JP2002190597A - 薄膜トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタおよびその製造方法Info
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Abstract
きる薄膜トランジスタおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体薄膜2上にゲート絶縁膜3を介し
てゲート電極4が形成され、半導体薄膜2にゲート電極
4下のチャネル領域5を挟んでソース領域とドレイン領
域が形成されている薄膜トランジスタにおいて、ソース
領域,ドレイン領域は、チャネル領域5から離れる方向
に向って順に配置された第1の低濃度不純物領域6A,
6Bと第2の低濃度不純物領域7A,7Bおよび高濃度
不純物領域8A,8Bからなる。上記第1の低濃度不純
物領域6A,6Bと第2の低濃度不純物領域7A,7Bお
よび高濃度不純物領域8A,8Bは、第1の低濃度不純
物領域6A,6B、第2の低濃度不純物領域7A,7B、
高濃度不純物領域8A,8Bの順にキャリア濃度を濃く
する。
Description
イや密着型イメージセンサ等に用いられる薄膜トランジ
スタおよびその製造方法に関する。
ティブマトリクス型液晶ディスプレイにおいて画素をオ
ンオフさせるためのスイッチング素子として用いられて
いるものがある。この薄膜トランジスタは、順次液晶画
素に画像を書き込むためのものであるが、一旦書き込ん
だ後に次に書き込むまでの時間(すなわち1フレーム)、
画像信号を保持する必要があるため、リーク電流(Iof
f)が小さいことが要求される。また、画素数の増加すな
わち高精細化に伴い、より短時間で画像信号を書き込む
必要があり、十分なオン電流(Ion)の確保が必要とな
る。
ーク電流を低減する構造として、低濃度不純物領域をソ
ース・ドレイン領域とチャネル領域の間に介在させたL
DD(Light Doped Drain)構造の薄膜トランジスタが一
般的に知られており、様々な改良がなされている。
て、図4に示すものがある(特開平5−72555号公
報)。このLDD構造の薄膜トランジスタは、図4に示
すように、絶縁基板41上に形成された半導体薄膜42
と、絶縁膜43を介して配置されたゲート電極44とを
有している。上記半導体薄膜42は、ゲート電極44よ
り外側に位置する高濃度不純物領域47A,47Bと、
ゲート電極44と整合するチャネル領域45と、高濃度
不純物領域47A,47Bとチャネル領域45との間の
低濃度不純物領域(LDD領域)46A,46Bからな
る。上記低濃度不純物領域46A,46Bの長さと不純
物濃度(比抵抗)とゲートチャネル長を限定することによ
り、リーク電流の低減とオン電流の維持を図っている。
方法を示す工程図であり、以下、図5に従って上記薄膜
トランジスタの製造方法を説明する。
1上に、LPCVD(低圧化学気相成長)法により、60
0℃で厚さ約100nmのPoly−Si薄膜を成膜する。
次に、Poly−Si薄膜を素子領域にパターニングして半
導体薄膜52を形成する。次に、Pチャネル領域は真性
状態(イントリンシック)のまま用いるか、または必要に
応じてP型の不純物(ボロン)をドープして、閾値電圧を
予め制御しておく。
℃でドライ酸化して、厚さ約120nmのゲート酸化膜
53を形成する。
ーピングした厚さ400nmの低抵抗Poly−Si薄膜を
成膜し、レジストにより所定のパターニングを施してゲ
ート電極54を形成する。次に、レジスト55とゲート
電極54をマスクにして、P +イオン56を1×1015
/cm2,90kevで注入し、ソース・ドレイン領域5
7,57を形成する。
晶シリコン膜をフレオンガスでオーバーエッチし、レジ
スト55を剥離する。ここでのサイドオーバーエッチ量
がLDD領域の長さとなる。この段階で、P+イオンの
打ち込みをソース・ドレイン領域57,57よりも低濃
度に行えばLDD領域が形成される。n型チャネルの場
