JP2002190090A - 交通流の異常検知装置及び方法(スペクトル) - Google Patents

交通流の異常検知装置及び方法(スペクトル)

Info

Publication number
JP2002190090A
JP2002190090A JP2001211153A JP2001211153A JP2002190090A JP 2002190090 A JP2002190090 A JP 2002190090A JP 2001211153 A JP2001211153 A JP 2001211153A JP 2001211153 A JP2001211153 A JP 2001211153A JP 2002190090 A JP2002190090 A JP 2002190090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traffic
road
spectrum
occurrence
traffic flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001211153A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3758534B2 (ja
Inventor
Osamu Hattori
理 服部
Hiroshi Shimoura
弘 下浦
Kenji Tenmoku
健二 天目
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2001211153A priority Critical patent/JP3758534B2/ja
Publication of JP2002190090A publication Critical patent/JP2002190090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3758534B2 publication Critical patent/JP3758534B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Alarm Systems (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】少ない誤差で、道路上の突発事象の発生を確実
に検知することができる交通流の異常検知装置を実現す
る。 【解決手段】道路の交通量などを計測し、その時間変化
のスペクトルを求め、このスペクトルに基づいて道路上
の突発事象の発生を検知する。 【効果】道路上の事故などの突発事象がなければ、交通
量は、時間的に急激な変化をする。しかし事故などの突
発事象が発生すると、交通量は低下し、その変化も緩や
かになる。そこで、道路における交通量変化の緩急に基
づいて、道路上の突発事象の発生を検知することができ
る。交通量変化の緩急は、通常、周波数スペクトルに現
れるので、スペクトルを見て変化の緩急を判定すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路に車両感知器
等を設置して交通量、速度、車頭間隔などの交通計測デ
ータを集め、この交通計測データによって、突発事象の
発生による交通流の異常を検知することができる交通流
の異常検知装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路上に交通事故、災害などの突発事象
が発生したとき、この突発事象に基づく交通流の異常を
いち早く検知して、後続の車両に知らせたり、後続の車
両を誘導したりする必要がある。従来、道路にカメラを
設置して、画像処理をして交通流の異常を検知すること
が行われているが(特開平7−21488号公報、特開
平10−40490号公報など参照)、道路の広い範囲
にわたってカメラを設置することは経費がかかり、ま
た、夜間や悪天候時の検知が困難である。
【0003】そこで、道路の随所に設置した車両感知器
を使って道路の交通量、通過車両の平均速度などを測定
し、これらの測定値に基づいて交通流の異常を監視する
ことが行われている。この監視装置によれば、交通量が
少ないのに速度が急激に落ち、その状態が一定時間継続
したときに事故発生と判定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが前記の監視装
置では、車両の走行速度に基づいて判定しているため、
自然渋滞時に突発事象が発生した場合に区別がつきにく
く、検知精度が低下するという問題があった。そこで、
発明者は、所定地域若しくは所定区間の道路上の交通
量、平均速度、車頭間隔等、交通諸量の変動スペクトル
に着目することにより、道路上の突発事象の発生を精度
よく検知することができるのではないかと考えた。
【0005】本発明は、少ない誤差で、道路上の突発事
象の発生を確実に検知することができる交通流の異常検
知装置及び方法を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の交通流の異常検
知装置は、道路の交通諸量を計測する計測手段と、交通
諸量変化のスペクトルを算出するスペクトル算出手段
と、スペクトル算出手段により算出されたスペクトルに
基づいて道路上の突発事象の発生を検知する総合判定手
段とを有するものである(請求項1)。道路上の突発事
象がなければ、交通諸量は、時間的に激しい変動が繰り
返される。しかし事故などの突発事象が発生すると、交
通量は低下し、その変化も緩やかになる。そこで、一定
地域若しくは区間の道路における交通諸量の時間変化の
緩急に基づいて、道路上の突発事象の発生を検知するこ
とができる。交通諸量変化の緩急は、通常、周波数スペ
クトル(以下単に「スペクトル」という)に現れるの
で、スペクトルを見て変化の緩急を判定することができ
る。例えば、スペクトルが低周波成分に集まってくれ
ば、突発事象の発生と判断することができる。
【0007】前記交通諸量として、交通量、車両の速
度、時間占有率、車頭時間間隔、道路区間の車両存在台
数、空間占有率、空間速度、車頭距離間隔をあげること
ができる(請求項2)。交通諸量は、車両感知器の感知
信号に基づいて計測することができる(請求項3)。車
両感知器は、簡単な構造を持つので、低コストで道路に
設置できる。総合判定手段は、スペクトル算出手段によ
り算出されたスペクトルに基づいて道路上の突発事象の
発生尤度を表す評価値を算出し、この評価値に基づいて
道路上の突発事象の発生を検知するものであることが望
ましい(請求項4)。
【0008】この構成によれば、スペクトルに基づいて
評価値を定量的に算出し、この評価値に基づいて道路上
の突発事象の発生を検知するので、客観的な精度の高い
判定をすることができる。前記総合判定手段は、評価値
がしきい値を超えたときに、道路上の突発事象の発生を
検知するものであることが好ましい(請求項5)。前記
しきい値は、時間帯、曜日などに応じて統計的に求めら
れ、記憶されている値であってもよい(請求項6)。ス
ペクトルの変動に、統計的な傾向が現れることがあるか
