JP2002188160A - 土木構築物用構築材、土木構築物及び土木構築物用構築材の製造方法 - Google Patents

土木構築物用構築材、土木構築物及び土木構築物用構築材の製造方法

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JP2002188160A
JP2002188160A JP2000386596A JP2000386596A JP2002188160A JP 2002188160 A JP2002188160 A JP 2002188160A JP 2000386596 A JP2000386596 A JP 2000386596A JP 2000386596 A JP2000386596 A JP 2000386596A JP 2002188160 A JP2002188160 A JP 2002188160A
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    • E02D29/0225Retaining or protecting walls comprising retention means in the backfill
    • E02D29/0241Retaining or protecting walls comprising retention means in the backfill the retention means being reinforced earth elements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁面材用アンカーが埋設時に損傷することを
防止できると共に使用に伴い腐食することを防止できる
土木構築物用構築材を提供する。 【解決手段】 自然石2にアンカー3の一端部が、該ア
ンカー3の他端部側が自然石2から離れるようにして取
付けられ、そのアンカー3の他端部に摩擦力を増大させ
る摩擦力増大手段8,9が設けられている。そして、ア
ンカー3には、径方向外方に向けて順次、樹脂被覆層2
2、保護管23が設けられ、これらは、アンカー3の外
周を覆ってアンカー3の保護を図っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木構築物用構築
材、土木構築物及び土木構築物用構築材の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、護岸、擁壁等の土木構築物の構築
においては、土木構築物用構築材として、箱状の土木構
築物用壁面材や自然石に壁面材用アンカーの一端部を取
付け、その壁面材用アンカーの他端部に抵抗力を増大さ
せる抵抗力増大手段が設けたものを複数用意し、その各
土木構築物用壁面材を、隣り合うように順次配設しつつ
積み上げると共に壁面材用アンカーを略水平に配置し、
その壁面材用アンカー及び抵抗力増大手段を栗石や割石
等の胴込材をもって埋設するものがある。このものにお
いては、各土木構築物用構築材により、土圧や流水力に
抵抗できる強固な土木構築物を構築できると共に、動植
物の生息空間を確保できることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記土木構築
物においては、壁面材用アンカー及び抵抗力増大手段を
栗石や割石等の胴込材をもって埋設するものであること
から、胴込材の充填時に壁面材用アンカーが該胴込材に
より衝撃を受けるおそれがある。しかも、埋設された胴
込材中においては、雨水等が浸透することになり、壁面
材用アンカーは、その浸透水等(浸透中に物質が溶解し
たものも含む)に接触するおそれがある。
【0004】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その第1の技術的課題は、壁面材用アンカ
ーが埋設時に損傷することを防止できると共に使用に伴
い腐食することを防止できる土木構築物用構築材を提供
することにある。
【0005】第2の技術的課題は、上記土木構築物用構
築材を用いた土木構築物を提供することにある。
【0006】第3の技術的課題は、上記土木構築物用構
築材の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を達成す
るために本発明(請求項1の発明)にあっては、土木構
築物用壁面材に壁面材用アンカーの一端部が、該壁面材
用アンカーの他端部側が該土木構築物用壁面材から離れ
るようにして取付けられ、該壁面材用アンカーの他端部
に抵抗力を増大させる抵抗力増大手段が設けられている
土木構築物用構築材において、前記壁面材用アンカー
が、その外周において保護層を有している構成としてあ
る。この請求項1の発明の好ましい態様としては、請求
