軸部が被着部に対して相対的に回
動するときに、サンバイザ本体の回動を妨げる方向の所
定の負荷を発生させるため、サンバイザ本体の回動速度
を減速させることができる。
【0008】また、本発明では、基軸部と被着部とを有
する上記車両用サンバイザにおいて、前記回転抑制部
は、基軸部と被着部との間の空間部に充填された流動体
と、基軸部から流動体内に突出して形成される抵抗受け
部とから構成されていることを特徴とする車両用サンバ
イザを提供する。この車両用サンバイザでは、被着部に
対してサンバイザ本体が相対的に回動するときに、基軸
部に形成された抵抗受け部が流動体内を移動するため、
回動抵抗が発生する。この回動抵抗によって、サンバイ
ザ本体の回動と反対の方向に所定の負荷が発生し、サン
バイザ本体の回動速度を減速させることができる。
【0009】また、上記基軸部と被着部とを有する車両
用サンバイザであって、車室上部に固定して取り付けら
れるフックを有し、このフックは、前記第2の軸部の被
着部を回り止めして支持することを特徴とする車両用サ
ンバイザを提供する。この車両用サンバイザは、車室上
部に固定され、被着部を回り止めして支持できるフック
を備えている。ここで、回り止めとは、被着部がフック
に対して一体とされ、フックに対して、すなわちフック
が固定されている車室に対して相対的に回転しない状態
を言う。したがって、サンバイザ本体側が格納位置に向
かって回動するとき、フックによって車室側に対して回
り止めされた被着部に対して基軸部が相対的に回動す
る。このため、サンバイザ本体の回動によって回転抑制
部で負荷が発生し、サンバイザ本体の回動速度を減速さ
せることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の車両用サンバイザ
の一実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説
明する。図1に本実施形態に係る車両用サンバイザ1を
示す。車両用サンバイザ1は、サンバイザ本体3、第1
の軸部としての支軸21、第2の軸部としてのサポート
シャフト31を有している。図2に、車両用サンバイザ
1が車室上部に取り付けられているようすを示す。サン
バイザ本体3は、車室天井面に沿う格納位置から乗員頭
部に向かって射し込む日光を遮断可能な遮光位置まで回
動によって配置切替えできるように設けられている。
【0011】サンバイザ本体3は、乗員頭部に向かって
射し込む日光等を遮断できる板状部材で、公知の種々の
成形形態によって形成することができる。本実施形態の
サンバイザ本体3は、図1に示すように、ワイヤフレー
ム9と、支軸受け部材5と、サポートシャフト受け部材
7とが連結されて形成される骨格を有する。そして、こ
の骨格をインサートした発泡成形によって全体が成形さ
れており、表皮材で被覆されている。なお、支軸受け部
材5には、支軸21の横軸部22が回動可能に嵌挿され
る。また、サポートシャフト受け部材7は、サポートシ
ャフト31をサンバイザ本体3から露出するように支持
する部材である。
【0012】サンバイザ本体3には、一つの角部と、こ
の角部に連続する長辺の反対の角部付近とに矩形状の切
り欠き部分3a,3bが形成されている。切り欠き部分
3a,3bの外側には、サンバイザ本体3から露出する
支軸21部分及び露出して設けられるサポートシャフト
31が配置される。支軸受け部材5は、角部に設けられ
た切り欠き部分3aに隣接するように内蔵されている。
支軸受け部材5は、切り欠き部分3aの厚み部分の面に
開孔5aが形成されることによって外部と連通してい
る。サポートシャフト受け部材7は、切り欠き部分3b
の切り欠き端縁に沿って配置されて内蔵されている。切
り欠き部分3bの厚み部分の面には、それぞれ開孔5a
と同一中心線を有する開孔が形成されており、この開孔
を通して、サポートシャフト受け部材7は外部と連通し
ている。
【0013】支軸21は、サンバイザ本体3に、サンバ
イザ本体3が相対的に回動できるように連結されて、図
2に示すように車室上部に固定して取り付けられる部材
である。本実施形態の支軸21は、図1に示すように、
長軸状の横軸部22と、縦軸部24とを一体連続状に有
