JP2002187104A - 突板の接続方法 - Google Patents
突板の接続方法Info
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- JP2002187104A JP2002187104A JP2000385036A JP2000385036A JP2002187104A JP 2002187104 A JP2002187104 A JP 2002187104A JP 2000385036 A JP2000385036 A JP 2000385036A JP 2000385036 A JP2000385036 A JP 2000385036A JP 2002187104 A JP2002187104 A JP 2002187104A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 突板をテープ貼りによりエンドレス化する際
のテープ貼りの安定化を図り、綺麗に仕上がり、エンド
レス化を容易ともする。 【解決手段】 架台(1)上において接続しようとする突
板(2)相互の2つの端縁(3)を突き合わせた後、両端縁周
辺部を下方に減圧吸引し、架台に吸着させ、この状態に
おいて両端縁をその上方から粘着テープ(4)により貼り
付け、突板を接続する。
のテープ貼りの安定化を図り、綺麗に仕上がり、エンド
レス化を容易ともする。 【解決手段】 架台(1)上において接続しようとする突
板(2)相互の2つの端縁(3)を突き合わせた後、両端縁周
辺部を下方に減圧吸引し、架台に吸着させ、この状態に
おいて両端縁をその上方から粘着テープ(4)により貼り
付け、突板を接続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、突板の接
続方法に関するものである。さらに詳しくは、この出願
の発明は、原木が定寸カットされてスライスされた突板
をテープ貼りによりエンドレス化する際のテープ貼りの
安定化を図り、綺麗に仕上がり、エンドレス化を容易と
もすることのできる突板の接続方法に関するものであ
る。
続方法に関するものである。さらに詳しくは、この出願
の発明は、原木が定寸カットされてスライスされた突板
をテープ貼りによりエンドレス化する際のテープ貼りの
安定化を図り、綺麗に仕上がり、エンドレス化を容易と
もすることのできる突板の接続方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】天然木材資源が不足し、環境保全が叫ば
れている一方で、住宅用建材などには木質のぬくもりが
求められている。そこで、従来、基材は集成材などによ
り形成し、その表面にごく薄い化粧層として突板と呼ば
れる木質シートを貼り付け(ラッピングし)、見かけ上
その全体が突板と同質の木質材から形成されているよう
にした各種製品が提供されている。
れている一方で、住宅用建材などには木質のぬくもりが
求められている。そこで、従来、基材は集成材などによ
り形成し、その表面にごく薄い化粧層として突板と呼ば
れる木質シートを貼り付け(ラッピングし)、見かけ上
その全体が突板と同質の木質材から形成されているよう
にした各種製品が提供されている。
【0003】突板は、原木をたとえば8尺(約2.4m)や
4mなどの定寸にカットし、厚みをたとえば1mm内外と
してスライスしたものであり、美しい木目模様を有する
シート状物である。
4mなどの定寸にカットし、厚みをたとえば1mm内外と
してスライスしたものであり、美しい木目模様を有する
シート状物である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この突
板を製造するに当たっては解決すべき課題がある。突板
を基材に貼り付け、製品を連続的に生産するためには、
突板は、長尺の巻物としてエンドレス化しておく必要が
あるが、そのためには、定寸にカットされた複数枚の突
板をその端縁において互いに接続しなければならない。
接続には、一般に粘着テープが用いられ、これを突板同
士の端縁に貼り付けることにより行われているが、突板
は天然木であり、天然木特有の不均一性を有する。すな
わち、湿度などに敏感に影響を受け、伸び縮みし、シワ
が寄りやすい。その結果、突板を接続する際に、粘着テ