らである。
【0009】前記スペクトル算出手段は、複数の交通諸
量変化のスペクトルを算出するものであり、総合判定手
段は、スペクトル算出手段により算出された複数のスペ
クトルに基づいて道路上の突発事象の発生尤度を表す評
価値をそれぞれ算出し、これらの評価値の重み付け平均
値に基づいて道路上の突発事象の発生を検知するもので
あることが好ましい(請求項7)。突発事象の発生状況
に応じて、各種スペクトルに基づいた検知結果の検知精
度が異なるので、各評価値に対して重み付け平均演算を
行い、この重み付け平均値に基づいて、総合判定を行え
ば、判定の精度を向上させることができる。
【0010】前記重み付け係数は、次の(a)〜(c)のいず
れか1つ、又はこれらの組み合わせの関数であり、自動
的に決定されることが好ましい(請求項8)。 (a)渋滞の程度:渋滞の多い少ないによって有利な交通
諸量スペクトル、不利な交通諸量スペクトルがあり、ど
のような交通諸量スペクトルを重視するか決めることが
できる。 (b)大小車種の分布:大小車種の分布によって、精度の
よい交通諸量スペクトル、精度の悪い交通諸量スペクト
ルがあり、どのような交通諸量スペクトルを重視するか
決めることができる。
【0011】(c)各スペクトルの検知精度:各交通諸量
スペクトルの技術評価、過去の実績などに基づき、精度
のよい交通諸量スペクトル、精度のよくない交通諸量ス
ペクトルがあるので、どのような交通諸量スペクトルを
重視するか決めることができる。また、本発明によれ
ば、実際の突発事象の発生に関連した交通計測データに
基づいて、各交通諸量スペクトルでの検知結果を求め、
実績データとして蓄積することが好ましい(請求項
9)。これにより、各交通諸量スペクトルの実績に基づ
いた評価をすることができる。
【0012】前記実績データには、正検知率、検知漏れ
率、誤検知率、検知遅れ時間のうち1又は複数のデータ
が含まれていてもよい(請求項10)。これらの値は、
各交通諸量スペクトルの評価を行うのに役立つパラメー
タとなる。本発明の交通流の異常検知装置は、総合判定
手段により道路上の突発事象が検知された場合に、その
突発事象の発生を外部に知らせる情報提供手段をさらに
有することが、好ましい(請求項11)。ドライバなど
に知らせることにより、事故の拡大を防止するためであ
る。
【0013】前記情報提供手段は、当該地域内若しくは
当該区間内を走行する車両、又は当該地域内若しくは当
該区間内への走行が予想される車両に対して情報を提供
してもよい(請求項12)。例えば路側ビーコンなどの
移動通信手段を用いて、車両のドライバに情報を提供す
ることができる。情報提供手段は、すでに予定されてい
る道路上の規制に対しては、その影響を検知しても外部
に知らせなくてもよい(請求項13)。例えば、道路工
事等のためある時間から車線が制限されることが分かっ
ているときは、その時間に道路上の規制による影響が検
知されても、外部に知らせない。これは外部に知らせる
ことによる混乱を防止するためである。
【0014】前記総合判定手段は、判定の基礎となった
値の大きさ(尤度)に応じて、段階的な判定を行い、前
記情報提供手段は、この総合判定手段による段階的な判
定の結果によって異常情報の内容を変えることが好まし
い(請求項14)。突発事象発生の尤度(確実性)に応
じて、例えば「この先事故・止まれ」、「前方注意」な
ど情報提供の内容を変えることにより、ドライバなど
に、より適切な情報を与えることができる。
【0015】前記総合判定手段は、複数の道路区間で交
通流の異常を検知した場合、判定の基礎となった値の大
きさに応じて、異常発生区間を特定してもよい(請求項
15)。突発事象発生の尤度(確実性)の一番高い区間
を異常発生区間とすることにより、後続のドライバなど
に発生区間の情報や回避ルートの情報を知らせることが
できる。また、本発明の交通流の異常検知方法(請求項
16)は、請求項1記載の交通流の異常検知装置と同一
発明に係る方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、高速道路の交通流監視を例
にとって、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しな
がら詳細に説明する。 1.システムの構成 図1は、交通流の異常検知をするための交通流監視シス
テムを示す概略図である。
【0017】2車線ある高速道路1に、2ループ埋め込
み式の車両感知器5が、間隔をおいて車線ごとに設置さ
れている。また、車両の上方から車高を測定する超音波
式の車両感知器3も、車線ごとに設置されている。これ
らの車両感知器3,5が設置された高速道路の区間を区
間1,2,‥‥,i,‥‥(iは2以上の整数)と表示
する。各区間の距離をLiとする。これらの車両感知器
3,5は、一次処理装置4につながれていて、一次処理
装置4は、車両通過台数のカウントや、車両速度の検知
等を行う。一次処理装置4には道路を撮影するテレビカ
メラ(図示せず)もつながれている。
【0018】また、高速道路1には、事故情報や路面情
報などを車両に知らせるための可変表示板6が設けられ
ている。また、車両と双方向通信を行う路側ビーコン7
が設けられている。さらに、高速道路1に接続する一般
道路2には、高速道路1の事故情報や路面情報などを、
高速道路1に入ろうとする車両に知らせるための可変表
示板9が設けられている。
【0019】交通管理センター10内部のコンピュータ
11は、各区間に設置された一次処理装置4、路側ビー
コン7、可変表示板6などと、有線通信網12(無線通
信網であってもよい)を通して接続されている。また、
当該コンピュータ11は、国土交通省、警察庁、都道府
県警、消防庁などの関係機関13と通信回線を通して結
ばれており、放送局14とも通信回線を通して結ばれて
いる。なお、前記のシステム例では、高速道路を想定し
ていたが、一般道路であってもよい。車線数が2車線の
道路を想定したが、車線数は、2に限られるものではな
く、1車線であっても3以上の車線であってもよい。
【0020】また、複数埋め込み式の車両感知器5に代
えて、道路の脇に設置されるドップラー式の車両感知器
を用いてもよい。また、テレビカメラの画像処理により
車両通過台数、車高、車長、通過速度などを検知しても
よい。 2.交通管理センター 以下に説明するコンピュータ11の機能の全部又は一部
は、CD−ROM等の記録媒体に記録されたプログラム
をコンピュータ11が実行することにより実現される。
【0021】図2は、交通管理センター10内部のコン
ピュータ11の機能ブロック図である。コンピュータ1
1の入力処理部21には、車両感知器5の感知信号が一
次処理装置4を介して入力される。入力処理部21は、
車両感知器5が感知した車両の通過台数や車両速度の検
知量に基づいて、交通量(単位時間当たりの通過台数)
Q、平均速度V、時間占有率O(ある時間T内に車両が
車両感知器を横切った時間tkの総和Σtkを時間Tで割
ったもの:Σtk/T)等を算出する。「平均」速度と
したのは、一定時間内に通過した各車両の速度の平均を