合、P+イオンを1×1013/cm2以下で注入する。た
だし、LDD領域をイントリンシック領域とする場合に
は、注入は行わない。
法で層間絶縁膜58を成膜する。続いて1000〜90
0℃程度のアニールを施し、注入不純物の活性化を行
う。次に、ソース・ドレイン領域57,57上にコンタ
クトホールを開口する。その後、金属アルミニウムを約
600nmの厚みで成膜し、所定の形状にパターニング
して、ソース電極59,ドレイン電極60を形成する。
は、図6に示す他の製造方法を用いても作製できる。
に、LPCVD法により、600℃でPoly−Si薄膜を
約100nmの厚みで成膜する。次に、Poly−Si薄膜
を素子領域にパターニングする。次に、チャネル領域は
真性状態(イントリンシック)のまま用いるか、または必
要に応じてP型(ボロン)の不純物をドープして、閾値電
圧を予め制御しておく。続いて、1100℃でドライ酸
化して、ゲート酸化膜を約120nmの厚みで形成す
る。そして、不純物をドーピングした低抵抗Poly−Si
薄膜を400nmの厚みで成膜し、所定のパターニング
を施してゲート電極61を形成する。
る場合には、ゲート電極61の形成直後に、予めP+イ
オンを1×1013/cm2注入しておく。LDD領域を
イントリンシック領域にする場合には、注入は行わな
い。
膜を1000nmの厚みで成膜した後、異方性ドライエ
ッチ法でエッチングして、ゲート電極61の側壁に絶縁
膜62を形成する。この側壁の絶縁膜62とゲート電極
61をマスクとしてセルフアライメントでイオン注入す
ることにより、高濃度不純物領域64,64を形成す
る。
法で層間絶縁膜65を成膜する。続いて、1000〜9
00℃程度のアニールを施し、注入不純物の活性化を行
う。
レイン領域上にコンタクトホールを開口する。次に、金
属アルミニウムを約600nmの厚みで成膜し、所定の
形状にパターニングして、ソース電極66,ドレイン電
極67を形成する。
ランジスタとして、図7に示すものがある(特開平7−
235680号公報)。このLDD構造の薄膜トランジ
スタは、図7に示すように、絶縁基板101上に形成さ
れた半導体薄膜103と、絶縁膜104を介して配置さ
れたゲート電極107bとを有している。上記半導体薄
膜103は、ゲート電極107bに対向するチャネル領
域と、チャネル領域の外側に位置するイントリンシック
領域(i層)110,110と、さらにそのイントリンシ
ック領域110,110の外側に位置する低濃度不純物
領域109,109と、その低濃度不純物領域109,1
09の外側に位置する高濃度不純物領域108,108
からなる。上記薄膜トランジスタでは、通常のLDD構
造の低濃度不純物領域109,109とチャネル領域1
03との間にイントリンシック領域110,110を設
けることにより、さらにリーク電流を低減している。
の製造方法を示す工程図である。
01上に、CVD(化学気相成長)法により、SiOx膜1
02を成膜し、さらに厚さ約50nmのa−Si:H薄
膜を成膜する。その後、450℃、1時間の炉アニール
を行った後、例えばエキシマレーザーアニールにより、
a−Si:H薄膜を溶融再結晶化させ、Poly−Si薄膜
を形成する。そして、Poly−Si薄膜をパターニングし
て素子領域である半導体薄膜103を形成する。このと
き、チャネル領域は真性状態(イントリンシック)のまま
用いるか、または必要に応じてP型(ボロン)の不純物を
ドープして閾値電圧を予め制御しておく。
より、ゲート絶縁膜104を成膜した後、ゲート酸化膜
105としてSiOx膜を約100nmの厚みで成膜す
る。
ピングしたa−Si薄膜を400nmの厚みで成膜す
る。次に、フォトリソグラフィにより、レジスト106
をパターニングした後に、上記a−Si薄膜を例えばC
DE(化学的ドライエッチング)法により、θ1=25°
の角度が付くようにエッチングを行うことによりゲート
電極107aを形成する。
法により、P+イオンを1×1015/cm2、100ke