ープの貼り始めから貼り終わりにかけて端縁間隔が次第
に広がっていき、その結果、突板接続部における端縁間
隔は一定でなく、粘着テープを綺麗に貼ることはなかな
か難しかった。このため、突板のエンドレス化はたやす
くなかった。
板を製造するに当たっては解決すべき課題がある。突板
を基材に貼り付け、製品を連続的に生産するためには、
突板は、長尺の巻物としてエンドレス化しておく必要が
あるが、そのためには、定寸にカットされた複数枚の突
板をその端縁において互いに接続しなければならない。
接続には、一般に粘着テープが用いられ、これを突板同
士の端縁に貼り付けることにより行われているが、突板
は天然木であり、天然木特有の不均一性を有する。すな
わち、湿度などに敏感に影響を受け、伸び縮みし、シワ
が寄りやすい。その結果、突板を接続する際に、粘着テ
ープの貼り始めから貼り終わりにかけて端縁間隔が次第
に広がっていき、その結果、突板接続部における端縁間
隔は一定でなく、粘着テープを綺麗に貼ることはなかな
か難しかった。このため、突板のエンドレス化はたやす
くなかった。
【0005】この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑
みてなされたものであり、突板をテープ貼りによりエン
ドレス化する際のテープ貼りの安定化を図り、綺麗に仕
上がり、エンドレス化を容易ともすることのできる突板
の接続方法を提供することを目的としている。
みてなされたものであり、突板をテープ貼りによりエン
ドレス化する際のテープ貼りの安定化を図り、綺麗に仕
上がり、エンドレス化を容易ともすることのできる突板
の接続方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、前述
の課題を解決するものとして、架台上において接続しよ
うとする突板相互の2つの端縁を突き合わせた後、両端
縁周辺部を下方に減圧吸引し、架台に吸着させ、この状
態において両端縁をその上方から粘着テープにより貼り
付け、突板を接続することを特徴とする突板の接続方法
(請求項1)を提供する。
の課題を解決するものとして、架台上において接続しよ
うとする突板相互の2つの端縁を突き合わせた後、両端
縁周辺部を下方に減圧吸引し、架台に吸着させ、この状
態において両端縁をその上方から粘着テープにより貼り
付け、突板を接続することを特徴とする突板の接続方法
(請求項1)を提供する。
【0007】またこの出願の発明は、突板端縁が突き合
わされる架台には、その表裏を貫通する小径の吸引孔
が、突板の幅方向に所定ピッチで単数列若しくは複数列
形成され、これら吸引孔が形成された部位における架台
裏面に減圧装置が配設され、突板端縁周辺部の均一な減
圧吸引と架台上での均一な吸着が可能とされていること
(請求項2)、粘着テープの上面をローラーで押し付け
ながらローラーを突板の幅方向に移動させ、粘着テープ
を貼り付けること(請求項3)をそれぞれ好ましい態様
として提供する。
わされる架台には、その表裏を貫通する小径の吸引孔
が、突板の幅方向に所定ピッチで単数列若しくは複数列
形成され、これら吸引孔が形成された部位における架台
裏面に減圧装置が配設され、突板端縁周辺部の均一な減
圧吸引と架台上での均一な吸着が可能とされていること
(請求項2)、粘着テープの上面をローラーで押し付け
ながらローラーを突板の幅方向に移動させ、粘着テープ
を貼り付けること(請求項3)をそれぞれ好ましい態様
として提供する。
【0008】以下、図面に沿ってこの出願の発明の突板
の接続方法についてさらに詳しく説明する。
の接続方法についてさらに詳しく説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1、図2は、各々、この出願の
発明の突板の接続方法における一工程の概要を模式的に
示した要部平面図である。
発明の突板の接続方法における一工程の概要を模式的に
示した要部平面図である。
【0010】たとえばこの図1に示したように、この出
願の発明の突板の接続方法では、まず、架台(1)上に
おいて接続しようとする突板(2)相互の2つの端縁
(3)を突き合わせ、次いで両端縁(3)の周辺部を下
方に減圧吸引し、架台(1)に吸着させた状態におい
て、図2に示したように、両端縁(3)をその上方から