とるためである。以下、「平均速度」のことを単に「速
度」という。
【0022】区間iに注目して、区間iの距離をLi、
時刻tにおける区間iへの第1車線の流入交通量をQ1,
i(t)、第2車線の流入交通量をQ2,i(t)とし、第1車線
と第2車線の両方を合わせた、時刻tにおける区間iへ
の流入交通量をQi(t)とする。同じく、区間iからの第
1車線の流出交通量をQ1,i+1(t)、第2車線の流出交通
量をQ2,i+1(t)とし、第1車線と第2車線の両方を合わ
せた、時刻tにおける区間iからの流出交通量をQi+1
(t)とする。
【0023】Qi(t)=Q1,i(t)+Q2,i(t) Qi+1(t)=Q1,i+1(t)+Q2,i+1(t) また、時刻tにおける区間iへの第1車線の流入速度を
V1,i(t)、第2車線の流入速度をV2,i(t)とする。同じ
く、区間iからの第1車線の流出速度をV1,i+1(t)、第
2車線の流出速度をV2,i+1(t)とする。第1車線と第2
車線の、各交通量で重み付け平均した時刻tにおける区
間iへの流入速度をVi(t)とし、区間iからの流出速度
をVi+1(t)とする。
【0024】また、区間iの第1車線の車両の時間占有
率をO1,i (t),第2車線の車両の時間占有率をO2,i
(t)とする。両車線の時間占有率をO,i (t)とする。以
下、区間を表す添え字iは省略する。入力処理部21
は、さらに、車両感知器3の出力に基づいて各車両の最
大車高を算出するとともに、車両感知器5の2つのルー
プの出力時間差に基づいて車両の速度を測定し、これと
車両の感知時間とに基づいて車長を算出する。車両が通
過するごとに車高、車長が算出されるので、1又は複数
の車高、車長のデータ列が車線ごとに得られる。この車
長のデータに基づいて、道路区間の車両存在台数、空間
占有率(ある道路区間に存在する車両の車長の総和を区
間距離で割ったもの)、車頭距離間隔を求めることがで
きる。
【0025】これらの交通量、速度、時間占有率、車
高、車長、車両存在台数、空間占有率、車頭距離間隔等
の検知データを、「交通計測データ」という。なお、交
通計測データは、コンピュータ11の入力処理部21に
おいて算出していたが、これらの算出処理は、一次処理
装置4の中でするようにしてもよい。コンピュータ11
には、判定部22が設けられており、判定部22の中に
は、違った判定アルゴリズムにより、標本スペクトルを
それぞれ算出する算出部A,B,Cが設けられている。
【0026】3.スペクトルの算出 算出部Aは交通量Q(t)の周波数スペクトルを算出し、
算出部Bは平均速度Vi(t)の周波数スペクトルを算出
し、算出部Cは平均車頭間隔D(t)の周波数スペクトル
を算出する。以下、交通量Q(t)の周波数スペクトルを
算出する算出部Aの動作を説明する。
【0027】算出部Aは、一定(例えば1分)間隔の時
刻t1,t2,t3,‥‥,tn,‥‥(代表するときは添
え字nを使う)ごとに交通量Q(tn)を記録し、それらの
周波数スペクトルを算出する。この算出は、公知のよう
に、交通量Q(tn)の平均値を求め、時間kずらした標本
自己共分散を求め、標本スペクトル分布pjを求めれば
できる。具体的には、交通量Q(tn)をynと表記する。
ynの平均値E(yn)をμとおく。
【0028】μ=E(yn)=(1/N)Σyn(総和は
n=1からNまでとる。Nは標本数) 標本自己共分散関数Ckは、 Ck=(1/N)Σ(yn−μ)(yn-k−μ) となる。ただし総和Σは、n=k+1からNまでとる。標本
スペクトルpjは、 pj=ΣCk exp(-2πikfj) となる。総和Σは、k=-N+1からN-1までとる。余弦関数
で表すと、 pj=C0+2ΣCk cos(2πkfj) となる。総和Σは、k=1からN-1までとる。fjは周波数
であり、 fj=j/N j=0,1,‥‥,[N/2]([]はガウスの記号) である。
【0029】算出部Bは、速度V(tn)の標本スペクトル
分布を算出するものであるが、その算出方法は、前述し
た交通量Q(tn)の標本スペクトル分布の算出方法と同様
であるから、説明を省略する。算出部Cの行う、車頭間
隔D(tn) の標本スペクトル分布の算出方法も、同様で
あるから、説明を省略する。以上の交通量Q(tn)、速度
V(tn) 、車頭間隔D(tn)の他に、時間占有率O(tn)、
車頭時間間隔、道路区間の車両存在台数、空間占有率等
のスペクトルを算出してもよい。
【0030】4.突発事象の発生判定 コンピュータ11には、総合判定部23が設けられてい
る。総合判定部23は、算出部A,B又はCの算出結果
に基づいて、評価値(突発事象の発生尤度(確からし
さ)を表す数値)を算出し、この評価値に基づいて突発
事象が発生しているかどうかを判定する。次の3つの判
定方法を説明する。
【0031】4.1 総合判定1(単一の評価値に基づ
く判定) 図3は、突発事象の発生した日に算出された交通量Q(t
n)の1分おきの変動を示すグラフである。突発事象発生
地点の下流500mの測定結果を示す。突発事象の起こ
った時刻8時00分よりも前、Q(tn)は50台/分くら
いで安定している。しかし、突発事象の起こった時刻8
時00分の直後は、Q(tn)は著しく低下する。交通障害
物が除去された時刻8時20分後、Q(tn)は、60台/
分くらいに上がり、しばらくすると、もとの定常的な値
50台/分近辺に戻る。
【0032】図4は、30分間標本(N=30)での標
本スペクトル(パワースペクトル)pjを求め、その分
布を3次元的に図示したグラフである。横軸に周波数と
時刻をとっている。縦軸はパワースペクトルである。図
5は、標本スペクトルpjのピーク値の軌跡を時間を追
ってプロットしたグラフである。事故の起こった時刻8
時00分以前は、ピーク値は、ほとんど現れていない。
8時00分以後、ピーク値は上昇し、交通障害物が除去
された時刻8時20分以後もその近辺の値を保つ。
【0033】図6は、標本スペクトルのピーク周波数
(単位Hz)をプロットしたグラフである。突発事象が
起こった時刻8時00分以前は、ピーク周波数は比較的
高めの値をとるが、突発事象が起こった時刻8時00分
以後は、急激に下がり、0.05Hz以下となる。交通
障害物が除去された後も低い値を保つ。図7は、総合判
定部23が行う突発事象発生を判定する処理を説明する
フローチャートである。図7では、交通量Q(tk)の標本
スペクトル分布を求めることを想定して説明する。
【0034】総合判定部23は、この処理を、時刻tn
ごとに繰り返し行う。図7に沿って説明すると、総合判
定部23は、標本スペクトル分布pj(jは周波数相
当)を算出する(ステップS0)。総合判定部23は、総
合判定部23に付属するメモリに記憶される評価値を0
に初期化し(ステップS1)、前回の突発事象発生判定フ
ラグ又は交通状態注意判定フラグをチェックする(ステ
ップS2)。前回判定フラグオンであれば、前回のパワ
ースペクトルの平均値を基準値として使用し(ステップ
S3)、一定値αを評価値に加算する(ステップS4)。
【0035】次に、スペクトルのピーク値(図5参照)
が過去30分間のどのピーク値よりも大きいかどうか判
定する(ステップS5)。大きければ、一定値βを評価値
に加算する(ステップS6)。次に、スペクトルのピーク
値の変化量(例えば微分値)が過去30分の平均値より
大きいかどうか判定する(ステップS7)。大きければ、
一定値γを評価値に加算する(ステップS8)。
【0036】次に、スペクトルのピーク周波数がしきい
値(例えば0.1Hz)より小さいかどうか判定する
(ステップS9)。小さければ一定値εを評価値に加算す
る(ステップS10)。前記評価値に加算するのは、瞬時
的な誤検出を防止するためである。前記一定値α、β、
γ、εをどのようにとるかは、実際に突発事象をどの程
度正確に検知できるか、運用する高速道路を統計的に調
べた上で、決定すればよい。
【0037】そして、評価値に基づき、突発事象発生を
判定し(ステップS11)、判定結果を出力する(ステッ
プS12)。図8は、突発事象発生判定処理(S11)
の詳細を示すフローチャートである。しきい値τ1,τ
2,τ3(τ1>τ2>τ3)を3つ設け、τ1<評価値な
ら、突発事象発生確率90%以上と判断し(ステップT
4)、突発事象発生判定フラグをオンする(ステップT
8)。τ2<評価値<τ1なら、突発事象発生確率80%
〜90%と判断し(ステップT5)、突発事象発生判定フ
ラグをオンする(ステップT8)。τ3<評価値<τ2な
ら、突発事象発生確率50%〜80%と判断し(ステッ
プT6)、交通状態注意判定フラグをオンする(ステップ
T9)。
【0038】評価値<τ3なら、突発事象発生確率50
%未満と判断し(ステップT7)、判定フラグをオンしな
い(ステップT10)。前記の実施形態では、交通量Q(t
n)の標本スペクトル分布を求めていたが、速度V(tn)、
車頭間隔D(tn)、時間占有率O(tn)の標本スペクトル分
布を求めても、同様の処理により、突発事象発生判定が
行える。また、これら以外にも、車頭時間間隔、道路区
間の車両存在台数、車両の空間占有率、空間平均速度の
標本スペクトル分布を求めても、同様の処理により、突
発事象発生判定が行える。
【0039】また、標本スペクトル分布ではパワースペ
クトルそのものの値やピーク周波数の値以外にも、スペ
クトル密度の値や位相特性を利用しても同様の効果が得
られる。 4.2 総合判定2(複数の評価値の多数決で判定) この判定方法は、交通量Q(tn)、速度V(tn)、車頭間隔
D(tn)、時間占有率O(tn)など複数の道路の交通諸量の
スペクトル分布を算出した結果得られた、複数の評価値
を利用して突発事象発生を判定する。
【0040】以下では、交通諸量の種類を2とし、それ
ぞれの交通諸量に基づき、算出される評価値を「評価値
A」「評価値PB」とする。図9は、総合判定部23が
行う突発事象発生を判定する処理を説明するフローチャ
ートである。総合判定部23は、この処理を、時刻tk
ごとに繰り返し行う。図9に沿って説明すると、総合判
定部23は、評価値PA,PBを取得し(ステップS2
1)、それぞれしきい値以上であるかどうか判定する(ス
テップS22,24)。両方がしきい値以上であれば、
総合評価値に定数qを加算し(ステップS23)、一方の
みがしきい値以上であれば、総合評価値に定数r(r<
q)を加算する(ステップS25)。q、rは判定の確か
らしさを設定するための加算項である。
【0041】評価値PA,PBがいずれもしきい値未満で
あれば、総合評価値を0にリセットする(ステップS2
6)。総合評価値が一定値以上となったかどうか判定し
(ステップS27)、一定値以上となれば、総合判定部2
3は、突発事象が発生したと判断する(ステップS2
8)。一定値以上でなければ、次の時刻tn+1に判断を持
ち越す。以上のようにして突発事象の発生が判定される
と、交通管理センター10は、関係機関等に情報伝達す
る(ステップS29)。
【0042】4.3 総合判定3(評価値重み付け方
式) この判定方法は、交通量Q(tn)、速度V(tn)、車頭間隔
D(tn)、時間占有率O(tn)など複数の道路の交通諸量の
スペクトル分布を算出した結果得られた、複数の評価値
を重み付けして平均をとり、突発事象発生を判定する。
交通量Q(tn)、速度V(tn)、車頭間隔D(tn)に対する評
価値PA,PB,PCを想定する。図10は、重み付き平
均値Ptotalを用いて突発事象発生を判定する処理を説
明するためのフローチャートである。
【0043】総合判定部23は、それぞれ重み係数α,
β,γを用いて、各評価値PA,PB,PCの重み付け平
均Ptotalを算出する(ステップT21)。 Ptotal=(αPA+βPB+γPC)/(α+β+γ) 総合判定部23は、このPtotalを検知しきい値と比較
し(ステップT22)、検知しきい値を超えていれば突発
事象の発生尤度が十分に高く「突発事象発生」と判断す
る(ステップT24)。この検知しきい値が高すぎると検
知漏れが多くなり、検知しきい値が低すぎると誤検知が
増える。この検知しきい値は、後に図11を用いて説明
する検知漏れ率や誤検知率の実績に基づき、自動的に決
定されるようにしてもよい。
【0044】検知しきい値を超えていなければ、このP
totalを注意しきい値と比較する(ステップT23)。注
意しきい値<検知しきい値の関係がある。注意しきい値
を超えていれば、突発事象の発生尤度が中程度に高く、
「突発事象の発生の可能性が高い注意状態」と判断する
(ステップT25)。注意しきい値を超えていなければ、
突発事象の発生尤度が低く、「突発事象の発生なし」と
判断する(ステップT26)。
【0045】ここで、前記重み係数α,βの決定の仕方
を説明する。この決定をする前提として、多量の交通計
測データを集め、実際に突発事象が発生した時の交通計
測データに基づいて、総合判定部23で判定して、正し
く検知したかどうかなどの実績を調べておく必要があ
る。図11は、この検知率等の記録方法を説明するため
のフローチャートである。まず、交通計測データを常時
集積している(ステップU1)。実際に突発事象が発生し
たことが分かると(ステップU2のYES)、発生時刻前後
の交通計測データを参照する(ステップU3)。
【0046】次に、評価値PAのみによって(α=1,β
=0,γ=0として)突発事象の発生判定処理を行い、
評価値PBのみによって(α=0,β=1,γ=0とし
て)突発事象の発生判定処理を行い、評価値PCのみに
よって(α=0,β=0,γ=1として)突発事象の発
生判定処理を行う(ステップU4)。これらの3つの方
法(それぞれ、方法A,B,Cという)での処理結果
を、突発事象が発生するたび蓄積していく。
【0047】この結果、3つの方法ごとに、突発事象全
発生件数に対して正しく検知できた確率を「正検知
率」、突発事象全発生件数に対して検知できなかった確
率を「検知漏れ率」、総検知数に対して誤って検知した
確率を「誤検知率」、突発事象が実際に発生してから検
知するまでの時間を「検知遅れ時間」とする(ステップ
U5)。総合判定部23は、2つの方法ごとにこれらの
値を、交通状態、曜日、季節、天候、時間帯別に分類
し、記録している。
【0048】次の表1は、記録内容に基づいて、3つの
方法A,B,Cを評価した結果を示す。
