JP2002186117A - 電気車両のモータ制御方法及びその制御装置 - Google Patents

電気車両のモータ制御方法及びその制御装置

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JP2002186117A
JP2002186117A JP2000382835A JP2000382835A JP2002186117A JP 2002186117 A JP2002186117 A JP 2002186117A JP 2000382835 A JP2000382835 A JP 2000382835A JP 2000382835 A JP2000382835 A JP 2000382835A JP 2002186117 A JP2002186117 A JP 2002186117A
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Ikuya Toya
郁也 刀谷
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  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリの電圧値に応じて補正を行ない、バ
ッテリ電圧に関係なく、常に同じ加速力で走行でき、ま
た、トルクの変化を無くすこと。 【解決手段】 搭載したバッテリの出力電圧をチョッパ
制御して走行用のモータを駆動する電気車両において、
前記バッテリの出力電圧を検出し、検出された電圧値に
応じて前記モータのチョッパデューティを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばバッテリ式
のフォークリフトなどの電気車両に用いられる電気車両
のモータ制御方法及びその制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】先ず、フォークリフトの構成を本発明の
図を用いて簡単に説明すると、図7に示すように、フォ
ークリフト1は、周知のように車体2と、この車体2の
前部側に設けられた荷役装置3とで構成されている。車
体2の運転席のシート4の下方には充電式のバッテリ5
が納装されており、また、このバッテリ5を電源として
駆動される走行用モータ6が車体2の下部に配設されて
いる。なお、この走行用モータ6は、例えば誘導電動機
が用いられている。
【0003】従来、バッテリ5を電源としたインバータ
回路(図示せず)により走行用モータ6に電圧を印加し
て、フォークリフト1の走行や、バッテリ5を電源とし
て荷役装置3の駆動を行なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来例において
は、バッテリ5からの電源を単にインバータ回路を介し
てモータ6に印加しているだけであり、バッテリ5の電
圧値に応じてモータ6に印加する電圧の補正をしていな
かった。そのため、バッテリ5の状態、特に、走行と荷
役装置3との二重の負荷がかかる場合や、使用による電
圧値の低下の場合などでは、車の加速度やトルクが変化
していた。すなわち、二重の負荷時や電圧が低下した場
合では、バッテリ5からモータ6に十分な電流を流すこ
とができず、そのため、車(フォークリフト1)の加速
や登坂がスムーズに行えないという問題があった。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みて提供したもの
であって、バッテリの電圧値に応じて補正を行ない、バ
ッテリ電圧に関係なく、常に同じ加速力で走行でき、ま
た、トルクの変化を無くすようにした電気車両のモータ
の制御方法及びその制御装置を提供することを目的とし
ているものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載の電気車両のモータ制御では、搭載したバッテリ
の出力をチョッパ制御して走行用のモータを駆動するバ
ッテリ式フォークリフトにおいて、上記バッテリの出力
電圧を検出し、検出された電圧値に応じて上記モータの
チョッパデューティを補正することを特徴としている。
【0007】かかる制御方法によれば、バッテリの出力
