JPH08106594A - 交通渋滞判定装置 - Google Patents

交通渋滞判定装置

Info

Publication number
JPH08106594A
JPH08106594A JP26092794A JP26092794A JPH08106594A JP H08106594 A JPH08106594 A JP H08106594A JP 26092794 A JP26092794 A JP 26092794A JP 26092794 A JP26092794 A JP 26092794A JP H08106594 A JPH08106594 A JP H08106594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
section
traffic
congestion
information
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26092794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3249690B2 (ja
Inventor
Yukihiro Kaneko
幸弘 金子
Nobuhiro Fukuda
信浩 福田
Mitsuaki Ota
光明 太田
Satoshi Kobayashi
敏 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP26092794A priority Critical patent/JP3249690B2/ja
Publication of JPH08106594A publication Critical patent/JPH08106594A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3249690B2 publication Critical patent/JP3249690B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 実際に発生している渋滞の情報を正しく提示
できる交通渋滞判定装置を提供する。 【構成】 各区間に設置された車両感知手段11から収集
された情報に基づいて交通渋滞を判定する交通渋滞判定
装置において、前記情報から各区間における交通状態を
判定する区間渋滞度判定手段23と、ある区間の区間交通
量と区間速度とが設定範囲に含まれるとき、その区間の
近隣区間における交通状態またはその区間の過去におけ
る交通状態を参考に、区間渋滞度判定手段によって判定
されたその区間の交通状態を補正する補正手段3と、補
正された後の各区間の交通状態を基に全体の渋滞区間に
関する情報を作成する渋滞情報作成手段41とを設ける。
補正手段は、極低速車両が通過したために非渋滞を渋滞
と判定されたり、また、渋滞による停止状態を非渋滞ま
たは欠測と判定された場合の誤りを正すことができ、渋
滞区間を正確に提示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交通管制システムにお
いて、道路上の交通渋滞を自動判定し、道路利用者に渋
滞情報を提供する交通渋滞判定装置に関し、特に、渋滞
の状況を誤りなく判定できるように構成したものであ
る。
【0002】
【従来の技術】交通渋滞の情報は、道路の区間毎に設置
された車両感知器のデータが一箇所に集められ、これら
のデータから車両の速度などの情報が抽出され、この情
報に基づいて渋滞の有無が自動的に判定され、その渋滞
情報が交通情報センターの表示ボード、あるいは高速道
路入口や料金所に設けられた図形型所要時間板や表示板
などに表示される。
【0003】こうした交通渋滞を判定する従来の装置
は、図13に示すように、車両感知器から送られた車両
感知パルスの異常な要素を補正で除き、クリーンパルス
データを作成する車両感知器クリーンパルスデータ作成
部61と、クリーンパルスデータを1分毎の交通量・車両
速度・車両のオキュパンシ(占有率)にまとめる1分間
データ作成部62と、この1分間データを任意の時間単位
の車線毎のデータにまとめる車線データ作成部63と、こ
の車線データから各区間毎のデータを作成する区間デー
タ作成部64と、各区間における車両速度を用いて各区間
の渋滞度を判定する区間渋滞度判定部65と、区間毎の渋
滞度の判定結果をもとに各区間を結合した渋滞情報を作
成する渋滞情報作成部66とで構成されている。
【0004】この交通渋滞判定装置では、車両感知器ク
リーンパルスデータ作成部61が、車両感知器から得たデ
ータの異常要素を除いてクリーンパルスデータを作成
し、1分間データ作成部62が、クリーンパルスデータか
ら1分毎の交通量・車両速度・車両のオキュパンシを求
め、さらに車線データ作成部63が、これを車線毎の車線
データにまとめ、区間データ作成部64が車線データから
各区間における区間データを作成する。
【0005】区間渋滞度判定部65は、図14に示すよう
に、各区間における車両速度(区間速度)をパラメータ
として、各区間の交通状態をG(非渋滞)、Y(混雑)
及びR(渋滞)の3ランクに分類する。
【0006】渋滞情報作成部66は、図15に示すよう
に、区間渋滞度判定部65が判定した各区間の交通状況
(結合前)を結合して、道路全体の渋滞情報(結合後)
を作成する。このとき、前後の区間の交通状況に照らし
て、区間渋滞度判定部65の判定した各区間の交通状況の
ランクを必要に応じて修正する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の交通渋
滞判定装置では、区間渋滞度判定を主に区間速度で行な
っているため、例えば夜間の非渋滞時に速度の遅い工事
車両が通過したときには、その区間が突然渋滞となって
しまうことがある。
【0008】また、渋滞が長い距離に渡って発生し、一
部の区間の車両が停止状態、即ち、区間速度0km/
h、区間交通量0台/分の状態になると、その区間の交
通状態が非渋滞または欠測(測定データなし)と判断さ
れ、そのために渋滞の先頭区間または途中区間が渋滞と
表示されない、先頭欠落や中抜けの状態が発生する場合
がある。
【0009】また、交通渋滞の原因となる事故や土砂崩
れの発生、あるいは道路工事等の事象情報は、非常電話
やITV(道路上に設置されたカメラ)等、他の交通情
報収集装置を通じて交通情報センターに集められる。こ
れらの事象情報と渋滞情報との関連付けを自動的に行な
い、渋滞情報に合わせて渋滞原因を表示することができ
れば、道路利用者にとって都合がよいが、従来の交通渋
滞判定装置は、こうした機能を備えていない。
【0010】本発明は、これらの従来の問題点を解決す
るものであり、特定車両の走行状態によって渋滞を誤認
することがなく、実際に発生している渋滞の長さに近い
渋滞長情報を与えることができ、また、工事、事故等の
事象を渋滞情報と関連付けることによって、渋滞原因を
自動検出することができる交通渋滞判定装置を提供する
ことを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、各
区間に設置された車両感知手段から収集された情報に基
づいて交通渋滞を判定する交通渋滞判定装置において、
前記情報から各区間における交通状態を判定する区間渋
滞度判定手段と、ある区間の区間交通量と区間速度とが
設定範囲に含まれるとき、その区間の近隣区間における
交通状態またはその区間の過去における交通状態を参考
に、区間渋滞度判定手段によって判定されたその区間の
交通状態を補正する補正手段と、補正された後の各区間
の交通状態を基に全体の渋滞区間に関する情報を作成す
る渋滞情報作成手段とを設けている。
【0012】また、区間交通量及び区間速度が設定値以
下である区間に対して、補正手段は、その区間の近隣区
間における交通状態及びその区間の過去における交通状
態が共に非渋滞であるとき、その区間における交通状態
を非渋滞に補正する。
【0013】また、区間交通量及び区間速度が共に0で
ある区間に対して、補正手段は、その区間の近隣区間に
おける交通状態及びその区間の過去における交通状態が
共に渋滞または混雑であるとき、その区間における交通
状態を渋滞に補正する。
【0014】また、渋滞情報作成手段により作成された
渋滞区間の先頭区間を基準位置にとり、情報収集された
工事・事故等の事象がこの基準位置から設定範囲内で生
じているかどうかを識別することによりこの渋滞区間に
おける渋滞原因を検索する交通障害検出手段を設けてい
る。
【0015】
【作用】そのため、補正手段は、区間速度を重視する判
定において冒し易い誤り、即ち、実際には非渋滞である
にも拘わらず極低速車両が通過したために交通状態を
「渋滞」と判定する誤りや、渋滞による停止状態を「非
渋滞」または「欠測」と判定する誤りを正すことができ
る。従って、この交通渋滞判定装置では、渋滞区間を正
確に提示することができる。
【0016】交通障害検出手段は、情報収集して得た工
事・事故等の発生位置と渋滞区間とを比較して、その渋
滞の原因を検出する。このとき、渋滞区間が正確に求め
られているため、渋滞原因の検出が的確に行なわれる。
【0017】
【実施例】
(第1実施例)第1実施例の交通渋滞判定装置は、図2
に示すように、交通状況や突発事象、工事情報等を収集
する情報収集部1と、収集された交通状況のデータに基
づいて各区間の交通状態を判定する区間情報処理部2
と、各区間の交通状態の判定結果を補正する区間渋滞度
補正部3と、補正された各区間の交通状態に基づいて道
路全体の渋滞情報を作成するとともに、情報収集部1で
収集された情報に基づいて渋滞の原因を検出する区間結
合情報処理部4と、各部間にデータを伝送する通信手段
5とを備えている。
【0018】この情報収集部1は、図1に示すように、
道路上の各区間毎に設置された車両感知器11と、車両感
知器11のデータを処理する受信処理部13と、道路上で発
生した突発事象を伝える非常電話、ITV、崖崩れを検
知する断面センサ、AVI(自動交通情報提供システ
ム)等の情報出力装置12と、この情報出力装置12のデー
タを処理する受信処理部14とを具備している。この内、
車両感知器11のデータを処理する受信処理部13は、図1
3の車両感知器クリーンパルスデータ作成部61、1分間
データ作成部62及び車線データ作成部63の処理を行な
う。
【0019】また、区間情報処理部2は、同図1に示す
ように、受信処理部13から得た情報を基に区間データを
作成する区間データ作成部21と、故障した車両感知器11
のデータによる自動渋滞判定を停止するトラカン(車両
感知器)ロック部22と、各区間の区間渋滞度を判定する
渋滞判定処理部23とを具備している。
【0020】また、区間結合情報処理部4は、同図1に
示すように、区間渋滞度補正部3で補正された区間渋滞
度を用いて道路全体の渋滞情報を作成する渋滞情報作成
部41と、混雑状況を表示するための表示内容を作成する
混雑イベント作成部42と、情報収集部1の情報出力装置
12から受信した情報を用いて渋滞原因を検出する交通障
害検出部43とを具備している。
【0021】この装置では、情報収集部1の受信処理部
13が、車両感知器11から得たデータよりクリーンパルス
データを作成し、次いで1分毎の交通量・車両速度・オ
キュパンシを求め、それらをさらに5分間の車線データ
として集計する。
【0022】区間情報処理部2の区間データ作成部21
は、この5分間の車線データから5分間の区間データを
作成する。この時、車線データが欠測の場合には、他区
間のデータなどからバックアップ処理を行なう。トラカ
ンロック部22は、車両感知器11が故障を起こした時、不
確かなデータでの渋滞情報作成を防止するため、KP
(キロポスト)の値を指定することによりその範囲内の
自動渋滞判定を停止する。
【0023】渋滞判定処理部23は、区間速度と判定基準
速度との大小を比較して各区間の区間渋滞度を判定す
る。このとき、図3(a)、(b)に示すように、渋滞
が進行しているときの判定基準速度(Vx、Vy)は、
渋滞が解消に向かっているときの判定基準速度(V
x’、Vy’)よりも低く設定し、区間速度VがV≧V
x(渋滞解消中のときはV≧Vx’)の場合に「非渋滞
(渋滞ランク0(G))」、Vx>V≧Vy(渋滞解消
中のときはVx’>V≧Vy’)の場合に「混雑(渋滞
ランク1(Y))」、また、Vy>V≧0(渋滞解消中
のときはVy’>V≧0)の場合に「渋滞(渋滞ランク
2(R))」、とそれぞれ判定する。ここで渋滞が進行
中の判定基準速度(Vx、Vy)と渋滞が解消中の判定
基準速度(Vx’、Vy’)とを変えているのは、渋滞
のヒステリシスを考慮したためである。この判定基準速
度は、各システムにおいて変更可能であり、VxとV
x’及びVyとVy’とを同じ値に設定しても良い。
【0024】区間渋滞度補正部3は、渋滞判定処理部23
により判定された区間渋滞度を補正する。この補正は、
次の二つのケースについて行なう。 (1)非渋滞時に速度の遅い工事車両などが通過したた
めに、その区間の交通状態が渋滞と判定された場合 (2)渋滞により車両が停止している区間の交通状態が
非渋滞または欠測と判断された場合 また、これらの補正が実施される設定条件を図8(a)
に示している。
【0025】(1)は、夜間に工事車両などの極低速車
両が道路上を通過したために、誤って渋滞と判定された
場合であり、こうしたケースに対して、図4に示す手順
で渋滞度を補正する。
【0026】ステップ1:渋滞判定処理部23から送られ
たデータに基づき、渋滞度がR(渋滞)の区間につい
て、区間交通量Qが1≦Q≦5、且つ、区間速度Vが0
<V<10の極低速状態であるかどうかを識別する。Y
ESのときは、 ステップ2:現時点における車両進行方向の上流区間の
交通状態がG(非渋滞)であるかどうかを識別する。Y
ESのときは、 ステップ3:前周期における当該区間の交通状態がG
(非渋滞)であるかどうかを識別する。YESのとき
は、 ステップ4:この区間の渋滞度をG(非渋滞)に補正す
る。
【0027】なお、ステップ1〜3において、識別結果
がNOのときは、渋滞度の補正は行なわない。
【0028】この(1)の補正が行なわれる事例を図6
に図示している。現在の交通状態がR(渋滞)である区
間の上流区間(ハッチングした区間)がG(非渋滞)で
あり、また、前周期(5分前)における区間(ハッチン
グした区間)がG(非渋滞)であるため、この区間の交
通状態の判定RをG(非渋滞)に補正している。
【0029】また、(2)のケースに対応して、図5に
示す手順で渋滞度を補正する。
【0030】ステップ10:渋滞判定処理部23から送られ
たデータに基づき、渋滞度がG(非渋滞)またはK(欠
測)の区間について、区間交通量QがQ=0、且つ、区
間速度VがV=0の停止状態であるかどうかを識別す
る。YESのときは、 ステップ11:現時点における上流区間の交通状態がR
(渋滞)またはY(混雑)であるかどうかを識別する。
YESのときは、 ステップ12:前周期における当該区間の交通状態がR
(渋滞)またはY(混雑)であるかどうかを識別する。
YESのときは、 ステップ13:この区間の渋滞度をR(渋滞)に補正す
る。
【0031】なお、ステップ10〜12において、識別結果
がNOのときは、渋滞度の補正は行なわない。
【0032】この(2)の補正が行なわれる事例を図7
に図示している。渋滞の先頭区間では、その上流区間
(右隣りの区間)の交通状態がR(渋滞)であり、前周
期(5分前)の交通状態がR(渋滞)であるため、交通
状態のG(非渋滞)またはK(欠測)の判定がR(渋
滞)に補正される。また、渋滞区間の途中にG(非渋
滞)またはK(欠測)の区間が二つ続く場合には、ま
ず、その内の上流側(右側)の区間の交通状態がR(渋
滞)に補正され、その結果、続く区間(左側の区間)の
交通状態が、図5の手順でR(渋滞)に補正される。
【0033】(1)及び(2)の補正における参照区間
の渋滞度と補正後の渋滞度との関係を図8(b)にまと
めて示している。
【0034】区間結合情報処理部4の渋滞情報作成部41
は、区間渋滞度補正部3で補正された後の各区間の区間
渋滞度を用いて道路全体の渋滞情報を作成する。そのた
めに渋滞情報作成部41は、まず、区間渋滞度に基づい
て、渋滞区間の長さを表す区間渋滞長を求める。この区
間渋滞長は、図9(a)に示すように、渋滞度ランクが
2(R)の区間には区間渋滞長としてLを設定し、渋滞
度ランク2(R)の区間に隣接する渋滞度ランク1
(Y)の区間には、C×L(Cは0.5に設定。但し、
変更可能である)の区間渋滞長を設定し、また、渋滞度
ランクが0(G)の区間の区間渋滞長を0として、それ
らの値を加算し、複数の区間に跨がる渋滞の長さを区間
渋滞長として求める。このようにして求めた区間渋滞長
を図9(b)に示している。
【0035】次に、渋滞情報作成部41は、この区間渋滞
長から、渋滞間の非渋滞部分の長さを求め、この非渋滞
部分の長さが予め設定した渋滞連結判定値より小さい場
合に、非渋滞部分の渋滞ランクを渋滞(R)に変更し、
渋滞を一つに連結する。この様子を図10に示してい
る。こうして渋滞情報作成部41は、道路における渋滞情
報を作成する。
【0036】混雑イベント作成部42は、渋滞情報作成部
41で作成された渋滞情報に基づいて、図形型所要時間
板、図形板、または情報ターミナルに、混雑表示を行な
うための混雑イベントを作成する。また、交通障害検出
部43では、渋滞情報作成部41で作成された渋滞情報、及
び情報収集部1の各種センサ12で収集された事象情報か
ら渋滞の原因を検出する。
【0037】このように第1実施例の交通渋滞判定装置
では、夜間の工事車両など、極低速車両の通過時に、実
際には渋滞が発生していないにもかかわらず、渋滞と誤
認して、渋滞イベントを発生させてしまう事態を防ぐこ
とができる。また、渋滞により車両が停止している状態
のときは、交通状態を正しく「渋滞」と判定することが
でき、渋滞区間の先頭欠落及び中抜けを防ぎ、渋滞区間
を正確に提示することができる。
【0038】図8(a)における極低速状態及び車両停
止状態の設定値は、各システムにおいて変更が可能であ
る。また、図8(b)における上流区間及び前周期の渋
滞度は、渋滞情報作成部41による連結補正が行なわれる
前の該当区間の渋滞度を参照する。なお、この図8
(b)における各渋滞度を変更することは可能であり、
また、参照する区間を変更することも可能である。
【0039】(第2実施例)第2実施例では、図1の交
通渋滞判定装置における交通障害検出部43の動作につい
て説明する。
【0040】交通障害検出部43は、渋滞情報作成部41で
作成された渋滞情報と、非常電話・ITV等の情報出力
装置12より収集した突発事象や工事等に関する事象情報
とを照合して、渋滞原因を求める交通障害検出処理を行
なう。交通障害検出部43は、この処理を図11に示す手
順で実行する。また、このときの模様を図12に示して
いる。
【0041】ステップ20:突発事象・工事等の事象情報
が各種センサ12および遠隔制御卓から収集されたかどう
かを判定する。もし事象情報が収集された場合は、 ステップ21:図12に示すように、その事象情報が、渋
滞区間の下流端(渋滞区間の先端)から下流側に向かっ
て、渋滞原因判定値(下流用)の範囲内に存在するかど
うかを検索する。この範囲内に事象情報が存在する場合
は、 ステップ23:事象情報の数を判定し、複数個存在する場
合には、 ステップ25:予め設定しておいた優先順位に従って事象
情報を特定し渋滞原因を作成する。
【0042】ステップ24:ステップ23において、事象情
報が1つしか存在しない場合には、その事象情報を渋滞
原因とする。
【0043】また、 ステップ22:ステップ21で下流側に事象情報が存在しな
いと判定した場合は、渋滞区間の下流端から上流側に向
かい、渋滞原因判定値(上流用)の範囲内に事象情報が
存在するかどうかを検索する。事象情報が存在する場合
は、下流側の処理と同様に、ステップ23、24、25により
渋滞原因を作成する。
【0044】なお、ステップ25における優先順位は、事
象情報の重要度などにより任意に設定することができ
る。この実施例の場合は、渋滞区間の下流端に近い順
に、即ち、渋滞情報作成部41で作成された渋滞の先端か
らの距離が近い事象情報程、高い優先順位を与える。
【0045】この交通渋滞判定装置では、区間渋滞度補
正部3を設けたことによって、渋滞区間を正しく求める
ことができる。そのため、交通障害検出部43は、正確な
渋滞の先頭区間を基準にして、交通障害の検出を行なう
ことができる。その結果、非常電話・ITV等から情報
が得られた時、これが渋滞の原因となっているかどうか
の判定を容易に、且つ的確に下すことができる。
【0046】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明の交通渋滞判定装置は、以下に示す効果を有
する。 1.非渋滞時にも拘わらず、極低速車両が通過したため
に、渋滞と誤認して渋滞イベントを発生させてしまう事
態を防ぐことができる。 2.渋滞による車両停止状態を非渋滞や欠測と判定し
て、渋滞区間の先頭欠落及び中抜けを発生する事態を防
止することができ、渋滞区間を正確に示すことができ
る。 3.渋滞区間が正確に求められるため、工事・事故等の
情報を基に、渋滞原因の自動検出を容易、且つ、的確に
行なうことができる。この検出結果は、渋滞情報と併せ
て道路利用者に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における交通渋滞判定装置
の構成を示すブロック図、
【図2】第1実施例の交通渋滞判定装置の全体構成を示
すブロック図、
【図3】前記交通渋滞判定装置の渋滞判定処理部におけ
る判定基準を示す図、
【図4】前記交通渋滞判定装置の区間渋滞度補正部にお
ける補正手順を示すフローチャート(極低速状態の場
合)、
【図5】前記区間渋滞度補正部における補正手順を示す
フローチャート(停止状態の場合)、
【図6】前記区間渋滞度補正部による補正結果を示す図
(極低速状態の場合)、
【図7】前記区間渋滞度補正部による補正結果を示す図
(停止状態の場合)、
【図8】前記区間渋滞度補正部の補正における設定条件
(a)と、参照区間の渋滞度と補正される渋滞度との関
係を示す図(b)、
【図9】前記交通渋滞判定装置の渋滞情報作成部におけ
る区間渋滞長の算出処理を示す図、
【図10】前記渋滞情報作成部における区間連結処理を
示す図、
【図11】第2実施例の交通障害検出部における障害検
出手順を示すフローチャート、
【図12】前記交通障害検出部における障害検出範囲を
示す図、
【図13】従来の交通渋滞判定装置の構成を示すブロッ
ク図、
【図14】従来の交通渋滞判定装置の区間渋滞度判定部
における判定基準を示す図、
【図15】従来の交通渋滞判定装置の渋滞情報作成部に
おける区間連結処理を示す図である。
【符号の説明】
1 情報収集装置 11 車両感知器 12 情報出力装置 13、14 受信処理装置 2 区間情報処理部 21 区間データ作成部 22 トラカンロック部 23 渋滞判定処理部 3 区間渋滞度補正部 4 区間結合情報処理部 41 渋滞情報作成部 42 混雑イベント作成部 43 交通障害検出部 5 通信媒体 61 車両感知器クリーンパルスデータ作成部 62 1分間データ作成部 63 車線データ作成部 64 区間データ作成部 65 区間渋滞度判定部 66 渋滞情報作成部
フロントページの続き (72)発明者 小林 敏 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各区間に設置された車両感知手段から収
    集された情報に基づいて交通渋滞を判定する交通渋滞判
    定装置において、 前記情報から各区間における交通状態を判定する区間渋
    滞度判定手段と、 前記区間の区間交通量と区間速度とが設定範囲に含まれ
    るとき、当該区間の近隣区間における交通状態または当
    該区間の過去における交通状態を参考に、前記区間渋滞
    度判定手段によって判定された当該区間の交通状態を補
    正する補正手段と、 補正された後の各区間の交通状態を基に全体の渋滞区間
    に関する情報を作成する渋滞情報作成手段とを設けたこ
    とを特徴とする交通渋滞判定装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段が、区間交通量及び区間速
    度が設定値以下である区間に対して、前記近隣区間にお
    ける交通状態及び前記過去における交通状態が共に非渋
    滞を示しているとき、当該区間における交通状態を非渋
    滞に補正することを特徴とする請求項1に記載の交通渋
    滞判定装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段が、区間交通量及び区間速
    度が共に0である区間に対して、前記近隣区間における
    交通状態及び前記過去における交通状態が共に渋滞また
    は混雑を示しているとき、当該区間における交通状態を
    渋滞に補正することを特徴とする請求項1に記載の交通
    渋滞判定装置。
  4. 【請求項4】 前記渋滞情報作成手段により作成された
    渋滞区間の先頭区間を基準位置にとり、情報収集された
    工事・事故等の事象が前記基準位置から設定範囲内で生
    じているかどうかを識別することにより前記渋滞区間に
    おける渋滞原因を検索する交通障害検出手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の交通渋滞判定装置。
JP26092794A 1994-10-03 1994-10-03 交通渋滞判定装置 Expired - Fee Related JP3249690B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26092794A JP3249690B2 (ja) 1994-10-03 1994-10-03 交通渋滞判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26092794A JP3249690B2 (ja) 1994-10-03 1994-10-03 交通渋滞判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08106594A true JPH08106594A (ja) 1996-04-23
JP3249690B2 JP3249690B2 (ja) 2002-01-21

Family

ID=17354705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26092794A Expired - Fee Related JP3249690B2 (ja) 1994-10-03 1994-10-03 交通渋滞判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3249690B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002365074A (ja) * 2001-06-07 2002-12-18 Mitsubishi Motors Corp 車両用ナビゲーション装置
JP2005326237A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Aisin Aw Co Ltd ナビゲーション装置
JP2006120052A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Kanazawa Inst Of Technology 磁性物体検知装置、地域監視装置および自動車検知装置
JP2009134529A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Toyota Motor Corp 交通情報作成方法及び交通情報作成装置
JP2010054478A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Xanavi Informatics Corp ナビゲーション装置及びナビゲーション方法
JP2013167943A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Sumitomo Electric System Solutions Co Ltd 渋滞判定装置、コンピュータプログラム及び渋滞判定方法
JP2017010293A (ja) * 2015-06-23 2017-01-12 株式会社東芝 情報処理装置および渋滞監視方法
EP3474251A1 (en) 2017-10-19 2019-04-24 Vestel Elektronik Sanayi ve Ticaret A.S. System and method for active traffic monitoring
CN112634631A (zh) * 2020-12-11 2021-04-09 京东数字科技控股股份有限公司 交通信号灯的控制方法、装置、系统以及电子设备

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002365074A (ja) * 2001-06-07 2002-12-18 Mitsubishi Motors Corp 車両用ナビゲーション装置
JP4548564B2 (ja) * 2001-06-07 2010-09-22 三菱自動車工業株式会社 車両用ナビゲーション装置
JP2005326237A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Aisin Aw Co Ltd ナビゲーション装置
JP2006120052A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Kanazawa Inst Of Technology 磁性物体検知装置、地域監視装置および自動車検知装置
JP2009134529A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Toyota Motor Corp 交通情報作成方法及び交通情報作成装置
JP2010054478A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Xanavi Informatics Corp ナビゲーション装置及びナビゲーション方法
JP2013167943A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Sumitomo Electric System Solutions Co Ltd 渋滞判定装置、コンピュータプログラム及び渋滞判定方法
JP2017010293A (ja) * 2015-06-23 2017-01-12 株式会社東芝 情報処理装置および渋滞監視方法
EP3474251A1 (en) 2017-10-19 2019-04-24 Vestel Elektronik Sanayi ve Ticaret A.S. System and method for active traffic monitoring
CN112634631A (zh) * 2020-12-11 2021-04-09 京东数字科技控股股份有限公司 交通信号灯的控制方法、装置、系统以及电子设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3249690B2 (ja) 2002-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7353107B2 (en) Verifying the validity of traffic status information
JP4453859B2 (ja) 道路交通情報処理装置ならびに処理方法、、コンピュータプログラム、情報記録媒体
EP0879457A1 (en) Road vehicle sensing apparatus and signal processing apparatus therefor
US20210043076A1 (en) Traffic monitoring apparatus, traffic monitoring system, traffic monitoring method, and non-transitory computer readable medium storing program
JPH08106594A (ja) 交通渋滞判定装置
JP3758534B2 (ja) 交通流の異常検知装置及び方法
EP0825578B1 (en) Traffic flow change monitoring system
JP3876653B2 (ja) 交通流の異常検知装置及び方法
CN107886726B (zh) 占道/停车行为检测方法与装置
JP2893544B2 (ja) 異常交通流の検出装置
Nathanail et al. Traffic volume responsive incident detection
JP4030354B2 (ja) 突発事象検出装置
JP2002049985A (ja) 渋滞監視システム
JP2004286531A (ja) 交通情報の有効期間決定方法と装置
JPH08106593A (ja) 交通流状態判定装置
JP2867552B2 (ja) 交通流変動監視装置
JPH10320686A (ja) 異常事象検出装置および交通流計測装置
JP3212868B2 (ja) 交通状況監視装置
JPH05290292A (ja) 突発事象自動検出装置
JP2002163754A (ja) 交通流の異常検知装置及び方法
JPH02196399A (ja) 突発事象検出装置
JPH10198886A (ja) 交通流異常検出装置
JP3726787B2 (ja) 突発事象の発生地点特定装置
JPH0737190A (ja) 車両検知装置
JP2000339585A (ja) 渋滞情報表示方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071109

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081109

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091109

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees