JP2002187079A - 電子顕微鏡 - Google Patents

電子顕微鏡

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JP2002187079A JP2000388700A JP2000388700A JP2002187079A JP 2002187079 A JP2002187079 A JP 2002187079A JP 2000388700 A JP2000388700 A JP 2000388700A JP 2000388700 A JP2000388700 A JP 2000388700A JP 2002187079 A JP2002187079 A JP 2002187079A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子顕微鏡の真空中、電子線下で生物試料に微
細操作を行えるようにする。 【解決手段】電子顕微鏡の真空の試料室内2で微小試料
を掴んで微小な回動、移動、開放動作が可能なマニピュ
レータ10を備える。マニピュレータ10は並進3自由
度型である。マニピュレータ10を光軸に対して位置合
わせする位置調整機構5と、試料室内にあるマニピュレ
ータの微小な針先合わせを電子顕微鏡モニタを観察しな
がら外部から操作する針先合わせ機構12と、電力供給
用及び電気信号検出用のリード線を試料室の内から外へ
気密性を保持して引き出すリード線引出し孔95とを備
え、これらの位置調整機構,針先合わせ機構の操作部及
びリード線引出し孔とが一つのフランジ71に集約的に
配設され、このフランジが試料室の壁部の取付孔96に
気密封止により取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料に対して微細
な操作力を加えるマイクロマニピュレータを備えた電子
顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、走査電子顕微鏡を用いて生物試
料(微小試料)を観察する場合、針状の棒を微細操作して
その操作力を加えることで、試料の表面を観察だけでは
なく、内部の組織を表面に引き出して観察をすることが
行われている。電子顕微鏡における試料に対する今まで
の微細操作は、特公昭55−21981号公報に記載の
ように、試料を割ったり、切り裂くなどの操作であり、
微小な試料(例えば細胞等)を掴んだり、移動させる機構
を備えていなかった。一方、微小対象物を複数(例えば
2本)の指の機能を有するいわゆる指片を微細操作して
ハンドリングする技術、いわゆるマイクロマニピュレー
ションは、マイクロエレクトロニクス、バイオテクノロ
ジー、医療などの分野で、特に光学顕微鏡を使用して行
われている。本発明者らは、先に特開平10−1381
77号において、微細作業では並進3自由度が主たる動
作になるという特性を有効に利用して、簡単で高精度な
位置決めを行い得る3自由度マイクロマニピュレータを
提案している(但し、マイクロマニピュレータのリンク
機構を構成する柔軟構造物をどのように製作して小型化
するかと、その材質、および、駆動させる機構としての
アクチェータ配設の具体的提案はされていない)。さら
に特開平8−132363号(特許番号第256026
2号)等において、指の機能を果たす箸状(針状)の2
本の指片(手先片)を備えたマイクロハンド機構(マニピ
ュレータ)を提案している。そして、マニピュレータを
駆動させる機構(アクチュエータ)は、12個配設する
ことで提案されアクチュエータ自身が支柱としての役割
をしている。この箸状の指片を備えたマイクロハンド機
構は、光学顕微鏡下では数μm程度の微小物体を把持、
持ち上げ、回転、移動、開放することを実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来行われていた光学
顕微鏡に代わって、更に小さな微小試料(微小対象物)を
電子顕微鏡で観察しながら、マイクロマニピュレータを
操作できれば、試料をより緻細に観察したり、マイクロ
マシンの組立等の実現も可能になる。このような技術に
は、上記したような2本指機能を有するマニピュレータ
を用いることが望ましいが、電子線通路の限られたスペ
ースである真空状態におかれた試料室内では、光学顕微
鏡のように単純に大気圧環境の下で試料を観察しながら
微細操作を行わせるだけの発想では、その実現を図るこ
とができない。
【0004】例えば、2本指機能を有するマニピュレー
タを試料室内に導入する場合には、アクチュエータが電
気駆動型である場合には、その電源や電気信号の引き出
しリードをどのようにして試料外に引き出すかとか、そ