電圧を検出し、検出された電圧値に応じてチョッパデュ
ーティを補正することにより、モータに印加する電圧を
バッテリの電圧値に応じて補正することができる。これ
により、走行と荷役装置との二重の負荷がかかる場合
や、使用による電圧値の低下の場合などでも、バッテリ
からモータに十分な電流を流すことができ、車の加速や
登坂がスムーズに行える。
【0008】また、本発明の請求項2記載の電気車両の
モータ制御方法では、バッテリ5と、このバッテリ5か
らの電圧を電源として所望のデューティ比で駆動される
インバータ回路20と、このインバータ回路20により
駆動されるモータ6と、上記インバータ回路20を制御
する制御装置30と、開度状態により上記制御装置30
を制御してモータ6の回転数やトルクを可変させるアク
セルペダル12と、このアクセルペダル12の開度を検
出するアクセル開度センサ22と、上記バッテリ5の電
圧を検出するバッテリ電圧センサ23とを備えた電気車
両において、バッテリ電圧BVを読み込むステップS2
と、アクセルペダル12の開度に応じたアクセル入力値
ACを読み込むステップS3と、予め設定した第1の基
準電圧BVを用いた所定の式(式)からアクセル制限
値ALを算出するステップS4と、アクセル入力値AC
に応じた数値と予め設定した第2の基準電圧からモータ
6に印加するモータ出力電圧値MVを算出するステップ
S7と、バッテリ電圧BVと上記モータ出力電圧値MV
を用いた所定の式(式)からインバータ回路20のス
イッチング素子のデューティ比であるモータ出力デュー
ティ値MDを算出するステップS8とを経てモータ6に
電圧を印加するようにしていることを特徴としている。
【0009】かかる制御方法によれば、アクセル入力値
ACに応じて第2の基準電圧に対してバッテリ電圧BV
が高い場合でも、また低い場合でもアクセル入力値AC
に応じた所望のモータ出力デューティ値MDを出力する
ことができ、これにより、バッテリ電圧に関係なく、常
に同じ加速力で走行でき、また、トルクの変化を無くす
ことができ、そのため、常に同じフィーリングで走行す
ることができる。
【0010】また、請求項3記載の電気車両のモータ制
御方法では、アクセル入力値ACとアクセル制限値AL
とを比較するステップS5と、アクセル入力値ACがア
クセル制限値ALより大きい場合にはアクセル入力値A
Cをアクセル制限値ALにて制限するステップS6と
を、ステップS4とステップS7の間に設けていること
を特徴としている。
【0011】これにより、バッテリ電圧BVが低下して
きても、アクセル制限値ALの数値を優先する形とな
り、バッテリ5の過負荷を防止し、バッテリ5の寿命が
短くなるのを防止している。
【0012】請求項4の電気車両のモータ制御方法で
は、バッテリ電圧BVが低下していき、モータ出力デュ
ーティ値MDが所定の値より大きくなった場合には、モ
ータ出力デューティ値MDを当該値に制限するステップ
S9、S10を、ステップS8の後に設けていることを
特徴としている。
【0013】これにより、バッテリ電圧BVが低下して
きた場合、モータ6が誘導電動機とした場合において、
モータ出力電圧の台形波を許すとしてモータ出力デュー
ティ値MDの制限を行ない、モータ出力電圧の保証を行
なうことができる。
【0014】請求項5の電気車両のモータ制御方法で
は、第1の基準電圧を30V〜35Vとし、この電圧以
下にバッテリ電圧が低下した時には、制御を停止するよ
うにしていることを特徴としている。
【0015】これにより、バッテリ電圧が30V〜35
V以下になった場合は制御を停止することで、バッテリ
5の寿命が短くなるのを防止している。
【0016】請求項6の電気車両のモータ制御方法で
は、モータ出力デューティ値MDと比較する値を150
%としていることを特徴としている。
【0017】これにより、バッテリ電圧BVが低下して
きた場合、モータ6が誘導電動機とした場合において、
モータ出力電圧の台形波を許すとしてモータ出力デュー
ティ値MDの制限を行ない、モータ出力電圧の保証を行
なうことができる。
【0018】さらに、請求項7の電気車両のモータ制御
装置では、バッテリ5と、このバッテリ5からの電圧を
電源として所望のデューティ比で駆動されるインバータ
回路20と、このインバータ回路20により駆動される
