JP3908400B2 - シリーズハイブリッド電気自動車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン発電機を用いてバッテリに充電しながら走行するシリーズハイブリッド電気自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のハイブリッド電気自動車は、通常走行のような軽負荷時では、発電機出力のみを電源として駆動しつつ、バッテリ容量が少ない場合は充電もしながら走行し、更に、加速時などの重負荷時には、発電機出力とバッテリ出力の2つを電源としてモータを駆動するものである。
また、エンジン発電機は、燃費向上を図れるよう、走行に必要とされる出力に応じて回転数を変化させながら出力の調整を行う。
【0003】
更に、バッテリ出力は、重負荷時における発電機出力の補助として使用されるのが一般的である。
ここで、発電機と直結されるエンジン出力の立ち上がりが遅い場合、軽負荷時から重負荷時への急激な変化が生じた時に必要とされる発電機出力が小さくなり、バッテリの負担が大きくなる。
【0004】
あるいは、出力が大きくとれないバッテリを使用している場合、発電機負荷が大きくなり、エンジンストールを起こしてしまう。
また、バッテリの放電電流が大きくなることは、バッテリ寿命にも影響してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
シリーズハイブリッド電気自動車の走行モードとしては、以下のような制御が要求される。
【0006】
(a)平地での定速走行をしている時など比較的軽負荷の場合には、発電機の出力電圧をバッテリ開放電圧値で一定とする定電圧制御を行う。この場合には、発電機の出力のみで駆動することが可能であり、バッテリの放電状態に応じて充電も行われる。
【0007】
(b)急加速又は登坂時など、駆動に発電機出力以上の電力が必要な場合には、発電機を定出力運転し、不足分はバッテリから供給される。この制御を発電機の出力特性で示すと図5(c)に示すようになる。このような状況において、発電機と直結しているエンジンの状況によって、十分な発電機出力が得られなかった場合、その不足分が大きくなるほど、バッテリ出力が大きくなってしまう。
【0008】
その結果、バッテリ過放電状態が継続され、寿命に影響してしまう。この過放電状態になる前にバッテリ出力をリミットすることで、寿命への影響を少なくできる。
また 走行モータの駆動に必要なインバータ入力電力を計算すれば、実際に走行モータへ供給されている電力を把握できることから、その量を発電機出力指令とすることで、駆動するのに必要な出力のみを発電出力することができる。
更に、予めエンジン回転速度に合わせた許容出力で発電機出力をリミットすれば、エンジン発電機の最大出力を越えるような出力要求をされた場合でも、エンジン発電機の発電出力とバッテリ出力を合わせた供給可能な出力に制限した走行モータの運転が行え、エンジンストールの防止になる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項1に係るシリーズハイブリッド電気自動車は、エンジンにより駆動される発電機と、前記発電機の出力を制御する発電制御手段と、前記発電機の出力によって充電されるバッテリと、前記発電機の出力及び前記バッテリの放電出力により駆動される走行モータと、前記走行モータの出力を制御する駆動制御手段とを備えるシリーズハイブリッド電気自動車の制御において、前記走行モータの出力に必要な前記駆動制御手段への入力電力を前記発電制御手段の前記発電機への出力指令値とすると共に、予め前記バッテリの最大出力値を設定し、前記駆動制御手段は前記発電制御手段より実際に出力される出力と前記バッテリの最大出力値との和を越えないように前記走行モータの出力を制限することにより、前記発電機は前記走行モータの走行に必要な分だけの発電を行い、車両全体のエネルギー消費を抑えつつ、前記バッテリの過放電を防止することを特徴とする。
【0011】
