JP2002186298A - 3相交流モータデジタル制御方法 - Google Patents

3相交流モータデジタル制御方法

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JP2002186298A
JP2002186298A JP2000380460A JP2000380460A JP2002186298A JP 2002186298 A JP2002186298 A JP 2002186298A JP 2000380460 A JP2000380460 A JP 2000380460A JP 2000380460 A JP2000380460 A JP 2000380460A JP 2002186298 A JP2002186298 A JP 2002186298A
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Satoru Fujimoto
藤本  覚
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Nissan Motor Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御周期間の電気角の変動に起因するトルク
変動を抑制する。 【解決手段】 インバータ3をPWM制御するのに、サ
ンプリング周期dt毎に取り込むモータ電気角θに対して
制御周期間に進むモータ電気角を推定し、この間のトル
ク変動値を推定し、その平均値がトルク指令値と一致す
るような電圧指令値Vu**,Vv**,Vw**を用いてインバー
タを制御する。これにより、トルク指令値と実トルク平
均値との偏差をうち消し、制御周期間のトルク変動をな
くす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3相交流モータデ
ジタル制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にインバータの出力電力をPWM制
御することにより、3相交流モータを制御する3相交流
モータデジタル制御装置は図7に示す構成である。この
従来のデジタル制御装置では、3相交流モータ1の電気
角θを角度センサ2で検出し、インバータ3から3相交
流モータ1に供給される3相交流電流をうち2相分Iu,
Iv(3相交流では、常にIu+Iv+Iw=0の関係があるため
に2相分の電流Iu,Ivを検出することによりIwも自ずと
求めることができる)の電流を電流検出器4で検出し、
回転数算出器5でモータ電気角検出値θからモータ回転
数Nを算出し、電流指令値算出器6でトルク指令値T*
とモータ回転数Nからd軸電流、q軸それぞれの2相電
流指令値Id*,Iq*を算出し、3相/2相変換器7で3相
電流検出値Iu,Iv,Iwを3相/2相変換してd軸電流、
q軸それぞれの2相電流検出値Id,Iqを得る。そして電
流PI制御器8により2相電流指令値Id*,Iq*と2相電
流検出値Id,Iqに対してPI制御演算を行って2相電圧
指令値Vd*,Vq*を算出し、2相/3相変換器9によって
モータ電気角θを用いて2相電圧指令値Vd*,Vq*を2相
/3相変換してU,V,W3相の電圧指令値Vu*,Vv*,
Vw*を得、これをPWM制御器10に出力する。PWM
制御器10はこの3相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に基
づいてインバータ3をPWM制御し、3相交流モータ1
に供給する電力を制御する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような3相交流モ
ータデジタル制御装置では、従来、トルク脈動が生じる
ことがあり、特開平11-332298号公報にはトル
ク脈動を防止する制御方法が提案されている。しかしな
がら、この提案されている制御方法によっても、デジタ
ル制御方式に起因する次のような問題点がなお未解決で
あった。
【0004】すなわち、従来のデジタル制御方法では、
モータ電気角とモータ電流値は所定のサンプリング周期
毎を取得し、モータ電気角からモータ回転数を算出し、
このモータ回転数とトルク指令値に応じてd軸、q軸電
流指令値を設定し、この電流指令値に基づいてPI制御
によりd軸、q軸電圧指令値を設定し、2相/3相変換
