JP2011031743A - 車両の駆動制御装置 - Google Patents

車両の駆動制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011031743A
JP2011031743A JP2009180058A JP2009180058A JP2011031743A JP 2011031743 A JP2011031743 A JP 2011031743A JP 2009180058 A JP2009180058 A JP 2009180058A JP 2009180058 A JP2009180058 A JP 2009180058A JP 2011031743 A JP2011031743 A JP 2011031743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gain
electric motor
rotational speed
maximum output
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009180058A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5173960B2 (ja
Inventor
Kioi Shinohara
勢 篠原
Tetsuhiro Yamamoto
哲弘 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009180058A priority Critical patent/JP5173960B2/ja
Publication of JP2011031743A publication Critical patent/JP2011031743A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5173960B2 publication Critical patent/JP5173960B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Abstract

【課題】電動機の回転数を目標回転数に同期させる際、蓄電器に高い負荷をかけずに電動機を制御する車両の駆動制御装置を提供すること。
【解決手段】主駆動軸に駆動力を出力可能な駆動源と、従駆動軸に駆動力を出力可能な電動機と、電動機に電力を供給する蓄電器と、従駆動軸と電動機の間の経路上に設けられ、電動機からの駆動力を従駆動軸に伝達する動力伝達部とを備えた車両の駆動制御装置は、従駆動軸の回転数に基づいて電動機の目標回転数を決定する目標回転数決定部と、蓄電器の状態に応じた当該蓄電器の最大出力を導出する最大出力導出部と、駆動源からの駆動力によって車両が走行している状態で電動機の駆動を開始するとき、電動機の回転数が目標回転数に同期するよう電動機を制御する制御部とを備える。制御部は、最大出力導出部が導出した蓄電器の最大出力に応じて、電動機の回転数を目標回転数に同期させる際の制御ゲインを決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の駆動源を併用する車両の駆動制御装置に関する。
図20は、特許文献1に記載のハイブリッド車両の全体図である。また、図21は、特許文献1に記載のハイブリッド車両に用いられるトルク伝達機構図を示す。図20及び図21に示すハイブリッド車両Hは、エンジン101及びモータ102の少なくとも一方により走行可能である。なお、モータ102と電池Bとの間には電力制御装置Iが電気的に接続され、電池Bがモータ102に電力を供給すると共に、モータ102が発電した電力により電池Bを充電可能である。
ハイブリッド車両Hは、クラッチ機構106と、接続制御機構141と、回転数制御機構122とをさらに備える。クラッチ機構106には、車両停車状態から走行を開始する場合にモータ102のトルクを駆動側に伝えるためのワンウェイクラッチ105と、モータ102の出力軸121を駆動軸103に油圧によって接続する油圧クラッチ104とが、駆動軸103に並列に設けられている。接続制御機構141は、モータ102の回転数が許容回転数以上になる場合は油圧クラッチ104を切断し、モータ102の回転を許容できる運転条件になる場合は油圧クラッチ104を再接続する。回転数制御機構122は、図22に示すように、再接続する際には目標回転数Rより所定数低い回転数(切替回転数r)までモータ102の回転数を急上昇させた後、目標回転数Rまではモータ102の回転数を徐々に上昇させる制御を行う。
このハイブリッド車両Hでは、回転数制御機構122が行う制御によって、モータ102の回転数が目標回転数Rに対してオーバーシュートする現象を回避でき、かつ、モータ102の出力軸121がワンウェイクラッチ105と緩やかに係合する。このため、モータ102の出力軸121がワンウェイクラッチ105に急激に係合した場合に発生する機械的ショックを回避できる。
特開2008−239041号公報
上記説明したハイブリッド車両Hにおいて、モータ102の回転数と目標回転数Rの差(以下「回転数差」という)が大きいと、モータ102の回転数が目標回転数Rに到達するまでに要する時間は長くなる。また、回転数差が大きい場合、モータ102に電力を供給する電池Bに要求される出力は大きい。しかし、電池の最大出力は、その電池の温度や残容量(SOC:State of Charge)に応じて変化する。図23は、電池の最大出力と残容量と温度の相関関係の一例を示すグラフである。図23に示すように、電池の特性として、最大出力と残容量の関係を示す曲線は、電池の温度によって異なる。また、残容量が高いほど最大出力は大きい。
したがって、上記ハイブリッド車両Hにおいて、回転数制御機構122がモータ102の回転数を切替回転数rまで急上昇させる制御を行う際、電池Bが低温かつその残容量が低いと、モータ102に十分な電力が供給されない場合がある。この場合、モータ102の回転数を急上昇できないため、切替回転数rに到達するまでの時間は長くなる。このように、モータ102の回転数制御に関する応答性は、電池の温度及び残容量に応じて変わる。
また、上述したように、回転数差が大きいと電池Bに要求される出力は大きいため、定格出力以上の出力が電池Bに要求される場合があり得る。この場合、電池Bにかかる負荷が高いため、電池Bの寿命が短くなってしまう。
