JP2002187136A - 合成樹脂製パイプの製造方法 - Google Patents

合成樹脂製パイプの製造方法

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JP2002187136A
JP2002187136A JP2000389140A JP2000389140A JP2002187136A JP 2002187136 A JP2002187136 A JP 2002187136A JP 2000389140 A JP2000389140 A JP 2000389140A JP 2000389140 A JP2000389140 A JP 2000389140A JP 2002187136 A JP2002187136 A JP 2002187136A
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mold
inner mold
synthetic resin
molding
pipe
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JP2000389140A
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Hajime Naito
一 内藤
Manabu Okubo
学 大久保
Hirohide Nakagawa
裕英 中川
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】反応性射出成形や注型成形等のバッチ成形で、
パイプ内面にテーパのない合成樹脂製パイプを製造す
る。 【解決手段】外型1内に内型2を配置することにより形
成される空隙Cに樹脂組成物を充填して合成樹脂製のパ
イプを製造する方法において、破壊または収縮変形が可
能な内型(例えば紙製の内型)2を用い、パイプ成形後
に内型2を破壊するか、または内型を収縮変形させるこ
とにより内型を脱型する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成樹脂製パイプの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼管や鋳鉄管等に比べて軽量で耐食性に
優れる管として合成樹脂製パイプが各種用途に使われて
いる。合成樹脂製パイプとしては、塩化ビニル樹脂を押
出成形したものが一般に広く利用されている。
【0003】また、合成樹脂製の部材として、反応射出
成形(RIM)にて成形した成形品(例えばポリウレタ
ン成形品)が広く利用されており、パイプにも応用され
ている。
【0004】一方、最近では、管外周面に補強用リブを
形成したリブ管や、管壁に孔などを形成した合成樹脂製
パイプも使用されてきている。補強用リブや孔は押出成
形品に後加工にて形成するという方法が採られている
が、後加工による方法ではコスト高となるため、リブ・
孔等を有する合成樹脂製パイプの製造には、注型成形等
のバッチ成形が適用されるようになってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、反応射出成
形や注型成形にてパイプを成形する場合、外型と内型
(中子)を用い、その外型内に内型を配置することによ
り形成される空隙(管壁成形キャビティ)内に樹脂組成
物を充填し、所定時間が経過した後に脱型を行うという
方法が一般に採用されている。
【0006】このような成形型を用いたバッチ成形で
は、外型を割り型として脱型を行えるようにしている
が、内型については、脱型を可能とするために、軸方向
に抜け勾配がつけられており、このためパイプ内面にテ
ーパがついてしまい、パイプとしての機能を失うという
問題がある。
【0007】本発明はそのような実情に鑑みてなされた
もので、反応射出成形や注型成形等のバッチ成形で、パ
イプ内面にテーパのない合成樹脂製パイプを製造するこ
とが可能な合成樹脂製パイプの製造方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法は、外
型内に内型を配置することにより形成される空隙に樹脂
組成物を充填して合成樹脂製のパイプを製造する方法に
おいて、破壊または収縮変形が可能な内型を用い、パイ
プ成形後に内型を破壊するか、または内型を収縮変形さ
せることにより、内型を脱型することによって特徴づけ
られる。
【0009】本発明の製造方法によれば、内型を破壊し
て脱型するか、または内型を収縮変形させて脱型するの
で、内型に抜け勾配をつける必要がない。従って、成形
型を用いたバッチ成形で、内面テーパのない合成樹脂製
パイプを製造することが可能になる。
【0010】本発明の製造方法に用いる内型の具体例と
しては、破壊が可能な紙製の内型、あるいは収縮変形が
可能なゴム製の内型を挙げることができる。
【0011】また、他の具体例として、伸縮性材料製の
中空部材に流体を充填することにより所定の型形状にな
る構造の内型、あるいは砂袋からなる内型を挙げること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0013】まず、本発明の製造方法に用いる成形型の
一例を図1に示す。
【0014】図1に示す成形型は、反応射出成形用の成
形型であって、外型1、内型2、固定治具3、及びミキ
シングヘッド4などを主体として構成されている。
【0015】外型1は、例えば金属製の割り型であり、
図中矢印の方向に開くことにより、脱型を行うことがで
きる。
【0016】内型2は、紙を円筒形状(外型1と同心円
状)に成形したものであり、成形後にカッター等による
切断(破壊)により脱型を行うことができる。内型2の
表面には、成形を行う樹脂組成物が含浸しないように、
フィルムラミネートなどの表面処理が施されている。
【0017】内型2は、固定治具3によって外型1に対
して所定の位置関係で位置決め・固定され、その固定状
態で、外型1と内型2との間に、パイプ成形用の空隙
(キャティ)Cが形成される。
【0018】ミキシングヘッド4は、A液供給系5とB
液供給系6から供給されるA液とB液とを衝突混合させ
ながら、外型1と内型2との間の空隙Cに供給すること
ができる。
【0019】A液はジシクロペンタジエンと触媒からな
る溶液で、B液はジシクロペンタジエンと助触媒からな
る溶液であり、これらA液とB液とがそれぞれポンプ5
a,6aにてミキシングヘッド4に供給される。
【0020】以上の成形金型を用いて合成樹脂製パイプ
を成形する手順を説明する。
【0021】まず、外型1を閉じた状態で、外型1内に
内型2を配置するとともに、固定治具3を用いて内型2
の位置決め・固定を行う。次に、ポンプ5a,6aの駆
動によりA液とB液とをミキシングヘッド4内に供給し
衝突混合させながら、外型1と内型2との間の空隙Cに
充填する。
【0022】この混合溶液(樹脂組成物)の充填が完了
した後、所定時間(反応及び冷却時間等)が経過した時
点で、外型1を開いて成形品(パイプ)を取り出し、次
いで固定治具3を取り外した後、内型2をカッター等で
切断して、内型2の脱型を行うことにより、ジシクロペ
ンタジエン製パイプを得る。
【0023】ここで、以上の実施形態では、内型2を紙
製としているが、これに替えてゴム製の内型を用いても
本発明は実施可能である。この場合、内型を脱型する際
に、内型を収縮変形させながら成形品(パイプ)から抜
き取るようにすればよい。
【0024】図2は、本発明の製造方法に用いる成形金
型の他の例を示す図である。
【0025】図2に示す成形金型は、外型1、内型2
0、ミキシングヘッド4、及びプレス機7などを主体と
して構成されている。なお、外型1及びミキシングヘッ
ド4などの構成は、先の実施形態と同じであるので、そ
の詳細な説明は省略する。
【0026】内型20は、例えば、シリコンゴムなどの
耐熱性・耐圧性・伸縮性を有する材料からなる中空構造
のパッカー21と、パッカー21内にエアーを供給する
ためのエアー導入系22を備えている。
【0027】パッカー21は、エアーを所定圧力で充填
することにより、外型1に対してコア型となる円柱形状
(図2の状態)に膨らむ構造となっている。また、充填
したエアーを抜くと収縮する(図3の状態)。
【0028】内型20は、プレス機7によって上下動さ
れ、外型1内の所定位置及び外型1とは干渉しない位置
に配置される。
【0029】以上の成形金型を用いて合成樹脂製パイプ
を成形する手順を説明する。
【0030】まず、図3に示すように、外型1を閉じた
状態とし、収縮状態の内型20を外型1の上方位置に配
置しておく。次に、プレス機7により、内型20を下降
させて外型1内の所定位置に配置した後、内型20のパ
ッカー21内にエアーを供給してパッカー21を膨らま
せる。この時点で、外型1と内型20との間にパイプ成
形用の空隙Cが形成される(図2)。
【0031】以上のセッティングが完了した後、ポンプ
5a,6aにてA液とB液とをミキシングヘッド4内に
供給し衝突混合させながら、外型1と内型20との間の
空隙Cに充填する。
【0032】この混合溶液(樹脂組成物)の充填が完了
した後、所定時間(反応及び冷却時間等)が経過した時
点で、内型20のパッカー21内に充填しているエアー
を抜いてパッカー21を収縮させ、次いでプレス機7に
より内型20を上昇させて内型20の脱型を行う。さら
に、外型1を開いて脱型を行うことにより、ジシクロペ
ンタジエン製パイプを得る。
【0033】なお、以上の成形手順において、内型20
のパッカー21は、外型1内に挿入配置する前に、エア
ーを充填して所定形状に膨らませておいてもよい。ま
た、内型20の脱型と、外型1の脱型の順序を逆にして
もよい。
【0034】ここで、内型20のパッカー21内に充填
するものとしては、エアーのほか、水や油等の流体であ
ってもよい。水や油等を用いた場合、成形品の冷却効率
を高めることも可能になる。
【0035】図4は、内型の別の例の構造を示す図であ
る。
【0036】この例に示す内型102は、布あるいは樹
脂等のシート材を円柱袋状に成形した袋121と、袋1
21内に砂を注入するための砂供給口122を備えてお
り、袋121内に所定量の砂123を充填することによ
り、コア型として使用することができる。
【0037】このような内型(砂袋)102を用いる場
合、図1で説明した実施形態と同様に、外型1内に内型
102を位置決め・固定し、次いで樹脂組成物の充填及
び外型1の脱型を行った後に、内型102の袋121に
充填した砂を砂供給口122から抜き取って、袋121
を萎ませることにより、内型の脱型を行う。
【0038】以上の実施形態では、ジシクロペンタジエ
ンの溶液を用いた例を示したが、例えば、A液としてイ
ソシアネートを用い、B液としてポリオールを用いれ
ば、ポリウレタン製パイプを成形することができる。
【0039】以上の実施形態では、反応射出成形にて合
成樹脂製パイプを製造する例を示したが、注型成形など
の成形型を用いた他のバッチ成形にも本発明は適用でき
る。
【0040】また、本発明は、以上挙げた樹脂に限られ
ることなく、反応射出成形や注型成形等によって成形可
能な他の樹脂を素材としてパイプを製造する場合にも適
用可能である。
【0041】さらに、本発明は、管外周面に補強用リブ
を形成したリブ管や、管壁に孔などを形成した合成樹脂
製パイプの製造にも有効に利用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製造方法
によれば、外型内に内型を配置することにより形成され
る空隙に、樹脂組成物を充填して合成樹脂製のパイプを
成形した後、内型を破壊して脱型するか、または内型を
収縮変形させて脱型するので、内型に抜け勾配をつける
必要がなくなる。従って成形型を用いたバッチ処理で、
パイプ内面にテーパのない合成樹脂製パイプを製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法に用いる成形型の一例を模式
的に示す図である。
【図2】本発明の製造方法に用いる成形型の他の例を模
式的に示す図である。
【図3】同じく成形型の他の例を模式的に示す図であ
る。
【図4】本発明の製造方法に用いる成形型の別の例を模
式的に示す図である。
【符号の説明】 1 外型 2 内型(紙製) 3 固定治具 4 ミキシングヘッド 5 A液供給系 5a ポンプ 6 B液供給系 6a ポンプ 7 プレス機 C 空隙 20 内型 21 パッカー 22 エアー導入系 102 内型 121 袋 122 砂供給口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101:00 C08L 101:00 Fターム(参考) 3H111 AA01 BA15 BA35 CB02 CB22 EA03 4F071 AA39 AA53 AH19 BA02 BB01 BC05 4F202 AA15 AA42 AG08 AJ01 AJ05 CA01 CA13 CB01 CD01 CD30 CK11 CM27 CM29 CM30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外型内に内型を配置することにより形成
    される空隙に、樹脂組成物を充填して合成樹脂製のパイ
    プを製造する方法において、 破壊または収縮変形が可能な内型を用い、パイプ成形後
    に内型を破壊するか、または内型を収縮変形させること
    により、内型を脱型することを特徴とする合成樹脂製パ
    イプの製造方法。
  2. 【請求項2】 紙製の内型を用いることを特徴とする請
    求項1記載の合成樹脂製パイプの製造方法。
  3. 【請求項3】 ゴム製の内型を用いることを特徴とする
    請求項1記載の合成樹脂製パイプの製造方法。
  4. 【請求項4】 内型として、伸縮性材料製の中空部材に
    流体を充填することにより、所定の型形状になる構造の
    内型を用いることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂
    製パイプの製造方法。
  5. 【請求項5】 砂袋からなる内型を用いること特徴とす
    る請求項1記載の合成樹脂製パイプの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012102334A1 (ja) * 2011-01-28 2012-08-02 住友化学株式会社 筒状成形体用樹脂組成物及び筒状成形体
CN103909609A (zh) * 2013-11-27 2014-07-09 大连隆星新材料有限公司 石蜡管成形装置
KR20200087510A (ko) * 2019-01-11 2020-07-21 주식회사 명진아이노리 시설물용 안전커버 및 그 성형방법

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