【0049】
【表1】
【0050】総合判定部23は、重み係数α,β,γを
決定する。重み係数α,β,γは、渋滞の程度、大小車
種の分布などの関数となる。図12は、重み係数α,
β,γの決定処理を説明するためのフローチャートであ
る。この処理は、リアルタイムで行う処理である。α,
β,γの初期値(例えば初め全部同一の値とする)に対
して修正を施す。まず、各方法A,B,Cに対する処理
結果を取得する (ステップV1)。
【0051】そして、今の交通状態(渋滞の程度)をチ
ェックする(ステップV2)。渋滞がなければ(ステップ
V2のNO)、方法Cの重み係数γに正の定数γ2を付加す
る(ステップV6)。渋滞があれば、車高、車長データな
どに基づいて、小型車の割合を調べ(ステップV3)、小
型車の割合が比較的多ければ(ステップV3のYES)、方
法Cの重み係数γに正の定数γ1を付加する(ステップV
4)。γ1>γ2の関係がある。
【0052】小型車の割合が比較的少なければ(ステッ
プV3のNO)、方法Cの重み係数γに正の定数γ2を付加
する(ステップV5)。このように、渋滞や車種の分布を
考慮するのは、方法Cは、渋滞時に非常に精度が高く、
大型車が増えれば、若干精度が落ちるという評価が得ら
れているからである(表1参照)。以上のようにして、
重み係数α,β,γが自動的に決定されるので、これら
を用いて総合評価値Ptotalを算出することができる。
【0053】5.突発事象発生区間の特定 以上に説明した突発事象の発生が複数の区間で判定され
た場合、各区間における判定の評価値を比較して、もっ
とも評価値の高い区間を突発事象発生区間として特定す
ることができる。図13は、突発事象発生区間を特定す
る処理を説明するためのフローチャートである。
【0054】まず、図7〜図10で説明した突発事象発
生検知処理を、それぞれの監視対象道路区間1,2,‥
‥,i,‥‥で行う(ステップW1)。すべての監視対
象道路区間1,2,‥‥,iで同処理が終了すれば(ス
テップW2のYES)、突発事象発生と判定された区間があ
るかどうか調べる(ステップW3)。そして、各区間で
算出された評価値を比較する(ステップW4)。この評
価値が最大を示す区間を、突発事象発生区間と特定する
(ステップW5)。
【0055】図14は、5つの区間での検知処理結果か
ら得られた評価値の時間推移を示すグラフである。この
グラフによれば、事故は8時20分に発生し、各区間1
〜3での評価値が上がっている。特に区間2の評価値が
最大であるので、区間2が突発事象発生区間と特定する
ことができる。 6.情報伝達 以上のようにして突発事象の発生及びその発生区間が決
定されると、交通管理センター10は、可変表示板6,
9に、突発事象の発生を表示し、路側ビーコン7を通し
て車両に突発事象の発生を通知する。
【0056】この通知にあたっては、図8のステップT
8,図10のステップT24で示したように「突発事象
発生」と判定されていれば、交通管理センター10の出
力処理部25は、可変表示板6,9に「この先事故・止
まれ」のような運転者の警告を与えるメッセージを表示
し、路側ビーコン7を通して車両にも危険区間である旨
を通知する。図8のステップT9,図10のステップT
25で示したように「突発事象の発生の可能性が高い注
意状態」と判定されていれば、出力処理部25は、可変
表示板6,9に「前方注意」のように運転者の注意を喚
起するようなメッセージを表示し、路側ビーコン7を通
して車両にも走行注意区間である旨を通知する。
【0057】そして、この情報を通信回線を通して関係
機関13や放送局14に連絡する。なお、すでに道路工
事などが予定され、交通流の異常が予想されている場合
は、出力処理部25は、当該時刻に突発事象の発生を判
定しても、この判定に基づいて可変表示板6,9に突発
事象の発生を表示することはなく、関係機関13や放送
局14に連絡することもない。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明の交通流の異常検知
装置又は方法によれば、道路上の突発事象の発生をより
精度よく検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】交通流の異常検知をするための交通流監視シス
テムを示す概略図である。
【図2】交通管理センター10内のコンピュータ11の
機能ブロック図である。
【図3】実際に事故の発生した日に算出された交通量Q
(tn)の1分おきの変動を示すグラフである。
【図4】標本スペクトル(パワースペクトル)pjを求
め、その時間変化を図示したグラフである。
【図5】標本スペクトルpjを求め、そのスペクトルの
ピーク値をプロットしたグラフである。
【図6】標本スペクトルのピーク周波数をプロットした
グラフである。
【図7】総合判定部23が行う単一の評価値に基づく突
発事象発生判定処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図8】突発事象発生判定処理の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図9】総合判定部23が行う複数の評価値に基づく突
発事象発生を監視する処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図10】総合判定部23が行う複数の評価値の重み付
け平均値に基づく突発事象発生を監視する処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図11】過去の実績に基づく検知率等の記録方法を説
明するためのフローチャートである。
【図12】重み係数の決定処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図13】突発事象発生区間を特定する処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図14】各区間で算出された評価値の時間推移を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 高速道路 2 一般道路 3 車両感知器 4 一次処理装置 5 車両感知器 6 可変表示板 7 路側ビーコン 9 可変表示板 10 交通管理センター 11 コンピュータ 13 関係機関 14 放送局 21 入力処理部 22 判定部 23 総合判定部 25 出力処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天目 健二 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 Fターム(参考) 5C087 AA03 AA10 AA19 AA40 BB03 BB20 BB74 BB76 DD13 DD49 EE14 FF01 FF02 FF04 FF16 FF19 GG06 GG19 GG66 5H180 AA01 BB04 BB15 CC04 CC11 CC15 CC18 DD02 DD03 DD04 EE01 EE02 EE07 EE15

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】道路の交通諸量を計測する計測手段と、 交通諸量変化のスペクトルを算出するスペクトル算出手
    段と、 スペクトル算出手段により算出されたスペクトルに基づ
    いて道路上の突発事象の発生を検知する総合判定手段と
    を有することを特徴とする交通流の異常検知装置。
  2. 【請求項2】前記交通諸量は、交通量、車両の速度、時
    間占有率、車頭時間間隔、道路区間の車両存在台数、空
    間占有率、空間速度、車頭距離間隔のいずれかから選ば
    れるものである請求項1記載の交通流の異常検知装置。
  3. 【請求項3】前記計測手段は、車両感知器の感知信号に
    基づいて道路の交通諸量を計測するものである請求項1
    記載の交通流の異常検知装置。
  4. 【請求項4】総合判定手段は、スペクトル算出手段によ
    り算出されたスペクトルに基づいて道路上の突発事象の
    発生尤度を表す評価値を算出し、これらの評価値に基づ
    いて道路上の突発事象の発生を検知するものであること
    を特徴とする請求項1記載の交通流の異常検知装置。
  5. 【請求項5】前記総合判定手段は、評価値がしきい値を
    超えたときに、道路上の突発事象の発生を検知するもの
    であることを特徴とする請求項4記載の交通流の異常検
    知装置。
  6. 【請求項6】前記しきい値は、時間帯、曜日などに応じ
    て統計的に求められ、記憶されている値である請求項5
    記載の交通流の異常検知装置。
  7. 【請求項7】前記スペクトル算出手段は、複数の交通諸
    量変化のスペクトルを算出するものであり、 総合判定手段は、スペクトル算出手段により算出された
    複数のスペクトルに基づいて道路上の突発事象の発生尤
    度を表す評価値をそれぞれ算出し、これらの評価値の重
    み付け平均値に基づいて道路上の突発事象の発生を検知
    するものであることを特徴とする請求項1記載の交通流
    の異常検知装置。
  8. 【請求項8】前記重み付け係数は、次の(a)〜(c)のいず
    れか1つ、又はこれらの組み合わせの関数であり、自動
    的に決定されることを特徴とする請求項7記載の交通流
    の異常検知装置。 (a)渋滞の程度 (b)大小車種の分布 (c)各スペクトルの検知精度
  9. 【請求項9】実際に発生した突発事象に関連して取得さ
    れた交通計測データに基づいて、各スペクトルを用いた
    検知結果を求め、実績データとして蓄積することを特徴
    とする請求項7記載の交通流の異常検知装置。
  10. 【請求項10】前記実績データには、正検知率、検知漏
    れ率、誤検知率、検知遅れ時間のうち1又は複数のデー
    タが含まれることを特徴とする請求項9記載の交通流の
    異常検知装置。
  11. 【請求項11】前記総合判定手段により道路上の突発事
    象が検知された場合に、その突発事象の発生を外部に知
    らせる情報提供手段をさらに有することを特徴とする請
    求項1記載の交通流の異常検知装置。
  12. 【請求項12】前記情報提供手段は、当該地域内若しく
    は当該区間内を走行する車両、又は当該地域内若しくは
    当該区間内への走行が予想される車両に対して情報を提
    供するものであることを特徴とする請求項11記載の交
    通流の異常検知装置。
  13. 【請求項13】前記情報提供手段は、すでに予定されて
    いる道路上の事象に対しては、その事象の発生を検知し
    ても外部に知らせないことを特徴とする請求項12記載
    の交通流の異常検知装置。
  14. 【請求項14】前記総合判定手段は、判定の基礎となっ
    た値の大きさに応じて、段階的な判定を行い、前記情報
    提供手段は、この総合判定手段による段階的な判定の結
    果によって異常情報の内容を変えることを特徴とする請
    求項11記載の交通流の異常検知装置。
  15. 【請求項15】前記総合判定手段は、複数の道路区間で
    交通流の異常を検知した場合、判定の基礎となった値の
    大きさに応じて、異常発生区間を特定することを特徴と
    する請求項1記載の交通流の異常検知装置。
  16. 【請求項16】道路の交通諸量を計測し、 この計測結果に基づいて、交通諸量変化のスペクトルを
    算出し、 算出されたスペクトルに基づいて道路上の突発事象の発
    生を検知することを特徴とする交通流の異常検知方法。
JP2001211153A 2000-10-13 2001-07-11 交通流の異常検知装置及び方法 Expired - Fee Related JP3758534B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001211153A JP3758534B2 (ja) 2000-10-13 2001-07-11 交通流の異常検知装置及び方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-314139 2000-10-13
JP2000314139 2000-10-13
JP2001211153A JP3758534B2 (ja) 2000-10-13 2001-07-11 交通流の異常検知装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002190090A true JP2002190090A (ja) 2002-07-05
JP3758534B2 JP3758534B2 (ja) 2006-03-22