してほぼL字状に形成されている。そして、支軸21
は、その縦軸部24において取り付けブラケット25を
介して車室天井部に取り付けられる。
【0014】横軸部22は、サンバイザ本体3に連結さ
れ、且つサンバイザ本体3の回動中心を成す部分であ
る。横軸部22は、開孔5aから支軸受け部材5まで通
されて、支軸受け部材5に対して回転可能に支持され
る。図1に示すように、支軸受け部材5は、係止部材1
4と、サンバイザ本体3の長辺に沿って延びる軸孔12
とを有する。横軸部22は、軸孔12に通されて、軸孔
12内で回転可能となるように支持される。
【0015】係止部材14は、軸孔12の中央部分が切
り欠かれて、支軸受け部材5の中央部分に設けられた弾
性変形可能な部材である。係止部材14は、弾性変形に
よって横軸部22を係止して、抜け止めとなる部材であ
る。本実施形態では、図3に示すように係止部材14
は、U字状に形成された板ばね部材である。係止部材1
4は、並列する二枚の板状部15,16の間が拡開する
方向に弾性変形することで、横軸部22が挿通される。
係止部材14は、横軸部22を弾性変形の復元力によっ
て挟持することで、抜け止めとなっている。また、サン
バイザ本体3は、係止部材14の挟持力によって任意の
回動位置に静止することができ、種々の遮光位置に静止
可能とされている。
【0016】係止部材14と横軸部22とは、付勢手段
を構成している。付勢手段は、車室上部に取り付けられ
たサンバイザ本体3を格納位置に安定に保持する手段
で、格納位置付近に位置するサンバイザ本体3を格納位
置に向かって付勢する。本実施形態では、付勢手段は、
図3に示すように、係止部材14の一方側の板状部15
と、格納位置において板状部15と概ね接触する横軸部
22の外面とが平面に形成されることで構成されてい
る。サンバイザ本体3が格納位置付近まで回動される
と、横軸部22の平面部分23が係止部材14の平面部
分17に近接する。このとき、係止部材の復元力によっ
て2つの平面17,23が面接触する方向の付勢力が発
生する。
【0017】サポートシャフト31は、図1に示すよう
に、サンバイザ本体3に露出して設けられ、支軸21と
同一直線上に配置される。また、図2に示すように、サ
ポートシャフト31は、車室上部に着脱可能に取り付け
られて、サンバイザ本体3の車室への支持を補助する部
材である。サポートシャフト31は、支軸21とともに
サンバイザ本体3の回動中心を成す。
【0018】サポートシャフト31は、サンバイザ本体
3の付勢手段によって付勢された格納位置へ向かう回動
速度を減速することができる減速手段を構成している。
減速手段は、格納位置へ向かう回動速度を減速できる種
々の構成とすることができる。好ましくは、サンバイザ
本体に固定して設けられる基軸部と、基軸部に対して相
対的に回転可能、且つ車室上部側に対して回り止め可能
な被着部とを有し、基軸部と被着部との間に回転抑制部
が形成された構成とされる。回転抑制部は、被着部に相
対的な基軸部の回転(回動)において回転 (回動)を妨げ
る方向の抵抗(負荷)を発生させる部分である。
【0019】回転抑制部は、好ましくは、回動速度が増
大するにつれてサンバイザ本体にかかる負荷を増大させ
ることができる種々のダンパーとされる。例えば、回転
抑制部として、コイルばね等の剛性を利用したり、二部
材間に働く摩擦力を利用したりすることができる。回転
抑制部は、より好ましくは、粘性の高いオイル等の種々
の流動体と、サンバイザ本体側に固定され、流動体内を
移動可能な部材とを備えるオイルダンパーとすると構造
が単純となり、減速手段を小型化することができる。
【0020】本実施形態のサポートシャフト31は、図
4、図5に示すように、サポートシャフト31の軸を成
す基軸部32と、基軸部32の外周を包囲する管状の被
着部37とを備えている。また、基軸部32と被着部3
7との間に回転抑制部が形成されている。
【0021】基軸部32は、長軸状部材で、回転抑制部
としての抵抗受け部35を一体に有する。基軸部32
は、長軸状に形成され、両端が、サポートシャフト受け
部材7に固定して連結される連結部32a,32bに形