上記課題を解決する本発明の請求項2に係るシリーズハイブリッド電気自動車は、請求項1において、アクセル踏み込み量に対応したモータ軸トルク指令と、走行モータの回転速度に対応した総合効率マップ(モータ+インバータ効率)を用意しておき、運転時のアクセルの踏み込み量と、前記走行モータの回転速度から総合効率を算出してインバータ入力電力を求め、これを前記発電機への出力指令値とすることを特徴とする。
【0012】
上記課題を解決する本発明の請求項3に係るシリーズハイブリッド電気自動車は、請求項1において、前記発電機への出力指令値は、軽負荷時には定電圧制御を行い、重負荷時には定出力制御を行うため、定電圧指令と検出されたバッテリ電圧値との偏差を入力としたPI演算により算出し、予めエンジン発電機の発電機出力をエンジン回転速度に合わせた許容出力リミットを求め、前記発電機への出力指令値が許容出力リミット以下の場合は、定電圧制御を行い、前記許容出力リミットを越えた場合には定出力制御を行うことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕
本発明の第1の実施例に係るシリーズハイブリッド電気自動車の制御系統を図1に示す。
本実施例に係る電気自動車においては、図1に示すように、エンジン1により駆動される発電機2と、発電機2の出力によって充電されるバッテリ3と、発電機2の出力及びバッテリ3の放電出力により駆動される走行モータ5とが備えられる。
【0014】
このようなシリーズハイブリッド電気自動車においては、通常走行のような軽負荷時では、発電機2の出力のみを電源として走行モータ5を駆動し、バッテリ3の残存容量が少ない場合は発電機2の出力をバッテリ3へ充電もしながら走行し、更に、加速時などの重負荷時には、発電機2の出力とバッテリ3の出力の2つを電源として走行モータ5を駆動する。
本実施例では、そのような制御を行うためのモータ制御部6及び発電機制御部7が設けられている。
【0015】
即ち、モータ制御部6は、インバータ主回路6a及び制御ユニット6bより構成されている。
制御ユニット6bは、モータ制御ブロック6c、バッテリ出力リミット算出部6d及びインバータ入力電力リミット算出部6eから構成される。
モータ制御ブロック6cは、アクセルの踏み込み量に対応したモータ軸トルク指令、モータ5のモータ回転速度等に基づき、後述するようにモータ5を制御する。モータ5は、永久磁石式同期電動機の使用を前提とする。
【0016】
バッテリ出力リミット算出部6dは、バッテリ3が過放電状態とならないように、そのバッテリ3が出力可能な最大値(以下、バッテリ出力リミット値という)PBAT-LMTを予め設定する。
バッテリ出力リミット値PBAT-LMTは、放電電流IBAT-LMTの増加に伴う内部抵抗Rbによる電圧降下分を考慮すると、式(1)を用いて計算される。
PBAT-LMT=(V0−IBAT-LMT×Rb)×IBAT-LMT …(1)
【0017】
但し、
PBAT-LMT:バッテリ出力リミット値(計算値)
V0:バッテリ開放電圧(設定値)
IBAT-LMT:バッテリ放電電流リミット値(設定値)
Rb:バッテリ内部抵抗(設定値)
【0018】
ここで、バッテリ開放電圧V0、内部抵抗Rbを設定値としているのは、絶えず負荷が変化している運転中にこれらの値を検出するのが困難なためである。
そのため、図8に示すバッテリの特性(一般的な特性例)から各放電状態における開放電圧V0、内部抵抗Rbを設定することで、放電状態に応じたバッテリ出力リミット値PBAT-LMTを設定することが可能となる。
【0019】
放電状態については、バッテリ電流IBAT-CURをバッテリ出力リミット算出部6dに取り込み、バッテリ電流があまり流れていない比較的軽負荷の状態のバッテリ電圧から判断する。
バッテリ電流IBAT-CURは、後述するように、バッテリ電流算出部7eにより算出される。
【0020】
このように設定されたバッテリ出力リミット値PBAT-LMTは、バッテリ3の過放電を防止するために予め設定された最大値である。
一方、インバータ入力電力リミット算出部6eは、式(2)によりインバータ入力電力リミット値PINV-LMTを計算する。
PINV-LMT=PBAT-LMT+PGEN-OUT …(2)
【0021】
但し、
PINV-LMT:インバータ入力電力リミット値(計算値)