Family

ID=26602086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001211153A Expired - Fee Related JP3758534B2 (ja) 2000-10-13 2001-07-11 交通流の異常検知装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3758534B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005055244A1 (de) * 2005-11-19 2007-05-31 Daimlerchrysler Ag Verfahren zur verkehrsdatenbasierten Unfallerkennung
WO2012002097A1 (ja) * 2010-06-29 2012-01-05 本田技研工業株式会社 渋滞予測方法
JP2012501033A (ja) * 2008-08-28 2012-01-12 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 転倒検知システム及び/又は転倒防止システム
WO2012081209A1 (ja) * 2010-12-15 2012-06-21 本田技研工業株式会社 渋滞予測方法
JP2012128614A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Honda Motor Co Ltd 渋滞予兆表示方法
JP2012221375A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Honda Motor Co Ltd 運転支援装置
JP2013041316A (ja) * 2011-08-11 2013-02-28 Honda Motor Co Ltd サーバ側渋滞解消走行支援方法
JP2013218372A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Honda Motor Co Ltd 渋滞予測方法
WO2014136949A1 (ja) * 2013-03-08 2014-09-12 本田技研工業株式会社 渋滞予兆検知方法、プログラムおよび渋滞予兆検知装置
JP2016014993A (ja) * 2014-07-01 2016-01-28 本田技研工業株式会社 渋滞予兆検知方法、プログラムおよび渋滞予兆検知装置
JP2016088133A (ja) * 2014-10-30 2016-05-23 日産自動車株式会社 走行制御装置
WO2017047687A1 (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 株式会社日立国際電気 監視システム
JP2017084268A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 株式会社東芝 事故発生予報システム、および事故発生予報方法
JP2019079117A (ja) * 2017-10-20 2019-05-23 株式会社東芝 管理車両配車システム、管理車両配車方法及びプログラム
CN111275957A (zh) * 2018-12-05 2020-06-12 杭州海康威视系统技术有限公司 一种交通事故信息采集方法、系统及摄像机
KR20210085881A (ko) * 2019-12-31 2021-07-08 네이버시스템(주) 터널 도로에서의 교통 안전 관리 방법 및 터널도로에서의 교통 안전 관리 시스템

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110634288B (zh) * 2019-08-30 2022-06-21 上海电科智能系统股份有限公司 基于三元高斯混合模型的多维城市交通异常事件识别方法