v注入する。これにより、ゲート電極107aがない領
域は、P+イオンがヘビードープされて高濃度不純物領
域108になり、ゲートテーパ端部は、P+イオンがラ
イトリィドープされて低濃度不純物領域109になり、
ゲート電極107aの膜厚が215nm以上あるテーパ
部直下の領域は、イントリンシック領域110のままと
なって、LDD構造をもつ薄膜トランジスタが得られ
る。
性イオンエッチング)法により、θ2=87°のテーパ
角でゲート電極107a(図8(d)に示す)を再度エッチン
グし、ゲート電極107bを形成する。
06(図8(e)に示す)の剥離を行った後、CVD法によ
り厚さ400nmの層間絶縁膜111を成膜する。
ーザアニールにより注入不純物の活性化を行う。
レイン領域108,108上にコンタクトホールH,Hを
開口する。
法により、金属アルミニウムを約600nmの厚みで成
膜し、所定の形状にパターニングしてソース・ドレイン
電極112,112を形成する。
薄膜トランジスタでは、オン電流の減少をとどめて、リ
ーク電流の低減が図れるものの、LDD領域が低濃度不
純物領域(n-)のみで構成されているため、低濃度不純
物領域(n-)とイントリンシック領域(i)を組み合わせ
た図7に示す薄膜トランジスタに比べるとリーク電流は
大きく、リーク電流を低減する効果が十分でないという
欠点がある。一方、図7に示す薄膜トランジスタでは、
リーク電流は小さいものの、チャネル領域(p)と低濃度
不純物領域(n-)の間に高抵抗なイントリンシック領域
(i)があるため、オン電流が小さいという欠点がある。
すなわち、不純物濃度を高くすると、オン電流は高くな
るがリーク電流は増大してしまい、逆に不純物濃度を低
くすると、リーク電流は低下するがオン電流も低下し、
低濃度不純物濃度に対してリーク電流とオン電流はトレ
ードオフの関係にある。
低減しつつオン電流を大きくできる薄膜トランジスタお
よびその製造方法を提供することにある。
め、この発明の薄膜トランジスタは、半導体薄膜上に絶
縁膜を介してゲート電極が形成され、上記半導体薄膜に
ゲート電極下のチャネル領域を挟んでソース領域とドレ
イン領域が形成されている薄膜トランジスタにおいて、
上記ソース領域,ドレイン領域は、上記チャネル領域か
ら離れる方向に向って順に配置された第1の低濃度不純
物領域,第2の低濃度不純物領域および高濃度不純物領
域からなり、上記第1の低濃度不純物領域,第2の低濃
度不純物領域および高濃度不純物領域は、上記第1の低
濃度不純物領域,第2の低濃度不純物領域および高濃度
不純物領域の順にキャリア濃度が濃くなっていることを
特徴としている。
ャネル注入とLDD注入を組み合わせて、LDD領域が
2つの第1,第2低濃度不純物領域からなる薄膜トラン
ジスタ構造を採用することによって、リーク電流を低減
しつつオン電流を大きくできる。
上記ソース領域の上記第1の低濃度不純物領域の長さと
上記ドレイン領域の上記第1の低濃度不純物領域の長さ
とが略等しいことを特徴としている。
ば、上記ソース領域の第1の低濃度不純物領域の長さと
ドレイン領域の第1の低濃度不純物領域の長さとを略等
しくすることによって、対称な特性が得られるので、ア
クティブマトリクス型液晶ディスプレイのスイッチング
素子である薄膜トランジスタを介して充放電する場合に
表示性能を向上できる。
上記ソース領域の上記第2の低濃度不純物領域の長さと
上記ドレイン領域の上記第2の低濃度不純物領域の長さ
とが略等しいことを特徴としている。
ば、上記ソース領域の第2の低濃度不純物領域の長さと
ドレイン領域の第2の低濃度不純物領域の長さとを略等
しくすることによって、対称な特性が得られるので、ア
クティブマトリクス型液晶ディスプレイのスイッチング
素子である薄膜トランジスタを介して充放電する場合に
表示性能を向上できる。
方法は、上記構成の薄膜トランジスタを製造する薄膜ト
ランジスタの製造方法であって、絶縁性基板上に半導体
薄膜を形成する工程と、上記半導体薄膜の中央部に第1
