JP2002187144A - スポンジ吸水ローラの成形用外型枠及びその成形方法並びに外型枠を使用するスポンジ吸水ローラの成形方法 - Google Patents

スポンジ吸水ローラの成形用外型枠及びその成形方法並びに外型枠を使用するスポンジ吸水ローラの成形方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄いプリント基板の水分の除去作業に用いて好
適な外周面に凹溝の形成されたスポンジ吸水ローラにお
いて、凹溝の形成加工を効率的になすこと。 【解決手段】真円状の中空の円筒体をなし、その内周面
に側面が中心軸に向かってテーパをなす螺旋状の突条が
成形されたポリウレタンゴムの外型枠内に、円柱状の中
子を円心状に配し、外型枠と中子との隙間空間に流動状
のスポンジ原料を流し込んでなすスポンジ吸水ローラの
成形方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、板体の表面に付
着する水分の除去作業に使用されるスポンジ吸水ロー
ラ、特には薄い板(プリント基板)に使用して好適であ
る外周面に凹溝の形成されたスポンジ吸水ローラに対す
る技術に係り、当該スポンジ吸水ローラの成形に使用さ
れる成形用外型枠及びその成形方法並びに該外型枠を使
用してなされるスポンジ吸水ローラの成形方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリント基板の製作過程においてその表
面に付着する水分を除去するためにスポンジ吸水ローラ
が使用されるものであるが、ポリビニルアルコール(P
VA)スポンジ吸水ローラはその吸水能力が優れている
ことからその使用が推奨されている。一方、プリント基
板の薄型化が随時進行し、この薄型プリント基板に対し
ては通常の吸水ローラでは巻き付きが生じることが指摘
されている。このため、その巻き付き防止を図るべく該
吸水ローラの外周面に凹溝を形成する対策がなされてい
る。しかして、従来の吸水ローラの凹溝形成は切削加工
によりなされており、加工作業に熟練を要するものであ
り、効率の悪い作業となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みなされたものであり、外周面に凹溝・凹部などの凹凸
部を有するスポンジ吸水ローラにおいて、当該凹凸部の
加工を効率的に実施することのできる新規な成形技術を
提供することを目的とする。本発明はこのため、ポリビ
ニルアルコール(PVA)スポンジ吸水ローラの成形過
程において、当該PVAスポンジの原料のモールド(鋳
型)内への注入過程での凹凸部の形成をなすことに着目
したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のスポンジ吸水ロ
ーラの成形技術は具体的には以下の技術的手段を採る。
第1番目の発明はスポンジ吸水ローラの成形用外型枠に
係り、請求項1に記載のとおり、所定長さを有する真円
状の中空の円筒体をなし、ポリウレタンゴムをもって成
形され、その内周面に側面が中心軸に向かってテーパを
なす凸部が形成されることを特徴とすることを特徴とす
る。上記構成において、テーパは直線傾斜及び曲面傾斜
を含む。更に、本発明において、 凸部は連続状の突条、非連続の突条、あるいは非連続
の円形又は多角形状の突起である、 突条は単一の螺旋状に形成されること、中央より対称
に形成されること、又は二重螺旋に形成されること、あ
るいは交差状の螺旋をなすこと、は適宜なされる選択的
事項である。 (作用)ポリウレタンゴムはスポンジ吸水ローラの成形
における所定の硬度と靱性、並びに耐高温性を発揮す
る。
【0005】第2番目の発明は前発明のスポンジ吸水ロ
ーラの成形用外型枠の成形方法に係り、請求項3に記載
のとおり、円柱状をなすとともに外周面に側面が中心軸
に向かってテーパをなす凹部が成形される中子と;内部
に真円状の中空部を有する筒状体であって、前記中子と
同心にして該中子の外周面よりも大径の内周面を有する
外殻体と;を少なくとも備えてなされる成形方法であっ
て、前記外殻体と前記中子とを同心に配し、該外殻体と
該中子との隙間空間に流動状のポリウレタンゴムを流し
込み、その固結を待って外殻体並びに中子を取り出すこ