成されている。連結部32a,32bは、それぞれ断面
長方形状の長尺状に形成されている。また、連結部32
bの先端は、弾性変形可能なクリップ34に形成されて
いる。クリップ34は、連結部32bの端部から基軸部
32の中央方向へ向かう凹状部34aと、凹状部34a
を形成する両端部とで構成されている。この両端部は、
凹状部34aと反対の方向へ弾性変形可能に形成されて
いる。
【0022】抵抗受け部35は、基軸部32の外面から
突出して設けられる所定の長さの突出部分で、好ましく
は、複数個設けられる。本実施形態では、図5に示すよ
うに、抵抗受け部35は、基軸部32の半径方向に向か
って放射状に延びる4枚の平板状に形成されている。抵
抗受け部35は、基軸部32と被着部37との間の空間
に配置される。なお、本実施形態の基軸部32は、連結
部32a側の抵抗受け部35の端部側に密閉盤36が形
成されている。密閉盤36は、円盤状で、被着部37に
内接する大きさに形成されている。
【0023】被着部37は、図4(a)に示すように、
基軸部32の抵抗受け部35部分全体を包囲できる大き
さの管状に形成されている。本実施形態では、被着部3
7は、図4(b)に示すように基軸部32の密閉盤36に
内接するように取り付けられる。被着部37の密閉盤3
6と反対側の端部は、別体のキャップ38で閉塞され
る。なお、キャップ38は被着部37と一体に形成され
ていても良い。
【0024】回転抑制部は、本実施形態では、図5に示
すように、前述の抵抗受け部35と流動体とによって構
成されている。流動体は、被着部37、基軸部32、密
閉盤36、及びキャップ38によって形成される密閉状
空間に充填されている。流動体は、種々の粘性の大きい
粘性流体とすることが好ましく、例えば、シリコン系オ
イルであると、所定の粘性を備えるとともに熱膨張率が
小さいため、好ましい。
【0025】回転抑制部は、基軸部32が被着部37に
対して相対的に回転すると、抵抗受け部35が基軸部3
2とともに回動する。このとき、抵抗受け部35は、オ
イル内を回動するため、大気中を回動する場合と比較し
て大きな回動抵抗を受ける。また、基軸部32の回転速
度が大きいほど、抵抗受け部35の角速度も大きくな
り、オイルによって受ける回動抵抗が大きくなる。
【0026】サポートシャフト31は、サンバイザ本体
3から露出して設けられる。サポートシャフト31は、
基軸部32が回り止めされ、且つ被着部37が相対的に
回転できるように、サポートシャフト受け部材7に支持
される。サポートシャフト受け部材7は、図1に示すよ
うに、切り欠き部分3bの長辺部分に沿う基部20と、
互いに対向する短辺に沿う支持部18,19とを有して
いる。
【0027】支持部18,19は、サポートシャフト3
1の両端を支持する部分である。支持部18には、連結
部32aにほぼ等しい形状の孔部(図示しない)が形成さ
れている。支持部19には、連結部32bにほぼ等しい
形状の孔部(図示しない)が形成されており、さらに、
この孔部の内部に連結部32bの凹状部34aと係合可
能な固定片19bが形成されている。固定片19bは、
一体成形によって形成された孔部内に突出する柱状部や
凸状部とされていても良いし、別体のピン等で形成し、
サポートシャフト受け部材7に取り付けられていても良
い。
【0028】本実施形態のサポートシャフト31は、以
下のようにして、サンバイザ本体3に取り付けられてい
る。まず、連結部32aを支持部18の孔部に挿入し
て、支持部18に支持させる。次に、連結部32aを支
持部18の孔部にさらに挿入して、連結部32bを支持
部19の孔部に挿入できるようにする。連結部32bを
孔部に挿入していくと、連結部32bのクリップ34が
固定片19bに当接する。その後、クリップ34が弾性
変形し、固定片19bが凹状部34aに係合する。この
ようにして、サポートシャフト31の両端がサポートシ
ャフト受け部材7に安定に支持されている。
【0029】サポートシャフト受け部材7に支持された
サポートシャフト31は、クリップ34と固定片19b
との係合によってサポートシャフト31の軸方向の動き
が抑止されている。また、連結部32aと支持部18の
孔部、連結部32bと支持部19の孔部、及びクリップ
34と固定片19bによって軸線周りの回転が良好に抑
止されている。なお、このサポートシャフト31は、取
り付けと逆の順序で、サンバイザ本体3から簡単に取り
外すことができる。
【0030】サポートシャフト31は、本実施形態で
は、車室上部に取り付けられるフック41に脱着可能に
取り付けられるとともに、フック41に対して、被着部
37が回り止めされる。図4、図5に示すように、サポ
ートシャフト31の被着部37の外面には、所定の間隔
でサポートシャフト31の軸線方向に延びる凹状の溝部
39が複数形成されている。一方、図5に示すように、
フック41には、軸受け部43の内面に、被着部37の
外面に形成された溝部39に係合可能な突条45が複数
形成されている。フック41の軸受け部43にサポート
シャフト31を圧入することによって、被着部37が軸
受け部43に係合し、サポートシャフト31が車室上部
側に支持される。このとき、被着部37の溝部39と軸
受け部43の突条45とが係合して、被着部37がフッ
ク41に対して回り止めされる。なお、フック41のそ
の他の部分は、従来と同様の種々の構成とすることがで
きる。
【0031】回り止めの形態は、本実施形態のような、
係合や嵌合によって回り止めされる種々の凹凸形状が被
着部及び/又は軸受け部の内面に設けられている形態に
限定されない。被着部の外周形状や軸受け部の内面形状
全体が回転不能な形状、例えば多角形状に形成されてい
ても良い。また、軸受け部の内面と被着部の外周との摩
擦抵抗を増大させることによって、回り止めしても良
い。
【0032】この車両用サンバイザ1は、支軸21で車
室天井面に取り付けられ、車室上部に取り付けられたフ
ック41にサポートシャフト31が係合によって支持さ
れる。この状態で、サンバイザ本体3は、支軸21及び
サポートシャフト31を中心として遮光位置側と格納位
置との間を回動することができる。サンバイザ本体3が
格納位置付近に位置すると、支軸21に設けられた付勢
手段によってサンバイザ本体3に格納位置に向かう付勢
力がかかる。
【0033】一方、サポートシャフト31では、遮光位
置側から格納位置に向かって回動させると、フック41
によって車室側に回り止めされた被着部37に対して基
軸部32が相対的に回転する。この回転によって、基軸
部32に一体化された回転抑制部の抵抗受け部35が流
動体内を回動する。抵抗受け部35は、流動体によって
回動と反対の方向の抵抗力を受ける。この抵抗力は、サ
ンバイザ本体3の回動を妨げる方向の力であるから、サ
ンバイザ本体3の回動速度を減速させる負荷となる。
【0034】したがって、格納位置付近に配置されたサ
ンバイザ本体3は、付勢手段によって格納位置に向かう
付勢力を受けるときに、サポートシャフト31の減速手
段(基軸部32、被着部37、及び回転抑制部からなる
構成)によって回動を妨げる負荷を受ける。このため、
格納位置付近から格納位置まで、付勢手段によって加速
力を受けながら回動するサンバイザ本体3を、回転抑制
部によって、良好に減速させることができる。この結
果、サンバイザ本体3は、格納位置に配置されるときの
速度が小さく、車室天井面との衝突が低減されて、打音
の発生が低減される。
【0035】特に、本実施形態のように、サポートシャ
フト31に設けられる減速手段がダンパーの形態である
と、付勢手段による付勢力の増大に合わせて、減速手段
で発生する負荷も増大する。このため、サンバイザ本体
3が格納位置に向かって加速されるのを良好に低減する
ことができる。
【0036】また、本発明の車両用サンバイザ1では、
付勢手段が第1の軸部である支軸21に、減速手段が第
2の軸部であるサポートシャフト31に設けられてい
る。このため、支軸21とサンバイザ本体3との相対的
な動きや、支軸受け部材5との位置関係などに関係なく
減速手段を設けることができる。したがって、車両用サ
ンバイザの設計の自由度が高い。例えば、支軸21を管
状に形成することができ、車両用サンバイザにヴァニテ
ィランプを付設して、導線を、支軸21内部を通して敷
設することができる。
【0037】また、サポートシャフト31は、サンバイ
ザ本体3と別体で構成され、サンバイザ本体3から露出
して設けられている。このため、回転抑制部は、車両用
サンバイザ1に簡単に脱着することができ、充填されて
いるオイルの交換など、メンテナンスや修理等を簡単に
行うことができる。この結果、車両用サンバイザ1で
は、車室天井面との衝突による打音を低減する能力を長
期間にわたって維持することができる。
【0038】一方、本発明の車両用サンバイザでは、第
2の軸部をサンバイザ本体と一体的に形成して、部品点
数を少なくすることができる。図6に本発明の車両用サ
ンバイザに係る別の実施の形態におけるサンバイザ本体
の骨格61を示し、図7にこの骨格におけるサポートシ
ャフト71部分を示す。
【0039】図6に示す車両用サンバイザの骨格61
は、上記実施形態と同様の支軸を連結可能な箱型の支軸
受け部材63と、連結軸65、及びサポートシャフト基
部73とを有している。連結軸65は、支軸受け部材6
3から、支軸受け部材63に取り付けられる支軸とほぼ
同一の方向に延びている。連結軸65の端部には、サポ
ートシャフト基部73が支軸受け部材63と同一中心を
有するように設けられている。支軸受け部材63、連結
軸65、及びサポートシャフト基部73とは、樹脂によ
って一体成形することができる。なお、支軸受け部材6
3には、骨格61を備えるサンバイザ本体を格納位置付
近から格納位置に向かって付勢する従来と同様の付勢手
段が内蔵されている。
【0040】また、骨格61では、図6に示すように、
従来と同様のヴァニティミラー取り付け用のミラーブラ
ケット67が、連結軸65に連結された形状で一体成形
されている。さらに、仮想線で示すように、ワイヤフレ
ームを樹脂によって一体成形しても良い。
【0041】サポートシャフト71は、サポートシャフ
ト基部73と別体で形成された被着部81とを備えてい
る。図7にサポートシャフト71部分の分解斜視図を示
す。サポートシャフト基部73は、上記実施形態と同
様、基軸部74、抵抗受け部75、及び密閉盤76を有
している。基軸部74の一端は、連結軸65に一体に連
結されており、他端は、円柱状に形成されている。その
他の部分は、上記実施形態と略同様の形状に形成されて
いる。
【0042】被着部81は、上記実施形態におけるキャ
ップ38が被着部に一体に設けられている例で、管状部
82と、側板84とを有している。管状部82は、上記
被着部37と同様に形成されており、外面には、車室上
部に取り付けられるフックに係合可能な凹凸形状が施さ
れている。側板84は、管状部82の一端面に一体に設
けられており、中央にサポートシャフト基部73の基軸
部74を挿通可能な孔85が設けられている。
【0043】このサポートシャフト71においても、被
着部81の管状部82と基軸部74の抵抗受け部75と
の間に流動体が充填されて、抵抗受け部75と流動体と
によって回転抑制部が構成される。サポートシャフト7
1は、サポートシャフト基部73の基軸部74に、被着
部81が管状部82の開放端側から通されて、管状部8
2内が密閉盤76と側板84とで密閉状に形成されてい
る。管状部82内には、シリコン系オイルが充填されて
いる。
【0044】この骨格61では、サポートシャフト基部
73部分が露出する形状の型枠等にこの骨格61を挿入
して発泡性材料で発泡成形することでサンバイザ本体が
得られる。この車両用サンバイザでは、支軸受け部材と
サポートシャフト受け部材とが一体化されているため、
部品点数が少なくて済む。また、ミラーブラケット等各
種アクセサリーを取り付けるためのブラケット等をも一
体に成形することができ、サンバイザ本体の成形作業が
単純となる。
【0045】
【発明の効果】本発明では、格納位置に向かって付勢さ
れる車両用サンバイザにおいて、サンバイザ本体と車室
側との間で発生する打音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係る車両用サ
ンバイザの斜視図である。
【図2】図2は、図1の車両用サンバイザを車室上部に
取り付けたときの斜視図である。
【図3】図3は、図1の車両用サンバイザの支軸と支軸
受け部材とが連結されている部分の横断面図である。
【図4】図4(a)は、図1の車両用サンバイザのサポー
トシャフトの分解斜視図である。図4(b)は、図1の車
両用サンバイザのサポートシャフトの斜視図である。
【図5】図5は、図1の車両用サンバイザのサポートシ
ャフトが、車室上部に取り付けられるフックに支持され
ているときの横断面図である。
【図6】図6は、本発明の別の実施の形態に係る車両用
サンバイザの骨格を示す斜視図である。
【図7】図7は、図6の車両用サンバイザのサポートシ
ャフトの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 車両用サンバイザ 3 サンバイザ本体 3a,3b 切り欠き部分 5,63 支軸受け部材 5a 開孔 7 サポートシャフト受け部材 9 ワイヤフレーム 12 軸孔 14 係止部材 15,16 板状部 17 平面部分 18,19 支持部 19b 固定片 20 基部 21 支軸 22 横軸部 23 平面部分 24 縦軸部 25 取り付けブラケット 31,71 サポートシャフト 32,74 基軸部 32a,32b 連結部 34 クリップ 34a 凹状部 35,75 抵抗受け部 36,76 密閉盤 37,81 被着部 38 キャップ 39 溝部 41 フック 43 軸受け部 45 突条 61 骨格 65 連結軸 67 ミラーブラケット 73 サポートシャフト基部 82 管状部 84 側板 85 孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の軸部と第2の軸部とが同一中心線上
    に設けられるサンバイザ本体を備えた車両用サンバイザ
    であって、 前記サンバイザ本体は、前記第1、第2の軸部によって
    車室上部に支持されて、これら第1、第2の軸部を中心
    として回動されることで格納位置と遮光位置とに配置切
    り替えされ、 前記第1の軸部には、前記格納位置付近に位置するサン
    バイザ本体を前記格納位置に向かって付勢する付勢手段
    が設けられ、 前記第2の軸部は、前記サンバイザ本体から露出して設
    けられ、 この第2の軸部には、前記付勢手段の付勢に抗して前記
    サンバイザ本体の回動を減速させる減速手段が構成され
    ていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用サンバイザであっ
    て、 第2の軸部は、サンバイザ本体に一体状に固定して設け
    られる基軸部と、車室上部側に回り止めされて支持さ
    れ、且つ前記基軸部に対して相対的に回転可能な被着部
    とを有し、 前記基軸部と被着部との間に、被着部に対する基軸部の
    相対的な回転によって、この回転と反対の方向の負荷を
    発生させる回転抑制部が形成されることで減速手段が構
    成されていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の車両用サンバイザであっ
    て、前記回転抑制部は、基軸部と被着部との間の空間部
    に充填された流動体と、基軸部から流動体内に突出して
    形成される抵抗受け部とから構成されていることを特徴
    とする車両用サンバイザ。
  4. 【請求項4】請求項2又は3に記載の車両用サンバイザ
    であって、車室上部に固定して取り付けられるフックを
    有し、このフックは、前記第2の軸部の被着部を回り止
    めして支持することを特徴とする車両用サンバイザ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013248922A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Kyowa Sangyo Kk 車両用サンバイザ
JP2013252739A (ja) * 2012-06-05 2013-12-19 Kyowa Sangyo Kk 車両用サンバイザ
WO2023032022A1 (ja) * 2021-08-31 2023-03-09 河西工業株式会社 車両用サンバイザ

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