によりU,V,W各相の電圧指令値に変換し、PWM制
御によってモータ電流を制御するが、演算によって求め
られたd軸、q軸電圧指令値から2相/3相変換により
U,V,W各相の電圧指令値を演算する際に、モータ電
気角を1制御周期の間一定値として2相/3相変換演算
を実行するため、実際には1制御周期の間にモータ電気
角が進むことによりd軸、q軸の2相電流値も変化し、
トルク変動が発生する問題点があった。
【0005】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、モータ電気角、モータ電流を離散的に
サンプリングして取り込み、制御演算に用いるモータデ
ジタル制御においても、トルク指令値と実トルク平均値
との偏差をうち消し、トルク変動をなくすことができる
3相交流モータデジタル制御方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、サン
プリング周期毎にモータ電気角及び3相電流を検出し
て、前記モータ電気角検出値からモータ回転数を算出
し、トルク指令値と前記モータ回転数からd軸、q軸そ
れぞれの2相電流指令値を算出し、前記モータ電気角検
出値を用いて前記3相電流検出値を3相/2相変換して
d軸、q軸それぞれの2相電流検出値を得、前記2相電
流指令値と2相電流検出値にPI制御演算を行い、2相
電圧指令値を算出し、前記2相電圧指令値を前記モータ
電気角を用いて2相/3相変換してU,V,W3相の電
圧指令値を得、前記3相の電圧指令値に基づいてインバ
ータを制御し、3相交流モータに供給する電力を制御す
る3相交流モータデジタル制御方法において、制御周期
間に進むモータ電気角を推定し、この間のトルク変動値
を推定し、その平均値が前記トルク指令値と一致するよ
うな電圧指令値を用いて前記インバータを制御するもの
である。
【0007】請求項2の発明は、サンプリング周期毎に
モータ電気角及び3相電流を検出して、前記モータ電気
角検出値からモータ回転数を算出し、トルク指令値と前
記モータ回転数からd軸、q軸それぞれの2相電流指令
値を算出し、前記モータ電気角検出値を用いて前記3相
電流検出値を3相/2相変換してd軸、q軸それぞれの
2相電流検出値を得、前記2相電流指令値と2相電流検
出値にPI制御演算を行い、2相電圧指令値を算出し、
前記2相電圧指令値を前記モータ電気角を用いて2相/
3相変換してU,V,W3相の電圧指令値を得、前記3
相の電圧指令値に基づいてインバータを制御し、前記3
相交流モータに供給する電力を制御する3相交流モータ
デジタル制御方法において、制御周期間に進むモータ電
気角を推定し、前記2相電流検出値に対するこの制御周
期間の電流変動を推定し、その平均値をフィードバック
することにより、当該平均電流値が前記電流指令値と一
致するように前記インバータを制御するものである。
【0008】
【発明の効果】請求項1の発明の3相交流モータデジタ
ル制御方法では、3相交流モータに給電するインバータ
をPWM制御するのに、サンプリング周期毎に取り込む
モータ電気角に対して制御周期間に進むモータ電気角を
推定し、この間のトルク変動値を推定し、その平均値が
トルク指令値と一致するような電圧指令値を用いてイン
バータを制御する。これにより、トルク指令値と実トル
ク平均値との偏差をうち消し、制御周期間のトルク変動
をなくすことができる。
【0009】請求項2の発明の3相交流モータデジタル
制御方法では、3相交流モータに給電するインバータを
PWM制御するのに、サンプリング周期毎に取り込むモ
ータ電気角に対して制御周期間に進むモータ電気角を推
定し、同じくサンプリング周期毎に取り込む電流検出値
に対して制御周期間の電流変動を推定し、その平均値を
フィードバックすることにより、当該平均電流値が電流
指令値と一致するようにインバータを制御する。これに
より、トルク指令値と実トルク平均値との偏差をうち消
し、制御周期間のトルク変動をなくすことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の1実施の形態のハイ
ブリッド車制御装置の構成を示している。本実施の形態
のハイブリッド車制御装置は、モータジェネレータ1、
エンジン11、トランスミッション12、エンジンコン
トロールユニット13、図1に示す内部構成を備えたモ
ータコントロールユニット14、インバータ3、トータ
ルコントロールユニット15から構成されている。