の他にも、次のような、課題が残されている。 (1)一つは、電子線通路の限られたスペースである真
空状態におかれた試料室内に導入するにはまず小型化し
なければならない。 (2)二つめは、電気信号を引き出すリード線の数はで
きるだけ少なくしてワイヤハーネスの簡略化を図ると共
に、リード線からのアウトガスによるコンタミネーショ
ンの要因、真空を低下させる要因を少なくしなければな
らない。 (3)三つめは、箸状の2本の指片の先端合わせが、長
さ、間隔が合っていないと、大気中に取り出して再度、
光学顕微鏡で位置合わせをやり直さなければならず面倒
である。 (4)四つめは、電子顕微鏡は光学顕微鏡と違い高い倍
率で観察するので指片先端に振動があるとそれが拡大さ
れ焦点が合わなくなる。 (5)五つめは、指片を駆動させる機構(例えばリンク)
を電気的アクチュエータで作動させる場合、そのアクチ
ュエータに電圧を掛けると電界が発生し、電界によって
電子線に影響を与え正常な電子線像が得られない。 (6)六つめは、電子顕微鏡は光学顕微鏡と違い焦点深
度が深く、箸状の2本の指片の先端を合わせようとした
とき数μmのZ軸(指片の先端合わせ方向)のずれがあっ
ても、焦点が合ってしまうため、その位置ずれを認識で
きないことがある。このように指片同士の先端位置合わ
せが数μmずれていては、微小物体を掴むことができな
い。 本発明は以上の種々の課題を解決して、電子顕微鏡のよ
うな真空下、電子線照射の下でもマニピュレータを用い
て支障なく、微小対象物を掴んだり、移動させたり、回
転させたり、開放動作を行い、今まで以上の微小物の観
察や組立等を可能にする電子顕微鏡を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、基本的には、次のように構成した。
【0006】一つは、電子顕微鏡において、真空の試料
室内で複数の指片により微小試料を掴んで微小な回動、
移動、開放動作が可能なマニピュレータと、前記指片に
上記微小な動きをさせるための駆動機構と、前記駆動機
構への電力供給用及び電気信号検出用のリード線を試料
室の内から外へ気密性を保持して引き出す手段と、前記
駆動機構を電気的に制御する制御手段と、試料室外から
の操作により前記マニピュレータを光軸に対して位置合
わせする位置調整機構と、試料台に載置された試料から
の電子線情報による観察像を表示する表示手段を備え、
前記複数の指片の一つ乃至複数を3自由度の動作が行え
るようにしたことを特徴とする。
【0007】上記構成によれば、電子顕微鏡の真空下の
試料室でのマイクロハンドリングを可能にするほかに、
小型化、省配線化を実現して原価低減を図り得る。その
ほかにも、上記課題解決のために、電子顕微鏡のマニピ
ュレータにおける指片同士の先端合わせの作業効率の向
上、対振動の改善、マニピュレータのアクチュエータか
ら生じる電界をシールドするための手段を講じるもの
も、以下の発明の実施の形態で提案する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示した実施例を参照して説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施例に係る電子顕微
鏡(ここでは、走査電子顕微鏡を例示するが透過電子顕
微鏡であってもよい)の縦断面図で図2のC−C′矢視
断面図である。図2は図1を矢印A方向からみた一部断
面上面図、図3(a)はそれに用いる2本指マイクロハ
ンド機構(マイクロマニピュレータ)10の構成を示す
一部断面上面図、同(b)は図3(a)のB方向からみ
た図である。
【0010】図1において、対物レンズ1の下部にある
試料室2は、その隔壁(壁体)2Aにより真空室になり
得るように密室状に形成されている。隔壁2Aには、後
述するマニピュレータ10を試料室外から光軸に対して
位置合わせする位置調整機構5が気密性を保持するよう
に取付けられている。
【0011】位置調整機構5は、取付用フランジ71に
シール部材42を介して取付けた外筒3と、その外筒3
の内側に球面のすべり対偶70及びシール部材43を介
して挿入された内筒6と、内筒6の内側にシール部材4
4を介して挿入した中空軸7と、中空軸7にシール部材
45を介して挿入したマニピュレータ支持軸8を主な構
成部材としている。
【0012】内筒6は、その一端に外筒3側の球形内面
にすべり対偶70により係合する球形部4があり、この
すべり対偶70は隔壁位置にあって、このすべり対偶位
置を中心に内筒6がフリーな状態では自在な首振運動を
行い得るようにしてある。
【0013】外筒3の一端側(すべり対偶70と反対側
の一端)には、マニピュレータ支持軸8をX軸とみた場
合に、それと直交するZ軸及びY軸方向に前記内筒6の傾
