JP2004159422A - 車両の制御装置 - Google Patents

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晋 小宮山
Hiroshi Iwano
岩野  浩
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武蔵 山口
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】目標駆動力の達成と良好な燃費とを両立させるための車両の制御装置に関する
【解決手段】電動モータ1と発電装置6と蓄電装置4とを備え、車両の運転条件を検出する運転条件検出手段と、運転条件に基づいて電動モータ1の消費電力を算出する消費電力算出手段と、該消費電力に対し所定の応答速度で追随するような電力を発電装置6に発生させるための目標発電電力を算出する目標発電電力算出手段と、蓄電装置4の入出力能力を検出する入出力能力検出手段と、入出力能力に基づいて目標発電電力の応答速度を決定する応答速度決定手段と、を備えた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
車両の制御装置に関し、特に目標駆動力の達成と良好な燃費とを両立させるための車両の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両において、特開2000−253507に記載の発明のように、車両を駆動するための電動モータと、電動モータに供給するための電力を発電する発電装置と、発電装置の発電した電力を蓄えるバッテリと、を搭載したハイブリッド車両が知られている。このようなハイブリッド車両の制御装置として、電動モータの消費電力に追随するような電力を発電装置に発生させるものが公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
消費電力に対する発電電力の応答速度を大きく設定しておくと、車両の運転条件(車速、アクセル開度等)が変化して消費電力が増加する過渡運転時に発電装置の発電効率が一時的に悪化することがあり、燃費性能上好ましくない。一方、消費電力に対する発電電力の応答速度を小さく設定しておくと、消費電力が増加する過渡運転時にバッテリから出力すべき電力が一時的に増加する。この電力がバッテリの許容出力を超えた場合は所望の車両駆動力が得られなくなり、車両運転者に違和感を与える。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車速やアクセル開度などの運転条件から電動モータの消費電力を算出し、前記電動モータの消費電力に所定の応答速度で追従するような電力を発電装置に発生させるための目標電力算出手段を算出し、蓄電装置の入出力能力に基づいて前記目標発電電力の応答速度を決定することを特徴とする。
【0005】
【発明の作用及び効果】
本発明によると、目標駆動出力の達成と良好な燃費の両立を図ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0007】
図1は本発明の第1の実施形態の構成を示すシステム図である。
【0008】
車両を駆動するための電動モータ1は、ファイナルギヤ2を介して車両の駆動軸3に連結される。この電動モータ1は三相交流電流を供給されることで駆動する同期電動機である。この三相交流はバッテリ4からの直流電流をインバータ5によって三相交流電流に変換され供給される。この電動モータ1には、電動モータ1の回転速度を検出する回転速度センサ20が取り付けられている。駆動軸3には車両の速度を検出する車速センサ25が、運転室(図示せず)には運転者のアクセル踏み込み量を検出するアクセル開度センサ26が、それぞれ備えられている。
【0009】
バッテリ4には、燃料(水素)と酸素とを反応させて発電を行う燃料電池6が接続されている。電動モータ1の消費する電力が燃料電池6が発電する電力より小さい場合は余剰の電力によってバッテリ4が充電され、電動モータ1の消費する電力が燃料電池6の発電する電力より大きい場合は不足する電力がバッテリ4からの放電によって補われる。このバッテリ4には、バッテリ4の端子電圧を検出する電圧センサ21、入出力電流を検出する電流センサ22、バッテリ温度を検出する温度センサ23が取り付けられている。
【0010】
燃料電池6には、燃料電池6の発電セルに空気中の酸素を供給するためのポンプ7が取り付けられている。このポンプ7はポンプ駆動モータ8によって駆動される。ポンプ駆動モータ8にはバッテリ4から電力が供給されており、駆動回路9で供給電力を調整することによってポンプ駆動モータ8の出力を制御することができる。ポンプ駆動モータ8の出力を大きくすると燃料電池6に供給される酸素量が増加して燃料電池6の発電電力が大きくなる。従って、ポンプ駆動モータ8への供給電力を駆動回路9にて制御することで燃料電池6の発電電力を制御することができる。なお、燃料供給量は酸素供給量に応じた最適な量に調整されるようになっている。この燃料電池6には、燃料電池6の発電電力を検出する電力センサ24が取り付けられている。
【0011】
モータコントローラ30は、回転速度センサ20の検出信号と車両の目標駆動出力とに基づいて電動モータ1の目標トルクを算出し、これを実現するための制御信号をインバータ5へ送る制御装置である。
【0012】
バッテリコントローラ31は、電圧センサ21及び電流センサ22の検出信号の履歴と、温度センサ23の検出信号とに基づいてバッテリ4の入出力可能電力を算出する制御装置である。
【0013】
燃料電池コントローラ32は、電力センサ24の検出信号と目標発電電力とに基づいてポンプ駆動モータ8への供給電力を算出し、これを実現するための制御信号を駆動回路9へ送る制御装置である。
【0014】
統合コントローラ33は、車速センサ25とアクセル開度センサ26の検出信号とに基づいて車両の目標駆動出力を算出する他、目標駆動出力とバッテリコントローラ31が算出した入出力可能電力とに基づいて燃料電池の目標発電電力を算出する制御装置である。
【0015】
図2は、統合コントローラ33が所定時間毎に実行する処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【0016】
まず、統合コントローラ33内に備えられたメモリに保存されたデータから、車速VSP、アクセル開度APS、バッテリ4の入力可能電力Pblc、バッテリ4の出力可能電力Pbld、それぞれの値を読み出す(処理S1)。車速VSPはアクセル開度センサ26の検出信号を所定時間毎にサンプリングした値である。アクセル開度APSはアクセル開度センサ26の検出信号を所定時間毎にサンプリングした値である。バッテリ4の入力可能電力Pblc及び出力可能電力Pbldはバッテリコントローラ31から所定時間毎に送られてくる値である。いずれも最新の値が統合コントローラ33内のメモリに保存されている。
【0017】
次に、読み出した車速VSPとアクセル開度APSとに基づいて、車両の目標駆動出力tPを算出する(処理S2)。具体的には、VSPとAPSとを対応させた制御マップから目標駆動出力tPの値を読み出す。読み出した目標駆動出力tPの値は、本フローチャートの処理が終了した時点でモータコントローラ30に送られる。
【0018】
次に、目標駆動出力tPdを電動モータ1の効率値で除算して電動モータ1の消費電力Pを算出する(処理S3)。
【0019】
次に、算出された消費電力Pに基づいて、燃料電池6の目標発電電力の基本値tPgbを算出する(処理S4)。本実施の形態では、基本的に電動モータ1で消費される電力を過不足がないように燃料電池6で発電させる。従って、目標発電電力基本値tPgbを消費電力Pに一致させるよう制御する。ただし、バッテリ4の蓄電状態に応じて目標発電電力基本値tPgbを多少オフセットさせてもよい。例えば、バッテリ4の蓄電状態が望ましい範囲より満充電側にある場合は目標発電電力基本値tPgbを消費電力Pよりマイナス側にオフセットさせ、消費電力Pよりも少ない値で発電を行う。これとは逆に、バッテリ4の蓄電状態が少ない場合は目標発電電力基本値tPgbを消費電力Pよりプラス側にオフセットさせ、消費電力Pよりも大きな値で発電を行う。このオフセットによってより効率の良い車両の駆動が行える。
【0020】
次に、目標発電電力基本値tPgbから現在の目標発電電力tP(前回本ルーチンを実行した際に算出した値を目標発電電力tPとする)を減じて、偏差dPを算出する(処理S5)。
【0021】
次に、演算された偏差dPが0より大きいか(目標発電電力tPが増加している場合)否か(目標発電電力tPが減少している場合)を判断する(処理S6)。偏差dPが0より大きい場合は処理S7に進み、偏差dPが0以下の場合は処理S9に進む。
【0022】
偏差dPが0より大きい場合は目標発電電力tPが増加している、すなわち電動モータ1が偏差dPと出力可能電力Pbldとに基づいて遅れ処理フィルタの時定数τを算出する(処理S7)。具体的には、dPとPbldとを対応させた制御マップから時定数τの値を読み出す。この時定数τは偏差dPが小さいほど値が大きくなり、出力可能電力Pbldが大きいほど値が大きくなる。なお、前述したように目標発電電力基本値tPgbをオフセットさせている場合は出力可能電力Pbldの代わりに出力可能電力Pbldからオフセット値を減じた値を使用する。
【0023】
次に、目標発電電力基本値tPgbを、時定数τを用いたフィルタ処理を施して目標発電電力tPを算出する(処理S8)。このフィルタ処理は入力波形の高周波成分を除去するためのものであり、時定数τによって除去する周波数帯域が定まる。このフィルタ処理によって目標発電電力基本値tPgbに対し時定数τによって定まる応答速度で追随する目標発電電力tPが算出される。
【0024】
この時定数τは値が大きいほど目標発電電力tPの応答速度は小さくなる(図3参照)。
【0025】
なお、算出した目標発電電力tPは、本フローチャートの処理が終了した時点で燃料電池コントローラ32へ送られる。
【0026】
処理S6で偏差dPが0以下だった場合は、目標発電電力基本値tPgbにフィルタ処理を施して目標発電電力tPを算出する(処理S9)。このフィルタ処理で用いるフィルタは処理S8のフィルタ処理と同様であるが、時定数は一定値に固定されている。例えば、S7の処理と同様に偏差dPと入力可能電力Pblcとに基づいた時定数τを求めるようにしても良いが、偏差dPが負である場合(目標発電電力tPの減少時である場合)は応答速度が常に大きくても問題はないので、本実施の形態では時定数の値を固定したフィルタを使用している。なお、より簡易的にするために目標発電電力基本値tPgbをそのまま目標発電電力tPとしてもよい。また、算出した目標発電電力tPの値は、本フローチャートの処理が終了した時点で燃料電池コントローラ32へ送られる。
【0027】
図4は、燃料電池コントローラ32が所定時間毎に実行する処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【0028】
まず、燃料電池コントローラ32内に備えられたメモリに保存された燃料電池6の発電電力P、目標発電電力tP、それぞれの値を読み込む(処理S20)。発電電力Pは電力センサ24の検出信号を所定時間毎にサンプリングした値である。目標発電電力tPは統合コントローラ33から所定時間毎に送られてくる値である。いずれも最新の値が燃料電池コントローラ33内のメモリに保存されている。
【0029】
次に、目標発電電力tPから発電電力Pを減算した値(偏差)に、比例ゲインKを乗じて得た補正電力値を、現在のポンプ駆動モータ8の供給電力Ppmに加算して、供給電力Ppmを算出する(処理S21)。燃料電池コントローラ33は、算出した供給電力Ppmを実現するせるための制御信号を生成する。この制御信号を駆動回路9に送りポンプ駆動モータ8へ供給電力Ppmを出力することで、燃料電池6の発生する電力を制御する。
【0030】
なお、本実施の形態では上記のように比例補正のみを行うフィードバック制御を示したが、比例積分補正あるいは比例積分微分補正を行うフィードバック制御を行ってもよい。
【0031】
図5は、バッテリコントローラ31が所定時間毎に実行する処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【0032】
まず、バッテリコントローラ31内に備えられたメモリに保存されたバッテリ4の端子電圧E、入出力電流I、バッテリ温度T、それぞれの値を読み込む(処理S30)。端子電圧Eは電圧センサ21の検出信号を所定時間毎にサンプリングした値である。入出力電流Iは電流センサ22の検出信号を所定時間毎にサンプリングした値である。バッテリ温度Tは温度センサ23の検出信号を所定時間毎にサンプリングした値である。いずれも最新の値がバッテリコントローラ31内のメモリに保存されている。
【0033】
次に、端子電圧Eに入出力電流Iを乗算して得られた入出力電力値を積算した値からバッテリ4の蓄電状態SOCを算出する(処理S31)。
【0034】
次に、蓄電状態SOCとバッテリ温度Tとに基づいてバッテリ4の入力可能電力Pblcと出力可能電力Pbldとを算出する(処理S32)。具体的には、蓄電状態SOCとバッテリ温度Tとを対応させた制御マップから入力可能電力Pblcと出力可能電力Pbldとの値を読み出す。入力可能電力Pblcは、蓄電状態SOCが低いほど値が大きくなり、バッテリ温度Tが高いほど値が大きくなる。出力可能電力Pbldは、蓄電状態SOCが高いほど値が大きくなり、バッテリ温度Tが高いほど値が大きくなる。算出された入力可能電力Pblcと出力可能電力Pbldは、本フローチャートの処理が終わると統合コントローラ33に送られる。
【0035】
図6は、モータコントローラ30が所定時間毎に実行する処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【0036】
まず、モータコントローラ30内に備えられたメモリに保存された駆動モータ1の回転速度N、目標駆動出力tP、の値を読み込む(処理S40)。回転速度Nは回転速度センサ20の検出信号を所定時間毎にサンプリングした値である。目標駆動出力tPは統合コントローラ33から所定時間毎に送られてくる値である。いずれもモータコントローラ30内のメモリに最新の値が保存されている。
【0037】
次に、目標駆動出力tPを回転速度Nmで除算して駆動モータ1の目標トルクtTを算出する(処理S41)。モータコントローラ30は、算出された目標トルクtTを実現するための制御信号(PWM信号)を生成し、この制御信号をインバータ5に送ることで駆動モータ1のトルクを制御する。
【0038】
上記のように構成された本発明の第1の実施の形態の車両の制御装置では、従来の車両の制御装置において、例えば車両の運転条件(車速VSP、アクセル開度APS)が変化して目標発電電力基本値tPgbが増加したときに、応答速度を大きくして目標発電電力tPを追随させると、目標発電電力tPと発電電力Pとの偏差が一時的に大きくなるため、偏差に応じてポンプ駆動モータ8への供給電力Ppmも一時的に大きく(オーバーシュート)なる(図7参照)。発電電力Pgが目標発電電力tPに到達すると供給電力Ppmも定常値に収束するが、偏差が大きく供給電力Ppmが過渡的にオーバーシュートしている間は、システム全体の効率は定常時よりも悪化しているので、燃費上好ましくない。
【0039】
これに対して、目標発電電力tPを小さな応答速度で追随させると、供給電力Ppmのオーバーシュートを回避することができるが、駆動モータ1の消費電力Pに対する発電電力Pの不足分が一時的に大きくなるため、バッテリ4から出力すべき電力も一時的に大きくなる。この電力がバッテリ4の出力可能電力Pbldを超えると目標駆動出力tPを達成することができなくなり、やはり効率が悪化してしまう。
【0040】
以上のように構成した第1の実施の形態の車両の制御装置では、バッテリ4の出力可能電力Pbldに応じた時定数τを算出し、この時定数τを用いたフィルタ処理を行って目標発電電力tPの応答速度を決定するので、過渡的なオーバーシュートを起こりにくくし、さらに、バッテリ4の出力可能電力Pbldから目標発電電力変化量の上限値dPglを算出し、この上限値を超えないよう制御するので、目標駆動出力tPの達成と良好な燃費の両立を図ることができる。
【0041】
次に、本発明の第2の実施の形態の車両の制御装置について、図面を参照に説明する。
【0042】
図8は本発明の第2の実施形態の構成を示すシステム図である。
【0043】
第2の実施の形態の車両では、第1の実施形態と比較すると、燃料電池6の代わりにエンジン10と発電機11とを備え、エンジン10の駆動力によって発電機11を駆動し発電を行うことで電力を供給する点が相違する。なお、第1の実施の形態と同一の動作をする構成には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0044】
エンジン10の出力軸14には発電機11が連結されている。このエンジン10は吸入空気量を任意に調整可能な電制スロットル弁13を備えており、電制スロットル弁13によって吸入空気量を制御することでエンジン10の出力を制御することができる。
【0045】
発電機11はインバータ12を介してバッテリ4に電気的に接続されている。この発電機11の回転速度を検出する回転速度センサ27が取り付けられている。
【0046】
発電コントローラ34は、回転速度センサ20の検出信号と車両の目標駆動出力とに基づいて電動モータ1の目標トルクを算出し、これを実現するための制御信号をインバータ5に送る。
【0047】
統合コントローラ33は、車速センサ25とアクセル開度センサ26の検出信号とに基づいて車両の目標駆動出力を算出する他、目標駆動出力と発電機11の発電電力とバッテリコントローラ31が算出した入出力可能電力とに基づいて燃料電池6の目標発電電力を算出する。
【0048】
図9は、統合コントローラ33が所定時間毎に実行する処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【0049】
まず、統合コントローラ33内に備えられたメモリから、車速VSP、アクセル開度APS、バッテリ4の入力可能電力Pblc、バッテリ4の出力可能電力Pbldを読み込む(処理S51)。前述したように、車速VSP、アクセル開度APS、バッテリ4の入力可能電力Pblc、バッテリ4の出力可能電力Pbldの各値は最新の値が保存されている。
【0050】
次に、車速VSPとアクセル開度APSとに基づいて車両の目標駆動出力tPを算出する(処理S52)。これは前述した図2の処理S2と同様の処理を行い算出する。
【0051】
次に、目標駆動出力tPを電動モータ1の効率で除算して電動モータ1の消費電力Pを算出する(処理S53)。
【0052】
次に、消費電力Pに基づいて燃料電池6の目標発電電力の基本値tPgbを算出する(処理S54)。これは前述した図2の処理S4と同様の処理を行い算出する。
【0053】
次に、目標発電電力基本値tPgbから現在の目標発電電力tP(前回本ルーチンを実行した際に算出した値を目標発電電力tPとする)を減じて、偏差dPを算出する(処理S55)。
【0054】
次に、偏差dPが0より大きいか否かを判断する(処理S56)。偏差dPが0より大きい場合は処理S57に進み、偏差dPが0以下である場合は処理S61に進む。
【0055】
偏差dPが0より大きい場合は、偏差dPと出力可能電力Pbldとに基づいて目標発電電力変化量の上限値dPglを算出する(処理S57)。具体的には、偏差dPと出力可能電力Pbldとを対応させた制御マップから目標発電電力変化量の上限値dPglの値を読み出す。目標発電電力変化量上限値dPglは、偏差dPが小さいほど値が小さくなり、出力可能電力Pbldが小さいほど値が小さくなる。
【0056】
次に、偏差dPが目標発電電力変化量上限値dPglより小さいか否かを判断する(処理S58)。偏差dPが目標発電電力変化量上限値dPglより小さい場合は処理S59に進み、偏差dPが目標発電電力変化量上限値dPgl以上である場合は処理S60に進む。
【0057】
偏差dPが目標発電電力変化量上限値dPglより小さい場合は、目標発電電力基本値tPgbをそのまま目標発電電力tPとする(処理S59)。
【0058】
偏差dPが目標発電電力変化量上限値dPgl以上である場合には、現在の目標発電電力tPに目標発電電力変化量上限値dPglを加算して新たな目標発電電力tPを算出する(処理S60)。目標発電電力tPの応答速度は、目標発電電力変化量上限値dPglが小さいほど小さくなる。
【0059】
処理S56で偏差dPが0以下であった場合は、目標発電電力基本値tPgbをそのまま目標発電電力tPとする(処理S61)。
【0060】
図10は、発電コントローラ34が所定時間毎に実行する処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【0061】
まず、発電コントローラ34内に備えられたメモリから発電機11の回転速度N、目標発電電力tPを読み込む(処理S70)。回転速度Nは回転速度センサ27の検出信号を所定時間毎にサンプリングした値である。目標発電電力tPは統合コントローラ33から所定時間毎に送られてくる値である。いずれも最新の値が発電コントローラ34のメモリに保存されている。
【0062】
次に、目標発電電力tPを発電機11の効率で除算してエンジン10の目標出力tPを算出する(処理S71)。
【0063】
次に、目標出力tPを回転速度Nで除算してエンジン10の目標トルクtTを算出する(処理S72)。発電コントローラ34は、算出した目標トルクtTを実現するためのスロットル開度制御信号を生成し、この制御信号を電制スロットル13に送ることでエンジン10の出力を制御する。
【0064】
次に、目標出力tPに基づいて発電機11の目標回転速度(エンジン10の目標回転速度)tNを算出する(処理S73)。具体的には、tPに対応した制御マップからtNを読み出す。この目標回転速度tNは、目標出力tPを最小の燃料消費で実現するときのエンジン回転速度である。
【0065】
次に、回転速度Nを目標回転速度tNに一致させるための発電機11の目標トルクtTを算出する(処理S74)。発電コントローラ34は、算出した目標トルクtTを実現するための制御信号(PWM信号)を生成し、この制御信号をインバータ12に送ることで発電機11のトルクを制御する。
【0066】
上記のように構成された第2の実施の形態の車両の制御装置では、従来の車両の制御装置において、例えば、車両の運転条件(車速VSP、アクセル開度APS)が変化して目標発電電力基本値tPgbが増加したときに、応答速度を大きくして目標発電電力tPを追随させると、目標発電電力tPと発電電力Pの偏差が一時的に大きくなりエンジン10の負荷が増大するので、運転条件が一時的に最適燃費線から大きく外れてしまう(図11参照)。このような運転は燃費上好ましくない。
【0067】
これに対し、小さな応答速度で目標発電電力tPを追随させると、エンジン1の運転条件は最適燃費線の近傍を推移するが、駆動モータ1の消費電力Pに対する発電電力の不足分が一時的に大きくなり、目標駆動出力tPを達成することができなくなる。
【0068】
以上のように構成した第2の実施の形態の車両の制御装置では、第1の実施の形態の効果と同様に、出力可能電力Pbldに応じて目標発電電力tPの上限値を算出し、この上限値によって目標発電電力tPgの応答速度を決定するのでエンジンの過渡的な負荷を起こりにくし、さらに、バッテリ4の出力可能電力Pbldから目標発電電力変化量の上限値dPglを算出し、この上限値を超えないよう制御するので、目標駆動出力tPの達成と良好な燃費の両立を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の車両の構成を表すシステム図。
【図2】総合コントローラ32の制御の流れを表すフローチャート。
【図3】時定数τと目標発電電力tPgとの応答速度の関係を表すグラフ。
【図4】燃料電池コントローラ32の処理ルーチンの流れを示すフローチャート。
【図5】バッテリコントローラ31の処理ルーチンの流れを示すフローチャート。
【図6】モータコントローラ30の処理ルーチンの流れを示すフローチャート。
【図7】偏差とポンプ駆動モータ8への供給電力Ppmとの関係を表すグラフ。
【図8】第2実施の形態の構成を示すシステム図である。
【図9】第2の実施の形態の統合コントローラ33の処理ルーチンの流れを示すフローチャート。
【図10】第2の実施の形態の発電コントローラ34の処理ルーチンの流れを示すフローチャート。
【図11】第2の実施の形態の偏差dPglとエンジン10の負荷の関係を表すグラフ。
【符号の説明】
1 電動モータ
2 ファイナルギア
3 駆動軸
4 バッテリ
5 インバータ
6 燃料電池
7 ポンプ
8 ポンプ駆動モータ
9 駆動回路
10 エンジン
11 発電機
12 インバータ
13 電制スロットル弁
14 エンジン出力軸
20 回転速度センサ
21 電圧センサ
22 電流センサ
23 温度センサ
24 電力センサ
25 車速センサ
26 アクセル開度センサ
30 モータコントローラ
31 バッテリコントローラ
32 燃料電池コントローラ
33 統合コントローラ
34 発電コントローラ

Claims (8)

  1. 車両の駆動軸に連結され車両を駆動する電動モータと、発電装置と、前記電動モータに電気的に接続される蓄電装置と、を備え、前記発電装置で発電した電力を前記蓄電装置に蓄積し、前記発電装置で発電した電力又は前記蓄電装置に蓄積された電力の少なくとも一方の電力によって前記電動モータを駆動する車両の制御装置において、
    車両の運転条件を検出する運転条件検出手段と、
    前記運転条件に基づいて前記電動モータの消費電力を算出する消費電力算出手段と、
    前記消費電力に対し所定の応答速度で追随するような電力を前記発電装置に発生させるための目標発電電力を算出する目標発電電力算出手段と、
    前記蓄電装置の入出力能力を検出する入出力能力検出手段と、
    前記入出力能力に基づいて前記目標発電電力の応答速度を決定する応答速度決定手段と、
    を備えたことを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記応答速度決定手段は、前記蓄電装置の入出力能力が高くなるにしたがって前記応答速度を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記入出力能力検出手段は、前記蓄電装置の温度状態によって前記蓄電装置の入出力能力を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記入出力能力検出手段は、前記蓄電装置の蓄電状態によって前記蓄電装置の入出力能力を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の制御装置。
  5. 前記応答速度決定手段は、前記蓄電装置の入出力能力に基づいて前記目標発電電力の応答時定数を決定し、
    前記目標発電電力算出手段は、前記消費電力に対し前記応答時定数を用いた遅れ処理を施して前記目標発電電力を算出することを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載の車両の制御装置。
  6. 前記応答速度決定手段は、前記蓄電装置の入出力能力に基づいて前記目標発電電力の変化量の上限値を決定し、
    前記目標発電電力算出手段は、前記目標発電電力の現在値と前記消費電力との偏差を算出し、この偏差と前記目標発電電力変化量上限値の何れか小さい方を前記目標発電電力現在値に加算して新たな目標発電電力を算出することを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載の車両の制御装置。
  7. 前記発電装置は、燃料電池と、前記燃料電池に酸素を供給する酸素供給装置と、前記酸素供給装置を駆動するモータと、前記モータの出力を制御して前記燃料電池の発電電力の制御を行うモータ制御手段と、から構成されることを特徴とする請求項1から6の何れか一つに記載の車両の制御装置。
  8. 前記発電装置は、発電機と、前記発電機を駆動するエンジンと、前記エンジンの出力を制御して前記発電機の発電電力を制御するエンジン制御手段と、から構成されることを特徴とする請求項1から6の何れか一つに記載の車両の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8275512B2 (en) 2006-11-08 2012-09-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Input/output controller for secondary battery and vehicle

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