モータ6と、上記インバータ回路20を制御する制御装
置30と、開度状態により上記制御装置30を制御して
モータ6の回転数やトルクを可変させるアクセルペダル
12と、このアクセルペダル12の開度を検出するアク
セル開度センサ22と、上記バッテリ5の電圧を検出す
るバッテリ電圧センサ23とを備えた電気車両におい
て、バッテリ電圧BVを読み込む第1の手段と、アクセ
ルペダル12の開度に応じたアクセル入力値ACを読み
込む第2の手段と、予め設定した第1の基準電圧BVを
用いた所定の式(式)からアクセル制限値ALを算出
する第3の手段と、上記第2の手段で読み込んだアクセ
ル入力値ACに応じた数値と予め設定した第2の基準電
圧からモータ6に印加するモータ出力電圧値MVを算出
する第4の手段と、バッテリ電圧BVと上記モータ出力
電圧値MVを用いた所定の式(式)からインバータ回
路20のスイッチング素子のデューティ比であるモータ
出力デューティ値MDを算出してモータ6に電圧を印加
する第5の手段とで、上記制御装置30を構成している
ことを特徴としている。
【0019】かかる構成により、アクセル入力値ACに
応じて第2の基準電圧に対してバッテリ電圧BVが高い
場合でも、また低い場合でもアクセル入力値ACに応じ
た所望のモータ出力デューティ値MDを出力することが
でき、これにより、バッテリ電圧に関係なく、常に同じ
加速力で走行でき、また、トルクの変化を無くすことが
でき、そのため、常に同じフィーリングで走行すること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。先ず、図7によりフォーク
リフト1の全体の構成について説明する。フォークリフ
ト1は、従来例の項で説明したように、車体2と荷役装
置3とで構成され、車体2の上部にはヘッドガード7が
設けられている。また、車体2の前部にはハンドル10
と、油圧操作レバー11と、前進、中立、後進のシフト
切り換えを行なうシフトレバー(図示せず)が配設さ
れ、床面には加速を行なうアクセルペダル12が設けて
ある。そして、このアクセルペダル12の横にはブレー
キペダル9が並設されている。
【0021】さらに、車体2の後部のシート4の下方に
は充電式のバッテリ5が納装され、このバッテリ5によ
り、車体2の底部に配設された荷役装置3を駆動する油
圧用モータ40や走行用モータ6の電源としている。な
お、上記油圧用モータ40や走行用モータ6は本実施形
態では誘導電動機を用いており、以下では走行用モータ
6の制御に着目して説明する。
【0022】荷役装置3の左右一対のマスト13の前面
にはリフトシリンダ14によって上下動するリフトブラ
ケット15が設けられており、このリフトブラケット1
5に付けられたフォーク16は、ティルトシリンダ17
により前後傾させられるようになっている。
【0023】図3は走行用モータ6を駆動するインバー
タ回路20を示し、このインバータ回路20は、IGB
TあるいはFETなどのスイッチング素子からなり、バ
ッテリ5を電源として駆動され、3相の誘導電動機から
なる走行用モータ6を駆動するものである。なお、バッ
テリ5とインバータ回路20との間にはスイッチ21が
介挿され、また、インバータ回路20の入力側にはコン
デンサC1 が並列に接続されている。
【0024】図2は本発明の電気構成を示すブロック図
であり、制御装置30には各センサからの信号が入力さ
れ、これらの信号に基づいて制御装置30はインバータ
回路20の各スイッチング素子のゲートにモータゲート
信号U1 、U2 、V1 、V2、W1 、W2 を出力するよ
うになっている。アクセル開度センサ22は、アクセル
ペダル12の踏み込み量を検出するものであり、例えば
ポテンショメータで構成されている。バッテリ電圧セン
サ23は、バッテリ5のバッテリ電圧を検出しており、
これらアクセル開度センサ22及びバッテリ電圧センサ
23からのアナログ信号は制御装置30の入出力インタ
ーフェイス31に入力される。
【0025】フォークリフト1の速度を検出する車速セ
ンサ24は、例えば、パルスエンコーダで構成され、走
行用モータ6の回転数に応じたパルス数を出力し、速度
を検出している。シフト位置センサ25は、フォークリ
フト1の前進、中立、後進を検出するものであり、シフ