【0011】ハイブリッド車の特徴として、モータジェ
ネレータ1はエンジン11を回転させるモータとして、
あるいはクランク軸の回転を電力に変換して出力するジ
ェネレータとしても作動する。このモータジェネレータ
1は図7に示した3相交流モータ1と同様のものであ
り、モータコントロールユニット14によって制御され
る。エンジンコントロールユニット13はエンジン11
を制御する。トータルコントロールユニット15はエン
ジン11とモータジェネレータ1の動作モードを制御す
る。
【0012】角度センサ2はモータジェネレータ1のモ
ータ電気角θを検出し、電流センサ4u,4vはモータ
3相電流の内U,V相の電流値Iu,Ivを検出する。イン
バータ3は、モータコントロールユニット14の指令値
に基づき強電系をモータジェネレータ1へ供給する。
【0013】モータコントロールユニット14は、角度
センサ2の検出するモータ電気角θと電流センサ4u,
4vの検出する電流値Iu,Ivを用いて、モータジェネレ
ータ1に供給されるモータ電流をフィードバック制御す
るものであり、図2に示す構成である。なお、この図2
の構成は図7に示した従来例のデジタル制御装置に対し
て、3相/2相変換器70、2相/3相変換器90の部
分が新規なものであり、その他の要素については共通す
る。なお、現実にはモータコントロールユニット14が
1つのマイクロコンピュータにより構成され、制御演算
プログラムにより図2に示す各部の演算処理を実行する
ものであるが、ここでは機能構成を分けて示してある。
【0014】以下、このモータコントロールユニット1
4によるモータジェネレータ1のデジタル制御方法につ
いて説明する。モータコントロールユニット14は角度
センサ2、電流センサ4u,4vから所定のサンプリン
グ周期毎にモータ電気角θ、3相交流電流検出値を取り
込む。回転数算出器5は、角度センサ2の検出値θから
モータ回転数Nを算出し、電流指令値算出器6に出力す
る。
【0015】電流指令値算出器6は、外部より入力され
るトルク指令値と回転数算出器5からのモータ回転数N
に基づき、予めROMに格納されている電流マップを参照
してd軸、q軸の電流指令値Id*,Iq*を算出し、電流P
I制御器8に出力する。3相/2相変換器70は、電流
センサ4u,4vにより検出した電流検出値Iu,Ivに対
してモータ電気角θを用いて3相/2相変換演算を行
い、2相電流検出値Id(ave),Iq(ave)を算出し、電流P
I制御器8に出力する。なお、電流センサ4u,4vは
U,V,W3相の交流電流の内U相、V相の交流電流し
か検出しないが、3相電流値はIu+Iv+Iw=0の関係があ
るので、W相電流Iwは他の2相の電流値から演算で求め
ることができる。またこの2相/3相変換器70による
2相/3相変換演算については後述する。
【0016】電流PI制御器8は、入力される2相電流
指令値Id*,Iq*及び2相電流検出値Id(ave),Iq(ave)か
ら比例積分(PI)制御演算により2相電圧指令値Vd
*,Vq*を算出し、2相/3相変換器90に出力する。2
相/3相変換器90は、2相電圧指令値Vd*,Vq*を後述
する2相/3相変換処理によりU,V,W3相の電圧指
令値Vu**,Vv**,Vw**に変換し、PWM制御器10に出
力する。PWM制御器10は、電圧指令値Vu**,Vv**,
Vw**をPWM信号に変換し、これによってインバータ3
を制御し、モータジェネレータ1への供給電力を制御す
る。
【0017】上記の2相/3相変換器90による2相/
3相変換処理は次のようにして行う。2相/3相変換と
は、d,q軸をU,V,W軸に座標変換することを意味
するが、ここではd,q軸、U,P,W軸はそれぞれ図
3の3相同期モータモデルで120度毎に配置された3
相コイル30u,30v,30wを貫く軸をそれぞれU
軸、V軸、W軸とし、回転子である永久磁石31のN極
を正方向に貫く軸をd軸、このd軸に直交する軸をq軸
とし、電気角θはU軸とd軸との間の角度を表すものと
し、電圧指令値の2相/3相変換は次の数1式により算
出する。
【0018】
【数1】 しかし、デジタル制御により離散制御とした場合、図4
に示すように、制御周期をdtとすると、定期割り込み1
でサンプリングした電流値及び電気角で演算してdt/2後
に電圧指令値を出力し、また定期割り込み2でサンプリ