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005055244A1 (de) * 2005-11-19 2007-05-31 Daimlerchrysler Ag Verfahren zur verkehrsdatenbasierten Unfallerkennung
JP2012501033A (ja) * 2008-08-28 2012-01-12 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 転倒検知システム及び/又は転倒防止システム
US9449509B2 (en) 2010-06-29 2016-09-20 Honda Motor Co., Ltd. Method of traffic congestion estimation
CN103038117A (zh) * 2010-06-29 2013-04-10 本田技研工业株式会社 堵车预测方法
JPWO2012002097A1 (ja) * 2010-06-29 2013-08-22 本田技研工業株式会社 渋滞予測方法
WO2012002097A1 (ja) * 2010-06-29 2012-01-05 本田技研工業株式会社 渋滞予測方法
JP5481557B2 (ja) * 2010-06-29 2014-04-23 本田技研工業株式会社 渋滞予測方法
WO2012081209A1 (ja) * 2010-12-15 2012-06-21 本田技研工業株式会社 渋滞予測方法
JP2012128614A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Honda Motor Co Ltd 渋滞予兆表示方法
JP5555778B2 (ja) * 2010-12-15 2014-07-23 本田技研工業株式会社 渋滞予測方法
US8731809B2 (en) 2010-12-15 2014-05-20 Honda Motor Co., Ltd. Traffic congestion prediction method
JPWO2012081209A1 (ja) * 2010-12-15 2014-05-22 本田技研工業株式会社 渋滞予測方法
JP2012221375A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Honda Motor Co Ltd 運転支援装置
JP2013041316A (ja) * 2011-08-11 2013-02-28 Honda Motor Co Ltd サーバ側渋滞解消走行支援方法
JP2013218372A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Honda Motor Co Ltd 渋滞予測方法
WO2014136949A1 (ja) * 2013-03-08 2014-09-12 本田技研工業株式会社 渋滞予兆検知方法、プログラムおよび渋滞予兆検知装置
JP5927336B2 (ja) * 2013-03-08 2016-06-01 本田技研工業株式会社 渋滞予兆検知方法、プログラムおよび渋滞予兆検知装置
JPWO2014136949A1 (ja) * 2013-03-08 2017-02-16 本田技研工業株式会社 渋滞予兆検知方法、プログラムおよび渋滞予兆検知装置
US9646492B2 (en) 2013-03-08 2017-05-09 Honda Motor Co., Ltd. Congestion sign detection method, program, and congestion sign detection device
JP2016014993A (ja) * 2014-07-01 2016-01-28 本田技研工業株式会社 渋滞予兆検知方法、プログラムおよび渋滞予兆検知装置
JP2016088133A (ja) * 2014-10-30 2016-05-23 日産自動車株式会社 走行制御装置
JPWO2017047687A1 (ja) * 2015-09-17 2018-08-02 株式会社日立国際電気 監視システム
WO2017047687A1 (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 株式会社日立国際電気 監視システム
JP2017084268A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 株式会社東芝 事故発生予報システム、および事故発生予報方法
JP2019079117A (ja) * 2017-10-20 2019-05-23 株式会社東芝 管理車両配車システム、管理車両配車方法及びプログラム
JP2022107672A (ja) * 2017-10-20 2022-07-22 株式会社東芝 管理車両配車システム、管理車両配車方法及びプログラム
CN111275957A (zh) * 2018-12-05 2020-06-12 杭州海康威视系统技术有限公司 一种交通事故信息采集方法、系统及摄像机
KR20210085881A (ko) * 2019-12-31 2021-07-08 네이버시스템(주) 터널 도로에서의 교통 안전 관리 방법 및 터널도로에서의 교통 안전 관리 시스템
KR102286329B1 (ko) * 2019-12-31 2021-08-06 네이버시스템(주) 터널 도로에서의 교통 안전 관리 방법 및 터널도로에서의 교통 안전 관리 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP3758534B2 (ja) 2006-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002190090A (ja) 交通流の異常検知装置及び方法(スペクトル)
Marfia et al. Vehicular congestion detection and short-term forecasting: a new model with results
CN110164130B (zh) 交通事件检测方法、装置、设备及存储介质
Kitali et al. Likelihood estimation of secondary crashes using Bayesian complementary log-log model
JP5298712B2 (ja) 感知器異常検出システム、方法、感知器異常検出装置及びコンピュータプログラム
US20130253808A1 (en) Estimating Incident Duration
CN113870564B (zh) 一种封闭路段交通拥堵分类方法、系统、电子设备及存储介质
Yuan et al. Modeling real-time cycle-level crash risk at signalized intersections based on high-resolution event-based data
Asakura et al. Incident detection methods using probe vehicles with on-board GPS equipment
CN109637127B (zh) 一种信号灯近似时长的确定方法及系统
Margreiter Automatic incident detection based on bluetooth detection in northern Bavaria
JP3876653B2 (ja) 交通流の異常検知装置及び方法
US20230326334A1 (en) Vehicle guidance method, apparatus, and system for freeway
CN111754780A (zh) 一种基于拥堵指数的判断路段拥堵程度的方法
JP4030354B2 (ja) 突発事象検出装置
Nathanail et al. Traffic volume responsive incident detection
Cunto et al. Comparison of simulated freeway safety performance with observed crashes
TW202111658A (zh) 交通事件偵測系統及方法
JP3963085B2 (ja) 交通流の異常検知装置及び方法
Luk et al. Characterization of incidents on an urban arterial road
JPH08106594A (ja) 交通渋滞判定装置
Ackaah et al. Quality evaluation method for variable speed limit systems: incident detection and warning potential
CN111047878B (zh) 交通违章判定方法、装置及交通卡口
Khoury et al. Performance comparison of automatic vehicle identification and inductive loop traffic detectors for incident detection
JP3726787B2 (ja) 突発事象の発生地点特定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100113

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110113

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110113

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120113

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120113

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130113

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130113

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140113

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees