JP2002191151A - 内圧防爆形回転電機 - Google Patents

内圧防爆形回転電機

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JP2002191151A JP2000384789A JP2000384789A JP2002191151A JP 2002191151 A JP2002191151 A JP 2002191151A JP 2000384789 A JP2000384789 A JP 2000384789A JP 2000384789 A JP2000384789 A JP 2000384789A JP 2002191151 A JP2002191151 A JP 2002191151A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密封容器構造の標準化を可能として、経済性
の向上を図ることができる内圧防爆形回転電機を提供す
る。 【解決手段】 密封容器3の上下に排気口5,6を設け
ることより、引火性ガスが保護気体よりも比重が大きい
場合には下部の排気口から排出され、保護気体よりも比
重が小さい場合には上部の排気口から排出されるように
する。または、密封容器の上下に給排気弁用の取付穴を
設けることにより、引火性ガスのほうが保護気体よりも
比重が大きい場合には下部の取付穴に排気弁を取り付
け、保護気体よりも比重が小さい場合には上部の取付穴
に排気弁を取り付けるようにする。または、密封容器の
上部及び下部に2個の排気弁用と給気弁用の取付穴を設
けることにより、引火性ガスのほうが保護気体よりも比
重が大きい場合にも小さい場合にも対応することができ
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内圧防爆形回転電機
に関し、具体的には内圧防爆形回転電機(電動機又は発
電機)の給排気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】内圧防爆形回転電機は、引火性ガスを有
する雰囲気中に設置される防爆形回転電機の一種であっ
て、回転電機の集電部や本体部の密封容器(全閉構造容
器)の内部に所定流量の保護気体(清浄空気等)を常時
供給することにより、密封容器内の気体圧力を大気圧
(容器周囲の圧力)よりも高い圧力に維持して、密封容
器内に引火性ガスが入り込むのを防止するようにしたも
のである。密封容器には給気口と排気口とが設けられて
おり、常時、保護気体が給気口から密封容器内へ供給さ
れ、排気口から密封容器外へ排出されるようになってい
る。
【0003】しかし、保護気体を供給していても、引火
性ガスが密封容器内に入り込むのを完全に防止すること
はできず、運転中などに僅かずつ引火性ガスが密封容器
内に入り込むことがあるため、この引火性ガスも排気口
から密封容器外に排出する必要がある。つまり、排気口
からは保護気体とともに、引火性ガスも排出する必要が
ある。
【0004】そこで、引火性ガスを密封容器外へ確実に
排気するため、排気口の設置位置は保護気体と引火性ガ
スの比重の大小関係により決定している。即ち、引火性
ガスのほうが保護気体よりも比重が大きい場合には、密
封容器の下部に排気口を設け、引火性ガスのほうが保護
気体よりも比重が小さい場合には、密封容器の上部に排
気口を設ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の内圧防爆形回転
電機では、引火性ガスの種類(比重)と保護気体の種類
(比重)とが決まって、両者の比重の大小関係が決まら
なければ、排気口の設置位置が決まらなかった。即ち、
引火性ガスのほうが保護気体よりも比重が大きいにもか
かわらず排気口を密封容器の上部に設けたり、引火性ガ
スのほうが保護気体よりも比重が小さいにもかかわらず
排気口を密封容器の上部に設けた場合には、引火性ガス
が排出されにくくなり、密封容器内に蓄積されてしま
う。
【0006】このため、引火性ガスや保護気体の種類が
決まる前に予め密封容器の構造設計を行って準備するこ
とができない。つまり、引火性ガスの種類又は保護気体
の種類が違うたびに当該保護気体と引火性ガスの比重の
大小関係を考慮して、密封容器の構造設計を行う必要が
あり、且つ、その都度、検定を受ける必要もあるため、
時間的にも費用的にも無駄であり、不経済であった。つ