PBAT-LMT:バッテリ出力リミット値(計算値)
PGEN-OUT:発電機出力(検出値)
【0022】
バッテリ出力リミット値PBAT-LMTは、前述したようにバッテリ出力リミット算出部6dにより算出される値であり、また、発電機出力PGEN-OUTは、発電機制御部7から実際に出力されている値であり、何れもインバータ入力電力リミット算出部6eに入力される。
発電機出力PGEN-OUTは、後述するように発電機制御部7の発電機出力電流IGEN-CURとバッテリ電圧VBAT-VLTの積として算出されるものである。
【0023】
このように設定されるインバータ入力電力リミット値PINV-LMTは、発電機制御部7から実際に出力されている値にバッテリ出力リミット値PBAT-LMTを加えたものであり、モータ制御部6でモータトルクをインバータ入力電力リミット値PINV-LMT以下に制限することにより、結果的に、バッテリ3から出力される電力を、バッテリ出力リミット値PBAT-LMT以下に抑えることができる。
モータ制御ブロック6cは、インバータ入力電力リミット値PINV-LMTとモータ回転速度からモータトルクリミットを計算し、モータ軸トルク指令に対してモータトルクを制限することで、バッテリの重負荷を抑制する。
【0024】
尚、図3は、モータ制御ブロック6cにおける一般的なモータ制御を示すものである。
図3において、点線で囲まれた部分は、モータ制御ブロック6c内でソフトウェアで処理している部分である。
同図に示すように、インバータ主回路6aは、制御電流電圧形を採用し、非同期式正弦波近似PWM方式で制御する。
トルク制御部6iは、アクセルの踏み込み量に対応したモータ軸トルク指令T*及びモータ回転速度ωrを入力として、最適な電流指令値Id *,Iq *を演算する。
【0025】
電流制御部6jは、同期回転座標(d−q座標)系で行っており、トルク制御部6iからの電流指令値Id *,Iq *とd−q軸に座標変換された検出値Id、Iqが一致するようにフィードバック演算を行い、電圧指令値Vd*,Vq*を出力する。
座標変換部6kは、位置検出値θ’と同期して回転する制御上の座標(d−q座標)と実際の3相交流座標との相互変換を行う。
座標変換部6kにおいて、3相交流電流の2相分Iu,Iwは同期回転座標上の電流Id,Iqに、電圧指令値Vd *,Vq *は3相交流電圧Vu *,Vv *,Vw *に変換され、制御指令値として出力される。
【0026】
一方、発電機制御部7は、コンバータ主回路7a及び制御ユニット7bより構成される。
制御ユニット7bは、発電機制御ブロック7c、インバータ入力電力算出部7d、バッテリ電流算出部7e、発電機出力算出部7f及び発電機出力リミット部7gとを備える。
バッテリ電流算出部7eは、発電機制御部7の発電機出力電流IGEN-CURとインバータ入力電流IINV-CURの差から、下式(3)によりバッテリ電流IBAT-CURを算出する。
IBAT-CUR=IGEN-CUR−IINV-CUR …(3)
【0027】
算出されたバッテリ電流IBAT-CURは、バッテリ出力リミット算出部6dへ出力され、前述したように、放電状態に応じたバッテリ出力リミット値PBAT-LMTが算出される。
発電機出力算出部7fは、下式(4)により、バッテリ電圧VBAT-VLTの積として発電機出力PGEN-OUTを算出する。
PGEN-OUT=IGEN-CUR×VBAT-VLT …(4)
算出された発電機出力PGEN-OUTは、インバータ入力電力リミット算出部6eへ出力され、前述したように、インバータ入力電力リミット値PINV-LMTが計算される。
【0028】
インバータ入力電力算出部7dは、インバータ入力電流IINV-CURとインバータ入力電圧(バッテリ電圧VBAT-VLT)に基づき、下式(5)に従い、駆動時に必要とされるインバータ入力電力(モータ及びインバータ損失を含めた駆動するのに必要とされる出力)PINV-POWを算出する。
PINV-POW=IINV-CUR×VBAT-VLT …(5)
【0029】
但し、
PINV-POW:インバータ入力電力
IINV-CUR:インバータ入力電流
VBAT-VLT:バッテリ電圧
【0030】
このインバータ入力電力PINV-POWは、発電機出力指令として、インバータ入力電力算出部7dから発電機出力リミット部7gへ出力される。
発電機出力リミット部7gは、発電機出力指令をエンジン回転速度(発電機回転速度)に合わせた許容出力でリミットする。
この許容出力リミットは、エンジンストールが生じないように、エンジンの特性に合わせて予め設定される。
【0031】
例えば、図5(a)に示すように、インバータ入力電力算出部7dから出力された発電機出力指令と、そのときの発電機回転数により設定されたリミット値以下ならば、インバータ入力電力算出部7dから出力された発電機出力指令が、それ以上ならば予め設定されたリミット値が発電機出力指令として発電機制御ブロック7cへ出力される。
【0032】
発電機制御ブロック7cは、図4に示すように、発電機制御部7の発電機出力電流IGEN-CUR、発電機出力指令等に基づいて、発電機2を制御する。発電機2は、永久磁石式同期発電機を使用することを前提とする。
ここで、本実施例では、発電機出力指令としてインバータ入力電力PINV-POWを使用するので、駆動するのに必要な電気量に相当する分のみを発電出力することができる。
【0033】
一方、発電機2は、エンジン燃費を考慮して、走行に必要とされる出力に応じて一定出力を越えないような回転数可変の運転である。
そのため、従来技術では、発電機2の運転状態によっては、急激な負荷変動が生じた場合にエンジン1の立ち上がりが悪いと、発電機出力指令に対して実際に可能な発電機出力が小さくなり、本来ならば、バッテリ出力で不足分を補うべきであるが、バッテリ残量容量や性能によっては、不足分を補えない場合もある。
【0034】
つまり、発電機負荷が大きくなり、エンジンストールを起こす場合がある。
そこで、これを防止するため、本実施例のように、インバータ入力算出部7dから走行モータの駆動に必要なインバータ入力電力を計算し、インバータ入力電力を発電機出力指令として発電機制御ブロック7cへ与え、走行に必要な出力分のみを発電出力にして、余分なエネルギー消費を抑制する。更に、予めエンジン回転速度を合わせた許容出力でエンジン発電機の発電出力をリミットし、エンジン発電機の最大出力を越えないような制御を行う。そのようにして制御された発電機出力をモータ制御部6eへ与え、バッテリ出力と合わせた供給可能な出力に制限した走行モータの運転を行うことで、エンジンストールが抑制される。
【0035】
尚、図4は本実施例の発電機制御部7の制御を示すものである。図4中の点線部分は、ソフトウェアで構成される部分を示す。
同図に示すように、発電機2の運転としては、図5(c)に示すように、軽負荷時には定電圧制御を行い、重負荷時には定出力の制御を行う。
それを実現するために、図4に示すような、定電圧指令Vdc-ref *と検出されたバッテリ電圧値VBAT-VLTの偏差をPI制御部の入力として発電機出力指令Pdc-refを算出する。
【0036】
発電機出力指令Pdc-refは、エンジンストールを防止するため、予めエンジン発電機の発電機出力をエンジン回転速度に合わせた許容出力でリミットされる。この発電機出力指令Vdc-refが許容出力リミット以下の場合は、定電圧制御を、リミットを越えた場合には定出力制御を行う。
ここで、定電圧制御の場合には、電圧の偏差により発電と駆動の両方の動作を行うことで定電圧制御を行い、定出力制御時には、エンジン回転速度に合わせた許容出力でリミットされた発電出力で定出力制御を行う。
【0037】
更に、検出されたバッテリ電圧値VBAT-VLTと発電機出力電流値IGEN-CURから発電機出力Pdcを算出し、発電機出力指令Pdc-ref*との偏差から発電機出力指令の補正を行う。
そのようにして算出された発電機出力指令Pdc*を、回転速度で割ることでトルク指令値に変換し、発電機の定格リミットを通して、モータ制御部と同じ構成の制御ブロックで発電制御を実現する。
PI制御部における具体的な制御としては、電圧の偏差を入力として、図5(b)に示す伝達関数により、次のようにPI演算を行う。
【0038】
但し、図中において
ei :電圧偏差
Ei :出力
kp :比例ゲイン
ki :積分ゲイン
s :ラプラス演算子
【0039】
ここで、
▲1▼Ei<Pdc-ref * ならば Pdc-ref=Ei
▲2▼Ei≧Pdc-ref * ならば Pdc-ref=Pdc-ref *
つまり、図5(c)に示すように、▲1▼の場合が定電圧制御、▲2▼の場合が定出力制御となる。
定電圧制御は、電圧を定電圧指令Vdc-ref *となるようにする制御であり、また、定出力制御は発電機出力を発電機出力指令Pdc-ref *となるようにする制御である。
【0040】
定電圧指令Vdc-ref *は、バッテリ特性に応じて決められる値である。一例として、バッテリの過充電防止のため、満充電時の開放電圧で設定される。
定電圧制御を行うPI制御部において、PI出力を、予めエンジン回転速度に合わせた許容出力でリミットされた発電機出力指令によるリミットを行うことで、定電圧・定出力制御を簡易な構成で実現することができる。
更に、検出された発電機出力によりフィードバック制御を行うことで出力設定値に含まれる数%の誤差分の補正を行える特徴がある。
【0041】
このように説明したように、本実施例では、発電機出力指令としてインバータ入力電力を用いるので、駆動するのに必要な電気量に相当する分のみを発電出力することができ、また、バッテリ出力リミット値を設定し、モータ制御部でモータトルクをインバータ入力電力リミット値以下に制限することにより、結果的に、バッテリから出力される電力を、バッテリ出力リミット値以下に抑えることができる。
尚、上述した実施例においては、インバータ入力電力はPINV-POWは、発電機制御部における制御ユニットで計算していたが、これに限るものではなく、モータ制御部における制御ユニットで計算しても良いものである。
【0042】
〔実施例2〕
本発明の第2の実施例に係るシリーズハイブリッド電気自動車の制御系統を図2に示す。
本実施例では、直流電流検出の数を減らして、駆動時に必要とされるインバータ入力電力を算出するため、アクセルの踏み込み量に対応したモータ軸トルク指令とモータ回転速度に対応した総合効率(モータ+インバータの効率)マップ6fを持たせるものである。その他の構成は前述した実施例と同様である。
【0043】
従って、本実施例では、この効率マップ6fを用いて、インバータ入力電力算出部6gがアクセルの踏み込み量に対応したモータ軸トルク指令とモータ回転速度から算出された総合効率と、アクセルの踏み込み量に対応したモータ軸トルク指令をとモータ回転速度からモータ軸出力を算出し、インバータ入力電力PINV-POWを計算する。
このインバータ入力電力PINV-POWを発電機出力指令として、発電機制御ユニツト7bの発電機出力指令リミット7gヘ入力し、以下、実施例1と同様に、発電機2を制御することができる。
【0044】
従って、本実施例においても、前述した実施例と同様な効果を奏するほか、モータ制御部に効率マップ6fを持たせたので、直流電流検出無しで、精度良くインバータ入力電力の算出が行える。
尚、本実施例では、発電機制御部7内におけるバッテリ電流算出部7eを削除し、モータ制御部6内にバッテリ電流算出部6hを追加している。
【0045】
そのため、本実施例では、発電機制御部7に取り込まれている発電機出力電流IGEN-CURをモータ制御部6へ出力し、インバータ入力電力算出部6gにより計算されたインバータ入力電力PINV-POWと、バッテリ電圧VBAT-VLTから、下式に示すようにバッテリ電流算出部6hによりバッテリ電流IBAT-CURを算出している。
IINV-CUR=PINV-POW/VBAT-VLT
IBAT-CUR=IGEN-CUR−IINV-CUR …(6)
【0046】
〔実施例3〕
本発明の第3の実施例に係るシリーズハイブリッド電気自動車の制御系統を図6に示す。
本実施例は、発電機制御部7内におけるバッテリ電流算出部7eを削除し、バッテリ電流IBAT-CURを検出する変流器4を設けたものである。その他の構成は、前述した実施例1と同様であり、同様な効果を奏するものである。
【0047】
〔実施例4〕
本発明の第4の実施例に係るシリーズハイブリッド電気自動車の制御系統を図7に示す。