きを固定する傾き調整螺子46、及びその調整螺子を後
退移動させたときに内筒6をその後退動作に追従移動さ
せるための戻しばね47a付き押圧ピン47が設けられ
ている。
【0014】この調整螺子46及び押圧ピン47と上記
すべり対偶機構により、内筒6ひいてはマニピュレータ
10のチルト機構を構成する。
【0015】中空軸7と支持軸8は、溝48及びピン4
9の係合により相対的に回り止めされている。
【0016】中空軸7は、内筒6の内側を通って試料室
2の外部から内部へと貫通している。
【0017】支持軸8は、中空軸7の軸孔を貫通して、
その先端部が試料室2内に導かれ、支持軸8先端にマニ
ピュレータ(マイクロハンド機構)10が固着され、支
持軸8後端に雌螺子付きのつまみ9が設けられ、このつ
まみ9の雌螺子に支持軸8後端に設けた雄螺子50が螺
子嵌合して、つまみ9の操作により支持軸8の直線運動
(進退動作)を可能にしている。
【0018】ここで、2本指のマイクロハンド機構(マ
ニピュレータ)を、図2〜図5及び図8,図9を用いて
説明する。
【0019】図4(a)(b)は、第1の指片を動作さ
せる3自由度モジュール11を見方を変えて示す立体図
であり、そのリンク機構18は、回転対偶及び並進対偶
を実現する柔軟構造物からなる。ここでは、リンク機構
18,指片のホルダー16及びベース部材15を一体成
形してなる。ホルダー16には、指先(ニードル)取付
孔17が設けてある。図5(a)は、ベース部材15を
断面してマニピュレータ11のベース部材15,リンク
機構18,ピエゾ圧電素子34の関係、およびベース部
材15と支持軸8の結合関係を示す図、図5(b)は、
ベース部材15を反リンク機構側からみた概略説明図で
ある。
【0020】本実施例におけるマニピュレータの基本原
理は、先に提案した特開平10−138177号公報に
記載されたものと同一であり、また、特開平8−132
363号(特許番号第2560262号)と類似してい
るが、本実施例では、電子顕微鏡に搭載するために、種
々の独自の構造的配慮がなされている。
【0021】本実施例におけるマニピュレータ10は、
2本の針状指片13,14に箸の動きに似せた動作を与
えるものであり、指片の駆動機構については、第1の指
片13には、後述する3自由度モジュール11を用い、
第2の指片14には、針先合わせ機構12を用いてい
る。
【0022】第1の指片13は、3自由度モジュール1
1を介して支持軸8とほぼ一直線上になるように取り付
けられ、さらに、第1の指片13と第2指片14とに微
小な相対運動を生成せしめ、その開き角度がほぼ20°
で最適な相対運動が得られるように配置されている。
【0023】3自由度モジュール11は、指片13を取
り付けるホルダー(エンドエフェクタ)16と、このホ
ルダー16を支持するベース部材15と、前記ホルダー
16,ベース部材15の間を連結する回り対偶要素及び
並進対偶要素を有する三つのリンク機構18と(図2,
図3では、作図の視覚的角度よりリンク機構18が2本
表わされているが、このリンク機構18は図4に示すよ
うに3本ある)、リンク機構18に駆動力を与えるピエ
ゾ圧電素子34よりなる。
【0024】リンク機構18は、120度間隔で配置さ
れる。
【0025】ピエゾ素子34は、図4,図5に示すよう
に筒形のベース部材15に保持されて一部がリンク機構
18側に突出し、この突出先端部が並進対偶要素のうち
ベースに対向する面33(図5)に圧電力を加えるよう
に接している。
【0026】ここで、リンク機構18の、基本原理及び
構成を図8,図9を参照して説明する。
【0027】電子顕微鏡下の微細作業では、互いに直交
する3軸方向の並進3自由度の動作が主要である。
【0028】このような観点から考察すると、リンク要
素として、図8に示すように、一対の対偶部材19の間
を薄肉部(くびれ部)23で連結することにより回転対
偶Rを実現する柔軟構造物や、同図(b)に示すよう
に、一対の対偶部材20の両端部間を一対の連結杆部2
1によりそれぞれの薄肉部(くびれ部)22を介して連
結して、並進対偶Pを実現する柔軟構造物(平行四辺形
リンク)を利用するのが有利であり、それらを利用して
3自由度の並進運動を実現する機構を構成するのが適切
である。
【0029】本実施例では、上記の回転対偶R及び並進
対偶Pを組み合わせてリンク機構18を構成するもので
あり、図9(a)はリンク機構18の上面図、同(b)
はリンク機構18の正面図である。
【0030】図9に示すように、リンク機構18は、一
対の対偶部材30の間を薄肉部32で連結することによ
り実現される二つの回転対偶Rと、一対の対偶部材30
の両端部間を一対の連結杆部31でそれぞれ薄肉部32
