JP2019096280A - 情報提供システム、方法及びプログラム - Google Patents

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Yusuke Shimokawa
裕亮 下川
柴田 康弘
Yasuhiro Shibata
康弘 柴田
公二 大江
Koji Oe
公二 大江
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Makoto Kano
誠 加納
宏之 林原
Hiroyuki Hayashibara
宏之 林原
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Abstract

【課題】道路に関する情報を適切に配信する。【解決手段】実施形態の情報提供システムは、道路の利用者に対して情報を提供する情報提供システムであって、交通情報及び環境情報のうち、少なくとも交通情報に基づいてイベントの発生確率を算出する確率算出部と、情報の配信先毎に、イベントの発生確率が所定値以上となったイベントの情報及び既に発生しているイベントの情報の配信優先度を判別する優先度判別部と、優先度判別部の判別結果に基づいて配信先毎に、より配信優先度が高いイベントの情報を配信する情報配信部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、情報提供システム、方法及びプログラムに関する。
従来、道路(例えば、高速道路、有料自動車道路等)では、交通事故、故障車、路上障害物(落下物、落石、積雪、路面凍結等)等のイベント(事象)が発生する場合がある。その場合等において交通情報等の各種情報を提供するに際しては、道路上に設置されている情報板を介して行ったり、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)におけるビーコンやITS(Intelligent Transport Systems)スポットサービス等と車載器による路車間通信により行ったりするのが一般的である。この場合において提供される情報としては、情報板の設置位置を起点とする車両の進行方向の所定範囲において発生したイベント(事故、渋滞等)、あるいは、路側通信端末の設置位置を起点とし車載器に設定されている目的地点までの予定経路中で発生したイベント(事故、渋滞等)等が挙げられる。
特開2005−267505号公報 特開2005−157410号公報 特開2000−057474号公報 特許第6045846号公報 特開2015−227785号公報 特開2013−257667号公報 特開2010−102717号公報 特開2001−264089号公報 特開2014−035639号公報
ところで、上記従来の情報提供システムにおいては、情報提供が可能な位置は、情報板の設置位置、路車間通信装置の設置位置等に制限されており、情報板あるいは路車間通信装置が設置されていない位置においては、新たな情報があっても情報を提供することができなかった。
また、提供可能な情報量(イベント数)にも限りがあり、必ずしも全ての情報を提供できるとは限らず、道路利用者においてより重要と考えられる情報を提供できない虞もあった。
これらの結果、道路利用者においては、上述したイベントが発生したという状況把握あるいは経路選択が迅速に行えず、イベントの発生による影響を大きく受けてしまう虞があった。
さらには、交通状況あるいは気象状況等の実際の状態と発生可能性の高いイベント(例えば、事故、渋滞、燃料切れ、落下物[トラック等の車両からの落下物、落石等]、土砂崩れ、雪崩、ゲリラ豪雨等)には関連性があり、このような発生可能性の高いイベントについての情報についても道路利用者によっては重要であると考えられるが、このような情報を適切に提供することができなかった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、道路に関する情報を適切に配信することが可能な情報提供システム、方法及びプログラムを提供することを目的としている。
実施形態の情報提供システムは、道路利用者に対して情報を提供する情報提供システムであって、交通情報及び環境情報のうち、少なくとも交通情報に基づいてイベントの発生確率を算出する確率算出部と、情報の配信先毎に、イベントの発生確率が所定値以上となったイベントの情報及び既に発生しているイベントの情報の配信優先度を判別する優先度判別部と、優先度判別部の判別結果に基づいて配信先毎に、より配信優先度が高いイベントの情報を配信する情報配信部と、を備える。
図1は、第1実施形態の情報提供システム等の構成図である。 図2は、第1実施形態のイベント予測処理部の機能ブロック図である。 図3は、道路の状況例の説明図である。 図4は、第1実施形態の処理フローチャートである。 図5は、イベント発生が予測される配信予定先からイベント発生が予測される地点までの距離に対応する配信優先度及び提供情報の説明図である。 図6は、ダイクストラ法による迂回路情報の生成の説明図である。 図7は、イベント自体に予め設定された配信優先度の説明図である。 図8は、具体的な配信優先度判別処理の処理フローチャートである。 図9は、情報配信処理の処理フローチャートである。 図10は、第2実施形態の処理フローチャートである。 図11は、第3実施形態の情報提供システム等の構成図である。
以下、本発明の実施形態(第1実施形態〜第3実施形態)について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について説明する。第1実施形態では、道路(例えば、高速道路、有料自動車道路等)へ適用した実施形態について、説明する。ここでは、道路の例として高速道路の場合について説明する。また、発生を予測するイベントとしては、事故、渋滞、燃料切れ、落下物、土砂崩れ、雪崩、ゲリラ豪雨等が挙げられる。
次に、第1実施形態における情報提供システムについて説明する。図1は、第1実施形態の情報提供システム10等の構成図である。
情報提供システム10は、交通管制処理を行うとともにイベント予測機能が組み込まれた交通管制システム10Aと、交通管制システム10Aと連携し、道路利用者に各種情報を提供する情報配信システム10Bと、を備えている。
ここで、交通管制処理とは、高速道路における渋滞の度合いや交通事故等を含む交通状況を認識し、その交通状況の情報に応じた通行規制等の処置や、高速道路の利用者等に発生中のイベント情報、注意喚起等の情報を提供する処理である。情報提供システム10は、例えば、交通管制室における複数のコンピュータ装置によって構成される。
まず、第1実施形態の特徴部分を構成する情報配信システム10B、及び、交通管制システム10Aのイベント予測機能(イベント予測処理部1141)の概要について説明する。
情報配信システム10Bは、イベントのうち事故や渋滞(場所及び渋滞長)等のように、人為的にその発生、あるいは、発生規模を抑制可能なイベントの抑制を行うための情報や、土砂崩れ、雪崩、ゲリラ豪雨等の、発生がある程度予測可能なイベントに対する注意喚起情報等を配信する。
一方、交通管制システム10Aのイベント予測処理部1141は、交通管制システム10Aで検出された交通状況と過去のイベント発生事例から、高速道路に所定距離毎あるいは所定設備毎にイベントの発生予測確率を算出する処理を行う。
この場合において、イベント発生確率の1つである事故発生確率の算出方法の一例として、例えば、特許6045846号公報の記載のように、自己組織化マップ等のモデルを利用し、道路上の位置、時間、天候等の条件毎に、事故事例を学習させる方法で、事故発生確率を算出する方法がある。そして、算出された事故発生確率(事故発生予報)の結果は、交通管制システム10Aや情報配信システム10Bにおいて活用される(詳細は後述)。
次に、各構成について具体的に説明する。情報提供システム10は、情報収集手段として、車両感知器2、監視カメラ3、管理車両PC(管理車両の車載装置)、非常電話4、携帯電話5Aやスマートフォン5B等の移動情報端末5、一般車6(一般車の車載装置)、電気自動車用の充電設備7、自動車メーカ端末8(自動車メーカの情報処理装置)、カーナビアプリメーカ端末9(カーナビアプリメーカの情報処理装置)、燃料供給会社端末91(電気会社の電力供給処理装置、ガソリン供給会社の情報処理装置など)等を用いる。
車両感知器2は、例えば、高速道路の路側に設置され、交通量[台/h]、平均速度[km/h]、車両密度[台/km]、占有率(オキュパンシー)[%]などの情報を収集する感知器(トラフィックカウンタ)であり、感知した情報を交通管制システム10Aに送信する。
監視カメラ3は、例えば、高速道路の路側に設置され、高速道路の映像を撮影するカメラであり、撮影した映像を交通管制システム10Aに送信する。
管理車両PCは、例えば、GPS(Global Positioning System)などの検知システムを用いて、時系列の車両情報として、経度情報、緯度情報、高度情報、位置精度、速度情報、走行方向、加速減速度情報(X,Y,Z方向の加速度)などのプローブ情報を収集し、そのプローブ情報を交通管制システム10Aに送信する。
非常電話4は、例えば、高速道路の本線上、トンネル内、インターチェンジ、サービスエリア、パーキングエリア、バスストップ、非常駐車帯等に設けられている。そして、イベントの発生時には、道路の利用者等が非常電話4を用いて交通管制システム10Aを管轄する交通管制センターに通知する。
一般車6は、路側に設けられた路車間通信装置と通信を行うことで、通行情報を交通管制システム10Aに送信する。
移動情報端末5は、例えば、道路の利用者等により携帯される。そして、イベントの発生時や個別の位置情報、燃料情報(燃料切れ時は、故障車情報)などを、移動情報端末5の所有者が移動情報端末5を用いて交通管制システム10Aを管轄する交通管制センターに通知する。
電気自動車用の充電設備7は、実稼働状況を交通管制システム10Aに送信する。
自動車メーカ端末8は、高速道路を走行する車両に関する各種情報(燃料、速度、位置情報など)や、燃料切れ時は故障車情報や、高速道路におけるイベントに関する各種情報等を交通管制システム10Aに送信する。
カーナビアプリメーカ端末9は、高速道路を走行する車両個別の位置情報、燃料情報(燃料切れ時は、故障車情報)に関する各種情報や高速道路におけるイベントに関する各種情報を交通管制システム10Aに送信する。
燃料供給会社端末91は、高速道路を走行する車両の燃料情報等の各種情報を交通管制システム10Aに送信する。
次に、交通管制システム10Aの構成について説明する。以下の説明においては、説明の簡略化のため、外部の装置や機器との通信のための通信部の図示及び説明を省略する。交通管制システム10Aは、1つ以上のコンピュータ装置から構成され、処理部11A、記憶部12A、入力部13A、及び、表示部14Aを備えている。
処理部11Aは、情報取得部111、交通状況算出部112、イベント登録部113、表示制御部114、イベント予測処理部1141、及び、経路生成部1142を備える。なお、以下では、処理部11Aにおいて図示している各部以外の処理については、動作主体を「処理部11A」と記載する。
処理部11Aは、例えば、MPU(Micro Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、を備える。
MPUは、交通管制システム10Aの動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりするための記憶媒体である。
そして、MPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM、記憶部12A等に格納されたプログラムを実行する。
記憶部12Aは、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置である。記憶部12Aは、道路情報記憶部115、取得情報記憶部116、交通状況記憶部117、イベント記憶部118、イベント予測記憶部1181、及び、経路記憶部1182を備える。
入力部13Aは、交通管制システム10Aに対する交通管制官の操作を受け付ける入力装置である。入力部13Aは、例えば、キーボード、マウス等の入力装置である。
表示部14Aは、液晶表示装置(LCD(Liquid Crystal Display))、有機EL(Electro-Luminescence)表示装置等により実現される表示部であり、各種情報を表示する。
次に、処理部11Aの構成について詳細に説明する。情報取得部111は、各情報収集手段(車両感知器2等の他、降水検知器、雨量計、路面温度計、土砂検知器等も図示していないが、必要に応じて設置)や外部の各種情報サーバ(災害情報サーバ、天気情報サーバ等)から各種情報を取得して、取得した各種情報を取得情報記憶部116に記憶する。
交通状況算出部112は、高速道路に設置されている車両感知器2からの情報や一般車6からの情報等(つまり、取得情報記憶部116に記憶されている情報)に基づいて、高速道路における車両の渋滞の度合いを含む交通状況を算出し、算出した交通状況を交通状況記憶部117に記憶する。
イベント登録部113は、高速道路でイベントが発生した場合に、交通管制官による入力部13Aを用いた情報の入力に基づくイベントの登録操作を受け付け、その内容をイベント記憶部118に登録(記憶)する。イベント登録情報としては、例えば、イベントの発生した日時、イベントの発生した場所、イベントの内容(交通事故、故障車、路上障害物、火災等)がある。
表示制御部114は、各種情報を表示部14Aに表示する制御を行う。イベント予測処理部1141と経路生成部1142については後述する。
次に、交通管制システム10Aの記憶部12Aの構成について詳細に説明する。記憶部12Aは、HDDやSSDなどの外部記憶装置であり、道路情報記憶部115、取得情報記憶部116、交通状況記憶部117、イベント記憶部118、イベント予測記憶部1181、及び、経路記憶部1182を備える。
道路情報記憶部115は、高速道路における車線数、インターチェンジ、パーキングエリアの場所等の道路情報を記憶する。なお、道路情報は、燃料補給地点(ガソリン補給地点(ガソリン補給設備)、充電地点(充電設備))の情報を含んでいる。また、道路情報は、折り返し走行可能な場所におけるその折り返し走行に要する経路や時間の情報を含んでもよい。
取得情報記憶部116は、情報取得部111によって取得された車両感知器2、監視カメラ3、管理車両PC、一般車6等からの各種情報を記憶する。
交通状況記憶部117は、交通状況算出部112によって算出された交通状況を記憶する。
イベント記憶部118は、イベント登録部113によって受け付けたイベントの登録操作の内容を記憶する。イベント予測記憶部1181と経路記憶部1182については後述する。
次に、情報配信システム10Bの構成について説明する。情報配信システム10Bは、1つ以上のコンピュータ装置から構成され、処理部11B、記憶部12B、入力部13B、表示部14B、及び、情報配信部15を備えている。
処理部11Bは、配信対象イベント収集部121、配信優先度判別部122、配信情報作成部123、及び、表示制御部124を備える。なお、以下では、処理部11Bにおいて図示している各部以外の処理については、動作主体を「処理部11B」と記載する。処理部11Bは、例えば、処理部11Aと同様に、MPUと、ROMと、RAMと、を備える。
配信対象イベント収集部121は、交通管制システム10Aのイベント登録部113によりイベント記憶部118に記憶されたイベント、及び、イベント予測処理部1141によりイベント予測記憶部1181に記憶されたイベントについての情報を配信対象候補のイベント情報として収集する。
配信優先度判別部122は、記憶部12Bに予め記憶されている配信優先度DB(データベース)126に基づいて、配信対象候補のイベント情報毎に配信優先度を判別する。
配信情報作成部123は、配信優先度判別部122が判別した配信優先度に基づいて、配信先毎に予め設定された配信情報数、配信情報容量(文字数あるいはデータ容量)、配信情報種類等の配信条件にしたがって、配信するイベント情報を配信情報として作成する。
ここで、配信先としては、例えば、図1の例の場合、情報板DT1、ハイウェイラジオDT2、情報提供端末DT3、移動情報端末DT4、車載器DT5、自動車メーカ端末DT6(自動車メーカの情報処理装置)、カーナビアプリメーカ端末DT7(カーナビアプリメーカの情報処理装置)、燃料供給会社端末DT8等が挙げられる。
情報板DT1は、高速道路の各所に配置された情報表示装置である。ハイウェイラジオDT2は、高速道路の各所に配置された送信アンテナから送信される電波を受信して音声に変換するラジオ装置である。
情報提供端末DT3は、高速道路に設けられているサービスエリアやパーキングエリアに設置された情報提供用の端末装置である。移動情報端末DT4は、予め登録された道路利用者が携帯しているスマートフォン、携帯電話等である。車載器DT5は、予め登録された一般車6に搭載されたカーナビゲーション装置等である。
自動車メーカ端末DT6は、自動車メーカにおいて道路交通情報の取り扱いに用いられているコンピュータ装置である。カーナビアプリメーカ端末DT7は、カーナビアプリメーカにおいて道路交通情報の取り扱いに用いられているコンピュータ装置である。燃料供給会社端末DT8は、燃料供給会社において道路交通情報の取り扱いに用いられているコンピュータ装置である。
表示制御部124は、例えば、イベント登録部113により登録されたイベントの情報や、イベント予測処理部1141によって算出された発生確率がイベントの種類毎に設定された所定の発生確率閾値よりも高いイベントについての情報等を表示部14Bに表示する。
次に、情報配信システム10Bの記憶部12Bについて説明する。記憶部12Bは、HDDやSSDなどの外部記憶装置であり、配信優先度DB126、配信候補情報記憶部127、及び、配信情報記憶部128を備える。
配信優先度DB126は、発生したイベントあるいは発生することが予測されるイベントの優先度を格納したデータベースである。
配信候補情報記憶部127は、発生することが予測されるイベントであって、発生確率が所定の閾値を超えたイベントを配信候補情報として記憶する。
配信情報記憶部128は、配信優先度を考慮後の実際に配信対象とするイベント(既に発生したイベント、及び、発生確率が所定の閾値以上の発生が予測されるイベント)の情報を記憶する。
入力部13Bは、情報配信システム10Bに対する交通管制官の操作を受け付ける入力装置である。入力部13Bは、例えば、キーボード、マウス等の入力装置である。
表示部14Bは、液晶表示装置(LCD)、有機EL表示装置等により実現される。
情報配信部15は、図示しない通信インタフェースを有し、情報配信対象である情報板DT1、ハイウェイラジオDT2、情報提供端末DT3、移動情報端末DT4、車載器DT5、自動車メーカ端末DT6、カーナビアプリメーカ端末DT7、燃料供給会社端末DT8のそれぞれに対応する通信経路を介して情報(イベントに関するテキストデータ、音声データ、画像データ等)を配信する。
次に、図2を参照して、イベント予測処理部1141について説明する。図2は、第1実施形態のイベント予測処理部1141の機能ブロック図である。イベント予測処理部1141は、主要な機能部として、イベント発生パターン学習部131、及び、予測処理部132を備える。
予測処理部132は、事故発生確率算出部132Aと、渋滞発生確率算出部132Bと、燃料切れ発生確率算出部132Gと、落下物発生確率算出部132Cと、土砂崩れ発生確率算出部132Dと、雪崩発生確率算出部132Eと、ゲリラ豪雨発生確率算出部132Fと、を備えている。
事故発生確率算出部132Aは、事故発生確率を算出し、事故発生を予測する。渋滞発生確率算出部132Bは、渋滞発生確率を算出し、渋滞発生を予測する。
燃料切れ発生確率算出部132Gは、燃料切れ発生確率を算出し、燃料切れ発生を予測する。落下物発生確率算出部132Cは、落下物発生確率を算出し、落下物の発生を予測する。土砂崩れ発生確率算出部132Dは、土砂崩れ発生確率を算出し、土砂崩れの発生を予測する。
雪崩発生確率算出部132Eは、雪崩発生確率を算出し、雪崩の発生を予測する。ゲリラ豪雨発生確率算出部132Fは、ゲリラ豪雨発生確率を算出し、ゲリラ豪雨の発生を予測する。
イベント予測処理部1141において予測処理に必要な交通情報としては、例えば、単位時間あたりの通過交通量積算値(単位時間あたりの走行車両台数;以下、交通量と記す)や、単位時間あたりの平均速度、占有率、大型車混入率などがあげられる。
また、イベント予測処理部1141において予測処理に必要な管制情報としては、イベント(事故、渋滞、燃料切れ、落下物、土砂崩れ、雪崩、ゲリラ豪雨等)の発生時の発生フラグや、発生時刻、イベントのタイプなどがあげられる。この管制情報は交通管制官がマンマシンインターフェースを用いて手入力したものでもよい。
イベント発生パターン学習部131は、取得情報記憶部116及び交通状況記憶部117から過去の交通情報及び管制情報を入手し、イベント記憶部118に記憶されているイベント発生時の交通情報をパターンとして学習する。学習の方法としては、イベント記憶部118に記憶されているイベント発生時情報(イベント発生地点、イベント発生時刻、イベントタイプ)を基本に、これに対応する時間帯、路線位置(車線)の交通情報(例えば交通量、平均速度、占有率、大型車混入率等)を入手し、これらの対応をイベント発生時のパターンとして学習する。
例えば、イベントが事故の場合、イベント発生パターン学習部131は、交通情報及び管制情報に加えて、天気、温度、路面状況(路面凍結、落葉状態)等の環境情報を考慮して事故発生時のパターンとして学習してもよい。この結果、雨天、霧、路面凍結等のより事故が発生しやすい状況も考慮して事故発生パターンを学習し、事故の発生確率をより正確に算出することができる。
ここで、予測処理部132を構成している各算出部による発生確率の算出について、事故発生を予測するための事故発生確率算出部132Aを例にとって説明する。
事故発生確率算出部132Aにおける事故発生確率の算出方法の一例として、例えば、特許6045846号公報の記載のように、自己組織化マップ等のモデルを利用して事故事例を学習させる方法で、道路上の位置、時間、天候等の条件毎に、事故発生確率(過去に事故が発生した状況[例えば、渋滞の度合い、路面状態、温度、天気等]にどれだけ類似した状況かの類似度)を算出する方法がある。
また、学習の最も簡単な方法としては、これらの組合せを保持、蓄積する方法や、これらの組合せを統計処理でクラスタリングし、類似したケースのデータを作成する方法等が挙げられる。
これらの結果、事故発生確率算出部132Aは、情報取得部111が取得した情報に基づいて交通状況算出部112が算出した予測処理時点の交通状況を、イベント発生パターン学習部131において学習された事故発生時の交通状況のパターンと比較し、類似度が高い場合に、事故発生確率が高いという事故発生予測結果を出力する。
例えば、予測処理時点の交通情報と、イベント発生パターン学習部131において学習された事故発生時のパターンのいずれかとの相関が例えば0.85以上である場合、事故発生確率85%と演算する。
換言すれば、事故発生確率算出部132Aは、学習された事故発生時の交通状況パターンのいずれかとの相関を事故発生確率(事故発生可能性あるいは事故発生傾向)ととらえ、これを事故発生予測結果として演算することとなる。そして、例えば、事故発生確率を10%単位で優先度に対応する10段階(第10段階が最も優先度が高く、第1段階が最も優先度が低い)に区分する。
そして、事故発生確率算出部132Aで算出された事故発生確率に基いて、情報提供システム10は、事故を予測し、事故の発生に備え、情報配信対象である情報板DT1、ハイウェイラジオDT2、情報提供端末DT3、移動情報端末DT4、車載器DT5、自動車メーカ端末DT6、カーナビアプリメーカ端末DT7、燃料供給会社端末DT8等を介して走行車両等に対して注意を呼びかけたりすることが可能となる。
同様にして、情報提供システム10は、算出した渋滞発生確率、燃料切れ発生確率、落下物発生確率、土砂崩れ発生確率、雪崩発生確率、ゲリラ豪雨発生確率等に基づいて、イベントの発生である渋滞、燃料切れ(故障車両あるいは大きな落下物と同様に車線をふさぐ可能性あり)、落下物、土砂崩れ、雪崩、ゲリラ豪雨等の発生に備え、情報配信対象である情報板DT1、ハイウェイラジオDT2、情報提供端末DT3、移動情報端末DT4、車載器DT5、自動車メーカ端末DT6、カーナビアプリメーカ端末DT7、燃料供給会社端末DT8等を介して走行車両等に対して注意を呼びかけたりすることが可能となる。なお、燃料切れについては、第2実施形態で詳述する。
図3は、道路の状況例の説明図である。図3において、各インターチェンジと接続する一般道路の図示は省略している。高速道路HWには、5つのインターチェンジIC1〜IC5が設けられている。なお、以下においては、インターチェンジIC1〜IC5を特に区別しないときは、「インターチェンジIC」と記載する。
図3の左方向を進行方向とする上り道路として、各インターチェンジICを境に、左から順に、道路RT1i、RT2i、RT3i、RT4i、RT5i、RT6iが設けられている。また、図3の右方向を進行方向とする下り道路として、各インターチェンジICを境に、左から順に、道路RT1o、RT2o、RT3o、RT4o、RT5o、RT6oが設けられている。
また、高速道路HW上には、6台の一般車6(一般車6−1〜6−6)が存在している。また、高速道路HWにおいて、イベントの発生の虞がある地点(渋滞の発生の虞がある範囲を示す渋滞予測A)、及び、既にイベントとしての渋滞が発生している地点(渋滞B)が矢印で示されている。
また、高速道路HWの各所には、情報板DT1(DT1−1〜DT1−8)、及び、ハイウェイラジオDT2(DT2-1〜DT2−3)(ハイウェイラジオの送信アンテナ)が設置されていて、既に発生あるいは発生の確率が高いイベントの情報を配信できるようになっている。
また、図3において、道路RT3oにおけるインターチェンジIC2寄りの位置には、後述する事故発生確率の高いとされる場所Pxを示している。また、図3において、道路RT2iにおけるインターチェンジIC1寄りの位置には、土砂崩れの発生確率の高いとされる地点における土砂崩れ発生予測Cを示している。
また、図3において、道路RT5oにおけるインターチェンジIC4寄りの位置には、事故発生確率の高いとされる地点における事故発生予測Dを示している。
次に、第1実施形態の動作について説明する。図4は、第1実施形態の処理フローチャートである。まず、交通管制システム10Aの情報取得部111は、車両感知器2、監視カメラ3、管理車両PC、外部の各種情報サーバ等から各種情報(交通情報、気象情報等)を取得(収集)して、取得した各種情報を取得情報記憶部116に記憶する(ステップS11)。
次に、交通状況算出部112は、高速道路HWに設置されている車両感知器2からの情報に基づいて、高速道路HWにおける車両の渋滞の度合いを含む交通状況を算出し、算出した交通状況を交通状況記憶部117に記憶する(ステップS12)。
次に、イベント登録部113は、管理車両PCから取得した情報や、利用者からの通報あるいは監視カメラで確認した状況により交通管制官が入力した情報等に基づいて、実際に発生しているイベント(事故、渋滞、燃料切れ、落下物、土砂崩れ、雪崩、ゲリラ豪雨等)をイベント記憶部118に記憶する(ステップS13)。
この場合において、イベント登録情報としては、イベント種類(事故、渋滞、燃料切れ、落下物、土砂崩れ、雪崩、ゲリラ豪雨等)、イベント発生場所、イベント発生時刻(イベント検出時刻、イベント通知受付時刻)、登録したイベントに対応する情報(注意喚起情報、迂回路情報等)の配信優先度等が挙げられる。
次に、イベント予測処理部1141は、取得情報記憶部116に記憶された各種情報、及び、交通状況算出部112が算出した高速道路HWにおける交通状況に基づいて算出対象となる全ての地点についてそれぞれイベントとしての事故、渋滞、燃料切れ、落下物、土砂崩れ、雪崩、ゲリラ豪雨等の発生確率を算出する(ステップS14)。
具体的には、イベント予測処理部1141を構成する事故発生確率算出部132A(図2)を例にとると、事故発生確率算出部132Aは、取得情報記憶部116に記憶された各種情報に基づいて、交通状況算出部112が算出した予測処理時点の交通状況を、イベント発生パターン学習部131にて学習された事故発生時の交通状況のパターンと比較し、類似度として発生確率を算出する。または、過去に発生した事故を基にしたハザードマップを用いて、危険度を取得または算出する。
すなわち、予測処理時点の交通状況がイベント発生パターン学習部131において学習されている過去の事故発生時の交通状況のパターンと全く同一であれば、類似度100%とし(事故発生予測レベル第10段階)、過去の事故発生時の交通状況のパターンと全く(あるいはほとんど)異なっていれば類似度0%とする(事故発生予測レベル第1段階)。
同様にして、渋滞発生確率算出部132B、落下物発生確率算出部132C、土砂崩れ発生確率算出部132D、雪崩発生確率算出部132Eあるいはゲリラ豪雨発生確率算出部132Fも類似度に基づいてイベント発生予測レベルを算出する。なお、燃料切れ発生確率算出部132Gについては第2実施形態で詳述する。
ステップS14の後、情報配信システム10Bの配信対象イベント収集部121は、イベント予測処理部1141のイベント発生確率が所定の閾値を超えたイベントが存在するか否かを判別する(ステップS15)。
具体的には、例えば、配信対象イベント収集部121は、事故発生確率算出部132Aの算出した事故発生確率が所定の閾値、例えば、79%(事故発生予測レベル第8段階)を超えたイベントが存在するか否かを判別する。
ステップS15の判別において、イベント発生確率が所定の閾値を超えたイベントが存在しない場合には(ステップS15;No)、処理をステップS17に移行する。
ステップS15の判別において、イベント発生確率が所定の閾値を超えたイベントが存在する場合には(ステップS15;Yes)、配信対象イベント収集部121は、イベント発生確率が所定の閾値を超えたイベントを全て配信候補情報として収集し、配信候補情報記憶部127に登録する(ステップS16)。
ステップS17において、処理部11Bは、所定の処理単位時間が経過したか否かを判別する。ここで、処理単位時間とは、イベントの情報の配信をリアルタイムで行うために、イベントについての配信候補情報の登録から実際の配信処理に移行するタイミングに相当する時間である。
ステップS17の判別において、未だ所定の処理単位時間が経過していない場合には(ステップS17;No)、さらに情報の収集を行って配信候補情報を登録するために処理を再びステップS11に移行し、上述した処理手順を繰り返す。
ステップS17の判別において、所定の処理単位時間が経過した場合には(ステップS17;Yes)、情報配信システム10Bの配信優先度判別部122は、登録された配信候補情報のそれぞれについて配信優先度の判別を行う(ステップS18)。ステップS18の後、ステップS19において、処理部11Bは、配信優先度の高い情報を配信する(詳細は後述)。
この場合において、配信優先度は、イベントの予測精度、情報板DT1等の情報配信予定先からイベント発生が予測される地点までの距離、イベント自体に予め設定された優先度等に基づいて設定される。
ここで、配信優先度を判別するための情報についてより詳細に説明する。まず、イベントの予測精度については、上述した事故発生予測レベル(イベント発生予測レベル)が高いほど当然に予測精度が高いと考えられ、イベントが渋滞である場合には、渋滞予測長の値(例えば、2km〜5km、5km〜10km、10km〜20km)が短いほど予測精度が高いと考えられ、イベントが降雨である場合には、ゲリラ豪雨は予測精度が低く、雨量についてはより予測精度が高いと考えられる。
図5は、イベント発生が予測される配信予定先からイベント発生が予測される地点までの距離に対応する配信優先度(距離優先度)及び提供情報の説明図である。図5に示す距離に対応する配信優先度及び提供情報については、記憶部12Bの配信優先度DB126に予め格納されている。図5に示すように、当然に、イベント発生が予測される配信予定先からイベント発生が予測される地点までの距離が近いほど、配信優先度が高い。
より具体的には、高速道路の場合、同一インターチェンジ(IC)間内、すなわち、車両の現在位置から次のインターチェンジの位置に到るまでの区間にイベント発生予測位置がある場合が最も配信優先度が高い。また、車両の現在位置の次のインターチェンジの位置からその次のインターチェンジの位置に到るまでの区間にイベント発生予測位置がある場合が、2番目に配信優先度が高い。
また、車両の現在位置の2つ次のインターチェンジの位置から第2番目のジャンクション(JCT)の位置に至る区間が、3番目に配信優先度が高い。また、第2番目のジャンクションの位置から第3番目のジャンクションの位置に至る区間が、4番目に配信優先度が高い。また、第3番目のジャンクションの位置から第5番目のジャンクションの位置に至るまでの区間が、最も配信優先度が低い。
以上の配信優先度の判断とともに、車両の現在位置からイベントの発生地点あるいはイベントの発生予測地点までの距離が遠い場合、例えば、上述の例の場合、2つ次のインターチェンジを越える位置にイベントの発生地点あるいはイベントの発生予測地点が位置している場合には、迂回路情報も提供するように経路生成部1142が迂回路情報を生成する。
ここで、迂回路情報の生成について説明する。図6は、ダイクストラ法による迂回路情報の生成の説明図である。以下では、迂回路情報の生成にダイクストラ法を採用した例を説明するが、これに限定されない。
以下の説明においては、理解の容易化のため、迂回路の生成に高速道路HWのみを用い、一般道は考慮しないものとし、ジャンクション(JCT)を経由して車両の現在位置Sから目的地Gまでの迂回路を生成するものとし、目的地Gを当該車両が高速道路HWを降りるインターチェンジであるものとする。
また、車両の現在位置Sから、ジャンクションJCT1までは一本道であり、ジャンクションJCT6から目的地Gとしてのインターチェンジまでも一本道であるものとする。さらに、各ジャンクションJCT1〜JCT6をノードと称し、ジャンクション間の道路をエッジEG1〜EG9と称する。
ここで、各エッジEG1〜EG9について、その長さ(距離)、勾配、カーブ等の情報に基づいて所定速度で移動したと仮定した場合の重み付け(コスト付)がなされているものとする。
重み付けの値としては、具体的には、通行に影響を与えるイベントが発生していない場合、かつ、通行に影響を与えるイベントの発生が予測されていない場合には、エッジEG1=6、エッジEG2=5、エッジEG3=3、エッジEG4=3、エッジEG5=4、エッジEG6=8、エッジEG7=3、エッジEG8=7、エッジEG9=5であるものとする。
まず、車両の現在位置SからジャンクションJCT1までは1本道であり、他に選択肢はないので、ジャンクションJCT1を迂回路情報である最短経路を求めるためのスタートノードとして確定し、その重み(コスト)を0とする。
次に、ジャンクションJCT1から辿れるノード(他のジャンクション)を判別する。この時点で唯一の確定ノードであるジャンクションJCT1から辿れる経路としては、エッジEG1〜エッジEG3の三つであり、これらのうち、最も重みが小さいのはエッジEG3(=3)であるので、対応するジャンクションJCT4を確定ノードとする。
現時点で判明している確定ノードは、スタートノードであるジャンクションJCT1とジャンクションJCT4である。
この時点で、ジャンクションJCT1から直接未確定ノードまで辿れる経路としては、エッジEG1、エッジEG2の二つである。また、ジャンクションJC1からジャンクションJCT4を経由して未確定ノードまで辿れる経路としては、エッジEG3からエッジEG5を経由してジャンクションJCT3に到る経路、及び、エッジEG3からエッジEG8を経由してジャンクションJCT5に到る経路の二つがある。
しかしながら、これらのうち、ジャンクションJCT1からジャンクションJCT3に到る最短経路は、エッジEG2を経由して直接到る経路であり、エッジEG3からエッジEG5を経由してジャンクションJCT3に到る経路は記憶すべき経路から除かれる。
したがって、残った3つの経路のうち、未確定ノードまでの最短経路、すなわち、重みが一番小さい経路は、エッジEG2=5であるので、対応するジャンクションJCT3を確定ノードとする。
以下、同様にして、確定ノード(確定ジャンクション)を抽出することができなくなるまで以下の処理ST1及び処理ST2を繰り返すこととなる。
処理ST1:まだ確定されていないノード(ジャンクション)のうち、最小の重みを持つノードを見つけ、確定ノード(確定ジャンクション)とする。
処理ST2:確定ノード(確定ジャンクション)から伸びているエッジをそれぞれ判別、「確定ノードに到るまでのコスト+エッジのコスト」を計算し、そのノードの現在値よりも小さければ更新する。
これらの結果、図6の例の場合、確定ノードは、ジャンクションJCT1→ジャンクションJCT4→ジャンクションJCT3→ジャンクションJCT2→ジャンクションJCT5→ジャンクションJCT6の順番で確定する。
したがって、ジャンクションJCT1からジャンクションJCT6に到る最短経路は、ジャンクションJCT1→ジャンクションJCT3→ジャンクションJCT5→ジャンクションJCT6となり、その合計の重み(合計コスト)は、13となることがわかる。
以上は、通行に影響を与えるイベントが発生していない場合、かつ、通行に影響を与えるイベントの発生が予測されていない場合のものであった。そして、通行に影響を与えるイベント(例えば、交通事故、通行止め等)が発生した場合、あるいは、通行に影響を与えるイベントの発生が予測される場合(例えば、渋滞、ゲリラ豪雨等の発生が予測される場合)には、対応するエッジの重みをより大きな値とする。例えば、図6の例の場合、エッジEG7の重みを、3→10とする。
この場合には、確定ノードは、ジャンクションJCT1→ジャンクションJCT4→ジャンクションJCT3→ジャンクションJCT2→ジャンクションJCT6の順番で確定し、この時点で、ジャンクションJCT1からジャンクションJCT6に到る最短経路は、ジャンクションJCT1→ジャンクションJCT2→ジャンクションJCT6となり、その合計の重み(合計コスト)は、14となることがわかる。
したがって、通行に影響を与えるイベントの発生と、通行に影響を与えるイベントの発生の予測の、少なくともいずれかがあった場合であっても、最短経路を求めて迂回路情報として提示できる。
以上の説明は、高速道路におけるジャンクションのみを考慮していたが、インターチェンジ及び一般道を含めて同様に迂回路を生成することが可能である。この場合において、全ての一般道を対象とすることなく、インターチェンジ間を移動するのに用いる一般道を予め定めておくことも可能である。これにより演算処理量を低減でき、迅速に迂回路を算出することができる。
図7は、イベント自体に予め設定された配信優先度の説明図である。図7に示すイベントの配信優先度については、記憶部12Bの配信優先度DB126に予め格納されている。
具体的には、図7の例の場合、イベントとしては「地震・津波」が最も配信優先度が高く、以下、「トンネル火災」→「通行止め」→「逆走車」→「チェーン規制」→「車線規制」→「渋滞情報」→「注意喚起(事故注意)」→「イベント発生予測情報」→「工事予定」→「気象情報」の順番で配信優先度が下がり、イベントとしての「所要時間」は、最も配信優先度が低く設定されている。
これらに基いて、処理部11Bは、情報配信部15を用いて、配信候補情報のうち、より配信優先度の高い情報を配信することができる。
より具体的には、処理部11Bは、情報配信部15を用いて、所定の配信タイミング毎に、配信優先度DB126を参照して配信優先度を考慮して決定した配信情報を、情報板DT1、ハイウェイラジオDT2、情報提供端末DT3、移動情報端末DT4、車載器DT5、自動車メーカ端末DT6、カーナビアプリメーカ端末DT7、燃料供給会社端末DT8等に配信する。
例えば、情報板DT1において、表示容量の関係から同時に配信可能な情報数が3個である場合に、配信候補情報として、車線規制の情報、工事予定の情報、事故の予測情報、及び気象情報が存在する場合には、より配信優先度が高い車線規制の情報、事故の予測情報及び工事予定の情報が実際の配信情報とされ、気象情報は配信されないこととなる。
図8は、具体的な配信優先度判別処理(図4のステップS18)の処理フローチャートである。処理部11Bの配信優先度判別部122は、まず配信候補情報として登録された対応するイベントについて、情報信頼性を判別する(ステップS21)。
すなわち、既に発生しているイベントの情報信頼性は、100%として扱い、発生が予測されるイベントについての情報信頼性は、例えば、上述したイベント発生確率(例えば、事故発生確率、雪崩発生確率等)とする。
続いて、配信優先度判別部122は、配信優先度DB126を参照して(図5参照)、対応するイベントについて距離優先度を判別する(ステップS22)。
さらに、配信優先度判別部122は、配信優先度DB126を参照して(図7参照)、対応するイベントについてイベント優先度を判別する(ステップS23)。
これにより、処理部11Bは、配信先(例えば、情報板DT1−1)毎に配信優先度の高いイベントを選択し、実際にイベントの情報を配信する(図4のステップS19)。配信情報は、上述のように配信情報作成部123によって作成される。
図9は、情報配信処理(図4のステップS19)の処理フローチャートである。配信情報作成部123は、配信候補情報の配信優先度の判別処理(図4のステップS18)が終了すると、配信先毎に配信優先度の高いイベント順に実際に配信する情報を選択する(ステップS31)。
そして、配信情報作成部123は、選択したイベントについて配信追加情報が必要な場合には、配信追加情報を生成する(ステップS32)。具体的には、イベントが渋滞、事故、燃料切れ、通行止め、土砂崩れ、雪崩、落下物(回避不能な場合等)等の場合には、上述した迂回路情報を配信追加情報として生成する。
続いて、処理部11Bは、配信するイベントの情報及び配信追加情報を、情報板DT1、ハイウェイラジオDT2、情報提供端末DT3、移動情報端末DT4、車載器DT5、自動車メーカ端末DT6、カーナビアプリメーカ端末DT7、燃料供給会社端末DT8等に配信する(ステップS33)。
以上のように、第1実施形態によれば、道路に関する情報を適切に配信することができる。具体的には、発生してしまったイベントや発生の虞があるイベントが複数あってすべてを同時に配信することができない場合でも、より配信優先度の高いイベントの情報を配信することができる。したがって、渋滞の発生や二次災害の発生を未然に防止したり、実際に事故が発生してしまった場合であっても優先度の高い情報を道路利用者に提供したりすることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、イベントとして、事故、渋滞、燃料切れ、落下物、土砂崩れ、雪崩、ゲリラ豪雨を例にとった。この第2実施形態では、イベントとして、事故、渋滞、燃料切れを例にとる。
まず、第2実施形態の概要を説明する。車両としてガソリン車と電気自動車を考えた場合、ガソリン車はガソリン切れを起こす可能性があり、電気自動車は充電切れ(以下、ガソリン切れと充電切れを総称して、「燃料切れ」という。)を起こす可能性がある。道路上で車両が燃料切れを起こすと、事故や渋滞と同様にその道路の交通に影響が出る。そこで、車両の燃料切れを予測して、燃料切れ予測車両に対して燃料補給地点の情報を配信したり、また、燃料切れ予測車両以外の車両に対して燃料切れ予測車両の燃料切れ予測地点を避けた経路の情報を配信したりすることが有効となる。第2実施形態では、それらを実現するための手法について説明する。以下、具体的に説明する。なお、第1実施形態の場合と同様、図1、図2の構成をとる。また、第1実施形態と同様の事項については、説明を適宜省略する。
情報提供システム10の交通管制システム10Aの処理部11Aの経路生成部1142は、燃料切れ発生確率算出部132Gによって算出された車両の燃料切れのイベントの発生確率が第2の所定値よりも高いか否かを判定することで、燃料補給が必要か否かを判定し、第2の所定値よりも高いときに燃料補給が必要と判定して、燃料切れ予測車両(燃料切れの対象の車両)の燃料切れ予測地点(あるいは実際に燃料切れで停止した地点)を避けた経路を生成する。
また、経路生成部1142は、燃料切れ発生確率算出部132Gによって算出された車両の燃料切れのイベントの発生確率が第2の所定値よりも高いか否かを判定することで、燃料補給が必要か否かを判定し、第2の所定値よりも高いときに燃料補給が必要と判定して、燃料切れ予測車両のための燃料補給地点を含む経路を生成する。
図10は、第2実施形態の処理フローチャートである。まず、情報取得部111は、前述した情報収集手段(車両感知器2等)や外部の各種情報サーバ(災害情報サーバ、天気情報サーバ等)から各種情報を取得(収集)して、また、各車両から燃料残量の情報を取得(収集)して、取得した各種情報を取得情報記憶部116に記憶する(ステップS401)。
次に、交通状況算出部112は、取得情報記憶部116に記憶されている情報等に基づいて、高速道路における車両の渋滞の度合いを含む交通状況を算出し、算出した交通状況を交通状況記憶部117に記憶する(ステップS402)。
次に、イベント予測処理部1141の事故発生確率算出部132Aは、事故発生確率を算出し、事故発生を予測する(ステップS403)。
次に、イベント予測処理部1141の渋滞発生確率算出部132Bは、渋滞発生確率を算出し、渋滞発生を予測する(ステップS404)。
次に、処理部11Aは、各車両に関し、走行予定経路中に事故(実際の事故や事故予測)や渋滞(実際の渋滞や渋滞予測)があるか否かを判定し(ステップS405)、Yesの場合はステップS406に進み、Noの場合はステップS407に進む。
ステップS406において、経路生成部1142は、事故や渋滞の地点を避けた経路(迂回路)を生成する。
ステップS407において、処理部11Aは、各車両に関し、現在の燃料残量に基いて、到達可能距離を算出する。
次に、ステップS408において、燃料切れ発生確率算出部132Gは、燃料切れ発生確率を算出し、燃料切れ発生を予測する。
次に、ステップS409において、処理部11Aは、各車両に関し、燃料補給が必要か否かを判定し、Yesの場合はステップS410に進み、Noの場合はステップS415に進む。なお、燃料補給が必要か否かは、例えば、到達可能距離も踏まえて燃料切れ発生確率が第2の所定値よりも高いか否かにより判定できるが、これに限定されない。
ステップS410において、処理部11Aは、道路情報記憶部115等を参照して、燃料切れ予測車両(燃料補給が必要な車両)に関し、到達可能距離以内に燃料補給地点があるか否かを判定し、Yesの場合はステップS414に進み、Noの場合はステップS411に進む。
ステップS411において、経路生成部1142は、燃料切れ予測車両(燃料補給が必要な車両)が燃料切れ前に走行中の道路から退出できるICがあるか否かを判定し、Yesの場合はステップS412に進み、Noの場合はステップS413に進む。
ステップS412において、処理部11Bは、燃料切れ予測車両に対してICからの退出を指示する。この指示を受けた燃料切れ予測車両はICから退出して燃料補給地点を探すことができる。
一方、ステップS411においてNoの場合、燃料切れ予測車両は燃料切れにより停止し、ステップS413において、情報提供システム10は、燃料切れ予測車両の燃料切れによる停止を、例えば、車両感知器2、監視カメラ3等により検出する。
ステップS414において、経路生成部1142は、燃料切れ予測車両のために、経路中に燃料補給地点を追加する。
ステップS415において、配信情報作成部123は、配信するイベント情報を配信情報として作成する。例えば、燃料切れ予測車両に対する配信情報には、ステップS414を経由している場合は燃料補給地点が追加された経路が含まれている。また、燃料切れ予測車両以外の車両に対する配信情報には、ステップS413を経由している場合はステップS413で検出された燃料切れ停止車両の位置を避けた経路が含まれている。また、燃料切れ予測車両に対して情報を配信することで、充電車両が集中することで混雑や渋滞が予想される充電スポットがある場合は、その情報を配信情報に含めることで、充電スポットの利用の分散も図ることができる。
ステップS416において、処理部11Bは、配信情報を対象の車両に送信する。例えば、燃料切れ予測車両には、ステップS414を経由している場合は燃料補給地点が追加された経路が含まれた配信情報が送信される。また、燃料切れ予測車両以外の車両には、ステップS413を経由している場合はステップS413で検出された燃料切れ停止車両の位置を避けた経路が含まれた配信情報が送信される。
このようにして、第2実施形態によれば、燃料補給が必要な車両であって、元々の経路では到達可能距離以内に燃料補給地点が無かった車両は、到達可能距離以内に燃料補給地点を含む経路を含む配信情報を受信し、表示することで、その運転者は、適切に燃料補給をすることができる。
また、燃料補給が必要な車両であって、元々の経路で到達可能距離以内に燃料補給地点がある車両は、経路中に燃料補給地点を含む配信情報を受信し、表示することで、その運転者は、燃料補給地点を容易に認識し、適切に燃料補給をすることができる。
また、燃料補給が不要な車両は、他の車両が燃料切れで道路上で停止してしまう可能性のある箇所や実際に停止した位置を通る経路を避けた経路を含む配信情報を受信し、表示することで、その運転者は、当該箇所を通る経路を避けた経路を容易に選択して、順調に走行を継続することができる。
また、自動車メーカ端末DT6を所有する自動車メーカや、カーナビアプリメーカ端末DT7を所有するカーナビアプリメーカや、燃料供給会社端末DT8を所有する燃料提供会社(電気会社、ガソリン会社)に配信情報を有料または無料で提供するというビジネスモデルを構築することができる。
また、充電設備の利用状況だけではなく、充電設備へ案内した車両台数をダイナミックに管理できるので、充電のための渋滞(充電渋滞)が発生する情報を交通管制システム10Aや道路利用者に提供することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。第1実施形態は、既存の道路事業者が保有するシステムに対して情報配信機能を組み込むことで情報提供システム10を構築するものである。一方、第3実施形態は、道路事業者が保有する交通管制システム100に対する機能追加は最小限にとどめ、交通管制システム100と連携する外部システム200を新たに設けることによって情報提供システム1000を構築するものである。つまり、外部システム200は、道路事業者以外のシステムであり、例えば、通信事業者や製造業者が設けるコンピュータ装置やクラウドシステムによって実現される。
図11は、第3実施形態の情報提供システム1000等の構成図である。図11では、図1と比較して、図示や説明の都合上、同様の構成であって名称が同じものに対しても異なる符号を付与している。例えば、図1の情報取得部111と図11の情報取得部1011である。以下、その点を考慮し、図1と重複する説明は適宜省略し、主に、図1との相違点について説明する。
図11に示すように、情報提供システム1000は、交通管制システム100と、交通管制システム100とネットワーク(インターネット等)を介して接続される外部システム200とから構成されている。交通管制システム100と外部システム200は、適宜、情報交換を行うことができる。
交通管制システム100は、処理部101と、記憶部102と、入力部103と、表示部104と、情報配信部105と、を備えている。処理部101は、情報取得部1011と、交通状況算出部1012と、イベント登録部1013と、配信情報作成部1014と、表示制御部1015と、を備えている。
記憶部102は、道路情報記憶部1021と、取得情報記憶部1022と、交通状況記憶部1023と、イベント記憶部1024と、配信情報記憶部1025と、を備えている。
外部システム200は、処理部201と、記憶部202と、入力部203と、表示部204と、情報配信部205と、を備えている。処理部201は、情報取得部2011と、イベント予測処理部2012と、経路生成部2013と、配信対象イベント収集部2014と、配信優先度判別部2015と、配信情報作成部2016と、表示制御部2017と、を備えている。
記憶部202は、取得情報記憶部2021と、イベント予測記憶部2022と、経路記憶部2023と、配信優先度DB2024と、配信候補情報記憶部2025と、配信情報記憶部2026と、を備えている。
交通管制システム100の情報取得部1011は、車両感知器2、監視カメラ3、管理車両PC、非常電話4や、路車間通信装置を介して一般車6からから提供される各種情報を取得して、取得した各種情報を取得情報記憶部1022に記憶する。
外部システム200の情報取得部2011は、移動情報端末5、充電設備7、自動車メーカ端末8、カーナビアプリメーカ端末9、燃料供給会社端末91から各種情報を取得して、取得した各種情報を取得情報記憶部2021に記憶する。
交通管制システム100の交通状況算出部1012は、取得情報記憶部116の情報や取得情報記憶部2021の情報に基づいて、高速道路における車両の渋滞の度合いを含む交通状況を算出し、算出した交通状況を交通状況記憶部1023に記憶する。
交通管制システム100のイベント登録部1013は、高速道路でイベントが発生した場合に、交通管制官による入力部103を用いた情報の入力に基づくイベントの登録操作を受け付け、その内容をイベント記憶部1024に登録(記憶)する。
イベント予測処理部2012、経路生成部2013、配信対象イベント収集部2014、配信優先度判別部2015、配信情報作成部2016については、図1のイベント予測処理部1141、経路生成部1142、配信対象イベント収集部121、配信優先度判別部122、配信情報作成部123と同様である。
ただし、情報板DT1、ハイウェイラジオDT2、情報提供端末DT3に対する配信情報の提供は交通管制システム100が行い、移動情報端末DT4、車載器DT5、自動車メーカ端末DT6、カーナビアプリメーカ端末DT7、燃料供給会社端末DT8に対する配信情報の提供は外部システム200が行う。
このように、第3実施形態によれば、道路事業者が保有する交通管制システム100に対する機能追加は最小限にとどめ、交通管制システム100と連携する外部システム200を新たに設けることによって情報提供システム1000を構築することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、以上の説明において、第1実施形態では、交通管制システム10Aと情報配信システム10Bを別体のものとして説明したが、一体に構成することも可能である。
また、イベントは上述したものに限られることなく、高速道路の利用者に対して配信する必要のある事象であれば任意に設定可能である。同様に、イベントの優先度は一例であり、実際の運用に応じて適宜設定が可能である。
また、対象となる道路は、高速道路に限定されず、さらに、有料、無料を問わない。
また、対象となる道路が片側複数車線の場合は、交通状況として、車線ごとに渋滞の度合いや事故等を判定するようにしてもよい。
10 情報提供システム
10A 交通管制システム
10B 情報配信システム
11A、11B 処理部
12A、12B 記憶部
13A、13B 入力部
14A、14B 表示部
15 情報配信部
111 情報取得部
112 交通状況算出部
113 イベント登録部
114 表示制御部
115 道路情報記憶部
116 取得情報記憶部
117 交通状況記憶部
118 イベント記憶部
121 配信対象イベント収集部
122 配信優先度判別部
123 配信情報作成部
124 表示制御部
126 配信優先度DB
127 配信候補情報記憶部
128 配信情報記憶部
131 イベント発生パターン学習部
132 予測処理部
132A 事故発生確率算出部
132B 渋滞発生確率算出部
132C 落下物発生確率算出部
132D 土砂崩れ発生確率算出部
132E 雪崩発生確率算出部
132F ゲリラ豪雨発生確率算出部
132G 燃料切れ発生確率算出部
1141 イベント予測処理部
1142 経路生成部
1181 イベント予測記憶部
1182 経路記憶部
DT1、DT1−1〜DT1−8 情報板
DT2、DT2−1〜DT2−3 ハイウェイラジオ
DT3 情報提供端末
DT4 移動情報端末
DT5 車載器
DT6 自動車メーカ端末
DT7 カーナビアプリメーカ端末
HW 高速道路
IC、IC1〜IC5 インターチェンジ
RT1i〜RT5i、RT1o〜RT5o 道路

Claims (12)

  1. 道路の利用者に対して情報を提供する情報提供システムであって、
    交通情報及び環境情報のうち、少なくとも交通情報に基づいてイベントの発生確率を算出する確率算出部と、
    情報の配信先毎に、前記イベントの発生確率が所定値以上となったイベントの情報及び既に発生しているイベントの情報の配信優先度を判別する優先度判別部と、
    前記優先度判別部の判別結果に基づいて前記配信先毎に、より前記配信優先度が高いイベントの情報を配信する情報配信部と、
    を備えた情報提供システム。
  2. 前記優先度判別部は、配信候補となる情報の信頼性、前記イベントの発生あるいは発生予測地点と前記配信先との距離、若しくは、前記イベントの種類に基づいて、前記配信優先度を判別する、
    請求項1に記載の情報提供システム。
  3. 前記配信優先度を予め記憶した配信優先度データベースを有し、
    前記優先度判別部は、前記配信優先度データベースを参照して、前記配信優先度を判別する、
    請求項1又は請求項2に記載の情報提供システム。
  4. 前記情報配信部は、配信するイベントの情報について配信追加情報を生成して、前記イベントの情報とともに配信する、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の情報提供システム。
  5. 前記確率算出部は、過去に前記イベントが発生したときの交通状況あるいは環境状況の一致度に基づいて前記イベントの発生確率を算出する、
    請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の情報提供システム。
  6. 前記イベントは、交通事故である、
    請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の情報提供システム。
  7. 前記配信先は、情報板、ハイウェイラジオ、情報端末、前記道路を利用している車両に搭載された車載器、自動車メーカ端末、カーナビアプリメーカ端末、及び、燃料供給会社端末のいずれかを含む、
    請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の情報提供システム。
  8. 前記イベントは、車両の燃料切れである、
    請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の情報提供システム。
  9. 前記情報提供システムは、
    前記確率算出部によって算出された前記車両の燃料切れのイベントの発生確率が第2の所定値よりも高いときに、燃料切れの対象の前記車両の燃料切れ予測地点を避けた経路を生成する経路生成部をさらに備えた請求項8に記載の情報提供システム。
  10. 前記情報提供システムは、
    前記確率算出部によって算出された前記車両の燃料切れのイベントの発生確率が第2の所定値よりも高いときに、燃料切れの対象の前記車両のための燃料補給地点を含む経路を生成する経路生成部をさらに備えた請求項8に記載の情報提供システム。
  11. 道路利用者に対して情報を提供する情報提供システムで実行される方法であって、
    交通情報及び環境情報のうち、少なくとも交通情報に基づいてイベントの発生確率を算出する過程と、
    情報の配信先毎に、算出された前記イベントの発生確率が所定値以上となったイベントの情報及び既に発生しているイベントの情報の配信優先度を判別する過程と、
    前記配信優先度の判別結果に基づいて前記配信先毎に、より前記配信優先度が高いイベントの情報を配信する過程と、
    を備えた方法。
  12. 道路利用者に対して情報を提供する情報提供システムをコンピュータにより制御するためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    交通情報及び環境情報のうち、少なくとも交通情報に基づいてイベントの発生確率を算出する手段と、
    情報の配信先毎に、前記イベントの発生確率が所定値以上となったイベントの情報及び既に発生しているイベントの情報の配信優先度を判別する手段と、
    前記配信優先度の判別結果に基づいて前記配信先毎に、より前記配信優先度が高いイベントの情報を配信する手段と、
    して機能させるためのプログラム。
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