JP2002187553A - 手押し車 - Google Patents
手押し車Info
- Publication number
- JP2002187553A JP2002187553A JP2000384966A JP2000384966A JP2002187553A JP 2002187553 A JP2002187553 A JP 2002187553A JP 2000384966 A JP2000384966 A JP 2000384966A JP 2000384966 A JP2000384966 A JP 2000384966A JP 2002187553 A JP2002187553 A JP 2002187553A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- handcart
- force
- wheel
- traveling
- wheelbarrow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Handcart (AREA)
- Carriages For Children, Sleds, And Other Hand-Operated Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 手押し車で傾斜面を横断する時、小さい力で
方向維持等の操作が出来、手押し車が傾斜面の下方へ急
に走行する恐れが少なく、かつ凹凸のある路面でも直進
性に優れた手押し車を得る。 【解決手段】 同一方向に同時回転するように、車軸2
に固定されている前輪1の左輪1aと右輪1bと、後輪とし
てキャスター3aと3bとを備えている手押し車とした。傾
斜面を横断する時、手押し車の重量の分力Gと距離Lによ
る、手押し車を回転させようとする力MGが発生すると、
前輪と路面との間の摩擦力Fa、Fbと距離Bによる力MF
が、MGの作用方向と反対方向に作用するので、方向維持
の操作力を小さく出来る。また、車輪が障害物に当たっ
て、手押し車の向きを変えようとするモーメントMSが発
生した時、前輪の摩擦力による力MFが、MSの作用方向と
は反対方向に作用するので、直進性に優れた手押し車と
なる。
方向維持等の操作が出来、手押し車が傾斜面の下方へ急
に走行する恐れが少なく、かつ凹凸のある路面でも直進
性に優れた手押し車を得る。 【解決手段】 同一方向に同時回転するように、車軸2
に固定されている前輪1の左輪1aと右輪1bと、後輪とし
てキャスター3aと3bとを備えている手押し車とした。傾
斜面を横断する時、手押し車の重量の分力Gと距離Lによ
る、手押し車を回転させようとする力MGが発生すると、
前輪と路面との間の摩擦力Fa、Fbと距離Bによる力MF
が、MGの作用方向と反対方向に作用するので、方向維持
の操作力を小さく出来る。また、車輪が障害物に当たっ
て、手押し車の向きを変えようとするモーメントMSが発
生した時、前輪の摩擦力による力MFが、MSの作用方向と
は反対方向に作用するので、直進性に優れた手押し車と
なる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は駆動源及び電気的制
御を使わない手動の手押し車に関する。
御を使わない手動の手押し車に関する。
【0002】
【従来例】従来の手押し車としては、例えば、左右一対
の左輪と右輪が相対回転する車輪と、その前側又は後側
に左右1対のキャスターを備えている介助車、介助兼用
の車椅子、歩行車、シルバーカーやベビーカー及び運搬
車などがある。
の左輪と右輪が相対回転する車輪と、その前側又は後側
に左右1対のキャスターを備えている介助車、介助兼用
の車椅子、歩行車、シルバーカーやベビーカー及び運搬
車などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図3は、これ等のうち
の運搬車の車輪とキャスターの配置と動作を説明する図
である。図3に示す如く前輪8の左輪8aと右輪8bとは、
相対回転できるように手押し車の車台4の下に取付けら
れ、キャスター3aと3bも後輪として車台4の下に取付け
られている。
の運搬車の車輪とキャスターの配置と動作を説明する図
である。図3に示す如く前輪8の左輪8aと右輪8bとは、
相対回転できるように手押し車の車台4の下に取付けら
れ、キャスター3aと3bも後輪として車台4の下に取付け
られている。
【0004】図3において、図の上側が高く図の下が低
い傾斜面を手押し車で横断する場合、前輪8の左輪8aと
右輪8bとの車軸中心Pと手押し車の重心5との距離Lと、
傾斜面の傾斜角度によって生じる、手押し車の重量の傾
斜面方向の分力Gとによって、手押し車に、これを矢印A
の方向へ回転させようとする力(以下、MGという)が作
用する。
い傾斜面を手押し車で横断する場合、前輪8の左輪8aと
右輪8bとの車軸中心Pと手押し車の重心5との距離Lと、
傾斜面の傾斜角度によって生じる、手押し車の重量の傾
斜面方向の分力Gとによって、手押し車に、これを矢印A
の方向へ回転させようとする力(以下、MGという)が作
用する。
【0005】この状態で、車輪やキャスターに摩擦が無
いと仮定し、かつ、手押し車に外力を加えないと仮定し
たときの、手押し車の動作モデルの1例を図3の1点鎖
線で示す。相対回転する車輪により、手押し車が矢印A
の方向へくるりと90度回転し、続けてDの方向へ加速度
をつけて走行する特性がある。
いと仮定し、かつ、手押し車に外力を加えないと仮定し
たときの、手押し車の動作モデルの1例を図3の1点鎖
線で示す。相対回転する車輪により、手押し車が矢印A
の方向へくるりと90度回転し、続けてDの方向へ加速度
をつけて走行する特性がある。
【0006】(1)従って、従来例の手押し車で傾斜面
を横断するときは、手押し車のハンドルに大きな力を加
える必要があり、うっかり手を緩めると、傾斜面の下方
へ急に走行する危険があるという問題があった。
を横断するときは、手押し車のハンドルに大きな力を加
える必要があり、うっかり手を緩めると、傾斜面の下方
へ急に走行する危険があるという問題があった。
【0007】(2)また従来例の手押し車では、凹凸の
ある路面などで車輪が障害物に当たると、操作者の意図
に関係なく、手押し車が思わぬ方向に向き易く、事故を
起こす危険があるという問題があった。
ある路面などで車輪が障害物に当たると、操作者の意図
に関係なく、手押し車が思わぬ方向に向き易く、事故を
起こす危険があるという問題があった。
【0008】本発明は、(1)手押し車で傾斜面を横断
するとき、手押し車のハンドルに小さい力を作用させる
ことで手押し車の方向維持が容易にでき、うっかり手を
ゆるめても急に傾斜面下方へ走行する危険が少なく、か
つ(2)凹凸のある路面でも直進性に優れている手押し
車を提供することを目的とする。
するとき、手押し車のハンドルに小さい力を作用させる
ことで手押し車の方向維持が容易にでき、うっかり手を
ゆるめても急に傾斜面下方へ走行する危険が少なく、か
つ(2)凹凸のある路面でも直進性に優れている手押し
車を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の手押し車は、上
記課題を下記の手段により解決するものである。
記課題を下記の手段により解決するものである。
【0010】左右一対の左輪と右輪が同一方向に同時回
転する車輪と、この車輪の前側又は後側に配置したキャ
スターとを備えている手押し車としたものである。
転する車輪と、この車輪の前側又は後側に配置したキャ
スターとを備えている手押し車としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例によ
って図面を参照して説明する。
って図面を参照して説明する。
【0012】
【実施例】実施例を図1及び図2で説明する。図1に示
す如く、前輪1の左輪1aと右輪1bとは車軸2に固定され、
同一方向に同時回転するようになっている車輪である。
この前輪1と、後輪としてキャスター3aと3bとを車台4の
下に備えている手押し車である。
す如く、前輪1の左輪1aと右輪1bとは車軸2に固定され、
同一方向に同時回転するようになっている車輪である。
この前輪1と、後輪としてキャスター3aと3bとを車台4の
下に備えている手押し車である。
【0013】図2は、図1の上側が高く図の下へ向かっ
て傾斜している傾斜面を横断している手押し車を、後方
から見たときの車輪配置を示す。傾斜面6の傾斜角θに
よって生じる手押し車の重量の傾斜面方向の分力Gと、
図1に示す前輪の車軸2の軸心Pと重心5との距離Lとによ
って、手押し車を回転させようとする力MGが作用する。
て傾斜している傾斜面を横断している手押し車を、後方
から見たときの車輪配置を示す。傾斜面6の傾斜角θに
よって生じる手押し車の重量の傾斜面方向の分力Gと、
図1に示す前輪の車軸2の軸心Pと重心5との距離Lとによ
って、手押し車を回転させようとする力MGが作用する。
【0014】一方、前輪1の左輪1aと右輪1bとは車軸2に
固定され、同一方向に同時回転するから、力MG の作用
方向とは反対方向に、前輪と路面との間の摩擦力Fa、Fb
と、前輪間の距離Bとによる力(以下、MFという)が作
用する。
固定され、同一方向に同時回転するから、力MG の作用
方向とは反対方向に、前輪と路面との間の摩擦力Fa、Fb
と、前輪間の距離Bとによる力(以下、MFという)が作
用する。
【0015】傾斜面を横断中に,手押し車に外力を加え
ないと仮定した場合の、手押し車の動作モデルの1例を
図1の1点鎖線で示す。前輪1の左輪1aと右輪1bとの移
動距離の差、即ち前輪の左輪の軌跡TCaと右輪の軌跡TCb
との軌跡の長さの差は、力MGが力MFより大きく、傾斜面
と車輪との間の滑りによって生じたものである。
ないと仮定した場合の、手押し車の動作モデルの1例を
図1の1点鎖線で示す。前輪1の左輪1aと右輪1bとの移
動距離の差、即ち前輪の左輪の軌跡TCaと右輪の軌跡TCb
との軌跡の長さの差は、力MGが力MFより大きく、傾斜面
と車輪との間の滑りによって生じたものである。
【0016】このように、手押し車が回転しようとする
力MG を、前輪の摩擦力による力MFが打ち消す方向に作
用するので、ハンドルに作用する力が小さくなり、小さ
い操作力で方向維持が容易にでき、うっかり手をゆるめ
ても、手押し車が図2の車道7へ急に飛び出す危険が少
なく、安全性が向上する。
力MG を、前輪の摩擦力による力MFが打ち消す方向に作
用するので、ハンドルに作用する力が小さくなり、小さ
い操作力で方向維持が容易にでき、うっかり手をゆるめ
ても、手押し車が図2の車道7へ急に飛び出す危険が少
なく、安全性が向上する。
【0017】また、手押し車が凹凸のある路面を走行
中、車輪が障害物に当たった場合、その抵抗で手押し車
の向きを変えようとするモーメントMSが作用するが、前
輪1の左輪1aと右輪1bとは車軸2に固定され、同一方向に
同時回転するから、向きを変えようとするモーメントMS
の作用方向とは反対方向に、前輪と路面との間の摩擦力
Fa、Fbと、前輪間の距離Bとによる力MFを生じ、この力M
FがモーメントMSを打ち消す方向に作用することと、前
輪は同一方向に同時回転することから、凹凸のある路面
でも直進性に優れている。
中、車輪が障害物に当たった場合、その抵抗で手押し車
の向きを変えようとするモーメントMSが作用するが、前
輪1の左輪1aと右輪1bとは車軸2に固定され、同一方向に
同時回転するから、向きを変えようとするモーメントMS
の作用方向とは反対方向に、前輪と路面との間の摩擦力
Fa、Fbと、前輪間の距離Bとによる力MFを生じ、この力M
FがモーメントMSを打ち消す方向に作用することと、前
輪は同一方向に同時回転することから、凹凸のある路面
でも直進性に優れている。
【0018】上記実施例では、前輪の左輪と右輪とを左
右一対の同一方向に同時回転する車輪とし、後輪に一対
のキャスターを備えた手押し車としたが、左輪と右輪と
が同一方向に同時回転する左右一対の車輪を備え、かつ
全ての車輪及びキャスターの接地点を結ぶ多角形の中に
手押し車の重心があれば、キャスターが前輪であって
も、その左右一対の車輪をはさんで前と後ろにキャスタ
ーを備えても良い。また、キャスターは1個でも複数個
でも良く、キャスターを含む全ての車輪はダブルタイヤ
方式の車輪を使用した手押し車でも良い。
右一対の同一方向に同時回転する車輪とし、後輪に一対
のキャスターを備えた手押し車としたが、左輪と右輪と
が同一方向に同時回転する左右一対の車輪を備え、かつ
全ての車輪及びキャスターの接地点を結ぶ多角形の中に
手押し車の重心があれば、キャスターが前輪であって
も、その左右一対の車輪をはさんで前と後ろにキャスタ
ーを備えても良い。また、キャスターは1個でも複数個
でも良く、キャスターを含む全ての車輪はダブルタイヤ
方式の車輪を使用した手押し車でも良い。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような車輪を備
えた手押し車なので、以下に記載する効果を発揮する。
えた手押し車なので、以下に記載する効果を発揮する。
【0020】(1)歩道の傾斜面の横断や坂道を横断す
る場合、小さい操作力で方向維持が容易にでき、車道へ
の急な飛出しや急に坂道を下り降りる心配が少ない、安
全性の高い手押し車なので、高齢者や体力の弱い人でも
安心して使える。
る場合、小さい操作力で方向維持が容易にでき、車道へ
の急な飛出しや急に坂道を下り降りる心配が少ない、安
全性の高い手押し車なので、高齢者や体力の弱い人でも
安心して使える。
【0021】(2)凹凸のある路面でも直進性が優れて
いるので、操作が楽で、思わぬ方向に向いて事故を起こ
す心配が少ない。
いるので、操作が楽で、思わぬ方向に向いて事故を起こ
す心配が少ない。
【0022】
【図1】実施例の手押し車の車輪の位置関係と動作を説
明するための平面図である。
明するための平面図である。
【図2】実施例の手押し車が傾斜面を横断しているとこ
ろを、後方から見たときの車輪配置図である。
ろを、後方から見たときの車輪配置図である。
【図3】従来の手押し車の車輪の位置関係と動作を説明
するための平面図である。
するための平面図である。
1 前輪 1a 左輪 1b 右輪 2 車軸 3a、3b キャスター 4 手押し車の車台 5 手押し車の重心位置 6 傾斜面 7 車道
Claims (1)
- 【請求項1】 左右一対の左輪と右輪が同一方向に同時
回転する車輪と、この車輪の前側又は後側に配置したキ
ャスターとを備えていることを特徴とする手押し車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000384966A JP2002187553A (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 手押し車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000384966A JP2002187553A (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 手押し車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002187553A true JP2002187553A (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=18852319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000384966A Pending JP2002187553A (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 手押し車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002187553A (ja) |
-
2000
- 2000-12-19 JP JP2000384966A patent/JP2002187553A/ja active Pending
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