の導電種の不純物を導入する第1不純物導入工程と、上
記第1不純物導入工程で上記第1の導電種を導入した上
記半導体薄膜の中央部のさらに内側中央の領域上にゲー
ト電極を形成する工程と、上記半導体薄膜の上記ゲート
電極に対向する領域以外の領域に上記ゲート電極をマス
クとして第2の導電種の不純物を導入する第2不純物導
入工程と、上記第2不純物導入工程の後、上記第1不純
物導入工程で上記第1の導電種の不純物を導入した領域
を除く他の領域のうちの両端側の所定領域に第2の導電
種の不純物を導入する第3不純物導入工程とを有し、上
記第1の低濃度不純物領域,第2の低濃度不純物領域お
よび高濃度不純物領域の多数キャリアの種類が同じにな
るようにしたことを特徴としている。
ば、絶縁性基板上に半導体薄膜を形成した後、第1不純
物導入工程で半導体薄膜の中央部に第1の導電種の不純
物を導入する。次に、上記第1不純物導入工程で上記第
1の導電種を導入した上記半導体薄膜の中央部のさらに
内側中央の領域上にゲート電極を形成した後、第2不純
物導入工程で上記半導体薄膜のゲート電極に対向する領
域以外の領域にゲート電極をマスクとして第2の導電種
の不純物を導入する。そして、上記第2不純物導入工程
の後の第3不純物導入工程で、上記第1不純物導入工程
で第1の導電種の不純物を導入した領域を除く他の領域
のうちの両端側の所定領域に第2の導電種の不純物を導
入する。上記各不純物導入工程では、上記第1の低濃度
不純物領域,第2の低濃度不純物領域および高濃度不純
物領域の多数キャリアの種類が同じになるように、不純
物の導電種と注入量を決定する。こうして、LDD領域
が2つの第1,第2低濃度不純物領域からなる薄膜トラ
ンジスタ構造を採用することによって、リーク電流を低
減しつつオン電流を大きくできる薄膜トランジスタを実
現できる。
タおよびその製造方法を図示の実施の形態により詳細に
説明する。
ンジスタの断面図であり、1は石英基板、2は上記石英
基板1上に形成された半導体薄膜、3は上記半導体薄膜
2を覆うゲート絶縁膜、4は上記ゲート絶縁膜3上に形
成されたゲート電極である。上記半導体薄膜2は、ゲー
ト電極4に対向するチャネル領域5と、上記チャネル領
域5の両端外側に設けられた第1の低濃度不純物領域6
A,6Bと、上記第1の低濃度不純物領域6A,6Bの外
側に設けられた第2の低濃度不純物領域7A,7Bと、
上記第2の低濃度不純物領域7A,7Bの外側に設けら
れた高濃度不純物領域8A,8Bとからなる。
ソース領域,ドレイン領域をチャネル領域から離れる方
向に向って順に配置された第1の低濃度不純物領域6
A,6Bと第2の低濃度不純物領域7A,7Bと高濃度不
純物領域8A,8Bで構成し、第1の低濃度不純物領域
6A,6Bと第2の低濃度不純物領域7A,7Bと高濃度
不純物領域8A,8Bの多数キャリアの種類を同じと
し、チャネル領域5のみ異なる種類としている(キャリ
アの種類:nタイプ(電子)とpタイプ(正孔))。
不純物領域6A,6B、第2の低濃度不純物領域7A,7
B、高濃度不純物領域8A,8Bの順に濃くなるように
する。
場合、この実施形態の薄膜トランジスタでは、第1の低
濃度不純物領域(n--)6A,6Bと第2の低濃度不純物
領域(n-)7A,7Bの2段にできるので、よりゆるやか
な不純物濃度分布が実現でき、したがって電界集中が小
さくリーク電流が低減することができる。また、上記薄
膜トランジスタでは、イントリンシック領域(i)の代わ
りに、キャリア数が多く低抵抗な第2の低濃度不純物領
域(n-)7A,7Bが存在するため、オン電流Ionを増大
させることができる。
方法を示す工程図であり、以下、図2,図3に従って薄
膜トランジスタの製造方法を説明する。なお、この薄膜
トランジスタはnチャネル型とする。
上に、LPCVD法で厚さ約45nmのα−Si薄膜2
aを成膜する。このときの原料ガスにSi2H6を用い
る。なお、上記α−Si薄膜は、プラズマCVD法で1
50〜250℃程度の温度で成膜してもよい。次に、窒
素雰囲気中で600℃程度,24時間の炉アニールでPo
ly−Si薄膜を大粒径化する。また、LPCVD法でPo
ly−Si薄膜を成膜してもよい。必要ならば、さらにSi
イオンをイオン注入して一旦非晶質化させ、次に、60
0℃程度の炉アニールでPoly−Si薄膜を大粒径化す
る。さらにレーザーアニールを施して結晶性を改善して
もよい。
薄膜を素子領域にパターニングして半導体薄膜2を形成
する。
ストをマスク20として、B+イオンを1×1011〜5
×1012cm-2程度のドーズ量でイオン注入Aをする
(第1不純物導入工程)。
を除去した後、HTO(High Temperture Oxide)を約8
0nmの厚みに成膜してゲート絶縁膜3を形成する。な
お、このゲート絶縁膜は、酸化により形成してもよい。
法で厚さ400nmのPoly−Si薄膜を成膜した後、塩
化ホスホリルPOCl3ガスから燐をドーピングし、低
抵抗Poly−Si薄膜を形成する。所定のパターニングを
施してゲート電極4を形成する。このとき、ゲート電極
4下のチャネル長を1.5μmとし、チャネル幅を1μ
mとし、ゲート電極4の外側のイオン注入Aの領域の長
さを0.75μmとする。
4をマスクとしてセルフアライメントでイオン注入Bを
する(第2不純物導入工程)。このnチャネル型薄膜トラ
ンジスタの場合は、P+イオンを5×1012〜5×10
13cm-2程度のドーズ量で注入する。なお、P+イオン
の代わりにAs+イオンでもよい。
4の側面から長さ1.5μm、幅1μmの領域をLDD
領域として残すようにレジスト30を形成する。このレ
ジスト30をマスクとしてイオン注入Cを行う(第3不
純物導入工程)。このとき、P+イオンを5×1014〜5
×1015cm-2のドーズ量で注入し、高濃度不純物領域
8A,8Bを形成する。これによって、第2の低濃度不
純物領域7A,7Bが形成される。上記ゲート電極4の
外側のイオン注入Cの領域までのLDD領域(6A,6
B,7A,7B)の長さを1.5μmとする。
法でBPSG(ホウ素・リン・シリケート・ガラス)膜1
0を600nmの厚みで成膜する。続いて、窒素雰囲気
中で950℃,30分間のアニールを施し、注入不純物
の活性化を行う。そして、ソース領域の高濃度不純物領
域8A上およびドレイン領域の高濃度不純物領域8B上
に第1コンタクトホール11,11を開口する。その
後、AlSiを約600nmの厚みで成膜し、所定の形状
にパターニングしてソース電極12A,ドレイン電極1
2Bを形成する。
VD法で厚さ約200nmのP−SiNO膜13を成膜
し、さらに厚さ約700nmのP−SiO膜14を成膜
した後、アニールを施し、P−SiNO膜14中の水素
をPoly−Si薄膜である半導体薄膜2中に拡散させて水
素化する。
クトホール15を開口し、ITO等からなる透明電極を
約150nmの厚みで形成し、所定の形状にパターニン
グして、透明電極16を形成する。
は、次の以下の3つの注入の組み合わせによって実現さ
れる(注入Aは第1不純物導入工程、注入Bは第2不純
物導入工程、注入Cは第3不純物導入工程)。
注入 注入B:ゲート電極の形成後の低濃度イオン注入 注入C:ゲート電極の形成後の高濃度イオン注入 また、表1は、nチャネル型薄膜トランジスタの場合の
注入領域と注入イオンの組み合わせについて示している
(○は注入有りを表す)。
合は、上記表1で、B+(またはBF 2 +)とP+(またはAs
+)を入れ替えればよい。
Bと第2の低濃度不純物領域7A,7Bと高濃度不純物
領域8A,8Bの順にキャリア濃度が濃くなるようにす
るため、注入量は、 注入量A:1×1011〜5×1012cm-2、 注入量B:5×1012〜5×1013cm-2、 注入量C:5×1014〜5×1015cm-2 の範囲内で注入A<注入B<注入Cの条件を満足させ
る。
て、第1の低濃度不純物領域6A,6Bの長さをそれぞ
れL1s,L1dとし、第2の低濃度不純物領域7A,7Bの長
さをそれぞれL2s,L2dとすると、 L1s=L1d または L2s=L2d の少なくとも一方を満足させることが望ましい。これに
より、アクティブマトリクス型液晶ディスプレイのよう
に、スイッチング素子である薄膜トランジスタを介して
充放電する場合すなわち双方向で使用する場合、薄膜ト
ランジスタの特性が対称となるので、表示品位やコント
ラスト等の表示性能が向上する。
膜トランジスタおよびその製造方法によれば、ソース領
域およびドレイン領域を第1,第2の低濃度不純物領域
を含む3段階に不純物濃度を変えることによって、従来
のLDD構造に比べ、サイズを拡大することなく、リー
ク電流の低減とオン電流の増大を同時に実現することが
できる。今後のHDTV(High Definition TeleVisio
n;高精細テレビ)対応等の超高精細液晶ディスプレイの
ように、画素面積の微細化や画素数の増大が進むにつ
れ、この発明は、パネルの高表示品位化,高コントラス
ト化を実現する上で、益々、より顕著な効果が得られ
る。
ジスタの断面図である。
す工程図である。
造方法を示す工程図である。
る。
す工程図である。
を示す工程図である。
である。
す工程図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体薄膜上に絶縁膜を介してゲート電
極が形成され、上記半導体薄膜にゲート電極下のチャネ
ル領域を挟んでソース領域とドレイン領域が形成されて
いる薄膜トランジスタにおいて、 上記ソース領域,ドレイン領域は、上記チャネル領域か
ら離れる方向に向って順に配置された第1の低濃度不純
物領域,第2の低濃度不純物領域および高濃度不純物領
域からなり、 上記第1の低濃度不純物領域,第2の低濃度不純物領域
および高濃度不純物領域は、上記第1の低濃度不純物領
域,第2の低濃度不純物領域および高濃度不純物領域の
順にキャリア濃度が濃くなっていることを特徴とする薄
膜トランジスタ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の薄膜トランジスタにお
いて、 上記ソース領域の上記第1の低濃度不純物領域の長さと
上記ドレイン領域の上記第1の低濃度不純物領域の長さ
とが略等しいことを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の薄膜トランジ
スタにおいて、 上記ソース領域の上記第2の低濃度不純物領域の長さと
上記ドレイン領域の上記第2の低濃度不純物領域の長さ
とが略等しいことを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
薄膜トランジスタの製造方法であって、 絶縁性基板上に半導体薄膜を形成する工程と、 上記半導体薄膜の中央部に第1の導電種の不純物を導入
する第1不純物導入工程と、 上記第1不純物導入工程で上記第1の導電種を導入した
上記半導体薄膜の中央部のさらに内側中央の領域上にゲ
ート電極を形成する工程と、 上記半導体薄膜の上記ゲート電極に対向する領域以外の
領域に上記ゲート電極をマスクとして第2の導電種の不
純物を導入する第2不純物導入工程と、 上記第2不純物導入工程の後、上記第1不純物導入工程
で上記第1の導電種の不純物を導入した領域を除く他の
領域のうちの両端側の所定領域に第2の導電種の不純物
を導入する第3不純物導入工程とを有し、 上記第1,第2,第3不純物導入工程により上記第1の低
濃度不純物領域,第2の低濃度不純物領域および高濃度
不純物領域の多数キャリアの種類が同じになるようにし
たことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000388774A JP3567130B2 (ja) | 2000-12-21 | 2000-12-21 | 薄膜トランジスタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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