項2〜8の記載の通りとなる。
【0008】上記第2の技術的課題を達成するために本
発明(請求項9の発明)にあっては、土木構築物用壁面
材に壁面材用アンカーの一端部が取付けられ該壁面材用
アンカーの他端部に抵抗力を増大させる抵抗力増大手段
が設けられている土木構築物用構築材が複数用いられ、
前記各土木構築物用構築材における土木構築物用壁面材
が隣り合うように配設されつつ積み重ねられていると共
に、該各土木構築物用構築材における壁面材用アンカー
及び抵抗力増大手段が胴込材をもって埋設されている土
木構築物において、前記壁面材用アンカーが、その外周
において保護層を有している構成としてある。この請求
項9の発明の好ましい態様としては、請求項10の記載
の通りとなる。
【0009】上記第3の技術的課題を達成するために本
発明(請求項11の発明)にあっては、取付け穴が開口
される土木構築物用壁面材と、一端部が土木構築物用壁
面材を取付けるための取付け端部とされ他端部に抵抗力
を増大させる抵抗力増大手段が設けられている直線材
と、筒状の保護管とを用意し、前記保護管内に前記直線
材を、該直線材の一端部側から挿通させて該直線材を該
保護管から突出させ、前記土木構築物用壁面材の取付け
穴内に、接着剤を充填すると共に、前記保護管から突出
する直線材を挿入する構成としてある。
【0010】上記第3の技術的課題を達成するために本
発明(請求項12の発明)にあっては、取付け穴が開口
される土木構築物用壁面材と、一端部が土木構築物用壁
面材を取付けるための取付け端部とされ他端部に抵抗力
を増大させる抵抗力増大手段が設けられている直線材
と、筒状の保護管と、筒状の可撓管とを用意し、前記保
護管及び前記可撓管内に前記直線材の一端部側を該保護
管から挿通させて、該直線材を該可撓管から突出させ、
前記土木構築物用壁面材の取付け穴内に、接着剤を充填
すると共に、前記可撓管から突出する直線材を挿入する
構成としてある。
【0011】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、壁
面材用アンカーの外周が保護層により覆われることか
ら、胴込材の充填時に胴込材による外力を保護層が受け
止めると共に、浸透水等が壁面材用アンカーに接触する
ことを保護層が阻止することになる。このため、壁面材
用アンカーが埋設時に損傷することを防止できると共に
壁面材用アンカーが使用に伴い腐食することを防止でき
る土木構築物用構築材を提供できることになる。
【0012】請求項2に記載された発明によれば、保護
層が、止水性を確保する第1保護層と、該第1保護層の
外周側において外力に抗する第2保護層とを備えている
ことから、胴込材による外力、浸透水に対して第1、第
2保護層が個別に対処することになり、その対処を効果
的なものとすることができることになる。しかも、外力
に対して強い第2保護層が第1保護層の外周側に位置す
ることから、胴込材充填時における胴込材による外力か
ら第1保護層を第2保護層により保護できることにな
り、胴込材中への壁面用アンカーの埋設後において、第
1保護層が浸透水等に基づいて腐食することを長期に亘
って防止できることになる。
【0013】請求項3に記載された発明によれば、第1
保護層が高密度ポリエチレン樹脂による樹脂被覆層とさ
れ、第2保護層が鉄管をもって構成されていることか
ら、耐水性、耐薬品性(酸、アルカリ)、耐久性(耐熱
性)に優れた性質を示す高密度ポリエチレン樹脂による
樹脂被覆層により壁面材用アンカーの腐食を効果的に抑
制することができる一方、外力に対して優れた強度性を
示す鉄管をもって、第1保護層(高密度ポリエチレン樹
脂による樹脂被覆層)が、壁面材用アンカーの埋設時に
損傷することを防止できることになり、前記請求項2の
作用効果を具体的に得ることができることになる。
【0014】請求項4に記載された発明によれば、壁面
材用アンカーの外周に、抵抗力増大手段と土木構築物用
壁面材とにより挟持されつつ、保護層と共に可撓層が直
列的に設けられ、可撓層が、土木構築物用壁面材側に位
置されて該土木構築物用壁面材に当接されていることか
ら、可撓層をもって、保護層の端面を土木構築物用壁面
材から離すことができると共に、その部分の撓み性を弾
性の範囲において強めることができることになり、壁面
材用アンカーに、胴込材充填時に集中荷重が作用したと
しても、可撓層を設けない場合に比して曲率半径の大き
な撓みとすることができることになる。このため、胴込
材充填時に、土木構築物用壁面材近傍において、壁面材
用アンカーが折れ等の損傷を受けにくくすることができ
ることになる。
【0015】請求項5に記載された発明によれば、可撓
層が、土木構築物用壁面材から、壁面材用アンカーを埋
設するべき胴込材の直径よりも短い長さの範囲に収めら
れていることから、胴込材充填時に胴込材が可撓層をめ
がけてきても、土木構築物用壁面材と衝突して跳ね返さ
れることになり、その胴込材が可撓層に衝突して壁面材
用アンカーが損傷することを防止できることになる。
【0016】請求項6に記載された発明によれば、請求
項5を前提として、保護層が、止水性を確保する第1保
護層と、該第1保護層の外周側において外力に抗する第
2保護層とを備え、可撓層と第2保護層とが、直列的に
抵抗力増大手段と土木構築物用壁面材とにより挟持され
ていることから、前記請求項2と5の作用効果を同時に
得ることができることになる。
【0017】請求項7に記載された発明によれば、抵抗
力増大手段として、第1保護層外周に挿通されて移動可
能とされる合成樹脂製ストッパパネルと、壁面材用アン
カーの他端部において設けられて前記ストッパパネルが
該壁面材用アンカーの他端部外方へ移動することを規制
する移動規制部と、が備えられ、第2保護層が、ストッ
パパネルよりも土木構築物用壁面材側において設けら
れ、ストッパパネルが、壁面材用アンカーを中心とした
移動規制部の周囲を収納する収納部を有していることか
ら、ストッパパネル自体は、その材質(合成樹脂)をも
って腐食等から保護でき、ストッパパネルよりも土木構
築物用壁面材側においては第1,第2保護層により腐食
等から保護できることになる一方、移動規制部は、スト
ッパパネルの収納部により外力から保護できることにな
る。このため、移動規制部を、第1保護層によるだけで
なく、ストッパパネルの収納部によっても損傷を防止し
て腐食が発生することを防止できることになる。
【0018】請求項8に記載された発明によれば、土木
構築物用壁面材に、壁面材用アンカーを取付けるための
取付け穴が形成され、その取付け穴の開口周縁部に、面
取りが施された面取り部が形成されていることから、最
も大きな曲げモーメントが作用する土木構築物用壁面材
付近において、壁面材用アンカーに応力が集中すること
を面取り部に基づき抑制することができることになる。
【0019】請求項9に記載された発明によれば、土木
構築物用壁面材に壁面材用アンカーの一端部が取付けら
れ該壁面材用アンカーの他端部に抵抗力を増大させる抵
抗力増大手段が設けられている土木構築物用構築材が複
数用いられ、各土木構築物用構築材における土木構築物
用壁面材が隣り合うように配設されつつ積み重ねられて
いると共に、該各土木構築物用構築材における壁面材用
アンカー及び抵抗力増大手段が胴込材をもって埋設され
ている土木構築物において、壁面材用アンカーが、その
外周において保護層を有していることから、前記請求項
1に係る土木構築物用構築材を用いて土木構築物を構築
できることになる。
【0020】請求項10に記載された発明によれば、土
木構築物用構築材における壁面材用アンカーの外周に、
抵抗力増大手段と土木構築物用壁面材とにより挟持され
つつ、保護層と共に可撓層が直列的に設けられ、可撓層
が、土木構築物用壁面材側に位置されて該土木構築物用
壁面材に当接されていることから、前記請求項4に係る
土木構築物用構築材を用いて土木構築物を構築できるこ
とになる。
【0021】請求項11に記載された発明によれば、取
付け穴が開口される土木構築物用壁面材と、一端部が土
木構築物用壁面材を取付けるための取付け端部とされ他
端部に抵抗力を増大させる抵抗力増大手段が設けられて
いる直線材と、筒状の保護管とを用意し、保護管内に直
線材を、該直線材の一端部側から挿通させて該直線材を
該保護管から突出させ、土木構築物用壁面材の取付け穴
内に、接着剤を充填すると共に、保護管から突出する直
線材を挿入することから、保護管に基づき、土木構築物
用構築材において、壁面材用アンカー外周に保護層を設
けることができることになり、前記請求項1に係る土木
構築物用構築材を簡単に製造できることになる。
【0022】請求項12に記載された発明によれば、取
付け穴が開口される土木構築物用壁面材と、一端部が土
木構築物用壁面材を取付けるための取付け端部とされ他
端部に抵抗力を増大させる抵抗力増大手段が設けられて
いる直線材と、筒状の保護管と、筒状の可撓管とを用意
し、保護管及び可撓管内に直線材の一端部側を該保護管
から挿通させて、該直線材を該可撓管から突出させ、土
木構築物用壁面材の取付け穴内に、接着剤を充填すると
共に、可撓管から突出する直線材を挿入することから、
保護管及び可撓管に基づき、土木構築物用構築材におい
て、壁面材用アンカー外周に保護層及び可撓層を設ける
ことができることになり、前記請求項4に係る土木構築
物用構築材を簡単に製造できることになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づいて説明する。
【0024】図1〜図12は第1実施形態を示すもので
ある。この第1実施形態においては、図1、図2に示す
ように、多数の土木構築物用構築材1を用いて、土木構
築物としての護岸(例えば河川護岸)15を施工した内
容が示されている。
【0025】上記土木構築物用構築材1は、土木構築物
用壁面材2としての自然石(以下、本実施形態において
は符号2を用いる)と、壁面材用アンカー(以下、アン
カーと称す)3とを備えている。
【0026】前記自然石2としては、玉石、割石、栗石
等が用いられており、その圧縮強さは30N/mm2
上とされ、その大きさは施工護岸に応じて適宜決められ
ることになっている。具体的には、直径が100〜50
0mmの範囲のものが好ましく、300mm内外のもの
を用いるのがより好ましい。この自然石2は、土木構築
物用構築材1の製造場所によって適宜決められることに
なっており、土木構築物用構築材1の製造場所が工場で
あるときには、施工すべき現場に存する自然石、その施
工すべき現場に適した自然石等、任意の自然石が用いら
れ、土木構築物用構築材1の製造場所が施工現場である
ときには、通常、その施工現場に自然に存在する自然石
が用いられる。勿論、施工現場で土木構築物用構築材1
を製造する場合において、その施工現場に適した自然石
が存在しないときには、その施工現場に、その施工現場
に適した自然石2が運び込まれる。
【0027】このような自然石2には、本実施形態にお
いては、一つの取付け穴4(図6参照)が形成されてい
る。取付け穴4は、自然石2のうちの裏面側とするべき
個所において、ドリル等の加工具を用いて形成され、そ
の取付け穴4は、自然石2の表面側にまで貫通しないこ
とになっている。この取付け穴4の開口周縁部には、面
取りが施されて面取り部4aが形成されている。
【0028】前記アンカー3は、図1、図3に示すよう
に、前記自然石2に連結されている。このアンカー3に
は、自然石2の使用時(積み上げ状態時)の移動(滑
落)を防ぐべく、軸状部7と、移動規制部としてのカー
ル部8と、ストッパパネル9とが備えられている。
【0029】上記軸状部7及びカール部8は、図3、図
4、図7に示すように、直線材6により一体的に形成さ
れている。直線材6は、強度、加工性等を考慮して、鉄
線、鉄筋、パイプ等が好ましく、本実施形態において
は、線径7mm程度の鉄線(アルミニウムを10%程度
含有)が用いられている。この直線材6の外周には、主
として錆止めを目的として、予めメッキ層21に加えて
樹脂被覆層22(第1保護層)が形成されている。メッ
キ層21には、亜鉛アルミ合金を用いるのが好ましく、
本実施形態においては、亜鉛アルミ合金メッキが、30
0g/m2程度の付着量をもって直線材に施されてい
る。樹脂被覆層22には、オレフィン系樹脂を用いるの
が好ましく、特に防錆効果を高める観点から本実施形態
においては、高密度ポリエチレン樹脂がメッキ層21上
に500μm程度の被膜厚さをもって施されている。
【0030】上記軸状部7は、図3、図4に示すよう
に、通常、比較的長尺な状態をもって真っ直ぐに延びて
いる(例えば0.5〜1.5m程度、好ましくは0.5
m〜0.8m程度)。このアンカー3の一端部(図4
中、左端部)は、前記自然石2の取付け穴4に挿入され
て、接着剤5(例えばエポキシ樹脂系、図6参照)を介
して自然石2に接着されており、その軸状部7の他端部
側は、自然石2から遠のくように延びることになってい
る。この場合、軸状部7の一端部と接着剤5との接着性
を高める観点から、軸状部7の一端部(自然石2の取付
け穴4に入る部分)には、樹脂被覆層22は形成され
ず、メッキ層21のみが形成されている。また、この場
合、軸状部7の一端部外周に凹凸を形成して、接着剤5
の硬化後、その硬化接着剤との係合関係が形成されるよ
うにするのが好ましい。
【0031】前記カール部8は、図1、図3、図7に示
すように、軸状部7の他端部がカ−ル状に巻かれて形成
されている。このカール部8内には、内径30mm前後
の円状の孔が形成されており、その孔の形成後、そのア
ンカー3の他端部(湾曲終端部)は、巻き付け部11と
して、溶接されることなく単に、軸状部7に巻かれるこ
とになっている。この場合、カール部8は、軸状部7の
軸心を基準として対称形状をもって両側に膨らむように
形成されており、巻き付け部11は、そのカール部8の
湾曲開始部12に、その外周側において係合するように
配設されている。特に巻き付け部11は、本実施形態に
おいて、加工の容易性等の観点から、湾曲終了部13と
協働して軸状部7を挟むように単に略U字状に巻く構成
とされており、巻き付け部11は、カール部8の湾曲開
始部12に係合しない限り、軸状部7に案内されて該軸
状部7の軸心方向に移動し得るようになっている。この
ため、巻き付け部11にカール部8に向けて外力が作用
したときには、巻き付け部11は、該巻き付け部11と
軸状部7との案内効果に基づきカール部8の湾曲開始部
12に必ず係合(当接)されて移動が規制されることに
なっている(図6参照)。勿論、軸状部7と巻き付け部
11との案内、保持効果を高める観点からは、巻き付け
部11を複数回に亘って軸状部7に巻く(いわゆるコイ
ル状に巻く)ようにしてもよい。
【0032】前記ストッパパネル9は、図3、図7、図
8に示すように、その板面を軸状部7の延び方向に向け
つつ該軸状部7に移動可能に保持されている。ストッパ
パネル9は、樹脂、例えばABS樹脂を用いて、一辺が
150mm前後、厚みが6mm前後とされた正方形状の
合成樹脂板とされており、その中心部に挿通孔14が形
成されている。このストッパパネル9の挿通孔14に
は、軸状部7が挿通されており、ストッパパネル9は、
軸状部7を移動できる一方、カール部8によって移動が
規制されることになっている。この場合、ストッパパネ
ル9を介して外力がカール部8に作用したときには、巻
き付け部11がカール部8における湾曲開始部12に係
合して移動が規制されることになるため、ストッパパネ
ル9は、カール部8に相当する大きさのリングを押しつ
ぶして移動しない限り、移動することができず、カール
部8は、軸状部7に溶接等がされていなくても、ストッ
パパネル9のストッパとして効果的に機能することにな
る。
【0033】前記軸状部7の外周には、図3、図6に示
すように、ストッパパネル9と自然石2との間におい
て、第2保護層を構成する保護管23と可撓層を構成す
る可撓管24とが嵌挿されている。保護管23はストッ
パパネル9側に位置され、可撓管24は自然石2側に位
置されており、この保護管23及び可撓管24は、自然
石とストッパパネル(カール部)とにより挟持されるこ
とになっている。このため、軸状部7は、保護管23及
び可撓管24に覆われて外部に露出しないことになって
いる。
【0034】上記保護管23は、外部からの外力(後述
の胴込材16等)から軸状部7を直接的に保護すること
を主目的するものであり、本実施形態においては、鉄管
が用いられている。この保護管は、その強固な性質をも
って軸状部7の大部分を覆っており、本実施形態におい
ては、内径8mm程度、全長440mm程度、管厚0.
5mmのものが用いられている。
【0035】上記可撓管24は、図9の仮想線に示すよ
うに、保護管23の端面を自然石2からある程度離すと
共に軸状部7を弾性が維持される範囲で補強して、曲げ
力が作用しても曲率半径ができるだけ大きくなるように
し、軸状部7が自然石2近傍でも折れにくくするために
設けられており、本実施形態においては、可撓管24と
して、軟質管(例えばゴム管、紙管(コーティングされ
たもの等)等)が用いられている。これに対して、同じ
く図9の一点鎖線に示すように、保護管23として鉄管
のような強固な管だけを用いて軸状部7を保護すると、
曲げ力がアンカー3に作用したとき、軸状部7は、保護
管23の存在するところでは曲がらない一方、保護管2
3の外部において保護管23の内周縁部と軸状部7との
当接部付近を支点として曲がることになり、そのときに
はその位置は自然石2に近接し、そこでは、曲げモーメ
ントが大きくなって(最大曲げモーメントに基づき)折
れやすくなる。このため、これに対処するために、上述
のように、自然石2から一定距離の間に可撓管24を存
在させる好ましい構成が採られている。
【0036】この場合、可撓管24は、自然石2に一端
が当接されてその自然石2から後述の胴込材16(アン
カー3を埋設するために用いるもの)の直径よりも短い
長さの範囲で存在されている。これは、可撓管24の全
長を、自然石2から胴込材16の直径よりも短い長さの
範囲に収まるようにすることにより、胴込材16の充填
時に、胴込材16が可撓管24に飛んできても、胴込材
16を自然石2に先に当て、可撓管24に当たらないよ
うにしているのである。このため、可撓管24の全長
は、使用されている胴込材16の直径が50〜150m
m程度であることを考慮し、50mm程度とされてい
る。
【0037】このような土木構築物用構築材1は、次の
ようにして製造される。
【0038】先ず、図10に示すように、自然石2にド
リル等の加工具を用いて取付け穴4を形成する。取付け
るべきアンカー3(軸状部7)の一端部に対する汚れの
ない接着面積を増大させて、アンカー3と自然石2との
一体化を強固にすると共に、接着剤5の硬化前にアンカ
ー3を仮保持するためである。この場合、作業性の観点
から、自然石2の裏面側が上方に向けられ、その自然石
2の裏面側中央部に取付け穴4の加工が施される。
【0039】次に、図11に示すように、前記取付け穴
4を上方に向けつつその取付け穴4内に接着剤5を注入
する。後の工程においてアンカー3と自然石2とを確実
に接着するべく、一定量の接着剤5を取付け穴4内に確
保するためである。