ングした電流値及び電気角で演算し、dt/2後に電圧指令
値を出力し、以後、同様の制御サイクルが繰り返され
る。このときに演算に用いる電気角は実際の出力時の電
気角を推定し、通常は電気角サンプリング時からdt後の
値を演算に用いる。しかしながら、実際には制御出力値
(電圧指令値)が一定である制御周期dt間にも回転子は
回転しており、この間の推定した電気角と実際の回転し
ている電気角θとの間には偏差があり、この偏差によっ
てd,q軸電流値の変動(これはほぼトルク変動となっ
て現れる)が生じる。
【0019】つまり、図5に示したように、3相の電流
値Iu,Iv,Iw及び電気角θをサンプリングした時を(i)S
tartとし、モータ1の回転数Nから推定したdt後のθの
値をθ’として、数1式でこのθ’を用いて2相/3相
変換演算を行い、その結果を(ii)Start+dt/2後から(ii
i)Start+3dt/2後まで出力しても、実際の電気角(=回転
子の位置)はこの出力期間にθ”からθ’”まで進んで
いるため、d,q軸電圧値変動→d,q軸電流値変動→
トルク変動の因果関係によりトルク変動が発生する。な
お、3相同期モータでは一般的に、トルクTは数2式の
通りである。
【0020】
【数2】 ただし、pは極対数、φaは電機子コイル鎖交磁束数で
あり、Iqはトルク軸電流である。
【0021】本実施の形態では、このようなデジタル制
御に起因するトルク変動を次のような手法によって抑制
する。サンプリングした電気角θと前回サンプリングし
た前回値θzから出力開始時の電気角θ”、出力中間時
の電気角θ’、出力終了時の電気角θ’”を推定し、
(1)d,q軸2相電圧指令値Vd*,Vq*を上記の推定電気
角θ’で2相/3相変換し、仮の3相電圧指令値を演算
し、(2)仮の3相電圧指令値を出力したと仮定して、推
定電気角がθ”からθ’”まで回転した場合の2相電圧
値それぞれの平均値を演算し、(3)前述の2相電圧指令
値Vd*,Vq*から2相平均電圧値を引いたものを偏差とし
て2相電圧指令値にその偏差を足したものを補正2相電
圧指令値とし、(4)さらに補正2相電圧指令値を再度、
推定電気角θ’で2相/3相変換して3相電圧指令値Vu
*,Vv*,Vw*を演算する。
【0022】以上の演算で2相出力電圧の平均値を推定
し、この値が2相電圧指令値Vd*,Vq*と一致するように
補正を行うことにより、実際の出力トルクの平均値と指
令値の偏差を打ち消すことができる。
【0023】さらに具体的に説明する。本実施の形態で
は、制御周期を100μs(=dt)で、d,q軸2相電圧
指令値をVd*,Vq*、サンプリング電気角をθ、前回値を
θzとすると、
【数3】100μs間の電気角進み量Δθは、Δθ=θ-
θz、100μs後の推定電気角θ’は、θ’=θ+Δθ、
50μs後の推定電気角θ”は、θ”=θ+Δθ/2、15
0μs後の推定電気角θ’”は、θ’”=θ+Δθ×(3/2)
である。
【0024】そこで、 (1’)仮3相電圧指令値は、数4式である。
【0025】
【数4】 (2’)仮3相電圧指令値を出力した場合の数5式で表わ
される推定電気角θ”からθ’”までの2相電圧の平均
値を、θ”からθ’”まで積分したものを制御周期10
0μsで割って算出する。
【0026】
【数5】 (3’)2軸それぞれの指令値と平均値との偏差ΔVd,ΔV
qは、
【数6】ΔVd=Vd*-Vd(ave) ΔVq=Vq*-Vq(ave) である。よって、補正2相電圧指令値Vd**,Vq**は、
【数7】Vd**=Vd*+ΔVd=2Vd*-Vd(ave) Vq**=Vq*+ΔVq=2Vq*-Vq(ave) である。
【0027】(4’)補正後の3相電圧指令値Vu**,Vv*
*,Vw**は、数8式のようになる。
【0028】
【数8】 また上記の3相/2相変換器70による3相/2相変換
処理は次のようにして行う。通常は、次の数9式により
3相/2相変換を行う。
【0029】
【数9】 しかし、このままでは2相/3相変換で補正した分が比
例積分(PI)制御により打ち消されてしまうため、こ
こでも出力一定期間の平均電流値を算出するようにして
いる。
【0030】本実施の形態では、サンプリングした3相
電流値の内、Iu,Ivのサンプリングの前後の50μs(=
±dt/2)の2相電流の平均値Id(ave),Iq(ave)を、上述
した2相/3相変換の場合と同様にサンプリング電気角
θ、その前回値をθz、Δθ=θ-θzとし、次のようにし
て求める。
【0031】
【数10】50μs前の推定電気角θ””は、θ””=θ
-Δθ/2、50μs後の推定電気角θ”は、θ”=θ+Δθ
/2として、次の数11式の積分を(θ””からθ”)ま
で積分して制御周期100μsで割って算出する。
【0032】
【数11】 以上の本実施の形態によるトルク制御演算処理を、図6
のフローチャートに基づいて説明する。モータコントロ
ールユニット14は、2msの定期処理ルーチンと100
μsの定期処理ルーチンを実行する。まず2ms毎の定期
処理ルーチンでは、ステップS1−1においてトルク指
令値を読み込み、ステップS1−2において角度センサ
2の出力から回転数を算出してステップS1−3へ移行
する。
【0033】ステップS1−3においては、前ステップ
で読み込んだトルク指令値と回転数から、あらかじめRO
Mに保存されているマップデータを参照してd,q2軸
の電流指令値Id*,Iq*を算出して本処理を終了する。
【0034】次に、100μs毎の定期処理ルーチンに
おいては、ステップS2−1において、電流センサ4
u,4vの3相電流検出値Iu,Ivと角度センサ2の検出
値θを読み込む。
【0035】続くステップS2−2において、読み込ん
だ電気角θと前回の100μs定期処理ルーチンで読み
込んだ電気角θzとから、100μs間の電気角進み量Δ
θ、100μs後の推定電気角θ’、50μs後の推定電
気角θ”、150μs後の推定電気角θ’”、50μs前
の推定電気角θ””を上述した数3式、数10式の演算
によって求める。
【0036】続くステップS2−3において、3相電流
値Iu,Iv,Iw、50μs後の推定電気角θ”、50μs前
の推定電気角θ””を用いて上述した3相/2相変換演
算を実行して2相電流値Id,Iqを算出する。
【0037】次のステップS2−4において、2ms毎定
期処理ルーチンで算出したd,q2軸の電流指令値Id
*,Iq*を読み込み、ステップS2−5へ移行する。
【0038】ステップS2−5においては、ステップS
2−3で算出した2相電流値Id,Iqと、ステップS2−
4で取得した2相電流指令値Id*,Iq*と、予めROMに
登録されているd軸比例ゲインKpd、d軸積分ゲインKi
d、q軸比例ゲインKpq、q軸積分ゲインKiqより比例積
分制御演算を実行して、2軸電圧指令値Vd*,Vq*を得
る。
【0039】
【数12】 続く、ステップS2−6において、前ステップS2−5
で算出したd,q2軸電圧指令値Vd*,Vq*及びステップ
S2−2で算出した100μs後の推定電気角θ’、5
0μs後の推定電気角θ”、150μs後の推定電気角
θ’”を用いて数8式の2相/3相変換演算を実行し、
3相電圧指令値Vu**,Vv**,Vw**を算出する。
【0040】そしてステップS2−7において、これら
の3相電圧指令値Vu**,Vv**,Vw**をPWM信号に変換
してインバータ3に出力する。
【0041】そしてこのステップS2−1〜S2−7の
制御は100μs毎に定期的に繰り返し実行する。
【0042】こうして、本実施の形態の3相交流モータ
デジタル制御装置によるデジタル制御方法によれば、2
相/3相変換に用いるモータ電気角θとしてサンプリン
グ値を直接用いるのではなく、上述したように制御周期
間に進むモータ電気角を推定し、この間のトルク変動値
を推定し、その平均値がトルク指令値と一致するような
電圧指令値を用いてインバータを制御するので、従来の
ように1制御周期前のモータ電気角及び電流値を用いて
制御する場合に比べて、トルク指令値と実トルク平均値
との偏差をうち消し、制御周期間のトルク変動をなくす
ことができる。
【0043】また、制御周期間に進むモータ電気角を推
定し、2相電流検出値に対する制御周期間の電流変動を
推定し、その平均値をフィードバックすることにより、
平均電流値が電流指令値と一致するようにインバータを
制御するので、この点でもトルク指令値と実トルク平均
値との偏差をうち消し、制御周期間のトルク変動をなく
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態のハイブリッド車制
御装置のブロック図。
【図2】上記の実施の形態におけるモータコントロール
ユニットの機能構成を示すブロック図。
【図3】3相同期モータのモデル図。
【図4】モータデジタル制御の制御周期と制御出力との
関係を示すタイミングチャート。
【図5】上記の実施の形態におけるモータコントロール
ユニットによる制御演算処理の原理を示すためのモータ
の電気角回転図。
【図6】上記の実施の形態におけるモータコントロール
ユニットの制御処理のフローチャート。
【図7】従来の交流モータデジタル制御装置のブロック
図。
【符号の説明】
1 モータジェネレータ 2 角度センサ 3 インバータ 4u,4v 電流センサ 5 回転数算出器 6 電流指令値算出器 70 3相/2相変換器 8 電流PI制御器 90 2相/3相変換器 10 PWM制御器 14 モータコントロールユニット
フロントページの続き Fターム(参考) 5H115 PA01 PC06 PG04 PI17 PI24 PI29 PU23 PU25 PV09 QN03 QN09 QN22 QN23 QN24 RB22 RB26 SE04 TB10 TD20 5H550 AA16 BB05 BB10 CC07 DD04 DD08 GG05 HB08 HB16 JJ03 JJ04 JJ06 JJ17 JJ23 JJ24 KK06 LL06 LL35 5H560 AA10 BB04 DC03 DC12 EB01 GG04 XA02 XA12 XA13 5H576 AA15 BB04 DD02 DD07 EE01 EE11 GG01 GG02 GG04 HB01 JJ03 JJ04 JJ08 JJ17 JJ24 LL01 LL22 LL41

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリング周期毎にモータ電気角及び
    3相電流を検出して、前記モータ電気角検出値からモー
    タ回転数を算出し、トルク指令値と前記モータ回転数か
    らd軸、q軸それぞれの2相電流指令値を算出し、前記
    モータ電気角検出値を用いて前記3相電流検出値を3相
    /2相変換してd軸、q軸それぞれの2相電流検出値を
    得、前記2相電流指令値と2相電流検出値にPI制御演
    算を行い、2相電圧指令値を算出し、前記2相電圧指令
    値を前記モータ電気角を用いて2相/3相変換してU,
    V,W3相の電圧指令値を得、前記3相の電圧指令値に
    基づいてインバータを制御し、3相交流モータに供給す
    る電力を制御する3相交流モータデジタル制御方法にお
    いて、 制御周期間に進むモータ電気角を推定し、この間のトル
    ク変動値を推定し、その平均値が前記トルク指令値と一
    致するような電圧指令値を用いて前記インバータを制御
    することを特徴とする3相交流モータデジタル制御方
    法。
  2. 【請求項2】 サンプリング周期毎にモータ電気角及び
    3相電流を検出して、前記モータ電気角検出値からモー
    タ回転数を算出し、トルク指令値と前記モータ回転数か
    らd軸、q軸それぞれの2相電流指令値を算出し、前記
    モータ電気角検出値を用いて前記3相電流検出値を3相
    /2相変換してd軸、q軸それぞれの2相電流検出値を
    得、前記2相電流指令値と2相電流検出値にPI制御演
    算を行い、2相電圧指令値を算出し、前記2相電圧指令
    値を前記モータ電気角を用いて2相/3相変換してU,
    V,W3相の電圧指令値を得、前記3相の電圧指令値に
    基づいてインバータを制御し、前記3相交流モータに供
    給する電力を制御する3相交流モータデジタル制御方法
    において、 制御周期間に進むモータ電気角を推定し、前記2相電流
    検出値に対するこの制御周期間の電流変動を推定し、そ
    の平均値をフィードバックすることにより、当該平均電
    流値が前記電流指令値と一致するように前記インバータ
    を制御することを特徴とする3相交流モータデジタル制
    御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005198490A (ja) * 2003-12-30 2005-07-21 Hyundai Motor Co Ltd 永久磁石同期モータの制御システム及び制御方法
JP2013013320A (ja) * 2012-09-13 2013-01-17 Jtekt Corp モータ制御装置
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