本発明の目的は、電動機の回転数を目標回転数に同期させる際、蓄電器に高い負荷をかけずに電動機を制御する車両の駆動制御装置を提供することである。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の発明の駆動制御装置は、前後輪軸の一方の軸である第1の車軸(例えば、実施の形態での主駆動軸8)に駆動力を出力可能な駆動源(例えば、実施の形態での内燃機関4及び電動機5)と、前記前後輪軸の他方の軸である第2の車軸(例えば、実施の形態での車軸10A、10B)に駆動力を出力可能な電動機(例えば、実施の形態での電動機2A、2B)と、前記電動機に電力を供給する蓄電器(例えば、実施の形態でのバッテリ201)と、前記第2の車軸と前記電動機の間の動力伝達経路上に設けられ、前記第2の車軸からの回転動力を前記電動機に、又は、前記電動機からの駆動力を前記第2の車軸に伝達する動力伝達部(例えば、実施の形態での一方向クラッチ50及び油圧ブレーキ60A、60B)と、を備えた車両(例えば、実施の形態での車両3)の駆動制御装置であって、前記車両の速度又は前記第2の車軸の回転数に基づいて、前記電動機の目標回転数を決定する目標回転数決定部(例えば、実施の形態でのマネジメントECU9又は目標回転数決定部301)と、前記蓄電器の状態に応じた当該蓄電器の最大出力を導出する最大出力導出部(例えば、実施の形態での最大出力導出部305)と、前記駆動源からの駆動力によって前記車両が走行している状態で前記電動機の駆動又は回生制御を開始するとき、前記電動機の回転数が前記目標回転数に同期するよう前記電動機を制御する制御部(例えば、実施の形態でのマネジメントECU9)と、を備え、前記制御部は、前記最大出力導出部が導出した前記蓄電器の最大出力に応じて、前記電動機の回転数を前記目標回転数に同期させる際の制御ゲインを決定することを特徴としている。
さらに、請求項2に記載の発明の駆動制御装置では、前記最大出力導出部は、前記蓄電器の温度及び残容量に基づいて当該蓄電器の最大出力を導出することを特徴としている。
さらに、請求項3に記載の発明の駆動制御装置では、前記制御部は、前記目標回転数と前記電動機の回転数の差に応じた第1ゲイン領域を決定する第1ゲイン領域決定部(例えば、実施の形態での第1ゲイン領域決定部321)と、前記最大出力導出部が導出した前記蓄電器の最大出力に応じた第2ゲイン領域を決定する第2ゲイン領域決定部(例えば、実施の形態での第2ゲイン領域決定部323)と、前記第1ゲイン領域と前記第2ゲイン領域が共通する第1共通ゲイン領域で前記制御ゲインを決定する制御ゲイン決定部(例えば、実施の形態での最適ゲイン決定部327)と、を有することを特徴としている。
さらに、請求項4に記載の発明の駆動制御装置では、前記制御ゲイン決定部は、前記第1共通ゲイン領域で最大のゲインを前記制御ゲインとして決定することを特徴としている。
さらに、請求項5に記載の発明の駆動制御装置では、前記車両の走行エネルギーを電気エネルギーに変換して、前記電動機に電力を供給可能な発電機を備え、前記制御部は、前記最大出力導出部が導出した前記蓄電器の最大出力と、前記発電機が前記電動機に供給可能な電力との和に応じて、前記制御ゲインを決定することを特徴としている。
さらに、請求項6に記載の発明の駆動制御装置では、前記車両の走行エネルギーを電気エネルギーに変換して、前記電動機に電力を供給可能な発電機を備え、前記第2ゲイン領域決定部は、前記最大出力導出部が導出した前記蓄電器の最大出力と、前記発電機が前記電動機に供給可能な電力との和に応じて、前記第2ゲイン領域を決定することを特徴としている。
さらに、請求項7に記載の発明の駆動制御装置では、前記制御部は、前記電動機の回転数が前記目標回転数に到達するまでに要する目標到達時間に応じた第3ゲイン領域を決定する第3ゲイン領域決定部(例えば、実施の形態での第3ゲイン領域決定部325)を有し、前記制御ゲイン決定部は、前記第3ゲイン領域と前記第1共通ゲイン領域が共通する全ゲイン共通領域が存在する場合、当該全ゲイン共通領域で前記制御ゲインを決定することを特徴としている。
さらに、請求項8に記載の発明の駆動制御装置では、前記制御ゲイン決定部は、前記全ゲイン共通領域で最大のゲインを前記制御ゲインとして決定することを特徴している。
請求項1〜8に記載の発明の駆動制御装置によれば、電動機の回転数を目標回転数に同期させる際、蓄電器に高い負荷をかけずに電動機を制御することができる。
請求項3、4、7及び8に記載の発明の駆動制御装置によれば、電動機の回転数制御に関する応答性及び蓄電器の状態の双方にとって適切な制御ゲインで、電動機の回転数を目標回転数に同期させることができる。
駆動装置を適用可能な車両の一実施形態であるハイブリッド車両の概略構成を示すブロック図 駆動装置の縦断面図 図2に示す駆動装置の部分拡大図 駆動装置がフレームに搭載された状態を示す斜視図 車両の停車中における駆動装置の共線図 駆動装置がドライブ側となって前進走行する場合の駆動装置の共線図 駆動装置がコースト側となって前進走行する場合であって電動機が停止する場合の駆動装置の共線図 駆動装置がコースト側となって前進走行する場合であって電動機が回生する場合の駆動装置の共線図 車両3の走行状態における電動機2A、2Bの状態と切離機構の状態を示した図 車両3の走行状態における電動機2A、2Bの状態と切離機構の状態を示した図 マネジメントECU9の内部構成を示すブロック図 第1ゲイン領域決定部321が用いる第1マップの一例を示す図 電動機2A、2Bを回転数合わせする際のゲイン毎のオーバーシュートを示す図 第2ゲイン領域決定部323が用いる第2マップの一例を示す図 第3ゲイン領域決定部325が用いる第3マップの一例を示す図 第1〜第3ゲイン領域G1〜G3に応じた共通ゲイン領域と最適ゲインGoの関係の例を示す図 第1〜第3ゲイン領域G1〜G3に応じた共通ゲイン領域と最適ゲインGoの関係の例を示す図 マネジメントECU9が最適ゲインGoを決定する際のフローチャート 駆動装置を適用可能な車両の他の実施形態であるハイブリッド車両の概略構成を示すブロック図 特許文献1に記載のハイブリッド車両の全体図 特許文献1に記載のハイブリッド車両に用いられるトルク伝達機構図 図21に示したハイブリッド車両が備える回転数制御機構が行うモータの回転数制御を示すタイムチャート 電池の最大出力と残容量と温度の相関関係の一例を示すグラフ
以下、この発明の一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
駆動装置1は、電動機2A、2Bを車軸駆動用の駆動源とするものであり、例えば、図1に示すような駆動システムの車両3に用いられる。
図1に示す車両3は、内燃機関4と電動機5が直列に接続された駆動ユニット6を車両前部に有するハイブリッド車両であり、この駆動ユニット6の動力がトランスミッション7及び主駆動軸8を介して前輪Wfに伝達される一方で、この駆動ユニット6と別に車両後部に設けられた駆動装置1の動力が後輪Wr(RWr、LWr)に伝達されるようになっている。駆動ユニット6の電動機5と後輪Wr側の駆動装置1の電動機2A、2Bは、図示しないPDU(パワードライブユニット)を介してバッテリ201に接続され、バッテリ201からの電力供給と、バッテリ201へのエネルギー回生がPDUを介して行われるようになっている。バッテリECU203は、バッテリ201の温度及びSOCの情報を取得する。なお、バッテリ201のSOCは、初期SOC及び電流積算による方法によって推定される。マネジメントECU(MG ECU)9は、駆動装置1に含まれる電動機2A、2B及び油圧ブレーキ60A、60Bの各動作を制御する。