とを特徴とする。上記構成において、 凹部は連続状の凹溝、又は非連続の凹溝、あるいは非
連続の円形又は多角形状の凹部である、 凹溝は単一の螺旋状に形成されること、中央より対称
に形成されること、又は二重螺旋に形成されること、あ
るいは交差状の螺旋をなすこと、は適宜なされる選択的
事項である。 (作用)成形される外型枠の内周には、中子の凹部に対
応して凸部が形成される。
【0006】第3番目の発明は前発明の外型枠を使用し
て実施されるスポンジ吸水ローラの成形方法に係り、請
求項6に記載のとおり、所定長さを有し真円状の中空の
円筒体をなし、その内周面に側面が中心軸に向かってテ
ーパをなす凸部が形成されたポリウレタンゴムの外型枠
内に、前記外型枠と実質的に同じ長さで該外型枠の内周
面よりも小径の円柱状をなす中子を円心状に配し、前記
外型枠と該中子との隙間空間に流動状のスポンジ原料を
流し込んでなすことを特徴とする。上記構成において、 凸部は連続状の突条、非連続の突条、あるいは非連続
の円形又は多角形状の突起である、 突条は単一の螺旋状に形成されること、中央より対称
に形成されること、又は二重螺旋に形成されること、あ
るいは交差状の螺旋をなすこと、は適宜なされる選択的
事項である。 (作用)外型枠は一体のものであり、該外型枠内で成形
されるスポンジ吸水ローラは一様な表面を有する成形体
となる。成形体は柔軟性を有し、その取り出しは容易に
なされる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のスポンジ吸水ローラの成
形用外型枠及びその成形方法並びに外型枠を使用するス
ポンジ吸水ローラの成形方法の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。この実施の形態においては、ポリビニル
アルコール(以下、「PVA」と記す。)を素材とする
スポンジへの適用例を示す。先ず、図1にこのPVAス
ポンジ吸水ローラの成形用外型枠を示す。1はPVAス
ポンジ吸水ローラの成形用外型枠であって、一定長さを
有する真円状の中空の円筒体をなし(1aはその外周
面、1bはその内周面)、ポリウレタンゴムをもって成
形され、その内周面1bに螺旋状の突条1cが形成され
る。突条1cは後記する成形されるPVAスポンジ吸水
ローラRの溝20に合致する(図5参照)。該外型枠1
は一定厚を保ち、所定の硬度を有する。すなわち、硬度
が大きい場合には剛性をもって容易に変形せず、単独で
使用され、硬度が小さい場合には後記する保形筒ととも
に使用される。更に、突条1cはその側面がその内空の
中心軸に向かってテーパをなす。突条1cは図例では台
形形状を採るが、これに限定されるものではなく、他の
形状(例えば半円形状)を含む。
【0008】次に、この成形用外型枠1の成形方法を説
明する。図2及び図3は成形に使用される用具としての
型用具Hを示す。該型用具Hは、所定長さを有する円筒
状の外殻体2、該外殻体2の両端部に嵌合される蓋体
(下蓋3、上蓋4)、該外殻体2の内部に装着される木
型5と心棒6とからなる中子7の各構成部材からなる。
しかして、外殻体2の内周面と中子7の外周面との間に
環状空間Iが形成される。
【0009】以下、この型用具Hの各部材の詳細構造に
付いて説明する。外殻体2は所定長さの中空の筒体をな
し、その中空部は真円状の内周面2aをなし、外形は本
実施形態では円形であるが、特にはその形状(円形、多
角形)に限定されない。また、素材はアルミ、鋼等の金
属が使用されるが、流し込まれるポリウレタンゴムの生
成素材の温度に耐え保形性があれば、他の素材の使用も
可能である。下蓋3は円盤状をなし、外殻体2の一方の
端部(下端部)に液密を保って被嵌され、その上面部の
中央には、外殻体2の中空部に臨んで中子5の位置保持
をなす円形の凹部3aが形成されてなる。更に該凹部3
aに同心状に外殻体2の位置保持をなす凹部3bが外縁
部3cと段部を介して形成されている。該下蓋3の素材
は外殻体2に準じる。上蓋4は円環状をなし、外殻体2
の他方の端部(上端部)に被嵌され、中子5の位置保持
をする孔部4aが形成されてなる。更に、その下面部に
は該孔4aに同心状に外殻体2の位置保持をなす凹部4
bが外縁部4cと段部を介して形成されている。該上蓋
4には外型枠1の成形素材の注入のための注入口9、排
出口10が開設される。該上蓋4の素材は外殻体2に準
じる。
【0010】中子7は真円状の棒状体もしくは円柱体よ
りなり、外周側に配される木型5と中心部に配される心
棒6とが分離可能な組み合わせ体をもって構成される。
木型5は外周面に凹溝7aが螺旋状に凹設され、軸方向
に多分割(本実施形態では5A,5B,5C,5D)さ
れてなる。凹溝7aはその側面が中心軸に向かってテー
パをなす。分割体5Aは心棒6の径よりも小さな等幅体
をなし、他の分割体5B,5C,5Dは扇形をなす。5
Aは中心に向けて若干の幅広にされてもよい。木型5の
長さは、その下端が下蓋3の凹部3aに嵌まり込み、そ
の上端は上蓋4の孔部4a内に少なくとも嵌まり込む長
さとされる。心棒6は円柱状の棒状体よりなり、その長
さは木型5よりも長くされ、その上端は木型5より突出
する。その突出部には凹部6aが穿設され、引抜き具
(図示せず)が係合されて引抜き作業に供される。木型
5の外周の凹溝7aの形成は切削加工をもって精確にな
される。
【0011】しかして、この型用具Hは、外殻体2の下
方に下蓋3を配し、上方に上蓋4を被嵌し、かつ中子7
を外殻体2内に所定位置を保って組み立てられる。中子
7の心棒6は上蓋4の上面より突出している。中子7は
外殻体2の中空部の円孔と中心を一致して配され、外殻
体2の内周面2aと中子7の外周面とは一定間隔の環状
空間Iを形成する。該型用具Hは一体に固定される。
【0012】以上のように組み立てられた型用具Hに対
して、上蓋4の注入口9よりポリウレタンゴムの生成素
材(ジイソシアネートと二価アルコール、架橋剤)並び
に硬化剤等を注入し、排出口10から逸出するまで環状
空間I内を満たす。そして、所要の条件(主として温度
管理)をもって反応をなし、固化生成をなす。ポリウレ
タンゴムの生成は、水酸基をもつ鎖状ポリエステル(あ
るいはポリエーテル)に芳香族イソシアネートを反応さ
せ、かつ架橋剤を加えてなされる。架橋剤として、トル
エンジイソシアネート(TDI、2官能性)あるいは4,
4'- メチレンビスフェニルイソシアネート(MDI、多
官能性)を用いる。ポリウレタンゴムの生成素材の配
合、硬化剤の配合割合により、軟質から硬質のポルウレ
タンゴムが得られる。
【0013】反応が終了すれば、型用具Hを取り外し、
外型枠1を取り出す。すなわち、先ず心棒6が引き抜か
れ、次いで木型5の分割体5Aが心棒6の引き抜かれた
空間内に落とし込まれた後引き出され、その後、分割体
5B,5C,5Dが引き抜かれる。しかる後、上蓋4が
外され、外型枠1が取り出される。このようにして、外
型枠1の内周面には螺旋突条1cが浮き出して生成され
る。この成形は流し込みによるので、成形が迅速かつ簡
単であり、木型6の外形に忠実に成形される。
【0014】成形用外型枠1(硬度:ウレタン60°)
の成形例を示す。型用具Hを組み立てた後、これを加熱
炉内において110°Cで2時間、加熱(型余熱)す
る。一方、ポリウレタンゴムの生成素材のプレポリマー
に対しても加熱炉において75°Cで、3〜4時間、余
熱し、その後、真空脱泡機において70°Cで30分以
上にわたって脱泡をする。更にまた、硬化剤についても
120°Cで余熱をなし、これを上記のプレポリマーに
加え、アジターをもって3分以上にわたって十分に攪拌
し、これを型用具Hに温度(110°C)を保ったまま
注型し、加熱炉内において110°Cで3〜4時間、加
熱する。しかる後、自然冷却をまって脱型し、成形用外
型枠1を取り出す。更に、この成形用外型枠1に対して
加熱炉内において110°Cで、8時間、2次加熱を行
う。
【0015】以上のようにして成形された成形用外型枠
1は、ポリウレタンゴムの特性から機械的強度が大で、
耐摩耗性を示すとともに、耐高温性を示す。
【0016】次に、この成形用外型枠1を使用してなさ
れるPVAスポンジ吸水ローラの成形方法を説明する。
図4はその成形用具を示す。図において、12,13は
成形用外型枠1の両端部に嵌合される蓋体(下蓋12、
上蓋13)、14は成形用外型枠1の内部に装着される
心棒用中子、更に15は成形用外型枠1の外周に嵌合さ
れる塩化ビニル樹脂(PVC)製の保形筒である。そし
て、下蓋12の上面の中央には円錐状の凹部12aが形
成され、その外周に外型枠1を嵌め込む円形台座12b
が形成され、平坦状の縁部12cに連なる。上蓋13に
は、中央に円孔13aが開設され、該上蓋13の下面に
は外型枠1を嵌め込む環状凹部13bが形成され、縁部
13cに連なる。上蓋13には注入口16、排出口17
が開設される。14aは心棒溶中子14の上部に穿設さ
れた引き抜き用穴である。なお、保径筒15の材質は塩
ビ樹脂に限定されない。
【0017】以下、成形手順を述べる。 (1) 下蓋12に外型枠1・保形筒15を中心位置を保っ
て立設し、かつ、該外型枠1の上部に上蓋13を被嵌す
る。なお、外型枠1が自立できる硬さを有する場合には
保形筒15は省略して差し支えない。次いで、心棒用中
子14を上蓋13の中心孔13aより挿通し、下蓋12
の中心凹部12aに嵌合させて中心を保持するととも
に、該心棒用中子14の上部は上蓋13の上面より突出
する。これらは一体的に固定される。これにより、外型
枠1の内面と心棒用中子14との間に閉塞された環状の
空間Jが形成される。
【0018】(2) 上蓋13の注入孔16よりポリビニル
アルコール(PVA)スポンジ原料(水溶性のPVAに
酸を触媒としてホルムアルデヒドを加え、ホルマール化
反応をなすとともに気泡生成剤を加えたもの)を注入充
填し、該環状空間J内でポリビニルホルマール(PV
F)を生成させるとともに気孔の形成を行う。なお、P
VFは不溶性を示し、気泡生成剤として澱粉の使用がな
される。反応の終了を待ち、固化をなす。PVFは多孔
質体となり立体的樹枝網目状連続気孔組織を形成してゆ
く。このようにしてスポンジ体Sを成形する。
【0019】(3) 心棒用中子14を引き出し、上蓋13
を取り外す。しかる後、スポンジ体Sを成形用外型枠1
より取り出す。この取り出しにおいて、スポンジ体Rは
柔軟体であるので、容易に変形し、外型枠1より取り外
される。更に、スポンジ体Sより気泡生成剤を抽出す
る。
【0020】(4) スポンジ体Sに心棒を装着してPVA
スポンジ吸水ローラRを作製する。図5はその吸水ロー
ラRの一態様を示し、スポンジ体Sの外周に螺旋溝20
が中央を対称として凹設され、該スポンジ体Sの中心孔
21に心棒22が貫通状に挿通され、接着剤をもって一
体化される。心棒22は通常は細径の塩ビ管が使用され
る。
【0021】(実施形態の作用・効果)叙上の実施形態
のPVAスポンジ吸水ローラの成形用外型枠の成形方法
によれば、成形はポリウレタンゴムの生成素材の流し込
みによるので、当該成形用外型枠1の成形が迅速かつ簡
単になされるとともに、かつ木型5の外形に忠実に転写
され、その凹溝5aに対して突条1cが形成される。ま
た、ポリウレタンゴムの生成素材の配合、硬化剤の配合
割合を適宜に変えることにより、軟質から硬質の外型枠
が自在に得られる。更に、該外型枠1を使用するPVA
スポンジ吸水ローラの成形方法の実施の形態によれば、
ポルウレタンゴム製の外型枠1は一体ものであるので、
成形体のスポンジ体Sに継目が生じることがなく、かつ
その外周面に凹溝20の形成されたスポンジ体Sが流し
込み工程のみで得られる。すなわち、従来方法による型
への流し込み・脱型工程及び切削工程の複数工程を要せ
ず、一工程のみで済み、製作費用を要せず、経済的であ
る。更に、ポリウレタンゴム製の外型枠1は流し込まれ
るポリビニルアルコール(PVA)スポンジ原料の反応
に良好に耐えることができる。
【0022】本発明は上記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の基本的技術思想の範囲内で種々設計
変更が可能である。すなわち、以下の態様は本発明の技
術的範囲内に包含されるものである。 成形用外型枠1の突条1cは図例では比較的細状(細
幅)をなし、かつ相離れているが、太状(太幅)であっ
てもよく、また、突条1c相互は相並んで形成されても
よい。
【0023】
【発明の効果】本発明のスポンジ吸水ローラの成形用外
型枠の成形方法によれば、成形はポリウレタンゴムの生
成素材による流し込みによるので、該成形用外型枠の成
形が迅速かつ簡単であり、かつ木型の外形に忠実にして
精確に成形される。また、本発明のスポンジ吸水ローラ
の成形方法によれば、使用されるポリウレタンゴム製の
外型枠は一体ものであるので、成形体に継目が生じるこ
とがなく、かつその外周面に凹溝の形成されたスポンジ
吸水ローラが流し込み工程のみで得られる。すなわち、
従来方法による型への流し込み・脱型工程及び切削工程
の複数工程を要せず、一工程のみで済み、製作費用を要
せず、経済的である。更に、ポリウレタンゴム製の外型
枠は流し込まれるポリビニルアルコール(PVA)スポ
ンジ原料の反応に良好に耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスポンジ吸水ローラの成形用外型枠の
一実施形態の外観図。
【図2】型用具の縦断面図(図3の2−2線断面図)。
【図3】型用具の横断面図(図2の3−3線断面図)。
【図4】成形型の縦断面図。
【図5】スポンジ吸水ローラの外観図。
【符号の説明】
R…PVAスポンジ吸水ローラ、S…スポンジ体、1…
成形用外型枠、1c…突条、2…外殻体、3…下蓋、4
…上蓋、5…木型、5A,5B,5C,5D…分割体、
6…心棒、7…中子、7a…凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:04 B29K 105:04 B29L 31:32 B29L 31:32

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定長さを有する真円状の中空の円筒体を
    なし、ポリウレタンゴムをもって成形され、その内周面
    に側面が中心軸に向かってテーパをなす凸部が形成され
    る、ことを特徴とするスポンジ吸水ローラの成形用外型
    枠。
  2. 【請求項2】請求項1において、凸部は内周面に形成さ
    れる螺旋状の突条であることを特徴とするスポンジ吸水
    ローラの成形用外型枠。
  3. 【請求項3】円柱状をなすとともに外周面に側面が中心
    軸に向かってテーパをなす凹部が成形される中子と;内
    部に真円状の中空部を有する筒状体であって、前記中子
    と同心にして該中子の外周面よりも大径の内周面を有す
    る外殻体と;を少なくとも備えてなされる成形方法であ
    って、 前記外殻体と前記中子とを同心に配し、該外殻体と該中
    子との隙間空間に流動状のポリウレタンゴムを流し込
    み、その固結を待って外殻体並びに中子を取り出す、こ
    とを特徴とするスポンジ吸水ローラの成形用外型枠の成
    形方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、中子は分割された木型
    と該木型に囲じょうされるとともに該木型より軸方向に
    引き抜き可能な心棒とからなることを特徴とするスポン
    ジ吸水ローラの成形用外型枠の成形方法。
  5. 【請求項5】請求項3又は4において、凹部は中子の外
    周面に形成される螺旋溝であることを特徴とするスポン
    ジ吸水ローラの成形用外型枠の成形方法。
  6. 【請求項6】所定長さを有し真円状の中空の円筒体をな
    し、その内周面に側面が中心軸に向かってテーパをなす
    凸部が形成されたポリウレタンゴムの外型枠内に、前記
    外型枠と実質的に同じ長さで該外型枠の内周面よりも小
    径の円柱状をなす中子を円心状に配し、前記外型枠と該
    中子との隙間空間に流動状のスポンジ原料を流し込んで
    なす、ことを特徴とするスポンジ吸水ローラの成形方
    法。
  7. 【請求項7】請求項6において、凸部は内周面に形成さ
    れる螺旋状の突条であることを特徴とするスポンジ吸水
    ローラの成形方法。
  8. 【請求項8】請求項6又は7において、水溶性のポリビ
    ニルアルコールに酸を触媒としてホルムアルデヒドを加
    え、ホルマール化反応をなすとともに気泡生成剤を加え
    たスポンジ原料を注入充填し、ポリビニルホルマールを
    生成させるとともに気孔の形成を行うことを特徴とする
    スポンジ吸水ローラの成形方法。
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Cited By (5)

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