まり、密封容器構造の標準化を図ることができなかっ
た。また、或る雰囲気中において使用していた内圧防爆
形回転電機を、保護ガスとの比重の大小関係が異なる引
火性ガスを有する他の雰囲気中で使用することはできな
かった。
【0007】従って、本発明は上記の問題点に鑑み、密
封容器構造の標準化を可能にして、経済性の向上を図る
ことができる内圧防爆形回転電機を提供することを課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明の内圧防爆形回転電機は、密封容器に保護気体を供
給する給気口を設け、且つ、密封容器の上部と下部とに
少なくとも各1個の排気口を設けることより、引火性ガ
スのほうが保護気体よりも比重が大きい場合には、下部
の排気口から密封容器外へ引火性ガスが排出され、引火
性ガスのほうが保護気体よりも比重が小さい場合には、
上部の排気口から密封容器外へ引火性ガスが排出される
ようにしたことを特徴とする。
【0009】また、第2発明の内圧防爆形回転電機は、
密封容器の上部と下部とに少なくとも各1個の給排気弁
用の取付穴を設けることにより、引火性ガスのほうが保
護気体よりも比重が大きい場合には、下部の取付穴に排
気弁を取り付け、上部の取付穴に保護気体供給用の給気
弁を取り付けて、下部の取付穴から密封容器外へ引火性
ガスが排出され、引火性ガスのほうが保護気体よりも比
重が小さい場合には、上部の取付穴に排気弁を取り付
け、下部の取付穴に保護気体供給用の給気弁を取り付け
て、上部の取付穴から密封容器外へ引火性ガスが排出さ
れるようにしたことを特徴とする。
【0010】また、第3発明の内圧防爆形回転電機は、
密封容器の上部に少なくとも2個の排気弁用と給気弁用
の取付穴を設け、且つ、密封容器の下部にも少なくとも
2個の排気弁用と給気弁用の取付穴を設けることによ
り、引火性ガスのほうが保護気体よりも比重が大きい場
合には、下部の排気弁用取付穴に排気弁を取り付け、下
部の給気弁用取付穴を封じ、且つ、上部の排気弁用取付
穴を封じ、上部の給気弁用取付穴に保護気体供給用の給
気弁を取り付けて、下部の排気弁用取付穴から密封容器
外へ引火性ガスが排出され、引火性ガスのほうが保護気
体よりも比重が小さい場合には、上部の排気弁用取付穴
に排気弁を取り付け、上部の給気弁用取付穴を封じ、且
つ、下部の排気弁用取付穴を封じ、下部の給気弁用取付
穴に保護気体供給用の給気弁を取り付けて、上部の排気
弁用取付穴から密封容器外へ引火性ガスが排出されるよ
うにしたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0012】<実施の形態1>図1は本発明の実施の形
態1に係る内圧防爆形電動機の全体構成図、図2は図1
のA方向矢視拡大図、図3は図2のB方向矢視図であ
る。
【0013】図1には引火性ガスを有する雰囲気中に設
置された内圧防爆形の三相誘導電動機1の全体構成を示
しており、同図において、2は電動機本体部の密封容器
(全閉構造容器)であり、3は電動機集電部の密封容器
(全閉構造容器)である。本体部の密封容器2は内部に
図示しない固定子や回転子などが収容されており、その
右側には回転子の回転軸4が突出し、左側には集電部の
密封容器3が設けられている。この密封容器3の内部に
は各種の電気部品などが収容されている。
【0014】そして、図1,図2及び図3に示すように
集電部の密封容器3には、その上部と下部とに排気口
5,6が設けられている。これらの排気口5,6には排
気弁(電磁弁)7,8がそれぞれ接続されている。な
お、図示例では所要の排気量を得るために上部の排気口
5と下部の排気口6が、それぞれ2個づつ設けられてい
るが、勿論、これに限定するものではなく、排気口の数
は所要の排気量などに応じて適宜設定すればよい(少な
くとも上下に各1個設ければよい)。
【0015】一方、保護気体(清浄空気等)を供給する
ための給気口10は、図2に示すように排気口5,6か
ら離れた密封容器3の上部に設けられている。なお、給
気口10の設置位置は、密封容器3の上部に限定するも
のではなく、密封容器3の下部或いは上部と下部の間で
もよい。図中の11は給気口10に取り付けられた圧力
計である。
【0016】上記構成の内圧防爆形電動機1によれば、
常時、所定流量の保護気体が給気口10から密封容器3
内に供給され、図2中に点線の矢印で概略的に示すよう
に密封容器3内を流れて、排気口7,8から密封容器3