トレバーの操作位置によって例えばリミットスイッチな
どで検出するようにしている。これら、車速センサ24
及びシフト位置センサ25からの信号も制御装置30の
入出力インターフェイス31に入力される。
【0026】制御装置30は、上記入出力インターフェ
イス31と、この入出力インターフェイス31からの信
号を処理する信号処理部32と、全体の制御を司るCP
U36と、このCPU36を所定の手順通りに動かすた
めのプログラムを格納しているROM及びセンサなどか
らのデータを格納するRAMからなるメモリ37と、C
PU36に制御されてインバータ回路20にモータゲー
ト信号を送るPWM回路38と、インバータ回路20に
信号を送る入出力インターフェイス39等で構成されて
いる。また、上記信号処理部32は、アクセル開度セン
サ22、バッテリ電圧センサ23からのアナログ信号を
デジタル信号に変換するA/D変換回路33と、車速セ
ンサ24からのパルス数をカウントするカウンタ34
と、シフト位置センサ25からの信号により、前進、中
立、後進を判定する判定回路35で構成されている。
【0027】本発明は、バッテリ5のバッテリ電圧値が
変化しても加速度やトルクに影響のない又は少ない制御
として、常に同じ運転フィーリングで走行できるように
したものである。また、走行状態でバッテリ電圧が45
Vの時を基準とし、バッテリ電圧が30V以下ではアク
セル開度センサ22からのアクセル入力値を制限し、バ
ッテリ5の電圧が30V〜35V以下となった場合は、
強制的に走行制御を停止させてバッテリ5の寿命が短く
なるのを防止している。
【0028】具体的には、バッテリ電圧が45Vの時を
基準電圧として、アクセル入力値を使い、モータ出力電
圧値を計算する。そして、その時のバッテリ電圧により
走行用モータ6に印加しようとする電圧であるモータ出
力電圧値の補正を行なうものである。
【0029】次に、この制御について図1に示すフロー
チャートに基づいて説明する。先ず、ステップS1で各
部の状態をイニシャライズし、ステップS2に移行す
る。ステップS2では、バッテリ電圧BVを取り込み、
次いで、ステップS3でアクセル入力値AC(0〜10
0)を取り込む。ここで、アクセル入力値ACの0は、
アクセルペダル12を踏んでいない状態で、アクセル入
力値ACの100は、アクセルペダル12をいっぱいに
踏み込んだ状態である。そして、ステップS4におい
て、アクセル入力値ACを制限するアクセル制限値AL
を計算する。ここで、バッテリ5の使用最低電圧を30
Vとする。アクセル制限値ALの計算は次式で計算す
る。 AL=(BV−30)×20 ・・・
【0030】バッテリ電圧BVが、例えば35Vの場
合、式でのアクセル制限値ALは100となる。ま
た、バッテリ電圧BVが35Vより大きい場合では、
式でのアクセル制限値ALは100以上となる。このよ
うに、式でのアクセル制限値ALの計算結果が100
より大きい場合には、アクセル制限値ALを100とす
る。このアクセル制限値ALは、0〜100の間で用い
る。そして、バッテリ電圧BVが30より小さい場合
は、アクセル制限値ALが0より小さくなり、この場合
は、走行制御を強制的に停止して、バッテリ5の寿命が
短くなるのを防止する。もちろん、この場合は、バッテ
リ5を図外の充電装置により充電することになる。
【0031】次に、ステップS5で、実際に踏まれてい
るアクセル入力値ACと、ステップS4で計算したアク
セル制限値ALとの大小を比較する。バッテリ電圧BV
が35V以上の場合は、アクセル制限値ALは通常は1
00となり、ステップS7に移行する。しかし、バッテ
リ電圧BVが30V〜35Vの間、例えば、32Vの場
合は、式からアクセル制限値ALは、40となる。そ
して、ステップS5でこのアクセル制限値AL「40」
と、アクセル入力値ACとが比較され、アクセル入力値
ACが40より大きい場合は、例えば、50の場合はス
テップS6に移行し、アクセル入力値ACを40にす
る。
【0032】この関係は、図5に示すように、バッテリ
電圧BVが35V以上の場合では、アクセル入力値AC
が100%入力されるが、バッテリ電圧BVが30V〜
35Vの間では、アクセル入力値ACは規制され、その
時のバッテリ電圧BVに応じてアクセル入力値ACの最
大値が式で計算したアクセル制限値ALの数値に制限
される。これにより、バッテリ電圧BVが低下してきて
も、アクセル制限値ALの数値を優先する形となり、バ
ッテリ5の過負荷を防止し、バッテリ5の寿命が短くな
るのを防止している。
【0033】次に、ステップS7において、上述のアク
セル入力値ACを用いて、モータ出力電圧値MVを計算
する。ここで、図1に示すBV(バッテリ電圧BV)は
基準電圧とした45Vで、アクセル入力値ACが100
の時、モータ出力電圧値MV=100とする。したがっ
て、アクセル入力値ACが0〜100に変化すると、モ
ータ出力電圧値MVもこれに比例して0〜100に変化
する。例えば、アクセル入力値ACが50の場合は、モ
ータ出力電圧値MVは50となり、アクセル入力値AC
が80であれば、モータ出力電圧値MVは80となる。
【0034】ステップS7でモータ出力電圧値MVを計
算した後、ステップS8に進んで、次式によりモータ出
力電圧(アクセル入力値ACに応じた速度にすべく走行
用モータ6に印加しようとする電圧)補正を行なうべく
モータ出力デューティ値MDを計算する。 MD=MV×(45/BV) ・・・
【0035】ここで、式でBVが48Vで、モータ出
力電圧値MVが100の場合、モータ出力デューティ値
MDは、93.75であり、また、基準電圧としてのバ
ッテリ電圧BVが45Vの時は、モータ出力デューティ
値MDは100である。そして、ステップS9でモータ
出力デューティ値MDが所定の予め設定した値「15
0」と比較し、150より小さければステップS11に
移行して、そのモータ出力デューティ値MDの値(例え
ば、上記の例では、93.75、または100)を走行
用モータ6に印加するインバータ回路20におけるスイ
ッチングのデューティ値となる。
【0036】また、アクセル入力値ACが50の場合で
は、ステップS7でのモータ出力電圧値MVの計算値
は、50となり、その値を用いてステップS8における
式でモータ出力デューティ値MDを計算すると、BV
が45Vの場合では、モータ出力デューティ値MDが5
0となる。ここで、バッテリ5のバッテリ電圧BVが低
下して40Vとなった場合で、アクセル入力値ACを5
0とした場合、モータ出力デューティ値MDを計算する
と、56.25となる。これは、バッテリ電圧BVを4
5を基準電圧として制御しているが、電圧が低下して実
際のバッテリ電圧BVが40Vに低下しても、モータ出
力デューティ値MDを56.25としてインバータ回路
20をスイッチングすることで、バッテリ電圧BVの状
態に関係なく車の加速度やトルクを変化しにくくするこ
とができるものである。そのため、常に同じ加速をし、
バッテリ電圧BVが30V、あるいは35V以下になる
まで、容易に坂道を上ることができる。
【0037】次に、ステップS8でアクセル入力値AC
が100、つまりモータ出力電圧値MVが100であっ
て、バッテリ電圧BVが45V以下になってくると、モ
ータ出力デューティ値MDは100以上の値となる。例
えば、モータ出力電圧値MVが100で、BVが40V
の場合では、式の計算結果からモータ出力デューティ
値MDは、112.5となり、同様にBVが35V、3
0Vの場合では、モータ出力デューティ値MDは、それ
ぞれ128と150となる。この150というモータ出
力デューティ値MDがステップS9の判断数値となって
いる。
【0038】ステップS9において、モータ出力デュー
ティ値MDが150より大きい場合には、ステップS1
0に移行して、モータ出力デューティ値MDの値を強制
的に150に制限してステップS11に進む。バッテリ
電圧BVが低下していくと、このモータ出力デューティ
値MDは150より大きな値となるが、本実施形態では
150%で制限している。これは、バッテリ電圧BVが
ある程度下がっても、アクセル入力値ACに応じたピー
ク値付近で出力できる値を保証するためであり、あまり
大きな値まですると、所望の電圧を出力できない。
【0039】ここで、図4はモータ出力電圧がピーク時
45Vの場合の電圧波形を示し、図4(a)がバッテリ
電圧BVが50Vの時、図4(b)はバッテリ電圧BV
が45Vの時、図4(c)はバッテリ電圧BVが40V
の時の電圧波形をそれぞれ示している。同図(a)にお
いて、従来ではバッテリ電圧BVによる補正をしていな
いので、ピーク値は50Vいっぱいまで振れるが、本発
明では、上記式からピーク値でもデューティ100%
にはならない。
【0040】また、同図(b)では、バッテリ電圧BV
が45Vの場合なので、ピーク値で丁度デューティが1
00%となる。また、図6はかかる場合のアクセル入力
値ACとモータ出力電圧のピーク値との関係を示し、こ
の場合はアクセル入力値ACに応じてモータ出力電圧ピ
ーク値は直線的に比例している。さらに、図4(c)で
は、BVが40Vなので式からモータ出力デューティ
値MD(モータ出力電圧値MVを100として)は、1
12.5となり走行用モータ6に印加される電圧のピー
ク値は40Vで規制される。この結果、図のように台形
波となり、図中の平坦な範囲の時間で100パーセント
デューティとなる。即ち、この場合バッテリ電圧BVが
低く、通常であれば40Vが頂点の波となるが、これを
45Vが頂点となる波を目標とした電圧をバッテリに出
力するものである。このように、バッテリ電圧BVが高
いときは、必要以上のバッテリ出力電圧値にならないよ
うにし、バッテリ電圧BVが低いときは、必要なバッテ
リ出力電圧を確保し、常に同じ加速力やトルクが得られ
るものである。そして、このような制御とすることによ
り、バッテリの節約が図れ、更に、バッテリ電圧BVに
関係しない、トルク、運転フィーリングを得られ、荷役
作業効率を向上させることができる。
【0041】なお、上記の説明では走行用モータ6を誘
導電動機として説明したが、ブラスレスモータや直流分
巻モータにも本発明の制御を適用することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明の電気車両のモータ制御方法及び
その制御装置によれば、バッテリ電圧の状態により車の
加速度やトルクを変化しにくくすることができ、そのた
め、いつも同じ加速ができ、バッテリ電圧が所定の電圧
以下になるまでは容易に坂道を上ることができるもので
ある。また、使用している場合でもバッテリ電圧が所定
の値まで低下した場合には、制御を停止させているの
で、バッテリの寿命が短くなるのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図2】本発明の実施の形態の制御装置を示すブロック
図である。
【図3】本発明の実施の形態のインバータ回路とモータ
との接続を示す回路図である。
【図4】(a)〜(c)は本発明の実施の形態のバッテ
リ電圧が異なる場合のモータ出力電圧の動作波形図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態のバッテリ電圧とアクセル
入力最大値との関係を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態のアクセル入力値とモータ
出力電圧ピーク値との関係を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態のフォークリフトの側面図
である。
【符号の説明】
5 バッテリ 6 モータ 12 アクセルペダル 20 インバータ回路 22 アクセル開度センサ 23 バッテリ電圧センサ AC アクセル入力値 AL アクセル制限値 MV モータ出力電圧値 MD モータ出力デューティ値 BV バッテリ電圧 BV 実際のバッテリ電圧
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02J 7/00 302 H02J 7/00 302D

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭載したバッテリの出力電圧をチョッパ
    制御して走行用のモータを駆動する電気車両において、
    前記バッテリの出力電圧を検出し、検出された電圧値に
    応じて前記モータのチョッパデューティを補正すること
    を特徴とする電気車両のモータ制御方法。
  2. 【請求項2】 バッテリと、このバッテリからの電圧を
    電源として所望のデューティ比で駆動されるインバータ
    回路と、このインバータ回路により駆動されるモータ
    と、上記インバータ回路を制御する制御装置と、開度状
    態により上記制御装置を制御してモータの回転数やトル
    クを可変させるアクセルペダルと、このアクセルペダル
    の開度を検出するアクセル開度センサと、上記バッテリ
    の電圧を検出するバッテリ電圧センサとを備えた電気車
    両において、 バッテリ電圧を読み込むステップと、アクセルペダルの
    開度に応じたアクセル入力値を読み込むステップと、予
    め設定した第1の基準電圧を用いた所定の式からアクセ
    ル制限値を算出するステップと、アクセル入力値に応じ
    た数値と予め設定した第2の基準電圧からモータに印加
    するモータ出力電圧値を算出するステップと、バッテリ
    電圧と上記モータ出力電圧値を用いた所定の式からイン
    バータ回路のスイッチング素子のデューティ比であるモ
    ータ出力デューティ値を算出するステップS8とを経て
    モータに電圧を印加するようにしていることを特徴とす
    る電気車両のモータ制御方法。
  3. 【請求項3】 アクセル入力値とアクセル制限値とを比
    較するステップと、アクセル入力値がアクセル制限値よ
    り大きい場合にはアクセル入力値をアクセル制限値にて
    制限するステップとを、ステップとステップの間に設け
    ていることを特徴とする請求項2記載の電気車両のモー
    タ制御方法。
  4. 【請求項4】 バッテリ電圧が低下していき、モータ出
    力デューティ値が所定の値より大きくなった場合には、
    モータ出力デューティ値を当該値に制限するステップ
    を、前記モータ出力デューティ値を算出するステップの
    後に設けていることを特徴とする請求項1または請求項
    3記載の電気車両のモータ制御方法。
  5. 【請求項5】 第1の基準電圧を30V〜35Vとし、
    この電圧以下にバッテリ電圧が低下した時には、制御を
    停止するようにしていることを特徴とする請求項2〜請
    求項4にいずれか記載の電気車両のモータ制御方法。
  6. 【請求項6】 モータ出力デューティ値と比較する値を
    150%としていることを特徴とする請求項4に記載の
    電気車両のモータ制御方法。
  7. 【請求項7】 バッテリと、このバッテリからの電圧を
    電源として所望のデューティ比で駆動されるインバータ
    回路と、このインバータ回路により駆動されるモータ
    と、上記インバータ回路を制御する制御装置と、開度状
    態により上記制御装置を制御してモータの回転数やトル
    クを可変させるアクセルペダルと、このアクセルペダル
    の開度を検出するアクセル開度センサと、上記バッテリ
    の電圧を検出するバッテリ電圧センサとを備えた電気車
    両において、 バッテリ電圧を読み込む第1の手段と、アクセルペダル
    の開度に応じたアクセル入力値を読み込む第2の手段
    と、予め設定した第1の基準電圧を用いた所定の式から
    アクセル制限値を算出する第3の手段と、上記第2の手
    段で読み込んだアクセル入力値に応じた数値と予め設定
    した第2の基準電圧からモータに印加するモータ出力電
    圧値を算出する第4の手段と、バッテリ電圧と上記モー
    タ出力電圧値を用いた所定の式からインバータ回路のス
    イッチング素子のデューティ比であるモータ出力デュー
    ティ値を算出してモータに電圧を印加する第5の手段と
    で、上記制御装置を構成していることを特徴とする電気
    車両のモータ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031743A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Honda Motor Co Ltd 車両の駆動制御装置
JP2019161862A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 本田技研工業株式会社 管理装置、車両、及びプログラム

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