JP2019079117A - 管理車両配車システム、管理車両配車方法及びプログラム - Google Patents

管理車両配車システム、管理車両配車方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高速道路等の制限道路において、事故等のイベント発生場所に迅速に配車可能とし、さらには、事故、二次災害等を未然に防止する。【解決手段】実施形態における管理車両配車システムは、車両の流入、流出及び進行方向の変更の制限がある制限道路において、管理下にある管理車両の配車を行う管理車両配車システムであり、交通情報及び環境情報のうち、少なくとも交通情報に基づいてイベントの発生確率を算出する確率算出部と、イベントの発生確率が所定値以上となった場合に、イベントに対応する場所に配車可能な管理車両を特定する管理車両特定部と、特定した管理車両のうち、イベントに対応する場所により早く配車可能な管理車両に対し配車指示を出力する指示出力部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、管理車両配車システム、管理車両配車方法及びプログラムに関する。
従来、車両の流入、流出及び車両の進行方向の変更の制限がある道路(以下、制限道路という。例えば、高速道路、有料自動車道路等)では、交通事故、故障車、路上障害物(落下物、落石、積雪、路面凍結等)等のイベント(事象)が発生したときには、パトロール車両(管理車両両)、各種作業車等の交通管制室の管理下にある車両(以下、管理車両という。)がイベント発生場所に配車されて対応していた。
ところで、例えば、制限道路としての都市高速道路では、上述したイベントのうち、交通事故に関して、統計データをベースとしたヒヤリハットマップの情報提供や、事故多発地帯における情報掲示板による注意喚起や、路側に設置されたCCTVカメラにより監視される道路交通状況に基づき事故時にその情報を管制員に通知することが行われているが、交通事故を減らすことに直接寄与するものではない。
特開2005−267505号公報 特開2005−157410号公報 特開2000−057474号公報 特許6045846号
ところで、高速道路上で発生する交通事故が発生すると、これがもとで、さらなる大渋滞の発生や後続車の追突事故の発生などの二次災害を発生させる可能性がある。このため、万が一事故が発生してしまった際の交通整理及び早急な現場復旧(事故車両の撤去)が重要となる。
しかしながら、イベントが発生した後に配車を行うため、事故発生、渋滞その他の障害物等の要因によっては、迅速な配車が行えない虞があった。特に、上述した制限道路では、車両が方向転換できる場所が少ないので、イベント発生場所に物理的に一番近い管理車両であっても、必ずしも交通事故の発生場所に迅速に到達できることとはなっていなかった。
さらには、イベントの発生後に配車を行う構成であったため、事故を未然に防いだり、二次災害を防止したりすることができないものとなっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、制限道路において、イベント発生場所に迅速に配車可能とし、さらには、事故、二次災害等を未然に防止することが可能な管理車両配車システム、管理車両配車方法及びプログラムを提供することを目的としている。
実施形態の管理車両配車システムは、車両の流入、流出及び進行方向の変更の制限がある制限道路において、管理下にある管理車両の配車を行う管理車両配車システムであって、交通情報及び環境情報のうち、少なくとも交通情報に基づいてイベントの発生確率を算出する確率算出部と、イベントの発生確率が所定値以上となった場合に、イベントに対応する場所に配車可能な管理車両を特定する管理車両特定部と、特定した管理車両のうち、イベントに対応する場所により早く配車可能な管理車両に対し配車指示を出力する指示出力部と、を備える。
図1は、制限道路の状況例の説明図である。 図2は、交通管制システムの一部として構成される実施形態における管理車両配車システムの説明図である。 図3は、実施形態の事故発生確率算出部の機能構成ブロック図である。 図4は、第1実施形態の処理フローチャートである。 図5は、配車可能管理車両抽出処理の処理フローチャートである。 図6は、配車指示リストの一例の説明図である。 図7は、第2実施形態における制限道路の状況例の説明図である。 図8は、第3実施形態における制限道路の状況例の説明図である。 図9は、イベント優先度の説明図である。 図10は、第3施形態の処理フローチャートである。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
以下においては、車両の流入、流出及び車両の進行方向の変更の制限がある道路(以下、制限道路という。例えば、高速道路、有料自動車道路等)への適用した実施の形態について、説明する。ここでは、制限道路の例として高速道路の場合について説明する。
[1]第1実施形態
次に第1実施形態の処理について説明する。
本第1実施形態においては、理解の容易のため、処理時点において、管理車両を優先的に配車する必要があるイベント(交通事故等)が発生していない場合について説明する。
図1は、制限道路の状況例の説明図である。
図1において、各インターチェンジと接続する一般道路の図示は省略している。
制限道路としての高速道路HWには、5つのインターチェンジIC1〜IC5が設けられている。なお、以下においては、インターチェンジIC1〜IC5を特に区別しないときは、「インターチェンジIC」と記載する。
図1の左方向を進行方向とする上り道路として、各インターチェンジICを境に、左から順に、道路RT1i、RT2i、RT3i、RT4i、RT5i、RT6iが設けられている。また、図1の右方向を進行方向とする下り道路として、各インターチェンジICを境に、左から順に、道路RT1o、RT2o、RT3o、RT4o、RT5o、RT6oが設けられている。