外へ排出される。このことにより、密封容器3内の気体
圧力を大気圧(容器周囲の圧力)よりも高い圧力に維持
して、雰囲気中の引火性ガスが密封容器3内に入り込む
のを防止する。
【0017】そして、密封容器3内に入り込んでしまっ
た引火性ガスも、上部の排気口5又は下部の排気口6か
ら密封容器3外へ排出される。つまり、引火性ガスのほ
うが保護気体よりも比重が大きい場合には下部の排気口
6から引火性ガスが排出され、引火性ガスのほうが保護
気体よりも比重が小さい場合には上部の排気口5から引
火性ガスが排出される。
【0018】即ち、引火性ガスのほうが保護気体よりも
比重が大きい場合にも小さい場合にも、容器構造を変更
することなく対応することができる。従って、密封容器
構造の標準化が可能となり、引火性ガスや保護気体の種
類が決まる前に構造設計を進めることができるため、時
間的にも費用的にも有利となって経済性が向上する。詳
述すると、次のとおりである。
【0019】 引火性ガスや保護気体の種類が決まら
なくても密封容器3の設計を進めることができる。つま
り、密封容器3の構造を1つに決定して設計すること
(標準設計を採用すること)ができるため、設計作業が
容易になるとともに設計以降の制作工程における能率を
向上させることも可能となる。このため、生産時間や管
理上の手間を低減することができ、製品の製造原価低減
につながる。 予め密封容器3の寸法、構造を決めることができる
ため、これをもとにしたシステム全体の組み合わせ検討
を密封容器設計と平行して進めることができる。 密封容器3を標準化できるため、密封容器3に対す
る防爆上の検定が当初の1供試機に対する受検だけで済
むことから、日程上や経済上の無駄を無くすこともでき
る。 或る雰囲気中において使用していた内圧防爆形電動
機1を、保護ガスとの比重の大小関係が異なる引火性ガ
スを有する他の雰囲気中で使用することも可能である。
【0020】なお、上記では誘導電動機の場合について
説明したが、これに限定するものではなく、本発明はそ
の他の電動機や発電機、即ち、内圧防爆形の回転電機に
広く適用するとができる。
【0021】ところで、本実施の形態1では密封容器の
上部と下部の両方が排気口となっているが、引火性ガス
と保護気体の比重の大小関係に応じて、上部の開口(弁
取付穴)と下部の開口(弁取付穴)のうち、一方を排気
口とし他方を給気口とすることも考えられる。このと
き、給排気弁の取付穴を共通することができる場合と共
通にすることができない場合とが考えられる。以下、実
施の形態2では前者の場合について説明し、実施の形態
3では後者の場合について説明する。
【0022】<実施の形態2>図4には本発明の実施の
形態2に係る内圧防爆形回転電機の密封容器の概略構成
を示す。図4(a)は前記密封容器の正面図、図4
(b)は前記密封容器の側面図、図4(c)は前記密封
容器に給排気弁を取り付けた状態を示す側面図、図4
(d)は前記密封容器に給排気弁を取り付けた他の状態
を示す側面図である。
【0023】図4において、20は内圧防爆形の回転電
機(電動機又は発電機)における本体部或いは集電部の
密封容器(全閉構造容器)である。密封容器20の内部
には、固定子や回転子或いは各種の電気部品が収容され
る。
【0024】そして、図4(a)及び図4(b)に示す
ように密封容器20には、その上部と下部とにそれぞれ
給排気弁用の取付穴(開口)21と取付穴(開口)22
とを設けている。このように上下に給排気弁用の取付穴
5,6を設けることにより、引火性ガスや保護気体(清
浄空気等)の種類が決まらなくても、密封容器20の構
造を一つに決定して構造設計を完了することができるよ
うにしている。これらの取付穴21,22は同一形状の
ものであり、何れの取付穴を排気口とし給気口としても
よい。つまり、取付穴21,22の寸法を統一して自由
に選択できるようにしている。この場合、給気弁及び排
気弁として、その取付穴が共通となる弁を選定する必要
がある。
【0025】具体的には引火性ガスと保護気体の比重の
大小関係に応じて図4(c)又は図4(d)に示すよう
にする。即ち、引火性ガスのほうが保護気体よりも比重
が大きい場合には、図4(c)に示すように下部の取付
穴22に排気弁(電磁弁等)24を取り付けて、上部の
取付穴21に給気弁(電磁弁等)23を取り付ける。引
火性ガスのほうが保護気体よりも比重が小さい場合に
は、図4(d)に示すように上部の取付穴21に排気弁
24を取り付けて、下部の取付穴22に給気弁23を取
り付ける。給排気23,24としては、取付穴が共通と
なる弁を選択する。なお、取付穴21,22の何れに給
排気弁23,24を取り付けるかは引火性ガスと保護気
体の比重の大小関係によって決まり、その他の物性(例
えば化学的性質など)には無関係である。
【0026】上記構成の内圧防爆形回転電機によれば、
常時、所定流量の保護気体を上部の取付穴21(又は下
部の取付穴22)から密封容器20内に供給し、下部の
取付穴22(又は上部の取付穴21)から密封容器20
外へ排出することにより、密封容器20内の気体圧力を
大気圧(容器周囲の圧力)よりも高い圧力に維持して、
雰囲気中の引火性ガスが密封容器20内に入り込むのを
防止する。
【0027】そして、密封容器20内に入り込んでしま
った引火性ガスも、下部の取付穴22(又は上部の取付
穴21)から密封容器20外へ排出される。即ち、引火
性ガスのほうが保護気体よりも比重が大きい場合には、
図4(c)に示すように給排気弁23,24が取り付け
られ、下部の取付穴22から排気弁24を介して引火性
ガスが密封容器20外へ排出される。引火性ガスのほう
が保護気体よりも比重が小さい場合には、図4(d)に
示すように給排気弁23,24が取り付けられ、上部の
取付穴21から排気弁24を介して引火性ガスが密封容
器20外へ排出される。
【0028】つまり、引火性ガスのほうが保護気体より
も比重が大きい場合にも小さい場合にも、容器構造を変
更することなく対応することができる。従って、密封容
器構造の標準化が可能となり、引火性ガスや保護気体の
種類が決まる前に構造設計を進めることができるため、
時間的にも費用的にも有利となって経済性が向上する。
また、或る雰囲気中において使用していた内圧防爆形回
転電機を、保護ガスとの比重の大小関係が異なる引火性
ガスを有する他の雰囲気中で使用することも可能であ
る。
【0029】<実施の形態3>上記実施の形態2では給
排気弁として取付穴が共通となるものを選定し、上下の
取付穴を同一形状としているが、本実施の形態3では弁
体の都合などによって給排気弁の取付穴を共通にするこ
とができない場合について詳細に説明する。
【0030】図5には本発明の実施の形態3に係る内圧
防爆形回転電機の密封容器の概略構成を示す。図5
(a)は前記密封容器の正面図、図5(b)は前記密封
容器の側面図、図5(c)及び図5(d)は前記密封容
器に給排気弁を取り付けた状態を示す正面図及び側面
図、図5(e)は前記密封容器に給排気弁を取り付けた
他の状態を示す正面図である。
【0031】図5において、30は内圧防爆形の回転電
機(電動機又は発電機)における本体部或いは集電部の
密封容器(全閉構造容器)である。密封容器30の内部
には、固定子や回転子或いは各種の電気部品が収容され
る。
【0032】そして、図5(a)及び図5(b)に示す
ように本実施の形態3の密封容器30では、その上部に
2個の給気弁用と排気弁用の取付穴(開口)31,32
を設け、且つ、下部にも2個の給気弁用と排気弁用の取
付穴(開口)33,34を設けている。このように上下
に給排気弁用の取付穴31,32,33,34を設ける
ことにより、引火性ガスや保護気体の種類が決まらなく
ても、密封容器30の構造を一つに決定して構造設計を
完了することができるようにしている。
【0033】具体的には、引火性ガスと保護気体(清浄
空気等)の比重の大小関係に応じて図5(c)及び図5
(d)又は図5(e)に示すように給気弁と排気弁を取
付ける。即ち、引火性ガスのほうが保護気体よりも比重
が大きい場合には、図5(c)及び図5(d)に示すよ
うに下部の排気弁用の取付穴34に排気弁(電磁弁等)
38を取り付けて、下部の給気弁用の取付穴33を密封
蓋36で封じ、且つ、上部の排気弁用の取付穴32を密
封蓋35で封じて、上部の給気弁用の取付穴31に給気
弁(電磁弁等)37を取り付ける。
【0034】引火性ガスのほうが保護気体よりも比重が
小さい場合には、上部の排気弁用の取付穴32に排気弁
38を取り付けて、上部の給気弁用の取付穴31を密封
蓋36で封じ、且つ、下部の排気弁用の取付穴34を密
封蓋35で封じて、下部の給気弁用の取付穴33に給気
弁37を取り付ける。
【0035】上記構成の内圧防爆形回転電機によれば、
常時、所定流量の保護気体を上部の取付穴31(又は下
部の取付穴33)から密封容器30内に供給し、下部の
取付穴34(又は上部の取付穴32)から密封容器30
外へ排出することにより、密封容器30内の気体圧力を
大気圧(容器周囲の圧力)よりも高い圧力に維持して、
雰囲気中の引火性ガスが密封容器30内に入り込むのを
防止する。
【0036】そして、密封容器30内に入り込んでしま
った引火性ガスも、下部の取付穴34(又は上部の取付
穴32)から密封容器30外へ排出される。即ち、引火
性ガスのほうが保護気体よりも比重が大きい場合には、
図5(c)及び図5(d)に示すように給排気弁37,
38が取り付けられ、下部の取付穴34から排気弁38
を介して引火性ガスが密封容器30外へ排出される。引
火性ガスのほうが保護気体よりも比重が小さい場合に
は、図5(e)に示すように給排気弁37,38が取り
付けられ、上部の取付穴32から排気弁38を介して引
火性ガスが密封容器30外へ排出される。
【0037】つまり、引火性ガスのほうが保護気体より
も比重が大きい場合にも小さい場合にも、容器構造を変
更することなく対応することができる。従って、密封容
器構造の標準化が可能となり、引火性ガスや保護気体の
種類が決まる前に構造設計を進めることができるため、
時間的にも費用的にも有利となって経済性が向上する。
また、或る雰囲気中において使用していた内圧防爆形回
転電機を、保護ガスとの比重の大小関係が異なる引火性
ガスを有する他の雰囲気中で使用することも可能であ
る。しかも、弁体の都合などによって給排気弁の取付穴
を共通にすることができない場合にも、対応することが
できる。
【0038】
【発明の効果】以上発明の実施の形態とともに具体的に
説明したように、第1発明の内圧防爆形回転電機によれ
ば、密封容器に保護気体を供給する給気口を設け、且
つ、密封容器の上部と下部とに少なくとも各1個の排気
口を設けることより、引火性ガスのほうが保護気体より
も比重が大きい場合には、下部の排気口から密封容器外
へ引火性ガスが排出され、引火性ガスのほうが保護気体
よりも比重が小さい場合には、上部の排気口から密封容
器外へ引火性ガスが排出されるようにしたことにより、
引火性ガスのほうが保護気体よりも比重が大きい場合に
も小さい場合にも、容器構造を変更することなく対応す
ることができる。従って、密封容器構造の標準化が可能
となり、引火性ガスや保護気体の種類が決まる前に構造
設計を進めることができるため、時間的にも費用的にも
有利となって経済性が向上する。また、或る雰囲気中に
おいて使用していた内圧防爆形回転電機を、保護ガスと
の比重の大小関係が異なる引火性ガスを有する他の雰囲
気中で使用することも可能である。
【0039】また、第2発明の内圧防爆形回転電機によ
れば、密封容器の上部と下部とに少なくとも各1個の給
排気弁用の取付穴を設けることにより、引火性ガスのほ
うが保護気体よりも比重が大きい場合には、下部の取付
穴に排気弁を取り付け、上部の取付穴に保護気体供給用
の給気弁を取り付けて、下部の取付穴から密封容器外へ
引火性ガスが排出され、引火性ガスのほうが保護気体よ
りも比重が小さい場合には、上部の取付穴に排気弁を取
り付け、下部の取付穴に保護気体供給用の給気弁を取り
付けて、上部の取付穴から密封容器外へ引火性ガスが排
出されるようにしたことにより、引火性ガスのほうが保
護気体よりも比重が大きい場合にも小さい場合にも、容
器構造を変更することなく対応することができる。従っ
て、密封容器構造の標準化が可能となり、引火性ガスや
保護気体の種類が決まる前に構造設計を進めることがで
きるため、時間的にも費用的にも有利となって経済性が
向上する。また、或る雰囲気中において使用していた内
圧防爆形回転電機を、保護ガスとの比重の大小関係が異
なる引火性ガスを有する他の雰囲気中で使用することも
可能である。
【0040】また、第3発明の内圧防爆形回転電機によ
れば、密封容器の上部に少なくとも2個の排気弁用と給
気弁用の取付穴を設け、且つ、密封容器の下部にも少な
くとも2個の排気弁用と給気弁用の取付穴を設けること
により、引火性ガスのほうが保護気体よりも比重が大き
い場合には、下部の排気弁用取付穴に排気弁を取り付
け、下部の給気弁用取付穴を封じ、且つ、上部の排気弁
用取付穴を封じ、上部の給気弁用取付穴に保護気体供給
用の給気弁を取り付けて、下部の排気弁用取付穴から密
封容器外へ引火性ガスが排出され、引火性ガスのほうが
保護気体よりも比重が小さい場合には、上部の排気弁用
取付穴に排気弁を取り付け、上部の給気弁用取付穴を封
じ、且つ、下部の排気弁用取付穴を封じ、下部の給気弁
用取付穴に保護気体供給用の給気弁を取り付けて、上部
の排気弁用取付穴から密封容器外へ引火性ガスが排出さ
れるようにしたことにより、引火性ガスのほうが保護気
体よりも比重が大きい場合にも小さい場合にも、容器構
造を変更することなく対応することができる。従って、
密封容器構造の標準化が可能となり、引火性ガスや保護
気体の種類が決まる前に構造設計を進めることができる
ため、時間的にも費用的にも有利となって経済性が向上
する。また、或る雰囲気中において使用していた内圧防
爆形回転電機を、保護ガスとの比重の大小関係が異なる
引火性ガスを有する他の雰囲気中で使用することも可能
である。しかも、弁体の都合などによって給排気弁の取
付穴を共通にすることができない場合にも、対応するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る内圧防爆形電動機
の全体構成図である。
【図2】図1のA方向矢視拡大図である。
【図3】図2のB方向矢視図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る内圧防爆形回転電
機の密封容器の概略構成図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る内圧防爆形回転電
機の密封容器の概略構成図である。
【符号の説明】
1 内圧防爆形電動機 2 電動機本体部の密封容器 3 電動機集電部の密封容器 4 回転軸 5 排気口 6 排気口 7 排気弁 8 排気弁 10 給気口 20 内圧防爆形回転電機の密封容器 21,22 給排気弁用の取付穴 23 給気弁 24 排気弁 30 内圧防爆形回転電機の密封容器 31 上部の給気弁用取付穴 32 上部の排気弁用取付穴 33 下部の給気弁用取付穴 34 下部の排気弁用取付穴 35,36 密封蓋 37 給気弁 38 排気弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密封容器に保護気体を供給する給気口を
    設け、且つ、密封容器の上部と下部とに少なくとも各1
    個の排気口を設けることより、 引火性ガスのほうが保護気体よりも比重が大きい場合に
    は、下部の排気口から密封容器外へ引火性ガスが排出さ
    れ、 引火性ガスのほうが保護気体よりも比重が小さい場合に
    は、上部の排気口から密封容器外へ引火性ガスが排出さ
    れるようにしたことを特徴とする内圧防爆形回転電機。
  2. 【請求項2】 密封容器の上部と下部とに少なくとも各
    1個の給排気弁用の取付穴を設けることにより、 引火性ガスのほうが保護気体よりも比重が大きい場合に
    は、下部の取付穴に排気弁を取り付け、上部の取付穴に
    保護気体供給用の給気弁を取り付けて、下部の取付穴か
    ら密封容器外へ引火性ガスが排出され、 引火性ガスのほうが保護気体よりも比重が小さい場合に
    は、上部の取付穴に排気弁を取り付け、下部の取付穴に
    保護気体供給用の給気弁を取り付けて、上部の取付穴か
    ら密封容器外へ引火性ガスが排出されるようにしたこと
    を特徴とする内圧防爆形回転電機。
  3. 【請求項3】 密封容器の上部に少なくとも2個の排気
    弁用と給気弁用の取付穴を設け、且つ、密封容器の下部
    にも少なくとも2個の排気弁用と給気弁用の取付穴を設
    けることにより、 引火性ガスのほうが保護気体よりも比重が大きい場合に
    は、下部の排気弁用取付穴に排気弁を取り付け、下部の
    給気弁用取付穴を封じ、且つ、上部の排気弁用取付穴を
    封じ、上部の給気弁用取付穴に保護気体供給用の給気弁
    を取り付けて、下部の排気弁用取付穴から密封容器外へ
    引火性ガスが排出され、 引火性ガスのほうが保護気体よりも比重が小さい場合に
    は、上部の排気弁用取付穴に排気弁を取り付け、上部の
    給気弁用取付穴を封じ、且つ、下部の排気弁用取付穴を
    封じ、下部の給気弁用取付穴に保護気体供給用の給気弁
    を取り付けて、上部の排気弁用取付穴から密封容器外へ
    引火性ガスが排出されるようにしたことを特徴とする内
    圧防爆形回転電機。
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