図2は、駆動装置1の全体の縦断面図を示すものであり、同図において、10A、10Bは、車両3の後輪Wr側の左右の車軸であり、車幅方向に同軸上に配置されている。駆動装置1の減速機ケース11は全体が略円筒状に形成され、その内部には、車軸駆動用の電動機2A、2Bと、この電動機2A、2Bの駆動回転を減速する遊星歯車式減速機12A、12Bとが、車軸10A、10Bと同軸上に配置されている。この電動機2A及び遊星歯車式減速機12Aは左後輪LWrを制御し、電動機2B及び遊星歯車式減速機12Bは右後輪RWrを制御し、電動機2A及び遊星歯車式減速機12Aと電動機2B及び遊星歯車式減速機12Bは、減速機ケース11内で車幅方向に左右対称に配置されている。そして、減速機ケース11は、図4に示すように、車両3の骨格となるフレームの一部であるフレーム部材13の支持部13a、13bと、不図示の駆動装置1のフレームで支持されている。支持部13a、13bは、車幅方向でフレーム部材13の中心に対し左右に設けられている。なお、図4中の矢印は、駆動装置1が車両3に搭載された状態における位置関係を示している。
減速機ケース11の左右両端側内部には、それぞれ電動機2A、2Bのステータ14A、14Bが固定され、このステータ14A、14Bの内周側に環状のロータ15A、15Bが回転可能に配置されている。ロータ15A、15Bの内周部には車軸10A、10Bの外周を囲繞する円筒軸16A、16Bが結合され、この円筒軸16A、16Bが車軸10A、10Bと同軸で相対回転可能となるように減速機ケース11の端部壁17A、17Bと中間壁18A、18Bに軸受19A、19Bを介して支持されている。また、円筒軸16A、16Bの一端側の外周であって減速機ケース11の端部壁17A、17Bには、ロータ15A、15Bの回転位置情報をマネジメントECU9にフィードバックするためのレゾルバ20A、20Bが設けられている。なお、マネジメントECU9は、レゾルバ20A、20Bからの信号に基づいて、から電動機2A、2Bの回転数を検出できる。
また、遊星歯車式減速機12A、12Bは、サンギヤ21A、21Bと、このサンギヤ21に噛合される複数のプラネタリギヤ22A、22Bと、これらのプラネタリギヤ22A、22Bを支持するプラネタリキャリア23A、23Bと、プラネタリギヤ22A、22Bの外周側に噛合されるリングギヤ24A、24Bと、を備え、サンギヤ21A、21Bから電動機2A、2Bの駆動力が入力され、減速された駆動力がプラネタリキャリア23A、23Bを通して出力されるようになっている。
サンギヤ21A、21Bは円筒軸16A、16Bに一体に形成されている。また、プラネタリギヤ22A、22Bは、例えば図3に示すように、サンギヤ21A、21Bに直接噛合される大径の第1ピニオン26A、26Bと、この第1ピニオン26A、26Bよりも小径の第2ピニオン27A、27Bを有する2連ピニオンであり、これらの第1ピニオン26A、26Bと第2ピニオン27A、27Bが同軸にかつ軸方向にオフセットした状態で一体に形成されている。このプラネタリギヤ22A、22Bはプラネタリキャリア23A、23Bに支持され、プラネタリキャリア23A、23Bは、軸方向内側端部が径方向内側に伸びて車軸10A、10Bにスプライン嵌合され一体回転可能に支持されるとともに、軸受33A、33Bを介して中間壁18A、18Bに支持されている。
なお、中間壁18A、18Bは電動機2A、2Bを収容する電動機収容空間と遊星歯車式減速機12A、12Bを収容する減速機空間とを隔て、外径側から内径側に互いの軸方向間隔が広がるように屈曲して構成されている。そして、中間壁18A、18Bの内径側、且つ、遊星歯車式減速機12A、12B側にはプラネタリギヤ22A、22Bを支持する軸受33A、33Bが配置されるとともに中間壁18A、18Bの外径側、且つ、電動機2A、2B側にはステータ14A、14B用のバスリング41A、41Bが配置されている(図2参照)。
リングギヤ24A、24Bは、その内周面が小径の第2ピニオン27A、27Bに噛合されるギヤ部28A、28Bと、ギヤ部28A、28Bより小径で減速機ケース11の中間位置で互いに対向配置される小径部29A、29Bと、ギヤ部28A、28Bの軸方向内側端部と小径部29A、29Bの軸方向外側端部を径方向に連結する連結部30A、30Bとを備えて構成されている。この実施形態の場合、リングギヤ24A、24Bの最大半径は、第1ピニオン26A、26Bの車軸10A、10Bの中心からの最大距離よりも小さくなるように設定されている。小径部29A、29Bは、それぞれ後述する一方向クラッチ(ワンウェイクラッチ)50のインナーレース51とスプライン嵌合し、リングギヤ24A、24Bは一方向クラッチ50のインナーレース51と一体回転するように構成されている。
ところで、減速機ケース11とリングギヤ24A、24Bの間には円筒状の空間部が確保され、その空間部内に、リングギヤ24A、24Bに対する制動手段を構成する油圧ブレーキ60A、60Bが第1ピニオン26A、26Bと径方向でラップし、第2ピニオン27A、27Bと軸方向でラップして配置されている。油圧ブレーキ60A、60Bは、減速機ケース11の内径側で軸方向に伸びる筒状の外径側支持部34の内周面にスプライン嵌合された複数の固定プレート35A、35Bと、リングギヤ24A、24Bの外周面にスプライン嵌合された複数の回転プレート36A、36Bが軸方向に交互に配置され、これらのプレート35A、35B,36A、36Bが環状のピストン37A、37Bによって係合及び開放操作されるようになっている。ピストン37A、37Bは、減速機ケース11の中間位置から内径側に延設された左右分割壁39と、左右分割壁39によって連結された外径側支持部34と内径側支持部40間に形成された環状のシリンダ室38A、38Bに進退自在に収容されており、シリンダ室38A、38Bへの高圧オイルの導入によってピストン37A、37Bを前進させ、シリンダ室38A、38Bからオイルを排出することによってピストン37A、37Bを後退させる。なお、油圧ブレーキ60A、60Bは図4に示すように、前述したフレーム部材13の支持部13a、13b間に配置されたオイルポンプ70に接続されている。
また、さらに詳細には、ピストン37A、37Bは、軸方向前後に第1ピストン壁63A、63Bと第2ピストン壁64A、64Bを有し、これらのピストン壁63A、63B,64A、64Bが円筒状の内周壁65A、65Bによって連結されている。したがって、第1ピストン壁63A、63Bと第2ピストン壁64A、64Bの間には径方向外側に開口する環状空間が形成されているが、この環状空間は、シリンダ室38A、38Bの外壁内周面に固定された仕切部材66A、66Bによって軸方向前後に仕切られている。減速機ケース11の左右分割壁39と第2ピストン壁64A、64Bの間は高圧オイルが直接導入される第1作動室とされ、仕切部材66A、66Bと第1ピストン壁63A、63Bの間は、内周壁65A、65Bに形成された貫通孔を通して第1作動室と導通する第2作動室とされている。第2ピストン壁64A、64Bと仕切部材66A、66Bの間は大気圧に導通している。