粘着テープ(4)により貼り付け、突板(2)を接続す
る。
願の発明の突板の接続方法では、まず、架台(1)上に
おいて接続しようとする突板(2)相互の2つの端縁
(3)を突き合わせ、次いで両端縁(3)の周辺部を下
方に減圧吸引し、架台(1)に吸着させた状態におい
て、図2に示したように、両端縁(3)をその上方から
粘着テープ(4)により貼り付け、突板(2)を接続す
る。
【0011】突板(2)相互の2つの端縁(3)の周辺
部を下方に減圧吸引する手段としては、図3の要部斜視
図に示したように、たとえば、架台(1)に、その表裏
を貫通する小径の吸引孔(5)の列が形成され、この吸
引孔(5)の列が形成された部位における架台(1)の
裏面に、サクションボックスなどの減圧装置(6)を配
設することが例示される。
部を下方に減圧吸引する手段としては、図3の要部斜視
図に示したように、たとえば、架台(1)に、その表裏
を貫通する小径の吸引孔(5)の列が形成され、この吸
引孔(5)の列が形成された部位における架台(1)の
裏面に、サクションボックスなどの減圧装置(6)を配
設することが例示される。
【0012】吸引孔(5)の径は、具体的には2〜12
mmφとすることができ、また、吸引孔(5)は、接続す
る突板(2)の幅方向に5〜100mmのピッチで単数列若
しくは複数列配設することができる。突板(2)は、前
述の通り、厚さの薄いものであり、吸引孔(5)の径が
大きすぎると変形しやすく、また、小さすぎては吸引効
果が低減する。このような小径の吸引孔(5)が突板
(2)の幅方向に単数列若しくは複数列形成されること
により、突板(2)の端縁(3)の周辺部が均一に減圧
吸引され、かつ架台(1)上での均一な吸着が可能とな
る。また、減圧装置(6)の減圧能力は特に制限され
ず、接続しようとする突板(2)の種類、厚さなどに応
じて適宜調節可能である。
mmφとすることができ、また、吸引孔(5)は、接続す
る突板(2)の幅方向に5〜100mmのピッチで単数列若
しくは複数列配設することができる。突板(2)は、前
述の通り、厚さの薄いものであり、吸引孔(5)の径が
大きすぎると変形しやすく、また、小さすぎては吸引効
果が低減する。このような小径の吸引孔(5)が突板
(2)の幅方向に単数列若しくは複数列形成されること
により、突板(2)の端縁(3)の周辺部が均一に減圧
吸引され、かつ架台(1)上での均一な吸着が可能とな
る。また、減圧装置(6)の減圧能力は特に制限され
ず、接続しようとする突板(2)の種類、厚さなどに応
じて適宜調節可能である。
【0013】さらにこの出願の発明の突板の接続方法で
は、図3に示したように、架台(1)には、端縁(3)
の突き合わせ位置にスリット(7)を形成し、ここに手
動により若しくは自動的に上下動可能な位置決め板
(8)を配設し、突板(2)の接続に際してあらかじめ
この位置決め板(8)を架台(1)の上面から突出させ
ておき、この突出する位置決め板(8)の左右側面の各
々に突板(2)の端縁(3)を接触させることができ
る。
は、図3に示したように、架台(1)には、端縁(3)
の突き合わせ位置にスリット(7)を形成し、ここに手
動により若しくは自動的に上下動可能な位置決め板
(8)を配設し、突板(2)の接続に際してあらかじめ
この位置決め板(8)を架台(1)の上面から突出させ
ておき、この突出する位置決め板(8)の左右側面の各
々に突板(2)の端縁(3)を接触させることができ
る。
【0014】位置決め板(8)の配設により、突板
(2)を架台(1)上に配置する際の曲がりがなくな
り、綺麗な接続に寄与する。位置決め板(8)として
は、硬質若しくはやや硬質の板体が好ましく例示され、
具体的にはアルミニウム板が例示される。スリット
(7)の幅は狭い方が好ましく、したがって、位置決め
板(8)の厚みについてはたとえば2mm程度が例示され
る。しかしながら、スリット(7)の幅が余りに狭すぎ
ると、天然木である突板の不均一性、すなわち空気中の
水分の吸収、あるいは乾燥にともなう伸び縮みにより発
生するシワを伸ばしつつ、粘着テープ(4)を貼ること
ができなくなり、接続が綺麗に仕上がらなくなる可能性
がある。
(2)を架台(1)上に配置する際の曲がりがなくな
り、綺麗な接続に寄与する。位置決め板(8)として
は、硬質若しくはやや硬質の板体が好ましく例示され、
具体的にはアルミニウム板が例示される。スリット
(7)の幅は狭い方が好ましく、したがって、位置決め
板(8)の厚みについてはたとえば2mm程度が例示され
る。しかしながら、スリット(7)の幅が余りに狭すぎ
ると、天然木である突板の不均一性、すなわち空気中の
水分の吸収、あるいは乾燥にともなう伸び縮みにより発
生するシワを伸ばしつつ、粘着テープ(4)を貼ること
ができなくなり、接続が綺麗に仕上がらなくなる可能性
がある。
【0015】また、位置決め板(8)は、前記の通り、
上下動可能としておくことにより、図2に示した粘着テ
ープ(4)を貼る際に、位置決め板(8)が邪魔になる
ことはなく、減圧装置(6)を作動させ、突板(2)の
端縁(3)の周辺部を架台(1)上に吸着させたままの
状態において位置決め板(8)を下降させ、あるいは粘
着テープ(4)を貼り付ける手段によって貼り付けと同
時に下降させることなどができ、粘着テープ(4)の貼
り付けに支障をきたさないですむ。
上下動可能としておくことにより、図2に示した粘着テ
ープ(4)を貼る際に、位置決め板(8)が邪魔になる
ことはなく、減圧装置(6)を作動させ、突板(2)の
端縁(3)の周辺部を架台(1)上に吸着させたままの
状態において位置決め板(8)を下降させ、あるいは粘
着テープ(4)を貼り付ける手段によって貼り付けと同
時に下降させることなどができ、粘着テープ(4)の貼
り付けに支障をきたさないですむ。
【0016】さらに、位置決め板(8)は、その昇降を
電動駆動により自動化することができる他、下降により
弾性力が蓄積されるバネなどの弾性手段を接続し、減圧
装置(6)による減圧吸引を解除したときに、蓄積され
た弾性力の開放により接続された突板(2)を上方に持
ち上げ、架台(1)からの取り外しを容易とすることも
可能である。
電動駆動により自動化することができる他、下降により
弾性力が蓄積されるバネなどの弾性手段を接続し、減圧
装置(6)による減圧吸引を解除したときに、蓄積され
た弾性力の開放により接続された突板(2)を上方に持
ち上げ、架台(1)からの取り外しを容易とすることも
可能である。
【0017】そして、この出願の発明の突板の接続方法
では、図4に示したように、粘着テープ(4)の貼り付
けにローラー(9)を用い、これで粘着テープ(4)の
上面を押し付けながら突板(2)の幅方向に移動させ、
粘着テープ(4)を貼り付けることができる。ローラー
(4)の使用により、その回転によって、突板(2)に
天然木特有の不均一性、すなわちシワを余分な負荷をか
けずに、均一に伸ばすこともでき、粘着テープ(4)の
貼り始めから貼り終わりまでの端縁(3)の間隔をばら
つきを抑えつつ、突板(2)を接続することができる。
では、図4に示したように、粘着テープ(4)の貼り付
けにローラー(9)を用い、これで粘着テープ(4)の
上面を押し付けながら突板(2)の幅方向に移動させ、
粘着テープ(4)を貼り付けることができる。ローラー
(4)の使用により、その回転によって、突板(2)に
天然木特有の不均一性、すなわちシワを余分な負荷をか
けずに、均一に伸ばすこともでき、粘着テープ(4)の
貼り始めから貼り終わりまでの端縁(3)の間隔をばら
つきを抑えつつ、突板(2)を接続することができる。
【0018】ローラー(9)の素材、幅、押圧力なども
特に制限はなく、粘着テープ(4)を切断せず、また、
突板(2)を損傷しない範囲内で適宜とすることができ
る。たとえば以上に示されるように、この出願の発明の
突板の接続方法では、架台(1)上において接続しよう
とする突板(2)相互の2つの端縁(3)を突き合わせ
た後、両端縁(3)の周辺部を下方に減圧吸引し、架台
(1)に吸着させ、この状態において両端縁(3)をそ
の上方から粘着テープ(4)により貼り付け、突板
(2)を接続するため、突板(2)をテープ貼りにより
エンドレス化する際に、粘着テープ(4)を貼り付ける
端縁(3)の周辺部の移動が抑制され、天然木特有の不
均一性を有していても、突板(2)のテープ貼りが安定
化され、綺麗に仕上がり、エンドレス化が容易ともな
る。
特に制限はなく、粘着テープ(4)を切断せず、また、
突板(2)を損傷しない範囲内で適宜とすることができ
る。たとえば以上に示されるように、この出願の発明の
突板の接続方法では、架台(1)上において接続しよう
とする突板(2)相互の2つの端縁(3)を突き合わせ
た後、両端縁(3)の周辺部を下方に減圧吸引し、架台
(1)に吸着させ、この状態において両端縁(3)をそ
の上方から粘着テープ(4)により貼り付け、突板
(2)を接続するため、突板(2)をテープ貼りにより
エンドレス化する際に、粘着テープ(4)を貼り付ける
端縁(3)の周辺部の移動が抑制され、天然木特有の不
均一性を有していても、突板(2)のテープ貼りが安定
化され、綺麗に仕上がり、エンドレス化が容易ともな
る。
【0019】
【実施例】6mmφの吸引孔が、突板の幅方向に15mm×
20mmピッチで4列形成された架台上に突板を、架台の
上面より上方に突出する位置決め板としての厚さ2mmの
アルミニウム板の左右各々の側面に突板の端縁を接触さ
せて突き合わせた。この後に、吸引孔が形成された部位
におけるの架台裏面に配設されたサクションボックスに
より下方に減圧吸引し、突板の端縁周辺部を架台上に吸
着させた。この減圧吸引に用いたブロアには0.4kWの出
力のものを用いた。そして、粘着テープを2つの突板端
縁の上方に跨るように配置し、ゴム製のローラーを用い
て粘着テープの上面を押し付け、突板のシワを伸ばしな
がら粘着テープを貼り付けた。このときの粘着テープの
貼り始め位置の端縁間隔と貼り終わり位置の端縁間隔を
測定した。その結果は表1に示した通りである。
20mmピッチで4列形成された架台上に突板を、架台の
上面より上方に突出する位置決め板としての厚さ2mmの
アルミニウム板の左右各々の側面に突板の端縁を接触さ
せて突き合わせた。この後に、吸引孔が形成された部位
におけるの架台裏面に配設されたサクションボックスに
より下方に減圧吸引し、突板の端縁周辺部を架台上に吸
着させた。この減圧吸引に用いたブロアには0.4kWの出
力のものを用いた。そして、粘着テープを2つの突板端
縁の上方に跨るように配置し、ゴム製のローラーを用い
て粘着テープの上面を押し付け、突板のシワを伸ばしな
がら粘着テープを貼り付けた。このときの粘着テープの
貼り始め位置の端縁間隔と貼り終わり位置の端縁間隔を
測定した。その結果は表1に示した通りである。
【0020】
【表1】
【0021】この表1から明らかかなように、この出願
の発明の突板の接続方法により、突板をテープ貼りによ
りエンドレス化する際のテープ貼りが安定化することが
確認された。また、突板のエンドレス化が綺麗に仕上が
り、エンドレス化が容易ともなった。
の発明の突板の接続方法により、突板をテープ貼りによ
りエンドレス化する際のテープ貼りが安定化することが
確認された。また、突板のエンドレス化が綺麗に仕上が
り、エンドレス化が容易ともなった。
【0022】比較として、従来の、突板の端縁周辺部を
減圧吸引せずにテープ貼りしたときのデータも取った。
表1にその結果を示したように、貼り終わり位置の突板
の端縁間隔が、この出願の発明の突板の接続方法と比較
して倍以上となり、突板のテープ貼りによるエンドレス
化を綺麗に行うことはできなかった。
減圧吸引せずにテープ貼りしたときのデータも取った。
表1にその結果を示したように、貼り終わり位置の突板
の端縁間隔が、この出願の発明の突板の接続方法と比較
して倍以上となり、突板のテープ貼りによるエンドレス
化を綺麗に行うことはできなかった。
【0023】もちろん、この出願の発明は、以上の実施
形態及び実施例によって限定されるものではない。突板
の種類、厚みなどをはじめ、架台の構造、吸引孔の径、
ピッチ、個数、また、減圧吸引力の大きさなどの細部に
ついては様々な態様が可能であることは言うまでもな
い。
形態及び実施例によって限定されるものではない。突板
の種類、厚みなどをはじめ、架台の構造、吸引孔の径、
ピッチ、個数、また、減圧吸引力の大きさなどの細部に
ついては様々な態様が可能であることは言うまでもな
い。
【0024】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この出願の発
明によって、突板をテープ貼りによりエンドレス化する
際のテープ貼りが安定化する。突板のテープ貼りが綺麗
に仕上がり、ラッピングのためのエンドレス化が容易と
もなる。
明によって、突板をテープ貼りによりエンドレス化する