また、高速道路HW上には、5台の管理車両PC1〜PC5が存在している。
図1において、管理車両PC1〜PC4は巡回中で、管理車両PC5は路上障害物対応中(作業中)である。なお、以下において、管理車両PC1〜PC5を特に区別しないときは「管理車両PC」と記載する。また、高速道路において、渋滞の範囲を示す渋滞A、渋滞Bが矢印で示されている。
また、図1において、道路RT3oにおけるインターチェンジIC2寄りの位置には、後述する事故発生確率の高いとされる場所Pxを示している。
次に、実施形態における管理車両配車システムについて説明する。
図2は、交通管制システムの一部として構成される実施形態における管理車両配車システムの説明図である。
交通管制システム10は、大別すると、交通管制システム10の基幹処理を行う交通管制処理システム10Aと、交通管制処理システムの下、管理車両PCの自動配車を行う管理車両配車システム10Bと、事故の発生予測を行うための事故発生確率を算出する事故発生確率算出部10Cと、を備えている。
ここで、交通管制システム10とは、高速道路における渋滞の度合いや交通事故等を含む交通状況を認識し、その交通状況の情報に応じた通行規制等の処置や、高速道路の利用者等に注意喚起等の情報を提供するシステムである。交通管制システムは、例えば、交通管制室1000における複数のコンピュータ装置によって構成される。例えば、交通管制室1000には、プローブ情報収集装置や中央処理装置等の複数の大型コンピュータ装置(不図示)、オペレータによって使用される複数の端末装置1002、および、大型の表示部1001が設けられている。なお、後述する表示部14は、表示部1001や、端末装置1002の表示部に対応している。
まず、本実施形態の特徴部分である事故発生確率算出部10C及び管理車両配車システムの概要について説明する。
事故発生確率算出部10Cは、交通管制処理システム10Aで検出された交通状況及び過去の事故事例から、高速道路HWを所定距離毎あるいは所定設備毎に設定した複数の事故発生確率計算単位地点毎に事故発生確率を算出する処理を行う。
この場合において、事故発生確率の算出方法の一例として、例えば、特許6045846号の記載のように、自己組織化マップ等のモデルを利用し、事故事例を学習させる方法で、道路上の位置、時間、天候等の条件毎に、事故発生確率を算出する方法もある。
算出された事故予報の結果は、交通管制処理システム10A及び管理車両配車システムに転送される。
一方、管理車両配車システム10Bにおいては、後に詳述するように、事故を未然に防止し、あるいは、事故が万が一発生してしまった場合の対応を迅速に行うために管理車両PCを自動的に配車するための情報として用いる。
管理車両配車システム10Bは、上記の交通管制処理システム10Aにおいて検出された道路上のイベント(事故等)が発生した場合、及び、事故の発生が高確率で予測される場合において現場での対応を行うための、道路パトロール車等の管理車両PCを配車するシステムである。制限道路における複数の管理車両PCのうち、イベントイベント発生場所に迅速に到達できると推定される管理車両PCを原則、自動的に配車し、あるいは、配車処理の支援を行う。
次に交通管制処理システム10Aについて説明する。
交通管制処理システム10Aは、情報収集手段として、車両感知器2、監視カメラ3あるいは管理車両PCの車載装置、さらには、一般車両4の車載装置を用いる。
例えば、車両感知器2は、道路の路側等に設けられ、高速道路の路側に設置され、交通量[台/h]、平均速度[km/h]、車両密度[台/km]、占有率(オキュパンシー)[%]などの情報を収集する感知器であり、感知した情報を交通管制システム10に送信する。
また、監視カメラ3は、高速道路の路側に設置され、高速道路の映像を撮影するカメラであり、撮影した映像を交通管制システム10に送信する。
管理車両PCの車載装置は、例えば、GPS(Global Positioning System)などの検知システムを用いて、時系列の車両情報として、経度情報、緯度情報、高度情報、位置精度、速度情報、走行方向、加速減速度情報(X,Y,Z方向の加速度)などのプローブ情報を収集し、そのプローブ情報を交通管制システム10に送信する。
一般車4は、道路上を走行する一般車である。
次に交通管制処理システム10Aの構成について、説明する。
以下の説明においては、理解の容易の為、外部の装置や機器との通信のための通信部の図示および説明を省略する。
交通管制処理システム10Aは、複数のコンピュータ装置から構成され、大別すると、処理部11A、記憶部12A、入力部13A及表示部14Aを備えている。
交通管制処理システム10Aの処理部11Aは、大別すると、情報取得部111、交通状況算出部112、イベント登録部114及び表示制御部117Aを備える。なお、以下において、処理部11Aにおける情報取得部111、交通状況算出部112、イベント登録部114及び表示制御部117A以外の処理については、動作主体を「処理部11A」と記載する。
この場合において、処理部11Aは、例えば、MPU(Micro Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、を備えた、いわゆる、コンピュータとして構成されている。
MPUは、交通管制処理システム10Aの動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりするための記憶媒体である。
そして、MPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM、記憶部12等に格納されたプログラムを実行する。
交通管制処理システム10Aの記憶部12Aは、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置である。記憶部12Aは、道路情報記憶部121、取得情報記憶部122、交通状況記憶部123及びイベント記憶部125を備える。
交通管制処理システム10Aの入力部13Aは、交通管制処理システム10Aに対するユーザの操作を受け付ける入力装置である。入力部13Aは、例えば、キーボード、マウス等の入力装置である。
交通管制処理システム10Aの表示部14Aは、液晶表示装置(LCD(Liquid Crystal Display))、有機EL(Electro-Luminescence)表示装置等により実現される表示部であり、交通管制処理システム10Aに対応する各種情報を表示する。
次に交通管制処理システム10Aの処理部11Aについて説明する。
情報取得部111は、車両感知器(トラフィックカウンタ)2、監視カメラ3、一般車4、管理車両PCあるいは外部の各種情報サーバ(災害情報サーバ、天気情報サーバ等)から各種情報を取得して、取得した各種情報を取得情報記憶部122に記憶する記憶部である。ここでの一般車4とは、高速道路を走行する車両のうち、管理車両PC以外の車両を指す。
交通状況算出部112は、高速道路に設置されている車両感知器2からの情報及び一般車4からの情報(つまり、取得情報記憶部122に記憶されている情報)の少なくともいずれかに基づいて、高速道路における車両の渋滞の度合いを含む交通状況を算出し、算出した交通状況を交通状況記憶部123に記憶する算出部である。
イベント登録部114は、高速道路でイベントが発生した場合に、オペレータによる入力部13を用いた情報の入力に基づくイベントの登録操作を受け付け、その内容をイベント記憶部125に記憶する登録部である。イベント登録情報としては、例えば、日時、場所、内容(交通事故、故障車、路上障害物、火災等)がある。
表示制御部117Aは、各種情報を表示部14に表示する制御部である。
次に交通管制処理システム10Aの記憶部12Aについて説明する。
記憶部12Aは、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置であり、道路情報記憶部121、取得情報記憶部122、交通状況記憶部123及びイベント記憶部125を備える。
道路情報記憶部121は、高速道路HWにおける管理車両PCの折り返し走行可能な場所の情報を含む道路情報を記憶する。また、道路情報は、折り返し走行可能な場所におけるその折り返し走行に要する経路や時間の情報を含んでもよい。
本実施形態では、一例として、高速道路HWのうち、折り返し走行可能な場所はインターチェンジICだけであるものとする。また、複数のインターチェンジICごとに、その構造から折り返し走行に要する経路や時間は異なり、道路情報記憶部121は、それらの情報も記憶する。
取得情報記憶部122は、情報取得部111によって取得された車両感知器2、監視カメラ3、一般車4、管理車両PC等からの各種情報を記憶する記憶部である。
交通状況記憶部123は、交通状況算出部112によって算出された交通状況を記憶する記憶部である。
イベント記憶部125は、イベント登録部114によって受け付けたイベントの登録操作の内容を記憶する記憶部である。
次に管理車両配車システム10Bの構成について、説明する。
管理車両配車システム10Bは、一又は複数のコンピュータ装置から構成され、大別すると、処理部11B、記憶部12B、入力部13B及表示部14Bを備えている。
管理車両配車システム10Bの処理部11Bは、大別すると、管理車両状況算出部113、配車候補情報作成部、表示制御部117B及び配車指示部118を備える。なお、以下において、処理部11Bにおける管理車両状況算出部113、配車候補情報作成部、表示制御部117B及び配車指示部118以外の処理については、動作主体を「処理部11B」と記載する。
この場合において、処理部11Bも処理部11Aと同様にいわゆる、コンピュータとして構成されている。
管理車両配車システム10Bの管理車両状況算出部113は、高速道路における複数の管理車両PCに関して、交通管制処理システム10Aの情報取得部111が管理車両PCから取得した情報等(つまり、取得情報記憶部122に記憶されている情報)に基づいて、現在地及び作業内容(作業前においては、作業目的)を含む管理車両状況を算出する。
管理車両配車システム10Bの配車候補情報作成部115は、道路情報記憶部121に記憶された道路情報、交通状況算出部112によって算出された交通状況及び管理車両状況算出部113によって算出された管理車両状況に基づいて、複数の管理車両PCごとに、算出した走行経路、および、交通状況算出部112によって算出された交通状況(走行経路における各地点の平均速度等)に基づいて、事故発生予測場所あるいはイベント発生場所までの所要時間を算出する。そして、配車候補情報作成部115は、その所要時間を含む配車候補情報を作成する。
管理車両配車システム10Bの表示制御部117Bは、例えば、事故発生確率算出部10Cによって算出された事故発生確率のうち発生が所定のレベル以上の情報、配車候補情報作成部115によって作成された配車情報等を表示部14に表示する。
管理車両配車システム10Bの配車指示部118は、事故発生予測場所あるいはイベント発生場所に基づいて、より配車するのが最適と判断される管理車両PCを特定し、同外管理車両PCに対して、自動で配車(出動)を指示する指示部である。なお、管理車両PCへの配車(出動)指示は、自動での指示だけでなく、交通管制官から手動で行うこともできる。
次に管理車両配車システム10Bの記憶部12Bについて説明する。
記憶部12Bも、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置であり、管理車両状況記憶部124及び配車情報記憶部126を備える。
管理車両状況記憶部124は、管理車両状況算出部113によって算出された管理車両PCの状況を記憶する記憶部である。
配車情報記憶部126は、配車指示部118によって指示された管理車両PCの配車(出動)に関する情報を記憶する記憶部である。
入力部13Bは、管理車両配車システム10Bに対するユーザの操作を受け付ける入力装置である。入力部13Bは、例えば、キーボード、マウス等の入力装置である。
表示部14Bは、液晶表示装置(LCD(Liquid Crystal Display))、有機EL(Electro-Luminescence)表示装置等により実現される表示部である。
図3は、実施形態の事故発生確率算出部の機能構成ブロック図である。
本実施形態の事故発生確率算出部10Cは、その主要な機能部として、事故発生パターン学習部131及び予測処理部132を備える。
事故発生確率算出部10Cにおいて予測処理に必要な交通情報としては、例えば、単位時間あたりの通過交通量積算値(単位時間あたりの走行車両台数;以下、交通量と記す)や、単位時間あたりの平均速度、占有率、大型車混入率などがあげられる。
また、事故発生確率算出部10Cにおいて予測処理に必要な管制情報としては、事故発生時の発生フラグや、発生時刻、事故のタイプなどがあげられる。この管制情報は管制員がマンマシンインターフェースを用いて手入力したものでもよい。
事故発生パターン学習部131は、取得情報記憶部122及び交通状況記憶部123から過去の交通情報および管制情報を入手し、イベント記憶部125に記憶されている事故発生時の交通情報をパターンとして学習する。学習の方法としては、イベント記憶部125に記憶されている事故発生時情報(事故発生地点、事故発生時刻、事故タイプ)を基本に、これに対応する時間帯、路線位置(車線)の交通情報(例えば交通量、平均速度、占有率、大型車混入率等)を入手し、これらの対応を事故発生時のパターンとして学習する。
さらに加えて事故発生パターン学習部131は、交通情報及び管制情報に加えて、天気、温度、路面状況(路面凍結、落葉状態)等の環境情報を考慮して事故発生時のパターンとして学習するようにしてもよい。この結果、雨天、霧、路面凍結等のより事故が発生しやすい状況も考慮して事故発生パターンを学習し、事故の発生確率をより正確に算出することに寄与することができる。
事故発生確率の算出方法の一例として、例えば、特許6045846号の記載のように、自己組織化マップ等のモデルを利用して事故事例を学習させる方法で、道路上の位置、時間、天候等の条件毎に、事故発生確率(過去に事故が発生した状況[例えば、渋滞の度合い、路面状態、温度、天気等]にどれだけ類似した状況かの類似度)を算出する方法もある。
また、学習の最も簡単な方法は、これらの組合せを保持、蓄積する方法や、これらの組合せを統計処理でクラスタリングし、類似したケースのデータを作成する方法等が挙げられる。
予測処理部132は、情報取得部111が取得した情報に基づいて交通状況算出部112が算出した予測処理時点の交通状況を、事故発生パターン学習部131において学習された事故発生時の交通状況のパターンと比較し、類似度が高い場合に、事故発生確率が高いという事故発生予測結果を出力する。
例えば、予測処理時点の交通情報と、事故発生パターン学習部131において学習された事故発生時のパターンのいずれかとの相関が例えば0.85以上である場合、事故発生確率85%と演算する。
換言すれば、事故発生確率算出部10Cは、学習された事故発生時の交通状況パターンのいずれかとの相関を事故発生確率(事故発生可能性あるいは事故発生傾向)ととらえ、これを事故発生予測結果として演算することとなる。
そして、例えば、事故発生確率を10%単位で優先度に対応する10段階(第10段階が最も優先度が高く、第1段階が最も優先度が低い)に区分する。
以上のようにして、事故発生確率算出部10Cでは、算出した事故発生確率に基づいて事故発生に備え管理車両PCを待機させたりまたは事故の可能性が高い箇所を巡回させたり、情報板を用いて走行車両に対して注意を呼びかけたりすることが可能となるのである。
なお、管理車両状況算出部113は、高速道路における複数の管理車両PCに関して、現在地、および、作業中の有無を含む管理車両状況を算出してもよい。その場合、配車候補情報作成部115は、管理車両状況算出部113によって算出された管理車両状況に基づいて、作業中の管理車両については配車候補から除外する。
図4は、第1実施形態の処理フローチャートである。
まず、交通管制システム10の情報取得部111は、車両感知器(トラフィックカウンタ)2、監視カメラ3、管理車両PCあるいは外部の各種情報サーバから各種情報を取得して、取得した各種情報を取得情報記憶部122に記憶する(ステップS11)。
これにより、交通状況算出部112は、高速道路HWに設置されている車両感知器2からの情報に基づいて、高速道路HWにおける車両の渋滞の度合いを含む交通状況を算出し、算出した交通状況を交通状況記憶部123に記憶する(ステップS12)。
また、管理車両状況算出部113は、情報取得部111が既に出動している管理車両PCから取得した情報等に基づいて、現在地及び作業内容(作業前においては、作業目的)を含む管理車両状況(現在位置及び作業内容等)を検出し、検出した管理車両状況を管理車両状況記憶部124に記憶する(ステップS13)。
これらの結果、事故発生確率算出部10Cは、事故発生確率を算出する(ステップS14)。
具体的には、事故発生確率算出部10C予測処理部132が算出する事故発生確率は、報取得部11が取得した情報に基づいて交通状況算出部112が算出した予測処理時点の交通状況を、事故発生パターン学習部3にて学習された事故発生時の交通状況のパターンと比較し、類似度として算出する。
すなわち、予測処理時点の交通状況がパターン学習部3において学習されている過去の事故発生時の交通状況のパターンと全く同一であれば、類似度100%とし(事故発生予測レベル第10段階)、過去の事故発生時の交通状況のパターンと全く(あるいはほとんど)異なっていれば類似度0%とする(事故発生予測レベル第1段階)。
続いて配車指示部118は、事故発生確率算出部10Cの算出した事故発生確率が所定の閾値、例えば、79%(事故発生予測レベル第8段階)を超えたか否かを判別する(ステップS15)。
ステップS15の判別において、事故発生確率算出部10Cの算出した事故発生確率が所定の閾値を超えていない場合には(ステップS15;No)、処理を再びステップS11に移行して、上述した処理手順を繰り返す。
ステップS15の判別において、事故発生確率算出部10Cの算出した事故発生確率が所定の閾値を超えた場合には(ステップS15;Yes)、配車可能である管理車両PCを抽出する配車可能管理車両抽出処理に移行する(ステップS16)。
図5は、配車可能管理車両抽出処理の処理フローチャートである。
配車指示部118は、まず作業をしていない配車対象となりえる管理車両が有る管理車両が有るか否かを判別する(ステップS21)。
ここで、配車対象となりえる管理車両とは、発生が高確率で予想される事故に関連する処理を行うことが可能な管理車両という意味である。
ステップS21の判別において、配車対象となりえる管理車両がない場合には(ステップS21;No)、配車不能として処理を終了する。
ステップS21の判別において、配車対象となりえる管理車両が有る場合には(ステップS21;Yes)、それらのうちから1台の管理車両を処理対象管理車両として設定する(ステップS22)。
続いて設定した処理対象管理車両について目的地である事故発生確率の高い地点への進行方向は合っているか否かを判別する(ステップS23)。
より詳細には、高速道路HWにおいて当該処理対象管理車両の進行方向前方に、事故発生予測地点である目的地が存在しているか否かを判別する。これは配車が容易に行えるか否かを判別するためである。
ステップS23の判別において、処理対象管理車両について目的地への進行方向が合っている場合には(ステップS23;Yes)、処理をステップS25に移行する。
ステップS23の判別において、処理対象管理車両について目的地への進行方向が合っていない場合には(ステップS23;No)、処理対象管理車両は近傍のインターチェンジICで進行方向を変更するための折返しが可能か否かを判別する(ステップS24)。
ステップS24の判別において、処理対象管理車両は近傍のインターチェンジICで進行方向を変更するための折返しができない場合には(ステップS24;No)、処理をステップS27に移行する。
ステップS24の判別において、処理対象管理車両は近傍のインターチェンジICで進行方向を変更するための折返しができる可能である場合には(ステップS;Yes)、配車指示部118は、当該処理対象管理車両の事故発生予測地点である目的地までの到達時間を算出する(ステップS25)。
続いて、配車指示部118は、ステップS25において目的地までの到達時間を算出した処理対象管理車両について目的地までの到達時間の短い順、すなわち、配車優先順位の高い順に並べたリストへの登録(あるいはリストの更新)を行う(ステップS26)。
そして配車指示部118は、リスト未登録である処理対象の管理車両があるか否かを判別する(ステップS27)。
ステップS27の判別において、未だリスト未登録である処理対象の管理車両がある場合には(ステップS27;Yes)、処理を再びステップS22に移行して上述した処理を行うこととなる。
ステップS27の判別において、リスト未登録である処理対象の管理車両がない場合には、処理を図4のステップS17に移行する。
図4に戻り、続いて配車指示部118は、リストに基づいて配車可能な管理車両があるか否かを判別する(ステップS17)。
ステップS17の判別において、配車可能な管理車両がない場合には(ステップS17;No)、事故発生の予測段階であるので、配車をせずに、再び処理をステップS11に移行する。
ステップS17の判別において、配車可能な管理車両がある場合には(ステップS17;Yes)、対応する管理車両PCに対し、自動的に配車指示を送信し、配車指示リストを表示部1001及び端末装置1002の表示画面に表示する(ステップS18)。
図6は、配車指示リストの一例の説明図である。
配車指示リスト200は、配車指示対象の管理車両を特定するための車両IDが表示される車両ID表示部201と、配車指示に至った理由を表示する配車理由表示部202と、配車目的地を表示する配車目的地表示部203と、配車指示日時を表示する配車指示日時表示部204と、処理状況を表示する処理状況表示部205と、を備えている。
具体的には、車両ID=PC3の管理車両は、事故予測結果が第9段階という理由で、配車指示部118により配車目的地Px(図1参照)へ向かうように、11月12日の13時6分に配車が自動的に指示され、処理が13時42分に終了したことが示されている。
この場合において、配車目的地Pxにおける管理車両PCの作業内容としては、例えば、管理車両に搭載している電光掲示板による注意喚起や、事故予測地点において、実際に事故が発生してしまった場合の現場への急行及び対応処理などが挙げられる。
また、車両ID=PC4の管理車両は、追突事故が発生したという理由で、配車指示部118により配車目的地「△△△△△」へ向かうように、11月12日の14時11分に配車が自動的に指示され、現場へ急行中であり、到着予定時刻が14時23分であることが示されている。
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、事故発生確率が所定値以上である場合に、自動で予め管理車両を配車することで、注意喚起などの事故発生抑制処理を行うとともに、実際に事故が発生してしまった場合の現場対応の迅速化および二次災害の防止を行うことが可能となる。
[2]第2実施形態
上記第1実施形態においては、事故発生確率が所定の閾値を超えた場合が1箇所の場合について説明した。しかしながら、事故発生確率が所定の閾値を超える地点が複数発生する場合もある。この時、事故発生確率が所定値以上の地点数よりも、配車できる管理車両が少ない場合も想定される。本第2実施形態は、事故発生確率が所定値以上の地点数よりも、配車できる管理車両が少ない場合についての実施形態である。
図7は、第2実施形態における制限道路の状況例の説明図である。
図7において、図1と同様の部分には、同一の符号を付し、その詳細な説明を援用するものとする。
図7においては、道路RT3oにおけるインターチェンジIC2寄りの位置には、事故発生確率が82%(事故発生予測レベル第9段階)とされた場所Px1が存在する。この他に、道路RT3oにおける管理車両PC3の進行方向後方の位置には、事故発生確率が92%(事故発生予測レベル第10段階)とされた場所Px2が存在しているものとする。
この場合において、現在事故予測地点に向かうことが可能な管理車両が管理車両PC2のみであった場合には、配車指示部118は、複数の事故発生予測地点が存在する場合に、当該事故発生予測地点へ向かう管理車両が不足している場合には、事故発生予測レベルを比較し、より事故発生予測レベルが高い地点に配車するように指示を行うこととなる。
具体的には、配車指示部118は、場所Px1には、管理車両PC2は、場所Px2に至るよりも迅速に至ることができると判別できる。
しかしながら、配車指示部118は、管理車両PC2を場所Px1に配車してしまうと、より事故発生予測レベルの高い場所Px2に配車可能な他の管理車両が存在しないと判断した場合には、一旦場所Px1への配車を留保し、管理車両PC2を場所Px2配車するように指示を行うこととなる。
以上の説明のように、本第2実施形態によれば、事故発生確率が所定値以上である場所が配車可能な管理車両数を超えている場合でも、より事故発生予測レベルが高い場所に自動的に優先的に管理車両を予め配車するように制御することで、より効果的と考えられる事故発生予測地点において注意喚起などの事故発生抑制処理を行い、事故が発生してしまった場合の現場対応の迅速化および二次災害の防止を行うことが可能となる。
[3]第3実施形態
上記各実施形態においては、事故発生確率の算出結果に基づき、これから発生が予想される事故への対応であった。つまり、事故、火災等のイベントが発生していない場合を例として説明した。しかしながら、既に事故、火災等のイベントが発生している場合は、発生してしまっているイベント(事故/火災他)への対応が急がれるため、管理車両の配車の運用も変わってくる。
そこで、本第3実施形態は、実際にイベントが発生しまっている場合を考慮した場合であって、並行して事故発生予測レベルが高い場所が検出された場合の実施形態である。
図8は、第3実施形態における制限道路の状況例の説明図である。
図8において、図1と同様の部分には、同一の符号を付し、その詳細な説明を援用するものとする。
図8においては、道路RT3iにおけるインターチェンジIC3寄りの位置には、事故発生確率が82%(事故発生予測レベル第9段階)とされた場所Pxが存在し、道路RT2iにおけるインターチェンジIC2寄りの位置では、事故等のイベントIVxが発生しているものとする。
図9は、イベント優先度の説明図である。
図9において、イベントには、事故発生確率が所定値以上である事故発生予測情報も含むものとする。
図9の例の場合、「地震・津波」から「注意喚起(事故注意)」のイベントに比較して、優先度が低く、「工事予定」から「所要時間」のイベントに比較すれば優先度が高くなっている。
従って、「地震・津波」から「注意喚起(事故注意)」のイベントが発生している場合には、これらのイベントに対して管理車両の配車が優先的に行われることとなる。
図10は、第3施形態の処理フローチャートである。
まず、情報取得部111は、車両感知器(トラフィックカウンタ)2、監視カメラ3、管理車両PCあるいは外部の各種情報サーバから各種情報を取得して、取得した各種情報を取得情報記憶部122に記憶する(ステップS31)。
これにより、交通状況算出部112は、高速道路HWに設置されている車両感知器2からの情報に基づいて、高速道路HWにおける車両の渋滞の度合いを含む交通状況を算出し、算出した交通状況を交通状況記憶部123に記憶する(ステップS32)。
管理車両状況算出部113は、高速道路における複数の管理車両PCに関して、情報取得部111が管理車両PCから取得した情報等に基づいて、現在地及び作業内容(作業前においては、作業目的)を含む管理車両状況(現在位置及び作業内容等)を検出し、検出した管理車両状況を管理車両状況記憶部124に記憶する(ステップS33)。
続いてイベント登録部114は、図9に示した各種イベントが発生したか否かを判別する(ステップS34)。
ステップS34の判別において、各種イベントが発生した場合には(ステップS34;Yes)、処理をステップS37に移行する。
ステップS34の判別において、イベントが発生していない場合には(ステップS34;No)、事故発生確率算出部10Cは、第1実施形態と同様に、事故発生確率を算出する(ステップS35)。
具体的には、事故発生確率算出部10Cの予測処理部132は、報取得部11が取得した情報に基づいて交通状況算出部112が算出した予測処理時点の交通状況を、事故発生パターン学習部3にて学習された事故発生時の交通状況のパターンと比較し、類似度を算出する。
続いて配車指示部118は、事故発生確率算出部10Cの算出した事故発生確率が所定の閾値を超えたか否かを判別する(ステップS36)。
ステップS36の判別において、事故発生確率算出部10Cの算出した事故発生確率が所定の閾値を超えていない場合には(ステップS36;No)、処理を再びステップS31に移行して、上述した処理手順を繰り返す。
ステップS34の判別において各種イベントが発生した場合(ステップS34;Yes)及びステップS36の判別において事故発生確率算出部10Cの算出した事故発生確率が所定の閾値を超えた場合(ステップS36;Yes)には、イベント登録部114は、イベント記憶部125に登録を行い、配車可能である管理車両PCを抽出する配車可能管理車両抽出処理に移行する(ステップS37)。
ここで、再び図5を参照して説明する。
配車指示部118は、イベント記憶部125を参照し、未だ配車処理がなされていないイベントのうち、最も優先度の高いイベントについて処理を行う。
具体的には、作業をしていない配車対象となりえる管理車両が有る管理車両が有るか否かを判別する(ステップS21)。
ステップS21の判別において、配車対象となりえる管理車両がない場合には(ステップS21;No)、配車不能としてオペレータにその旨を通知し、オペレータによる指示待ち状態となる。
ステップS21の判別において、配車対象となりえる管理車両が有る場合には(ステップS21;Yes)、それらのうちから1台の管理車両を処理対象管理車両として設定する(ステップS22)。
続いて設定した処理対象管理車両について目的地である事故発生確率の高い地点への進行方向は合っているか否かを判別する(ステップS23)。
より詳細には、高速道路HWにおいて当該処理対象管理車両の進行方向前方に、イベント発生地点あるいは事故発生予測地点である目的地が存在しているか否かを判別する。これは配車が容易に行えるか否かを判別するためである。
ステップS23の判別において、処理対象管理車両について目的地への進行方向が合っている場合には(ステップS23;Yes)、処理をステップS25に移行する。
ステップS23の判別において、処理対象管理車両について目的地への進行方向が合っていない場合には(ステップS23;No)、処理対象管理車両は近傍のインターチェンジICで進行方向を変更するための折返しが可能か否かを判別する(ステップS24)。
ステップS24の判別において、処理対象管理車両は近傍のインターチェンジICで進行方向を変更するための折返しができない場合には(ステップS24;No)、処理をステップS27に移行する。
ステップS24の判別において、処理対象管理車両は近傍のインターチェンジICで進行方向を変更するための折返しができる可能である場合には(ステップS;Yes)、配車指示部118は、当該処理対象管理車両の事故発生予測地点である目的地までの到達時間を算出する(ステップS25)。
続いて、配車指示部118は、ステップS25において目的地までの到達時間を算出した処理対象管理車両について目的地までの到達時間の短い順、すなわち、配車優先順位の高い順に並べたリストへの登録(あるいはリストの更新)を行う(ステップS26)。
そして配車指示部118は、リスト未登録である処理対象の管理車両があるか否かを判別する(ステップS27)。
ステップS27の判別において、未だリスト未登録である処理対象の管理車両がある場合には(ステップS27;Yes)、処理を再びステップS22に移行して上述した処理を行うこととなる。
ステップS27の判別において、リスト未登録である処理対象の管理車両がない場合には、処理を図9のステップS38に移行する。
続いて配車指示部118は、リストに基づいて配車可能な管理車両があるか否かを判別する(ステップS38)。
ステップS38の判別において、配車可能な管理車両がない場合には(ステップS38;No)、処理対象が事故発生予測情報を超える優先度を有するイベントである場合には、配車不能としてオペレータにその旨を通知し、オペレータによる指示待ち状態となる。
また処理対象が事故発生予測情報以下の優先度である場合には、配車をせずに、再び処理をステップS31に移行する。
ステップS38の判別において、配車可能な管理車両がある場合には(ステップS38;Yes)、対応する管理車両PCに対し、配車指示を送信し、配車指示リストを表示部1001及び端末装置1002の表示画面に表示する(ステップS39)。
以上の処理の結果、図8の例の場合、管理車両PC4は、例えば、事故予測結果が第9段階という場合であっても、配車指示部118により事故予測地点Pxが配車目的地とされることはなく、より優先度の高い事故等のイベントIVxの発生地点を配車目的地とする配車指示が出されることとなる。
この場合において、事故予測結果が第9段階のイベントに対する配車指示が既になされていた場合であっても、より優先度の高い事故等のイベントIVxが発生した時点で、必要に応じて管理車両PC4の配車目的地が変更されて、より優先度の高いイベントに対応することが可能となる。
以上の説明のように、本第3実施形態によれば、イベントの優先度に応じて管理車両を自動的に配車することができ、より優先的に処理すべきイベントについて現場対応の迅速化および二次災害の防止を行うことが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、以上の説明においては、交通管制処理システム10A、管理車両配車システム10B及び事故発生確率算出部10Cを別体のものとして説明したが、一部又は全部を一体に構成することも可能である。
この場合において、共通する構成については、まとめるように構成することも可能である。例えば、図2において複数設けられていた、処理部記憶部、表示制御部、入力部、表示部等をそれぞれ一つにまとめるように構成することも可能である。
また、イベントは上述したものに限られることなく、管理車両の配車の対象となる事象であれば任意に設定可能である。
同様に、イベントの優先度は一例であり、実際の運用に応じて適宜設定が可能である。
また配車指示は、リアルタイムに更新可能であり、より優先度の高いイベントに優先的に配車を行うようにすることも可能である。
また、対象となる道路は、高速道路に限定されず、車両の流入、流出及び車両の進行方向の変更の制限がある制限道路であれば、有料、無料を問わない。
また、作業中の管理車両PCについては配車候補から除外するものとしたが、これに限定されない。例えば、作業中の管理車両PCであっても作業終了が近い管理車両PCについては、配車候補から除外しなくてもよい。
また、折り返し走行可能な場所は、インターチェンジICに限定されず、他の場所であってもよい。また、折り返し走行不可能なインターチェンジICがあってもよい。その場合、インターチェンジICを一旦出てから入り直すことで折り返し走行を行うものとしてもよい。それらの場合、それらの情報を道路情報記憶部121に記憶しておけばよい。
また、対象とする制限道路には合流箇所、分岐箇所、ジャンクション等が含まれていてもよい。
また、対象となる道路が片側複数車線の場合は、交通状況として、車線ごとに渋滞の度合いや事故等を判定するようにしてもよい。
10 交通管制システム
10A 交通管制処理システム
10B 管理車両配車システム
10C 事故発生確率算出部
11A、11B 処理部
12A、12B 記憶部
13 入力部
14 表示部
111 情報取得部
112 交通状況算出部
113 管理車両状況算出部
114 イベント登録部
115 配車候補情報作成部
117 表示制御部
118 配車指示部
121 道路情報記憶部
122 取得情報記憶部
123 交通状況記憶部
124 管理車両状況記憶部
125 イベント記憶部
126 配車情報記憶部
131 事故発生パターン学習部
132 予測処理部
200 配車指示リスト
201 車両ID表示部
202 配車理由表示部
203 配車目的地表示部
204 配車指示日時表示部
205 処理状況表示部
1000 交通管制室
1001 表示部
1002 端末装置
HW 高速道路
IVx イベント
IC、IC1〜IC3 インターチェンジ
PC、PC1〜PC5 管理車両
Px1 場所
Px2 場所
RT1i〜RT3i、RT1o〜RT3o 道路

Claims (7)

  1. 車両の流入、流出及び進行方向の変更の制限がある制限道路において、管理下にある管理車両の配車を行う管理車両配車システムであって、
    交通情報及び環境情報のうち、少なくとも交通情報に基づいてイベントの発生確率を算出する確率算出部と、
    イベントの発生確率が所定値以上となった場合に、前記イベントに対応する場所に配車可能な管理車両を特定する管理車両特定部と、
    特定した前記管理車両のうち、前記イベントに対応する場所により早く配車可能な前記管理車両に対し配車指示を出力する指示出力部と、
    を備えた管理車両配車システム。
  2. 前記指示出力部は、同時に複数の配車対象のイベントが発生した場合に、より前記発生確率の高いと算出されたイベントを優先して前記配車指示を出力する、
    請求項1記載の管理車両配車システム。
  3. 前記イベントに対応する場所は、前記イベントの発生を抑制するための処理を行える場所、あるいは、前記イベントが実際に発生したとした場合に当該実際の発生位置に前記管理車両を配車可能な場所である、
    請求項1又は請求項2記載の管理車両配車システム。
  4. 前記確率算出部は、過去に前記イベントが発生したときの交通状況あるいは環境状況の一致度に基づいて前記イベントの発生確率を算出する、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の管理車両配車システム。
  5. 前記イベントは、交通事故である、
    請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載の管理車両配車システム。
  6. 車両の流入、流出及び進行方向の変更の制限がある制限道路において、管理下にある管理車両の配車を行う管理車両配車システムで実行される管理車両配車方法であって、
    交通情報及び環境情報のうち、少なくとも交通情報に基づいてイベントの発生確率を算出する過程と、
    イベントの発生確率が所定値以上となった場合に、前記イベントに対応する場所に配車可能な管理車両を特定する過程と、
    特定した前記管理車両のうち、前記イベントに対応する場所により早く配車可能な前記管理車両に対し配車指示を出力する過程と、
    を備えた管理車両配車方法。
  7. 車両の流入、流出及び進行方向の変更の制限がある制限道路において、管理下にある管理車両の配車を行う管理車両配車システムをコンピュータにより制御するためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    交通情報及び環境情報のうち、少なくとも交通情報に基づいてイベントの発生確率を算出する手段と、
    イベントの発生確率が所定値以上となった場合に、前記イベントに対応する場所に配車可能な管理車両を特定する手段と、
    特定した前記管理車両のうち、前記イベントに対応する場所により早く配車可能な前記管理車両に対し配車指示を出力する手段と、
    して機能させるためのプログラム。
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