【0040】次に、図12に示すように、軸状部7の一
端部を前記自然石2の取付け穴3内に挿入する。取付け
穴4内の接着剤5を介して自然石2と軸状部7の一端部
とを接着して両者2、7を一体化するためである。勿論
この場合、軸状部7の挿入は、接着剤5の硬化前に行わ
れ、その際には、予め保護管23と可撓管24とは軸状
部7に嵌合された状態とされる。
【0041】このとき、可撓管24の端面を自然石2の
取付け穴4の周縁部に当接させて圧縮させることが好ま
しい。可撓管24の圧縮に基づく反発力を利用して、ス
トッパパネル9と自然石2との間において、可撓管24
と保護管23とを密に装着することができることにな
り、軸状部7を胴込材16から保護できるだけでなく、
浸透水等が保護管23内等に進入して軸状部7が浸透水
等にさらされることも防ぐことができるからである。
【0042】この後、接着剤5を硬化させて、自然石2
と軸状部7の一端部とを一体化し、当該土木構築物用構
築材1を得ることになる。
【0043】上記土木構築物用構築材1を用いた護岸1
5は、図1に示すように、基礎コンクリート10から階
段状に各土木構築物用構築材1の自然石2が順次、積み
上げられている一方、各土木構築物用構築材1のアンカ
ー3は胴込材16内に埋設されている。具体的に、土木
構築物用構築材1を使用した護岸15の施工方法と、そ
の施工方法により施工された護岸15について説明す
る。
【0044】護岸15の施工においては、多数の土木構
築物用構築材1が、現状の岸に沿った各施工位置に、ク
レーン等により搬送具(図示略)を介して運ばれる。
【0045】このとき、アンカー3が比較的長尺である
ことから、多数の土木構築物用構築材1を束ねることが
容易となり、また、カール部8内の孔を引っ掛け孔とし
て利用できることになり、これに伴い、取り扱い、搬送
を容易にすることができることになる。
【0046】施工位置に多数の土木構築物用構築材1が
搬送されると、その土木構築物用構築材1は、図1、図
2に示すように、自然石2を河川側に向けると共に岸の
延び方向(図1中、紙面直角方向、図2中、左右方向)
に隣り合うように配設しつつ、その岸の勾配に沿わせた
り或いは必要な勾配をもって、基礎コンクリート10か
ら順次、階段状に積み上げられる。これにより、自然石
2をもって保護壁が形成され、その自然石2間の隙間
が、魚、水棲生物、植物等の生息、生育空間を確保する
ことになる。
【0047】さらにこの各土木構築物用構築材1の積み
上げにおいては、最上段となっているアンカー3及びス
トッパパネル9上に砕石、胴込栗石、現場発生材等の胴
込材16が自然石2の高さまで盛られ、載置面が形成さ
れる。これにより、積み上げるべき次の土木構築物用構
築材1の安定した載置面が確保されて、土木構築物用構
築材1の積み上げ作業の円滑化が図られると共に、軸状
部7と胴込材16との抵抗力、互いに係合状態にある胴
込材16に対するストッパパネル9板面の係合に基づく
河川側への移動抵抗が得られ、アンカー3の保持状態を
高めて、自然石2の滑落(移動)が防止されることにな
る。勿論このとき、アンカー3は、保護管23等に基づ
き胴込材16から保護される。
【0048】特に上記施工においては、自然石2の滑落
を一層防止する観点から、アンカー3及びストッパパネ
ル9上に胴込材16を盛った際に、外部(上部)からロ
ーラ等により圧力を加えること(転圧)により胴込材1
6の密度を高め、胴込材16とアンカー3及びストッパ
パネル9との抵抗力(ストッパパネル9の移動抵抗を含
む)を高めることが好ましい。尚、図1中、符号17
は、土砂等の吸い出しを防止する吸い出し防止シートで
ある。
【0049】このような施工の結果、図1に示すよう
に、各土木構築物用構築材1の自然石2が護岸壁面(保
護壁)を構成する護岸15が形成されることになり、そ
の護岸15においては、強固でありながら、水棲生物、
植物等を生育させることができることになる。
【0050】図13は第2実施形態を示す。この第2実
施形態において、前記1実施形態と同一構成要素につい
ては同一符号を付してその説明を省略する。
【0051】図13に示す第2実施形態は、ストッパパ
ネル9の変形例を示すものである。この実施形態に係る
ストッパパネル9の中央部には、収納部として膨出部2
5が形成されている。この膨出部25は、自然石2側に
向けて膨出されており、その膨出部25が形成する空間
内には、カール部8が収容されている。これにより、胴
込材料の充填時に、カール部8もストッパパネル9によ
り保護されることになり、胴込材16の充填に際して、
カール部8が傷つくことに基づき腐食が生じることを確
実に防止できることになる。
【0052】以上実施形態について説明したが本発明に
おいては、次のようなものを包含する。 (1)土木構築物用壁面材として、自然石2に限らず、
人造石(廃プラスチック、廃アスファルト、焼却灰等の
廃棄物再生石)、コンクリートブロック(擬石、擬木等
を含む)、木を用いて形成したもの(例えば木を組んで
自然石を形成したようなもの)、収容容器(植物生育用
ポット)等を用いること。 (2)アンカー3における一端部において、曲げても曲
率半径が大きくなり折れにくいことを利用し、自然石2
の積み上げ時のすわりを調整する必要がある場合等に、
アンカー3の一端部に対してその他の部分を45°の範
囲内において曲げ調整すること。 (3)自然石2における取付け穴内4にナットを固定す
る一方、アンカーの一端部に雄ねじ部を形成し、そのア
ンカーの一端部の雄ねじ部を自然石2内のナットに螺合
することにより、自然石2とアンカー3とを一体化する
こと。 (4)土木構築物用壁面材2に対するアンカー3の取付
けにおいて、接着剤5に代えて、拡張アンカー(金属、
樹脂等)を用いること。 (5)カール部8の孔の形状としては、円形に限らず、
楕円、矩形等の非円形のものが含まれること。 (6)土木構築物用壁面材2を取付けるための取付け端
部としてのアンカー3の一端部は、直接、土木構築物用
壁面材2に取付ける他に、間接的に土木構築物用壁面材
2に取付ける態様を含んでいること。このため、例えば
土木構築物用壁面材2に連結具が取付けられている場合
には、その連結具を介して土木構築物用壁面材2にアン
カー3の一端部が連結されることになる。勿論このと
き、その連結具とアンカー3の一端部とは、周知の手段
により、連結される構成とされる。 (7)ストッパパネル9に代えて、コンクリ−ト板、鉄
板等の種々のものを用いること。 (8)胴込材16に、コンクリ−ト廃棄物等の廃棄物を
用いること。 (9)土木構築物として、擁壁等を構築すること。 (10)土木構築物用構築材1の抵抗力増大手段とし
て、胴込材16中に鉄筋又は金網を起立するように埋設
し、その鉄筋又は金網にアンカー3の他端部(カール部
8等)を連結する構成とすること。この場合、抵抗力を
増加させる等の観点から、鉄筋又は金網の下端部を基礎
コンクリート10に対して埋設等により固定することが
好ましい。
【0053】尚、本発明の目的は、明記されたものに限
らず、実質的に好ましい或は利点として記載されたもの
に対応したものを提供することをも暗黙的に含むもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る河川護岸を説明する説明
図。
【図2】第1実施形態に係る河川護岸を示す正面図。
【図3】第1実施形態に係る土木構築物用構築材を説明
する説明図。
【図4】第1実施形態に係る土木構築物用構築材のアン
カー部分における拡大縦断面図。
【図5】図4のA−A線拡大断面図。
【図6】第1実施形態に係る土木構築物用構築材におい
て、自然石とアンカーとの取付け関係を示す拡大縦断面
図。
【図7】第1実施形態に係る土木構築物用構築材におい
て、ストッパパネル、カール部、保護管等の関係を示す
拡大説明図。
【図8】図7の右側面図。
【図9】軸状部の曲げに対する可撓管、保護管の作用を
説明する説明図。
【図10】第1実施形態に係る土木構築物用構築材の製
造工程を説明する図。
【図11】図10の製造工程に続く製造工程を説明する
図。
【図12】図11の製造工程に続く製造工程を説明する
図。
【図13】第2実施形態に係る土木構築物用構築材を示
す部分拡大説明図。
【符号の説明】
1 土木構築物用構築材 2 土木構築物用壁面材(自然石) 3 アンカー 4 取付け穴 7 軸状部 8 カール部 9 ストッパパネル 15 護岸 16 胴込材 22 樹脂被覆層 23 保護管 24 可撓管

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土木構築物用壁面材に壁面材用アンカー
    の一端部が、該壁面材用アンカーの他端部側が該土木構
    築物用壁面材から離れるようにして取付けられ、該壁面
    材用アンカーの他端部に抵抗力を増大させる抵抗力増大
    手段が設けられている土木構築物用構築材において、 前記壁面材用アンカーが、その外周において保護層を有
    している、ことを特徴とする土木構築物用構築材。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記保護層が、止水性を確保する第1保護層と、該第1
    保護層の外周側において外力に抗する第2保護層とを備
    えている、ことを特徴とする土木構築物用構築材。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記第1保護層が、高密度ポリエチレン樹脂による樹脂
    被覆層とされ、 前記第2保護層が、鉄管をもって構成されている、こと
    を特徴とする土木構築物用構築材。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記壁面材用アンカーの外周に、前記抵抗力増大手段と
    前記土木構築物用壁面材とにより挟持されつつ、前記保
    護層と共に可撓層が直列的に設けられ、 前記可撓層が、前記土木構築物用壁面材側に位置されて
    該土木構築物用壁面材に当接されている、ことを特徴と
    する土木構築物用構築材。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記可撓層が、前記土木構築物用壁面材から、前記壁面
    材用アンカーを埋設するべき胴込材の直径よりも短い長
    さの範囲に収められている、ことを特徴とする土木構築
    物用構築材。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記保護層が、止水性を確保する第1保護層と、該第1
    保護層の外周側において外力に抗する第2保護層とを備
    え、 前記可撓層と前記第2保護層とが、直列的に前記抵抗力
    増大手段と前記土木構築物用壁面材とにより挟持されて
    いる、ことを特徴とする土木構築物用構築材。
  7. 【請求項7】 請求項2において、 前記抵抗力増大手段として、前記第1保護層外周に挿通
    されて移動可能とされる合成樹脂製ストッパパネルと、
    前記壁面材用アンカーの他端部において設けられて前記
    ストッパパネルが該壁面材用アンカーの他端部外方へ移
    動することを規制する移動規制部と、が備えられ、 前記第2保護層が、前記ストッパパネルよりも前記土木
    構築物用壁面材側において設けられ、 前記ストッパパネルが、前記壁面材用アンカーを中心と
    した前記移動規制部の周囲を収納する収納部を有してい
    る、ことを特徴とする土木構築物用構築材。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 前記土木構築物用壁面材に、前記壁面材用アンカーを取
    付けるための取付け穴が形成され、 前記取付け穴の開口周縁部に、面取りが施された面取り
    部が形成されている、ことを特徴とする土木構築物用構
    築材。
  9. 【請求項9】 土木構築物用壁面材に壁面材用アンカー
    の一端部が取付けられ該壁面材用アンカーの他端部に抵
    抗力を増大させる抵抗力増大手段が設けられている土木
    構築物用構築材が複数用いられ、前記各土木構築物用構
    築材における土木構築物用壁面材が隣り合うように配設
    されつつ積み重ねられていると共に、該各土木構築物用
    構築材における壁面材用アンカー及び抵抗力増大手段が
    胴込材をもって埋設されている土木構築物において、 前記壁面材用アンカーが、その外周において保護層を有
    している、ことを特徴とする土木構築物。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記土木構築物用構築材における壁面材用アンカーの外
    周に、前記抵抗力増大手段と前記土木構築物用壁面材と
    により挟持されつつ、前記保護層と共に可撓層が直列的
    に設けられ、 前記可撓層が、前記土木構築物用壁面材側に位置されて
    該土木構築物用壁面材に当接されている、ことを特徴と
    する土木構築物。
  11. 【請求項11】 取付け穴が開口される土木構築物用壁
    面材と、一端部が土木構築物用壁面材を取付けるための
    取付け端部とされ他端部に抵抗力を増大させる抵抗力増
    大手段が設けられている直線材と、筒状の保護管とを用
    意し、 前記保護管内に前記直線材を、該直線材の一端部側から
    挿通させて該直線材を該保護管から突出させ、 前記土木構築物用壁面材の取付け穴内に、接着剤を充填
    すると共に、前記保護管から突出する直線材を挿入す
    る、ことを特徴とする土木構築物用構築材の製造方法。
  12. 【請求項12】 取付け穴が開口される土木構築物用壁
    面材と、一端部が土木構築物用壁面材を取付けるための
    取付け端部とされ他端部に抵抗力を増大させる抵抗力増
    大手段が設けられている直線材と、筒状の保護管と、筒
    状の可撓管とを用意し、 前記保護管及び前記可撓管内に前記直線材の一端部側を
    該保護管から挿通させて、該直線材を該可撓管から突出
    させ、 前記土木構築物用壁面材の取付け穴内に、接着剤を充填
    すると共に、前記可撓管から突出する直線材を挿入す
    る、ことを特徴とする土木構築物用構築材の製造方法。
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