JP2002086416A - 複合集積材及び施工構造 - Google Patents
複合集積材及び施工構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面模様が略同じで,強度に優れ,生産性,
施工性に優れた,大形状の複合集積材,及びこれを用い
た施工構造を提供すること。 【解決手段】 基板1に対して,積層薄板2を接着剤に
より接合してなる複合集積材3である。上記積層薄板2
は,原木をその円周方向に沿って切削することにより第
1薄層板を得て,次いで,多数板の該第1薄層板を接着
剤を用いて積層接合することにより積層接合体となし,
次いで,該積層接合体をその積層方向に沿った方向に厚
み0.1〜30mmのシートに切断したものである。ま
た,複合集積材は,幅が5〜100cm,長さが30〜
400cmである。
施工性に優れた,大形状の複合集積材,及びこれを用い
た施工構造を提供すること。 【解決手段】 基板1に対して,積層薄板2を接着剤に
より接合してなる複合集積材3である。上記積層薄板2
は,原木をその円周方向に沿って切削することにより第
1薄層板を得て,次いで,多数板の該第1薄層板を接着
剤を用いて積層接合することにより積層接合体となし,
次いで,該積層接合体をその積層方向に沿った方向に厚
み0.1〜30mmのシートに切断したものである。ま
た,複合集積材は,幅が5〜100cm,長さが30〜
400cmである。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は,基板に対して積層薄板を接合し
てなる複合集積材に関する。
てなる複合集積材に関する。
【0002】
【従来技術】従来,床板,天井板等には,基板に対して
挽き板を積層接合した集成材が使用されている場合があ
る。上記の挽き板は,原木を角状に製材して角材とし,
これを厚み方向,つまり原木の直径方向に,厚み約0.
5〜1.0mmに薄く切削することにより得たものであ
る。
挽き板を積層接合した集成材が使用されている場合があ
る。上記の挽き板は,原木を角状に製材して角材とし,
これを厚み方向,つまり原木の直径方向に,厚み約0.
5〜1.0mmに薄く切削することにより得たものであ
る。
【0003】そして,集成材においては,上記挽き板
を,例えば厚み0.5〜1.5cm,幅約30cm,長
さ約2mmの大形状の基板に接着剤により貼着してい
る。そのため,表面模様として上記原木の柾目が美しく
現出された集成材を得ることができる。また,挽き板
は,1枚毎に柾目模様が変わっているが,上記のように
薄く切削しているために,これを角材より切削した順序
に並べた場合には,大きな変化がない。そのため,特に
天井板,壁板などに順序良く施工されることがある。
を,例えば厚み0.5〜1.5cm,幅約30cm,長
さ約2mmの大形状の基板に接着剤により貼着してい
る。そのため,表面模様として上記原木の柾目が美しく
現出された集成材を得ることができる。また,挽き板
は,1枚毎に柾目模様が変わっているが,上記のように
薄く切削しているために,これを角材より切削した順序
に並べた場合には,大きな変化がない。そのため,特に
天井板,壁板などに順序良く施工されることがある。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記集成材
は,例えば20〜30枚という多数板を施工した場合に
は,上記柾目模様が徐々に変化しているために,例えば
壁や天井全体を眺めたとき,各集成材毎の表面模様にム
ラが目立って来る。また,上記集成材を挽き板が切削さ
れた順に保管,管理し,その順に施工することは繁雑で
あり,生産性,施工性に劣る。
は,例えば20〜30枚という多数板を施工した場合に
は,上記柾目模様が徐々に変化しているために,例えば
壁や天井全体を眺めたとき,各集成材毎の表面模様にム
ラが目立って来る。また,上記集成材を挽き板が切削さ
れた順に保管,管理し,その順に施工することは繁雑で
あり,生産性,施工性に劣る。
【0005】一方,上記の問題に対処するために,上記
の挽き板を,例えば幅10〜15cm,長さ30〜60
cmの小さい挽き板として,その多数枚を上記のごとき
大きい形状の基板に貼着して集成材としたものもある。
この場合には,1枚の集成材に多くの挽き板がランダム
に貼着されているので,ランダム模様が特徴となる。し
かし,表面模様が略同じの集成材を得ることはできな
い。また,この場合には,小さい挽き板を貼るので生産
性も低い。
の挽き板を,例えば幅10〜15cm,長さ30〜60
cmの小さい挽き板として,その多数枚を上記のごとき
大きい形状の基板に貼着して集成材としたものもある。
この場合には,1枚の集成材に多くの挽き板がランダム
に貼着されているので,ランダム模様が特徴となる。し
かし,表面模様が略同じの集成材を得ることはできな
い。また,この場合には,小さい挽き板を貼るので生産
性も低い。
【0006】本発明は,かかる従来の問題点に鑑み,表
面模様が略同じで,強度に優れ,生産性,施工性に優れ
た,大形状の複合集積材,及びこれを用いた施工構造を
提供しようとするものである。
面模様が略同じで,強度に優れ,生産性,施工性に優れ
た,大形状の複合集積材,及びこれを用いた施工構造を
提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,基板に対して,
積層薄板を接着剤により接合してなる複合集積材であっ
て,上記積層薄板は,原木をその円周方向に沿って切削
することにより第1薄層板を得て,次いで,多数枚の該
第1薄層板を接着剤を用いて積層接合することにより積
層接合体となし,次いで,該積層接合体をその積層方向
に沿った方向に,厚み0.1〜30mmのシートに切断
したものであり,かつ該複合集積材は,幅が5〜100
cm,長さが30〜400cmであることを特徴とする
複合集積材にある。
積層薄板を接着剤により接合してなる複合集積材であっ
て,上記積層薄板は,原木をその円周方向に沿って切削
することにより第1薄層板を得て,次いで,多数枚の該
第1薄層板を接着剤を用いて積層接合することにより積
層接合体となし,次いで,該積層接合体をその積層方向
に沿った方向に,厚み0.1〜30mmのシートに切断
したものであり,かつ該複合集積材は,幅が5〜100
cm,長さが30〜400cmであることを特徴とする
複合集積材にある。
【0008】本発明においては,基板に接合する積層薄
板は,原木を円周方向に沿って切削した第1薄層板を上
記積層接合体となし,更に該積層接合体をその積層方向
に沿った方向に薄く切断したシート状物を用いる。その
ため,この積層薄板には,上記従来例のごとき柾目模様
は現出されていない。積層薄板の表面に現出される表面
模様は,上記第1薄層板の厚みの木質部とその間を接合
する接着剤層との略直線の模様である。
板は,原木を円周方向に沿って切削した第1薄層板を上
記積層接合体となし,更に該積層接合体をその積層方向
に沿った方向に薄く切断したシート状物を用いる。その
ため,この積層薄板には,上記従来例のごとき柾目模様
は現出されていない。積層薄板の表面に現出される表面
模様は,上記第1薄層板の厚みの木質部とその間を接合
する接着剤層との略直線の模様である。
【0009】そして,上記木質部においては,年輪部分
などによって形成される小さい点状の濃色部分が不連続
的に現出されている。そのため,本発明にかかる複合集
積材の表面側つまり積層薄板貼着側における表面模様
は,いずれも略同じものとなる。そして,このような複
合集積材は,原木の太さにもよるが,原木から切削する
第1薄層板が,例えば0.3〜5mmという薄いもので
あるため,略同じ表面模様の複合集積材を数10枚ない
し数100枚も得ることができる。
などによって形成される小さい点状の濃色部分が不連続
的に現出されている。そのため,本発明にかかる複合集
積材の表面側つまり積層薄板貼着側における表面模様
は,いずれも略同じものとなる。そして,このような複
合集積材は,原木の太さにもよるが,原木から切削する
第1薄層板が,例えば0.3〜5mmという薄いもので
あるため,略同じ表面模様の複合集積材を数10枚ない
し数100枚も得ることができる。
【0010】それ故,上記複合集積材を例えば天井板と
して,天井に施工する場合,上記従来例に示した挽き板
を接着した集成材を用いる場合のように,挽き板の切削
順に施工するなどという必要はなく,いずれの複合集積
材を用いて施工しても良く,施工性に優れている。ま
た,上記のごとく,第1薄層板の切削順序に応じた保管
管理の必要もなく,生産性にも優れている。また,積層
薄板は,上記の第1薄層板を接着剤を用いて積層接合す
ることにより積層接合体となし,次いでこれを上記のご
とく切断して得たものであり,更にこれを基板に接合し
て複合集積材としているので,強度も高い。
して,天井に施工する場合,上記従来例に示した挽き板
を接着した集成材を用いる場合のように,挽き板の切削
順に施工するなどという必要はなく,いずれの複合集積
材を用いて施工しても良く,施工性に優れている。ま
た,上記のごとく,第1薄層板の切削順序に応じた保管
管理の必要もなく,生産性にも優れている。また,積層
薄板は,上記の第1薄層板を接着剤を用いて積層接合す
ることにより積層接合体となし,次いでこれを上記のご
とく切断して得たものであり,更にこれを基板に接合し
て複合集積材としているので,強度も高い。
【0011】また,本発明の複合集積材は,幅及び長さ
が上記のごとき大形状の大きさを有し,積層薄板もこれ
と同じ大きさであるため,全体として大形状である。そ
のため,該複合集積材を,床板,天井板,壁板等の面構
成材として用いる場合には,施工後における天井等の全
体の意匠に統一性ができ,意匠性にも優れている。
が上記のごとき大形状の大きさを有し,積層薄板もこれ
と同じ大きさであるため,全体として大形状である。そ
のため,該複合集積材を,床板,天井板,壁板等の面構
成材として用いる場合には,施工後における天井等の全
体の意匠に統一性ができ,意匠性にも優れている。
【0012】本発明において,基板としては,例えば合
板,MDF,パーチクルボードなどを用いる。また,原
木としては,ラワン材,針葉樹,広葉樹などを用いる。
上記基板は,例えば0.2〜5cmの厚みとする。ま
た,第1薄層板同志の接合用,及び基板への積層薄板の
接合用の接着剤としては,酢酸ビニル系,ウレタン系な
どの接着剤を用いる。
板,MDF,パーチクルボードなどを用いる。また,原
木としては,ラワン材,針葉樹,広葉樹などを用いる。
上記基板は,例えば0.2〜5cmの厚みとする。ま
た,第1薄層板同志の接合用,及び基板への積層薄板の
接合用の接着剤としては,酢酸ビニル系,ウレタン系な
どの接着剤を用いる。
【0013】次に,上記積層薄板の厚みは0.1〜30
mmである。0.1mm未満では,それに用いた原木の
良さが失われるおそれがある。一方,30mmを越える
と,積層薄板としてこれ以上厚くする意味が少なくなる
と共に原木資源のムダとなる。また,上記複合集積材
は,幅が5〜100cmである。5cm未満では,床板
等への施工工数が大きくなり,一方100cmを越える
と複合集積材の施工が困難となり,また施工後の意匠性
が低下する。
mmである。0.1mm未満では,それに用いた原木の
良さが失われるおそれがある。一方,30mmを越える
と,積層薄板としてこれ以上厚くする意味が少なくなる
と共に原木資源のムダとなる。また,上記複合集積材
は,幅が5〜100cmである。5cm未満では,床板
等への施工工数が大きくなり,一方100cmを越える
と複合集積材の施工が困難となり,また施工後の意匠性
が低下する。
【0014】また,複合集積材の長さは30〜400c
mである。30cm未満では,施工工数が増加し,一方
400cmを越えると運搬困難となる。なお,上記積層
薄板は,複合集積材と同じ幅,長さを有する1枚物であ
ることが好ましい。この場合には,積層薄板同志の接合
部分が目立たず積層薄板の意匠性が向上する。
mである。30cm未満では,施工工数が増加し,一方
400cmを越えると運搬困難となる。なお,上記積層
薄板は,複合集積材と同じ幅,長さを有する1枚物であ
ることが好ましい。この場合には,積層薄板同志の接合
部分が目立たず積層薄板の意匠性が向上する。
【0015】次に,請求項2の発明のように,上記第1
薄層板は,0.3〜5mmの厚みに切り出してあること
が好ましい。この場合には,原木から有効に第1薄層板
を切削することができる。0.3mm未満では,薄すぎ
て第1薄層板がカールし,これを積層接合することが困
難である。一方,5mmを越えると原木資源がムダとな
る。
薄層板は,0.3〜5mmの厚みに切り出してあること
が好ましい。この場合には,原木から有効に第1薄層板
を切削することができる。0.3mm未満では,薄すぎ
て第1薄層板がカールし,これを積層接合することが困
難である。一方,5mmを越えると原木資源がムダとな
る。
【0016】次に,請求項3の発明のように,上記複合
集積材は,床板,壁板又は天井板であることがが好まし
い。この場合には,略同じ表面模様の複合集積材を床
面,壁面,天井面の全面或いは一部に施工し,これらを
均斉のとれた意匠面とすることができる。
集積材は,床板,壁板又は天井板であることがが好まし
い。この場合には,略同じ表面模様の複合集積材を床
面,壁面,天井面の全面或いは一部に施工し,これらを
均斉のとれた意匠面とすることができる。
【0017】次に,請求項4の発明のように,床板,壁
板,天井板の少なくとも1つの面構成板を用いて室内を
施工してなる施工構造において,上記面構成板は,上記
請求項1〜3のいずれか一項に記載の複合集積材を用い
てなることを特徴とする施工構造がある。この場合に
は,上記請求項1,2,又は3に示した効果を充分に発
揮した,均斉のとれた施工構造を提供することができ
る。
板,天井板の少なくとも1つの面構成板を用いて室内を
施工してなる施工構造において,上記面構成板は,上記
請求項1〜3のいずれか一項に記載の複合集積材を用い
てなることを特徴とする施工構造がある。この場合に
は,上記請求項1,2,又は3に示した効果を充分に発
揮した,均斉のとれた施工構造を提供することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる複合集積材につき,図1〜
図4を用いて説明する。図1〜図4に示すごとく,本例
の複合集積材3は,基板1に対して,積層薄板2を接着
剤27により接合してなる。上記積層薄板2は,原木2
0をその円周方向に沿って切削することにより第1薄層
板22を得て,次いで,多数枚の該第1薄層板22を接
着剤29を用いて積層接合することにより積層接合体2
3となし,次いで,該積層接合体23をその積層方向に
沿った方向に厚み,0.1〜30mmのシートに切断し
たもの(図3)である。また,該複合集積材3は,幅が
5〜100cm,長さが30〜400cmである。
図4を用いて説明する。図1〜図4に示すごとく,本例
の複合集積材3は,基板1に対して,積層薄板2を接着
剤27により接合してなる。上記積層薄板2は,原木2
0をその円周方向に沿って切削することにより第1薄層
板22を得て,次いで,多数枚の該第1薄層板22を接
着剤29を用いて積層接合することにより積層接合体2
3となし,次いで,該積層接合体23をその積層方向に
沿った方向に厚み,0.1〜30mmのシートに切断し
たもの(図3)である。また,該複合集積材3は,幅が
5〜100cm,長さが30〜400cmである。
【0019】以下,上記につき具体例を説明する。上記
において,基板1としては,厚み1.2cm,幅30.
3cm,長さ181.8cmの合板を用いた。図1A,
Bに示すごとく,上記基板1には,以下のようにして得
た積層薄板2を,酢酸ビニル系の接着剤27を用いて貼
着し(図1B),複合集積材3とした(図1A)。複合
集積材の大きさは,上記基板1の幅,長さと同じで,複
合集積材3の厚みは基板1の厚みに積層薄板2の厚みを
加えたものである。
において,基板1としては,厚み1.2cm,幅30.
3cm,長さ181.8cmの合板を用いた。図1A,
Bに示すごとく,上記基板1には,以下のようにして得
た積層薄板2を,酢酸ビニル系の接着剤27を用いて貼
着し(図1B),複合集積材3とした(図1A)。複合
集積材の大きさは,上記基板1の幅,長さと同じで,複
合集積材3の厚みは基板1の厚みに積層薄板2の厚みを
加えたものである。
【0020】次に,上記積層薄板2を製造するに当って
は,まず,図2Aに示すごとく,ラワン材である原木2
0を回転させながら,カッター(図示略)を用いて,
0.2mmの厚みに切削し,長尺状の切削薄板21(図
2A,B)とする。そして,これを後に製造する積層薄
板2に必要な長さに,切断(点線51)して,第1薄層
板22を得る(図2B)。
は,まず,図2Aに示すごとく,ラワン材である原木2
0を回転させながら,カッター(図示略)を用いて,
0.2mmの厚みに切削し,長尺状の切削薄板21(図
2A,B)とする。そして,これを後に製造する積層薄
板2に必要な長さに,切断(点線51)して,第1薄層
板22を得る(図2B)。
【0021】次に,図3Aに示すごとく,上記第1薄層
板22を,接着剤29を介在させながら多数枚を積層接
合し,積層接合体23となす。次いで,図3Aに示すご
とく,積層接合体23をその積層方向に沿った方向(矢
印)に,得ようとする積層薄板2の厚みに切断(点線5
2)する。これにより,図3Bに示すごとく,上記各第
1薄層板22がその厚み方向に切削された角状板221
と,これらを接着剤29により接合したシート状の上記
積層薄板2が得られる。上記角状板221には,原木の
年輪によって作られる濃色部分225が点在している。
次に,図4に示すごとく,上記基板1の上に接着剤27
(図示略)を介して上記積層薄板2を接合し,複合集積
材3(図1A)とする。
板22を,接着剤29を介在させながら多数枚を積層接
合し,積層接合体23となす。次いで,図3Aに示すご
とく,積層接合体23をその積層方向に沿った方向(矢
印)に,得ようとする積層薄板2の厚みに切断(点線5
2)する。これにより,図3Bに示すごとく,上記各第
1薄層板22がその厚み方向に切削された角状板221
と,これらを接着剤29により接合したシート状の上記
積層薄板2が得られる。上記角状板221には,原木の
年輪によって作られる濃色部分225が点在している。
次に,図4に示すごとく,上記基板1の上に接着剤27
(図示略)を介して上記積層薄板2を接合し,複合集積
材3(図1A)とする。
【0022】次に,本例の作用効果につき説明する。本
例においては,基板1に接合する積層薄板2は,原木2
0を円周方向に沿って切削した第1薄層板22を上記積
層接合体23となし,更に該積層接合体23をその積層
方向に沿った方向に薄く切断したシート状物を用いる。
そのため,この積層薄板2には,上記従来例のごとき柾
目模様は現出されていない。積層薄板2の表面に現出さ
れる表面模様は,図3B,図4に示すごとく,上記第1
薄層板22の厚みの木質部(角状板221)とその間を
接合する接着剤29の層との略直線の模様である。
例においては,基板1に接合する積層薄板2は,原木2
0を円周方向に沿って切削した第1薄層板22を上記積
層接合体23となし,更に該積層接合体23をその積層
方向に沿った方向に薄く切断したシート状物を用いる。
そのため,この積層薄板2には,上記従来例のごとき柾
目模様は現出されていない。積層薄板2の表面に現出さ
れる表面模様は,図3B,図4に示すごとく,上記第1
薄層板22の厚みの木質部(角状板221)とその間を
接合する接着剤29の層との略直線の模様である。
【0023】そして,上記木質部においては,年輪部分
などによって形成される小さい点状の濃色部分225が
不連続的に現出されている。そのため,複合集積材3の
表面側つまり積層薄板貼着側における表面模様は,いず
れも略同じものとなる。そして,このような複合集積材
3は,原木20の太さにもよるが,原木から切削する積
層薄板が上記のごとく薄いものであるため,略同じ表面
模様の複合集積材3を数100枚も得ることができる。
などによって形成される小さい点状の濃色部分225が
不連続的に現出されている。そのため,複合集積材3の
表面側つまり積層薄板貼着側における表面模様は,いず
れも略同じものとなる。そして,このような複合集積材
3は,原木20の太さにもよるが,原木から切削する積
層薄板が上記のごとく薄いものであるため,略同じ表面
模様の複合集積材3を数100枚も得ることができる。
【0024】それ故,複合集積材3を例えば天井に施工
する場合,従来例のごとく挽き板の切削順に施工するな
どという必要はなく,いずれの複合集積材3を用いて施
工しても良く,施工性に優れている。また,上記のごと
く,第1薄層板22の切削順序に応じた保管管理の必要
もなく,生産性にも優れている。また,積層薄板2は,
上記の第1薄層板22を接着剤29を用いて積層接合し
て積層接合体23となし,これを,上記のごとく切断し
て得たものであり,更にこれを基板に接合しているの
で,強度も高い。
する場合,従来例のごとく挽き板の切削順に施工するな
どという必要はなく,いずれの複合集積材3を用いて施
工しても良く,施工性に優れている。また,上記のごと
く,第1薄層板22の切削順序に応じた保管管理の必要
もなく,生産性にも優れている。また,積層薄板2は,
上記の第1薄層板22を接着剤29を用いて積層接合し
て積層接合体23となし,これを,上記のごとく切断し
て得たものであり,更にこれを基板に接合しているの
で,強度も高い。
【0025】また,本例の複合集積材3は,幅及び長さ
が上記の大きさを有し,積層薄板2もこれと同じ大きさ
の1枚物を有しており,全体として大形状である。その
ため,該複合集積材3を,床板,天井板,壁板等の面構
成材として用いる場合には,施工後における天井等の全
体の意匠に統一性ができ,意匠性にも優れている。
が上記の大きさを有し,積層薄板2もこれと同じ大きさ
の1枚物を有しており,全体として大形状である。その
ため,該複合集積材3を,床板,天井板,壁板等の面構
成材として用いる場合には,施工後における天井等の全
体の意匠に統一性ができ,意匠性にも優れている。
【0026】実施形態例2 本例は,図5に示すごとく,本発明にかかる複合集積材
3を,面構成板としての天井板に用い,これを天井面に
施工した例である。本例においては,複合集積材3を大
広間の天井面に施工した。図5は,天井面を示してい
る。同図において,縦方向には例えば数十枚の複合集積
材3を横方向にして,横3列に配置し,各列の間には縦
方向に数枚の複合集積材3を配置してある。
3を,面構成板としての天井板に用い,これを天井面に
施工した例である。本例においては,複合集積材3を大
広間の天井面に施工した。図5は,天井面を示してい
る。同図において,縦方向には例えば数十枚の複合集積
材3を横方向にして,横3列に配置し,各列の間には縦
方向に数枚の複合集積材3を配置してある。
【0027】本例によれば,上記実施形態例にも示した
ごとく,複合集積材3は,全てが略同じ表面模様を有し
ている。そのため,複合集積材3を例えば100枚用い
ても,全ての複合集積材3の間の表面模様には殆ど差が
ない。したがって,天井全体としての模様にムラが生じ
ない。それ故,均斉のとれた落ち付いた雰囲気の天井を
構成できる。その他は,実施形態例1と同様であり,実
施形態例1と同様の効果を得ることができる。
ごとく,複合集積材3は,全てが略同じ表面模様を有し
ている。そのため,複合集積材3を例えば100枚用い
ても,全ての複合集積材3の間の表面模様には殆ど差が
ない。したがって,天井全体としての模様にムラが生じ
ない。それ故,均斉のとれた落ち付いた雰囲気の天井を
構成できる。その他は,実施形態例1と同様であり,実
施形態例1と同様の効果を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば,表面模様が略同じで,
強度に優れ,生産性,施工性に優れた,大形状の複合集
積材,及びこれを用いた施工構造を提供することができ
る。
強度に優れ,生産性,施工性に優れた,大形状の複合集
積材,及びこれを用いた施工構造を提供することができ
る。
【図1】実施形態例1における,複合集積材の(A)側
面図,(b)接合説明図。
面図,(b)接合説明図。
【図2】実施形態例1における,(A)原木から切削薄
板を切削する説明図,(b)第1薄層板の説明図。
板を切削する説明図,(b)第1薄層板の説明図。
【図3】実施形態例1における,(A)積層接合体の斜
視図,(B)積層薄板の拡大斜視図。
視図,(B)積層薄板の拡大斜視図。
【図4】実施形態例1における,積層薄板を基板に接合
する際の斜視説明図。
する際の斜視説明図。
【図5】実施形態例2における,天井面の一部を示す平
面図。
面図。
1...基板, 2...積層薄板, 21...切削薄板, 22...第1薄層板, 23...積層接合体, 3...複合集積材,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 芳文 愛知県名古屋市昭和区高峯町113番地2 株式会社イクタ内 Fターム(参考) 2B002 AA12 BA01 BA09 BB06 DA01 DA02 DA03 2B250 AA05 AA06 CA11 DA04 EA02 EA13 FA03 FA28 FA31 2E110 AB03 AB04 AB05 AB23 BA02 BA13 BA15 EA09 GA33W GA33X GB62W GB62X 2E162 CC01 CC03 CC05 4F100 AK22G AP00A AP01 AP02 AT00A BA02 CB00 DC22 DC22B GB08 HB00 JA20 JA20B JK01 JL01 JL02 YY00 YY00B
Claims (4)
- 【請求項1】 基板に対して,積層薄板を接着剤により
接合してなる複合集積材であって,上記積層薄板は,原
木をその円周方向に沿って切削することにより第1薄層
板を得て,次いで,多数枚の該第1薄層板を接着剤を用
いて積層接合することにより積層接合体となし,次い
で,該積層接合体をその積層方向に沿った方向に,厚み
0.1〜30mmのシートに切断したものであり,かつ
該複合集積材は,幅が5〜100cm,長さが30〜4
00cmであることを特徴とする複合集積材。 - 【請求項2】 請求項1において,上記第1薄層板は,
0.3〜5mmの厚みに切り出してあることを特徴とす
る複合集積材。 - 【請求項3】 請求項1又は2において,上記複合集積
材は,床板,壁板又は天井板であることを特徴とする複
合集積材。 - 【請求項4】 床板,壁板,天井板の少なくとも1つの
面構成板を用いて室内を施工してなる施工構造におい
て,上記面構成板は,上記請求項1〜3のいずれか一項
に記載の複合集積材を用いてなることを特徴とする施工
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000280073A JP2002086416A (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 複合集積材及び施工構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000280073A JP2002086416A (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 複合集積材及び施工構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002086416A true JP2002086416A (ja) | 2002-03-26 |
Family
ID=18764975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000280073A Pending JP2002086416A (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 複合集積材及び施工構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002086416A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006305991A (ja) * | 2005-05-02 | 2006-11-09 | Kondo Mokkosho:Kk | 装飾板製造方法及び装飾板 |
-
2000
- 2000-09-14 JP JP2000280073A patent/JP2002086416A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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