JP2002190215A - シールドケーブル - Google Patents
シールドケーブルInfo
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- H01B7/00—Insulated conductors or cables characterised by their form
- H01B7/08—Flat or ribbon cables
- H01B7/0861—Flat or ribbon cables comprising one or more screens
Abstract
新たに自動車等の車両に搭載される最新の電子・電気機
器に十分対応しうるシールドケーブルを提供する。 【解決手段】 複数の絶縁被覆付信号線21とドレイン
線22とを密着させて並列し、これらの周りをシールド
層23及び絶縁性シース24で順次被覆してなるフラッ
トタイプのシールドケーブル20であって、該信号線2
1の外径が1.3mm、該信号線21の導線21aの断
面積が0.03〜0.08mm2であり、該信号線21
の絶縁被覆21bが誘電率1.7〜2.8の絶縁材料か
ら構成され、かつ該信号線21の特性インピーダンスが
75Ω(±10%)であることを特徴とするシールドケ
ーブル。
Description
電装品の電気的接続に用いるシールドケーブルに関する
ものである。
電気的接続のため、シールドケーブルが使用されてい
る。従来のシールドケーブルの構成を図1に断面図で示
す。図1において、参照符号10はシールドケーブルで
あり、複数の信号線11とドレイン線12を撚合わせた
ものの周りをシールド層13で被覆し、さらにその周り
を絶縁性シース14で被覆した構造となっている。信号
線11は導線11aとその周りを被覆する絶縁被覆11
bから構成されている。
ールド層13により遮蔽され、その遮蔽されたノイズは
ドレイン線12を通じて外部のアースへ落とされる。そ
して各種電装品には信号線11を介して良好な信号が供
給されるようになっている。
ーブル10で一般に用いられいるものの仕様は、信号線
11の断面積が0.3mm2、信号線11の導線11a
の外径が1.4mmφ、絶縁被覆11bの材料がポリ塩
化ビニル(PVC)、シールド層13の材料が銅又はア
ルミニウム、絶縁シース14の材料がポリ塩化ビニル、
ポリエチレン等であった。
D機器の急速な開発により、自動車においてもモニター
やDVDユニット等が搭載されてきている。しかしなが
ら、自動車に新しく搭載されるこれらの電気・電子機器
は画像、音声等がより高精細、高品質になっているた
め、例えばカーナビゲーションのモニターでは、道路地
図等の拡大画像においてにじみが生じる現象がでてきて
おり、何らかの対策を講じることが望まれている。
線11とドレイン線12が集合撚線構造となっているた
め、端末加工(コネクタ端子との接続)がやりにくく、
端末加工に時間がかかっていた。また、端末加工長とし
て絶縁シース14とシールド層13の剥ぎ取り長が80
mm程度必要なことから、シールド性能が悪化する問題
があった。
電子機器のコネクタの規格のため、信号線12の外径は
1.3mmφであることが要求され、従来のコネクタ規
格は信号線外径1.4〜1.6mmφが主流であった。
従って、新たに搭載される機器のコネクタには不適合な
ことから信号線外径を細くせざるを得なかった。
従来技術の問題点を解消し、シールド性能を維持し、端
末加工が容易で、新たに自動車等の車両に搭載される最
新の電子・電気機器に十分対応しうるシールドケーブル
を提供することをその課題とする。
術の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、次のよ
うな知見を得て、本発明を完成するに至った。自動車に
おいて新たに搭載された上記電子・電気機器における不
具合は、信号線の特性インピーダンスが大きく関与して
おり、従来のものの値は50Ω程度であった。DVDユ
ニットや、モニター等の機器に従来のシールドケーブル
を使用して接続した場合、インピーダンスのアンマッチ
ングにより、信号供給側と機器側との間で反射が起こ
り、上記のような不具合が生じると考えられる。そこ
で、信号線の特性インピーダンスを75Ω(±10%)
程度まで大きくすればマッチングがとれ、上記のような
不具合が解消できることを確認した。一方、新たな電子
・電気機器のコネクタとの規格との関係から信号線の外
径は1.3mmφとする必要がある。これらのことを考
慮して、信号線の導線の断面積のサイズと信号線の絶縁
被覆の誘電率を調整することにより所要の特性インピー
ダンスが得られることを確認した。ちなみに従来の信号
線の絶縁被覆に使用されているポリ塩化ビニルの誘電率
は5.0程度であった。
め、複数の絶縁被覆付信号線とドレイン線とを密着させ
て並列し、これらの周りをシールド層及び絶縁性シース
で順次被覆してなるフラットタイプのシールドケーブル
であって、該信号線の外径が1.3mm、該信号線の導
線の断面積が0.03〜0.08mm2であり、該信号
線の絶縁被覆が誘電率1.7〜2.8の絶縁材料から構
成され、かつ該信号線の特性インピーダンスが75Ω
(±10%)であることを特徴とするシールドケーブル
が提供される。また、本発明によれば、上記構成におい
て、該信号線の絶縁被覆が、発泡ポリエチレンであるこ
とを特徴とするシールドケーブルが提供される。また、
本発明によれば、上記構成において、該ドレイン線の断
面積が0.22〜0.5mm2であることを特徴とする
シールドケーブルが提供される。また、本発明によれ
ば、上記構成において、該ドレイン線が、複数の並列し
た絶縁被覆付信号線のいずれか一端側に設けられている
ことを特徴とするシールドケーブルが提供される。さら
に、本発明によれば、上記構成において、該ドレイン線
が、複数の並列した絶縁被覆付信号線の間に設けられて
いることを特徴とするシールドケーブルが提供される。
施例により説明する。図1において、参照符号20は本
発明に従うフラットタイプのシールドケーブルを示す。
このシールドケーブル20は、複数の信号線21とドレ
イン線22とを密着させて並列し、これらの周りをシー
ルド層23で被覆し、さらにその周りを絶縁シース24
で被覆して構成される。信号線21は導線21aとその
絶縁被覆21bから構成される。
mmφに設定されるが、これは公称誤差を含んでいても
よい。本発明では信号線21の特性インピーダンスは7
5Ω(±10%)、すなわち67.5〜82.5Ωに設
定される。この特性インピーダンスが上記範囲からはず
れると、アンマッチングが発生する場合がある。信号線
21の導線21aの断面積(以下、導体サイズとも称す
る)は0.03〜0.08m2である。導体サイズが上
記範囲より小さいと、良好な信号伝達が行えず、また信
号線21の強度が不足する。また、導体サイズが上記範
囲より大きいと、所要の特性インピーダンスを得ること
が困難になる。導線21aとしては、軟銅撚線(圧縮撚
線を含む)、軟銅単芯線、錫メッキ軟銅撚線等を用いる
ことができる。信号線21の絶縁被覆21bは、誘電率
1.7〜2.8の絶縁材料から構成される。このような
材料としては、発泡ポリエチレン、テトラフロロエチレ
ン等を挙げることができるが、コスト、耐久性等の点か
ら特に発泡ポリエチレンが好ましい。発泡ポリエチレン
はその発泡倍率を調整することにより、上記の範囲の誘
電率をとりうる。絶縁被覆21bの誘電率が1.7未満
であると電線製造が極めて困難であり、誘電率が大きす
ぎると所要の特性インピーダンスを得ることが困難とな
る。絶縁被覆21bの厚さは導線21aの導体サイズに
応じて設定される(信号線21の外径が決められている
ため)。並列させる信号線21の本数は用途に応じて任
意に設定することができる。
線等の材料で構成される。ドレイン線22の導体サイズ
は0.22〜0.5mm2であることが好ましい。導体
サイズが上記範囲より小さいと信号線21の強度不足を
補うことができず、導体サイズが上記範囲より大きいと
コネクタの端子寸法の不適合となる。ドレイン線22の
配置は、図2では複数の信号線21を並列したものの一
端であるが、図3に示すように信号線21間に設けても
よい。
材料が使用され、具体的にはSnメッキ銅箔PETテー
プ、Snメッキ銅箔/PETテープ、アルミニウムPE
Tテープ等が使用でき、その厚さは10〜30μm程度
である。
耐薬品性を有するものが使用され、具体的にはポリ塩化
ビニルや、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂など
の絶縁性材料が使用でき、その厚さは0.3mm程度で
ある。
の一例を述べる。導線21aとしてSnメッキ付軟銅撚
線(導体サイズ0.08mm2)、絶縁被覆21bとし
て発泡ポリエチレン(誘電率1.7、厚さ0.46m
m)、ドレイン線22としてSnメッキ付軟銅撚線(導
体サイズ0.22mm2)、シールド層23としてCu
−PETテープ(厚さ16μm)、絶縁性シース24と
してハロゲンフリー材(厚さ0.3mm)を用い、信号
線数5本として図2の構造のシールドケーブル20を作
製したところ、その特性インピーダンスは71Ωであっ
た。
加工は図4のようにして行うことができる。すなわち、
その端末のシールド層と絶縁性シースを20mm程度剥
ぎ取り、機器側のコネクタピッチに合わせて先端をフォ
ーミングさせて一括接続する。これにより、端末でのシ
ールド性能の劣化が防止されるとともに、端末加工が容
易となる。
で、自動車に搭載されるDVDユニット、モニター等の
機器への適用が可能となり、かつこれら機器とのインピ
ーダンスのマッチングがとれるため、モニター画像のに
じみ等の不具合の発生がなくなる。また、本発明のフラ
ットケーブルは、フラット化されているので、コネクタ
への一括接続が可能となり、端末加工時間の短縮が可能
となる。また、端末加工長として絶縁性シースとシール
ド層の剥ぎ取り長が20mm程度で済むことから、シー
ルド性能の確保が可能となる。さらに、本発明のフラッ
トケーブルは、従来のものより軽量化され、かつ配置空
間が少なくて済む。
ある。
示す断面図である。
面図である。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の絶縁被覆付信号線とドレイン線と
を密着させて並列し、これらの周りをシールド層及び絶
縁性シースで順次被覆してなるフラットタイプのシール
ドケーブルであって、該信号線の外径が1.3mm、該
信号線の導線の断面積が0.03〜0.08mm2であ
り、該信号線の絶縁被覆が誘電率1.7〜2.8の絶縁
材料から構成され、かつ該信号線の特性インピーダンス
が75Ω(±10%)であることを特徴とするシールド
ケーブル。 - 【請求項2】 該信号線の絶縁被覆が、発泡ポリエチレ
ンであることを特徴とする請求項1に記載のシールドケ
ーブル。 - 【請求項3】 該ドレイン線の断面積が0.22〜0.
5mm2であることを特徴とする請求項1又は2に記載
のシールドケーブル。 - 【請求項4】 該ドレイン線が、複数の並列した絶縁被
覆付信号線のいずれか一端側に設けられていることを特
徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のシールド
ケーブル。 - 【請求項5】 該ドレイン線が、複数の並列した絶縁被
覆付信号線の間に設けられていることを特徴とする請求
項1〜3のいずれか一項に記載のシールドケーブル。
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