本実施例は、発電機制御部7内におけるバッテリ電流算出部7eを削除し、バッテリ電流IBAT-CURを検出する変流器4を設けたものである。その他の構成は、前述した実施例2と同様であり、同様な効果を奏するものである。
【0048】
【発明の効果】
以上、実施例に基づいて具体的に説明したように、本発明によれば、発電機出力とバッテリ出力を合わせた供給可能なモータ出力を制限することで、エンジンストールを防止できる。また、バッテリ出力をリミットすることで、バッテリの過放電を防止できる。更に、負荷側に必要とされる出力を発電機への出力指令値とすることで、効率の良いエンジン運転が行える。しかも、モータ制御部に効率マップを持たせることにより、直流電流検出無しで、精度良くインバータ入力電力を算出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るシリーズハイブリッド電気自動車の制御系統図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係るシリーズハイブリッド電気自動車の制御系統図である。
【図3】モータ制御部内における一般的な制御を示す回路図である。
【図4】発電機制御部内における本発明の制御を示す回路図である。
【図5】発電機の出力特性を示すグラフである。
【図6】本発明の第3の実施例に係るシリーズハイブリッド電気自動車の制御系統図である。
【図7】本発明の第4の実施例に係るシリーズハイブリッド電気自動車の制御系統図である。
【図8】バッテリの放電電圧−電圧特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 エンジン
2 発電機
3 バッテリ
4 変流器
5 モータ
6 モータ制御部
6a インバータ主回路
6b 制御ユニット
6c モータ制御ブロック
6d バッテリ出力リミット算出部
6e インバータ入力電力リミット算出部
6f 総合効率(モータ+インバータの効率)マップ
6g インバータ入力電力算出部
6h バッテリ電流算出部
6i トルク制御部
6j 電流制御部
6k 座標変換部
7 発電機制御部
7a コンバータ主回路
7b 制御ユニット
7c 発電機制御ブロック
7d インバータ入力電力算出部
7e バッテリ電流算出部
7f 発電機出力算出部
7g 発電機出力リミット部
Claims (3)
- エンジンにより駆動される発電機と、前記発電機の出力を制御する発電制御手段と、前記発電機の出力によって充電されるバッテリと、前記発電機の出力及び前記バッテリの放電出力により駆動される走行モータと、前記走行モータの出力を制御する駆動制御手段とを備えるシリーズハイブリッド電気自動車の制御において、
前記走行モータの出力に必要な前記駆動制御手段への入力電力を前記発電制御手段の前記発電機への出力指令値とすると共に、予め前記バッテリの最大出力値を設定し、前記駆動制御手段は前記発電制御手段より実際に出力される出力と前記バッテリの最大出力値との和を越えないように前記走行モータの出力を制限することにより、前記発電機は前記走行モータの走行に必要な分だけの発電を行い、車両全体のエネルギー消費を抑えつつ、前記バッテリの過放電を防止することを特徴とするシリーズハイブリッド電気自動車。 - アクセル踏み込み量に対応したモータ軸トルク指令と、走行モータの回転速度に対応した総合効率マップ(モータ+インバータ効率)を用意しておき、運転時のアクセルの踏み込み量と、前記走行モータの回転速度から総合効率を算出してインバータ入力電力を求め、これを前記発電機への出力指令値とすることを特徴とする請求項1記載のシリーズハイブリッド電気自動車。
- 前記発電機への出力指令値は、軽負荷時には定電圧制御を行い、重負荷時には定出力制御を行うため、定電圧指令と検出されたバッテリ電圧値との偏差を入力としたPI演算により算出し、予めエンジン発電機の発電機出力をエンジン回転速度に合わせた許容出力リミットを求め、前記発電機への出力指令値が許容出力リミット以下の場合は、定電圧制御を行い、前記許容出力リミットを越えた場合には定出力制御を行うことを特徴とする請求項1記載のシリーズハイブリッド電気自動車。
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