際のテープ貼りが安定化する。突板のテープ貼りが綺麗
に仕上がり、ラッピングのためのエンドレス化が容易と
もなる。
【図1】この出願の発明の突板の接続方法における一工
程の概要を模式的に示した要部平面図である。
程の概要を模式的に示した要部平面図である。
【図2】この出願の発明の突板の接続方法における一工
程の概要を模式的に示した要部平面図である。
程の概要を模式的に示した要部平面図である。
【図3】突板相互の2つの端縁の周辺部を下方に減圧吸
引する手段の一形態を示した要部斜視図である。
引する手段の一形態を示した要部斜視図である。
【図4】粘着テープの貼り付けの一形態を示した要部斜
視図である。
視図である。
1 架台 2 突板 3 端縁 4 粘着テープ 5 吸引孔 6 減圧装置 7 スリット 8 位置決め板 9 ローラー
Claims (3)
- 【請求項1】 架台上において接続しようとする突板相
互の2つの端縁を突き合わせた後、両端縁周辺部を下方
に減圧吸引し、架台に吸着させ、この状態において両端
縁をその上方から粘着テープにより貼り付け、突板を接
続することを特徴とする突板の接続方法。 - 【請求項2】 突板端縁が突き合わされる架台には、そ
の表裏を貫通する小径の吸引孔が、突板の幅方向に所定
ピッチで単数列若しくは複数列形成され、これら吸引孔
が形成された部位における架台裏面に減圧装置が配設さ
れ、突板端縁周辺部の均一な減圧吸引と架台上での均一
な吸着が可能とされている請求項1記載の突板の接続方
法。 - 【請求項3】 粘着テープの上面をローラーで押し付け
ながらローラーを突板の幅方向に移動させ、粘着テープ
を貼り付ける請求項1又は2記載の突板の接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000385036A JP2002187104A (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 突板の接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000385036A JP2002187104A (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 突板の接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002187104A true JP2002187104A (ja) | 2002-07-02 |
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ID=18852377
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000385036A Pending JP2002187104A (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 突板の接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002187104A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109834781A (zh) * | 2017-11-24 | 2019-06-04 | 东北林业大学 | 一种多竹条高效指接及定长截断的方法 |
CN113400425A (zh) * | 2021-05-10 | 2021-09-17 | 衡阳市嘉兴木业有限公司 | 中板拼板机 |
-
2000
- 2000-12-19 JP JP2000385036A patent/JP2002187104A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109834781A (zh) * | 2017-11-24 | 2019-06-04 | 东北林业大学 | 一种多竹条高效指接及定长截断的方法 |
CN113400425A (zh) * | 2021-05-10 | 2021-09-17 | 衡阳市嘉兴木业有限公司 | 中板拼板机 |
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