を介して連結することにより実現される二つの並進対偶
Pとを備えた柔軟構造物により構成されている。
【0031】マニピュレータの駆動源となるアクチュエ
ータ34は、例えばピエゾ圧電素子が用いられる。圧電
素子34は、リンク機構18の数に合わせて3個容易さ
れる。
【0032】筒形ベース部材15には、軸方向に向けて
ピエゾ圧電素子34を内挿するための孔84が図4及び
図5(b)に示すように120度間隔で配置されてい
る。また、孔84と合わせて圧電素子34のリード線引
出し溝85が形成されている。圧電素子34は、上記孔
84に内挿され、その一部が既述したようにベース部材
15からリンク機構18側に突出して、前記1対の並進
対偶Pの間に形成した受け面33により受け止められて
いる。
【0033】リンク機構18は、一対の並進対偶Pのう
ちベース寄り側のものを図4に示すようにその連結杆部
31を平行配置してその間にピエゾ圧電素子34の一部
が入るようにしてある。
【0034】3本の圧電素子34を伸縮させたり、その
伸縮度合いを制御信号に応じて個別に変化させることに
より、リンク機構18の接触部33を押して各対偶を駆
動させることができるようになっている。
【0035】本実施例の3自由度モジュール11は、図
9のRPRP機構を構成するリンク機構18の三つを、
ベース部材15とホルダー16との間において、中心軸
線の周りに120°の間隔で対称型に配置する。
【0036】3自由度モジュール11は光造形で製作
(樹脂製)するか、ワイヤーカットで製作(金属製)す
るか、どちらかの方法で製作すると、従来に比べ大幅に
小型化された柔軟構造物の製作が実現できる。
【0037】既述したように、3つのリンク機構18
は、ベース部材15に一体化されており、このベース部
材15は可撓性の板25と板形状のベースプレート24
を挟んで、支持軸8先端にジョイント87を介して固着
されている。ジョイント87は、タップ状のものであ
り、図5に示すようにベース部材15の一端面中央の螺
子孔86に取り付けられ、支持軸8は、一端8′がジョ
イント87の取り付け孔87′に挿入されて止め螺子8
8の締付け力により固着されている。
【0038】可撓性の板25のうちベース15から出た
部分は、図2,図3に示すように傾斜状に折り曲げられ
て斜板をなすものであり、この斜板によりばね板25′
が形成されている。
【0039】この斜板25′には、雌螺子付きのスクリ
ューガイド36が固定され、このガイド36の雌螺子に
支持軸35に設けた雄螺子35Aが螺子嵌合して支持軸
35の直線運動(進退動作)を可能にしている。支持軸3
5には、第2の針状指片14が図2,図3に示すように
第1の針状指片13に対して斜めの角度(ほぼ0度)で
取付けられている。
【0040】板ばね25′は、その背面に板ばねの傾き
及び傾き方向を微調整する複数の調整螺子(実施例では
2本)37,37′が押し当てられている。調整螺子3
7,37′は、図1,図3に示すように、ベースプレー
ト24に上下2列の平行配置になるように取付られる。
この調整螺子37,37′を、図2に示すように螺子回
し部材72により進退調整可能にしてある。螺旋回し部
材72は、フランジ71を介して気密を保ちながら試料
室壁体2Aに通されている。この板ばね25′,調整螺
子37,37′,螺子回し部材72が針先合わせ機構の
構成要素をなしている。
【0041】すなわち、調整螺子37,37′を進退調
整することで、第2の指片14の先端に全方向の微細な
動きが与えられるようになっている。
【0042】上記した並進3自由度モジュール11と上
記した針先合わせ機構12により、第1の指片13と第
2の指片14のそれぞれの先端間に箸の動きに似せた微
小な相対運動を生じさせるものである。
【0043】針先合わせ機構12のうち、上記したスク
リューガイド36及び支持軸35の螺子部35Aが、マ
ニピュレータ10を試料室外に出した状態でその指片1
3,14同士を粗動の針先き合わせ操作する機構(第1
の針先合わせ機構)をなし、板ばね25′、調整ねじ3
7,37′,螺子回し部材72が、マニピュレータ10
を試料室2内に入れた状態の時にその指片13,14同
士を試料室外から微細に針先合わせ操作する機構(第2
の針先合わせ機構)をなしている。
【0044】指片13,14の材質は、金属(タングス
テン)で、その先端はエッチング加工により極細形状に
なっている。第1の指片13と第2の指片14の材質は
表面を導電処理して先端を極細形状としたガラス針でも
よい。導電処理することにより、指片13,14をアー
ス処理することが可能になり、それにより指片13,1
4に電子線が帯電するのを防止できる。
【0045】ベース部材15に設ける3個のアクチュエ
ータ34としては、例えば、積層型のピエゾ圧電素子な
どを用いることができる。この場合ピエゾ圧電素子に電
圧を掛けると電界が発生し電子線に悪い影響を与える
が、ピエゾ圧電素子34をベース部材15でカバーさ
れ、ベース部材15をアースすることで電磁シールドが
施されている。
【0046】符号の26は、アクチュエータ34に電圧
を供給するリード線や試料の検出信号を導くリード線な
どを示すものであり、ハーメチック端子27を介して試
料壁2Aを通して外部に導き出される。リード線引出し
孔95は、フランジ71に設けられ、ガラスなどのシー
ル部材94によりリード線引出し孔95が塞がれてい
る。
【0047】マニピュレータの位置調整機構5と、針先
合わせ機構の操作部72と、気密封止されたリード線引
出し孔95とが、一つのフランジ71に集約的に配設さ
れ、このフランジ71が試料室の壁体2Aの取付孔96
に気密封止により取り付けられている。
【0048】アクチュエータ34として用いるピエゾ圧
電素子は、応答が速く、微小変位と高出力が得られるも
のの、ヒステリシスが非常に大きく、駆動電圧のみによ
るオープンループ制御では、正確な位置決めを行うこと
が困難であるため、変位量を測定してフィードバック制
御することが望ましく、この場合には、特に、コンパク
トな変位測定手段とサーボ駆動系が要求される。
【0049】このような変位測定手段としては、アクチ
ュエータ34の伸縮方向に歪みゲージを直接貼り付けて
(図示は省略してある)、それら圧電素子のサーボ系と
しては、符号60に示すように計算機を用いたソフトウ
エアサーボや演算増幅器を用いたアナログサーボ等を採
用することができる。サーボ系制御回路60の指令信号
は、図示されないリード線及び既述したハーメチックシ
ール端子27を介してアクチュエータ(圧電素子)34
に送られる。
【0050】試料室の光軸の位置には試料台29が設置
されており、試料台29には試料28が載置されてい
る。本実施例ではマニピュレータ10が水平に試料台2
9が斜めに配置されているが、これとは逆に試料台が水
平状態でマニピュレータ10が斜めになるように配置し
てもよい。
【0051】次に、このマニピュレータ(2本指マイク
ロハンド機構)10における制御動作を説明する。
【0052】まず、試料室外にてマニピュレータ10の
2本指である第1の指片13と第2の指片14との先端
針先を目視で合わせた後、光学顕微鏡で確認して先端の
長さをほぼ一致させ、間隔が50μm程度になるように
合わせる。
【0053】その後、マニピュレータ10を走査電子顕
微鏡の試料室2に挿入し所定の手順を経て電子顕微鏡の
モニタ像をモニタ手段(表示手段)を介して映し出し、
そのあと、ねじ回し機構72により、調整ねじ37,3
7′により第1の指片13と第2の指片14との先端同
士の針先を合わせる。像を観察しながら、針先合わせを
試料室外(真空外)から調整して先端同士の長さを完全
に一致させ、さらに、先端を接触させZ軸方向のずれを
なくしてから間隔を5μm程度(試料の大きさにあわせ
所望の間隔にする)にする。
【0054】走査電子顕微鏡の試料微動装置によって所
望の視野を選び、生物試料の場合次のような微細操作を
行う。
【0055】支持軸8のつまみ9とチルト機構5により
試料28のどの部分に微細操作を行うか、おおよその位
置を決める。
【0056】所定の対象物23をハンドリングする場合
は、上述したように第1の指片13と第2の指片14と
の先端針先を合わせを行い、指片13,14を上記対象
物に対して位置決めした後、アクチュエータ34による
三つのリンク機構18を制御し、指片13と指片14と
に微小な相対運動を生成させる。
【0057】即ち、まず、三つのアクチュエータ34を
駆動してリンク機構18の接触部33を押し、ホルダ1
6を所定量可動させ、指片13と指片14とを対象物に
対して把持操作等の微細操作をするが、この微細操作
は、歪みゲージから各アクチュエータ34の変位量を検
出し、この変位量からサーボ制御回路60が指片13の
現位置を算出し、これをフィードバックして所定の位置
決め指令値と比較し、その偏差量がなくなるまでアクチ
ュエータ34をサーボ駆動することにより行う。そし
て、位置決めされた第1の指片13に対し、三つのアク
チュエータ34を駆動してリンク機構18を所定量だけ
伸縮させ、指片13および指片14とに微小な相対運動
を生成させる。
【0058】このようにリンク機構18は広い動作領域
内で微小な相対運動を生成して、容易に対象物をハンド
リングすることができる。なお、上述した2本指マイク
ロハンド機構は、真空中、電子線下で数μm程度の微小
物体(例えば細胞等)を対象とし2本指でそれぞれ掴ん
で、並進、回転移動による位置決め、把持、押付け、切
断、引き伸ばし、圧搾、穴明け、かき混ぜ、はね飛ばし
等を行うために有効なものである。
【0059】なお、ピエゾ圧電素子34から発生する電
界の影響を取り除く方法として、3自由度モジュールを
光造形で製作(樹脂製)した場合は、ホルダ16とベー
ス部材24に導電処理して接地するとよく、ワイヤーカ
ットで製作(金属製)した場合は3自由度モジュール1
1を接地するとよい。
【0060】本実施例によれば、次のような効果を奏す
る。 電子顕微鏡のマニピュレータに、3自由度モジュール
を使用し、また、各リンク機構18を駆動するピエゾ素
子34は、リンク18一つ当たり一つで済むので、リー
ド線(ワイヤハーネス)27の本数を大幅に削減するこ
とができる。
【0061】すなわち、電子顕微鏡用のマニピュレータ
として6自由度のものを使用した場合には、アクチュエ
ータ用のピエゾ圧電素子が12個用いるが、本実施形態
の3自由度では、ピエゾ抵抗素子34は3個と大幅に削
減される。また、図示していないが、マニピュレータの
リンク位置変位を検出する歪ゲージは、6自由度の場合
には、24個、本実施形態の場合は、6個、また、リー
ド線は、ピエゾ素子1つ当たりにつき2本であり、歪ゲ
ージ1つ当たりにつき3本である。リード線26の数
は、6自由度の場合には、電子顕微鏡検出信号線も含め
れば100本以上となり、膨大な数となり、これだけの
本数のリード線引出し孔を、フランジ71に確保するこ
とはスペースの制約から困難である。これに対して、本
実施形態の場合には、リード線は、1/4と大幅に減少
することができ、それによりフランジ71に、リード線
引出し部95を、マニピュレータの位置調整機構5及び
針先合わせ操作部72共々に集約的に配置することがで
き、それにより電子顕微鏡へのマニピュレータの実装を
可能にする。特に、フランジ71を利用すれば、試料室
のアクセサリ取付用のポートをフランジ取り付け孔96
として利用できるので、実装性に優れている。
【0062】また、リード線を大幅に減少させることに
より、真空中でリード線の被覆材から出るアウトガスに
よるコンタミネーションの影響を防ぐことができる。 上記したように3自由度モジュールによれば、マニピ
ュレータを構成を簡略化し、また、歪ゲージやピエゾ圧
電素子も大幅に減少できるので、電子顕微鏡の小型化に
貢献することができる。 箸状の2本の指片の先端合わせとして、長さ、間隔の
合わせが、粗動操作は光学顕微鏡像で行ない、微細操作
は電子顕微鏡像で行なうことができ、その位置調整も容
易に行える。 2本の指片の強度はアクチュエータを支柱とせず、ピ
エゾ素子の強度に頼らない構造で取り付けられ、剛性が
強く振動が伝わりにくいので、高い倍率の観察に適して
いる。 2本の指片13,14の先端合わせのうち、微細位置
合わせについては、マニピュレータが試料室2内にあっ
ても、試料室外の操作により可能にするので、大気中に
取り出して再度、光学顕微鏡で位置合わせをやり直す必
要がなく、マニピュレータを導入しても操作性に優れた
電子顕微鏡を実現することができる。 本実施例によれば、光学顕微鏡で行えたことと同じこ
とが、真空中、電子線下でも、電界による影響を受けず
に電子線情報を得て微細操作を行うことができる。 更に、電子顕微鏡の持つ高い倍率と高い分解能の特性
を生かすことにより、マイクロマニピュレーションの技
術がレベルアップされ、マイクロエレクトロニクス、バ
イオテクノロジー、医療の分野により貢献することが可
能となる。
【0063】本実施例ではマニピュレータ10に3自由
度モジュール11を1個使用する構造としたが、第2の
指片14側も含め2個使用する構造としても同様の微細
操作が行える。また、マニピュレータ10と支持軸8の
間にもう1個追加して、すなわち直列に2個接続する構
造としてもよく、この場合は動作領域が大きくとること
ができ、より広い作業空間にある対象物に対して位置決
めが可能となる。
【0064】図6,図7には、針先合わせを試料室外か
ら可能にする操作部(螺子回し部材)72の他の態様を
示し、図6は、自在継ぎ手90を介して螺子回し部材7
2を調整ねじ37,37′の結合可能にしたものであ
り、図7は、フレキシブル部材91を介して螺子回し部
材72を調整ねじ37,37′に結合可能にしたもので
ある。このように構成するば、螺子回し部材72と調整
螺子37,37′間に芯ずれが生じても、容易に両者を
結合することができる。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電子顕微
鏡のような真空下、電子線照射の下でもマニピュレータ
を用いて支障なく、微小対象物を掴んだり、移動させた
り、回転させたり、開放動作を行い、今まで以上の微小
物の観察や組立て等を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電子顕微鏡の縦断面図
で図2のC−C′矢視断面図である。
【図2】図1を矢印A方向からみた一部断面上面図。
【図3】(a)は、上記実施例に用いる2本指マイクロ
ハンド機構(マイクロマニピュレータ)10の構成を示
す一部断面上面図、(b)は図3(a)のB方向からみ
た図。
【図4】本実施例における3自由度モジュール11を見
方を変えて示す立体図。
【図5】(a)は、ベース部材15を断面してマニピュ
レータ11のベース部材15,リンク機構18,ピエゾ
圧電素子34の関係、およびベース部材15と支持軸8
の結合関係を示す図、(b)は、ベース部材15を反リ
ンク機構側からみた概略説明図。
【図6】針先合わせを試料室外から可能にする操作部
(螺子回し部材)72の他の態様を示す説明図。
【図7】針先合わせを試料室外から可能にする操作部
(螺子回し部材)72の他の態様を示す説明図。
【図8】3自由度マニピュレータの基本原理を示す説明
図。
【図9】3自由度マニピュレータのリンク機構を示す平
面図及び正面図。
【符号の説明】
1…対物レンズ、2…試料室、3…外筒、4…球形部、
5…位置調整機構、7…中空軸、8…支持軸、10…マ
ニピュレータ、11…3自由度モジュール、12…針先
合わせ機構、13…第1の指片、14…第2の指片、1
5…ベース部材、17…ホルダ(エンドエフェクタ)、
18…リンク機構、27…リード線、34…アクチュエ
ータ(ピエゾ圧電素子)、35…支持軸、37,37′
…調整ねじ(押棒)、72…針先合わせ操作部(螺子回
し部材)、95…リード線引出し孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浮穴 基英 茨城県ひたちなか市大字市毛1040番地 株 式会社日立サイエンスシステムズ内 (72)発明者 森田 一弘 茨城県ひたちなか市大字市毛1040番地 株 式会社日立サイエンスシステムズ内 (72)発明者 藤井 和博 茨城県ひたちなか市大字市毛1040番地 株 式会社日立サイエンスシステムズ内 (72)発明者 谷口 佳史 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株 式会社日立製作所計測器グループ内 (72)発明者 小谷内 範穂 茨城県つくば市並木一丁目2番地 工業技 術院機械技術研究所内 (72)発明者 谷川 民生 茨城県つくば市並木一丁目2番地 工業技 術院機械技術研究所内 Fターム(参考) 3F060 BA10 FA06 FA07 GA11 GB12 HA02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子顕微鏡において、真空の試料室内で
    複数の指片により微小試料を掴んで微小な回動、移動、
    開放動作が可能なマニピュレータと、前記指片に上記微
    小な動きをさせるための駆動機構と、前記駆動機構への
    電力供給用及び電気信号検出用のリード線を試料室の内
    から外へ気密性を保持して引き出す手段と、前記駆動機
    構を電気的に制御する制御する制御手段と、試料室外か
    らの操作により前記マニピュレータを光軸に対して位置
    合わせする位置調整機構と、試料台に載置された試料か
    らの電子線情報による観察像を表示する表示手段とを備
    え、前記複数の指片のうちの一つ乃至複数を3自由度の
    動作が行えるようにしたことを特徴とする電子顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記マニピュレータは、該マニピュレー
    タを試料室外に出してその指片同士を粗動の針先き合わ
    せ操作する第1の針先合わせ機構と、該マニピュレータ
    を試料室内に入れた状態でその指片同士を試料室外から
    微小の針先合わせ操作する第2の針先合わせ機構とを備
    えている請求項1記載の電子顕微鏡。
  3. 【請求項3】 真空の試料室内で複数の針状指片により
    微小試料を掴んで微小な回動、移動、開放動作が可能な
    マニピュレータを備えた電子顕微鏡であり、前記マニピ
    ュレータは並進3自由度型であり、 前記マニピュレータを光軸に対して位置合わせする位置
    調整機構と、試料室内にあるマニピュレータの微小な針
    先合わせを電子顕微鏡モニタを観察しながら外部から操
    作する針先合わせ機構と、前記マニピュレータを駆動す
    るための電力供給用及び電気信号検出用のリード線を試
    料室の内から外へ気密性を保持して引き出すリード線引
    出し孔とを備え、前記位置調整機構,針先合わせ機構の
    操作部及び前記リード線引出し孔とが一つのフランジに
    集約的に配設され、このフランジが試料室の壁部の取付
    孔に気密封止により取り付けられていることを特徴とす
    る電子顕微鏡。
  4. 【請求項4】 電子顕微鏡において、真空の試料室内で
    複数の針状指片により微小試料を掴んで微小な回動、移
    動、開放動作が可能なマニピュレータと、前記マニピュ
    レータを光軸に対して位置合わせする位置調整機構と、
    前記マニピュレータの微小な針先合わせを行なう針先合
    わせ機構と、前記位置調整機構及び前記針先合わせ機構
    を試料室外部から操作する操作部とを備えてなることを
    特徴とする電子顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記マニピュレータは、2本の針状指片
    よりなり、一方の針状指片が並進3自由度モジュールに
    支持され、他方の針状指片が傾きを有する板ばねに支持
    され、この板ばねは、その背面に板ばねの傾き及び傾き
    方向を微調整する複数の調整螺子が押し当てられ、この
    調整螺子を試料室壁体を通した螺子回し部材により進退
    調整可能にし、この板ばね,調整螺子,螺子回し部材が
    前記針先合わせ機構の構成要素をなしている請求項2か
    ら4のいずれか1項記載の電子顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記2本の針状指片は、開き角度がほぼ
    20°になるように設定してある請求項2から5のいず
    れか1項記載の電子顕微鏡。
  7. 【請求項7】 電子顕微鏡において、真空の試料室内で
    複数の針状指片により微小試料を掴んで微小な回動、移
    動、開放動作が可能なマニピュレータを備え、前記マニ
    ピュレータは、複数の指片のうちの一つ乃至複数を3自
    由度の動作が行える並進3自由度モジュールにより駆動
    されるようにし、 前記並進3自由度モジュールは、指片を取り付けるホル
    ダーと、このホルダーを支持するベース部材と、前記ホ
    ルダー,ベース部材の間を連結する回り対偶要素及び並
    進対偶要素を有する三つのリンク機構と、前記リンク機
    構に駆動力を与えるピエゾ圧電素子とよりなり、このピ
    エゾ素子は、前記ベース部材に保持されて一部が前記リ
    ンク機構側に突出し、この突出先端部が前記並進対偶要
    素のうち前記ベースに対向する面に駆動力を加えるよう
    に接していることを特徴とする電子顕微鏡。
  8. 【請求項8】 前記ベース部材は、筒形をなし、この筒
    形ベース部材に軸方向に向けて前記ピエゾ圧電素子を内
    挿するための孔が形成され、 前記リンク機構は、一対の対偶部材の間を薄肉部で連結
    することにより構成される二つの回転対偶と、一対の対
    偶部材の両端部間を一対の連結杆部によりそれぞれ薄肉
    部を介して連結して構成される二つの並進対偶を備え、
    各対偶を一つの平面上に配列させて3自由度の動作行わ
    せる柔軟構造物として構成され、前記一対の並進対偶の
    間に前記ピエゾ圧電素子の受け面が形成されている請求
    項7記載の電子顕微鏡。
  9. 【請求項9】 前記ベース部材は、前記ピエゾ圧電素子
    から生じる電界をシールドするように構成されている請
    求項7又は8記載の電子顕微鏡。
  10. 【請求項10】 前記ピエゾ素子は、試料室の壁体を介
    してアースされたベース部材に内挿されることで電磁シ
    ールドされている請求項9記載の電子顕微鏡。
  11. 【請求項11】 電子顕微鏡において、真空の試料室内
    で複数の針状指片により微小試料を掴んで微小な回動、
    移動、開放動作が可能なマニピュレータを備え、前記マ
    ニピュレータは、少なくとも3自由度を有するモジュー
    ルにより駆動されるようにし、このモジュールのベース
    が試料室の壁体にアースされて取り付けられ、該モジュ
    ールを駆動するアクチュエータの少なくとも一部を前記
    ベースに内挿することで、前記アクチュエータから生じ
    る電界をシールドしていることを特徴とする電子顕微
    鏡。
  12. 【請求項12】 前記三つのリンク機構は光造形で加工
    するか、或いは、ワイヤーカットで加工してなる請求項
    7または8記載の電子顕微鏡。
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