JP2002192915A - タイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤ - Google Patents

タイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤ

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JP2002192915A
JP2002192915A JP2000396037A JP2000396037A JP2002192915A JP 2002192915 A JP2002192915 A JP 2002192915A JP 2000396037 A JP2000396037 A JP 2000396037A JP 2000396037 A JP2000396037 A JP 2000396037A JP 2002192915 A JP2002192915 A JP 2002192915A
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Japan
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tire
sipe
tread
pneumatic tire
rim
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JP2000396037A
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Seiji Ishikawa
清二 石川
Takanari Saguchi
隆成 佐口
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Bridgestone Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • B60C19/001Tyres requiring an asymmetric or a special mounting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/0304Asymmetric patterns

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操縦安定性などの他性能へ与えずにロードノ
イズを低減すること。 【解決手段】 空気入りタイヤ14では、外側ショルダ
ー側領域ASOUTにのみサイプ52が形成されているの
で、車両外側の振動伝達率は車両内側対比で小さくな
る。リムホイール12加振時の振幅が大きい側に空気入
りタイヤ14の振動伝達率の小さい側が対応しているの
で、ハブ連結部に作用する加振力を低減することがで
き、ロードノイズの低減が図れる。なお、リムホイール
12の加振時の振幅の大きい側とは反対側は振幅が小さ
いので、振幅の小さい側に空気入りタイヤ14の振動伝
達率の大きい側を対応させてもハブ連結部への振動伝達
は大きくならない。また、空気入りタイヤ14のサイド
部の剛性を変える事が無いので空気入りタイヤ全体での
バネ定数を確保でき、操縦安定性を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ・リムホイ
ール組立体及び空気入りタイヤに係り、特に車両に装着
した際のロードノイズを効果的に低減することのできる
タイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤを提供
することが目的である。
【0002】
【従来の技術】昨今のタイヤに対して要求されるタイヤ
性能としてロードノイズを低減させることが強く求めら
れている。
【0003】ロードノイズはタイヤが路面の凹凸により
強制入力を受けて振動し、それが車軸を介して車体へ伝
播し、最終的に車室内に伝達されて音となる。
【0004】その振動の伝達経路を詳しく観察すると、
タイヤのトレッド部,左右のサイドウォール部、左右の
ビード部、ホイール(リム・ディスク)部、車軸へと伝
達される。
【0005】従来ロードノイズを低減するためにはタイ
ヤの振動特性の改良が必要であり、タイヤ断面の重量や
剛性の配分の適正化によるモード周波数のコントロール
などにより改良が行われてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、タイヤのモー
ド周波数コントロールによる手法では、ロードノイズは
低減されるものの、操縦安定性などの他性能へ与える影
響が多い。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、操縦安定性な
どの他性能へ与えずにロードノイズを低減することので
きるタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤを
提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者はロー
ドノイズを低減するために研究を行った結果、以下のよ
うな事実が判明した。
【0009】ロードノイズについてはゴムなどの弾性体
で構成されたタイヤの弾性振動のみが主要因であると考
えられていたが、ホイールの振動も重要な要因であると
いう事実が判明した。
【0010】そこで、種々のホイールについて、リム部
を径方向に加振した時の曲げ変形モードを調べた結果、
車両内側のリム端の振幅と車両外側のリム端の振幅とが
異なる場合があり、ホイールディスクのオフセットによ
らず、ホイールのデザインによって内外のリム端に振幅
の差が生じることが分った。
【0011】また、タイヤのトレッドの剛性がタイヤ赤
道面の左右で異なると、トレッド〜ビード部間の振動の
伝達特性がタイヤ赤道面の左右で異なることが判明し
た。
【0012】本発明者は、このような新たな知見を巧み
に利用すれば、ロードノイズの低減が図れることを見出
すに至ったのである。
【0013】請求項1に記載の発明は、上記事実に鑑み
てなされたものであって、左右一対のビード部に設けら
れたビードコアと、一方のビード部から他方のビード部
に延びる本体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側か
ら外側へ巻き上げられた巻上部を有するカーカスプライ
と、前記カーカスプライのクラウン部ラジアル方向外側
に配置された1層以上のコード層よりなるベルトと、前
記ベルトのラジアル方向外側に配置されたトレッドゴム
と、前記カーカスプライのタイヤ軸外側に配置されたサ
イドゴムと、トレッドに形成された複数の剛性低下手段
を備えた空気入りタイヤをリムホイールに組み付けたタ
イヤ・リムホイール組立体であって、リム径方向加振時
の振幅が、表側のリム端と裏側のリム端とで異なるリム
ホイールと、トレッドの一方のショルダー側領域の剛性
と、他方のショルダー側領域の剛性とが異なる空気入り
タイヤと、を備え、リム径方向加振時の振幅が大きい方
のリム端側に、前記空気入りタイヤの剛性の低い側のシ
ョルダー側領域を対応させたことを特徴としている。
【0014】次に、請求項1に記載のタイヤ・リムホイ
ール組立体の作用を説明する。
【0015】トレッドにサイプを形成することにより、
サイプ付近の剛性が低下し、振動伝達率は小さくなる。
【0016】請求項1に記載のタイヤ・リムホイール組
立体の空気入りタイヤでは、トレッドに剛性低下手段が
設けられることでトレッドの一方のショルダー側領域の
剛性と、他方のショルダー側領域の剛性とが異なってい
る。ここで、空気入りタイヤにおいて、剛性の低い側の
振動伝達率は、剛性の高い側のショルダー側領域の振動
伝達率対比で小さくなる。
【0017】したがって、空気入りタイヤとリムホイー
ルとを組み合わせる際に、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、剛性の低い側のショルダー側領域
を対応させることにより、ハブ連結部に作用する加振力
を低減することができ、ロードノイズの低減が図れる。
【0018】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、空気入りタイヤの剛性の高い側のショルダ
ー側領域を対応させてもハブ連結部への振動伝達は大き
くならない。
【0019】また、空気入りタイヤのバネ定数は、主に
サイド部の剛性で決まるが、この空気入りタイヤではサ
イド部剛性を変更しないので、空気入りタイヤ全体での
バネ定数は確保できる。
【0020】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体でのバ
ネ定数は変化しないので、操縦安定性へ影響を与えずに
ロードノイズのみを低減することができる。
【0021】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のタイヤ・リムホイール組立体において、前記剛性低下
手段はサイプであり、かつトレッドの一方のショルダー
側領域の単位面積当りのサイプ量と、他方のショルダー
側領域の単位面積当りのサイプ量とが異なり、リム径方
向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、前記空気入り
タイヤの単位面積当りのサイプ量の大きい方のショルダ
ー側領域を対応させたことを特徴としている。
【0022】次に、請求項2に記載のタイヤ・リムホイ
ール組立体の作用を説明する。
【0023】トレッドにサイプを形成することにより、
サイプ周辺の剛性が低下し、振動伝達率は小さくなる。
そして、単位面積当りのサイプ量により空気入りタイヤ
の剛性、即ち振動伝達率を調整することができる。
【0024】ここでいうショルダー側領域での単位面積
当りのサイプ量とは、下式で表すものとする。 ショルダー側領域での単位面積当りのサイプ量S=ΣA
/(L・0.5HTW)ΣA:ショルダー側領域でのサ
イプの総面積(図7のサイプ100の壁面(斜線部分)
の面積Aの総和。) L:ショルダー側領域の平均周長 HTW:トレッドの半幅(タイヤ赤道面〜トレッド端) 請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のタイヤ・リ
ムホイール組立体において、単位面積当りのサイプ量の
小さい方のショルダー側領域におけるサイプ量をSS
単位面積当りのサイプ量の大きい方のショルダー側領域
におけるサイプ量をSLとしたときに、(SL−SS)/
(SL+SS)≧0.25としたことを特徴としている。
【0025】次に、請求項3に記載のタイヤ・リムホイ
ール組立体の作用を説明する。
【0026】単位面積当りのサイプ量の小さい方のショ
ルダー側領域におけるサイプ量をS S、単位面積当りの
サイプ量の大きい方のショルダー側領域におけるサイプ
量をSLとしたときに、(SL−SS)/(SL+SS)≧
0.25に設定することにより、ロードノイズを十分に
低減することが出来る。
【0027】請求項4に記載の発明は、左右一対のビー
ド部に設けられたビードコアと、一方のビード部から他
方のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイヤ
径方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有するカ
ーカスプライと、前記カーカスプライのクラウン部ラジ
アル方向外側に配置された1層以上のコード層よりなる
ベルトと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置された
トレッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外側に
配置されたサイドゴムと、トレッドに形成された複数の
剛性低下手段を備えた空気入りタイヤであって、トレッ
ドの一方のショルダー側領域の剛性と、他方のショルダ
ー側領域の剛性とが異なることを特徴としている。
【0028】次に、請求項4に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0029】トレッドにサイプを形成することにより、
サイプ付近の剛性が低下し、振動伝達率は小さくなる。
【0030】請求項4に記載の空気入りタイヤでは、ト
レッドに剛性低下手段が設けられることでトレッドの一
方のショルダー側領域の剛性と、他方のショルダー側領
域の剛性とが異なっている。ここで、空気入りタイヤに
おいて、剛性の低い側の振動伝達率は、剛性の高い側の
ショルダー側領域の振動伝達率対比で小さくなる。
【0031】したがって、空気入りタイヤとリムホイー
ルとを組み合わせる際に、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、剛性の低い側のショルダー側領域
を対応させることにより、ハブ連結部に作用する加振力
を低減することができ、ロードノイズの低減が図れる。
【0032】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、空気入りタイヤの剛性の高い側のショルダ
ー側領域を対応させてもハブ連結部への振動伝達は大き
くならない。
【0033】また、空気入りタイヤのバネ定数は、主に
サイド部の剛性で決まるが、この空気入りタイヤではサ
イド部剛性を変更しないので、空気入りタイヤ全体での
バネ定数は確保できる。
【0034】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体でのバ
ネ定数は変化しないので、操縦安定性へ影響を与えずに
ロードノイズのみを低減することができる。
【0035】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の空気入りタイヤにおいて、前記剛性低下手段はサイプ
であり、かつトレッドの一方のショルダー側領域の単位
面積当りのサイプ量と、他方のショルダー側領域の単位
面積当りのサイプ量とが異なることを特徴としている。
【0036】次に、請求項5に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0037】トレッドにサイプを形成することにより、
サイプ周辺の剛性が低下し、振動伝達率は小さくなる。
そして、単位面積当りのサイプ量により空気入りタイヤ
の剛性、即ち振動伝達率を調整することができる。
【0038】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の空気入りタイヤにおいて、単位面積当りのサイプ量の
小さい方のショルダー側領域におけるサイプ量をSS
単位面積当りのサイプ量の大きい方のショルダー側領域
におけるサイプ量をSLとしたときに、(SL−SS)/
(SL+SS)≧0.25としたことを特徴としている。
【0039】次に、請求項6に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0040】単位面積当りのサイプ量の小さい方のショ
ルダー側領域におけるサイプ量をS S、単位面積当りの
サイプ量の大きい方のショルダー側領域におけるサイプ
量をSLとしたときに、(SL−SS)/(SL+SS)≧
0.25に設定することにより、ロードノイズを十分に
低減することが出来る。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明のタイヤ・リムホイール組
立体の一実施形態を図1乃至図3にしたがって説明す
る。
【0042】図1に示すように、本実施形態のタイヤ・
リムホイール組立体10は、リムホイール12に空気入
りタイヤ14を装着したものである。
【0043】なお、図1のタイヤ・リムホイール組立体
10において、矢印INは車両内側方向を、矢印OUT
は車両外側方向を示している。
【0044】本実施形態の空気入りタイヤ14は、一対
のビード部16をトロイド状に跨がるカーカス18を備
えている。
【0045】カーカス18のタイヤ径方向外側には、本
実施形態では、第1ベルトプライ20A及び第2ベルト
プライ20Bの2枚のベルトプライからなるベルト20
が配設されている。
【0046】ベルト20のタイヤ径方向外側にはトレッ
ドゴム層22が配設されている。また、カーカス18の
タイヤ軸方向外側には、サイドゴム層24が配設されて
いる。
【0047】本実施形態のカーカス18は、複数本のコ
ードを互いに平行に並べてゴムコーティングした1枚の
カーカスプライ26から構成されている。
【0048】ビード部16のビードコア28には、カー
カスプライ26の端部分がタイヤ径方向外側へ巻き上げ
られている。
【0049】ここで、カーカスプライ26の一方のビー
ドコア28から他方のビードコア28へ至る部分を本体
部26A、ビードコア28からタイヤ径方向外側へ延び
る巻上部分を巻上部26Bとする。
【0050】カーカスプライ26の本体部26Aと巻上
部26Bとの間には、ビードコア28からタイヤ径方向
外側へ延びる高硬度のゴムからなるビードフィラー30
が配設されている。
【0051】図2に示すように、空気入りタイヤ14の
トレッド40には、タイヤ赤道面CL上にタイヤ周方向
に沿って延びる周方向溝42が形成され、周方向溝42
の車両内方向に間隔をあけてタイヤ周方向に沿って延び
る周方向溝44が形成され、周方向溝42の車両外方向
に間隔をあけてタイヤ周方向に沿って延びる周方向溝4
6が形成されている。さらにトレッド40には、タイヤ
軸方向に沿って延びる横溝48がタイヤ周方向に間隔を
あけて複数本形成されている。
【0052】周方向溝44はトレッド40の半幅(タイ
ヤ赤道面CL〜トレッド端)HTWの中央部分(タイヤ
赤道面CLから0.5HTWの位置)に形成されてお
り、周方向溝46も同様にトレッド40の半幅HTWの
中央部分に形成されている。
【0053】なお、ここでいうトレッド端とは、空気入
りタイヤ14をJATMA YEAR BOOK(日本
自動車タイヤ協会規格:2000度版)に規定されてい
る標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOK
での適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷
能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空
気圧(最大空気圧)の100%内圧を充填したときのタ
イヤ幅方向の接地端(タイヤ回転軸は路面に対して平
行)である。
【0054】ここで、以後、トレッド40において、ト
レッド40の車両内側方向の半幅HTWの中央部分を通
るタイヤ赤道面CLに平行な境界線SLから車両内側方
向のショルダー側を内側ショルダー側領域ASIN、車両
外側方向の半幅HTWの中央部分を通るタイヤ赤道面C
Lに平行な境界線SLから車両外側方向のショルダー側
を外側ショルダー側領域ASOUT、一方の境界線SLと他
方の境界線SLとの間を中央領域ACと呼ぶことにす
る。
【0055】外側ショルダー側領域ASOUT内に配置され
るショルダーブロック50にのみタイヤ軸方向に沿って
延びるサイプ52が形成されており、反対側のショルダ
ーブロック54、タイヤ赤道面CLの車両内方向のブロ
ック56及びタイヤ赤道面CLの車両外方向のブロック
58にはサイプ52は設けられていない。
【0056】なお、単位面積当りのサイプ量の小さい方
の内側ショルダー側領域ASINにおけるサイプ量を
IN、単位面積当りのサイプ量の大きい方の外側ショル
ダー側領域ASOUTにおけるサイプ量をSOUTとしたとき
に、(SOUT−SIN)/(SOUT+SIN)≧0.25[本
発明の(SL−SS)/(SL+SS)≧0.25]とする
ことが好ましい。
【0057】本実施形態では、SIN=0であるので、
(SOUT−SIN)/(SOUT+SIN)=1≧0.25であ
る。
【0058】図1に示すように、本実施形態のリムホイ
ール12は、リム部32の幅方向中心線RCLに対して
ディスク部33が車両外側方向(リムホイールの表側)
にオフセットしているが、リム部を加振した時の振幅
は、車両外側のリム端の方が車両内側のリム端よりも大
きなっているものである。
【0059】ここで、リムホイール12のリム端の振幅
測定方法を以下に説明する。
【0060】図3に示すように、加速度計40をホイー
ル断面方向18箇所に貼り付けたリムホイール12を試
験用車軸42に取り付け、小型加振器でリム部をリム径
方向に加振することによって曲げモードの変形を測定し
て得た。 (作用)本実施形態の空気入りタイヤ14では、外側シ
ョルダー側領域ASOUTにのみサイプ52が形成されてい
るので、車両外側の振動伝達率は車両内側対比で小さく
なる。
【0061】本実施形態のタイヤ・リムホイール組立体
10では、リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端
側に空気入りタイヤ14の振動伝達率の小さい側が対応
しているので、ハブ連結部34に作用する加振力を低減
することができ、ロードノイズの低減が図れる。
【0062】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に空気入りタイヤ14の振動伝達率の大きい側
を対応させてもハブ連結部34への振動伝達は大きくな
らない。
【0063】また、本実施形態の空気入りタイヤ14で
は、サイド部剛性を低下させないので、空気入りタイヤ
全体でのバネ定数は確保できる。
【0064】このように、路面からの入力はハブ連結部
34へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体で
のバネ定数は変化しないので、操縦安定性へ影響を与え
ずにロードノイズのみを低減することができる。
【0065】また、本実施形態では、(SOUT−SIN
/(SOUT+SIN)≧0.25を満足しているので、ロ
ードノイズを確実に低減することができる。 (その他の実施形態)なお、少なくとも外側ショルダー
側領域ASOUT内のサイプ量が、内側ショルダー側領域A
SINのサイプ量よりも大きければ良く、サイプ52はシ
ョルダーブロック54、ブロック56、ブロック58に
形成されていても良い。
【0066】また、サイプ52は、従来公知の形状を全
て採用可能である。
【0067】また、上記実施形態では、ブロック剛性を
低下させるためにサイプ52を形成したが、ブロック剛
性を低下できるものであれば、サイプ52以外の、小穴
等の他の剛性低下手段であっても良い。この場合、例え
ば、単位面積当りの小穴の個数で剛性を調整することが
できる。 (試験例1)本発明の効果を確かめるために、従来例の
タイヤ・リムホイール組立体と本発明の適用された実施
例のタイヤ・リムホイール組立体を用意し、実車走行に
よるロードノイズ車内音(400〜800Hzの帯域
値)を測定した。
【0068】素材及びデザインの異なる3種類のリムホ
イール(A,B,C)と、サイプ量の異なる3種類の空
気入りタイヤ(a,b,c)を用い、表3に示すように
組み合わせて9種類のタイヤ・リムホイール組立体を得
た。
【0069】リムホイールは、何れもサイズが6JJ−
14、オフセットが45mmであり、素材及びデザイン
が各々異なっている。なお、リムホイールの曲げモード
のモード形、リム端の振幅の大小関係は以下の表2に記
載した通りである。
【0070】空気入りタイヤa,b,cは、何れもサイ
ズが185/70R14であり、何れも同一ブロックパ
ターンである。
【0071】空気入りタイヤa,b,cは、トレッド半
幅HTWが97.5mm、ブロックの幅BWは42m
m、ブロックの長さBLは35mm、タイヤ赤道面の周
方向溝の溝幅GWCは9mm、タイヤ赤道面の周方向溝
の溝深さは8mm、タイヤ赤道面両側の周方向溝の溝幅
GW1は9mm、タイヤ赤道面両側の周方向溝の溝深さ
は8mm、ラグ溝の溝幅GW2は6.8mm、ラグ溝の
溝深さは8mmである(図1参照)。
【0072】また、空気入りタイヤa,b,cは表1及
び下記に説明するようにサイプ量が異なっている。 空気入りタイヤa:図4に示すように、ショルダーブロ
ック50及びショルダーブロック54に長さLSが25m
m、深さが8mmのタイヤ幅方向に延びるサイプ52が各
々1本形成されている。 空気入りタイヤb:図5に示すように、車両内側のショ
ルダーブロック54に長さLSが25mm、深さ8mmのタ
イヤ幅方向に延びるサイプ52が2本形成されている。 空気入りタイヤc:図6に示すように、車両外側のショ
ルダーブロック50に長さLSが25mm、深さ8mmのタ
イヤ幅方向に延びるサイプ52が2本形成されている。
【0073】実車走行試験では、国産の排気量2000
ccのFF車にタイヤ・リムホイール組立体を取り付
け、粗面路を60km/hで走行中の運転者左耳位置で
の騒音レベルを測定した。
【0074】評価は、以下の表3に記載した通りであ
り、ホイール+タイヤaに対する車内音の差で表してい
る。なお、数値の前の三角印は、車内音が低減されてい
ること(マイナス)を表している。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
【表3】
【0078】(試験例2)ショルダーブロックのサイプ
量を種々変えた空気入りタイヤを夫々ホイールBに装着
し、試験例1と同様にロードノイズ車内音(400〜8
00Hzの帯域値)を測定した。
【0079】評価は、以下の表4に記載した通りであ
り、比較例1に対する車内音の差で表している。
【0080】
【表4】
【0081】なお、ロードノイズが0.5[dB]以上
低下すると、ロードノイズが低下したことが一般ドライ
バーでも分る。
【0082】この試験例から、ロードノイズを十分に低
下させるには、(SOUT−SIN)/(SOUT+SIN)≧
0.25とすれば良いことが分る。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明のタイヤ・リ
ムホイール組立体は上記の構成としたので、他性能を悪
化させずにロードノイズを低減できる、という優れた効
果を有する。
【0084】また、本発明の空気入りタイヤは上記の構
成としたので、他性能を悪化させずにロードノイズを低
減できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るタイヤ・リムホイー
ル組立体の断面図である。
【図2】空気入りタイヤのトレッドの平面図(一部)で
ある。
【図3】リム端の振幅を測定する方法を示す説明図であ
る。
【図4】試験例のタイヤaのトレッドの平面図(一部)
である。
【図5】試験例のタイヤbのトレッドの平面図(一部)
である。
【図6】試験例のタイヤcのトレッドの平面図(一部)
である。
【図7】サイプの面積を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 タイヤ・リムホイール組立体 12 リムホイール 14 空気入りタイヤ 16 ビード部 20 ベルト 22 トレッドゴム 24 サイドゴム 26 カーカスプライ 26A 本体部 26B 巻上部 28 ビードコア 20A 第1ベルトプライ(コード層) 20B 第2ベルトプライ(コード層) 32A ビードシート 34 ハブ連結部 CL タイヤ赤道面 ASIN 内側ショルダー側領域 ASOUT 外側ショルダー側領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のビード部に設けられたビード
    コアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる本
    体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ巻
    き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記カ
    ーカスプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置され
    た1層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトの
    ラジアル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カ
    ーカスプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴム
    と、トレッドに形成された複数の剛性低下手段を備えた
    空気入りタイヤをリムホイールに組み付けたタイヤ・リ
    ムホイール組立体であって、 リム径方向加振時の振幅が、表側のリム端と裏側のリム
    端とで異なるリムホイールと、 トレッドの一方のショルダー側領域の剛性と、他方のシ
    ョルダー側領域の剛性とが異なる空気入りタイヤと、を
    備え、 リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、前記
    空気入りタイヤの剛性の低い側のショルダー側領域を対
    応させたことを特徴とするタイヤ・リムホイール組立
    体。
  2. 【請求項2】 前記剛性低下手段はサイプであり、かつ
    トレッドの一方のショルダー側領域の単位面積当りのサ
    イプ量と、他方のショルダー側領域の単位面積当りのサ
    イプ量とが異なり、 リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、前記
    空気入りタイヤの単位面積当りのサイプ量の大きい方の
    ショルダー側領域を対応させたことを特徴とする請求項
    1に記載のタイヤ・リムホイール組立体。
  3. 【請求項3】 単位面積当りのサイプ量の小さい方のシ
    ョルダー側領域におけるサイプ量をSS、単位面積当り
    のサイプ量の大きい方のショルダー側領域におけるサイ
    プ量をSLとしたときに、(SL−SS)/(SL+SS
    ≧0.25としたことを特徴とする請求項2に記載のタ
    イヤ・リムホイール組立体。
  4. 【請求項4】 左右一対のビード部に設けられたビード
    コアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる本
    体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ巻
    き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記カ
    ーカスプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置され
    た1層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトの
    ラジアル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カ
    ーカスプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴム
    と、トレッドに形成された複数の剛性低下手段を備えた
    空気入りタイヤであって、 トレッドの一方のショルダー側領域の剛性と、他方のシ
    ョルダー側領域の剛性とが異なることを特徴とする空気
    入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記剛性低下手段はサイプであり、かつ
    トレッドの一方のショルダー側領域の単位面積当りのサ
    イプ量と、他方のショルダー側領域の単位面積当りのサ
    イプ量とが異なることを特徴とする請求項4に記載の空
    気入りタイヤ。
  6. 【請求項6】 単位面積当りのサイプ量の小さい方のシ
    ョルダー側領域におけるサイプ量をSS、単位面積当り
    のサイプ量の大きい方のショルダー側領域におけるサイ
    プ量をSLとしたときに、(SL−SS)/(SL+SS
    ≧0.25としたことを特徴とする請求項5に記載の空
    気入りタイヤ。
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