JP2020012359A - 洪水防止止水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象とする水域の岸に沿う方向と直交する水平方向の幅が小さく、また、止水性に優れ、さらに、設置時の施工性が良好な洪水防止止水構造を提供する。【解決手段】水域の岸に沿って設けられる洪水防止止水構造であって、支柱12と、支柱12に取り付けられた止水パネル14と、止水パネル14の下端部に取り付けられた下端部板状体16と、を有してなり、止水パネル14は、水域102の側に位置する面14Aが略鉛直面となっており、下端部板状体16は、対向する最大面積の面のうちの一方の面が下面16Aとなっており、下端部板状体16の下面16Aおよび止水パネル14の下端と地盤100面との間の少なくとも一部に、下端部板状体16および止水パネル14の略長手方向に目地材24が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、水域の岸に沿って設ける洪水防止止水構造に関し、具体的には例えば、水域沿いの護岸構造や堤防またはそれらの近傍に設ける洪水防止止水構造に関する。本願において、水域とは、水をたたえた領域のことであり、例えば、河川、湖沼、海洋等のことである。
また、本発明は、河川沿いの道路における河川側の道路幅員端部に好適に適用可能である。
近年、我が国において、突発的な集中豪雨が多く発生するようになってきており、洪水が発生して冠水したという報告も多くなされるようになってきている。洪水に対する現時点での一般的な方法は、応急的に土のうや水のうを積み上げて洪水を防ぐという方法である。この方法は、必要な数の土のうや水のうが予め準備できていて、それらを積み上げるために必要な人員がいる場合には、すぐに完成させることができるという点に利点がある。しかしながら、近年では、人員が不足して、必要な数の土のうや水のうを積み上げるのに時間を要することがある。また、必要な数の土のうや水のうを積み上げても、土のうや水のうは、地面の不陸に対する追従性が良くないため、地表面との密着性が不十分で止水性に問題がある。
一方、土のうや水のうを積み上げる以外の方法としては、例えば、鉄筋コンクリート製胸壁(パラペット)を設置することが考えられる。胸壁の設置による方法は、土のうや水のうを積み上げる方法と比較して、接地面における水密性が改善するという利点があるが、壁の厚さにより道路の幅員が減少するという問題があり、また、設置工事が大がかりになるという問題がある。
これに対して、特許文献1には、個々の区画を締結手段によって複数つなぎ合わせることで迅速かつ容易に洪水防止障壁を形成できるとされる技術が開示されている。
また、特許文献2には、パネル部材を水平に対して鋭角に保持するように支持部材を構成して、前記パネル部材上の水の重量を、接地面における水密性の向上に利用するとされる技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1で開示された技術では、障壁となる区画の幅が大きくなってしまい、利用できる道路の幅を減少させてしまう。
また、特許文献2で開示された技術では、パネル部材を水平に対して鋭角に保持するため、利用できる道路の幅を減少させてしまう。
特表2016−532033号公報 特表2009−504946号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであって、対象とする水域の岸に沿う方向と直交する水平方向の幅が小さく、また、止水性に優れ、さらに、設置時の施工性が良好な洪水防止止水構造を提供することを課題とする。
本発明は、以下の洪水防止止水構造により、前記課題を解決したものである。
即ち、本発明に係る洪水防止止水構造の第1の態様は、水域の岸に沿って設けられる洪水防止止水構造であって、下部が地盤に埋め込まれて立設され、前記水域の岸に沿って複数設けられた支柱と、前記支柱に取り付けられた止水パネルと、前記止水パネルの下端部に取り付けられた下端部板状体と、を有してなり、前記止水パネルおよび前記下端部板状体は、長手方向が前記水域の岸に沿う方向となるように配置され、前記止水パネルは、前記水域の側に位置する面が略鉛直面となっており、前記下端部板状体は、対向する最大面積の面のうちの一方の面が下面となっており、前記下端部板状体の下面および前記止水パネルの下端と地盤面との間の少なくとも一部に、前記下端部板状体および前記止水パネルの略長手方向に目地材が設けられていることを特徴とする洪水防止止水構造である。
前記洪水防止止水構造は、地盤に埋め込まれた埋め込み部材と、該埋め込み部材から下向きの力を受け、前記下端部板状体を上方から押し付ける押し付け部材と、をさらに有することが好ましい。
本発明に係る洪水防止止水構造の第2の態様は、水域の岸に沿って設けられる洪水防止止水構造であって、下部が地盤に埋め込まれて立設され、前記水域の岸に沿って複数設けられた支柱と、前記支柱に取り付けられた止水パネルと、前記止水パネルの下端部に取り付けられた下端部板状体と、を有してなり、前記止水パネルおよび前記下端部板状体は、長手方向が前記水域の岸に沿う方向となるように配置され、前記止水パネルは、前記水域の側に位置する面が略鉛直面となっており、前記下端部板状体は、対向する最大面積の面のうちの一方の面が下面となっており、その全部位が、地盤に埋め込まれていることを特徴とする洪水防止止水構造である。
前記下端部板状体の周囲は、固化材によって固められていることが好ましく、前記固化材としては、例えばモルタルを用いることができる。
本発明に係る洪水防止止水構造の第3の態様は、水域の岸に沿って設けられる洪水防止止水構造であって、下部が地盤に埋め込まれて立設され、前記水域の岸に沿って複数設けられた支柱と、前記支柱に外挿して前記支柱に着脱可能に取り付けられた外挿管と、前記外挿管に取り付けられた止水パネルと、前記止水パネルの下端部に取り付けられた下端部板状体と、を有してなり、前記止水パネルおよび前記下端部板状体は、長手方向が前記水域の岸に沿う方向となるように配置され、前記止水パネルは、前記外挿管を介して前記支柱に取り付けられていて、前記水域の側に位置する面が略鉛直面となっており、前記下端部板状体は、対向する最大面積の面のうちの一方の面が下面となっており、前記下端部板状体の下面および前記止水パネルの下端と地盤面との間の少なくとも一部に、前記下端部板状体および前記止水パネルの略長手方向に目地材が設けられていることを特徴とする洪水防止止水構造である。
本発明に係る洪水防止止水構造の第4の態様は、水域の岸に沿って設けられる洪水防止止水構造であって、内空断面を保持した状態で長手方向が鉛直方向となるように地盤に埋め込まれ、前記水域の岸に沿って複数設けられた地中管と、前記地中管に着脱可能に挿入された支柱と、前記支柱に取り付けられた止水パネルと、前記止水パネルの下端部に取り付けられた下端部板状体と、を有してなり、前記止水パネルおよび前記下端部板状体は、長手方向が前記水域の岸に沿う方向となるように配置され、前記止水パネルは、前記水域の側に位置する面が略鉛直面となっており、前記下端部板状体は、対向する最大面積の面のうちの一方の面が下面となっており、前記下端部板状体の下面および前記止水パネルの下端と地盤面との間の少なくとも一部に、前記下端部板状体および前記止水パネルの略長手方向に目地材が設けられていることを特徴とする洪水防止止水構造である。
前記第1〜第4の態様の洪水防止止水構造は、さらに、側端部板状体を備えており、前記側端部板状体は、前記止水パネルの、前記水域の岸に沿う方向の両端部に取り付けられ、前記止水パネルの下端部から上端部にわたって配置され、前記側端部板状体の対向する最大面積の面は、前記止水パネルと直交し、前記止水パネルは、前記水域の岸に沿って複数設けられ、前記水域の岸に沿う方向に隣り合う前記止水パネルに取り付けられた前記側端部板状体のうち、隣接する前記側端部板状体同士の間、および隣接する前記止水パネルの側端同士の間の少なくとも一部に、前記側端部板状体および前記止水パネルの略高さ方向に目地材が設けられていることが好ましい。
隣接する前記側端部板状体同士は、構造的に連結されていることが好ましい。
ここで、「構造的に連結」とは、所定の力を伝達できるように考慮して連結されていることを意味する。
隣接する前記側端部板状体同士は、ボルトによって構造的に連結してもよい。
前記洪水防止止水構造は、さらに、上端部板状体を有し、前記上端部板状体は、長手方向が前記水域の岸に沿う方向となるように配置されるとともに、前記止水パネルの上端部に取り付けられていて、対向する最大面積の面のうちの一方の面が上面となっていることが好ましい。
前記止水パネルは、鋼板を有してなるようにしてもよい。
前記洪水防止止水構造は、さらに、車両用防護柵を備え、前記車両用防護柵は、前記支柱に取り付けられていることが好ましい。
本発明によれば、対象とする水域の岸に沿う方向と直交する水平方向の幅が小さく、また、止水性に優れ、さらに、設置時の施工性が良好な洪水防止止水構造を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る洪水防止止水構造10を示す正面図 本発明の第1実施形態に係る洪水防止止水構造10を示す側面図 第1実施形態に係る洪水防止止水構造10に車両用防護柵26をさらに付加して取り付けた態様である洪水防止止水構造11を示す正面図 第1実施形態に係る洪水防止止水構造10に車両用防護柵26をさらに付加して取り付けた態様である洪水防止止水構造11を示す側面図 本発明の第2実施形態に係る洪水防止止水構造30を示す正面図 本発明の第2実施形態に係る洪水防止止水構造30を示す側面図 第2実施形態に係る洪水防止止水構造30に車両用防護柵36をさらに付加して取り付けた態様である洪水防止止水構造31を示す正面図 第2実施形態に係る洪水防止止水構造30に車両用防護柵36をさらに付加して取り付けた態様である洪水防止止水構造31を示す側面図 本発明の第3実施形態に係る洪水防止止水構造40を示す正面図 本発明の第3実施形態に係る洪水防止止水構造40を示す側面図 第3実施形態に係る洪水防止止水構造40に車両用防護柵49をさらに付加して取り付けた態様である洪水防止止水構造41を示す正面図 第3実施形態に係る洪水防止止水構造40に車両用防護柵49をさらに付加して取り付けた態様である洪水防止止水構造41を示す側面図 本発明の第4実施形態に係る洪水防止止水構造50を示す正面図 本発明の第4実施形態に係る洪水防止止水構造50を示す側面図 本発明の第4実施形態に係る洪水防止止水構造50の据え置き部52(本発明の第4実施形態に係る洪水防止止水構造50から止水パネル部60を取り外した状態)を示す正面図 本発明の第4実施形態に係る洪水防止止水構造50の据え置き部52(本発明の第4実施形態に係る洪水防止止水構造50から止水パネル部60を取り外した状態)を示す側面図 本発明の第5実施形態に係る洪水防止止水構造70を示す正面図 本発明の第5実施形態に係る洪水防止止水構造70を示す側面図 本発明の第5実施形態に係る洪水防止止水構造70の据え置き部72(本発明の第5実施形態に係る洪水防止止水構造70から止水パネル部80を取り外した状態)を示す正面図 本発明の第5実施形態に係る洪水防止止水構造70の据え置き部72(本発明の第5実施形態に係る洪水防止止水構造70から止水パネル部80を取り外した状態)を示す側面図 本発明の第6実施形態に係る洪水防止止水構造84を示す正面図 本発明の第6実施形態に係る洪水防止止水構造84を示す側面図 第6実施形態に係る洪水防止止水構造84に車両用防護柵26をさらに付加して取り付けた態様である洪水防止止水構造85を示す正面図 第6実施形態に係る洪水防止止水構造84に車両用防護柵26をさらに付加して取り付けた態様である洪水防止止水構造85を示す側面図 本発明の第7実施形態に係る洪水防止止水構造86を示す正面図 本発明の第7実施形態に係る洪水防止止水構造86を示す側面図 図26のXXVII−XXVII線断面図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、適用対象となる水域の岸として河川の岸を取り上げて説明するが、本発明の適用対象となる水域の岸が河川の岸に限定されるわけではない。
(1)第1実施形態
(1−1)第1実施形態に係る洪水防止止水構造の構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る洪水防止止水構造10を示す正面図であり、図2は、本発明の第1実施形態に係る洪水防止止水構造10を示す側面図である。
本発明の第1実施形態に係る洪水防止止水構造10は、支柱12と、止水パネル14と、下端部板状体16と、側端部板状体18と、上端部板状体20と、中央部板状体22と、目地材24と、を有してなる。また、洪水防止止水構造10は、図1および図2に示すように、河川102に沿う方向に、複数配置されている。
支柱12は、下部が地盤100に埋め込まれて立設され、河川102に沿って複数設けられる柱部材であり、止水パネル14を保持する部材である。支柱12は、角筒状の形状であり、その断面形状は、具体的には例えば、外形が100mm×100mm程度の角形である。支柱12の全長は、具体的には例えば、2.1m〜2.35m程度であり、支柱12の下部は、地盤100に深さ1.4m〜1.65m程度埋め込まれている。
ただし、支柱12の前記した寸法は、具体的な寸法例を示しただけであり、支柱12の形状が、前記した寸法に限定されるわけではなく、施工現場の実情に合わせて、前記した具体的な寸法例から外れる寸法を採用してもよい。例えば、地盤100に埋め込んだ支柱12の下部の周囲をモルタル等で固めたり、地盤100に埋め込んだ支柱12の下端に、水平方向に鋼板に取り付けるとともに、ブラケットやアンカーを設ける等の工夫を行うことにより、地盤100に埋め込む支柱12の長さを短くすることも可能であり、結果として、支柱12の全長を短くすることも可能である。
また、支柱12の形状は角筒状でなくてもよく、例えば円筒状であってもよい。また、既存のガードレールの支柱を支柱12として用いることも可能である。
止水パネル14は、例えば厚さ6mmほどの鋼板からなるパネルで、板状体である。止水パネル14は、その外面14A(図2参照)が河川102の側に位置して略鉛直面となるように、2本の支柱12に取り付けられ、その長手方向が河川102に沿う方向となるように配置されている。これにより、河川102が氾濫して水があふれ出たときに、あふれ出た水を堰き止めることができる。また、止水パネル14の大きさは、幅(河川102に沿う方向の幅)が4m程度で、高さが1m程度であるが、河川102の大きさ等に合わせて止水パネル14の厚さおよび大きさを適宜に変更してもよい。
なお、止水パネル14の外面14Aは、止水パネル14の内外面のうち、支柱12に取り付けられておらず、支柱12から遠い側の面(外面)のことであり、河川102に面する面のことである。また、止水パネル14の内面14Bは、支柱12に溶接で取り付けられており、河川102に面する面(外面14A)とは反対側の面のことである。
また、止水パネル14の表面に、防食のための処理を施してもよく、防食のための処理としては、例えば、モルタル吹き付けや亜鉛メッキ、塗装等を挙げることができる。
止水パネル14は、2本の支柱12に取り付けられているが、その2本の支柱12が、止水パネル14の両端部(河川102に沿う方向の両端部)からそれぞれ1m程度となるような位置で、内面14Bが前記2本の支柱12に溶接されて取り付けられている。止水パネル14の長手方向の長さ(河川102に沿う方向の幅)は4m程度であるので、前記2本の支柱12の間の間隔は2m程度である。また、前記2本の支柱12の間の中央部には、厚さ12mmで幅(止水パネル14の内面14Bと直交する方向の幅)100mm、長さ1000mm程度の細長い鋼板からなる中央部板状体22が、溶接で止水パネル14の内面14Bに上下方向に取り付けられている。中央部板状体22は、後述する下端部板状体16、側端部板状体18、および上端部板状体20とともに、大面積の止水パネル14を補強する。なお、中央部板状体22の形状は前記した形状(厚さ12mm、幅100mm、長さ1000mm程度)に限定されるわけではなく、厚さや幅を適宜に変更してもよい。ただし、中央部板状体22の長さは、止水パネル14の高さ(本第1実施形態では1m程度)に合わせることが、補強効果の点で好ましい。
なお、止水パネル14は、2本の角筒状の支柱12に、前記2箇所の位置(止水パネル14の両端部からそれぞれ1m程度となるような位置)に溶接で取り付けられるが、溶接以外の方法で、止水パネル14を支柱12に取り付けてもよく、例えばボルト等を用いて機械的に支柱12に取り付けてもよい。
下端部板状体16は、厚さ12mmで幅(止水パネル14の内面14Bと直交する方向の幅)100mm程度の細長い鋼板からなる板状体である。下端部板状体16は、1枚の止水パネル14あたり、2本の支柱12の間に配置される長さ2000mm程度のもの1本と、支柱12の側面から止水パネル14の側端部に至る範囲に配置される長さ1000mm程度のもの2本が用いられる。
下端部板状体16は、その下面16Aの位置が止水パネル14の下端と一致するような位置において、止水パネル14の内面14Bに、長手方向が止水パネル14の幅方向(河川102に沿う方向)となるように、溶接で取り付けられる。
下端部板状体16の端部(河川102に沿う方向の端部)は、止水パネル14の両端部の位置を除き、支柱12の側面に当接し、支柱12の該側面に溶接される。
下端部板状体16の下面16Aと地盤100の表面との間および止水パネル14の下端と地盤100の表面との間には、目地材24が設けられ、下端部板状体16の下面16Aおよび止水パネル14の下端と地盤100の表面との間の隙間が塞がれる。
したがって、下端部板状体16は、4m×1m程度の大きさの面を有する止水パネル14を補強する役割だけでなく、地盤100の表面との間に目地材24を保持し、下端部板状体16の下面16Aおよび止水パネル14の下端と地盤100の表面との間の隙間を塞ぐ役割も有する。
側端部板状体18は、厚さ12mmで幅(止水パネル14の内面14Bと直交する方向の幅)100mm、長さ1000mm程度の細長い鋼板からなる板状体であり、対向する最大面積の面が止水パネル14の内面14Bと直交するような配置状態で、長手方向が上下方向となるように、止水パネル14の内面14Bの両端部(河川102に沿う方向の両端部)に溶接で取り付けられる。
隣り合う洪水防止止水構造10の隣接する側端部板状体18同士の間および隣り合う洪水防止止水構造10の隣接する止水パネル14の側端同士の間には、目地材24が設けられ、隣接する側端部板状体18同士の間および隣接する止水パネル14の側端同士の間の隙間が塞がれる。
したがって、側端部板状体18は、4m×1m程度の大きさの面を有する止水パネル14を補強する役割だけでなく、隣接する側端部板状体18同士の間に目地材24を保持し、隣接する側端部板状体18同士の間および隣接する止水パネル14の側端同士の間の隙間を塞ぐ役割も有する。
また、隣接する側端部板状体18同士の間を目地材24で塞ぐだけでなく、隣接する側端部板状体18同士をボルト等によって構造的に連結することが好ましい。このようにすることで、隣り合う洪水防止止水構造10同士は構造的に連結されることになり、洪水時に流木等が1つの洪水防止止水構造10に衝突しても、その際に加わる外力は隣の洪水防止止水構造10にも伝達されるので、流木等が衝突した洪水防止止水構造10が倒壊することを防止することができる。
上端部板状体20は、厚さ12mmで幅(止水パネル14の内面14Bと直交する方向の幅)100mm、長さ4000mm程度の細長い鋼板からなる板状体であり、その上面20Aの位置が止水パネル14の上端と一致するような位置において、止水パネル14の内面14Bに、長手方向が止水パネル14の幅方向(河川102に沿う方向)となるように、溶接で取り付けられる。
上端部板状体20の両端部(河川102に沿う方向の両端部)は、側端部板状体18の上端部の側面に当接し、側端部板状体18の上端部の側面に溶接されている。
また、上端部板状体20の中央部付近の下面に支柱12の上端が当接し、溶接されており、上端部板状体20は、支柱12の上端を覆っている。したがって、上端部板状体20は、止水パネル14を補強する役割だけでなく、角筒状の支柱12に蓋をする役割も果たしている。
目地材24は、下端部板状体16の下面16Aおよび止水パネル14の下端と地盤100の表面との間の隙間を塞ぐ役割、および隣接する側端部板状体18同士の間および隣接する止水パネル14の側端同士の間の隙間を塞ぐ役割を有する。また、目地材24は、止水パネル14の熱膨張および熱収縮を吸収する役割も有する。
目地材24は、河川102の側とその反対側とを連通する隙間を残さないように、下端部板状体16の下面16Aおよび止水パネル14の下端と地盤面との間の少なくとも一部に、下端部板状体16および止水パネル14の略長手方向(河川102に沿う方向)に途切れることなく、一列状に設けられる。
また、目地材24は、河川102の側とその反対側とを連通する隙間を残さないように、河川102に沿う方向に隣り合う止水パネル14に取り付けられた側端部板状体18のうち、隣接する側端部板状体18同士の間、および隣接する止水パネル14の側端同士の間の少なくとも一部に、側端部板状体18および止水パネル14の略高さ方向に途切れることなく、一列状に設けられる。
目地材24としては、弾力性があって形状追従性に優れた材料を採用することが好ましく、また、屋外での使用となるため、紫外線劣化しにくい材料を採用することが好ましい。具体的には、例えば、エラスタイトや紫外線劣化しにくいゴム等を採用することができる。
本第1実施形態に係る洪水防止止水構造10では、下端部板状体16の下面16Aおよび止水パネル14の下端と地盤100の表面との間の隙間、および隣接する側端部板状体18同士の間および隣接する止水パネル14の側端同士の間の隙間が、前述のように目地材24で塞がれるので、本第1実施形態に係る洪水防止止水構造10は、止水性能に優れる。また、目地材24が配置される領域の幅(止水パネル14の内面14Bと直交する方向の幅)は、下端部板状体16および側端部板状体18の幅(止水パネル14の内面14Bと直交する方向の幅)である100mmに止水パネル14の厚さ6mmを加えた長さである106mmもあり、目地材24によって水を遮断する領域の幅が大きくなり、本第1実施形態に係る洪水防止止水構造10は、止水性能がより高められている。ただし、106mmという幅は、既存の車両用防護柵の道路幅員方向の幅と同程度の幅であり、使用可能な道路幅員を狭くするということはない。
なお、側端部板状体18、上端部板状体20および中央部板状体22は、止水パネル14に取り付けることが原則であるが、適宜に省略することも可能である。
また、目地材24は、下端部板状体16の下面16Aおよび止水パネル14の下端と地盤100の表面との間の隙間を全て埋め尽くすように配置するのが原則であるが、下端部板状体16の下面16Aおよび止水パネル14の下端と地盤100の表面との間に配置する目地材24の一部を省略することも可能である。ただし、目地材24は、河川102の側とその反対側とを連通する隙間を残さないように、下端部板状体16の下面16Aおよび止水パネル14の下端と地盤100の表面との間の少なくとも一部に、下端部板状体16および止水パネル14の略長手方向(河川102に沿う方向)に途切れることなく、一列状に配置することが必要である。
また、目地材24は、隣接する側端部板状体18同士の間、および隣接する止水パネル14の側端同士の間の隙間を全て埋め尽くすように配置するのが原則であるが、隣接する側端部板状体18同士の間および止水パネル14の側端同士の間の隙間に配置する目地材24の一部を省略することも可能である。ただし、目地材24は、河川102の側とその反対側とを連通する隙間を残さないように、河川102に沿う方向に隣り合う止水パネル14に取り付けられた側端部板状体18のうち、隣接する側端部板状体18同士の間、および隣接する止水パネル14の側端同士の間の少なくとも一部に、側端部板状体18および止水パネル14の略高さ方向に途切れることなく、一列状に配置することが必要である。
(1−2)第1実施形態に係る洪水防止止水構造の構築方法
本第1実施形態に係る洪水防止止水構造10のほとんどの部分は工場で製作されて組み立てられた状態で現場に搬入される。具体的には、支柱12、止水パネル14、下端部板状体16、側端部板状体18、上端部板状体20、および中央部板状体22が溶接等によって、図1および図2に示す状態に工場で組み立てられ、さらに、現場搬入の直前に、目地材24が、下端部板状体16の下面16Aおよび止水パネル14の下端に取り付けられるとともに、側端部板状体18の側面および止水パネル14の側端に取り付けられる。そして現場に搬入し、現場の所定位置に据え付ける。なお、通常は、側端部板状体18の側面および止水パネル14の側端に取り付ける目地材24については、本第1実施形態に係る洪水防止止水構造10の一方の側端部板状体18の側面および止水パネル14の側端のみに取り付け、他方の側端部板状体18の側面および止水パネル14の側端には取り付けない。
現場での据え付け作業においては、支柱12を差し込む穴を所定の深さまで掘る。また、洪水防止止水構造10を設置する地盤表面にコンクリートやアスファルト等による舗装がなされていないときは、設置対象の地盤表面を均した後、表面に新規のコンクリートやアスファルトを打設して、表面を平滑化する。
そして、洪水防止止水構造10の支柱12を、所定の深さまで掘った穴に差し込む。また、その際には、下端部板状体16の下面16Aおよび止水パネル14の下端に取り付けた目地材24を、地盤100の表面(コンクリートやアスファルト等による舗装や打設した新規のコンクリートやアスファルトの表面)に十分に密着させることに留意する。そして、穴の内面と支柱12の外面との間の隙間を土やコンクリートで十分に埋めて、支柱12を固定する。
洪水防止止水構造10を設置する地点の地盤100の表面が、コンクリート、アスファルト等による舗装や新規のコンクリートやアスファルトで覆われることにより、洪水防止止水構造10の下方の地盤100に、洪水時に洗掘が生じることも防止される。
(1−3)第1実施形態に係る洪水防止止水構造の効果
本第1実施形態に係る洪水防止止水構造10は、河川102に沿う方向と直交する方向の幅(道路104の幅員方向の幅)が、既存の車両用防護柵の道路幅員方向の幅と同程度の幅であり、使用可能な道路幅員を狭くするということはない。
また、本第1実施形態に係る洪水防止止水構造10は、ほとんどの部位が鋼材で製作され、軽量であり、現場への運搬時および据え付け時の作業性に優れる。また、本第1実施形態に係る洪水防止止水構造10のほとんどの部分は、工場で製作されて組み立てられた状態で現場に搬入されるので、本第1実施形態に係る洪水防止止水構造10を現場に据え付ける作業は容易である。
また、下端部板状体16の下面16Aおよび止水パネル14の下端と地盤100の表面との間の隙間、および隣接する側端部板状体18同士の間および隣接する止水パネル14の側端同士の間の隙間が、目地材24で塞がれるので、本第1実施形態に係る洪水防止止水構造10は、止水性能に優れる。
また、隣接する側端部板状体18同士の間を目地材24で塞ぐだけでなく、隣接する側端部板状体18同士をボルト等によって構造的に連結した場合には、隣り合う洪水防止止水構造10同士は構造的に連結されることになり、洪水時に流木等が1つの洪水防止止水構造10に衝突しても、その際に加わる外力は隣の洪水防止止水構造10にも伝達されるので、流木等が衝突した洪水防止止水構造10が倒壊することを防止できる。
(1−4)車両用防護柵の付加
本第1実施形態に係る洪水防止止水構造10は、河川102側(止水パネル14が取り付けられている側)とは反対の側である道路104の側に、車両用防護柵26をさらに付加して支柱12に取り付けることができる。図3は、本第1実施形態に係る洪水防止止水構造10に車両用防護柵26をさらに付加して取り付けた態様である洪水防止止水構造11を示す正面図であり、図4は、同じく側面図である。車両用防護柵26は、ボルト26Aで支柱12に取り付けられている。
本第1実施形態に係る洪水防止止水構造10に車両用防護柵26をさらに付加して取り付けた態様である洪水防止止水構造11は、洪水防止の機能だけでなく、車両走行の安全性を向上させる機能も有しており、道路104の河川102側の端部空間の高度な有効活用を実現している。
(2)第2実施形態
(2−1)第2実施形態に係る洪水防止止水構造の構成および効果
図5は、本発明の第2実施形態に係る洪水防止止水構造30を示す正面図であり、図6は、本発明の第2実施形態に係る洪水防止止水構造30を示す側面図である。
本発明の第2実施形態に係る洪水防止止水構造30は、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10に、地盤への押付け治具の一例として、埋め込み部材であるU形アンカー32と、押し付け楔34と、をさらに備えさせた実施形態であるので、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10の部材および部位と対応する部材および部位には同一の符号を用い、説明は省略する。
U形アンカー32は、図5および図6に示すように、その大半の部位が地盤100に埋め込まれており、屈曲部32Aのみが地盤100の表面よりも上方に突出した状態で、地盤100に固定されている。屈曲部32Aの内側の領域は下端部板状体16の上面よりも上方に位置し、図5に示すように、押し付け楔34が屈曲部32Aの内側の領域に挿入されている。該領域に挿入された押し付け楔34は、U形アンカー32から下向きの力を受け、下端部板状体16の上面を上方から押し付け、下端部板状体16の下方に設けられた目地材24を地盤100の表面に押し付けている。
このため、本第2実施形態に係る洪水防止止水構造30では、地盤100の表面に目地材24が強く押し付けられ、地盤100の表面における止水性能がさらに向上する。
(2−2)車両用防護柵の付加
本第2実施形態に係る洪水防止止水構造30は、河川102側(止水パネル14が取り付けられている側)とは反対の側である道路104の側に、車両用防護柵36をさらに付加して支柱12に取り付けることができる。図7は、本第2実施形態に係る洪水防止止水
構造30に車両用防護柵36をさらに付加して取り付けた態様である洪水防止止水構造31を示す正面図であり、図8は、同じく側面図である。車両用防護柵36は、ボルト36Aで支柱12に取り付けられている。
本第2実施形態に係る洪水防止止水構造30に車両用防護柵36をさらに付加して取り付けた態様である洪水防止止水構造31は、洪水防止の機能だけでなく、車両走行の安全性を向上させる機能も有しており、道路104の河川102側の端部空間の高度な有効活用を実現できる。
(3)第3実施形態
(3−1)第3実施形態に係る洪水防止止水構造の構成および効果
図9は、本発明の第3実施形態に係る洪水防止止水構造40を示す正面図であり、図10は、本発明の第3実施形態に係る洪水防止止水構造40を示す側面図である。
本発明の第3実施形態に係る洪水防止止水構造40は、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10の下端部板状体16を、土48で埋め戻して地盤100に埋め込んだ実施形態である(本第3実施形態に係る洪水防止止水構造40では、下端部板状体を符号46で表記する。)。このため、本第3実施形態に係る洪水防止止水構造40の止水パネル44の上下方向の長さは、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10の止水パネル14の上下方向の長さよりも、下端部板状体46が地盤100に埋め込まれた深さおよび目地材24(第1実施形態では目地材24を用いていたが、本第3実施形態では目地材24を用いていない。)の厚さの分だけ長くなる(地盤100の表面から本第3実施形態における止水パネル44の上端までの高さは、地盤100の表面から第1実施形態における止水パネル14の上端までの高さと同じとする。)。前記した点以外は、本第3実施形態に係る洪水防止止水構造40は、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10と概ね同様であるので、本発明の第3実施形態に係る洪水防止止水構造40において、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10の部材および部位と対応する部材および部位には同一の符号を用い、説明は省略する。
止水パネル44の外面44Aは、止水パネル44の内外面のうち、支柱42に取り付けられておらず、支柱42から遠い側の面(外面)であり、河川102に面する面である。また、止水パネル44の内面44Bは、支柱42に溶接で取り付けられており、河川102に面する面(外面44A)とは反対側の面である。
止水パネル44の下端および下端部板状体46の下面46Aの地盤100表面からの深さは、100〜200mm程度にするのが標準的である。また、埋め戻しに用いた土48の表面にはアスファルトやコンクリート等による舗装(図示せず)を施す。
本第3実施形態に係る洪水防止止水構造40では、止水パネル44の下端部が地盤100内に埋め込まれるため、止水パネル44の下端部の下を水が通過することは起こりにくくなり、また、洪水時に洗掘も起こりにくくなる。このため、本第3実施形態に係る洪水防止止水構造40は、止水性能がより向上する。
また、止水パネル44の下端部に取り付けられた下端部板状体46が地盤100内に埋め込まれるため、支柱42を介することなく、本第3実施形態に係る洪水防止止水構造40の止水パネル44は地盤100に直接的に定着する。このため、本第3実施形態に係る洪水防止止水構造40の支柱42を地盤100に埋め込む深さを、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10の支柱12のときよりも浅くできる。
また、地盤100内に埋め込む下端部板状体46の周囲を固化材で固めることにより、止水パネル44の地盤100への定着をさらに良好にするとともに、止水性能をさらに向上させることができる。固化材としては、具体的には例えば、モルタルを使用することができる。固化材を用いる場合は、埋戻しに用いる土48の少なくとも一部を固化材に置き換えることになる。
(3−2)車両用防護柵の付加
本第3実施形態に係る洪水防止止水構造40は、河川102側(止水パネル44が取り付けられている側)とは反対の側である道路104の側に、車両用防護柵49をさらに付加して支柱42に取り付けることができる。図11は、本第3実施形態に係る洪水防止止水構造40に車両用防護柵49をさらに付加して取り付けた態様である洪水防止止水構造41を示す正面図であり、図12は、同じく側面図である。車両用防護柵49は、ボルト49Aで支柱42に取り付けられる。
本第3実施形態に係る洪水防止止水構造40に車両用防護柵49をさらに付加して取り付けた態様である洪水防止止水構造41は、洪水防止の機能だけでなく、車両走行の安全性を向上させる機能も有しており、道路104の河川102側の端部空間の高度な有効活用を実現できる。
(4)第4実施形態
図13は、本発明の第4実施形態に係る洪水防止止水構造50を示す正面図であり、図14は、本発明の第4実施形態に係る洪水防止止水構造50を示す側面図である。また、図15は、本発明の第4実施形態に係る洪水防止止水構造50の据え置き部52(本発明の第4実施形態に係る洪水防止止水構造50から止水パネル部60を取り外した状態)を示す正面図であり、図16は、本発明の第4実施形態に係る洪水防止止水構造50の据え置き部52(本発明の第4実施形態に係る洪水防止止水構造50から止水パネル部60を取り外した状態)を示す側面図である。
本発明の第4実施形態に係る洪水防止止水構造50は、据え置き部52と、止水パネル部60と、を有してなる。
据え置き部52は、下端部が地盤100に埋め込まれた支柱54と、車両用防護柵56と、を有してなる。車両用防護柵56は、ボルト56Aで支柱54に取り付けられている。車両用防護柵56と支柱54との間には、スペーサ56B(図16参照)が配置されており、車両用防護柵56と支柱54との間に所定の間隔が設けられる。据え置き部52は、車両用防護柵としての役割を担って供用される構造物であり、洪水の発生が予見される出水期以外は、この状態で供用されており、河川102に沿う方向に、複数配置されている。
洪水の発生が予見される出水期には、据え置き部52に止水パネル部60を取り付け、本発明の第4実施形態に係る洪水防止止水構造50を構築して、洪水防止止水構造としても供用する。本発明の第4実施形態に係る洪水防止止水構造50は、図13に示すように、河川102に沿う方向に、複数配置されている。
止水パネル部60は、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10の止水パネル14等を支柱12(本第3実施形態では支柱54)から着脱可能にした態様であり、具体的には、支柱54に差し込み可能な2本の外挿管62を2本の支柱54の位置に対応するように止水パネル14に取り付けた態様である。したがって、外挿管62を有することによって着脱可能にされていること以外は、止水パネル部60の部材および部位は、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10の対応する部材および部位と同様であるので、対応する部材および部位には第1実施形態で用いた符号と同一の符号を原則として用い、説明は原則として省略する。
止水パネル部60は、止水パネル14と、外挿管62と、下端部板状体16と、側端部板状体18と、上端部板状体20と、中央部板状体22と、目地材24と、を有してなる。止水パネル部60は、洪水の発生が予見される出水期以外は所定の倉庫等に保管しておき、洪水の発生が予見される場合に、目地材24を下端部板状体16の下面16Aおよび止水パネル14の下端ならびに一方の側端部板状体18の側面および止水パネル14の一方の側端に設け、据え置き部52が設置されている現場に搬入して、据え置き部52に取り付ける。
外挿管62は、支柱54を外挿できるような内空断面を有する角筒状の鋼管であり、止水パネル14の内面14Bに、2本の支柱54の位置に対応する位置に溶接で取り付けられる。支柱54の断面が例えば100mm×100mmのときには、外挿管62の断面は、例えば125mm×125mmとすればよい。外挿管62は、支柱54に差し込める所定の内空断面を有する筒状の形状を有していればよく、例えば、円筒状であってもよい。
外挿管62の道路104側の側面には、スリット62Aが設けられている。スリット62Aは、車両用防護柵56を支柱54に取り付けているボルト56Aの軸部が挿通できる幅を有しており、外挿管62を支柱54に差し込む際に、外挿管62がボルト56Aを避けられるようにするためのスリットである。スペーサ56B(図16参照)は、外挿管62を支柱54に差し込む際に障害となるのであれば、スペーサ56Bは取り外してから、外挿管62を支柱54に差し込み、その後、必要なスペーサ(図示せず)を設置する。
また、外挿管62の内面と支柱54の外面との間の遊びをなくすため、外挿管62の内面と支柱54の外面との間の隙間に、適宜適切なスペーサ(図示せず)を配置する。
なお、支柱54の上端には蓋54Aが設けられているが、この蓋54Aを取り除いた場合でも、上端部板状体20が支柱54の上端を隙間なく覆うことができる場合には、止水パネル部60を設置する際に、蓋54Aを取り除いてもよい。上端部板状体20が支柱54の上端を隙間なく覆うことができない場合には、蓋54Aは残置したままにしておく。
天候が回復して洪水のおそれがなくなったら、止水パネル部60の外挿管62を支柱54から引き抜いて、再び所定の倉庫等に止水パネル部60を保管するが、必要があれば、そのまま供用を続けてもよい。
本第4実施形態に係る洪水防止止水構造50においては、洪水の発生が予見される出水期以外は、原則として止水パネル部60を支柱54に取り付けないので、据え置き部52のみが車両用防護柵として供用されるのみである。したがって、本第4実施形態に係る洪水防止止水構造50は、景観に配慮した構成となっている。
なお、本第4実施形態に係る洪水防止止水構造50の据え置き部52は、車両用防護柵56が支柱54に取り付けられ、車両用防護柵としての役割を担って供用されている構造物であり、洪水の発生が予見される出水期以外は、この状態で供用されるが、車両用防護柵が不要な場合には、据え置き部52を支柱54のみにしてもよい。この場合には、車両用防護柵56を支柱54に取り付けるためのボルト56Aが存在しないため、外挿管62にスリット62Aを設けることも不要になる。
(5)第5実施形態
図17は、本発明の第5実施形態に係る洪水防止止水構造70を示す正面図であり、図18は、本発明の第5実施形態に係る洪水防止止水構造70を示す側面図である。また、図19は、本発明の第5実施形態に係る洪水防止止水構造70の据え置き部72(本発明の第5実施形態に係る洪水防止止水構造70から止水パネル部80を取り外した状態)を示す正面図であり、図20は、本発明の第5実施形態に係る洪水防止止水構造70の据え置き部72(本発明の第5実施形態に係る洪水防止止水構造70から止水パネル部80を取り外した状態)を示す側面図である。
本発明の第5実施形態に係る洪水防止止水構造70は、据え置き部72と、止水パネル部80と、を有してなる。
据え置き部72は、地盤100に埋め込まれた地中管74と、蓋76と、を有してなり、地盤表面よりも上方に突き出た部位はない。据え置き部72は、洪水の発生が予見される出水期以外は、この状態が保たれており、周辺交通や景観に与える影響はほとんどない。
地中管74は、内空断面を保持した状態で長手方向が略鉛直方向となるように地盤100に埋め込まれていて、河川102に沿って複数設けられている。蓋76は、地中管74の上端を覆う部材である。
洪水の発生が予見される場合には、据え置き部72の蓋76を開けて、地中管74に止水パネル部80の支柱82を差し込み、本発明の第5実施形態に係る洪水防止止水構造70を構築して、洪水防止止水構造として供用する。本発明の第5実施形態に係る洪水防止止水構造70は、図17および図18に示すように、河川102に沿う方向に、複数配置される。
止水パネル部80は、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10の支柱12および止水パネル14等を地盤100から着脱可能にした態様であり、具体的には、据え置き部72の地中管74に止水パネル部80の支柱82を着脱可能にした態様である。したがって、据え置き部72(地中管74および蓋76)を有すること以外は、止水パネル部80の部材および部位は、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10の対応する部材および部位と同様であるので、対応する部材および部位には第1実施形態で用いた符号と同一の符号を原則として用い、説明は原則として省略する。
止水パネル部80は、支柱82と、止水パネル14と、下端部板状体16と、側端部板状体18と、上端部板状体20と、中央部板状体22と、目地材24と、を有してなる。止水パネル部80は、洪水の発生が予見される出水期以外は所定の倉庫等に保管しておき、洪水の発生が予見される場合に、目地材24を下端部板状体16の下面16Aおよび止水パネル14の下端ならびに一方の側端部板状体18の側面および止水パネル14の側端に設け、据え置き部72が設置されている現場に搬入し、据え置き部72に取り付ける。
据え置き部72の地中管74は、止水パネル部80の支柱82を差し込める内空断面を有する管体である。支柱82の断面が例えば100mm×100mmのときには、地中管74の断面は、例えば125mm×125mmとすればよい。地中管74は支柱82を差し込める所定の内空断面を有する筒状の形状を有していればよく、例えば、円筒状であってもよい。ただし、地中管74は、支柱82が地盤100に安定的に定着されるような十分な差し込み長さを確保できるような長さを有していることが必要である。
また、地中管74の内面と支柱82の外面との間の遊びをなくすため、地中管74の内面と支柱82の外面との間の隙間に、適宜適切なスペーサ(図示せず)を配置する。
なお、河川102側(止水パネル14が取り付けられている側)とは反対側に、車両用防護柵をさらに付加して支柱82に取り付けてもよい。
天候が回復して洪水のおそれがなくなったら、止水パネル部80の支柱82を地中管74から引き抜いて、再び所定の倉庫等に止水パネル部80を保管するが、必要があれば、そのまま供用を続けてもよい。
本第5実施形態に係る洪水防止止水構造70においては、洪水の発生が予見される出水期以外は、原則として地盤100の表面よりも上方に突出している部位はない。したがって、本第5実施形態に係る洪水防止止水構造70は、周辺交通や景観に配慮した構成となっている。
(6)第6実施形態
(6−1)第6実施形態に係る洪水防止止水構造の構成
図21は、本発明の第6実施形態に係る洪水防止止水構造84を示す正面図であり、図22は、本発明の第6実施形態に係る洪水防止止水構造84を示す側面図である。なお、図21は、河川102とは反対側(道路104側)から見た正面図である。
本第6実施形態に係る洪水防止止水構造84は、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10の変形例であり、止水パネル14を取り付ける支柱12の部位を、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10における部位(支柱12の河川102側の側面)から支柱12の道路104側の側面に変更した実施形態である。即ち、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10では、止水パネル14は、支柱12の河川102側の側面に取り付けられており、止水パネル14の面のうち、支柱12に溶接で取り付けられた面である内面14Bは、道路104に面していて河川102に面していないが、本第6実施形態に係る洪水防止止水構造84では、止水パネル14は、支柱12の道路104側の側面に取り付けられており、止水パネル14の面のうち、支柱12に溶接で取り付けられた面である内面14Qが、河川102に面している。支柱12に取り付けられていない面(内面14Qと反対側の面)である外面14Pは、道路104に面しており、河川102に面していない。前記した点以外は、本第6実施形態に係る洪水防止止水構造84は、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10と同様であるので、本第6実施形態に係る洪水防止止水構造84において、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10の部材および部位と対応する部材および部位には同一の符号を付して、説明は省略する。
(6−2)車両用防護柵の付加
本第6実施形態に係る洪水防止止水構造84は、河川102側とは反対の側である道路104側(止水パネル14が取り付けられている側)に、車両用防護柵26をさらに付加して支柱12に取り付けることができる。図23は、本第6実施形態に係る洪水防止止水構造84に車両用防護柵26をさらに付加して取り付けた態様である洪水防止止水構造85を示す正面図であり、図24は、同じく側面図である。車両用防護柵26は、ボルト26Aで支柱12に取り付けられている。
本第6実施形態に係る洪水防止止水構造84に車両用防護柵26をさらに付加して取り付けた態様である洪水防止止水構造85は、洪水防止の機能だけでなく、車両走行の安全性を向上させる機能も有しており、道路104の河川102側の端部空間の高度な有効活用を実現している。
(7)第7実施形態
図25は、本発明の第7実施形態に係る洪水防止止水構造86を示す正面図であり、図26は、本発明の第7実施形態に係る洪水防止止水構造86を示す側面図であり、図27は、図26のXXVII−XXVII線断面図である。なお、図25は、河川102とは反対側(道路104側)から見た正面図である。
本第7実施形態に係る洪水防止止水構造86では、止水パネル90は、支柱88の道路104側の側面に取り付けられており、止水パネル90の面のうち、支柱88と接するように取り付けられた面である内面90Bが、河川102に面している。支柱88に接していない面(内面90Bと反対側の面)である外面90Aは、道路104に面しており、河川102に面していない。止水パネルの面のうち、支柱と接するように取り付けられた面である内面が、河川102に面している点は、第6実施形態に係る洪水防止止水構造84と同様である。一方、第6実施形態に係る洪水防止止水構造84の支柱12は角筒状であったが、本第7実施形態に係る洪水防止止水構造86の支柱88は円筒状であり、かつ、第6実施形態に係る洪水防止止水構造84の支柱12よりも長さが短くなっている。
なお、本第7実施形態に係る洪水防止止水構造86の部材および部位において、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10の部材および部位と同一の名称を用いた部材および部位は、付した符号が異なっていても、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10の同一の名称の部材および部位と同様の機能を果たすので、以下の説明では、説明を省略するか簡略に記載することがある。
本発明の第7実施形態に係る洪水防止止水構造86は、支柱88と、止水パネル90と、下端部板状体91と、側端部板状体(図示せず)と、上端部板状体92と、中央部板状体93と、目地材24と、Uボルト94と、アンカーボルト95と、を有してなる。
本発明の第7実施形態に係る洪水防止止水構造86では、前述したように、止水パネル90は、支柱88の道路104側の側面に取り付けられており、止水パネル90の面のうち、支柱88と接するように取り付けられた面である内面90Bが、河川102に面している。このため、止水パネル90が洪水時に河川102側から受ける水圧は、支圧では支柱88に伝達されない。
そこで、本第7実施形態では、図25〜図27に示すように、Uボルト94が支柱88を抱え込むように、止水パネル90の外面90AにUボルト94の両端部をナット94Aで取り付けている。このため、止水パネル90が洪水時に河川102側から受けた水圧は、Uボルト94を介して支柱88に伝達される。
また、本第7実施形態では、地盤100に打ち込まれたアンカーボルト95によって、下端部板状体91は下向きの力を受けており、下端部板状体91の下面91Aと地盤100の表面との間に配置された目地材24は、アンカーボルト95および下端部板状体91によって地盤100の表面に押し付けられている。このため、本第7実施形態に係る洪水防止止水構造86では、地盤100の表面における止水性能が向上している。
なお、本第7実施形態に係る洪水防止止水構造86では、図25〜図27に示すように車両用防護柵96を設けているが、車両用防護柵96は設置する必要がない場合には設置しなくてもよい。
(8)補足
前述したように、第6実施形態に係る洪水防止止水構造84は、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10の変形例であり、止水パネル14を取り付ける支柱12の部位を、第1実施形態に係る洪水防止止水構造10における部位(支柱12の河川102側の側面)から支柱12の道路104側の側面に変更した実施形態であるが、第2〜第5実施形態においても、同様に、止水パネルを取り付ける支柱の部位を、道路104側の側面に変更することが可能である。
10、11、30、31、40、41、50、70、84、85、86…洪水防止止水構造
12、42、54、82、88…支柱
14、44、90…止水パネル
14A、14P、44A、90A…外面
14B、14Q、44B、90B…内面
16、46、91…下端部板状体
16A、46A、91A…下面
18…側端部板状体
20、92…上端部板状体
20A…上面
22、93…中央部板状体
24…目地材
26、36、49、56、96…車両用防護柵
26A、36A、49A、56A…ボルト
32…U形アンカー
32A…屈曲部
34…押し付け楔
48…土
52、72…据え置き部
54A、76…蓋
56B…スペーサ
60、80…止水パネル部
62…外挿管
62A…スリット
74…地中管
94…Uボルト
94A…ナット
95…アンカーボルト
100…地盤
102…河川
104…道路

Claims (13)

  1. 水域の岸に沿って設けられる洪水防止止水構造であって、
    下部が地盤に埋め込まれて立設され、前記水域の岸に沿って複数設けられた支柱と、
    前記支柱に取り付けられた止水パネルと、
    前記止水パネルの下端部に取り付けられた下端部板状体と、
    を有してなり、
    前記止水パネルおよび前記下端部板状体は、長手方向が前記水域の岸に沿う方向となるように配置され、
    前記止水パネルは、前記水域の側に位置する面が略鉛直面となっており、
    前記下端部板状体は、対向する最大面積の面のうちの一方の面が下面となっており、
    前記下端部板状体の下面および前記止水パネルの下端と地盤面との間の少なくとも一部に、前記下端部板状体および前記止水パネルの略長手方向に目地材が設けられていることを特徴とする洪水防止止水構造。
  2. 前記洪水防止止水構造は、地盤に埋め込まれた埋め込み部材と、該埋め込み部材から下向きの力を受け、前記下端部板状体を上方から押し付ける押し付け部材と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の洪水防止止水構造。
  3. 水域の岸に沿って設けられる洪水防止止水構造であって、
    下部が地盤に埋め込まれて立設され、前記水域の岸に沿って複数設けられた支柱と、
    前記支柱に取り付けられた止水パネルと、
    前記止水パネルの下端部に取り付けられた下端部板状体と、
    を有してなり、
    前記止水パネルおよび前記下端部板状体は、長手方向が前記水域の岸に沿う方向となるように配置され、
    前記止水パネルは、前記水域の側に位置する面が略鉛直面となっており、
    前記下端部板状体は、対向する最大面積の面のうちの一方の面が下面となっており、その全部位が、地盤に埋め込まれていることを特徴とする洪水防止止水構造。
  4. 前記下端部板状体の周囲は、固化材によって固められていることを特徴とする請求項3に記載の洪水防止止水構造。
  5. 前記固化材は、モルタルであることを特徴とする請求項4に記載の洪水防止止水構造。
  6. 水域の岸に沿って設けられる洪水防止止水構造であって、
    下部が地盤に埋め込まれて立設され、前記水域の岸に沿って複数設けられた支柱と、
    前記支柱に外挿して前記支柱に着脱可能に取り付けられた外挿管と、
    前記外挿管に取り付けられた止水パネルと、
    前記止水パネルの下端部に取り付けられた下端部板状体と、
    を有してなり、
    前記止水パネルおよび前記下端部板状体は、長手方向が前記水域の岸に沿う方向となるように配置され、
    前記止水パネルは、前記外挿管を介して前記支柱に取り付けられていて、前記水域の側に位置する面が略鉛直面となっており、
    前記下端部板状体は、対向する最大面積の面のうちの一方の面が下面となっており、
    前記下端部板状体の下面および前記止水パネルの下端と地盤面との間の少なくとも一部に、前記下端部板状体および前記止水パネルの略長手方向に目地材が設けられていることを特徴とする洪水防止止水構造。
  7. 水域の岸に沿って設けられる洪水防止止水構造であって、
    内空断面を保持した状態で長手方向が鉛直方向となるように地盤に埋め込まれ、前記水域の岸に沿って複数設けられた地中管と、
    前記地中管に着脱可能に挿入された支柱と、
    前記支柱に取り付けられた止水パネルと、
    前記止水パネルの下端部に取り付けられた下端部板状体と、
    を有してなり、
    前記止水パネルおよび前記下端部板状体は、長手方向が前記水域の岸に沿う方向となるように配置され、
    前記止水パネルは、前記水域の側に位置する面が略鉛直面となっており、
    前記下端部板状体は、対向する最大面積の面のうちの一方の面が下面となっており、
    前記下端部板状体の下面および前記止水パネルの下端と地盤面との間の少なくとも一部に、前記下端部板状体および前記止水パネルの略長手方向に目地材が設けられていることを特徴とする洪水防止止水構造。
  8. 前記洪水防止止水構造は、さらに、側端部板状体を備えており、
    前記側端部板状体は、前記止水パネルの、前記水域の岸に沿う方向の両端部に取り付けられ、前記止水パネルの下端部から上端部にわたって配置され、
    前記側端部板状体の対向する最大面積の面は、前記止水パネルと直交し、
    前記止水パネルは、前記水域の岸に沿って複数設けられ、
    前記水域の岸に沿う方向に隣り合う前記止水パネルに取り付けられた前記側端部板状体のうち、隣接する前記側端部板状体同士の間、および隣接する前記止水パネルの側端同士の間の少なくとも一部に、前記側端部板状体および前記止水パネルの略高さ方向に目地材が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の洪水防止止水構造。
  9. 隣接する前記側端部板状体同士は、構造的に連結されていることを特徴とする請求項8に記載の洪水防止止水構造。
  10. 隣接する前記側端部板状体同士は、ボルトによって構造的に連結されていることを特徴とする請求項9に記載の洪水防止止水構造。
  11. 前記洪水防止止水構造は、さらに、上端部板状体を有し、
    前記上端部板状体は、長手方向が前記水域の岸に沿う方向となるように配置されるとともに、
    前記止水パネルの上端部に取り付けられていて、対向する最大面積の面のうちの一方の面が上面となっていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の洪水防止止水構造。
  12. 前記止水パネルは、鋼板を有してなることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の洪水防止止水構造。
  13. 前記洪水防止止水構造は、さらに、車両用防護柵を備え、
    前記車両用防護柵は、前記支柱に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の洪水防止止水構造。
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