この油圧ブレーキ60A、60Bでは、第1作動室と第2作動室に高圧オイルが導入され、第1ピストン壁63A、63Bと第2ピストン壁64A、64Bに作用するオイルの圧力によって固定プレート35A、35Bと回転プレート36A、36Bを相互に押し付けが可能である。したがって、軸方向前後の第1,第2ピストン壁63A、63B,64A、64Bによって大きな受圧面積を稼ぐことができるため、ピストン37A、37Bの径方向の面積を抑えたまま固定プレート35A、35Bと回転プレート36A、36Bに対する大きな押し付け力を得ることができる。
この油圧ブレーキ60A、60Bの場合、固定プレート35A、35Bが減速機ケース11から伸びる外径側支持部34に支持される一方で、回転プレート36A、36Bがリングギヤ24A、24Bに支持されているため、両プレート35A、35B,36A、36Bがピストン37A、37Bによって押し付けられると、両プレート35A、35B,36A、36B間の摩擦係合によってリングギヤ24A、24Bに制動力が作用し固定され、その状態からピストン37A、37Bによる係合が開放されると、リングギヤ24A、24Bの自由な回転が許容される。
また、軸方向で対向するリングギヤ24A、24Bの連結部30A、30B間にも空間部が確保され、その空間部内に、リングギヤ24A、24Bに対し一方向の動力のみを伝達し他方向の動力を遮断する一方向クラッチ50が配置されている。一方向クラッチ50は、インナーレース51とアウターレース52との間に多数のスプラグ53を介在させたものであって、そのインナーレース51がスプライン嵌合によりリングギヤ24A、24Bの小径部29A、29Bと一体回転するように構成されている。またアウターレース52は、内径側支持部40により位置決めされるとともに、回り止めされている。一方向クラッチ50は、車両3が前進する際に係合してリングギヤ24A、24Bの回転をロックするように構成されている。より具体的に、一方向クラッチ50は、リングギヤ24A、24Bに作用するトルクの作用方向によってリングギヤ24A、24Bをロック又は切り離すように構成されており、車両3が前進する際のサンギヤ21A、21Bの回転方向を正転方向とするとリングギヤ24A、24Bに逆転方向のトルクが作用する場合にリングギヤ24A、24Bの回転をロックする。
次に、このように構成された駆動装置1の制御について説明する。なお、図5〜図8は各状態における共線図を表わし、左側のS、Cはそれぞれ電動機2Aに連結された遊星歯車式減速機12Aのサンギヤ21A、車軸10Aに連結されたプラネタリキャリア23A、右側のS、Cはそれぞれ電動機2Bに連結された遊星歯車式減速機12Bのサンギヤ21B、車軸10Bに連結されたプラネタリキャリア23B、Rはリングギヤ24A、24B、BRKは油圧ブレーキ60A、60B、OWCは一方向クラッチ50を表わす。以下の説明において前進時のサンギヤ21A、21Bの回転方向を正転方向とする。また、図中、停車中の状態から上方が正転方向の回転、下方が逆転方向の回転であり、矢印は、上方が正転方向のトルクを表し、下方が逆転方向のトルクを表す。
図5は、車両3の停車中における共線図である。このとき、電動機2A、2Bは停止するとともに車軸10A、10Bは停止しているため、いずれの要素にもトルクは作用していない。
図6は、車両3が駆動装置1の電動機2A、2Bのモータトルクにより前進走行する場合、即ち駆動装置1がドライブ側となって車両3が前進する場合における共線図である。電動機2A、2Bを駆動すると、サンギヤ21A、21Bには正転方向のトルクが付加される。このとき、前述したように一方向クラッチ50によりリングギヤ24A、24Bはロックされて、逆転方向に回転しようとするリングギヤ24A、24Bに正転方向のロックトルクが付加される。これによりプラネタリキャリア23A、23Bは正転方向に回転し前進走行がなされる。なお、プラネタリキャリア23A、23Bには車軸10A、10Bからの走行抵抗が逆転方向に作用する。このように車両3の走行時には、イグニッションをONにして電動機2A、2Bのトルクをあげることで、一方向クラッチ50が機械的に係合してリングギヤ24A、24Bがロックされるので、油圧ブレーキ60A、60Bを駆動するオイルポンプ70を作動させずに車両3を発進することができる。これにより、車両3発進時の応答性を向上させることができる。
図7は、車両3が駆動ユニット6により前進走行している状態で電動機2A、2Bを停止する場合、即ち駆動装置1がコースト側で且つ電動機2A、2Bが停止する場合における共線図である。図6の状態から電動機2A、2Bを停止すると、プラネタリキャリア23A、23Bには車軸10A、10Bから前進走行を続けようとする正転方向のトルクが作用するので、リングギヤ24A、24Bには逆転方向のトルクが作用し一方向クラッチ50が開放される。従って、リングギヤ24A、24Bはプラネタリキャリア23A、23Bより早い速度で空転する。これにより、電動機2A、2Bで回生する必要がない場合に、油圧ブレーキ60A、60Bによりリングギヤ24A、24Bを固定しなければ、電動機2A、2Bは停止し、電動機2A、2Bの連れ回りを防止することができる。なお、このとき、電動機2A、2Bには正転方向のコギングトルクが作用し、コギングトルクとリングギヤ24A、24Bのフリクションと釣り合う合計トルク分は車軸10A、10Bの車軸ロスとなる。
図8は、車両3が駆動ユニット6により前進走行し、かつアクセルオフでの自然減速状態や、ブレーキにて制動減速している状態において、電動機2A、2Bにより回生する場合、即ち駆動装置1がコースト側で且つ電動機2A、2Bが回生する場合における共線図である。図6の状態から電動機2A、2Bを回生すると、プラネタリキャリア23A、23Bには車軸10A、10Bから前進走行を続けようとする正転方向のトルクが作用するので、リングギヤ24A、24Bには逆転方向のトルクが作用し一方向クラッチ50が開放される。このとき、油圧ブレーキ60A、60Bを係合してリングギヤ24A、24Bに逆転方向のロックトルクを付加することにより、リングギヤ24A、24Bは固定されるとともに電動機2A、2Bには逆転方向の回生トルクが作用する。これにより、電動機2A、2Bで回生充電することができる。
図9及び図10は、車両3の走行状態における電動機2A、2Bの状態と切離機構(一方向クラッチ50と油圧ブレーキ60A、60B)の状態を示した図である。なお、「フロント」とは前輪Wfを駆動する駆動ユニット6、「リア」とは後輪Wrを駆動する駆動装置1を表わし、○が作動(駆動、回生含む)、×が非作動(停止)を意味する。また、「MOT状態」とは、駆動装置1の電動機2A、2Bの状態を意味する。さらに「OWC」は一方向クラッチ50を意味し、「BRK」は油圧ブレーキ60A、60Bを意味する。
停車中は、駆動装置1の電動機2A、2Bは停止するとともに、前輪Wf側の駆動ユニット6、後輪Wr側の駆動装置1はいずれも停止しており、図5で説明したように切離機構も非作動状態となっている。
そして、イグニッションをONにした後、EV発進時は、後輪Wrの駆動装置1の電動機2A、2Bが駆動する。このとき、図6で説明したように、切離機構は一方向クラッチ50によりロックされ、電動機2A、2Bの動力が車軸10A、10Bに伝達される。
続いて加速時には、前輪Wf側の駆動ユニット6と後輪Wr側の駆動装置1の四輪駆動となり、このときも図6で説明したように、切離機構は一方向クラッチ50によりロックされ、電動機2A、2Bの動力が車軸10A、10Bに伝達される。
低・中速域のEVクルーズでは、モータ効率が良いため前輪Wf側の駆動ユニット6が非作動状態で、後輪Wr側の駆動装置1により後輪駆動となる。このときも図6で説明したように、切離機構は一方向クラッチ50によりロックされ、電動機2A、2Bの動力が車軸10A、10Bに伝達される。
一方、高速域の高速クルーズでは、エンジン効率が良いため前輪Wf側の駆動ユニット6による前輪駆動となる。このとき、図7で説明したように、切離機構の一方向クラッチ50が切り離される(OWCフリー)とともに油圧ブレーキ60A、60Bを作動しないため、電動機2A、2Bは停止する。
また、自然減速する場合も、図7で説明したように、切離機構の一方向クラッチ50が切り離される(OWCフリー)とともに油圧ブレーキ60A、60Bを作動しないため、電動機2A、2Bは停止する。
一方、減速回生する場合、例えば前輪Wf側の駆動ユニット6の駆動力により駆動する場合は、図8で説明したように、切離機構の一方向クラッチ50は切り離される(OWCフリー)が、油圧ブレーキ60A、60Bを係合することで、電動機2A、2Bで回生充電がなされる。
車両3が前輪駆動によって走行している状態のときに、後輪Wr側に設けられた駆動装置1の電動機2A、2Bの駆動又は回生制御を開始する場合、マネジメントECU9は、停止状態の電動機2A、2Bの回転数を上げて後輪Wrの回転と同期させる制御を行う必要がある。当該制御を「回転数合わせ」の制御という。
図9に示した車両3の走行例では、点線の楕円で示されたタイミング、すなわち、車両3が高速クルーズから減速回生に移行するときに、マネジメントECU9が回転数合わせの制御を行う。また、図10に示した車両3の走行例では、点線の楕円で示されたタイミング、すなわち、自然減速していた車両3が加速するとき及び高速クルーズ中の車両3がさらに加速するときに、マネジメントECU9が回転数合わせの制御を行う。
図9に示すように、車両3が高速クルーズ時は、前輪Wf側の駆動ユニット6が駆動している。このとき、駆動装置1の電動機2A、2Bは停止しているため、切離機構の一方向クラッチ50は切り離されている(OWCフリー)。さらに、油圧ブレーキ60A、60Bも作動していない。この状態でドライバが減速要求又は加速要求を行うと、マネジメントECU9は、回転数合わせの制御を行う。
また、図10に示すように、車両3が自然減速時も、前輪Wf側の駆動ユニット6が駆動している。このとき、駆動装置1の電動機2A、2Bは停止しているため、切離機構の一方向クラッチ50は切り離されている(OWCフリー)。さらに、油圧ブレーキ60A、60Bも作動していない。この状態でドライバが加速要求を行うと、マネジメントECU9は、回転数合わせの制御を行う。
なお、ドライバによる減速要求の有無は、図1に示したブレーキペダル踏力Brに基づいてマネジメントECU9が判断する。一方、ドライバによる加速要求の有無は、図1に示したアクセルペダル開度Apに基づいてマネジメントECU9が判断する。目標回転数Nmrは、車軸10A、10Bの回転数に基づいてマネジメントECU9が決定する。車軸10A、10Bの回転数は、図1に示した回転数センサ117a,117bからの信号に基づいてマネジメントECU9が判断する。なお、マネジメントECU9は、車両3の走行速度に基づいて目標回転数Nmrを決定しても良い。
図11は、マネジメントECU9の内部構成を示すブロック図である。図11に示すように、マネジメントECU9は、目標回転数決定部301と、回転数差算出部303と、最大出力導出部305と、マップ記憶部307と、ゲイン導出部309と、回転数同期指令生成部311とを有する。
目標回転数決定部301は、回転数センサ117a,117bから得られた車軸10A、10Bの回転数Nmsに基づいて、電動機2A、2Bの目標回転数Nmrを決定する。なお、当該車両3では、電動機2A、2Bを目標回転数Nmrで駆動したとき、車軸10A、10Bは回転数Nmsで回転する。回転数差算出部303は、目標回転数Nmrと、レゾルバ20A、20Bからの信号によってマネジメントECU9が検出した電動機2A、2Bの現時点での回転数Nmfの差ΔN(=Nmr−Nmf)を算出する。
最大出力導出部305は、バッテリECU203が取得したバッテリ201の温度Tb及びSOCの情報から、バッテリ201の最大出力Pbを導出する。なお、最大出力導出部305がバッテリ201の最大出力Pbを導出する際には、図23に示したバッテリ201の特性を示すマップが用いられる。このバッテリ特性マップには、バッテリ201の最大出力Pbと残容量(SOC)と温度Tbとが対応付けられている。
マップ記憶部307は、最大出力導出部305で用いられるバッテリ特性マップ、及びゲイン導出部309で用いられる第1〜第3マップを記憶する。第1マップでは、目標回転数決定部301が算出した回転数差ΔNと第1ゲイン領域G1とが対応している。第2マップでは、最大出力導出部305が導出したバッテリ201の最大出力Pbと第2ゲイン領域G2とが対応している。第3マップでは、電動機2A、2Bの回転数Nmfが目標回転数Nmrに到達するまでに要する時間と第3ゲイン領域G3とが対応している。
ゲイン導出部309は、第1ゲイン領域決定部321と、第2ゲイン領域決定部323と、第3ゲイン領域決定部325と、最適ゲイン決定部327とを有する。第1ゲイン領域決定部321は、マップ記憶部307が記憶する第1マップを用いて、目標回転数決定部301が算出した回転数差ΔNから第1ゲイン領域G1を決定する。第2ゲイン領域決定部323は、マップ記憶部307が記憶する第2マップを用いて、最大出力導出部305が算出した最大出力Pbから第2ゲイン領域G2を決定する。第3ゲイン領域決定部325は、マップ記憶部307が記憶する第3マップを用いて、外部から入力された目標到達時間ttから第3ゲイン領域G3を決定する。最適ゲイン決定部327は、第1〜第3ゲイン領域決定部321〜325がそれぞれ決定した第1〜第3ゲイン領域G1〜G3に基づいて最適ゲインGoを決定する。
回転数同期指令生成部311は、目標回転数決定部301が算出した回転数差ΔNにゲイン導出部309が導出した最適ゲインGoを乗算した値(ΔN・Go)に基づいて、電動機2A、2Bに対する回転数同期指令を生成する。電動機2A、2Bは、この回転数同期指令に応じた回転数合わせを行う。
図12は、第1ゲイン領域決定部321が用いる第1マップの一例を示す図である。図12に示すように、第1マップには、回転数差ΔNに対する第1ゲインに応じたオーバーシュート領域と非オーバーシュート領域とが示されている。図13に示すように、マネジメントECU9からの回転数同期指令に応じて電動機2A、2Bの回転数Nmfが目標回転数Nmrに収束するまでの間、回転数差ΔN及び設定されたゲインによっては、回転数Nmfがオーバーシュートする。電動機2A、2Bの回転数Nmfがオーバーシュートすると、後輪Wrには電動機2A、2Bから要求以上のトルクが伝達されてしまうため、ドライバビリティの点で望ましくない。したがって、第1ゲイン領域決定部321は、回転数差ΔNに応じた、電動機2A、2Bの回転数Nmfがオーバーシュートしないゲインの最大値から0までの領域を第1ゲイン領域G1として決定する。
図14は、第2ゲイン領域決定部323が用いる第2マップの一例を示す図である。図14に示すように、第2マップには、バッテリ201の出力に対する第2ゲインに応じたPb以内領域とPb超過領域とが示されている。バッテリ201は、Pb以内領域のゲインに対応する回転数同期指令に応じて電動機2A、2Bが駆動する際、電動機2A、2Bに十分な電力を供給することができる。したがって、第2ゲイン領域決定部323は、最大出力Pbに応じたPb以内領域に対応するゲインの最大値から0までの領域を第2ゲイン領域G2として決定する。
なお、車両3の走行エネルギーを電気エネルギーに変換して、電動機2A、2Bに電力を供給可能な発電機(図示せず)が車両3に設けられている場合、第2ゲイン領域決定部323は、最大出力導出部305が導出したバッテリ201の最大出力Pbと発電機が発電した電力との和に対応するゲインの最大値から0までの領域を第2ゲイン領域G2として決定する。
図15は、第3ゲイン領域決定部325が用いる第3マップの一例を示す図である。図15に示すように、第3マップには、電動機2A、2Bの回転数Nmfが目標回転数Nmrに到達するまでに要する時間に応じた目標到達時間以内領域と目標到達時間超過領域とが示されている。電動機2A、2Bの回転数Nmfは、目標到達時間以内領域のゲインに対応する回転数同期指令に応じて駆動する際、目標到達時間以内に目標回転数Nmrに到達する。したがって、第3ゲイン領域決定部325は、目標到達時間ttに応じた目標到達時間以内領域に対応するゲインの最小値から設定可能なゲインの最大値までの領域を第3ゲイン領域G3として決定する。
図16(a)及び図16(b)は、第1〜第3ゲイン領域G1〜G3に応じた共通ゲイン領域と最適ゲインGoの関係の例を示す図である。図16(a)及び図16(b)に示すように、第1〜第3ゲイン領域G1〜G3の全てに共通する領域(共通ゲイン領域)が存在する場合、最適ゲイン決定部327は、共通ゲイン領域で最大のゲインを最適ゲインGoとして決定する。
但し、図17(a)〜(c)に示すように、第1〜第3ゲイン領域G1〜G3の全てに共通する領域が存在するとは限らない。図17(a)に示した例は、第1ゲイン領域G1と第2ゲイン領域G2のみに共通する領域(共通ゲイン領域)が存在する場合である。この場合、最適ゲイン決定部327は、共通ゲイン領域で最大のゲインを最適ゲインGoとして決定する。
また、図17(b)に示した例は、第1ゲイン領域G1と第2ゲイン領域G2に共通する領域(第1共通ゲイン領域)と、第1ゲイン領域G1と第3ゲイン領域G3に共通する領域(第2共通ゲイン領域)とが存在する場合である。この場合、最適ゲイン決定部327は、第1共通ゲイン領域で最大のゲインを最適ゲインGoとして決定する。
同様に、図17(c)に示した例は、第1ゲイン領域G1と第2ゲイン領域G2に共通する領域(第1共通ゲイン領域)と、第2ゲイン領域G2と第3ゲイン領域G3に共通する領域(第2共通ゲイン領域)とが存在する場合である。この場合、最適ゲイン決定部327は、第1共通ゲイン領域で最大のゲインを最適ゲインGoとして決定する。
このように、最適ゲイン決定部327は、第1〜第3ゲイン領域G1〜G3の内、一部のゲイン領域に共通する領域がある場合、第1ゲイン領域G1と第2ゲイン領域G2に共通する領域で最大のゲインを最適ゲインGoとして決定する。
図18は、マネジメントECU9が最適ゲインGoを決定する際のフローチャートである。図18に示すように、目標回転数決定部301は、回転数センサ117a,117bから得られた車軸10A、10Bの回転数Nmsに基づいて、電動機2A、2Bの目標回転数Nmrを決定する(ステップS101)。次に、回転数差算出部303は、ステップS101で得られた目標回転数Nmrと、電動機2A、2Bの現時点での回転数Nmfの差ΔN(=Nmr−Nmf)を算出する(ステップS103)。
次に、第1ゲイン領域決定部321は、回転数差ΔNに応じた第1ゲイン領域G1を決定する(ステップS105)。次に、最大出力導出部305は、バッテリ201の温度Tb及びSOCに応じたバッテリ201の最大出力Pbを導出する(ステップS107)。次に、第2ゲイン領域決定部323は、最大出力Pbに応じた第2ゲイン領域G2を決定する(ステップS109)。次に、第3ゲイン領域決定部325は、目標到達時間ttに応じた第3ゲイン領域G3を決定する(ステップS111)。
次に、最適ゲイン決定部327は、第1〜第3ゲイン領域G1〜G3の全てに共通する領域が存在するかを判断し(ステップS113)、当該共通ゲイン領域が存在する場合はステップS115に進み、存在しない場合はステップS117に進む。ステップS115では、最適ゲイン決定部327は、第1〜第3ゲイン領域G1〜G3の全てに共通する共通ゲイン領域で最大のゲインを最適ゲインGoとして決定する。一方、ステップS117では、最適ゲイン決定部327は、第1ゲイン領域G1及び第2ゲイン領域G2に共通する共通ゲイン領域で最大のゲインを最適ゲインGoとして決定する。
以上説明したように、本実施形態では、マネジメントECU9が電動機2A、2Bに対して回転数合わせの制御を行う際、マネジメントECU9は、電動機2A、2Bに送る回転数同期指令を、回転数差ΔNに最適ゲインGoを乗算した値(ΔN・Go)に基づいて生成する。このとき、マネジメントECU9は、少なくとも、回転数差ΔNに応じた第1ゲイン領域G1と、バッテリ201の最大出力Pbに応じた第2ゲイン領域G2とに共通する共通ゲイン領域の内、最大のゲインを最適ゲインGoとして決定する。このように、最適ゲインGoは、回転数差ΔNに応じた電動機2A、2Bの回転数制御に関する応答性とバッテリ201の状態とに基づいて決定される。その結果、マネジメントECU9が電動機2A、2Bに対して回転数合わせの制御を行う際、バッテリ201には最大出力以上の出力は要求されず、かつ、電動機2A、2Bの回転数がオーバーシュートすることもない。
また、第1ゲイン領域G1と、第2ゲイン領域G2と、目標到達時間ttに応じた第3ゲイン領域G3とに共通する共通ゲイン領域が存在する場合、マネジメントECU9は、この共通ゲイン領域の内、最大のゲインを最適ゲインGoとして決定する。このように、最適ゲインGoは、回転数差ΔN及び目標到達時間ttに応じた電動機2A、2Bの回転数制御に関する応答性とバッテリ201の状態とに基づいて決定される。その結果、マネジメントECU9が電動機2A、2Bに対して回転数合わせの制御を行う際、バッテリ201には最大出力以上の出力は要求されず、電動機2A、2Bの回転数がオーバーシュートすることもなく、かつ、電動機2A、2Bの回転数は目標到達時間内に目標回転数に到達することができる。
このように、マネジメントECU9は、バッテリ201に高い負荷をかけることなく、電動機2A、2Bが適当な応答性を示すよう、回転数合わせの制御を行うことができる。
なお、本実施形態の駆動装置1には、左右の後輪Wrにそれぞれ対応した2つの電動機2A、2B及び2つの遊星歯車式減速機12A、12Bが設けられている。しかし、図19に示すように、左右の後輪Wrに共通した1つの電動機2及び遊星歯車式減速機12が設けられた形態であっても良い。但し、この場合、車両3が旋回できるよう、電動機2と車軸の間にはディファレンシャルギヤ118が設けられる。
1 駆動装置
2A 電動機
2B 電動機
4 内燃機関
5 電動機
6 駆動ユニット
7 トランスミッション
8 主駆動軸
9 マネジメントECU
201 バッテリ
203 バッテリECU
117a,117b 回転数センサ
10A 車軸
10B 車軸
11 減速機ケース
12A 遊星歯車式減速機
12B 遊星歯車式減速機
13 フレーム部材
13a 支持部
13b 支持部
16A、16B 円筒軸
18A、18B 中間壁
20A、20B レゾルバ
21A、21B サンギヤ
23A、23B プラネタリキャリア
24A、24B リングギヤ
26A、26B 第1ピニオン
27A、27B 第2ピニオン
33A、33B 軸受
41A、41B バスリング
50 一方向クラッチ
60A 油圧ブレーキ
60B 油圧ブレーキ
70 オイルポンプ
Wf 前輪
LWr 左後輪
RWr 右後輪
301 目標回転数決定部
303 回転数差算出部
305 最大出力導出部
307 マップ記憶部
309 ゲイン導出部
311 回転数同期指令生成部
321 第1ゲイン領域決定部
323 第2ゲイン領域決定部
325 第3ゲイン領域決定部
327 最適ゲイン決定部

Claims (8)

  1. 前後輪軸の一方の軸である第1の車軸に駆動力を出力可能な駆動源と、
    前記前後輪軸の他方の軸である第2の車軸に駆動力を出力可能な電動機と、
    前記電動機に電力を供給する蓄電器と、
    前記第2の車軸と前記電動機の間の動力伝達経路上に設けられ、前記第2の車軸からの回転動力を前記電動機に、又は、前記電動機からの駆動力を前記第2の車軸に伝達する動力伝達部と、を備えた車両の駆動制御装置であって、
    前記車両の速度又は前記第2の車軸の回転数に基づいて、前記電動機の目標回転数を決定する目標回転数決定部と、
    前記蓄電器の状態に応じた当該蓄電器の最大出力を導出する最大出力導出部と、
    前記駆動源からの駆動力によって前記車両が走行している状態で前記電動機の駆動又は回生制御を開始するとき、前記電動機の回転数が前記目標回転数に同期するよう前記電動機を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記最大出力導出部が導出した前記蓄電器の最大出力に応じて、前記電動機の回転数を前記目標回転数に同期させる際の制御ゲインを決定することを特徴とする駆動制御装置。
  2. 請求項1に記載の駆動制御装置であって、
    前記最大出力導出部は、前記蓄電器の温度及び残容量に基づいて当該蓄電器の最大出力を導出することを特徴とする駆動制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の駆動制御装置であって、
    前記制御部は、
    前記目標回転数と前記電動機の回転数の差に応じた第1ゲイン領域を決定する第1ゲイン領域決定部と、
    前記最大出力導出部が導出した前記蓄電器の最大出力に応じた第2ゲイン領域を決定する第2ゲイン領域決定部と、
    前記第1ゲイン領域と前記第2ゲイン領域が共通する第1共通ゲイン領域で前記制御ゲインを決定する制御ゲイン決定部と、
    を有することを特徴とする駆動制御装置。
  4. 請求項3に記載の駆動制御装置であって、
    前記制御ゲイン決定部は、前記第1共通ゲイン領域で最大のゲインを前記制御ゲインとして決定することを特徴とする駆動制御装置。
  5. 請求項1又は2に記載の駆動制御装置であって、
    前記車両の走行エネルギーを電気エネルギーに変換して、前記電動機に電力を供給可能な発電機を備え、
    前記制御部は、前記最大出力導出部が導出した前記蓄電器の最大出力と、前記発電機が前記電動機に供給可能な電力との和に応じて、前記制御ゲインを決定することを特徴とする駆動制御装置。
  6. 請求項3又は4に記載の駆動制御装置であって、
    前記車両の走行エネルギーを電気エネルギーに変換して、前記電動機に電力を供給可能な発電機を備え、
    前記第2ゲイン領域決定部は、前記最大出力導出部が導出した前記蓄電器の最大出力と、前記発電機が前記電動機に供給可能な電力との和に応じて、前記第2ゲイン領域を決定することを特徴とする駆動制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の駆動制御装置であって、
    前記制御部は、前記電動機の回転数が前記目標回転数に到達するまでに要する目標到達時間に応じた第3ゲイン領域を決定する第3ゲイン領域決定部を有し、
    前記制御ゲイン決定部は、前記第3ゲイン領域と前記第1共通ゲイン領域が共通する全ゲイン共通領域が存在する場合、当該全ゲイン共通領域で前記制御ゲインを決定することを特徴とする駆動制御装置。
  8. 請求項7に記載の駆動制御装置であって、
    前記制御ゲイン決定部は、前記全ゲイン共通領域で最大のゲインを前記制御ゲインとして決定することを特徴とする駆動制御装置。
JP2009180058A 2009-07-31 2009-07-31 車両の駆動制御装置 Expired - Fee Related JP5173960B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009180058A JP5173960B2 (ja) 2009-07-31 2009-07-31 車両の駆動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009180058A JP5173960B2 (ja) 2009-07-31 2009-07-31 車両の駆動制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011031743A true JP2011031743A (ja) 2011-02-17
JP5173960B2 JP5173960B2 (ja) 2013-04-03

Family

ID=43761257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009180058A Expired - Fee Related JP5173960B2 (ja) 2009-07-31 2009-07-31 車両の駆動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5173960B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012217302A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Honda Motor Co Ltd 車両用駆動装置
JP2013184500A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Honda Motor Co Ltd 車両用駆動装置及び車両用駆動装置の制御方法
JP2015110379A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 本田技研工業株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
CN106143113A (zh) * 2015-04-09 2016-11-23 广州汽车集团股份有限公司 一种插电式混合动力系统及其控制方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0956184A (ja) * 1995-08-10 1997-02-25 Denso Corp 電気自動車走行用モータ制御装置
JP2002186117A (ja) * 2000-12-15 2002-06-28 Nippon Yusoki Co Ltd 電気車両のモータ制御方法及びその制御装置
JP2004159422A (ja) * 2002-11-06 2004-06-03 Nissan Motor Co Ltd 車両の制御装置
JP2004230955A (ja) * 2003-01-28 2004-08-19 Honda Motor Co Ltd ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP2005287234A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Nissan Motor Co Ltd 車両の駆動力制御装置
JP2007261399A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Toyota Motor Corp ハイブリッド車およびその制御方法
JP2008239041A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Daihatsu Motor Co Ltd ハイブリッド車両
JP2009286185A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Toyota Motor Corp 走行制御装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0956184A (ja) * 1995-08-10 1997-02-25 Denso Corp 電気自動車走行用モータ制御装置
JP2002186117A (ja) * 2000-12-15 2002-06-28 Nippon Yusoki Co Ltd 電気車両のモータ制御方法及びその制御装置
JP2004159422A (ja) * 2002-11-06 2004-06-03 Nissan Motor Co Ltd 車両の制御装置
JP2004230955A (ja) * 2003-01-28 2004-08-19 Honda Motor Co Ltd ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP2005287234A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Nissan Motor Co Ltd 車両の駆動力制御装置
JP2007261399A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Toyota Motor Corp ハイブリッド車およびその制御方法
JP2008239041A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Daihatsu Motor Co Ltd ハイブリッド車両
JP2009286185A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Toyota Motor Corp 走行制御装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012217302A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Honda Motor Co Ltd 車両用駆動装置
JP2013184500A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Honda Motor Co Ltd 車両用駆動装置及び車両用駆動装置の制御方法
JP2015110379A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 本田技研工業株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
CN106143113A (zh) * 2015-04-09 2016-11-23 广州汽车集团股份有限公司 一种插电式混合动力系统及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5173960B2 (ja) 2013-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5280961B2 (ja) 車両の駆動制御装置
JP5520953B2 (ja) 車両
JP5226627B2 (ja) 車両の駆動制御装置
WO2011013828A1 (ja) 車両の駆動制御装置
JP5568602B2 (ja) 車両用駆動装置
JP5275166B2 (ja) 駆動装置の油圧制御装置
JP5750395B2 (ja) 車両用駆動装置
WO2013146484A1 (ja) 車両用駆動装置
JP2013212726A (ja) 車両用駆動装置
JP5836181B2 (ja) 車両用駆動装置及び車両用駆動装置の制御方法
JP5173960B2 (ja) 車両の駆動制御装置
JP5306302B2 (ja) 車両の駆動装置
JP5948109B2 (ja) 車両用駆動装置
JP5977982B2 (ja) 車両用駆動装置
JP6014346B2 (ja) 車両用駆動装置
JP5965677B2 (ja) 車両用駆動装置及び車両用駆動装置の制御方法
JP6274837B2 (ja) 電動車両
JP5657068B2 (ja) 車両用駆動装置
JP5914115B2 (ja) 車両用駆動装置
JP2011031745A (ja) 車両の駆動制御装置
JP6694314B2 (ja) 車両用駆動装置
JP6025901B2 (ja) 車両用駆動装置
JP5927006B2 (ja) 車両用駆動装置
JP5501511B2 (ja) 車両の駆動装置
JP6302628B2 (ja) 駆動装置及び駆動装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5173960

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees