JP2002192911A - タイヤ・リムホイール組立体 - Google Patents

タイヤ・リムホイール組立体

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JP2002192911A
JP2002192911A JP2000396039A JP2000396039A JP2002192911A JP 2002192911 A JP2002192911 A JP 2002192911A JP 2000396039 A JP2000396039 A JP 2000396039A JP 2000396039 A JP2000396039 A JP 2000396039A JP 2002192911 A JP2002192911 A JP 2002192911A
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JP
Japan
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tire
rim
land
shoulder
tread
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JP2000396039A
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Seiji Ishikawa
清二 石川
Takanari Saguchi
隆成 佐口
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操縦安定性などの他性能へ与えずにロードノ
イズを低減すること。 【解決手段】 空気入りタイヤ14では、外側ショルダ
ー側領域ASOUTのブロック平均高さを、内側ショルダー
領域ASINのブロック平均高さよりも高くしたので、車
両外側の振動伝達率は車両内側対比で小さくなる。リム
ホイール12加振時の振幅が大きい側に、空気入りタイ
ヤ14の振動伝達率の小さい側が対応しているので、ハ
ブ連結部に作用する加振力を低減することができ、ロー
ドノイズの低減が図れる。なお、リムホイール12の加
振時の振幅の大きい側とは反対側は振幅が小さいので、
振幅の小さい側に空気入りタイヤ14の振動伝達率の大
きい側を対応させてもハブ連結部への振動伝達は大きく
ならない。また、ブロックの平均高さに差を付けてブロ
ック間に剛性の差を付けても、接地面を支えるブロック
の剛性を全体では確保できるので、操縦安定性へ影響を
与えずにロードノイズのみを低減することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ・リムホイ
ール組立体に係り、特に車両に装着した際のロードノイ
ズを効果的に低減することのできるタイヤ・リムホイー
ル組立体を提供することが目的である。
【0002】
【従来の技術】昨今のタイヤに対して要求されるタイヤ
性能としてロードノイズを低減させることが強く求めら
れている。
【0003】ロードノイズはタイヤが路面の凹凸により
強制入力を受けて振動し、それが車軸を介して車体へ伝
播し、最終的に車室内に伝達されて音となる。
【0004】その振動の伝達経路を詳しく観察すると、
タイヤのトレッド部,左右のサイドウォール部、左右の
ビード部、ホイール(リム・ディスク)部、車軸へと伝
達される。
【0005】従来ロードノイズを低減するためにはタイ
ヤの振動特性の改良が必要であり、タイヤ断面の重量や
剛性の配分の適正化によるモード周波数のコントロール
などにより改良が行われてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、タイヤのモー
ド周波数コントロールによる手法では、ロードノイズは
低減されるものの、操縦安定性などの他性能へ与える影
響が多い。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、操縦安定性な
どの他性能へ与えずにロードノイズを低減することので
きるタイヤ・リムホイール組立体を提供することが目的
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者はロー
ドノイズを低減するために研究を行った結果、以下のよ
うな事実が判明した。
【0009】ロードノイズについてはゴムなどの弾性体
で構成されたタイヤの弾性振動のみが主要因であると考
えられていたが、ホイールの振動も重要な要因であると
いう事実が判明した。
【0010】そこで、種々のホイールについて、リム部
を径方向に加振した時の曲げ変形モードを調べた結果、
車両内側のリム端の振幅と車両外側のリム端の振幅とが
異なる場合があり、ホイールディスクのオフセットによ
らず、ホイールのデザインによって内外のリム端に振幅
の差が生じることが分った。
【0011】また、タイヤのトレッドの剛性がタイヤ赤
道面の左右で異なると、トレッド〜ビード部間の振動の
伝達特性がタイヤ赤道面の左右で異なることが判明し
た。
【0012】本発明者は、このような新たな知見を巧み
に利用すれば、ロードノイズの低減が図れることを見出
すに至ったのである。
【0013】請求項1に記載の発明は、上記事実に鑑み
てなされたものであって、左右一対のビード部に設けら
れたビードコアと、一方のビード部から他方のビード部
に延びる本体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側か
ら外側へ巻き上げられた巻上部を有するカーカスプライ
と、前記カーカスプライのクラウン部ラジアル方向外側
に配置された1層以上のコード層よりなるベルトと、前
記ベルトのラジアル方向外側に配置されたトレッドゴム
と、前記カーカスプライのタイヤ軸外側に配置されたサ
イドゴムと、トレッドに形成された複数の陸部を備えた
空気入りタイヤをリムホイールに組み付けたタイヤ・リ
ムホイール組立体であって、リム径方向加振時の振幅
が、表側のリム端と裏側のリム端とで異なるリムホイー
ルと、トレッドの一方のショルダー側領域の陸部の剛性
と、他方のショルダー側領域の陸部の剛性とが異なる空
気入りタイヤと、を備え、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、前記空気入りタイヤの剛性の低い
陸部を有するショルダー側領域を対応させたことを特徴
としている。
【0014】次に、請求項1に記載のタイヤ・リムホイ
ール組立体の作用を説明する。
【0015】背の高い陸部と低い陸部とを比較すると、
高い陸部の方が低い陸部よりも剛性は低くなり、剛性の
低い陸部を有するショルダー側領域の振動伝達率は、剛
性の高い陸部を有するショルダー側領域の振動伝達率対
比で小さくなる。
【0016】したがって、空気入りタイヤとリムホイー
ルとを組み合わせる際に、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、剛性の低い陸部を有するショルダ
ー側領域を対応させることにより、ハブ連結部に作用す
る加振力を低減することができ、ロードノイズの低減が
図れる。
【0017】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、剛性の高い陸部を有するショルダー側領域
を対応させてもハブ連結部への振動伝達は大きくならな
い。
【0018】また、空気入りタイヤのバネ定数は、主に
サイド部の剛性で決まるが、この空気入りタイヤではサ
イド部剛性を変更しないので、空気入りタイヤ全体での
バネ定数は確保できる。
【0019】また、片側の陸部の剛性を小さくしても、
もう片方の陸部の剛性を大きくして接地面全体を支える
陸部の剛性を全体では確保できるので、操縦安定性へ影
響を与えずにロードノイズのみを低減することができ
る。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のタイヤ・リムホイール組立体において、高い方の陸部
を有するショルダー側領域における陸部の平均高さをB
H、低い方の陸部を有するショルダー側領域における
陸部の平均高さをBHLとしたときに、BHH≧1.3B
Lとしたことを特徴としている。
【0021】次に、請求項2に記載のタイヤ・リムホイ
ール組立体の作用を説明する。
【0022】高い方の陸部を有するショルダー側領域に
おける陸部の平均高さをBHH、低い方の陸部を有する
ショルダー側領域における陸部の平均高さをBHLとし
たときに、BHH≧1.3BHLに設定することにより、
ロードノイズを十分に低減することが出来る。
【0023】請求項3に記載の発明は左右一対のビード
部に設けられたビードコアと、一方のビード部から他方
のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイヤ径
方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有するカー
カスプライと、前記カーカスプライのクラウン部ラジア
ル方向外側に配置された1層以上のコード層よりなるベ
ルトと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置されたト
レッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外側に配
置されたサイドゴムと、トレッドに形成された複数の陸
部を備えた空気入りタイヤをリムホイールに組み付けた
タイヤ・リムホイール組立体であって、リム径方向加振
時の振幅が、表側のリム端と裏側のリム端とで異なるリ
ムホイールと、トレッドの一方のショルダー側領域の陸
部の側壁形状と他方のショルダー側領域の陸部の側壁形
状とを異ならせることにより、一方のショルダー側領域
の陸部の剛性と他方のショルダー側領域の陸部の剛性と
が異なる空気入りタイヤと、を備え、リム径方向加振時
の振幅が大きい方のリム端側に、前記空気入りタイヤの
剛性の低い陸部を有するショルダー側領域を対応させた
ことを特徴としている。
【0024】次に、請求項3に記載のタイヤ・リムホイ
ール組立体の作用を説明する。
【0025】陸部の側壁形状が異なる陸部、例えば、側
壁が立っている陸部と側壁が寝ている陸部とを比較する
と、側壁が寝ている陸部の方の剛性が高い。
【0026】請求項3に記載のタイヤ・リムホイール組
立体の空気入りタイヤでは、トレッドの一方のショルダ
ー側領域の陸部の側壁形状と他方のショルダー側領域の
陸部の側壁形状とを異ならせることで、トレッドの一方
のショルダー側領域の陸部の剛性と他方のショルダー側
領域の陸部の剛性とを異ならせ、一方のショルダー側領
域の振動伝達率と他方のショルダー側領域の振動伝達率
とを異ならせている。
【0027】したがって、空気入りタイヤとリムホイー
ルとを組み合わせる際に、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、剛性の低い陸部を有するショルダ
ー側領域を対応させることにより、ハブ連結部に作用す
る加振力を低減することができ、ロードノイズの低減が
図れる。
【0028】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、剛性の高い陸部を有するショルダー側領域
を対応させてもハブ連結部への振動伝達は大きくならな
い。
【0029】また、空気入りタイヤのバネ定数は、主に
サイド部の剛性で決まるが、この空気入りタイヤではサ
イド部剛性を変更しないので、空気入りタイヤ全体での
バネ定数は確保できる。
【0030】また、片側の陸部の剛性を小さくしても、
もう片方の陸部の剛性を大きくして接地面全体を支える
陸部の剛性を全体では確保できるので、操縦安定性へ影
響を与えずにロードノイズのみを低減することができ
る。
【0031】なお、陸部の側壁角度を変える他に、側壁
を凹凸させても良く、凹凸の量により陸部の剛性を調整
することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]本発明のタイ
ヤ・リムホイール組立体の第1の実施形態を図1乃至図
3にしたがって説明する。
【0033】図1に示すように、本実施形態のタイヤ・
リムホイール組立体10は、リムホイール12に空気入
りタイヤ14を装着したものである。
【0034】なお、図1のタイヤ・リムホイール組立体
10において、矢印INは車両内側方向を、矢印OUT
は車両外側方向を示している。
【0035】本実施形態の空気入りタイヤ14は、一対
のビード部16をトロイド状に跨がるカーカス18を備
えている。
【0036】カーカス18のタイヤ径方向外側には、本
実施形態では、第1ベルトプライ20A及び第2ベルト
プライ20Bの2枚のベルトプライからなるベルト20
が配設されている。
【0037】ベルト20のタイヤ径方向外側にはトレッ
ドゴム層22が配設されている。また、カーカス18の
タイヤ軸方向外側には、サイドゴム層24が配設されて
いる。
【0038】本実施形態のカーカス18は、複数本のコ
ードを互いに平行に並べてゴムコーティングした1枚の
カーカスプライ26から構成されている。
【0039】ビード部16のビードコア28には、カー
カスプライ26の端部分がタイヤ径方向外側へ巻き上げ
られている。
【0040】ここで、カーカスプライ26の一方のビー
ドコア28から他方のビードコア28へ至る部分を本体
部26A、ビードコア28からタイヤ径方向外側へ延び
る巻上部分を巻上部26Bとする。
【0041】カーカスプライ26の本体部26Aと巻上
部26Bとの間には、ビードコア28からタイヤ径方向
外側へ延びる高硬度のゴムからなるビードフィラー30
が配設されている。
【0042】図2に示すように、空気入りタイヤ14の
トレッド40には、タイヤ赤道面CL上にタイヤ周方向
に沿って延びる周方向溝42が形成され、周方向溝42
の車両内方向に間隔をあけてタイヤ周方向に沿って延び
る周方向溝44が形成され、周方向溝42の車両外方向
に間隔をあけてタイヤ周方向に沿って延びる周方向溝4
6が形成されている。さらにトレッド40には、タイヤ
軸方向に沿って延びる横溝48がタイヤ周方向に間隔を
あけて複数本形成されている。
【0043】周方向溝44はトレッド40の半幅(タイ
ヤ赤道面CL〜トレッド端)HTWの中央部分(タイヤ
赤道面CLから0.5HTWの位置)に形成されてお
り、周方向溝46も同様にトレッド40の半幅HTWの
中央部分に形成されている。
【0044】なお、ここでいうトレッド端とは、空気入
りタイヤ14をJATMA YEAR BOOK(日本
自動車タイヤ協会規格:2000度版)に規定されてい
る標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOK
での適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷
能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空
気圧(最大空気圧)の100%内圧を充填したときのタ
イヤ幅方向の接地端(タイヤ回転軸は路面に対して平
行)である。
【0045】ここで、以後、トレッド40において、ト
レッド40の車両内側方向の半幅HTWの中央部分を通
るタイヤ赤道面CLに平行な境界線SLから車両内側方
向のショルダー側を内側ショルダー側領域ASIN、車両
外側方向の半幅HTWの中央部分を通るタイヤ赤道面C
Lに平行な境界線SLから車両外側方向のショルダー側
を外側ショルダー側領域ASOUT、一方の境界線SLと他
方の境界線SLとの間を中央領域ACと呼ぶことにす
る。
【0046】外側ショルダー側領域ASOUTにはショルダ
ーブロック50、中央領域ACにはブロック56及びブ
ロック58、内側ショルダー側領域ASINにはショルダ
ーブロック54が形成されている。
【0047】外側ショルダー側領域ASOUTのブロック平
均高さは、内側ショルダー側領域A SINのブロック平均
高さよりも高く設定されている。
【0048】本実施形態では、外側ショルダー側領域A
SOUTのタイヤ幅方向のブロック平均高さ(本実施形態で
はショルダーブロック50のタイヤ幅方向の平均高さ)
BHLHが、内側ショルダー側領域ASINのタイヤ幅方向
のブロック平均高さ(本実施形態ではショルダーブロッ
ク54のタイヤ幅方向の平均高さ)BHLLよりも高く
設定されていると共に、外側ショルダー側領域ASOUT
タイヤ周方向のブロック平均高さ(本実施形態ではショ
ルダーブロック50のタイヤ周方向の平均高さ)BHC
Hが、内側ショルダー側領域ASINのタイヤ周方向のブロ
ック平均高さ(本実施形態ではショルダーブロック54
のタイヤ周方向の平均高さ)BHCLよりも高く設定さ
れている。
【0049】ここで、ショルダー側領域のブロック平均
高さの定義は、図4の説明図に記載した通りである。な
お、ブロックのタイヤ幅方向の平均高さとはブロックを
区画している横溝の平均溝深さと同じであり、ブロック
のタイヤ周方向の平均高さとはブロックを区画している
周方向溝の平均溝深さと同じである。
【0050】ブロックの平均高さ変えるには、内側ショ
ルダー側領域ASINと外側ショルダー側領域ASOUT
で、タイヤ周方向の平均高さのみを変えても良く、タイ
ヤ幅方向の平均高さのみを変えても良い。
【0051】次に、本実施形態のリムホイール12は、
リム部32の幅方向中心線RCLに対してディスク部3
3が車両外側方向(リムホイールの表側)にオフセット
しているが、リム部を加振した時の振幅は、車両外側の
リム端の方が車両内側のリム端よりも大きなっているも
のである。
【0052】ここで、リムホイール12のリム端の振幅
測定方法を以下に説明する。
【0053】図3に示すように、加速度計40をホイー
ル断面方向18箇所に貼り付けたリムホイール12を試
験用車軸42に取り付け、小型加振器でリム部をリム径
方向に加振することによって曲げモードの変形を測定し
て得た。 (作用)本実施形態の空気入りタイヤ14では、外側シ
ョルダー側領域ASOUTのブロック平均高さを、内側ショ
ルダー側領域ASINのブロック平均高さよりも高くした
ので、車両外側の振動伝達率は車両内側対比で小さくな
る。
【0054】本実施形態のタイヤ・リムホイール組立体
10では、リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端
側に、ブロック平均高さの大きい側、即ち、空気入りタ
イヤ14の振動伝達率の小さい側が対応しているので、
ハブ連結部34に作用する加振力を低減することがで
き、ロードノイズの低減が図れる。
【0055】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、空気入りタイヤ14のブロック平均高さの
小さい側、即ち振動伝達率の大きい側を対応させてもハ
ブ連結部34への振動伝達は大きくならない。
【0056】また、本実施形態の空気入りタイヤ14で
は、サイド部剛性を低下させないので、空気入りタイヤ
全体でのバネ定数は確保できる。
【0057】また、片側の陸部の剛性を小さくしても、
もう片方の陸部の剛性を大きくして接地面全体を支える
陸部の剛性を全体では確保できるので、操縦安定性へ影
響を与えずにロードノイズのみを低減することができ
る。
【0058】なお、BHLH≧1.3BHLL及び又はB
HCH≧1.3BHCLを満足させることで、ロードノイ
ズを確実に低減することができる。 [第2の実施形態]本発明のタイヤ・リムホイール組立
体の第2の実施形態を図5にしたがって説明する。な
お、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、そ
の説明は省略する。
【0059】図5(A),(B)に示すように、本実施
形態では、内側ショルダー側領域A SINのショルダーブ
ロック54の側壁形状と、外側ショルダー側領域ASOUT
のショルダーブロック50の側壁形状とが異なってい
る。
【0060】この空気入りタイヤ14では、図5(A)
に示すように、外側ショルダー側領域ASOUTのショルダ
ーブロック50の周方向溝側の側壁角度θSOUT(踏面
の法線に対する角度)は内側ショルダー側領域ASIN
周方向溝側のショルダーブロック54の側壁角度θSIN
りも小さく設定されており、図5(B)に示すように、
ショルダーブロック50の横溝側の側壁角度θWOUT
ショルダーブロック54の横溝側の側壁角度θWINりも
小さく設定されており、ショルダーブロック50の剛性
がショルダーブロック54の剛性よりも低く設定されて
いる。
【0061】このため、この空気入りタイヤ14では、
外側ショルダー側領域ASOUTの振動伝達率が内側ショル
ダー側領域ASINの振動伝達率よりも小さく、本実施形
態においても第1の実施形態と同様に操縦安定性へ影響
を与えずにロードノイズのみを低減できる。 (その他の実施形態)上記実施形態の空気入りタイヤ1
4は、ブロックパターンであったが、本発明はこれに限
らず、リブパターン等の他のパターンであっても良い。
リブパターンの場合には、リブの高さ(周方向溝の溝深
さ)を外側ショルダー側領域ASOUTと内側ショルダー側
領域ASINとで変えれば良い。 (試験例1)本発明の効果を確かめるために、従来例の
タイヤ・リムホイール組立体と本発明の適用された実施
例のタイヤ・リムホイール組立体を用意し、実車走行に
よるロードノイズ車内音(400〜800Hzの帯域
値)を測定した。
【0062】素材及びデザインの異なる3種類のリムホ
イール(A,B,C)と、サイプ量の異なる3種類の空
気入りタイヤ(a,b,c)を用い、表3に示すように
組み合わせて9種類のタイヤ・リムホイール組立体を得
た。
【0063】リムホイールは、何れもサイズが6JJ−
14、オフセットが45mmであり、素材及びデザイン
が各々異なっている。なお、リムホイールの曲げモード
のモード形、リム端の振幅の大小関係は以下の表2に記
載した通りである。
【0064】空気入りタイヤa,b,cは、何れもサイ
ズが185/70R14であり、何れも同一ブロックパ
ターンである。
【0065】空気入りタイヤa,b,cは、トレッド半
幅HTWが93mm、ブロックの幅BWが42mm、ブ
ロックの長さBLが35mm、タイヤ赤道面の周方向溝
の溝幅GWCが9mm、タイヤ赤道面両側の周方向溝の
溝幅GW1が9mm、ラグ溝の溝幅GW2が6.8mmで
ある(図1参照)。
【0066】また、空気入りタイヤa,b,cは表1に
示すようにショルダー領域の陸部平均高さが異なってい
る。
【0067】実車走行試験では、国産の排気量2000
ccのFF車にタイヤ・リムホイール組立体を取り付
け、粗面路を60km/hで走行中の運転者左耳位置で
の騒音レベルを測定した。
【0068】評価は、以下の表3に記載した通りであ
り、ホイール+タイヤaに対する車内音の差で表してい
る。なお、数値の前の三角印は、車内音が低減されてい
ること(マイナス)を表している。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】(試験例2)車両外側のショルダー側領域
の陸部の幅方向の平均高さを種々変えた空気入りタイヤ
を夫々ホイールBに装着し、試験例1と同様にロードノ
イズ車内音(400〜800Hzの帯域値)を測定し
た。
【0073】評価は、以下の表4に記載した通りであ
り、比較1に対する車内音の差で表している。
【0074】
【表4】
【0075】なお、ロードノイズが0.5[dB]以上
低下すると、ロードノイズが低下したことが一般ドライ
バーでも分る。
【0076】この試験例から、ロードノイズを十分に低
下させるには、ショルダー側領域の陸部の幅方向の平均
高さをBHLH≧1.3BHLLとすれば良いことが分
る。 (試験例2)車両外側のショルダー側領域の陸部の周方
向の平均高さを種々変えた空気入りタイヤを夫々ホイー
ルBに装着し、試験例1と同様にロードノイズ車内音
(400〜800Hzの帯域値)を測定した。
【0077】評価は、以下の表5に記載した通りであ
り、比較4に対する車内音の差で表している。
【0078】
【表5】
【0079】なお、ロードノイズが0.5[dB]以上
低下すると、ロードノイズが低下したことが一般ドライ
バーでも分る。
【0080】この試験例から、ロードノイズを十分に低
下させるには、ショルダー側領域の陸部の周方向の平均
高さをBHCH≧1.3BHCLとすれば良いことが分
る。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明のタイヤ・リ
ムホイール組立体は上記の構成としたので、他性能を悪
化させずにロードノイズを低減できる、という優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るタイヤ・リムホ
イール組立体の断面図である。
【図2】空気入りタイヤのトレッドの平面図(一部)で
ある。
【図3】リム端の振幅を測定する方法を示す説明図であ
る。
【図4】試験例のタイヤaのトレッドの平面図(一部)
である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るタイヤ・リムホ
イール組立体の空気入りタイヤ断面図であり、(A)は
タイヤ回転軸に沿った断面図であり、(B)は周方向に
沿った断面図である。
【符号の説明】
10 タイヤ・リムホイール組立体 12 リムホイール 14 空気入りタイヤ 16 ビード部 20 ベルト 22 トレッドゴム 24 サイドゴム 26 カーカスプライ 26A 本体部 26B 巻上部 28 ビードコア 20A 第1ベルトプライ(コード層) 20B 第2ベルトプライ(コード層) 32A ビードシート 34 ハブ連結部 CL タイヤ赤道面 ASIN 内側ショルダー側領域 ASOUT 外側ショルダー側領域 50 ショルダーブロック 54 ショルダーブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のビード部に設けられたビード
    コアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる本
    体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ巻
    き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記カ
    ーカスプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置され
    た1層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトの
    ラジアル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カ
    ーカスプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴム
    と、トレッドに形成された複数の陸部を備えた空気入り
    タイヤをリムホイールに組み付けたタイヤ・リムホイー
    ル組立体であって、 リム径方向加振時の振幅が、表側のリム端と裏側のリム
    端とで異なるリムホイールと、 トレッドの一方のショルダー側領域の陸部の平均高さ
    と、他方のショルダー側領域の陸部の平均高さとが異な
    る空気入りタイヤと、を備え、 リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、前記
    空気入りタイヤの平均高さの高い陸部を有するショルダ
    ー側領域を対応させたことを特徴とするタイヤ・リムホ
    イール組立体。
  2. 【請求項2】 高い方の陸部を有するショルダー側領域
    における陸部の平均高さをBHH、低い方の陸部を有す
    るショルダー側領域における陸部の平均高さをBHL
    したときに、BHH≧1.3BHLとしたことを特徴とす
    る請求項1に記載のタイヤ・リムホイール組立体。
  3. 【請求項3】 左右一対のビード部に設けられたビード
    コアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる本
    体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ巻
    き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記カ
    ーカスプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置され
    た1層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトの
    ラジアル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カ
    ーカスプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴム
    と、トレッドに形成された複数の陸部を備えた空気入り
    タイヤをリムホイールに組み付けたタイヤ・リムホイー
    ル組立体であって、 リム径方向加振時の振幅が、表側のリム端と裏側のリム
    端とで異なるリムホイールと、 トレッドの一方のショルダー側領域の陸部の側壁形状と
    他方のショルダー側領域の陸部の側壁形状とを異ならせ
    ることにより、一方のショルダー側領域の陸部の剛性と
    他方のショルダー側領域の陸部の剛性とが異なる空気入
    りタイヤと、を備え、 リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、前記
    空気入りタイヤの剛性の低い陸部を有するショルダー側
    領域を対応させたことを特徴とするタイヤ・リムホイー
    ル組立体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012066724A1 (ja) * 2010-11-15 2012-05-24 株式会社ブリヂストン 乗用車用空気入りラジアルタイヤ

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